二官能性キレート化剤
式(I)(式中、変数R1、R1、Q1、Q2及びMは、本出願の記載中で定義されている通りである)の二官能性キレート化剤。上記キレート化剤の、安定金属又は放射性金属のイオンとの錯体;生物学的担体と共有結合している錯体のコンジュゲート;及び該コンジュゲートを含有する医薬組成物についても記載される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
の二官能性キレート化剤
(式中、
−M−は、
【化2】
であり、
Q1、Q2及びQ4は、独立して、H又はRであり、
Q3は、H、−(CHR2)wCOR3又は−(CHR2)wPO2R4R5であり、
Q5は、H、R又はR1”であり、
Q6は、H又はR1”であり、
Q7は、H又はRであり、
A1及びA2は、それらが結合している原子と一緒に、C6−C10−アリール、C6−C10−ヘテロアリール、C3−C10−シクロアルキル又はC3−C10−ヘテロシクリル基を形成し、
Rは、−C(O)−L、
【化3】
、−(CHR2)pCOR3又は−(CHR2)pPO2R4R5であり、ただし、Q1、Q2、Q4、Q5及びQ7のうちの少なくとも1つは、Rであり、
R1、R1’及びR1”は、独立して、
【化4】
であり、
各R2は、独立して、水素、C1−C4アルキル又は(C1−C2アルキル)フェニルであり、
各R3、R4及びR5は、独立して、OH、−O−(C1−C2アルキル)フェニル若しくは−O−C1−4アルキルなどの−O−保護基、又は脱離基であり、
R6は、H;OH;アルキル−LG若しくはアルコキシ−LG(式中、LGは、脱離基である);ボロン酸エステル又は脱離基であり、
X及びYは、各々独立して、水素であるか、隣接したX及びYと一緒になって、追加の炭素−−炭素結合を形成してよく、
Z1及びZ2は、独立して、CH又はNであり、
mは、0〜10まで(両端を含む)の整数であり、
nは、0又は1であり、
pは、1又は2であり、
rは、0又は1であり、
wは、0又は1であり、
zは、1、2又は3であり、
Lは、それがつながっている炭素原子の1つの水素原子と置き換わった、前記炭素原子と共有結合しているリンカー/スペーサー基であり、前記リンカー/スペーサー基は、式(II):
【化5】
により表され、
式中、
sは、0又は1の整数であり、
tは、0〜20(両端を含む)の整数であり、
R7、R8及びR9は、独立して、H;生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分;前記求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体;又は生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分を有する合成リンカー、又は前記合成リンカーの求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体であり、
Cycは、環式脂肪族部分、芳香族部分、脂肪族ヘテロ環式部分、又は芳香族ヘテロ環式部分を表し、前記部分の各々は、生体標的化基、親油性部分又はバイオセンサーを含む担体と結合するのを妨害しない1又は2以上の基で置換されていてもよい)
又は薬学的に許容されるその塩
(ただし、前記キレート化剤は、6,6’,6”,6’’’−((エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル))テトラキス(メチレン))テトラピコリン酸、6,6’−((エタン−1,2−ジイルビス((ホスホノメチル)アザンジイル))ビス(メチレン))ジピコリン酸、6,6’−((エタン−1,2−ジイルビス((カルボキシメチル)アザンジイル))ビス(メチレン))ジピコリン酸又は6,6’−((エタン−1,2−ジイルビス((ピリジン−2−イルメチル)アザンジイル))ビス(メチレン))ジピコリン酸ではない)。
【請求項2】
式(Ia):
【化6】
であり、式中、Q1、Q2及びQ4が、請求項1で定義されている通りである、請求項1に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項3】
Q1及びQ2が、各々Hであり、Q4が、
【化7】
であり、式中、L、X、Y、Q3、m、n及びrが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項4】
Q1及びQ2が、各々Hであり、Q4が、
【化8】
であり、式中、L、X、Y、m、n及びrが、請求項1で定義されている通りである、請求項3に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項5】
Q1及びQ2が、各々Hであり、Q4が、
【化9】
であり、式中、R6及びnが、請求項1で定義されている通りである、請求項4に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項6】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、
【化10】
であり、Q4が、Hであり、式中、L、X、Y、Q3、m、n及びrが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項7】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、
【化11】
であり、Q4が、Hであり、式中、L、X、Y、m、n及びrが、請求項1で定義されている通りである、請求項6に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項8】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、
【化12】
