説明

交換取引管理装置、交換取引情報登録方法及び交換取引情報登録プログラム

【課題】売取引と買取引の組合せである交換取引を管理する際のユーザの入力負担を軽減すること。
【解決手段】交換取引管理装置は、取引元をユーザ、取引先を第1の取引相手、売取引を第1の取引、買取引を第2の取引及び取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第1の交換取引情報を記憶手段に登録する第1の登録手段と、第2の取引相手を第2の交換取引の取引先とした情報の入力を受け付け、取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、記憶手段に登録された第1の交換取引情報を参照し、取引元をユーザ、売取引を第2の取引及び買取引を第1の取引とし、さらに、取引条件を第1の交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として第2の交換取引情報を自動生成し、当該第2の交換取引情報を記憶手段に登録する第2の登録手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交換取引管理装置、交換取引情報登録方法及び交換取引情報登録プログラムに関し、特に、売取引と買取引の組合せである交換取引を管理するための交換取引管理装置、交換取引情報登録方法及び交換取引情報登録プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デリバティブ(金融派生商品)取引の一種であるスワップ取引は、一般に等価のキャッシュフローを交換する取引の総称であり、二者間で合意された「ある想定元本に対して異なる指標を適用して計算されたキャッシュフローを一定期間交換すること」を約束した取引をいう。例えば、特許文献1には、一対の取引対象を取引するペアトレードを支援するための技術が開示されている。
【0003】
また、従来は、金融機関と顧客との間の取引であったものが、近年では、取引形態の多様化等に伴い、金融機関が既に締結したスワップ取引を、別の金融商品として他者との間で取引を締結させるという取引形態が増加しつつある。例えば、まず、ある金融機関が一方の取引相手との間で所定の契約条件の第1のスワップ取引を締結する。次に、当該金融機関は、当該第1のスワップ取引の原資産の変動リスクを移転するために、他方の取引相手を市場等から見つけ出し、当該契約条件を一部変更した第2のスワップ取引を締結することとなる。この場合、第2のスワップ取引を第1のスワップ取引の変動要素を相殺する反対取引ということができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−206470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、金融機関は、スワップ取引を含む金融取引に関する取引相手、金額、金利その他の契約条件である取引情報を、独自の情報システムにより管理している。ここで、スワップ取引では、一対の取引の内容を管理する必要があり、通常の取引の内容に比べて一件当たりのデータ量が多い。そして、上述した取引形態による取引を行う場合、各取引相手との取引情報は、情報システム上では独立した取引情報として管理されることとなる。それ故、ユーザによる当該情報システムにおける取引情報の入力量が増大し、ユーザの入力負担が大きいという問題点がある。特に、近年の金融取引の件数の増加や金融商品の複雑化に伴い、さらにこの傾向が高まっている。
【0006】
ここで、上述した一方の取引相手との間の第1のスワップ取引と、他方の取引相手との間の第2のスワップ取引とは、取引情報に共通点が多い。そのため、ユーザにとっては、重複した内容について一部入れ替えや変更を加えるなど煩雑な作業が多く、作業効率が悪くなる。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、一方の取引情報を流用して他方の取引情報を生成することで、ユーザの入力負担を軽減するための交換取引管理装置、交換取引情報登録方法及び交換取引情報登録プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様にかかる交換取引管理装置は、第1の取引相手と第1のユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第2の交換取引の管理を行う交換取引管理装置であって、前記第1のユーザは、前記交換取引管理装置に予め登録されており、前記交換取引に関する取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含む交換取引情報を記憶する記憶手段と、前記取引元を前記第1のユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第1の登録手段と、第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付け、前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記第1のユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1の交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として第2の交換取引情報を自動生成し、当該第2の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第2の登録手段と、を備える。
【0009】
また、前記第2の登録手段は、予め定められた手数料に基づいて前記第1の交換取引条件を補正して、前記第2の交換取引条件を決定することが望ましい。
【0010】
さらに、前記第2の取引相手が当該交換取引管理装置に予め登録された第2のユーザである場合に、前記第2の交換取引における取引元と取引先を入れ替えた第3の交換取引に対応する第3の交換取引情報を自動生成する指示を受け付け、前記記憶手段に登録された第2の交換取引情報を参照し、前記取引元を当該第2のユーザ、前記取引先を前記第1のユーザ、前記売取引を前記第1の取引、前記買取引を前記第2の取引及び前記取引条件を前記第2の交換取引条件として前記第3の交換取引情報を自動生成し、当該第3の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第3の登録手段をさらに備えることが望ましい。
【0011】
また、前記交換取引管理装置は、前記第3の交換取引の前記反対取引である第4の交換取引をさらに管理し、第3の取引相手を前記第4の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付け、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第3の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記第2のユーザ、前記売取引を前記第2の取引、前記買取引を前記第1の取引及び前記取引条件を前記第2の交換取引条件として第4の交換取引情報を自動生成し、当該第4の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第4の登録手段をさらに備えることが望ましい。
【0012】
本発明の第2の態様にかかる交換取引管理装置は、第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、第2の取引相手と当該ユーザとの間で締結された第2の交換取引と、当該第1の交換取引及び当該第2の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第3の交換取引の管理を行う交換取引管理装置であって、前記ユーザは、前記交換取引管理装置に予め登録されており、前記交換取引に関する取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含む交換取引情報を記憶する記憶手段と、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第1の登録手段と、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第2の取引相手、前記売取引を前記第1の取引、前記買取引を前記第2の取引及び前記取引条件を前記第2の交換取引条件とした第2の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第2の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第2の登録手段と、第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付け、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第1及び第2の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザとし、さらに、前記売取引を前記第2の取引、前記買取引を前記第1の取引、前記取引条件を前記第1の交換取引条件及び前記第2の交換取引条件を統合した交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として第3の交換取引情報を自動生成し、当該第3の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第3の登録手段と、を備える。
【0013】
本発明の第3の態様にかかる交換取引管理装置は、第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引の一部である第2の交換取引と、当該反対取引の残りである第3の交換取引の管理を行う交換取引管理装置であって、前記ユーザは、前記交換取引管理装置に予め登録されており、前記交換取引に関する取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含む交換取引情報を記憶する記憶手段と、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第1の登録手段と、前記第1の交換取引情報に基づいて、前記第2の交換取引に対応する第2の交換取引情報と、前記第3の交換取引に対応する第3の交換取引情報とを自動生成し、当該第2の交換取引情報及び当該第3の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第2の登録手段と、を備え、前記第2の登録手段は、第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報及び第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付け、前記第1の交換取引条件を第1Aの交換取引条件と第1Bの交換取引条件とに所定の比率で分割し、前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Aの交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として前記第2の交換取引情報を自動生成し、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Bの交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として前記第3の交換取引情報を自動生成する。
