説明

二液性湿気硬化型樹脂組成物、ならびにそれらに基づいた接着剤、封止剤およびコーティング剤組成物

a)実質的に湿気を含まない、(1)湿気硬化型シリル化樹脂、および(2)任意選択で、可塑剤、溶媒、揺変剤、粒状物質、湿気吸収剤、イソシアナート補足剤、架橋剤、接着促進剤、UV安定化剤および抗酸化剤からなる群より選択される一つもしくはそれ以上の追加の成分を含有する第一の部分と、b)(1)湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)を硬化するのに十分な量の水;(2)少なくとも一つの可塑剤および/もしくは粒状物質;(3)可塑剤(b)(2)がもし存在するならその安定なエマルションをもたらすのに十分な量の非イオン性界面活性剤、および、粒状物質(b)(2)がもし存在するならその安定な懸濁をもたらすのに十分な量の非イオン性界面活性剤;(4)任意選択で、溶媒、揺変剤、pH調整剤、UV安定化剤および抗酸化剤からなる群より選択される一つもしくはそれ以上の追加の成分を含有する第二の部分とを含有し、ここで第一のおよび/もしくは第二の部分は加水分解した湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)の縮合反応のための触媒(c)をさらに含有する、二液性湿気硬化型樹脂組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して湿気硬化型樹脂に関し、そしてより詳細には、その第一の部分が湿気硬化型シリル化樹脂を含有し、その第二の部分が水を含有する、二液性湿気硬化型樹脂組成物に関する。本発明はさらに、そのような二液性湿気硬化型樹脂組成物に基づく接着剤、封止剤およびコーティング剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
接着剤は、木、金属、プラスチック、セラミック、石、ガラス、コンクリートなどを含む二つもしくはそれ以上の物質もしくは付着物を接続するかもしくは付けるために一般に用いられる。そのような目的に用いられる接着剤は、溶媒/樹脂混合物、エポキシ、ラテックス、ポリウレタン、シリコーン、シアノアクリラート、アクリル、溶銑などを含む広い範囲の技術に基づく。そのような接着剤は、高含量の揮発性有機物(VOC)、可燃性、一つもしくはそれ以上のクラスの接着剤との混合危険性、望まない長時間の硬化、不十分な結合強さ及び短い寿命のような一つもしくはそれ以上の欠点を持つ可能性がある。様々な湿気硬化型シラン官能性樹脂がそれらの欠点に対処するために開発されてきた。シラン官能性接着剤系は、2ステップの段階で典型的に硬化し、そこでは水蒸気もしくは液体の水のいずれかとしての水が、アルコキシシラン基と反応し、すなわち加水分解させ、シラノール基を生成し、その後に、そのシラノール基と他の同様に加水分解したアルコキシシラン分子のシラノール基との反応もしくは縮合が続き、数多くの架橋の生成をもたらす。一液性シリコーン接着剤配合物において、加水分解反応の速度を高めるために触媒が典型的に用いられる。多くの場合において、水もしくは水蒸気の吸収および/もしくは浸透は、硬化もしくは架橋プロセスにおいて律速的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
湿気硬化型樹脂組成物は、その封止剤および接着剤における使用において周知である。そのような組成物は、最大の力に到達する前に完全に硬化するまでに典型的にはそれなりの多くの時間、通常数日間必要とする。組み立てラインにける用途(例えば、窓組み立て)における、封止剤および接着剤を用いるような特定の用途において、急速に生強度をもたらすような封止剤もしくは接着剤を用いることが望ましい。湿気硬化型樹脂組成物が、それらの使用の前に長時間の保管(保存)時間を示すこともまた非常に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によると、二液性湿気硬化型樹脂組成物は
a)実質的に湿気を含まない、
(1)湿気硬化型シリル化樹脂、および
(2)任意選択で、可塑剤、溶媒、揺変剤、粒状物質、湿気吸収剤、イソシアナート補足剤、架橋剤、接着促進剤、UV安定化剤および抗酸化剤からなる群より選択される一つもしくはそれ以上の追加の成分
を含有する第一の部分と、
b)
(1)湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)を硬化するのに十分な量の水;
(2)少なくとも一つの可塑剤および/もしくは粒状物質;
(3)可塑剤(b)(2)がもし存在するならその安定なエマルションをもたらすのに十分な量の非イオン性界面活性剤、および、粒状物質(b)(2)がもし存在するならその安定な懸濁をもたらすのに十分な量の非イオン性界面活性剤;
(4)任意選択で、溶媒、揺変剤、pH調整剤、UV安定化剤および抗酸化剤からなる群より選択される一つもしくはそれ以上の追加の成分
を含有する第二の部分と
を含有して提供され、
ここで第一のおよび/もしくは第二の部分は加水分解した湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)の縮合反応のための触媒(c)をさらに含有する。
【0005】
上述の二液性湿気硬化型樹脂組成物は、湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)を含有する第一の部分が実質的に湿気を含まないでいる限り、非常に安定である。組成物の二つの部分が一旦一緒に混合されると、シリル化樹脂(a)(1)は急速に加水分解し、続いて触媒される縮合をし、急速に生強度をもたらす架橋した樹脂を提供する。
【0006】
本発明の二液性樹脂硬化型樹脂組成物は、最終使用者が、組み立てた構築物に対し有害な効果をもたらすことなく、より短い硬化時間の後に、組み立てた構築物、例えば組み立てた窓を扱い、梱包し、そして輸送できるようにし、それにより生産ラインの速度を増大させ、製品在庫を低減させる。最終使用者に対するさらなる利点は、本発明の組成物の優れた保存安定性であり、使用前に性能が損なわれることの無い、比較的長い時間、たとえば18ヶ月までのの組成物の安定性をもたらす。
【0007】
ここでの二液性湿気硬化型樹脂組成物は、産業的組み立て品のための、そして特に断熱ガラスユニット(IGU)のような窓の組立て品の取りつけのための、接着剤および/もしくは封止剤としての使用に特に好適である。
【0008】
ここで用いられるとき、「生強度」という表現は、構築物の要素が比較的短い時間の後の取り扱い、梱包および輸送であっても所望の構造を生じそして保ち、永久歪みを生じさせないような十分な弾性強度および基質接着をもたらす封止剤、接着剤および/もしくはコーティング剤を指す。
【0009】
用語「安定な」および「安定性」は、本発明の二液性湿気硬化型樹脂組成物へと用いられるとき、周囲温度で梱包される状態において、その予想される保存時間を超えて二つの部分が意味のある度合いでの化学的変化を起こすことが全く無く、例えば、第一の部分の場合、そのシリル化樹脂組成物(a)(1)の認知できるゲル化及び/もしくはこの部分の粘度の増加が無いか、または、部分を構成する成分の物理的な均一性に認知できる変化が全く無く、例えば、第二の部分の場合、可塑剤(b)(2)および/もしくは追加の成分(b)(3)の、水からの認識できる分離がまったく無いということを意味すると理解されるべきである。
【0010】
「ポリエーテルポリオール」「ポリエステルポリオール」「ヒドロキシル末端ポリブタジエン」「ポリウレタン−ポリウレア」および「ポリウレア」という表現は、それらの重量の半分より少ない平均が、そのために樹脂が名づけられる概括的な型のモノマーと異なる一つもしくはそれ以上の重合化可能なモノマー由来である、それらの型の樹脂を含む。このように、例えば、その重量の半分より少ない平均が共重合化エステルユニットから構成されるポリエーテルポリオールは、ポリエーテルポリオールとみなされるべきであり、同様に、その重量の半分より少ない平均が共重合化エーテル(アルキレンオキシ)単位から構成されるポリエステルポリオールは、ポリエステルポリオールとみなされるべきである。
【0011】
実施例以外において、もしくは他に示されていなければ、物質の量、反応条件、時間、物質の定量化された性質などを表す、明細書および請求項に述べられるすべての数字は、すべての場合において言葉「約」によって修飾されていると理解されるべきである。
【0012】
ここで列挙される任意の数値範囲は、その範囲中のすべてのサブ範囲(sub−range)とそのような範囲もしくはサブ範囲のさまざまな終点の任意の組み合わせとを含むことを意図されているともまた理解されるべきである。
【0013】
構造的、構成的ならびに/または機能的に関連した化合物、物質もしくは基質の群に属するとして、明細書に明確にもしくは暗に開示される、ならびに/または請求項に引用される任意の化合物、物質もしくは基質は、その群の個々の要素およびそれらのすべての組み合わせを含むと理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
I. 二液性湿気硬化型樹脂組成物の第一の部分
湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)
ここでの二液性湿気硬化型樹脂組成物の第一の部分は、湿気へと暴露されると加水分解し、続いて縮合して、組成物の特定の配合に基づいてそれを接着剤、封止剤およびコーティング剤としての使用に有用にするような性質を持つ樹脂を提供する湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)を含有する。
【0015】
