説明

二次元コードリーダ

【課題】復元された二次元コードの内容に基づいて、現場作業員等に必要な情報を即座に通知することができるようにした二次元コードリーダを提供すること。
【解決手段】手持ち式又は固定式のケース内に、照合対象コード情報を含む所定の設定情報が格納された不揮発性メモリと、所定の出力態様を有する出力機器と、二次元コード復元手段により復元された復元データと不揮発性メモリに格納された設定情報に含まれる照合対象コード情報との照合結果に基づいて、所定の動作プログラムを実行することにより出力機器を制御する機能が組み込まれたプログラム実行手段と、が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、二次元コードリーダに係り、特に、復元された二次元コードの概要をホストに頼らずとも現場作業員等に提示可能とした二次元コードリーダに関する。
【背景技術】
【0002】
手持ち式ケース内に、所定の撮影領域から到来する光を光電変換して画像データを生成するカメラと、カメラにて生成される画像データの特徴を解析する画像解析手段と、画像解析手段にて解析された画像の特徴に基づいて二次元コードを復元する二次元コード復元手段と、を内蔵してなる手持ち式の二次元コードリーダは従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の二次元コードリーダは、上位ホストと接続して使用される。コードリーダそのものは作業現場に設置される一方、上位ホストは現場から離れたオフィス等に設置されるのが通例である。二次元コードリーダにおいて、二次元コードの復元処理が完了とすると、復元されたデータは通信を介して上位ホストへと送られる。上位ホストは、復元されたデータの管理や記録を担う。
【特許文献1】特開2000−268122号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、従来の二次元コードリーダにあっては、復元されたデータには管理される商品に関する多量の情報(例えば、製造年月日時分、製造担当者、製造環境の各種工程データ、原材料等)が含まれていることから、その管理は、全て、上位ホスト側で行うようにシステム設計がされている。そのため、二次元コードリーダの使用現場において、製造年、製造月と言った大凡のデータを知りたくても、その都度、上位ホストに連絡せねばならず、現場作業員等にとっては極めて使い勝手が悪いと言う問題点があった。
【0005】
この発明は、従来の二次元コードリーダにおける上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、復元された二次元コードの内容に基づいて、現場作業員等に必要な情報を即座に通知することができるようにした二次元コードリーダを提供することにある。
【0006】
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の説明を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の二次元コードリーダは、手持ち式又は固定式のケース内に、所定の撮影領域から到来する光を光電変換して画像データを生成するカメラと、カメラにて生成される画像データの特徴を解析する画像解析手段と、画像解析手段にて解析された画像の特徴に基づいて二次元コードを復元する二次元コード復元手段と、を有するものである。さらに、同ケース内には、照合対象コード情報を含む所定の設定情報が格納された不揮発性メモリと、所定の出力態様を有する出力機器と、二次元コード復元手段により復元された復元データと不揮発性メモリに格納された設定情報に含まれる照合対象コード情報との照合結果に基づいて、所定の動作プログラムを実行することにより出力機器を制御する機能が組み込まれたプログラム実行手段と、が設けられている。
【0008】
このような構成によれば、所定の設定情報の内容と所定の動作プログラムの内容とを適切に設計することにより、復元データ中に所定の特徴が含まれているときに限り、出力機器を作動させて、その旨を二次元コードリーダの使用者に通知することができる。この機能を利用することにより、復元された二次元コードの内容に基づいて、現場作業員等に必要な情報を即座に通知することができる。
【0009】
好ましい実施の形態にあっては、所定の設定情報に含まれる照合対象コード情報が、二次元コード復元手段により復元された復元データと照合されるべき特定桁の値を示す情報であり、かつ所定の動作プログラムには、照合一致および/または照合不一致のそれぞれの場合に対応する出力機器の出力態様を規定する動作プログラムが含まれている、ようにしてもよい。
【0010】
このような構成によれば、特定桁及びその値を適切に設定することにより、通知させたい復元データをひとつの纏まりとして把握することができ、例えば1月〜12月までに製造された商品と言った指定が可能となる。
【0011】
好ましい実施の形態にあっては、出力機器には、画像モニタが含まれており、所定の設定情報には、照合一致および/または不一致のそれぞれの場合に画像モニタの画面上に表示されるべきイメージが含まれており、さらに所定の動作プログラムには、照合一致および/または照合不一致のそれぞれの場合に、所定の設定情報を参照して、該当するイメージを画像モニタの画面上に表示する動作を規定する動作プログラムが含まれている、ようにしてもよい。
【0012】
このような構成によれば、復元された復元データが通知を目的とするデータに該当する場合には、画像モニタの画面上に適切なイメージを表示して、利用者に対してその旨を視覚を通じて直感的に把握させることができる。
【0013】