であり、Q4が、Hであり、式中、R6及びnが、請求項1で定義されている通りである、請求項7に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項9】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−(CHR2)pCOR3であり、Q4が、Hであり、式中、R3及びpが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項10】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−(CHR5)pCOR3であり、Q4が、Hであり、式中、R3が、脱離基であり、pが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項11】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−CH2COR3であり、Q4が、Hであり、式中、R3が、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項12】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−CH2COR3であり、Q4が、Hであり、式中、R3が、脱離基である、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項13】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−CH2C≡CHであり、Q4が、Hである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項14】
Q1及びQ2が、−(CHR2)pCOR3であり、Q4が、Rであり、式中、R2、R3、及びRが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項15】
R6が、NO2、NH2、イソチオシアネート、セミカルバジド、チオセミカルバジド、マレイミド、ブロモアセトアミド又はカルボキシルである、請求項1〜14のいずれかに記載の二官能性キレート化剤。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれかで定義されている二官能性キレート化剤又は薬学的に許容されるその塩、及びGa、In、Tl、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Sc、Y、Ti、Zr、Cr、Mn、Tc、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Zn、Cd、Hg、Al、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Te、Po、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Ac、Th及びUからなる群から選択される金属の安定形態又は放射性形態のイオンを含む錯体。
【請求項17】
イオンが、66Ga、67Ga、68Ga、111In、201Tl、142Pr、149Pm、153Sm、153Gd、159Gd、166Ho、175Yb、177Lu、47Sc、90Y、89Zr、51Cr、99mTc、188Re、186Re、57Co、101mRh、62Cu、64Cu、67Cu、117mSn、203Pb、212Pb、212Bi、213Bi、223Ra、及び225Acからなる群から選択される放射性金属のイオンである、請求項16に記載の錯体。
【請求項18】
式(I):
【化13】
の二官能性キレート化剤の、生体標的化部分、親油性基又はバイオセンサーを含む担体とのコンジュゲート
(式中、
−M−は、
【化14】
であり、
Q1、Q2及びQ4は、独立して、H又はRであり、
Q3は、H、−(CHR2)wCOR3又は−(CHR2)wPO2R4R5であり、
Q5は、H、R又はR1”であり、
Q6は、H又はR1”であり、
Q7は、H又はRであり、
A1及びA2は、それらが結合している原子と一緒に、C6−C10−アリール、C6−C10−ヘテロアリール、C3−C10−シクロアルキル又はC3−C10−ヘテロシクリル基を形成し、
Rは、−C(O)−L、
【化15】
、−(CHR2)pCOR3又は−(CHR2)pPO2R4R5であり、ただし、Q1、Q2、Q4、Q5及びQ7のうちの少なくとも1つは、Rであり、
R1、R1’及びR1”は、独立して、
【化16】
であり、
各R2は、独立して、水素、C1−C4アルキル又は(C1−C2アルキル)フェニルであり、
各R3、R4及びR5は、独立して、OH、−O−(C1−C2アルキル)フェニル若しくは−O−C1−4アルキルなどの−O−保護基、又は脱離基であり、
R6は、H;OH;アルキル−LG若しくはアルコキシ−LG(式中、LGは、脱離基である);ボロン酸エステル又は脱離基であり、
X及びYは、各々独立して、水素であるか、隣接したX及びYと一緒になって、追加の炭素−−炭素結合を形成してよく、
mは、0〜10まで(両端を含む)の整数であり、
Z1及びZ2は、独立して、CH又はNであり、
nは、0又は1であり、
pは、1又は2であり、
rは、0又は1であり、
wは、0又は1であり、
zは、1、2又は3であり、
Lは、それがつながっている炭素原子の1つの水素原子と置き換わった、前記炭素原子と共有結合しているリンカー/スペーサー基であり、前記リンカー/スペーサー基は、式(II)又は(III):
【化17】
により表され、
式中、
sは、0又は1の整数であり、
tは、0〜20(両端を含む)の整数であり、
