交通機関利用者サービスシステム、交通機関利用者サービス方法、プログラム、及び記録媒体
【課題】交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる交通機関利用者サービスシステム、交通機関利用者サービス方法、プログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】ICカード乗車券と、ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えたことにより、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【解決手段】ICカード乗車券と、ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えたことにより、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通機関利用者サービスシステム、交通機関利用者サービス方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道利用者が鉄道を利用する際、列車乗車から乗り継ぎ駅や目的駅への到着において、従来は車内放送によるアナウンスで到着を判断するか、列車内の電子案内板等で確認する必要があった。
この場合、これらの情報を見逃した時やすぐに確認できない場合、あるいは睡眠をとっていたとき、他の人とコミュニケーションをとっていた時などに、駅到着時に本来の目的の駅かどうかの判断ができずに、判断を誤って間違った駅で降りてしまったり、逆に乗り継ぎ駅や目的駅なのに乗車したままで乗り過ごしてしまったりする問題があった。
【0003】
また、子供が1人で鉄道利用している時や、監督者が必要な者が監督者無しで鉄道を利用している場合に、間違うことなく目的駅に行けるかどうか家族や監督者は不安であるが、本人からの連絡が無いと状況が分からないという問題があった。
【0004】
そこで、乗り過ごしや寝過ごしを防止するため、降車予定駅の到着時刻を計算して予め登録された特定の通知先に通知する方法(例えば、特許文献1参照。)や、鉄道を利用するユーザの利用実績を第三者に送信する方法(例えば、特許文献2参照。)等が提案されている。
【特許文献1】特開2006−4164号公報
【特許文献2】特開2006−246386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した関連技術では、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができず、降車予定駅以外の改札を通過した場合には交通機関利用者の家族や保護者が把握することができなかった。
そこで、本発明の主な目的は、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができ、副次的な目的は降車予定駅以外の改札を通過した場合の把握を行うことができる交通機関利用者サービスシステム、交通機関利用者サービス方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、ICカード乗車券と、前記ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、前記所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えた交通機関利用者サービスシステムであることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者が所有する特定携帯電話を備え、前記所有者の降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合、前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知すると、前記サーバは前記特定携帯電話に通知をすることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、前記サーバは前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行う交通機関利用者サービス方法であることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の発明において、前記サーバは、降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合、前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知すると、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、前記サーバのコンピュータは、前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行う処理を実行させるプログラムであることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、前記サーバのコンピュータは、降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合に前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知する処理、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行う処理を実行させることを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の発明は、請求項7から9のいずれか1項記載のプログラムを記録した記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ICカード乗車券と、ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えたことにより、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(本発明の特徴)
本発明は、ICカード乗車券と携帯電話、またはICカード乗車券機能が携帯電話に含まれた携帯電話を使用し、鉄道利用者に有用な情報を提供することができる。
鉄道利用者は事前に経路等の情報を登録し、以下の2つの情報を入手することができる。
1.事前に指定した駅に到着する直前にメールまたは電話による通知(寝過ごし防止)。
2.通勤・通学にて乗車、降車記録が発生しない場合、及び、予定外の駅で降車した場合に家族または保護者等の特定登録者への情報通知(鉄道利用系路上監視機能)。
【0018】
また、駅構内の入退場時間記録により目的駅到着において一定時間経過して退場が確認されない場合、または予定外の駅で退場した場合に、予め登録した家族や保護者、監督者などのメールアドレスに対して、電子メールで通知することで、被保護者や被監督者の誤行動が分からないと言う問題を解消できる。
【0019】
本発明によれば、鉄道利用者は利用するICカード乗車券、またはICカード乗車券機能付き携帯電話の利用者IDと連絡してもらう携帯電話メールアドレスを鉄道会社の情報管理サーバに予め登録しておく、そして鉄道を利用する際は、事前に利用経路を登録しておき、自動改札機で入場をすることで入場時間が情報管理サーバに送られ、情報管理サーバは乗り継ぎ駅や目的駅への到着時間を算出し、鉄道利用者に対して乗り継ぎ駅や目的駅近くにきたら到着予告を電子メール、アラーム、ブザー等で知らせることで寝過ごしや間違った駅で降車する従来の問題を解決できる。
【0020】
すなわち、本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの一実施の形態は、ICカード乗車券と、ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えたことを特徴とする。
「ICカード乗車券」としては、例えば、Suica(スイカ:登録商標)、PASSNET(パスネット:登録商標)、ICOCA(イコカ:登録商標)、PiTaPA(ピタパ:登録商標)、TOICA(トイカ:登録商標)等の乗車システムに用いられるICカード乗車券が挙げられる。
「車両」としては、例えば、電車、地下鉄、新交通システム、モノレール、バス等の手段が挙げられる。
