説明

二重容器

【課題】透明または半透明の素材で形成した外容器と、内容器を、常に容器の前面側を位置合わせして装着させることができ、内容器に施した装飾を、外容器の外周壁を透して見ることができる二重容器を提供すること。
【解決手段】透明または半透明の素材で形成された外容器本体A1と、外容器本体A内に装着される内容器本体Bと、内容器本体B1に装着されるキャップとから形成された二重容器であって、外容器本体A1の外周壁2の外周には、装飾部3が配設され、外周壁2の内周上面には、左右両側に嵌合凹部6、背面側に係合凹部7が凹設され、内容器本体B1の外周壁の外周には、装飾部が配設され、左右両側と背面側に、外容器本体A1の二つの嵌合凹部6と係合凹部7に挿入する係合凸部21が配設され、外容器本体A1の二つの嵌合凹部6と係合凹部7に、内容器本体B1の三つの係合凸部21が係合し、常に容器の前面側を位置合わせして装着することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重容器、とくに内容器と、透明または半透明の素材で形成された外容器に装飾を施した二重容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
内容物を収納する内容器を、装飾した外容器の内方に装着する合成樹脂製の二重容器は従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、外容器を透明または半透明の素材で形成し、内容器の外周壁に施した装飾を外容器の外周壁を透して見るようにした二重容器も従来より知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
さらに、内容器の内容物を使用し終わった後に、内容器を外容器から取外し、内容物が充填された新しい内容器を装着して、再度使用するようにした二重容器も従来より周知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公昭53−53654号公報
【特許文献2】特開平11−278559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1記載の二重容器では、内容器と外容器の双方に、装飾が施されていなかった。
【0007】
また、上記特許文献2記載の二重容器では、内容器の装飾を外容器の外周壁を透して見ることはできるが、外容器の外周壁に装飾を施した場合、内容器の装飾が外容器に対してどの位置に来るか解らず、外容器の装飾と内容器の装飾が意図せず重なり合い、装飾の意味がわからなくなるので、外容器の装飾が施されていなかった。
【0008】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、透明または半透明の素材で形成した外容器と、内容器を、常に容器の前面側を位置合わせして装着させることができ、内容器に施した装飾を、外容器の外周壁を透して見ることができるとともに、内容器の装飾と外容器の装飾を重ねて見ることのできる二重容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するため、二重容器として、透明または半透明の素材で形成された外容器本体と、外容器本体内に装着される内容器本体と、内容器本体に装着されるキャップとから形成された二重容器であって、外容器本体の外周壁の外周には、装飾部が配設され、外周壁の内周上面には、左右両側に嵌合凹部、背面側に係合凹部が凹設され、内容器本体の外周壁の外周には、装飾部が配設され、左右両側と背面側に、外容器本体の二つの嵌合凹部と係合凹部に挿入する係合凸部が配設され、外容器本体の二つの嵌合凹部と係合凹部に、内容器本体の三つの係合凸部が係合し、外容器本体と内容器本体を、常に容器の前面側を位置合わせして装着させることができるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0010】
嵌合凹部と係合凹部の実施例として、嵌合凹部は、外周壁の上端から下方に向かって所定の高さまで、所定の横幅で形成された挿入縦凹溝と、挿入縦凹溝の下部左側から左方向に連設され、下方に向かって所定の高さまで、挿入縦凹溝と同一の横幅で形成された縦凹溝とからなり、係合凹部は、外周壁の上端から下方に向かって所定の高さまで、挿入縦凹溝のほぼ二倍の横幅で形成された幅広挿入縦凹溝と、幅広侵入縦凹溝の下端左側から下方に向かって所定の高さまで、挿入縦凹溝と同一の横幅で形成された縦凹溝とからなることを特徴とする構成を採用する。
