説明

交換機及び交換方法

【課題】会議から退席(中座)した端末を、会議に参加している端末が、当該会議に呼び戻すことを可能にする。
【解決手段】本発明の交換機は、それぞれ離れた場所にある3つ以上の端末に対して、端末が相互に通話可能な会議に参加するための会議用通話路を設定する交換機であって、端末の識別子に関連付けて、端末が会議に参加中であること又は会議に一旦参加した後退席したことを示す端末状態が記憶される会議管理情報が格納される記憶部と、会議に参加している端末がすべて退席するまでの間に、会議に参加中である端末から、会議に呼び戻す端末の識別子を受け付け、呼び戻す端末の識別子に基づいて、会議管理情報を参照し、対応する端末状態が、会議に一旦参加した後退席したことを示していることを確認し、呼び戻す端末を、前記会議に参加するための会議用通話路に接続する制御部と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交換機及び交換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
企業、官公庁等においては、日常多くの会議が開催されている。会議内容が比較的単純である場合、会議に参加する人数が比較的少ない場合、会議に参加する人が遠方に分散している場合等においては、会議を電話によって行うことが一般的である。
例えば、特許文献1は、一端末を介して複数の会議に同時に参加できる映像会議方法を開示している。特許文献2は、会議参加者全員による全体会議中に、全体会議の進行を妨げることなく会議参加者の一部で部分会議を行う電話会議システムを開示している。特許文献3は、ある多地点会議に参加中の端末が別の会議の設定を要求できるとともに、もとの会議に戻ることができる多地点接続制御方式を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平02−027857号公報(請求項4)
【特許文献2】特開平07−074834号公報(段落0007)
【特許文献3】特開平10−164240号公報(段落0010〜0012)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1〜3の技術においては、端末を介して複数の会議に同時に参加し、端末からの操作によって、発言するべき会議を切り替えることができる。しかしながら、会議から退席(中座)した端末を、会議に参加している端末が、当該会議に呼び戻すことはできない。この場合、会議に参加している端末は、退席した端末の方からに再度当該会議に復帰するのを待つしかない。
そこで、本発明は、会議から退席(中座)した端末を、会議に参加している端末が、当該会議に呼び戻すことができる交換機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の交換機は、それぞれ離れた場所にある3つ以上の端末に対して、端末が相互に通話可能な会議に参加するための会議用通話路を設定する交換機であって、端末の識別子に関連付けて、端末が会議に参加中であること又は会議に一旦参加した後退席したことを示す端末状態が記憶される会議管理情報が格納される記憶部と、会議に参加している端末がすべて退席するまでの間に、会議に参加中である端末から、会議に呼び戻す端末の識別子を受け付け、呼び戻す端末の識別子に基づいて、会議管理情報を参照し、対応する端末状態が、会議に一旦参加した後退席したことを示していることを確認し、呼び戻す端末を、当該会議の参加するための会議用通話路に接続する制御部と、を有することを特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態において詳述する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、会議から退席(中座)した端末を、会議に参加している端末が、当該会議に呼び戻すことができる交換機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施形態に係る交換機及びMCUを説明する図である。
【図2】本実施形態に係る、MCUを有する交換機を説明する図である。
【図3】(a)は、本実施形態に係る通話路の概念を説明する図である。(b)は、本実施形態に係る会議用通話路の概念を説明する図である。
【図4】本実施形態に係る、MCUを有する交換機の構成を説明する図である。
【図5】本実施形態に係る電話機の構成を示す図である。
【図6】(a)は、本実施形態に係る会議管理情報の一例を示す図である。(b)は、図6(a)の会議管理情報に対応する、会議用通話路の概念を説明する図である。
【図7】本実施形態に係る参加処理手順のシーケンス図である。
【図8】本実施形態に係る切断処理手順のシーケンス図である。
【図9】本実施形態に係る呼び戻し処理手順(その1)のシーケンス図である。
【図10】本実施形態に係る呼び戻し処理手順(その2)のシーケンス図である。
【図11】本実施形態に係る呼び戻し処理手順(その3)のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態(「本実施形態」という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。以下では、電話交換機(単に「交換機」とも言う)を例にして説明する。しかしながら、本発明は、音声用の電話交換機に限定されることはない。画像及び音声用のテレビ電話会議装置にも適用可能である。なお、以下に記載する「電話機」は、本発明の「端末」の一例である。