「事前」とは、例えば、改札に入る前、改札通過後、車両に乗っている時であって降車予定地よりも前にいる状態を示す。
「直前」とは、車両が制動を開始する前であって、網棚から荷物を降ろしたり、乗車口付近に歩いたりするのに充分な時間、例えば2分前が挙げられる。
「通知」とは、例えば、メール、アラーム、ブザー、及び電話コールが挙げられる。電話コールとしては音声合成LSIを用いて直前に「まもなく降車予定地です。網棚の荷物や傘の置き忘れに注意してください。」の音声コールを行ったり乗り継ぎ駅では「○○線、▽△線、××線に接続できます。」等の音声コールを行ったりすることが挙げられる。この場合、予めマナーモードにしていてもその時だけ一時的に通常モードにするのが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うので、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【0022】
本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの他の実施の形態は、上記構成に加え、携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
ここで、「一体的」とは携帯電話の機能とICカード乗車券の機能とが一体化されていることを意味し、ICカード乗車券の形状と形態電話の形状とを一体化することではない。すなわち、形状が携帯電話のような蒲鉾板形状であってもよく、ICカード乗車券のようなカード形状であってもよい。
【0023】
上記構成によれば、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることにより、コンパクト化され携帯性が向上し、紛失のおそれが低下し、操作性が向上する。
【0024】
本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの他の実施の形態は、上記構成に加え、所有者の家族または保護者等の特定登録者が所有する特定携帯電話を備え、所有者の降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、サーバは前記特定携帯電話に通知をすることを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、、所有者の家族または保護者等の特定登録者が所有する特定携帯電話を備え、所有者の降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、サーバは前記特定携帯電話に通知をすることにより、例えば学童が降車予定駅以外の改札を通過した場合に、その親兄弟がいち早く把握を行うことができる。
【0026】
本発明に係る交通機関利用者サービス方法の一実施の形態は、ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、サーバは所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うことを特徴とする。
【0027】
上記構成によれば、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うので、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【0028】
本発明に係る交通機関利用者サービス方法の他の実施の形態は、上記構成に加え、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0029】
上記構成によれば、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることにより、コンパクト化され携帯性が向上し、紛失のおそれが低下し、操作性が向上する。
【0030】
本発明に係る交通機関利用者サービス方法の他の実施の形態は、上記構成に加え、サーバは、降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行うことを特徴とする。
【0031】
上記構成によれば、降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、所有者の家族または保護者等の特定登録者に通知をするための特定携帯電話を備えたことにより、例えば学童が降車予定駅以外の改札を通過した場合に、その親兄弟がいち早く把握を行うことができる。
【0032】
本発明に係るプログラムの一実施の形態は、ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、サーバのコンピュータは、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行う処理を実行させることを特徴とする。
【0033】
上記構成によれば、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うので、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【0034】
本発明に係るプログラムの他の実施の形態は、上記構成に加え、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0035】
上記構成によれば、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることにより、コンパクト化され携帯性が向上し、紛失のおそれが低下し、操作性が向上する。
【0036】
本発明に係るプログラムの他の実施の形態は、上記構成に加え、サーバのコンピュータは、降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合にICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知する処理、所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行う処理を実行させることを特徴とする。
【0037】
上記構成によれば、降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、所有者の家族または保護者等の特定登録者に通知をするための特定携帯電話を備えたことにより、例えば学童が降車予定駅以外の改札を通過した場合に、その親兄弟がいち早く把握を行うことができる。
【0038】
本発明に係る記録媒体の一実施の形態は、上記いずれかに記載のプログラムを記録した記録媒体であることを特徴とする。
【0039】
<プログラム及び記録媒体>
以上で説明した本発明の交通機関利用者サービスシステムは、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては。例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】
これにより、プログラムが実行可能なコンピュータ環境さえあれば、どこにおいても本発明の交通機関利用者サービスシステムを実現することができる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。
ここで、記録媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体、HDD(Hard Disc Driver)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、FeRAM(強誘電体メモリ)等の半導体メモリが挙げられる。
【0041】
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0042】
例えば、サーバへの複数の乗車経路や降車予定駅を事前に登録しておき、事故や災害等により運行ダイヤに変更が発生した場合に代替経路をメールで表示するように構成してもよい。
また、乗り継ぎ駅で乗り継ぎのできる路線全てをメールで表示するように構成してもよい。
【実施例1】
【0043】
次に、本発明の実施例の構成について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの一実施例を示す概念図である。
