説明

二次元コードを復号化する装置、二次元コードを復号化する装置の制御方法、およびプログラム

【課題】原稿中の符号画像が復号化できない場合に元データを取り出せないというユーザ不満を解消する。
【解決手段】原稿画像データ内に符号画像が含まれているかどうかを判定する符号画像検知手段と、前記原稿画像データ内の前記符号画像の領域を判定する符号画像領域判定手段と、前記符号画像を復号化して電子データを抽出する符号画像復号化手段と、前記符号画像を原稿画像データから削除する符号画像削除手段と、を有し、前記符号画像検知手段によって検知した符号画像を前記符号画像復号化手段で復号できなかった場合に前記符号画像削除手段によって前記符号画像を原稿画像データから削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、符号画像を取り扱うことができる、二次元コードを復号化する装置、二次元コードを復号化する装置の制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、元データを符号化して符号画像を作成し、当該作成した符号画像(例えば、バー
コード、二次元コード、電子透かし)を出力用紙に印字する事が行われてきている。
【0003】
さらに、符号画像をスキャナで読取る事により元データを取得し、その元データを文書
や商品の管理等に利用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−344588号公報
【特許文献2】特開2000−013584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
符号画像の印字された出力用紙から複写物を得るのは容易である。単純に、上記出力用
紙を画像形成装置にかければよい。しかし、上記出力用紙上の符号画像部分が汚れてしま
っていたとすると、符号画像から元データを取り出す(抽出する)ことができない複写物
が得られることになる。
【0006】
すると、その複写物を受け取った者は、複写物から情報を取り出すことができないこと
に不満を持つであろう。
【0007】
本発明は、上述したユーザ(複写物を受け取った者)の不満を解消するためになされた
ものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る二次元コードを復号化する装置は、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含む二次元コードを復号化する装置であって、前記二次元コードにおける前記耐性の強い領域及び前記耐性の弱い領域の復号化を実行する復号化手段と、前記復号化手段が前記耐性の強い領域の復号化に成功した場合に、前記復号化手段に対し前記耐性の弱い領域の復号化を実行するよう制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記復号化手段が前記耐性の強い領域の復号化に失敗した場合に、前記復号化手段に対し前記耐性の弱い領域の復号化を実行しないように制御し、前記制御手段は、前記復号化手段が前記耐性の弱い領域の復号化に成功した場合に、前記復号化手段によって得られた復号化の結果を用いて符号化を実行するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、何かしらの要因によって、原稿となる複写物の符号画像部分に折り皺
がつく、または、符号画像を汚してしまうなどから符号画像から元データを取り出せなく
なった場合に、原稿画像データから符号画像を削除することができる。また、上記の場合
に、配布先ユーザに対して元データを取り出せなくなった複写物を配布しなくて済む。さ
らに、配布者が符号画像の削除パターンを選択可能であるため、符号画像を取り扱うこと
が可能な画像形成装置の利便性をさらに向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る画像形成システムを示す図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の入出力デバイス外観図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置を示す図である。
【図4】本発明に係るタイルデータを概念的に示す図である。
【図5】本発明に係るスキャナ画像処理部のブロック図である。
【図6】本発明に係るプリンタ画像処理部のブロック図である。
【図7】本発明に係る操作部の説明図である。
【図8】本発明に係る操作部の説明図である。
【図9】本発明に係るフローチャート図である。
【図10】本発明に係るジョブ実行選択画面を示す図である。
【図11】本発明に係るフローチャート図である。
【図12】本発明に係る符号画像領域の図である。
【図13】本発明に係る後処理後の印字画像の図である。
【図14】本発明に係る後処理後の印字画像の図である。
【図15】本発明に係る後処理後の印字画像の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(実施形態1)
<印字システム(図1)>
続いて、実施形態1について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態
に係る印字システムの構成を示すブロック図である。このシステムではホストコンピュー
タ(PC)40及び3台の画像形成装置10、20、30がLAN50に接続されている
が、本発明における印字システムにおいては、これらの接続数に限られることはない。ま
た、本実施形態では接続方法としてLANを適用しているが、これに限られることはない
。例えば、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方
式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。
【0012】
ホストコンピュータ(以下、PCと称する)40はパーソナルコンピュータの機能を有
している。このPC40はLAN50やWANを介してFTPやSMBプロトコルを用い
ファイルを送受信したり電子メールを送受信したりすることができる。またPC40から
画像形成装置10、20、30に対して、プリンタドライバを介した印字命令を行うこと
が可能となっている。
【0013】
画像形成装置10と画像形成装置20は同じ構成を有する装置である。画像形成装置3
0はプリント機能のみの画像形成装置であり、画像形成装置10や画像形成装置20が有