好ましい実施の形態にあっては、出力機器には、画像モニタが含まれており、所定の設定情報には、照合一致および/または不一致のそれぞれの場合に画像モニタの画面上に表示されるべき文字列が含まれており、さらに所定の動作プログラムには、照合一致および/または照合不一致のそれぞれの場合に、所定の設定情報を参照して、該当する文字列を画像モニタの画面上に表示する動作を規定する動作プログラムが含まれている、ようにしてもよい。
【0014】
このような構成によれば、復元された復元データが通知を目的とするデータに該当する場合には、画像モニタの画面上に適切な文字列を表示して、利用者に対してその旨を視覚を通じてより正確に把握させることができる。
【0015】
好ましい実施の形態にあっては、出力機器には、サウンド出力器が含まれており、所定の設定情報には、照合一致または不一致の場合にサウンド出力器を作動させるか否かを指定するサウンド指定フラグが含まれており、所定の動作プログラムには、照合一致または不一致の場合に、所定の設定情報を参照して、サウンド出力器を作動させる動作を規定する動作プログラムが含まれている、ようにしてもよい。
【0016】
このような構成によれば、復元された復元データが通知を目的とするデータに該当する場合には、サウンド発生器から適切なサウンドを発生させて、利用者に対してその旨を聴覚を通じて把握させることができる。この場合、利用者は作業を継続しつつ、必要な情報を取得することができる。
【0017】
好ましい実施の形態にあっては、出力機器には、外部出力用ポートが含まれており、所定の設定情報には、照合一致または不一致の場合に外部出力ポートをオンさせる否かを指定する外部出力指定フラグが含まれており、所定の動作プログラムには、照合一致または不一致の場合に、所定の設定情報を参照して、外部出力ポートをオンさせる動作を規定する動作プログラムが含まれている、ようにしてもよい。
【0018】
このような構成によれば、復元された復元データが通知を目的とするデータに該当する場合には、出力ポートがオンされてその旨が外部機器に通知されるため、この信号を適切な外部機器(ブザー、ランプ、PLC等)に送り出すようにすれば、適切な通知処理を実現することができる。
【0019】
好ましい実施の形態にあっては、SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能とされ、所定の設定情報には、復元された復元データを保存するか否かを指定する保存指定フラグがさらに含まれており、プログラム実行手段には、保存指定フラグがセットされているときに、復元された復元データをリムーバブルメモリに保存する動作を規定する動作プログラムを実行させる機能がさらに組み込まれている、ようにしてもよい。このような構成によれば、保存指定フラグの内容を適切に設定することにより、復元された復元データを必要に応じてリムーバブルメモリに蓄積保存させ、のちに、上位ホストであるパソコンによる解析に供することもできる。
【0020】
好ましい実施の形態にあっては、SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、不揮発性メモリは書換可能とされており、プログラム実行手段には、所定のスタート指令に応答して、リムーバブルメモリから読み出された設定情報に基づいて不揮発性メモリに格納された設定情報の全部又は一部を書き換える機能が組み込まれている、ようにしてもよい。
【0021】
このような構成によれば、SDメモリカード等のリムーバブルメモリを介して、不揮発性メモリに格納された設定情報の全部又は一部を適宜に書き換えることができる。つまり、各使用現場に合わせて適切な設定情報を不揮発性メモリに書き込むことができる。
【0022】
好ましい実施の形態にあっては、リムーバブルメモリに格納された設定情報はCSV形式で記述されている、ようにしてもよい。このような構成によれば、設定情報をパソコンの標準機能を利用して手軽に作成することができる。
【0023】
好ましい実施の形態にあっては、SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、不揮発性メモリは書換可能とされ、かつ設定情報に加えて動作プログラムが格納されており、プログラム実行手段には、所定のスタート指令に応答して、リムーバブルメモリから読み出された動作プログラムに基づいて不揮発性メモリに格納された動作プログラムの全部又は一部を書き換える機能が組み込まれている、ようにしてもよい。
【0024】
このような構成によれば、SDメモリカード等のリムーバブルメモリを介して、不揮発性メモリに格納された動作プログラムの全部又は一部を適宜に書き換えることができる。つまり、各使用現場に合わせて適切な動作プログラムを不揮発性メモリに書き込むことができる。
【0025】
好ましい実施の形態にあっては、SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、不揮発性メモリは書換可能とされており、プログラム実行手段には、所定のスタート指令に応答して、不揮発性メモリに格納された設定情報をリムーバブルメモリにコピーする機能が組み込まれている、ようにしてもよい。このような構成によれば、SDメモリカード等のリムーバブルメモリを介して、コードリーダ同士で設定情報の移植が可能となる。つまり、ある現場での設定を別の現場で活用することができる。
【0026】
好ましい実施の形態にあっては、リムーバブルメモリに格納された設定情報はCSV形式で記述されている、ようにしてもよい。このような構成によれば、設定情報をパソコンの標準機能を利用して手軽に作成することができる。
【0027】