本発明に係る交通機関利用者サービスシステムは、まず図1を参照すると、鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券10、自動改札機20、WEBサーバ30、情報管理サーバ40、通信サーバ50、鉄道ネットワークシステム60、通信ネットワークシステム70、及び特定登録者側携帯電話80で構成される。
【0044】
鉄道利用者は、図2に示すICカード乗車券機能を含む携帯電話140を有するか、または、図3に示すICカード乗車券150と携帯電話160とを有し、且つ、携帯電話において本発明の鉄道利用者へのサービス通知方法の設定を行うため、鉄道システムネットワーク60のWEBサーバ30に接続することのできる携帯電話、または、別途WEBサーバアクセス端末を有している。
尚、図2はICカード乗車券機能を含む携帯電話が改札を通過する際の説明図であり、図3はICカード乗車券と携帯電話とが改札を通過する際の説明図である。
【0045】
図4は自動改札を通過する際の説明図である。
図4において、自動改札機20は、改札の仕切り100、自動改札機本体110、退場情報を検出する検出部120、入場制限用のドア130を有する。
【0046】
WEBサーバ30は、鉄道利用者の要求に応じて鉄道利用経路の検索、選択された鉄道利用経路に対する到着時間や自動改札退場制限時間の検索・計算を情報管理サーバ40に要求し、結果を受け取り、通信サーバ50において、鉄道利用者の所有する鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券10に対する乗り継ぎ駅到着時、または目的駅到着時に鉄道利用者に対しての電子メール発信時間や、特定登録者側携帯電話80に対する自動改札退場制限超過時や予定外自動改札退場時における電子メール発信時間を設定する。
【0047】
図1において、特定登録者側携帯電話80は、通信サーバ50からの電子メールを受けるための、電子メールを受信できる携帯電話、または電子メールを受信可能な通信ネットワーク70に接続されたパーソナルコンピュータ等の端末を有する。
【0048】
次に送受信する情報の構成について説明する。
本発明に係る交通機関利用者サービスシステムを利用する鉄道利用者の登録情報は、表1の例を参照すると、利用者ID、パスワード、鉄道利用者の連絡先(鉄道利用者氏名/住所/電話番号/電子メールアドレス等)のデータで構成される。
【0049】
【表1】
【0050】
情報管理サーバ40から通信サーバ60に送られる情報について、表2及び表3のデータを参照すると、利用者ID、出発駅および乗り継ぎ駅、または目的駅、到着予告の電子メール送信時間(乗り継ぎ駅の数分必要)の情報を持つ事になり、更に最終到着駅の情報においては、自動改札退場制限時間に時間が設定される。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
表2に示すデータでは、乗り継ぎ駅が無いので、各情報は1つで済むが、表3では、乗り継ぎ駅が2つ存在しているため、目的駅到着を含めて3つの到着予告発信のための情報が用意される。
【0054】
最後に各サーバとネットワークとにおける情報の遷移については図14を参照すると、利用者からの情報入力は鉄道利用者の所有する鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券10または特定登録者側携帯電話80において、通信ネットワーク70を介した携帯電話やパーソナルコンピュータ等のWEBアクセス手段を使用する。
【0055】
通信ネットワーク70を介して鉄道システムネットワーク60内のWEBサーバ30に接続して必要な情報を設定する。鉄道システムネットワーク60内の情報管理サーバ40において、WEBサーバ30から入力した情報と自身で保有する情報を使用して、出発駅と到着駅情報から鉄道経路の検索や、乗り継ぎ駅や目的駅への到着予定時間の検索を行う。
【0056】
情報管理サーバ40で検索・設定された情報を通信サーバ50に送り、通信ネットワーク70を介して、乗り継ぎ駅や目的駅到着時に鉄道利用者の所有する鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券10や特定登録者側携帯電話80に対して電子メールを送信する。
【0057】
〔実施例の動作の説明〕
次に、図5、図6、及び図7を参照して本発明の実施例の動作について詳細に説明する。
図5は、本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの情報登録のフローチャートの一例である。図6は、本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの乗り継ぎ駅通知や目的駅到着通知のフローチャートの一例である。図7は、本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの自動改札通過異常通知のフローチャートの一例である。
【0058】
事前に、鉄道利用者はICカード乗車券、またはICカード乗車券機能付きの携帯電話を用いて利用登録を行い、利用者IDを発行しておく。
【0059】
本発明の鉄道利用サービス通知方法の利用者IDは、ICカード乗車券、または携帯電話のICカード乗車券機能を個別識別するためのIDと同じものとしても、別のものでそれと紐付けすることにしても良い。
【0060】
この利用者IDを使用して、鉄道利用者の携帯電話、または通信ネットワークアクセス端末からWEBサーバに対して路線経路の登録を行う(図5のステップS1)。
【0061】
図8はサービス利用のログイン画面の一例であり、図9は登録の入力画面の一例であり、図10は鉄道経路の選択画面の一例である。図11は到着通知メールの一例であり、図12は未降車通知メールの一例であり、図13は予定外退場通知メールの一例である。図14は各サーバと情報との関係を示す遷移図の一例である。
図8に示すように、利用者ID、パスワードを入力してログインした後、図9に示すように出発駅、目的駅、必要であれば、特定登録者メールアドレスの登録や、列車到着のメール発信を到着の何分前に行うかの時間、列車の目的駅到着後の自動改札退場までの待ち時間を入力する。
WEBサーバは情報管理サーバに対して、利用者の入力した出発駅や目的駅情報を送信し(図5のステップS1)、情報管理サーバは鉄道利用経路を検索する(図5のステップS2)。
【0062】
利用者は、情報管理サーバから図10の検索結果選択例のような画面において選択すべき鉄道経路情報を入手/選択する(図5のステップS3)。
【0063】
そして利用者は、実際に利用する路線経路を選択し、利用する路線経路を決定する。但し、降車予定駅を変更したり、立ち寄り予定駅を変更したりするときには携帯電話で変更可能である(図5のステップS4)。
【0064】
一方、鉄道利用者の携帯電話を使った自動改札機からの入場(図5のステップS5)により、自動改札機からの入場時間が情報管理サーバに送られ、この時間を元にして乗り継ぎ駅や目的駅への到着時間、および退場制限時間などが情報管理サーバで検索され(図5のステップS6)、図5のステップS1で入力済みの事前メール発信時間や改札退場制限時間を合わせて、乗り継ぎ駅や目的駅到着時間や、改札退場制限時間を決定して通信サーバに登録される。(図5のステップS7)。
【0065】
次に通信サーバにおいて、到着時間に達したか否かを検出し(図6のステップS11)、到着時間に達したことを検出すると(図6のステップS11/Yes)、登録された乗り継ぎ駅や目的駅到着時間の通知を電子メール(図11参照。)で鉄道利用者の携帯電話に発信する(図6ステップS12)。
【0066】
通信サーバにおいて、退場したか否かを検出し(図6のステップS13)、退場する場合(図6のステップS13/Yes)は終了し、退場しない場合、すなわち乗り継ぎ駅の場合(図6のステップS13/No)には、次の乗り継ぎ駅、または目的駅の到着時間を通信サーバにおいて設定し(図6のステップS14)、再度同様に時間待ちして、乗り継ぎ駅、または目的駅の到着時間にメールの発信を行う。メールの発信に伴い、携帯電話のアラームやブザーを作動させたり、「まもなく降車予定地です。網棚の荷物や傘の置き忘れに注意してください。」等の音声コールを行ったりしてもよい。
【0067】
目的駅到着後、自動改札を退場すると、到着時間にメールを発信するサービスは終了する(図6のステップS13/Yes)。
また、鉄道利用系路上監視機能の場合、図7の自動改札から入場したか否かを検出し(図7のステップS20)、図7の自動改札から入場した後(図7のステップS20/Yes)に、入場時間と鉄道利用経路上の移動に要する時間を元に退場制限時間が設定される(図7のステップS21)。