【0014】
本発明の第4の態様にかかる交換取引情報登録方法は、第1の取引相手と第1のユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第2の交換取引とに関する交換取引情報を、コンピュータを用いて登録するための交換取引情報登録方法であって、前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、前記第1のユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、前記取引元を前記第1のユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付けるステップと、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録ステップと、第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付けるステップと、前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記第1のユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1の交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として第2の交換取引情報を自動生成するステップと、当該第2の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録ステップと、を備える。
【0015】
本発明の第5の態様にかかる交換取引情報登録方法は、第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、第2の取引相手と当該ユーザとの間で締結された第2の交換取引と、当該第1の交換取引及び当該第2の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第3の交換取引とに関する交換取引情報を、コンピュータを用いて登録するための交換取引情報登録方法であって、前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、前記ユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付けるステップと、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録ステップと、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第2の取引相手、前記売取引を前記第1の取引、前記買取引を前記第2の取引及び前記取引条件を第2の交換取引条件とした第2の交換取引情報の入力を受け付けるステップと、当該受け付けた第2の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録ステップと、第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付けるステップと、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1及び第2の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザとし、さらに、前記売取引を前記第2の取引、前記買取引を前記第1の取引、前記取引条件を前記第1の交換取引条件及び前記第2の交換取引条件を統合した交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として第3の交換取引情報を自動生成するステップと、当該第3の交換取引情報を前記記憶部に登録する第3の登録ステップと、を備える。
【0016】
本発明の第6の態様にかかる交換取引情報登録方法は、第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引の一部である第2の交換取引と、当該反対取引の残りである第3の交換取引とに関する交換取引情報を、コンピュータを用いて登録するための交換取引情報登録方法であって、前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、前記ユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付けるステップと、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録ステップと、前記第1の交換取引情報に基づいて、前記第2の交換取引に対応する第2の交換取引情報と、前記第3の交換取引に対応する第3の交換取引情報とを自動生成するステップと、当該第2の交換取引情報及び当該第3の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録ステップと、を備え、前記第2の登録ステップは、第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報及び第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付けるステップと、前記第1の交換取引条件を第1Aの交換取引条件と第1Bの交換取引条件とに所定の比率で分割するステップと、前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Aの交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として前記第2の交換取引情報を自動生成するステップと、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Bの交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として前記第3の交換取引情報を自動生成するステップと、を含む。
【0017】
本発明の第7の態様にかかる交換取引情報登録プログラムは、第1の取引相手と第1のユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第2の交換取引とに関する交換取引情報の登録処理を、コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラムであって、前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、前記第1のユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、前記取引元を前記第1のユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付ける処理と、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録処理と、第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付ける処理と、前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記第1のユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1の交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として第2の交換取引情報を自動生成する処理と、当該第2の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録処理と、を前記コンピュータに実行させる。
【0018】
本発明の第8の態様にかかる交換取引情報登録プログラムは、第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、第2の取引相手と当該ユーザとの間で締結された第2の交換取引と、当該第1の交換取引及び当該第2の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第3の交換取引とに関する交換取引情報の登録処理を、コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラムであって、前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、前記ユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付ける処理と、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録処理と、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第2の取引相手、前記売取引を前記第1の取引、前記買取引を前記第2の取引及び前記取引条件を第2の交換取引条件とした第2の交換取引情報の入力を受け付ける処理と、当該受け付けた第2の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録処理と、第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付ける処理と、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1及び第2の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザとし、さらに、前記売取引を前記第2の取引、前記買取引を前記第1の取引、前記取引条件を前記第1の交換取引条件及び前記第2の交換取引条件を統合した交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として第3の交換取引情報を自動生成する処理と、当該第3の交換取引情報を前記記憶部に登録する第3の登録処理と、を前記コンピュータに実行させる。
【0019】