するスキャナ部を有していない。以下では、説明の簡単のために、画像形成装置10、2
0のうちの画像形成装置10に注目して、その構成を詳細に説明する。
【0014】
画像形成装置10は、画像入力デバイスであるスキャナ13、画像出力デバイスである
プリンタ14、ユーザインターフェース(UI)である操作部12、コントローラユニッ
ト(Controller Unit)11からなる。コントローラユニット11は、ス
キャナ13およびプリンタ14に接続して画像形成装置10全体の動作制御を司る。
【0015】
画像形成装置20は、画像入力デバイスであるスキャナ23、画像出力デバイスである
プリンタ24、ユーザインターフェース(UI)である操作部22、コントローラユニッ
ト(Controller Unit)21からなる。コントローラユニット21は、ス
キャナ23およびプリンタ24に接続して画像形成装置20全体の動作制御を司る。
【0016】
画像形成装置30は、画像出力デバイスであるプリンタ33、ユーザインターフェース
(UI)である操作部32、これら全てに接続して画像形成装置30全体の動作制御を司
るコントローラユニット(Controller Unit)31から構成される。
【0017】
<画像形成装置10(図2)>
画像形成装置10の外観を図2に示す。スキャナ13は、原稿上の画像を露光走査して
得られた反射光をCCDに入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ部
はさらに電気信号をR、G、B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像デー
タとしてコントローラユニット11に対して出力する。
【0018】
なお、原稿は原稿フィーダ201のトレイ202にセットされる。ユーザが操作部12
から読み取り開始を指示すると、コントローラユニット11からスキャナ13に原稿読み
取り指示が与えられる。スキャナ13は、この指示を受けると原稿フィーダ201のトレ
イ202から原稿を1枚ずつフィードして、原稿の読み取り動作を行う。なお、原稿の読
み取り方法は原稿フィーダ201による自動送り方式ではなく、原稿を不図示のガラス面
上に載置し露光部を移動させることで原稿の走査を行う方法であってもよい。
【0019】
プリンタ14は、コントローラユニット11から受取った画像データを用紙上に形成す
る画像形成デバイスである。なお、本実施形態において画像形成方式は感光体ドラムや感
光体ベルトを用いた電子写真方式となっているが、本発明はこれに限られることはない。
例えば、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に印字するインクジェット方式な
どでも適用可能である。また、プリンタ14には、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向き
を選択可能とする複数の用紙カセット203、204、205が設けられている。排紙ト
レイ206には後処理を行わない印字後の用紙が排出される。後処理部207は、後処理
を行う印字後の用紙が排出される。後処理として、排出された用紙に対してホチキス止め
やパンチ穴開け、裁断などを行う。
【0020】
<コントローラユニット11の詳細説明(図3)>
図3は、画像形成装置10のコントローラユニット11の構成をより詳細に説明するた
めのブロック図である。
【0021】
コントローラユニット11はスキャナ13やプリンタ14と電気的に接続されており、
一方ではLAN50やWAN331を介してPC40や外部の装置などと接続されている
。これにより画像データやデバイス情報の入出力が可能となっている。
【0022】
CPU301は、ROM303に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種
デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ内部で行われる各種処理
についても統括的に制御する。RAM302は、CPU301が動作するためのシステム
ワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM
302は、記憶した内容を電源off後も保持しておくSRAM及び電源off後には記
憶した内容が消去されてしまうDRAMにより構成されている。ROM303には装置の
ブートプログラムなどが格納されている。HDD304はハードディスクドライブであり
、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
【0023】
操作部I/F305は、システムバス310と操作部12とを接続するためのインター
フェース部である。この操作部I/F305は、操作部12に表示するための画像データ
をシステムバス310から受取り操作部12に出力すると共に、操作部12から入力され
た情報をシステムバス310へと出力する。
【0024】
ネットワークI/F306はLAN50及びシステムバス310に接続し、情報の入出
力を行う。モデム307はWAN331及びシステムバス310に接続しており、情報の
入出力を行う。2値画像回転部308は送信前の画像データの方向を変換する。2値画像
圧縮・伸張部309は、送信前の画像データの解像度を所定の解像度や相手能力に合わせ
た解像度に変換する。なお圧縮及び伸張にあたってはJBIG、MMR、MR、MHなど
の方式が用いられる。画像バス330は画像データをやり取りするための伝送路であり、
PCIバス又はIEEE1394で構成されている。
【0025】
スキャナ画像処理部312は、スキャナ13からスキャナI/F311を介して受取っ
た画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナ画像処理部312
は、受取った画像データがカラー原稿か白黒原稿か、文字原稿か写真原稿かなどを判定す
る。そして、その判定結果を画像データに付随させる。こうした付随情報を属性データと
称する。このスキャナ画像処理部312で行われる処理の詳細については後述する。
【0026】
圧縮部313は画像データを受取り、この画像データを32画素×32画素のブロック
単位に分割する。なお、この32画素×32画素の画像データをタイルデータと称する。
図4は、このタイルデータを概念的に表している。原稿(読み取り前の紙媒体)において
