説明

人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット及び共通感染症データ集積システム。

【課題】人間社会の最小単位で飼われているペット或いは家畜を中心にした人と生物の共通感染症の発生症例と件数を調査中心におく、人と生物の共通感染症の発生症例と件数のデータ集積システムを提案し、そしてその家庭単位の飼育動物からの直接的な家庭感染を防止する検査データを調べる為の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キットを提案する。
【解決手段】主に、動物を飼っている飼育者が用いる、動物用の検査材料採取収納保管移送器具キットであって;動物の検査材料を採取する採取器具17Aと、前記採取した検査材料の乾燥変性を防止する収納保管容器13Cと、前記収納保管容器を収納して移送する移送容器25Aと、を備え、獣医師と同等の専門知識や資格の無い前記飼育者でも取り扱えるとともに、該飼育者がその検査材料に直接触れることのなく、衛生的で、簡単に、採取収納保管ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地球上で人類が地球生命体の一員として周囲の自然環境を破壊することなく共存し、心身共に健全に生活且つ繁栄できることを保証を高める為に、人類が地球上に誕生する以前から生物間の種を超えて寄生・感染を繰り返して複数の生物種を彼等の宿主としてきて人類誕生後の現在も、人と生物の共通感染症(人畜共通感染症・人獣共通感染症・動物由来感染症・Zoonosisを含む)を引き起こす細菌・微生物や寄生虫を含む、人類以外の地球生命体の生活圏の変異情報把握の一つの手段として、人と生物の共通感染症(以下共通感染症または動物由来感染症・Zoonosisと呼ぶ)の検査材料採取収納保管及び移送器具とそれらの検査データ集積システムを提案して、日本国を含む世界の地球的規模の人と生物の種々の共通感染症の発生と拡がり分布データを全人類と生物の地球規模の公衆衛生学的データ管理システムに関する。
【0002】
また前記共通感染症のデータを従来獣医師等の専門家によるデータの届け出体制は存在していたが、ペットや家畜の飼育者(飼い主や管理者)によってその動物を日々飼育世話している一環の作業中で簡単に採取可能な検査材料を主力にした人と生物の共通感染症の検査材料の簡便な採取収納保管移送器具と検査データ集積システムは存在していない。この発明は、検査材料の簡便な採取方法と簡単確実な移送方法に関するものである。
【0003】
さらに述べれば、採血や切除のような獣医師の専門的資格と技術を必要とする検査材料以外の動物の便と尿の世話や口腔清掃での唾液採取や毛並みの整えの日常作業の中でその動物に対して愛情のある飼育者(飼い主或いは管理者)であるならば素人であっても自分自身や彼らの幼児の唾液や糞便や尿や毛髪を採取するかの如くに簡単に採取することができる検査材料を用いてのその動物にとっての健康状況判断にも大事な健康データでもありその動物に間近な飼育者(飼い主または管理者)や家族特に幼児子供や高齢者の感染防止の為の検査データは家庭単位から地域社会そして地球的規模での人と生物の共通感染症(動物由来感染症・Zoonosis)からの防衛の最前線情報として役立ちます。その公衆衛生学的データを人間社会の最小単位でどの国家どの民族どの宗教においてもその根幹をなす家庭・家族からの人と生物の共通感染症(動物由来感染症・Zoonosis)に関するデータを確実正確に収集する集積方法に関する。
【0004】
またさらに述べれば、自ら自発的にその人と生物の共通感染症(動物由来感染症・Zoonosis)検査材料採取収納保管移送器具キットを用いてその動物の飼育者(飼い主或いは管理者)に返された報告書データが、獣医師を通じて同様に検査された動物と同レベルに健康管理または治療に役立てることができるようにその飼育者(飼い主或いは管理者)の近辺で開業しているその専門獣医師を紹介する情報提供のサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0005】
従来、この種の動物の健康と感染症のチェック検査作業に於いては、その動物の飼い主或いは管理者が近辺の所定の獣医病院に連れて行くか、獣医師がその動物を往診して診察・検体採取して所定の検査所或いは獣医大学の専門教室に検査材料(検体)を移送して検査していた。
【0006】
また従来、ペットや家畜等の動物を最初から人と生物の共通感染症(動物由来感染症・Zoonosis)に焦点を合わせての検査システム体制は出来上がってはおらずに、人に感染すると危険な共通感染症が、診察した動物に見つかった場合にその診断に立ち会った獣医師の責任に於いて公衆衛生学的立場で報告義務を負う程度のものである。
