説明

交通情報提供システム

【課題】 見通しの悪い交差点であっても、確実に歩行者が存在する旨の情報を車両の運転者に提供することのできる交通情報提供システムを提供する。
【解決手段】 交差点1に設置された横断歩道8を横断する歩行者を感知するための歩行者感知器と、交差点に設置された信号灯器19の動作を制御するための信号制御回路15と、信号制御回路15により歩行者用の信号灯器19が赤または青の点滅に制御されている状態で歩行者画像感知器9により歩行者を感知した場合に歩行者情報を出力する歩行者情報制御部18とを備えた信号制御装置13と、歩行者情報制御部18から送られる歩行者情報に基づいて、車両に歩行者情報を提供する歩行者情報提供手段と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は交通情報提供システムに係り、特に、見通しの悪い交差点であっても、確実に歩行者が存在する旨の情報を車両の運転者に提供することを可能とした交通情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、横断歩道を横断中の歩行者を感知する歩行者感知器が多く用いられており、この歩行者画像感知器を用いて、横断歩道に進入する歩行者を感知させ、この歩行者の感知信号と交通信号制御機の現示信号とにより、歩行者用信号機が赤の点灯時または青の点滅時に横断歩道に侵入しようとした歩行者に音声による警告を行う技術が既に存在している。
【0003】
そして、このような歩行者を感知して車両に対して警告を行う技術も既に存在している。このような技術として、従来、道路の交差点に設けられた複数の信号機と、各歩行者に取付られ、該当歩行者の現在位置を検出しこの現在位置を含む歩行者情報を電波出力する複数の発信器と、交差点近傍に設置され、複数の信号機を駆動制御するとともに、各発信器から出力された歩行者情報を受信して交差点に進入しようとする各車両に送信する制御装置と、各車両に搭載され、該当車両の現在位置を検出して表示器に表示出力するとともに、制御装置から受信した歩行者情報に含まれる歩行者の現在位置を表示器に表示出力する複数の車載装置とを備えるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−134891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術においては、歩行者が発信器を備える必要があるため、現実的ではなく、実現することが極めて困難であるという問題を有している。また、制御装置により、歩行者が発信器から出力された歩行者情報を車両に搭載された車載装置に送信するようにしているので、例えば、交差点の前にカーブがあったり、高い建物などが存在することにより、交差点の見通しが悪い場合に、車載装置に正確に情報を送信することができないおそれがあるという問題を有している。
【0006】
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、見通しの悪い交差点であっても、確実に歩行者が存在する旨の情報を車両の運転者に提供することのできる交通情報提供システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る交通情報提供システムは、交差点に設置された横断歩道を横断する歩行者を感知するための歩行者感知器と、
前記交差点に設置された信号灯器の動作を制御するための信号制御回路と、前記信号制御回路により歩行者用の信号灯器が赤または青の点滅に制御されている状態で前記歩行者感知器により歩行者を感知した場合に歩行者情報を出力する歩行者情報制御部とを備えた信号制御装置と、
前記歩行者情報制御部から送られる歩行者情報に基づいて、車両に歩行者情報を提供する歩行者情報提供手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記歩行者情報提供手段は、前記歩行者情報制御部から管制センターを介して送られる歩行者情報を受信して車両に搭載されたカーナビゲーションシステムに情報を送る光ビーコンから構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1において、前記歩行者情報提供手段は、前記歩行者情報制御部から送られる歩行者情報を受信して表示する情報板から構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項において、前記横断歩道部分に設置され、前記歩行者情報制御部から送られる歩行者情報を受信して歩行者に警告する音声警告手段をさらに備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、信号制御回路により歩行者用の信号灯器が赤または青の点滅に制御されている状態で前記歩行者感知器により歩行者を感知した場合に、歩行者情報制御部により歩行者情報提供手段により車両に歩行者情報を送るようにしているので、車両運転者は、確実に歩行者が横断している旨の情報を得ることができ、歩行者の安全性を著しく高めることができる。