【0009】
図1に沿って、交換機1及びMCU17を説明する。複数の電話機41が1つの交換機1及び1つのMCU17(多地点接続装置:Multipoint Control Unit)と接続されている。交換機1は、複数の電話機41のうち任意の2つの電話機41の間に通話路を設定し、当該2つの電話機41の間の双方向の通話を可能にする。MCU17は、複数の電話機41のうち任意の3つ以上の電話機41相互間に会議用通話路を設定し、当該3つ以上の電話機41相互間の双方向の通話を可能にする(詳細後記)。なお、「3つ以上」としたのは、はじめから2つだけの電話機41間の通話が前提となる場合は、専ら通話路が使用され、はじめから3つ以上の電話機41間の通話(会議)が前提となる場合は、会議用通話路が使用される、という機能分担が行われるからである。後記するように、当初、3つ以上の電話機41相互間の通話(会議)が前提とされたことから、会議用通話路が設定されたものの、会議が終了するまでの間に次々と退席する電話機41が現れ、結果的に2つの電話機41だけが会議をしているような状態であっても、引き続き会議用通話路は使用される(図6(b)の例)。
【0010】
MCU17は、通話を可能にする機能以外にも、開催されている会議ごとに、通話時間を管理する、通話内容を録音する等の機能を有するものもある。さらに、どの端末でいつ会議が行われたかを示す一覧を作成する等の機能を有するものもある。複数の電話機41と、1つの交換機1及び1つのMCU17とは、有線又は無線の構内回線で接続されている。この構内回線は、交換機1を中心にしてスター状に個々の電話機41を接続するような形状であってもよいし、LANケーブルのようなバス状の形状であってもよい。
【0011】
図2に沿って、MCU17を有する交換機1を説明する。図1と比較して、図2が異なる点は、MCU17が交換機1の筐体内に含まれているということである。この場合、MCU17は、交換機41内に追加的に挿入可能なパッケージとなっている場合が多い。
【0012】
図3(a)に沿って、通常の通話路16の概念を説明する。通話路16に対して複数のライン回路18が接続されている。1つのライン回路18は、1つの電話機41に対応している。例えば、電話機bから電話機gに対する通話要求があった、すなわち、電話機bのユーザが電話機gの電話番号をダイヤル(「プッシュ」も含めてダイヤルと言う)したとする。すると、交換機1の呼制御部(詳細後記)は、通話路16において、電話機bのライン回路18と電話機gのライン回路18を接続する。電話機gから電話機bに対する通話要求がある場合も同様である。このようにして、通話路16において、任意の2つのライン回路18を接続することを、単純化して、任意の2つの電話機41について通話路16を設定する、または単に任意の2つの電話機41を接続する、という。任意の2つのライン回路18が接続されると、それぞれのライン回路18に接続されている2つの電話機41の間で、双方向の通話が可能になる。なお、通常の(会議用ではない)通話路16を、以降では、単に「通話路」と呼ぶ。
なお、複数の「電話機41」の個々を区別して、「電話機a」、「電話機b」等と記載する場合、単純化のため符号「41」を省略する。
【0013】
図3(b)に沿って、会議用通話路19の概念を説明する。交換機1はMCU17を有し、MCU17の中には、複数の会議用通話路19が設定される。1つの会議用通話路19は、開催中の1つの会議に対応している。例えば、複数の電話機b、電話機d、電話機e及び電話機gから、同一の会議に対する参加要求があったとする。すると、交換機1の呼制御部は、通話路16を介して(又は通話路16を介さず直接)、これらの電話機41のライン回路18を、会議用通話路19に接続する。このようにして、会議用通話路19と、任意の3つ以上のライン回路18とを接続することを、単純化して、任意の3つ以上の電話機41について会議用通話路19を設定する、または単に任意の3つ以上の電話機41を会議に参加させる、という。任意の3つ以上の電話機41を会議に参加させると、当該3つ以上の電話機41相互間の双方向の通話が可能になる。さらに、前記した様々な機能が使用可能になる。
【0014】
(交換機)
図4に沿って、交換機1の構成を説明する。交換機1は、前記した通話路16、MCU17及びライン回路18の他に、これらを制御するためのコンピュータ部分を備えている。コンピュータ部分は、中央制御装置11、主記憶装置12、補助記憶装置13、入力装置14及び出力装置15を有する。符号11〜18の構成は、相互にバスで接続されている。通話路16とライン回路18の間は、バスを介さずに直接接続されていてもよい。
補助記憶装置13は、会議管理情報31及びシステム情報32を格納する(詳細後記)。呼制御部21及び保守制御部22は、プログラムである。以降において、「○○○部は、」と動作の主体を記した場合は、中央制御装置11が、プログラムとしての○○○部を補助記憶装置13から読み出し、主記憶装置12にロードしたうえで、当該プログラムの機能(詳細後記)を実行するものとする。
【0015】
