説明

交流電圧ゼロクロス検出回路、位相制御回路およびモータ制御装置

【課題】 電源電圧に影響されない安定した交流ゼロクロス信号を得る。
【解決手段】 フォトカプラ5の電流によって交流信号のゼロクロス信号波形を得る交流電圧ゼロクロス検出回路10。フォトカプラ5に、フォトカプラの入力側通電路に流れる電流を制御するトランジスタ4を接続し、トランジスタには、ツェナーダイオード6を接続する。ツェナーダイオードにより電流が分岐されるため、トランジスタがフォトカプラに流す電流が一定の値以下に制限されるが、ゼロクロス信号を得る電圧領域ではトランジスタは大きな増幅率を示し、電源電圧に依存しにくい交流ゼロクロス信号が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流電圧のゼロクロス点を検出回路、位相制御回路、およびモータ制御装置
に関する。特に、複数の電源電圧の交流電圧や電源電圧が変動しうる交流電圧において用いるゼロクロス点の検出回路、該検出回路を用いる位相制御回路、および該位相制御回路を用いるモータ制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、交流電源によってモータなどを駆動する際などに、モータに与える電圧波形を適切に制御するために、交流電圧が各周期において0または0に近い値となるタイミング(零点、あるいは、ゼロクロス点)を検出し、そのゼロクロス点に基づいてモータに与える駆動波形を制御することが行われている。
【0003】
従来のゼロクロス検出回路としては、たとえば、図1に示すような回路がある。この回路においては、交流電源102の交流(交流電源電圧波形E)が、ダイオードブリッジ整流回路104によって全波整流され、その出力電流IFによってフォトカプラ106の一次側にある発光素子106Aを適当な抵抗108を通じて駆動する。そして、そのフォトカプラ106の二次側である受光素子106Bの出力から、ゼロクロス信号V0が生成される。
【0004】
この場合の電圧および電流波形を図2に示す。このゼロクロス信号V0は、たとえば、適切な制御手段や増幅手段(いずれも図示しない)によってモータ(図示しない)を駆動する駆動電圧波形のための基準信号となる。
【0005】
また、従来の交流電圧のゼロクロス検出回路の他の例が、特許文献1(特開平4−359695号公報)に開示されている。
【特許文献1】特開平4−359695号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図1に示した従来の回路においては、図2に示したように、フォトカプラ106を作動させてゼロクロス信号V0が立ち上がるために一定の電流が必要であることから、ゼロクロス信号V0のパルスは、一定の時間的な幅を持つこととなる。そして、その幅は、フォトカプラ106の順電流IFが電源102の電圧に影響されるため、図2Aに示した交流電源電圧Eが100Vの場合と図2Bに示した200Vの場合とで異なるものとなる。この様子を100Vと200Vの場合を対比して図3に示す。このように、従来のゼロクロス信号検出回路では、基準信号となるべきゼロクロス信号のタイミングが交流電源電圧の値の影響を受けてしまうという課題がある。
【0007】
これを防止するためには、交流電源電圧を100Vとする場合と200Vとする場合とでゼロクロス信号V0の幅が同じとなるように、交流電源電圧別の回路定数によって回路を作製する必要がある。一例としては、交流電源電圧に応じて抵抗108を選択し、ゼロクロス信号V0のパルス幅が同じになるよう設定する必要がある。
【0008】
また、図1の構成では、交流電源電圧がゼロクロス付近にない場合にフォトカプラに電流が流れる。このため、実際にフォトカプラが電流IFを必要とする期間は、電流の立ち上がりから立下り部までの間だけであるにもかかわらず、その大半の期間はフォトカプラに大きな電流が流れるため、フォトカプラに高い耐久性が要求されるという問題もある。
【0009】
さらに、特許文献1(特開平4−359695号公報)に開示される交流電圧のゼロクロス検出回路においては、交流電源電圧が変化することによって生じる出力電力が立ち上がりタイミングの変化が、交流電源電圧の変化による出力電圧の変化を補正するように働き、出力電力の実効的な変化がキャンセルされるように動作する。しかし、そのタイミングの変化と交流電源電圧の変化との関係は一定ではない。例えば、交流電源電圧が正弦波のピーク付近にあるときのタイミングの変化量とゼロクロス付近にあるときの変化量とはまったく異なるものとなる。このため、例えばモータを動作させる際の点弧角(firing angle)を制御する基準信号として特許文献1の回路を用いるためにはさらに複雑な波形処理を行う必要がある。
【0010】
加えて、例えば交流電源電圧が100Vと200Vの両者で特許文献1に開示される回路を用いる場合には、基準となるタイミングが電圧によって変わるため、出力を最大にしたり最小にするための点弧角が交流電源電圧ごとに異なってしまうという課題もある。
【0011】
本発明は、上記課題の少なくともいずれかを解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、第1端子および第2端子の間の電流通路となる入力側通電路と、該入力側通電路に流れる電流によって通電状態が制御される出力側通電路とを有するフォトカプラと、第1出力端子および第2出力端子を有し、交流信号を受け取り整流された信号を出力する、前記フォトカプラの第1端子に該第1出力端子が接続された整流回路と、前記フォトカプラの第2端子と前記整流回路の第2出力端子とに接続され、前記フォトカプラの入力側通電路に流れる電流を、制御端子に印加される電圧または該制御端子から流れ込む電流に応じて制御する電流制御部と、前記整流回路の第1出力端子および第2出力端子から出力される整流された信号から、前記制御端子に出力する電圧または電流信号を生成する信号生成部とを備え、前記フォトカプラの出力側通電路に流す電流を前記電流制御部によって制御して前記交流信号のゼロクロスタイミングを示すゼロクロス信号波形を得る交流電圧ゼロクロス検出回路を提供する。
【0013】
また、本発明は、上記の交流電圧ゼロクロス検出回路と、該ゼロクロス検出回路からのゼロクロス信号波形の示すゼロクロスポイントから、トルク指令値に基づいてサイリスタまたはトライアックの点弧角を制御するトリガ制御部とを備える位相制御回路を提供する。
【0014】
本発明は、位相制御回路と、前記交流信号を与える交流電源とモータとの電流経路に挿入されたサイリスタまたはトライアックであって、前記タイミング制御部と接続されたゲートを有するサイリスタまたはトライアックとを備えるインダクションモータの制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明のある実施態様では、例えば、交流電源電圧が100Vと200Vの両方に同一の回路を用いても、ゼロクロス信号V0の幅がほとんど変化しないようなゼロクロス検出回路を実現することができる。このとき、フォトカプラの入力側通電路の電流が制御されて、フォトカプラの劣化を遅らせることができる。
【0016】
また、他の実施態様では、交流電源電圧によって変化しないゼロクロス信号に基づいて、交流電源電圧によらずにサイリスタまたはトライアックをトリガする(点弧する)ことができる。
【0017】
さらに、他の実施態様では、交流電源電圧が異なる場合であっても、電源電圧の違いを考慮することなくモータを駆動することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図4は、本願の第1の実施形態の交流電圧ゼロクロス検出回路10の回路構成を示す回路図である。回路10は、フォトカプラ5によって、そのフォトカプラ5の一次側として交流電源に電気的に接続されている検出部10aと、フォトカプラ5の二次側として、一次側とは電気的に絶縁されている出力部10bとに分けられている。
【0019】
回路10の検出部10aには、フォトカプラ5の入力側通電路(5a−5b)がつながっており、さらに、整流ブリッジ回路2、トランジスタ4、負荷抵抗7、抵抗器3、ツェナーダイオード6が接続されている。また、回路10の出力部10bには、電流制限抵抗8がフォトカプラの出力側通電路(5c−5d)と直流電源(図示しない)との間に直列に挿入されている。ゼロクロス信号V0は、このフォトカプラの出力側通電路の抵抗8側の端子5cの電圧波形として得られる。
【0020】
検出部10aにおいては、整流ブリッジ回路2が、正側出力2aと負側出力2bを有していて、その正側出力2aに、フォトカプラ5の入力側通電路5a−5bにおける内部の発光ダイオードのアノード端子5aが接続されている。そして、その正側出力2aには、抵抗器3の端子3aがさらに接続されている。抵抗器3のもう一方の端子である端子3bには、ツェナーダイオードのカソード端子6bが接続されていて、そのツェナーダイオードのアノード端子6aは、整流ブリッジ回路2の負側出力2bにつながっている。そして、その整流ブリッジ回路2の負側出力2bには、負荷抵抗器7の端子7aがさらにつながっている。なお、本実施形態では整流ブリッジ回路2は、全波整流を行う回路を示しているが、半波整流を行う回路とすることもできる。
【0021】
検出部10aに設けられるトランジスタ4は、ツェナーダイオード6のカソード端子6bと、フォトカプラ5の入力側通電路の発光ダイオードのカソード端子5bと、そして、負荷抵抗器7の端子7bとに接続されている。より具体的には、トランジスタ4のベース端子4bはツェナーダイオード6のカソード端子6bおよび抵抗3の端子3bに、エミッタ端子4eは負荷抵抗器7の端子7bに、そして、コレクタ端子4cはフォトカプラ5のカソード端子5bに接続されている。図示するように、トランジスタ4は、NPN型バイポーラトランジスタである。
【0022】
このように接続することにより、トランジスタ4において、フォトカプラ5の入力側通電路のカソード端子5bと負荷抵抗器7の端子7bとの間の電流、つまり、フォトカプラ5の入力側通電路を流れる電流が、ツェナーダイオード6のカソード端子6bから与えられる電流によって制御される。すなわち、トランジスタ4と負荷抵抗7は、ベース端子4bを制御端子として、そこに流される電流によってフォトカプラ5の入力側通電路の電流を制御するような電流制御部として動作する。そして、そのとき、抵抗器3の端子3bとツェナーダイオード6のカソード端子6bとが接続されたノードが、入力側通電路を制御するための電流信号を出力する制御端子となることにより、ツェナーダイオード6と抵抗3とが電流制御部を制御するための電流出力を生成する信号生成部として動作している。
【0023】
これにより、トランジスタ4のベース電流が抵抗3を介して得られ、そのベース電流に応じてトランジスタ4によって増幅されたコレクタ電流がフォトカプラ5の入力側通電路の順電流として流れる。その結果トランジスタ4の電流増幅作用によって、このフォトカプラ5の順電流の立ち上がりおよび立下り部の傾きが急峻になる。この様子を、図5を用いて説明する
【0024】
図5は、交流電圧が100Vと200Vの場合において、フォトカプラの順電流IFとゼロクロス信号V0の動作を説明するチャートである。なお、図5の前半の半周期分は、比較のため図1の従来の回路構成の場合の動作を記載している。図に示したように、本実施の形態においてはフォトカプラの順電流の立ち上がりおよび立下り部の傾きが急峻になる。図において、Aは、クリップされるフォトカプラの順電流のレベルを示している。これは、ツェナーダイオード6にクランプ電圧以上の電圧がかかった場合にツェナーダイオード6のバイパス作用によって抵抗3を介して流れる電流が分岐される結果、トランジスタ4のベース電流がクリップされることにより生じる。このため、フォトカプラ5やトランジスタ4の動作特性を考慮して適当な値の負荷抵抗器7を用いるなどの手法により、フォトカプラ5の順電流のスレッショルドレベルIthを電流値Aより小さくなるように設定することにより、交流電源の電圧が変化した場合のゼロクロス信号の立ち上がりや立下りのタイミングの変化を小さくすることができる。
【0025】
また、フォトカプラ5の電流レベルがAによってクリップされるため、フォトカプラ5の電流が過大となることが防止でき、フォトカプラ5の劣化が防止できる。
【0026】
図6に、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、上述の回路10におけるトランジスタ4に加えて追加のトランジスタ24を用いてダーリントン接続を利用するものである。なお、図6においては、図4と同様の要素には同様の符号を用い、さらに、フォトカプラ5の二次側は図4と同様であるため記載を省略している。この場合にも、抵抗23を介して得られるトランジスタ24のベース電流をクリップするために、追加のツェナーダイオード26が用いられる。具体的には、整流ブリッジ回路2の正側出力2aに追加の抵抗器23の端子24aが接続され、その追加抵抗器23の端子23bに追加のツェナーダイオード26のカソード26bが接続される。ツェナーダイオード26のアノード26aは、整流ブリッジ回路2の負側出力2bに接続される。さらに、追加のトランジスタ24は、NPN型バイポーラトランジスタであって、コレクタ端子24cが抵抗器3の端子3bに、エミッタ端子24eがツェナーダイオード6のカソード6bに、そして、ベース端子24bが追加の抵抗器23の端子23bおよび追加のツェナーダイオード26のカソード26bに接続される。
【0027】
このようにダーリントン接続を用いることにより、図5に示したフォトカプラの順電流の立ち上がりおよび立下りはさらに急峻になり、交流電源電圧にいっそう影響されにくいゼロクロス信号V0が得られることとなる。
【0028】
本発明は、他の実施形態として、NPN型バイポーラトランジスタではなくPNP型バイポーラトランジスタを用いることもできる。この場合には、整流ブリッジ回路の出力端子の極性、ツェナーダイオードの極性およびフォトカプラの入力側通電路の極性が反転される。その場合であっても、交流電源電圧の値に影響されにくいゼロクロス信号を得ることができる。さらに、NPN型バイポーラトランジスタを用いた場合と同様に、PNP型バイポーラトランジスタにダーリントン接続を用いれば、交流電源電圧の値に一層影響されにくいゼロクロス信号を得ることができる。
【0029】
図7には、図ゼロクロス検出回路を利用したモータの位相制御を行う回路の実施形態を示す。ゼロクロス検出回路10は、図4に示したものを用いる。その出力は、トリガタイミングおよびトリガ幅決定部(トリガ制御部)30に出力される。トリガ制御部30は、ゼロクロス検出回路10により検出したゼロクロス点を基点にして、トライアック50を交流電源1の半サイクルに1回点弧する。このとき、トリガ制御部30はモータトルク指令部40からの設定値に応じて点弧するタイミング(点弧角)を決定する。その点弧角によって、モータ60に流れる電流の実効値が決まるため、モータ60のトルクが制御されることとなる。なお、モータ60は、インダクションモータである。
【0030】
この実施形態においては、ゼロクロス検出回路10が交流電源電圧に依存しないゼロクロス信号V0を出力するため、例えば、電圧定格が100〜120Vと200〜240Vとの間で切り替えても、また、交流電源電圧が時間的に変動しても、同一の回路を用いて点呼角の差が極めて小さいモータの制御が可能となる。また、同時にフォトカプラの寿命も延ばすことも可能となる。
【0031】
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形、変更および組み合わせが可能である。例えば、本発明のゼロクロス検出回路は、誘導電動機の位相制御における電源同期信号検出回路として用いることができ、また、交流発電機のゼロクロス検出回路としても用いることができる。さらに、サイリスタまたはトライアックの点弧角を制御する任意の回路(例えば、調光器具)におけるゼロクロス検出部として用いることもできる。また、上述の説明におけるトランジスタはすべてバイポーラトランジスタとしたが、当業者には明らかである適当な付加回路を必要に応じて用いることにより、バイポーラトランジスタの代わりに電界効果トランジスタを用いて、ツェナーダイオードによる電圧によってフォトカプラの電流を制御する本発明のゼロクロス検出回路を実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】従来のゼロクロス検出回路の回路図である。
【図2】従来のゼロクロス検出回路の動作を説明する電圧または電流波形図である。
【図3】従来のゼロクロス検出回路の動作を説明する電圧または電流波形図である。
【図4】本発明のある実施形態のゼロクロス検出回路の回路図である。
【図5】本発明のゼロクロス検出回路の動作を、従来のものと比較して説明する電圧または電流波形図である。
【図6】本発明のある実施形態のゼロクロス検出回路の回路図である。
【図7】本発明のある実施形態のモータ駆動回路の回路図である。
【符号の説明】
【0033】
1 交流電圧電源
2 整流ブリッジ回路
3、7 抵抗器
4 トランジスタ
5 フォトカプラ
6 ツェナーダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端子および第2端子の間の電流通路となる入力側通電路と、該入力側通電路に流れる電流によって通電状態が制御される出力側通電路とを有するフォトカプラと、
第1出力端子および第2出力端子を有し、交流信号を受け取り整流された信号を出力する、前記フォトカプラの第1端子に該第1出力端子が接続された整流回路と、
前記フォトカプラの第2端子と前記整流回路の第2出力端子とに接続され、前記フォトカプラの入力側通電路に流れる電流を、制御端子に印加される電圧または該制御端子から流れ込む電流に応じて制御する電流制御部と、
前記整流回路の第1出力端子および第2出力端子から出力される整流された信号から、前記制御端子に出力する電圧または電流信号を生成する信号生成部と
を備え、前記フォトカプラの出力側通電路に流す電流を前記電流制御部によって制御して前記交流信号のゼロクロスタイミングを示すゼロクロス信号波形を得る交流電圧ゼロクロス検出回路。
【請求項2】
前記信号生成部が、前記整流回路の第1出力端子に一方の端子が接続された抵抗器と、第1端子および第2端子を有し、該第1端子が前記整流回路の第2出力端子に接続され、該第2端子が該抵抗器の他方の端子に接続されたツェナーダイオードとを有し、該抵抗器の他方の端子および該ツェナーダイオードの第2端子の作るノードを制御端子として前記電圧または電流信号を出力するものであり、
前記電流制御部が、一方の端子が前記整流回路の前記第2出力端子に接続された負荷抵抗器と、前記ツェナーダイオードの前記第2端子、前記フォトカプラの前記入力側通電路の第2端子および前記負荷抵抗器の他方の端子に接続され、前記フォトカプラの前記入力側通電路を流れる電流を前記電圧または電流信号によって制御するトランジスタと
を備えるものである、請求項1に記載のゼロクロス検出回路。
【請求項3】
前記整流回路の前記第1出力端子が正側出力端子であり、
前記整流回路の前記第2出力端子が負側出力端子であり、
前記フォトカプラの第1端子が入力通電路内の発光ダイオードのアノードにつながるアノード端子であり、
前記フォトカプラの第2端子が前記発光ダイオードのカソードにつながるカソード端子であり、
前記ツェナーダイオードの第1端子がアノード端子であり、
前記ツェナーダイオードの第2端子がカソード端子であり、
前記トランジスタは、ベース端子が前記ツェナーダイオードの前記第2端子に接続され、エミッタ端子が前記負荷抵抗器の他方の端子に接続され、コレクタ端子が前記フォトカプラの前記入力側通電路のカソード端子に接続されたNPN型バイポーラトランジスタである、請求項2に記載のゼロクロス検出回路。
【請求項4】
前記整流回路の第1出力端子に一方の端子が接続された追加抵抗器と、
前記整流回路の第2出力端子にアノードが接続され、該追加抵抗器の他方の端子にカソードが接続された追加ツェナーダイオードと、
前記抵抗器の前記他方の端子にコレクタが接続され、前記ツェナーダイオードのカソードにエミッタが接続され、前記追加ツェナーダイオードの前記カソードにベースが接続されるNPN型バイポーラトランジスタである追加トランジスタと
をさらに備え、前記抵抗器と前記ツェナーダイオードとが前記追加トランジスタを介して接続されている、請求項3に記載のゼロクロス検出回路。
【請求項5】
前記整流回路の前記第1出力端子が負側出力端子であり、
前記整流回路の前記第2出力端子が正側出力端子であり、
前記フォトカプラの第1端子が入力通電路内の発光ダイオードのカソードにつながるカソード端子であり、
前記フォトカプラの第2端子が前記発光ダイオードのアノードにつながるアノード端子であり、
前記ツェナーダイオードの第1端子がカソード端子であり、
前記ツェナーダイオードの第2端子がアノード端子であり、
前記トランジスタは、ベース端子が前記ツェナーダイオードの前記第2端子に接続され、エミッタ端子が前記負荷抵抗器の他方の端子に接続され、コレクタ端子が前記フォトカプラの前記入力側通電路のカソード端子に接続されるPNP型バイポーラトランジスタである、請求項2に記載のゼロクロス検出回路。
【請求項6】
前記整流回路の第1出力端子に一方の端子が接続された追加抵抗器と、
前記整流回路の第2出力端子にカソードが接続され、該追加抵抗器の他方の端子にアノードが接続された追加ツェナーダイオードと、
前記抵抗器の前記他方の端子にコレクタが接続され、前記ツェナーダイオードのカソードにエミッタが接続され、前記追加ツェナーダイオードの前記カソードにベースが接続されたPNP型バイポーラトランジスタである追加トランジスタと
をさらに備え、前記抵抗器と前記ツェナーダイオードとが前記追加トランジスタを介して接続されている、請求項5に記載のゼロクロス検出回路。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載される交流電圧ゼロクロス検出回路と、
該ゼロクロス検出回路からのゼロクロス信号波形の示すゼロクロスポイントから、トルク指令値に基づいてサイリスタまたはトライアックの点弧角を制御するトリガ制御部と
を備える位相制御回路。
【請求項8】
請求項7に記載される位相制御回路と、
前記交流信号を与える交流電源とモータとの電流経路に挿入されたサイリスタまたはトライアックであって、前記タイミング制御部と接続されたゲートを有するサイリスタまたはトライアックと
を備えるインダクションモータの制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−89551(P2009−89551A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−258472(P2007−258472)
【出願日】平成19年10月2日(2007.10.2)
【出願人】(000103792)オリエンタルモーター株式会社 (150)
【Fターム(参考)】