二重チャンバー式の液体受け取り収容装置
【解決手段】
特に尿等の液体を受け取り収容する二重チャンバー装置は、脱着可能なトップカバー及び内部横断漏斗形状の壁を有する略円柱ボディを用いる。横断壁は、中央円形オリフィスを持ち、各々前流れ及び中間点の尿液体サンプルを収容する下側及び上側チャンバーへとボディを分割する。下側チャンバーの浮上可能なオリフィスストッパーは、オリフィスを閉鎖するための所定の高さに下側チャンバーを充填する前流れ液体に応答し、引き続く中間点流れ尿液体が上側チャンバー内に収容される。オリフィスストッパーの下方の環状フロートは、オリフィスの適切なストッパー閉鎖を確実にする。底カバーは、直立ストッパー押しコラムと、カバー周辺部に隣接した可撓性のスプリング状環状ウェブとを有する。尿液体が装置内に収集され、装置が底カバーへと下方に押されるとき、ウェブは撓み、底カバーコラムがストッパーをオリフィス内へとしっかりと押しやり、2つのチャンバー間の漏れを防止するため中心を超えてストッパーをオリフィス内へと係止させる。尿液体解放式圧縮スプリング、尿液体膨張式親水性材料、尿液体活性化沸騰性錠剤、磁石要素及び尿液体活性化接着を含む、ストッパーをオリフィス内に係止する他の機構が開示される。底カバーが撓んでストッパーをオリフィス内に押しやるとき、下側チャンバーの所定の尿レベルの上方にある装置ボディの顕微鏡的孔が下側チャンバーから空気圧力を排気する。
特に尿等の液体を受け取り収容する二重チャンバー装置は、脱着可能なトップカバー及び内部横断漏斗形状の壁を有する略円柱ボディを用いる。横断壁は、中央円形オリフィスを持ち、各々前流れ及び中間点の尿液体サンプルを収容する下側及び上側チャンバーへとボディを分割する。下側チャンバーの浮上可能なオリフィスストッパーは、オリフィスを閉鎖するための所定の高さに下側チャンバーを充填する前流れ液体に応答し、引き続く中間点流れ尿液体が上側チャンバー内に収容される。オリフィスストッパーの下方の環状フロートは、オリフィスの適切なストッパー閉鎖を確実にする。底カバーは、直立ストッパー押しコラムと、カバー周辺部に隣接した可撓性のスプリング状環状ウェブとを有する。尿液体が装置内に収集され、装置が底カバーへと下方に押されるとき、ウェブは撓み、底カバーコラムがストッパーをオリフィス内へとしっかりと押しやり、2つのチャンバー間の漏れを防止するため中心を超えてストッパーをオリフィス内へと係止させる。尿液体解放式圧縮スプリング、尿液体膨張式親水性材料、尿液体活性化沸騰性錠剤、磁石要素及び尿液体活性化接着を含む、ストッパーをオリフィス内に係止する他の機構が開示される。底カバーが撓んでストッパーをオリフィス内に押しやるとき、下側チャンバーの所定の尿レベルの上方にある装置ボディの顕微鏡的孔が下側チャンバーから空気圧力を排気する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の2つのサンプルを収集し別々に収容するための装置の一般的な分野に係り、より詳しくは、ボディ流体の2つのサンプルの別々の収容に係り、更に詳しくは、分析用の尿の2つのサンプルの収集及び別々の収容に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の状況下では、液体のサンプルの収集及び別々の収容に関する希求又は必要性が、しばしば唱えられている。一例として、細菌尿分析は、後述されるように、「中間点流れ」尿と一般に称されるものの流れの収集を必要としている。
【0003】
細菌診断試験のための最良の中間点流れ尿標本は、カテーテル挿入によって、又は、幅広い範囲の中間点流れ尿収集システムで現在のところ利用可能な様々な殺菌剤を使用した非常に精密な10ステップの身体クリーニング技術に従うことによって、患者の膀胱から直接得られる。一般には、これらの冗長で非常におじけづけさせるクリーニング処置は、特に、より若い女性患者によって、無知又は受け入れ困難に起因して、全く従われていない。
【0004】
クリーニングプロセスの不適切さ、及び、中間点流れ尿標本を捕捉し分離することができる有用な収集システムがこれまで利用できなかったという事実に加えて、偽陽性の診断結果の高い発生率は、臨床尿管感染管理における落とし穴を常に想起させる。
【0005】
患者の尿の流れの最初の部分は、前流れ尿と称される。女性においては、特に、この前流れ尿は、洗浄があまりなされない外部泌尿生殖器管を通って流れる間に、尿分析にとって、特に微生物学的又は細菌学的検査にとっては汚染されて不適切であるものと常にみなされている。より頻繁に、前流れ尿の汚染物質は、実験テストで偽陽性の結果を高く発生させる。この結果は、不運にも外部泌尿生殖器の解剖学的部分の周囲に位置する外部汚染物質から導出される。これらの一見して潔白の偽陽性の汚染物質は、その排泄プロセスの間に膀胱からの明らかにきれいな尿流れに沿って引きずり出される。この意図せずに汚染された前流れ尿は、患者の泌尿生殖器経路を通ってすすぐ間に、従来の単一のチャンバー収集容器内に収集され、次に、後のクリーナー、中間点流れサンプルと混合し、悪く混合された中間点流れサンプルは、実験診断処置にとっては不適切であるか又は受容できないものとみなされる。
【0006】
上記のような中間点流れ尿収集に関連する問題は、(細菌学的分析のために使用されない)前流れ尿の流れを適切に洗浄することを保障することである。前流れ尿の流れが非常に小さい場合、泌尿生殖器の経路の不適切な洗い落としを生じさせ、これに引き続いて収集された中間点流れの尿流を汚染させ、これによって、細菌学的尿分析に悪影響をもたらしかねない。他方では、前流れの尿流が非常に大きい場合、尿分析の目的のために量的に不十分な中間点流れ尿流を患者がもたらすおそれがある(典型的には、6mlから12mlが要求される)。
【0007】
これまでのところ、本願発明者らの知識によれば、最も一般的に使用されている中間点流れの尿収集処置は、患者が解剖学的経路をすすぎ落とすのに十分なものと推定される約30ml乃至約50mlの尿(後に廃棄される)の量で連続的に室内便器(又は他のリセプタクル)内に排尿し、要求された汚染されていない中間点流れの尿流のためのよりきれいな標本を提供して引き続く分析用の尿流を収集し、最後にコンテナ内への排尿を完了することが要求される。そのような処置では、廃棄される前流れ尿の量は、通常、女性にとっては制御するのが困難であり、それが非常に少ない場合には、汚染された中間点流れ尿流をもたらし、非常に大きい場合には、正確な生物学的分析のため中間点流れ尿流が非常に小さくなり得る。その上、そのような処置は、中間点流れを収集するため患者が彼女(又は彼)の尿流を途切れさせないことが要求される。これは、即ち、中間点流れを収集することを困難にさせることとなり得る。いずれにしても、そのような処置は、患者の手及び/又は尿収集容器への意図しない非衛生的な排尿を起こしかねない。
【0008】
従って、第1のステップとして、前流れ尿流を所定量だけ自動的に収集し、次に、第2の別個のサンプルとして、中間点流れ尿流を自動的に収集する装置を提供することが非常に望ましい。当該収集装置は、中間点流れ尿サンプルの汚染を防止するため第1の前流れ尿サンプルから第2のクリーンな中間点流れ尿サンプルを完全に隔てることが更に重要である。
【0009】
2つの同時的な別個の尿サンプルを同じ個人から収集する必要性の別の例は、個人のドラッグテストに関するものである。特に法的問題が含まれたり又は含まれる可能性がある場合、通常ではドラッグテストされる個人からの2つの同時的尿サンプルが、たとえ法的に要求されなかったとしても望ましい。これらの尿サンプルの最初の一つは、スポットのドラッグテストのため使用され、尿サンプルの第2のものは、スポットでのドラッグテスト結果が正当性を疑うものであり、法的闘争に巻き込まれたりする場合に引き続くドラッグテストを実施するための手を加えることができない保存状態で維持され又は維持されるべきであり、かくして第2のドラッグテストが要求される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の主要な目的は、液体、特に尿の2種類のサンプルを、該2種類のサンプルが互いから隔てられている状態で、受け取り、保持する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
二重チャンバー液体受け取り保持装置は、連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディを備え、ボディのための、脱着可能なトップカバー及び底カバーを備える。好ましくは、略円柱状に形成された装置ボディは、該ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁を有して形成され、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする。好ましくは、オリフィスの回りを取り囲む環状の垂れ下がり係止フランジが、狭い内側環状係止凹部を有する。
【0012】
下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーは、所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーをオリフィスとの密封係合状態へと浮上させ、これにより下側チャンバー内への更なる液体流れを防止する。ストッパーは、該ストッパーがオリフィス内にしっかりと受け入れられるとき係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように形成された幅の狭い外側環状ビードを有すて形成されるのが好ましい。オリフィスは、円形形状で、横断壁の中央に配置されており、ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有して形成されている。
【0013】
ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成されるのが好ましい。下側チャンバー内で所定の液体の高さを提供するため選択された高さを有するリング形状のフロートが、該ストッパーに浮上時の安定性を提供するため該ストッパーの円形スカート領域の下方に配置されるのが好ましい。
【0014】
装置ボディは、開放底部に隣接してその外側の回りに幅の狭いビードを備え、底カバーは、ボディへの底カバーの取り付けのため、このボディビードを超えて上方にスナップするように構成されている。また好ましく備えられるものは、底カバーを超えて適合するようにサイズが定められた底カバー係止リングであり、該底カバー係止リングは、該底カバーをボディにしっかりと固定するためボディにねじ込んで取り付けることができるように該ボディの形態に連係して構成されている。
【0015】
変形に係る装置は、開放頂部を通して前記装置内に収容される液体の強力な流れを逸らすためのアダプターを備え、該アダプターは、他の点では、下側チャンバー内に収容された液体がストッパーをオリフィス内に浮上させたとき該ストッパーが該オリフィス内へと堅く密封することを防止することができる。逸れアダプターは、トップカバーの代わりに装置ボディの前記開放頂部に取り外し可能に取り付けられた取り付け部材を備える。取り付け部材に取り付けられたドーム形状の要素が、取り付け部材が装置ボディに取り付けられるとき及び下側チャンバー内に収容された液体によりストッパーがオリフィス内へと浮上されるとき、ストッパーの直接上方の位置に配置される。該ドーム形状の要素は、装置内に受け入れられる液体の強力な流れを、オリフィスを取り囲む横断壁の領域へと逸らすように形成されている。取り付け部材は、ハンドルと、該ハンドルを取り付け部材に脱着可能に取り付けるための手段とを備える。
【0016】
上側チャンバーと下側チャンバーとの間で液体が漏れないことを確保するようにストッパーをオリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段を備えるのが好ましい。
一態様では、ストッパー押し手段は、下方に延在する底カバー領域の回りに底カバー内に形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを備え、該ウェブは装置を下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、底カバーの中央直立領域をストッパーと係合させて該ストッパーをオリフィス内へと上方に押しやり、該ストッパーを通る液体漏れに対抗してオリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする態様で上方に撓む。底カバー直立領域がストッパーをオリフィス内にしっかりと押しやってストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせるためウェブが上方に撓むとき、該ウェブは、上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを超えて液体が漏れないことを確実にするように、ストッパーをオリフィス内に係止させるため中心を超えて固定し、ストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする。
【0017】
好ましくは、下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、ウェブの中心を超えた固定を確実にするように、より大きな装置ボディの設置面積と、前記下方に延在する底カバー領域に追加の高さとを提供するようにサイズが定められている。
【0018】
変形に係る二重チャンバー装置は、繊維ディスクにより圧縮状態に保持されたストッパーの下方で下側チャンバー内に配置されたスプリングを備える。該ディスクは、該スプリングがストッパーと係合して該ストッパーをオリフィス内に上方に押しやり、オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように、スプリングをその圧縮状態から解放するのに十分に該ディスクを柔らかくする好ましくは少なくとも約20秒である所定長さの時間に亘って、下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答し、それにより上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを超えて液体が漏れないことを確実にするため、該スプリングがストッパーと係合して該ストッパーをオリフィス内に上方に押しやり、前記オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするようにした。
【0019】
別の変形に係る二重チャンバー装置は、ストッパーの下方で下側チャンバー内に配置された、水性液体で非常に膨張することが可能な親水性要素を備える。親水性要素は、下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答し、それにより該要素をストッパーとの接触状態へと非常に膨張させ、該ストッパーをオリフィス内に上方に押しやり、オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めし、上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにストッパーをオリフィス内によりいっそう押しやり、ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする。
【0020】
更に別の変形に係る二重チャンバー装置では、ストッパー押し手段は、ストッパーの下方で下側チャンバー内に配置された、液体溶解性の沸騰性錠剤を備える。該沸騰性錠剤は、下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答してストッパーと接触するように上昇する大量のガス気泡を提供し、それにより該ストッパーをオリフィス内に上方に押しやり、オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる。
【0021】
更なる変形に係る二重チャンバー装置では、ストッパー押し手段は、底カバーを通って上方に延在する中央領域を有する2次的な底カバーを備え、該中央領域は、細長い直立ストッパー係合ピンを有する。取り外し可能なスペーサーが、底カバーと2次的な底カバーとの間に配置されており、使用前にそれらのカバー間で分離を維持する。装置及び内部に含まれる液体の使用後の重量が、スペーサーが除去されたとき、ストッパーをオリフィス内に押しやるように2次的底カバーピンを上方に移動させ、オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる。スペーサーが除去され、2次的底カバーピンがストッパーをオリフィス内にしっかりと押しやり、ストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めし、装置が2次底カバー上に下方に押圧された後、該2次的底カバーは、底カバーに亘って上方にスナップさせられ、該2次的底カバーピンにストッパーをオリフィス内に係止させ、上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる。
【0022】
更に別の変形に係る二重チャンバー装置のストッパー押し手段は、ストッパーに固定された磁石要素と、オリフィスに隣接して横断壁に固定された別の磁石要素と、を備え、装置使用前のオリフィス内へのストッパーの磁気吸引を防止するためストッパー及びオリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、ストッパーをオリフィス内へと浮上させる程度に下側チャンバー内に導入されたとき、ストッパーは、オリフィス内へとしっかりと磁気的に引っ張られ、ストッパー外側環状ビードは、オリフィスをしっかりと密封するように磁石要素により係止フランジ環状凹部内に掛かり止めされる。ストッパーがオリフィス内にしっかりと磁気的に引っ張られ、ストッパー外側環状ビードが係止フランジ環状凹部内に掛かり止めされるとき、磁石要素は、上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように、ストッパーをオリフィス内に更に係止し、ストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする。
【0023】
更に別の変形に係る二重チャンバー装置では、水性液体活性化接着剤が、オリフィスの回りで横断壁に塗布され、取り外し可能なスペーサーが、装置使用前のオリフィス内へのストッパーの接着を防止するためストッパー及びオリフィスの間に配置されている。液体が、ストッパーをオリフィス内へと浮上させるように下側チャンバー内に導入されたとき、接着剤が活性化され、これによって上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにストッパーをオリフィス内に係止する。
【0024】
更なる変形に係る二重チャンバー装置では、逸れ手段が提供される。該逸れ手段は、下側チャンバー内に収容された液体がストッパーをオリフィス内に浮上させるとき、ストッパーがオリフィス内にしっかりと密封することを防止するように開放頂部を通って装置内に受け入れられる液体の強力な流れを逸らすため設けられる。該逸れ手段は、トップカバーの代わりに装置ボディの開放頂部に取り外し可能に取り付けられた取り付け部材と、部材が装置ボディに取り付けられるとき及び下側チャンバー内に収容された液体によりストッパーがオリフィス内へと浮上されるときストッパーの直接上方の位置にあるように取り付け部材に取り付けられたドーム形状の要素と、を備える。該ドーム形状の要素は、装置内に受け入れられる液体の強力な流れをオリフィスを取り囲む横断壁の領域へと逸らすように形成されている。ハンドルと、該ハンドルを前記取り付け部材に脱着可能に取り付けるための手段と、が備え付けられている。
【0025】
装置ボディは、剛性プラスチック材料から構成され、該剛性プラスチック材料は、高密度のポリプロピレンを含むのが好ましい。更に、上側及び下側チャンバーは、尿収集のための装置で使用するため、各々、約80ml及び約100mlの体積を有するのが好ましい。
【0026】
一般に、細長いハンドルと、前記コンテナ外側壁の上側領域に該ハンドルを脱着可能に取り付けるための手段とが備えられており、該上側領域から該ハンドルが略径方向に突出するようにしている。ハンドルは、該ハンドルがコンテナ外側壁に取り付けられたとき上方向及び外側方向に角度をなす把持領域を有して形成される。
【0027】
二重チャンバー装置の任意のバージョンでは、下側チャンバーの領域内でコンテナ外側壁に設置されたエラストマー部材を備え、該エラストマー部材は、下側チャンバーから液体を取り出すことを可能にするように皮下注射器針により突き刺し可能である。エラストマー要素は、皮下注射器針を突き刺し箇所から引き抜いた後、自動的に密封される。好ましくは、エラストマー要素を確実に覆うカバーが備えられ、該カバーは、エラストマー要素から脱着可能であるが、取り外し後には該エラストマー要素に再取り付けできなくなり、これにより、前記下側チャンバー内の液体に手を加えたという視覚的表示を提供する。
【0028】
圧力により引き起こされる下側チャンバーから上側チャンバーへの液体の抜き取りを防止するように下側チャンバーから空気を排気するため圧力解放手段が設けられていてもよい。圧力解放手段は、装置ボディの側壁を貫通して、所定の液体レベルの上方で下側チャンバー内に形成されたピンホールを備えていてもよく、該ピンホールは、好ましくは、0.01mm以上乃至約0.1mmの間の直径を有する。
【0029】
本発明は、添付図面と関連付けられたとき次の詳細な説明を考慮することによって、より容易に理解することができる。
【実施例】
【0030】
様々な図面において、同じ要素及び特徴は、同じ参照番号で与えられ、対応する要素及び特徴は、元の参照番号に、「a」、「b」又は「c」等を付与することで与えられている。
【0031】
図1には、二重チャンバー液体受け取り収容装置100(以下、簡略するため、通常、「二重チャンバー装置」と称される)が示されている。後述されるように、該装置は、患者から尿の流れを受け取り、該尿流れを前流れ部分及び中間点流れ部分として別々に収容するため有利に使用することができる。
【0032】
二重チャンバー装置100を構成するものとして示されているものは、より詳しくは後述されるように、略円柱装置ボディ即ち液体カップ102と、ボディの開放上側端部で脱着可能に取り付けられているトップカバー即ちキャップ104と、ボディの開放底部に取り付けられている底カバー即ちキャップ106と、(後述されるように)底カバーをボディに固定するためボディ上にねじ込まれた底カバー係止リング108と、ボディの上側領域から突出するテーパー形成取り付け部品112によりボディに脱着可能に取り付けられた角度形成ハンドル110と、である。孔120(明瞭にする目的のため、関連する全ての図面でサイズが非常に誇張されて示されている)は、直径にして約0.01mm乃至約0.05mmであり得る。
【0033】
トップカバー104は、凹部即ち溝116を密封する環状装置を有するものとして図2に示されている。ハンドル110は、その末端部に、テーパー付き舌部及び溝の態様でボディ取り付け部品112(図4)へと上方に嵌合するように形成されサイズが定められた装着領域118を有する。二重チャンバー装置100(及び、その後述する変形態様)が、前流れ尿サンプル及び中間点流れ尿サンプルを収集するように使用されるとき、ハンドル110は、特に、尿サンプル収集の間に容易なアクセスを提供するため女性患者によって人間工学的に便利で効果的に使用することができるように形成されている。かくして、ハンドル110は、好ましくは、約4.5インチであり得る全体的な長さL1と、約45度であり得る中央曲げ角度αと、を有し、更に、ハンドル装着領域118及び装置ボディ取り付け部品112は、角度αと組み合わされる約30度の上向き角度βでハンドルを取り付けている(図1)。
【0034】
図5は、装置ボディ102の頂面図を示し、該ボディは、例えば高密度のポリプロピレン等の剛性プラスチック材料から構成することができ、透明、半透明又は不透明のいずれであってもよい。図6及び図6aの縦断面に示されるように、装置ボディ102は、尿標本収集のため約3.5インチであり得る高さH1の外側壁124と、約2.5インチであり得る外径D1を有する開放頂部126と、約2.25インチであり得る外径D2を有する開放底部128とを有して形成されている。ボディ壁124は、約0.05インチである厚さT1を持っていてもよい。
【0035】
第1の外側にねじが切られたトップカバー受け取り領域130は、開放頂部126より下方に隣接するボディ壁124上に形成され、第2の外側にねじが切られた底係止リング受け取り領域132は、開放底部128より上方に隣接するボディ壁上に形成されている。外側環状ビード124は、底開放端部128でボディ壁124の回りに形成されている。
【0036】
装置外側壁124を内部に横切って形成されているものは、漏斗形状の横断内側壁140であり、該壁は、装置ボディ102を、上側チャンバー142及び下側チャンバー144に分割する。これらのチャンバーは、各々、約80ml及び約100mlの尿収集体積を持っている。横断内側壁140内の中央円形オリフィス146は、約0.80インチであり得る直径D3の入口開口部を有する、垂れ下がった周囲オリフィスリング148によって形成されている。該オリフィスリングは、円錐状に形成されており、即ち、下側チャンバー144に向かって僅かに拡径されている。
【0037】
第1のねじ切り領域140の下方に隣接するボディ壁12の外側表面138上の幅の狭い色付きリング136は、液体を上側チャンバー142内に導入するとき視覚的に「満杯」を案内するものとして提供されている。
【0038】
横断内側壁140及び周囲のオリフィスリング148から垂れ下がり、その下方に延在するものは、約1.25インチであり得る外径D4を有するストッパー固定リング150である。幅狭の浅い内側環状ストッパー掛止溝即ち凹部152は、ストッパー固定リング下側エッジ156の上方に隣接するストッパー固定リング148の回りに形成されている。
【0039】
図7〜図9に示された、浮揚性オリフィスストッパー160は、中空の円錐形状のオリフィス密封領域162と、下側の径方向に拡がったスカート領域164とを備え、約1.25インチであり得る、全体高さH2を有する。オリフィス密封領域162は、上述したオリフィスリング148内にしっかりと適合するように形成されサイズが定められ、これによりオリフィス146を密封する。オリフィス密封領域162の下側領域を取り巻いているものは、(上述された)ストッパー固定リング環状係止溝152内に密接に嵌合するように形成されサイズが定められた環状係止ビード166である。オリフィスストッパー166の一部を形成しているものは、垂れ下がった案内部即ち押しコラム168である。案内部即ちコラム168の下側領域の回りに形成されているものは、鋸歯形状の環状掛止リング170である(図7及び図8)。
【0040】
図8及び図9に示されているように、幾つかの(6つが示されている)内部補剛材172が、オリフィス密封領域162に剛性を分与するため提供されている。ストッパー160は、装置ボディ102と同じ剛性プラスチック材料から構成されるのが好ましい。オリフィスストッパースカート部164は、好ましくは、下側スカート周囲エッジ174で、約0.59インチであり得る外径D5を有する。コラム168は、約1.97インチであり得る外径D6を有する。
【0041】
図10〜図12に示される、環状オリフィスストッパーフロート部180は、浮揚性を持つように閉胞ポリスチレン発泡体から構成されるのが好ましい。フロート部180は、後述されるように、オリフィスストッパー160に浮揚性を提供するように形成されサイズが定められている。そのような目的のために、フロート部180は、オリフィスストッパー案内部即ちコラム168に亘って緩く嵌合するように内側表面182では約1.0インチであり得る直径D7を有し、オリフィスストッパースカート領域164の下方で緩く嵌合するように外側表面184では約1.57インチであり得る外径D8を有する。フロート部180の上側周囲領域186は、フロート部がオリフィスストッパースカート領域164の下方で嵌合するように約45度の角度で面取りされている。フロート部180は、例えば約0.39インチであり得る厚さT2を持っているが、下側チャンバー144の所望の液体収容体積に従って選択されている(図6)。フロート部180は、たとえオリフィスストッパーがそれ自体で浮揚性を持っていたとしても、尿(又は他の液体)を下側チャンバー144内に放出している間に患者の技能に従って装置ボディ102が傾斜されたときでさえオリフィス146との係合状態へとオリフィスストッパー160を持ち上げるように機能する。
【0042】
図13乃至図17に示されるように、約1.06インチであり得る全体高さH3を有する底カバー106は、約1.18インチであり得る直径D9を有する、剛性の上側に凹んだ中央底ベース部190を備える。中央底ベース部190は、薄い可撓性の上方に弧状の環状ウェブ192により取り囲まれ、該ウェブは、スプリング特性を有し、底ベース下側表面194の上方に約0.63インチであり得る距離d1だけ延在する。ウェブ192の径方向外側端部は、環状の上方向に延在する第1の装置ボディ装着フランジ196で終わっており、該フランジは、内側に面するビード198と、環状の上方向に延在する第2の装置ボディ密封フランジ200と、を有する。底ベース部から上方向に突出するものは、オリフィスストッパー案内部208である。案内部208の内側の回りに形成されているものは、オリフィスストッパー掛止リング210であり、該リングは、オリフィスストッパー掛止リング170(図7及び図8)に対して相補的な態様で形成されている。案内部208の外径D10は、約0.75インチであり得る。
【0043】
底カバー106は、装置ボディ102に取り付けられた状態で、図15乃至図17の側面図に示されている(点線で示されている)。図15は、環状ウェブ192を備えた底カバー106をその非圧縮状態で示している。図16は、ウェブ192(図示せず)を備えた底カバー106をその圧縮状態で示している。この圧縮状態は、ベース領域190がもはや見えなくなるまで剛性表面211に載っている底カバーへと下方に押すことにより達成される。図17は、縦断面図(図14に対応し、図16から導き出される)であり、底カバー106が表面211上に下方に押された結果として、底カバーウェブ192がその中心を超えた係止状態へと撓み、これによってオリフィスストッパー160をオリフィス146とのしっかりと密封した関係へと上方に押し上げている状態を示している。これは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152内に掛かり止めし、ストッパーをオリフィス内に係止し、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間で液体漏れが生じないことを確実にする工程を含んでいる。
【0044】
底カバー106は、ウェブ192が上述した態様で撓むことができるように装置ボディ102よりも剛性の少ない比較的高い密度のポリプロプレンから構成されるのが好ましい。底カバー106の相対的可撓性の故に、底カバーのオフセット押しが、ウェブ192をその中心超え係止状態へと撓ませ、これによりストッパー160をオリフィス146内へとしっかりと押しやって該ストッパーをそこに係止させるという可能性はありそうにもない(上述のように、底カバーフランジ196のある領域が、下側チャンバー144からの液体漏れを可能にするのに十分に装置ボディ環状ビード134から移動されるおそれがある)。このとても起こりそうもない可能性を回避するため、装置ボディ102と同じ剛性のプラスチック材料から作られた底カバー係止リング108が底カバー106を装置ボディへと係止させるように装置ボディのねじ切り領域132にしっかりとねじ込まれている。