、このタイルデータに対応する領域をタイル画像と称する。なおタイルデータには、その
32画素×32画素のブロックにおける平均輝度情報やタイル画像の原稿上の座標位置が
ヘッダ情報として付加されている。さらに圧縮部313は、複数のタイルデータからなる
画像データを圧縮する。伸張部316は、複数のタイルデータからなる画像データを伸張
した後にラスタ展開してプリンタ画像処理部315に送る。
【0027】
プリンタ画像処理部315は、伸張部316から送られた画像データを受取り、この画
像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像処理を施す。
画像処理後の画像データは、プリンタI/F314を介してプリンタ14に出力される。
このプリンタ画像処理部315で行われる処理の詳細については後述する。
【0028】
画像変換部317は、画像データに対して所定の変換処理を施す。この処理部は以下に
示すような処理部により構成される。
【0029】
伸張部318は受取った画像データを伸張する。圧縮部319は受取った画像データを
圧縮する。回転部320は受取った画像データを回転する。変倍部321は受取った画像
データに対し解像度変換処理(例えば600dpiから200dpi)を行う。色空間変
換部322は受取った画像データの色空間を変換する。この色空間変換部322は、マト
リクス又はテーブルを用いて公知の下地飛ばし処理を行ったり、公知のLOG変換処理(
RGB→CMY)を行ったり、公知の出力色補正処理(CMY→CMYK)を行ったりす
ることができる。2値多値変換部323は受取った2階調の画像データを256階調の画
像データに変換する。逆に多値2値変換部324は受取った256階調の画像データを誤
差拡散処理などの手法により2階調の画像データに変換する。
【0030】
合成部327は受取った2つの画像データを合成し1枚の画像データを生成する。なお
、2つの画像データを合成する際には、合成対象の画素同士が持つ輝度値の平均値を合成
輝度値とする方法や、輝度レベルで明るい方の画素の輝度値を合成後の画素の輝度値とす
る方法が適用される。また、暗い方を合成後の画素とする方法の利用も可能である。さら
に合成対象の画素同士の論理和演算、論理積演算、排他的論理和演算などで合成後の輝度
値を決定する方法なども適用可能である。これらの合成方法はいずれも周知の手法である
。間引き部326は受取った画像データの画素を間引くことで解像度変換を行い、1/2
,1/4,1/8などの画像データを生成する。移動部325は受取った画像データに余
白部分をつけたり余白部分を削除したりする。
【0031】
圧縮部329に接続されたRIP328は、PC40などから送信されたPDLコード
データを元に生成された中間データを受取り、ビットマップデータ(多値)を生成する。
【0032】
<スキャナ画像処理部312の詳細説明(図5)>
図5にスキャナ画像処理部312の内部構成を示す。
【0033】
スキャナ画像処理部312はRGB各8bitの輝度信号からなる画像データを受取る
。この輝度信号は、マスキング処理部501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準
的な輝度信号に変換される。
【0034】
フィルタ処理部502は、受取った画像データの空間周波数を任意に補正する。この処
理部は、受取った画像データに対して、例えば7×7のマトリクスを用いた演算処理を行
う。ところで、複写機や復号機では、図7における原稿選択タブ704の押し下げにより
コピーモードとして文字モードや写真モードや文字/写真モードを選択することができる
。ここでユーザにより文字モードが選択された場合には、フィルタ処理部502は文字用
のフィルタを画像データ全体にかける。また、写真モードが選択された場合には、写真用
のフィルタを画像データ全体にかける。また、文字/写真モードが選択された場合には、
後述の文字写真判定信号(属性データの一部)に応じて画素ごとに適応的にフィルタを切
り替える。つまり、画素ごとに写真用のフィルタをかけるか文字用のフィルタをかけるか
が決定される。なお、写真用のフィルタには高周波成分のみ平滑化が行われるような係数
が設定されている。これは、画像のざらつきを目立たせないためである。また、文字用の
フィルタには強めのエッジ強調を行うような係数が設定されている。これは、文字のシャ
ープさを出すためである。
【0035】
ヒストグラム生成部503は、受取った画像データを構成する各画素の輝度データをサ
ンプリングする。より詳細に説明すると、主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開
始点から終了点で囲まれた矩形領域内の輝度データを、主走査方向、副走査方向に一定の
ピッチでサンプリングする。そして、サンプリング結果を元にヒストグラムデータを生成
する。生成されたヒストグラムデータは、下地飛ばし処理を行う際に下地レベルを推測す
るために用いられる。入力側ガンマ補正部504は、テーブル等を利用して非線形特性を
持つ輝度データに変換する。
【0036】
カラーモノクロ判定部505は、受取った画像データを構成する各画素が有彩色である
か無彩色であるかを判定し、その判定結果をカラーモノクロ判定信号(属性データの一部
)として画像データに付随させる。
【0037】
文字写真判定部506は、画像データを構成する各画素が文字を構成する画素なのか、
網点を構成する画素なのか、網点中の文字を構成する画素なのか、ベタ画像を構成する画
素なのかを各画素の画素値と各画素の周辺画素の画素値とに基づいて判定する。なお、ど
れにもあてはまらない画素は、白領域を構成している画素である。そして、その判定結果
を文字写真判定信号(属性データの一部)として画像データに付随させる。
【0038】
復号部507は、マスキング処理部501から出力された画像データ内に符号画像デー
タが存在する場合には、その存在を検知する。そして、検知された符号画像データを復号
化して情報を取出す。
【0039】
<プリンタ画像処理部315の詳細説明(図6)>
図6にプリンタ画像処理315においてなされる処理の流れを示す。
【0040】
下地飛ばし処理部601は、スキャナ画像処理部312で生成されたヒストグラムを用
いて画像データの下地色を飛ばす(除去する)。モノクロ生成部602はカラーデータを
モノクロデータに変換する。Log変換部603は輝度濃度変換を行う。このLog変換
部603は、例えば、RGB入力された画像データを、CMYの画像データに変換する。