呼制御部21は、任意の2つの電話機41同士の接続を制御するほか、任意の3つ以上の電話機41相互間の会議を制御する。呼制御部21は、会議管理情報31を作成し、現在どの電話機41がどの会議に参加しているか、及び退席したかを管理する。
保守制御部22は、電話機41に対する電話番号の設定、機能特番(後記)の設定、電源管理、障害検知を含む多くの処理を実行する。すなわち、保守制御部22は、呼制御部21が実行する処理以外のあらゆる処理を実行する。保守制御部22は、システム情報32を作成し、これらのあらゆる処理についての必要な情報を記憶する。
なお、交換機1は、電話機41に対する案内用のメッセージを文字情報又は音声情報として格納しておく「トーキー」を有していてもよい(図示せず)。
【0016】
図5に沿って、電話機41の構成を説明する。電話機41は、受話器51、フック52、ディスプレイ53、機能ボタン54a〜54f及びダイヤルボタン55を有する。受話器51は、電話機41の本体と有線又は無線で接続されており、ユーザが通話しているときは本体から外され、通話していないときは本体上に置かれる。フック52は、電話機41の本体の、受話器52のスピーカ部分に接する箇所に設けられる。フック52は、受話器51が外された状態では電話機41の本体から飛び出すようにバネ等で付勢されている。フック52は、受話器51が置かれた状態では、受話器51の自重によって、電話機41の本体内に引っ込む。
【0017】
ユーザが受話器51を外す動作を「オフフック」という。オフフックされると、フック52は、電話機41の本体から飛び出す。オフフックされると、交換機1の呼制御部21は、電話機41の受話器51のスピーカ部分に通話音を送信する。そして、ユーザは、ダイヤルボタン55を使用して、相手の電話機41の電話番号を押下する。呼制御部21は、相手の電話機41が話中でなければ、発信した電話機41に対して呼び出し音を返す。相手の電話機41が話中であれば、発信した電話機41に対して話中音を返す。相手の電話機41が受話器51をオフフックすると、呼制御部21は、通話路16において、発信した電話機41のライン回路18と、相手の電話機41のライン回路18とを接続し、呼び出し音を止める。以降、通話が可能となる。
【0018】
通話が終了し、ユーザが受話器51を電話機41の本体上に置く動作を「オンフック」という。オンフックされると、フック52は、電話機41の本体内に引っ込む。すると、呼制御部21は、通話路16において、発信した電話機41のライン回路18と、相手の電話機41のライン回路18との接続を解除(切断)する。
なお、通話の途中で、ユーザが受話器51を電話機41の本体上に置くことなくフック52を指で押下する動作も「オンフック」という(詳細後記)。
【0019】
ディスプレイ53は、交換機1から電話機41に対するメッセージ、又は、通話中の相手側電話機41からその電話機41に対するメッセージを、文字、数字又は記号で表示する。
機能ボタン54a〜54fには、機能特番が割り当てられている。機能特番とは、電話機41が交換機1に対してある機能を要求するための番号である。例えば、電話機41が、交換機1に対して「会議参加要求」を行う場合、電話機41は、交換機1に対して「123」をプッシュする、という設定を予め行う。保守制御部22は、ユーザが入力装置14を介して当該設定を行うのを予め受け付けておくものとする。ユーザは、機能特番を、ダイヤルボタン55を押下することによって交換機1に送信することも可能である。しかしながら、機能特番をある機能ボタンに割り当てておき、ユーザがその機能ボタンを押下すると、その機能特番が交換機1に送信されるようにするのが一般的である。
【0020】
(会議用管理情報)
図6(a)に沿って、会議管理情報31を説明する。会議管理情報31においては、会議ID欄101に記憶された会議IDに関連付けて、参加端末欄102には電話機IDが、端末状態欄103には端末状態が記憶されている。
会議ID欄101の会議IDは、電話機41を使用して行われる会議を一意に特定する識別子である。本実施形態では、単純化のために、会議IDをA、B、・・・というように大文字アルファベットで表記する。
参加端末欄102の電話機IDは、電話機41を一意に特定する識別子である。ここで特定される電話機41は、現在会議に参加している状態、又は、会議に一旦参加した後、当該会議が終了する前に退席した状態にある。この識別子は、一般的には電話番号そのものである。本実施形態では、単純化のために、電話機IDをa、b、・・・というように小文字アルファベットで表記する。
端末状態欄103の端末状態は、「参加」又は「退席」の何れかである。「参加」は、現在その電話機41が会議に参加していることを示す。「退席」は、その電話機41が会議に一旦参加した後当該会議が終了する前に退席し、現在は参加していない(参加中の他の電話機41がまだ残っている)ことを示す。
なお、図6(a)において、「・・・」と表記した箇所にも、電話機ID等のデータが記憶されている(単に省略的に表記した)。
【0021】