(第1の変形態様に係る二重チャンバー装置100a)
図18に分解整列された形態で表された第1の変形態様に係る二重チャンバー装置100aは、上述した二重チャンバーボディ102と、トップカバー104と、底カバー106と、底カバー係止リング108と、ハンドル110と、オリフィスストッパー160と、オリフィスストッパーフロート180と、トップカバー密封リング212と、底カバー係止リング/底カバー密封リング214と、オリフィスストッパー密封リング216と、を備える。密封リング212、214オリフィス216は、ゴム(例えば、ネオプレン)又はエラストマープラスチック(例えば、シリコン)から構成されるのが好ましい。
【0045】
上述した範囲では、前記した二重チャンバー装置100は、二重チャンバー装置100a内に含まれ、特徴を区別するように形成しているものが、追加の底カバー高さ(以下で定義される)を提供するため中央底カバーベース部190上に嵌合する円形底カバー延長部材220であるという点を除いて、上述した二重チャンバー装置110aと同一である。延長部材220は、該部材を底カバー中央ベース部100に取り付けるためサイズが定められた環状の上方向に延在する装着フランジ222を備える。フランジ222の内側表面223は、底カバーウェブ192の曲率に合致する曲率を有する。フランジ222は、視認性を容易にするため赤に色付けされているのが好ましい。部材222の一部を形成しているものは、拡大された平坦円形支持プレート領域224であり、該領域は、中央底カバーベース部100により提供されたものよりも大きい「設置面積」を二重チャンバー装置100aに提供し、底カバーウェブ192の中心超え係止、並びに、その結果としてのオリフィスストッパー160のオリフィス146への係止を確実にする。支持プレート224は、より詳細には後述されるように、底カバー係止リング108とかみ合う比較的薄い幅狭の環状周囲掛止領域226を有して形成される。支持プレート領域224は、延長部材220が底カバー領域190に上方に嵌合することを可能にする中央開口部225を有する。
【0046】
図18に更に示されているものは、最初に、密封リング212が収容されているところのトップカバー104の内部のねじ切り領域230と、密封リング214が収容されているところの底カバー係止リング108の内部の同様のねじ切り領域232とである。トップカバーねじ切り領域240は、装置ボディ102上のねじ切り領域130と螺合し、底カバー係止リングねじ切り領域232は、装置ボディ上のねじ切り領域132と螺合する。図19に示されるように、底カバー係止リング108は、約2.09インチであり得る直径D11の中央アパーチャ240を有する。フラップ241に対しては、約1.97インチであり得る直径D12となる。
【0047】
二重チャンバー装置100aがその完全に組み立てられた使用前の状態で図20に示されている。底カバー延長支持プレート領域224は、直径D13を有するように示されている。底カバー延長部220は、表面211から底カバー係止リング108まで、上記した底カバー高さd1(図14)よりも大きく、約0.55インチであり得る距離d2を提供する。この距離d2は、二重チャンバー装置100aが、二重チャンバー装置の使用後の状態を表す図21に示されるように表面211へと下方に押されるとき底カバーウェブ192の撓みの総量を表している。この点に関して、底カバー延長領域222の赤色は、装置100aが図21に示されるように使用後の圧縮状態にあるとき、もはや目に見えない。
【0048】
図22では、二重チャンバー装置100aがその完全に組み立てられた使用前のトップカバー104が取り外された状態で、かくしてトップカバー104無しの図20に対応するものが縦断面で示されている。オリフィスストッパー160は、ストッパー領域162の下方に隣接して該ストッパーに取り付けられた状態で、オリフィス146の下方にその最下位置で示され、底カバー案内コラム210に載っている。フロートリング180は、底カバーウェブ192に載っているその最下の位置で示されている。底カバーシール部214は、底カバー係止リング108に設置された状態で示され、そのねじ切り領域232は、装置ボディのねじ切り領域132に螺合された状態で示されている。
【0049】
図22に類似しているが、二重チャンバー装置100aの引き続く作動段階を表す図23、図23aの縦断面図では、例えば患者の尿等の液体250が、装置ボディ102の上側チャンバー142内に放出されているところが示されている。下側チャンバー144は、液体(尿)で既に充填された状態で示され、該液体は、ストッパー領域162がオリフィス146との密封関係へと押されるようにフロート180にオリフィスストッパー160を上方に押させ、その一方で、液体は上側チャンバー142を充填し始めている。装置10aが細菌分析のため患者の尿の収集のため使用されたものと仮定すると、下側チャンバー144内に収容された尿252は、前流れ尿からなるべきであり、このため、下側チャンバーは、上側チャンバー142内に収集された尿254が汚染されていない中間点流れ尿をなすことを確実にするため十分な体積を持っている。尿252の上側表面253は、下側チャンバー144での所定の尿の高さと合致しており、オリフィスストッパー160は、この高さまで、オリフィス146との密封係合状態へと上方に浮上されるように応答する。
【0050】
オリフィスストッパースカート領域164から垂れ下がっている垂直支持コラム168は、底カバー106から上方に延在するより大きい直径のガイドコラム208内に入れ子式に収容される。かくして、オリフィスストッパー160の上方移動は、底カバー案内コラム208内で完全に案内され拘束される。この時点では、底カバー環状可撓性ウェブ192は、その装置使用前の撓んでいない状態のままである。
【0051】
オリフィスストッパー係止リング150は、装置ボディ102がその使用中に様々な角度で傾斜されるとき必ず、オリフィス146内へと差し向けられるようにストッパー密封領域162を安定させる。従って、各患者が彼女(又は彼)の装置ボディ102を液体(尿)収集プロセスの間に如何に配置するかに拘わらず、前流れ尿の捕捉、分離及び正確なオリフィスストッパー密封及び閉鎖を含む全二重チャンバー装置100の機械的完全さは常に保たれ、フロート180の安定化作用を損なわない。
【0052】
図23、図23aに類似した、図24、図24aの縦断面図では、二重チャンバー装置100aは、トップカバー104が装置ボディ102に取り付けられ、ハンドル110が部材112から取り外されたその使用後の状態で示されている。装置100aは、底カバーベース領域190及び底カバー延長部220が装置ボディ102へと完全に引っ込められるように硬い表面211上に下方に押圧されて示されている。この状態では、底カバーコラム210はオリフィスストッパー160をオリフィス146との緊密な密封関係へと上方に押し、ストッパーシール部216はオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられている。このプロセスは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152内に掛かり止めし、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間で液体漏れが生じないことを確実にするためストッパーをオリフィス内に係止させる、各工程を含んでいる。この状態では、色付き底延長フランジ222が、隠されており、これにより、適切な係止が起こったという視覚的表示を提供する。時折、神経質で知識の乏しい患者は、二重チャンバー装置100aを係止しないままにし得る。この赤に色付けされたフランジ22を、看護婦や技術スタッフは明瞭に見ることができ、それを分析研究室に輸送する前に、それらを装置100aに係止させることを直ちに思い起こさせることができる。
【0053】
その結果、底カバーウェブ192の中心を超えた係止は、底カバー190を図示されたその上方位置に係止させ、これにより、(上述されたように)オリフィスストッパー160をオリフィス146内に確実に係止する。それによって。装置100aの粗い操作にも拘わらず、液体252は、下側チャンバー144から上側チャンバー142に保持された液体254へと漏れることはできなくなる。シール部114が設置された底カバー係止リング108は、装置100aが上記係止プロセスの間に表面211にまともに圧されなかったならば発生したかもしれない底カバー106の周囲における液体漏れを防止する。底カバー延長部220が取り付けられた底カバーベース部100が、上述したように上方向に引っ込められるとき、底カバー延長周囲掛止領域226は、下方に撓み、中央開口部240に隣接した底カバー係止リング径方向突起部241を迂回し、次に、それらに亘って外側に突出し、底カバーウェブ102をその中心を超えた係止状態に維持させる。
【0054】
下側チャンバーの液体252が前流れ尿であり、上側チャンバーの液体254が中間点流れ尿であると仮定すると、上側チャンバーの中間点流れ尿は、細菌分析のため使用され、下側チャンバーの前流れ尿をなおも含んだ装置100aは廃棄される。
【0055】
装置100a又は装置100(底カバー延長部220が存在しない)が底カバーウェブ192を撓ませ、底カバー中央領域支柱190及び底カバー延長部(装置100aのため)を、下側チャンバー144内へと上方向に押させるため下方に押されるとき、下側チャンバーの体積は減少し、液体252の上方の下側チャンバー領域において高い空気圧力を引き起こすことが理解されよう。この高い空気圧力は、下側チャンバー144からオリフィスストッパー160を超えて上側チャンバー142内への液体252の流出を引き起こすのに十分であり、上側チャンバー液体254を汚染させる可能性がある。内部の圧力を解放し、これによって液体252がオリフィスストッパー160を超えて流出することを防止するため、下側チャンバー144から空気を排気するための装置ボディ孔120が設けられている。
【0056】
しかし、幾つかの状況下では、オリフィスストッパー160(及びその変形態様)が上述のようにオリフィス146内に係止された後、下側チャンバー144内の尿252へのアクセスを有することが必要となり又は望ましくなり得る。例えば、個人の尿内におけるドラッグをテストするとき、個人の尿標本の予約又は第2の部分を、勝手にいじくれない態様で、保存しておくことが必要となり又は法律的に要求され得る。スポットのドラッグテストが議論され実証が要求されるならば、スポットのドラッグテストは上側チャンバー142から得られた尿254に関して実行されることになり、第2の尿252の部分が(上述したように)スポットドラッグテストの結果を実証することが必要とされるまで、下側チャンバー144内に固定された状態で保持される。
【0057】
しかし、オリフィスストッパー160が上述のようにオリフィス146内に係止された後では、ストッパーは、装置100aを破壊すること無くオリフィスから解除することはできなくなる。従って、二重チャンバー装置100a(及び、本願で説明された他の二重チャンバー装置の変形態様)のドラッグテストの使用のために、図25及び図26で表されるように、下側チャンバー144の領域における装置ボディ102の外側壁138は、脱着可能な金属、又は、適所にタップされ熱的に密封されたハードプラスチック保護キャップ262によって覆われた自己密封式注射器アクセスポート260を内部に設置している。図26に示されるように、保護キャップ262が取り外された後では、それは手で再装着することができず、これによって下側チャンバー144内で勝手にいじくれない標本を確保し、下側チャンバー144内の尿252が、既にアクセスされて尿のドラッグテストに悪影響を与えるような態様で処理されている可能性があるという視覚的表示を提供する。注射器針264は、ポート260を通して挿入され、装着された注射器266は、下側チャンバー144から、2次的なドラッグテストのため使用することができる一定量の尿252を引き出すため使用される。
(第2の変形に係る二重チャンバー装置100b)
本願発明者らは、オリフィスストッパー160上に当たる装置上側チャンバー142への液体250の強い急流(例えば、女性患者から放出された尿)は、ストッパーがオリフィス146内に浮上したとき適切なオリフィス密封が妨げられる程度にストッパーの栓止めを引き起こし得ると判定した。その結果、本発明の範囲内には、図27乃至図31に示されるように、第2の変形に係る二重チャンバー装置100bの一部を構成する流れ逸れ衛生バリアアダプター270を提供することが含まれている。
【0058】
流れ逸れ衛生バリアアダプター270を備えて示されているものは、周囲の取り付けリング272と、等間隔に隔てられた細長く下方に角度をなしたビーム276(そのようなビームが4つ示されている)により取り付けリングから支持されている中央ドーム274と、である。ハンドル取り付け部品112aは、ハンドル110を収容するため取り付けリング272に固定されている。
【0059】
図29に示されるように、流れ逸れ衛生バリアアダプター270が装置ボディ102aの上側エッジ上にパチンと嵌合されるとき、中央ドーム274は、オリフィス146及びストッパー160の上方に直接配置される。図示のように、導入された尿の流れ250(破線で示されている)は、ドーム274の回りに下方に流れ、横断壁140に至り、ストッパー160の側面領域へと下方に流れ落ちる。これによって、液体の流れは、ストッパーに沿って有効に減少する。
【0060】
第2の変形に係る二重チャンバー装置100bが図31に表されており、ハンドル110が逸れ器取り付けリング272に形成された取り付け部品112bに脱着可能に取り付けられていることが示されている。衛生バリアアダプター270にハンドル110が取り付けられ、装置ボディ102aにハンドル取り付け部品112が取り付けられていないことを除いて、二重チャンバー装置100bは、上述した装置100aと同じであり、装置100aの上述した態様で内部が構成され、装置100aの上述した態様で作働する。液体がボディ102aに放出された後、ハンドル110が取り付けられたアダプター270は、装置ボディ102aから取り外され、廃棄される。アダプター270は、患者の不潔な外側身体領域と接触することで意図せずに汚染されることからボディ102aの殺菌性を維持するため衛生バリアを提供する。トップカバー104は、引き続く尿分析のため装置100bを密封するため装置ボディ102aにねじ込まれる。
(第3の変形に係る二重チャンバー装置100c)
オリフィスストッパー160のオリフィス146内へのより自動的な態様での係止(装置100、100a及び100bに関して上述されたように)は、少なくとも幾つかの状況では、底カバーウェブ192をその中心超え係止状態へと撓ませるため二重チャンバー装置100又は100aを手で押下することを要求する上述した機械的係止方法よりも更に望ましいことが理解されよう。
【0061】
この目的のため、図32乃至図38には、第3の変形に係る二重チャンバー装置100c(図35乃至図37)のためのスプリング式オリフィスストッパー係止アッセンブリ280が示されている。図示のように、係止アッセンブリ280は、比較的小さい、好ましくは円柱状のハウジング282を備え、該ハウジングは、頂部286と、円柱側壁299と、を備える。ハウジングベース部290は、側壁288の底部へと上方にねじ込まれている(図32乃至33)。ハウジング282は、約0.31インチであり得る高さH4を有する。
【0062】
図33で最も良く示されるように、比較的大きい中央に配置されたアパーチャ292が、ハウジング頂部286に形成されている。円錐形状の圧縮スプリング294は、ハウジングベース部290に固定された円形部材296によりハウジング282の内部に保持され、剛性で水性液体により軟化可能なスプリング保持ディスク298によりその圧縮された状態に維持されている。このディスクは、例えば、ボール紙等の適切な繊維材料から形成することができ、圧縮されたスプリング294の上方に配置され、頂部アパーチャ292の直接下方に配置される。
【0063】
約0.63インチであり得る直径D14を有するハウジングベース部290には、中央液体入口アパーチャ300が形成され、複数の小さい短脚部302を有する。これらの短脚部302は、スプリング保持ディスク298を軟化させ、スプリング294の圧縮を解放するため、装置底カバー106aから上方向に係止アッセンブリ280を隔て、下側チャンバー144内に収集された液体(尿)がベースアパーチャ300を介してハウジング282に入ることができるようにしている。空気排気口304は、ハウジング側壁288内に提供されている。ハウジングベース部290をハウジング側壁288にねじ込むことを容易にするため、ねじドライバーブレードを受け入れるようにベース下側表面308(図34)内に溝306が形成されている。
【0064】
図35乃至図37に縦断面で示されるように、第3の変形に係る二重チャンバー装置100cは、上述したスプリング式オリフィスストッパー係止アッセンブリ280を組み込んでいる。二重チャンバー装置100cを更に構成するべく示されているものは、装置ボディ102b、底カバー106a、オリフィスストッパー160a、フロート180及びハンドル110である。二重チャンバー装置100cは、以下で述べる理由のため、底カバー係止リング108を不必要なものとして無くしている。
【0065】
装置ボディ102bは、下側ねじ切り領域132aが、底カバー106aのねじ込み可能な取り付けのため装置ボディの下側端部の直接上方に形成されていることを除いて、上述した装置ボディ102と全ての点で同一なものとして示されている。
【0066】
オリフィスストッパー160aは、垂れ下がりコラム170aが図7及び図8に示されたコラム170より短く、下側端部310で閉鎖されていることを除いて、上述されたオリフィスストッパー160と全ての点で同一である。底カバー16aは、環状ウェブ192が無くされて、ベース部194aが全体的に平坦で装置ボディ102b全体を横切って延在することを可能にし、周囲内側ねじ切り取り付け領域312を有して形成されていることを除いて、上述した底カバー106(図13乃至図17)に類似している。この周囲内側ねじ切り取り付け領域312は、二重チャンバー装置100cの組み立て時に装置ボディねじ切り領域132aと嵌合する。
【0067】
図35乃至図37に示されるように、圧縮されたスプリングオリフィスストッパー係止アッセンブリ280は、コラム208aの内部で、オリフィスストッパー閉鎖下側端部又は底部310の直接下方に底カバー106aの上側表面318に取り付けられている。コラム208aは、係止アッセンブリ280及びディスク298への水性液体のアクセスを可能にするため複数の垂直スリット(図示せず)を有して形成されている。
【0068】
図35に表される、二重チャンバー装置100cの使用前状態では、オリフィスストッパー160aは、係止アッセンブリハウジング282の頂部286上に載っており、フロート180は、底カバー上側表面318上に載っている。
【0069】
図35に対応するが、二重チャンバー装置100cの引き続く作動又は使用段階を表す図36に表されるように、オリフィスストッパー160aがオリフィス146との密封係合状態へと上方に浮上し、上側チャンバー142が続いて液体(尿)154で部分的に充填される範囲で、液体が、充填された下側チャンバー144を有する二重チャンバー装置100c内に導入されている。表されたこの時点では、スプリング保持ディスク298は、下側チャンバー144内の水性液体152によっては、係止スプリング294をその示された圧縮状態から解放する上で十分に軟化されていない。
【0070】
好ましくは、水性液体(尿)中に少なくとも約20秒間浸漬させることが、スプリング294を解放する上で十分にスプリング保持ディスク298を軟化させるため必要とされている。これは、下側チャンバー144内への液体流れを停止させるためオリフィスストッパー160aがオリフィス146内へと上方向に浮上させるための十分な時間を可能にする。スプリング保持ディスク298のこの軟化は、スプリング294を解放させ、次に、スプリングは、ディスクをハウジング開口部296を介して上方向に押し上げ、オリフィスストッパー160を、オリフィス146との緊密な密封関係へと上方向に更に押し上げるように膨張する。このとき、ストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封した関係で押しやられる。このプロセスは、図37に示されるように、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152内に掛かり止めし、ストッパーをオリフィス内に係止して、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間で液体漏れが生じないことを確実にする。図38は、スプリング式のオリフィスストッパー係止アッセンブリ180の上述した動作を表した図37の領域38の拡大図である。
【0071】
オリフィスストッパー係止アッセンブリ280によるオリフィスストッパー160aのオリフィス146内への上述した係止は、完全に自動的になされ、手操作の介入を必要とすること無く、装置ボディの下側チャンバー144を充填する液体(尿)154だけに応答して働くことが理解されよう。
(第4の変形に係る二重チャンバー装置100d)
第4の二重チャンバー装置100dが図39乃至図40に表されており、該装置は、上述したオリフィスストッパー160aのオリフィス146内への自動的な係止を提供するため非常に膨張可能で親水性の材料でできた一定量又は一要素のカプセル又は要素330を利用し、当該プロセスは、他の点では、スプリング式のオリフィスストッパー係止アッセンブリ280(図35乃至図38)に関して上述したものに類似しており、比較可能である。
【0072】
図39の使用前の縦断面図に示されるように、膨張可能な親水性材料カプセル又は要素330は、底カバー106aの上方で、横ストッパー閉鎖部材332と接触した状態でオリフィスストッパーコラム170内に配置されている。オリフィスストッパーコラム168aは、親水性材料カプセル330上に載っており、フロート180は、底カバー106aの底カバー上側表面318上に載っている。
【0073】
図40(図39に対応する)の使用後の縦断面に表されているように、水性液体(尿)252は、下側チャンバー144を充填し、液体は、コラム208a内の上述した開口部を通って流れ、親水性材料カプセル330と接触して材料を非常に膨張させ(ふくれあがらせ)、これによって、オリフィスストッパー160をオリフィス146との密封関係へと上方にオリフィスストッパー160を押すようにストッパー底部310上に上向きの力を発揮し、このときストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられた状態となる。当該プロセスは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152へと掛かり止めし、これにより、ストッパーをオリフィス内に係止し、上側チャンバー142と下側チャンバー144との間に液体漏れが生じないことを確実にする。
【0074】
再び、スプリング型式のオリフィスストッパー係止アッセンブリ280の場合のように、膨張可能な親水性材料カプセル330の使用は、手の操作介入を要すること無く、装置ボディ下側チャンバー144を充填する液体(尿)154のみに応答した、オリフィスストッパー160bのオリフィス146内への自動的係止を提供する。
(第5の変形に係る二重チャンバー装置100e)
第5の変形に係る二重チャンバー装置100eが図41乃至図43に表されている。二重チャンバー100eは、ガス発生アッセンブリ340を利用する。該アッセンブリは、オリフィスストッパー160bのオリフィス146内への自動的係止を達成するため円柱錠剤ハウジング344内に配置された、水性液体活動型の沸騰性の錠剤又は要素342を含んでいる。二重チャンバー装置100eは、上述した二重チャンバー装置100c及び100dの両方に多くの点で類似している。
【0075】
図41乃至図44の縦断面図に示されるように、ガス発生アッセンブリ340は、二重チャンバー装置100eにおいてオリフィスストッパーコラム168b内に設置され、底カバー上側表面318に取り付けられる。図41の使用前状態に示されるように、オリフィスストッパーコラム168bは、フロート180であるように、底カバー上側表面318に載っている。
【0076】
図42に詳細に示されるように、ガス発生アッセンブリ錠剤ハウジング344は、頂部350と、円柱側壁352と、底部354と、を備える。ハウジング底部354は、ガス発生アッセンブリ340を装置底カバー上側表面318から上方向に隔てる複数の小さい短脚部356を有して形成され、それにより、下側チャンバー144内に収集された液体は、沸騰性錠剤342を活動させるため、底カバーコラム208aの上述したスリットを通って、ハウジング底部354に形成された孔358を通って入ることができる。孔360は、発生したガス気泡362がハウジング344から逃げることを可能にするためハウジング頂部350内に提供される(図43及び図44)。沸騰性錠剤342の初期の活動中にハウジング344から空気が逃げることを可能にするため孔366がハウジング側壁352内に形成されている。
【0077】
図43の縦断面図に表されるように、ガス発生器340から立ち上がったガス気泡362は、ストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられた状態でオリフィスストッパー160をオリフィス146との密封関係へと上方に押す。当該プロセスは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152へと掛かり止めし、これにより、ストッパーをオリフィス内に係止し、上側チャンバー142と下側チャンバー144との間に液体漏れが生じないことを確実にする。上述した二重チャンバー装置100c及び100dと同様に、下側チャンバー144が水性液体(尿)152で充填されたとき、手による操作が介入することなく、オリフィスストッパー160bのオリフィス146内への、発生したガスの係止が達成される。
(第6の変形に係る二重チャンバー装置100f)
図45乃至図49に示される、第6の変形に係る二重チャンバー装置100fは、装置ボディ102bと、オリフィスストッパー160cと、底カバー106bと、オリフィスストッパー押しベース部380と、底カバー及びストッパー押しベース部の間に配置された、非常に柔らかい取り外し可能なスポンジ要素382と、を備える。
【0078】
底カバー106bを備えて図45及び図47に示されたものは、底部で開放し、より小さい直径の上側に延在する上側管状領域386で終わっている、中心に配置された上側に延在する下側管状部分384である。他の点では、底カバー106bは、上述した底カバー106aと同じである。
【0079】
オリフィスストッパー160cは、底カバー上側管状領域386内にしっかりと適合する、細長い中央で垂れ下がった管状押しピンガイド388を有して形成されている。オリフィスストッパー160cは、二重チャンバー装置100fの使用前状態で、底カバー下側管状領域384(図45)の上側端部領域390上に載っている。他の点では、オリフィスストッパー160cは、上述したオリフィスストッパー160aと実質的に同じである。
【0080】
押しベース部380は、底カバー下側管状領域384内にしっかりと嵌合した上側延在コラム394が中央に配置されたところの平坦な底部392を有して形成されている。コラム394の頂部396から上方向に延在しているものは、オリフィスストッパーピンガイド388を通してしっかりと嵌合する関係で上方向に延在する、細長いオリフィスストッパー押しピン400である。図45に示されるように、押しベースコラム頂部396の頂部396は、底カバー下側管状領域384の上側端部領域390の略下方に間隔を隔てている。押しベース部380は、スポンジ要素382が収容されているところの、コラム394を取り囲む凹井戸領域402を有して形成されている。凹領域は、図47に示されるように、底カバー106bに上方にスナップするように構成された周囲装着フランジ406により更に形成されている。周囲装着フランジ406は、後述されるように、押しベースからスポンジ要素382を取り出すため適切な空間を提供するため、押しベース部380の回りに約270度に亘って延在する(図29)。
【0081】
図46に示されるように、スポンジ要素382は、コラム394の回りに緩く嵌合するように、約0.08インチであり得る中央直径D15と、約0.4インチであり得る高さH5と、を有する。相対的に幅広い隙間410は、押しベース凹領域402からの要素の取り出しを可能にするためスポンジ要素382に形成されている。薄い突出した指タブ412は、隙間410の反対側でスポンジ要素382に連結されている。液体(尿)が装置100f内に導入される前に、スポンジ要素382は、押しベース部の凹部402から取り出され、廃棄される。コラム394と管状領域384との間の摩擦は、押しベース部380をその前スポンジ取り出し条件で維持する。液体(尿)充填装置100fが、後述されるように、表面11上に引き続いて設定される。
【0082】
二重チャンバー装置100fの使用は、図47乃至図48から明らかである。液体(尿)が装置下側チャンバー144を充填したとき、オリフィスストッパー160cがオリフィス146との密封関係へと上方向に浮上し、これに対し、液体(尿)は、装置上側チャンバー142内に収集される。液体152(尿)が下側チャンバー144内に収集され、液体(尿)154が表面211に設置された上側チャンバー142内に収集される。液体(尿)装置ボディ102b内の液体152及び154の重量は、底カバー106bを備えた装置ボディに、押しベース凹部402へと下方に設定させ、これにより、ストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられた状態で、オリフィスストッパー160をオリフィス146との緊密な密封関係へと上方にオリフィスストッパー160を押す態様で、押しピン400がオリフィスストッパー160cを上方に押させるようにする。当該プロセスは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152内に掛かり止めする工程を備える。
【0083】
装置ボディ102bのそのような下方への据え置きに引き続いて、カバー104は、装置ボディに設置され、装置100fは、押しベース部380を底カバー106b上に保持するため、押しベース周囲フランジ406が底カバー周囲部を超えてスナップ式に乗り上げさせるように表面211に下方へと手で押される。これは、ストッパー160cをオリフィス146内へと係止し、(注意を払っていないときでさえ)ストッパーがオリフィスから取り除かれること無く、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間でオリフィスストッパーを超えて液体(尿)152が漏れること無しに装置100fを取り扱うことができる。
(第7の変形に係る二重チャンバー装置100g)
図50乃至図52に示された第7の変形に係る二重チャンバー装置100gは、後述する態様でのオリフィスストッパー160dのオリフィス146内の磁気係止を提供する。図50に示されるように、上述したオリフィスストッパー160b(図41)に対応する上述したオリフィスストッパー160dは、ストッパースカート部164の下側表面422に該表面の回りに取り付けられた磁石部材420を有して形成される。磁石部材420は、単一部品の環状磁石を構成し、2以上の磁石セグメントを備えていてもよい。対応する磁石部材424は、ストッパー磁石部材420の上方に間隔を隔てたオリフィス係止リング150の外側表面426に取り付けられている。