出力色補正部604は出力色補正を行う。例えばCMY入力された画像データを、テーブ
ルやマトリックスを用いてCMYKの画像データに変換する。出力側ガンマ補正部605
は、この出力側ガンマ補正部605に入力される信号値と、複写出力後の反射濃度値とが
比例するように補正を行う。符号画像合成部607は、後述する<符号化処理>により生
成された符号画像データと、(原稿)画像データとを合成する。中間調補正部606は、
出力するプリンタ部の階調数に合わせて中間調処理を行う。例えば、受取った高階調の画
像データに対し2値化や32値化などを行う。
【0041】
なお、スキャナ画像処理部312やプリンタ画像処理部315における各処理部では、
受取った画像データに各処理を施さずに出力させることも可能となっている。このような
、ある処理部において処理を施さずにデータを通過させることを、以下では「処理部をス
ルーさせる」と表現することにする。
【0042】
<符号化処理>
CPU301は、所定の情報(この所定の情報には、例えば、機器番号や印字時間情報
やユーザID情報、文書などが含まれる)の符号化処理を行って符号画像データを生成す
べく制御することが可能となっている。
【0043】
なお、本明細書では、符号画像とは、二次元コード画像やバーコード画像といった画像
や電子透かし技術により生成された電子透かし画像のことを示す。
【0044】
さらに、CPU301は、生成された符号画像データを不図示のデータバスを用いて、
プリンタ画像処理部315内の符号画像合成部607に送信すべく制御することが可能と
なっている。
【0045】
なお、上記制御(符号画像の生成制御、送信制御)は、RAM302内に格納されたプ
ログラムを実行することによって行われる。
コントローラユニット11の説明は以上である。
【0046】
<操作画面の説明>
図7は画像形成装置10における初期画面700である。領域701は、画像形成装置
10がコピーできる状態にあるか否かを示し、かつ設定したコピー部数を示す。原稿選択
タブ704は原稿のタイプを選択するためのタブであり、このタブが押し下げられると文
字、写真、文字/写真モードの3種類の選択メニューをポップアップ表示される。応用モ
ードタブ705は各種画像編集処理を設定するためのタブである。後処理タブ706は各
種フィニッシングに関わる設定を行うためのタブである。両面設定タブ707は両面読込
み及び両面印字に関する設定を行うためのタブである。読み取りモードタブ702は原稿
の読み取りモードを選択するためのタブである。このタブが押し下げられるとカラー/ブ
ラック/自動(ACS)の3種類の選択メニューがポップアップ表示される。なお、カラ
ーが選択された場合にはカラーコピーが、ブラックが選択された場合にはモノクロコピー
が行われる。また、ACSが選択された場合には、上述したモノクロカラー判定信号によ
りコピーモードが決定される。
【0047】
図8は、図7に示されている応用モードタブ705を押下したときに表示される応用モ
ード設定画面800を示す。例えば、応用モード設定画面800には、綴じ代設定タブ8
01、枠消し設定タブ802、製本設定タブ803、ネガポジ設定タブ804、鏡像設定
タブ805がある。綴じ代設定タブ801は、原稿画像を出力時に上下左右のいずれかに
移動させて出力用紙に印字する。また、枠消し設定タブ802は、原稿画像に対して枠を
指定して枠外の領域にある画素を白画素にする。そして、製本設定タブ803は、原稿画
像を製本出力する。そして、ネガポジ設定タブ804は、原稿画像に対して白黒反転し、
鏡像設定タブ805は、原稿画像を左右逆転し鏡像印字する。
【0048】
ネガポジ設定タブ804を押下すると不図示のネガポジON/OFF画面が表示され、
ネガポジ出力するかしないかを選択できる。初期値はネガポジしないよう設定されている
。鏡像設定タブ805を押下すると不図示の鏡像ON/OFF画面が表示され、鏡像出力
するかしないかを選択できる。初期値は鏡像しないよう設定されている。ここで、符号画
像印字タブ806は原稿画像に対して新規に符号画像を合成するモードにかかわる設定を
行うものである。新規に符号画像に変換する情報はPC40や画像形成装置内のHDD3
04に格納されている文書ファイルや不図示の仮想キーボードから入力した文字列などな
んでもよいものとする。本発明における、符号画像が印字されている原稿を作成するため
のひとつの例である。
【0049】
図9は、本発明における、符号画像が印字されている原稿を入力し複写物を出力する処
理にかかわるフローチャートである。
【0050】
S10001では、CPU301は、スキャナ13で読取った原稿を、画像データとし
てスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送るように制御する。スキ
ャナ画像処理部312は、この画像データに対して図5に示す処理を行い、新たな画像デ
ータと共に属性データを生成する。また、この属性データを画像データに付随させる。さ
らに、S10002で、スキャナ画像処理部312内の復号部507は、符号画像データ
が存在する場合には、その存在を検知する。
【0051】
ここで、図12はRAM302に格納される原稿画像を示している。原稿画像1201
の左上隅を原点とし、主操作方向をx軸、副走査方向をy軸としている。図12に示され
ているように、符号画像データ領域1202は、矩形領域(X0、X1,Y0、Y1で囲
まれた領域)であり、符号画像検知マーク1203〜1207を、復号部507が検知す
ることで判定されるものである。符号画像データの上下左右は1205と1206のよう
に連続して存在する符号画像検知マークを検知することで判定される(左上と判断する)
。そして、符号画像データ領域1202にはメタデータ領域1208と非メタデータ領域
1209が含まれている。非メタデータ領域1209は符号画像データ内の四隅の符号画
像検知マーク1203〜1205、1207で囲まれた点線領域内であり、メタデータ領
域1208はそれ以外の領域である。
【0052】
図9に示されているS10002で復号部507が符号画像データを検知した場合は、
CPU301は、S10003に移行して、検知した符号画像データの原稿画像内の領域
を判定しRAMに格納しておく。
【0053】
そして、S10004に進み、復号部507が符号画像データ内のメタデータ領域を復
号化する。このS10004で、メタデータ領域の復号化が成功した場合は、CPU30
1は復号後のメタデータを不図示のデータバスを用いてRAM302に送り、S1000