本発明の第9の態様にかかる交換取引情報登録プログラムは、第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引の一部である第2の交換取引と、当該反対取引の残りである第3の交換取引とに関する交換取引情報の登録処理を、コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラムであって、前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、前記ユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付ける処理と、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録処理と、前記第1の交換取引情報に基づいて、前記第2の交換取引に対応する第2の交換取引情報と、前記第3の交換取引に対応する第3の交換取引情報とを自動生成する処理と、当該第2の交換取引情報及び当該第3の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録処理と、を備え、前記第2の登録処理は、第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報及び第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付ける処理と、前記第1の交換取引条件を第1Aの交換取引条件と第1Bの交換取引条件とに所定の比率で分割する処理と、前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Aの交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として前記第2の交換取引情報を自動生成する処理と、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Bの交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として前記第3の交換取引情報を自動生成する処理と、を前記コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、一方の取引情報を流用して他方の取引情報を生成することで、ユーザの入力負担を軽減するための交換取引管理装置、交換取引情報登録方法及び交換取引情報登録プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる交換取引管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる交換取引のシナリオの概念を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる交換取引情報の例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかる交換取引情報登録処理の流れを示すシーケンス図である。
【図5】本発明の実施の形態2にかかる交換取引のシナリオ(統合)の概念を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態2にかかる交換取引情報の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2にかかる交換取引情報登録処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】本発明の実施の形態3にかかる交換取引のシナリオ(分割)の概念を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態3にかかる交換取引情報の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3にかかる交換取引情報登録処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
【0023】
<発明の実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1にかかる交換取引管理システム100の全体構成を示すブロック図である。交換取引管理システム100は、金融機関等が運用し、売取引と買取引の組合せである交換取引の管理を行う情報システムである。交換取引管理システム100は、ネットワークNを介して、交換取引管理装置2と端末111、112、121、122、131及び132とが接続されている。ここで、ネットワークNは、インターネット、公衆網、専用線及び移動体通信網等の通信ネットワークである。
【0024】
拠点B1、B2及びB3は、当該金融機関における本支店が所在する都市に対応する。拠点B1〜B3は、それぞれ異なる都市であり、例えば、東京、ニューヨーク、ロンドン等の様々な都市が該当する。拠点B1には、少なくとも部署SB11及びSB12という複数の部署が存在し、各部署に属するユーザが使用する端末が異なるものとする。例えば、部署SB11に属するユーザは端末111を使用し、部署SB12に属するユーザは端末112を使用するものとする。同様に、拠点B2においては、部署SB21及びSB22が存在し、部署SB21に属するユーザは端末121を使用し、部署SB22に属するユーザは端末122を使用するものとする。また、拠点B3においては、部署SB31及びSB32が存在し、部署SB31に属するユーザは端末131を使用し、部署SB32に属するユーザは端末132を使用するものとする。尚、当該金融機関は、少なくとも1以上の拠点を有していればよい。また、各拠点は、少なくとも1以上の部署が存在すればよく、所属するユーザ及び端末も少なくとも1以上であればよい。
【0025】
端末111、112、121、122、131及び132(以下、「端末111等」と呼ぶ。)は、キーボードやマウス等の入力装置(不図示)と、画面等の表示装置(不図示)とを備える端末装置である。例えば、端末111等は、通信機能を備え、ネットワークNを介して交換取引管理装置2へアクセス可能なアプリケーションが実行可能なコンピュータ装置であるとよい。
【0026】
交換取引管理装置2は、交換取引にかかる交換取引情報の受付、生成、登録、更新及び削除の処理を行うコンピュータ装置である。尚、交換取引管理装置2は、複数台のコンピュータ装置を用いて実現しても構わない。交換取引管理装置2は、制御部21と、記憶部22とを備える。
【0027】
記憶部22は、交換取引情報221、ユーザ情報222、拠点情報223、顧客情報224、金融機関情報225、手数料情報226及び金利情報227を記憶する記憶装置である。記憶部22は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置であることが望ましい。
【0028】
交換取引情報221は、売取引と買取引の組合せである交換取引を管理するための情報である。ユーザ情報222は、交換取引管理装置2にアクセス可能なユーザの識別情報であるユーザIDや各識別情報に対応するパスワード等を含む。ユーザIDは、所属する拠点に関する拠点情報223に関連付けられている。拠点情報223は、拠点B1、B2及びB3等の各拠点に関する情報と、各拠点に属する部署に関する情報である。ここで、拠点情報223に含まれる各部署に属するユーザは、交換取引の取引相手となり得る。顧客情報224は、交換取引の取引相手となり得る顧客に関する情報である。顧客情報224は、顧客の識別情報の他、所在地等や信用度等の情報を含む。金融機関情報225は、交換取引の取引相手となり得る金融機関に関する情報である。手数料情報226は、当該金融機関において交換取引の原資産の変動リスクを移転する際に発生する手数料に関する情報である。手数料情報226は、金利により表現してもよい。金利情報227は、交換取引を金利のスワップ取引とする場合等に用いられる固定金利、日々変動する市場金利、変動金利でスワップ取引を行う際の金利及び手数料情報226に基づく手数料相当の金利等を含む。
【0029】
ここで、交換取引情報221は、少なくとも取引元情報231、取引先情報232、売取引情報233、買取引情報234及び交換取引条件情報235を含む。取引元情報231は、交換取引における取引元に対応する識別情報である。取引先情報232は、交換取引における取引先に対応する識別情報である。取引元情報231及び取引先情報232は、ユーザ情報222、拠点情報223、顧客情報224及び金融機関情報225のいずれかの識別情報が用いられる。売取引情報233は、交換取引における売取引に対応する情報である。売取引とは、取引元から取引先に対して債権を譲渡する取引である。買取引情報234は、交換取引における買取引に対応する情報である。買取引とは、取引先から取引元に対して債権を譲渡する取引である。売取引情報233及び買取引情報234は、例えば、交換取引を金利のスワップ取引とする場合、固定金利である旨や変動金利である旨を示す情報である。交換取引条件情報235は、交換取引における各種条件に関する情報である。例えば、交換取引条件情報235は、売取引条件情報、買取引条件情報及び共通取引条件情報等がある。売取引条件情報は、売取引情報233における具体的な条件であり、買取引条件情報は、買取引情報234における具体的な条件である。例えば、売取引条件情報及び買取引条件情報は、固定金利である場合には具体的な金利、変動金利である場合には市場金利と加減算される金利等である。共通取引条件情報は、売取引情報233及び買取引情報234に共通する取引条件である。例えば、共通取引条件情報は、交換取引における元本の金額や契約期間等である。尚、交換取引情報221には、対象とする金融取引に応じて、上述した以外の様々な情報を含むものであって構わない。
【0030】
制御部21は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の制御装置である。制御部21は、端末111等から交換取引情報221を受け付けた場合、受け付けた交換取引情報221を記憶部22に登録する。また、制御部21は、端末111等から記憶部22に登録済みの交換取引情報221が指定された上で、任意の識別情報を取引先とした情報の入力を受け付けた場合、当該入力された識別情報を取引先情報232とした新たな交換取引情報221を生成する。このとき、制御部21は、指定された交換取引情報221を記憶部22から読み出し、読み出した交換取引情報221における取引元情報231をそのまま新たな交換取引情報における取引元情報231とし、売取引情報233と買取引情報234とを入れ替え、読み出した交換取引情報221における交換取引条件情報235に基づいて決定された交換取引条件情報を用いて新たな交換取引情報を生成し、記憶部22に登録する。さらに、制御部21は、手数料情報226に基づいて交換取引条件情報を補正して新たな交換取引条件情報を決定することが望ましい。
【0031】
また、交換取引管理装置2は、図示しない構成として、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリや、ネットワークNを介して端末111等とデータの送受信を行うための通信部を備える。記憶部22には、OS(Operating System)及び本発明の実施の形態1にかかる交換取引情報登録プログラムが記憶されている。ここで、交換取引情報登録プログラムは、端末111等からの処理要求に応じて記憶部22へのアクセスを制御し、応答結果を要求元へ返信する処理が実装されたコンピュータプログラムである。また、交換取引情報登録プログラムは、端末111等からの登録要求に応じて、交換取引情報221の各項目の入力欄を設けた登録画面を生成し、要求元である端末111等へ送信する。そして、交換取引情報登録プログラムは、端末111等により入力欄に入力された各項目に基づいた交換取引情報221を記憶部22に登録する。尚、OSは、周知のコンピュータプログラムであるため、説明を省略する。
