説明

二次元バーコードによる動画配信システム

【課題】動画ファイルの撮影者の保有する動画作成アプリケーションや撮影者の技量によらずとも、比較的容易に多数の動画を管理し、動画ファイルの内容を制御、調整し得るシステムの提供。
【解決手段】動画ファイルの登録用の二次元バーコードQ1と、制御用の二次元バーコードQ2と、再生用の二次元バーコードQ3と、2次元バーコードのそれぞれを読み込む複数の読み取り端末と、2次元バーコードの読み込みによってアクセス可能なサーバとから構成される。サーバは、登録用バーコードQ1へのアクセスによって受信した動画ファイルを保存ファイルf2として保存すると共に動画ファイルを複製及び変換して再生用ファイルf5を作成して保存する。また制御処理として、制御用の二次元バーコードQ2へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、保存された複数の保存ファイルf2を結合して再生用ファイルf5を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元バーコードによって動画を配信することのできる動画配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2次元バーコードシールを介した動画配信システムとして、携帯電話30にて2次元バーコードシール20の表面を撮像し、webアドレスとユーザIDを得て、得られたwebアドレスによりアクセスデータ管理部52に接続してユーザIDを送信すると、ユーザデータ管理部53が携帯電話30から送信されたユーザ情報をユーザIDと関連づけてユーザデータベース51に保存し、マルチメディアデータ受信部55が携帯電話30から送信されたマルチメディアデータを受信し、マルチメディアデータ管理部57がユーザIDと関連づけてユーザデータベース51に保存するものが開示される(例えば、特許文献1参照)。その後、いずれかの携帯電話30により2次元バーコードシール20の表面を撮像すると、マルチメディアデータ配信部58がユーザIDで特定されるマルチメディアデータをユーザデータベース51から読み出し、携帯電話30に配信するものであり、この動画配信システムによれば、容易にユーザ登録及び動画のアップ・配信ができる、とされる。
【0003】
また従来、携帯電話を活用した2次元コードの活用方法として、登録用の2次元コード10と、これに対応する配布用の2次元コード14とを有する携帯電話を活用した動画視聴システムであって、登録用の2次元コード10を携帯電話の2次元コードリーダーで読み取り、ホストサーバにアクセスするステップと、ホストサーバに配布用の2次元コード14に対応した動画を登録するステップと、配布用の2次元コード14を携帯電話の2次元コードリーダーで読み取り、動画を視聴するステップとを含むことを特徴とするシステムが開示される(例えば、特許文献2参照)。このシステムによれば、携帯電話の動画視聴機能と、2次元コード読み取り機能とを活用して、新たな演出効果が付加された年賀状や、手紙、名刺等を提供することができる、とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−174227号公報
【特許文献2】特開2006−155026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来の二次元バーコードによるシステムは、動画ファイルの単純なアップロードとダウンロードしかできず、多数の動画を管理したり動画ファイルの内容を制御、調整したりすることが困難であり、動画の制御や調整を行う際には、動画ファイルの撮影者の保有する動画作成アプリケーションや、当該撮影者の調整の技量によらざるを得なかった。
【0006】
そこで本発明は、動画ファイルの撮影者の保有する動画作成アプリケーションや、当該撮影者の技量によらずとも、比較的容易に多数の動画を管理したり動画ファイルの内容を制御、調整し得る二次元バーコードによる動画配信システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく本発明では下記(1)〜(4)の手段を講じている。
【0008】
(1)本発明の二次元バーコードによる動画配信システムは、動画ファイルの登録用の二次元バーコードQ1と、動画ファイルの制御用の二次元バーコードQ2と、動画ファイルの再生用の二次元バーコードQ3と、これら2次元バーコードのそれぞれに記録されたウェブアドレスを読み込むことでサーバにアクセス可能な複数の読み取り端末と、読み取り端末からのアクセスによって動画ファイルの登録処理、動画ファイルの制御処理、登録処理又は制御処理後によって作成、保存された再生ファイルの再生処理を行うサーバとから構成され、
読み取り端末は、登録用の二次元バーコードQ1に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに動画ファイルを送信する動画ファイル送信手段と、
制御用の二次元バーコードQ2に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに登録された動画ファイルの制御情報を送受信する送受信手段と、