5に進む。また、このS10004で、メタデータ領域の復号化が失敗した場合は、S1
0006に進む。
【0054】
S10005では、復号部507が符号画像データ内の非メタデータ領域を復号化する
。非メタデータ領域の復号化が成功した場合は、CPU301は復号後の非メタデータ(
文書データや文字コードなどさまざま)を不図示のデータバスを用いてRAM302に送
り、S10011に進む。非メタデータ領域の復号化が失敗した場合は、S10006に
進む。S10011では、CPU301は、復号後のメタデータと非メタデータを再符号
化して符号画像を生成し、当該生成された再符号画像データをプリンタ画像処理部315
内の符号画像合成部607に送信すべく制御し、S10012へ進む。
【0055】
S10006では、CPU301は符号画像データの復号化に失敗した旨を図10で示
すジョブ実行選択画面でユーザに警告するとともにユーザに後処理の方法の選択を促す。
【0056】
そして、図9に示されているS10007にて、ジョブ実行選択画面でユーザからジョ
ブ継続指示がなされた場合にはS10008へ進み、ジョブ中止指示がなされた場合はS
10014に進み、ジョブを中止する。
【0057】
S10008では、ユーザが符号画像領域を削除するよう指示された場合はS1000
9に進み、削除するよう指示がなされなかった場合はS10012に進む。
【0058】
S10009ではCPU301が白画素で構成される符号画像データ領域サイズと等し
いサイズの白画像を生成する。ラスタ展開後の画像(画像処理が行われた後の原稿画像)
から符号画像を削除するために、このように白画像を生成するのである。そして、S10
010にて、当該白画像に対して、必要に応じて後処理を行い、後処理後の画像データを
後処理画像データとしてプリンタ画像処理部315内の符号画像合成部607に送信すべ
く制御し、S10012に進む。白画像に対する後処理については図12を用いて後述す
る。
【0059】
図9に示されているS10012では、圧縮部313はスキャナ画像処理部312で生
成された画像データを32画素×32画素のブロック単位に分割しタイルデータを生成す
る。さらに圧縮部313は、この複数のタイルデータからなる前述のスキャナ画像処理後
の画像データを圧縮する。CPU301は、圧縮部313で圧縮後の画像データをRAM
302に送って格納するよう制御する。なお、スキャナ画像処理後の画像データは必要に
応じて画像変換部317に送られ画像処理が施された上で再びRAM302に送られ格納
される。S10013では、CPU301は、RAM302に格納されている圧縮後の画
像データを伸張部316に送るように制御する。さらに、このステップで、伸張部316
は、この圧縮後の画像データを伸張する。さらに伸張部316は、伸張後の複数のタイル
データからなる画像データをラスタ展開する。ラスタ展開後の画像データはプリンタ画像
処理部315に送られる。プリンタ画像処理部315は、ラスタ展開後の画像データに付
随されている属性データに応じた画像データ編集を行う。この処理は図6に示されている
処理である。
【0060】
ここで、図9に示されているS10011で生成された符号画像データもしくはS10
010で生成された後処理画像データと、ラスタ展開後の画像データとが合成される。
より詳細には、出力側ガンマ補正部605から出力されてきた画像データと、S1001
1で生成された符号画像データ、もしくはS10010で生成された後処理画像データと
を符号画像合成部607が合成する。なお、この符号画像合成部607は、S10011
で生成された符号画像データ、又は、S10010で生成された後処理画像データを、原
稿画像データの上に上書き合成する。即ち、S10011で生成された符号画像データ、
又は、S10010で生成された後処理画像データの領域においては、原稿画像データが
消えるように合成するのである。
【0061】
そして、当該合成により得られた合成画像データを中間調補正部606が、出力するプ
リンタ部の階調数に合わせて中間調処理を行う。中間調処理後の合成画像データはプリン
タI/F314を介してプリンタ14に送られ、プリンタ14が合成画像データを出力用
紙上に印字する。
【0062】
図10は、S10006でCPU301が表示するジョブ実行選択画面1000である
。ジョブ継続ボタン1001が押下されると、CPU301は符号画像データの領域に対
する後処理を施さずに印字を継続するよう制御する(即ち、S10008からS1001
2へ直接、移行する)。
【0063】
符号画像削除後ジョブ継続ボタン1002が押下されると、白抜きボタン1003もし
くはメタデータ符号化ボタン1004もしくはメタデータテキスト化ボタン1005のど
れかを選択可能である。ただし、メタデータ符号化ボタン1004もしくはメタデータテ
キスト化ボタン1005は、図9のS10004でメタデータ領域の復号化が成功してい
なければ選択できないようにグレーアウト化されて表示される。なお、この制御は、CP
Uによって行われる。
【0064】
白抜きボタン1003もしくはメタデータ符号化ボタン1004もしくはメタデータテ
キスト化ボタン1005のどれかをユーザが選択すると、当該選択を受付けて、CPU3
01は図9のS10010で後処理を行う。また、ジョブ中止ボタン1006がユーザに
より押下されると、当該押下を受付けてCPU301は印字処理を中止するよう制御する
。図10の例では、非メタデータが文書ファイルであり、メタデータは文書ファイルのU
RLを意味するものであることを想定している。そのために、メタデータ符号化ボタン1
004ならびにメタデータテキスト化ボタン1005の文言をユーザが理解しやすいよう
にしているが、これは、あくまで一例であり、本実施形態を限定するものではない。
【0065】
図11は、図10を想定した図9のS10010における後処理のフローチャートであ
る。
【0066】
図11に示されているS10101では、CPU301は図10に示されている白抜き
ボタン1003が押下されたかどうかを判定し、白抜きボタン1003が押下された場合
は、後処理を施さずにフローを抜ける。ただし、S10009で生成した白画像データを
後処理画像データとしてステップS10012に出力する。
【0067】
白抜きボタン1003が押下されていない場合は、S10102へ進む。S10102
では、CPU301は図10に示されているメタデータ符号化ボタン1004が押下され
たかどうかを判定する。そして、メタデータ符号化ボタン1004が押下された場合はS