図6(a)の1〜3行目は、図6(b)に対応している。図6(b)において、「会議用通話路(会議A)」と記載されている長方形は、会議「A」に係る会議用通話路19である。会議用通話路19は、この他にも、現在開催されている会議の数だけ存在する。図6(a)の1行目は、参加端末bが会議Aに参加していることを示している。このことは、図6(b)において、電話機bのライン回路18が会議Aに係る会議用通話路19に接続されていることに対応している。図6(a)の2行目は、参加端末dも会議Aに参加していることを示している。このことは、図6(b)において、電話機dのライン回路18も会議Aに係る会議用通話路19に接続されていることに対応している。
図6の3行目は、参加端末gが、はじめは会議Aに参加していたが、その後当該会議が終了する前に退席したことを示している。このことは、図6(b)において、電話機gのライン回路18が会議Aに係る会議用通話路19に接続されていない(破線でこのことを表記した)ことに対応している。電話機gが現在他の(電話機b、電話機d以外の)電話機41と通話しているか否かは、会議管理情報31の情報のみでは判断できない。
【0022】
(参加処理手順)
図7に沿って、参加処理手順を説明する。参加処理手順は、3つ以上の電話機41が次々に会議に参加していく手順である。参加処理手順を開始する前提として、電話機a、電話機b及び電話機cの各ユーザは、これから参加すべき会議の会議IDを知っているものとする。
ステップS201において、電話機aは、電話機aのユーザがオフフックするのを検知する。
ステップS202において、電話機aは、電話機aのユーザが、会議IDを入力し、その後、機能ボタン54a(「会議参加要求」)を押下するのを受け付ける。このとき、ユーザは、会議IDを、ダイヤルボタン55から入力する。機能ボタン54f「数字←→英文字」を押下することによって、ユーザは、ダイヤルボタン55を使用して会議ID「A」のような英文字も入力することができる。
ステップS203において、電話機aは、交換機1に対し、会議A参加要求を送信する。会議A参加要求には、機能ボタン54aに割り付けられている機能特番(会議への参加要求を意味する)、会議ID(「A」である)及び自身が記憶している電話機aの電話機IDが含まれている。
【0023】
ステップS204において、交換機1の呼制御部21は、会議管理情報31を保存する。具体的には、呼制御部21は、第1に、機能特番、会議ID及び電話機IDを受信する。
呼制御部21は、第2に、会議管理情報31(図6(a))の新たなレコードを作成し、会議ID欄101、参加端末欄102及び端末状態欄103に、それぞれ、受信した会議ID、受信した電話機ID及び端末状態「参加」を記憶する。この時点で、会議管理情報31は、当初の状態(符号31−01)から、符号31−02の状態に変化している。
【0024】
ステップS205において、呼制御部21は、電話機aに対し、参加許可を送信する。参加許可は、「あなたの電話機は、会議Aに参加することができます」のようなメッセージであり、電話機41のディスプレイ53に表示されるものとする。
ステップS206において、呼制御部21は、MCU17に対し、電話機aの接続要求を送信する。具体的には、呼制御部21は、第1に、MCU17内に会議「A」に係る会議用通話路19を新たに作成する。
呼制御部21は、第2に、新たな会議用通話路19と、電話機aのライン回路18とを接続する。
【0025】
ステップS207〜S212の処理は、前記したステップS201〜S206の処理において「電話機a」とあるのを「電話機b」と読み替えたものである。ただし、ステップS210においては、会議管理情報31は、符号31−02の状態から、符号31−03の状態に変化している。ステップS212の処理においては、呼制御部21は、新たに会議用通話路19を作成するのではなく、既に作成されている会話用通話路と、電話機bのライン回路18とを接続する。
【0026】
ステップS213〜S218の処理は、前記したステップS201〜S206の処理において「電話機a」とあるのを「電話機c」と読み替えたものである。ただし、ステップS216においては、会議管理情報31は、符号31−03の状態から、符号31−04の状態に変化している。ステップS218の処理においては、呼制御部21は、新たに会議用通話路19を作成するのではなく、既に作成されている会話用通話路と、電話機cのライン回路18とを接続する。
【0027】
図8に沿って、切断処理手順を説明する。切断処理手順は、3つ以上の電話機41が次々に会議から退席していく手順である。切断処理手順を開始する前提として、現在、電話機a、電話機b及び電話機cが同じ会議に参加しているものとする。
ステップS231において、電話機cは、電話機cのユーザが(受話器51を置くことなく)オンフックするのを検知する。
ステップS232において、電話機cは、交換機1に対し、切断要求を送信する。切断要求には、電話機cが参加している会議の会議ID、及び、電話機cの電話機IDが含まれている。
ステップS233において、交換機1の呼制御部21は、会議管理情報31(図6(a))を変更する。具体的には、呼制御部21は、第1に、切断要求(会議ID及び電話機IDを含む)を受信する。
呼制御部21は、第2に、受信した会議ID及び電話機IDを検索キーとして、会議管理情報31を検索し、該当したレコードを取得する。そして、取得したレコードの端末状態を「参加」から「退席」に変更して記憶する。この時点で、会議管理情報31は、符号31−11の状態から、符号31−12の状態に変化している。
【0028】