【0032】
制御部21は、交換取引管理装置2における各種処理、メモリ、通信部及びハードディスクへのアクセス等を制御する。交換取引管理装置2は、制御部21がハードディスクに記憶されたOS及び交換取引情報登録プログラムを読み込み、実行する。これにより、交換取引管理装置2は、後述する本発明の実施の形態1にかかる交換取引情報登録処理を実現する。
【0033】
図2は、本発明の実施の形態1にかかる交換取引のシナリオの概念を説明するための図である。尚、図2は契約としての取引と当該取引を管理するためのデータとの対応関係を説明するための概念図である。また、ユーザU1及びU2は共に拠点B1に所属するものとし、ユーザU1及びU2並びに取引相手C1及びC2の識別情報は、それぞれ、記憶部22のユーザ情報222及び顧客情報224として登録済みであるものとする。
【0034】
図2の交換取引のシナリオは、まず、第1の取引相手C1と第1のユーザU1との間で売取引と買取引の組合せである第1の交換取引TAを締結するものとする。次に、ユーザU1が第1の交換取引TAの原資産の変動リスクを第2の取引相手へ移転するために、第1の交換取引TAの変動要素を相殺する反対取引である第2の交換取引TBをユーザU1とユーザU2との間で締結するものとする。そして、第2の取引相手U2が交換取引管理装置2の記憶部22に予め登録された第2のユーザであるため、第2の交換取引TBにおける取引元と取引先を入れ替えた第3の交換取引TCをユーザU2とユーザU1との間で締結するものとする。その後、第3の交換取引TCについての反対取引である第4の交換取引TDをユーザU2と第3の取引相手C2との間で締結するものとする。ここで、反対取引は、元の取引(例えば、第1の交換取引TA)の変動要素を完全に相殺しなくても構わない。例えば、反対取引は、元の取引の原資産のうち少なくとも一部についての変動要素を相殺するものであっても構わない。または、反対取引は、変動要素の一部を相殺するものであっても構わない。
【0035】
ここで、交換取引TAは、ユーザU1の立場からは、固定金利の売取引TAPXと変動金利の買取引TARYとの交換取引といえる。また、交換取引TBは、ユーザU1が有する交換取引TAの原資産の変動リスクをユーザU2へ移転したものである。交換取引TBは、ユーザU1の立場から見たものであり、固定金利の買取引TBRXと変動金利の売取引TBPYとの交換取引といえる。但し、ユーザU1は移転手数料として、金利β分を差し引くものとする。つまり、売取引TBPYは、買取引TARYに比べて金利β分が少ない取引とする。
【0036】
また、交換取引TBと同一の取引である交換取引TCは、ユーザU2の立場から見たものであり、固定金利の売取引TCPXと変動金利の買取引TCRYとの交換取引といえる。さらに、交換取引TDは、ユーザU2が有する交換取引TCの原資産の変動リスクを取引相手C2へ移転したものである。交換取引TDは、ユーザU2の立場から見たものであり、固定金利の買取引TDRXと変動金利の売取引TDPYとの交換取引といえる。
【0037】
ここで、交換取引TAの売取引TAPX、交換取引TBの買取引TBRX、交換取引TCの売取引TCPX及び交換取引TDの買取引TDRXは、同等の経済価値を有する取引である。同様に、交換取引TBの売取引TBPY、交換取引TCの買取引TCRY及び交換取引TDの売取引TDPYは、同等の経済価値を有する取引である。
【0038】
また、記憶部22に登録される交換取引情報TCAは交換取引TAに対応し、交換取引情報TCBは交換取引TBに対応し、交換取引情報TCCは交換取引TCに対応し、交換取引情報TCDは交換取引TDに対応する。特に、ユーザU1とユーザU2は共に拠点B1に所属するユーザであるため、双方の立場からの交換取引情報の登録が必要となる。図3は、本発明の実施の形態1にかかる交換取引情報TCA、TCB、TCC及びTCDの例を示す図である。
【0039】
図4は、図2のシナリオに沿った場合の本発明の実施の形態1にかかる交換取引情報登録処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ユーザU1が端末111を操作し、ユーザU2が端末112を操作するものとする。
【0040】
まず、端末111は、交換取引情報TCAの登録要求を交換取引管理装置2へ送信する(S101)。例えば、まず、端末111は、交換取引管理装置2に対して登録開始要求を送信し、交換取引管理装置2は、当該登録開始要求に応じて、取引元情報231、取引先情報232、売取引情報233、買取引情報234及び交換取引条件情報235の入力欄と、登録ボタンとを含む登録画面を生成し、要求元である端末111へ返信する。そして、端末111は、受信した登録画面を表示装置に表示し、図3の交換取引情報TCAに対応する情報の入力をユーザU1から受け付け、ユーザU1による登録ボタンの押下に応じて、入力欄の各情報を含めた登録要求を交換取引管理装置2へ送信する。
【0041】
次に、交換取引管理装置2の制御部21は、端末111から交換取引情報TCAを受け付け、交換取引情報TCAを記憶部22に登録する(S102)。つまり、制御部21は、受け付けた登録要求に含まれる各情報をそのまま交換取引情報TCAの各項目として、記憶部22に格納する。例えば、制御部21は、取引元情報231をユーザU1の識別情報、取引先情報232を取引相手C1の識別情報、売取引情報233を固定金利である旨を示す情報(以下、「"固定金利"」と呼ぶ。)、買取引情報234を変動金利である旨を示す情報(以下、「"変動金利"」と呼ぶ。)、交換取引条件情報235の売取引条件情報を"n%"、買取引条件情報を"市場金利+金利α+金利β"及び共通取引条件情報を"取引額M"及び"期間P"等とした交換取引情報TCAを記憶部22に格納する。
【0042】
続いて、端末111は、ユーザU2を取引先とした情報の登録要求を交換取引管理装置2へ送信する(S103)。例えば、交換取引管理装置2は、交換取引情報TCAの内容の表示と、取引先の入力欄と、登録ボタンとを含めて新たな登録画面を生成し、交換取引情報TCAの登録完了の旨と、当該新たな登録画面とを端末111へ送信する。そして、端末111は、受信した新たな登録画面を表示装置に表示する。端末111は、ユーザU2の識別情報を取引先としたユーザU1からの入力を受け付け、ユーザU1による登録ボタンの押下に応じて、交換取引情報TCAに基づきユーザU2を取引先とした交換取引情報を生成するための指示を登録要求として交換取引管理装置2へ送信する。
【0043】
次に、制御部21は、端末111からステップS103の登録要求を受け付ける。すなわち、制御部21は、ユーザU2を交換取引TBの取引先とした情報の入力を受け付ける。そして、制御部21は、記憶部22に登録された交換取引情報TCAを参照し(S104)、交換取引情報TCBを生成する(S105)。このとき、制御部21は、取引先情報232をユーザU2の識別情報として設定する。また、制御部21は、取引元情報231を交換取引情報TCAと同値であるユーザU1の識別情報として設定する。続いて、制御部21は、売取引情報233及び買取引情報234については交換取引情報TCAと入れ替えて、売取引情報233を"変動金利"及び買取引情報234を"固定金利"として設定する。さらに、制御部21は、交換取引情報TCAの交換取引条件情報235に基づいて交換取引情報TCBの交換取引条件を決定し、交換取引条件情報235を当該決定した交換取引条件として設定する。このとき、制御部21は、手数料情報226に基づき交換取引情報TCAの買取引条件"市場金利+金利α+金利β"から金利βを差し引いて"市場金利+金利α"を交換取引情報TCBの売取引条件として決定する。また、制御部21は、交換取引情報TCAの売取引条件"n%"を交換取引情報TCBの買取引条件とし、共通取引条件を交換取引情報TCAと同値である"取引額M"及び"期間P"とする。このようにして、制御部21は、交換取引情報TCBを自動生成する。その後、制御部21は、交換取引情報TCBを記憶部22に登録する(S106)。
【0044】
このように、ステップS101〜S106により、交換取引管理装置2は、登録済みの交換取引情報TCAと、ユーザU2を取引先とした情報の入力とを用いて交換取引情報TCBを自動生成することができる。そのため、交換取引情報TCBの登録において、ユーザの入力負担を軽減することができる。
【0045】
続いて、端末112は、交換取引情報TCBの取引元と取引先を入れ替えた交換取引情報の生成要求を交換取引管理装置2へ送信する(S107)。例えば、端末112は、交換取引管理装置2に対して登録開始要求を送信し、交換取引管理装置2は、当該登録開始要求に応じて、登録済みの交換取引情報221の選択欄と、入替ボタンとを含む登録画面を生成し、要求元である端末112へ返信する。そして、端末112は、受信した登録画面を表示装置に表示し、選択欄から交換取引情報TCBを選択する入力をユーザU2から受け付け、ユーザU2による入替ボタンの押下に応じて、当該生成要求を交換取引管理装置2へ送信する。
【0046】
次に、制御部21は、端末112からステップS107の生成要求を受け付ける。すなわち、制御部21は、交換取引TBにおける取引元と取引先を入れ替えた交換取引TCに対応する交換取引情報TCCを自動生成する指示を受け付ける。そして、制御部21は、記憶部22に登録された交換取引情報TCBを参照し(S108)、交換取引情報TCCを生成する(S109)。このとき、制御部21は、取引元情報231及び取引先情報232について、交換取引情報TCBと入れ替えて、取引元情報231をユーザU2の識別情報及び取引先情報232をユーザU1の識別情報として設定する。また、制御部21は、売取引情報233及び買取引情報234について、交換取引情報TCBと入れ替えて、売取引情報233を"固定金利"及び買取引情報234を"変動金利"として設定する。さらに、制御部21は、売取引条件及び買取引条件について、交換取引情報TCBと入れ替えて、売取引条件を"n%"及び買取引条件を"市場金利+金利α"として設定する。また、制御部21は、共通取引条件を交換取引情報TCBと同値である"取引額M"及び"期間P"とする。このようにして、制御部21は、交換取引情報TCCを自動生成する。その後、制御部21は、交換取引情報TCCを記憶部22に登録する(S110)。
【0047】
このように、ステップS107〜S110により、交換取引管理装置2は、登録済みの交換取引情報TCBを用いて、取引元と取引先を入れ替える指示により交換取引情報TCCを自動生成することができる。そのため、交換取引情報TCCの登録において、ユーザの入力負担をさらに軽減することができる。
【0048】
続いて、端末112は、取引相手C2を取引先とした情報の登録要求を交換取引管理装置2へ送信する(S111)。尚、具体的な処理は、ステップS103と同等であるため、詳細な説明を省略する。
【0049】