【0011】
装飾部の実施例として、外容器本体と内容器本体の外周壁の前面側に、装飾部が配設され、外容器本体と内容器本体を装着した時に、外容器本体の外周壁を透して、内容器本体の装飾部を外容器本体の装飾部と重ねて見ることができるようにしたことを特徴と構成を採用する。
【0012】
キャップの実施例として、キャップは、透明または半透明の素材で形成された外キャップと、外キャップ内に装着されるとともに内容器本体に装着される内キャップとからなり、内キャップの外周壁の前面側に、装飾部が配設され、外キャップの外周壁を透して、内キャップの装飾部を見ることができるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の二重容器は、外容器本体に配設した二つの嵌合凹部と係合凹部に、内容器本体に配設した三つの係合凸部がそれぞれ係合することによって、外容器と内容器を、常に容器の前面側を位置合わせして装着させることができる。
【0014】
外容器と内容器を、常に容器の前面側を位置合わせして装着させることができることにより、内容器に施した装飾を、外容器の外周壁を透して見ることができるとともに、内容器の装飾と外容器の装飾とを任意の形で重ね合わせて見ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本願発明の二重容器の説明図で、(a)は一部断面前面図、(b)は(a)のA−A線における断面上面図である。
【図2】外容器本体の説明図で、(a)は断面図、(b)は前面図である。
【図3】外容器本体の説明図で、(a)は上面図、(b)は嵌合凹部の拡大図、(c)は係合凹部の拡大図である。
【図4】内容器本体の説明図で、(a)は上面図、(b)は一部断面前面図である。
【図5】嵌合凹部と係合凹部、係合凸部の作用説明図で、(a)は外容器本体に内容器本体を装着し始めたとき、(b)は装着終了時である。
【図6】二重容器の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の二重容器の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、Aは外容器本体A1と外キャップA2とからなる透明または半透明の素材で形成された円形の外容器、Bは外容器A内に装着される内容器本体B1と内キャップB2とからなる不透明の素材で形成された円形の内容器である。
【0017】
外容器本体A1は、図1、2に示すように、底壁1と、底壁1の外縁に立設される外周壁2とからなっている。
【0018】
外周壁2の外周には、図1、2(b)、3(a)に示すように、前面側に商品のロゴなどの装飾を施したメイン装飾部3と、背面側に能書きなどの装飾を施したサブ装飾部4が配設されている。
【0019】
外周壁2の内周には、図1、2(a)、3(a)に示すように、上端に段部5が周設され、上面から見て左右両側のそれぞれに上端が開口する嵌合凹部6と、背面側に上端が開口する係合凹部7が、段部5の下端から下方に向かって凹設されている。
【0020】
嵌合凹部6は、図1、2(a)、3(a)、3(b)に示すように、内周側から見て、外周壁2の上端から下方に向かって所定の高さまで、所定の横幅で形成された挿入縦凹溝6aと、該挿入縦凹溝6aの下部左側から左方向にずれて連設され、下方に向かって所定の高さまで、挿入縦凹溝6aと同一の横幅で形成された縦凹溝6bとから形成されている。
【0021】
係合凹部7は、図1、2(a)、3(a)、3(c)に示すように、内周側から見て、外周壁2の上端から下方に向かって所定の高さまで、嵌合凹部6の挿入縦凹溝6aのほぼ二倍の横幅で形成された幅広挿入縦凹溝7aと、該幅広挿入縦凹溝7aの下端左側から下方に向かって所定の高さまで、挿入縦凹溝6aと同一の横幅で形成された縦凹溝7bとから形成されている。
【0022】
嵌合凹部6の挿入縦凹溝6aと係合凹部7の幅広侵入縦凹溝7aの下端はほぼ同じ高さで形成され、嵌合凹部6の縦凹溝6bと係合凹部7の縦凹溝7bの下端はほぼ同じ高さで形成されている。
【0023】
外キャップA2は、図1に示すように、頂壁10と、頂壁10の外縁から垂設される外周壁11とからなっており、外周壁11の内周下部には、回転止め凹部12が配設され、外キャップA2は、内方に内キャップB2が空回りしないように嵌着するようになっている。