【0084】
磁石部材424及び420を装置100gの使用前に分離された状態に維持するため、係止リング磁石部材424とオリフィスストッパー160dとの間に、取り外し可能な軟型式のスポンジスペーサー430が、二重チャンバー装置ボディ102b内に最初に設置された状態で図50に示されている。成形スペーサー430は、円錐状に形成された分離領域432であり、該領域には、指タブ434が連結されている。最初に、オリフィスストッパー160dは、フロート部180が載っているように、底カバー106aに載っている。
【0085】
図52に表されるように、スペーサー430が装置ボディ102bから取り外され、オリフィスストッパー160dが下側チャンバー142内に収集された液体(尿)によりオリフィス146との係合状態へと上方に浮上するとき、磁石部材424及び420が互いに引きつけ合い、これにより、ストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられた状態で、且つ、ストッパー係止ビード166がオリフィス係止凹部152内に掛かり止めされた状態で、オリフィスストッパーをオリフィス146内にしっかりと引っ張り、これにより、ストッパーをオリフィス内に係止し、上側チャンバー142と下側チャンバー144との間に液体漏れが生じないことを確実にする。
(第8の変形に係る二重チャンバー装置100h)
図53乃至図56に示される第8の変形に係る二重チャンバー装置100hは、後述される態様で液体活性化セメントプロセスによるオリフィスストッパー160のオリフィス146内への係止を提供する。図53の使用前状態に示されるように、二重チャンバー装置100hは、装置ボディ102c、オリフィスストッパー160、フロート部180、オリフィス、底カバー106aを備える。オリフィスストッパー160及びフロート部180は、オリフィス146の下方の底カバー106aに載っている状態で示されている。水性液体(尿)作動式セメント(接着剤)のコーティング440は、オリフィスリング148の内側表面442に及び該表面の回りに塗布され(図54)、可撓性のある取り外し可能な「レリーズ」444により最初に保護されている。レリーズは、ワックス紙又はプラスチック材料から作ることができる。
【0086】
図55及び図56の使用後の状態に示されるように、「レリーズ」444は、オリフィスリング148から引き抜かれ、セメントコーティング440を、装置ボディ102b内に流れる液体(尿)にさらして、活性化させる。液体252が下側チャンバー144内に収集されるとき、オリフィスストッパー160は、オリフィス146との密封係合状態へと上方向に浮上され、これによって、活性化されたセメントコーティング440と接触し、オリフィスストッパーをオリフィスリング148内に固めさせる。これは、オリフィスストパー160を永久的に係止し、オリフィス148内に強固に密封させ、これにより、二重チャンバー装置100hの引き続く取り扱い又は誤った取り扱いに関係無く、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間の液体252の漏れを防止する。
(一例としての二重チャンバー装置100aの使用の要約)
一例としての二重チャンバー装置100aの操作上の使用形態は、図57A乃至図57Hに各工程で表されている。不潔又はあまりきれいでない解剖学的部分を持った患者が装置100aを使用するとき、より早期の前流れ尿の体積(40乃至70ml)は、かなり有用なものとしてみなされる。それは、尿道から装置100aへと延在する外部尿生殖器管を洗浄し、すすいできれいにさせるからである。そのような洗浄及びすすぎ機構は、これと同じ管を通って二重チャンバー装置100a内へと流れる、引き続く中間点流れサンプルのためのよりきれいな管を形成する。かくして、(図22乃至図24を参照して〜ん二重チャンバー装置100aは、より早期にすすがれた、汚染前流れ尿を捕捉し、該尿を別個の下側チャンバー144内に孤立させる能力を持っている。二重チャンバー装置100aは、より後のよりきれいな中間点流れサンプルを、オリフィスストッパー160により下側チャンバー144から分離された上側チャンバー142内に、収集し続ける。この分離及び孤立化は、二重チャンバー装置100aにおいて汚染された前流れサンプルときれいな中間点流れサンプルとの混合を完全に無くすことができる。(前記したことは、上述した全ての二重チャンバー装置100及び100b〜100h)に当てはまる)。
【0087】
図57Aは、二重チャンバー装置100a(ハンドル110が除かれている)をその組み立てられた初期の前使用状態で表し、上述された図20に略対応している。装置ボディ102は、トップカバー104により閉じられ、次に、殺菌済みというマーク付きの接着密封ストリップ450により密封される。これは、本装置が、殺菌状態にあることを示している。底カバー106(図示せず)は、係止リング108により保持され、底延長部材220上に載っている。
【0088】
図57Bでは、ハンドル110は、接着密封ストリップ450がなおまだ当該箇所に
ある状態で、装置ボディ設備品112に上向きに嵌合されて示されている。ハンドル110は、装置ボディ取り付け部品112に完全に収容された状態で、図57Cに示されている。図57Dは、接着密封ストリップ450を、取り外されるプロセスで示し、トップカバー104を、装置ボディ102からねじって外したプロセスで示している。
【0089】
図57Eは、装置ボディ102の上側チャンバー142に放出された液体(尿)250を表し、図22に対応している。この図では示されていないが、非常に汚染された前流れ尿は、下側チャンバー144と直接上方に着座した上側チャンバー142との間に配置されたオリフィス146を通って下側チャンバー144内に最初に流れ込む。この形態は漏刻に似ている。前流れ尿が下側チャンバー144を溢れさせるや否や、それは、オリフィスストッパースカート領域164の下方で空気ポケットを形成する。下側チャンバー144内で漸次的に増大された流体高さは、オリフィスストッパー密封領域162を持ち上げ、該領域をオリフィス146に向かって差し向け、下側チャンバーを塞ぐ。これと同時に、安定化フロート部180は、浮力によって浮上し、更に、オリフィスストッパー160を持ち上げ、該ストッパーをオリフィス146に向かってより強制的に及びより急激に差し向け、オリフィスを閉鎖する。前流れサンプルが(40乃至70ml)の所定の体積に達したとき、オリフィスストッパー密封領域164は、既にオリフィス146を通して最大限上昇し、ストッパー密封領域とオリフィスリング148との間の緊密な密封接触を生成し、下側チャンバー144内への更なる液体(尿)の流入を遮断する。
【0090】
図57Fは、トップカバーが、装置ボディ254上にその閉鎖のため正に設置されようとしている状態で、液体(尿)254で充填された装置ボディ上側チャンバー142を示している。トップカバー104は、該トップカバーが装置ボディにねじ込まれている間にハンドル110を使用して装置ボディをしっかりと逆回転させて装置ボディ102にねじ込まれる。
【0091】
図57Gは、底カバーウェブ192(図示せず)をオリフィスストッパー係止状態(図24に対応する)へと撓ませるため表面211上に下方に押圧される液体(尿)収容装置100aを示している。最終的に、図57Hは、底カバー延長部材220が装置ボディ102内に上方に押しやられたその使用後の状態にある二重チャンバー装置100aを示しており、赤色の延長部材がもはや目に見えなくなっている(図24に対応する)。
【0092】
前記のことに関して、装置ボディ102a〜102d、ハンドル110、オリフィスストパー160及び160a〜d、トップカバー104、底カバー係止リング108、底カバー106a〜b、底カバー延長部220、第2の底カバー380、及び、衛生バリアアダプター270は、各々が剛性プラスチック材料、例えば、装置ボディ102のために好ましいものとして上記に開示されたような高密度のポリエチレンプラスチックから構成されるのが好ましい。
【0093】
かくして、本発明が有益なものとして使用することができる態様を示す目的のため、液体サンプル(詳しくは、尿サンプル)を収集し格納するための二重チャンバーと、その幾つかの変形態様が上記に説明された。しかし、本発明は、上記例に限定されるものではなく、添付された請求の範囲の範囲及び精神から逸脱すること無く当業者に想到し得る全ての変形及び変更を網羅するものである。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】図1は、本発明に係る2種液体受け取り収容装置の外面図であり、取り外し可能なトップカバーと、係止リングを備えた底カバーと、装置ボディに脱着可能に取り付けられた人間工学的なハンドルと、を備える装置ボディを示し、該ボディは、ハンドルボディ取り付け領域に隣接して小さい圧力解放孔を有して示されている。
【図2】図2は、図1の封じ込め装置の頂部平面図であり、トップカバーの特徴、及び、装置ボディに脱着可能に取り付けられたハンドルを示す。
【図3】図3は、図1及び2のハンドルの斜視図であり、ハンドルを装置ボディに脱着可能に取り付けることができるT字スロット要素を下側端部に示している。
【図4】図4は、図3のハンドルのT字スロット要素を受け入れ、これによりハンドルの装置への脱着可能な取り付けを可能にするため収集装置ボディ上に形成された取り付け要素の詳細な斜視図である。
【図5】図5は、トップカバーが取り外された状態の装置ボディの頂面図であって、ボディを2つのチャンバーに分割する横方向壁を示し、該横方向壁は2つのチャンバーの間に円形入口オリフィスを有して示されている。
【図6】図6は、図5のライン6−6に沿って取られた縦断面図であり、略漏斗形状に形成され且つ装置ボディを上側及び下側の液体受け取り保持チャンバーへと分割する横断内側壁を示し、横断内側壁オリフィスの回りに配置された下側が切り取られた環状の係止フランジを示している。
【図6a】図6aは、図5のライン6a−6aに沿って取られた縦断面図であり、略漏斗形状に形成され且つ装置ボディを上側及び下側の液体受け取り保持チャンバーへと分割する横方向内側壁を示し、横断内側壁オリフィスの回りに配置された下側が切り取られた環状の係止フランジを示し、下側チャンバーの上側領域に装置ボディ壁を通して形成された圧力解放孔を示している。
【図7】図7は、横方向内側壁のオリフィスのためのストッパーの前面図であり、上側の円錐形状オリフィス閉鎖領域と、垂れ下がった案内コラムを有する下側に広がったスカート領域と、を示している。
【図8】図8は、図7のライン8−8に沿って取られた縦断面図であり、オリフィスストッパーの内部構造を示している。
【図9】図9は、図7のライン9−9に沿って上方から見た底面図であり、オリフィスストッパーの内部構造、特に、ストッパーの上側オリフィス閉鎖領域を硬化させ、強化するためのリブを示している。
【図10】図10は、図8の断面に示されたオリフィスストッパーの拡がったスカート領域内へと上方に嵌合した、環状の超軽量フロートの側面図である。
【図11】図11は、図10の環状フロートの頂面図であり、フロートが図7乃至図9に示されたオリフィスストッパー支持部と押しコラムとの回りに緩く嵌合することを可能にする中央開口部を示している。
【図12】図12は、図11のライン12−12に沿って取られた、横断面図であり、フロートの内部構成を示している。
【図13】図13は、図1の装置ボディの下側ボディの頂面図であり、構造的特徴を示している。
【図14】図14は、図13のライン14−14に沿って取られた横断面図であり、薄い可撓性の環状スプリング作用ウェブにより取り囲まれた底部カバー平坦ベース部を示し、該ウェブはその通常の撓んでいない状態で示され、該底部カバーは、一対の僅かな間隔を隔てた環状直立フランジの対で終わっており、該フランジを持ち手、底部カバーは装置ボディの底部に取り付けられ、図7〜図9のオリフィスストッパーガイドコラムの回りに嵌合する、分割式の上方延在押しコラムを示している。
【図15】図15は、図13及び図14の底部カバーの側面図であり、環状ウェブをその撓んでいない状態で示している。
【図16】図16は、図13〜図15の底部カバーの側面図であり、そのオリフィスストッパーを横内側壁オリフィス内に上方きっちりと押すことに関連してその下方に撓んだ状態で環状ウェブを示している。
【図17】図17は、図14に類似した横断面図であるが、環状ウェブをその下方に撓ませ、これにより、底部カバーがコラムを上方に押した状態を示している。
【図18】図18は、第1の変形に係る二重チャンバー装置の分解外面図であり、装置ボディ、そのトップカバー、ハンドル、オリフィスストッパー、環状フロート、環状ウェブがその撓んでいない状態にある底カバー、及び、底カバー係止リングを示し、第1の時間のための円形底カバー延長部を示し、更に、トップカバー、底部カバー係止リング及びオリフィスストッパー密封リングを更に示している。
【図19】図19は、底カバー係止リングの頂面図であり、その一般的な特徴を示している。
【図20】図20は、トップカバーが装置ボディに取り付けられた使用後の構成の完全に組み立てられた第1の変形態様に係る2種サンプル受け取り及び収容装置の外面図であり、硬い平坦表面上に載っている底カバーベース延長部を示している。
【図21】図21は、図18及び図20の完全に組み立てられた第1の変形態様に係る2種サンプル受け取り及び収容装置の外面図であり、該装置は、オリフィスストッパーを内側壁オリフィスを備えた密封構成部内へ上方に押しやるため、底カバーベース部及び延長部を装置ボディ内へと上方に押しやる態様で硬い平坦表面上に下方に押された状態で示されている。
【図22】図22は、図18及び図20〜21の第1の変形に係る装置のその組み立てられた使用前であるがトップカバーが取り外された状態での縦断面図であり、使用準備完了した装置を、オリフィスストッパーの内部領域が底カバー押しコラムの頂部に載り、環状フロートが底カバーウェブに載っている状態で示し、装置ボディの下側領域に装着された底カバー係止リングを示し、更に、底カバーベース領域に装着され、組み立てられた装置を平坦な表面上で支持する底ベース延長部を示している。
【図23】図23は、図22に類似した縦断面図であるが、液体の流れが第1の態様に係る装置の上側チャンバー内へと放出され、ストッパーの上側オリフィス密封領域が上側及び下側のチャンバーの間でオリフィスと係合し、下側チャンバー内への液体の流れを停止させ、2つのチャンバーの間の液体の漏れを防止するようになるまで、下側チャンバーが、環状フロートがストッパーを上方に押させる高さにまで最初に充填された状態を示している。
【図23a】図23aは、図23に類似した縦断面図であるが、圧力解放孔を示すため切断されている。
【図24】図24は、図23に類似した縦断面図であるが、液体で充填された上側チャンバーと装置ボディに取り付けられたトップカバーとを示し、底カバーウェブが底カバーベースを下側チャンバー内に上側に押す中心超え係止条件で底カバーウェブを撓ませるのに十分に平坦表面上に下方に押された装置が底カバーベース部を下側チャンバーへと上方に押し、これによって、ストッパーオリフィス密封領域を、オリフィス及びオリフィス係止フランジとの積極的に係止された係合状態へと押し、これによって、2つのチャンバーの間で液体漏れが発生することができなくさせることを示している。
【図24a】図24aは、図24に類似した縦断面図であるが、圧力出口孔を示すため切断されている。
【図25】図25は、図24の装置ボディの変形に係る下側壁領域の部分断面図であり、下側液体収容チャンバー内に収容された液体への外部的なアクセスを可能にするように提供することができるキャップ付き皮下注射針の自己密封式ポートアッセンブリのボディ外側壁内の設置を示している。
【図26】図26は、図25に類似した部分断面図であり、下側液体収容チャンバーから液体を抽出するため、キャップが付いていない自己密封式ポートアッセンブリを通って延在する皮下注射針を示す。
【図27】図27は、図18乃至図24に表されたものに類似した二重チャンバー装置の開放頂部に取り付けのため構成された、オプションの流れ逸れ器及び衛生バリア部材の頂部斜視図であり、4つのリブにより支持された中央ドーム形状液体分割器を示し、ストッパーがその意図したオリフィス密封係合に達したとき該液体分割器は、装置上側チャンバーに入る液体の強力な流れがオリフィスストッパー上に直接突き当たったり或いはそれを着座できなくさせることを防止し、更に、装置ハンドルを流れ分割器及び衛生バリア部材に脱着可能に取り付けることができる嵌合状態を示している。
【図28】図28は、図27のオプションの流れ分割器の頂面図であり、その構成を示している。
【図29】図29は、図26のオプションの流れ逸れ器の側面図であり、該側面図の構成を示すと共に、ストッパーの上側オリフィス密封領域に関連した液体逸れ器を示し、更に、傾斜横内側壁上への分割器ドームに亘った液体の流れの逸れを表している。
【図30】図30は、図29に類似したオプションの流れ逸れ器の側面図であるが、表示された装置ボディの開放端部に脱着可能に取り付けられた液体逸れ器を示している。
【図31】図31は、第2の変形に係る二重チャンバー装置の図18に類似した分解図であり、該装置には図27乃至図30の流れ逸れ器が着脱可能な取り付けのために配置されている。
【図32】図32は、自動スプリング負荷のオリフィスストッパー係止アッセンブリの頂面図であり、部分的に開放した頂部を有する円柱ハウジングを示し、液体軟化の圧縮されたスプリング保持要素が該部分的に開放した頂部の正に下方に配置されている。
【図33】図33は、図32のライン33−33に沿って取られた縦断面図であり、円錐状に形成されたスプリングがハウジングの底部内に取り付けられ、スプリング保持要素により圧縮された状態で保持されていることを示し、更に、側部空気排気口及び底部液体入口を示している。
【図34】図34は、図33のハウジングの底面図であり、液体入口を示し、ハウジングの側部への底部のねじ込み取り付けを援助するため設けられたスロット付き領域を示している。
【図35】図35は、図22に類似した縦断面図であり、図32〜図34のスプリング負荷オリフィスストッパー係止アッセンブリを、オリフィスストッパーとの係合状態で第3の変形に係る二重チャンバー装置の下側チャンバー内に設置され、スプリング圧縮された状態で示し、スプリング負荷されたオリフィスストッパー係止アッセンブリは、ねじ止め式平坦底カバーに取り付けられた状態で示されており、オリフィスストッパーは、より短い垂れ下がり案内コラムを有することを除いて図7〜図9に示されたものに類似している。
【図36】図36は、図24に類似し、図36におおよそ対応した縦断面図であり、図35の第3の変形に係る装置の下側及び上側チャンバー内に収容された液体を示し、オリフィスストッパーが上側及び下側チャンバーの間でオリフィスと係合した状態で上側に浮き上がった状態で示し、スプリング負荷オリフィスストッパー係止アッセンブリのスプリングをその圧縮状態で示している。
【図37】図37は、図36に類似した縦断面図であるが、スプリング保持要素が下側チャンバー内の液体により劣化された後に解放されたスプリング負荷オリフィスストッパー係止アッセンブリのスプリングを示し、これにより該スプリングはオリフィスストッパーをオリフィス内へと上方にしっかりと押しやり、それを不意の脱落に対して保持する。
【図38】図38は、図37のスプリング負荷オリフィスストッパー係止アッセンブリの解放されたスプリングの拡大図であり、圧縮したスプリングの力によりハウジング頂部開口部を通して上方に押され、これによりスプリングを解放する液体劣化スプリング保持要素を示している。
【図39】図39は、図22及び図35に略対応する第4の変形に係る二重チャンバー装置の縦断面図であり、オリフィスストッパーと接触した上側表面を有する膨張可能な親水性材料を含む底カバーの変形態様を示している。
【図40】図40は、図39に類似した縦断面図であり、二重チャンバー装置の上側及び下側チャンバー内に含まれる液体を示し、オリフィスストッパーをオリフィスとしっかりと係止された係合状態へと上方に押している拡大した親水性材料を示している。
【図41】図41は、図35に略対応する第5の二重チャンバー装置の縦断面図であり、水性液体活性化沸騰性錠剤を含むハウジングを備える底カバーを示している。
【図42】図42は、液体活性沸騰性錠剤を含むハウジングの拡大側面図であり、ハウジング内の、液体流入アパーチャ及びガス逃散開口部を示している。
【図43】図43は、図41に類似した縦断面図であり、収容した液体を含む装置の上側及び下側チャンバーを示し、オリフィスとの密封係合状態へと上方に浮上され、下側チャンバー内の液体により接触されたとき液体活性錠剤により発生されたガスにより該オリフィス内へとしっかりと押しやられるオリフィスストッパーを示している。
【図44】図44は、液体活性沸騰性錠剤を含むハウジングの拡大図であり、該錠剤が装置の下側チャンバー内の液体により接触されたときガス泡を発生させた状態を示している。
【図45】図45は、第6の変形に係る二重チャンバー装置を示す図22及び図35に略対応する縦断面図であり、変形に係る底カバー及びこれに連係した変形に係るオリフィスストッパーを示し、直立オリフィスストッパー押しピンを有し、取り外し可能な非常に可撓性の高い分割リングスペーサーにより主要な底カバーから隔てられた2次的な底カバーを示している。
【図46】図46は、図45の取り外し可能な可撓性分割リングスペーサーの斜視図であり、その一般的な形状及び構成を示している。
【図47】図47は、図24及び図45に略対応する縦断面図であり、収容した液体を含む二重チャンバー装置の下側及び上側のチャンバーを示し、液体収容装置の重量が2次的な底カバーを主要な底カバーとの接触状態へと上方に押すように移動された取り外し可能な可撓性分割リングスペーサーを示し、図示のストッパー押しピンがオリフィスストッパーをオリフィス内に上方にしっかりと押している。
【図48】図48は、第6の変形に係る二重チャンバー装置からのその除去の後における取り外し可能な可撓性分割リングスペーサーの側面図である。
【図49】図49は、図45のライン49−49に沿って取られた横断面図であって、可撓性スペーサーが内部に設置された状態で2次的な底カバーの詳細を示している。
【図50】図50は、図22、35、39及び43に類似した縦断面図であって、ストッパーの拡がったスカート領域の下に設置され且つオリフィスに隣接した環状磁石の間で使用前分離を維持するためオリフィスストッパー及びオリフィスの間に取り外し可能に設置された可撓性スポンジ又は発泡部材を有する第7の変形に係る二重チャンバー装置を示している。
【図51】図51は、取り外された図50のスポンジ又は発泡部材の破断斜視図であって、その概略的な構造を示している。
【図52】図52は、図50に類似した縦断面図であり、取り外された可撓性スポンジ又は発泡部材を示し、オリフィスストッパーがオリフィスとの係合状態へと上方に浮かび上がり、オリフィスに隣接したストッパー上の磁石によりそのような係合状態に保持された状態にある、装置の上側及び下側チャンバー内に収容された液体を示している。
【図53】図53は、図50に略対応する縦断面図であり、オリフィスの回りに塗布された液体活性化セメントを保護するためオリフィスストッパー及びオリフィスの間に取り外し可能に設置された可撓性ペーパー部材を有する第8の変形に係る二重チャンバー装置を示している。
【図54】図54は、オリフィスの回りの液体活性セメントの領域を覆う可撓性ペーパー部材の一部分を示す拡大図である。
【図55】図55は、図53に類似した縦断面図であり、装置の上側及び下側チャンバーが液体を収容した状態で、取り外された可撓性ペーパー部材を示し、オリフィスとの密封係合状態へと上側に浮上され、オリフィスの回りの液体活性セメントによりオリフィス内に係止されたオリフィスストッパーを示している。
【図56】図56は、オリフィスの回りの液体活性セメントによりオリフィス内に係止されたオリフィスストッパーを示す、拡大図である。
【図57A】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Aは、ハンドルがまだ取り付けられていないことを除いて図20に表されたように組み立てられた二重チャンバー装置を示し、「殺菌済み」として装置を同定する殺菌明示テープで密封されたトップカバーを示している。
【図57B】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Bは、ハンドルが2種装置ボディに正に取り付けられようとしている状態を表している。
【図57C】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Cは、ハンドルが2種装置ボディに上方に取り付けられた状態を表している。
【図57D】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Dは、トップカバーのテープが除去された状態を表している。
【図57E】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Eは、トップカバーの除去の後、液体の流れが装置の上側チャンバー内に放出された状態を表している。
【図57F】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Fは、液体が装置ボディ内に受け取られた後、トップカバーを設置した状態を表している。
【図57G】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Gは、(図24に示されるように)ストッパーをオリフィス内に係止するため二重チャンバー装置上に下方に押す最終的な工程を表している。
【図57H】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Hは、二重チャンバーがその最終的な使用後の状態にあることを表している。
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の2つのサンプルを収集し別々に収容するための装置の一般的な分野に係り、より詳しくは、ボディ流体の2つのサンプルの別々の収容に係り、更に詳しくは、分析用の尿の2つのサンプルの収集及び別々の収容に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の状況下では、液体のサンプルの収集及び別々の収容に関する希求又は必要性が、しばしば唱えられている。一例として、細菌尿分析は、後述されるように、「中間点流れ」尿と一般に称されるものの流れの収集を必要としている。
【0003】
細菌診断試験のための最良の中間点流れ尿標本は、カテーテル挿入によって、又は、幅広い範囲の中間点流れ尿収集システムで現在のところ利用可能な様々な殺菌剤を使用した非常に精密な10ステップの身体クリーニング技術に従うことによって、患者の膀胱から直接得られる。一般には、これらの冗長で非常におじけづけさせるクリーニング処置は、特に、より若い女性患者によって、無知又は受け入れ困難に起因して、全く従われていない。
【0004】
クリーニングプロセスの不適切さ、及び、中間点流れ尿標本を捕捉し分離することができる有用な収集システムがこれまで利用できなかったという事実に加えて、偽陽性の診断結果の高い発生率は、臨床尿管感染管理における落とし穴を常に想起させる。
【0005】
患者の尿の流れの最初の部分は、前流れ尿と称される。女性においては、特に、この前流れ尿は、洗浄があまりなされない外部泌尿生殖器管を通って流れる間に、尿分析にとって、特に微生物学的又は細菌学的検査にとっては汚染されて不適切であるものと常にみなされている。より頻繁に、前流れ尿の汚染物質は、実験テストで偽陽性の結果を高く発生させる。この結果は、不運にも外部泌尿生殖器の解剖学的部分の周囲に位置する外部汚染物質から導出される。これらの一見して潔白の偽陽性の汚染物質は、その排泄プロセスの間に膀胱からの明らかにきれいな尿流れに沿って引きずり出される。この意図せずに汚染された前流れ尿は、患者の泌尿生殖器経路を通ってすすぐ間に、従来の単一のチャンバー収集容器内に収集され、次に、後のクリーナー、中間点流れサンプルと混合し、悪く混合された中間点流れサンプルは、実験診断処置にとっては不適切であるか又は受容できないものとみなされる。
【0006】
上記のような中間点流れ尿収集に関連する問題は、(細菌学的分析のために使用されない)前流れ尿の流れを適切に洗浄することを保障することである。前流れ尿の流れが非常に小さい場合、泌尿生殖器の経路の不適切な洗い落としを生じさせ、これに引き続いて収集された中間点流れの尿流を汚染させ、これによって、細菌学的尿分析に悪影響をもたらしかねない。他方では、前流れの尿流が非常に大きい場合、尿分析の目的のために量的に不十分な中間点流れ尿流を患者がもたらすおそれがある(典型的には、6mlから12mlが要求される)。
【0007】
これまでのところ、本願発明者らの知識によれば、最も一般的に使用されている中間点流れの尿収集処置は、患者が解剖学的経路をすすぎ落とすのに十分なものと推定される約30ml乃至約50mlの尿(後に廃棄される)の量で連続的に室内便器(又は他のリセプタクル)内に排尿し、要求された汚染されていない中間点流れの尿流のためのよりきれいな標本を提供して引き続く分析用の尿流を収集し、最後にコンテナ内への排尿を完了することが要求される。そのような処置では、廃棄される前流れ尿の量は、通常、女性にとっては制御するのが困難であり、それが非常に少ない場合には、汚染された中間点流れ尿流をもたらし、非常に大きい場合には、正確な生物学的分析のため中間点流れ尿流が非常に小さくなり得る。その上、そのような処置は、中間点流れを収集するため患者が彼女(又は彼)の尿流を途切れさせないことが要求される。これは、即ち、中間点流れを収集することを困難にさせることとなり得る。いずれにしても、そのような処置は、患者の手及び/又は尿収集容器への意図しない非衛生的な排尿を起こしかねない。
【0008】
従って、第1のステップとして、前流れ尿流を所定量だけ自動的に収集し、次に、第2の別個のサンプルとして、中間点流れ尿流を自動的に収集する装置を提供することが非常に望ましい。当該収集装置は、中間点流れ尿サンプルの汚染を防止するため第1の前流れ尿サンプルから第2のクリーンな中間点流れ尿サンプルを完全に隔てることが更に重要である。
【0009】
2つの同時的な別個の尿サンプルを同じ個人から収集する必要性の別の例は、個人のドラッグテストに関するものである。特に法的問題が含まれたり又は含まれる可能性がある場合、通常ではドラッグテストされる個人からの2つの同時的尿サンプルが、たとえ法的に要求されなかったとしても望ましい。これらの尿サンプルの最初の一つは、スポットのドラッグテストのため使用され、尿サンプルの第2のものは、スポットでのドラッグテスト結果が正当性を疑うものであり、法的闘争に巻き込まれたりする場合に引き続くドラッグテストを実施するための手を加えることができない保存状態で維持され又は維持されるべきであり、かくして第2のドラッグテストが要求される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の主要な目的は、液体、特に尿の2種類のサンプルを、該2種類のサンプルが互いから隔てられている状態で、受け取り、保持する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
二重チャンバー液体受け取り保持装置は、連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディを備え、ボディのための、脱着可能なトップカバー及び底カバーを備える。好ましくは、略円柱状に形成された装置ボディは、該ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁を有して形成され、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする。好ましくは、オリフィスの回りを取り囲む環状の垂れ下がり係止フランジが、狭い内側環状係止凹部を有する。