好ましい実施の形態にあっては、SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、不揮発性メモリは書換可能とされ、かつ設定情報に加えて動作プログラムが格納されており、プログラム実行手段には、所定のスタート指令に応答して、不揮発性メモリかに格納された設定情報及び動作プログラムをリムーバブルメモリにコピーする機能が組み込まれている、ようにしてもよい。このような構成によれば、SDメモリカード等のリムーバブルメモリを介して、コードリーダ同士で設定情報及び動作プログラムの移植が可能となる。つまり、ある現場での設定及びそれに対する出力動作等を別の現場で活用することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、所定の設定情報の内容と所定の動作プログラムの内容とを適切に設計することにより、復元データ中に所定の特徴が含まれているときに限り、出力機器を作動させて、その旨を二次元コードリーダの使用者に通知することができる。この機能を利用することにより、復元された二次元コードの内容に基づいて、現場作業員等に必要な情報を即座に通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に、この発明の好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
本発明に係る2次元コードリーダの斜め後方より見た外観斜視図が図1に、同2次元コードリーダの斜め前方より見た外観斜視図が図2にそれぞれ示されている。それらの図から明らかなように、この2次元コードリーダ1は、手持ち方式(ハンディタイプ)のケース10を有する。ケース10の前面側には撮影用窓15が開口されたコンタクタ11が装着されており、ケース10の背面側には液晶モニタ12(109)が配置されている。また、ケース10の上端部にはカードスロットカバー13が設けられており、このカードスロットカバー13が開かれると、その内部にはSDメモリカード4を装着するためのカードスロットが存在する。尚、図において14はデコード処理の開始を指示するためのトリガボタン、16はケース10の下端部より引き出された電気コードである。
【0031】
次に、この2次元コードリーダの内部構成を中心として示すブロック図が図3に示されている。同図に示されるように、この2次元コードリーダ1はマイクロコンピュータによって統括制御される。このマイクロコンピュータは、CPU101及びRAM102を中心として構成される。すなわち、CPU101はマイクロプロセッサを主体として構成されており、その内部にはシステムプログラムを格納されたROM等が内蔵されている。RAM102はCPU101が各種のプログラムを実行するためのワークエリアとして利用される。CPU101は、通信インタフェース104を介して上位装置2へと接続される。上位装置2は、先に述べたように、2次元コードの管理や記憶を行う上位ホストとして機能するものである。
【0032】
CPU101は、CPUバス117を介して、フラッシュROM(FROM)103、メモリカードコントローラ116、入出力制御部105のそれぞれへ接続される。フラッシュROM(FROM103)は、本発明の要部である不揮発性メモリとして機能する。このFROM103内には、後に詳細に説明するように、所定の設定情報と所定の動作プログラムとが格納されている。
【0033】
メモリカードコントローラ116は、CPU101の管理下にあって、メモリカードインタフェース115及びカードスロット114を介して、SDメモリカード4に対するデータの書込制御及びSDメモリカードからのデータの読込制御を実行する。
【0034】
入出力制御部105は、CPU101の管理下にあって、各種の機器に対する入出力制御を実行する。これらの機器としては、トリガボタン106、照明器107、カメラ108、液晶モニタ109、スピーカ110、I/Oインタフェース111が含まれている。トリガボタン106は、先に図1及び図2を参照して説明したように、ケース10の側面に取り付けられたものであり、デコード処理の起動操作のために使用される。照明器107及びカメラ108は、ケース10の前面側に開口された撮影用開口(図示せず)の内部に収容されている。照明器107からの照明光はコンタクタ11の撮影用窓15から被写体を照射する。照明器107で照明された被写体はコンタクタ11の撮影用窓15を介してカメラ108で撮影される。カメラ108で撮影された画像データは、画像バス118及び画像処理部113を介して画像メモリ112に格納される。以後、CPU101からの指令を受けて、画像処理部113では、2次元コードの復元に必要な各種の画像解析処理を実行する。尚、これら画像処理の詳細については、各種の文献で既に公知であるから詳細な説明は省略する。
【0035】
液晶モニタ109は、先に図1を参照して説明したように、ケース10の背面に設けられた液晶モニタ12に相当するものであり、後に詳細に説明するように、この液晶モニタ109の画面12a上には、各種の文字列及びイメージが表示される。
【0036】
スピーカ110はサウンド発生器として機能するものである。後に詳細に説明するように、本発明にあっては、ユーザにより設定された特定の2次元コードが復元されたとき、その旨を示すサウンドがスピーカ110から放出される。I/Oインタフェース111は、外部の各種機器(表示ランプ、ブザー、PLC等)3との間のデータのやりとりを行うためのものである。
【0037】
SDメモリカードを媒介とする2次元コードリーダ間のデータのやりとりの概念図が図4に示されている。後に詳細に説明するように、本発明のコードリーダ1にあっては、SDメモリカード4を媒介とすることによって、複数の2次元コードリーダ間において各種データのやりとりが可能となる。