【0024】
内容器本体B1は、図1、図4に示すように、底壁15と、底壁15の外縁に立設される内周壁16と、内周壁16の外周の所定の高さに連設されるフランジ17と、フランジ17の下面に垂設される外周壁18とからなっており、底壁15上面と内周壁16の内面との間に内容物が収納される。
【0025】
内周壁16の外周上部には、ねじ19が螺設されている。
【0026】
フランジ17は、内容器本体B1を外容器本体A1に装着する時に、フランジ17の側面および下面外縁部が、外容器本体A1の外周壁2の段部5と係合し、フランジ17の上面が外周壁2の上面と面一となるように形成されている。
【0027】
外周壁18の外周には、上面から見て、前面側に、装飾を施した本体装飾部20が配設され、左右両側と背面側に、外容器本体A1の二つの嵌合凹部6と係合凹部7にそれぞれの開口に挿入する位置に係合凸部21が配設されている。
【0028】
係合凸部21は、外容器本体A1の挿入縦凹溝6aと縦凹溝6bと縦凹溝7bの横幅内で可動可能な径で形成されているとともに、内容器本体B1を外容器本体A1に装着した時に、下端部が縦凹溝6bおよび縦凹溝7bに当接する高さで外周壁18外周に配設されている。
【0029】
内キャップB2は、図1に示すように、頂壁25と、頂壁25の外縁から垂設される外周壁26とからなっている。
また、好ましくは、頂壁25の下面および外周壁26の内周上端部に、パッキンPが装着されるとよい。
【0030】
外周壁26には、内周に、内容器本体B1の内周壁16のねじ19と螺合するねじ27が螺設され、外周下部に、外キャップA2の外周壁11の回転止め凹部12と係合する回転止め突部28が配設されている。
【0031】
また、回転止め突部28と回転止め凹部12は、内キャップB2を内容器本体B1に螺合して閉蓋した際に、内容器Bの前面側に位置する個所には配設されず、外周壁26の外周の閉蓋した際に前面側となる位置には、内容器本体B1の外周壁18の本体装飾部20と連なる位置にキャップ装飾部29が配設されている。
【0032】
次に本発明の作用効果について説明する。
本発明の容器の組み立ては、まず、内容器本体B1を外容器本体A1内に装着させる。
【0033】
まず、内容器本体B1と外容器本体A1の前面側を位置合わせして、内容器本体B1を外容器本体A1内に下降させていくとともに、内容器本体B1の外周壁18の左右両側と背面側に配設した係合凸部21を、外容器本体A1の外周壁2に形成した左右両側の嵌合凹部6の挿入縦凹溝6aと背面側の係合凹部7の幅広侵入縦凹溝7aにそれぞれの開口から挿入させていく。
【0034】
その際、内容器本体B1と外容器本体A1の前面側を位置合わせしないと、内容器本体B1の係合凸部21のいずれかが、外容器本体A1の外周壁2の二つの嵌合凹部6または係合凹部7のいずれかの開口に挿入できず、外周壁2の段部5上面に当接し、内容器本体B1の外容器本体A1内に対する下降が阻止されるので、内容器本体B1を外容器本体A1内に装着できない。
【0035】
位置合わせして、それぞれの係合凸部21を、挿入縦凹溝6aと幅広侵入縦凹溝7aに挿入させていくと、図5(a)に示すように、それぞれの係合凸部21の下端が、挿入縦凹溝6aと幅広侵入縦凹溝7aの下端面に当接し、内容器本体B1の外容器本体A1内に対する下降が止められる。
【0036】
次に、内容器本体B1を外容器本体A1に対して、反時計回りに廻動させ、図5(b)に示すように、それぞれの係合凸部21を嵌合凹部6の縦凹溝6b内と係合凹部7の縦凹溝7bの開口に移動させると、係合凸部21と段部5との当接が外れ、内容器本体B1の外容器本体A1内に対する下降が再開される。
【0037】
下降が進むと、それぞれの係合凸部21の下端が、縦凹溝6bと縦凹溝7bの下端面に当接するとともに、内容器本体B1の外周壁18の下端面が、外容器本体A1の底壁1の上面に当接し、また、内容器本体B1のフランジ17の側面および下面外縁部が、外容器本体A1の外周壁2の段部5と当接し、内容器本体B1が、外容器本体A1内に装着される。
【0038】
最後に、内キャップB2の上方から外キャップA2を嵌着させた後、内容器本体B1に内キャップB2を螺着すると、閉蓋した内容器Bを内方に装着した外容器Aとなる。
【0039】
その際、内容器Bは、前面側の位置に本体装飾部20とキャップ装飾部29が連なっている。
【0040】
本発明の容器は、外容器Aが透明または半透明な素材で形成されているので、図6に示すように、外容器Aを透して内容器Bの装飾を見ることができる。
【0041】
外容器本体A1の外周壁2の前面側に配設した商品のロゴなどの装飾を施したメイン装飾部3と、内容器本体B1の外周壁18の前面側に配設した本体装飾部20が重なるので、外周壁2を透してメイン装飾部3と本体装飾部20を重ねて見ることができ、装飾の重ね効果を得ることができる。
【0042】
また、外キャップA2を透して内キャップB2の外周壁26の前面側に配設したキャップ装飾部29を見ることができるので、内容器本体B1の本体装飾部20とともにメイン装飾部3と重ねて見ることができ、趣のある装飾効果が得られる。
【0043】
本発明の容器は、内容器本体B1の外周壁18の左右両側と背面側に配設した三つの係合凸部21と、外容器本体A1の外周壁2の二つの嵌合凹部6と係合凹部7とのそれぞれの係合により、内容器Bが外容器A内に、常に容器の前面側を位置合わせして装着される。
したがって、内容器本体B1の前面側にある本体装飾部20が、外容器本体A1の背面側にあるサブ装飾部4に重なって装着されることがない。
【0044】
上記実施形態では、外容器本体A1の外周壁2の外周にメイン装飾部3とサブ装飾部4を配設したが、外容器本体A1は、透明または半透明の素材で形成されているので、メイン装飾部3とサブ装飾部4を表面を外側に向けて外周壁2の内周に配設してもよい。
その際は、外容器本体A1の外周壁2を透し、サブ装飾部4とメイン装飾部3および内容器本体B1の本体装飾部20を見ることができる。
また、外容器本体A1の外周壁2の外周と内周の両方に装飾を設けるようにしてもよく、装飾部を配設する外容器本体A1の外周壁2の面は、上記実施形態の形態に限定されない。
【0045】
上記実施形態では、外容器Aを外容器本体A1と外キャップA2とし、内容器Bを内容器本体B1と内キャップB2とし、外キャップA2内に内キャップB2を嵌着しキャップとしたが、キャップの装飾が必要でなければ、キャップを内容器本体B1の口筒部に螺着するとともに、外周が外容器本体A1の外周に連なるように形成されたキャップとしてもよい。
また、内キャップB2を、外キャップA2の内方に接着して完全に一体化させてもよいので、キャップの構成は、上記実施形態の形態に限定されない。
【0046】
内容器本体B1内の内容物が使用してなくなったら、外容器本体A1内から使用済みの内容器本体B1を外し、内容物を充填した新しい内容器本体B1を外容器本体A1内に装着すると、再び使用することができる。
【0047】
内容器本体B1を外容器本体A1から外すには、まず、内容器本体B1を、外容器本体A1に対して上方に持ち上げる。
【0048】
内容器本体B1の上昇が進むと、外容器本体A1のそれぞれの嵌合凹部6の縦凹溝6bの上端面に、内容器本体B1のそれぞれの係合凸部21の上端が当接し、上昇が一旦止められる。
【0049】
上昇が止められた後に、内容器本体B1を外容器本体A1に対して、時計回りに廻動させ、図5(a)に示すように、それぞれの係合凸部21を嵌合凹部6の挿入縦凹溝6a内と係合凹部7の幅広侵入縦凹溝7aに移動させることによって、内容器本体B1の外容器本体A1内に対する上昇を再開することができ、内容器本体B1を外容器本体A1から外すことができる。
【0050】
内容器本体B1の外容器本体A1に対する上昇が一旦止められることによって、内容器本体B1が外容器本体A1から簡単に外されることを阻止するので、容器使用中に内容器本体B1が外容器本体A1から外れることを防止することができる。
【0051】
上記実施形態では、外容器本体A1の外周壁2の内周に、左右両側のそれぞれに嵌合凹部6と、背面側に係合凹部7を凹設しているが、内容器本体B1の外周壁18の外周の左右両側と背面側に配設した係合凸部21とそれぞれ係合して、内容器Bと外容器Aとの前面側の位置合わせができるとともに、簡単に外れることを防止することができればよいので、外容器本体A1の外周壁2の内周の左右両側および背面側の三個所に嵌合凹部6を設けるようにしてもよい。
【0052】