次に、制御部21は、端末112からステップS111の登録要求を受け付ける。すなわち、制御部21は、取引相手C2を交換取引TDの取引先とした情報の入力を受け付ける。そして、制御部21は、記憶部22に登録された交換取引情報TCCを参照し(S112)、交換取引情報TCDを生成する(S113)。このとき、制御部21は、取引先情報232を取引相手C2の識別情報として設定する。また、制御部21は、取引元情報231を交換取引情報TCCと同値であるユーザU2の識別情報として設定する。続いて、制御部21は、売取引情報233及び買取引情報234について、交換取引情報TCCと入れ替えて、売取引情報233を"変動金利"及び買取引情報234を"固定金利"として設定する。さらに、制御部21は、売取引条件及び買取引条件について、交換取引情報TCCと入れ替えて、売取引条件を"市場金利+金利α"及び買取引条件を"n%"として設定する。また、制御部21は、共通取引条件を交換取引情報TCCと同値である"取引額M"及び"期間P"とする。このようにして、制御部21は、交換取引情報TCDを自動生成する。その後、制御部21は、交換取引情報TCDを記憶部22に登録する(S114)。
【0050】
このように、ステップS111〜S114により、交換取引管理装置2は、登録済みの交換取引情報TCCと、取引相手C2を取引先とした情報の入力とを用いて交換取引情報TCDを自動生成することができる。そのため、交換取引情報TCDの登録において、ユーザの入力負担をさらに軽減することができる。
【0051】
また、予め手数料情報226を設定しておくことにより、交換取引管理装置2は、交換取引情報TCB〜TCDの交換取引条件情報235について手数料を加味して自動で補正することができる。このため、ユーザが個別に修正を行う必要がなくなり、さらに入力負担を軽減することができる。
【0052】
以上のことから、本発明の実施の形態1により、一方の取引情報を流用して他方の取引情報を生成することで、ユーザの入力負担を軽減することができる。
【0053】
<発明の実施の形態2>
本発明の実施の形態2では、複数の交換取引情報を統合して一つの交換取引情報を自動生成及び登録するものである。尚、本発明の実施の形態2にかかる交換取引管理システムは、図1の交換取引管理システム100と同等であるため、図示及び説明を省略する。
【0054】
図5は、本発明の実施の形態2にかかる交換取引のシナリオ(統合)の概念を説明するための図である。尚、ユーザU1は拠点B1に所属するものとし、ユーザU1並びに取引相手C11、C12及びC2の識別情報は、それぞれ、記憶部22のユーザ情報222及び顧客情報224として登録済みであるものとする。
【0055】
図5の交換取引のシナリオは、まず、第1の取引相手C11とユーザU1との間で売取引と買取引の組合せである第1の交換取引TA1を締結し、また、第2の取引相手C12と当該ユーザU1との間で第2の交換取引TA2を締結するものとする。そして、当該ユーザU1が第1の交換取引TA1及び第2の交換取引TA2の原資産の変動リスクを第3の取引相手C2へ移転するために、第1の交換取引TA1及び第2の交換取引TA2の変動要素を相殺する反対取引である第3の交換取引TB0をユーザU1と第3の取引相手C2との間で締結するものとする。
【0056】
ここで、交換取引TA1は、ユーザU1の立場からは、固定金利の売取引TA1PXと変動金利の買取引TA1RYとの交換取引といえる。また、交換取引TA2は、ユーザU1の立場からは、固定金利の売取引TA2PXと変動金利の買取引TA2RYとの交換取引といえる。尚、交換取引TA1とTA2とは、元本金額が異なるもののその他の取引条件については同じであるものとする。
【0057】
ここで、交換取引TB0は、ユーザU1が有する交換取引TA1及びTA2の原資産の変動リスクを取引相手C2へ移転したものである。交換取引TB0は、ユーザU1の立場から見たものであり、固定金利の買取引TB0RXと変動金利の売取引TB0PYとの交換取引といえる。但し、売取引TB0PYは、買取引TA1RY及びTA2RYを統合した取引に比べて金利β分が少ない取引とする。そして、交換取引TB0の元本金額は、交換取引TA1及びTA2の元本金額を合算したものであるものとする。そのため、交換取引TA1の売取引TA1PXと交換取引TA2の売取引TA2PXとを統合した取引は、交換取引TB0の買取引TB0RXと同等の経済価値を有する取引である。
【0058】
また、記憶部22に登録される交換取引情報TCA1は交換取引TA1に対応し、交換取引情報TCA2は交換取引TA2に対応し、交換取引情報TCB0は交換取引TB0に対応する。図6は、本発明の実施の形態2にかかる交換取引情報TCA1、TCA2及びTCB0の例を示す図である。
【0059】
図7は、本発明の実施の形態2にかかる交換取引情報登録処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ユーザU1が端末111を操作するものとする。尚、図4と同等の処理については適宜説明を省略する。
【0060】
まず、端末111は、ステップS101と同様に、交換取引情報TCA1の登録要求を交換取引管理装置2へ送信する(S201)。次に、交換取引管理装置2の制御部21は、端末111から交換取引情報TCA1を受け付け、交換取引情報TCA1を記憶部22に登録する(S202)。また、端末111は、ステップS101と同様に、交換取引情報TCA2の登録要求を交換取引管理装置2へ送信する(S203)。次に、制御部21は、端末111から交換取引情報TCA2を受け付け、交換取引情報TCA2を記憶部22に登録する(S204)。尚、ステップS201及びS203は、実行される順序を問わない。または、端末111は、ステップS201及びS203をまとめて実行しても構わない。
【0061】
続いて、端末111は、取引相手C2を取引先とし、交換取引情報TCA1とTCA2を統合した交換取引情報の生成要求を交換取引管理装置2へ送信する(S205)。例えば、交換取引管理装置2は、登録済みの交換取引情報221の選択欄と、取引先の入力欄と、登録ボタンとを含めて新たな登録画面を生成し、交換取引情報TCA1及びTCA2の登録完了の旨と、当該新たな登録画面とを端末111へ送信する。そして、端末111は、受信した新たな登録画面を表示装置に表示する。端末111は、選択欄から交換取引情報TCA1及びTCA2を選択する入力と、取引相手C2の識別情報を取引先とする入力とをユーザU1から受け付け、ユーザU1による登録ボタンの押下に応じて、交換取引情報TCA1及びTCA2に基づき取引相手C2を取引先とした交換取引情報を生成するための指示を登録要求として交換取引管理装置2へ送信する。
【0062】
次に、制御部21は、端末111からステップS205の登録要求を受け付ける。すなわち、制御部21は、取引相手C2を交換取引TB0の取引先とした情報の入力を受け付ける。そして、制御部21は、記憶部22に登録された交換取引情報TCA1及びTCA2を参照し(S206)、交換取引条件を統合する(S207)。すなわち、制御部21は、交換取引情報TCA1の共通取引条件の取引額"M1"と交換取引情報TCA2の共通取引条件の取引額"M2"とを合算することにより、共通取引条件の統合後の取引額"M1+M2"を生成する。
【0063】
そして、制御部21は、交換取引情報TCA1又はTCA2を参照して、交換取引情報TCB0を生成する(S208)。すなわち、制御部21は、取引先情報232を取引相手C2の識別情報として設定する。また、制御部21は、取引元情報231を交換取引情報TCA1又はTCA2と同値であるユーザU1の識別情報として設定する。続いて、制御部21は、売取引情報233及び買取引情報234について、交換取引情報TCA1又はTCA2と入れ替えて、売取引情報233を"変動金利"及び買取引情報234を"固定金利"として設定する。
【0064】
さらに、制御部21は、手数料情報226に基づき交換取引情報TCA1又はTCA2の買取引条件"市場金利+金利α+金利β"から金利βを差し引いて"市場金利+金利α"を交換取引情報TCB0の売取引条件として決定する。また、制御部21は、交換取引情報TCA1又はTCA2の売取引条件"n%"を交換取引情報TCB0の買取引条件とし、共通取引条件を上記統合後の取引額"M1+M2"と"期間P"とする。このようにして、制御部21は、交換取引情報TCB0を自動生成する。その後、制御部21は、交換取引情報TCB0を記憶部22に登録する(S209)。
【0065】
このように、ステップS201〜S209により、交換取引管理装置2は、登録済みの交換取引情報TCA1及びTCA2と、取引相手C2を取引先とした情報の入力とを用いて交換取引情報TCA1及びTCA2を統合した交換取引情報TCB0を自動生成することができる。そのため、交換取引情報TCB0の登録において、ユーザの入力負担を軽減することができる。
【0066】
<発明の実施の形態3>
本発明の実施の形態3では、1つの交換取引情報を分割して複数の交換取引情報を自動生成及び登録するものである。尚、本発明の実施の形態3にかかる交換取引管理システムは、図1の交換取引管理システム100と同等であるため、図示及び説明を省略する。
【0067】
図8は、本発明の実施の形態3にかかる交換取引のシナリオ(分割)の概念を説明するための図である。尚、ユーザU1は拠点B1に所属するものとし、ユーザU1並びに取引相手C1、C21及びC22の識別情報は、それぞれ、記憶部22のユーザ情報222及び顧客情報224として登録済みであるものとする。
【0068】
図8の交換取引のシナリオは、まず、第1の取引相手C1とユーザU1との間で売取引と買取引の組合せである第1の交換取引TA0を締結するものとする。そして、当該ユーザU1が第1の交換取引TA0の原資産の一部の変動リスクを第2の取引相手C21へ移転するために、第1の交換取引TA0の変動要素を相殺する反対取引の一部である第2の交換取引TB1をユーザU1と第2の取引相手C21との間で締結するものとする。同様に、ユーザU1が第1の交換取引TA0の原資産の残りの変動リスクを第3の取引相手C22へ移転するために、反対取引の残りである第3の交換取引TB2をユーザU1と第3の取引相手C22との間で締結するものとする。
【0069】
ここで、交換取引TA0は、ユーザU1の立場からは、固定金利の売取引TA0PXと変動金利の買取引TA0RYとの交換取引といえる。交換取引TB1は、ユーザU1が有する交換取引TA0の原資産の一部の変動リスクを取引相手C21へ移転したものである。原資産の一部とは、例えば、元本金額の一部とする。そのため、交換取引TB1は、交換取引TA0の反対取引の一部といえる。また、交換取引TB1は、ユーザU1の立場から見たものであり、固定金利の買取引TB1RXと変動金利の売取引TB1PYとの交換取引といえる。
【0070】
また、交換取引TB2は、ユーザU1が有する交換取引TA0の原資産の変動リスクのうち、取引相手C21へ移転した分の残りを取引相手C22へ移転したものである。交換取引TB2は、交換取引TA0の反対取引のうち、取引相手C21へ移転した分の残りといえる。また、交換取引TB2は、ユーザU1の立場から見たものであり、固定金利の買取引TB2RXと変動金利の売取引TB2PYとの交換取引といえる。ここで、交換取引TB1及びTB2は、交換取引TA0の元本金額を2分割したものである。但し、売取引TB1PY及びTB2PYは、買取引TA0RYを2分割した取引に比べて金利β分が少ない取引とする。そのため、交換取引TB1の買取引TB1RXと交換取引TB2の買取引TB2RXとを統合した取引は、交換取引TA0の売取引TA0PXと同等の経済価値を有する取引である。
