説明

二剤式染色剤の第2剤組成物

【課題】第1剤組成物と混合して用いられ、優れた染色力を発揮し、とりわけ毛髪に適用した場合、発色及び染色が促進され、毛髪の損傷及び頭皮に対する刺激を軽減し得る第2剤組成物を提供する。
【解決手段】ケラチン繊維を染色するための第1剤組成物と第2剤組成物とからなる二剤式染色剤における第2剤組成物であって、(A)グアニジン化合物、(B)両性界面活性剤、(C)不揮発性親水性溶剤、および(D)酸化剤が配合されてなり、pHが1〜6であることを特徴とする第2剤組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二剤式染色剤の第2剤組成物に関し、更に詳しくは、酸化染料が配合された第1剤組成物と共に用いられ、発色及び染色を促進するとともに、毛髪の損傷及び頭皮の刺激を軽減した第2剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
酸化型染色剤は、酸化染料(色素)を含む第1剤組成物と、酸化剤を含む第2剤組成物とからなる二剤型染色剤が一般的に知られており、これら第1剤組成物と第2剤組成物を混合し人毛等のケラチン繊維に塗布などすることによって使用される。人毛、なかでも、毛髪色の変更または変化するための前記酸化型染色剤は、人体の美容的手入れにおいて重要な位置を占めている。このような酸化型染色剤により毛髪が染色されるメカニズムは、第2剤中の酸化剤が毛髪中のメラニン色素を分解することで脱色(ブリーチ) し、同時に、第1剤中の酸化染料が毛髪内で酸化重合反応を起こすことで発色して毛髪を染色するのである。
【0003】
酸化染料は、通例、酸化染料前駆体である、所謂第一中間体および第二中間体から成る。第一中間体どうし、または第一中間体と1種もしくはそれ以上の第二中間体とが酸化剤または空気中の酸素の作用下に酸化重合反応を起こすことにより発色し、染色する。
【0004】
この酸化染料は染色性に優れているものの、以下のような不都合な点を含んでいる。すなわち、ある種の染料前駆体は弱いアレルゲンとして、具体的には、望ましくない皮膚刺激を起こす場合がある。更に、酸化染料の酸化重合反応を促進し発色させるためには、通例、酸化剤を用いるが、敏感な毛髪に頻繁に適用すると毛髪構造を損傷することがある。また、酸化型染色剤を毛髪に塗布などした後、十分な酸化重合反応が起こるまで放置している間に、酸化剤が毛髪を損傷したり、頭皮を刺激し皮膚炎等を起こすことがある。
【0005】
このような問題を改善する技術として、例えば、特許文献1には、不揮発性親水性溶剤の添加によって、酸化剤の頭皮に対する刺激を軽減することが記載されている(例えば、0036)。また、特許文献2には、アルギニン等を添加することにより、酸化剤に頼らず、空気中の酸素を用いる空気酸化によって発色させ、毛髪および頭皮の損傷を回避することが提案されている。さらに、特許文献3では、第1剤組成物にアルカリ剤として水酸化グアニジンや炭酸グアニジンを添加することによって、染色速度が増すことが記載されている(例えば、0043)。
【0006】
しかしながら、特許文献1では、施術時間が極めて長く繁雑であり、そのことによる髪の傷み並びに頭皮に対する刺激性に関しては検討がなされていないし、染色力についても同様である。特許文献2では、空気中の酸素のみを酸化剤として用いることによって発色することを謳いながらも、なお化学酸化剤の使用も示唆しており(例えば、0014、0061)、その化学酸化剤を使用した場合の毛髪および頭皮に対する損傷に関しては何ら検討が為されていない。また、当該製剤を反復適用することや長期間にわたる使用によって、最終的な色合いを達成することなど、使い勝手が悪く実用的とは言えない。加えて、色合いも濃色ないし黒色(特に当業者が「鈍色」と称するもの)に限定されている。さらに、特許文献3においては、ヤギ毛束を用いて染色性が向上することが示されている(例えば、0043)が、人毛に適用した場合の染色力や髪の損傷の度合い、さらに頭皮に対する刺激性については検討が為されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−120604号公報
【特許文献2】特表2002−518424号公報
【特許文献3】特開2002−68976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記のように、酸化型染色剤を構成する第2剤組成物には、第1剤組成物と混合し、同混合液が毛髪等のケラチン繊維に適用されてからの酸化染料の酸化重合反応の速度を増すことが求められている。
【0009】
また、前記のように調整された酸化型染色剤の毛髪および頭皮に接触する時間を短縮し、毛髪の損傷や頭皮の刺激を軽減することが要請されている。
【0010】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1剤組成物と混合され、毛髪に適用した際に、速やかに発色し、かつ、良好な染色力を有し、しかも毛髪の損傷や頭皮の刺激を軽減し得る第2剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するための本発明の特徴は、ケラチン繊維を染色するための第1剤組成物と第2剤組成物とからなる二剤式染色剤における第2剤組成物であって、(A)グアニジン化合物、(B)両性界面活性剤、(C)不揮発性親水性溶剤、および(D)酸化剤が配合されてなり、pHが1〜6であることを特徴とする第2剤組成物である。