上記実施形態では、内容器Bの装飾を前面側のみに設け、外容器Aの装飾を前面側に設け、透明または半透明の素材で形成された外容器Aの外周壁を透して、容器の前面側で外容器Aの装飾と内容器Bの装飾による装飾の重ね効果を得ているが、本発明の容器は、外容器Aと内容器Bとが常に位置合わせして装着されるので、外容器Aの外周壁の任意の場所に装飾を施し、内容器Bの任意の場所に外容器Aの装飾に重ねる装飾を設け、外容器Aと内容器Bを装着することによって、容器の全周の任意の場所にそれぞれの装飾による装飾の重ね効果を得ることができる。
外容器Aと内容器Bの装飾部の配設場所は、上記実施形態の形態に限定されない。
【0053】
上記実施形態では、内容器Bを不透明な素材で形成したが、透明または半透明の素材で形成するようにしてもよい。
その場合、外容器Aの外周壁とともに内容器Bの外周壁を透して、内容器B内の内容物の残量を視認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
透明または半透明の素材で形成するとともに装飾を施した外容器と、装飾を施した内容器を前面側を位置合わせして装着することにより、任意の場所で内容器の装飾を外容器の外周壁を透して見るとともに、外容器の装飾と重ね合わせて見ることができるので、装飾効果を上げることができる。
また、内容器を取り替えて使用することができる二重容器として、広く利用できる。
【符号の説明】
【0055】
A 外容器
A1 外容器本体
A2 外キャップ
B 内容器
B1 内容器本体
B2 内キャップ
P パッキン
1、15 底壁
2、11、18、26 外周壁
3 メイン装飾部
4 サブ装飾部
5 段部
6 嵌合凹部
6a 挿入縦凹溝
6b 縦凹溝
7 係合凹部
7a 幅広侵入縦凹溝
7b 縦凹溝
10、25 頂壁
12 回転止め凹部
16 内周壁
17 フランジ
19、27 ねじ
20 本体装飾部
21 係合凸部
28 回転止め凸部
29 キャップ装飾部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明または半透明の素材で形成された外容器本体と、外容器本体内に装着される内容器本体と、内容器本体に装着されるキャップとから形成された二重容器であって、
外容器本体の外周壁には、装飾部が配設され、
外周壁の内周上面には、左右両側に嵌合凹部、背面側に係合凹部が凹設され、
内容器本体の外周壁の外周には、装飾部が配設され、左右両側と背面側に、外容器本体の二つの嵌合凹部と係合凹部に挿入する係合凸部が配設され、
外容器本体の二つの嵌合凹部と係合凹部に、内容器本体の三つの係合凸部が係合し、外容器本体と内容器本体を、常に容器の前面側を位置合わせして装着させることができるようにしたことを特徴とする二重容器。
【請求項2】
嵌合凹部は、外周壁の上端から下方に向かって所定の高さまで、所定の横幅で形成された挿入縦凹溝と、挿入縦凹溝の下部左側から左方向に連設され、下方に向かって所定の高さまで、挿入縦凹溝と同一の横幅で形成された縦凹溝とからなり、
係合凹部は、外周壁の上端から下方に向かって所定の高さまで、挿入縦凹溝のほぼ二倍の横幅で形成された幅広挿入縦凹溝と、幅広侵入縦凹溝の下端左側から下方に向かって所定の高さまで、挿入縦凹溝と同一の横幅で形成された縦凹溝とからなることを特徴とする請求項1記載の二重容器。
【請求項3】
外容器本体と内容器本体の外周壁の前面側に、装飾部が配設され、
外容器本体と内容器本体を装着した時に、外容器本体の外周壁を透して、内容器本体の装飾部を外容器本体の装飾部と重ねて見ることができるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の二重容器。
【請求項4】
キャップは、透明または半透明の素材で形成された外キャップと、外キャップ内に装着されるとともに内容器本体に装着される内キャップとからなり、
内キャップの外周壁の前面側に、装飾部が配設され、
外キャップの外周壁を透して、内キャップの装飾部を見ることができるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二重容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−28399(P2013−28399A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167601(P2011−167601)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】