説明

交通案内装置、携帯端末機、交通案内システム、交通案内方法、表示方法およびプログラム

【課題】出発後に交通状況が変化しても、ユーザを到着希望時刻までに目的地に到着させることを可能にする交通案内装置を提供する。
【解決手段】管理部20は、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付けると、到着希望時刻までに目的地に着く経路を交通情報格納装置から検索し、その経路を携帯端末機3に送信する。その後、取得部22が携帯端末機3から現在位置を取得し、判定部23は、交通情報格納サーバ1が格納する交通情報を参照して、ユーザが現在位置から最適交通情報が含む経路に従って目的地に到着する到着推定時刻を推定し、その到着推定時刻が到着希望時刻を超えているか否かを判定する。到着推定時刻が到着希望事項を超えていると、通信部13、そのアラームメッセージを携帯端末機3に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通案内装置、携帯端末機、交通案内システム、交通案内方法、表示方法およびプログラムに関し、特には、到着希望時刻までに目的地に到着することが可能な経路を提供する交通案内装置、携帯端末機、交通案内システム、交通案内方法、表示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末機とサーバとを含む交通案内システムが知られている。このサーバは、到着希望時刻までに目的地に到着することが可能な経路を作成し、その経路を携帯端末機に送信する。これにより、ユーザは、携帯端末機を用いて、到着希望時刻までに目的地に到着することが可能な経路を取得することが可能になっている。
【0003】
しかしながら、電車の遅延または道路の渋滞などによる交通状況の変化により、ユーザは、取得した経路で目的地へ向かっても、到着希望時刻までに目的地に到着できない可能性がある。
【0004】
特許文献1(特開2003−329471号公報)には、サーバが到着希望時刻までに目的地に到着することが可能な出発時刻および経路を端末機に送信した後で、道路の渋滞などの交通情報に基づいて、出発時刻および経路を変更すべきか否かを判断する変更通知システムが記載されている。
【0005】
この変更通知システムは、出発時刻および経路を変更すべきと判断すると、出発時刻および経路の変更を携帯端末機に送信する。これにより、出発前に交通状況が変化しても、ユーザが到着希望時刻までに目的地に到着することが可能になっている。
【特許文献1】特開2003−329471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の変更通知システムでは、ユーザが出発した後で、経路の変更を携帯端末機に送信する手段がない。このため、ユーザの出発後に交通状況が変化すると、ユーザは、サーバが送信した経路で目的地に向かって移動しても、到着希望時刻までに目的地に到着できない可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、出発後に交通状況が変化しても、ユーザを到着希望時刻までに目的地に到着させることが可能な交通案内装置、携帯端末機、交通案内システム、交通案内方法、表示方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の交通案内装置は、経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、に通信可能な交通案内装置であって、前記携帯端末機から、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付けると、該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索し、その検索結果を該携帯端末機に送信する管理手段と、前記管理手段が前記検索結果を前記携帯端末機に送信した後に、前記携帯端末機の現在位置を取得する取得手段と、前記携帯端末機のユーザが、前記取得手段にて取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定し、該到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段にて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する通信手段と、を含む。
【0009】
また、本発明の交通案内方法は、経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、に通信可能な交通案内装置が行なう交通案内方法であって、前記携帯端末機から、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付ける受付ステップと、該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索する検索ステップと、前記検索ステップにて検索された検索結果を該携帯端末機に送信する送信ステップと、前記携帯端末機の現在位置を取得する取得ステップと、前記携帯端末機のユーザが、前記取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定する推定ステップと、前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する警告送信ステップと、を含む。
【0010】
また、本発明の携帯端末機は、前記交通案内装置に、出発地、目的地および到着希望時刻を送信し、該交通案内装置から前記検索結果を受信する接続手段と、前記接続手段が受信した検索結果を表示する表示手段と、を含む携帯端末機において、現在位置を測定する測定手段と、前記接続手段が前記検索結果を受信した後、前記測定手段が測定した現在位置を前記接続手段から前記交通案内装置に送信する処理手段と、を含み、前記接続手段は、前記交通案内装置から前記アラーム情報を受信し、前記表示手段は、前記接続手段が受信したアラーム情報を表示することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の表示方法は、前記交通案内装置と通信可能な携帯端末機が行なう表示方法であって、前記交通案内装置に、出発地、目的地および到着希望時刻を送信する出力ステップと、前記交通案内装置から前記検索結果を受信する結果受信ステップと、前記受信された検索結果を表示する結果表示ステップと、前記検索結果が受信された後、現在位置を測定する測定ステップと、前記測定された現在位置を前記交通案内装置に送信する位置送信ステップと、前記交通案内装置から前記アラーム情報を受信する警告受信ステップと、前記受信されたアラーム情報を表示する警告表示ステップと、を含む。