ステップS234において、呼制御部21は、電話機cに対し、切断許可を送信する。切断許可は、「あなたの電話機は、会議Aから退席することができます。このまま受話器を置いて下さい」のようなメッセージであり、電話機41のディスプレイ53に表示される、又は、受話器51のスピーカに音声で流されるものとする。その後、電話機cのユーザは、受話器51を置く。
ステップS235において、呼制御部21は、MCU17に対し、電話機cの切断要求を送信する。具体的には、呼制御部21は、第1に、MCU17内において、電話機cのライン回路18が接続されている会議用通話路19を特定する。
呼制御部21は、第2に、特定した会議用通話路19と、電話機cのライン回路18との接続を解除(切断)する。
【0029】
ステップS236〜S240の処理は、前記したステップS231〜S235の処理において「電話機c」とあるのを「電話機b」と読み替えたものである。ただし、ステップS238においては、会議管理情報31は、符号31−12の状態から、符号31−13の状態に変化している。
【0030】
ステップS241〜S245の処理は、前記したステップS231〜S235の処理において「電話機c」とあるのを「電話機a」と読み替えたものである。ただし、ステップS243においては、会議管理情報31は、符号31−13の状態から、符号31−14の状態に変化している。
なお、呼制御部21は、会議管理情報31のレコードの端末状態を「参加」から「退席」に変更して記憶した結果、当該会議IDを有するすべてのレコードの端末状態が「退席」となった場合は、当該会議IDを有するすべてのレコードを削除し、MCU17における当該会議に係る会議用通話路19を削除するものとする。
【0031】
(呼び戻し処理手順(その1))
図9に沿って、呼び戻し処理手順(その1)を説明する。なお、当該呼び戻し処理手順(その1)、後記する呼び戻し処理手順(その2)及び呼び戻し処理手順(その3)は、それらのうちの少なくとも1つが任意の順序で実行される関係にある。呼び戻し処理手順(その1)は、会議から退席した電話機41を、当該会議に参加中の電話機41が呼び戻す手順である。呼び戻し処理手順(その1及び2)を開始する前提として、現在、電話機a、電話機b及び電話機cが会議に参加しているものとする。
【0032】
ステップS251〜S255の処理は、図8のステップS231〜S235の処理と同じである。また、会議管理情報31の符号31−21の状態は、図8の符号31−11の状態と同じであり、会議管理情報31の符号31−22の状態は、図8の符号31−12の状態と同じである。
ステップS255の直後の時点において、電話機a及び電話機bが会議に参加している。つまり、交換機1のMCU17内では、会議「A」に係る会議用通話路19が作成され、当該会議用通話路19と、電話機aのライン回路18及び電話機bのライン回路18が接続されている。この時点で、電話機aの操作により、電話機cを当該会議に呼び戻す処理を以降で説明する。
【0033】
ステップS256において、電話機aは、電話機aのユーザが、機能ボタン54b(「呼び戻し要求」)を押下するのを受け付ける。このとき、電話機aのユーザは、参加中の会議の会議ID及び呼び戻す電話機の電話機IDも、ダイヤルボタン55から入力する。なお、ステップS255において、呼制御部21は、電話機a及び電話機bに対し「電話機cが退席しました」のようなメッセージを送信し、当該メッセージは、電話機a及び電話機bのディスプレイ53に表示されるものとする。よって、電話機aのユーザは、電話機cが退席したことがわかる。
【0034】
ステップS257において、電話機aは、交換機1に対し、呼び戻し要求を送信する。呼び戻し要求には、参加中の会議の会議ID(「A」である)及び呼び戻す電話機41の電話機ID(「c」である)が含まれている。
ステップS258において、交換機1の呼制御部21は、会議管理情報31を確認する。具体的には、呼制御部21は、第1に、参加中の会議の会議ID及び呼び戻す電話機41の電話機IDを受信する。
呼制御部21は、第2に、呼び戻す電話機41の電話機ID及び参加中の会議の会議IDを検索キーとして、会議管理情報31(図6(a))を検索し、該当したレコードを取得する。そして、該当するレコードの端末状態が「退席」であることを確認する。該当するレコードの端末状態が「退席」ではない場合、又は、該当するレコードが存在しない場合は、呼制御部21は、電話機aに対し、参加中の会議の会議ID及び呼び戻す電話機41の電話機IDを再度入力するように促すメッセージを送信する。
【0035】
ステップS259において、呼制御部21は、電話機cに対し、会議召集要求を送信する。
ステップS260において、呼制御部21は、電話機cに着信音を発生させる。ここでは、電話機cの受話器51は置かれた状態であることを想定している。なお、呼制御部21は、会議招集要求を電話機cのディスプレイ53に表示させてもよい。会議召集要求は、「先ほど退席した会議に戻ることができます。お戻りになりますか。」のようなメッセージである。さらに、このとき、呼制御部21は、電話機a及び電話機bに対して、「いま電話機cを呼び戻しています」のようなメッセージを送信してもよい。
ステップS261において、電話機cは、電話機cのユーザがオフフックするのを検知する。