また、従来のように、歩行者が通信器を携帯する必要がなく、容易に実現することができ、車両に対して正確に歩行者の情報を提供することができる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、歩行者情報提供手段を、歩行者情報制御部から管制センターを介して送られる歩行者情報を受信して車両に搭載されたカーナビゲーションシステムに情報を送る光ビーコンから構成するようにしているので、光ビーコンからカーナビゲーションシステムに歩行者情報を送ることができ、車両運転者に対して、確実に歩行者が横断している旨の情報を提供することができ、歩行者の安全性を著しく高めることができる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、歩行者情報提供手段を、歩行者情報制御部から送られる歩行者情報を受信して表示する情報板から構成するようにしているので、歩行者情報制御部から情報板に歩行者情報を送ることにより、車両運転者に対して、確実に歩行者が横断している旨の情報を提供することができ、歩行者の安全性を著しく高めることができる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、横断歩道部分に、歩行者情報制御部から送られる歩行者情報を受信して歩行者に警告する音声警告手段を設置するようにしているので、歩行者用の信号灯器が赤または青の点滅に制御されている状態で歩行者感知器により歩行者を感知した場合に、歩行者に音声により警告を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る交通情報提供システムの実施形態を示す概略図である。
【図2】本発明に係る交通情報提供システムの実施形態における制御構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る交通情報提供システムの実施形態における信号制御装置による動作を示す現示階梯図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は本発明に係る交通情報提供システムの実施形態を示す概略図である。なお、説明の便宜上、この交差点では、図1の上下方向に走行する方向を1V方向、左右方向に走行する方向を2V方向とする。
【0018】
図1に示すように、本発明に係る交通情報提供システムは、交差点1に進入する車両から交差点1の見通しが悪い交差点1に適用するものであり、この交差点1には、1V方向に走行する1V方向車両2に対する1V方向車両用信号機3、2V方向に走行する2V方向車両4に対する2V方向車両用信号機5がそれぞれ設置されている。また、交差点1には、1V方向の歩行者に対する1V方向歩行者用信号機6および2V方向の歩行者に対する2V方向歩行者用信号機7が設けられている。
【0019】
なお、以下の説明においては、交差点1における1V方向歩行者用信号機6を1P、V方向歩行者用信号機を2P、1V方向車両用信号機3を1V、2V方向車両用信号機5を2V、でそれぞれ表すこととする。
【0020】
また、交差点1の横断歩道8には、横断歩道8を渡る歩行者を撮影して歩行者の有無を検出するための歩行者感知器としての歩行者画像感知器9が設置されており、この歩行者画像感知器9は、例えば、カメラにより撮影した画像から移動体を抽出し、この移動体をパターン認識することにより、歩行者を検出するものである。さらに、交差点1の手前であって見通しが悪くなっている場所の道路には、それぞれ光ビーコン10が設置されている。光ビーコン10は、中央の管制センター11から送られる情報を車両に搭載されたカーナビゲーションシステム(いずれも図示せず)に表示させることができるように構成されている。なお、本実施形態においては、管制センター11から歩行者情報が送られる光ビーコン10により歩行者情報提供手段を構成するようになっている。
