説明

交通情報受信装置

【課題】特別な操作を行うことなく利用者が理解可能な言語の交通情報を受信することができる交通情報受信機を提供すること。
【解決手段】ラジオ受信機は、放送信号を受信するフロントエンド12、復調部20等と、過去に受信した放送信号についてこの放送信号を放送している国を判定して最も頻度が高い放送国を特定する放送国特定部44と、利用者によって操作されて放送信号に多重化されている交通情報の受信指示を受け付ける操作部62と、利用者によって受信指示が行われたときに放送国特定部44によって特定された放送国において放送されている交通情報を選択して受信する交通情報選択部48とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送信号に多重されている交通情報を受信して出力する交通情報受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、利用者によって言語を指定し、交通情報等のアナウンス放送が発生したときに、アナウンス放送の言語を調べ、その言語が、指定された言語と一致している場合にそのアナウンス放送の割込みを許容するようにしたディジタル放送受信機が知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、利用者が理解できる言語のアナウンス放送を選択的に受信することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−211091号公報(第3−5頁、図1−10)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示されたディジタル放送受信機では、利用者があらかじめ言語を指定する必要があり、操作が煩雑になるという問題があった。また、最近では、受信機の多機能化や、受信機能やその他の機能を1台の車載装置に持たせるなどの理由から、操作方法を記載した操作マニュアルが膨大な量になることがあり、言語指定等の特定の操作方法が記載された箇所を操作マニュアルから探そうとすると、その作業も非常に煩雑になる。しかも、言語を指定してこの指定された言語のアナウンス放送を選択的に受信する機能を有することを利用者が知らない場合には、この機能を利用できないことになる。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、特別な操作を行うことなく利用者が理解可能な言語の交通情報を受信することができる交通情報受信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の交通情報受信装置は、放送信号を受信する放送信号受信手段と、過去に受信した放送信号について、この放送信号を放送している国を判定し、最も頻度が高い放送国を特定する放送国特定手段と、利用者によって操作され、放送信号に多重化されている交通情報の受信指示を受け付ける操作手段と、利用者によって受信指示が行われたときに、放送国特定手段によって特定された放送国において放送されている交通情報を選択して受信する交通情報受信手段とを備えている。
【0007】
過去に受信した放送信号について最も頻度が高い放送国を特定することで、利用者がどの国の放送を最も頻繁に受信しているか、すなわち、どの放送国で使用している言語の放送を受信しているかを知ることができるため、この放送国と同じ国において放送されている交通情報を選択することにより、特別な操作を行うことなく利用者が理解可能な言語の交通情報を受信することが可能となる。また、交通情報の言語自体を識別する処理に比べて放送国の特定は容易であり、交通情報の処理の簡素化が可能となる。
【0008】
また、上述した放送信号に対応する番組の切り替えを行う選局手段をさらに備え、放送国特定手段は、選局手段によって番組の切り替えが行われる毎に、この番組に対応する放送信号の放送国の累積回数を増加させることで放送国毎の頻度を更新することが望ましい。番組切り替えの都度その放送国を累積することにより、最も頻度が高い放送国を正確に知ることができる。
【0009】
また、上述した交通情報には、この交通情報が放送されている国を示す情報と現在放送中であるか否かを示す情報が対応しており、交通情報受信手段は、現在放送中の交通情報の中から、放送国特定手段によって特定された放送国において放送されている交通情報を選択することが望ましい。これにより、放送国が一致する交通情報を確実に選択することができる。
【0010】
また、上述した交通情報の過去の受信履歴を格納する受信履歴格納手段をさらに備え、交通情報受信手段は、選択対象となる交通情報が複数存在する場合に、受信履歴格納手段に格納された受信履歴に基づいて、過去に受信したことがある交通情報を優先的に選択することが望ましい。これにより、放送国の一致に加え過去の受信履歴を参照することにより、利用者が理解可能な言語の交通情報を確実に受信することができる。
【0011】
また、上述した交通情報受信手段によって選択されて受信中の交通情報に対して利用者の切替指示を受け付ける操作手段をさらに備え、交通情報受信手段は、選択対象となる交通情報が複数存在する場合であって、操作手段によって切替指示が受け付けられた場合に、その時点で受信中の交通情報を選択対象に含まれる他の交通情報に切り替えることが望ましい。これにより、一国内で複数の言語を使用している場合に、利用者が理解不能な言語の交通情報が選択された場合であっても、簡単な操作で交通情報を切り替えることができ、利用者が理解可能な言語の交通情報を受信して出力するまでの手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一実施形態のラジオ受信機の構成を示す図である。
【図2】RDSデータの基本的ベースバンドコーディング構造の説明図である。
【図3】音楽番組等の通常のFM放送を受信中に交通情報に切り替える動作手順を示す流れ図である。
【図4】利用者の指示により交通情報の切り替えを行う動作手順を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の交通情報受信装置を適用した一実施形態のラジオ受信機について、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態のラジオ受信機の構成を示す図である。図1に示すラジオ受信機は、RDS放送を受信するためのものであり、アンテナ10、フロントエンド(F/E)12、復調部20、増幅器22、スピーカ24、RSデコーダ30、制御部40、受信履歴格納部50、表示部60、操作部62を含んで構成されている。
【0014】
RDS放送は、19kHzのステレオパイロット信号の3次高調波である57kHzを副搬送波とし、フィルタリングおよび2相コード化された番組関連情報や交通情報関連等のデータを示すデータ信号により、副搬送波を振幅変調してラジオデータ(RDSデータ)とし、この振幅変調された副搬送波を主搬送波に周波数変調して放送している。
【0015】
図2は、RDSデータの基本的ベースバンドコーディング構造の説明図である。図2に示すように、RDSデータは、104ビットを1グループとするグループ単位で構成され、各グループはそれぞれ4ブロック(A、B、C、D)からなり、1ブロックは16ビットの情報語(m0〜m15)と10ビットの検査語およびオフセット語(C’0〜C’9)とから構成されている。
【0016】
ブロックAには、国名データや番組データからなるネットワークを示す番組識別データ(PIコード:Program Identification Code)が配置される。ブロックBには、交通情報番組を放送する交通情報放送局であることを示す交通情報放送局識別データ(TPコード:Traffic program Identification code)やこの交通情報にかかる放送番組が放送中であるか否かを示す交通アナウンス識別データ(TAコード:Traffic Announcement code)が配置される。ブロックCには、同一番組を放送しているネットワーク局群の各局の周波数に関するデータ、すなわち代替局周波数データ(AFデータ:Alternative Frequency code)が配置される。ブロックDには、放送局名やネットワーク名等の放送局名データ(PSデータ:Program Service code)が配置される。
【0017】
また、各グループは、その内容に応じてタイプ0〜15の16通りに区分され、さらに各タイプ(0〜15)に対応してそれぞれ2つのバージョン(A、B)が定義されており、これらの識別コードはブロックBに配置されている。
【0018】
フロントエンド12は、アンテナ10を介して受信した放送信号の中から所望の放送信号を抽出するとともに周波数変換を行ってこの放送波に対応するIF信号(中間周波信号)を生成する。復調部20は、入力されるIF信号に基づいてFM復調処理およびステレオ復調処理を行う。FM復調された後のデータには、所定のメッセージデータを含むRDSデータが重畳されている。メッセージデータには、以下の内容が含まれる。
【0019】
(1)番組識別コード(PI)
(2)交通情報放送局識別データ(TPコード)
(3)交通アナウンス識別データ(TAコード)
復調部20によってステレオ復調されたオーディオ信号は、増幅器22によって増幅されてスピーカ24から出力される。
【0020】
RDSデコーダ30は、復調部20によってFM復調されたデータに対して所定のデコード処理を行ってRDSデータを復元する。また、RDSデコーダ30には、RDSデータの誤りをブロック同期を取りながら検出し、その誤りを訂正する動作を行う。なお、通常は、RDSデータの誤り検出および訂正動作はRDSデータのデコード処理とは別であって、別の誤り検出・訂正部が備わっている。
【0021】
制御部40は、ラジオ受信機全体を制御する。例えば、番組を選択して受信する選局動作や、受信可能な交通情報の中から特定の交通情報を選択して受信する動作などが制御部40の制御によって行われる。このために、制御部40は、選局処理部42、放送国特定部44、受信履歴格納処理部46、交通情報選択部48を備えている。
【0022】
選局処理部42は、操作部62を用いて利用者によって受信番組が指定されたときに、この受信番組に対応する受信周波数の設定をフロントエンド12に対して行う。放送国特定部44は、受信番組のRDSデータに含まれるPIコードに基づいてこの受信番組が放送されている国を判定するとともに、過去に受信した番組の放送国を集計して最も受信頻度が高い放送国を特定する。受信履歴格納処理部46は、過去に受信した番組の放送国に関する履歴情報(番組放送国履歴情報)と、過去に受信した交通情報の履歴情報(交通情報履歴情報)を集計する処理を行う。これらの履歴情報は受信履歴格納部50に格納される。また、上述した放送国特定部44による最も頻度が高い放送国の特定は、番組放送国履歴情報を用いて行われる。具体的には、選局処理部42によって番組切り替えが行われる毎に放送国特定部44によってこの切り替え後の番組の放送国が判定されると、受信履歴格納処理部46は、番組放送国履歴情報に含まれるこの判定された放送国に対応する累積回数を1増加させる。これらの処理を番組切り替え毎に行うことにより、該当する放送国の累積回数が増加するため、放送国特定部44は、最も大きい累積回数を有する放送国を、最も受信頻度が高い放送国として特定することができる。
【0023】
交通情報選択部48は、操作部62を用いて利用者によって交通情報の受信指示が行われたときに、放送国特定部44によって特定された放送国(受信頻度が最も高い放送国)において放送されている交通情報を選択し、この選択した交通情報を受信するために必要な制御(周波数切替等)を行う。
【0024】
表示部60は、RDSデータに表示対象のデータが含まれる場合にこのデータを表示したり、制御部40の制御に必要な選局情報等を表示する。操作部62は、利用者による指示を受け付けるためのものであり、各種の入力キーや操作つまみなどを備える。
【0025】
上述したアンテナ10、フロントエンド12、復調部20、増幅器22、スピーカ24が放送信号受信手段に、放送国特定部44が放送国特定手段に、操作部62が操作手段に、交通情報選択部48が交通情報受信手段に、選局処理部42は選局手段に、受信履歴格納部50が受信履歴格納手段にそれぞれ対応する。
【0026】
本実施形態のラジオ受信機はこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。図3は、音楽番組等の通常のFM放送を受信中に交通情報に切り替える動作手順を示す流れ図である。音楽番組等の受信動作が開始されると(ステップ100)、選局処理部42は、利用者による番組切り替え指示があるか否かを判定する(ステップ102)。操作部62を用いて利用者による番組切り替え指示がなされると肯定判断が行われ、次に、選局処理部42は、この指示に応じて受信番組を変更するための制御を行い、番組を切り替える(ステップ104)。また、放送国特定部44は、切り替え後の番組の放送国を判定し(ステップ106)、受信履歴格納処理部46は、受信履歴格納部50に格納された番組放送国履歴情報を更新、具体的には、判定した放送国の累積回数を1増加させる(ステップ108)。その後、ステップ100に戻って切り替え後の番組の受信動作が行われる。
【0027】
また、番組切り替え指示がない場合にはステップ102の判定において否定判断が行われる。次に、交通情報選択部48は、利用者によって交通情報の受信指示がなされたか否かを判定する(ステップ110)。交通情報の受信指示がない場合には否定判断が行われ、ステップ100に戻って番組の受信動作が維持される。
【0028】
また、交通情報の受信指示がなされた場合にはステップ110の判定において肯定判断が行われる。次に、放送国特定部44は、受信履歴格納部50に格納されている番組放送国履歴情報に基づいて、その時点で最も受信頻度が高い放送国を特定し(ステップ112)、この特定した放送国と同一の放送国で放送されている交通情報があるか否かを判定する(ステップ114)。RDSデータを用いることにより、TPコードに応じて交通情報放送局を識別し、TAコードに応じて交通情報番組が行われていることを識別することができる。ステップ114の判定は、その時点で放送中であって受信可能な交通情報を対象に行われる。該当する交通情報が存在する場合にはステップ114の判定において肯定判断が行われ、交通情報選択部48は、この交通情報を選択して受信に必要な処理を行う(ステップ116)。なお、特定した放送国と同一の放送国で放送されている交通情報が複数ある場合には、その中から一つが選択される。例えば、受信履歴格納部50に格納された交通情報履歴情報に基づいて、過去に受信したことのある交通情報を優先的に選択する場合、最も最近受信した交通情報を優先的に受信する場合などが考えられる。また、過去に受信したことのある交通情報が存在しない場合には、ランダムに交通情報を選択したり、受信状態を調べて受信状態が最も良好な交通情報を選択するようにしてもよい。その後、交通情報選択部48は、交通情報の受信が終了したか否かを判定する(ステップ118)。終了していない場合には否定判断が行われ、ステップ116に戻って交通情報の受信動作が維持される。また、例えば、操作部62を用いて利用者が交通情報の受信終了を指示した場合にはステップ118の判定において肯定判断が行われる。この場合にはステップ100に戻って通常の番組受信動作が行われる。
【0029】
また、特定した放送国と同一の放送国で放送されている放送国がない場合にはステップ114の判定において否定判断が行われる。この場合には、交通情報選択部48は、例えば表示部60にその旨の通知を表示する(ステップ120)。
【0030】
このように、本実施形態のラジオ受信機では、過去に受信した放送信号(番組)について最も頻度が高い放送国を特定することで、利用者がどの国の放送を最も頻繁に受信しているか、すなわち、どの放送国で使用している言語の放送を受信しているかを知ることができるため、この放送国と同じ国において放送されている交通情報を選択することにより、特別な操作を行うことなく利用者が理解可能な言語の交通情報を受信することが可能となる。また、交通情報の言語自体を識別する処理に比べて放送国の特定は容易であり、交通情報の処理の簡素化が可能となる。
【0031】
また、番組の切り替えが行われる毎に、この番組に対応する放送信号の放送国の累積回数を増加させることで放送国毎の頻度を更新するにより、最も頻度が高い放送国を正確に知ることができる。
【0032】
また、上述した交通情報には、この交通情報が放送されている国を示す情報(TPコード、PIコード)と現在放送中であるか否かを示す情報(TAコード)が対応しており、交通情報選択部48は、現在放送中の交通情報の中から、放送国特定部44によって特定された放送国において放送されている交通情報を選択している。これにより、放送国が一致する交通情報を確実に選択することができる。
【0033】
また、交通情報の過去の受信履歴(交通情報履歴情報)を格納しておいて、この受信履歴に基づいて、過去に受信したことがある交通情報を優先的に選択することにより、利用者が理解可能な言語の交通情報を確実に受信することができる。
【0034】
ところで、上述した実施形態では、放送国に着目して交通情報を受信しているため、一国内で複数の言語の交通情報が放送されている場合については利用者が受信を希望しない言語の交通情報を受信してしまうことが起こりうる。このような場合には、利用者による簡易な操作で同一国で放送された他の交通情報に切り替え可能であることが望ましい。
【0035】
図4は、利用者の指示により交通情報の切り替えを行う動作手順を示す流れ図である。図4に示す流れ図は、図3に示した流れ図に対して、ステップ116とステップ118の間にステップ200とステップ202の動作が追加されている点が異なっている。以下、これらの追加されたステップに着目して説明を行うものとする。
【0036】
交通情報の受信が開始された後(ステップ116)、交通情報選択部48は、操作部62を用いて利用者による交通情報の切り替え指示がなされたか否かを判定する(ステップ200)。切り替え指示がなされない場合には否定判断が行われ、ステップ118に移行して交通情報の受信終了判定が行われる。また、利用者によって交通情報の切り替え指示がなされるとステップ200の判定において肯定判断が行われる。次に、交通情報選択部48は、最も受信頻度が高い放送国と同一の放送国で放送されている他の交通情報に切り替えた後(ステップ202)、ステップ116に戻って交通情報の受信動作が行われる。
【0037】
このように、同一の放送国で放送されている他の交通情報に切り替えることにより、一国内で複数の言語を使用している場合に、利用者が理解不能な言語の交通情報が選択された場合であっても、簡単な操作で交通情報を切り替えることができ、利用者が理解可能な言語の交通情報を受信して出力するまでの手間を軽減することができる。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、RDS放送を受信するラジオ受信機について説明したが、その他のラジオ受信機、例えばDBA(Digital Audio Broadcasting)受信機についても本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
上述したように、本発明によれば、過去に受信した放送信号について最も頻度が高い放送国を特定することで、利用者がどの国の放送を最も頻繁に受信しているか、すなわち、どの放送国で使用している言語の放送を受信しているかを知ることができるため、この放送国と同じ国において放送されている交通情報を選択することにより、特別な操作を行うことなく利用者が理解可能な言語の交通情報を受信することが可能となる。
【符号の説明】
【0040】
10 アンテナ
12 フロントエンド(F/E)
20 復調部
30 RSデコーダ
40 制御部
42 選局処理部
44 放送国特定部
46 受信履歴格納処理部
48 交通情報選択部
50 受信履歴格納部
60 表示部
62 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送信号を受信する放送信号受信手段と、
過去に受信した前記放送信号について、この放送信号を放送している国を判定し、最も頻度が高い放送国を特定する放送国特定手段と、
利用者によって操作され、前記放送信号に多重化されている交通情報の受信指示を受け付ける操作手段と、
利用者によって前記受信指示が行われたときに、前記放送国特定手段によって特定された放送国において放送されている交通情報を選択して受信する交通情報受信手段と、
を備えることを特徴とする交通情報受信装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記放送信号に対応する番組の切り替えを行う選局手段をさらに備え、
前記放送国特定手段は、前記選局手段によって番組の切り替えが行われる毎に、この番組に対応する前記放送信号の放送国の累積回数を増加させることで放送国毎の頻度を更新することを特徴とする交通情報受信装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記交通情報には、この交通情報が放送されている国を示す情報と現在放送中であるか否かを示す情報が対応しており、
前記交通情報受信手段は、現在放送中の前記交通情報の中から、前記放送国特定手段によって特定された放送国において放送されている前記交通情報を選択することを特徴とする交通情報受信装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記交通情報の過去の受信履歴を格納する受信履歴格納手段をさらに備え、
前記交通情報受信手段は、選択対象となる前記交通情報が複数存在する場合に、前記受信履歴格納手段に格納された受信履歴に基づいて、過去に受信したことがある前記交通情報を優先的に選択することを特徴とする交通情報受信装置。
【請求項5】
請求項3において、
前記操作手段は、前記交通情報受信手段によって選択されて受信中の前記交通情報に対して利用者の切替指示を受け付け、
前記交通情報受信手段は、選択対象となる前記交通情報が複数存在する場合であって、前記操作手段によって前記切替指示が受け付けられた場合に、その時点で受信中の前記交通情報を選択対象に含まれる他の交通情報に切り替えることを特徴とする交通情報受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−115797(P2013−115797A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−263266(P2011−263266)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】