説明

二重床パネルの支持脚

【課題】 特に置敷きタイプの二重床用のパネルに適用して有用な、二重床パネル用の支持脚を提供すること。
【解決手段】 床パネルPの四隅下面側に配置され、当該パネルPの隅部下面に上面を当接させて支持するようにした床パネルPの支持脚1において、当該支持脚1の上面に、前記パネルPと緩衝的に当接する弾性を有する凸部14,15を設けたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は置敷き式と称される二重床パネルの支持脚に関する。具体的には、床パネルの四隅を支持する4つの支持脚の上面に緩衝用の凸部を設けて床パネルと支持脚の間でガタつき音が生じないようにした床パネルの支持脚に関する。
【背景技術】
【0002】
最近のオフィス等のOA化の進展に伴い、そのための自由な床下配線を可能にする二重床パネルが、多種多様の構造,形態の床パネルとして提案され、かつ、各方面においても活用されているが、近時、建物の床に多少の不陸や凹凸に対し、パネル支持脚の高さ調節を行わないで施工するいわゆる置敷きタイプと称される二重床が、特許文献1〜3にもあるように、多く用いられるようになった。
【0003】
この置敷きタイプの二重床においては、隅部が1箇所に集合した4枚の床パネル(以下、単に「パネル」ということもある)の集合隅部を支持する1個のブロック状をなす支持脚を用い、使用する支持脚の個数を少なくするように工夫したものがある。
【0004】
しかし、置敷きタイプの床パネル用の支持脚であって、脚自体に高さ調節機能がない支持脚では、設置する床スラブの不陸や凹凸、或は、パネル自体の反りなどによって、次に述べるような問題がある。
【0005】
すなわち、4枚の隅部が1箇所集合するパネルの当該集合隅部を1個の支持脚で支持するタイプでは、その支持脚に平面十字状に形成した支持溝部(又は隙間)に、各パネルの平面からみて略┐状をなす立壁状の側縁を、前記支持溝部に挟持させて支持する形態のものがあるが、この支持形態であると支持脚の上面と当該上面に当るパネル隅部の下面の間に、床スラブの不陸や凹凸、或は、パネル自体の反りなどに起因した小さな隙間があると、歩行等のたびに前記の脚上面とパネル下面の間の微小隙間がガタついて、ガタつき音が発生するという難点があった。
【0006】
従来、このガタつき対策として隙間を埋めるためシート状などの別部材を挟んだり、別部材を貼り込む技術が提案されているが、このような別部材を使用する対策は、工事手間が多くなるため、床パネルの施工コストを押上げる原因となっていた。
【特許文献1】特開2005−290874号公報
【特許文献2】特開平9−60264号公報
【特許文献3】特許第3236794号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明では、特に置敷きタイプの二重床用のパネルに適用して有用な、二重床パネル用の支持脚を提供することを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明支持脚の構成は、床パネルの四隅下面側に配置され、当該パネルの隅部下面に上面を当接させて支持するようにした床パネルの支持脚において、当該支持脚の上面に、前記パネルと緩衝的に当接する弾性を有する凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明支持脚は、合成樹脂材や金属材の単一材料、或は、これらを併用した構造で形成することができ、その支持脚の上面に設ける弾性凸部は、当該支持脚と一体、又は、別体に形成することができる。しかし、支持脚とその上面に設ける緩衝用凸部は一体成形したものであることが、凸部の取付け工程や取付け構造を要しないから、支持脚の製造や耐久性の面などから見て有利である。
【0010】
本発明の支持脚では、上面に設ける緩衝用の凸部は、少なくとも1個、又は、2個以上であてもよい。また、支持脚は内部を中空のブロック状に形成したものがあるが、中実ブロック状のものもある。中空ブロック状の支持脚では、縦荷重に耐えられるように、補強リブが設けられる。なお、本発明支持脚は、中実ブロック状にも形成できるが、重量を軽減するための中空ブロック状に形成したものが好ましい。
【0011】
本発明では、支持脚における左右方向の外側サイドに、当該支持脚に支持されるパネルの左右に隣接して敷設される床パネルの隅部を支える支持脚を、前記支持脚との間に、2枚のパネルの立壁状側縁を挿入して支持するための支持溝部を介して一体に連結した状態で形成した構成とすることができる。
【0012】
本発明において、2つの支持脚が間に支持溝部を介して一体に連結して並設された支持脚では、前記支持溝部の幅を、1枚の床パネルの隅部側縁と、隣接して敷設される他の床パネルの隅部側縁とが挿入できる幅に形成し、床パネルの隅部下面が、各支持脚の上面に設けた緩衝用凸部に当接できるように形成する。これにより、前記溝部に側縁を挿入した各パネルは、その隅部下面が必らず緩衝用凸部に当接するから、その凸部のクッション作用でガタつき音の発生はない。また、仮に、不陸等に起因してパネル下面と支持脚上面の間に微小隙間が生じていても、前記緩衝用凸部のクッション作用でガタつき音の発生を防ぐことができる。
【0013】
なお、2つの支持脚を並設した上記支持脚では、前記溝部に、そこに挿入される1枚目のパネル側縁を保持すると共に、2枚目のパネル側縁が挿入されると変形するか、又は、切り離されて1枚目のパネル側縁の保持力が解除される保持舌片を設けた構成を具備させたものが好ましい。また、本発明では、支持脚における前後方向の外側面に、雌雄の嵌合乃至係合関係により他の支持脚を前後方向で連結するための連結部を備えた構成としたものがある。さらには、床パネルの下面四隅に配置される支持脚は、平面視X状などをなす結合体を介して連結一体化した構成とすることができる。
【0014】
上記の各構成によって、本発明支持脚は、床パネルの四隅にセットした状態でそのパネルごと敷設することができるので、支持脚とパネルの配置手間を省力化することができ、また、配置する支持脚をその前後方向におおいて連結しつつ敷設すると、配置した支持脚同士が連結されてしまうので、支持脚の位置ずれも生じにくくなり、省力化を伴いつつも、支持脚の配置精度が高い床パネルの施工を実現できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、床パネルをその四隅下面において下から支持する支持脚を、当該支持脚の上面に、前記パネルと緩衝的に当接する弾性を有する凸部を設けた構成にしたので、設置する床スラブの不陸や凹凸、或は、パネル自体の反りなどによって生じていたガタつき音を効果的に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に本発明の実施の形態例について、図を参照して説明する。
図1は本発明支持脚の2つを連結して並設した一例の平面図、図2は図1の支持脚の縦断正面図、図3は図1の支持脚の別例の平面図、図4は図2の支持脚の縦断正面図、図5は図1,図2の支持脚に床パネルを載置した隅部の平面図、図6は図5のA−A矢視断面図、図7は図5のB部拡大断面図、図8は図1の支持脚4個をX字状の結合体で連結した平面図、図9は図8の連結支持脚に床パネルを載置セットして敷設した例の要部の平面図である。
【0017】
図1,図2において、1は、1枚の床パネルP(図9も参照)の下面側の四隅に配置されて、当該パネルPをその四隅において下面から支持する4つの本発明支持脚の一例である。この例で説明する本発明支持脚1は平面から見て大略四角形を呈する合成樹脂製の2つの中空ブロック状をなす支持脚体11,12を左右で並べ、並んだ両脚体11,12の対向面に支持溝部として形成した隙間gを介して底部13により結合一体化して形成されている。なお、底部13は、両脚体11と12を切り離し可能とするため切断用凹み線13aなどを形成したものもある。また、一体に形成された支持脚体11,12は、生産性や取扱性などからみると合成樹脂材製が好ましいが、金属材又は合成樹脂材と金属材を併用して形成したものでもよい。
【0018】
図1,図2の支持脚1において、11a,12aは前記脚体11,12の内部に平面X状に配設した補強リブ、11b,12bは、各リブ11a,12aの中心に配した円筒状をなす補強リブたる補強筒部、14,15は、両支持脚体11,12の上面11c,12cの中央部であって、前記筒部11b,12bの同心上の内側に、周囲に円形の溝14a,15aを設けて浅いドーム状をなすように膨出形成した平面円形状の緩衝用凸部である。
【0019】
上記緩衝用凸部14,15は、支持脚1が設置される床面の不陸や床パネルPの反りなどによって生じる支持脚体11,12の上面と当該パネルPの下面との微小な隙間によるガタつき音や、その音の原因となるパネルPに加わる衝撃などを緩和するために設けられるものである。
【0020】
図1,図2の円形の緩衝用の凸部14,15は、その緩衝作用を確保するため、凸部の外周を取り巻く溝14a,15aが、円筒状の補強筒部11b,12bの直径より小さい外形の同心円状に形成されている。これによって、前記凸部14,15のクッション性が担保されている。
従って、仮に補強筒部11b,12bの平断面形状が、上記の円形以外の三角形や四角形などの多角形状であれば、緩衝用の凸部14,15とその周囲の溝14a,15aの平面形状は、補強筒部11b,12bの平断面内に収まる大きさの相似形状、又は、補強筒部11b,12bの平断面の内接する円形状など前記筒部11b,12bの平断面に収まる形状にすることにより、補強筒部11b,12bなどのリブによって前記凸部14,15のクッション性が損われないようにする。
【0021】
2つの支持脚体11,12は底部13を介した並設態様で、両脚体11,12の対向面の間には、パネルPの側縁を支持する溝部として隙間gが形成されている。
本発明支持脚1では、上記構成に加え、図1,図2に示すように、当該隙間gが形成される対向面の下方側には壁を設けず、かつ、図2の左側の支持脚体11の上部に、1枚の床パネルPにおける隅部の立壁状側縁を密に遊嵌して当該側縁を挟持する断面略U状の挟持ポケット16が形成されている。このU字状の挟持ポケット16の外側をなす壁は、図2に示すように、薄肉の略倒立L字状をなし、2枚目のパネルPの側縁が隙間gに嵌入されることによって変形又は切断される保持舌片17に形成されている。ここで、保持舌片17の上端部は、それが接続形成された支持脚体12の上部との間に、当該舌片17が切断又は変形し易いように薄肉の段部17aに形成されている。
【0022】
上述した図1,図2の例は、支持脚体11,12の上面11c,12cに設けた緩衝用の凸部14,15を、当該脚体11,12のほぼ中心であって、補強筒部11b,12bの断面内径の内側に1個設けた例であるが、本発明では上記凸部14,15を、図3,図4に例示したように2個設けることがある。図3,図4に示した2個の凸部14,15も、補強リブ11a,12aを避けて(図3,図4ではリブ11a,12aを挟んで)設けられている。図示しないが、凸部14,15を3個又はそれ以上設けることは任意であるが、いずれの場合も、補強リブ11a,12aなどにそのクッション性が損なわれないように配置する。また、支持脚1の上面11c,12cに設けられる凸部14,15は、その設置個数の多少に拘らず、緩衝性乃至クッション性を発揮し易いように、凸部14,15の周囲に薄肉(上面11c,12cの肉厚に比べて)の溝14a,15aを備えるものとする。
【0023】
図3,図4の本発明支持脚1の別例では、1枚目のパネル側縁を挟持するためのポケット16が、支持脚体12の上部から倒立したJ字状の保持舌片17により形成されている。図4の舌片17もその付け根部位が支持脚体12の上面12cより薄肉の段部17aに形成されて、2枚目のパネル側縁の挿入によって変形又は切断され易いように形成されている。また、補強リブ11a,12aは、支持脚体11,12の内部を平面から見て対角線状に横断した形態であるが、本発明において補強リブ11a,12aの形態は、図1,図2、或は、図3,図4の例に限られるものではない。
【0024】
上記の本発明支持脚1においては、並設した2個の支持脚体11と12の並設方向(図の左右方向)に直交した外面に、前後(図の上下方向)において並ぶ他の支持脚の脚体11と12同士を連結するための連結部として、図では凸状に見える雄部材18aと該雄部材18aを嵌合して抱持する抱持片を備えた、図では倒立した略凹状に見える雌部材18bが形成されている。
【0025】
上述した本発明脚体1は、いずれも2つの支持脚体11,12を底部13において支持溝部としての隙間gを介して連結的に並設した例であるが、本発明支持脚は、上記支持脚体11又は同12の1つにおいても成立つものである。また、上記の支持脚1は、その脚体11,12が平面から見て大略四角形状に限られるものではなく、三角形や1/4円形、或は、その他の平面形状であってもよい。要は、隣接して配置される床パネルを支える別の支持脚との連結部(後述する)が外面に形成できる形状であれば足りる。
【0026】
図1,図2に示した本発明支持脚1において、2枚のパネルPの対向した隅部が、各支持脚体11と12により下面から支持されている状態は、図5,図6に示す態様となる。
2枚のパネルPの隅部の側縁は、支持脚1の隙間gに挿入されているが、2枚目のパネルPの側縁の挿入によって保持舌片17は、その段部17aにおいて切断されて当該側縁の下端により下方へ押し曲げられている。このとき、両パネルPの支持脚体11,12の上面11c,12cに対面した隅部下面は、緩衝用凸部14,15に当接した状態にある(図7参照)。
【0027】
図7の状態に支持されている各パネルPに縦荷重(人の歩行や物品の載置など)がかかると、上記凸部14,15は、その溝14a,15aの薄肉部の作用で弾力的に下方へ少し沈む。凸部14,15のこの弾力的沈み込みが、パネルPの下面と支持脚体11又は12の間に、微小な隙間があるときに生じていたガタつき音の発生を未然に防ぐ。
凸部14,15にかかっていた縦荷重がなくなれば、溝14a,15aの薄肉部の弾性作用で沈んでいた当該凸部14,15は、原位置に復帰する。
【0028】
以上に説明した支持脚体2個の並設タイプの本発明支持脚1は、図8に示すように、パネルPの左右に位置付けられる支持脚体11,12は、その構成のうち、保持舌片17が、当該左右の支持脚体11,12において対称的に配置されている。即ち、図8の4個の支持脚1A,1B,1C,1Dのうち、支持脚1Aと1C、支持脚1Bと1Dはそれぞれ同一物を360度回転させて用いるが、支持脚1A,,1Cと同1B,1Dの保持舌片17の配置は対称的なのである。
【0029】
本発明では、支持脚1を形成している底部13で連結された4組の支持脚体11,12(図8の支持脚1A〜1D)を、一例として平面X状の帯状の結合体19によって連結し、この形態で使用することができる。結合体3によって一体化された4個の支持脚1A〜1Dの連結体(図8参照)を、以下では支持脚ユニットという。なお、結合体19には、帯状のほかパイプを含む棒状体、或は、四隅を除いて各辺の中間を凹陥形成した平板状体により形成したものもある。
【0030】
本発明では、支持脚ユニットの各支持脚1における各隙間gに設けた保持舌片17は、1枚目のパネルPを隙間gに入れるとそのパネルPの側縁を挟持するが、2枚目のパネルの側縁が当該隙間gに挿入されると当該舌片17はその段部17aにおいて側縁に変形又は切断される(図6参照)。
【0031】
そこで、本発明支持脚1は、図8における内側に位置した4つの支持脚体11と12における各隙間gの挟持ポケット16に、1枚のパネルPにおける四隅の立壁状側縁に挟持させて床パネルPにセットされた状態にし、下面四隅に4個の支持脚(図8では1A〜1D)を保持した床パネルPを、一つ飛びに、すなわち、市松模様状(又は、千鳥格子状)をなすように配置する。そうすると、パネルPがある部分とパネルPがない部分とが市松模様状又は千鳥格子状をなすように床面上に配置される。
【0032】
このとき、各支持脚1は上記した連結部の構成(雌雄部材18a,18b)を具備していることによって、市松模様状又は千鳥格子状に配置されるパネルPをセットした各支持脚1は、一方の支持脚1における支持脚体11,12の雄部材18aと雌部材18bとが、対面する他方の支持脚1における支持脚体11,12の雌部材18bと雄部材18aとに、夫々に上から係合(又は嵌合)して、両支持脚1同士の結合(又は連結)がなされることになる。これによって、パネルPをセットした本発明支持脚1は、当該パネルP単位で一つ飛びの配置、すなわち、連結された市松模様状又は千鳥格子状の配置を実現できるから、市松模様状に並んだパネルPのない空所であって、支持脚体11,12が露出している部位に、夫々にパネルPを載置することにより、床面に床パネルPを敷詰めることができる(図9参照)。
【0033】
ここで、各支持脚体11,12は、上記態様の配置において、すべて連結部(18a,18b)において連結されているので、配置精度を容易に高めることができ、また、配置ズレが生じることもない。なお、本発明では、上記雌雄部材18a,18bを、断面L状と上下対称な倒立L状の係止部や平面ファスナの雌雄部材などに代替することができる。
【0034】
上記の敷設態様の例は、本発明支持脚1が、床パネルPをセットした状態で当該パネルPを市松模様状又は千鳥格子状に配置し、空いている空所の四隅の支持脚体11又は12に、床パネルPを載置して二重床パネルを施工した例である。
【0035】
本発明における二重床パネルの置敷きにおいては、パネルPをセットしない支持脚1における対面した連結部(雌雄部材18a,18b)を相互に結合させて配置し、それから各パネルPの四隅に対応した各支持脚体11と12に床パネルPを載置していく施工法を採ることもできる。この場合、X状などの結合体19により各支持脚1を一体化したものを用いると、施工性が向上するほか、配置時の位置精度を確保し位置ずれを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明では、床パネルをその四隅下面において下から支持する支持脚を、当該支持脚の上面に、前記パネルと緩衝的に当接する弾性を有する凸部を設けた構成にしたので、設置する床スラブの不陸や凹凸、或は、パネル自体の反りなどによって、生じていたガタつき音を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明支持脚の2つを連結して並設した一例の平面図。
【図2】図1の支持脚の縦断正面図。
【図3】図1の支持脚の別例の平面図。
【図4】図2の支持脚の縦断正面図。
【図5】図1,図2の支持脚に床パネルを載置した隅部の平面図。
【図6】図5のA−A矢視断面図。
【図7】図5のB部拡大断面図。
【図8】図1の支持脚4個をX字状の結合体で連結した平面図。
【図9】図8の連結支持脚に床パネルを載置セットして敷設した例の要部の平面図。
【符号の説明】
【0038】
P 床パネル
1(1A,1B,1C,1D) 本発明支持脚
11,12 並設した支持脚体
11a,12a 補強リブ
11b 補強筒部
11c,12c 支持脚体の上面
13 底部
14,15 緩衝用の凸部
16 挟持ポケット
17 保持舌片
18a,18b 連結部の雌,雄部材
19 結合体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床パネルの隅部下面に上面を当接させて支持するようにした床パネルの支持脚において、当該支持脚の上面に、前記パネルと緩衝的に当接する弾性を有する凸部を設けたことを特徴とする二重床パネルの支持脚。
【請求項2】
支持脚は、合成樹脂材を成形して内部に補強リブを備えた中空体に形成すると共に、当該支持脚の上面であって前記リブと干渉しない部位に、周囲に上面肉厚より薄肉の溝を介して上方へ突出した緩衝用凸部を設けた請求項1の二重床パネルの支持脚。
【請求項3】
支持脚の上面に設ける緩衝用の凸部は、少なくとも1個、又は、2個以上である請求項1又は2の二重床パネルの支持脚。
【請求項4】
支持脚は、その左右方向の外側面側に、当該支持脚に支持されるパネルの左右に隣接して敷設される床パネルの隅部を支える支持脚を、前記支持脚との間に、2枚のパネルの立壁状側縁を嵌入する支持溝部を介して一体に結合した状態で形成したものである請求項1〜3のいずれかの二重床パネルの支持脚。
【請求項5】
2つの支持脚が間に支持溝部を介して一体に連結して並設された支持脚では、前記支持溝部の幅を、1枚の床パネルの隅部側縁と、隣接して敷設される他の床パネルの隅部側縁とが挿入できる幅に形成し、床パネルの隅部下面が、各支持脚の上面に設けた緩衝用凸部に当接できるように形成した請求項4の二重床パネルの支持脚。
【請求項6】
床パネルの下面四隅に配置される支持脚は、平面視X状などをなす結合体を介して連結一体化した請求項1〜5のいずれかの二重床パネルの支持脚。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−121300(P2008−121300A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−306775(P2006−306775)
【出願日】平成18年11月13日(2006.11.13)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】