【0038】
SDメモリカードを媒介とする2次元コードリーダとパソコンとの間のデータのやりとりの概念図が図5に示されている。後に詳細に説明するように、本発明にあっては、SDメモリカード4を媒介とすることによって、2次元コードリーダ1と上位ホスト等として機能するパソコン21との間のデータのやりとりが可能となる。
【0039】
メモリカードに格納される定義ファイルの内容を表にして示す図が図6に示されている。本発明にあっては、図6に示されるようなファイルをパソコンのテキストエディタや表計算ソフト等で予め編集作成した後、これをSDメモリカード4に格納しておき、このSDメモリカード4を2次元コードリーダ1のカードスロットに装着する。
【0040】
図から明らかなように、このファイルはテキスト(CSV)形式で作成されており、適当なファイル名(例えば、『OutputSet.txt』)が付されている。図6に示されるように、このファイルには『Mwright』と記された保存指定フラグ600と、『Datas』と記された照合対象データ欄601と、『String』と記された文字列欄602と、『Image』と記されたイメージ欄603と、『Sound』と記されたサウンド欄604と、『I/O』と記された外部出力欄605とが設けられている。
【0041】
照合対象データ欄601には、この例では、13個の照合対象データ(『**1***』、『**2***』、『**3***』〜『**9***』、『**X***』、『**Y***』、『**Z***』、『ELSE』)が記述されている。ここで、『*』はワイルドカードであって、ワイルドカードを指定されている箇所のデータ内容は無視される。また、『ELSE』は、上述の12個のデータ(『**1***』、『**2***』〜『**Z***』)以外の全てのデータを意味している。上述の12個のデータは6個のヘキサコードで記述されており、下位4桁目のデータ以外は無視されるようになっている。
【0042】
次に、文字列欄602には、13個の文字列(『製造1月』、『製造2月』、『製造3月』〜『製造12月』、『警告:不適切品』)が記述されている。
【0043】
次に、イメージ欄603には、同様にして13個のイメージ指定データ(『−』、『−』、『−』〜『Alarm.bmp』)が記述されている。ここで、『−』は指定イメージなしを意味している。また、『Alarm.bmp』は警告用の所定イメージを意味している。
【0044】
次に、サウンド欄604には、同様に13個のサウンド指定データ(『−』、『−』、『−』〜『B』)が記述されている。ここで、『−』は指定サウンドなしを意味している。また、『B』はアラーム用の所定のサウンドを意味している。
【0045】
次に、外部出力欄605には、同様にして、13個の出力指定データ(『−』、『−』、『−』〜『A』)が記述されている。ここで、『−』は指定出力なしを意味している。また、『A』はアラーム出力用の所定の出力ポートを意味している。
【0046】
このファイルは以上のように構成されているため、2次元コードを復元した結果得られたデータが例えば『**3***』であれば、画像モニタ12の画面12a上には、後に詳細に説明するように、文字列『製造3月』が表示され、イメージについては何も表示されず、スピーカからは何の音も発生されず、いずれの外部出力からも何の出力信号も送出されない。これに対して、2次元コードを復元して得られた復元データの内容が『ELSE』であると、画像モニタ12の画面12a上には、文字列『警告:不適切品』なる表示が行われ、同時に同画面12a上にはイメージ指定データ『Alarm.bmp』に対応した警告用イメージが表示され、以下からはサウンド指定データ『B』に対応したサウンドが放出され、出力ポート『A』からは警告用のON信号が出力される。
【0047】
次に、定義ファイル読込処理の内容を示すフローチャートが図7に示されている。メモリカード4へのアクセスはRAM102等と比較してアクセス時間がかかるため、定義ファイルの内容は一旦メモリカード4からRAM102へ展開され、しかる後実行される。
【0048】
図7のフローチャートで示される動作プログラムは、メモリカードの挿入検知、あるいはリーダにある操作用コンソールの操作等によって実行を開始される。動作プログラムがスタートされると、まずステップ701では、規定ファイル(定義ファイル)の有無が確認される。すなわち、メモリカード内の予め規定された保存場所に規定された名称のファイルが存在するか否かが確認され、ここでもし規定されたファイルがない場合には、処理は終了される。規定ファイルが存在した場合には、ステップ702へと進む。ステップ702では、ファイルフォーマットの確認が行われる。すなわち、ファイルの名称と保存場所とが規定された内容と一致しただけでは、ファイルの中身がこの処理で解読可能なものであるのかどうかの確認を取ることはできない。そこで、規定されたファイルが存在した場合には、そのファイルの中身のフォーマットが2次元コードリーダの出力設定用の情報が記載されたものであるかの確認を行う。ここで不適切なファイルと確認された場合には、処理を終了する。適切なファイルと判定された場合には、続いてステップ703へ移行する。
【0049】
ステップ703では、設定の解読・メモリ展開が行われる。すなわち、この処理は、設定内容を以降の復元処理に活用できるようにするために、その内容を解読しワークメモリであるRAM102へと記憶する。続いてステップ704へ移行する。
【0050】
ステップ704では、コードリーダに記憶するか否かの確認を行う。すなわち内部の揮発性メモリであるFROM103へこのデータ内容を保存するか否かの確認を行う(図11参照)。この確認に際しては、ビデオ出力に確認画面を表示し、操作用コンソールにてユーザが保存するかどうかを指定する。『保存しない』を選択した場合は、処理は終了する。これに対して、『保存する』を選択した場合には、ステップ705へと移行する。