【0012】
本発明の他の特徴は、(A)グアニジン化合物が、グアニジン官能基を有する化合物である。
【0013】
本発明の他の特徴は、(A)グアニジン化合物が、グアニジン官能基を有するアミノ酸である。
【0014】
本発明の他の特徴は、(A)グアニジン化合物が、アルギニンである。
【0015】
本発明の他の特徴は、(A)グアニジン化合物が、2.5質量%水溶液の形態でのpHが9以上のものである。
【0016】
本発明の他の特徴は、(B)両性界面活性剤が、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤から選択される少なくとも1種である。
【0017】
本発明の他の特徴は、(C)不揮発性親水性溶剤が、ポリオール、ポリオールのアルキルエーテルから選択される少なくとも1種である。
【0018】
本発明の他の特徴は、(A)グアニジン化合物が0.001〜10質量%、(B)両性界面活性剤が0.1〜5質量%、(D)酸化剤が0.1〜12質量%、および(C)不揮発性親水性溶剤が第1剤組成物と第2剤組成物の混合液に対し0.1〜5質量%である。
【0019】
本発明の他の特徴は、第1剤組成物が、酸化染料が配合されたものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の第2剤組成物は、前記(A)〜(D)の各成分が配合されていることにより、毛髪内部に酸化染料が浸透しやすく、かつ、酸化染料が毛髪内で速やかに酸化重合反応を起こし、良好に発色および染色し、その結果、酸化型染色剤の毛髪および頭皮に接触する時間を短縮することができ、毛髪の損傷と頭皮に対する刺激を軽減させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の第2剤組成物は、ケラチン繊維を染色するための第1剤組成物と第2剤組成物とからなる二剤式染色剤における第2剤組成物であって、(A)グアニジン化合物、(B)両性界面活性剤、(C)不揮発性親水性溶剤、および(D)酸化剤が配合されてなり、pHが1〜6であることを特徴とするものである。
本発明において、ケラチン繊維とは、毛髪、羊毛等のケラチンを主成分とする繊維が含まれ、前記毛髪には頭髪の他、毛髪からなるウイグ等も含まれる。
【0022】
本発明の第2剤組成物における(A)成分であるグアニジン化合物は、グアニジン官能基を少なくとも1個持つ化合物を指し、それらの塩をも含み、少なくとも1種のアミノ酸またはオリゴペプチドを含有するか、又は、組み合わせて用いられる。
【0023】
アミノ酸は、少なくとも1個のアミノ基と、少なくとも1個の‐COOHまたは‐SO3 H基とを有する物質で、好ましいアミノ酸としては、例えば、α‐アミノカルボン酸、γ‐アミノカルボン酸、ω‐アミノカルボン酸等のアミノカルボン酸が挙げられる。α‐アミノカルボン酸の中では、アルギニン、ヒスチジン、リジンおよびオルニチンが特に好ましい。
【0024】
アミノ酸は本発明の第2剤組成物に、遊離形態で加えることが好ましいが、アミノ酸を塩として使用してもよい。好ましい塩は、ハロゲン化水素酸を含む化合物、特に塩酸塩および臭化水素酸塩である。グアニジン官能基を有するアミノ酸であるアルギニンが特に好ましく、特に遊離形態で、または塩酸塩として使用される。本発明においては、2種またはそれ以上のグアニジン化合物およびアミノ酸またはオリゴペプチドを含有してもよい。この場合、アルギニンとグアニジン化合物および他のアミノ酸またはオリゴペプチドとの組み合わせが好ましい。
【0025】
更に、本発明のアミノ酸の定義に従う化合物が必要量存在するような手段を採りさえすれば、アミノ酸をオリゴペプチドおよびタンパク質加水分解の形態で使用してもよい。
第2剤組成物におけるグアニジン化合物およびアミノ酸またはオリゴペプチドの配合量は、酸化染料の酸化重合反応の速度によって決まるが、好ましくは0.001〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量%である。
【0026】
本発明の一態様においては、グアニジン化合物およびアミノ酸またはオリゴペプチドを、酸化染料の酸化重合反応促進のためだけでなく、少なくとも部分的にはアルカリ剤としても使用することができる。すなわち、この態様においては、2.5質量%水溶液としてのpHが9以上であるグアニジン化合物、アミノ酸およびオリゴペプチドを使用することが好ましい。そのような点からも、特に好ましいのはアルギニンである。
【0027】
本発明の第2剤組成物の(B)成分である両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤が挙げられる。アミノ酸型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエトキシエチル−N’−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシメトキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウムなどのグリシン型両性界面活性剤、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤などが挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタインなどのスルタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