【0012】
下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーは、所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーをオリフィスとの密封係合状態へと浮上させ、これにより下側チャンバー内への更なる液体流れを防止する。ストッパーは、該ストッパーがオリフィス内にしっかりと受け入れられるとき係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように形成された幅の狭い外側環状ビードを有すて形成されるのが好ましい。オリフィスは、円形形状で、横断壁の中央に配置されており、ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有して形成されている。
【0013】
ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成されるのが好ましい。下側チャンバー内で所定の液体の高さを提供するため選択された高さを有するリング形状のフロートが、該ストッパーに浮上時の安定性を提供するため該ストッパーの円形スカート領域の下方に配置されるのが好ましい。
【0014】
装置ボディは、開放底部に隣接してその外側の回りに幅の狭いビードを備え、底カバーは、ボディへの底カバーの取り付けのため、このボディビードを超えて上方にスナップするように構成されている。また好ましく備えられるものは、底カバーを超えて適合するようにサイズが定められた底カバー係止リングであり、該底カバー係止リングは、該底カバーをボディにしっかりと固定するためボディにねじ込んで取り付けることができるように該ボディの形態に連係して構成されている。
【0015】
変形に係る装置は、開放頂部を通して前記装置内に収容される液体の強力な流れを逸らすためのアダプターを備え、該アダプターは、他の点では、下側チャンバー内に収容された液体がストッパーをオリフィス内に浮上させたとき該ストッパーが該オリフィス内へと堅く密封することを防止することができる。逸れアダプターは、トップカバーの代わりに装置ボディの前記開放頂部に取り外し可能に取り付けられた取り付け部材を備える。取り付け部材に取り付けられたドーム形状の要素が、取り付け部材が装置ボディに取り付けられるとき及び下側チャンバー内に収容された液体によりストッパーがオリフィス内へと浮上されるとき、ストッパーの直接上方の位置に配置される。該ドーム形状の要素は、装置内に受け入れられる液体の強力な流れを、オリフィスを取り囲む横断壁の領域へと逸らすように形成されている。取り付け部材は、ハンドルと、該ハンドルを取り付け部材に脱着可能に取り付けるための手段とを備える。
【0016】
上側チャンバーと下側チャンバーとの間で液体が漏れないことを確保するようにストッパーをオリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段を備えるのが好ましい。
一態様では、ストッパー押し手段は、下方に延在する底カバー領域の回りに底カバー内に形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを備え、該ウェブは装置を下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、底カバーの中央直立領域をストッパーと係合させて該ストッパーをオリフィス内へと上方に押しやり、該ストッパーを通る液体漏れに対抗してオリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする態様で上方に撓む。底カバー直立領域がストッパーをオリフィス内にしっかりと押しやってストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせるためウェブが上方に撓むとき、該ウェブは、上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを超えて液体が漏れないことを確実にするように、ストッパーをオリフィス内に係止させるため中心を超えて固定し、ストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする。
【0017】
好ましくは、下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、ウェブの中心を超えた固定を確実にするように、より大きな装置ボディの設置面積と、前記下方に延在する底カバー領域に追加の高さとを提供するようにサイズが定められている。
【0018】
変形に係る二重チャンバー装置は、繊維ディスクにより圧縮状態に保持されたストッパーの下方で下側チャンバー内に配置されたスプリングを備える。該ディスクは、該スプリングがストッパーと係合して該ストッパーをオリフィス内に上方に押しやり、オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように、スプリングをその圧縮状態から解放するのに十分に該ディスクを柔らかくする好ましくは少なくとも約20秒である所定長さの時間に亘って、下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答し、それにより上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを超えて液体が漏れないことを確実にするため、該スプリングがストッパーと係合して該ストッパーをオリフィス内に上方に押しやり、前記オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするようにした。
【0019】
別の変形に係る二重チャンバー装置は、ストッパーの下方で下側チャンバー内に配置された、水性液体で非常に膨張することが可能な親水性要素を備える。親水性要素は、下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答し、それにより該要素をストッパーとの接触状態へと非常に膨張させ、該ストッパーをオリフィス内に上方に押しやり、オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めし、上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにストッパーをオリフィス内によりいっそう押しやり、ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする。
【0020】
更に別の変形に係る二重チャンバー装置では、ストッパー押し手段は、ストッパーの下方で下側チャンバー内に配置された、液体溶解性の沸騰性錠剤を備える。該沸騰性錠剤は、下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答してストッパーと接触するように上昇する大量のガス気泡を提供し、それにより該ストッパーをオリフィス内に上方に押しやり、オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる。
【0021】
更なる変形に係る二重チャンバー装置では、ストッパー押し手段は、底カバーを通って上方に延在する中央領域を有する2次的な底カバーを備え、該中央領域は、細長い直立ストッパー係合ピンを有する。取り外し可能なスペーサーが、底カバーと2次的な底カバーとの間に配置されており、使用前にそれらのカバー間で分離を維持する。装置及び内部に含まれる液体の使用後の重量が、スペーサーが除去されたとき、ストッパーをオリフィス内に押しやるように2次的底カバーピンを上方に移動させ、オリフィスをしっかりと密封するためストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる。スペーサーが除去され、2次的底カバーピンがストッパーをオリフィス内にしっかりと押しやり、ストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めし、装置が2次底カバー上に下方に押圧された後、該2次的底カバーは、底カバーに亘って上方にスナップさせられ、該2次的底カバーピンにストッパーをオリフィス内に係止させ、上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる。
【0022】
更に別の変形に係る二重チャンバー装置のストッパー押し手段は、ストッパーに固定された磁石要素と、オリフィスに隣接して横断壁に固定された別の磁石要素と、を備え、装置使用前のオリフィス内へのストッパーの磁気吸引を防止するためストッパー及びオリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、ストッパーをオリフィス内へと浮上させる程度に下側チャンバー内に導入されたとき、ストッパーは、オリフィス内へとしっかりと磁気的に引っ張られ、ストッパー外側環状ビードは、オリフィスをしっかりと密封するように磁石要素により係止フランジ環状凹部内に掛かり止めされる。ストッパーがオリフィス内にしっかりと磁気的に引っ張られ、ストッパー外側環状ビードが係止フランジ環状凹部内に掛かり止めされるとき、磁石要素は、上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように、ストッパーをオリフィス内に更に係止し、ストッパー外側環状ビードを係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする。
【0023】
更に別の変形に係る二重チャンバー装置では、水性液体活性化接着剤が、オリフィスの回りで横断壁に塗布され、取り外し可能なスペーサーが、装置使用前のオリフィス内へのストッパーの接着を防止するためストッパー及びオリフィスの間に配置されている。液体が、ストッパーをオリフィス内へと浮上させるように下側チャンバー内に導入されたとき、接着剤が活性化され、これによって上側チャンバー及び下側チャンバーの間でストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにストッパーをオリフィス内に係止する。
【0024】
更なる変形に係る二重チャンバー装置では、逸れ手段が提供される。該逸れ手段は、下側チャンバー内に収容された液体がストッパーをオリフィス内に浮上させるとき、ストッパーがオリフィス内にしっかりと密封することを防止するように開放頂部を通って装置内に受け入れられる液体の強力な流れを逸らすため設けられる。該逸れ手段は、トップカバーの代わりに装置ボディの開放頂部に取り外し可能に取り付けられた取り付け部材と、部材が装置ボディに取り付けられるとき及び下側チャンバー内に収容された液体によりストッパーがオリフィス内へと浮上されるときストッパーの直接上方の位置にあるように取り付け部材に取り付けられたドーム形状の要素と、を備える。該ドーム形状の要素は、装置内に受け入れられる液体の強力な流れをオリフィスを取り囲む横断壁の領域へと逸らすように形成されている。ハンドルと、該ハンドルを前記取り付け部材に脱着可能に取り付けるための手段と、が備え付けられている。
【0025】
装置ボディは、剛性プラスチック材料から構成され、該剛性プラスチック材料は、高密度のポリプロピレンを含むのが好ましい。更に、上側及び下側チャンバーは、尿収集のための装置で使用するため、各々、約80ml及び約100mlの体積を有するのが好ましい。
【0026】
一般に、細長いハンドルと、前記コンテナ外側壁の上側領域に該ハンドルを脱着可能に取り付けるための手段とが備えられており、該上側領域から該ハンドルが略径方向に突出するようにしている。ハンドルは、該ハンドルがコンテナ外側壁に取り付けられたとき上方向及び外側方向に角度をなす把持領域を有して形成される。
【0027】
二重チャンバー装置の任意のバージョンでは、下側チャンバーの領域内でコンテナ外側壁に設置されたエラストマー部材を備え、該エラストマー部材は、下側チャンバーから液体を取り出すことを可能にするように皮下注射器針により突き刺し可能である。エラストマー要素は、皮下注射器針を突き刺し箇所から引き抜いた後、自動的に密封される。好ましくは、エラストマー要素を確実に覆うカバーが備えられ、該カバーは、エラストマー要素から脱着可能であるが、取り外し後には該エラストマー要素に再取り付けできなくなり、これにより、前記下側チャンバー内の液体に手を加えたという視覚的表示を提供する。
【0028】
圧力により引き起こされる下側チャンバーから上側チャンバーへの液体の抜き取りを防止するように下側チャンバーから空気を排気するため圧力解放手段が設けられていてもよい。圧力解放手段は、装置ボディの側壁を貫通して、所定の液体レベルの上方で下側チャンバー内に形成されたピンホールを備えていてもよく、該ピンホールは、好ましくは、0.01mm以上乃至約0.1mmの間の直径を有する。
【0029】
本発明は、添付図面と関連付けられたとき次の詳細な説明を考慮することによって、より容易に理解することができる。
【実施例】
【0030】
様々な図面において、同じ要素及び特徴は、同じ参照番号で与えられ、対応する要素及び特徴は、元の参照番号に、「a」、「b」又は「c」等を付与することで与えられている。
【0031】
図1には、二重チャンバー液体受け取り収容装置100(以下、簡略するため、通常、「二重チャンバー装置」と称される)が示されている。後述されるように、該装置は、患者から尿の流れを受け取り、該尿流れを前流れ部分及び中間点流れ部分として別々に収容するため有利に使用することができる。
【0032】
二重チャンバー装置100を構成するものとして示されているものは、より詳しくは後述されるように、略円柱装置ボディ即ち液体カップ102と、ボディの開放上側端部で脱着可能に取り付けられているトップカバー即ちキャップ104と、ボディの開放底部に取り付けられている底カバー即ちキャップ106と、(後述されるように)底カバーをボディに固定するためボディ上にねじ込まれた底カバー係止リング108と、ボディの上側領域から突出するテーパー形成取り付け部品112によりボディに脱着可能に取り付けられた角度形成ハンドル110と、である。孔120(明瞭にする目的のため、関連する全ての図面でサイズが非常に誇張されて示されている)は、直径にして約0.01mm乃至約0.05mmであり得る。
【0033】
トップカバー104は、凹部即ち溝116を密封する環状装置を有するものとして図2に示されている。ハンドル110は、その末端部に、テーパー付き舌部及び溝の態様でボディ取り付け部品112(図4)へと上方に嵌合するように形成されサイズが定められた装着領域118を有する。二重チャンバー装置100(及び、その後述する変形態様)が、前流れ尿サンプル及び中間点流れ尿サンプルを収集するように使用されるとき、ハンドル110は、特に、尿サンプル収集の間に容易なアクセスを提供するため女性患者によって人間工学的に便利で効果的に使用することができるように形成されている。かくして、ハンドル110は、好ましくは、約4.5インチであり得る全体的な長さL1と、約45度であり得る中央曲げ角度αと、を有し、更に、ハンドル装着領域118及び装置ボディ取り付け部品112は、角度αと組み合わされる約30度の上向き角度βでハンドルを取り付けている(図1)。
【0034】
図5は、装置ボディ102の頂面図を示し、該ボディは、例えば高密度のポリプロピレン等の剛性プラスチック材料から構成することができ、透明、半透明又は不透明のいずれであってもよい。図6及び図6aの縦断面に示されるように、装置ボディ102は、尿標本収集のため約3.5インチであり得る高さH1の外側壁124と、約2.5インチであり得る外径D1を有する開放頂部126と、約2.25インチであり得る外径D2を有する開放底部128とを有して形成されている。ボディ壁124は、約0.05インチである厚さT1を持っていてもよい。
【0035】
第1の外側にねじが切られたトップカバー受け取り領域130は、開放頂部126より下方に隣接するボディ壁124上に形成され、第2の外側にねじが切られた底係止リング受け取り領域132は、開放底部128より上方に隣接するボディ壁上に形成されている。外側環状ビード124は、底開放端部128でボディ壁124の回りに形成されている。
【0036】
装置外側壁124を内部に横切って形成されているものは、漏斗形状の横断内側壁140であり、該壁は、装置ボディ102を、上側チャンバー142及び下側チャンバー144に分割する。これらのチャンバーは、各々、約80ml及び約100mlの尿収集体積を持っている。横断内側壁140内の中央円形オリフィス146は、約0.80インチであり得る直径D3の入口開口部を有する、垂れ下がった周囲オリフィスリング148によって形成されている。該オリフィスリングは、円錐状に形成されており、即ち、下側チャンバー144に向かって僅かに拡径されている。
【0037】
第1のねじ切り領域140の下方に隣接するボディ壁12の外側表面138上の幅の狭い色付きリング136は、液体を上側チャンバー142内に導入するとき視覚的に「満杯」を案内するものとして提供されている。
【0038】
横断内側壁140及び周囲のオリフィスリング148から垂れ下がり、その下方に延在するものは、約1.25インチであり得る外径D4を有するストッパー固定リング150である。幅狭の浅い内側環状ストッパー掛止溝即ち凹部152は、ストッパー固定リング下側エッジ156の上方に隣接するストッパー固定リング148の回りに形成されている。
【0039】
図7〜図9に示された、浮揚性オリフィスストッパー160は、中空の円錐形状のオリフィス密封領域162と、下側の径方向に拡がったスカート領域164とを備え、約1.25インチであり得る、全体高さH2を有する。オリフィス密封領域162は、上述したオリフィスリング148内にしっかりと適合するように形成されサイズが定められ、これによりオリフィス146を密封する。オリフィス密封領域162の下側領域を取り巻いているものは、(上述された)ストッパー固定リング環状係止溝152内に密接に嵌合するように形成されサイズが定められた環状係止ビード166である。オリフィスストッパー166の一部を形成しているものは、垂れ下がった案内部即ち押しコラム168である。案内部即ちコラム168の下側領域の回りに形成されているものは、鋸歯形状の環状掛止リング170である(図7及び図8)。
【0040】
図8及び図9に示されているように、幾つかの(6つが示されている)内部補剛材172が、オリフィス密封領域162に剛性を分与するため提供されている。ストッパー160は、装置ボディ102と同じ剛性プラスチック材料から構成されるのが好ましい。オリフィスストッパースカート部164は、好ましくは、下側スカート周囲エッジ174で、約0.59インチであり得る外径D5を有する。コラム168は、約1.97インチであり得る外径D6を有する。
【0041】
図10〜図12に示される、環状オリフィスストッパーフロート部180は、浮揚性を持つように閉胞ポリスチレン発泡体から構成されるのが好ましい。フロート部180は、後述されるように、オリフィスストッパー160に浮揚性を提供するように形成されサイズが定められている。そのような目的のために、フロート部180は、オリフィスストッパー案内部即ちコラム168に亘って緩く嵌合するように内側表面182では約1.0インチであり得る直径D7を有し、オリフィスストッパースカート領域164の下方で緩く嵌合するように外側表面184では約1.57インチであり得る外径D8を有する。フロート部180の上側周囲領域186は、フロート部がオリフィスストッパースカート領域164の下方で嵌合するように約45度の角度で面取りされている。フロート部180は、例えば約0.39インチであり得る厚さT2を持っているが、下側チャンバー144の所望の液体収容体積に従って選択されている(図6)。フロート部180は、たとえオリフィスストッパーがそれ自体で浮揚性を持っていたとしても、尿(又は他の液体)を下側チャンバー144内に放出している間に患者の技能に従って装置ボディ102が傾斜されたときでさえオリフィス146との係合状態へとオリフィスストッパー160を持ち上げるように機能する。
【0042】
図13乃至図17に示されるように、約1.06インチであり得る全体高さH3を有する底カバー106は、約1.18インチであり得る直径D9を有する、剛性の上側に凹んだ中央底ベース部190を備える。中央底ベース部190は、薄い可撓性の上方に弧状の環状ウェブ192により取り囲まれ、該ウェブは、スプリング特性を有し、底ベース下側表面194の上方に約0.63インチであり得る距離d1だけ延在する。ウェブ192の径方向外側端部は、環状の上方向に延在する第1の装置ボディ装着フランジ196で終わっており、該フランジは、内側に面するビード198と、環状の上方向に延在する第2の装置ボディ密封フランジ200と、を有する。底ベース部から上方向に突出するものは、オリフィスストッパー案内部208である。案内部208の内側の回りに形成されているものは、オリフィスストッパー掛止リング210であり、該リングは、オリフィスストッパー掛止リング170(図7及び図8)に対して相補的な態様で形成されている。案内部208の外径D10は、約0.75インチであり得る。
【0043】
底カバー106は、装置ボディ102に取り付けられた状態で、図15乃至図17の側面図に示されている(点線で示されている)。図15は、環状ウェブ192を備えた底カバー106をその非圧縮状態で示している。図16は、ウェブ192(図示せず)を備えた底カバー106をその圧縮状態で示している。この圧縮状態は、ベース領域190がもはや見えなくなるまで剛性表面211に載っている底カバーへと下方に押すことにより達成される。図17は、縦断面図(図14に対応し、図16から導き出される)であり、底カバー106が表面211上に下方に押された結果として、底カバーウェブ192がその中心を超えた係止状態へと撓み、これによってオリフィスストッパー160をオリフィス146とのしっかりと密封した関係へと上方に押し上げている状態を示している。これは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152内に掛かり止めし、ストッパーをオリフィス内に係止し、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間で液体漏れが生じないことを確実にする工程を含んでいる。
【0044】
底カバー106は、ウェブ192が上述した態様で撓むことができるように装置ボディ102よりも剛性の少ない比較的高い密度のポリプロプレンから構成されるのが好ましい。底カバー106の相対的可撓性の故に、底カバーのオフセット押しが、ウェブ192をその中心超え係止状態へと撓ませ、これによりストッパー160をオリフィス146内へとしっかりと押しやって該ストッパーをそこに係止させるという可能性はありそうにもない(上述のように、底カバーフランジ196のある領域が、下側チャンバー144からの液体漏れを可能にするのに十分に装置ボディ環状ビード134から移動されるおそれがある)。このとても起こりそうもない可能性を回避するため、装置ボディ102と同じ剛性のプラスチック材料から作られた底カバー係止リング108が底カバー106を装置ボディへと係止させるように装置ボディのねじ切り領域132にしっかりとねじ込まれている。
(第1の変形態様に係る二重チャンバー装置100a)
図18に分解整列された形態で表された第1の変形態様に係る二重チャンバー装置100aは、上述した二重チャンバーボディ102と、トップカバー104と、底カバー106と、底カバー係止リング108と、ハンドル110と、オリフィスストッパー160と、オリフィスストッパーフロート180と、トップカバー密封リング212と、底カバー係止リング/底カバー密封リング214と、オリフィスストッパー密封リング216と、を備える。密封リング212、214オリフィス216は、ゴム(例えば、ネオプレン)又はエラストマープラスチック(例えば、シリコン)から構成されるのが好ましい。
【0045】
上述した範囲では、前記した二重チャンバー装置100は、二重チャンバー装置100a内に含まれ、特徴を区別するように形成しているものが、追加の底カバー高さ(以下で定義される)を提供するため中央底カバーベース部190上に嵌合する円形底カバー延長部材220であるという点を除いて、上述した二重チャンバー装置110aと同一である。延長部材220は、該部材を底カバー中央ベース部100に取り付けるためサイズが定められた環状の上方向に延在する装着フランジ222を備える。フランジ222の内側表面223は、底カバーウェブ192の曲率に合致する曲率を有する。フランジ222は、視認性を容易にするため赤に色付けされているのが好ましい。部材222の一部を形成しているものは、拡大された平坦円形支持プレート領域224であり、該領域は、中央底カバーベース部100により提供されたものよりも大きい「設置面積」を二重チャンバー装置100aに提供し、底カバーウェブ192の中心超え係止、並びに、その結果としてのオリフィスストッパー160のオリフィス146への係止を確実にする。支持プレート224は、より詳細には後述されるように、底カバー係止リング108とかみ合う比較的薄い幅狭の環状周囲掛止領域226を有して形成される。支持プレート領域224は、延長部材220が底カバー領域190に上方に嵌合することを可能にする中央開口部225を有する。
【0046】
図18に更に示されているものは、最初に、密封リング212が収容されているところのトップカバー104の内部のねじ切り領域230と、密封リング214が収容されているところの底カバー係止リング108の内部の同様のねじ切り領域232とである。トップカバーねじ切り領域240は、装置ボディ102上のねじ切り領域130と螺合し、底カバー係止リングねじ切り領域232は、装置ボディ上のねじ切り領域132と螺合する。図19に示されるように、底カバー係止リング108は、約2.09インチであり得る直径D11の中央アパーチャ240を有する。フラップ241に対しては、約1.97インチであり得る直径D12となる。
【0047】
二重チャンバー装置100aがその完全に組み立てられた使用前の状態で図20に示されている。底カバー延長支持プレート領域224は、直径D13を有するように示されている。底カバー延長部220は、表面211から底カバー係止リング108まで、上記した底カバー高さd1(図14)よりも大きく、約0.55インチであり得る距離d2を提供する。この距離d2は、二重チャンバー装置100aが、二重チャンバー装置の使用後の状態を表す図21に示されるように表面211へと下方に押されるとき底カバーウェブ192の撓みの総量を表している。この点に関して、底カバー延長領域222の赤色は、装置100aが図21に示されるように使用後の圧縮状態にあるとき、もはや目に見えない。
【0048】
図22では、二重チャンバー装置100aがその完全に組み立てられた使用前のトップカバー104が取り外された状態で、かくしてトップカバー104無しの図20に対応するものが縦断面で示されている。オリフィスストッパー160は、ストッパー領域162の下方に隣接して該ストッパーに取り付けられた状態で、オリフィス146の下方にその最下位置で示され、底カバー案内コラム210に載っている。フロートリング180は、底カバーウェブ192に載っているその最下の位置で示されている。底カバーシール部214は、底カバー係止リング108に設置された状態で示され、そのねじ切り領域232は、装置ボディのねじ切り領域132に螺合された状態で示されている。
【0049】
図22に類似しているが、二重チャンバー装置100aの引き続く作動段階を表す図23、図23aの縦断面図では、例えば患者の尿等の液体250が、装置ボディ102の上側チャンバー142内に放出されているところが示されている。下側チャンバー144は、液体(尿)で既に充填された状態で示され、該液体は、ストッパー領域162がオリフィス146との密封関係へと押されるようにフロート180にオリフィスストッパー160を上方に押させ、その一方で、液体は上側チャンバー142を充填し始めている。装置10aが細菌分析のため患者の尿の収集のため使用されたものと仮定すると、下側チャンバー144内に収容された尿252は、前流れ尿からなるべきであり、このため、下側チャンバーは、上側チャンバー142内に収集された尿254が汚染されていない中間点流れ尿をなすことを確実にするため十分な体積を持っている。尿252の上側表面253は、下側チャンバー144での所定の尿の高さと合致しており、オリフィスストッパー160は、この高さまで、オリフィス146との密封係合状態へと上方に浮上されるように応答する。
【0050】
オリフィスストッパースカート領域164から垂れ下がっている垂直支持コラム168は、底カバー106から上方に延在するより大きい直径のガイドコラム208内に入れ子式に収容される。かくして、オリフィスストッパー160の上方移動は、底カバー案内コラム208内で完全に案内され拘束される。この時点では、底カバー環状可撓性ウェブ192は、その装置使用前の撓んでいない状態のままである。
【0051】
オリフィスストッパー係止リング150は、装置ボディ102がその使用中に様々な角度で傾斜されるとき必ず、オリフィス146内へと差し向けられるようにストッパー密封領域162を安定させる。従って、各患者が彼女(又は彼)の装置ボディ102を液体(尿)収集プロセスの間に如何に配置するかに拘わらず、前流れ尿の捕捉、分離及び正確なオリフィスストッパー密封及び閉鎖を含む全二重チャンバー装置100の機械的完全さは常に保たれ、フロート180の安定化作用を損なわない。
【0052】
図23、図23aに類似した、図24、図24aの縦断面図では、二重チャンバー装置100aは、トップカバー104が装置ボディ102に取り付けられ、ハンドル110が部材112から取り外されたその使用後の状態で示されている。装置100aは、底カバーベース領域190及び底カバー延長部220が装置ボディ102へと完全に引っ込められるように硬い表面211上に下方に押圧されて示されている。この状態では、底カバーコラム210はオリフィスストッパー160をオリフィス146との緊密な密封関係へと上方に押し、ストッパーシール部216はオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられている。このプロセスは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152内に掛かり止めし、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間で液体漏れが生じないことを確実にするためストッパーをオリフィス内に係止させる、各工程を含んでいる。この状態では、色付き底延長フランジ222が、隠されており、これにより、適切な係止が起こったという視覚的表示を提供する。時折、神経質で知識の乏しい患者は、二重チャンバー装置100aを係止しないままにし得る。この赤に色付けされたフランジ22を、看護婦や技術スタッフは明瞭に見ることができ、それを分析研究室に輸送する前に、それらを装置100aに係止させることを直ちに思い起こさせることができる。
【0053】
その結果、底カバーウェブ192の中心を超えた係止は、底カバー190を図示されたその上方位置に係止させ、これにより、(上述されたように)オリフィスストッパー160をオリフィス146内に確実に係止する。それによって。装置100aの粗い操作にも拘わらず、液体252は、下側チャンバー144から上側チャンバー142に保持された液体254へと漏れることはできなくなる。シール部114が設置された底カバー係止リング108は、装置100aが上記係止プロセスの間に表面211にまともに圧されなかったならば発生したかもしれない底カバー106の周囲における液体漏れを防止する。底カバー延長部220が取り付けられた底カバーベース部100が、上述したように上方向に引っ込められるとき、底カバー延長周囲掛止領域226は、下方に撓み、中央開口部240に隣接した底カバー係止リング径方向突起部241を迂回し、次に、それらに亘って外側に突出し、底カバーウェブ102をその中心を超えた係止状態に維持させる。