【0007】
また、現在社会で問題視されているインフルエンザ(鳥インフルエンザや豚インフルエンザ含む)やSARSやエイズウイルスや狂牛病(プリオン)や大腸菌O157や梅毒、ペスト、出血熱、狂犬病、エキノコックス症、クリプトコッカス症等も人と生物の共通感染症(動物由来感染症・Zoonosis)であるが、これらの感染症の多くは人に感染して初めて人の感染症として対応しているのが現状であり、それ故にエイズウイルスや大腸菌O157や梅毒等は今や人類の感染症として一人歩きし始めている。しかし、方やインフルエンザは鳥インフルエンザや豚インフルエンザからの人への重篤な感染が確認されて、また狂牛病(プリオン)は肉骨片と感染と食肉との因果関係が確認され、また出血熱は中間宿主(ミドリ猿等)が疑われて人類はその対策に躍起になっているが、その対策は後手後手に成っているのが現状である。
【0008】
また、人と生物の共通感染症(人畜共通感染症・人獣共通感染症含む)は人に感染した当初は出血熱やSARSや大腸菌O157やエキノコックス症や狂犬病の如くに人類にとって強い毒性を持つことが多く、重篤な症状を現すことが多い。このことはインフルエンザに関しても同じことが言える。
【0009】
現在地球的レベルの温暖化現象とペットの多様化や検疫機関の水際の緩みの為か、毒蜘蛛や蛇や噛み付き亀やピラニヤやブラックバス、ブルーギル等の外来動物も日本国内に住み着き生態系を破壊してきているのみならず、旧来は樺太や北海道以北のキタキツネ等を宿主として存在していたエキノコックスが犬を宿主として本州に上陸してきている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明の目的は、現在ニュース等でも問題視されている多くの感染症は人と生物の共通感染症でありインフルエンザ(鳥インフルエンザや豚インフルエンザ含む)やSARSやエイズウイルスや狂牛病(プリオン)や大腸菌O157等が現在社会を脅かしていることは周知の如くである。しかしこれらの感染症以外にも実は人間社会を恐怖の底に落とす可能性の高いエキノコックス症や猫引っ掻き病等の人と生物の共通感染症がペットを通して家庭の中に入り込みつつあるのである。これらの共通感染症に感染しているペットを事前に検査確認分別して感染症の治療をすることは人間に感染することを動物種間の水際で食い止めることを確実に保証することである。
【0011】
また、現在の温暖化現象とペットの多様化と自然への人為的介在によって本来は日本国や温帯地位には存在しなかった野生生物や寄生虫或いは細菌・微生物等の拡散が非常な勢いで進んできている。これは地域の生態系を勝手に弄び破壊することも含めて自然界に対する人間の姿勢に本来問題が有るのであるが、これらの生態系の破壊や宿主の拡散によって人間を新しい宿主として、より毒性の強い重篤な症状を現す寄生虫や細菌・リケッチャ・ウイルス等が人間社会を狙ってその牙を剥き爪を磨ぎつつあるのである。
【0012】
そこで、これらの人と生物の共通感染症(動物由来感染症・Zoonosis)の人間社会への浸透拡散の度合を調べる対象として本来は野生であり現在は人間社会に一番近い人間以外の生物種であるペットや家畜を中心に選び、その検査材料を採取するのはその飼育者(飼い主や管理者)である。彼等にとってペットや家畜は愛情の対象でありまた家計経済の対象でもあり、その動物の健康管理と世話でその排泄物の処理や口腔・毛並みの手入れは日常のことであり、その一環の作業中にその動物の便や尿や唾液と体外寄生虫を採取することはその動物との愛情の交流が無い他人には難しいことであっても、自分や自分の子供の健康管理の為にその唾液や便や尿を採取するのと同等に簡単なことである。
【0013】
更にまた、ペットを飼っている飼い主や一般的な家畜農家の管理者はアメリカ等の食肉牛や豚の巨大な飼育卸販売工場株式会社の従業員を除いて家族単位の家庭構成員によって形成されている。その意味で飼育者(飼い主或いは管理者)はその動物の共通感染症に真っ先に感染するリスクの高い集団である。特にその家庭での子供や高齢者は体の抵抗力が弱いが往々にしてそれらの一番近くで動物に触れる存在に居ることが多く共通感染症に真っ先に感染する可能性を高くしている。即ちペットを飼っている飼い主や一般的な家畜農家の管理者にとってその大事な動物と自らの健康を守る為にそれら動物の検査材料を採取することは彼等の利害意識にも一致した自然の日常行為であり従来からの自然な飼育作業の中に含まれることなのである。尤も野生生物の検査材料採取や輸出入生物や大型食肉牛や豚・鶏の飼育卸販売工場株式会社等の検査材料採取はその部門の担当者が責任持って実施して対応すべきである。
【0014】
この発明の一つは人と生物の共通感染症(人畜共通感染症・人獣共通感染症・動物由来感染症・Zoonosisを含む)検査材料採取収納保管移送器具キットを用いることによって、検査されるその動物達と意識交流と利害が一致している飼育者(飼い主或いは管理者)の家庭構成員が獣医のような専門知識はないが、その動物から簡単に検査材料を採取収納保管することができて的確に専門の検査所に移送できる器具キットシステムを発明することである。
【0015】
その為に、検査材料が採血等の専門知識や資格は必要ないが唾液・便・尿・体外寄生虫であるので検査材料を衛生的で簡単に採取ができて検査材料を乾燥変性させることなく的確に専門の検査所に移送するまでを保証する人と生物の共通感染症(人畜共通感染症・人獣共通感染症・動物由来感染症・Zoonosisを含む)検査材料採取収納保管移送器具キットを発明した。
【0016】
そこで、これらの多くの動物から採取された唾液・便・尿・体外寄生虫を中心にした検査材料を用いた専門の検査所による体内外の寄生虫や細菌等の微生物検査データはその動物の尿糖・尿蛋白・潜血・薬物検査データと同様にその動物のスクーリニング検査データとしてそれら動物の健康管理に役立つと共にその中の人と生物の共通感染症関連データが存在した場合には自動的にデータ集積されてその地域社会の公衆衛生学的・疫学的データとして利用できればそのデータは動物の専門家である獣医師からの報告データ情報同様の価値があり、その情報量は獣医師達からの情報件数の最低数倍から数十倍が期待できる。この人と生物の共通感染症に関する検査材料採取移送器具キットの検査システムを一般化すれば日本国の人と生物の共通感染症の公衆衛生・疫学情報マップから地球レベルの世界地図上に人と生物の共通感染症の動物レベルの確認症例とその件数を表すことができ、世界の公衆衛生・疫学的管理に非常に貢献することができる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
この発明の目的の一つは、近年地球的規模で感染地域の拡大が顕著で人類社会の重要問題に数えられてきている共通感染症の新しい発生とそれらの拡散状況を症例別と発生件数別に一目瞭然に解るようなデータ集積システムにすることである。
【0018】
その為には人間社会と深く関係して非常に近い存在であり元来は野生生物であったペットや家畜を中心にした共通感染症の、その動物との愛情交流さえあれば獣医学等の専門知識が無くても、その動物の検査材料を簡単に採取収納保管移送することができる生物検査材料採取収納保管移送器具キットを発明することである。
【0019】
その発明の基本は目的の動物の体内外寄生虫と細菌等微生物や薬物等を調べることのできる検査材料(例えば、唾液・便・尿・体外寄生虫等)を採取してそれら検体の乾燥・変性・漏出を防いで的確に専門の検査所に移送することである。
【0020】
その為には、検査材料である便の表層または深層部を採取器具で採取部位を擦過または差し込む様にして目的の箇所から便をその採取者に直接触れさせずに確実に採取した採取部位の検査材料である便を目的のスライドの所定の便塗抹収納部に塗抹後、その残りの検査材料が付着している便採取部位を細長い試験管状収納容器内に収納して取っ手蓋で密封して便の乾燥・変性・漏出を防止する。
【0021】
また検査材料である便を便塗抹収納部に塗抹したスライドの塗抹表面側を所定の透明カバーフィルムで封入密封する。このスライド標本をスライド標本乾燥防止湿潤移送容器内に成形されているスライド挿入レールに沿って収納してスライド標本乾燥防止湿潤移送容器蓋を閉じて容器内の湿潤室に保管する。
【0022】
更にまた、ペットや家畜動物の尿を尿吸い取り用スポンジに吸引採取する。この吸引採取方法は種々考えられるがペット動物の場合にはトイレシートを用いると便利である。この尿吸い取り用スポンジにもそのスポンジを支えて持つことができる取っ手蓋が付いている。その取っ手蓋を持って目的の検査材料である尿を吸引採取してそのスポンジ部を尿採取乾燥防止用容器内に収納してその取っ手蓋で密封して尿の乾燥防止をして検査材料を所定の専門検査所に移送する。この尿の検査対象は主にその動物の尿糖・尿蛋白・潜血と抗生剤やホルモン剤を含む薬物検査であるがこれらの検査材料採取作業はペットや家畜の飼育者(飼い主や管理者)の彼等の動物に対しての日常的世話の作業中に実施できる簡単な作業である。
【0023】
更にまた、ペットや家畜の飼い主や管理者の作業の中での口腔洗浄の一環でその動物の検査材料である唾液採取がある。この対象になる主な検査は口腔内の細菌学的検査であるが、この検査材料の所定の専門検査所までの保管移送には乾燥防止された密閉容器での移送が必要である。
【0024】