【0021】
さらに、本実施形態においては、横断歩道8部分には、例えば、スピーカなどの音声警告手段12が設置されている。
【0022】
また、図2は本発明に係る交通情報システムの制御構成を示したものであり、本実施形態においては、図2に示すように、交差点1における1V方向車両用信号機3、2V方向車両用信号機5、1V方向歩行者用信号機6および2V方向歩行者用信号機7を制御する信号制御装置13が設けられており、この信号制御装置13には、1ステップごとに、1V方向車両用信号機3、2V方向車両用信号機5、1V方向歩行者用信号機6および2V方向歩行者用信号機7の信号灯器19の動作を切り換えるためのステップ信号を発生する制御部14と、この制御部14により発生されたステップ信号に基づいて信号灯器19の動作を切り換える信号制御回路15と、信号灯器19を点灯する灯色データをステップ信号に対応して記憶する現示メモリ16と、がそれぞれ設けられている。
【0023】
さらに、信号制御装置13には、中央の管制センター11と通信を行うための通信部17が設けられており、信号制御装置13には、歩行者画像感知器9から送られる歩行者の検出情報に基づいて通信部17に送る歩行者情報制御部18が設けられている。そして、歩行者情報制御部18は、歩行者画像感知器9から歩行者の検出情報が送られた場合に、通信部17に歩行者検出情報を送り、通信部17は、管制センター11に歩行者検出情報を送るように構成されており、管制センター11から歩行者検出情報に基づいて、例えば、「危険!歩行者が横断しています」などの歩行者情報を光ビーコン10に送るように構成されている。より具体的には、1V方向歩行者用信号機6が赤または青の点滅に制御されている場合に、歩行者画像感知器9により、1V方向歩行者用信号機6が設置されている横断歩道8を渡る歩行者を検出した場合、または、2V方向歩行者用信号機7が赤または青の点滅に制御されている場合に、歩行者画像感知器9により、2V方向歩行者用信号機7が設置されている横断歩道8を渡る歩行者を検出した場合には、青に制御されている方向の道路に設置された光ビーコン10に警告情報を送るものである。これにより、1V方向歩行者用信号機6または2V方向歩行者用信号機7が赤または青の点滅に制御されている状態で、歩行者が横断歩道8を渡った場合に、車両の運転者は、車両に搭載したカーナビゲーションシステムにより、前方に歩行者が存在する旨の情報を得ることができるものである。
【0024】
さらに、本実施形態においては、歩行者情報制御部18は、歩行者画像感知器9から歩行者の検出情報が送られた場合に、音声警告手段12に、歩行者の音声情報を送り、音声警告手段18により歩行者に危険である旨を音声で知らせるように構成されている。
【0025】
図3は本発明の信号制御システムにおける交差点1における動作を示す現示階梯図である。なお、図3においては、横軸はステップ数を示し、縦軸は各信号名を示している。また、太い黒線は信号機が青であることを示し、波線は信号機が黄であることを示し、矢印は矢印方向に進行可であることを示し、二重線は信号機が赤であることを示し、縦線は点滅であることを示している。
【0026】
まず、ステップ1では、1V方向歩行者用信号機6は青、1V方向車両用信号機3は青、2V方向歩行者用信号機7は赤、2V方向車両用信号機5は赤に制御される。したがって、1V方向歩行者は横断が可能であり、1V方向車両2は、それぞれ直進・左折・右折が可能である。また、2V方向歩行者は、2V方向歩行者用信号機7により停止となり、2V方向車両4は、2V方向車両用信号機5により停止となる。
【0027】
次に、ステップ2では、1V方向歩行者用信号機6は点滅、1V方向車両用信号機3は青、2V方向歩行者用信号機7は赤、2V方向車両用信号機5は赤に制御される。したがって、1V方向歩行者は停止となり、1V方向車両2は、それぞれ直進・左折・右折が可能である。また、2V方向歩行者は、2V方向歩行者用信号機7により停止となり、2V方向車両4は、2V方向車両用信号機5により停止となる。
【0028】
次に、ステップ3では、1V方向歩行者用信号機6は赤、1V方向車両用信号機3は青、2V方向歩行者用信号機7は赤、2V方向車両用信号機5は赤に制御される。したがって、1V方向歩行者は停止となり、1V方向車両2は、それぞれ直進・左折・右折が可能である。また、2V方向歩行者は、2V方向歩行者用信号機7により停止となり、2V方向車両4は、2V方向車両用信号機5により停止となる。
【0029】