【0054】
下側チャンバーの液体252が前流れ尿であり、上側チャンバーの液体254が中間点流れ尿であると仮定すると、上側チャンバーの中間点流れ尿は、細菌分析のため使用され、下側チャンバーの前流れ尿をなおも含んだ装置100aは廃棄される。
【0055】
装置100a又は装置100(底カバー延長部220が存在しない)が底カバーウェブ192を撓ませ、底カバー中央領域支柱190及び底カバー延長部(装置100aのため)を、下側チャンバー144内へと上方向に押させるため下方に押されるとき、下側チャンバーの体積は減少し、液体252の上方の下側チャンバー領域において高い空気圧力を引き起こすことが理解されよう。この高い空気圧力は、下側チャンバー144からオリフィスストッパー160を超えて上側チャンバー142内への液体252の流出を引き起こすのに十分であり、上側チャンバー液体254を汚染させる可能性がある。内部の圧力を解放し、これによって液体252がオリフィスストッパー160を超えて流出することを防止するため、下側チャンバー144から空気を排気するための装置ボディ孔120が設けられている。
【0056】
しかし、幾つかの状況下では、オリフィスストッパー160(及びその変形態様)が上述のようにオリフィス146内に係止された後、下側チャンバー144内の尿252へのアクセスを有することが必要となり又は望ましくなり得る。例えば、個人の尿内におけるドラッグをテストするとき、個人の尿標本の予約又は第2の部分を、勝手にいじくれない態様で、保存しておくことが必要となり又は法律的に要求され得る。スポットのドラッグテストが議論され実証が要求されるならば、スポットのドラッグテストは上側チャンバー142から得られた尿254に関して実行されることになり、第2の尿252の部分が(上述したように)スポットドラッグテストの結果を実証することが必要とされるまで、下側チャンバー144内に固定された状態で保持される。
【0057】
しかし、オリフィスストッパー160が上述のようにオリフィス146内に係止された後では、ストッパーは、装置100aを破壊すること無くオリフィスから解除することはできなくなる。従って、二重チャンバー装置100a(及び、本願で説明された他の二重チャンバー装置の変形態様)のドラッグテストの使用のために、図25及び図26で表されるように、下側チャンバー144の領域における装置ボディ102の外側壁138は、脱着可能な金属、又は、適所にタップされ熱的に密封されたハードプラスチック保護キャップ262によって覆われた自己密封式注射器アクセスポート260を内部に設置している。図26に示されるように、保護キャップ262が取り外された後では、それは手で再装着することができず、これによって下側チャンバー144内で勝手にいじくれない標本を確保し、下側チャンバー144内の尿252が、既にアクセスされて尿のドラッグテストに悪影響を与えるような態様で処理されている可能性があるという視覚的表示を提供する。注射器針264は、ポート260を通して挿入され、装着された注射器266は、下側チャンバー144から、2次的なドラッグテストのため使用することができる一定量の尿252を引き出すため使用される。
(第2の変形に係る二重チャンバー装置100b)
本願発明者らは、オリフィスストッパー160上に当たる装置上側チャンバー142への液体250の強い急流(例えば、女性患者から放出された尿)は、ストッパーがオリフィス146内に浮上したとき適切なオリフィス密封が妨げられる程度にストッパーの栓止めを引き起こし得ると判定した。その結果、本発明の範囲内には、図27乃至図31に示されるように、第2の変形に係る二重チャンバー装置100bの一部を構成する流れ逸れ衛生バリアアダプター270を提供することが含まれている。
【0058】
流れ逸れ衛生バリアアダプター270を備えて示されているものは、周囲の取り付けリング272と、等間隔に隔てられた細長く下方に角度をなしたビーム276(そのようなビームが4つ示されている)により取り付けリングから支持されている中央ドーム274と、である。ハンドル取り付け部品112aは、ハンドル110を収容するため取り付けリング272に固定されている。
【0059】
図29に示されるように、流れ逸れ衛生バリアアダプター270が装置ボディ102aの上側エッジ上にパチンと嵌合されるとき、中央ドーム274は、オリフィス146及びストッパー160の上方に直接配置される。図示のように、導入された尿の流れ250(破線で示されている)は、ドーム274の回りに下方に流れ、横断壁140に至り、ストッパー160の側面領域へと下方に流れ落ちる。これによって、液体の流れは、ストッパーに沿って有効に減少する。
【0060】
第2の変形に係る二重チャンバー装置100bが図31に表されており、ハンドル110が逸れ器取り付けリング272に形成された取り付け部品112bに脱着可能に取り付けられていることが示されている。衛生バリアアダプター270にハンドル110が取り付けられ、装置ボディ102aにハンドル取り付け部品112が取り付けられていないことを除いて、二重チャンバー装置100bは、上述した装置100aと同じであり、装置100aの上述した態様で内部が構成され、装置100aの上述した態様で作働する。液体がボディ102aに放出された後、ハンドル110が取り付けられたアダプター270は、装置ボディ102aから取り外され、廃棄される。アダプター270は、患者の不潔な外側身体領域と接触することで意図せずに汚染されることからボディ102aの殺菌性を維持するため衛生バリアを提供する。トップカバー104は、引き続く尿分析のため装置100bを密封するため装置ボディ102aにねじ込まれる。
(第3の変形に係る二重チャンバー装置100c)
オリフィスストッパー160のオリフィス146内へのより自動的な態様での係止(装置100、100a及び100bに関して上述されたように)は、少なくとも幾つかの状況では、底カバーウェブ192をその中心超え係止状態へと撓ませるため二重チャンバー装置100又は100aを手で押下することを要求する上述した機械的係止方法よりも更に望ましいことが理解されよう。
【0061】
この目的のため、図32乃至図38には、第3の変形に係る二重チャンバー装置100c(図35乃至図37)のためのスプリング式オリフィスストッパー係止アッセンブリ280が示されている。図示のように、係止アッセンブリ280は、比較的小さい、好ましくは円柱状のハウジング282を備え、該ハウジングは、頂部286と、円柱側壁299と、を備える。ハウジングベース部290は、側壁288の底部へと上方にねじ込まれている(図32乃至33)。ハウジング282は、約0.31インチであり得る高さH4を有する。
【0062】
図33で最も良く示されるように、比較的大きい中央に配置されたアパーチャ292が、ハウジング頂部286に形成されている。円錐形状の圧縮スプリング294は、ハウジングベース部290に固定された円形部材296によりハウジング282の内部に保持され、剛性で水性液体により軟化可能なスプリング保持ディスク298によりその圧縮された状態に維持されている。このディスクは、例えば、ボール紙等の適切な繊維材料から形成することができ、圧縮されたスプリング294の上方に配置され、頂部アパーチャ292の直接下方に配置される。
【0063】
約0.63インチであり得る直径D14を有するハウジングベース部290には、中央液体入口アパーチャ300が形成され、複数の小さい短脚部302を有する。これらの短脚部302は、スプリング保持ディスク298を軟化させ、スプリング294の圧縮を解放するため、装置底カバー106aから上方向に係止アッセンブリ280を隔て、下側チャンバー144内に収集された液体(尿)がベースアパーチャ300を介してハウジング282に入ることができるようにしている。空気排気口304は、ハウジング側壁288内に提供されている。ハウジングベース部290をハウジング側壁288にねじ込むことを容易にするため、ねじドライバーブレードを受け入れるようにベース下側表面308(図34)内に溝306が形成されている。
【0064】
図35乃至図37に縦断面で示されるように、第3の変形に係る二重チャンバー装置100cは、上述したスプリング式オリフィスストッパー係止アッセンブリ280を組み込んでいる。二重チャンバー装置100cを更に構成するべく示されているものは、装置ボディ102b、底カバー106a、オリフィスストッパー160a、フロート180及びハンドル110である。二重チャンバー装置100cは、以下で述べる理由のため、底カバー係止リング108を不必要なものとして無くしている。
【0065】
装置ボディ102bは、下側ねじ切り領域132aが、底カバー106aのねじ込み可能な取り付けのため装置ボディの下側端部の直接上方に形成されていることを除いて、上述した装置ボディ102と全ての点で同一なものとして示されている。
【0066】
オリフィスストッパー160aは、垂れ下がりコラム170aが図7及び図8に示されたコラム170より短く、下側端部310で閉鎖されていることを除いて、上述されたオリフィスストッパー160と全ての点で同一である。底カバー16aは、環状ウェブ192が無くされて、ベース部194aが全体的に平坦で装置ボディ102b全体を横切って延在することを可能にし、周囲内側ねじ切り取り付け領域312を有して形成されていることを除いて、上述した底カバー106(図13乃至図17)に類似している。この周囲内側ねじ切り取り付け領域312は、二重チャンバー装置100cの組み立て時に装置ボディねじ切り領域132aと嵌合する。
【0067】
図35乃至図37に示されるように、圧縮されたスプリングオリフィスストッパー係止アッセンブリ280は、コラム208aの内部で、オリフィスストッパー閉鎖下側端部又は底部310の直接下方に底カバー106aの上側表面318に取り付けられている。コラム208aは、係止アッセンブリ280及びディスク298への水性液体のアクセスを可能にするため複数の垂直スリット(図示せず)を有して形成されている。
【0068】
図35に表される、二重チャンバー装置100cの使用前状態では、オリフィスストッパー160aは、係止アッセンブリハウジング282の頂部286上に載っており、フロート180は、底カバー上側表面318上に載っている。
【0069】
図35に対応するが、二重チャンバー装置100cの引き続く作動又は使用段階を表す図36に表されるように、オリフィスストッパー160aがオリフィス146との密封係合状態へと上方に浮上し、上側チャンバー142が続いて液体(尿)154で部分的に充填される範囲で、液体が、充填された下側チャンバー144を有する二重チャンバー装置100c内に導入されている。表されたこの時点では、スプリング保持ディスク298は、下側チャンバー144内の水性液体152によっては、係止スプリング294をその示された圧縮状態から解放する上で十分に軟化されていない。
【0070】
好ましくは、水性液体(尿)中に少なくとも約20秒間浸漬させることが、スプリング294を解放する上で十分にスプリング保持ディスク298を軟化させるため必要とされている。これは、下側チャンバー144内への液体流れを停止させるためオリフィスストッパー160aがオリフィス146内へと上方向に浮上させるための十分な時間を可能にする。スプリング保持ディスク298のこの軟化は、スプリング294を解放させ、次に、スプリングは、ディスクをハウジング開口部296を介して上方向に押し上げ、オリフィスストッパー160を、オリフィス146との緊密な密封関係へと上方向に更に押し上げるように膨張する。このとき、ストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封した関係で押しやられる。このプロセスは、図37に示されるように、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152内に掛かり止めし、ストッパーをオリフィス内に係止して、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間で液体漏れが生じないことを確実にする。図38は、スプリング式のオリフィスストッパー係止アッセンブリ180の上述した動作を表した図37の領域38の拡大図である。
【0071】
オリフィスストッパー係止アッセンブリ280によるオリフィスストッパー160aのオリフィス146内への上述した係止は、完全に自動的になされ、手操作の介入を必要とすること無く、装置ボディの下側チャンバー144を充填する液体(尿)154だけに応答して働くことが理解されよう。
(第4の変形に係る二重チャンバー装置100d)
第4の二重チャンバー装置100dが図39乃至図40に表されており、該装置は、上述したオリフィスストッパー160aのオリフィス146内への自動的な係止を提供するため非常に膨張可能で親水性の材料でできた一定量又は一要素のカプセル又は要素330を利用し、当該プロセスは、他の点では、スプリング式のオリフィスストッパー係止アッセンブリ280(図35乃至図38)に関して上述したものに類似しており、比較可能である。
【0072】
図39の使用前の縦断面図に示されるように、膨張可能な親水性材料カプセル又は要素330は、底カバー106aの上方で、横ストッパー閉鎖部材332と接触した状態でオリフィスストッパーコラム170内に配置されている。オリフィスストッパーコラム168aは、親水性材料カプセル330上に載っており、フロート180は、底カバー106aの底カバー上側表面318上に載っている。
【0073】
図40(図39に対応する)の使用後の縦断面に表されているように、水性液体(尿)252は、下側チャンバー144を充填し、液体は、コラム208a内の上述した開口部を通って流れ、親水性材料カプセル330と接触して材料を非常に膨張させ(ふくれあがらせ)、これによって、オリフィスストッパー160をオリフィス146との密封関係へと上方にオリフィスストッパー160を押すようにストッパー底部310上に上向きの力を発揮し、このときストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられた状態となる。当該プロセスは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152へと掛かり止めし、これにより、ストッパーをオリフィス内に係止し、上側チャンバー142と下側チャンバー144との間に液体漏れが生じないことを確実にする。
【0074】
再び、スプリング型式のオリフィスストッパー係止アッセンブリ280の場合のように、膨張可能な親水性材料カプセル330の使用は、手の操作介入を要すること無く、装置ボディ下側チャンバー144を充填する液体(尿)154のみに応答した、オリフィスストッパー160bのオリフィス146内への自動的係止を提供する。
(第5の変形に係る二重チャンバー装置100e)
第5の変形に係る二重チャンバー装置100eが図41乃至図43に表されている。二重チャンバー100eは、ガス発生アッセンブリ340を利用する。該アッセンブリは、オリフィスストッパー160bのオリフィス146内への自動的係止を達成するため円柱錠剤ハウジング344内に配置された、水性液体活動型の沸騰性の錠剤又は要素342を含んでいる。二重チャンバー装置100eは、上述した二重チャンバー装置100c及び100dの両方に多くの点で類似している。
【0075】
図41乃至図44の縦断面図に示されるように、ガス発生アッセンブリ340は、二重チャンバー装置100eにおいてオリフィスストッパーコラム168b内に設置され、底カバー上側表面318に取り付けられる。図41の使用前状態に示されるように、オリフィスストッパーコラム168bは、フロート180であるように、底カバー上側表面318に載っている。
【0076】
図42に詳細に示されるように、ガス発生アッセンブリ錠剤ハウジング344は、頂部350と、円柱側壁352と、底部354と、を備える。ハウジング底部354は、ガス発生アッセンブリ340を装置底カバー上側表面318から上方向に隔てる複数の小さい短脚部356を有して形成され、それにより、下側チャンバー144内に収集された液体は、沸騰性錠剤342を活動させるため、底カバーコラム208aの上述したスリットを通って、ハウジング底部354に形成された孔358を通って入ることができる。孔360は、発生したガス気泡362がハウジング344から逃げることを可能にするためハウジング頂部350内に提供される(図43及び図44)。沸騰性錠剤342の初期の活動中にハウジング344から空気が逃げることを可能にするため孔366がハウジング側壁352内に形成されている。
【0077】
図43の縦断面図に表されるように、ガス発生器340から立ち上がったガス気泡362は、ストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられた状態でオリフィスストッパー160をオリフィス146との密封関係へと上方に押す。当該プロセスは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152へと掛かり止めし、これにより、ストッパーをオリフィス内に係止し、上側チャンバー142と下側チャンバー144との間に液体漏れが生じないことを確実にする。上述した二重チャンバー装置100c及び100dと同様に、下側チャンバー144が水性液体(尿)152で充填されたとき、手による操作が介入することなく、オリフィスストッパー160bのオリフィス146内への、発生したガスの係止が達成される。
(第6の変形に係る二重チャンバー装置100f)
図45乃至図49に示される、第6の変形に係る二重チャンバー装置100fは、装置ボディ102bと、オリフィスストッパー160cと、底カバー106bと、オリフィスストッパー押しベース部380と、底カバー及びストッパー押しベース部の間に配置された、非常に柔らかい取り外し可能なスポンジ要素382と、を備える。
【0078】
底カバー106bを備えて図45及び図47に示されたものは、底部で開放し、より小さい直径の上側に延在する上側管状領域386で終わっている、中心に配置された上側に延在する下側管状部分384である。他の点では、底カバー106bは、上述した底カバー106aと同じである。
【0079】
オリフィスストッパー160cは、底カバー上側管状領域386内にしっかりと適合する、細長い中央で垂れ下がった管状押しピンガイド388を有して形成されている。オリフィスストッパー160cは、二重チャンバー装置100fの使用前状態で、底カバー下側管状領域384(図45)の上側端部領域390上に載っている。他の点では、オリフィスストッパー160cは、上述したオリフィスストッパー160aと実質的に同じである。
【0080】
押しベース部380は、底カバー下側管状領域384内にしっかりと嵌合した上側延在コラム394が中央に配置されたところの平坦な底部392を有して形成されている。コラム394の頂部396から上方向に延在しているものは、オリフィスストッパーピンガイド388を通してしっかりと嵌合する関係で上方向に延在する、細長いオリフィスストッパー押しピン400である。図45に示されるように、押しベースコラム頂部396の頂部396は、底カバー下側管状領域384の上側端部領域390の略下方に間隔を隔てている。押しベース部380は、スポンジ要素382が収容されているところの、コラム394を取り囲む凹井戸領域402を有して形成されている。凹領域は、図47に示されるように、底カバー106bに上方にスナップするように構成された周囲装着フランジ406により更に形成されている。周囲装着フランジ406は、後述されるように、押しベースからスポンジ要素382を取り出すため適切な空間を提供するため、押しベース部380の回りに約270度に亘って延在する(図29)。
【0081】
図46に示されるように、スポンジ要素382は、コラム394の回りに緩く嵌合するように、約0.08インチであり得る中央直径D15と、約0.4インチであり得る高さH5と、を有する。相対的に幅広い隙間410は、押しベース凹領域402からの要素の取り出しを可能にするためスポンジ要素382に形成されている。薄い突出した指タブ412は、隙間410の反対側でスポンジ要素382に連結されている。液体(尿)が装置100f内に導入される前に、スポンジ要素382は、押しベース部の凹部402から取り出され、廃棄される。コラム394と管状領域384との間の摩擦は、押しベース部380をその前スポンジ取り出し条件で維持する。液体(尿)充填装置100fが、後述されるように、表面11上に引き続いて設定される。
【0082】
二重チャンバー装置100fの使用は、図47乃至図48から明らかである。液体(尿)が装置下側チャンバー144を充填したとき、オリフィスストッパー160cがオリフィス146との密封関係へと上方向に浮上し、これに対し、液体(尿)は、装置上側チャンバー142内に収集される。液体152(尿)が下側チャンバー144内に収集され、液体(尿)154が表面211に設置された上側チャンバー142内に収集される。液体(尿)装置ボディ102b内の液体152及び154の重量は、底カバー106bを備えた装置ボディに、押しベース凹部402へと下方に設定させ、これにより、ストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられた状態で、オリフィスストッパー160をオリフィス146との緊密な密封関係へと上方にオリフィスストッパー160を押す態様で、押しピン400がオリフィスストッパー160cを上方に押させるようにする。当該プロセスは、ストッパー係止ビード166をオリフィス係止凹部152内に掛かり止めする工程を備える。
【0083】
装置ボディ102bのそのような下方への据え置きに引き続いて、カバー104は、装置ボディに設置され、装置100fは、押しベース部380を底カバー106b上に保持するため、押しベース周囲フランジ406が底カバー周囲部を超えてスナップ式に乗り上げさせるように表面211に下方へと手で押される。これは、ストッパー160cをオリフィス146内へと係止し、(注意を払っていないときでさえ)ストッパーがオリフィスから取り除かれること無く、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間でオリフィスストッパーを超えて液体(尿)152が漏れること無しに装置100fを取り扱うことができる。
(第7の変形に係る二重チャンバー装置100g)
図50乃至図52に示された第7の変形に係る二重チャンバー装置100gは、後述する態様でのオリフィスストッパー160dのオリフィス146内の磁気係止を提供する。図50に示されるように、上述したオリフィスストッパー160b(図41)に対応する上述したオリフィスストッパー160dは、ストッパースカート部164の下側表面422に該表面の回りに取り付けられた磁石部材420を有して形成される。磁石部材420は、単一部品の環状磁石を構成し、2以上の磁石セグメントを備えていてもよい。対応する磁石部材424は、ストッパー磁石部材420の上方に間隔を隔てたオリフィス係止リング150の外側表面426に取り付けられている。
【0084】
磁石部材424及び420を装置100gの使用前に分離された状態に維持するため、係止リング磁石部材424とオリフィスストッパー160dとの間に、取り外し可能な軟型式のスポンジスペーサー430が、二重チャンバー装置ボディ102b内に最初に設置された状態で図50に示されている。成形スペーサー430は、円錐状に形成された分離領域432であり、該領域には、指タブ434が連結されている。最初に、オリフィスストッパー160dは、フロート部180が載っているように、底カバー106aに載っている。
【0085】
図52に表されるように、スペーサー430が装置ボディ102bから取り外され、オリフィスストッパー160dが下側チャンバー142内に収集された液体(尿)によりオリフィス146との係合状態へと上方に浮上するとき、磁石部材424及び420が互いに引きつけ合い、これにより、ストッパーシール部216がオリフィスリング148の下側領域に対して密封関係に押しやられた状態で、且つ、ストッパー係止ビード166がオリフィス係止凹部152内に掛かり止めされた状態で、オリフィスストッパーをオリフィス146内にしっかりと引っ張り、これにより、ストッパーをオリフィス内に係止し、上側チャンバー142と下側チャンバー144との間に液体漏れが生じないことを確実にする。
(第8の変形に係る二重チャンバー装置100h)
図53乃至図56に示される第8の変形に係る二重チャンバー装置100hは、後述される態様で液体活性化セメントプロセスによるオリフィスストッパー160のオリフィス146内への係止を提供する。図53の使用前状態に示されるように、二重チャンバー装置100hは、装置ボディ102c、オリフィスストッパー160、フロート部180、オリフィス、底カバー106aを備える。オリフィスストッパー160及びフロート部180は、オリフィス146の下方の底カバー106aに載っている状態で示されている。水性液体(尿)作動式セメント(接着剤)のコーティング440は、オリフィスリング148の内側表面442に及び該表面の回りに塗布され(図54)、可撓性のある取り外し可能な「レリーズ」444により最初に保護されている。レリーズは、ワックス紙又はプラスチック材料から作ることができる。
【0086】
図55及び図56の使用後の状態に示されるように、「レリーズ」444は、オリフィスリング148から引き抜かれ、セメントコーティング440を、装置ボディ102b内に流れる液体(尿)にさらして、活性化させる。液体252が下側チャンバー144内に収集されるとき、オリフィスストッパー160は、オリフィス146との密封係合状態へと上方向に浮上され、これによって、活性化されたセメントコーティング440と接触し、オリフィスストッパーをオリフィスリング148内に固めさせる。これは、オリフィスストパー160を永久的に係止し、オリフィス148内に強固に密封させ、これにより、二重チャンバー装置100hの引き続く取り扱い又は誤った取り扱いに関係無く、上側チャンバー142及び下側チャンバー144の間の液体252の漏れを防止する。
(一例としての二重チャンバー装置100aの使用の要約)
一例としての二重チャンバー装置100aの操作上の使用形態は、図57A乃至図57Hに各工程で表されている。不潔又はあまりきれいでない解剖学的部分を持った患者が装置100aを使用するとき、より早期の前流れ尿の体積(40乃至70ml)は、かなり有用なものとしてみなされる。それは、尿道から装置100aへと延在する外部尿生殖器管を洗浄し、すすいできれいにさせるからである。そのような洗浄及びすすぎ機構は、これと同じ管を通って二重チャンバー装置100a内へと流れる、引き続く中間点流れサンプルのためのよりきれいな管を形成する。かくして、(図22乃至図24を参照して〜ん二重チャンバー装置100aは、より早期にすすがれた、汚染前流れ尿を捕捉し、該尿を別個の下側チャンバー144内に孤立させる能力を持っている。二重チャンバー装置100aは、より後のよりきれいな中間点流れサンプルを、オリフィスストッパー160により下側チャンバー144から分離された上側チャンバー142内に、収集し続ける。この分離及び孤立化は、二重チャンバー装置100aにおいて汚染された前流れサンプルときれいな中間点流れサンプルとの混合を完全に無くすことができる。(前記したことは、上述した全ての二重チャンバー装置100及び100b〜100h)に当てはまる)。
【0087】
図57Aは、二重チャンバー装置100a(ハンドル110が除かれている)をその組み立てられた初期の前使用状態で表し、上述された図20に略対応している。装置ボディ102は、トップカバー104により閉じられ、次に、殺菌済みというマーク付きの接着密封ストリップ450により密封される。これは、本装置が、殺菌状態にあることを示している。底カバー106(図示せず)は、係止リング108により保持され、底延長部材220上に載っている。
【0088】
図57Bでは、ハンドル110は、接着密封ストリップ450がなおまだ当該箇所に
ある状態で、装置ボディ設備品112に上向きに嵌合されて示されている。ハンドル110は、装置ボディ取り付け部品112に完全に収容された状態で、図57Cに示されている。図57Dは、接着密封ストリップ450を、取り外されるプロセスで示し、トップカバー104を、装置ボディ102からねじって外したプロセスで示している。
【0089】
図57Eは、装置ボディ102の上側チャンバー142に放出された液体(尿)250を表し、図22に対応している。この図では示されていないが、非常に汚染された前流れ尿は、下側チャンバー144と直接上方に着座した上側チャンバー142との間に配置されたオリフィス146を通って下側チャンバー144内に最初に流れ込む。この形態は漏刻に似ている。前流れ尿が下側チャンバー144を溢れさせるや否や、それは、オリフィスストッパースカート領域164の下方で空気ポケットを形成する。下側チャンバー144内で漸次的に増大された流体高さは、オリフィスストッパー密封領域162を持ち上げ、該領域をオリフィス146に向かって差し向け、下側チャンバーを塞ぐ。これと同時に、安定化フロート部180は、浮力によって浮上し、更に、オリフィスストッパー160を持ち上げ、該ストッパーをオリフィス146に向かってより強制的に及びより急激に差し向け、オリフィスを閉鎖する。前流れサンプルが(40乃至70ml)の所定の体積に達したとき、オリフィスストッパー密封領域164は、既にオリフィス146を通して最大限上昇し、ストッパー密封領域とオリフィスリング148との間の緊密な密封接触を生成し、下側チャンバー144内への更なる液体(尿)の流入を遮断する。
【0090】
図57Fは、トップカバーが、装置ボディ254上にその閉鎖のため正に設置されようとしている状態で、液体(尿)254で充填された装置ボディ上側チャンバー142を示している。トップカバー104は、該トップカバーが装置ボディにねじ込まれている間にハンドル110を使用して装置ボディをしっかりと逆回転させて装置ボディ102にねじ込まれる。
【0091】
図57Gは、底カバーウェブ192(図示せず)をオリフィスストッパー係止状態(図24に対応する)へと撓ませるため表面211上に下方に押圧される液体(尿)収容装置100aを示している。最終的に、図57Hは、底カバー延長部材220が装置ボディ102内に上方に押しやられたその使用後の状態にある二重チャンバー装置100aを示しており、赤色の延長部材がもはや目に見えなくなっている(図24に対応する)。
【0092】
前記のことに関して、装置ボディ102a〜102d、ハンドル110、オリフィスストパー160及び160a〜d、トップカバー104、底カバー係止リング108、底カバー106a〜b、底カバー延長部220、第2の底カバー380、及び、衛生バリアアダプター270は、各々が剛性プラスチック材料、例えば、装置ボディ102のために好ましいものとして上記に開示されたような高密度のポリエチレンプラスチックから構成されるのが好ましい。
【0093】
かくして、本発明が有益なものとして使用することができる態様を示す目的のため、液体サンプル(詳しくは、尿サンプル)を収集し格納するための二重チャンバーと、その幾つかの変形態様が上記に説明された。しかし、本発明は、上記例に限定されるものではなく、添付された請求の範囲の範囲及び精神から逸脱すること無く当業者に想到し得る全ての変形及び変更を網羅するものである。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】図1は、本発明に係る2種液体受け取り収容装置の外面図であり、取り外し可能なトップカバーと、係止リングを備えた底カバーと、装置ボディに脱着可能に取り付けられた人間工学的なハンドルと、を備える装置ボディを示し、該ボディは、ハンドルボディ取り付け領域に隣接して小さい圧力解放孔を有して示されている。