シリル化樹脂(a)(1)が由来する前駆体樹脂は、湿気硬化型シリル化樹脂の製造に用いられる公知の任意のものであり得る。好適な樹脂は、ポリエーテルポリオール(i)、ポリエステルポリオール(ii)、ヒドロキシル末端ポリブタジエン(iii)、上述の任意のもの由来のヒドロキシル末端およびイソシアナト末端のポリウレタンプレポリマー(iv)、ポリアミン由来のイソシアナト末端およびアミン末端ポリウレタン−ポリウレア(ポリ(ウレタン−ウレア)もしくはポリウレタンウレア)プレポリマーならびにポリウレアプレポリマー(v)、ならびに例えば、末端オレフィン不飽和を持つポリオレフィンおよびポリエーテルのようなヒドリドシランとのヒドロシリル化可能なオレフィン不飽和のポリマー(vi)を含む。シリル化樹脂(a)(1)は、それらおよび類似の前駆体樹脂を任意の公知のもしくは従来法によってシリル化することによって得られ、例えば、ヒドロキシル末端樹脂はイソシアナトシランとの反応によってシリル化され、イソシアナト末端樹脂はメルカプトもしくはアミノ官能性のようなイソシアナートと反応性である、官能性を持つシランによってシリル化され、そして、オレフィン性不飽和の樹脂は、ヒドロシリル化反応条件におけるヒドリドシラン(ヒドロシラン)との反応によってシリル化される。
【0016】
特に有用なシリル化樹脂(a)(1)およびその調製は、いまから詳細に記述される。
【0017】
1. ポリオールより直接得られる湿気硬化型シリル化樹脂
湿気硬化型シリル化樹脂(iv)は、たとえば、上述のポリエーテルポリオール(i)、ポリエステルポリオール(ii)およびヒドロキシル末端ポリブタジエン(iii)、ならびに他のヒドロキシル末端オレフィンポリマーのようなポリオールの、イソシアナトシランとの直接的なシリル化によって得られる。これらのシリル化ポリオールの調製は、ヒドロキシル末端ポリウレタンプレポリマーとイソシアナトシランとの反応により得られる湿気硬化型シリル化樹脂のために以下に記載されるように実質的に実施できる。
【0018】
2. ポリエーテルもしくはポリエステルポリオール由来のイソシアナト末端ポリウレタン(PUR)プレポリマーより得られる湿気硬化型シリル化ポリウレタン樹脂(SPUR)
イソシアナト末端ポリウレタン(PUR)プレポリマーは、一つもしくはそれ以上のポリオール、有利にはジオールと、一つもしくはそれ以上のポリイソシアナート、有利にはジイソシアナートとを、生じるプレポリマーがイソシアナートによって末端化されるような比率で反応させて得られる。ジオールとジイソシアナートとを反応させる場合、モル過剰のジイソシアナートが用いられる。
【0019】
イソシアナト末端PURプレポリマーの調製に用いられるポリオールに含まれるのは、ポリエーテルポリオール、ヒドロキシル末端ポリカプロラクトンのようなポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールとe−カプロラクトンとの反応によって得られるようなポリエーテルエステルポリオール、ならびに、ヒドロキシル末端ポリカプロラクタンとエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのようなアルキレンオキシドの一つもしくはそれ以上との反応によって得られるようなポリエステルエーテルポリオールである。
【0020】

具体的には好適なポリオールは、ポリ(オキシアルキレン)エーテルジオール(すなわちポリエーテルジオール)、特にポリ(オキシエチレン)エーテルジオール、ポリ(オキシプロピレン)エーテルジオールおよびポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)エーテルジオール、ポリ(オキシアルキレン)エーテルトリオール、ポリ(テトラメチレン)エーテルグリコール、ポリアセタール、ポリヒドロキシポリアクリラート、ポリヒドロキシポリエステルアミド、ポリヒドロキシポリチオエーテル、ポリカプロラクトンジオールおよびトリオールなどを含む。本発明の一実施態様において、イソシアナト末端PUプレポリマーの産生に用いられるポリオールは、約500g/モルと25,000g/モルの間の数平均分子量のポリ(オキシエチレン)エーテルジオールである。本発明の他の実施態様において、イソシアナト末端PURプレポリマーの産生に用いられるポリオールは、約1000g/モルと約20,000g/モルの間の当量のポリ(オキシプロピレン)エーテルジオールである。さまざまな構造、分子量および/もしくは官能性のポリオールの混合物もまた用いられ得る。
【0021】
ポリエーテルポリオールは、約8までの官能性を持ち得るが、有利には2から4の、そしてより有利には2の官能性(すなわちジオール)を持つ。特に好適なのは、複金属シアン化物(DMC)触媒、アルカリ金属水酸化物触媒もしくはアルカリ金属アルコキシド触媒の存在下で調製されるポリエーテルポリオールであり、例えば、参照により総ての内容をここに組み入れる米国特許第3,829,505号、第3,941,849号、第4,242,490号、第4,335,188号、第4,687,851号、第4,985,491号、第5,096,993号、第5,100,997号、第5,106,874号、第5,116,931号、第5,136,010号、第5,185,420号および第5,266,681号を参照できる。そのような触媒の存在下で製造されたポリエーテルポリオールは、高分子量と不飽和の低い水準とを有する傾向があり、この特性は発明による逆反射製品の改良された性能に関与すると考えられる。ポリエーテルポリオールは、好ましくは約1,000g/モルから約25,000g/モルまで、より好ましくは約2,000g/モルから約20,000g/モルまで、そしてなお一層好ましくは約4,000g/モルから約18,000g/モルまでの数平均分子量を有する。イソシアナト末端PURプレポリマーの作製に好適な市販のジオールの例は、ARCOL R−1819(数平均分子量8,000g/モル)、E−2204(数平均分子量4,000g/モル)およびARCOL E−2211(数平均分子量11,000g/モル)を含むが、それらには限定されない。
【0022】
多数のポリイソシアナート、有利にはジイソシアナートおよびそれらの混合物は、イソシアナト末端PURプレポリマーを得るのに使用してよい。一実施態様において、ポリイソシアナートは、ジフェニルメタンジイソシアナート(「MDI」)、ポリメチレンポリフェニルイソシアナート(「PMDI」)、パラフェニレンジイソシアナート、ナフタレンジイソシアナート、カルボジイミドで修飾された液体MDIおよびそれらの誘導体、イソホロンジイソシアナート(「IPMDI」)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアナート、トルエンジイソシアナート(「TDI」)、特に、2,6−TDI異性体、同様に、当分野で充分確立された種々の他の脂肪族および芳香族のポリイソシアナート、そしてそれらの組合せであり得る。
【0023】
上述のような、イソシアナト末端PURプレポリマーとの反応のためのシリル化反応物は、イソシアナートと反応性である官能性と、少なくとも一つの容易に加水分解し、そして続いて架橋可能な基、例えばアルコキシとを含有しなければならない。特に有用なシリル化反応物は、一般式:
X−R−Si(R(OR3−x
のシランであり、
ここでXはイソシアナートと反応性である活性水素含有基、例えば−SHもしくは−NHRであり、ここでRはH、8個までの炭素原子の一価の炭化水素基もしくは−R−Si(R(OR3−yであり、RおよびRのそれぞれは、同一のもしくは異なる12個までの炭素原子の二価の炭化水素基であり任意選択で一つもしくはそれ以上のヘテロ原子を含有し、それぞれのRおよびRは同一のもしくは異なる8個の炭素原子までの一価の炭化水素基であり、それぞれのRおよびRは同一のもしくは異なる6個の炭素原子までのアルキル基であり、そしてxおよびyのそれぞれは独立して、0、1もしくは2である。
【0024】
ここで用いられる具体的なシランは、メルカプトシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリプロキシシラン、2−メルカプトエチルトリ−sec−ブトキシシラン、3−メルカプトプロピル−tri−t−ブトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリイソプロポキシシラン、3−メルカプトプロピルトリオクトキシシラン、2−メルカプトエチルトリ−2’−エチルヘキソキシシラン、2−メルカプトエチルジメトキシエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメトキシエトキシプロポキシシラン、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、3−メルカプトプロピルメトキシジメチルシラン、3−メルカプトプロピルエトキシジメチルシラン、3−メルカプトプロピルジエトキシメチルシラン、3−メルカプトプロピルシクロヘキソキシジメチルシラン、4−メルカプトブチルトリメトキシシラン、3−メルカプト−3−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト−3−メチルプロピルトリプロポキシシラン、3−メルカプト−3−エチルプロピルジメトキシメチルシラン、3−メルカプト−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト−2−メチルプロピルジメトキシフェニルシラン、3−メルカプトシクロヘキシルトリメトキシシラン、12−メルカプトドデシルトリメトキシシラン、12−メルカプトドデシルトリエトキシシラン、18−メルカプトオクタデシルトリメトキシシラン、18−メルカプトオクタデシルメトキシジメチルシラン、2−メルカプト−2−メチルエチルトリプロポキシシラン、2−メルカプト−2−メチルエチルトリオクトキシシラン、2−メルカプトフェニルトリメトキシシラン、2−メルカプトフェニルトリエトキシシラン、2−メルカプトトリルトリメトキシシラン、2−メルカプトトリルトリエトキシシラン、1−メルカプトメチルトリルトリメトキシシラン、1−メルカプトメチルトリルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルフェニルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルフェニルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルフェニルトリメトキシシラン、および3−メルカプトプロピルフェニルトリエトキシシラン、およびアミノシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、N−メチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルジエトキシメチルシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリエトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピル−メチルジメトキシシラン、N−ブチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−(N−メチル−2−アミノ−1−メチル−1−エトキシ)−プロピルトリメトキシシラン、N−エチル−4−アミノ−3,3−ジメチル−ブチルメトキシメチルシラン、N−エチル−4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、N−(シクロヘキシル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ビス−(3−トリメトキシシリル−2−メチルプロピル)アミンおよびN−(3’−トリメトキシシリルプロピル)−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシランを含む。
【0025】
触媒は、イソシアナト末端PURプレポリマーの調製において通常用いられ得るであろう。有利にも縮合触媒は、それらが本発明の硬化性組成物のPUR樹脂成分の硬化(架橋が後に続く加水分解)もまた触媒するので、用いられる。好適な縮合触媒は、ジブチルスズジラウレートおよびジブチルスズアセタートのようなジアルキルスズジカルボキシラート、三級アミン、オクチル酸第一スズおよび酢酸第一スズのようなカルボン酸の第1スズ塩などを含む。本発明の一実施態様において、ジブチルスズジラウレート触媒はPURプレポリマーの産生において用いられる。他の有用な触媒は、King Industries、Inc.によって供給されるKAT XC6212、K−KAT XC−A209およびK−KAT348のようなジルコニウム含有錯体およびビスマス含有錯体、DuPontより入手可能なTYZER(登録商標)type、ならびにKenrich Petrochemical、Inc.から入手可能なKR typeのようなチタンキレート、そして例えば、Zn、Co、Ni、Feなどのような金属を含有するもののような他の有機金属触媒を含む。
【0026】
3. ポリエーテルもしくはポリエステルポリオール由来のヒドロキシル末端PURプレポリマーより得られる湿気硬化型SPUR樹脂
湿気硬化型SPUR樹脂(a)(1)を、ヒドロキシル末端PURプレポリマーとイソシアナトシランとを反応させて得ることが出来る。シヒドロキシル末端PURプレポリマーは実質的に同じ材料、すなわち、イソシアナト末端PURプレポリマーの調製のために上述されたポリオール、ポリイソシアナートおよび任意選択の触媒(好ましくは縮合触媒)を用いて実質的に同じ様式によって得ることができ、一つの大きな相違点は、ポリオールとポリイソシアナートとの割合が、生じるプレポリマー中にヒドロキシル末端が生じるようなものであることである。このように、例えば、ジオールとジイソシアナートの場合、前者のモル過剰が、それによってヒドロキシル末端PURプレポリマーを生じるために用いられるであろう。
【0027】
ヒドロキシル末端PURプレポリマーのための有用なシリル化反応物は、イソシアナート末端と容易に加水分解する官能基、例えば1から3のアルコキシ基とを含有するものである。好適なシリル化反応物は一般式:
【化1】


のイソシアナトシランであり、ここで、Rは12個までの炭素原子のアルキレン基であり任意選択で一つもしくはそれ以上のヘテロ原子を含有し、それぞれのRは同一のもしくは異なる、8個までの炭素原子のアルキルもしくはアリール基であり、それぞれのR10は同一のもしくは異なる6個までの炭素原子のアルキル基であり、そしてzは0、1もしくは2である。一実施態様において、Rは1から4個の炭素原子を有し、それぞれのR10は、同一のもしくは異なるメチル、エチル、プロピルもしくはイソプロピル基であり、そしてzは0である。
【0028】
上述のヒドロキシル末端PURプレポリマーと反応して湿気硬化型SPUR樹脂を提供するためにここで用いられ得る具体的なイソシアナトシランは、イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、イソシアナトイソプロピルトリメトキシシラン、イソシアナト−n−ブチルトリメトキシシラン、イソシアナト−t−ブチルトリメトキシシラン、イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、イソシアナトイソプロピルトリエトキシシラン、イソシアナト−n−ブチルトリエトキシシラン、イソシアナト−t−ブチルトリエトキシシランなどを含む。
【0029】
4. ヒドロキシル末端ポリブタジエン由来のイソシアナト末端もしくはヒドロキシル末端PURプレポリマーより得られる湿気硬化型SPUR樹脂
湿気硬化型SPUR樹脂(a)(1)は、ポリマーの少なくとも50重量パーセントがブタジエン由来のユニットから構成される任意のヒドロキシル末端ポリマーを含むとここで理解されるヒドロキシル末端ポリブタジエン由来である。
【0030】
一実施態様において、湿気硬化型SPUR樹脂は、イソシアナト末端を持つポリブタジエン系PURプレポリマーの少なくとも一つの加水分解性基とイソシアナートと反応性の官能性とを持つ、例えば二級アミノアルキルトリアルコキシシランのようなシランとのシリル化によって得られ、そして他の実施態様において、ヒドロキシル末端を持つポリブタジエン系PURプレポリマーの少なくとも一つの加水分解性基を持つイソシアナトシランとのシリル化によって得られる。
【0031】
ポリブタジエン系PURプレポリマーは、一つもしくはそれ以上のヒドロキシル末端、任意選択で水素化された、直鎖のもしくは分岐のポリブタジエンの、ホモポリマーもしくはコポリマーと、有機ポリイソシアナート、例えば有機ジイソシアナート、任意選択で一つもしくはそれ以上の他の二官能性化合物および/もしくはヒドロキシル末端ポリマーを持つものとの反応によって得られ、イソシアナト官能性の総当量がヒドロキシル官能性の総当量を上回るときイソシアナト末端ポリウレタンプレポリマーをもたらし、そして、ヒドロキシ官能性の総当量がイソシアナト官能性の総当量を上回るときヒドロキシ末端ポリウレタンプレポリマーをもたらす。
【0032】
イソシアナト末端およびヒドロキシル末端ポリウレタンプレポリマーの調製に有用なヒドロキシル末端ポリブタジエンに含まれるのは、約500g/モルから約10,000g/モルの、そして有利には約800g/モルから約5,000g/モルの数平均分子量(Mn)を持ち、約0.1から約6.0meq/gの、そして有利には約0.3から約1.8meq/gの一級ヒドロキシ基含量を持ち、0から100パーセントの存在するオレフィン部位の水素化度合いを持ち、そして0から約50重量パーセントの共重合化した追加のモノマーの平均含量を持つものである。
【0033】
分子当たり一つより多い平均の主要な一級ヒドロキシ基平均の上述のタイプのヒドロキシル末端ブタジエン、例えば分子当たり約1.7から約3もしくはそれ以上の一級ヒドロキシ基のものは、ここで好適に用いられる。ヒドロキシル末端ポリブタジエンは少なくとも約2つの平均の、そして有利には約2.4から約2.8の、分子当たりのヒドロキシル基を持ち、ヒドロキシル基は分子の主要な、すなわち、一般的にもっとも長い炭化水素鎖状の末端アリル位において有意である。「アリル」配置は、アリルアルコールのアルファアリル基、すなわちポリマーの末端ヒドロキシル基が二重結合の炭素原子の近接の炭素原子へと結合することを意味する。
【0034】
本発明に用いられるブタジエンポリマーにおいて起こるシス−1,4、トランス−1,4および1,2−ビニル不飽和の比率、ヒドロキシル基の数および位置およびブタジエンポリマーの分子量は、その製造に用いられるプロセスによって影響を受け、その詳細は当分野に公知である。
【0035】
そのような性質を持つヒドロキシル末端ポリブタジエンは、複数のソースより市販され、それゆえにここにおいて簡便に用いられる。
【0036】
ここでの有用なヒドロキシル末端ポリブタジエンは、ここでのシリル化ポリマー上およびそれによって調製される粘着剤に特に望ましい性質を与えることができる一つもしくはそれ以上の他の共重合可能なモノマーを組み入れることが出来る。共重合可能なモノマーの総量は平均としてヒドロキシル末端ポリブタジエンコポリマーの50重量パーセントを超えない。共重合可能なモノマーに含まれるのは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソプレン、クロロプレン、2,3−メチル−1,3−ブタジエン、1,4−ペンタジエンなどのモノオレフィンおよびジエン、ならびにアクリロニトリル、メタクリロニトリル、メチルスチレン、メチルアクリラート、メチルメタクリラート、ビニルアセタートなどのエチレン不飽和モノマーである。代替的にもしくはそれらに加えて、ヒドロキシル末端ポリブタジエンは、一つもしくはそれ以上の他のモノマーと反応でき、ヒドロキシル末端ブロックコポリマーをもたらす。そのようなモノマーはポリエーテル部分をもたらすエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのような1,2−エポキシド、ポリエステル部分をもたらすe−カプロラクトンなどを含む。