【0071】
また、記憶部22に登録される交換取引情報TCA0は交換取引TA0に対応し、交換取引情報TCB1は交換取引TB1に対応し、交換取引情報TCB2は交換取引TB2に対応する。そこで、本発明の実施の形態3にかかる交換取引管理装置2は、交換取引情報TCA0に基づいて交換取引TB1に対応する交換取引情報TCB1と、交換取引TB2に対応する交換取引情報TCB2とを自動生成し、交換取引情報TCB1及びTCB2を記憶部22に登録する。図9は、本発明の実施の形態3にかかる交換取引情報TCA0、TCB1及びTCB2の例を示す図である。
【0072】
図10は、本発明の実施の形態3にかかる交換取引情報登録処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ユーザU1が端末111を操作するものとする。尚、図4と同等の処理については適宜説明を省略する。また、記憶部22には、予め交換取引情報を分割するための所定の比率が格納済みであるものとする。
【0073】
まず、端末111は、ステップS101と同様に、交換取引情報TCA0の登録要求を交換取引管理装置2へ送信する(S301)。次に、交換取引管理装置2の制御部21は、端末111から交換取引情報TCA0を受け付け、交換取引情報TCA0を記憶部22に登録する(S302)。
【0074】
続いて、端末111は、交換取引情報TCA0から、取引相手C21を取引先とした交換取引情報TCB1と取引相手C22を取引先とした交換取引情報TCB2とに分割した交換取引情報の生成要求を交換取引管理装置2へ送信する(S303)。例えば、交換取引管理装置2は、登録済みの交換取引情報221の選択欄と、複数の取引先の入力欄と、登録ボタンとを含めて新たな登録画面を生成し、交換取引情報TCA0の登録完了の旨と、当該新たな登録画面とを端末111へ送信する。そして、端末111は、受信した新たな登録画面を表示装置に表示する。端末111は、選択欄から交換取引情報TCA0を選択する入力と、取引相手C21及びC22の識別情報を取引先とする入力とをユーザU1から受け付け、ユーザU1による登録ボタンの押下に応じて、当該入力値を含めた生成要求を取引管理装置2へ送信する。
【0075】
次に、制御部21は、端末111からステップS303の生成要求を受け付ける。すなわち、制御部21は、取引相手C21を交換取引TB1の取引先とした情報及び取引相手C22を交換取引TB2の取引先とした情報の入力を受け付ける。そして、制御部21は、記憶部22に登録された交換取引情報TCA0を参照し(S304)、交換取引情報を分割する(S305)。すなわち、制御部21は、交換取引情報TCA0の交換取引条件情報235を交換取引情報TCB1及びTCB2の交換取引条件情報に、所定の比率で分割する。例えば、制御部21は、交換取引情報TCA0の共通取引条件の取引額"M1+M2"を、交換取引情報TCB1の共通取引条件の取引額"M1"と交換取引情報TCB2の共通取引条件の取引額"M2"として分割する。
【0076】
そして、制御部21は、交換取引情報TCA0を参照して、交換取引情報TCB1を生成する(S306)。すなわち、制御部21は、取引先情報232を取引相手C21の識別情報として設定する。また、制御部21は、取引元情報231を交換取引情報TCA0と同値であるユーザU1の識別情報として設定する。続いて、制御部21は、売取引情報233及び買取引情報234について、交換取引情報TCA0と入れ替えて、売取引情報233を"変動金利"及び買取引情報234を"固定金利"として設定する。
【0077】
さらに、制御部21は、手数料情報226に基づき交換取引情報TCA0の買取引条件"市場金利+金利α+金利β"から金利βを差し引いて"市場金利+金利α"を交換取引情報TCB1の売取引条件として決定する。また、制御部21は、交換取引情報TCA0の売取引条件"n%"を交換取引情報TCB1の買取引条件とし、共通取引条件を上記分割後の取引額"M1"と"期間P"とする。このようにして、制御部21は、交換取引情報TCB1を自動生成する。その後、制御部21は、交換取引情報TCB1を記憶部22に登録する(S307)。
【0078】
また、制御部21は、交換取引情報TCA0を参照して、交換取引情報TCB2を生成する(S308)。すなわち、制御部21は、取引先情報232を取引相手C22の識別情報として設定する。また、制御部21は、共通取引条件を上記分割後の取引額"M2"と"期間P"とする。尚、その他の設定については、ステップS306と同様とする。このようにして、制御部21は、交換取引情報TCB2を自動生成する。その後、制御部21は、交換取引情報TCB2を記憶部22に登録する(S309)。
【0079】
尚、ステップS306及びS307とステップS308及びS309とは、実行される順序を問わない。または、端末111は、ステップS306及びS307とステップS308及びS309とを並列して実行しても構わない。
【0080】
このように、ステップS301〜S309により、交換取引管理装置2は、登録済みの交換取引情報TCA0と、取引相手C21及びC22を取引先とした情報の入力とを用いて交換取引情報TCA0を分割した交換取引情報TCB1及びTCB2を自動生成することができる。そのため、交換取引情報TCB1及びTCB2の登録において、ユーザの入力負担を軽減することができる。
【0081】
<その他の発明の実施の形態>
尚、本発明の実施の形態1にかかる交換取引管理装置2は、図2以外の交換取引のシナリオにも適用可能である。例えば、第1の交換取引TAの反対取引である第2の交換取引TBを、ユーザU1と第2の取引相手C2との間で締結する場合が挙げられる。ここで、取引相手C2は、当該金融機関以外の金融機関や顧客であるものとする。この場合、図4のステップS101〜S106の処理に相当する処理で実現可能である。但し、ステップS103において、端末111は、取引相手C2を取引先とした情報の登録要求を送信し、交換取引管理装置2は、交換取引情報TCBの取引先情報232を取引相手C2として設定することとなる。
【0082】
上記の例では本来、ユーザU1は、交換取引情報TCA及びTCBの全ての項目値を入力しなければならない。しかし、本発明の実施の形態1により、交換取引情報TCAの各項目値の入力、交換取引情報TCAの指定及び取引相手C2を取引先とする入力のみで可能となる。そのため、ユーザの入力負担を軽減できる。
【0083】
また、上記の例で、第2の取引相手が当該金融機関の内部のユーザである場合、交換取引情報の管理上、同一の交換取引について双方の立場からデータを登録する必要があり、登録作業が煩雑である。例えば、第2の取引相手が同一拠点の他部署や他の拠点に所属するユーザである場合であって、当該交換取引の原資産の変動リスクをさらに移転しない場合が挙げられる。この場合、図2の交換取引のシナリオにおいて、交換取引情報TCDを生成及び登録しないことに相当する。そして、図4のステップS101〜S110の処理に相当する処理で実現可能である。
【0084】
上記の例では本来、ユーザU2は、交換取引情報TCBが登録済みであるにもかかわらず、別途、自己の立場からの交換取引情報TCCの全ての項目値を入力しなければならない。しかし、本発明の実施の形態1により、交換取引情報TCBの指定及び入替の指示のみで可能となる。そのため、ユーザの入力負担をさらに軽減できる。
【0085】
尚、上記では、本発明の実施の形態1の交換取引管理装置2は、交換取引情報TCBに基づき交換取引情報TCCを生成していたが、これに限定されない。例えば、交換取引管理装置2の制御部21は、図4のステップS108にて、記憶部22に登録された交換取引情報TCAを参照して、交換取引情報TCAに基づいて交換取引情報TCCを生成しても構わない。この場合、制御部21は、取引元情報231をユーザU2の識別情報、取引先情報232をユーザU1の識別情報として設定する。また、制御部21は、ステップS109と同様に、買取引条件を"市場金利+金利α"として設定する。そして、その他の項目については、交換取引情報TCAと同値として設定する。このようにして、制御部21は、交換取引情報TCCを自動生成することができる。
【0086】
尚、上記では、本発明の実施の形態1の交換取引管理装置2は、交換取引情報TCCに基づき交換取引情報TCDを生成していたが、これに限定されない。例えば、交換取引管理装置2の制御部21は、図4のステップS112にて、記憶部22に登録された交換取引情報TCAを参照して、交換取引情報TCAに基づいて交換取引情報TCDを生成しても構わない。この場合、制御部21は、取引元情報231をユーザU2の識別情報、取引先情報232を取引相手C2の識別情報として設定する。また、制御部21は、ステップS109と同様に、買取引条件を"市場金利+金利α"として設定する。そして、その他の項目については、交換取引情報TCAと同値として設定する。
【0087】
または、交換取引管理装置2の制御部21は、図4のステップS112にて、記憶部22に登録された交換取引情報TCBを参照して、交換取引情報TCBに基づいて交換取引情報TCDを生成しても構わない。この場合、制御部21は、取引元情報231をユーザU2の識別情報、取引先情報232を取引相手C2の識別情報として設定する。そして、その他の項目については、交換取引情報TCBと同値として設定する。このようにして、制御部21は、交換取引情報TCDを自動生成することができる。
【0088】
さらに、上述したことに基づいて、本発明の実施の形態1の交換取引管理装置2に改良を加えることで、交換取引情報TCAの登録と同時又は登録後に、交換取引情報TCAに基づいて、交換取引情報TCB、TCC及びTCDを一括して自動生成し、登録することも可能である。その場合、交換取引管理装置2は、図4のステップS101、S103、S107及びS111における各入力情報と同等のものを登録要求として、端末111から受信することで実現可能である。
【0089】
また、本発明の実施の形態2は、図5の交換取引のシナリオにおいて、第2の取引相手C2の代わりに、同一拠点の他部署や他の拠点に所属する内部のユーザであっても適用可能である。
【0090】
また、本発明の実施の形態3は、図8の交換取引のシナリオにおいて、第2の取引相手C21及び第3の取引相手C22のいずれか又は両方が、同一拠点の他部署や他の拠点に所属する内部のユーザであっても適用可能である。
【0091】
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0092】
100 交換取引管理システム
B1 拠点
SB11 部署
SB12 部署
111 端末
112 端末
B2 拠点
SB21 部署
SB22 部署
121 端末
122 端末
B3 拠点
SB31 部署
SB32 部署
131 端末
132 端末
N ネットワーク
2 交換取引管理装置
21 制御部
22 記憶部
221 交換取引情報
222 ユーザ情報
223 拠点情報
224 顧客情報
225 金融機関情報
226 手数料情報
227 金利情報
231 取引元情報
232 取引先情報
233 売取引情報
234 買取引情報
235 交換取引条件情報
U1 ユーザ
U2 ユーザ