次に、ステップ4では、1V方向歩行者用信号機6は赤、1V方向車両用信号機3は黄、2V方向歩行者用信号機7は赤、2V方向車両用信号機5は赤に制御される。したがって、1V方向歩行者は停止となり、1V方向車両2は、停止となる。また、2V方向歩行者は、2V方向歩行者用信号機7により停止となり、2V方向車両4は、2V方向車両用信号機5により停止となる。
【0030】
次に、ステップ5では、1V方向歩行者用信号機6は赤、1V方向車両用信号機3は赤、2V方向歩行者用信号機7は赤、2V方向車両用信号機5は赤とすべて赤に制御される。したがって、1V方向歩行者は停止となり、1V方向車両2は停止となる。また、2V方向歩行者は、2V方向歩行者用信号機7により停止となり、2V方向車両4は、2V方向車両用信号機5により停止となる。
【0031】
次に、ステップ6では、1V方向歩行者用信号機6は赤、1V方向車両用信号機3は赤、2V方向歩行者用信号機7は青、2V方向車両用信号機5は青に制御される。したがって、1V方向歩行者は停止となり、1V方向車両2は停止となる。また、2V方向歩行者は、2V方向歩行者用信号機7により横断が可能であり、2V方向車両4は、2V方向車両用信号機5により、直進・左折・右折が可能である。
【0032】
次に、ステップ7では、1V方向歩行者用信号機6は赤、1V方向車両用信号機3は赤、2V方向歩行者用信号機7は点滅、2V方向車両用信号機5は青に制御される。したがって、1V方向歩行者は停止となり、1V方向車両2は、停止となる。また、2V方向歩行者は、2V方向歩行者用信号機7により停止となり、2V方向車両4は、2V方向車両用信号機5により、直進・左折・右折が可能である。
【0033】
次に、ステップ8では、1V方向歩行者用信号機6は赤、1V方向車両用信号機3は赤、2V方向歩行者用信号機7は赤、2V方向車両用信号機5は青に制御される。したがって、1V方向歩行者は、停止となり、1V方向車両2は、停止となる。また、2V方向歩行者は、停止となり、2V方向車両4は、2V方向車両用信号機5により直進・左折・右折が可能である。
【0034】
次に、ステップ9では、1V方向歩行者用信号機6は赤、1V方向車両用信号機3は赤、2V方向歩行者用信号機7は赤、2V方向車両用信号機5は黄に制御される。したがって、1V方向歩行者は、停止となり、1V方向車両2は、停止となる。また、2V方向歩行者は、停止となり、2V方向車両4は、停止となる。
【0035】
次に、ステップ10では、1V方向歩行者用信号機6、1V方向車両用信号機3、2V方向歩行者用信号機7および2V方向車両用信号機5はすべて赤に制御される。したがって、1V方向向歩行者、1V方向車両2、2V方向歩行者および2V方向車両4は、すべて停止となる。
【0036】
この場合において、本実施形態においては、例えば、2V方向歩行者用信号機7が赤または点滅の場合、ステップ1からステップ5までの間に、歩行者画像感知器9により2V方向歩行者が横断歩道8を渡っていることが検出された場合には、歩行者情報制御部18により歩行者情報を管制センター11に送るようになっている。そして、管制センター11から1V方向の道路に設置された光ビーコン10に歩行者情報を送ることにより、1V方向を走行する車両のカーナビゲーションシステムに歩行者が横断している旨の情報が表示される。これにより、交差点1を直進しようとする車両の運転者に対して注意を促すことができる。
【0037】
また、ステップ8からステップ10までの間に歩行者画像感知器9により2V方向歩行者が横断歩道8を渡っていることが検出された場合には、歩行者情報制御部18により歩行者情報を管制センター11に送るようになっている。そして、管制センター11から2V方向の道路に設置された光ビーコン10に歩行者情報を送ることにより、2V方向を走行する車両のカーナビゲーションシステムに歩行者が横断している旨の情報が表示される。これにより、交差点1を右折または左折しようとしている車両の運転者に対して注意を促すことができる。
【0038】
また、例えば、1V方向歩行者用信号機6が赤または点滅の場合にも、同様に、ステップ5からステップ10までの間に、歩行者画像感知器9により1V方向歩行者が横断歩道8を渡っていることが検出された場合には、歩行者情報制御部18により歩行者情報を管制センター11に送るようになっている。そして、管制センター11から2V方向の道路に設置された光ビーコン10に歩行者情報を送ることにより、2V方向を走行する車両のカーナビゲーションシステムに歩行者が横断している旨の情報が表示される。これにより、交差点1を直進しようとしている車両の運転者に対して注意を促すことができる。
【0039】
また、ステップ3からステップ5までの間に歩行者画像感知器9により1V方向歩行者が横断歩道8を渡っていることが検出された場合には、歩行者情報制御部18により歩行者情報を管制センター11に送るようになっている。そして、管制センター11から1V方向の道路に設置された光ビーコン10に歩行者情報を送ることにより、1V方向を走行する車両のカーナビゲーションシステムに歩行者が横断している旨の情報が表示される。これにより、交差点1を右折または左折しようとしている車両の運転者に対して注意を促すことができる。
【0040】
以上述べたように、本実施形態においては、1V方向歩行者用信号機6または2V方向歩行者用信号機7が赤または点滅の場合に、歩行者が横断したことを検出した場合に、歩行者情報制御部18により管制センター11に情報を送り、管制センター11から対応する光ビーコン10に歩行者情報を送るようにしているので、車両のカーナビゲーションシステムにより、車両運転者は、確実に歩行者が横断している旨の情報を得ることができ、歩行者の安全性を著しく高めることができる。また、従来のように、歩行者が通信器を携帯する必要がなく、容易に実現することができ、しかも、中央の管制センター11から光ビーコン10に歩行者情報を送るようにしているので、車両に対して正確に歩行者の情報を提供することができる。
【0041】
なお、前記実施形態においては、管制センター11から歩行者情報が送られる光ビーコン10により歩行者情報提供手段を構成するようにしたが、歩行者情報提供手段として、例えば、道路に設置された情報板を用い、信号制御装置13の歩行者情報制御部18から直接情報板に歩行者情報を提供するようにしてもよい。
【0042】
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 交差点
2 1V方向車両
3 1V方向車両用信号機
4 2V方向車両
5 2V方向車両用信号機
6 1V方向歩行者用信号機
7 2V方向歩行者用信号機
8 横断歩道
9 歩行者画像感知器
10 光ビーコン
11 管制センター
12 音声警告手段
13 信号制御装置
14 制御部
15 信号制御回路
16 現示メモリ
17 通信部
18 歩行者情報制御部
19 信号灯器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交差点に設置された横断歩道を横断する歩行者を感知するための歩行者感知器と、
前記交差点に設置された信号灯器の動作を制御するための信号制御回路と、前記信号制御回路により歩行者用の信号灯器が赤または青の点滅に制御されている状態で前記歩行者感知器により歩行者を感知した場合に歩行者情報を出力する歩行者情報制御部とを備えた信号制御装置と、
前記歩行者情報制御部から送られる歩行者情報に基づいて、車両に歩行者情報を提供する歩行者情報提供手段と、
を備えていることを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項2】
前記歩行者情報提供手段は、前記歩行者情報制御部から管制センターを介して送られる歩行者情報を受信して車両に搭載されたカーナビゲーションシステムに情報を送る光ビーコンから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の交通情報提供システム。
【請求項3】
前記歩行者情報提供手段は、前記歩行者情報制御部から送られる歩行者情報を受信して表示する情報板から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の交通情報提供システム。
【請求項4】
前記横断歩道部分に設置され、前記歩行者情報制御部から送られる歩行者情報を受信して歩行者に警告する音声警告手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の交通情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−234380(P2012−234380A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−102669(P2011−102669)
【出願日】平成23年5月2日(2011.5.2)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】