【図2】図2は、図1の封じ込め装置の頂部平面図であり、トップカバーの特徴、及び、装置ボディに脱着可能に取り付けられたハンドルを示す。
【図3】図3は、図1及び2のハンドルの斜視図であり、ハンドルを装置ボディに脱着可能に取り付けることができるT字スロット要素を下側端部に示している。
【図4】図4は、図3のハンドルのT字スロット要素を受け入れ、これによりハンドルの装置への脱着可能な取り付けを可能にするため収集装置ボディ上に形成された取り付け要素の詳細な斜視図である。
【図5】図5は、トップカバーが取り外された状態の装置ボディの頂面図であって、ボディを2つのチャンバーに分割する横方向壁を示し、該横方向壁は2つのチャンバーの間に円形入口オリフィスを有して示されている。
【図6】図6は、図5のライン6−6に沿って取られた縦断面図であり、略漏斗形状に形成され且つ装置ボディを上側及び下側の液体受け取り保持チャンバーへと分割する横断内側壁を示し、横断内側壁オリフィスの回りに配置された下側が切り取られた環状の係止フランジを示している。
【図6a】図6aは、図5のライン6a−6aに沿って取られた縦断面図であり、略漏斗形状に形成され且つ装置ボディを上側及び下側の液体受け取り保持チャンバーへと分割する横方向内側壁を示し、横断内側壁オリフィスの回りに配置された下側が切り取られた環状の係止フランジを示し、下側チャンバーの上側領域に装置ボディ壁を通して形成された圧力解放孔を示している。
【図7】図7は、横方向内側壁のオリフィスのためのストッパーの前面図であり、上側の円錐形状オリフィス閉鎖領域と、垂れ下がった案内コラムを有する下側に広がったスカート領域と、を示している。
【図8】図8は、図7のライン8−8に沿って取られた縦断面図であり、オリフィスストッパーの内部構造を示している。
【図9】図9は、図7のライン9−9に沿って上方から見た底面図であり、オリフィスストッパーの内部構造、特に、ストッパーの上側オリフィス閉鎖領域を硬化させ、強化するためのリブを示している。
【図10】図10は、図8の断面に示されたオリフィスストッパーの拡がったスカート領域内へと上方に嵌合した、環状の超軽量フロートの側面図である。
【図11】図11は、図10の環状フロートの頂面図であり、フロートが図7乃至図9に示されたオリフィスストッパー支持部と押しコラムとの回りに緩く嵌合することを可能にする中央開口部を示している。
【図12】図12は、図11のライン12−12に沿って取られた、横断面図であり、フロートの内部構成を示している。
【図13】図13は、図1の装置ボディの下側ボディの頂面図であり、構造的特徴を示している。
【図14】図14は、図13のライン14−14に沿って取られた横断面図であり、薄い可撓性の環状スプリング作用ウェブにより取り囲まれた底部カバー平坦ベース部を示し、該ウェブはその通常の撓んでいない状態で示され、該底部カバーは、一対の僅かな間隔を隔てた環状直立フランジの対で終わっており、該フランジを持ち手、底部カバーは装置ボディの底部に取り付けられ、図7〜図9のオリフィスストッパーガイドコラムの回りに嵌合する、分割式の上方延在押しコラムを示している。
【図15】図15は、図13及び図14の底部カバーの側面図であり、環状ウェブをその撓んでいない状態で示している。
【図16】図16は、図13〜図15の底部カバーの側面図であり、そのオリフィスストッパーを横内側壁オリフィス内に上方きっちりと押すことに関連してその下方に撓んだ状態で環状ウェブを示している。
【図17】図17は、図14に類似した横断面図であるが、環状ウェブをその下方に撓ませ、これにより、底部カバーがコラムを上方に押した状態を示している。
【図18】図18は、第1の変形に係る二重チャンバー装置の分解外面図であり、装置ボディ、そのトップカバー、ハンドル、オリフィスストッパー、環状フロート、環状ウェブがその撓んでいない状態にある底カバー、及び、底カバー係止リングを示し、第1の時間のための円形底カバー延長部を示し、更に、トップカバー、底部カバー係止リング及びオリフィスストッパー密封リングを更に示している。
【図19】図19は、底カバー係止リングの頂面図であり、その一般的な特徴を示している。
【図20】図20は、トップカバーが装置ボディに取り付けられた使用後の構成の完全に組み立てられた第1の変形態様に係る2種サンプル受け取り及び収容装置の外面図であり、硬い平坦表面上に載っている底カバーベース延長部を示している。
【図21】図21は、図18及び図20の完全に組み立てられた第1の変形態様に係る2種サンプル受け取り及び収容装置の外面図であり、該装置は、オリフィスストッパーを内側壁オリフィスを備えた密封構成部内へ上方に押しやるため、底カバーベース部及び延長部を装置ボディ内へと上方に押しやる態様で硬い平坦表面上に下方に押された状態で示されている。
【図22】図22は、図18及び図20〜21の第1の変形に係る装置のその組み立てられた使用前であるがトップカバーが取り外された状態での縦断面図であり、使用準備完了した装置を、オリフィスストッパーの内部領域が底カバー押しコラムの頂部に載り、環状フロートが底カバーウェブに載っている状態で示し、装置ボディの下側領域に装着された底カバー係止リングを示し、更に、底カバーベース領域に装着され、組み立てられた装置を平坦な表面上で支持する底ベース延長部を示している。
【図23】図23は、図22に類似した縦断面図であるが、液体の流れが第1の態様に係る装置の上側チャンバー内へと放出され、ストッパーの上側オリフィス密封領域が上側及び下側のチャンバーの間でオリフィスと係合し、下側チャンバー内への液体の流れを停止させ、2つのチャンバーの間の液体の漏れを防止するようになるまで、下側チャンバーが、環状フロートがストッパーを上方に押させる高さにまで最初に充填された状態を示している。
【図23a】図23aは、図23に類似した縦断面図であるが、圧力解放孔を示すため切断されている。
【図24】図24は、図23に類似した縦断面図であるが、液体で充填された上側チャンバーと装置ボディに取り付けられたトップカバーとを示し、底カバーウェブが底カバーベースを下側チャンバー内に上側に押す中心超え係止条件で底カバーウェブを撓ませるのに十分に平坦表面上に下方に押された装置が底カバーベース部を下側チャンバーへと上方に押し、これによって、ストッパーオリフィス密封領域を、オリフィス及びオリフィス係止フランジとの積極的に係止された係合状態へと押し、これによって、2つのチャンバーの間で液体漏れが発生することができなくさせることを示している。
【図24a】図24aは、図24に類似した縦断面図であるが、圧力出口孔を示すため切断されている。
【図25】図25は、図24の装置ボディの変形に係る下側壁領域の部分断面図であり、下側液体収容チャンバー内に収容された液体への外部的なアクセスを可能にするように提供することができるキャップ付き皮下注射針の自己密封式ポートアッセンブリのボディ外側壁内の設置を示している。
【図26】図26は、図25に類似した部分断面図であり、下側液体収容チャンバーから液体を抽出するため、キャップが付いていない自己密封式ポートアッセンブリを通って延在する皮下注射針を示す。
【図27】図27は、図18乃至図24に表されたものに類似した二重チャンバー装置の開放頂部に取り付けのため構成された、オプションの流れ逸れ器及び衛生バリア部材の頂部斜視図であり、4つのリブにより支持された中央ドーム形状液体分割器を示し、ストッパーがその意図したオリフィス密封係合に達したとき該液体分割器は、装置上側チャンバーに入る液体の強力な流れがオリフィスストッパー上に直接突き当たったり或いはそれを着座できなくさせることを防止し、更に、装置ハンドルを流れ分割器及び衛生バリア部材に脱着可能に取り付けることができる嵌合状態を示している。
【図28】図28は、図27のオプションの流れ分割器の頂面図であり、その構成を示している。
【図29】図29は、図26のオプションの流れ逸れ器の側面図であり、該側面図の構成を示すと共に、ストッパーの上側オリフィス密封領域に関連した液体逸れ器を示し、更に、傾斜横内側壁上への分割器ドームに亘った液体の流れの逸れを表している。
【図30】図30は、図29に類似したオプションの流れ逸れ器の側面図であるが、表示された装置ボディの開放端部に脱着可能に取り付けられた液体逸れ器を示している。
【図31】図31は、第2の変形に係る二重チャンバー装置の図18に類似した分解図であり、該装置には図27乃至図30の流れ逸れ器が着脱可能な取り付けのために配置されている。
【図32】図32は、自動スプリング負荷のオリフィスストッパー係止アッセンブリの頂面図であり、部分的に開放した頂部を有する円柱ハウジングを示し、液体軟化の圧縮されたスプリング保持要素が該部分的に開放した頂部の正に下方に配置されている。
【図33】図33は、図32のライン33−33に沿って取られた縦断面図であり、円錐状に形成されたスプリングがハウジングの底部内に取り付けられ、スプリング保持要素により圧縮された状態で保持されていることを示し、更に、側部空気排気口及び底部液体入口を示している。
【図34】図34は、図33のハウジングの底面図であり、液体入口を示し、ハウジングの側部への底部のねじ込み取り付けを援助するため設けられたスロット付き領域を示している。
【図35】図35は、図22に類似した縦断面図であり、図32〜図34のスプリング負荷オリフィスストッパー係止アッセンブリを、オリフィスストッパーとの係合状態で第3の変形に係る二重チャンバー装置の下側チャンバー内に設置され、スプリング圧縮された状態で示し、スプリング負荷されたオリフィスストッパー係止アッセンブリは、ねじ止め式平坦底カバーに取り付けられた状態で示されており、オリフィスストッパーは、より短い垂れ下がり案内コラムを有することを除いて図7〜図9に示されたものに類似している。
【図36】図36は、図24に類似し、図36におおよそ対応した縦断面図であり、図35の第3の変形に係る装置の下側及び上側チャンバー内に収容された液体を示し、オリフィスストッパーが上側及び下側チャンバーの間でオリフィスと係合した状態で上側に浮き上がった状態で示し、スプリング負荷オリフィスストッパー係止アッセンブリのスプリングをその圧縮状態で示している。
【図37】図37は、図36に類似した縦断面図であるが、スプリング保持要素が下側チャンバー内の液体により劣化された後に解放されたスプリング負荷オリフィスストッパー係止アッセンブリのスプリングを示し、これにより該スプリングはオリフィスストッパーをオリフィス内へと上方にしっかりと押しやり、それを不意の脱落に対して保持する。
【図38】図38は、図37のスプリング負荷オリフィスストッパー係止アッセンブリの解放されたスプリングの拡大図であり、圧縮したスプリングの力によりハウジング頂部開口部を通して上方に押され、これによりスプリングを解放する液体劣化スプリング保持要素を示している。
【図39】図39は、図22及び図35に略対応する第4の変形に係る二重チャンバー装置の縦断面図であり、オリフィスストッパーと接触した上側表面を有する膨張可能な親水性材料を含む底カバーの変形態様を示している。
【図40】図40は、図39に類似した縦断面図であり、二重チャンバー装置の上側及び下側チャンバー内に含まれる液体を示し、オリフィスストッパーをオリフィスとしっかりと係止された係合状態へと上方に押している拡大した親水性材料を示している。
【図41】図41は、図35に略対応する第5の二重チャンバー装置の縦断面図であり、水性液体活性化沸騰性錠剤を含むハウジングを備える底カバーを示している。
【図42】図42は、液体活性沸騰性錠剤を含むハウジングの拡大側面図であり、ハウジング内の、液体流入アパーチャ及びガス逃散開口部を示している。
【図43】図43は、図41に類似した縦断面図であり、収容した液体を含む装置の上側及び下側チャンバーを示し、オリフィスとの密封係合状態へと上方に浮上され、下側チャンバー内の液体により接触されたとき液体活性錠剤により発生されたガスにより該オリフィス内へとしっかりと押しやられるオリフィスストッパーを示している。
【図44】図44は、液体活性沸騰性錠剤を含むハウジングの拡大図であり、該錠剤が装置の下側チャンバー内の液体により接触されたときガス泡を発生させた状態を示している。
【図45】図45は、第6の変形に係る二重チャンバー装置を示す図22及び図35に略対応する縦断面図であり、変形に係る底カバー及びこれに連係した変形に係るオリフィスストッパーを示し、直立オリフィスストッパー押しピンを有し、取り外し可能な非常に可撓性の高い分割リングスペーサーにより主要な底カバーから隔てられた2次的な底カバーを示している。
【図46】図46は、図45の取り外し可能な可撓性分割リングスペーサーの斜視図であり、その一般的な形状及び構成を示している。
【図47】図47は、図24及び図45に略対応する縦断面図であり、収容した液体を含む二重チャンバー装置の下側及び上側のチャンバーを示し、液体収容装置の重量が2次的な底カバーを主要な底カバーとの接触状態へと上方に押すように移動された取り外し可能な可撓性分割リングスペーサーを示し、図示のストッパー押しピンがオリフィスストッパーをオリフィス内に上方にしっかりと押している。
【図48】図48は、第6の変形に係る二重チャンバー装置からのその除去の後における取り外し可能な可撓性分割リングスペーサーの側面図である。
【図49】図49は、図45のライン49−49に沿って取られた横断面図であって、可撓性スペーサーが内部に設置された状態で2次的な底カバーの詳細を示している。
【図50】図50は、図22、35、39及び43に類似した縦断面図であって、ストッパーの拡がったスカート領域の下に設置され且つオリフィスに隣接した環状磁石の間で使用前分離を維持するためオリフィスストッパー及びオリフィスの間に取り外し可能に設置された可撓性スポンジ又は発泡部材を有する第7の変形に係る二重チャンバー装置を示している。
【図51】図51は、取り外された図50のスポンジ又は発泡部材の破断斜視図であって、その概略的な構造を示している。
【図52】図52は、図50に類似した縦断面図であり、取り外された可撓性スポンジ又は発泡部材を示し、オリフィスストッパーがオリフィスとの係合状態へと上方に浮かび上がり、オリフィスに隣接したストッパー上の磁石によりそのような係合状態に保持された状態にある、装置の上側及び下側チャンバー内に収容された液体を示している。
【図53】図53は、図50に略対応する縦断面図であり、オリフィスの回りに塗布された液体活性化セメントを保護するためオリフィスストッパー及びオリフィスの間に取り外し可能に設置された可撓性ペーパー部材を有する第8の変形に係る二重チャンバー装置を示している。
【図54】図54は、オリフィスの回りの液体活性セメントの領域を覆う可撓性ペーパー部材の一部分を示す拡大図である。
【図55】図55は、図53に類似した縦断面図であり、装置の上側及び下側チャンバーが液体を収容した状態で、取り外された可撓性ペーパー部材を示し、オリフィスとの密封係合状態へと上側に浮上され、オリフィスの回りの液体活性セメントによりオリフィス内に係止されたオリフィスストッパーを示している。
【図56】図56は、オリフィスの回りの液体活性セメントによりオリフィス内に係止されたオリフィスストッパーを示す、拡大図である。
【図57A】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Aは、ハンドルがまだ取り付けられていないことを除いて図20に表されたように組み立てられた二重チャンバー装置を示し、「殺菌済み」として装置を同定する殺菌明示テープで密封されたトップカバーを示している。
【図57B】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Bは、ハンドルが2種装置ボディに正に取り付けられようとしている状態を表している。
【図57C】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Cは、ハンドルが2種装置ボディに上方に取り付けられた状態を表している。
【図57D】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Dは、トップカバーのテープが除去された状態を表している。
【図57E】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Eは、トップカバーの除去の後、液体の流れが装置の上側チャンバー内に放出された状態を表している。
【図57F】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Fは、液体が装置ボディ内に受け取られた後、トップカバーを設置した状態を表している。
【図57G】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Gは、(図24に示されるように)ストッパーをオリフィス内に係止するため二重チャンバー装置上に下方に押す最終的な工程を表している。
【図57H】図57は、図19〜図24の二重チャンバー装置の操作上の使用形態を示す多数の工程を表す一連の図であって、図57Hは、二重チャンバーがその最終的な使用後の状態にあることを表している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする、前記横断内側壁と、
(d) 前記オリフィスの回りを取り囲む環状の垂れ下がり係止フランジであって、該フランジは、狭い内側環状係止凹部を有するように形成されている、前記係止フランジと、
(e) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、該ストッパーを前記オリフィスとの密封係合状態へと浮上させて前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、前記ストッパーは、該ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと受け入れられるとき前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように形成された幅の狭い外側環状ビードを有する、前記オリフィスストッパーと、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項2】
前記オリフィスは、円形形状で、前記横断壁の中央に配置されており、前記ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有して形成されている、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項3】
前記コンテナ外側壁は、略円柱状の形状をなす、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項4】
前記ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成され、該ストッパーに浮上時の安定性を提供するため該円形スカート領域の下方に配置されたフロートを備える、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項5】
前記フロートは、リング形状であり、前記下側チャンバー内で所定の液体の高さを提供するため選択された高さを有する、請求項4に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項6】
前記装置ボディは、前記開放底部に隣接してその外側の回りに幅の狭いビードを備え、前記底カバーは、前記ボディへの前記底カバーの取り付けのため前記ボディビードを超えて上方にスナップするように構成されている、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項7】
前記底カバーを超えて適合するようにサイズが定められた底カバー係止リングを備え、該底カバー係止リングは、該底カバーを前記ボディにしっかりと固定するため前記ボディにねじ込んで取り付けることができるように該ボディの形態に連係して構成されている、請求項6に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項8】
前記開放頂部を通して前記装置内に収容される液体の強力な流れを逸らすための手段を備え、該手段は、前記下側チャンバー内に収容された液体が前記ストッパーを前記オリフィス内に浮上させたとき該ストッパーが該オリフィス内へと堅く密封することを防止する、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項9】
前記逸れ手段は、前記トップカバーの代わりに前記装置ボディの前記開放頂部に取り外し可能に取り付けられた取り付け部材と、前記部材が前記装置ボディに取り付けられるとき及び前記下側チャンバー内に収容された液体により前記ストッパーが前記オリフィス内へと浮上されるとき前記ストッパーの直接上方の位置に前記取り付け部材に取り付けられたドーム形状の要素と、を備え、該ドーム形状の要素は、前記装置内に受け入れられる液体の前記強力な流れを前記オリフィスを取り囲む前記横断壁の領域へと逸らすように形成されている、請求項8に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項10】
ハンドルと、該ハンドルを前記取り付け部材に脱着可能に取り付けるための手段とを備える、請求項8に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項11】
前記上側チャンバーと前記下側チャンバーとの間で液体が漏れないことを確保するように前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段を備える、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項12】
前記ストッパー押し手段は、下方に延在する底カバー領域の回りに前記底カバー内に形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを備え、該ウェブは、前記装置を前記下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、前記底カバーの中央直立領域を前記ストッパーと係合させて該ストッパーを前記オリフィス内へと上方に押しやり、該ストッパーを通る液体漏れに対抗して前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする態様で上方に撓む、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項13】
前記底カバー直立領域が前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやって前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせるため前記ウェブが上方に撓むとき、該ウェブは、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを超えて液体が漏れないことを確実にするように、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止させるため中心を超えて固定し、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする、請求項12に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項14】
前記下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、より大きな装置ボディの設置面積と、前記下方に延在する底カバー領域に追加の高さとを提供するようにサイズが定められ、それにより前記ストッパーの前記オリフィス内への係止を確実にするため前記ウェブの前記中心を超えた固定と前記ストッパー外側環状ビードの前記係止フランジ環状凹部内への係止とを確保する、請求項13に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項15】
前記ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方で前記下側チャンバー内に配置されたスプリングを備え、該スプリングは、繊維ディスクにより圧縮状態に保持され、該繊維ディスクは、前記スプリングをその圧縮状態から解放するのに十分に該ディスクを柔らかくする所定長さの時間に亘って、前記下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答し、それにより該スプリングが前記ストッパーと係合して該ストッパーを前記オリフィス内に上方に押しやり、前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするようにした、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項16】
前記所定の長さの時間は、約20秒である、請求項15に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項17】
前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやり、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするため、前記スプリングがその圧縮状態から解放され、該解放されたスプリングは、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、前記ストッパー外側環状ビードの前記係止フランジ環状凹部内への掛かり止めをもたらし、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにした、請求項15に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項18】
前記ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方で前記下側チャンバー内に配置された、水性液体で非常に膨張することが可能な親水性要素を備え、該親水性要素は、前記下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答し、それにより該要素を前記ストッパーとの接触状態へと非常に膨張させ、該ストッパーを前記オリフィス内に上方に押しやり、前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項19】
前記親水性要素が、前記ストッパーを前記オリフィス内に上方に押しやり、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせるとき、膨張した前記親水性要素は、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、前記ストッパー外側環状ビードの前記係止フランジ環状凹部内への掛かり止めをもたらし、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにした、請求項18に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項20】
前記ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方で前記下側チャンバー内に配置された、液体溶解性の沸騰性錠剤を備え、該沸騰性錠剤は、前記下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答して前記ストッパーと接触するように上昇する大量のガス気泡を提供し、それにより該ストッパーを前記オリフィス内に上方に押しやり、前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項21】
前記ストッパー押し手段は、前記底カバーを通って上方に延在する中央領域を有する2次的な底カバーを備え、該中央領域は、細長い直立ストッパー係合ピンを有し、前記底カバーと前記2次的な底カバーとの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備えて使用前にそれらのカバー間で分離を維持し、前記装置及び内部に含まれる液体の使用後の重量が、前記スペーサーが除去されたとき、前記ストッパーを前記オリフィス内に押しやるように前記2次的底カバーピンを上方に移動させ、前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項22】
前記スペーサーが除去され、前記2次的底カバーピンが前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやり、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めし、前記装置が前記2次底カバー上に下方に押圧された後、該2次的底カバーは、前記底カバーに亘って上方にスナップさせられ、該2次的底カバーピンに前記ストッパーを前記オリフィス内に係止させ、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせ、それにより、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにした、請求項21に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項23】
前記ストッパー押し手段は、前記ストッパーに固定された磁石要素と、前記オリフィスに隣接して前記横断壁に固定された別の磁石要素と、を備え、前記オリフィス内への前記ストッパーの使用前の磁気吸引を防止するため前記ストッパー及び前記オリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、前記ストッパーを前記オリフィス内へと浮上させる程度に前記下側チャンバー内に導入されたとき、前記ストッパーは、前記オリフィス内へとしっかりと磁気的に引っ張られ、前記ストッパー外側環状ビードは、前記オリフィスをしっかりと密封するように前記磁石要素により前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めされる、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項24】
前記ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと磁気的に引っ張られ、前記ストッパー外側環状ビードが前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めされるとき、前記磁石要素は、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする、請求項23に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項25】
前記オリフィスの回りで前記横断壁に塗布された水性液体活性化接着剤を備え、前記オリフィス内への前記ストッパーの装置使用前の接着を防止するため前記ストッパー及び前記オリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、前記ストッパーを前記オリフィス内へと浮上させるように前記下側チャンバー内に導入されたとき、前記接着剤が活性化され、これによって前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように前記ストッパーを前記オリフィス内に係止する、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項26】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする、前記横断内側壁と、