【0012】
また、本発明の交通案内システムは、経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、前記交通情報格納装置および前記携帯端末機と通信可能な交通案内装置と、を含む交通案内システムであって、前記交通案内装置は、前記携帯端末機から、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付けると、該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索し、その検索結果を該携帯端末機に送信する管理手段と、前記管理手段が前記検索結果を前記携帯端末機に送信した後に、前記携帯端末機の現在位置を取得する取得手段と、前記携帯端末機のユーザが、前記取得手段にて取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定し、該到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段にて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する通信手段と、を含み、前記携帯端末機は、前記出発地、前記目的地および前記到着希望時刻を前記交通案内装置に送信し、前記検索結果およびアラーム情報を前記交通案内装置から受信する接続手段と、前記接続手段が受信した検索結果およびアラーム情報を表示する表示手段と、を含む。
【0013】
また、本発明の交通案内方法は、経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、前記交通情報格納装置および前記携帯端末機と通信可能な交通案内装置と、を含む交通案内システムが行なう交通案内方法であって、前記携帯端末機が、出発地、目的地および到着希望時刻を前記交通案内装置に送信する情報送信ステップと、前記交通案内装置が、前記携帯端末機から、前記出発地、前記目的地および前記到着希望時刻を受け付ける情報受付ステップと、前記交通案内装置が、該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索する経路検索ステップと、前記交通案内装置が、前記経路検索ステップにて検索された検索結果を該携帯端末機に送信する経路送信ステップと、前記携帯端末機が、前記検索結果を受信する経路受信ステップと、前記携帯端末機が、該受信された検索結果を表示する経路表示ステップと、前記交通案内装置が、前記携帯端末機の現在位置を取得する位置取得ステップと、前記交通案内装置が、前記携帯端末機のユーザが、前記取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定する時刻推定ステップと、前記交通案内装置が、前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判断ステップと、前記交通案内装置が、前記判断ステップにて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する注意送信ステップと、前記携帯端末機が、前記アラーム情報を前記交通案内装置から受信する注意受信ステップと、前記携帯端末機が、前記受信されたアラーム情報を表示する注意表示ステップと、を含む。
【0014】
上記の発明によれば、ユーザが現在位置から検索結果が示す経路を通って目的地に到着する到着推定時刻が到着希望時刻を超えていると、アラーム情報が送信される。また、到着推定時刻は、経路に関する情報を、例えば、交通状況の変化に応じて更新しながら格納する交通情報格納装置が参照されることで、推定される。
【0015】
このため、ユーザは、出発した後でも、検索結果が示す経路で到着希望時刻までに目的地に到着することが可能か否かを確認できる。よって、ユーザは、出発後に交通状況が変化して、その経路では到着希望時刻までに目的地に到着できなくても、到着希望時刻までに目的地に到着することが可能な経路を調べるなどすれば、到着希望時刻までに目的地に到着することが可能になる。
【0016】
また、本発明の交通案内方法は、前記判定ステップにて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、前記取得された現在位置にいる前記ユーザが前記到着希望時刻までに前記目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から再検索する再検索ステップと、前記再検索ステップにて再検索された再検索結果を前記携帯端末機に送信する再送信ステップと、をさらに含む。
【0017】
上記の発明によれば、到着推定時刻が到着希望時刻を超えていると、到着希望時刻までに目的地に着く経路が再検索される。また、その再検索結果が携帯端末機に送信される。
【0018】
このため、ユーザは、出発後に交通状況が変化して、検索結果が示す経路では到着希望時刻までに目的地に到着することができなくても、目的地に到着希望時刻までに到着することが可能な経路を取得することが可能になる。
【0019】
また、本発明の表示方法は、前記目的地および到着希望時刻を受け付ける入力ステップと、前記入力ステップにて前記目的地および到着希望時刻が受け付けられると、前記現在位置を前記出発地として測定する出発地測定ステップと、前記受け付けられた目的地および到着希望時刻と、前記測定された出発地と、を前記交通案内装置に送信する受付後送信ステップと、をさらに含む。
【0020】