【0051】
ステップ705では、不揮発性メモリであるFROM103への記憶を行う。すなわち、以降の電源投入時に、メモリカード4が挿入されていない状態でも、現在の動作をする場合のために、2次元コードリーダ1内に存在する不揮発性メモリ(FROM103)へその設定内容を記憶する。記憶が完了するのを待って処理を終了する。
【0052】
次に、本発明の要部に関連する2次元コードリーダの制御内容を示すフローチャートが図8に示されている。このフローチャートに示される動作プログラムは、復元処理を開始する信号を検知した場合に起動される。
【0053】
動作プログラムが実行を開始されると、まずステップ801では、復元処理が実行される。この復元処理では、カメラ108から取得される画像データが利用される。すなわち、カメラ108は、所定の撮影領域から到来する光を光電変換して画像データを生成する。画像処理部113はCPU101の管理下にあって、カメラにて生成される画像データの特徴を解析する。CPU101は、こうして解析された画像の特徴に基づいて2次元コードを復元し復元データを取得する。復元処理が終了するとステップ802へと移行する。
【0054】
ステップ802では、書込設定確認処理が実行される。すなわち、この確認処理では、図6に示される保存指定フラグ600の内容を参照することによって、復元データをメモリカード4に書き込むか否かの判定を行う。メモリカード4への書込みを行うべく保存指定フラグ600が『ON』とされていれば、ステップ803へ進んで、復元データのメモリカード4への書込処理が実行される。そして、実行完了した後、ステップ804へと移行する。これに対して、保存指定フラグ600の内容が『OFF』であれば、何もせずにステップ804へと移行する。
【0055】
以後、ステップ804,806,808,810においては、イメージ指定、文字列指定、サウンド指定、I/O指定の確認がそれぞれ行われる。これらの指定確認操作は、復元処理(ステップ801)にて得られた復元データと、図6に示される13個の照合対象データ(Datas)との照合を行い、いずれかの照合対象データとの照合一致が判定されたときに、その照合対象データに対応する文字列欄602、イメージ欄603、サウンド欄604、外部出力欄605のそれぞれに、何らかの指定データが存在するかどうかを確認する処理を実行することで行われる。
【0056】
すなわち、ステップ804のイメージ指定確認処理においては、照合対象データ欄601に記述された13個の照合対象データ(『**1***』〜『ELSE』)との照合を順次に行い、いずれかの照合対象データとの一致が判別されたときには、さらにその照合対象データに対応するイメージ欄603を参照し、そこに何らかのイメージ指定データが存在するか否かの確認を行う。同様にして、ステップ806の文字列指定確認処理、ステップ808のサウンド指定確認処理、ステップ810のI/O指定確認処理のそれぞれにおいては、上述した照合一致を条件として、該当する文字列欄602、サウンド欄604、外部出力欄605を参照することによって、該当する確認を行う。そして、以上の確認処理804,806,808,810において、該当する指定ありと判定されたときには、指定イメージのビデオ出力処理(ステップ805)、指定文字列のビデオ出力処理(ステップ807)、指定サウンドの出力処理(ステップ809)、及び指定I/Oへの出力処理(ステップ811)を実行する。
【0057】
指定イメージのビデオ出力処理(ステップ805)が実行されると、図6に示される表のイメージ欄603に記述されたイメージ指定データにより規定されるイメージデータがメモリから読み出され、これが入出力制御部105を介して液晶モニタ109へと送られ、液晶モニタの画面12a上に表示される。
【0058】
同様にして、指定文字列のビデオ出力処理(ステップ807)が実行されると、図6の表の文字列欄602に記述された文字列が、入出力制御部105を介して液晶モニタ109へと送られ、液晶モニタの画面12a上に対応する文字列が表示される。
【0059】
指定サウンド出力処理(ステップ809)が実行されると、図6の表におけるサウンド欄604に記述されたサウンド指定データで規定されるサウンドが、スピーカ110から放出される。
【0060】
同様にして、指定I/Oへの出力処理(ステップ811)が実行されると、図6の表における外部出力欄605に記述された外部出力指定データにより規定されるI/Oインタフェース111に対して、所定の出力信号が送出され、これがPLC等の各種機器3へと送られる。
【0061】
このように、図8に示される動作プログラムが実行される結果、復元処理(ステップ801)に続いて、書込設定確認処理(ステップ802)、イメージ指定確認処理(ステップ804)、文字列指定確認処理(ステップ806)、サウンド指定確認処理(ステップ808)、I/O指定確認処理(ステップ810)が順に実行され、それらの確認結果に応じて、復元結果書込処理(ステップ803)、指定イメージビデオ出力処理(ステップ805)、指定文字列ビデオ出力処理(ステップ807)、指定サウンド出力処理(ステップ809)、指定I/O出力処理(ステップ811)が選択的に実行され、その結果、復元データは必要に応じてSDメモリカード4へと保存され、モニタ画面12aには該当するイメージ及び文字列が表示され、スピーカ110からは該当するサウンドが放出される。さらに、I/Oインタフェース111が駆動されて、PLC等の各種機器3に対してオンオフ信号が送出される。