C1 取引相手
C2 取引相手
TA 交換取引
TAPX 売取引
TARY 買取引
TCA 交換取引情報
TB 交換取引
TBRX 買取引
TBPY 売取引
TCB 交換取引情報
TC 交換取引
TCPX 売取引
TCRY 買取引
TCC 交換取引情報
TD 交換取引
TDRX 買取引
TDPY 売取引
TCD 交換取引情報
C11 取引相手
C12 取引相手
TA1 交換取引
TA1PX 売取引
TA1RY 買取引
TCA1 交換取引情報
TA2 交換取引
TA2PX 売取引
TA2RY 買取引
TCA2 交換取引情報
TB0 交換取引
TB0RX 買取引
TB0PY 売取引
TCB0 交換取引情報
C21 取引相手
C22 取引相手
TA0 交換取引
TA0PX 売取引
TA0RY 買取引
TCA0 交換取引情報
TB1 交換取引
TB1RX 買取引
TB1PY 売取引
TCB1 交換取引情報
TB2 交換取引
TB2RX 買取引
TB2PY 売取引
TCB2 交換取引情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の取引相手と第1のユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第2の交換取引の管理を行う交換取引管理装置であって、
前記第1のユーザは、前記交換取引管理装置に予め登録されており、
前記交換取引に関する取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含む交換取引情報を記憶する記憶手段と、
前記取引元を前記第1のユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第1の登録手段と、
第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付け、前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記第1のユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1の交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として第2の交換取引情報を自動生成し、当該第2の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第2の登録手段と、
を備える交換取引管理装置。
【請求項2】
前記第2の登録手段は、予め定められた手数料に基づいて前記第1の交換取引条件を補正して、前記第2の交換取引条件を決定することを特徴とする請求項1に記載の交換取引管理装置。
【請求項3】
前記第2の取引相手が当該交換取引管理装置に予め登録された第2のユーザである場合に、前記第2の交換取引における取引元と取引先を入れ替えた第3の交換取引に対応する第3の交換取引情報を自動生成する指示を受け付け、前記記憶手段に登録された第2の交換取引情報を参照し、前記取引元を当該第2のユーザ、前記取引先を前記第1のユーザ、前記売取引を前記第1の取引、前記買取引を前記第2の取引及び前記取引条件を前記第2の交換取引条件として前記第3の交換取引情報を自動生成し、当該第3の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第3の登録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の交換取引管理装置。
【請求項4】
前記交換取引管理装置は、前記第3の交換取引の前記反対取引である第4の交換取引をさらに管理し、
第3の取引相手を前記第4の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付け、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第3の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記第2のユーザ、前記売取引を前記第2の取引、前記買取引を前記第1の取引及び前記取引条件を前記第2の交換取引条件として第4の交換取引情報を自動生成し、当該第4の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第4の登録手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の交換取引管理装置。
【請求項5】
第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、第2の取引相手と当該ユーザとの間で締結された第2の交換取引と、当該第1の交換取引及び当該第2の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第3の交換取引の管理を行う交換取引管理装置であって、
前記ユーザは、前記交換取引管理装置に予め登録されており、
前記交換取引に関する取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含む交換取引情報を記憶する記憶手段と、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第1の登録手段と、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第2の取引相手、前記売取引を前記第1の取引、前記買取引を前記第2の取引及び前記取引条件を前記第2の交換取引条件とした第2の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第2の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第2の登録手段と、
第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付け、前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第1及び第2の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザとし、さらに、前記売取引を前記第2の取引、前記買取引を前記第1の取引、前記取引条件を前記第1の交換取引条件及び前記第2の交換取引条件を統合した交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として第3の交換取引情報を自動生成し、当該第3の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第3の登録手段と、
を備える交換取引管理装置。
【請求項6】
第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引の一部である第2の交換取引と、当該反対取引の残りである第3の交換取引の管理を行う交換取引管理装置であって、
前記ユーザは、前記交換取引管理装置に予め登録されており、
前記交換取引に関する取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含む交換取引情報を記憶する記憶手段と、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付け、当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第1の登録手段と、
前記第1の交換取引情報に基づいて、前記第2の交換取引に対応する第2の交換取引情報と、前記第3の交換取引に対応する第3の交換取引情報とを自動生成し、当該第2の交換取引情報及び当該第3の交換取引情報を前記記憶手段に登録する第2の登録手段と、
を備え、
前記第2の登録手段は、
第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報及び第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付け、
前記第1の交換取引条件を第1Aの交換取引条件と第1Bの交換取引条件とに所定の比率で分割し、
前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Aの交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として前記第2の交換取引情報を自動生成し、
前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶手段に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Bの交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として前記第3の交換取引情報を自動生成する
ことを特徴とする交換取引管理装置。
【請求項7】
第1の取引相手と第1のユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第2の交換取引とに関する交換取引情報を、コンピュータを用いて登録するための交換取引情報登録方法であって、
前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、
前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、
前記第1のユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、
前記取引元を前記第1のユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付けるステップと、
当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録ステップと、
第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付けるステップと、
前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記第1のユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1の交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として第2の交換取引情報を自動生成するステップと、
当該第2の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録ステップと、
を備える交換取引情報登録方法。
【請求項8】
第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、第2の取引相手と当該ユーザとの間で締結された第2の交換取引と、当該第1の交換取引及び当該第2の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第3の交換取引とに関する交換取引情報を、コンピュータを用いて登録するための交換取引情報登録方法であって、