これらの両性界面活性剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0028】
これらの中でも、pHが1〜6の酸性状態において、第2剤組成物の粘度の経時安定性をより高めることができることから、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤がより好ましく、その中でもヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインが更に好ましい。
【0029】
第2剤組成物における両性界面活性剤の配合量は、粘度の経時安定性をより高めて、第1剤組成物との均一混合をより容易にする観点から、0.1質量%以上であることが好ましい。また、両性界面活性剤の配合量が多すぎると、剤型によっては、第2剤組成物の粘度が低下しすぎて、その操作性が低下することがあるため、第2剤組成物における両性界面活性剤の配合量は、5質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。
【0030】
本発明の第2剤組成物の(C)成分である不揮発性親水性溶剤は、酸化型染色剤を頭髪に塗布した後、放置している間に、染色剤から水分が蒸発して酸化物等の刺激性の成分が濃縮されることにより引き起こされる頭皮に対する刺激を軽減するとともに、泡質を良好にする役割を果すもので、種々の剤型を考慮して、ポリオール類やその低級(炭素数1〜4)アルキルエーテル類などの消泡作用のないものが好ましい。
ポリオール類としては、炭素数2〜6のものが好ましく、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3‐ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。
ポリオールの低級アルキルエーテル類としては、前掲のポリオールのモノ低級アルキルエーテルやポリ低級アルキルエーテル(例えば、ジ低級アルキルエーテル)などが挙げられる。なかでもポリオールのモノメチルエーテル又はモノエチルエーテルが好ましく、具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。これらは、単独又は2種以上を併用することができる。
【0031】
不揮発性親水性溶剤の含有量は、頭皮刺激を低減する効果と、剤型によっては泡質を良好なものとする点から、第1剤組成物と第2剤組成物の混合液中に対して0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.2〜3質量%が特に好ましい。
【0032】
本発明の第2剤組成物の(D)成分である酸化剤としては、過酸化水素、及び過酸化水素発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等が挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられるが、特に過酸化水素が好ましい。酸化剤の配合量は、十分な脱色・染毛効果、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、過酸化水素換算量として、第2剤組成物中0.1〜12質量%が好ましく、更には0.5〜9質量%がより好ましく、1〜6質量%が特に好ましい。
【0033】
また、酸化剤の安定化を目的として、安定剤を配合することも好ましい。安定剤としては、例えば、フェナセチン、スズ酸ナトリウム、エチレングリコールフェニルエーテル、8−オキシキノリン、リン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸およびその塩、ジブチルヒドロキシトルエン、安息香酸またはその塩、サリチル酸またはその塩、フェノキシエタノールなどが挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0034】
酸化物として過酸化水素を用いる場合は、本発明の第2剤組成物のpHは、低すぎると毛髪および皮膚へのダメージが大きくなることから、1以上であり、2以上であることが好ましく、2.5以上であることがより好ましい。また、第2剤組成物のpHが高すぎると過酸化水素の安定性が悪くなることから、そのpHは6以下であり、5以下であることが好ましく、3.5以下であることがより好ましい。第2剤組成物のpHは、必要があれば、各種pH調整剤を配合して調整すればよい。第2剤組成物に配合可能なpH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの酸、また、クエン酸Na、リン酸2Naなどの塩類、アンモニア水、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0035】