10103へ進み、メタデータ符号化ボタン1004が押下されていない場合はS101
04へ進む。
【0068】
S10103では、CPU301はS10004でRAM302に格納されている復号
化後のメタデータを対象として、RAM302に格納されたプログラムを実行することで
、メタデータだけを復号化した符号画像データを生成する。そして、この符号画像データ
を後処理画像データとして出力する。
【0069】
S10104では、CPU301は、S10004でRAM302に格納されている復
号化後のメタデータを対象として、RAM302に格納されたプログラムを実行すること
で、メタデータのテキスト画像データを生成する。そして、このテキスト画像データを後
処理画像データとしてS10012に出力する。
【0070】
図13〜15は印字直前の画像を示している。図13は、図10に示されている白抜き
ボタン1003が押下された場合の結果である。そして、図14は図10に示されている
メタデータ符号化ボタン1004が押下された場合の結果であり、図15は図10に示さ
れているメタデータテキスト化ボタン1005が押下された場合の結果である。
【0071】
上記のようにして、元データを符号化した符号画像を含んだ原稿画像データが本実施形
態に係る画像形成装置に入力されたとき、原稿画像データ内に符号画像が含まれていると
判定された場合に、符号画像を復号化して元データを抽出することができる。こここで、
元データとは、非メタデータとメタデータを包含するデータである。また、ここでは、符
号画像を復号化することを符号画像復号化という。
【0072】
なお、メタデータは、原稿画像のメタデータ領域に印刷されており、非メタデータは、
原稿画像の非メタデータ領域に印刷されている。ここで、メタデータ領域において、メタ
データの二次元コードに含まれる各ドッドは大きく、原稿画像の汚れに対して、非常に耐
性強く印刷されている。一方、非メタデータ領域において、非メタデータの二次元符号に
含まれる各ドットは小さく、原稿画像の汚れに対して、非常に耐性弱く印刷されている。
【0073】
すなわち、メタデータ領域は、多少原稿画像が汚れても、メタデータ領域上の画像の復
号化が可能であるが、非メタデータ領域は、少しでも汚れてしまうと、非メタデータ領域
上の画像の復号化が不可能となる。
【0074】
なお、本実施例において、非メタデータとは、ユーザが二次元コード内に含めたいと考
えるコンテンツデータである。例えば、音楽データであったり、Excelデータであっ
たりする。このメタデータは、非常にデータ量が多い。
【0075】
一方、メタデータとは、非メタデータに関わるデータであって、重要なデータであるが
、少ないデータ量のデータである。このようにメタデータは、少ないデータ量のデータで
あり、かつ、重要なデータであるため、メタデータは耐性強く印刷されているのである。
【0076】
また、本実施例では、二次元コード=二次元符号である。
【0077】
(その他の実施形態)
さらに本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、
プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、一つの機器からなる装置(画
像形成装置、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
【0078】
また本発明の目的は、上述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプロ
グラムコードを記憶した記憶媒体から、システムあるいは装置のコンピュータ(またはC
PUやMPU)が、そのプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を
実現することになる。そのため、このプログラムコード及びプログラムコードを記憶した
記憶媒体も本発明の一つを構成することになる。
【0079】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標
)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0080】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実
施形態の機能が実現される。これに加えて、そのプログラムコードの指示に基づきコンピ
ュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部また
は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0081】
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡
張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。
その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実
施形態の機能が実現される。
【符号の説明】
【0082】
10 画像形成装置
11 コントローラユニット
12 操作部
13 スキャナ
14 プリンタ
20 画像形成装置
21 コントローラユニット
22 操作部
23 スキャナ
24 プリンタ
30 画像形成装置
31 コントローラユニット
32 操作部
33 プリンタ
40 PC
50 LAN
201 原稿フィーダ
202 トレイ
203 用紙カセット
204 用紙カセット
205 用紙カセット
206 排紙トレイ
207 後処理部
301 CPU
302 RAM
303 ROM
304 HDD
305 操作部I/F
306 ネットワークI/F306
307 モデム
308 2値画像回転部
309 2値画像圧縮・伸張部
310 システムバス
311 スキャナI/F
312 スキャナ画像処理部
313 圧縮部
314 プリンタI/F
315 プリンタ画像処理部
316 伸張部
317 画像変換部
318 伸張部
319 圧縮部
320 回転部
321 変倍部
322 色空間変換部
323 2値多値変換部
324 多値2値変換部
325 移動部
326 間引き部
327 合成部
328 RIP
329 圧縮部
501 マスキング処理部
502 フィルタ処理部
503 ヒストグラム生成部
504 入力側ガンマ補正部
505 カラーモノクロ判定部