【0037】
イソシアナト末端PURプレポリマーは、過剰の有機ポリイソシアナートと、一つもしくはそれ以上の上述のヒドロキシル末端ポリブタジエンホモポリマーおよびコポリマーとを一般に触媒の存在下で反応させて調製される。ここで用いられるとき、用語「ポリイソシアナート」は、二つもしくはそれ以上のイソシアナート基を持つ有機化合物を意味する。反応温度は典型的には、約60℃から約90℃の範囲であり、反応時間は典型的には、約4から約8時間である。
【0038】
ヒドロキシル末端ブタジエン系ポリマーに加えて、反応混合物は、一つもしくはそれ以上の鎖伸長剤および/もしくは一つもしくはそれ以上のポリオールを含有できる。好適な鎖伸長剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコールなどのような多価アルコールである。追加的なポリオールは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリエステルエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリオキシアルキレンジオール、ポリオキシアルキレントリオール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカプロラクトントリオールなどを含み、これらの総ては少なくとも2個の一級ヒドロキシ基を有する。
【0039】
好適な有機ポリイソシアナートは、任意の公知で通常の有機ポリイソシアナート、特に有機ジイソシアナートを含み、それからポリウレタンポリマーが従来調製されていた。有用なジイソシアナートは例えば、2,4−トルエンジイソシアナート、2,6−トルエンジイソシアナート、4,4’−ジフェニル−メタンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアナート、2,2−および2,4−の異性体の混合物を含有する様々な液体のジフェニルメタン−ジイソシアナート、Desmodur N(登録商標)(Bayer)などおよびそれらの混合物を含む。イソホロンジイソシアナートは、ここでのポリウレタンプレポリマーの調製に用いるのに特に有利である。
【0040】
PURプレポリマーの調製に有用な好適な触媒は、ジブチルスズジラウレートおよびジブチルスズアセタートのようなジアルキルスズジカルボキシラート、三級アミン、オクチル酸第一スズおよび酢酸第一スズのようなカルボン酸の第1スズ塩などを含む。
【0041】
イソシアナト末端PURプレポリマーを調製するために、ヒドロキシ等量(OH基)と比較して少なくとも少しモル過剰のイソシアナート等量(NCO基)が、ポリブタジエンホモポリマーおよび/もしくはコポリマーをイソシアナト基によって終止させるのに用いられる。有利には、NCOのOHに対するモル比は、特定のヒドロキシ末端ポリブタジエンホモポリマーおよび/もしくはコポリマー、任意選択の鎖伸長剤および任意選択の非ブタジエン系ポリオールの選択に依存して約1.1から約4.0である。
【0042】
ヒドロキシ末端PURは、上述の任意のもののような例えばジイソシアナートおよびイソホロンジイソシアナートのような有機ポリイソシアナートと、化学量論的に過剰の選択されたヒドロキシ末端ポリブタジエンホモポリマーおよび/もしくはコポリマーとの反応によって調製され得る。対応する反応物の反応性によって、上述の任意のもののような触媒が用いられ得る。反応温度は典型的には、約60℃から約90℃の範囲であり、反応時間は典型的には、約4から約8時間の単位である。反応混合物はまた、一つもしくはそれ以上の鎖伸長剤および/もしくは上述の任意のもののような他のポリオールを含有できる。
【0043】
ヒドロキシル基末端PURプレポリマーを調製するために、NCOイソシアナート等量(NCO基)と比較して少なくとも少し盛る過剰のヒドロキシル等量(OH基)が、ポリブタジエン鎖をヒドロキシル基で終止するのに用いられる。有利には、NCOのOHに対するモル比は、用いられる特定のヒドロキシル末端ポリブタジエンによって、約0.3から約0.95、そしてより好ましくは約0.5から約0.90である。
【0044】
イソシアナト末端PURプレポリマーのシリル化は、プレポリマーを、少なくとも一つの加水分解性基、ならびに、少なくとも一つのイソシアナートと反応性の官能性、すなわちヒドロキシル、カルボン酸、メルカプト、一級アミノもしくは二級アミノのような活性水素含有基を持つシランと反応させることによって達成される。有利には、シランは一般式:
X−R−Si(R(OR3−x
の一級もしくは二級アミノシランであり、
ここでXはイソシアナートと反応性である活性水素含有基、例えば−SHもしくは−NHRであり、ここでRはH、8個までの炭素原子の一価の炭化水素基もしくは−R−Si(R(OR3−yであり、RおよびRのそれぞれは、同一のもしくは異なる12個までの炭素原子の二価の炭化水素基であり任意選択で一つもしくはそれ以上のヘテロ原子を含有し、それぞれのRおよびRは同一のもしくは異なる8個の炭素原子までの一価の炭化水素基であり、それぞれのRおよびRは同一のもしくは異なる6個の炭素原子までのアルキル基であり、そしてxおよびyのそれぞれは独立して、0、1もしくは2である。
【0045】
ここでのシリル化手順において用いるためのアミノシランの比限定的例は、メルカプトシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリプロキシシラン、2−メルカプトエチルトリ−sec−ブトキシシラン、3−メルカプトプロピル−tri−t−ブトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリイソプロポキシシラン、3−メルカプトプロピルトリオクトキシシラン、2−メルカプトエチルトリ−2’−エチルヘキソキシシラン、2−メルカプトエチルジメトキシエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメトキシエトキシプロポキシシラン、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、3−メルカプトプロピルメトキシジメチルシラン、3−メルカプトプロピルエトキシジメチルシラン、3−メルカプトプロピルジエトキシメチルシラン、3−メルカプトプロピルシクロヘキソキシジメチルシラン、4−メルカプトブチルトリメトキシシラン、3−メルカプト−3−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト−3−メチルプロピルトリプロポキシシラン、3−メルカプト−3−エチルプロピルジメトキシメチルシラン、3−メルカプト−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト−2−メチルプロピルジメトキシフェニルシラン、3−メルカプトシクロヘキシルトリメトキシシラン、12−メルカプトドデシルトリメトキシシラン、12−メルカプトドデシルトリエトキシシラン、18−メルカプトオクタデシルトリメトキシシラン、18−メルカプトオクタデシルメトキシジメチルシラン、2−メルカプト−2−メチルエチルトリプロポキシシラン、2−メルカプト−2−メチルエチルトリオクトキシシラン、2−メルカプトフェニルトリメトキシシラン、2−メルカプトフェニルトリエトキシシラン、2−メルカプトトリルトリメトキシシラン、2−メルカプトトリルトリエトキシシラン、1−メルカプトメチルトリルトリメトキシシラン、1−メルカプトメチルトリルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルフェニルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルフェニルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルフェニルトリメトキシシラン、および3−メルカプトプロピルフェニルトリエトキシシラン、およびアミノシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、N−メチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルジエトキシメチルシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリエトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピル−メチルジメトキシシラン、N−ブチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−(N−メチル−2−アミノ−1−メチル−1−エトキシ)−プロピルトリメトキシシラン、N−エチル−4−アミノ−3,3−ジメチル−ブチルメトキシメチルシラン、N−エチル−4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、N−(シクロヘキシル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ビス−(3−トリメトキシシリル−2−メチルプロピル)アミンおよびN−(3’−トリメトキシシリルプロピル)−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシランを含む。
【0046】
それらの封止剤やコーティング剤における使用のような多くの用途にとって、PURプレポリマーが実質的に完全にシリル化されていること、すなわちすべてのもしくは実質的にすべてのイソシアナト基がシランと反応し、そして実質的にすべてシリル化されたポリウレタンポリマーをもたらすということが好ましい。
【0047】
ヒドロキシル末端PURプレポリマーのシリル化は、プレポリマーを、たとえば上述の任意のものであるイソシアナトシランと反応させることによって達成できる。