前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、
前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、
前記ユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付けるステップと、
当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録ステップと、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第2の取引相手、前記売取引を前記第1の取引、前記買取引を前記第2の取引及び前記取引条件を第2の交換取引条件とした第2の交換取引情報の入力を受け付けるステップと、
当該受け付けた第2の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録ステップと、
第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付けるステップと、
前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1及び第2の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザとし、さらに、前記売取引を前記第2の取引、前記買取引を前記第1の取引、前記取引条件を前記第1の交換取引条件及び前記第2の交換取引条件を統合した交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として第3の交換取引情報を自動生成するステップと、
当該第3の交換取引情報を前記記憶部に登録する第3の登録ステップと、
を備える交換取引情報登録方法。
【請求項9】
第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引の一部である第2の交換取引と、当該反対取引の残りである第3の交換取引とに関する交換取引情報を、コンピュータを用いて登録するための交換取引情報登録方法であって、
前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、
前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、
前記ユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付けるステップと、
当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録ステップと、
前記第1の交換取引情報に基づいて、前記第2の交換取引に対応する第2の交換取引情報と、前記第3の交換取引に対応する第3の交換取引情報とを自動生成するステップと、
当該第2の交換取引情報及び当該第3の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録ステップと、
を備え、
前記第2の登録ステップは、
第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報及び第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付けるステップと、
前記第1の交換取引条件を第1Aの交換取引条件と第1Bの交換取引条件とに所定の比率で分割するステップと、
前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Aの交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として前記第2の交換取引情報を自動生成するステップと、
前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Bの交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として前記第3の交換取引情報を自動生成するステップと、
を含むことを特徴とする交換取引情報登録方法。
【請求項10】
第1の取引相手と第1のユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第2の交換取引とに関する交換取引情報の登録処理を、コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラムであって、
前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、
前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、
前記第1のユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、
前記取引元を前記第1のユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付ける処理と、
当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録処理と、
第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付ける処理と、
前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記第1のユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1の交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として第2の交換取引情報を自動生成する処理と、
当該第2の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録処理と、
を前記コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラム。
【請求項11】
第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、第2の取引相手と当該ユーザとの間で締結された第2の交換取引と、当該第1の交換取引及び当該第2の交換取引の変動要素を相殺する反対取引である第3の交換取引とに関する交換取引情報の登録処理を、コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラムであって、
前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、
前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、
前記ユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付ける処理と、
当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録処理と、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第2の取引相手、前記売取引を前記第1の取引、前記買取引を前記第2の取引及び前記取引条件を第2の交換取引条件とした第2の交換取引情報の入力を受け付ける処理と、
当該受け付けた第2の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録処理と、
第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付ける処理と、
前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1及び第2の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザとし、さらに、前記売取引を前記第2の取引、前記買取引を前記第1の取引、前記取引条件を前記第1の交換取引条件及び前記第2の交換取引条件を統合した交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として第3の交換取引情報を自動生成する処理と、
当該第3の交換取引情報を前記記憶部に登録する第3の登録処理と、
を前記コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラム。
【請求項12】
第1の取引相手とユーザとの間で締結された売取引と買取引の組合せである第1の交換取引と、当該第1の交換取引の変動要素を相殺する反対取引の一部である第2の交換取引と、当該反対取引の残りである第3の交換取引とに関する交換取引情報の登録処理を、コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラムであって、
前記交換取引情報は、取引元、取引先、売取引、買取引及び取引条件を含み、
前記コンピュータは、前記交換取引情報を記憶する記憶部を有し、
前記ユーザは、前記コンピュータに予め登録されており、
前記取引元を前記ユーザ、前記取引先を前記第1の取引相手、前記売取引を第1の取引、前記買取引を第2の取引及び前記取引条件を第1の交換取引条件とした第1の交換取引情報の入力を受け付ける処理と、
当該受け付けた第1の交換取引情報を前記記憶部に登録する第1の登録処理と、
前記第1の交換取引情報に基づいて、前記第2の交換取引に対応する第2の交換取引情報と、前記第3の交換取引に対応する第3の交換取引情報とを自動生成する処理と、
当該第2の交換取引情報及び当該第3の交換取引情報を前記記憶部に登録する第2の登録処理と、
を備え、
前記第2の登録処理は、
第2の取引相手を前記第2の交換取引の前記取引先とした情報及び第3の取引相手を前記第3の交換取引の前記取引先とした情報の入力を受け付ける処理と、
前記第1の交換取引条件を第1Aの交換取引条件と第1Bの交換取引条件とに所定の比率で分割する処理と、
前記取引先を当該受け付けた第2の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Aの交換取引条件に基づいて決定された第2の交換取引条件として前記第2の交換取引情報を自動生成する処理と、
前記取引先を当該受け付けた第3の取引相手とし、前記記憶部に登録された第1の交換取引情報を参照し、前記取引元を前記ユーザ、前記売取引を前記第2の取引及び前記買取引を前記第1の取引とし、さらに、前記取引条件を前記第1Bの交換取引条件に基づいて決定された第3の交換取引条件として前記第3の交換取引情報を自動生成する処理と、
を前記コンピュータに実行させる交換取引情報登録プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−256261(P2012−256261A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129736(P2011−129736)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(592131906)みずほ情報総研株式会社 (187)