R7、R8及びR9は、独立して、H;生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分;前記求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体;又は生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分を有する合成リンカー、又は前記合成リンカーの求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体であり、
Cycは、環式脂肪族部分、芳香族部分、脂肪族ヘテロ環式部分、又は芳香族ヘテロ環式部分を表し、前記部分の各々は、生体標的化基、親油性部分又はバイオセンサーを含む担体と結合するのを妨害しない1又は2以上の基で置換されていてもよく、
【化18】
は、生体標的化基、親油性基又はバイオセンサーを含む部分である)
又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項19】
生体標的化基が、タンパク質、抗体、抗体フラグメント、ホルモン、ペプチド、成長因子、抗原又はハプテンである、請求項18に記載のコンジュゲート。
【請求項20】
(i)式(I):
【化19】
の二官能性キレート化剤の、生体標的化部分、親油性基又はバイオセンサーを含む担体とのコンジュゲート
(式中、
−M−は、
【化20】
であり、
Q1、Q2及びQ4は、独立して、H又はRであり、
Q3は、H、−(CHR2)wCOR3又は−(CHR2)wPO2R4R5であり、
Q5は、H、R又はR1”であり、
Q6は、H又はR1”であり、
Q7は、H又はRであり、
A1及びA2は、それらが結合している原子と一緒に、C6−C10−アリール、C6−C10−ヘテロアリール、C3−C10−シクロアルキル又はC3−C10−ヘテロシクリル基を形成し、
Rは、−C(O)−L、
【化21】
、−(CHR2)pCOR3又は−(CHR2)pPO2R4R5であり、ただし、Q1、Q2、Q4、Q5及びQ7のうちの少なくとも1つは、Rであり、
R1、R1’及びR1”は、独立して、
【化22】
であり、
各R2は、独立して、水素、C1−C4アルキル又は(C1−C2アルキル)フェニルであり、
各R3、R4及びR5は、独立して、OH、−O−(C1−C2アルキル)フェニル若しくは−O−C1−4アルキルなどの−O−保護基、又は脱離基であり、
R6は、H;OH;アルキル−LG若しくはアルコキシ−LG(式中、LGは、脱離基である);ボロン酸エステル又は脱離基であり、
X及びYは、各々独立して、水素であるか、隣接したX及びYと一緒になって、追加の炭素−−炭素結合を形成してよく、
mは、0〜10まで(両端を含む)の整数であり、
Z1及びZ2は、独立して、CH又はNであり、
nは、0又は1であり、
pは、1又は2であり、
rは、0又は1であり、
wは、0又は1であり、
zは、1、2又は3であり、
Lは、それがつながっている炭素原子の1つの水素原子と置き換わった、前記炭素原子と共有結合しているリンカー/スペーサー基であり、前記リンカー/スペーサー基は、式(II)又は(III):
【化23】
により表され、
式中、
sは、0又は1の整数であり、
tは、0〜20(両端を含む)の整数であり、
R7、R8及びR9は、独立して、H;生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分;前記求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体;又は生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分を有する合成リンカー、又は前記合成リンカーの求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体であり、
Cycは、環式脂肪族部分、芳香族部分、脂肪族ヘテロ環式部分、又は芳香族ヘテロ環式部分を表し、前記部分の各々は、生体標的化基、親油性部分又はバイオセンサーを含む担体と結合するのを妨害しない1又は2以上の基で置換されていてもよく、
【化24】
は、生体標的化基、親油性基又はバイオセンサーを含む部分である)
又は薬学的に許容されるその塩、及び
(ii)Ga、In、Tl、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Sc、Y、Ti、Zr、Cr、Mn、Tc、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Zn、Cd、Hg、Al、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Te、Po、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Ac、Th及びUからなる群から選択される金属の安定形態又は放射性形態のイオンを含む錯体。
【請求項21】
イオンが、66Ga、67Ga、68Ga、111In、201Tl、142Pr、149Pm、153Sm、153Gd、159Gd、166Ho、175Yb、177Lu、47Sc、90Y、89Zr、51Cr、99mTc、188Re、186Re、57Co、101mRh、62Cu、64Cu、67Cu、117mSn、203Pb、212Pb、212Bi、213Bi、223Ra、及び225Acからなる群から選択される放射性金属のイオンである、請求項20に記載の錯体。
【請求項22】
生体標的化基が、タンパク質、抗体、抗体フラグメント、ホルモン、ペプチド、成長因子、抗原又はハプテンである、請求項20又は21に記載のコンジュゲート。
【請求項1】
式(I):
【化1】
の二官能性キレート化剤
(式中、
−M−は、
【化2】
であり、
Q1、Q2及びQ4は、独立して、H又はRであり、
Q3は、H、−(CHR2)wCOR3又は−(CHR2)wPO2R4R5であり、
Q5は、H、R又はR1”であり、
Q6は、H又はR1”であり、
Q7は、H又はRであり、