【0048】
シリル化樹脂が封止剤およびコーティング剤用途において用いられるところでは、上述のヒドロキシル末端ポリブタジエン系PURプレポリマーのシリル化が実質的に完全であること、すなわち、実質的にヒドロキシル基が後に続くシリル化において全く無いことが好ましい。
【0049】
他のヒドロキシル末端オレフィンのシリル化の詳細は、ここでの参照によりそのすべての内容を組み入れる、米国特許4,975,488号を参照できる。
【0050】
5. ポリアミン由来のイソシアナト末端もしくはアミン末端ポリウレタンならびに/またはポリウレアプレポリマーのシリル化によって得られる湿気硬化型シリル化樹脂
イソシアナト末端およびアミン末端ポリウレタンポリウレア(ポリ(ウレタン−ウレア)もしくはポリウレタンウレア)プレポリマーは、一つもしくはそれ以上のウレタン結合ならびに一つもしくはそれ以上のウレア結合をそれらのポリマー鎖に含有し、一方でイソシアナト末端およびアミノ末端ポリウレアは、それらのポリマー鎖に排他的でないにしても主としてウレア結合を含有する。両方のタイプのプレポリマーは当分野に公知である。イソシアナトプレポリマーのシリル化はイソシアナト反応性シランによって行われ、そしてアミノ末端プレポリマーのシリル化はイソシアナトシランによって行われ、多くはヒドロシリル末端およびイソシアナト末端前駆体樹脂のシリル化と関連して上に述べられるようにである。
【0051】
6. 末端オレフィン不飽和を持つ樹脂のヒドロシリル化によって得られる湿気硬化型シリル化樹脂
湿度硬化型シリル化樹脂(a)(1)は、例えば、とりわけ上述の米国特許4,975,488号ならびに米国特許4,371,664号、米国特許4,334,036号、米国特許5,298,572号、米国特許5,986,014号、米国特許6,274,688号、米国特許6,420,492号、米国特許6,552,118号、米国特許7,153,911号、米国特許7,202,310号および米国特許7,223,817号に開示されるように、末端オレフィン不飽和を持つポリマーをヒドリドシラン(ヒドロシランもしくは水素シラン)によってヒドロシリル化することによって得ることができ、それらの全内容はここでの参照によって組み入れられる。
【0052】
湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)は、ここでの二液性組成物の第一の部分の全体を構成することも出来るが、好ましくは、例えば、可塑剤、微粒子充填剤などのような追加の成分(a)(2)の一つもしくはそれ以上と混合され、シリル化樹脂は混合物中に、それの100重量部当たり、10から80重量部、そして好ましくは20から50重量部で存在する。
【0053】
追加の成分(a)(2)および(b)(4)
上述のように、本発明の二液性湿気硬化型組成物の第一の部分は、一つもしくはそれ以上の任意選択の成分(a)(2)を追加で含有でき、それに含まれる物として、既知でかつ汎用の量での可塑剤、溶媒、揺変剤、粒状物質、湿気吸収剤、イソシアナート補足剤、架橋剤、接着促進剤、UV安定化剤および抗酸化剤が述べられよう。同様に組成物の第二の部分もまた、一つもしくはそれ以上の任意選択の成分(b)(4)を含有でき、その個々のものは上述の任意選択の成分(a)(2)と同じであっても異なっていても良い。このように、任意選択の成分(b)(4)は溶媒、揺変剤、pH調製剤、UV安定化剤および抗酸化剤を含み、既知でかつ汎用の量で使用される。
【0054】
ここでの二液性湿気硬化型組成物の第一の部分へおよびそれの第二の部分へ、粒状物質の代わりにもしくはそれに加えて、任意選択での追加に好適な可塑剤の例は、フタル酸エステル、ジプロピレンおよびジエチレングリコールジベンゾアートおよびそれらの混合物、エポキシ化大豆油などを含む。字オクチルおよびジイソデシルフタラートは、Exxon Chemicalから商標名Jayflex DOPおよびJayFlex DIDPで市販される。ジベンゾアートはVelsicol Chemical CorporationからBenzoflex 9−88、Benzoflex 9−88SG、Benzoflex 50およびBenzoflez 400として入手可能である。エポキシ化大豆油はHoughton Chemical CorporationからFlexol EPOとして入手可能である。可塑剤はここでの二液性湿気硬化型組成物中に、全組成物の100重量部当たり、0から50重量部、そして好ましくは5から15重量部で存在できる。
【0055】
有用な溶媒は、芳香族および脂肪族の、エステルおよびケトンを含み、本発明の全湿気硬化型組成物100重量部当たり、0から20重量部、そして好ましくは0から5重量部の量の範囲である。
【0056】
有用な揺変剤の例は、様々なカストールワックス、ヒュームドシリカ、処理粘土およびポリアミドである。これらの追加の成分は典型的には、ここでの全二液性組成物の100重量部当たり、0から10重量部、そして好ましくは0.1から2重量部を構成する。揺変剤は:DegussaからのThixatrol、CabotからのCabo−Sil TS720、CasChemからのCastorwax、RheoxからのThixatrolおよびThixcin、Crayvalley CorpからのCrayvallac、およびKing IndustriesからのDilsonとして入手可能なものを含む。もし、それらの揺変剤がシランと反応性である(例えばシリカ)場合は、配合される量の調節はそれを補完するために必要である。
【0057】
ここでの二液性湿気硬化型組成物の第一の部分へおよびそれの第二の部分へ、可塑剤の代わりにもしくは可塑剤に加えて、任意選択での追加に好適な、例えば、充填剤のような典型的な粒状物質は、ヒュームドシリカ、沈降シリカおよび炭酸カルシウムを含む。0.07μから4μの粒子径pfを持つ処理された炭酸カルシウムは有用であり、商標名:Specialty in MineralsからのUltra Pflex、Super Pflex、Hi Pflex;SolvayからのWinnofil SPM、SPT;HuberからのHubercarb lat、Hubercarb 3QtおよびHubercarb W、ならびにECCからのKotomite、OmyaからのOmyacarb FTおよびBLR−3で入手可能である。上述の任意のもののような粒状物質は、二液性湿気硬化型組成物中に、全組成物の100重量部当たり、0から70重量部、そして好ましくは40から60重量部で存在できる。
【0058】
好適な湿気吸収剤、架橋剤および接着促進剤はそれらの機能のいずれかにおいて従来用いられている既知で汎用のシランの任意の物の中より選択できる。好ましい湿気吸収のシランは、例えばビニルトリメトキシシラン(SilquestA−171シラン)およびメチルトリメトキシシラン(SilquestA−1630シラン)のようなビニルシランである。有用な架橋シランおよび接着促進シランは、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(SilquestA−187シラン)、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン(SilquestA−1110シラン)、N−ベータ−(アミノエチル)−ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン(SilquestA−1120シラン)、ビス−(ガンマ−トリメトキシシリルプロピル)アミン(SilquestA−1170シラン)、N−ベータ−(アミノエチル)−ガンマ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(SilquestA−2120シラン)およびトリス−(ガンマ−トリメトキシシリル)イソシアヌラート(SilquestA−Link(登録商標)597シラン)を含む。これらのシランは示された商標名においてMomentive Performance Materialsより入手可能である。典型的には、本発明の二液性湿気硬化型組成物の第一の部分は、前記第一の部分の100重量部当たり0から7重量部の、そして好ましくは1から5重量部のそのようなシランを含有できる。
【0059】
上述のようなヒドロキシル末端樹脂とイソシアナトシランとの反応による(a)(1)の湿気硬化型シリル化樹脂の製造において、シリル化樹脂に付随する少量のイソシアナト基、そして場合によるとヒドロキシル基は、ここでの二液性組成物の第一の部分の貯蔵中に反応を起こすことができ、そして、例えば、イソシアナートとヒドロキシル末端樹脂とのさらなる反応(シリル化に続いてヒドロキシルがまだ存在するなら)、イソシアナートとウレタン基の水素のアロファナートを生成する反応、イソシアナートとウレア基の水素のビウレットを生成する反応およびヒドロキシル末端樹脂とアルコキシシリル基との反応を含むそれらの反応度合いに応じ、シリル化樹脂粘度における二液性組成物の使用をきわめて困難にするレベルまでの増加をもたらし、そして手動のカートリッジからの手動の使用の場合、平均的な力の個人にとって不可能でないにしても実用的でなくする。この問題を避けるかもしくは和らげるために、第一の部分の配合へと、同一出願による同時係属中の、2006年9月21日出願の、ここでの参照によりその全ての内容を組み入れる、米国特許出願連続番号11/524,844[代理人整理番号:1302−142]に開示されるようなイソシアナート反応性補足剤を含める事は有利である。この出願に開示されるように、イソシアナート反応性補足剤は、少なくとも一つの活性水素を持ち、ここでの二液性組成物の第一の部分の粘度における有意な上昇を生じるような望まない反応のどれよりも速い速度でイソシアナートと反応する。好適なイソシアナート補足剤は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノールおよびそれらの混合物を含む。これらおよび類似のイソシアナート補足剤は、湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)の100重量部に基づいて、0.01から0.5重量部、そして好ましくは0.02から0.2重量部で第一の部分の配合物に組み込まれる。