自動改札機から退場したか否かを検出し(図7のステップS22)、自動改札機からの退場を検出した時(図7のステップS22/Yes)、予定した駅(目的駅)からの自動改札退場でない場合(図7のステップS25/No)においては、あらかじめ図5のステップS1で設定した特定登録者に対して図13のメッセージ例の内容である予定外改札退場の電子メールを送信する(図7ステップS26)。予定した駅からの自動改札退場である場合(図7のステップS25/Yes)においては、終了する。
【0068】
自動改札機からの退場を検出していない時(図7のステップS22/No)、すなわち目的駅において一定時間待機するが(図7のステップS23/No)、一定時間以上、自動改札から退場しなかった場合(図7ステップS23/Yes)、あらかじめ図5のステップS1で設定した特定登録者に対して図12のメッセージ例の内容である時間内未退場の電子メールを送信する(図5のステップS10、図7のステップS24)。
【0069】
次に、本実施例の効果について説明する。
本発明の実施例では、あらかじめ登録した鉄道経路情報に基づいて、駅構内への入退場時間を自動改札機において検出し、各乗り継ぎのための駅や目的の駅への到着の一定時間前に鉄道利用者に電話を発信、または電子メールを発信することによって、鉄道利用者が乗り継ぎ駅到着や目的駅到着を容易に認識することができる。
【0070】
また、目的駅以外の改札からの予定外の退場や、自動改札機からの退場が目的駅到着時間から一定時間以内にしない場合に、特定登録者のメールアドレスに電子メールを発信することにより、鉄道利用者が何らかの事故や犯罪、その他障害に遭遇した可能性を鉄道利用者の保護者や配偶者、監督者などが早めに検知することができる。
尚、本実施例では交通機関利用者サービスシステムが鉄道に適用した場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バスや新交通都市システムに適用してもよい。
【0071】
〔作用効果〕
第1の効果は、列車の乗り継ぎ駅や目的駅到着の直前に到着を知ることができるということで、鉄道利用者の到着時に睡眠状態だったり、他の事に気をとられていたりする場合に鉄道利用者に対して合図を送り、列車の降車ミスといったものを防ぐことができる。
【0072】
その理由は、あらかじめ登録した路線経路と自動改札への入場情報によって、乗り継ぎ駅や目的駅到着の一定時間前の情報が検索され、到着の一定時間前に鉄道利用者の携帯電話に電子メールが発信されることによって、鉄道利用者が乗り継ぎ駅や目的駅への到着を認識することができるためである。
【0073】
第2の効果は、鉄道利用時の異常を鉄道利用者の家族や保護者、監督者などの特定登録者のメールアドレス先に電子メールを自動通報することにより、鉄道利用時において予定外の行動を特定登録者が認識でき、鉄道利用時の事故や犯罪防止の情報を早めに入手でき、事故や犯罪防止の対策をとることができる。
【0074】
その理由は、列車降車予定時間から駅改札の退場時間が一定時間以上経った時、および、あらかじめ登録した経路情報から予定外の駅で改札を退場した時に特定登録者のメールアドレスに電子メールが送信され、鉄道利用時の異常を特定登録者が認識できるためである。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、鉄道利用者の携帯電話に対する情報発信サービスといった用途に適用できる。また、鉄道利用者の移動経路での異常を特定登録者に自動的に発信することによる事故や犯罪などに対する発見・防止のための早期通知といった用途にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの一実施例を示す概念図である。
【図2】ICカード乗車券機能を含む携帯電話が改札を通過する際の説明図である。
【図3】ICカード乗車券と携帯電話とが改札を通過する際の説明図である。
【図4】自動改札を通過する際の説明図である。
【図5】本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの情報登録のフローチャートの一例である。
【図6】本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの乗り継ぎ駅通知や目的駅到着通知のフローチャートの一例である。
【図7】本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの自動改札通過異常通知のフローチャートの一例である。
【図8】サービス利用のログイン画面の一例である。
【図9】登録の入力画面の一例である。
【図10】鉄道経路の選択画面の一例である。
【図11】到着通知メールの一例である。
【図12】未降車通知メールの一例である。
【図13】予定外退場通知メールの一例である。
【図14】各サーバと情報との関係を示す遷移図の一例である。
【符号の説明】
【0077】
10 鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券
20 自動改札機
30 WEBサーバ
40 情報サーバ
50 通信サーバ
60 鉄道システムネットワーク
70 通信ネットワーク
80 特定登録者側携帯電話
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通機関利用者サービスシステム、交通機関利用者サービス方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道利用者が鉄道を利用する際、列車乗車から乗り継ぎ駅や目的駅への到着において、従来は車内放送によるアナウンスで到着を判断するか、列車内の電子案内板等で確認する必要があった。
この場合、これらの情報を見逃した時やすぐに確認できない場合、あるいは睡眠をとっていたとき、他の人とコミュニケーションをとっていた時などに、駅到着時に本来の目的の駅かどうかの判断ができずに、判断を誤って間違った駅で降りてしまったり、逆に乗り継ぎ駅や目的駅なのに乗車したままで乗り過ごしてしまったりする問題があった。
【0003】
また、子供が1人で鉄道利用している時や、監督者が必要な者が監督者無しで鉄道を利用している場合に、間違うことなく目的駅に行けるかどうか家族や監督者は不安であるが、本人からの連絡が無いと状況が分からないという問題があった。
【0004】
そこで、乗り過ごしや寝過ごしを防止するため、降車予定駅の到着時刻を計算して予め登録された特定の通知先に通知する方法(例えば、特許文献1参照。)や、鉄道を利用するユーザの利用実績を第三者に送信する方法(例えば、特許文献2参照。)等が提案されている。
【特許文献1】特開2006−4164号公報
【特許文献2】特開2006−246386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した関連技術では、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができず、降車予定駅以外の改札を通過した場合には交通機関利用者の家族や保護者が把握することができなかった。
