説明

亜鉛結合部分を含むキナゾリンベースEGFRインヒビターの酒石酸塩またはその複合体

本発明は、上皮増殖因子レセプターチロシンキナーゼ(EGFR-TK)のインヒビターである、亜鉛結合部分に基づく誘導体を含むキナゾリンの酒石酸塩または複合体、ならびに癌などのEGFR-TK関連疾患および障害の治療におけるその使用に関する。該酒石酸塩または複合体は、さらにHDACインヒビターとして作用し得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:


(式中、
BはC3〜C9アルキレンであり;
R1は水素、C1〜C4アルコキシまたは置換C1〜C4アルコキシから選択され;
R2はそれぞれ独立して、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、およびC2〜C4アルキニルから選択され;
nは1、2または3である)
で表される化合物の酒石酸塩または複合体。
【請求項2】
Bが直鎖C5〜C7アルキレンである、請求項1記載の塩または複合体。
【請求項3】
Bが直鎖C6アルキレンである、請求項2記載の塩または複合体。
【請求項4】
R1が独立して水素またはメトキシから選択される、請求項3記載の塩または複合体。
【請求項5】
R2がそれぞれ独立してBr、Cl、Fおよびエチニルから選択される、請求項1記載の塩または複合体。
【請求項6】
nが1または2である、請求項1記載の塩または複合体。
【請求項7】
酒石酸がL-酒石酸である、請求項1記載の塩または複合体。
【請求項8】
酒石酸がD-酒石酸である、請求項1記載の塩または複合体。
【請求項9】
酒石酸がD,L-酒石酸である、請求項1記載の塩または複合体。
【請求項10】
酒石酸がメソ酒石酸である、請求項1記載の塩または複合体。
【請求項11】
化合物が式(II):


で表される、請求項1の酒石酸塩または複合体。
【請求項12】
Bが直鎖C5〜C7アルキレンである、請求項11記載の塩または複合体。
【請求項13】
Bが直鎖C6アルキレンである、請求項12記載の塩または複合体。
【請求項14】
nが1である、請求項11記載の塩または複合体。
【請求項15】
R2がエチレンである、請求項14記載の塩または複合体。
【請求項16】
R1がメトキシである、請求項15記載の塩または複合体。
【請求項17】
酒石酸がL-酒石酸である、請求項11記載の塩または複合体。
【請求項18】
酒石酸がD-酒石酸である、請求項11記載の塩または複合体。
【請求項19】
酒石酸がD,L-酒石酸である、請求項11記載の塩または複合体。
【請求項20】
酒石酸がメソ酒石酸である、請求項11記載の塩または複合体。
【請求項21】
化合物が式(III):


で表される、請求項1の酒石酸塩または複合体。
【請求項22】
Bが直鎖C5〜C7アルキレンである、請求項21記載の塩または複合体。
【請求項23】
R1が水素であり、Bが直鎖C6アルキレンである、請求項22記載の塩または複合体。
【請求項24】
酒石酸がL-酒石酸である、請求項21記載の塩または複合体。
【請求項25】
酒石酸がD-酒石酸である、請求項21記載の塩または複合体。
【請求項26】
酒石酸がD,L-酒石酸である、請求項21記載の塩または複合体。
【請求項27】
酒石酸がメソ酒石酸である、請求項21記載の塩または複合体。
【請求項28】
式(IV):


で表される化合物の酒石酸塩または複合体。
【請求項29】
Bが直鎖C5〜C7アルキレンである、請求項28記載の塩または複合体。
【請求項30】
R1がメトキシであり、Bが直鎖C6アルキレンである、請求項29記載の塩または複合体。
【請求項31】
酒石酸がL-酒石酸である、請求項28記載の塩または複合体。
【請求項32】
酒石酸がD-酒石酸である、請求項28記載の塩または複合体。
【請求項33】
酒石酸がD,L-酒石酸である、請求項28記載の塩または複合体。
【請求項34】
酒石酸がメソ酒石酸である、請求項28記載の塩または複合体。
【請求項35】
活性成分として請求項1〜34いずれか記載の塩または複合体、および薬学的に許容され得る担体を含む、医薬組成物。
【請求項36】
シクロデキストリンをさらに含む、請求項35記載の組成物。
【請求項37】
シクロデキストリンがα-シクロデキストリンまたはその誘導体である、請求項36記載の組成物。
【請求項38】
シクロデキストリンがβ-シクロデキストリンまたはその誘導体である、請求項36記載の組成物。
【請求項39】
シクロデキストリンがγ-シクロデキストリンまたはその誘導体である、請求項36記載の組成物。
【請求項40】
β-シクロデキストリンまたはその誘導体が、2-ヒドロキシプロピル-B-シクロデキストリンおよびスルホブチル誘導-B-シクロデキストリンからなる群より選択される、請求項38記載の組成物。
【請求項41】
シクロデキストリンがスルホブチルエーテル(7)-β-シクロデキストリンである、請求項40記載の組成物。
【請求項42】
スルホブチルエーテル(7)-β-シクロデキストリンが0.5〜40%(w/v)の濃度で存在する、請求項41記載の組成物。
【請求項43】
スルホブチルエーテル(7)-β-シクロデキストリンが約30%(w/v)の濃度で存在する、請求項42記載の組成物。
【請求項44】
デキストランをさらに含む、請求項35記載の組成物。
【請求項45】
5%デキストランを含む、請求項44記載の組成物。
【請求項46】
静脈内投与のために調製される、請求項35記載の医薬組成物。
【請求項47】
被験体に治療有効量の請求項1〜34いずれか記載の塩または複合体を投与する工程を含む、治療の必要な被験体におけるEFGRチロシンキナーゼ関連疾患または障害の治療方法。
【請求項48】
治療の必要な被験体に請求項1〜34いずれか記載の塩または複合体を投与する工程を含む、HDAC媒介性疾患の治療方法。
【請求項49】
治療の必要な被験体に請求項1〜34いずれか記載の塩または複合体を投与する工程を含む、EGFRチロシンキナーゼおよびHDACにより媒介される疾患の治療方法。
【請求項50】
治療の必要な被験体に請求項1〜34いずれか記載の塩または複合体を投与する工程を含む、HER2により媒介される疾患の治療方法。
【請求項51】
治療の必要な被験体に請求項1〜34いずれか記載の塩または複合体を投与する工程を含む、細胞増殖障害の治療方法。
【請求項52】
前記細胞増殖障害が、乳頭腫、神経膠芽腫、カポジ肉腫、メラノーマ、非小細胞肺癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、星状細胞腫、頭部癌、頚部癌、膀胱癌、乳癌、肺癌、結腸直腸癌、甲状腺癌、膵臓癌、胃癌、肝細胞癌、白血病、リンパ腫、ホジキン病およびバーキット病からなる群より選択される、請求項51記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2010−539082(P2010−539082A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−524063(P2010−524063)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/056393
【国際公開番号】WO2009/035718
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(501188889)キュリス,インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】