506 文字写真判定部
507 復号部
601 下地飛ばし処理部
602 モノクロ生成部
603 Log変換部
604 出力色補正部
605 出力側ガンマ補正部
606 中間調補正部
607 符号画像合成部
700 初期画面
701 領域
702 読み取りモードタブ
704 タブ
705 タブ
706 タブ
707 タブ
800 応用モード設定画面
801 タブ
802 タブ
803 タブ
804 タブ
805 タブ
806 タブ
1000 ジョブ実行選択画面
1001 ジョブ継続ボタン
1002 ジョブ継続ボタン
1003 白抜きボタン
1004 メタデータ符号化ボタン
1005 メタデータテキスト化ボタン
1006 ジョブ中止ボタン
1201 原稿画像
1202 符号画像データ領域
1203 符号画像検知マーク
1204 符号画像検知マーク
1205 符号画像検知マーク
1206 符号画像検知マーク
1207 符号画像検知マーク
1208 メタデータ領域
1209 非メタデータ領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含む二次元コードを復号化する装置であって、
前記二次元コードにおける前記耐性の強い領域及び前記耐性の弱い領域の復号化を実行する復号化手段と、
前記復号化手段が前記耐性の強い領域の復号化に成功した場合に、前記復号化手段に対し前記耐性の弱い領域の復号化を実行するよう制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記復号化手段が前記耐性の強い領域の復号化に失敗した場合に、前記復号化手段に対し前記耐性の弱い領域の復号化を実行しないように制御し、
前記制御手段は、前記復号化手段が前記耐性の弱い領域の復号化に成功した場合に、前記復号化手段によって得られた復号化の結果を用いて符号化を実行するように制御する
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
二次元コードの復号化を実行する復号化手段と、
前記復号化手段が前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化手段によって得られた当該復号化の結果を用いて符号化を実行する符号化手段と、
を備え、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化手段は、前記復号化手段が前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする装置。
【請求項3】
スキャン画像における二次元コードの復号化を実行する復号化手段と、
前記復号化手段が前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化手段によって得られた当該復号化の結果を用いて符号化を実行する符号化手段と、
前記符号化手段によって得られた前記二次元コードと前記スキャン画像とを合成する合成手段と、
前記合成手段によって得られた画像を印刷する印刷手段と、
を備え、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化手段は、前記復号化手段が前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする装置。
【請求項4】
前記合成手段によって得られる前記画像は、前記スキャナ画像に含まれていた前記二次元コードを含まないことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
二次元コードの復号化を実行する復号化手段と、
前記復号化手段が前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化手段によって得られた当該復号化の結果の少なくとも一部を用いて符号化を実行する符号化手段と、
を備え、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化手段は、前記復号化手段が前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする装置。
【請求項6】
スキャン画像における二次元コードの復号化を実行する復号化手段と、
前記復号化手段が前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化手段によって得られた当該復号化の結果の少なくとも一部を用いて符号化を実行する符号化手段と、
前記符号化手段によって得られた前記二次元コードと前記スキャン画像とを合成する合成手段と、
前記合成手段によって得られた画像を印刷する印刷手段と、
を備え、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化手段は、前記復号化手段が前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする装置。
【請求項7】
前記合成手段によって得られる前記画像は、前記スキャナ画像に含まれていた前記二次元コードを含まないことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含む二次元コードを復号化する方法であって、
前記二次元コードにおける前記耐性の強い領域及び前記耐性の弱い領域の復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化に成功した場合に、前記復号化ステップにおいて前記耐性の弱い領域の復号化を実行するよう制御する制御ステップと、
を含み、
前記制御ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化に失敗した場合に、前記復号化ステップにおいて前記耐性の弱い領域の復号化を実行しないように制御し、
前記制御ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の弱い領域の復号化に成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた復号化の結果を用いて符号化を実行するように制御する
ことを特徴とする方法。
【請求項9】
二次元コードの復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた当該復号化の結果を用いて符号化を実行する符号化ステップと、