再生用の二次元バーコードQ3に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに登録された再生ファイルを受信して読み取り端末上で再生する受信再生手段とを具備し、
サーバは、
動画ファイルの登録処理として、登録用バーコードQ1へのアクセスによって読み取り端末から受信した動画ファイルを保存ファイルf2(携帯電話向け動画)として第一保存領域(編集用フォルダーFE)へ保存(一次保存)すると共に、前記動画ファイルを複製及び変換して再生用ファイルf5を作成し、第二保存領域(出力フォルダーFO)へ保存(二次保存)する登録手段と、
前記動画ファイルの制御処理として、制御用の二次元バーコードQ2へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、前記第一保存領域(編集用フォルダーFE)に保存された複数の保存ファイルf2(携帯電話向け動画)を結合して前記再生用ファイルf5を更新し、第二保存領域(出力フォルダーFO)へ保存(三次保存)する制御手段と、
前記動画ファイルの再生処理として、再生用の二次元バーコードQ3へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、第二保存領域(出力フォルダーFO)に保存(二次保存又は三次保存)された再生用ファイルf5を当該アクセスのあった読み取り端末へ送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
(2)前記二次元バーコードによる動画配信システムにおいて、
サーバの登録手段における第一保存領域は、複数個の保存ファイルf2を保存可能であり、
読み取り端末の送受信手段における制御情報は、前記保存された複数個の保存ファイルf2中の複数個をそれぞれの再生時間設定と共に指定する指定時間情報を含み、
サーバの制御手段は、指定時間情報に従って指定された複数個の保存ファイルf2を、指定された再生時間設定に合わせてカットし、結合することで再生用ファイルf5を(制御結合後の再生用ファイルf5´´として)更新するものであることが好ましい。
【0010】
(3)前記二次元バーコードによる動画配信システムにおいて、サーバの登録手段は、複数個目の動画ファイルを受信したとき、複数個目の保存ファイルf2として第一保存領域(編集用フォルダーFE)へ他の保存ファイルf2と区別して一次保存すると共に、前記動画ファイルを複製及び変換して、既存の再生用ファイルf5と結合して再生用ファイルf5を(自動結合後の再生用ファイルf5´として)更新するものであることが好ましい。
【0011】
(4)前記いずれかの二次元バーコードによる動画配信システムにおいて、サーバの登録手段及び制御手段は、所定の再生時間に合わせてファイルをカットすることで、再生用ファイルf5を作成または更新することが好ましい。
【0012】
(5)前記いずれかの二次元バーコードによる動画配信システムにおいて、読み取り端末の送受信手段は、
制御用の二次元バーコードQ2に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに文字情報のファイルを登録するものであり、登録された動画ファイルの制御情報と共に文字情報のファイルの制御情報を送受信するものであり、
読み取り端末の受信再生手段は、再生用の二次元バーコードQ3に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに登録された再生ファイルと共に文字情報のファイルの表示情報を受信して読み取り端末上で動画ファイルの再生と共に文字情報を表示するものであり、
サーバの登録手段は、第二保存領域(出力フォルダーFO)へ保存(二時保存)した再生用ファイルf5の表示コードを含む再生用のダウンロードページを生成するものであり、
サーバの制御手段は、制御用の二次元バーコードQ2へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、前記生成されたダウンロードページの文字情報表示を更新するものであり、
サーバの再生手段は、再生用の二次元バーコードQ3へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、再生用ファイルf5を前記生成され更新されたダウンロードページの表示コードを当該アクセスのあった読み取り端末へ送信するものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の二次元バーコードによる動画配信システムは上記手段を講じることで、動画ファイルの撮影者の保有する動画作成アプリケーションや、当該撮影者の技量によらずとも、比較的容易に多数の動画を管理し、あるいは動画ファイルの内容を制御、調整することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の二次元バーコードによる動画配信システムの構成説明図。
【図2】二次元バーコードの生成・発行手順例を示すフロー。
【図3】二次元バーコードの発行における読み取り端末への表示画面例。
【図4】動画ファイルの登録手順例を示すフロー。
【図5】保存ファイルの制御手順例を示すフロー。
【図6】保存ファイルの他の制御手順例を示すフロー。