そこで、本発明の主な目的は、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができ、副次的な目的は降車予定駅以外の改札を通過した場合の把握を行うことができる交通機関利用者サービスシステム、交通機関利用者サービス方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、ICカード乗車券と、前記ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、前記所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えた交通機関利用者サービスシステムであることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者が所有する特定携帯電話を備え、前記所有者の降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合、前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知すると、前記サーバは前記特定携帯電話に通知をすることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、前記サーバは前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行う交通機関利用者サービス方法であることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の発明において、前記サーバは、降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合、前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知すると、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、前記サーバのコンピュータは、前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行う処理を実行させるプログラムであることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、前記サーバのコンピュータは、降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合に前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知する処理、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行う処理を実行させることを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の発明は、請求項7から9のいずれか1項記載のプログラムを記録した記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ICカード乗車券と、ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えたことにより、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(本発明の特徴)
本発明は、ICカード乗車券と携帯電話、またはICカード乗車券機能が携帯電話に含まれた携帯電話を使用し、鉄道利用者に有用な情報を提供することができる。
鉄道利用者は事前に経路等の情報を登録し、以下の2つの情報を入手することができる。
1.事前に指定した駅に到着する直前にメールまたは電話による通知(寝過ごし防止)。
2.通勤・通学にて乗車、降車記録が発生しない場合、及び、予定外の駅で降車した場合に家族または保護者等の特定登録者への情報通知(鉄道利用系路上監視機能)。
【0018】
また、駅構内の入退場時間記録により目的駅到着において一定時間経過して退場が確認されない場合、または予定外の駅で退場した場合に、予め登録した家族や保護者、監督者などのメールアドレスに対して、電子メールで通知することで、被保護者や被監督者の誤行動が分からないと言う問題を解消できる。
【0019】
本発明によれば、鉄道利用者は利用するICカード乗車券、またはICカード乗車券機能付き携帯電話の利用者IDと連絡してもらう携帯電話メールアドレスを鉄道会社の情報管理サーバに予め登録しておく、そして鉄道を利用する際は、事前に利用経路を登録しておき、自動改札機で入場をすることで入場時間が情報管理サーバに送られ、情報管理サーバは乗り継ぎ駅や目的駅への到着時間を算出し、鉄道利用者に対して乗り継ぎ駅や目的駅近くにきたら到着予告を電子メール、アラーム、ブザー等で知らせることで寝過ごしや間違った駅で降車する従来の問題を解決できる。
【0020】
すなわち、本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの一実施の形態は、ICカード乗車券と、ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えたことを特徴とする。
「ICカード乗車券」としては、例えば、Suica(スイカ:登録商標)、PASSNET(パスネット:登録商標)、ICOCA(イコカ:登録商標)、PiTaPA(ピタパ:登録商標)、TOICA(トイカ:登録商標)等の乗車システムに用いられるICカード乗車券が挙げられる。
「車両」としては、例えば、電車、地下鉄、新交通システム、モノレール、バス等の手段が挙げられる。
「事前」とは、例えば、改札に入る前、改札通過後、車両に乗っている時であって降車予定地よりも前にいる状態を示す。
「直前」とは、車両が制動を開始する前であって、網棚から荷物を降ろしたり、乗車口付近に歩いたりするのに充分な時間、例えば2分前が挙げられる。
「通知」とは、例えば、メール、アラーム、ブザー、及び電話コールが挙げられる。電話コールとしては音声合成LSIを用いて直前に「まもなく降車予定地です。網棚の荷物や傘の置き忘れに注意してください。」の音声コールを行ったり乗り継ぎ駅では「○○線、▽△線、××線に接続できます。」等の音声コールを行ったりすることが挙げられる。この場合、予めマナーモードにしていてもその時だけ一時的に通常モードにするのが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うので、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【0022】
本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの他の実施の形態は、上記構成に加え、携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
ここで、「一体的」とは携帯電話の機能とICカード乗車券の機能とが一体化されていることを意味し、ICカード乗車券の形状と形態電話の形状とを一体化することではない。すなわち、形状が携帯電話のような蒲鉾板形状であってもよく、ICカード乗車券のようなカード形状であってもよい。
【0023】
上記構成によれば、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることにより、コンパクト化され携帯性が向上し、紛失のおそれが低下し、操作性が向上する。
【0024】
本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの他の実施の形態は、上記構成に加え、所有者の家族または保護者等の特定登録者が所有する特定携帯電話を備え、所有者の降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、サーバは前記特定携帯電話に通知をすることを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、、所有者の家族または保護者等の特定登録者が所有する特定携帯電話を備え、所有者の降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、サーバは前記特定携帯電話に通知をすることにより、例えば学童が降車予定駅以外の改札を通過した場合に、その親兄弟がいち早く把握を行うことができる。
【0026】
本発明に係る交通機関利用者サービス方法の一実施の形態は、ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、サーバは所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うことを特徴とする。
【0027】
上記構成によれば、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うので、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【0028】
本発明に係る交通機関利用者サービス方法の他の実施の形態は、上記構成に加え、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0029】
上記構成によれば、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることにより、コンパクト化され携帯性が向上し、紛失のおそれが低下し、操作性が向上する。
【0030】