A1及びA2は、それらが結合している原子と一緒に、C6−C10−アリール、C6−C10−ヘテロアリール、C3−C10−シクロアルキル又はC3−C10−ヘテロシクリル基を形成し、
Rは、−C(O)−L、
【化3】
、−(CHR2)pCOR3又は−(CHR2)pPO2R4R5であり、ただし、Q1、Q2、Q4、Q5及びQ7のうちの少なくとも1つは、Rであり、
R1、R1’及びR1”は、独立して、
【化4】
であり、
各R2は、独立して、水素、C1−C4アルキル又は(C1−C2アルキル)フェニルであり、
各R3、R4及びR5は、独立して、OH、−O−(C1−C2アルキル)フェニル若しくは−O−C1−4アルキルなどの−O−保護基、又は脱離基であり、
R6は、H;OH;アルキル−LG若しくはアルコキシ−LG(式中、LGは、脱離基である);ボロン酸エステル又は脱離基であり、
X及びYは、各々独立して、水素であるか、隣接したX及びYと一緒になって、追加の炭素−−炭素結合を形成してよく、
Z1及びZ2は、独立して、CH又はNであり、
mは、0〜10まで(両端を含む)の整数であり、
nは、0又は1であり、
pは、1又は2であり、
rは、0又は1であり、
wは、0又は1であり、
zは、1、2又は3であり、
Lは、それがつながっている炭素原子の1つの水素原子と置き換わった、前記炭素原子と共有結合しているリンカー/スペーサー基であり、前記リンカー/スペーサー基は、式(II):
【化5】
により表され、
式中、
sは、0又は1の整数であり、
tは、0〜20(両端を含む)の整数であり、
R7、R8及びR9は、独立して、H;生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分;前記求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体;又は生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分を有する合成リンカー、又は前記合成リンカーの求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体であり、
Cycは、環式脂肪族部分、芳香族部分、脂肪族ヘテロ環式部分、又は芳香族ヘテロ環式部分を表し、前記部分の各々は、生体標的化基、親油性部分又はバイオセンサーを含む担体と結合するのを妨害しない1又は2以上の基で置換されていてもよい)
又は薬学的に許容されるその塩
(ただし、前記キレート化剤は、6,6’,6”,6’’’−((エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル))テトラキス(メチレン))テトラピコリン酸、6,6’−((エタン−1,2−ジイルビス((ホスホノメチル)アザンジイル))ビス(メチレン))ジピコリン酸、6,6’−((エタン−1,2−ジイルビス((カルボキシメチル)アザンジイル))ビス(メチレン))ジピコリン酸又は6,6’−((エタン−1,2−ジイルビス((ピリジン−2−イルメチル)アザンジイル))ビス(メチレン))ジピコリン酸ではない)。
【請求項2】
式(Ia):
【化6】
であり、式中、Q1、Q2及びQ4が、請求項1で定義されている通りである、請求項1に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項3】
Q1及びQ2が、各々Hであり、Q4が、
【化7】
であり、式中、L、X、Y、Q3、m、n及びrが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項4】
Q1及びQ2が、各々Hであり、Q4が、
【化8】
であり、式中、L、X、Y、m、n及びrが、請求項1で定義されている通りである、請求項3に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項5】
Q1及びQ2が、各々Hであり、Q4が、
【化9】
であり、式中、R6及びnが、請求項1で定義されている通りである、請求項4に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項6】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、
【化10】
であり、Q4が、Hであり、式中、L、X、Y、Q3、m、n及びrが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項7】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、
【化11】
であり、Q4が、Hであり、式中、L、X、Y、m、n及びrが、請求項1で定義されている通りである、請求項6に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項8】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、
【化12】
であり、Q4が、Hであり、式中、R6及びnが、請求項1で定義されている通りである、請求項7に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項9】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−(CHR2)pCOR3であり、Q4が、Hであり、式中、R3及びpが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項10】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−(CHR5)pCOR3であり、Q4が、Hであり、式中、R3が、脱離基であり、pが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項11】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−CH2COR3であり、Q4が、Hであり、式中、R3が、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項12】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−CH2COR3であり、Q4が、Hであり、式中、R3が、脱離基である、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項13】