【0062】
本発明品と従来品とで表示態様を比較して示す図が図9に示されている。先に説明した図6の表を前提とすると、復元データと照合対象データとを照合した結果、照合結果が『ELSE』と判定されると、文字列『警告:不適切品』及びイメージ指定データ『Alarm.bmp』が選択される結果、図9(a)に示されるように、本発明品の場合の表示態様にあっては、モニタ画面12a上に、文字列表示『警告:不適切品』901とイメージ表示『×』902と復元データ表示『ADOMMG』903とが表示される。そのため、文字列表示901及びイメージ表示902に基づいて、ユーザは対象製品が不適切品であることを即座に知ることができる。これに対して、図9(b)に示される従来品の場合の表示態様にあっては、モニタ画面12a上には、復元データ表示『ADOMMG』と復元正否表示『OK』904しか表示されない。そのため、現場作業員等にとっては、2次元コードの復元は成功したものの、そのコードが付された商品が適切品であるか不適切品であるかを知ることができない。
【0063】
次に、復元データ蓄積処理の内容を示すフローチャートが図10に示されている。復元処理の実施後、上位ホストへ通信出力するのではなく、メモリカードへ復元データを書込可能とすることで、生産現場等でリーダ単体でデータの蓄積がオフラインで可能となる。メモリカード内に蓄積したデータは、テキスト形式等の汎用的なファイル形式で記述しておき、後にメモリカードをパソコン等へ持ち運びファイルを扱うことでデータの活用が可能となる。このように、メモリカードを復元データの一時蓄積場所として使用することで、通信手段が不要となり、またリーダ自体がケーブルに拘束されることがないため、あらゆる所へ持ち運びが可能となり、少ないリーダ台数で広範囲の現場で読取りができるなど、オフラインでの使用を低コストで実現することができる。
【0064】
図10のフローチャートで示される動作プログラムは、操作者がトリガボタン14(106)を押すことによって実行を開始される。ステップ1001においては、入出力制御部105を介してカメラ108を作動させ、ワークの撮影を行い、カメラ108にて生成される画像データの特徴を画像処理部113を介して解析させ、解析された画像の特徴に基づいて2次元コードの復元を行う。
【0065】
続くステップ1002においては、復元結果の表示と復元結果保存の選択ガイド表示とを行う。2次元コード復元時の表示態様の一例を示す図が図11に示されている。同図に示されるように、モニタ画面12a上には、2次元コード画像1101と、ガイド用ウインドウ1102が表示される。このガイド用ウインドウ1102内には、問いかけ文字列『データ内容をメモリカードへ保存しますか?』1103と、肯定ボタン『はい』1104と、否定ボタン『いいえ』1105と、復元データ表示『Data: DEF05364234』1106とが表示される。そのため、これらの表示に基づき、操作者はデータ内容をメモリカードへ保存するか否かを選択することができる。
【0066】
図10に戻って、操作者が保存するを選択すれば(ステップ1103YES)、メモリカードへの書込処理(ステップ1004)が実行されて、復元処理によって得られた復元データは、メモリカードコントローラ116、メモリカードインタフェース115、カードスロット114を介してSDメモリカード4へと書き込まれる。
【0067】
こうして得られた復元データ蓄積ファイルの内部記述構造を示す図が図12に示されている。同図に示されるように、復元データ蓄積ファイル内には、復元データ1201と復元時刻データ1202と日付データ1203とが対となって記述される。これに基づき、後に上位ホスト側においては、復元日付及び時刻をキーとして、該当する復元データ列を検索することができる。
【0068】
次に、リーダ設定ファイルの移植処理の内容を示すフローチャートが図13に示されている。ここでの設定ファイルとは、2次元コードリーダが必要とするシステム設定や復元処理に必要とする設定を指すものである。ここでシステム設定としては、通信条件などが挙げられ、復元設定としては復元対象とするコードの種類やサイズ等の情報が挙げられる。これらの設定情報は、図13のフローチャートで示される動作プログラムの実行により、メモリカード4を介して展開または利用できるように移植される。
【0069】
図13に示されるフローチャートは、メモリカードの挿入検知、もしくはリーダによる操作用コンソール等によって起動される。ステップ1301においては、SDメモリカード4内にリーダ設定ファイルがあるか否かが判定される。ここで、リーダ設定ファイルがメモリカード内に存在しなければ処理は終了する。これに対して、メモリカード内にリーダ設定ファイルが存在すれば、ステップ1302へと進む。ステップ1302においては、ファイルフォーマットの確認が行われる。ここで、リーダ設定ファイルが不適切ファイルと判定されれば、処理は終了する。これに対して、リーダ設定ファイルが適切ファイルであれば、ステップ1303へと進む。ステップ1303においては、リーダ設定ファイルにおける設定の解読及びRAMへのメモリ展開が行われる。メモリ展開に続いて、ステップ1304へと進む。ステップ1304においては、メモリ展開されたリーダ設定ファイルを磁気に記憶するか否かの確認が行われる。ここで保存しないを選択した場合には、処理は終了する。これに対して、保存するがユーザにより選択されると、不揮発性メモリであるFROM103への記憶処理が実行され、メモリカード4から読み出されたリーダ設定ファイルは、不揮発性メモリであるFROM103へと格納され、これによりリーダ設定ファイルはメモリカード4を介して展開または利用できるように移植される。
【0070】