本発明に係る交通機関利用者サービス方法の他の実施の形態は、上記構成に加え、サーバは、降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行うことを特徴とする。
【0031】
上記構成によれば、降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、所有者の家族または保護者等の特定登録者に通知をするための特定携帯電話を備えたことにより、例えば学童が降車予定駅以外の改札を通過した場合に、その親兄弟がいち早く把握を行うことができる。
【0032】
本発明に係るプログラムの一実施の形態は、ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、サーバのコンピュータは、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行う処理を実行させることを特徴とする。
【0033】
上記構成によれば、所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に携帯電話で降車通知を行うので、所有者が確実に降車予定地に接近していることを把握することができるので、交通機関利用者の乗り過ごしや寝過ごしを充分に防止することができる。
【0034】
本発明に係るプログラムの他の実施の形態は、上記構成に加え、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする。
【0035】
上記構成によれば、携帯電話は、ICカード乗車券と一体的に形成されていることにより、コンパクト化され携帯性が向上し、紛失のおそれが低下し、操作性が向上する。
【0036】
本発明に係るプログラムの他の実施の形態は、上記構成に加え、サーバのコンピュータは、降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合にICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知する処理、所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行う処理を実行させることを特徴とする。
【0037】
上記構成によれば、降車記録が発生しない場合、及び所有者が降車予定地以外で降車した場合、ICカード乗車券もしくはICカード乗車券機能で検知すると、所有者の家族または保護者等の特定登録者に通知をするための特定携帯電話を備えたことにより、例えば学童が降車予定駅以外の改札を通過した場合に、その親兄弟がいち早く把握を行うことができる。
【0038】
本発明に係る記録媒体の一実施の形態は、上記いずれかに記載のプログラムを記録した記録媒体であることを特徴とする。
【0039】
<プログラム及び記録媒体>
以上で説明した本発明の交通機関利用者サービスシステムは、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては。例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0040】
これにより、プログラムが実行可能なコンピュータ環境さえあれば、どこにおいても本発明の交通機関利用者サービスシステムを実現することができる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。
ここで、記録媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体、HDD(Hard Disc Driver)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、FeRAM(強誘電体メモリ)等の半導体メモリが挙げられる。
【0041】
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0042】
例えば、サーバへの複数の乗車経路や降車予定駅を事前に登録しておき、事故や災害等により運行ダイヤに変更が発生した場合に代替経路をメールで表示するように構成してもよい。
また、乗り継ぎ駅で乗り継ぎのできる路線全てをメールで表示するように構成してもよい。
【実施例1】
【0043】
次に、本発明の実施例の構成について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの一実施例を示す概念図である。
本発明に係る交通機関利用者サービスシステムは、まず図1を参照すると、鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券10、自動改札機20、WEBサーバ30、情報管理サーバ40、通信サーバ50、鉄道ネットワークシステム60、通信ネットワークシステム70、及び特定登録者側携帯電話80で構成される。
【0044】
鉄道利用者は、図2に示すICカード乗車券機能を含む携帯電話140を有するか、または、図3に示すICカード乗車券150と携帯電話160とを有し、且つ、携帯電話において本発明の鉄道利用者へのサービス通知方法の設定を行うため、鉄道システムネットワーク60のWEBサーバ30に接続することのできる携帯電話、または、別途WEBサーバアクセス端末を有している。
尚、図2はICカード乗車券機能を含む携帯電話が改札を通過する際の説明図であり、図3はICカード乗車券と携帯電話とが改札を通過する際の説明図である。
【0045】
図4は自動改札を通過する際の説明図である。
図4において、自動改札機20は、改札の仕切り100、自動改札機本体110、退場情報を検出する検出部120、入場制限用のドア130を有する。
【0046】
WEBサーバ30は、鉄道利用者の要求に応じて鉄道利用経路の検索、選択された鉄道利用経路に対する到着時間や自動改札退場制限時間の検索・計算を情報管理サーバ40に要求し、結果を受け取り、通信サーバ50において、鉄道利用者の所有する鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券10に対する乗り継ぎ駅到着時、または目的駅到着時に鉄道利用者に対しての電子メール発信時間や、特定登録者側携帯電話80に対する自動改札退場制限超過時や予定外自動改札退場時における電子メール発信時間を設定する。
【0047】
図1において、特定登録者側携帯電話80は、通信サーバ50からの電子メールを受けるための、電子メールを受信できる携帯電話、または電子メールを受信可能な通信ネットワーク70に接続されたパーソナルコンピュータ等の端末を有する。
【0048】
次に送受信する情報の構成について説明する。
本発明に係る交通機関利用者サービスシステムを利用する鉄道利用者の登録情報は、表1の例を参照すると、利用者ID、パスワード、鉄道利用者の連絡先(鉄道利用者氏名/住所/電話番号/電子メールアドレス等)のデータで構成される。
【0049】
【表1】
【0050】
情報管理サーバ40から通信サーバ60に送られる情報について、表2及び表3のデータを参照すると、利用者ID、出発駅および乗り継ぎ駅、または目的駅、到着予告の電子メール送信時間(乗り継ぎ駅の数分必要)の情報を持つ事になり、更に最終到着駅の情報においては、自動改札退場制限時間に時間が設定される。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
表2に示すデータでは、乗り継ぎ駅が無いので、各情報は1つで済むが、表3では、乗り継ぎ駅が2つ存在しているため、目的駅到着を含めて3つの到着予告発信のための情報が用意される。
【0054】
最後に各サーバとネットワークとにおける情報の遷移については図14を参照すると、利用者からの情報入力は鉄道利用者の所有する鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券10または特定登録者側携帯電話80において、通信ネットワーク70を介した携帯電話やパーソナルコンピュータ等のWEBアクセス手段を使用する。
【0055】
通信ネットワーク70を介して鉄道システムネットワーク60内のWEBサーバ30に接続して必要な情報を設定する。鉄道システムネットワーク60内の情報管理サーバ40において、WEBサーバ30から入力した情報と自身で保有する情報を使用して、出発駅と到着駅情報から鉄道経路の検索や、乗り継ぎ駅や目的駅への到着予定時間の検索を行う。
【0056】