【0060】
既知のおよび汎用のUV安定剤および/もしくは抗酸化剤は、ここでの二液性組成物の第一の部分に、例えば、前記第一の部分の100重量部当たり、0から10重量部、そして好ましくは0から4重量部のような通常の濃度で組み込むことが出来る。このタイプの好適な物質は、Ciba−GeigyよりTinuvin770、Tinuvin327、Tinuvin213、Tinuvin622およびIrganox1010の商標名で入手可能である。
【0061】
II. 二液性湿気硬化型樹脂組成物の第二の部分
水(b)(1)
水の任意の工業的に好適な源が、ここでの二液性湿気硬化型樹脂組成物の水成分を提供するのに用いられ、ただし、第二の部分の混合より生じる硬化樹脂の性能に負の影響を与えるような溶解したおよび/もしくは不溶の物質を認知できる量で一切含まない。多くの配合物にとって、脱イオン水が一般的に有用である。
【0062】
第二の部分の含有される水の量は、第一の部分に含有される湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)の量および性質によってだいぶ分決定される。一般に、第二の部分における水の量は、本発明の二液性組成物の第二の部分の10重量部当たり、0.1から40重量部、そして好ましくは1から20重量部の範囲であり得る。
【0063】
可塑剤および/もしくは粒状物質(b)(2)
二液性の組成物の第二の部分は、好適な量の例えば充填剤、強化線維などの可塑剤、粒状物質、もしくはその両方、第一の部分の任意選択の成分として上述される可塑剤および微粒子の任意のものと同一かもしくは異なるものを含有する。本発明による二液性組成物のために選択される可塑剤および/もしくは粒状物質の粒子の量は、第一の部分のレオロジー特性、もし存在するなら第一の部分における可塑剤および粒状物質の任意のものの存在、第二の部分に望まれるレオロジー特性、および同様の考察のような要素に基づく。一般的に、二液性組成物の第二の部分は、それらの100重量部当たり、0から80重量部の、そして好ましくは20から60重量部の可塑剤および/もしくは0から60重量部の、そして好ましくは30から50重量部の粒状物質を含有できる。
【0064】
非イオン性界面活性剤(b)(3)
本発明の二液性組成物の第二の部分の貯蔵安定性を維持する事は重要であり、可塑剤もしくは粒状物質(b)(2)ならびに/または任意選択の成分(b)(3)、以下の水(b)(1)の任意の有意なもしくは認知できる分離を防ぐために、十分な量の少なくとも一つの非イオン性界面活性剤を含有する。第二の部分に含むのに好適な非イオン性の界面活性剤は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エトキシル化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、エチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)のコポリマー、そして、好ましくはシリコーンとポリエーテルのコポリマー、たとえばエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびそれらの混合物由来のポリエーテルを含む。非イオン性界面活性剤としてのシリコーンポリエーテルの使用は、ここでの参照によりその全ての内容を組み入れる米国特許第5,744,703号に記載される。非イオン性界面活性剤(b)(3)は、第二の部分の所望の期間の貯蔵安定性を保つのに十分な量で用いられ、好適な量は、第二の部分を構成する水、可塑剤、粒状物質および任意選択の成分の量のような要素に影響される。特定の第二の部分の配合への非イオン性界面活性剤の最適な量は、通常の実験的手法を用いることで簡単に決定できる。一般に、第二の部分はその100重量部当たり0.1から40重量部の、そして好ましくは1から30重量部の非イオン性界面活性剤(b)(3)を含有できる。
【0065】
触媒(c)
ここでの二液性組成物の少なくとも一部分は、加水分解した湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)の縮合反応のための触媒(c)を含有する。一般に、触媒(c)は二液性組成物の第一の部分に組み込まれる。しかしながら、もしそれが加水分解に安定なら、触媒(c)もしくはその一部は第二の部分に組み込まれて良いが、一般的にそうすることで技術的利点はまったく存在しない。
【0066】
触媒は、湿気硬化型接着剤、封止剤およびコーティング剤において架橋を促進するのに有用と知られる化合物の任意のものを用いることができる。触媒は金属および非金属化合物を含み得る。本発明において有用な金属縮合硬化触媒の例は、スズ、チタン、ジルコニウム、鉛、鉄、コバルト、アンチモン、マンガン、ビスマスおよび亜鉛の化合物を含む。本発明の二液性シリル化ポリウレタン組成物の架橋を促進するのに有用であるスズ化合物は:ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジアセタート、ジブチルスズジメトキシド、ジメチルスズジネオデカノエート、スズオクタートおよびジブチルスズオキシドのような非キレートスズ化合物を含む。他の実施態様において、ジオルガノスズビス−B−ジケトナートが用いられる。好ましいジオルガノスズビス−B−ジケトナートはジブチルスズ−ビス−アセチルアセトナートである。スズ化合物の他の例は、ここでの参照によってそのすべての内容を組み入れる米国特許第5,213,899号、米国特許第4,554,338号、米国特許第4,956,436号および米国特許第5,489,479号に見出せる。他の実施例において、例えば、1,3−プロパンジオキシチタン−ビス(エチルアセトアセタート);ジ−イソプロポキシチタン−ビス(エチルアセトアセタート)のようなキレート化チタン化合物、ならびに例えばテトラn−ブチルチタナートおよびテトライソプロピルチタナートのようなテトラ−アルキルチタナートが用いられる。本発明の縮合触媒は金属触媒である事が好ましい。好ましい金属縮合触媒は有利にもジブチルスズジラウラートを含むスズ化合物からなる群より選択され、そしてキレート化ジブチルスズオキシド(Fomrez(登録商標)SUL 11A)が好ましい。
【0067】
他の任意選択の成分(d)
ここでの二液性組成物の一方もしくは両方の部分は、上述のもの以外の一つもしくはそれ以上の任意選択の成分を含有でき、当然ながら、特定の任意選択の成分は組み込まれるべき部分と完全に適合する。それらの他の任意選択の成分(d)は、既知で汎用量で、例えば、エポキシ樹脂、アクリラートおよびメタクリラート樹脂、ポリウレタン、シラノール末端ポリジオルガノシロキサンなどの硬化型樹脂のような他の樹脂、そのような樹脂の硬化触媒、消泡剤、粘度調整剤、香料、顔料、着色剤、殺生物剤、生物制御剤、香料などを含む。
【0068】
本発明の湿気硬化型樹脂組成物は、接着剤、封止剤、コーティング剤、ガスケット、工業ゴム製品などとしての使用のために配合され得る。封止剤組成物の配合のために、本発明のシリル化樹脂組成物は、エラストマー組成物における使用として従来技術で既知の充填剤および添加剤と混合できる。そのような物質の添加によって、粘度、流速、たわみなどの特定の物理的性質が達成できる。
【0069】
本発明の二液性組成物の第一の部分は、湿気硬化型シリル化樹脂、可塑剤、粒状物質などのような任意選択の成分および/もしくは触媒を、バッチもしくは連続のモードのいずれか一方の製造によって一緒に完全に混合することによって調製できる。
【0070】
バッチプロセスにおいて、二液性組成物の第一の部分の成分は、高速分散の二重プラネタリーミキサー、二軸押出機および/もしくはHauschild SpeedMixer(登録商標)を用いて実質的に均一に混合できる。典型的には湿気硬化型シリル化樹脂および任意選択の成分は実質的には、60℃と90℃の間で60から90分間、均一に混合される。50℃以下に冷まされた後、シラン接着促進剤、架橋剤および硬化触媒が添加され、組成物は、乾燥窒素雰囲気下において更なる10分間から60分間混合される。組成物はそののち、おおよそ5分から60分間脱気され、その後、第一の部分を完成させるため詰められる。同様に、水、可塑剤、粒状物質、非イオン性界面活性剤および任意選択の成分、水が20℃と70℃の間でおおよそ10分から60分間一緒に混合された。組成物はそののち、おおよそ5分から60分間脱気され、第二の部分を完成させるため詰められる。
【0071】
連続的な製造プロセスにおいて、本発明の所望の組成物を製造するために部分を構成するすべての成分を連続配合押出機中で混合できる。連続配合押出機は、二軸Werner−Pfleidere/Coperion押出機、BussもしくはP.B.Kokneader押出機のような任意の連続配合押出機であり得る。そのような連続プロセスにおいて、押出機は、50℃から100℃の、そしてより好ましくは60℃から80℃の温度で、好ましくは、混合操作中に生産され得る揮発物を取り除くために真空化において、典型的には操作される。
【実施例】
【0072】
下の実施例は本発明を例示する目的で提供される。実施例中のすべての部および/もしくはパーセンテージは、重量部(pbw)である。すべての実施例において、連続配合押出機は、二液性湿気硬化型シリル化樹脂組成物の製造において用いられる。連続押出機は30mm Coperian(以前はWerner−Pfleiderer二軸押出機)であった。生じる二つの成分の湿気硬化型、シリル化樹脂組成物は非常に優れた貯蔵安定性、素早い硬化および非常に優れた自己接着性能を示す。全ての実施例において、二液性組成物は、10容量%の第一の部分対1容量%の第2の部分の混合比を用いて混合された。10:1の混合比は、スタティックミキサー(MixPac(登録商標)モデルDP200−70、ConProTec Inc.)を備えた空気式容量比10:1タンデムカートリッジ塗布ガンを用いて達成された。