ステップS262において、電話機cは、交換機1に対し、会議参加応答を送信する。会議参加応答は、電話機cのユーザが会議Aに戻る意思を示す。会議参加応答は、機能特番を割り付けた機能ボタン54c「会議参加応答」をユーザが押下することを契機として生成されてもよいし、オフフックしたことを契機として生成されてもよい。
【0036】
ステップS263において、呼制御部21は、会議管理情報31を変更する。具体的には、ステップS258の「第2」において取得したレコードの端末状態を、「退席」から「参加」に変更し記憶する。この時点で、会議管理情報31は、符号31−22の状態から符号31−23の状態に変化している。
ステップS264において、呼制御部21は、電話機cに対し、MCU17への接続通知を送信する。MCU17への接続通知は、「あなたの電話機は、会議Aに戻ります。」のようなメッセージであり、電話機41のディスプレイ53に表示される、又は、受話器51のスピーカに音声として流されるものとする。
ステップS265において、呼制御部21は、MCU17に対し、電話機cの接続要求を送信する。具体的には、呼制御部21は、MCU17内に作成されている会議「A」に係る会議用通話路19と、電話機cのライン回路18とを接続する。
【0037】
(呼び戻し処理手順(その2))
図10に沿って、呼び戻し処理手順(その2)を説明する。呼び戻し処理手順(その2)は、会議から退席した電話機41を、当該会議に参加中の電話機41が呼び戻す手順である。図9と図10との相違点は、図9においては、電話機cは、会議を退席した後、当該会議と関係のない他の電話機41と通話をしていない一方、図10においては、電話機cは、会議を退席した後、当該会議と関係のない他の電話機dと通話をしているという点である。
【0038】
ステップS271〜S275の処理は、図8のステップS231〜S235の処理と同じである。また、会議管理情報31の符号31−31の状態は、図8の符号31−11の状態と同じであり、会議管理情報31の符号31−32の状態は、図8の符号31−12の状態と同じである。
ステップS276において、電話機cは、電話機cのユーザがオフフックするのを検知する。
ステップS277において、電話機cは、電話機dへ発信する。具体的には、電話機cは、ユーザが、電話機dの電話機ID(電話番号)を、ダイヤルボタン55を用いて入力するのを受け付ける。
ステップS278において、電話機cは、交換機1に対し、接続要求を送信する。当該接続要求は、電話機dの電話機ID(「d」である)を含む。
【0039】
ステップS279において、交換機1の呼制御部21は、電話機dに接続要求を送信する。具体的には、呼制御部21は、電話機dに着信音を発生させる。ここでは、電話機dの受話器51は置かれた状態であることを想定している。
ステップS280において、電話機dは、電話機dのユーザがオフフックするのを検知する。さらに、電話機dは、応答信号を生成する。応答信号は、機能ボタン54d(「応答」)が押下されることによって生成されてもよいし、オフフックされることによって生成されてもよい。
ステップS281において、電話機dは、交換機1に対し、応答信号を送信する。呼制御部21は、当該応答信号を受信すると、通話路16において、電話機cのライン回路18と、電話機dのライン回路18とを接続する。
ステップS282〜S285の処理は、図9のステップS256〜S259の処理と同じである。
【0040】
ステップS286において、電話機cは、会議招集要求を受信する。会議召集要求は、「先ほど退席した会議に戻ることができます。お戻りになりますか。」のようなメッセージである。このメッセージは、電話機cのディスプレイ53に表示されてもよいし、音声として受話器51のスピーカに流されてもよい。さらに、機能ボタン54の1つ(図示しない)が点滅することでこのメッセージが着信したことを知らせてもよい。
ステップS287において、電話機cは、会議参加応答信号を生成する。電話機cのユーザが、電話機dとの通話を終了し会議Aに戻ると判断し、機能ボタン54c(「会議参加応答」)を押下することによって、当該会議参加応答信号が生成される。
ステップS288において、電話機cは、交換機1に対し、会議参加応答信号を送信する。
【0041】
ステップS289において、交換機1の呼制御部21は、会議管理情報31(図6(a))を変更する。具体的には、呼制御部21は、ステップS283(S257と同じ処理)において送信された呼び戻し要求に含まれる、参加中の会議の会議ID及び呼び戻す電話機41の電話機IDを検索キーとして、会議管理情報31を検索し、該当したレコードを取得する。そして、該当するレコードの端末状態を「退席」から「参加」に変更して記憶する。
【0042】
ステップS290において、呼制御部21は、電話機cに対し、MCU17への接続通知を送信する。MCU17への接続通知は、「あなたの電話機は、会議Aに戻ります。」のようなメッセージであり、電話機41のディスプレイ53に表示されるものとする。
ステップS291において、呼制御部21は、MCU17に対し、電話機cの接続要求を送信する。具体的には、呼制御部21は、MCU17内に作成されている会議「A」に係る会議用通話路19と、電話機cのライン回路18とを接続する。