(d) 前記オリフィスの回りを取り囲む環状の垂れ下がり係止フランジであって、該フランジは、狭い内側環状係止凹部を有するように形成されている、前記フランジと、
(e) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、該ストッパーを前記オリフィスとの密封係合状態へと浮上させて前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、前記ストッパーは、該ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと受け入れられるとき前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように形成された幅の狭い外側環状ビードを有する、前記オリフィスストッパーと、
(f) 前記下側チャンバー内に収容された液体が前記ストッパーを前記オリフィス内に浮上させるとき、前記ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと密封することを防止するように前記開放頂部を通って前記装置内に受け入れられる液体の強力な流れを逸らすための手段であって、該逸れ手段は、前記トップカバーの代わりに前記装置ボディの前記開放頂部に取り外し可能に取り付けられた取り付け部材と、前記部材が前記装置ボディに取り付けられるとき及び前記下側チャンバー内に収容された液体により前記ストッパーが前記オリフィス内へと浮上されるとき前記ストッパーの直接上方の位置にあるように前記取り付け部材に取り付けられたドーム形状の要素と、を備え、該ドーム形状の要素は、前記装置内に受け入れられる液体の前記強力な流れを前記オリフィスを取り囲む前記横断壁の領域へと逸らすように形成されている、前記逸れ手段と、
(g) ハンドルと、該ハンドルを前記取り付け部材に脱着可能に取り付けるための手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項27】
前記装置ボディは、剛性プラスチック材料から構成されている、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項28】
前記剛性プラスチック材料は、高密度のポリプロピレンを含む、請求項27に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項29】
前記上側及び下側チャンバーは、尿収集のための前記装置で使用するため、各々、約80ml及び約100mlの体積を有する、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項30】
細長いハンドルと、前記コンテナ外側壁の上側領域に該ハンドルを脱着可能に取り付けるための手段とを備え、該上側領域から該ハンドルが略径方向に突出するようにした、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項31】
前記ハンドルは、該ハンドルが前記コンテナ外側壁に取り付けられたとき上方向及び外側方向に角度をなす把持領域を有して形成される、請求項30に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項32】
前記下側チャンバーの領域内で前記コンテナ外側壁に設置されたエラストマー部材を備え、該エラストマー部材は、前記下側チャンバーから液体を取り出すことを可能にするように皮下注射器針により突き刺し可能である、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項33】
前記エラストマー要素は、皮下注射器針を突き刺し箇所から引き抜いた後、自動的に密封される、請求項32に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項34】
前記エラストマー要素を確実に覆うカバーを備え、該カバーは、前記エラストマー要素から脱着可能であるが、取り外し後には該エラストマー要素に再取り付けできなくなり、これにより、前記下側チャンバー内の液体に手を加えたという視覚的表示を提供する、請求項32に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項35】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、該ストッパーを前記オリフィスとの密封係合状態へと浮上させて前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項36】
前記コンテナ外側壁は、略円柱形状である、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項37】
前記装置ボディは、略円柱形状であり、前記開放底部に隣接してその外側の回りに形成された幅狭いビードを備え、前記底カバーは、該底カバーを前記ボディに取り付けるため前記ボディビードを超えて上方にスナップするように構成され、前記底カバーを超えて適合するようにサイズが定められた底カバー係止リングを備え、該底カバー係止リングは、該底カバーを前記ボディにしっかりと固定するため前記ボディにねじ込んで取り付けることができるように該ボディの形態に連係して構成されている、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項38】
前記装置ボディは、高密度のポリプロピレンプラスチック材料から形成される、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項39】
前記上側及び下側チャンバーは、尿収集のための前記装置で使用するため、各々、約80ml及び約100mlの体積を有する、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項40】
細長いハンドルと、前記コンテナ外側壁の上側領域に該ハンドルを脱着可能に取り付けるための手段とを備え、該上側領域から該ハンドルが略径方向に突出するようにし、前記ハンドルは、該ハンドルが前記コンテナ外側壁に取り付けられたとき上方向及び外側方向に角度をなす把持領域を有して形成される、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項41】
前記下側チャンバーの領域内で前記コンテナ外側壁に設置されたエラストマー部材を備え、該エラストマー部材は、前記下側チャンバーから液体を取り出すことを可能にするように皮下注射器針により突き刺し可能であり、前記エラストマー要素は、皮下注射器針を突き刺し箇所から引き抜いた後、自動的に密封され、該エラストマー要素を確実に覆うカバーを備え、該カバーは、該エラストマー要素から脱着可能であるが、取り外し後には該エラストマー要素に再取り付けできなくなり、これにより、前記下側チャンバー内の液体に手を加えたという視覚的表示を提供する、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項42】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該手段は、下方に延在する底カバー領域の回りに前記底カバー内に形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを備え、該ウェブは、前記装置を前記下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、前記底カバーの中央直立領域を前記ストッパーと係合させて該ストッパーを前記オリフィス内へと上方に押しやり、該ストッパーを通る液体漏れに対抗して前記オリフィスをしっかりと密封する態様で上方に撓む、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項43】
前記ウェブが上方に撓んで前記底カバー直立領域に前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやらせるとき、前記ウェブは、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止させるため中心を超えて係止し、液体が前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを超えて漏れないことを確実にするようにした、請求項42に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項44】
前記下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、前記下方に延在する底カバー領域により大きい装置ボディの設置面積及び追加の高さを提供するようにサイズが定められ、前記ウェブの前記中心を超えた係止を確実にし、前記ストッパーの前記オリフィス内への安全な係止を確実にするようにした、請求項43に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項45】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方に前記下側チャンバー内に配置されたスプリングを備え、該スプリングは、繊維ディスクにより圧縮された状態で保持され、該繊維ディスクは、少なくとも20秒間に亘って前記下側チャンバー内に収容された水性液体による接触に応答し、それにより前記ディスクは前記スプリングをその圧縮状態から解放するのに十分に柔らかくなり、前記ストッパーと係合し、該ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと密封するため該オリフィス内へと上方に押しやるようにした、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項46】
前記スプリングがその圧縮状態から解放されて前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやるとき、前記解放されたスプリングは、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、液体が前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを超えて漏れないことを確実にするようにする、請求項45に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項47】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方に前記下側チャンバー内に配置された親水性要素を備え、該親水性要素は、前記下側チャンバー内に収容された水性液体による接触に応答して、該要素は前記ストッパーと接触した状態となるように非常に膨張されて前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと密封するため該オリフィス内へと上方に押しやるようにした、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項48】
前記親水性要素が非常に膨張して前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやるとき、前記膨張した親水性要素は、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、液体が前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを超えて漏れないことを確実にするようにする、請求項47に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項49】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方に前記下側チャンバー内に配置された液体溶解性の沸騰性錠剤を備え、該沸騰性錠剤は、前記下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答して前記ストッパーと接触するように上昇する大量のガス気泡を提供し、それにより前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパーを該オリフィス内に上方に押しやるようにした、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項50】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記底カバーを通って上方に延在する中央領域を有する2次的な底カバーを備え、該中央領域は、細長い直立ストッパー係合ピンを有し、前記底カバーと前記2次的な底カバーとの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備えて使用前にそれらのカバー間で分離を維持し、前記装置及び内部に含まれる液体の使用後の重量が、前記スペーサーが除去されたとき、前記ストッパーを前記オリフィス内に押しやるように前記2次的底カバーピンを上方に移動させ、前記オリフィスをしっかりと密封させる、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項51】
前記スペーサーが除去され、前記2次的底カバーピンが前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやり、前記装置が前記2次底カバー上に下方に押圧された後、該2次的底カバーは、前記底カバーに亘って上方にスナップさせられ、該2次的底カバーピンに前記ストッパーを前記オリフィス内に係止させ、それにより、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにした、請求項50に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項52】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記ストッパーに固定された磁石要素と、前記オリフィスに隣接して前記横断壁に固定された別の磁石要素と、を備え、前記オリフィス内への前記ストッパーの装置使用前の磁気吸引を防止するため前記ストッパー及び前記オリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、前記ストッパーを前記オリフィス内へと浮上させる程度に前記下側チャンバー内に導入されたとき、前記ストッパーは、前記磁石要素により前記オリフィス内へとしっかりと磁気的に引っ張られ、前記オリフィスをしっかりと密封する、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項53】
前記ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと磁気的に引っ張られるとき、前記磁石要素は、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止する、請求項52に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項54】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記オリフィスの回りで前記横断壁に塗布された水性液体活性化接着剤を備え、前記オリフィス内への前記ストッパーの装置使用前の接着を防止するため前記ストッパー及び前記オリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、前記ストッパーを前記オリフィス内へと浮上させるように前記下側チャンバー内に導入されたとき、前記接着剤が活性化され、これによって前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように前記ストッパーを前記オリフィス内に係止する、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項55】
前記オリフィスの回りを取り囲む環状の垂れ下がり係止フランジを備え、該フランジは、狭い内側環状係止凹部を有するように形成され、前記ストッパーは、該ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと受け入れられるとき前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように形成された幅の狭い外側環状ビードを有して形成されている、請求項42、45、47、50及び52に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項56】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(f) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(g) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする中央オリフィスを有する、前記横断内側壁と、
(h) 前記オリフィスの下方で前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを停止させるため該ストッパーが前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答する、前記オリフィスストッパーと、
(i) 脱着可能なボディトップカバーと、
(j) 下方に延在する底カバー領域の回りに形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを有する脱着可能なボディ底カバーであって、該ウェブは、前記装置を前記下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、前記底カバーの中央直立領域を前記ストッパーと係合させて該ストッパーを前記オリフィス内へと上方に押しやる態様で上方に撓む、前記ボディ底カバーと、
(k) 前記装置が前記下方に延在する底カバー領域上に下方に押され、前記可撓性ウェブが上方に撓み、これにより下側チャンバーの体積を減少させるとき、前記下側チャンバー内の空気圧力を解放させるための手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項57】
前記下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、より大きな装置ボディの設置面積と、前記下方に延在する底カバー領域に追加の高さとを提供するようにサイズが定められ、それにより前記ウェブの前記中心を超えた固定と前記ストッパーの前記オリフィス内への安全な係止とを確実にするようにした、請求項56に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項58】
前記アパーチャ解放手段は、前記所定の液体高さを事実上超えたところに前記装置ボディの側壁を貫通して前記下側チャンバー内に形成された顕微鏡サイズのピンホールを備える、請求項56に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項59】
前記ピンホールは、約0.01mm乃至約0.05mmの間の直径を有する、請求項58に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項60】
前記底カバーを超えて適合するようにサイズが定められ、該底カバーを前記ボディにしっかりと係止するため該ボディにねじ込んで取り付けるように構成されている、底カバー係止リングを備えている、請求項56に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項61】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする中央オリフィスを有する、前記横断内側壁と、
(c) 前記オリフィスの下方で前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを停止させるため該ストッパーが前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答する、前記オリフィスストッパーと、
(d) 脱着可能なボディトップカバーと、
(e) 下方に延在する底カバー領域の回りに形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを有する脱着可能なボディ底カバーであって、該ウェブは、前記装置を前記下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、前記底カバーの中央直立領域を前記ストッパーと係合させて該ストッパーを前記オリフィス内へと上方に押しやる態様で上方に撓む、前記ボディ底カバーと、
(f) 前記所定の液体高さを事実上超えたところに前記装置ボディの側壁を貫通して前記下側チャンバー内に形成されたピンホールであって、該ピンホールは、前記装置が前記下方に延在した底カバー領域へと下方に押され、前記可撓性ウェブが上方に撓み、これにより下側チャンバー体積を減少させるとき、前記下側チャンバー内の圧力を解放させる、前記ピンホールと、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項62】
前記下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、より大きな装置ボディの設置面積と、前記下方に延在する底カバー領域に追加の高さとを提供するようにサイズが定められ、それにより前記ウェブの前記中心を超えた固定と前記ストッパーの前記オリフィス内への安全な係止とを確実にするようにした、請求項61に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項63】
前記底カバーを超えて適合するようにサイズが定められた底カバー係止リングを備え、該底カバー係止リングは、該底カバーを前記ボディにしっかりと固定するため前記ボディにねじ込んで取り付けることができるように構成されている、請求項61に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項1】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする、前記横断内側壁と、
(d) 前記オリフィスの回りを取り囲む環状の垂れ下がり係止フランジであって、該フランジは、狭い内側環状係止凹部を有するように形成されている、前記係止フランジと、
(e) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、該ストッパーを前記オリフィスとの密封係合状態へと浮上させて前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、前記ストッパーは、該ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと受け入れられるとき前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように形成された幅の狭い外側環状ビードを有する、前記オリフィスストッパーと、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項2】
前記オリフィスは、円形形状で、前記横断壁の中央に配置されており、前記ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有して形成されている、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項3】
前記コンテナ外側壁は、略円柱状の形状をなす、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項4】
前記ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成され、該ストッパーに浮上時の安定性を提供するため該円形スカート領域の下方に配置されたフロートを備える、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項5】
前記フロートは、リング形状であり、前記下側チャンバー内で所定の液体の高さを提供するため選択された高さを有する、請求項4に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項6】
前記装置ボディは、前記開放底部に隣接してその外側の回りに幅の狭いビードを備え、前記底カバーは、前記ボディへの前記底カバーの取り付けのため前記ボディビードを超えて上方にスナップするように構成されている、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項7】
前記底カバーを超えて適合するようにサイズが定められた底カバー係止リングを備え、該底カバー係止リングは、該底カバーを前記ボディにしっかりと固定するため前記ボディにねじ込んで取り付けることができるように該ボディの形態に連係して構成されている、請求項6に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項8】
前記開放頂部を通して前記装置内に収容される液体の強力な流れを逸らすための手段を備え、該手段は、前記下側チャンバー内に収容された液体が前記ストッパーを前記オリフィス内に浮上させたとき該ストッパーが該オリフィス内へと堅く密封することを防止する、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項9】
前記逸れ手段は、前記トップカバーの代わりに前記装置ボディの前記開放頂部に取り外し可能に取り付けられた取り付け部材と、前記部材が前記装置ボディに取り付けられるとき及び前記下側チャンバー内に収容された液体により前記ストッパーが前記オリフィス内へと浮上されるとき前記ストッパーの直接上方の位置に前記取り付け部材に取り付けられたドーム形状の要素と、を備え、該ドーム形状の要素は、前記装置内に受け入れられる液体の前記強力な流れを前記オリフィスを取り囲む前記横断壁の領域へと逸らすように形成されている、請求項8に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項10】
ハンドルと、該ハンドルを前記取り付け部材に脱着可能に取り付けるための手段とを備える、請求項8に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項11】
前記上側チャンバーと前記下側チャンバーとの間で液体が漏れないことを確保するように前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段を備える、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項12】
前記ストッパー押し手段は、下方に延在する底カバー領域の回りに前記底カバー内に形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを備え、該ウェブは、前記装置を前記下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、前記底カバーの中央直立領域を前記ストッパーと係合させて該ストッパーを前記オリフィス内へと上方に押しやり、該ストッパーを通る液体漏れに対抗して前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする態様で上方に撓む、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項13】
前記底カバー直立領域が前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやって前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせるため前記ウェブが上方に撓むとき、該ウェブは、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを超えて液体が漏れないことを確実にするように、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止させるため中心を超えて固定し、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする、請求項12に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項14】
前記下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、より大きな装置ボディの設置面積と、前記下方に延在する底カバー領域に追加の高さとを提供するようにサイズが定められ、それにより前記ストッパーの前記オリフィス内への係止を確実にするため前記ウェブの前記中心を超えた固定と前記ストッパー外側環状ビードの前記係止フランジ環状凹部内への係止とを確保する、請求項13に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項15】
前記ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方で前記下側チャンバー内に配置されたスプリングを備え、該スプリングは、繊維ディスクにより圧縮状態に保持され、該繊維ディスクは、前記スプリングをその圧縮状態から解放するのに十分に該ディスクを柔らかくする所定長さの時間に亘って、前記下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答し、それにより該スプリングが前記ストッパーと係合して該ストッパーを前記オリフィス内に上方に押しやり、前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするようにした、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項16】
前記所定の長さの時間は、約20秒である、請求項15に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項17】
前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやり、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするため、前記スプリングがその圧縮状態から解放され、該解放されたスプリングは、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、前記ストッパー外側環状ビードの前記係止フランジ環状凹部内への掛かり止めをもたらし、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにした、請求項15に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項18】
前記ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方で前記下側チャンバー内に配置された、水性液体で非常に膨張することが可能な親水性要素を備え、該親水性要素は、前記下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答し、それにより該要素を前記ストッパーとの接触状態へと非常に膨張させ、該ストッパーを前記オリフィス内に上方に押しやり、前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項19】