次に、プログラム内容の書換処理の内容を示すフローチャートが図14に示されている。ここでの処理では、2次元コードリーダが駆動するためのプログラム内容をファイル形式でメモリカード内に格納しておき、その内容に内部の不揮発性メモリを書き換えることで、プログラムのアップデートを可能にする。図14のフローチャートで示される動作プログラムは、プログラム内容の書換え操作に応じて起動される。
【0071】
ステップ1401においては、SDメモリカード4内に、プログラム・ファイルの有無が判定される。ここでプログラム・ファイルが存在しなければ処理は終了する。これに対して、プログラム・ファイルが存在すれば、ステップ1402へと移行する。ステップ1402においては、ファイルフォーマットの確認処理が実行される。ここでプログラム・ファイルが不適切ファイルと判定されれば、処理は終了する。これに対して、適切ファイルと判定されると、ステップ1403へと移行する。ステップ1403においては、設定の解読及びメモリ展開が行われる。メモリ展開が終了すると、ステップ1404へと進む。ステップ1404においては、リーダに記憶するか否かの確認が行われる。ここでユーザが保存しないを選択すれば処理は終了する。これに対して、ユーザが保存するを選択すれば、ステップ1405へと進む。ステップ1405においては、SDメモリカード4から読み出されたプログラム・ファイルは、不揮発性メモリであるFROM103へと記憶される。これにより、SDメモリカード4を介するプログラム内容の書換処理が完了する。
【0072】
このように本発明にあっては、図4に示されるように、SDメモリカード4を媒介として、2次元コードリーダ間のデータのやりとりを行いつつ、いずれかの2次元コードリーダにて設定されたファイルや動作プログラムを、他の2次元コードリーダへと移植することができる。また、図5に示されるように、パソコン21を介してSDメモリカード4に書き込まれた設定情報や動作プログラムを、メモリカード4を介して2次元コードリーダ1側へと移植したり、逆に2次元コードリーダ1で蓄積された復元データを、メモリカード4を介して上位ホストに相当するパソコン21へと供給することもできる。そのため、この種の2次元コードリーダにおける現場での使い勝手が著しく向上することとなる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明に係る2次元コードリーダの斜め後方より見た外観斜視図である。
【図2】本発明に係る2次元コードリーダの斜め前方より見た外観斜視図である。
【図3】2次元コードリーダの内部構成を中心として示すブロック図である。
【図4】SDメモリカードを媒介とする2次元コードリーダ間のデータのやりとりの概念図である。
【図5】SDメモリカードを媒介とする2次元コードリーダとパソコンとの間のデータのやりとりの概念図である。
【図6】メモリカードに格納される定義ファイルの内容を表にして示す図である。
【図7】定義ファイル読込処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】本発明に関連する2次元コードリーダの制御内容を示すフローチャートである。
【図9】本発明品と従来品とで表示態様を比較して示す図である。
【図10】復元データ蓄積処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】2次元コード復元時の表示態様の一例を示す図である。
【図12】復元データ蓄積ファイルの内容記述構造を示す図である。
【図13】リーダ設定ファイルの移植処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】プログラム内容の書換処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
1 2次元コードリーダ
2 上位装置
3 各種機器
4 SDメモリカード
10 ケース
11 コンタクタ
12 液晶モニタ
12a 液晶モニタの画面
13 カードスロットカバー
14 トリガボタン
15 撮影用窓
16 電気コード
21 パソコン
101 CPU
102 RAM
103 FROM
104 通信インタフェース
105 入出力制御部
106 トリガボタン
107 照明器
108 カメラ
109 液晶モニタ
110 スピーカ
111 I/Oインタフェース
112 画像メモリ
113 画像処理部
114 カードスロット
115 メモリカードインタフェース
116 メモリカードコントローラ
117 CPUバス
118 画像バス
119 バッテリ
600 保存指定フラグ
601 照合対象データ欄
602 文字列欄
603 イメージ欄
604 サウンド欄
605 外部出力欄
901 文字列表示
902 イメージ表示
903 復元データ表示
904 復元正否表示
1101 2次元コード画像
1102 ガイドウインドウ
1103 問いかけ文字列
1104 肯定ボタン
1105 否定ボタン
1106 復元データ表示
1201 復元データ
1202 復元時刻
1203 復元日付

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式又は固定式のケース内に、
所定の撮影領域から到来する光を光電変換して画像データを生成するカメラと、
カメラにて生成される画像データの特徴を解析する画像解析手段と、
画像解析手段にて解析された画像の特徴に基づいて二次元コードを復元する二次元コード復元手段と、を有するものであって、さらに
同ケース内には、
照合対象コード情報を含む所定の設定情報が格納された不揮発性メモリと、
所定の出力態様を有する出力機器と、