ステップS292において、呼制御部21は、電話機dに対し、電話機dの切断要求を送信する。ここでの切断要求は、「電話機cが会議に参加されますので、受話器を置いてください。」のようなメッセージである。当該メッセージは、電話機dのディスプレイ53に表示されてもよいし、電話機dの受話器51のスピーカに音声で流されてもよい。
その後、呼制御部21は、通話路16において、電話機cのライン回路18と、電話機dのライン回路18との接続を解除(切断)する。
ステップS293において、電話機cは、電話機cのユーザがオフフックするのを検知する。
【0043】
(呼び戻し処理手順(その3))
図11に沿って、呼び戻し処理手順(その3)を説明する。呼び戻し処理手順(その3)は、ある会議に参加中の電話機41が、会議からの退席を希望する電話機41に対し退席を許可し、退席した後所定の時間が経過した時点で、退席した電話機41を自動的に呼び戻す手順である。呼び戻し処理手順(その3)を開始する前提として、現在、電話機a、電話機b及び電話機cが会議に参加しており、会議のなかで電話機cのユーザが「退席してもよいですか。30分後には戻ります。」のような発言を行い、電話機aのユーザ(当該会議の主催者である)がそれを許可したとする。
【0044】
ステップS301において、電話機aは、電話機aのユーザが、ダイヤルボタン55を使用して、参加中の会議の会議ID、退席を許可される電話機41の電話機ID(「c」である)及び呼び戻し時間(前記の「30分」である)を入力し、機能ボタン54e(「退席許可」)を押下するのを受け付ける。
ステップS302において、電話機aは、交換機1に対し、電話機cの退席許可を送信する。退席許可は、参加中の会議の会議ID、退席を許可される電話機41の電話機ID及び呼び戻し時間を含むものとする。
ステップS303において、交換機1の呼制御部21は、会議管理情報31(図6(a))を変更する。具体的には、呼制御部21は、参加中の会議の会議ID及び退席を許可される電話機41の電話機IDを検索キーとして、会議管理情報31を検索し、該当したレコードを取得する。そして、該当したレコードの端末状態を「参加」から「退席」に変更して記憶する。この時点で、会議管理情報31は、符号31−41の状態から、符号31−42の状態に変化している。
【0045】
ステップS304において、呼制御部21は、電話機aに対し、退席許可応答を送信する。退席許可応答は、「電話機aを退席させます」のようなメッセージである。当該メッセージは、電話機aのディスプレイ53に表示されてもよいし、電話機aの受話器51のスピーカに音声として流されてもよい。
ステップS305において、呼制御部21は、電話機cに対し、切断通知を送信する。切断通知は、「受話器を置いてください。後ほどあなたは会議に呼び戻されます。」のようなメッセージである。当該メッセージは、電話機cのディスプレイ53に表示されてもよいし、電話機cの受話器51のスピーカに音声として流されてもよい。
【0046】
ステップS306において、電話機cは、ユーザが受話器51をオンフックするのを検知する。
ステップS307において、呼制御部21は、MCU17に対し、電話機cの切断要求を送信する。具体的には、呼制御部21は、第1に、MCU17内において、電話機cのライン回路18が接続されている会議用通話路19を特定する。
呼制御部21は、第2に、特定した会議用通話路19と、電話機cのライン回路18との接続を解除(切断)する。
【0047】
ステップS308において、呼制御部21は、呼び戻しタイマ(図示せず)を起動させる。
ステップS309において、呼制御部21は、タイマが起動した後、呼び戻し時間が経過したことを検知する。
【0048】
ステップS310〜S316の処理は、図9のステップS259〜S265の処理と同じである。ただし、ステップS314においては、会議管理情報31は、符号31−42の状態から、符号31−43の状態に変化している。
【0049】
(変形例1)
退席した電話機41が複数存在する場合、呼制御部21は、個々の電話機41ごとに、呼び戻し時間を変えて管理してもよい。この場合、呼制御部21は、例えば、電話機41が退席する都度その電話機41のダイヤルボタン55から「呼び戻し時間」の入力を受け付け、会議管理情報31(図6(a))に追加的に設けられた「呼び戻し時間」欄に、入力された「呼び戻し時間」を記憶する。そして、呼制御部21は、それぞれの電話機41が退席した時点を起点として、それぞれの電話機41から入力された「呼び戻し時間」が経過した時点において、それぞれの電話機41に対して、図11のステップS310〜S316の処理を繰り返す。
【0050】
(変形例2)
退席した電話機41が複数存在する場合、呼制御部21は、退席した複数の電話機41を複数のグループに分け、当該グループに属するすべての電話を、所定の時刻において、一斉に呼び戻してもよい。この場合、呼制御部21は、例えば、電話機41が退席する都度その電話機41からグループ名の入力を受け付け、当該グループに属する任意の1つの電話機41から「呼び戻し時刻」の入力を受け付ける。ここでいう任意の電話機41とは、退席する複数の電話機41のユーザが別途会議を行う場合における、別途会議の主催者等が使用する電話機41である。呼制御部21は、会議管理情報31(図6(a))に追加的に設けられた「グループ名」欄及び「呼び戻し時刻」欄に、それぞれ、入力された「グループ名」及び「呼び戻し時刻」を記憶する。そして、呼制御部21は、「呼び戻し時刻」が到来した時点において、それぞれのグループに属するすべての電話機41に対して、図11のステップS310〜S316の処理を同時に実行する。
【0051】
(変形例3)
前記においては、例えばステップS258において、呼制御部21は、「参加中の会議の会議ID」を検索キーとして、会議管理情報31を検索することとした。この処理は、ある1つの電話機41が、複数の会議にも参加し得ることを前提としている。しかしながら、ある1つの電話機41が参加できる会議が1つに限定される場合は、「参加中の会議の会議ID」を検索キーとする必要はない。したがって、例えばステップS256等においてユーザが「参加中の会議の会議ID」を入力する必要もない。
【0052】
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、会議中の電話機41の要求により、又は、時間の経過に応じて自動的に、当該会議から退席した電話機41を、当該会議に呼び戻すことができる。また、退席した電話機41のユーザが、それぞれの事情で他の業務を行った後、当該会議に復帰できそうなタイミングにおいて、当該ユーザの電話機41を個別に呼び戻すことができる。さらに、部分会議を行うために退席した複数のユーザの電話機41を、その部分会議が終了するタイミングにおいて一斉に呼び戻すことができる。
【0053】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 交換機
11 中央制御装置(制御部)
12 主記憶装置(記憶部)
13 補助記憶装置(記憶部)
14 入力装置
15 出力装置
16 通話路
17 MCU
18 ライン回路
21 呼制御部
22 保守制御部
31 会議管理情報
32 システム情報
41 電話機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ離れた場所にある3つ以上の端末に対して、前記端末が相互に通話可能な会議に参加するための会議用通話路を設定する交換機であって、
前記端末の識別子に関連付けて、前記端末が前記会議に参加中であること又は前記会議に一旦参加した後退席したことを示す端末状態が記憶される会議管理情報が格納される記憶部と、
前記会議に参加している端末がすべて退席するまでの間に、前記会議に参加中である端末から、前記会議に呼び戻す端末の識別子を受け付け、
前記呼び戻す端末の識別子に基づいて、前記会議管理情報を参照し、対応する前記端末状態が、前記会議に一旦参加した後退席したことを示していることを確認し、
前記呼び戻す端末を、前記会議に参加するための前記会議用通話路に接続する制御部と、
を有することを特徴とする交換機。
【請求項2】
前記制御部は、
前記呼び戻す端末が通話を行っていない場合は、前記呼び戻す端末に着信音を発生させ、
前記呼び戻す端末が通話を行っている場合は、前記呼び戻す端末に対して、画像メッセージ又は音声メッセージを送信すること、
を特徴とする請求項1に記載の交換機。
【請求項3】
前記会議管理情報には、
前記端末の識別子に関連付けて、さらに、退席してから呼び戻しを受けるまでの時間である呼び戻し時間が記憶され、
前記制御部は、
前記呼び戻し時間が経過すると、前記呼び戻す端末を、前記会議に参加するための前記会議用通話路に接続すること、
を特徴とする請求項1に記載の交換機。
【請求項4】
それぞれ離れた場所にある3つ以上の端末に対して、前記端末が相互に通話可能な会議に参加するための会議用通話路を設定する交換機の交換方法であって、
前記交換機の記憶部は、
前記端末の識別子に関連付けて、前記端末が前記会議に参加中であること又は前記会議に一旦参加した後退席したことを示す端末状態が記憶される会議管理情報を格納しており、
前記交換機の制御部は、
前記会議に参加している端末がすべて退席するまでの間に、前記会議に参加中である端末から、前記会議に呼び戻す端末の識別子を受け付け、
前記呼び戻す端末の識別子に基づいて、前記会議管理情報を参照し、対応する前記端末状態が、前記会議に一旦参加した後退席したことを示していることを確認し、
前記呼び戻す端末を、前記会議に参加するための前記会議用通話路に接続すること、
を特徴とする交換方法。
【請求項5】
前記制御部は、
前記呼び戻す端末が通話を行っていない場合は、前記呼び戻す端末に着信音を発生させ、
前記呼び戻す端末が通話を行っている場合は、前記呼び戻す端末に対して、画像メッセージ又は音声メッセージを送信すること、
を特徴とする請求項4に記載の交換方法。
【請求項6】
前記会議管理情報には、
前記端末の識別子に関連付けて、さらに、退席してから呼び戻しを受けるまでの時間である呼び戻し時間が記憶され、
前記制御部は、
前記呼び戻し時間が経過すると、前記呼び戻す端末を、前記会議に参加するための前記会議用通話路に接続すること、
を特徴とする請求項4に記載の交換方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2013−115605(P2013−115605A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259822(P2011−259822)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】