Q1及びQ2のうちの少なくとも1つが、−CH2C≡CHであり、Q4が、Hである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項14】
Q1及びQ2が、−(CHR2)pCOR3であり、Q4が、Rであり、式中、R2、R3、及びRが、請求項1で定義されている通りである、請求項1又は2に記載の二官能性キレート化剤。
【請求項15】
R6が、NO2、NH2、イソチオシアネート、セミカルバジド、チオセミカルバジド、マレイミド、ブロモアセトアミド又はカルボキシルである、請求項1〜14のいずれかに記載の二官能性キレート化剤。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれかで定義されている二官能性キレート化剤又は薬学的に許容されるその塩、及びGa、In、Tl、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Sc、Y、Ti、Zr、Cr、Mn、Tc、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Zn、Cd、Hg、Al、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Te、Po、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Ac、Th及びUからなる群から選択される金属の安定形態又は放射性形態のイオンを含む錯体。
【請求項17】
イオンが、66Ga、67Ga、68Ga、111In、201Tl、142Pr、149Pm、153Sm、153Gd、159Gd、166Ho、175Yb、177Lu、47Sc、90Y、89Zr、51Cr、99mTc、188Re、186Re、57Co、101mRh、62Cu、64Cu、67Cu、117mSn、203Pb、212Pb、212Bi、213Bi、223Ra、及び225Acからなる群から選択される放射性金属のイオンである、請求項16に記載の錯体。
【請求項18】
式(I):
【化13】
の二官能性キレート化剤の、生体標的化部分、親油性基又はバイオセンサーを含む担体とのコンジュゲート
(式中、
−M−は、
【化14】
であり、
Q1、Q2及びQ4は、独立して、H又はRであり、
Q3は、H、−(CHR2)wCOR3又は−(CHR2)wPO2R4R5であり、
Q5は、H、R又はR1”であり、
Q6は、H又はR1”であり、
Q7は、H又はRであり、
A1及びA2は、それらが結合している原子と一緒に、C6−C10−アリール、C6−C10−ヘテロアリール、C3−C10−シクロアルキル又はC3−C10−ヘテロシクリル基を形成し、
Rは、−C(O)−L、
【化15】
、−(CHR2)pCOR3又は−(CHR2)pPO2R4R5であり、ただし、Q1、Q2、Q4、Q5及びQ7のうちの少なくとも1つは、Rであり、
R1、R1’及びR1”は、独立して、
【化16】
であり、
各R2は、独立して、水素、C1−C4アルキル又は(C1−C2アルキル)フェニルであり、
各R3、R4及びR5は、独立して、OH、−O−(C1−C2アルキル)フェニル若しくは−O−C1−4アルキルなどの−O−保護基、又は脱離基であり、
R6は、H;OH;アルキル−LG若しくはアルコキシ−LG(式中、LGは、脱離基である);ボロン酸エステル又は脱離基であり、
X及びYは、各々独立して、水素であるか、隣接したX及びYと一緒になって、追加の炭素−−炭素結合を形成してよく、
mは、0〜10まで(両端を含む)の整数であり、
Z1及びZ2は、独立して、CH又はNであり、
nは、0又は1であり、
pは、1又は2であり、
rは、0又は1であり、
wは、0又は1であり、
zは、1、2又は3であり、
Lは、それがつながっている炭素原子の1つの水素原子と置き換わった、前記炭素原子と共有結合しているリンカー/スペーサー基であり、前記リンカー/スペーサー基は、式(II)又は(III):
【化17】
により表され、
式中、
sは、0又は1の整数であり、
tは、0〜20(両端を含む)の整数であり、
R7、R8及びR9は、独立して、H;生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分;前記求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体;又は生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分を有する合成リンカー、又は前記合成リンカーの求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体であり、
Cycは、環式脂肪族部分、芳香族部分、脂肪族ヘテロ環式部分、又は芳香族ヘテロ環式部分を表し、前記部分の各々は、生体標的化基、親油性部分又はバイオセンサーを含む担体と結合するのを妨害しない1又は2以上の基で置換されていてもよく、
【化18】
は、生体標的化基、親油性基又はバイオセンサーを含む部分である)
又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項19】
生体標的化基が、タンパク質、抗体、抗体フラグメント、ホルモン、ペプチド、成長因子、抗原又はハプテンである、請求項18に記載のコンジュゲート。