【図7】保存ファイルの制御処理における読み取り端末への編集用表示画面例。
【図8】保存ファイルの制御処理における読み取り端末への編集用表示画面例。
【図9】再生ファイルの送信手順例を示すフロー。
【図10】再生ファイルの送信処理における読み取り端末への表示画面例。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の二次元バーコードによる動画配信システムは、図1に示すように、動画ファイルの登録用の二次元バーコードQ1と、動画ファイルの制御用の二次元バーコードQ2と、動画ファイルの再生用の二次元バーコードQ3と、これら2次元バーコードのそれぞれに記録されたウェブアドレスを読み込むことでサーバにアクセス可能な複数の読み取り端末と、読み取り端末からのアクセスによって動画ファイルの登録処理、動画ファイルの制御処理、登録処理又は制御処理後によって作成、保存された再生ファイルの再生処理を行うサーバとから構成される。
【0016】
〔二次元バーコードの発行〕
入力項目の設定に応じて動画ファイルの登録用二次元バーコードQ1と、動画ファイルの制御用二次元バーコードQ2と、動画ファイルの再生用二次元バーコードQ3が生成され、読み取り端末の使用者に対して発行される。二次元バーコードの生成・発行は具体的には、以下に示す各手順によって自動的に行われる(図2)。
【0017】
動画QRの発行
・動画QR発行フォームを表示
・フォームから次の項目を入力
・ 利用者IDまたは発行先の名称
・ 発行番号(半角数字:000000〜99999)
・ ファイル名(任意の半角英数字2文字)
・ QR動画の保存期間(日数:31日=1ヶ月)
・ 任意の追加文字(16文字程度)
・フォームの入力情報を動画QR用の文字列に変換
・ 動画登録用メールアドレス
・ 再生用URL
・ 制御用URL
・二次元バーコードのチェックとホームページの生成
・ すでに利用されている文字列でないか確認
・ 二次元バーコードのホームページを表示
・二次元バーコードの有効化とホームページの保存
・ ファイルの作成による二次元バーコードの有効化
・ 二次元バーコード、ホームページの発行履歴を記録
・電子メールでの通知
生成された二次元バーコードは、例えば図3に示すように、各二次元バーコードQ1Q2Q3がウェブページ上にまとめて表示され、読み取り端末の使用者はこのウェブページのウェブアドレスにアクセスすることで各に次元バーコードを取得することができる。なお、このウェブページのウェブアドレスを記録した、動画配信システムの使用開始用二次元バーコードを生成し、広告やカード等の表示媒体に記録したものを読み取り端末の使用者に提供しても良い。
【0018】
〔読み取り端末〕
読み取り端末は、2次元バーコードのそれぞれに記録されたウェブアドレスを読み込むことでサーバにアクセス可能であり、複数個用意される。
【0019】
各読み取り端末は、登録用の二次元バーコードQ1に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに動画ファイルを送信する動画ファイル送信手段と、
制御用の二次元バーコードQ2に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに登録された動画ファイルの制御情報を送受信する送受信手段と、
再生用の二次元バーコードQ3に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに登録された再生ファイルを受信して読み取り端末上で再生する受信再生手段とを具備する。
【0020】
〔サーバ〕
サーバは、読み取り端末からのアクセスによって動画ファイルの登録処理を行う登録手段と、動画ファイルの制御処理を行う制御手段と、登録処理又は制御処理後によって作成、保存された再生ファイルの再生処理を行う再生手段とを具備する。
【0021】
一又は複数の保存ファイルf2を保存する編集用フォルダーFE、出力ファイルf5を保存する出力用フォルダーFOを有する。またサーバー内にはこれ以外にも、各ファイルの生成経過中に作成される一時ファイル(設定ファイルf1、変換後ファイルf3、結合ファイルf4、出力ファイルf6)を保存する保存領域として一時ファイル用フォルダーFGを有する。登録手段、制御手段、再生手段の各プログラムの実行によってこれらファイル内の情報が登録、制御、更新、送信される。
(第一保存領域)
サーバの第一保存領域は、複数個の保存ファイルf2を保存可能である。登録手段において保存され、制御手段によってアクセスされ取得される。
(登録手段)
登録手段は、図4に示す動画ファイルの登録処理を行うプログラムであり、登録用バーコードQ1へのアクセスによって読み取り端末から受信した動画ファイルを保存ファイルf2(携帯電話向け動画)として第一保存領域(編集用フォルダーFE)へ保存(一次保存)すると共に、前記動画ファイルを複製及び変換して再生用ファイルf5を作成し、第二保存領域(出力フォルダーFO)へ保存(二次保存)する。
【0022】
具体的には以下のステップを順に経ることで動画の登録が行われる。
【0023】
・携帯電話またはPCから動画を添付したメール(動画メール)が送付される
・メールサーバーが動画メールを受信する。
【0024】
・ドメインごとにメールを振り分けてウェッブサーバーの特定アドレスに転送する。
【0025】
・ウェッブサーバーで受信したメールは、動画の分離変換作業に入る。
【0026】
・ メールアドレスが正規のものか確認する
・ 正規のメールアドレスであれば、期限チェックファイルを用いて有効なメールアドレスかチェックする
・ 有効なアドレスであれば、タイトル、本文、動画のブロックに分解する
・ 動画のブロックから動画データを抽出し、ファイル名をつけて保存する
・ 動画ファイルを携帯キャリアごとに定めたファイル形式に変換する
・ 保存用のファイルがすでに存在すれば、追記モードでファイルを保存する
・ タイトル、本文は、デザインデータとともにファイル名をつけて保存する
・ 動画の再生端末ごとにダウンロードページを生成する
・ 制御用ページを生成する
・ 再生用・制御用ページを送信するためのCGIを生成し保存する

(制御手段)
制御手段は、図5に示す動画ファイルの制御処理を行うプログラムであり、制御用の二次元バーコードQ2へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、前記第一保存領域(編集用フォルダーFE)に保存された複数の保存ファイルf2(携帯電話向け動画)を結合して前記再生用ファイルf5を更新し、第二保存領域(出力フォルダーFO)へ保存(三次保存)する。
読み取り端末の送受信手段における制御情報には、保存された複数個の保存ファイルf2中の複数個をそれぞれの再生時間設定と共に指定する指定時間情報が含まれる。
(送信手段)
送信手段は、図9に示す動画ファイルの再生処理プログラムであり、再生用の二次元バーコードQ3へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、第二保存領域(出力フォルダーFO)に保存(二次保存又は三次保存)された再生用ファイルf5を当該アクセスのあった読み取り端末へ送信する(図10,11)。
【0027】
具体的には以下のステップを順に経ることで再生ファイルを含むダウンロードページの送信が行われる。
【0028】
ダウンロードページの送信
・アクセス記録を採る
・制御用モードの場合
・ 制御データを受信する
・ 制御データが「配信」であれば「配信」を制御データファイルに保存する
・ 制御データが「停止」であれば配信「停止」を制御データファイルに保存する
・ 制御データが「削除」であれば動画ファイルを削除する
・制御ページ呼び出しの場合、制御ページを送信する
・ページデザインデータを読み込む
・リンク、文字装飾などの簡易タグをHTMLタグに変換する
・制御データファイルを読み込む
・制御データが「停止」の場合、配信停止ページを送信する
・動画ファイルが見つからない場合は、FileNotFoundページを送信する
・携帯キャリアごとのダウンロードページを送信する
サーバの制御手段は、指定時間情報に従って指定された複数個の保存ファイルf2を、指定された再生時間設定に合わせてカットし、結合することで再生用ファイルf5を(制御結合後の再生用ファイルf5´´として)更新するため、再生用ファイルの多量化によるサーバへの負担や通信料の負担が軽減される。
【0029】
サーバの登録手段は、複数個目の動画ファイルを受信したとき、複数個目の保存ファイルf2として第一保存領域(編集用フォルダーFE)へ他の保存ファイルf2と区別して一次保存すると共に、前記動画ファイルを複製及び変換して、既存の再生用ファイルf5と結合して再生用ファイルf5を(自動結合後の再生用ファイルf5´として)更新するため、編集用ファイルと再生用ファイルのすみわけが明確に行うことが出来、制御編集も容易である。
【0030】
サーバの登録手段及び制御手段は、所定の再生時間に合わせてファイルをカットすることで、再生用ファイルf5を作成または更新するため、読み取り端末の操作によって、サーバ上での自由な制御が可能である。
【0031】
時間毎に区切って複数の動画ファイルを結合した出力ファイルを作成し、保存するものであるため、多様な動画編集を行うことが出来る。
【0032】
保存手段は、決められた時間まで動画ファイルをその登録の順に自動的に繋ぎ合わせて再生用ファイルを自動作成するため、再生時間が一定内に確保され、ファイル空き容量の確保ができる。
【0033】
なお本発明は上述した実施例に限定されることなく、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で適宜手順の変更、構成の変更、一部の手順ないし制御要素の抽出、省略といった変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画ファイルの登録用の二次元バーコードQ1と、動画ファイルの制御用の二次元バーコードQ2と、動画ファイルの再生用の二次元バーコードQ3と、これら2次元バーコードのそれぞれに記録されたウェブアドレスを読み込むことでサーバにアクセス可能な複数の読み取り端末と、読み取り端末からのアクセスによって動画ファイルの登録処理、動画ファイルの制御処理、登録処理又は制御処理後によって作成、保存された再生ファイルの再生処理を行うサーバとから構成され、
読み取り端末は、登録用の二次元バーコードQ1に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに動画ファイルを送信する動画ファイル送信手段と、
制御用の二次元バーコードQ2に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに登録された動画ファイルの制御情報を送受信する送受信手段と、
再生用の二次元バーコードQ3に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに登録された再生ファイルを受信して読み取り端末上で再生する受信再生手段とを具備し、
サーバは、
動画ファイルの登録処理として、登録用バーコードQ1へのアクセスによって読み取り端末から受信した動画ファイルを保存ファイルf2(携帯電話向け動画)として第一保存領域(編集用フォルダーFE)へ保存(一次保存)すると共に、前記動画ファイルを複製及び変換して再生用ファイルf5を作成し、第二保存領域(出力フォルダーFO)へ保存(二次保存)する登録手段と、
前記動画ファイルの制御処理として、制御用の二次元バーコードQ2へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、前記第一保存領域(編集用フォルダーFE)に保存された複数の保存ファイルf2(携帯電話向け動画)を結合して前記再生用ファイルf5を更新し、第二保存領域(出力フォルダーFO)へ保存(三次保存)する制御手段と、
前記動画ファイルの再生処理として、再生用の二次元バーコードQ3へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、第二保存領域(出力フォルダーFO)に保存(二次保存又は三次保存)された再生用ファイルf5を当該アクセスのあった読み取り端末へ送信する送信手段とを具備することを特徴とする二次元バーコードによる動画配信システム。
【請求項2】
サーバの前記登録手段における第一保存領域は、複数個の保存ファイルf2を保存可能であり、
読み取り端末の前記送信手段における制御情報は、前記保存された複数個の保存ファイルf2中の複数個をそれぞれの再生時間設定と共に指定する指定時間情報を含み、
サーバの前記制御手段は、指定時間情報に従って指定された複数個の保存ファイルf2を、指定された再生時間設定に合わせてカットし、結合することで再生用ファイルf5を(制御結合後の再生用ファイルf5´´として)更新する請求項1記載の二次元バーコードによる動画配信システム。
【請求項3】
サーバの前記登録手段における第一保存領域は、複数個の保存ファイルf2を保存可能であり、
サーバの登録手段は、複数個目の動画ファイルを受信したとき、複数個目の保存ファイルf2として第一保存領域(編集用フォルダーFE)へ他の保存ファイルf2と区別して一次保存すると共に、前記動画ファイルを複製及び変換して、既存の再生用ファイルf5と結合して再生用ファイルf5を(自動結合後の再生用ファイルf5´として)更新するものである請求項1又は2記載の二次元バーコードによる動画配信システム。
【請求項4】
サーバの前記登録手段及び制御手段は、所定の再生時間に合わせてファイルをカットすることで、再生用ファイルf5を作成または更新する請求項1、2又は3のいずれか記載の二次元バーコードによる動画配信システム。
【請求項5】
読み取り端末の送受信手段は、
制御用の二次元バーコードQ2に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに文字情報のファイルを登録するものであり、登録された動画ファイルの制御情報と共に文字情報のファイルの制御情報を送受信するものであり、
読み取り端末の受信再生手段は、再生用の二次元バーコードQ3に記録されたウェブアドレスを通じてサーバに登録された再生ファイルと共に文字情報のファイルの表示情報を受信して読み取り端末上で動画ファイルの再生と共に文字情報を表示するものであり、
サーバの登録手段は、第二保存領域(出力フォルダーFO)へ保存(二時保存)した再生用ファイルf5の表示コードを含む再生用のダウンロードページを生成するものであり、
サーバの制御手段は、制御用の二次元バーコードQ2へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、前記生成されたダウンロードページの文字情報表示を更新するものであり、
サーバの再生手段は、再生用の二次元バーコードQ3へのアクセスによる読み取り端末からの制御情報に応じて、再生用ファイルf5を前記生成され更新されたダウンロードページの表示コードを当該アクセスのあった読み取り端末へ送信するものである請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の二次元バーコードによる動画配信システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−139176(P2011−139176A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−296449(P2009−296449)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(310001078)
【Fターム(参考)】