【0073】
第一の部分および第二の部分のそれぞれは、50℃における6ヶ月の貯蔵期間の前、間および後における組成物の粘度を測定することによって安定性が試験された。組成物は梱包され、アルミニウム缶に封入され、50℃のオーブンに置かれた。粘度は1ヶ月の区間で測定された。組成物のASTM D−412による50%モジュラスの伸び、ASTM C−661によるDurometer、ASTM C−1135による引張接着、そしてASTM C−961によるラップ剪断接着もまた試験された。全ての接着試験は、接着が適用される前に石鹸およびにより洗浄され、乾燥された、下処理のないPVC基質上で実施された。全ての接着および物理的性質の試験はInstronモデル4465試験機器状で実施された。
【0074】
実施例1
A. 二液性組成物の第一の部分の調製
押出機のバレル1へ、30.6pbwのSPUR(登録商標1015)樹脂(Momentive Performance Materials)、15.4pbwのUltraPflex処理沈降炭酸カルシウム(Specialty Minerals Corp.)、41.6pbwのHi−Pflex100処理重質炭酸カルシウム(Specialty Minerals Corp.)および1.1pbwのCrayvallac SLXポリアミド揺変剤(Crayvalley Corp)が連続的に供給された。さらに下流の押出機において、9.3pbwのジイソデシルフタラート、1pbwのビニルトリメトキシシラン(SilquestA−171シラン)湿気吸収剤、1pbwのN−ベータ−(アミノエチル)−ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン(SilquestA−1120シラン)接着促進剤、および0.07pbwのジブチルスズジラウレート縮合硬化触媒が連続的に添加された。押出機の加工温度は80℃に維持され、産生速度は18.14kg/時間(40lb/hr)であった。脱気真空(84.7kPa;25インチHg)は押出機のバレル10へと適用された。完成した第一の部分の配合物は、高密度ポリエチレンSemco(登録商標)カートリッジ(PRC−DeSotoより入手可能)へと直接的に押し出され封入された。
【0075】
B. 二液性組成物の第二の部分の調製
押出機のバレル1へと、40pbwのジイソデシルフタラート、20pbwのUltraPflex処理沈降炭酸カルシウム(Specialty Minerals Corp.)および20pbwの二酸化チタンの粉が連続的に供給された。さらなる下流の押出機において、50pbwのSF1288シリコーンポリエーテル界面活性剤および50pbwの水からなる前混合物の20pbwが連続的に添加された。押出機の加工温度は、80℃に維持され、産生速度は18.14kg/時間(40lb/hr)であった。脱気真空(84.7kPa;25インチHg)は押出機のバレル10へと適用された。完成した第二の部分の配合物は、高密度ポリエチレンSemco(登録商標)カートリッジへと直接的に押し出され封入された。50℃安定性試験の結果は下の表1に示される。
【0076】
C. 混合された二液性組成物
MixPac二重チャンバガンを用いて、第一の部分は第二の部分と10:1の容量混合比で混合された。モジュラス、Durometer、引張接着およびラップ剪断接着の試験の結果は下の表2−6に示される。
【0077】
実施例2
実施例1が、繰り返されたが、第一の部分の調製のために0.13pbwのジブチルスズジラウレート縮合硬化触媒が用いられた。第二の部分の50℃安定性試験の結果は下の表1に示される。モジュラス、Durometer、引張接着およびラップ剪断接着の試験の結果は下の表2−6に示される。
【0078】
実施例3
実施例1が、繰り返されたが、第一の部分の調製のために0.23pbwのジブチルスズジラウレート縮合硬化触媒が用いられた。第二の部分の50℃安定性試験の結果は下の表1に示される。モジュラス、Durometer、引張接着およびラップ剪断接着の試験の結果は下の表2−6に示される。
【0079】
実施例4
実施例1が、繰り返されたが、第一の部分の調製のために0.07pbwのFomrez(登録商標)SUL 11−A(Chemtura)縮合硬化触媒が用いられた。第二の部分の50℃安定性試験の結果は下の表1に示される。モジュラス、Durometer、引張接着およびラップ剪断接着の試験の結果は下の表2−6に示される。
【0080】
実施例5
実施例1が、繰り返されたが、第一の部分の調製のために0.13pbwのFomrez(登録商標)SUL 11−A縮合硬化触媒が用いられた。第二の部分の50℃安定性試験の結果は下の表1に示される。モジュラス、Durometer、引張接着およびラップ剪断接着の試験の結果は下の表2−6に示される。
【0081】
実施例6
実施例1が、繰り返されたが、第一の部分の調製のために0.23pbwのFomrez(登録商標)SUL 11−A縮合硬化触媒が用いられた。第二の部分の50℃安定性試験の結果は下の表1に示される。モジュラス、Durometer、引張接着およびラップ剪断接着の試験の結果は下の表2−6に示される。
【0082】
比較例1
この例は、0.07pbwジブチルスズジラウレートを用いる一液性シリル化ポリウレタン接着剤の連続的な製造を例示し、モジュラス、Durometer、引張接着およびラップ剪断接着の試験の結果は下の表1−6に報告される。
【0083】
比較例2
この例はSPUR樹脂部分を含有する二液性SPUR(登録商標)接着剤組成物の第二の部分の連続的な製造を例示する。
【0084】
押出機のバレル1へ、5pbwのSPUR(登録商標)1015樹脂、35pbwのジイソデシルフタラート、20pbwのUltraPflex処理沈降炭酸カルシウム(Specialty Minerals Corp.)および20pbwの二酸化チタン粉が連続的に供給された。押出機のさらなる下流において、50pbwのSF1288シリコーンポリエーテル界面活性剤および50pbwの水からなる前混合物の20pbwが連続的に添加された。押出機の加工温度は、80℃に維持され、産生速度は18.14kg/時間(40lb/hr)であった。脱気真空(84.7kPa;25インチHg)は押出機のバレル10へと適用された。完成した第二の部分の配合物は、高密度ポリエチレンSemco(登録商標)カートリッジへと直接的に押し出され封入された。50℃安定性試験の結果は下の表1に示される。
【0085】
【表1】

【0086】
表1の安定性のデータのように、貯蔵(梱包)安定性は、加水分解可能なSPUR樹脂およびシランが湿気と接触しない時にのみ得られた。
【0087】
【表2】

【0088】
【表3】

【0089】
【表4】

【0090】
【表5】

【0091】
【表6】



【0092】
表2−6のデータが示すように、二液性配合物の硬化速度は、等価の一液性配合物のそれよりも有意に早い。
【0093】
本発明の他の実施態様は、本明細書の事項もしくはここに開示される発明の実施より、当業者には明らかであろう。明細書および実施例は例示のみとしてみなされ、本発明の真の範囲および精神は以下の請求項によって定義されることを意図する。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)実質的に湿気を含まない、
(1)湿気硬化型シリル化樹脂、および
(2)任意選択で、可塑剤、溶媒、揺変剤、粒状物質、湿気吸収剤、イソシアナート補足剤、架橋剤、接着促進剤、UV安定化剤および抗酸化剤からなる群より選択される一つもしくはそれ以上の追加の成分
を含有する第一の部分と、
b)
(1)湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)を硬化するのに十分な量の水;
(2)少なくとも一つの可塑剤および/もしくは粒状物質;
(3)可塑剤(b)(2)がもし存在するならその安定なエマルションをもたらすのに十分な量の非イオン性界面活性剤、および、粒状物質(b)(2)がもし存在するならその安定な懸濁をもたらすのに十分な量の非イオン性界面活性剤;
(4)任意選択で、溶媒、揺変剤、pH調整剤、UV安定化剤および抗酸化剤からなる群より選択される一つもしくはそれ以上の追加の成分
を含有する第二の部分と
を含有し、
ここで第一のおよび/もしくは第二の部分が加水分解した湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)の縮合反応のための触媒(c)をさらに含有する、
二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項2】
湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)が、ポリエーテルポリオール(i)、ポリエステルポリオール(ii)、ヒドロキシル末端ポリブタジエン(iii)、ポリエーテルポリオール(i)、ポリエステルポリオール(ii)もしくはヒドロキシル末端ポリブタジエン(iii)の少なくとも一つ由来のヒドロキシル末端もしくはイソシアナト末端のポリウレタンプレポリマー(iv)、ポリアミン由来のアミン末端もしくはイソシアナト末端ポリウレタン−ポリウレアプレポリマーおよび/もしくはポリウレアプレポリマー、ならびにオレフィン不飽和のポリマー(vi)からなる群より選択される少なくとも一つの樹脂のシリル化によって得られる、請求項1に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)が、ポリエーテルポリオール(i)、ポリエステルポリオール(ii)、ヒドロキシル末端ポリブタジエン(iii)、ヒドロキシル末端ポリウレタンプレポリマー(iv)またはアミン末端ポリウレタン−ポリウレアプレポリマーおよび/もしくはアミン末端ポリウレアプレポリマー(v)を少なくとも一つのイソシアナトシランによってシリル化することによってか、またはイソシアナト末端ポリウレタンプレポリマー(iv)もしくはイソシアナト末端ポリウレタン−ポリウレアプレポリマーおよび/もしくはイソシアナト末端ポリウレアプレポリマー(v)を、メルカプトシラン、一級アミノシラン、二級アミノシランおよびそれらの混合物からまる群より選択されるイソシアナト反応性シランの少なくとも一つによってシリル化することによってか、またはオレフィン不飽和樹脂(vi)を少なくとも一つのヒドリドシランによってヒドロシリル化することによって得られる、請求項2に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項4】