二次元コード復元手段により復元された復元データと不揮発性メモリに格納された設定情報に含まれる照合対象コード情報との照合結果に基づいて、所定の動作プログラムを実行することにより出力機器を制御する機能が組み込まれたプログラム実行手段と、が設けられている、ことを特徴とする二次元コードリーダ。
【請求項2】
所定の設定情報に含まれる照合対象コード情報が、二次元コード復元手段により復元された復元データと照合されるべき特定桁の値を示す情報であり、かつ
所定の動作プログラムには、照合一致および/または照合不一致のそれぞれの場合に対応する出力機器の出力態様を規定する動作プログラムが含まれている、ことを特徴とする請求項1に記載の二次元コードリーダ。
【請求項3】
出力機器には、画像モニタが含まれており、
所定の設定情報には、照合一致および/または不一致のそれぞれの場合に画像モニタの画面上に表示されるべきイメージが含まれており、さらに
所定の動作プログラムには、照合一致および/または照合不一致のそれぞれの場合に、所定の設定情報を参照して、該当するイメージを画像モニタの画面上に表示する動作を規定する動作プログラムが含まれている、ことを特徴とする請求項2に記載の二次元コードリーダ。
【請求項4】
出力機器には、画像モニタが含まれており、
所定の設定情報には、照合一致および/または不一致のそれぞれの場合に画像モニタの画面上に表示されるべき文字列が含まれており、さらに
所定の動作プログラムには、照合一致および/または照合不一致のそれぞれの場合に、所定の設定情報を参照して、該当する文字列を画像モニタの画面上に表示する動作を規定する動作プログラムが含まれている、ことを特徴とする請求項2に記載の二次元コードリーダ。
【請求項5】
出力機器には、サウンド出力器が含まれており、
所定の設定情報には、照合一致または不一致の場合にサウンド出力器を作動させるか否かを指定するサウンド指定フラグが含まれており、
所定の動作プログラムには、照合一致または不一致の場合に、所定の設定情報を参照して、サウンド出力器を作動させる動作を規定する動作プログラムが含まれている、ことを特徴とする請求項2に記載の二次元コードリーダ。
【請求項6】
出力機器には、外部出力用ポートが含まれており、
所定の設定情報には、照合一致または不一致の場合に外部出力ポートをオンさせる否かを指定する外部出力指定フラグが含まれており、
所定の動作プログラムには、照合一致または不一致の場合に、所定の設定情報を参照して、外部出力ポートをオンさせる動作を規定する動作プログラムが含まれている、ことを特徴とする請求項2に記載の二次元コードリーダ。
【請求項7】
SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、かつ
所定の設定情報には、復元された復元データを保存するか否かを指定する保存指定フラグがさらに含まれており、
プログラム実行手段には、保存指定フラグがセットされているときに、復元された復元データをリムーバブルメモリに保存する動作を規定する動作プログラムを実行させる機能がさらに組み込まれている、ことを特徴とする請求項1に記載の二次元コードリーダ。
【請求項8】
SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、
不揮発性メモリは書換可能とされており、
プログラム実行手段には、所定のスタート指令に応答して、リムーバブルメモリから読み出された設定情報に基づいて不揮発性メモリに格納された設定情報の全部又は一部を書き換える機能が組み込まれている、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の二次元コードリーダ。
【請求項9】
リムーバブルメモリに格納された設定情報はCSV形式で記述されている、ことを特徴とする請求項8に記載の二次元コードリーダ。
【請求項10】
SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、
不揮発性メモリは書換可能とされ、かつ設定情報に加えて動作プログラムが格納されており、
プログラム実行手段には、所定のスタート指令に応答して、リムーバブルメモリから読み出された動作プログラムに基づいて不揮発性メモリに格納された動作プログラムの全部又は一部を書き換える機能が組み込まれている、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の二次元コードリーダ。
【請求項11】
SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、
不揮発性メモリは書換可能とされており、
プログラム実行手段には、所定のスタート指令に応答して、不揮発性メモリに格納された設定情報をリムーバブルメモリにコピーする機能が組み込まれている、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の二次元コードリーダ。
【請求項12】
リムーバブルメモリに格納された設定情報はCSV形式で記述されている、ことを特徴とする請求項11に記載の二次元コードリーダ。
【請求項13】
SDメモリカード等のリムーバブルメモリが装着可能であり、
不揮発性メモリは書換可能とされ、かつ設定情報に加えて動作プログラムが格納されており、
プログラム実行手段には、所定のスタート指令に応答して、不揮発性メモリかに格納された設定情報及び動作プログラムをリムーバブルメモリにコピーする機能が組み込まれている、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の二次元コードリーダ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate