説明

交互共重合ポリマー、及び有機光電変換素子

【課題】従来のp型半導体材料と比べて開放電圧が更に向上し得る新規有機材料を提供すること。
【解決手段】下記一般式(I)で表される繰り返し単位を有する、交互共重合ポリマー、及び、この交互共重合ポリマーを含む光電変換層を有する、有機光電変換素子。


(式(I)中、Rは一価の炭化水素基又は置換炭化水素基を表し、Dは炭素骨格からなる多環式芳香族化合物もしくはヘテロ元素を含む複素多環式芳香族化合物由来の構成単位を示す。nは繰り返し単位の数を示し、2〜25である。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交互共重合ポリマー、及びその交互共重合ポリマーからなる光電変換層を有する有機光電変換素子に関する。
【背景技術】
【0002】
地球規模での問題であるエネルギー問題を解決するためのエネルギー源の一つとして、環境負荷が少なく、半永久的に供給される太陽光エネルギーの利用が活発に研究されている。その中でも、特に、有機半導体材料を用いた有機太陽電池は、軽量、安価、フレキシブルな素子の作製が可能であり、現在の主流であるシリコン半導体等の無機系材料を用いた太陽電池に代わる次世代の太陽電池として期待されている。
このような背景から、有機半導体材料を用いた有機光電変換素子の研究が全世界的に行われており、有機光電変換素子の光電変換効率向上においては、光電変換層を構成する有機半導体材料の電子構造の設計技術が重要であることが知られている。
【0003】
例えば、非特許文献1では、有機薄膜太陽電池の効率向上において、n型半導体材料であるフラーレンと組合せるp型半導体材料の適切な設計が重要であると記載されている。ここでいう適切な設計とは、本来電子ドナー性が重要であるp型ポリマーの骨格に、敢えて弱い電子アクセプターを適切な様式で導入することで、ポリマーの最高被占軌道(HOMO)準位を深く(負の方向に絶対値を大きくする)させ、n型フラーレンの最低空軌道(LUMO)準位との差を大きくすることを指す。ポリマーのHOMO準位とフラーレンのLUMO準位のエネルギー差は素子特性を大きく左右する開放電圧(Voc)を決定する因子となることから、上記設計は実用化レベルの変換効率達成に向けて有望な手法とみなされている。
【0004】
光電変換層を構成する有機半導体のうち、p型半導体材料については、有機合成的に電子ドナーと電子アクセプターを適切な形態で共有結合させた繰り返し単位を有する交互共重合体を用いることで、太陽光吸収効率の良い2eV程度の狭いバンドギャップが得られ、また、最高被占軌道の準位を深くすることで、素子内で大きな開放電圧(Voc)を得られることが知られている。
例えば、特許文献1では、電子アクセプターとして、チエノチオフェンユニットを組み込んだ交互共重合体を用いた光起電力素子が開示されている。また、特許文献2〜5では、ポリフルオレン誘導体骨格を電子ドナーユニットとして、様々な電子アクセプターユニットと交互共重合して得られた共重合体を用いた有機光電変換素子が開示されている。
【0005】
一方、光電変換層を構成する有機半導体のうち、n型半導体材料については、例えば、特許文献6には、ベンゾトリアゾール骨格を含むπ共役ポリマーをn型半導体材料として用いた有機デバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−158921号公報
【特許文献2】特開2008−106239号公報
【特許文献3】特開2008−106240号公報
【特許文献4】WO2005/060012号公報
【特許文献5】特開2009−215349号公報
【特許文献6】特開2006−077171号公報
【非特許文献1】Brabec, C. J. et al., Advanced Materials, 2009年, 21巻, 1ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように光電変換層を構成する有機半導体材料について様々な開発がなされているが、開放電圧を更に向上し得る有機半導体材料が求められている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、従来のp型半導体材料と比べ、開放電圧を更に向上し得る新規有機材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、下記に示す交互共重合ポリマーが、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記[1]〜[7]を提供するものである。
[1]下記一般式(I)で表される繰り返し単位を有する、交互共重合ポリマー。
【化1】

(式(I)中、Rは一価の炭化水素基又は置換炭化水素基を表し、Dは炭素骨格からなる多環式芳香族化合物もしくはヘテロ元素を含む複素多環式芳香族化合物由来の構成単位を示す。nは繰り返し単位の数を示し、2〜25である。)
[2]前記一般式(I)中のRが、炭素数1〜12のアルキル基又は置換アルキル基である、上記[1]に記載の交互共重合ポリマー。
[3]前記一般式(I)中のnが、3〜20である、上記[1]又は[2]に記載の交互共重合ポリマー。
[4]前記一般式(I)中のDが、フルオレン構造又はカルバゾール構造を有する芳香族を含む、上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載の交互共重合ポリマー。
[5]前記一般式(I)中のDが、下記一般式(IIa)又は(IIIa)で表される構成単位である、上記[4]に記載の交互共重合ポリマー。
【化2】

(式(IIa)中のR1、R2、及び(IIIa)中のR3は、それぞれ独立に一価の炭化水素基又は置換炭化水素基を表す。)
[6]前記一般式(IIa)又は(IIIa)中のR1〜R3が、それぞれ独立に炭素数1〜12のアルキル基又は置換アルキル基である、上記[5]に記載の交互共重合ポリマー。
[7]上記[1]〜[6]のいずれか1項に記載の交互共重合ポリマーを含む光電変換層を有する、有機光電変換素子。
【発明の効果】
【0009】
本発明の交互共重合ポリマーを含む光電変換層を用いた有機光電変換素子は、従来のp型半導体材料を用いた有機光電変換素子に比べ、得られる開放電圧を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の有機光電変換素子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[交互共重合ポリマー]
本発明の交互共重合ポリマーは、下記一般式(I)で表される繰り返し単位を有する。
【0012】
【化3】

【0013】
式(I)中、nは繰り返し単位の数を示し、2〜25である。nが2未満であると、π電子共役系が充分に伸長しないため、充分な太陽光吸収効率が得られず好ましくない。また、nが25を超えると、溶解性が低下し、後述するような塗布法に適さないため好ましくない。そのため、nとしては、好ましくは3〜20、より好ましくは4〜18、更に好ましくは4〜10である。
また、式(1)で表される交互共重合ポリマーの数平均分子量としては、上記観点から、好ましくは500〜100000、より好ましくは1000〜50000、更に好ましくは1500〜30000である。
【0014】
式(I)中、Rは一価の炭化水素基又は置換炭化水素基を表す。
炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられる。
置換炭化水素基としては、上記の炭化水素基の水素原子が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子や、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、リン原子等で置換された炭化水素基が挙げられる。
これらの中でも、溶解性を向上させ、後述するような塗布法に適するという観点から、アルキル基又は置換アルキル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
【0015】
炭化水素基又は置換炭化水素基の炭素数は、溶媒への溶解性や得られる共重合ポリマーの結晶性を上げ、キャリア移動度を向上させる観点から、好ましくは1〜12、より好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜8である。
【0016】
式(I)で表される交互共重合ポリマーは、下記一般式(Ia)で表されるモノマーから合成することができる。
【0017】
【化4】

【0018】
式(Ia)中、Rは上述のとおりで、Xは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子を表す。上記一般式(Ia)で表されるモノマーの合成方法は、特に制限はないが、例えば、「Toppare, L. et al., Chemistry of Materials,2008年,20巻,7510ページ」に記載の方法等の公知の合成方法が挙げられる。当該合成方法の一例としては、実施例の方法が挙げられる。
【0019】
式(I)中、Dは炭素骨格からなる多環式芳香族化合物もしくはヘテロ元素を含む複素多環式芳香族化合物由来の構成単位を示す。
多環式芳香族化合物由来の構成単位としては、ナフタレン、アズレン、カルバゾール、フルオレン、アントラセン、ピレン、アゾベンゼン、ナフトキノン等の多環式芳香族化合物由来の構成単位が挙げられる。
複素多環式芳香族化合物由来の構成単位としては、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、酸素原子等のヘテロ原子を含み、上記の多環式芳香族化合物と同様の構成単位を有する芳香族化合物由来の構成単位が挙げられる。
これらの中でも、交互共重合ポリマーを有機光電変換素子として用いた場合に得られる開放電圧向上の観点から、フルオレン、カルバゾール、アントラセン、4,4−ジ−(2−アルキル)−4H−シクロペンタ[2,1−b:3,4−b’]ジチオフェン、(4,4−ジ−2−アルキルジチエノ[3,2−b:2’,3’−d]シロール、4,8−ジアルコキシベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン等の三環式の構造を有する芳香族化合物が好ましく、フルオレン構造、カルバゾール構造を有する芳香族化合物がより好ましい。
【0020】
フルオレン構造を有する芳香族化合物としては、下記一般式(II)で表される多環式芳香族化合物が挙げられ、生産性及び交互共重合ポリマーを有機光電変換素子として用いた場合に得られる開放電圧向上の観点から、下記一般式(IIa)で表される置換位置を有するフルオレン構造を有する芳香族化合物がより好ましい。
【0021】
【化5】

【0022】
【化6】

【0023】
一方、カルバゾール構造を有する芳香族化合物としては、下記一般式(III)で表される複素多環式芳香族化合物が挙げられ、生産性及び交互共重合ポリマーを有機光電変換素子として用いた場合に得られるπ電子共役系を伸長させる観点から、下記一般式(IIIa)で表されるカルバゾール構造を有する芳香族化合物がより好ましい。
【0024】
【化7】

【0025】
【化8】

【0026】
式(II)及び(IIa)中のR1、R2、並びに、式(III)及び(IIIa)中のR3は、それぞれ一価の炭化水素基又は置換炭化水素基を表す。炭化水素基、置換炭化水素基としては、式(I)中のRの炭化水素基又は置換炭化水素基と同じものが例示される。
これらの中でも、R1〜R3としては、それぞれアルキル基又は置換アルキル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。また、R1〜R3のそれぞれの炭素数は、溶媒への溶解性や得られる共重合ポリマーの結晶性の観点から、好ましくは1〜12、より好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜8である。
【0027】
式(II)で表される繰り返し単位の誘導体の合成方法は、特に制限はないが、例えば、「Chen, S. H. et al., Chemistry of Materials, 2003年,15巻,542ページ」に記載の方法等の公知の合成方法が挙げられる。
また、式(III)で表される繰り返し単位の誘導体の合成方法も、特に制限はないが、「Leclerc, M. et al., Advanced Materials,2007年,19巻,2295ページ」に記載の方法等の公知の合成方法が挙げられる。
【0028】
[交互共重合ポリマーの合成方法]
本発明の交互共重合ポリマーの合成方法は、特に制限されるものではないが、上記一般式(Ia)で表されるモノマーと、上記一般式(I)中のDで表される繰り返し単位に対応するモノマーとを、金属錯体の存在下で共重合させる方法により、合成することができる。
【0029】
金属錯体としては、特に制限されず、例えば、銅錯体、ニッケル錯体、パラジウム錯体等の還元触媒が挙げられる。これらの中でも、ニッケル錯体、パラジウム錯体が好ましい。
ニッケル錯体としては、例えば、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジクロロ(2,2'−ビピリジン)ニッケル等が挙げられ、これらの中でも、重合性能の観点から、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケルが好ましい。
パラジウム錯体の例としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ{1,3−ビス(ジフェニルホスフィン)プロパン}パラジウム等が挙げられる。これらの中でも、重合性能の観点から、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムが好ましい。
なお、これらの金属錯体は、単独で又は2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0030】
重合の手順は、特に制限されないが、通常は、反応容器中でモノマーを溶媒に溶解又は分散させ、そこに上記金属錯体を触媒として加えて反応を開始する。
溶媒としては、モノマーを好適に溶解又は分散させることができ、且つ、モノマーや高分子との間に好ましからぬ反応を生じないものであれば、特に制限されない。例えば、トルエン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
なお、これらの溶媒は、単独で又は2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0031】
重合反応時の雰囲気は、特に制限されないが、通常は空気中又は不活性雰囲気下で、好ましくは不活性雰囲気下で行う。不活性雰囲気としては、窒素ガス又はアルゴンガス雰囲気が挙げられる。
重合反応は、特に制限されないが、加熱還流下で行うことが好ましい。加熱温度としては、通常室温〜180℃、好ましくは80〜150℃、より好ましくは80〜120℃である。重合反応時の圧力としては、特に制限はないが、通常は常圧で行う。
重合時間としては、使用するモノマーや触媒の種類、重合時の温度や圧力等によっても異なるが、通常1〜240時間、好ましくは2〜72時間、より好ましくは4〜48時間である。
【0032】
[有機光電変換素子]
次に、本発明の交互共重合ポリマーからなる光電変換層を有する有機光電変換素子について説明する。
本発明の有機光電変換素子4は、図1に示すように、少なくとも一方が透明又は半透明である一対の電極1、3間に、少なくとも1種のp型半導体材料(電子供与性材料)及びn型半導体材料(電子受容性材料)からなる光電変換層2を有する有機光電変換素子である。p型半導体材料、及びn型半導体材料は、混合されていてもよく、積層されていてもよい。図1では、混合されている場合を示している。
有機光電変換素子とは、光エネルギー照射によって起電力を発生する素子のことであり、一般的には光エネルギーを電気的なエネルギーに変換する素子で光電変換層に電荷を取り出すための電極を配したものである。有機光電変換素子としては、有機太陽電池、フォトダイオード等の種々の有機半導体デバイスが挙げられる。これらの中でも、本発明においては、有機太陽電池に適している。
また、光電変換層とは、有機光電変換素子の中心をなす光電効果を受ける層であり、単層からなってもよいし、複数層からなってもよい。単層の場合には、光電変換層は、通常、真性半導体層から形成される。真性半導体層とは、電子供与性材料(p型半導体材料)及び電子受容性材料(n型半導体材料)よりなるp−n接合界面を持つ有機層のことである。複数層の場合には、電子供与性材料層と電子受容性材料層からなるp−n接合界面を持つ有機層から形成される。
【0033】
本発明の有機光電変換素子において、少なくとも上記一般式(1)で表される交互共重合ポリマーからなる光電変換層を有する。この光電変換層は、p型半導体として電子供与性に優れている。
【0034】
一方、n型半導体材料としては、特に限定されず、例えば、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド(NTCDA)、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド(PTCDA)、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシリックビスベンズイミダゾール(PTCBI)、N,N'−ジオクチル−3,4,9,10−ナフチルテトラカルボキシジイミド(PTCDI−C8H)、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)、2,5−ジ(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール(BND)等のオキサゾール誘導体、3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール(TAZ)等のトリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、ホスフィンオキサイド誘導体、フラーレン化合物、カーボンナノチューブ(CNT)、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体にシアノ基を導入した誘導体(CN−PPV)等が挙げられる。これらの中でも、安定でキャリア移動度の高いn型半導体材料であることから、フラーレン化合物が好ましい。
フラーレン化合物としては、例えば、C60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C94を始めとする無置換のもの、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドメチルエステル([6,6]−PCBM、又は[60]PCBM)、[5,6]−フェニルC61ブチリックアシッドメチルエステル([5,6]−PCBM)、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドヘキシルエステル([6,6]−PCBH)、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドドデシルエステル([6,6]−PCBD)、フェニルC71ブチリックアシッドメチルエステル(PC70BM、又は[70]PCBM)、フェニルC85ブチリックアシッドメチルエステル(PC84BM)等が挙げられる。
これらの中でも、優れた電子受容性を有する観点から、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドメチルエステル([6,6]−PCBM、又は[60]PCBM)がより好ましい。
なお、これらのn型半導体材料は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0035】
本発明において、p型半導体材料とn型半導体材料の質量比は、高い光電変換効率が得
る観点から、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは1:5〜5:1、更に好ましくは1:1〜1:5である。
【0036】
ここで、本発明において、有機光電変換素子における変換効率は、下記計算式(式1)により求めることができる。
光電変換効率[%]=Voc[V]×Jsc[mA/cm2]×FF・・・(式1)
(Vocは開放電圧、Jscは短絡電流密度、FFは曲線因子を示す。)
【0037】
すなわち、光電変換効率は、短絡電流密度、開放電圧、曲線因子という3つの因子の積で求められる。本発明における有機光電変換素子は、p型半導体材料として一般式(1)で表される交互共重合ポリマーを含むことで、上記因子のうち、特に開放電圧が上昇する効果を奏する。その理由は定かではないが、HOMO準位が深くなる結果であると推測される。
【0038】
また、p型半導体材料及びn型半導体材料を含む光電変換層の形成方法としては、特に限定されないが、例えは、スピンコート及びバーコート等の塗布法、真空蒸着法等が挙げられる。これらの中でも、p型半導体材料及びn型半導体材料を含む溶液を塗布する方法が好ましい。この溶液に含まれる溶媒としては、特に限定されず、例えば、クロロベンゼン、オルトジクロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフラン等を用いることができる。
【0039】
本発明の有機光電変換素子の電極材料としては、特に限定されないが、陰極の場合、電子受容性材料のLUMOレベルに対してエネルギー障壁が小さく、仕事関数が比較的小さなものから選ばれ、例えば、Ag、Al、Pt,Ir、Cr、ZnO、CNT、及びそれらの合金、複合体等が挙げられる。
一方、陽極の場合、電子供与性材料のHOMOレベルとエネルギー障壁が小さく、比較的仕事関数が大きなものから選ばれ、透明なものが好ましい。例えば、スズドープ酸化インジウム(ITO),IrO2、In23、SnO2、酸化インジウム−酸化亜鉛(IZO)、ZnO(Ga、Alドープ)、MoO3等の材料から形成される透明半導体電極が挙げられる。
電極の形成方法としては、特に制限はされず、例えば、真空蒸着、各種スパッタリング等の方法が挙げられる。
【0040】
なお、これらの光電変換層や電極材料は、基材上に積層することができる。基材としては、光電変換材料の種類や用途に応じて適宜選択されるが、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス等の無機材料、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラキシレン、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等の有機材料から任意の方法で作製されたフィルムや板が挙げられる。
【0041】
また、本発明において、必要に応じて、各層の接触界面に緩衝層(バッファ層)を設けることもできる。バッファ層としては、導電性の層であればよく、例えば、ポリ(3,4)−エチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォネート(PEDOT−PSS)、酸化モリブデン、フッ化リチウム、酸化チタン、金あるいはバソクプロイン等からなる導電性の層が挙げられる。これらの中でも、PEDOT−PSSを用いることが好ましい。
【実施例】
【0042】
[合成例1:化合物1a、1bの合成]
文献(Toppare,L. et al.、Chemistry of Materials、2008年、20巻、7510ページ)に準じて、以下のようにして合成した。
ベンゾトリアゾール(東京化成(株)製)5.0g、第三ブトキシカリウム(関東化学(株)製)5.0g、1−ブロモオクタン(アルキル源、東京化成(株)製)9.5g、メタノール50mLを混合し、12時間加熱還流を行った。還流後、ロータリーエバポレータで減圧濃縮を行い、得られた油状物を酢酸エチル100mLに溶解し、水100mLで3回洗浄した。
有機相を分離後、無水硫酸マグネシウム(和光純薬(株)製)で乾燥し、ろ過によって硫酸マグネシウムを除いた後再度減圧濃縮を行った。濃縮物をシリカゲル(和光純薬(株)製、C−200)を用いてカラムクトマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン/n−ヘキサン=1/1(体積比))で精製し、4.64gの淡黄色油状物として下記式(1a)で表される化合物1aを得た(収率48%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム):7.88(2H,m)、7.38(2H,m)、4.73(2H,q)、2.12(2H,br)、1.35-1.27(10H,m)、0.86(3H,t))。
【0043】
また、上記合成例において、1−ブロモオクタンの代わりに、1−ブロモエチルを用いた以外は、上記と同じ方法により、下記式(1b)で表される化合物1bを得た(収率42%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム):7.88(2H,m)、7.38(2H,m)、4.78(2H,q)、1.73(3H,t))。
【0044】
【化9】

【0045】
[合成例2:化合物2a、2bの合成]
文献(Toppare,L. et al.、Chemistry of Materials、2008年、20巻、7510ページ)に準じて、以下のようにして合成した。
化合物1aを4.2g、47%臭化水素水(関東化学(株)製)15mL、水8mLを混合し100℃まで加熱した。反応混合物に臭素6.0mLを滴下後、100℃のまま12時間撹拌した。その後、室温まで冷却し、得られた油状物をジクロロメタン100mLに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mL、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を分離後、無水硫酸マグネシウム(和光純薬(株)製)で乾燥し、ろ過によって硫酸マグネシウムを除いた後再度減圧濃縮を行った。濃縮物をシリカゲル(和光純薬(株)製、商品名「C−200」)を用いてカラムクトマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン/n−ヘキサン=1/1(体積比))で精製し、6.44gの淡黄色油状物として、下記式(2a)で表される化合物2aを得た(収率92%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム):7.46(2H,d)、4.80(2H,m)、2.14(2H,br)、1.32-1.27(10H,br)、0.88(3H,t))。
【0046】
また、上記合成例において、化合物1aの代わりに、化合物1bを用いた以外は、上記と同じ方法により、下記式(2b)で表される化合物2bを得た(収率83%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム):7.45(2H,d)、4.85(2H,q)、1.76(3H,t))。
【0047】
【化10】

【0048】
[合成例3:化合物3a、3bの合成]
乾燥窒素気流中で、化合物2aを1.0g、2−チエニルトリブチルスズ(アルドリッチ(株)製)4.1mL、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(東京化成(株)製)200mg、脱水テトラヒドロフラン50mLを混合し、70℃で加熱還流した。8時間後、反応混合物を濃縮し、シリカゲル(和光純薬(株)製、商品名「B−200」)を用いてカラムクトマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン/n−ヘキサン=1/2(体積比))で精製し、0.6gの淡黄色油状物として、下記式(3)で表される化合物3aを得た(収率63%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム):8.10(2H,br)、7.63(2H,d)、7.38(2H,br)、7.18(2H,br)、4.83(2H,m)、2.19(2H,m)、1.35-1.27(10H,br)、0.91(3H,t))。
【0049】
また、上記合成例において、化合物2aの代わりに、化合物2bを用いた以外は、上記と同じ方法により、下記式(3)で表される化合物3bを得た(収率91%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム):8.10(2H,d)、7.65(2H,d)、7.39(2H,m)、7.20(2H,m)、4.90(2H,q)、1.81(3H,t))。
【0050】
【化11】

【0051】
[合成例4:化合物4a、4bの合成]
乾燥窒素気流中で、600mgの化合物3aをN,N−ジメチルホルムアミド20mLに溶解させ、40℃に加熱した。反応混合物を遮光して、N−ブロモコハクイミド670mgを加え、40℃の温度で更に6時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、水50mLを加えて、ジクロロメタン30mL×3回で抽出した。有機相を分離後、無水硫酸マグネシウム(和光純薬(株)製)で乾燥し、ろ過によって硫酸マグネシウムを除いた後、減圧濃縮を行った。濃縮物をシリカゲル(和光純薬(株)製、商品名「B−200」)を用いてカラムクトマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン)で精製し、710mgの淡黄色固形物として、下記式(4)で表される化合物4aを得た(収率85%)。1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム):7.83(2H,m)、7.57(2H,m)、7.12(2H,m)、4.80(2H,q)、2.18(2H,br)、1.32-1.27(10H,br)、0.87(3H,t))。
【0052】
また、上記合成例において、化合物3aの代わりに、化合物3bを用いた以外は、上記と同じ方法により、下記式(4)で表される化合物4bを得た(収率99%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム):7.82(2H,m)、7.60(2H,m)、7.13(2H,m)、4.88(2H,m)、1.80(3H,m))。
【0053】
【化12】

【0054】
[実施例1:交互共重合ポリマー5aの合成]
乾燥窒素気流中で、化合物4aを100mgと、文献(Chen, S.H. et al.、Chemistry of Materials、2003年、15巻、542ページ)に従って合成した、2,2’−(9,9−ビス(n−オクチル)フルオレン−2,7−ジイル)−ビス[4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン]を113mgとを、トルエン8mLに溶解し、10分間、115℃で加熱還流した。
反応混合物にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(東京化成(株)製)8mgを加えた後、水酸化テトラエチルアンモニウム35%水溶液(アルドリッチ(株)製)0.2mL、水0.2mLを加えて、115℃で加熱撹拌した。2時間後、ブロモベンゼン(東京化成(株)製)60μLを加え、更に1時間、115℃で還流した後、フェニルボロン酸(アルドリッチ(株)製)58mgを加え、そのまま12時間加熱還流を続けた。その後、室温まで冷却し、メタノール30mLを加えて、析出した赤色固体を濾別した。得られた赤色固体をソクスレー抽出器により、ジエチルエーテルで12時間、次いでクロロホルムで12時間、抽出した。クロロホルムでの抽出分をロータリーエバポレータで減圧濃縮し、最少量のクロロホルムに溶解した後、メタノールを加えて再沈殿させた。沈殿を濾過し、真空乾燥して、赤色粉末として42mgの下記一般式(5)で表される交互共重合ポリマー5a(R=n−オクチル基)を得た(収率31%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重オルトジクロロベンゼン):8.14、7.70-7.4、7.34、4.88、2.07、1.55、1.09、0.79(全てbr))。
【0055】
[実施例2:交互共重合ポリマー5bの合成]
実施例1において、化合物4aの代わりに、化合物4bを用いた以外は、実施例1と同じ方法で、下記一般式(5)で表される化合物5b(R=エチル基)を得た(収率23%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重オルトジクロロベンゼン):8.11、7.72-7.4、7.34、4.97、1.87、1.55、1.08、0.79(全てbr))。
【0056】
【化13】

【0057】
[実施例3:交互共重合ポリマー6aの合成]
乾燥窒素気流中で、化合物4aを149mgと、文献(Leclerc、M. et al.、Advanced Materials、2007年、19巻、2295ページ)に従って合成した、2,7−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1’,3’,2’−ジオキサボロラン−2’−イル)−N−オクチルカルバゾールを136mgとを、トルエン8mLに溶解し、10分間、115℃で加熱還流した。反応混合物にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(東京化成(株)製)14mgを加えた後、水酸化テトラエチルアンモニウム35%水溶液(アルドリッチ(株)製)0.4mL、水0.4mLを加えて、115℃で加熱撹拌した。2時間後、ブロモベンゼン(東京化成(株)製)60μLを加え、更に1時間、115℃で還流した後、フェニルボロン酸(アルドリッチ(株)製)60mgを加え、そのまま12時間加熱還流を続けた。その後、室温まで冷却し、メタノール30mLを加えて、析出した赤色固体を濾別した。得られた赤色固体をソクスレー抽出器により、ジエチルエーテルで12時間、次いでクロロホルムで12時間、抽出した。クロロホルムでの抽出分をロータリーエバポレータで減圧濃縮し、最少量のクロロホルムに溶解した後、メタノールを加えて再沈殿させた。沈殿を濾過し、真空乾燥して、赤色粉末として89mgの下記一般式(6)で表される交互共重合ポリマー6a(R=n−オクチル基)を得た(収率52%、1H−NMR(400MHz、溶媒:重クロロホルム、25℃):8.15、7.67-7.5、4.88、4.35、1.98、1.24、0.86(全てbr))。
【0058】
[実施例4:交互共重合ポリマー6bの合成]
実施例3において、化合物4aの代わりに、化合物4bを用いた以外は、実施例3と同じ方法で、下記一般式(6)で表される化合物6b(R=エチル基)を得た(収率55%、1H−NMR(溶媒:重クロロホルム、25℃):8.10、7.62-7.3、4.93、4.36、1.87、1.26、0.87(全てbr))。
【0059】
【化14】

【0060】
[分子量測定]
GPB装置(東ソー製、GPB8020、ポリスチレン換算)用いて、交互共重合ポリマー5a、5b及び6a、6bのクロロホルム中で数平均分子量(Mn)及び分散度(Mw/Mn)を測定した。測定結果を表1に示す。
【0061】
【表1】

【0062】
[実施例5:有機光電変換素子1の作製]
p型半導体として交互共重合ポリマー5aを15.3mg、n型半導体材料として[60]PCBM(フロンティアカーボン(株)製、商品名「Nanom Spectra E100H」)を11.7mg秤量し、窒素雰囲気下で脱水クロロベンゼン(シグマアルドリッチ社製、脱水品)1.0mLを加え、窒素雰囲気下で24時間撹拌し混合溶液を調製した。
次に、洗浄及びUV−オゾン処理を行って清浄化したITOガラス(ガラス基板にスズドープ酸化インジウム膜を形成した透明導電性ガラス、抵抗値14Ω/sq)、文献(Brabec、C.J. et al.、Advanced Materials、2009年、21巻、1ページ)に記載された方法で、導電性ポリマー電極としてPEDOT−PSS(Clevios社製)を40nm成膜した上に、上記混合溶液を孔径0.45μmのシリンジフィルターで濾過してから滴下し、回転数2500rpmで60秒間スピンコートを行い、光電変換層を厚み120nmになるように形成した。形成された光電変換層の表面を観察したが、均質で曇りの無い膜が成膜されていた。
次に、この光電変換層上にアルミニウム(高純度化学研究所(株)製)を約100nm(8.2×10-5Pa、1.5Å/s)積層し、有機光電変換素子1を作製した。
【0063】
[実施例6−16:有機光電変換素子2〜12の作製]
実施例5において、p型半導体として交互共重合ポリマー5aを15.3mg用いる代わりに、後述の表2に示す種類、及び質量の交互共重合ポリマー5a、5b、及び6a、6bを用いて、有機光電変換素子2〜12を作製した。
【0064】
[参考例1:有機光電変換素子13の作製]
p型半導体として、P3HT(ポリ−3−ヘキシルチオフェン、Merck社製)を15mg)、n型半導体として、[60]PCBM(フロンティアカーボン製、商品名「Nanom Spectra E100H」)を11.3mg秤量し、窒素雰囲気下で脱水クロロベンゼン(シグマアルドリッチ社製、脱水品)1.0mLを加え、窒素雰囲気下で24時間撹拌し混合溶液を調製した。
次に、実施例5で用いたものと同様のITOガラスに、非特許文献1に記載された方法で、導電性ポリマー電極としてPEDOT−PSS(Clevios社製)を40nm成膜した上に、上記混合溶液を孔径0.45μmのシリンジフィルターで濾過してから滴下し、回転数2500rpmで60秒間スピンコートを行い、薄膜を形成し、この薄膜に150℃で10分間加熱処理を行って光電変換層とした。形成された光電変換層の表面を観察したが、均質で曇りの無い膜が成膜されていた。
次に、この光電変換層にアルミニウム(高純度化学研究所(株)製)を約100nm(8.2×10-5Pa、1.5Å/s)積層し、有機光電変換素子13を作製した。
【0065】
[開放電圧の測定]
上記の有機光電変換素子1〜13に、均一化した100Wタングステンランプの光を照射しながら、ソーラーシミュレータ(ワコム電創製、WXS−50S−1.5)及び電圧−電流発生器(ADC製、R6243)を用いて、開放電圧(Voc)を測定した。測定結果を表2に示す。
【0066】
【表2】

【0067】
実施例1〜4で合成した交互共重合ポリマーを用いた有機光電変換素子1〜12は、最も一般的な有機薄膜太陽電池の一つである参考例1の[60]PCBM−P3HT混合系の有機光電変換素子13と比べて、同等以上の大きな開放電圧が得られた。
この結果から、本発明の交互共重合ポリマーは、有機薄膜太陽電池用のp型半導体材料として非常に有用である。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明の交互共重合ポリマーは、有機薄膜太陽電池用のp型半導体材料として非常に有用である。
【符号の説明】
【0069】
1 陽極
2 光電変換層
3 陰極
4 有機光電変換素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)で表される繰り返し単位を有する、交互共重合ポリマー。
【化1】

(式(I)中、Rは一価の炭化水素基又は置換炭化水素基を表し、Dは炭素骨格からなる多環式芳香族化合物もしくはヘテロ元素を含む複素多環式芳香族化合物由来の構成単位を示す。nは繰り返し単位の数を示し、2〜25である。)
【請求項2】
前記一般式(I)中のRが、炭素数1〜12のアルキル基又は置換アルキル基である、請求項1に記載の交互共重合ポリマー。
【請求項3】
前記一般式(I)中のnが、3〜20である、請求項1又は2に記載の交互共重合ポリマー。
【請求項4】
前記一般式(I)中のDが、フルオレン構造又はカルバゾール構造を有する芳香族を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の交互共重合ポリマー。
【請求項5】
前記一般式(I)中のDが、下記一般式(IIa)又は(IIIa)で表される構成単位である、請求項4に記載の交互共重合ポリマー。
【化2】

(式(IIa)中のR1、R2、及び(IIIa)中のR3は、それぞれ独立に一価の炭化水素基又は置換炭化水素基を表す。)
【請求項6】
前記一般式(IIa)又は(IIIa)中のR1〜R3が、それぞれ独立に炭素数1〜12のアルキル基又は置換アルキル基である、請求項5に記載の交互共重合ポリマー。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の交互共重合ポリマーを含む光電変換層を有する、有機光電変換素子。

【図1】
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【公開番号】特開2012−77116(P2012−77116A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−221068(P2010−221068)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】