本発明の第2剤の剤型は特に限定されず、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状(透明、半透明)、泡状、ペースト状等の各種形態とすることができる。媒体としては、水及び必要により有機溶剤を使用することができる。有機溶剤としては、エタノール、2‐プロパノール等の低級アルコール類、また、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール等の芳香族アルコール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。
【0036】
なお、本発明の第2剤組成物の(B)成分である両性界面活性剤の他に、剤型によっては、HLB値を考慮して、必要に応じ、他の界面活性剤を配合してもよい。例えば、非イオン性界面活性剤(エステル型非イオン性界面活性剤、エーテル型非イオン界面活性剤)、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤が挙げられ、これらの中から、求められる乳化力や、酸化型染色剤による処理毛の毛髪に求められる感触、第2剤組成物を構成するその他の成分との組み合わせなどを考慮して、剤型に応じて適宜選択すればよい。
【0037】
非イオン性界面活性剤は、例えば、ポリオール基、ポリアルキレングリコールエーテル基、またはポリオール/ポリグリコールエーテル基組み合わせを、親水性基として有するものが挙げられる。このような化合物としては、例えば、アルキル基の炭素数8〜15のアルキルフェノールのエチレンオキシド2〜30モルおよび/またはプロピレンオキシド0〜5モル付加物、グリセロールのエチレンオキシド1〜30モル付加物のC12-22 脂肪酸モノエステルおよびジエステル、C8-22アルキルモノ−およびオリゴグリコシド並びにそれらのエトキシル化類似体、ヒマシ油および水素化ヒマシ油のエチレンオキシド5〜60モル付加物、ソルビタン脂肪酸エステルのエチレンオキシド付加物、脂肪酸アルカノールアミドのエチレンオキシド付加物等が挙げられる。
【0038】
エステル型非イオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0039】
グリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、ミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、ジオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリルなどが挙げられる。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル、ポリリシノレン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリルなどが挙げられる。
【0040】
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタンなどが挙げられる。エチレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコールなどが挙げられる。プロピレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノステアリン酸プロピレングリコールなどが挙げられる。ショ糖脂肪酸エステルとしては、例えば、ショ糖ベヘン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル、ショ糖オレイン酸エステルなどが挙げられる。
【0041】
前記非イオン性界面活性剤は、単独又は2種以上組み合わせて用いられる。また、前記例示の各エステル型非イオン性界面活性剤の中でも、毛髪に対する染色性をより向上させ得る点で、エチレングリコール脂肪酸エステルがより好ましい。
【0042】
第2剤組成物におけるエステル型非イオン性界面活性剤の配合量は、第2剤組成物の粘度の経時安定性をより高め、また、酸化型染色剤の毛髪に対する染色性をより向上させる観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、毛髪に対する染色性の更なる向上を図るには、0.05質量%以上であることがより好ましい。なお、第2剤組成物におけるエステル型非イオン性界面活性剤の量が多すぎると、第2剤組成物の粘度が増大して操作性が低下する虞があるため、その配合量は、5質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。
【0043】
また、第2剤組成物の剤型が乳化物である場合、乳化力がより強く、乳化状態の安定性をより高め得ることから、エーテル型非イオン性界面活性剤が特に好ましく使用できる。
【0044】
エーテル型非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルなどが挙げられ、酸化エチレンの付加モル数(オキシエチレンユニットの付加モル数)に応じて、HLBの値が異なる。そのため、前記の各エーテル型非イオン性界面活性剤は、これに求められる機能(乳化力や毛髪の感触向上作用)などに応じて、好適な酸化エチレンの付加モル数のものを選択すればよい。
【0045】