上記の発明によれば、目的地および到着希望時刻が受け付けられると、交通案内装置から検索結果が受信される。このため、ユーザは、目的地および到着希望時刻を入力するだけで検索結果を取得することが可能になる。よって、検索結果を取得する手間を軽減することが可能になる。
【0021】
また、本発明のプログラムは、経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、に接続されたコンピュータに交通案内処理を実行させるプログラムであって、前記携帯端末機から、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付ける受付処理と、該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索する検索処理と、前記検索処理にて検索された検索結果を該携帯端末機に送信する送信処理と、前記携帯端末機の現在位置を取得する取得処理と、前記携帯端末機のユーザが、前記取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定する推定処理と、前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判定処理と、前記判定処理にて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する警告送信ステップと、を含む交通案内処理を前記コンピュータに実行させる。
【0022】
上記の発明によれば、前記交通案内方法をコンピュータに実行させることが可能になる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、出発後に交通状況が変化しても、ユーザを到着希望時刻までに目的地に到着させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施例の交通案内システムを示したブロック図である。図1において、交通案内システムは、交通情報格納サーバ1と、交通情報提供サーバ2と、携帯端末機3とを含む。また、交通情報提供サーバ2および携帯端末機3は、ネットワーク網4および公衆無線電話網5を介して接続されている。
【0026】
ネットワーク網4は、例えば、インターネットである。なお、ネットワーク網4は、インターネットに限らず、他の通信網と変更可能である。公衆無線電話網5は、ネットワーク網4および携帯端末機3と接続可能な無線通信網である。
【0027】
GPS衛星6は、携帯端末機3が自己の現在位置を測定するための測位信号を、携帯端末機3に送信する。
【0028】
交通情報格納サーバ1は、常に最新の交通情報を格納する。交通情報は、経路に関する情報である。具体的には、交通情報は、交通手段、その交通手段の時刻表、その交通手段の発着場所(例えば、駅またはタクシー乗り場)、電車の遅延情報および道路の渋滞情報などを含む。
【0029】
交通情報提供サーバ2は、少なくとも、ユーザが目的地に到着希望時刻までに到着する推奨経路、を示す最適交通情報を提供する。なお、推奨経路は、目的地までの交通手段などを示す。なお、推奨経路が示す交通手段は、単一的な交通手段(例えば、電車のみ)に限らない。推奨経路が示す交通手段は、例えば、電車、タクシーおよびバスなどを含む総合的な交通手段である。
【0030】
また、交通情報提供サーバ2は、交通情報格納サーバ1に格納されている交通情報の読取りおよび書込みを行うことでその交通情報を更新して、交通情報格納サーバ1が格納する交通情報を常に最新の交通情報にする。
【0031】
交通情報提供サーバ2は、記憶部10と、メモリ11と、制御部12と、通信部13とを含む。
【0032】
記憶部10は、制御部12の動作を規定するアプリケーションプログラムを記憶する。メモリ11は、例えば、RAMなど、CPUにて読み取り可能な記録媒体であり、記憶部10が記憶しているアプリケーションプログラムのワークエリアとして用いられる。
【0033】
制御部12は、例えば、CPUであり、記憶部10に記憶されたアプリケーションプログラムを取得し、取得したアプリケーションプログラムを、メモリ11をワークエリアとして用いて実行し、管理部20と、時計部21と、取得部22と、判定部23と、作成部24とを実現する。
【0034】
通信部13は、ネットワーク網4および公衆無線電話網5を介して携帯端末機3と接続される。
【0035】
管理部20は、最適交通情報を提供する提供サイトを開設する。提供サイトは、少なくとも、最適交通情報を検索するための検索用情報を入力する旨の入力要求を含む。検索用情報は、目的地および到着希望時刻を含む。
【0036】
また、提供サイトは、現在時刻を含むことが望ましい。なお、現在時刻は、時計部21にて測定される。管理部20は、時計部21にて測定された現在時刻を随時取得し、取得した現在時刻を含む提供サイトを開設する。
【0037】
図2は、提供サイトの一例を示した図である。図2において、提供サイトは、到着希望時刻入力ボックス201と、目的地入力ボックス202とを含む。到着希望時刻入力ボックス201および目的地入力ボックス202は、入力要求である。
【0038】
また、管理部20は、交通情報格納サーバ1に通信部13を介してアクセスして、交通情報格納サーバ1が格納する交通情報を更新する。
【0039】
管理部20は、携帯端末機3から、通信部13を介して、最適交通情報を検索するための検索要求用情報を受け付けると、交通情報格納サーバ1が格納している交通情報から、その検索要求用情報に該当する最適交通情報を検索する。なお、検索要求用情報は、ユーザの出発地、目的地および到着希望時間を含む。
【0040】
図3は、最適交通情報の一例を示した図である。
【0041】
管理部20は、最適交通情報を検索すると、検索した最適交通情報を、通信部13を介して携帯端末機3に出力する。
【0042】
管理部20は、携帯端末機3から、通信部13を介して、最適交通情報の検索を終了する旨の終了要求を受け付けると、その最適交通情報および到着希望時刻を記憶部10に記憶する。
【0043】
その後、管理部20は、交通情報格納サーバ1に格納されている交通情報を更新すると、取得部22に動作命令を出力する。
【0044】