情報管理サーバ40で検索・設定された情報を通信サーバ50に送り、通信ネットワーク70を介して、乗り継ぎ駅や目的駅到着時に鉄道利用者の所有する鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券10や特定登録者側携帯電話80に対して電子メールを送信する。
【0057】
〔実施例の動作の説明〕
次に、図5、図6、及び図7を参照して本発明の実施例の動作について詳細に説明する。
図5は、本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの情報登録のフローチャートの一例である。図6は、本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの乗り継ぎ駅通知や目的駅到着通知のフローチャートの一例である。図7は、本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの自動改札通過異常通知のフローチャートの一例である。
【0058】
事前に、鉄道利用者はICカード乗車券、またはICカード乗車券機能付きの携帯電話を用いて利用登録を行い、利用者IDを発行しておく。
【0059】
本発明の鉄道利用サービス通知方法の利用者IDは、ICカード乗車券、または携帯電話のICカード乗車券機能を個別識別するためのIDと同じものとしても、別のものでそれと紐付けすることにしても良い。
【0060】
この利用者IDを使用して、鉄道利用者の携帯電話、または通信ネットワークアクセス端末からWEBサーバに対して路線経路の登録を行う(図5のステップS1)。
【0061】
図8はサービス利用のログイン画面の一例であり、図9は登録の入力画面の一例であり、図10は鉄道経路の選択画面の一例である。図11は到着通知メールの一例であり、図12は未降車通知メールの一例であり、図13は予定外退場通知メールの一例である。図14は各サーバと情報との関係を示す遷移図の一例である。
図8に示すように、利用者ID、パスワードを入力してログインした後、図9に示すように出発駅、目的駅、必要であれば、特定登録者メールアドレスの登録や、列車到着のメール発信を到着の何分前に行うかの時間、列車の目的駅到着後の自動改札退場までの待ち時間を入力する。
WEBサーバは情報管理サーバに対して、利用者の入力した出発駅や目的駅情報を送信し(図5のステップS1)、情報管理サーバは鉄道利用経路を検索する(図5のステップS2)。
【0062】
利用者は、情報管理サーバから図10の検索結果選択例のような画面において選択すべき鉄道経路情報を入手/選択する(図5のステップS3)。
【0063】
そして利用者は、実際に利用する路線経路を選択し、利用する路線経路を決定する。但し、降車予定駅を変更したり、立ち寄り予定駅を変更したりするときには携帯電話で変更可能である(図5のステップS4)。
【0064】
一方、鉄道利用者の携帯電話を使った自動改札機からの入場(図5のステップS5)により、自動改札機からの入場時間が情報管理サーバに送られ、この時間を元にして乗り継ぎ駅や目的駅への到着時間、および退場制限時間などが情報管理サーバで検索され(図5のステップS6)、図5のステップS1で入力済みの事前メール発信時間や改札退場制限時間を合わせて、乗り継ぎ駅や目的駅到着時間や、改札退場制限時間を決定して通信サーバに登録される。(図5のステップS7)。
【0065】
次に通信サーバにおいて、到着時間に達したか否かを検出し(図6のステップS11)、到着時間に達したことを検出すると(図6のステップS11/Yes)、登録された乗り継ぎ駅や目的駅到着時間の通知を電子メール(図11参照。)で鉄道利用者の携帯電話に発信する(図6ステップS12)。
【0066】
通信サーバにおいて、退場したか否かを検出し(図6のステップS13)、退場する場合(図6のステップS13/Yes)は終了し、退場しない場合、すなわち乗り継ぎ駅の場合(図6のステップS13/No)には、次の乗り継ぎ駅、または目的駅の到着時間を通信サーバにおいて設定し(図6のステップS14)、再度同様に時間待ちして、乗り継ぎ駅、または目的駅の到着時間にメールの発信を行う。メールの発信に伴い、携帯電話のアラームやブザーを作動させたり、「まもなく降車予定地です。網棚の荷物や傘の置き忘れに注意してください。」等の音声コールを行ったりしてもよい。
【0067】
目的駅到着後、自動改札を退場すると、到着時間にメールを発信するサービスは終了する(図6のステップS13/Yes)。
また、鉄道利用系路上監視機能の場合、図7の自動改札から入場したか否かを検出し(図7のステップS20)、図7の自動改札から入場した後(図7のステップS20/Yes)に、入場時間と鉄道利用経路上の移動に要する時間を元に退場制限時間が設定される(図7のステップS21)。
自動改札機から退場したか否かを検出し(図7のステップS22)、自動改札機からの退場を検出した時(図7のステップS22/Yes)、予定した駅(目的駅)からの自動改札退場でない場合(図7のステップS25/No)においては、あらかじめ図5のステップS1で設定した特定登録者に対して図13のメッセージ例の内容である予定外改札退場の電子メールを送信する(図7ステップS26)。予定した駅からの自動改札退場である場合(図7のステップS25/Yes)においては、終了する。
【0068】
自動改札機からの退場を検出していない時(図7のステップS22/No)、すなわち目的駅において一定時間待機するが(図7のステップS23/No)、一定時間以上、自動改札から退場しなかった場合(図7ステップS23/Yes)、あらかじめ図5のステップS1で設定した特定登録者に対して図12のメッセージ例の内容である時間内未退場の電子メールを送信する(図5のステップS10、図7のステップS24)。
【0069】
次に、本実施例の効果について説明する。
本発明の実施例では、あらかじめ登録した鉄道経路情報に基づいて、駅構内への入退場時間を自動改札機において検出し、各乗り継ぎのための駅や目的の駅への到着の一定時間前に鉄道利用者に電話を発信、または電子メールを発信することによって、鉄道利用者が乗り継ぎ駅到着や目的駅到着を容易に認識することができる。
【0070】
また、目的駅以外の改札からの予定外の退場や、自動改札機からの退場が目的駅到着時間から一定時間以内にしない場合に、特定登録者のメールアドレスに電子メールを発信することにより、鉄道利用者が何らかの事故や犯罪、その他障害に遭遇した可能性を鉄道利用者の保護者や配偶者、監督者などが早めに検知することができる。
尚、本実施例では交通機関利用者サービスシステムが鉄道に適用した場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バスや新交通都市システムに適用してもよい。
【0071】
〔作用効果〕
第1の効果は、列車の乗り継ぎ駅や目的駅到着の直前に到着を知ることができるということで、鉄道利用者の到着時に睡眠状態だったり、他の事に気をとられていたりする場合に鉄道利用者に対して合図を送り、列車の降車ミスといったものを防ぐことができる。
【0072】
その理由は、あらかじめ登録した路線経路と自動改札への入場情報によって、乗り継ぎ駅や目的駅到着の一定時間前の情報が検索され、到着の一定時間前に鉄道利用者の携帯電話に電子メールが発信されることによって、鉄道利用者が乗り継ぎ駅や目的駅への到着を認識することができるためである。
【0073】
第2の効果は、鉄道利用時の異常を鉄道利用者の家族や保護者、監督者などの特定登録者のメールアドレス先に電子メールを自動通報することにより、鉄道利用時において予定外の行動を特定登録者が認識でき、鉄道利用時の事故や犯罪防止の情報を早めに入手でき、事故や犯罪防止の対策をとることができる。
【0074】
その理由は、列車降車予定時間から駅改札の退場時間が一定時間以上経った時、および、あらかじめ登録した経路情報から予定外の駅で改札を退場した時に特定登録者のメールアドレスに電子メールが送信され、鉄道利用時の異常を特定登録者が認識できるためである。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、鉄道利用者の携帯電話に対する情報発信サービスといった用途に適用できる。また、鉄道利用者の移動経路での異常を特定登録者に自動的に発信することによる事故や犯罪などに対する発見・防止のための早期通知といった用途にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明に係る交通機関利用者サービスシステムの一実施例を示す概念図である。