第2剤組成物におけるエーテル型非イオン性界面活性剤の配合量は、第2剤組成物のその他の成分の組み合わせなどにより変動するが、例えば、その使用による効果をより良好に確保する観点からは、0.1質量%以上であることが好ましい。また、第2剤組成物におけるエーテル型非イオン性界面活性剤の量が多すぎると、第2剤組成物の粘度が増大して操作性が低下する虞があるため、その配合量は、5質量%以下であることが好ましい。
【0046】
また、施術時の刺激臭や不快臭を抑制し、また仕上がり後の毛髪に潤いを持たせるために、第2剤組成物の剤型によっては油性成分を配合することができる。油性成分としては、植物油、動物油、ロウ、石油系炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコーンが挙げられ、これらを単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。油性成分の種類の選択に当たっては、酸化型染毛剤による処理後の毛髪に求められる感触などを考慮すればよいが、高級アルコール、シリコーンおよびエステルが特に好ましく使用される。なお、本明細書でいう「高級脂肪酸」とは、炭素数が12〜22の脂肪酸を意味し、「高級アルコール」とは、炭素数が10〜22のアルコールを意味している。
【0047】
植物油としては、例えば、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーム油、ヒマシ油、グレープシード油、ヤシ油、硬化油などが挙げられる。動物油としては、例えば、エミュー油、馬油、ミンク油などが挙げられる。ロウとしては、例えば、ホホバ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ラノリン、セラックなどが挙げられる。
【0048】
石油系炭化水素としては、例えば、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸などが挙げられる。高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノールが挙げられる。
【0049】
エステルとしては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸イソステアリル、オレイン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸ヘキシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、コハク酸ジオクチル、イソステアリン酸フィトステリル、ラノリン脂肪酸コレステリルなどが挙げられる。シリコーンとしては、例えば、ジメチルシリコーン、環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、メチルフェニルシリコーンなどが挙げられる。
【0050】
前記油性成分は、単独又は2種以上組み合わせて用いられる。第2剤組成物に油性成分を配合する場合、その配合量は、使用する油性成分の種類や、酸化型染色剤による処理後の毛髪に求められる感触に応じて適宜調節すればよいが、これらの油性成分による効果(酸化型染色剤による処理後の毛髪の感触向上効果)をより良好に確保したり、2剤組成物の粘度の経時安定性をより高めたりする観点からは、2質量%以上であることが好ましい。また、第2剤組成物における油性成分の量が多すぎると、酸化型染色剤による処理後の毛髪にべたつきが生じたり、第2剤組成物の粘度の経時安定性が却って低下したりする虞があるため、その配合量は、10質量%以下であることが好ましい。
【0051】
また、酸化型染色剤としての機能を損なわない範囲で、第2剤組成物に必要に応じて、通常の化粧料に配合されている各種添加剤を配合することができる。このような添加剤としては下記のようなものが挙げられる。
【0052】
ノニオン性ポリマー、例えばビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、およびビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー、並びにポリシロキサン;カチオン性ポリマー、例えば第四級化セルロースエーテル、第四級基含有ポリシロキサン、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドポリマー、アクリルアミド/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドコポリマー、ジエチルスルフェートで第四級化したジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルピロリドンコポリマー、ビニルピロリドン/イミダゾリニウムメトクロリドコポリマー、および第四級化ポリビニルアルコール;両性ポリマー、例えばアクリルアミドプロピル−トリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、およびオクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/t −ブチルアミノエチルメタクリレート/2−ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー;アニオン性ポリマー、例えばポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸、ビニルアセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、およびアクリル酸/エチルアクリレート/N−t −ブチルアクリルアミドターポリマー。