取得部22は、管理部20から動作命令を受け付けると、携帯端末機3の現在位置を取得する。具体的には、取得部22は、現在位置を取得する旨の取得要求を、通信部13を介して携帯端末機3に送信する。その後、管理部20は、携帯端末機3から、通信部13を介して現在位置を受け付ける。
【0045】
取得部22は、現在位置を取得すると、取得した現在位置を判定部23に出力する。
【0046】
判定部23は、取得部22から現在位置を受け付けると、時計部21から現在時刻を取得すると共に、記憶部10から最適交通情報および到着希望時刻を取得する。判定部23は、現在時刻、最適交通情報および到着希望時刻を取得すると、通信部13を介して交通情報格納サーバ1にアクセスする。
【0047】
判定部23は、交通情報格納サーバ1にアクセスすると、交通情報格納サーバ1に格納された交通情報を参照しながら、取得した現在時刻、最適交通情報および到着希望時刻に基づいて、到着推定時刻を推定する。到着推定時刻は、ユーザが現在時刻で現在位置を出発して最適交通情報が示す推奨経路を通って目的地に向かった場合に、ユーザが目的地に到着する時刻である。
【0048】
判定部23は、到着推定時刻を推定すると、その到着推定時刻と到着希望時刻とを比較して、到着推定時刻が到着希望時刻を超えているか否かを判定する。
【0049】
到着推定時刻が到着希望時刻を超えていると、判定部23は、その現在時刻、現在位置および到着希望時刻を作成部24に出力する。一方、到着推定時刻が到着希望時刻を超えていないと、判定部23は動作を終了する。
【0050】
作成部24は、判定部23から現在時刻、現在位置および到着希望時刻を受け付けると、交通情報格納サーバ1に格納されている交通情報を参照して、その現在時刻、現在位置および到着希望時刻とに該当する最適交通情報の変更提案およびアラームメッセージを作成する。
【0051】
変更提案は、現在時刻で現在位置を出発して、到着希望時刻までに目的地に到着することが可能な、現在位置から目的地までの変更経路を示す。アラームメッセージは、到着推定時刻が到着希望時刻より超えている旨、および、到着推定時刻が到着希望時刻より超えている原因の少なくともどちらか一方を示す。例えば、アラームメッセージは、「電車事故により遅延発生」を示す。
【0052】
図4は、変更提案およびアラームメッセージの一例を示した図である。具体的には、図4は、図3において、ユーザが品川駅に到着後に、JR京浜東北線の線路上に電車事故があった場合の変更提案である。なお、ユーザは、品川駅までは最適交通情報に従って移動したとする。
【0053】
作成部24は、変更提案およびアラームメッセージを作成すると、作成した変更提案およびアラームメッセージを、通信部13を介して、携帯端末機3に送信する。
【0054】
携帯端末機3は、例えば、携帯電話機であり、ネットワーク網4および公衆無線電話網5を介して、交通情報提供サーバ2と相互に接続される。
【0055】
携帯端末機3は、入力部30と、処理部31と、表示部32と、位置測定部33と、接続部34とを含む。
【0056】
入力部30は、交通情報提供サーバにアクセスする旨のアクセス要求、検索用情報、最適交通情報を検索する旨の検索要求、終了要求、および、最適交通情報の検索を再度行なう旨の再検索要求を、ユーザから受け付ける。
【0057】
処理部31は、入力部30がアクセス要求を受け付けると、交通情報提供サーバ2の管理部20から提供サイトを取得し、取得した提供サイトを表示部32に表示する。
【0058】
処理部31は、提供サイトを表示部32に表示した後で、入力部30が検索用情報を受け付けると、受け付けた検索用情報を表示部32に表示する。
【0059】
図5は、検索用情報が入力された提供サイトの一例を示した図である。
【0060】
処理部31は、入力部30が検索要求を受け付けると、位置測定部33に現在位置を測定する旨の測定命令を出力する。処理部31は、位置測定部33から現在位置を出発地として受け付け、検索要求用情報を作成する。処理部31は、検索要求用情報を作成すると、作成した検索要求用情報を、接続部34を介して、交通情報提供サーバ2に送信する。
【0061】
処理部31は、接続部34が交通情報提供サーバ2から最適交通情報を受信すると、その最適交通情報と、選択要求と、を表示部32に表示する。選択要求は、最適交通情報の検索を終了する、および、最適交通情報の検索を再度行なう、のどちらか一方の選択を要求する。
【0062】
処理部31は、入力部30が終了要求を受け付けると、その終了要求を、接続部34を介して、交通情報提供サーバ2に出力する。一方、処理部31は、入力部30が再検索要求を受け付けると、交通情報提供サーバ2の管理部20から提供サイトを取得する。
【0063】
処理部31は、接続部34が交通情報提供サーバ2から変更提案およびアラームメッセージを受信すると、その変更提案およびアラームメッセージを表示部32に表示する。
【0064】
位置測定部33は、処理部31から測定命令を受け付けると、現在位置を測定する。例えば、位置測定部33は、GPS衛星6から測位信号を受信して、その測位信号に基づいて現在位置を測定する。また、位置測定部33は、無線通信システムの無線基地局(図示せず)から現在位置を取得してもよい。
【0065】
位置測定部33は、現在位置を測定すると、測定した現在位置を処理部31に出力する。
【0066】
次に動作を説明する。
【0067】
図6は、交通案内システムの動作を説明するためのフローチャートである。具体的には、最適交通情報を検索する交通案内システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0068】
入力部30は、ユーザからアクセス要求を受け付けると、ステップS601を実行する。
【0069】
ステップS601では、入力部30は、そのアクセス要求を処理部31に出力する。処理部31は、アクセス要求を受け付けると、接続部34、公衆無線電話網4、ネットワーク網3および交通情報提供サーバ2の通信部13とを介して、管理部20にアクセスする。処理部31は、管理部20にアクセスすると、ステップS602を実行する。
【0070】
ステップS602では、処理部31は、管理部20から提供サイトを取得する。処理部31は、提供サイトを取得すると、その提供サイトを表示部32に表示する。処理部31がステップS602を終了すると、入力部30がステップS603を実行する。