【請求項20】
(i)式(I):
【化19】
の二官能性キレート化剤の、生体標的化部分、親油性基又はバイオセンサーを含む担体とのコンジュゲート
(式中、
−M−は、
【化20】
であり、
Q1、Q2及びQ4は、独立して、H又はRであり、
Q3は、H、−(CHR2)wCOR3又は−(CHR2)wPO2R4R5であり、
Q5は、H、R又はR1”であり、
Q6は、H又はR1”であり、
Q7は、H又はRであり、
A1及びA2は、それらが結合している原子と一緒に、C6−C10−アリール、C6−C10−ヘテロアリール、C3−C10−シクロアルキル又はC3−C10−ヘテロシクリル基を形成し、
Rは、−C(O)−L、
【化21】
、−(CHR2)pCOR3又は−(CHR2)pPO2R4R5であり、ただし、Q1、Q2、Q4、Q5及びQ7のうちの少なくとも1つは、Rであり、
R1、R1’及びR1”は、独立して、
【化22】
であり、
各R2は、独立して、水素、C1−C4アルキル又は(C1−C2アルキル)フェニルであり、
各R3、R4及びR5は、独立して、OH、−O−(C1−C2アルキル)フェニル若しくは−O−C1−4アルキルなどの−O−保護基、又は脱離基であり、
R6は、H;OH;アルキル−LG若しくはアルコキシ−LG(式中、LGは、脱離基である);ボロン酸エステル又は脱離基であり、
X及びYは、各々独立して、水素であるか、隣接したX及びYと一緒になって、追加の炭素−−炭素結合を形成してよく、
mは、0〜10まで(両端を含む)の整数であり、
Z1及びZ2は、独立して、CH又はNであり、
nは、0又は1であり、
pは、1又は2であり、
rは、0又は1であり、
wは、0又は1であり、
zは、1、2又は3であり、
Lは、それがつながっている炭素原子の1つの水素原子と置き換わった、前記炭素原子と共有結合しているリンカー/スペーサー基であり、前記リンカー/スペーサー基は、式(II)又は(III):
【化23】
により表され、
式中、
sは、0又は1の整数であり、
tは、0〜20(両端を含む)の整数であり、
R7、R8及びR9は、独立して、H;生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分;前記求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体;又は生体標的化基、親油性部分若しくはバイオセンサーを含む担体との共有結合を可能にする求電子性、求核性若しくは電子豊富部分を有する合成リンカー、又は前記合成リンカーの求電子性、求核性若しくは電子豊富部分の保護された形態若しくは前駆体であり、
Cycは、環式脂肪族部分、芳香族部分、脂肪族ヘテロ環式部分、又は芳香族ヘテロ環式部分を表し、前記部分の各々は、生体標的化基、親油性部分又はバイオセンサーを含む担体と結合するのを妨害しない1又は2以上の基で置換されていてもよく、
【化24】
は、生体標的化基、親油性基又はバイオセンサーを含む部分である)
又は薬学的に許容されるその塩、及び
(ii)Ga、In、Tl、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Sc、Y、Ti、Zr、Cr、Mn、Tc、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Zn、Cd、Hg、Al、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Te、Po、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Ac、Th及びUからなる群から選択される金属の安定形態又は放射性形態のイオンを含む錯体。
【請求項21】
イオンが、66Ga、67Ga、68Ga、111In、201Tl、142Pr、149Pm、153Sm、153Gd、159Gd、166Ho、175Yb、177Lu、47Sc、90Y、89Zr、51Cr、99mTc、188Re、186Re、57Co、101mRh、62Cu、64Cu、67Cu、117mSn、203Pb、212Pb、212Bi、213Bi、223Ra、及び225Acからなる群から選択される放射性金属のイオンである、請求項20に記載の錯体。
【請求項22】
生体標的化基が、タンパク質、抗体、抗体フラグメント、ホルモン、ペプチド、成長因子、抗原又はハプテンである、請求項20又は21に記載のコンジュゲート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2013−519692(P2013−519692A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553161(P2012−553161)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【国際出願番号】PCT/CA2011/000187
【国際公開番号】WO2011/100829
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(511174524)ノルディオン (カナダ) インク. (2)
【氏名又は名称原語表記】NORDION(CANADA)INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【国際出願番号】PCT/CA2011/000187
【国際公開番号】WO2011/100829
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(511174524)ノルディオン (カナダ) インク. (2)
【氏名又は名称原語表記】NORDION(CANADA)INC.
【Fターム(参考)】
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