説明

二重特異性抗体とともに使用される新規なペプチド型薬剤の製造および使用

【課題】放射免疫療法(RAIT)および化学免疫療法において治療のために使用される免疫学的試薬、ならびに、放射免疫検出(RAID)、超音波検査法および磁気共鳴画像化(MRI)において検出および/または診断のために使用される免疫学的試薬の提供。
【解決手段】標的組織に対して反応し得る少なくとも1つのアームと、リンカー部分に対して反応し得る少なくとも1つの他のアームとを有する二重特異性の抗体または抗体フラグメントに関する。リンカー部分は、抗体が調製されたハプテンを含む。そのような抗原性リンカーは1つ以上の治療剤または診断剤または酵素にコンジュゲートされる。そのような二重特異性の抗体または抗体フラグメントを製造するための構築物および方法、ならびにそれらの使用方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
結腸特異的抗原−pムチン(CSAp)抗原に結合するモノクローナル(MAb)抗体またはそのフラグメント。
【請求項2】
Mu−9エピトープと結合する、請求項1に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項3】
ヒト化されている、請求項1に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項4】
キメラ抗体またはそのフラグメントである、請求項1に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項5】
キメラMu−9(cMu−9)抗体またはそのフラグメントである、請求項2に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項6】
ヒト化されている、請求項2に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項7】
ヒト化Mu−9抗体またはそのフラグメントである、請求項2に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項8】
ヒト抗体またはそのフラグメントである、請求項2に記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
【請求項9】
ネズミ抗CSAp MAbの相補性決定領域(CDR)と、ヒト抗体の軽鎖可変領域および重鎖可変領域のフレームワーク(FR)領域と、ヒト抗体の軽鎖定常領域および重鎖定常領域とを含み、ヒト化抗CSAp MAbの軽鎖可変領域のCDRが、RSSQSIVHSNGNTYLEのアミノ酸配列を含むCDR1と、KVSNRFSのアミノ酸配列を含むCDR2と、FQGSRVPYTのアミノ酸配列を含むCDR3とを含み、そしてヒト化抗CSAp MAbの重鎖可変領域のCDRが、EYVITのアミノ酸配列を含むCDR1と、EIYPGSGSTSYNEKFKのアミノ酸配列を含むCDR2と、EDLのアミノ酸配列を含むCDR3とを含む、請求項3に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項10】
前記抗体またはそのフラグメントの軽鎖可変領域および重鎖可変領域のFRが、ネズミ抗CSAp抗体またはそのフラグメントの対応するFRに由来する置換された少なくとも1つのアミノ酸を含む、請求項3に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項11】
前記ネズミMAbに由来する前記アミノ酸が、図10Aのネズミ重鎖可変領域のアミノ酸残基5、アミノ酸残基27、アミノ酸残基30、アミノ酸残基38、アミノ酸残基40、アミノ酸残基48、アミノ酸残基66、アミノ酸残基67、アミノ酸残基74、アミノ酸残基93、アミノ酸残基94およびアミノ酸残基103からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸である、請求項10に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項12】
前記ネズミアミノ酸が、図10Bのネズミ軽鎖可変領域のアミノ酸残基37、アミノ酸残基58およびアミノ酸残基100からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸である、請求項10に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項13】
図4のMu−9VKヌクレオチド配列を含む、請求項2に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項14】
図8のMu−9VHヌクレオチド配列を含む、請求項2に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項15】
図11BのhMu−9VKヌクレオチド配列を含む、請求項3または6に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項16】
図11AのhMu−9VHヌクレオチド配列を含む、請求項3または6に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項17】
ネズミ抗CSAp MAbの相補性決定領域(CDR)と、ヒト抗体の重鎖可変領域のフレームワーク領域と、ヒト抗体の重鎖定常領域とを含むCDRグラフトされたヒト化重鎖であって、ヒト化抗CSAp MAbの重鎖定常領域のCDRが、EYVITのアミノ酸配列を含むCDR1と、EIYPGSGSTSYNEKFKのアミノ酸配列を含むCD
R2と、EDLのアミノ酸配列を含むCDR3とを含む、CDRグラフトされたヒト化重鎖。
【請求項18】
前記重鎖可変領域が図11AのhMu−9VHヌクレオチド配列を含む、請求項17に記載の重鎖。
【請求項19】
ネズミ抗CSAp MAbの相補性決定領域(CDR)と、ヒト抗体の軽鎖可変領域のフレームワーク領域と、ヒト抗体の軽鎖定常領域とを含むCDRグラフトされたヒト化軽鎖であって、ヒト化抗CSAp MAbの軽鎖可変領域のCDRが、RSSQSIVHSNGNTYLEのアミノ酸配列を含むCDR1と、KVSNRFSのアミノ酸配列を含むCDR2と、FQGSRVPYTのアミノ酸配列を含むCDR3とを含む、CDRグラフトされたヒト化軽鎖。
【請求項20】
前記軽鎖可変領域が図11BのhMu−9VHヌクレオチド配列を含む、請求項19に記載の軽鎖。
【請求項21】
前記フラグメントが、Fv、F(ab’)2、Fab’およびFabからなる群から選択される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の抗CSAp抗体またはそのフラグメント。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか一項に記載される抗CSAp MAbまたはそのフラグメントあるいはそれらの抗体融合タンパク質またはそのフラグメントを含む抗体成分を含み、前記抗体成分が少なくとも1つの診断/検出剤または少なくとも1つの治療剤に結合している、診断/検出用または治療用の免疫コンジュゲート体。
【請求項23】
前記診断/検出剤が少なくとも1つの光活性な診断/検出剤を含む、請求項22に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項24】
前記光活性な診断剤が色素原または色素を含む、請求項23に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項25】
前記診断/検出剤が、20keV〜2,000keVの間のエネルギーを有する放射性核種である、請求項22に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項26】
前記放射性核種がγ線放出同位体またはβ線放出同位体または陽電子放出同位体である、請求項25に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項27】
前記放射性核種が、F−18、Mn−51、Mn−52m、Fe−52、Co−55、Cu−62、Cu−64、Ga−68、As−72、Br−75、Br−76、Rb−82m、Sr−83、Y−86、Zr−89、Tc−94m、In−110、I−120、I−124、Cr−51、Co−57、Co−58、Fe−59、Cu−67、Ga−67、Se−75、Ru−97、Tc−99m、In−111、In−114m、I−123、I−125、I−131、Yb−169、Hg−197およびTl−201からなる群から選択される、請求項26に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項28】
前記診断剤が造影剤である、請求項22に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項29】
前記造影剤が常磁性イオンである、請求項28に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項30】
前記造影剤が超音波増強剤である、請求項28に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項31】
前記超音波増強剤が、ヒト化Mu−9またはそのフラグメントにコンジュゲート化されたリポソームである、請求項30に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項32】
前記リポソームがガス充填型である、請求項31に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項33】
前記常磁性イオンが、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)およびエルビウム(III)からなる群から選択される金属を含む、請求項29に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項34】
前記造影剤が放射線不透過性化合物である、請求項28に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項35】
前記放射線不透過性化合物が、ヨウ素化合物、バリウム化合物、ガリウム化合物およびタリウム化合物からなる群から選択される、請求項234に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項36】
手術中または内視鏡的または血管内での腫瘍検出/診断において使用される、請求項22〜27に記載の診断/検出用免疫コンジュゲート体。
【請求項37】
前記治療剤が、放射性核種、ホウ素原子、ガドリニウム原子またはウラン原子、免疫調節因子、サイトカイン、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、酵素、酵素阻害剤、光活性な治療剤、細胞傷害性薬物、毒素、血管形成阻害剤、異なる抗体、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項22に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項38】
前記細胞傷害性薬剤が薬物または毒素である、請求項37に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項39】
前記薬物が、細胞分裂阻止剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、血管形成阻害剤、アポトーシス剤、アルカロイド剤、COX−2阻害剤、および抗生物剤、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項38に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項40】
前記薬物が、ナイトロジェンマスタード類、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホナート、ニトロソウレア類、トリアゼン類、葉酸アナログ、アントラサイクリン類、タキサン類、COX−2阻害剤、ピリミジンアナログ、プリンアナログ、抗生物質、酵素、エピポドフィロトキシン類、白金配位錯体、ビンカアルカロイド、置換ウレア、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制剤、ホルモンアンタゴニスト、酵素阻害剤、エンドスタチン、タキソール類、カンプトテシン類、ドキソルビシン類およびその誘導体、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項38に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項41】
前記毒素が、植物毒素および微生物毒素および動物毒素からなる群から選択される、請求項38に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項42】
前記毒素が、リシン、アブリン、αトキシン、サポリン、リボヌクレアーゼ(RNase)、DNaseI、ブドウ球菌のエンドトキシンA、アメリカヤマゴボウの抗ウイルス性タンパク質、ゲロニン、ジフテリアトキシン、シュードモナスのエキソトキシン、およびシュードモナスのエンドトキシンからなる群から選択される、請求項41に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項43】
前記免疫調節因子が、サイトカイン、幹細胞増殖因子、リンホトキシン、造血性因子、コロニー刺激因子(CSF)、インターフェロン(IFN)、幹細胞増殖因子、エリスロポイエチン、トロンボポイエチン、抗体、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項37に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項44】
前記リンホトキシが腫瘍壊死因子(TNF)であり、前記造血性因子がインターロイキン(IL)であり、前記コロニー刺激因子が顆粒球−コロニー刺激因子(G−CSF)または顆粒球マクロファージ−コロニー刺激因子(GM−CSF)であり、前記インターフェロンがインターフェロン−αまたはβまたはγであり、前記幹細胞増殖因子が「S1因子」と称される、請求項43に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項45】
前記サイトカインが、IL−1、IL−2、IL−3、IL−6、IL−10、IL−12、IL−18、インターフェロン−γ、TNF−α、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項43に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項46】
前記免疫調節因子が、免疫因子のアゴニストまたはアンタゴニストである抗体である、請求項37および40に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項47】
前記抗体がCD40に対するものである、請求項46に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項48】
前記放射性核種が、オージェ放射体およびβ線放射体およびα線放射体からなる群から選択される、請求項37に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項49】
前記放射性核種が、P−32、P−33、Sc−47、Fe−59、Cu−64、Cu−67、Se−75、As−77、Sr−89、Y−90、Mo−99、Rh−105、Pd−109、Ag−111、I−125、I−131、Pr−142、Pr−143、Pm−149、Sm−153、Tb−161、Ho−166、Er−169、Lu−177、Re−186、Re−188、Re−189、Ir−194、Au−198、Au−199、Pb−211、Pb−212、およびBi−213、Co−58、Ga−67、Br−80m、Tc−99m、Rh−103m、Pt−109、In−111、Sb−119、I−125、Ho−161、Os−189m、Ir−192、Dy−152、At−211、Bi−212、Ra−223、Rn−219、Po−215、Bi−211、Ac−225、Fr−221、At−217、Bi−213、Fm−255、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項37に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項50】
前記ホウ素原子がB−10である、請求項37に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項51】
前記ガドリニウム原子がGd−157である、請求項37に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項52】
前記ウラン原子がU−235である、請求項37に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項53】
前記放射性核種が20keV〜10,000keVの間のエネルギーを有する、請求項48に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項54】
前記放射性核種がオージェ放射体であり、1000keV未満のエネルギーを有する、請求項48に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項55】
前記放射性核種がβ線放射体であり、20keV〜5000keVの間のエネルギーを有する、請求項48に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項56】
前記放射性核種がα線放射体であり、2000keV〜10,000keVの間のエネルギーを有する、請求項48に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項57】
前記光活性な治療剤が色素原または色素である、請求項37に記載の治療用免疫コンジュゲート体。
【請求項58】
前記診断剤または治療剤が炭水化物部分によって前記MAbまたはそのフラグメントに結合している、請求項22に記載の診断用または治療用の免疫コンジュゲート体。
【請求項59】
CSAp標的抗原に対する親和性を有する1つ以上の抗原結合部位と、ハプテン分子に対する親和性を有する1つ以上のハプテン結合部位とを含む多価かつ多重特異性の抗体またはそのフラグメント。
【請求項60】
ヒト化されている、請求項59に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項61】
ヒト抗体である、請求項59に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項62】
キメラ化されている、請求項59に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項63】
診断剤または治療剤をさらに含む、請求項59〜62に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項64】
請求項1〜63のいずれか一項に記載される前記MAbまたはそのフラグメントから選択される少なくとも2つの抗CSAp MAbまたはそのフラグメントを含む抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項65】
請求項1〜63のいずれか一項に記載される少なくとも1つの第1の抗CSAp MAbまたはそのフラグメントと、請求項1〜63のいずれか一項に記載される該MAbまたはそのフラグメントとは異なる少なくとも1つの第2のMAbまたはそのフラグメントとを含む抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項66】
前記第2のMAbまたはそのフラグメントがCD40抗体である、請求項65に記載の抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項67】
前記融合タンパク質またはそのフラグメントにコンジュゲート化された診断剤または治療剤をさらに含む、請求項64または66に記載の抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項68】
前記第2のMAbががん腫関連抗体である、請求項65に記載の抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項69】
前記がん腫関連抗体が、CEA、EGP−1、EGP−2、MUC1、MUC2、MUC3、MUC4、PAM−4、KC4、TAG−72、EGFR、HER2/neu、BrE3、Le−Y、A3、KS−1およびVEGFの抗体、他の血管形成抗体、抗壊死抗体、がん遺伝子産物の抗体、および抗体A33からなる群から選択される、請求項68に記載の抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項70】
前記がん腫関連抗体が、胃腸のがんおよび卵巣のがんからなる群から選択されるがんにおける抗原に結合する、請求項68に記載の抗体融合タンパク質またはそのフラグメント。
【請求項71】
被験体における悪性腫瘍を処置する方法であって、請求項1〜21および59〜62のいずれかに記載される抗体またはフラグメントの治療有効量を、薬学的に受容可能なビヒクルに配合して前記被験体に投与する工程を含む方法。
【請求項72】
被験体における悪性腫瘍を処置する方法であって、請求項22、37〜48および63のいずれか一項に記載される免疫コンジュゲート体またはそのフラグメントの治療有効量を、薬学的に受容可能なビヒクルに配合して前記被験体に投与する工程を含む方法。
【請求項73】
被験体における悪性腫瘍を診断/検出する方法であって、請求項1〜21および59〜62のいずれかに記載される抗体またはそのフラグメントの診断有効量を、薬学的に受容可能なビヒクルに配合して前記被験体に投与する工程を含む方法。
【請求項74】
被験体における悪性腫瘍を診断/検出する方法であって、請求項22〜36および63のいずれかに記載される免疫コンジュゲート体またはそのフラグメントの診断有効量を、薬学的に受容可能なビヒクルに配合して前記被験体に投与する工程を含む方法。
【請求項75】
被験体における悪性腫瘍を処置または診断/検出する方法であって、請求項64〜70のいずれか一項に記載される融合タンパク質またはそのフラグメントの治療有効量または診断有効量を、薬学的に受容可能なビヒクルに配合して前記被験体に投与する工程を含む方法。
【請求項76】
被験体における悪性腫瘍を処置または診断/検出する方法であって、(i)処置または診断/検出を必要とする被験体に、請求項59〜63のいずれか一項に記載される抗体またはそのフラグメントを投与すること、(ii)結合していないタンパク質の量が被験体の血流から除かれるために十分な時間待つこと、そして(iii)前記抗体の結合部位に結合する、診断剤または治療剤またはその組合せを含むキャリア分子を前記被験体に投与することを含む方法。
【請求項77】
(a)請求項1〜63のいずれか一項に記載される抗CSAp MAbまたはそのフラグメント;
(b)前記MAbまたはそのフラグメントの少なくとも2つを含む抗体融合タンパク質またはそのフラグメント;
(c)請求項1〜63のいずれか一項に記載される前記MAbまたはそのフラグメントを含む少なくとも1つの第1の抗CSAp MAbまたはそのフラグメントと、請求項1〜63のいずれか一項に記載される該MAbまたはそのフラグメントとは異なる少なくとも1つの第2のMAbまたはそのフラグメントとを含む抗体融合タンパク質またはそのフラグメント;および
(d)請求項1〜63のいずれか一項に記載される前記MAbまたはそのフラグメントを含む少なくとも1つの第1のMAbまたはそのフラグメントと、請求項1〜63のいずれか一項に記載される該MAbまたはそのフラグメントとは異なる少なくとも1つの第2のMAbまたはそのフラグメントとを含む抗体融合タンパク質またはそのフラグメントで、前記第2のMAbが、CEA、EGP−1、EGP−2、MUC−1、MUC−2、MUC−3、MUC−4、PAM−4、KC4、TAG−72、EGFR、HER2/neu、BrE3、Le−Y、A3、KS−1、CD40およびVEGFの抗体、および抗体A33、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、抗体融合タンパク質またはそのフラグメント
からなる群から選択される抗CSAp MAbまたはそのフラグメントをコードする核酸を含むDNA配列。
【請求項78】
請求項77に記載されるDNA配列を含む発現ベクター。
【請求項79】
請求項77に記載されるDNA配列を含む宿主細胞。
【請求項80】
診断/検出剤または治療剤またはその組合せを標的に送達する方法であって、(i)請求項17に記載される免疫コンジュゲート体を含む組成物を提供すること、そして(ii)その必要性のある被験体に前記組成物を投与することを含む方法。
【請求項81】
前記診断/検出剤が少なくとも光活性な診断剤を含む、請求項80に記載の送達方法。
【請求項82】
前記光活性な診断剤が色素原または色素を含む、請求項81に記載の送達方法。
【請求項83】
前記診断剤が、20keV〜2,000keVの間のエネルギーを有する放射性核種である、請求項80に記載の送達方法。
【請求項84】
前記放射性核種がγ線放出同位体またはβ線放出同位体または陽電子放出同位体である、請求項83に記載の送達方法。
【請求項85】
前記放射性核種が、F−18、Mn−51、Mn−52m、Fe−52、Co−55、Cu−62、Cu−64、Ga−68、As−72、Br−75、Br−76、Rb−82m、Sr−83、Y−86、Zr−89、Tc−94m、In−110、I−120、I−124、Cr−51、Co−57、Co−58、Fe−59、Cu−67、Ga−67、Se−75、Ru−97、Tc−99m、In−111、In−114m、I−123、I−125、I−131、Yb−169、Hg−197およびTl−201からなる群から選択される、請求項83に記載の送達方法。
【請求項86】
前記診断剤が造影剤である、請求項80に記載の送達方法。
【請求項87】
前記造影剤が常磁性イオンである、請求項86に記載の送達方法。
【請求項88】
前記造影剤が超音波増強剤である、請求項86に記載の送達方法。
【請求項89】
前記造影剤が、X線写真またはコンピューター断層撮影法において使用される放射線不透過性化合物である、請求項86に記載の送達方法。
【請求項90】
前記放射線不透過性化合物が、ヨウ素化合物、バリウム化合物、ガリウム化合物およびタリウム化合物からなる群から選択される、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記放射線不透過性化合物が、バリウム、ジアトリゾアート、エチルヨウ化油、クエン酸ガリウム、イオカルム酸、ヨーセタム酸、ヨーダミド、ヨージパミド、ヨードキサム酸、イオグラミド、イオヘキソール、イオパミドール、イオパノ酸、イオプロセム酸、イオセファム酸、イオセル酸、イオスラミドメグルミン、イオセメト酸、イオタスル、イオテトル酸、イオタラム酸、イオトロクス酸、イオキサグル酸、イオクソトリゾ酸、イポダート、メグルミン、メトリザミド、メトリゾアート、プロピリオドンおよび塩化タリウムからなる群から選択される、請求項789に記載の方法。
【請求項92】
前記超音波増強剤が、ヒト化Mu−9またはそのフラグメントを含むリポソームである、請求項88に記載の送達方法。
【請求項93】
前記リポソームがガス充填型である、請求項92に記載の送達方法。
【請求項94】
前記常磁性イオンが、マンガンまたは鉄またはガドリニウムを含む金属である、請求項87に記載の送達方法。
【請求項95】
前記治療剤が、放射性核種、免疫調節因子、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、酵素、酵素阻害剤、光活性な治療剤、細胞傷害性薬剤、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項80に記載の送達方法。
【請求項96】
前記細胞傷害性薬剤が薬剤または毒素である、請求項95に記載の送達方法。
【請求項97】
前記薬物が、細胞分裂阻止剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗血管形成剤、アポトーシス剤、アントラサイクリン剤、アルカロイド剤、COX−2阻害剤および抗生物剤、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項96に記載の送達方法。
【請求項98】
前記薬物が、ナイトロジェンマスタード類、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホナート、ニトロソウレア類、トリアゼン類、葉酸アナログ、アントラサイクリン類、タキサン類、COX−2阻害剤、ピリミジンアナログ、プリンアナログ、抗生物質、酵素、酵素阻害剤、エピポドフィロトキシン類、白金配位錯体、ビンカアルカロイド、置換ウレア、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制剤、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、エンドスタチン、タキソール類、カンプトテシン類、ドキソルビシン類およびその誘導体、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項96に記載の送達方法。
【請求項99】
前記毒素が、植物毒素および微生物毒素および動物毒素からなる群から選択される、請求項96に記載の方法。
【請求項100】
前記毒素が、リシン、アブリン、αトキシン、サポリン、リボヌクレアーゼ(RNase)、DNaseI、ブドウ球菌のエンドトキシンA、アメリカヤマゴボウの抗ウイルス性タンパク質、ゲロニン、ジフテリアトキシン、シュードモナスのエキソトキシン、およびシュードモナスのエンドトキシンからなる群から選択される、請求項96に記載の送達方法。
【請求項101】
前記免疫調節因子が、サイトカイン、幹細胞増殖因子、リンホトキシン、造血性因子、コロニー刺激因子(CSF)、インターフェロン(IFN)、幹細胞増殖因子、エリスロポイエチン、トロンボポイエチン、抗体、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項95に記載の送達方法。
【請求項102】
抗CD40抗体またはそのフラグメントである、請求項101に記載の抗体。
【請求項103】
前記リンホトキシが腫瘍壊死因子(TNF)であり、前記造血性因子がインターロイキン(IL)であり、前記コロニー刺激因子が顆粒球−コロニー刺激因子(G−CSF)または顆粒球マクロファージ−コロニー刺激因子(GM−CSF)であり、前記インターフェロンがインターフェロン−αまたはβまたはγであり、前記幹細胞増殖因子が「S1因子」と称される、請求項101に記載の送達方法。
【請求項104】
前記サイトカインが、IL−1、IL−2、IL−3、IL−6、IL−10、IL−12、IL−18、インターフェロン−γ、TNF−α、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項101に記載の送達方法。
【請求項105】
前記放射性核種が、オージェ放射体およびβ線放射体およびα線放射体からなる群から選択される、請求項95に記載の送達方法。
【請求項106】
前記放射性核種が、P−32、P−33、Sc−47、Fe−59、Cu−64、Cu−67、Se−75、As−77、Sr−89、Y−90、Mo−99、Rh−105、Pd−109、Ag−111、I−125、I−131、Pr−142、Pr−143、Pm−149、Sm−153、Tb−161、Ho−166、Er−169、Lu−177、Re−186、Re−188、Re−189、Ir−194、Au−198、Au−199、Pb−211、Pb−212、およびBi−213、Co−58、Ga−67、Br−80m、Tc−99m、Rh−103m、Pt−109、In−111、Sb−119、I−125、Ho−161、Os−189m、Ir−192、Dy−152、At−211、Bi−212、Ra−223、Rn−219、Po−215、Bi−211、Ac−225、Fr−221、At−217、Bi−213、Fm−255、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項95に記載の送達方法。
【請求項107】
前記放射性核種が20keV〜10,000keVの間のエネルギーを有する、請求項105に記載の送達方法。
【請求項108】
前記放射性核種がオージェ放射体であり、1000keV未満のエネルギーを有する、請求項105に記載の送達方法。
【請求項109】
前記放射性核種がβ線放射体であり、20keV〜5000keVの間のエネルギーを有する、請求項105に記載の送達方法。
【請求項110】
前記放射性核種がα線放射体であり、2000keV〜10,000keVの間のエネルギーを有する、請求項105に記載の送達方法。
【請求項111】
前記光活性な治療剤が色素原または色素である、請求項95に記載の送達方法。
【請求項112】
診断/治療剤または治療剤またはその組合せを標的に送達する方法であって、(i)請求項59〜63のいずれか一項に記載される抗体またはそのフラグメントを被験体に投与すること、(ii)結合していないタンパク質の量が被験体の血流から除かれるために十分な時間待つこと、そして(iii)前記抗体の結合部位に結合する、診断/検出剤または治療剤またはその組合せを含むキャリア分子を前記被験体に投与することを含む方法。
【請求項113】
前記キャリア分子が、結合しているタンパク質の結合部位の2つ以上に結合する、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記診断/検出剤または前記治療剤が、同位体、色素、色素原、造影剤、薬物、毒素、サイトカイン、酵素、酵素阻害剤、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、増殖因子、放射性核種および金属からなる群から選択される、請求項112に記載の方法。
【請求項115】
被験体における悪性腫瘍を処置する方法であって、抗体またはそのフラグメントの治療有効量、あるいは少なくとも2つのMAbまたはそのフラグメントを含む抗体融合タンパク質またはそのフラグメントの治療有効量を、薬学的に好適な賦形剤に配合して前記被験体に投与する工程を含み、少なくとも1つの抗CSAp MAbまたはそのフラグメントあるいは融合タンパク質またはそのフラグメントが請求項1〜70のいずれか一項に記載される、方法。
【請求項116】
被験体における悪性腫瘍を処置する方法であって、請求項1〜70のいずれか一項から選択される少なくとも2つのMAbまたはそのフラグメントを含む抗体またはそのフラグメントの治療有効量を、薬学的に好適な賦形剤に配合して前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項117】
請求項1〜70のいずれか一項に記載されるものとは異なる第2のMabまたはそのフラグメントをさらに含む、請求項115に記載の方法。
【請求項118】
前記第2のMabまたはそのフラグメントがむき出し状態の(naked)Mabまたはそのフラグメントである、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記第2のMAbまたはそのフラグメントが、BrE3、Le−Y、EGP−1、EGP−2、MUC−1、MUC−2、MUC−3、MUC−4、PAM−4、KC4、TAG−72、EGFR、HER2/neu、A3、KS−1、CEA、VEGFおよびがん遺伝子産物に対する抗体、抗体A33、およびCD40または他の免疫調節因子に対する抗体からなる群から選択される、請求項117に記載の方法。
【請求項120】
前記第2のMabが治療剤または診断/検出剤に免疫コンジュゲート化されている、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記抗CSAp抗体が非経口的に投与される、請求項115に記載の方法。
【請求項122】
前記抗CSAp抗体が投薬あたり20ミリグラム〜2000ミリグラムのタンパク質の投薬量で投与される、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記投薬量が反復して投与される、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
前記抗CSAp抗体が、ヒトに近い霊長類の抗CSAp抗体、ネズミのモノクローナル抗CSAp抗体、キメラ抗CSAp抗体、ヒト抗CSAp抗体、およびヒト化抗CSAp抗体からなる群から選択される、請求項115に記載の方法。
【請求項125】
前記キメラ抗CSAp抗体およびヒト抗CSAp抗体およびヒト化抗CSAp抗体の定常領域およびヒンジ領域がヒトIgG1の定常領域およびヒンジ領域を含む、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記抗CSAp抗体またはそのフラグメントが、前記悪性腫瘍によって発現される第2の腫瘍マーカーと反応し得る第2のコンジュゲート化抗体が前記被験体に投与される前に、またはそのような投与と一緒に、またはそのような投与の後に投与される、請求項115に記載の方法。
【請求項127】
抗CSAp抗体またはそのフラグメントの第1の結合部位が多価かつ多重特異性の融合タンパク質または化学的なコンジュゲート体に存在し、そして第2の結合部位がCSAp以外の腫瘍マーカー物質と反応し得る、請求項115に記載の方法。
【請求項128】
前記抗CSAp抗体またはそのフラグメントが、少なくとも1つの治療剤または診断/検出剤の前に、または少なくとも1つの治療剤または診断/検出剤と一緒に、または少なくとも1つの治療剤または診断/検出剤の後に投与される、請求項115に記載の方法。
【請求項129】
前記治療剤または診断/検出剤が、前記悪性腫瘍によって発現される腫瘍マーカーをターゲッティングする抗体にコンジュゲート化されている、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
被験体における悪性腫瘍を診断または検出する方法であって、請求項1〜70のいずれか一項に記載される抗CSAp MAbまたはそのフラグメントあるいは融合タンパク質またはそのフラグメントを含む診断/検出用コンジュゲート体の診断有効量を、薬学的に好適な賦形剤に配合して前記被験体に投与することを含み、前記抗CSAp MAbまたはそのフラグメントあるいは融合タンパク質またはそのフラグメントが少なくとも1つの診断/検出剤に結合している、方法。
【請求項131】
被験体におけるがん細胞を処置する方法であって、(i)請求項1〜70のいずれか一項に記載されるむき出し状態の抗CSAp MAbまたはそのフラグメントあるいはむき出し状態の抗体融合タンパク質またはそのフラグメントを含む組成物の治療有効量を前記被験体に投与すること、(ii)前記むき出し状態の抗CSAp MAbまたはそのフラグメントあるいはむき出し状態の抗体融合タンパク質またはそのフラグメントを薬学的に好適な賦形剤に配合することを含む、方法。
【請求項132】
前記組成物が、請求項1〜22、59〜62および64〜70のいずれか一項に記載されるものとは異なる第2のむき出し状態の抗体またはそのフラグメントをさらに含む、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
前記組成物が、請求項1〜22、59〜62および64〜70のいずれか一項に記載される第2のむき出し状態の抗体またはそのフラグメントをさらに含む、請求項131に記載の方法。
【請求項134】
前記組成物が、請求項1〜70のいずれか一項に記載されるものとは異なる第2の抗体またはそのフラグメントをさらに含む、請求項131に記載の方法。
【請求項135】
前記第2の抗体またはそのフラグメントが、CEA、EGP−1、EGP−2、MUC−1、MUC−2、MUC−3、MUC−4、PAM−4、KC4、TAG−72、EGFR、HER2/neu、BrE3、Le−Y、A3、KS−1、CD40、VEGFおよび他の血管形成因子ならびにがん遺伝子産物に対する抗体、そして抗体A33からなる群から選択される、請求項132に記載の方法。
【請求項136】
前記むき出し状態の抗CSAp抗体が非経口的に投与される、請求項131に記載の方法。
【請求項137】
前記むき出し状態の抗CSAp抗体が投薬あたり20ミリグラム〜2000ミリグラムのタンパク質の投薬量で投与される、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記投薬量が反復して投与される、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
前記むき出し状態の抗CSAp抗体が、ヒトに近い霊長類の抗CSAp抗体、ネズミのモノクローナル抗CSAp抗体、キメラ抗CSAp抗体、ヒト抗CSAp抗体、およびヒト化抗CSAp抗体からなる群から選択される、請求項131に記載の方法。
【請求項140】
前記キメラ型むき出し状態の抗CSAp抗体およびヒトのむき出し状態の抗CSAp抗体およびヒト化されたむき出し状態の抗CSAp抗体の定常領域およびヒンジ領域がヒトIgG1の定常領域およびヒンジ領域を含む、請求項139に記載の方法。
【請求項141】
前記むき出し状態の抗CSAp抗体が、前記悪性腫瘍によって発現される第2の腫瘍マーカーと反応し得る第2のむき出し状態の抗体が前記被験体に投与される前に、またはそのような投与と一緒に、またはそのような投与の後に投与される、請求項131に記載の方法。
【請求項142】
前記むき出し状態の抗CSAp抗体が、治療剤または診断/検出剤の前に、または治療剤または診断/検出剤と一緒に、または治療剤または診断/検出剤の後に投与される、請求項131に記載の方法。
【請求項143】
前記むき出し状態の抗CSAp抗体がむき出し状態のMu−9抗体である、請求項131〜142のいずれかに記載の方法。
【請求項144】
被験体における悪性腫瘍を診断または検出する方法であって、(i)請求項1〜70のいずれか一項に記載されるむき出し状態の抗CSAp MAbまたはそのフラグメントあるいはむき出し状態の抗体融合タンパク質またはそのフラグメントを含む組成物を用いて、前記被験体から得られた試料についてインビトロ診断アッセイを行うことを含む、方法。
【請求項145】
前記悪性腫瘍ががん腫である、請求項144に記載の方法。
【請求項146】
前記がん腫が胃腸のがんである、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
前記がん腫が結腸直腸がんまたは膵臓がんである、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
前記がん腫が卵巣がんである、請求項145に記載の方法。
【請求項149】
前記インビトロ診断アッセイが、免疫アッセイおよびRT−PCRおよび免疫組織化学からなる群から選択される、請求項144に記載の方法。
【請求項150】
前記診断アッセイがRT−PCRまたは免疫アッセイである、請求項149に記載の方法。
【請求項151】
前記試料が体液または組織または細胞集団である、請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記診断アッセイが免疫組織化学または免疫細胞化学である、請求項149に記載の方法。
【請求項153】
前記試料が細胞アリコートまたは組織である、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
前記被験体が哺乳動物である、請求項71〜76および80〜153のいずれか一項に記載の方法。
【請求項155】
前記被験体がヒトである、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記被験体がペットである、請求項154に記載の方法。
【請求項157】
前記被験体が、ウマおよびイヌおよびネコからなる群から選択される、請求項154に記載の方法。
【請求項158】
被験体における疾患組織を処置または同定する方法であって、
(a)標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを有し、標的組織と特異的に結合する前記1つのアームがMu−9抗体である二重特異性の抗体または抗体フラグメントを前記被験体に投与すること;
(b)任意選択的に、クリアリング用組成物を前記被験体に投与し、そして前記組成物により、局在化していない抗体または抗体フラグメントを循環からクリアリングすること;
(c)前記二重特異性の抗体または抗体フラグメントの前記少なくとも1つの他のアームによって認識され得るエピトープを少なくとも1つ含むか、またはそのようなエピトープを少なくとも1つ有するキャリア部分と、1つ以上のコンジュゲート化された治療剤または診断剤とを含む第1のターゲッティング可能なコンジュゲート体を前記被験体に投与すること;そして
(d)前記治療剤が酵素であるときには、前記被験体に、
(1)プロドラッグ(この場合、前記酵素は標的部位において前記プロドラッグを薬物に変換することができる);または
(2)前記被験体において解毒されて、毒性がより低い中間体を形成し得る薬物(この場合、前記酵素は前記解毒された中間体を毒性形態に再変換することができ、従って、標的部位において前記薬物の毒性を増大させることができる);または
(3)天然のプロセスによって前記被験体において活性化され、そして毒性がより低い中間体への変換による解毒を受けるプロドラッグ(この場合、前記酵素は前記解毒された中間体を毒性形態に再変換することができ、従って、標的部位において前記薬物の毒性を増大させることができる);または
(4)前記二重特異性の抗体または抗体フラグメントの前記少なくとも1つの他のアームによって認識され得るエピトープを少なくとも1つ含むか、またはそのようなエピトープを少なくとも1つ有するキャリア部分と、プロドラッグとを含む第2のターゲッティング可能なコンジュゲート体(この場合、前記酵素は標的部位において前記プロドラッグを薬物に変換することができる);
をさらに投与すること
を含む方法。
【請求項159】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が少なくとも2つのHSGハプテンを含む、請求項158に記載の方法。
【請求項160】
前記第1のターゲッティング可能なコンジュゲート体がプロドラッグを含むときには、前記二重特異性の抗体または抗体フラグメントの前記少なくとも1つの他のアームによって認識され得るエピトープを少なくとも1つ含むか、またはそのようなエピトープを少なくとも1つ有するキャリア部分と、前記プロドラッグを薬物に変換することができる酵素、または前記薬物の解毒された中間体を毒性形態に再変換することができる酵素とを含む第2のターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与することをさらに含む、請求項158に記載の方法。
【請求項161】
前記診断/検出剤が放射性核種である、請求項158に記載の方法。
【請求項162】
前記診断/検出剤が、20keV〜2,000keVの間のエネルギーを有する放射性核種である、請求項158に記載の方法。
【請求項163】
前記診断/検出剤が25keV〜600keVのγ粒子および/または陽電子を放出する、請求項161に記載の方法。
【請求項164】
前記診断/検出剤が少なくとも1つの光活性な診断剤を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項165】
前記光活性な診断/検出剤が色素原または色素を含む、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
前記診断/検出剤が放射線不透過性化合物である、請求項158に記載の方法。
【請求項167】
前記放射性核種がγ線放出同位体またはβ線放出同位体または陽電子放出同位体である、請求項161に記載の方法。
【請求項168】
前記放射性核種が、F−18、Mn−51、Mn−52m、Fe−52、Co−55、Cu−62、Cu−64、Ga−68、As−72、Br−75、Br−76、Rb−82m、Sr−83、Y−86、Zr−89、Tc−94m、In−110、I−120、I−124、Cr−51、Co−57、Co−58、Fe−59、Cu−67、Ga−67、Se−75、Ru−97、Tc−99m、In−111、In−114m、I−123、I−125、I−131、Yb−169、Hg−197およびTl−201からなる群から選択される、請求項167に記載の方法。
【請求項169】
前記診断/検出剤が造影剤である、請求項158に記載の方法。
【請求項170】
前記造影剤が常磁性イオンである、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
前記放射線不透過性化合物が、ヨウ素化合物、バリウム化合物、ガリウム化合物およびタリウム化合物からなる群から選択される、請求項166に記載の方法。
【請求項172】
前記放射線不透過性化合物が、バリウム、ジアトリゾアート、エチルヨウ化油、クエン酸ガリウム、イオカルム酸、ヨーセタム酸、ヨーダミド、ヨージパミド、ヨードキサム酸、イオグラミド、イオヘキソール、イオパミドール、イオパノ酸、イオプロセム酸、イオセファム酸、イオセル酸、イオスラミドメグルミン、イオセメト酸、イオタスル、イオテトル酸、イオタラム酸、イオトロクス酸、イオキサグル酸、イオクソトリゾ酸、イポダート、メグルミン、メトリザミド、メトリゾアート、プロピリオドンおよび塩化タリウムからなる群から選択される、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
前記造影剤が超音波増強剤である、請求項169に記載の方法。
【請求項174】
前記超音波増強剤が、ヒト化Mu−9抗体またはキメラ化Mu−9抗体または完全ヒトMu−9抗体またはそれらのフラグメントにコンジュゲート化されているリポソームである、請求項173に記載の方法。
【請求項175】
前記リポソームがガス充填型である、請求項174に記載の方法。
【請求項176】
前記常磁性イオンが、マンガンおよび鉄およびガドリニウムからなる群から選択される金属を含む、請求項170に記載の方法。
【請求項177】
前記治療剤が、放射性核種、ホウ素原子、ガドリニウム原子またはウラン原子、免疫調節因子、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、酵素および酵素阻害剤、光活性な治療剤、細胞傷害性薬剤、血管形成阻害剤、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項158に記載の方法。
【請求項178】
前記細胞傷害性薬剤が薬剤またはプロドラッグまたは毒素である、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
前記プロドラッグが、エピルビシングルクロニド、CPT−11、エトポシドグルクロニド、ダウノミシングルクロニドおよびドキソルビシングルクロニドからなる群から選択される、請求項178に記載の方法。
【請求項180】
前記毒素が、植物毒素および動物毒素および微生物毒素からなる群から選択される、請求項178に記載の方法。
【請求項181】
前記毒素が、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ(RNase)、DNaseI、ブドウ球菌のエンドトキシンA、アメリカヤマゴボウの抗ウイルス性タンパク質、ゲロニン、ジフテリアトキシン、シュードモナスのエキソトキシン、およびシュードモナスのエンドトキシンからなる群から選択される、請求項178に記載の方法。
【請求項182】
前記薬物が、細胞分裂阻止剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、血管形成阻害剤、アポトーシス剤、アルカロイド剤、COX−2阻害剤、および抗生物剤、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項178に記載の方法。
【請求項183】
前記薬物が、ナイトロジェンマスタード類、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホナート、ニトロソウレア類、トリアゼン類、葉酸アナログ、アントラサイクリン類、タキサン類、COX−2阻害剤、ピリミジンアナログ、プリンアナログ、抗生物質、酵素、エピポドフィロトキシン類、白金配位錯体、ビンカアルカロイド、置換ウレア、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制剤、ホルモン、ホルモンアンタゴニスト、エンドスタチン、タキソール類、カンプトテシン類、ドキソルビシン類およびその誘導体、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項178に記載の方法。
【請求項184】
前記免疫調節因子が、サイトカイン、幹細胞増殖因子、リンホトキシン、造血性因子、コロニー刺激因子(CSF)、インターフェロン(IFN)、幹細胞増殖因子、エリスロポイエチン、トロンボポイエチン、免疫調節因子に対する抗体アゴニストおよび抗体アンタゴニスト、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項177に記載の方法。
【請求項185】
前記リンホトキシが腫瘍壊死因子(TNF)であり、前記造血性因子がインターロイキン(IL)であり、前記コロニー刺激因子が顆粒球−コロニー刺激因子(G−CSF)または顆粒球マクロファージ−コロニー刺激因子(GM−CSF)であり、前記インターフェロンがインターフェロン−αまたはβまたはγであり、前記幹細胞増殖因子が「S1因子」と称される、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記サイトカインが、IL−1、IL−2、IL−3、IL−6、IL−10、IL−12、IL−18、インターフェロン−γ、TNF−α、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項184に記載の方法。
【請求項187】
前記放射性核種が、オージェ放射体およびβ線放射体およびα線放射体からなる群から選択される、請求項177に記載の方法。
【請求項188】
前記放射性核種が、P−32、P−33、Sc−47、Fe−59、Cu−64、Cu−67、Se−75、As−77、Sr−89、Y−90、Mo−99、Rh−105、Pd−109、Ag−111、I−125、I−131、Pr−142、Pr−143、Pm−149、Sm−153、Tb−161、Ho−166、Er−169、Lu−177、Re−186、Re−188、Re−189、Ir−194、Au−198、Au−199、Pb−211、Pb−212、およびBi−213、Co−58、Ga−67、Br−80m、Tc−99m、Rh−103m、Pt−109、In−111、Sb−119、I−125、Ho−161、Os−189m、Ir−192、Dy−152、At−211、Bi−212、Ra−223、Rn−219、Po−215、Bi−211、Ac−225、Fr−221、At−217、Bi−213、Fm−255、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項177に記載の方法。
【請求項189】
前記ホウ素原子がB−10である、請求項177に記載の方法。
【請求項190】
前記ガドリニウム原子がGd−157である、請求項177に記載の方法。
【請求項191】
前記ウラン原子がU−235である、請求項177に記載の方法。
【請求項192】
前記放射性核種が20keV〜10,000keVの間のエネルギーを有する、請求項187に記載の方法。
【請求項193】
前記放射性核種がオージェ放射体であり、1000keV未満のエネルギーを有する、請求項187に記載の方法。
【請求項194】
前記放射性核種がβ線放射体であり、20keV〜5000keVの間のエネルギーを有する、請求項187に記載の方法。
【請求項195】
前記放射性核種がα線放射体であり、2000keV〜10,000keVの間のエネルギーを有する、請求項187に記載の方法。
【請求項196】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が、疾患組織を殺傷するために有用な1つ以上の放射性同位体を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項197】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が10B原子を含み、そして方法が、前記疾患組織に局在化する前記ホウ素原子に放射線照射し、それにより前記疾患組織のBNCTを行う工程をさらに含む、請求項189に記載の方法。
【請求項198】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が1つ以上の光力学的治療剤を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項199】
前記光力学的治療剤が光増感剤である、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
前記光増感剤が、ベンゾポルフィリンモノ酸リングA(BPD−MA)、スズエチオプルプリン(SnET2)、スルホン化アルミニウムフタロシアニン(AlSPc)およびルテチウムテキサフィリン(Lutex)からなる群から選択される、請求項199に記載の方法。
【請求項201】
標的組織と特異的に結合する前記少なくとも1つのアームがヒトMu−9抗体またはキメラMu−9抗体またはヒト化Mu−9抗体あるいはヒトMu−9抗体またはキメラMu−9抗体またはヒト化Mu−9抗体のフラグメントである、請求項158に記載の方法。
【請求項202】
ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する前記少なくとも1つの他のアームがヒトMu−9抗体またはキメラMu−9抗体またはヒト化Mu−9抗体あるいはヒトMu−9抗体またはキメラMu−9抗体またはヒト化Mu−9抗体のフラグメントである、請求項158に記載の方法。
【請求項203】
前記標的組織が腫瘍である、請求項158に記載の方法。
【請求項204】
前記腫瘍が結腸特異的抗原−p(CSAp)を産生するか、または結腸特異的抗原−p(CSAp)に関連する、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
前記Mu−9抗体またはそのフラグメントがMAb Mu−9のFvを含む、請求項158に記載の方法。
【請求項206】
前記二重特異性抗体が融合タンパク質である、請求項158に記載の方法。
【請求項207】
前記融合タンパク質が三価であり、CSApと反応し得る抗体のFvを含む、請求項206に記載の方法。
【請求項208】
哺乳動物においてCSApを発現する腫瘍を検出または処置するための方法であって、
(a)標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含み、標的組織と特異的に結合する前記1つのアームがMu−9抗体またはそのフラグメントである二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;そして
(b)下記のコンジュゲート体:
(i)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(ii)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(iii)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化1】

および
【化2】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項209】
前記被験体にクリアリング用組成物を投与し、そして前記組成物により、局在化しなかった抗体または抗体フラグメントを循環からクリアリングすることをさらに含む、請求項208に記載の方法。
【請求項210】
被験体における疾患組織を処置または同定するために有用なキットであって、
(a)標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを有し、標的組織と特異的に結合する前記1つのアームがMu−9抗体またはそのフラグメントである二重特異性の抗体または抗体フラグメント;
(b)前記二重特異性の抗体または抗体フラグメントの前記少なくとも1つの他のアームによって認識され得るエピトープを少なくとも1つ含むか、またはそのようなエピトープを少なくとも1つ有するキャリア部分と、1つ以上のコンジュゲート化された治療剤または診断剤とを含む第1のターゲッティング可能なコンジュゲート体;および
(c)任意選択的に、局在化しなかった抗体および抗体フラグメントを循環からクリアリングするために有用なクリアリング用組成物;そして
(d)任意選択的に、前記第1のターゲッティング可能なコンジュゲート体にコンジュゲート化されている前記治療剤が酵素であるときには、
(1)プロドラッグ(この場合、前記酵素は標的部位において前記プロドラッグを薬物に変換することができる);または
(2)前記被験体において解毒されて、毒性がより低い中間体を形成し得る薬物(この場合、前記酵素は前記解毒された中間体を毒性形態に再変換することができ、従って、標的部位において前記薬物の毒性を増大させることができる);または
(3)天然のプロセスによって前記被験体において活性化され、そして毒性がより低い中間体への変換による解毒を受けるプロドラッグ(この場合、前記酵素は前記解毒された中間体を毒性形態に再変換することができ、従って、標的部位において前記薬物の毒性を増大させることができる);または
(4)前記二重特異性の抗体または抗体フラグメントの前記少なくとも1つの他のアームによって認識され得るエピトープを少なくとも1つ含むか、またはそのようなエピトープを少なくとも1つ有するキャリア部分と、プロドラッグとを含む第2のターゲッティング可能なコンジュゲート体(この場合、前記酵素は標的部位において前記プロドラッグを薬物に変換することができる);
を含むキット。
【請求項211】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が、下記のコンジュゲート体:
(i)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(ii)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(iii)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化3】

および
【化4】

からなる群から選択される、請求項210に記載のキット。
【請求項212】
ターゲッティング可能なコンジュゲート体についてスクリーニングする方法であって、
(a)前記ターゲッティング可能な構築物を、標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアーム、および前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームを有し、標的組織と特異的に結合する前記1つのアームがMu−9抗体またはそのフラグメントである二重特異性の抗体または抗体フラグメントと接触させて、混合物を得ること;
(b)任意選択的に、前記混合物をインキュベーションすること;そして
(c)前記混合物を分析すること
を含む方法。
【請求項213】
CSApを発現している哺乳動物内の悪性の組織または細胞を画像化するための方法であって、
(a)標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含み、標的組織と特異的に結合する前記1つのアームがMu−9抗体またはそのフラグメントである二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;そして
(b)下記のコンジュゲート体:
(i)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(ii)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(iii)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化5】

および
【化6】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項214】
被験体においてCSApを発現している疾患組織を手術中に同定/明示する方法であって、
(a)CSApを発現している標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含み、標的組織と特異的に結合する前記1つのアームがMu−9抗体またはそのフラグメントである二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;そして
(b)下記のコンジュゲート体:
(i)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(ii)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(iii)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化7】

および
【化8】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項215】
被験体においてCSApを発現している疾患組織を内視鏡により同定するための方法であって、
(a)CSApを発現している標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含み、標的組織と特異的に結合する前記1つのアームがMu−9抗体またはそのフラグメントである二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;そして
(b)下記のコンジュゲート体:
(i)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(ii)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(iii)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化9】

および
【化10】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項216】
被験体においてCSApを発現している疾患組織を血管内で同定するための方法であって、
(a)CSApを発現している標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含み、標的組織と特異的に結合する前記1つのアームがMu−9抗体またはそのフラグメントである二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;そして
(b)下記のコンジュゲート体:
(i)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(ii)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(iii)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化11】

および
【化12】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項217】
内視鏡手法、腹腔鏡手法、血管内カテーテル手法または手術手法のときに病巣部を検出する方法であって、前記方法は、
(a)CSAp抗原に特異的に結合する第1の抗体結合部位と、ハプテンに特異的に結合する第2の抗体結合部位とを有する二重特異性抗体のF(ab)2フラグメントまたはF(ab’)2フラグメントを、そのような手法を受けることになっている被験体に注射して、抗体フラグメントを標的部位に蓄積させること;
(b)任意選択的に、二重特異性フラグメントの大部分が注射後約24時間以内に循環からクリアリングされないならば、ガラクトシル化された抗イディオタイプクリアリング剤を使用して、ターゲッティングされなかった抗体フラグメントをクリアリングし、そして標的部位において迅速に局在化し、かつ腎臓を介してクリアリングされる二価の標識されたハプテンを注射すること;
(c)最初の注射の48時間以内に、検出手段を用いて、標的部位における蓄積した標識の上昇したレベルを近接範囲検出することによってハプテンの存在を検出し、そして前記手法を行うこと(この場合、前記検出は、造影剤または消去剤が使用されることなく行われる)
を含む方法。
【請求項218】
前記ハプテンが診断用放射性同位体またはMRI画像増強剤または蛍光標識で標識される、請求項217に記載の方法。
【請求項219】
手術手法、血管内手法、腹腔鏡手法または内視鏡手法のときに病巣部を近接範囲検出するための方法であって、前記方法は、
(a)そのような手法に対する被験体に、Mu−9免疫コンジュゲート体またはそのフラグメントの有効量を非経口的に注射すること;
(b)注射の48時間以内に手法を行うこと;
(c)前記標識された抗体またはそのフラグメントの存在を検出するための検出手段を用いて近接範囲で被験体の到達内部を走査すること;および
(d)該検出手段を用いて、そのような部位における前記標識された抗体またはそのフラグメントの上昇したレベルを検出することによって、前記標識された抗体またはそのフラグメントの蓄積部位を突き止めること
を含む方法。
【請求項220】
前記Mu−9免疫コンジュゲート体またはそのフラグメントが、20keV〜1,000keVのエネルギーで放射線を発する放射性同位体を含む、請求項219に記載の方法。
【請求項221】
前記放射性同位体が、テクネチウム−99m、ヨウ素−125、ヨウ素−131、ヨウ素−123、インジウム−111、フッ素−18、ガリウム−68およびガリウム−67からなる群から選択される、請求項220に記載の方法。
【請求項222】
Mu−9免疫コンジュゲート体またはそのフラグメントが非同位体薬剤を含む、請求項219に記載の方法。
【請求項223】
前記非同位体薬剤が光活性な薬剤である、請求項222に記載の方法。
【請求項224】
前記光活性な薬剤が蛍光性薬剤、IMM160オリジナルズである、請求項222に記載の方法。
【請求項225】
被験体における疾患組織を処置または同定する方法であって、
(a)標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、少なくとも2つのHSGハプテンを含むターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含む二重特異性の抗体または抗体フラグメントを前記被験体に投与すること;
(b)任意選択的に、前記被験体にクリアリング用組成物を投与し、そして前記組成物により、局在化しなかった抗体または抗体フラグメントを循環からクリアリングすること;
(c)少なくとも2つのHSGハプテンを含むか、または少なくとも2つのHSGハプテンを有するキャリア部分を含み、かつ診断剤もしくは治療剤および/または1つ以上のキレート化もしくは化学結合した治療剤もしくは診断剤もしくは酵素を含み得るターゲッティング可能なコンジュゲート体を前記被験体に投与すること;そして
(d)前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が酵素を含むときには、前記被験体に、
(1)プロドラッグ(この場合、前記酵素は標的部位において前記プロドラッグを薬物に変換することができる);または
(2)前記被験体において解毒されて、毒性がより低い中間体を形成し得る薬物(この場合、前記酵素は前記解毒された中間体を毒性形態に再変換することができ、従って、標的部位において前記薬物の毒性を増大させることができる);または
(3)天然のプロセスによって前記被験体において活性化され、そして毒性がより低い中間体への変換による解毒を受けるプロドラッグ(この場合、前記酵素は前記解毒された中間体を毒性形態に再変換することができ、従って、標的部位において前記薬物の毒性を増大させることができる)
を投与すること
を含む方法。
【請求項226】
前記診断剤が25keV〜600keVのγ粒子および/または陽電子を放出する、請求項225に記載の方法。
【請求項227】
前記治療剤が薬物またはプロドラッグまたは毒素である、請求項225に記載の方法。
【請求項228】
前記プロドラッグが、エピルビシングルクロニド、CPT−11、エトポシドグルクロニド、ダウノミシングルクロニドおよびドキソルビシングルクロニドからなる群から選択される、請求項227に記載の方法。
【請求項229】
前記毒素が、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ、DNaseI、ブドウ球菌のエンドトキシンA、アメリカヤマゴボウの抗ウイルス性タンパク質、ゲロニン、ジフテリアトキシン、シュードモナスのエキソトキシン、およびシュードモナスのエンドトキシンからなる群から選択される、請求項227に記載の方法。
【請求項230】
治療用核種をさらに含む、請求項225に記載の方法。
【請求項231】
前記治療用核種が、32P、33P、47Sc、64Cu、67Cu、67Ga、90Y、111Ag、1
11In、125I、131I、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、177Lu、186Re、188Re、189Re、212Pb、212Bi、213Bi、211At、223Raおよび225Acからなる群から選択される、請求項230に記載の方法。
【請求項232】
前記診断剤が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125Iおよび131Iからなる群から選択される、請求項226に記載の方法。
【請求項233】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が、疾患組織を殺傷するために有用な1つ以上の放射性同位体を含む、請求項225に記載の方法。
【請求項234】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が10B原子を含み、そして方法が、前記疾患組織に局在化する前記ホウ素原子に放射線照射し、それにより前記疾患組織のBNCTを行う工程をさらに含む、請求項225に記載の方法。
【請求項235】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が1つ以上の毒素を含む、請求項225に記載の方法。
【請求項236】
前記毒素が、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ、DNaseI、ブドウ球菌のエンドトキシンA、アメリカヤマゴボウの抗ウイルス性タンパク質、ゲロニン、ジフテリアトキシン、シュードモナスのエキソトキシン、およびシュードモナスのエンドトキシンからなる群から選択される、請求項235に記載の方法。
【請求項237】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が1つ以上の薬物を含む、請求項225に記載の方法。
【請求項238】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が1つ以上のプロドラッグを含む、請求項225に記載の方法。
【請求項239】
前記プロドラッグが、エピルビシングルクロニド、CPT−11、エトポシドグルクロニド、ダウノミシングルクロニドおよびドキソルビシングルクロニドからなる群から選択される、請求項238に記載の方法。
【請求項240】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が、疾患組織を検出するために有用な1つ以上の診断剤を含む、請求項225に記載の方法。
【請求項241】
前記診断剤が、118F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125Iおよび131Iからなる群から選択される、請求項240に記載の方法。
【請求項242】
前記放射性同位体が、陽電子放射断層撮影法(PET)を行うために使用される、請求項240に記載の方法。
【請求項243】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が、磁気共鳴画像化(MRI)において使用される1つ以上の画像増強剤を含む、請求項225に記載の方法。
【請求項244】
前記増強剤が、MnおよびFeおよびGdからなる群から選択される、請求項243に記載の方法。
【請求項245】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が1つ以上の光力学的治療剤を含む、請求項225に記載の方法。
【請求項246】
前記光力学的治療剤が光増感剤である、請求項245に記載の方法。
【請求項247】
前記光増感剤が、ベンゾポルフィリンモノ酸リングA(BPD−MA)、スズエチオプルプリン(SnET2)、スルホン化アルミニウムフタロシアニン(AlSPc)およびルテチウムテキサフィリン(Lutex)からなる群から選択される、請求項246に記載の方法。
【請求項248】
標的組織と特異的に結合する前記少なくとも1つのアームがモノクローナル抗体またはモノクローナル抗体のフラグメントである、請求項225に記載の方法。
【請求項249】
ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する前記少なくとも1つの他のアームがモノクローナル抗体またはモノクローナル抗体のフラグメントである、請求項225に記載の方法。
【請求項250】
標的組織と特異的に結合する前記少なくとも1つのアームがヒト抗体またはキメラ抗体またはヒト化抗体あるいはヒト抗体またはキメラ抗体またはヒト化抗体のフラグメントである、請求項225に記載の方法。
【請求項251】
ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する前記少なくとも1つの他のアームがヒト抗体またはキメラ抗体またはヒト化抗体あるいはヒト抗体またはキメラ抗体またはヒト化抗体のフラグメントである、請求項225に記載の方法。
【請求項252】
前記二重特異性の抗体または抗体フラグメントが治療用核種をさらに含む、請求項225に記載の方法。
【請求項253】
前記治療用放射性核種が、32P、33P、47Sc、64Cu、67Cu、67Ga、90Y、111Ag、111In、125I、131I、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、177Lu、186Re、188Re、189Re、212Pb、212Bi、213Bi、211At、223Raおよび225Acからなる群から選択される、請求項252に記載の方法。
【請求項254】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が、ドキソルビシン、SN−38、エトポシド、メトトレキサート、6−メルカプトプリンまたはリン酸エトポシドを含む、請求項225に記載の方法。
【請求項255】
前記標的組織が腫瘍である、請求項225に記載の方法。
【請求項256】
前記腫瘍が結腸特異的抗原−p(CSAp)を産生するか、または結腸特異的抗原−p(CSAp)に関連する、請求項255に記載の方法。
【請求項257】
前記二重特異性抗体がMAb Mu9のFvおよびMAb679のFvを含む、請求項256に記載の方法。
【請求項258】
Mu9および/または679がキメラ化またはヒト化されている、請求項257に記載の方法。
【請求項259】
Mu9および/または679がヒトMu9およびヒト679である、請求項257に記載の方法。
【請求項260】
前記二重特異性抗体がMu9のCDRの1つ以上を含む、請求項257に記載の方法。
【請求項261】
前記二重特異性抗体が679のCDRの1つ以上を含む、請求項257に記載の方法。
【請求項262】
前記二重特異性抗体が融合タンパク質である、請求項255に記載の方法。
【請求項263】
前記腫瘍ががん胎児性抗原(CEA)を産生する、請求項255に記載の方法。
【請求項264】
前記二重特異性抗体がMAb MN14のFvおよびMAb679のFvを含む、請求項263に記載の方法。
【請求項265】
MN14および/または679がキメラ化またはヒト化されている、請求項264に記載の方法。
【請求項266】
MN14および/または679がヒトMN14およびヒト679である、請求項264に記載の方法。
【請求項267】
前記二重特異性抗体がMN14のCDRの1つ以上を含む、請求項264に記載の方法。
【請求項268】
前記二重特異性抗体が679のCDRの1つ以上を含む、請求項264に記載の方法。
【請求項269】
前記二重特異性抗体が融合タンパク質である、請求項264に記載の方法。
【請求項270】
前記融合タンパク質が三価であり、CSApと反応し得る抗体のFvを含む、請求項269に記載の方法。
【請求項271】
前記二重特異性抗体がクラスIII抗CEA抗体と679のFvとを含む、請求項263に記載の方法。
【請求項272】
哺乳動物における標的細胞または標的組織または標的病原体を検出または処置するための方法であって、
標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含む二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;
この場合、前記少なくとも1つのアームが、標的細胞または標的組織または標的病原体における相補的な結合性成分に、あるいは標的細胞または標的組織または標的病原体によって産生される分子またはそれらに関連する分子における相補的な結合性成分に結合することができる;そして
下記のコンジュゲート体:
(a)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(b)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(c)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化13】

および
【化14】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項273】
前記病原体が、菌類、ウイルス、寄生虫または細菌である、請求項272に記載の方法。
【請求項274】
前記ウイルスが、ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、センダイウイルス、ネコ白血病ウイルス、レオウイルス、ポリオウイルス、ヒト血清パルボ様ウイルス、シミアンウイルス40、呼吸器合胞体ウイルス、マウス乳腫瘍ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、デングウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、アデノウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、エプスタイン−バールウイルス、マウス白血病ウイルス、ムンプスウイルス、水疱性口内炎ウイルス、シンドビスウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、イボウイルスおよびブルータングウイルスからなる群から選択される、請求項273に記載の方法。
【請求項275】
前記細菌が、ストレプトコッカス・アガラクチアエ、レジオネラ・ニューモフィリア、化膿連鎖球菌、大腸菌、淋菌、髄膜炎菌、肺炎球菌、B型インフルエンザ菌、梅毒トレポネーマ、ライム病スピロヘータ、緑膿菌、らい菌、ウシ流産菌、結核菌および破傷風毒素からなる群から選択される、請求項273に記載の方法。
【請求項276】
被験体における疾患組織を処置または同定する方法であって、
標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを有する二重特異性の抗体または抗体フラグメントを前記被験体に投与すること;
任意選択的に、前記被験体にクリアリング用組成物を投与し、そして前記組成物により、局在化しなかった抗体または抗体フラグメントを循環からクリアリングすること;そして
下記のコンジュゲート体:
(a)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(b)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(c)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化15】

および
【化16】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を前記被験体に投与すること
を含む方法。
【請求項277】
被験体における疾患組織を処置または同定するために有用なキットであって、
(a)標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを有する二重特異性の抗体または抗体フラグメントで、前記コンジュゲート体が、下記のコンジュゲート体:
(a)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2

(b)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(c)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化17】

および
【化18】

からなる群から選択される、二重特異性の抗体または抗体フラグメント;
(b)前記二重特異性の抗体または抗体フラグメントの前記少なくとも1つの他のアームによって認識され得るエピトープを少なくとも1つ含むか、またはそのようなエピトープを少なくとも1つ有するキャリア部分と、1つ以上のコンジュゲート化された治療剤または診断剤または酵素とを含むターゲッティング可能なコンジュゲート体;および
(c)任意選択的に、局在化しなかった抗体または抗体フラグメントを循環からクリアリングするために有用なクリアリング用組成物;そして
(d)任意選択的に、前記第1のターゲッティング可能なコンジュゲート体が酵素を含むときには、
(1)プロドラッグ(この場合、前記酵素は標的部位において前記プロドラッグを薬物に変換することができる);または
(2)前記被験体において解毒されて、毒性がより低い中間体を形成し得る薬物(この場合、前記酵素は前記解毒された中間体を毒性形態に再変換することができ、従って、標的部位において前記薬物の毒性を増大させることができる);または
(3)天然のプロセスによって前記被験体において活性化され、そして毒性がより低い中間体への変換による解毒を受けるプロドラッグ(この場合、前記酵素は前記解毒された中間体を毒性形態に再変換することができ、従って、標的部位において前記薬物の毒性を増大させることができる)
を含むキット。
【請求項278】
下記のコンジュゲート体:
(a)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(b)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(c)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化19】

および
【化20】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体。
【請求項279】
ターゲッティング可能なコンジュゲート体についてスクリーニングする方法であって、
前記ターゲッティング可能な構築物を、標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアーム、および前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームを有する二重特異性の抗体または抗体フラグメントと接触させて、混合物を得ること;
この場合、前記少なくとも1つのアームが、標的細胞または標的組織または標的病原体における相補的な結合性成分に、あるいは標的細胞または標的組織または標的病原体によって産生される分子またはそれらに関連する分子における相補的な結合性成分に結合することができる;および
任意選択的に、前記混合物をインキュベーションすること;そして
前記混合物を分析すること
を含む方法。
【請求項280】
前記分析が、FABMSまたは高磁場NMRまたはサイズ排除HPLCからなる群から選択される分析方法を含む、請求項279に記載の方法。
【請求項281】
哺乳動物において正常な組織を画像化するための方法であって、
標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含む二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;
この場合、前記少なくとも1つのアームが、標的細胞または標的組織または標的病原体における相補的な結合性成分に、あるいは標的細胞または標的組織または標的病原体によって産生される分子またはそれらに関連する分子における相補的な結合性成分に結合することができる;および
下記のコンジュゲート体:
(a)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(b)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(c)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化21】

および
【化22】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項282】
前記正常な組織が、卵巣、胸腺、副甲状腺または脾臓に由来する組織である、請求項281に記載の方法。
【請求項283】
前記ウイルスが、ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、センダイウイルス、ネコ白血病ウイルス、レオウイルス、ポリオウイルス、ヒト血清パルボ様ウイルス、シミアンウイルス40、呼吸器合胞体ウイルス、マウス乳腫瘍ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、デングウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、アデノウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、エプスタイン−バールウイルス、マウス白血病ウイルス、ムンプスウイルス、水疱性口内炎ウイルス、シンドビスウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、イボウイルスおよびブルータングウイルスからなる群から選択される、請求項281に記載の方法。
【請求項284】
前記細菌が、ストレプトコッカス・アガラクチアエ、レジオネラ・ニューモフィリア、化膿連鎖球菌、大腸菌、淋菌、髄膜炎菌、肺炎球菌、B型インフルエンザ菌、梅毒トレポネーマ、ライム病スピロヘータ、緑膿菌、らい菌、ウシ流産菌、結核菌および破傷風毒素からなる群から選択される、請求項281に記載の方法。
【請求項285】
被験体における疾患組織を手術中に同定する方法であって、
標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含む二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;
この場合、前記少なくとも1つのアームが、標的細胞または標的組織または標的病原体における相補的な結合性成分に、あるいは標的細胞または標的組織または標的病原体によって産生される分子またはそれらに関連する分子における相補的な結合性成分に結合することができる;および
下記のコンジュゲート体:
(a)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(b)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(c)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化23】

および
【化24】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項286】
被験体における疾患組織を内視鏡により同定する方法であって、
標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含む二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;
この場合、前記少なくとも1つのアームが、標的細胞または標的組織または標的病原体における相補的な結合性成分に、あるいは標的細胞または標的組織または標的病原体によって産生される分子またはそれらに関連する分子における相補的な結合性成分に結合することができる;および
下記のコンジュゲート体:
(a)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(b)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(c)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化25】

および
【化26】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項287】
被験体における疾患組織を血管内で同定する方法であって、
標的組織と特異的に結合する少なくとも1つのアームと、ターゲッティング可能なコンジュゲート体と特異的に結合する少なくとも1つの他のアームとを含む二重特異性の抗体または抗体フラグメントの有効量を投与すること;
この場合、前記少なくとも1つのアームが、標的細胞または標的組織または標的病原体における相補的な結合性成分に、あるいは標的細胞または標的組織または標的病原体によって産生される分子またはそれらに関連する分子における相補的な結合性成分に結合することができる;および
下記のコンジュゲート体:
(a)DOTA−Phe−Lys(HSG)−D−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(b)DOTA−Phe−Lys(HSG)−Tyr−Lys(HSG)−NH2
(c)Ac−Lys(HSG)D−Tyr−Lys(HSG)−Lys(Tscg−Cys)−NH2
【化27】

および
【化28】

からなる群から選択されるターゲッティング可能なコンジュゲート体を投与すること
を含む方法。
【請求項288】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、111In、123I、124I、125I、131I、154158Gdおよび175Luからなる群から選択される診断剤をさらに含む、請求項272、276、277、279、281、285、286または287のいずれか一項に記載の方法。
【請求項289】
前記ターゲッティング可能なコンジュゲート体が、32P、33P、47Sc、64Cu、67Cu、67Ga、90Y、111Ag、111In、125I、131I、142Pr、153Sm、161Tb、166Dy、166Ho、177Lu、186Re、188Re、189Re、212Pb、212Bi、213Bi、211At、223Raおよび225Acからなる群から選択される治療用核種をさらに含む、請求項288に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−22273(P2009−22273A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−158796(P2008−158796)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【分割の表示】特願2002−579763(P2002−579763)の分割
【原出願日】平成14年4月3日(2002.4.3)
【出願人】(599176263)イムノメディクス, インコーポレイテッド (16)
【Fターム(参考)】