【0071】
ステップS603では、入力部30は、検索用情報を受け付けたか否かを確認する。入力部30は、検索用情報を受け付けると、ステップS604を実行し、検索用情報を受け付けないと、ステップS603を実行する。
【0072】
ステップS604では、入力部30は、受け付けた検索用情報を処理部31に出力する。処理部31は、検索用情報を受け付けると、受け付けた検索用情報を表示部32に表示する。処理部31がステップS604を終了すると、入力部30がステップS605を実行する。
【0073】
ステップS605では、入力部30は、検索要求を受け付けたか否かを確認する。入力部30は、検索要求を受け付けるとステップS606を実行し、検索要求を受け付けないと、ステップS605を実行する。
【0074】
ステップS606では、入力部30は、その検索要求を処理部31に出力する。処理部31は、検索要求を受け付けると、位置測定部33に測定命令を出力する。位置測定部33は、測定命令を受け付けると、現在位置を測定する。位置測定部33は、現在位置を測定すると、ステップS607を実行する。
【0075】
ステップS607では、位置測定部33は、その現在位置を処理部31に出力する。処理部31は、現在位置を出発地として受け付けると、検索要求用情報を作成する。処理部31は、検索要求用情報を作成すると、ステップS608を実行する。
【0076】
ステップS608では、処理部31は、その検索要求用情報を接続部34、公衆無線電話網5およびネットワーク網4を介して通信部13に送信する。通信部13は、検索要求用情報を受信すると、その検索要求用情報を管理部20に出力する。管理部20は、検索要求用情報を受け付けると、ステップS609を実行する。
【0077】
ステップS609では、管理部20は、通信部13を介して、交通情報格納サーバ1にアクセスする。管理部20は、交通情報格納サーバ1にアクセスすると、交通情報格納サーバ1が格納している交通情報から、その検索要求用情報に該当する、最適交通情報を検索する。制御部12は、最適交通情報を検索すると、ステップS610を実行する。
【0078】
ステップS610では、管理部20は、その最適交通情報を通信部13、ネットワーク網4および公衆無線電話網5を介して携帯端末機3の接続部34に送信する。接続部34は、最適交通情報を受信すると、ステップS611を実行する。
【0079】
ステップS611では、接続部31は、その最適交通情報を処理部31に出力する。処理部31は、最適交通情報を受け付けると、受け付けた最適交通情報と、選択要求と、を表示部32に表示する。処理部31がステップS611を終了すると、入力部30がステップS612を実行する。
【0080】
ステップS612では、入力部30が終了要求を受け付けたか否かを確認する。入力部30は、終了要求を受け付けると、ステップS615を実行し、終了要求を受け付けないと、ステップS613を実行する。
【0081】
ステップS613では、入力部30が再検索要求を受け付けたか否かを確認する。入力部30は、再検索要求を受け付けると、ステップS614を実行し、再検索要求を受け付けないと、ステップS612を実行する。
【0082】
ステップS614では、入力部30は、その再検索要求を処理部31に出力する。処理部31は、再検索要求を受け付けると、交通情報提供サーバ2の管理部20にアクセスする。処理部31は、管理部20にアクセスすると、ステップS602を実行する。
【0083】
ステップS615では、入力部30は、終了要求を処理部31に出力する。処理部31は、終了要求を受け付けると、その終了要求を接続部34、公衆無線電話網5およびネットワーク網4を介して、交通情報提供サーバ2の通信部13に送信する。通信部13は、終了要求を受信すると、ステップS616を実行する。
【0084】
ステップS616では、通信部13は、その終了要求を管理部20に出力する。管理部20は、終了要求を受け付けると、その最適交通情報および到着希望時刻を記憶部10に記憶する。
【0085】
図6は、交通案内システムの動作を説明するためのフローチャートである。具体的には、変更提案を表示する交通案内システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0086】
取得部22は、動作命令を受け付けると、ステップS701を実行する。
【0087】
ステップS701では、取得部22は、取得要求を通信部13、ネットワーク網4および公衆電話網3を介して携帯端末機3の接続部34に送信する。接続部34は、取得要求を受信すると、受信した取得要求を処理部31に出力する。処理部31は、取得要求を受け付けると、ステップS702を実行する。
【0088】
ステップS702では、処理部31は、位置測定部33に測定命令を出力する。位置測定部33は、測定命令を受け付けると、現在位置を測定する。位置測定部33は、現在位置を測定すると、測定した現在位置を処理部31に出力する。処理部31は、現在位置を受け付けると、ステップS703を実行する。
【0089】
ステップS703では、処理部31は、その現在位置を接続部34、公衆無線電話網5およびネットワーク網4を介して、交通情報提供サーバ2の通信部13に送信する。通信部13は、現在位置を受信すると、その現在位置を取得部22に出力する。取得部22は、現在位置を受け付けると、ステップS704を実行する。
【0090】
ステップS704では、取得部22は、その現在位置を判定部23に出力する。判定部23は、現在位置を受け付けると、時計部21から現在時刻を取得すると共に、記憶部10から最適交通情報および到着希望時刻を取得する。判定部23は、現在時刻、最適交通情報および到着希望時刻を取得すると、通信部13を介して交通情報格納サーバ1にアクセスする。判定部23は、交通情報格納サーバ1にアクセスすると、ステップS705を実行する。
【0091】
ステップS705では、判定部23は、交通情報格納サーバ1に格納された交通情報を参照しながら、取得した現在位置、現在時刻および最適交通情報に基づいて、到着推定時刻を推定する。判定部23は、到着推定時刻を推定すると、その到着推定時刻と到着希望時刻とを比較して、到着推定時刻が到着希望時刻を超えているか否かを判定する。