【図2】ICカード乗車券機能を含む携帯電話が改札を通過する際の説明図である。
【図3】ICカード乗車券と携帯電話とが改札を通過する際の説明図である。
【図4】自動改札を通過する際の説明図である。
【図5】本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの情報登録のフローチャートの一例である。
【図6】本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの乗り継ぎ駅通知や目的駅到着通知のフローチャートの一例である。
【図7】本発明に係る交通機関利用者サービス方法を適用した交通機関利用者サービスシステムの自動改札通過異常通知のフローチャートの一例である。
【図8】サービス利用のログイン画面の一例である。
【図9】登録の入力画面の一例である。
【図10】鉄道経路の選択画面の一例である。
【図11】到着通知メールの一例である。
【図12】未降車通知メールの一例である。
【図13】予定外退場通知メールの一例である。
【図14】各サーバと情報との関係を示す遷移図の一例である。
【符号の説明】
【0077】
10 鉄道利用者側携帯電話・IC乗車券
20 自動改札機
30 WEBサーバ
40 情報サーバ
50 通信サーバ
60 鉄道システムネットワーク
70 通信ネットワーク
80 特定登録者側携帯電話
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICカード乗車券と、
前記ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、
前記所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えたことを特徴とする交通機関利用者サービスシステム。
【請求項2】
前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の交通機関利用者サービスシステム。
【請求項3】
前記所有者の家族または保護者等の特定登録者が所有する特定携帯電話を備え、
前記所有者の降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合、前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知すると、前記サーバは前記特定携帯電話に通知をすることを特徴とする請求項1または2記載の交通機関利用者サービスシステム。
【請求項4】
ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、前記サーバは前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行うことを特徴とする交通機関利用者サービス方法。
【請求項5】
前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする請求項4記載の交通機関利用者サービス方法。
【請求項6】
前記サーバは、降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合、前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知すると、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行うことを特徴とする請求項4または5記載の交通機関利用者サービス方法。
【請求項7】
ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、前記サーバのコンピュータは、前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行う処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記サーバのコンピュータは、降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合に前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知する処理、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者の特定携帯電話に通知を行う処理を実行させることを特徴とする請求項7または8記載のプログラム。
【請求項10】
請求項7から9のいずれか1項記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項1】
ICカード乗車券と、
前記ICカード乗車券を携帯した所有者により操作される携帯電話と、
前記所有者によって事前に利用経路情報が登録されると、前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行うサーバとを備えたことを特徴とする交通機関利用者サービスシステム。
【請求項2】
前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の交通機関利用者サービスシステム。
【請求項3】
前記所有者の家族または保護者等の特定登録者が所有する特定携帯電話を備え、
前記所有者の降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合、前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知すると、前記サーバは前記特定携帯電話に通知をすることを特徴とする請求項1または2記載の交通機関利用者サービスシステム。
【請求項4】
ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、前記サーバは前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行うことを特徴とする交通機関利用者サービス方法。
【請求項5】
前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする請求項4記載の交通機関利用者サービス方法。
【請求項6】
前記サーバは、降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合、前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知すると、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者の携帯電話に通知を行うことを特徴とする請求項4または5記載の交通機関利用者サービス方法。
【請求項7】
ICカード乗車券を携帯した所有者により携帯電話で事前にサーバに利用経路情報が登録されると、前記サーバのコンピュータは、前記所有者の乗った車両が降車予定地に到着する直前に前記携帯電話で降車通知を行う処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
前記携帯電話は、前記ICカード乗車券と一体的に形成されていることを特徴とする請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記サーバのコンピュータは、降車記録が発生しない場合、及び前記所有者が降車予定地以外で降車した場合に前記ICカード乗車券もしくは前記ICカード乗車券機能で検知する処理、前記所有者の家族または保護者等の特定登録者の特定携帯電話に通知を行う処理を実行させることを特徴とする請求項7または8記載のプログラム。
【請求項10】
請求項7から9のいずれか1項記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−25949(P2009−25949A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−186832(P2007−186832)
【出願日】平成19年7月18日(2007.7.18)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月18日(2007.7.18)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
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