前記親水性要素が、前記ストッパーを前記オリフィス内に上方に押しやり、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせるとき、膨張した前記親水性要素は、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、前記ストッパー外側環状ビードの前記係止フランジ環状凹部内への掛かり止めをもたらし、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにした、請求項18に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項20】
前記ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方で前記下側チャンバー内に配置された、液体溶解性の沸騰性錠剤を備え、該沸騰性錠剤は、前記下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答して前記ストッパーと接触するように上昇する大量のガス気泡を提供し、それにより該ストッパーを前記オリフィス内に上方に押しやり、前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項21】
前記ストッパー押し手段は、前記底カバーを通って上方に延在する中央領域を有する2次的な底カバーを備え、該中央領域は、細長い直立ストッパー係合ピンを有し、前記底カバーと前記2次的な底カバーとの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備えて使用前にそれらのカバー間で分離を維持し、前記装置及び内部に含まれる液体の使用後の重量が、前記スペーサーが除去されたとき、前記ストッパーを前記オリフィス内に押しやるように前記2次的底カバーピンを上方に移動させ、前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせる、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項22】
前記スペーサーが除去され、前記2次的底カバーピンが前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやり、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めし、前記装置が前記2次底カバー上に下方に押圧された後、該2次的底カバーは、前記底カバーに亘って上方にスナップさせられ、該2次的底カバーピンに前記ストッパーを前記オリフィス内に係止させ、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めさせ、それにより、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにした、請求項21に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項23】
前記ストッパー押し手段は、前記ストッパーに固定された磁石要素と、前記オリフィスに隣接して前記横断壁に固定された別の磁石要素と、を備え、前記オリフィス内への前記ストッパーの使用前の磁気吸引を防止するため前記ストッパー及び前記オリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、前記ストッパーを前記オリフィス内へと浮上させる程度に前記下側チャンバー内に導入されたとき、前記ストッパーは、前記オリフィス内へとしっかりと磁気的に引っ張られ、前記ストッパー外側環状ビードは、前記オリフィスをしっかりと密封するように前記磁石要素により前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めされる、請求項11に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項24】
前記ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと磁気的に引っ張られ、前記ストッパー外側環状ビードが前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めされるとき、前記磁石要素は、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、前記ストッパー外側環状ビードを前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めする、請求項23に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項25】
前記オリフィスの回りで前記横断壁に塗布された水性液体活性化接着剤を備え、前記オリフィス内への前記ストッパーの装置使用前の接着を防止するため前記ストッパー及び前記オリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、前記ストッパーを前記オリフィス内へと浮上させるように前記下側チャンバー内に導入されたとき、前記接着剤が活性化され、これによって前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように前記ストッパーを前記オリフィス内に係止する、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項26】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする、前記横断内側壁と、
(d) 前記オリフィスの回りを取り囲む環状の垂れ下がり係止フランジであって、該フランジは、狭い内側環状係止凹部を有するように形成されている、前記フランジと、
(e) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、該ストッパーを前記オリフィスとの密封係合状態へと浮上させて前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、前記ストッパーは、該ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと受け入れられるとき前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように形成された幅の狭い外側環状ビードを有する、前記オリフィスストッパーと、
(f) 前記下側チャンバー内に収容された液体が前記ストッパーを前記オリフィス内に浮上させるとき、前記ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと密封することを防止するように前記開放頂部を通って前記装置内に受け入れられる液体の強力な流れを逸らすための手段であって、該逸れ手段は、前記トップカバーの代わりに前記装置ボディの前記開放頂部に取り外し可能に取り付けられた取り付け部材と、前記部材が前記装置ボディに取り付けられるとき及び前記下側チャンバー内に収容された液体により前記ストッパーが前記オリフィス内へと浮上されるとき前記ストッパーの直接上方の位置にあるように前記取り付け部材に取り付けられたドーム形状の要素と、を備え、該ドーム形状の要素は、前記装置内に受け入れられる液体の前記強力な流れを前記オリフィスを取り囲む前記横断壁の領域へと逸らすように形成されている、前記逸れ手段と、
(g) ハンドルと、該ハンドルを前記取り付け部材に脱着可能に取り付けるための手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項27】
前記装置ボディは、剛性プラスチック材料から構成されている、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項28】
前記剛性プラスチック材料は、高密度のポリプロピレンを含む、請求項27に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項29】
前記上側及び下側チャンバーは、尿収集のための前記装置で使用するため、各々、約80ml及び約100mlの体積を有する、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項30】
細長いハンドルと、前記コンテナ外側壁の上側領域に該ハンドルを脱着可能に取り付けるための手段とを備え、該上側領域から該ハンドルが略径方向に突出するようにした、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項31】
前記ハンドルは、該ハンドルが前記コンテナ外側壁に取り付けられたとき上方向及び外側方向に角度をなす把持領域を有して形成される、請求項30に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項32】
前記下側チャンバーの領域内で前記コンテナ外側壁に設置されたエラストマー部材を備え、該エラストマー部材は、前記下側チャンバーから液体を取り出すことを可能にするように皮下注射器針により突き刺し可能である、請求項1に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項33】
前記エラストマー要素は、皮下注射器針を突き刺し箇所から引き抜いた後、自動的に密封される、請求項32に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項34】
前記エラストマー要素を確実に覆うカバーを備え、該カバーは、前記エラストマー要素から脱着可能であるが、取り外し後には該エラストマー要素に再取り付けできなくなり、これにより、前記下側チャンバー内の液体に手を加えたという視覚的表示を提供する、請求項32に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項35】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、該ストッパーを前記オリフィスとの密封係合状態へと浮上させて前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項36】
前記コンテナ外側壁は、略円柱形状である、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項37】
前記装置ボディは、略円柱形状であり、前記開放底部に隣接してその外側の回りに形成された幅狭いビードを備え、前記底カバーは、該底カバーを前記ボディに取り付けるため前記ボディビードを超えて上方にスナップするように構成され、前記底カバーを超えて適合するようにサイズが定められた底カバー係止リングを備え、該底カバー係止リングは、該底カバーを前記ボディにしっかりと固定するため前記ボディにねじ込んで取り付けることができるように該ボディの形態に連係して構成されている、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項38】
前記装置ボディは、高密度のポリプロピレンプラスチック材料から形成される、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項39】
前記上側及び下側チャンバーは、尿収集のための前記装置で使用するため、各々、約80ml及び約100mlの体積を有する、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項40】
細長いハンドルと、前記コンテナ外側壁の上側領域に該ハンドルを脱着可能に取り付けるための手段とを備え、該上側領域から該ハンドルが略径方向に突出するようにし、前記ハンドルは、該ハンドルが前記コンテナ外側壁に取り付けられたとき上方向及び外側方向に角度をなす把持領域を有して形成される、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項41】
前記下側チャンバーの領域内で前記コンテナ外側壁に設置されたエラストマー部材を備え、該エラストマー部材は、前記下側チャンバーから液体を取り出すことを可能にするように皮下注射器針により突き刺し可能であり、前記エラストマー要素は、皮下注射器針を突き刺し箇所から引き抜いた後、自動的に密封され、該エラストマー要素を確実に覆うカバーを備え、該カバーは、該エラストマー要素から脱着可能であるが、取り外し後には該エラストマー要素に再取り付けできなくなり、これにより、前記下側チャンバー内の液体に手を加えたという視覚的表示を提供する、請求項35に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項42】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該手段は、下方に延在する底カバー領域の回りに前記底カバー内に形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを備え、該ウェブは、前記装置を前記下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、前記底カバーの中央直立領域を前記ストッパーと係合させて該ストッパーを前記オリフィス内へと上方に押しやり、該ストッパーを通る液体漏れに対抗して前記オリフィスをしっかりと密封する態様で上方に撓む、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項43】
前記ウェブが上方に撓んで前記底カバー直立領域に前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやらせるとき、前記ウェブは、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止させるため中心を超えて係止し、液体が前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを超えて漏れないことを確実にするようにした、請求項42に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項44】
前記下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、前記下方に延在する底カバー領域により大きい装置ボディの設置面積及び追加の高さを提供するようにサイズが定められ、前記ウェブの前記中心を超えた係止を確実にし、前記ストッパーの前記オリフィス内への安全な係止を確実にするようにした、請求項43に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項45】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方に前記下側チャンバー内に配置されたスプリングを備え、該スプリングは、繊維ディスクにより圧縮された状態で保持され、該繊維ディスクは、少なくとも20秒間に亘って前記下側チャンバー内に収容された水性液体による接触に応答し、それにより前記ディスクは前記スプリングをその圧縮状態から解放するのに十分に柔らかくなり、前記ストッパーと係合し、該ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと密封するため該オリフィス内へと上方に押しやるようにした、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項46】
前記スプリングがその圧縮状態から解放されて前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやるとき、前記解放されたスプリングは、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、液体が前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを超えて漏れないことを確実にするようにする、請求項45に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項47】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方に前記下側チャンバー内に配置された親水性要素を備え、該親水性要素は、前記下側チャンバー内に収容された水性液体による接触に応答して、該要素は前記ストッパーと接触した状態となるように非常に膨張されて前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと密封するため該オリフィス内へと上方に押しやるようにした、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項48】
前記親水性要素が非常に膨張して前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやるとき、前記膨張した親水性要素は、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止し、液体が前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを超えて漏れないことを確実にするようにする、請求項47に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項49】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記ストッパーの下方に前記下側チャンバー内に配置された液体溶解性の沸騰性錠剤を備え、該沸騰性錠剤は、前記下側チャンバー内に収容された水性液体との接触に応答して前記ストッパーと接触するように上昇する大量のガス気泡を提供し、それにより前記オリフィスをしっかりと密封するため前記ストッパーを該オリフィス内に上方に押しやるようにした、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項50】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記底カバーを通って上方に延在する中央領域を有する2次的な底カバーを備え、該中央領域は、細長い直立ストッパー係合ピンを有し、前記底カバーと前記2次的な底カバーとの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備えて使用前にそれらのカバー間で分離を維持し、前記装置及び内部に含まれる液体の使用後の重量が、前記スペーサーが除去されたとき、前記ストッパーを前記オリフィス内に押しやるように前記2次的底カバーピンを上方に移動させ、前記オリフィスをしっかりと密封させる、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項51】
前記スペーサーが除去され、前記2次的底カバーピンが前記ストッパーを前記オリフィス内にしっかりと押しやり、前記装置が前記2次底カバー上に下方に押圧された後、該2次的底カバーは、前記底カバーに亘って上方にスナップさせられ、該2次的底カバーピンに前記ストッパーを前記オリフィス内に係止させ、それにより、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするようにした、請求項50に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項52】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記ストッパーに固定された磁石要素と、前記オリフィスに隣接して前記横断壁に固定された別の磁石要素と、を備え、前記オリフィス内への前記ストッパーの装置使用前の磁気吸引を防止するため前記ストッパー及び前記オリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、前記ストッパーを前記オリフィス内へと浮上させる程度に前記下側チャンバー内に導入されたとき、前記ストッパーは、前記磁石要素により前記オリフィス内へとしっかりと磁気的に引っ張られ、前記オリフィスをしっかりと密封する、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項53】
前記ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと磁気的に引っ張られるとき、前記磁石要素は、前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように、前記ストッパーを前記オリフィス内に係止する、請求項52に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項54】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディのための、脱着可能なトップカバー及び脱着可能な底カバーと、
(c) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、横断内側壁オリフィスに向かって下方へとテーパーが形成されて、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にし、前記オリフィスは円形に形成され、前記横断壁の中央に配置されている、前記横断内側壁と、
(d) 前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、上側円錐オリフィス密封領域を有し、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを防止するため該ストッパーの前記上側円錐オリフィス密封領域が前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答し、該ストッパーは、外側に拡がった円形スカート領域を有して形成される、前記オリフィスストッパーと、
(e) 前記ストッパーに浮上安定性を提供するため前記円形スカート領域の下方に配置されたフロートであって、該フロートは、リング状に形成され、前記下側チャンバー内で所定の液体高さを提供するように選択された高さを有する、前記フロートと、
(f) 前記ストッパーを前記オリフィスとの緊密な密封関係へと押しやるための手段であって、該ストッパー押し手段は、前記オリフィスの回りで前記横断壁に塗布された水性液体活性化接着剤を備え、前記オリフィス内への前記ストッパーの装置使用前の接着を防止するため前記ストッパー及び前記オリフィスの間に配置された取り外し可能なスペーサーを備え、液体が、前記ストッパーを前記オリフィス内へと浮上させるように前記下側チャンバー内に導入されたとき、前記接着剤が活性化され、これによって前記上側チャンバー及び前記下側チャンバーの間で前記ストッパーを通って液体が漏れないことを確実にするように前記ストッパーを前記オリフィス内に係止する、前記手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項55】
前記オリフィスの回りを取り囲む環状の垂れ下がり係止フランジを備え、該フランジは、狭い内側環状係止凹部を有するように形成され、前記ストッパーは、該ストッパーが前記オリフィス内にしっかりと受け入れられるとき前記係止フランジ環状凹部内に掛かり止めするように形成された幅の狭い外側環状ビードを有して形成されている、請求項42、45、47、50及び52に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項56】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(f) 連続的な外側壁、開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(g) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする中央オリフィスを有する、前記横断内側壁と、
(h) 前記オリフィスの下方で前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを停止させるため該ストッパーが前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答する、前記オリフィスストッパーと、
(i) 脱着可能なボディトップカバーと、
(j) 下方に延在する底カバー領域の回りに形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを有する脱着可能なボディ底カバーであって、該ウェブは、前記装置を前記下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、前記底カバーの中央直立領域を前記ストッパーと係合させて該ストッパーを前記オリフィス内へと上方に押しやる態様で上方に撓む、前記ボディ底カバーと、
(k) 前記装置が前記下方に延在する底カバー領域上に下方に押され、前記可撓性ウェブが上方に撓み、これにより下側チャンバーの体積を減少させるとき、前記下側チャンバー内の空気圧力を解放させるための手段と、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項57】
前記下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、より大きな装置ボディの設置面積と、前記下方に延在する底カバー領域に追加の高さとを提供するようにサイズが定められ、それにより前記ウェブの前記中心を超えた固定と前記ストッパーの前記オリフィス内への安全な係止とを確実にするようにした、請求項56に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項58】
前記アパーチャ解放手段は、前記所定の液体高さを事実上超えたところに前記装置ボディの側壁を貫通して前記下側チャンバー内に形成された顕微鏡サイズのピンホールを備える、請求項56に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項59】
前記ピンホールは、約0.01mm乃至約0.05mmの間の直径を有する、請求項58に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項60】
前記底カバーを超えて適合するようにサイズが定められ、該底カバーを前記ボディにしっかりと係止するため該ボディにねじ込んで取り付けるように構成されている、底カバー係止リングを備えている、請求項56に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項61】
二重チャンバー液体受け取り保持装置であって、
(a) 開放頂部及び開放底部を有する、液体受け取り保持ボディと、
(b) 前記ボディを上側液体受け取り保持チャンバーと下側液体受け取り保持チャンバーとに分割する略漏斗形状の横断内側壁であって、該横断内側壁は、前記上側及び下側のチャンバー間の液体流れの連通を可能にする中央オリフィスを有する、前記横断内側壁と、
(c) 前記オリフィスの下方で前記下側チャンバー内に配置されたオリフィスストッパーであって、該ストッパーは、前記下側チャンバー内への液体流れを停止させるため該ストッパーが前記オリフィスと係合するように前記ストッパーを浮上させるため所定の高さにまで前記下側チャンバーを充填する液体に応答する、前記オリフィスストッパーと、
(d) 脱着可能なボディトップカバーと、
(e) 下方に延在する底カバー領域の回りに形成された環状のスプリング状の可撓性ウェブを有する脱着可能なボディ底カバーであって、該ウェブは、前記装置を前記下方に延在する底カバー領域へと下方に押すことに応答して、前記底カバーの中央直立領域を前記ストッパーと係合させて該ストッパーを前記オリフィス内へと上方に押しやる態様で上方に撓む、前記ボディ底カバーと、
(f) 前記所定の液体高さを事実上超えたところに前記装置ボディの側壁を貫通して前記下側チャンバー内に形成されたピンホールであって、該ピンホールは、前記装置が前記下方に延在した底カバー領域へと下方に押され、前記可撓性ウェブが上方に撓み、これにより下側チャンバー体積を減少させるとき、前記下側チャンバー内の圧力を解放させる、前記ピンホールと、
を備える、二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項62】
前記下方に延在する底カバー領域に取り付けるようにサイズが定められた底カバー延長部を備え、該底カバー延長部は、より大きな装置ボディの設置面積と、前記下方に延在する底カバー領域に追加の高さとを提供するようにサイズが定められ、それにより前記ウェブの前記中心を超えた固定と前記ストッパーの前記オリフィス内への安全な係止とを確実にするようにした、請求項61に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【請求項63】
前記底カバーを超えて適合するようにサイズが定められた底カバー係止リングを備え、該底カバー係止リングは、該底カバーを前記ボディにしっかりと固定するため前記ボディにねじ込んで取り付けることができるように構成されている、請求項61に記載の二重チャンバー液体受け取り保持装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図6a】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図23a】
【図24】
【図24a】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57A】
【図57B】
【図57C】
【図57D】
【図57E】
【図57F】
【図57G】
【図57H】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図6a】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図23a】
【図24】
【図24a】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57A】
【図57B】
【図57C】
【図57D】
【図57E】
【図57F】
【図57G】
【図57H】
【公表番号】特表2007−527519(P2007−527519A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518658(P2006−518658)
【出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/019680
【国際公開番号】WO2005/003725
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(506003174)
【出願人】(506003185)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/019680
【国際公開番号】WO2005/003725
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(506003174)
【出願人】(506003185)
【Fターム(参考)】
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