【0092】
判定部23は、到着推定時刻が到着希望時刻を超えていると、ステップS706を実行し、到着推定時刻が到着希望時刻を超えていないと、ステップS707を実行する。
【0093】
ステップS706では、判定部23は、その現在時刻、現在位置および到着希望時刻を作成部24に出力する。作成部24は、現在時刻、現在位置および到着希望時刻を受け付けると、ステップS708を実行する。
【0094】
一方、ステップS707では、判定部23は、動作を終了する。
【0095】
ステップS708では、作成部24は、通信部13を介して交通情報格納サーバ1にアクセスする。作成部24は、交通情報格納サーバ1にアクセスすると、交通情報格納サーバ1に格納されている交通情報を参照して、その現在時刻、現在位置および到着希望時刻に該当する最適交通情報の変更提案およびアラームメッセージを作成する。作成部24は、変更提案およびアラームメッセージを作成すると、ステップS709を実行する。
【0096】
ステップS709では、作成部24は、その変更提案およびアラームメッセージを通信部13、ネットワーク網4および公衆無線電話網5を介して、携帯端末機3の接続部34に送信する。接続部34は、変更提案およびアラームメッセージを受信すると、ステップS710を実行する。
【0097】
ステップ610では、接続部34は、その変更提案およびアラームメッセージを処理部31に出力する。処理部31は、変更提案およびアラームメッセージを受け付けると、受け付けた変更提案およびアラームメッセージを表示部32に表示する。
【0098】
本実施例によれば、管理部20は、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付けると、到着希望時刻までに目的地に着く推奨経路を交通情報格納装置から検索し、推奨経路を示す最適交通情報を携帯端末機3に送信する。その後、取得部22は、携帯端末機3から現在位置を取得する。判定部23は、交通情報格納サーバ1が格納する交通情報を参照して、ユーザが現在位置から最適交通情報が示す推奨経路に従って目的地に移動したときにその目的地に到着する到着推定時刻を推定する。判定部23は、その到着推定時刻が到着希望時刻を超えているか否かを判定する。到着推定時刻が到着希望時刻を超えていると、通信部13は、アラームメッセージを携帯端末機3に送信する。接続部34がアラームメッセージを受信すると、表示部32は、そのアラームメッセージを表示する。
【0099】
この場合、ユーザが現在位置から最適交通情報が示す経路を通って目的地に到着する到着推定時刻が到着希望時刻を超えていると、アラームメッセージが送信される。また、到着推定時刻は、交通情報格納サーバ1に格納された、例えば、交通状況の変化に応じて更新される、交通情報が参照されることで、推定される。
【0100】
このため、ユーザは、出発した後でも、検索された経路で到着希望時刻までに目的地に到着することが可能か否かを確認できる。よって、ユーザは、出発後に交通状況が変化して、検索された経路では到着希望時刻までに目的地に到着できなくても、到着希望時刻までに目的地に到着することが可能な経路を調べるなどすれば、到着希望時刻までに目的地に到着することが可能になる。
【0101】
また、本実施例では、判定部23が着推定時刻が到着希望時刻を超えていると判定すると、作成部24は、交通情報格納サーバ1に格納されている交通情報を参照して、現在位置にいるユーザが到着希望時刻までに目的地に着く変更経路を示す変更提案を作成する。作成部24は、変更提案を作成すると、その変更提案を、携帯端末機3に送信する。
【0102】
このため、ユーザは、出発後に交通状況が変化して、推奨経路では到着希望時刻までに目的地に到着することができなくても、目的地に到着希望時刻までに到着することが可能な経路を取得することが可能になる。
【0103】
また、本実施例では、入力部30が目的地および到着希望時刻を受け付けると、測定部33が現在位置を出発地として測定する。接続部34がその出発地、目的地および到着希望時刻を交通情報サーバ1に送信し、その後、交通情報サーバ1から最適交通情報を受信する。
【0104】
この場合、目的地および到着希望時刻が受け付けられると、交通情報提供サーバ1から最適交通情報が受信される。このため、ユーザは、目的地および到着希望時刻を入力するだけで検索結果を取得することが可能になる。よって、検索結果を取得する手間を軽減することが可能になる。
【0105】
以上説明した実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0106】
例えば、ステップS615において、処理部31は、終了要求を受け付けると、変更提案およびアラームメッセージの作成を行なうか否かの判断する旨の作成選択要求を表示部32に表示してもよい。
【0107】
その後、入力部30は、変更提案およびアラームメッセージの作成を行なう旨の作成要求を受け付けると、その作成要求を処理部31に出力する。処理部31は、作成要求を受け付けると、その作成要求を、接続部34、公衆無線電話網5、ネットワーク網4および通信部13を介して管理部20に出力する。
【0108】
管理部20は、作成要求を受け付けると、記憶部10に最適交通情報および到着希望時刻を記憶する。また、管理部20は、到着推定時刻と到着希望時刻との比較を行なう設定を自己に設定する。この場合、管理部20は、交通情報格納サーバ1に格納されている交通情報を更新すると、取得部22に動作命令を出力する。
【0109】
一方、入力部30は、変更提案およびアラームメッセージの作成を行なわない旨の非作成要求を受け付けると、その非作成要求を処理部31に出力する。処理部31は、非作成要求を受け付けると、その非作成要求を接続部34、公衆無線電話網5、ネットワーク網4および通信部13を介して管理部20に出力する。
【0110】
管理部20は、到着推定時刻と到着希望時刻との比較を行なわない設定を自己に設定する。この場合、管理部20は、交通情報格納サーバ1に格納されている交通情報を更新しても、取得部22に動作命令を出力しない。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】交通案内システムを示したブロック図である。