を含み、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする方法。
【請求項10】
スキャン画像における二次元コードの復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた当該復号化の結果を用いて符号化を実行する符号化ステップと、
前記符号化ステップによって得られた前記二次元コードと前記スキャン画像とを合成する合成ステップと、
前記合成ステップによって得られた画像を印刷する印刷ステップと、
を含み、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする方法。
【請求項11】
前記合成ステップによって得られる前記画像は、前記スキャナ画像に含まれていた前記二次元コードを含まないことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
二次元コードの復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた当該復号化の結果の少なくとも一部を用いて符号化を実行する符号化ステップと、
を含み、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする方法。
【請求項13】
スキャン画像における二次元コードの復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた当該復号化の結果の少なくとも一部を用いて符号化を実行する符号化ステップと、
前記符号化ステップによって得られた前記二次元コードと前記スキャン画像とを合成する合成ステップと、
前記合成ステップによって得られた画像を印刷する印刷ステップと、
を含み、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする方法。
【請求項14】
前記合成ステップによって得られる前記画像は、前記スキャナ画像に含まれていた前記二次元コードを含まないことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含む二次元コードを復号化する方法を実行するためのプログラムであって、
前記方法は、
前記二次元コードにおける前記耐性の強い領域及び前記耐性の弱い領域の復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化に成功した場合に、前記復号化ステップにおいて前記耐性の弱い領域の復号化を実行するよう制御する制御ステップと、
を含み、
前記制御ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化に失敗した場合に、前記復号化ステップにおいて前記耐性の弱い領域の復号化を実行しないように制御し、
前記制御ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の弱い領域の復号化に成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた復号化の結果を用いて符号化を実行するように制御する
ことを特徴とする、プログラム。
【請求項16】
二次元コードの復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた当該復号化の結果を用いて符号化を実行する符号化ステップと、
を含み、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする方法を実行するためのプログラム。
【請求項17】
スキャン画像における二次元コードの復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた当該復号化の結果を用いて符号化を実行する符号化ステップと、
前記符号化ステップによって得られた前記二次元コードと前記スキャン画像とを合成する合成ステップと、
前記合成ステップによって得られた画像を印刷する印刷ステップと、
を含み、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする方法を実行するためのプログラム。
【請求項18】
前記合成ステップによって得られる前記画像は、前記スキャナ画像に含まれていた前記二次元コードを含まないことを特徴とする方法を実行するための請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
二次元コードの復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた当該復号化の結果の少なくとも一部を用いて符号化を実行する符号化ステップと、
を含み、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする方法を実行するためのプログラム。
【請求項20】
スキャン画像における二次元コードの復号化を実行する復号化ステップと、
前記復号化ステップで前記二次元コードの復号化の結果を得るのに成功した場合に、前記復号化ステップによって得られた当該復号化の結果の少なくとも一部を用いて符号化を実行する符号化ステップと、
前記符号化ステップによって得られた前記二次元コードと前記スキャン画像とを合成する合成ステップと、
前記合成ステップによって得られた画像を印刷する印刷ステップと、
を含み、
前記二次元コードは、耐性の強い領域と耐性の弱い領域とを含み、
前記復号化ステップは、前記復号化ステップで前記耐性の強い領域の復号化の結果を得るのに失敗した場合に、前記耐性の弱い領域の復号化を実行しない
ことを特徴とする方法を実行するためのプログラム。
【請求項21】
前記合成ステップによって得られる前記画像は、前記スキャナ画像に含まれていた前記二次元コードを含まないことを特徴とする方法を実行するための請求項20に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−39629(P2012−39629A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190969(P2011−190969)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【分割の表示】特願2009−183225(P2009−183225)の分割
【原出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】