湿気硬化型シリル化樹脂(a)(1)が、ポリエーテルジオール(i)およびジイソシアナート由来のヒドロキシル末端もしくはイソシアナト末端ポリウレタンプレポリマー(iv)のシリル化によって得られる少なくとも一つのシリル化ポリウレタンプレポリマーである、請求項1に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項5】
ヒドロキシル末端ポリウレタンプレポリマー(iv)のシリル化が、少なくとも一つのイソシアナトシランによって行われ、そしてイソシアナト末端ポリウレタンプレポリマー(iv)のシリル化がメルカプトシラン、一級アミノシラン、二級アミノシランおよびそれらの混合物からまる群より選択されるイソシアナト反応性シランの少なくとも一つによって行われる、請求項4に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項6】
第一の部分が、一つもしくはそれ以上の追加の成分(a)(2)を含有する、請求項1に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項7】
第二の部分が、可塑剤(b)(2)および粒状物質(b)(2)を含有し、第二の部分中に非イオン性界面活性剤(b)(3)が、可塑剤(b)(2)の安定なエマルションおよび粒状物質(b)(2)の安定な懸濁をもたらすのに十分な量で存在する、請求項1に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項8】
非イオン性界面活性剤(b)(3)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エトキシル化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー、エトキシ化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、シリコーンとポリエーテルのコポリマーならびに上述のものの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項9】
非イオン性界面活性剤(b)(3)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エトキシル化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー、エトキシ化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、シリコーンとポリエーテルのコポリマーならびに上述のものの混合物からなる群より選択される、請求項2に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項10】
非イオン性界面活性剤(b)(3)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エトキシル化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー、エトキシ化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、シリコーンとポリエーテルのコポリマーならびに上述のものの混合物からなる群より選択される、請求項3に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項11】
非イオン性界面活性剤(b)(3)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エトキシル化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー、エトキシ化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、シリコーンとポリエーテルのコポリマーならびに上述のものの混合物からなる群より選択される、請求項4に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項12】
非イオン性界面活性剤(b)(3)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エトキシル化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー、エトキシ化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、シリコーンとポリエーテルのコポリマーならびに上述のものの混合物からなる群より選択される、請求項6に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項13】
非イオン性界面活性剤(b)(3)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エトキシル化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー、エトキシ化カストールオイル、オレイン酸エトキシラート、アルキルフェノールエトキシラート、シリコーンとポリエーテルのコポリマーならびに上述のものの混合物からなる群より選択される、請求項7に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項14】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項1に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項15】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項2に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項16】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項3に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項17】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項4に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項18】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項6に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項19】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項7に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項20】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項8に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項21】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項9に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項22】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項10に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項23】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項11に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項24】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項12に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。
【請求項25】
接着剤、封止剤もしくはコーティング剤として配合される、請求項13に記載の二液性湿気硬化型樹脂組成物。


【公表番号】特表2011−503323(P2011−503323A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534033(P2010−534033)
【出願日】平成20年11月12日(2008.11.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/012729
【国際公開番号】WO2009/064428
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(508229301)モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド (120)
【Fターム(参考)】