【図2】提供サイトの一例を示した図である。
【図3】交通情報の一例を示した図である。
【図4】変更提案およびアラームメッセージの一例を示した図である。
【図5】検索用情報が入力された提供サイトの一例を示した図である。
【図6】交通案内システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図7】交通案内システムの他の動作例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
1 交通情報格納サーバ
2 交通情報提供サーバ
3 携帯端末機
4 ネットワーク網
5 公衆無線電話網
6 GPS衛星
10 記憶部
11 メモリ
12 制御部
13 通信部
20 管理部
21 時計部
22 取得部
23 判定部
24 作成部
30 入力部
31 処理部
32 表示部
33 位置測定部
34 接続部
201 到着希望時刻入力ボックス
202 目的地入力ボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、に通信可能な交通案内装置であって、
前記携帯端末機から、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付けると、該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索し、その検索結果を該携帯端末機に送信する管理手段と、
前記管理手段が前記検索結果を前記携帯端末機に送信した後に、前記携帯端末機の現在位置を取得する取得手段と、
前記携帯端末機のユーザが、前記取得手段にて取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定し、該到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段にて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する通信手段と、を含む交通案内装置。
【請求項2】
請求項1に記載の交通案内装置において、
前記判定手段にて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、前記取得手段にて取得された現在位置にいる前記ユーザが前記到着希望時刻までに前記目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から再検索し、その再検索結果を前記携帯端末機に送信する作成手段と、をさらに含む交通案内装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の交通案内装置に、出発地、目的地および到着希望時刻を送信し、該交通案内装置から前記検索結果を受信する接続手段と、前記接続手段が受信した検索結果を表示する表示手段と、を含む携帯端末機において、
現在位置を測定する測定手段と、
前記接続手段が前記検索結果を受信した後、前記測定手段が測定した現在位置を前記接続手段から前記交通案内装置に送信する処理手段と、を含み、
前記接続手段は、前記交通案内装置から前記アラーム情報を受信し、
前記表示手段は、前記接続手段が受信したアラーム情報を表示することを特徴とする携帯端末機。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯端末機において、
前記目的地および到着希望時刻を受け付ける入力手段をさらに含み、
前記測定手段は、前記入力手段が前記目的地および到着希望時刻を受け付けると、前記現在位置を前記出発地として測定し、
前記接続手段は、前記入力手段が受け付けた目的地および到着希望時刻と、前記測定手段が測定した出発地と、を前記交通案内装置に送信する、携帯端末機。
【請求項5】
経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、前記交通情報格納装置および前記携帯端末機と通信可能な交通案内装置と、を含む交通案内システムであって、
前記交通案内装置は、
前記携帯端末機から、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付けると、該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索し、その検索結果を該携帯端末機に送信する管理手段と、
前記管理手段が前記検索結果を前記携帯端末機に送信した後に、前記携帯端末機の現在位置を取得する取得手段と、
前記携帯端末機のユーザが、前記取得手段にて取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定し、該到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段にて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する通信手段と、を含み、
前記携帯端末機は、
前記出発地、前記目的地および前記到着希望時刻を前記交通案内装置に送信し、前記検索結果およびアラーム情報を前記交通案内装置から受信する接続手段と、
前記接続手段が受信した検索結果およびアラーム情報を表示する表示手段と、を含む、交通案内システム。
【請求項6】
請求項5に記載の交通案内システムにおいて、
前記携帯端末機は、
前記目的地および到着希望時刻を受け付ける入力手段と、
前記入力手段が前記目的地および到着希望時刻を受け付けると、前記現在位置を前記出発地として測定する測定手段と、をさらに含み、
前記接続手段は、前記入力手段が受け付けた目的地および到着希望時刻と、前記測定手段が測定した出発地と、を前記交通案内装置に送信する、交通案内システム。
【請求項7】
経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、に通信可能な交通案内装置が行なう交通案内方法であって、
前記携帯端末機から、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付ける受付ステップと、