【0053】
増粘剤、例えば寒天、グアーガム、アルギネート、キサンタンガム、アラビアガム、インドガム、イナゴマメ粉、アマニガム、デキストラン、セルロース誘導体(例えばメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース)、デンプンフラクションおよび誘導体(例えばアミロース、アミロペクチンおよびデキストリン)、クレー(例えばベントナイト)、または純合成ヒドロコロイド(例えばポリビニルアルコール)。
【0054】
構造剤、例えばグルコース、マレイン酸、および乳酸;ヘアコンディショニング化合物、例えばリン脂質(例えば大豆レシチン、卵レシチンおよびケファリン)、およびシリコーン油;タンパク質加水分解物、とりわけエラスチン、コラーゲン、ケラチン、乳タンパク質、大豆タンパク質および小麦タンパク質加水分解物、それらと脂肪酸との縮合生成物、並びに第四級化タンパク質加水分解物;香油、香料、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリン。
【0055】
フケ防止剤、例えばPiroctone Olamine、Zinc Omadine;pH値調節のための他の物質、例えばα−およびβ−ヒドロキシカルボン酸;活性物質、例えばパンテノール、パントテン酸、アラントイン、ピロリドンカルボン酸およびその塩、植物抽出物、並びにビタミン;コレステロール;UVフィルター;脂肪酸アルカノールアミド。
【0056】
錯化剤、例えばEDTA、NTAおよびホスホン酸;膨潤および浸透剤、例えばグリセロール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、カーボネート、水素カーボネート、尿素類、並びに第一、第二および第三ホスフェート;乳濁剤、例えばラテックス;真珠光沢剤、例えばエチレングリコールモノ−およびジステアレート;プロペラント、例えばプロパン/ブタン混合物、N2 O、ジメチルエーテル、CO2 および空気;抗酸化剤。
【0057】
本発明の第2剤組成物の容器から出した時の形態は特に制限されず、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状(透明、半透明)、泡状、ペースト状などの各種形態とすることができる。
【0058】
また、本発明の第2剤組成物と組み合わせて酸化型染色剤を構成するための第1剤組成物については特に制限はなく、従来の酸化型染色剤に係る第1剤組成物、すなわち、酸化染料が配合された第1剤組成物が使用できる。
【0059】
第1剤組成物の形態も、第2剤組成物と同様に特に制限はなく、例えば液状、乳液状、クリーム状、ゲル状(透明、半透明)、泡状、ペースト状などの各種形態とすることができる。
【0060】
本発明の第2剤組成物は、第1剤組成物とともに二剤式染色剤を構成し、染毛処理に際しては、第1剤組成物と第2剤組成物とを混合して使用される。すなわち、例えば、第1剤組成物と第2剤組成物とを混合した後に毛髪に塗布し、酸化剤により酸化染料(染料中間体または染料中間体とカップラーとの組み合わせ)を酸化することによって発色させ、その状態でしばらく放置し、その後、すすぎを行い、乾燥すればよい。
【0061】
第1剤組成物と第2剤組成物との混合比としては、所望の明るさや色味によって調節すればよいが、例えば、質量比で、1:1〜1:3程度とすることができる。
【実施例】
【0062】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例により何ら制限されるものではない。尚、以下の記載において、%は質量%である。
【0063】
下記処方の第2剤組成物を調整し、市販の酸化型第1剤組成物と混合して用いたときの「明色性」または「 染色性」 および「頭皮に対する刺激」、「発色に至る時間」について検討した。
【0064】
実施例1
第2剤組成物(クリーム状):
(A)アルギニン(2.5質量%水溶液のpH10.76) 1.50%
(B)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液(38%) 0.50%
(C)1,3‐ブタンジオール 0.50%
(D)過酸化水素水(35%) 16.50%
セタノール 3.00%
セテス‐30 0.50%
流動パラフィン 0.50%
パルミチン酸2‐エチルヘキシル 0.50%
乳酸 pH3.0とする量
精製水 残量
【0065】
実施例2
第2剤組成物(泡状):
(A)アルギニン 2.00%
(B)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液(38%) 0.50%
(C)1,3‐ブタンジオール 0.50%
(D)過酸化水素水(35%) 16.50%
乳酸 pH3.0とする量
精製水 残量
【0066】
染毛テスト:
被験者であるセミロングの20代女性の頭髪を下記の方法により染毛した。市販のクリーム状酸化型第1剤組成物(商品名:インペリアルヘアカラーグランデ YB−05、メーカー名:パイモア)と泡状酸化型第1剤組成物(商品名:ビューティラボふりふりホイップへアカラー スイートブラウン、メーカー名:ホーユー)の各々に、実施例1、2で得られた第2剤組成物をそれぞれ2倍量加え、混合した。得られた4種の混合液をそれぞれ頭髪に適用し、塗布終了後、室温で放置した。染色を確認した後、髪をすすぎ、次いでシャンプー、リンスし、乾燥した。
【0067】
上記の何れの剤型においても、明色性、染色性は優れており、発色に至る時間も10分程度と速く、頭髪の損傷及び頭皮に対する刺激は認められなかった。
以上の結果から、本発明の第2剤組成物は、酸化染料の酸化重合反応速度を促進するため、酸化型染色剤の毛髪および頭皮に接触する時間を短縮でき、その結果、毛髪の損傷を軽減するとともに、頭皮に対する刺激を軽減することが確認された。
【0068】
実施例3
第2剤組成物(クリーム状):
(A)炭酸グアニジン(2.5質量%水溶液のpH11.4) 1.50%
(B)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液(38%) 0.50%
(C)1,3‐ブタンジオール 0.50%
(D)過酸化水素水(35%) 16.50%
セタノール 3.00%
セテス‐30 0.50%
流動パラフィン 0.50%
パルミチン酸2‐エチルヘキシル 0.50%
乳酸 pH3.0とする量
精製水 残量
第2剤組成物を上記第2剤組成物に置き換えた他は、上記と同様の方法で染毛テストを行った。
上記のいずれの型剤においても、明色性、染色性は、実施例1、2の第2剤組成物よりも劣り、発色に至るまでの時間も25分以上を要した。さらに、その結果、毛髪の損傷と頭皮に対する刺激が若干認められた。
【0069】
比較例1
第2剤組成物(泡状):
(A)アルギニン(2.5質量%水溶液のpH10.76) 2.00%
(B)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液(38%) 0.50%
(D)過酸化水素水(35%) 16.50%
乳酸 pH3.0とする量
精製水 残量
第2剤組成物を上記第2剤組成物に置き換えた他は、上記と同様の方法で染毛テストを行った。
上記のいずれの型剤においても、発色に至る時間は実施例1、2の第2剤組成物と同等であったが、明色性、染色性は実施例1、2の第2剤組成物と比べて十分とは言えず、しかも毛髪の損傷および頭皮に対する刺激が認められた。
【産業上の利用可能性】
【0070】
叙上のとおり、本発明の第2剤組成物は、毛髪内部に酸化染料が浸透しやすく、かつ、酸化染料が毛髪内で速やかに酸化重合反応を起こし、良好に発色および染色し、その結果、酸化型染色剤の毛髪および頭皮に接触する時間を短縮することができ、毛髪の損傷と頭皮に対する刺激を軽減させることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン繊維を染色するための第1剤組成物と第2剤組成物とからなる二剤式染色剤における第2剤組成物であって、(A)グアニジン化合物、(B)両性界面活性剤、(C)不揮発性親水性溶剤、および(D)酸化剤が配合されてなり、pHが1〜6であることを特徴とする第2剤組成物。
【請求項2】
(A)グアニジン化合物が、グアニジン官能基を有する化合物である請求項1に記載の第2剤組成物。
【請求項3】
(A)グアニジン化合物が、グアニジン官能基を有するアミノ酸である請求項1に記載の第2剤組成物。
【請求項4】
(A)グアニジン化合物が、アルギニンである請求項1〜3のいずれか1項に記載の第2剤組成物。
【請求項5】
(A)グアニジン化合物が、2.5質量%水溶液の形態でのpHが9以上のものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の第2剤組成物。
【請求項6】
(B)両性界面活性剤が、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤から選択される少なくとも1種である請求項1〜5のいずれか1項に記載の第2剤組成物。
【請求項7】
(C)不揮発性親水性溶剤が、ポリオール、ポリオールのアルキルエーテルから選択される少なくとも1種である請求項1〜6のいずれか1項に記載の第2剤組成物。
【請求項8】
(A)グアニジン化合物が0.001〜10質量%、(B)両性界面活性剤が0.1〜5質量%、(D)酸化剤が0.1〜12質量%、および(C)不揮発性親水性溶剤が第1剤組成物と第2剤組成物の混合液に対し0.1〜5質量%である請求項1〜7のいずれか1項に記載の第2剤組成物。
【請求項9】
第1剤組成物が、酸化染料が配合されたものである請求項1〜8のいずれか1項に記載の第2剤組成物。

【公開番号】特開2012−126661(P2012−126661A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277800(P2010−277800)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(505029229)株式会社パイモア (3)
【Fターム(参考)】