該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索する検索ステップと、
前記検索ステップにて検索された検索結果を該携帯端末機に送信する送信ステップと、
前記携帯端末機の現在位置を取得する取得ステップと、
前記携帯端末機のユーザが、前記取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定する推定ステップと、
前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する警告送信ステップと、を含む交通案内方法。
【請求項8】
請求項7に記載の交通案内方法において、
前記判定ステップにて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、前記取得された現在位置にいる前記ユーザが前記到着希望時刻までに前記目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から再検索する再検索ステップと、
前記再検索ステップにて再検索された再検索結果を前記携帯端末機に送信する再送信ステップと、をさらに含む交通案内方法。
【請求項9】
請求項1または2に記載の交通案内装置と通信可能な携帯端末機が行なう表示方法であって、
前記交通案内装置に、出発地、目的地および到着希望時刻を送信する出力ステップと、
前記交通案内装置から前記検索結果を受信する結果受信ステップと、
前記受信された検索結果を表示する結果表示ステップと、
前記検索結果が受信された後、現在位置を測定する測定ステップと、
前記測定された現在位置を前記交通案内装置に送信する位置送信ステップと、
前記交通案内装置から前記アラーム情報を受信する警告受信ステップと、
前記受信されたアラーム情報を表示する警告表示ステップと、を含む表示方法。
【請求項10】
請求項9に記載の表示方法において、
前記目的地および到着希望時刻を受け付ける入力ステップと、
前記入力ステップにて前記目的地および到着希望時刻が受け付けられると、前記現在位置を前記出発地として測定する出発地測定ステップと、
前記受け付けられた目的地および到着希望時刻と、前記測定された出発地と、を前記交通案内装置に送信する受付後送信ステップと、をさらに含む表示方法。
【請求項11】
経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、前記交通情報格納装置および前記携帯端末機と通信可能な交通案内装置と、を含む交通案内システムが行なう交通案内方法であって、
前記携帯端末機が、出発地、目的地および到着希望時刻を前記交通案内装置に送信する情報送信ステップと、
前記交通案内装置が、前記携帯端末機から、前記出発地、前記目的地および前記到着希望時刻を受け付ける情報受付ステップと、
前記交通案内装置が、該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索する経路検索ステップと、
前記交通案内装置が、前記経路検索ステップにて検索された検索結果を該携帯端末機に送信する経路送信ステップと、
前記携帯端末機が、前記検索結果を受信する経路受信ステップと、
前記携帯端末機が、該受信された検索結果を表示する経路表示ステップと、
前記交通案内装置が、前記携帯端末機の現在位置を取得する位置取得ステップと、
前記交通案内装置が、前記携帯端末機のユーザが、前記取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定する時刻推定ステップと、
前記交通案内装置が、前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判断ステップと、
前記交通案内装置が、前記判断ステップにて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する注意送信ステップと、
前記携帯端末機が、前記アラーム情報を前記交通案内装置から受信する注意受信ステップと、
前記携帯端末機が、前記受信されたアラーム情報を表示する注意表示ステップと、を含む交通案内方法。
【請求項12】
請求項11に記載の交通案内方法において、
前記携帯端末機が、前記目的地および到着希望時刻を受け付ける情報入力ステップと、
前記携帯端末機が、前記情報入力ステップにて前記目的地および到着希望時刻が受け付けられると、前記現在位置を前記出発地として測定する出発位置測定ステップと、
前記携帯端末機が、前記受け付けられた目的地および到着希望時刻と、前記測定された出発地と、を前記交通案内装置に送信する測定後送信ステップと、をさらに含む交通案内方法。
【請求項13】
経路に関する情報を更新しながら格納する交通情報格納装置と、携帯端末機と、に接続されたコンピュータに交通案内処理を実行させるプログラムであって、
前記携帯端末機から、出発地、目的地および到着希望時刻を受け付ける受付処理と、
該到着希望時刻までに該目的地に着く経路を、前記交通情報格納装置から検索する検索処理と、
前記検索処理にて検索された検索結果を該携帯端末機に送信する送信処理と、
前記携帯端末機の現在位置を取得する取得処理と、
前記携帯端末機のユーザが、前記取得された現在位置から前記検索結果に示された経路を通って前記目的地に移動する場合に、該目的地に到着する到着推定時刻を、前記交通情報格納装置を参照して推定する推定処理と、
前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えているか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理にて前記到着推定時刻が前記到着希望時刻を超えていると判定されると、アラーム情報を前記携帯端末機に送信する警告送信ステップと、を含む交通案内処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−232686(P2007−232686A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−57771(P2006−57771)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】