更にまた、ペットや家畜の飼い主や管理者のその世話作業があるがその中での毛並みや外皮の手入れの一環作業中での検査材料である体外寄生虫採取がある。この対象となる主な検査は体外寄生虫の確認分類とその寄生虫からの感染防止である。この検査材料の採取にはその動物の飼育者(飼い主や管理者)の手で摘み取るようなことはせずに、筒状の容器の中側中間にフィルター状の構造物を備えその前後の開口部に蓋が脱着できる体外寄生虫採取保管移送用の専用容器を用いて掃除機のチューブに装着してその動物の毛並み或いは外皮上を吸引採取する。
【0025】
この体外寄生虫採取保管移送容器は筒状または円錐台形状でその両開口部には密閉蓋が脱着可能に成形されており、その筒状または円錐台形状容器の中側中間にはフィルター状構造物が成形されている。その筒状容器の開口部の片方(円柱台形状容器の場合には狭く窄まり側)を掃除機のチューブ先端に装着してもう片方を動物の毛並み或いは外皮に接触させて其処に寄生している体外寄生虫を吸引採取してフィルター上に捕獲採取して両開口部の蓋を閉じて該体外寄生虫を収納保管移送する。
【0026】
これら各検査材料(唾液・便・尿・体外寄生虫等)収納保管容器の所定の専門検査所への移送には、それら検査材料の収納保管容器を収納できて一括移送可能な専門容器が用意されている。その中にはその検査材料を採取した動物の呼び名(通称)と種名や性別・年齢等とその飼い主或いは管理者名と住所等の属性が記載でき、またその検査材料を確認記載する検査依頼書とその検査を実施する専門の検査所名と住所が記載された宛名欄表紙が入っている。その他にこの人と生物の共通感染症の検査材料採取保管移送器具キットの使用法とこの検査システムを推奨指導する団体名または獣医及び医師団の記載欄等も載っている。
【0027】
これらの人と生物の共通感染症に関する検査データを集積して日本国或いは世界的地球的レベルでの集積データが例えば一ヶ月毎の定期的に特定施設に収集されてそれらデータを地図上に症例別とその件数別に表現することができればそれら感染症の拡散状況や人間社会への感染危険率を警告することができる。
【0028】
この様なデータは、『森林伐採や海の汚染や化石燃料の燃焼による自然破壊での炭酸ガスの増加と酸性雨と温暖化現象やフロン系ガスの放出とオゾンポールの拡大や地下水の多量なる汲み上げによる大地の塩害現象や広大で大量収穫の大農業生産での農地の疲弊と砂漠化や多量で広範囲な農薬散布と食品添加物や抗生剤・ホルモン剤の使用や人造生産ゴミの投棄と燃焼による環境攪乱物質の発生濃縮拡散や工業・家庭廃液による河川・湖沼・海・地下水の汚染と無責任な外国生物の輸出入または持ち込み持ち出しによる其処の生態系の破壊等』の人類破滅の大きな危険性を警告する人間社会文明の自然界への姿勢の在り方を正す客観的で正確な貴重な一つの情報を示すものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1から図2に示す如くに、日本国地図 B 及び世界地図 A 上に地球上の前記人と生物の共通感染症の発生症例別にその発生件数をグラフまたは色分けと形状分けや数値で表現1(図1・図2)できる発生分布図を作成できる該人と生物の共通感染症のデータ集積システム D を提案する。その為には、図3と図4に示す様な該人と生物の共通感染症の検体検査を実施する各地域の所定の専門検査所施設毎に、各家庭で飼育されているペットや家畜の飼育者(飼い主或いは管理者)の手で採取収納保管移送された、それら動物の検査材料(唾液 図18図19・便 図5乃至図14・尿 図16図17・体外寄生虫 図20乃至図24等)で分析判定された該検査報告書 C データを、人と生物の共通感染症関連の検査項目と結果2とその生物生体健康検査項目と結果3とに分類分析して、それら人と生物の共通感染症関連の検査項目と結果2の各集積データを、コンピュータEにより地域分類された集積データとして各県や国のデータ集積センターZに集中すると、日本国 地図B 及び世界地図A上にその各地域各国の人と生物の共通感染症に関するその発生症例と発生件数を、図1・図2に示すように、一目瞭然なデータ資料として表すことができる。
【0030】
その為には各地域各国のきめ細かい詳細なデータ集積システムが必要になる。このきめ細かい詳細なデータ集積システムとは採血や切除等の検査材料採取者がその経験知識や獣医資格を必要とする検査材料以外の試料(唾液図18図19・便図5乃至図14・尿図16図17・体外寄生虫図20乃至図24等)での検査調査が可能なデータが主なものではある。その検査データ集積の為の動物の検査材料採取収納保管移送者が、地球上の人類未到な原始林やジャングル奥地ではないが元来は野生動物でもあり現在は人間社会の中に奥深く入り込み人間と接触生活をしているペット或いは家畜からその飼育者(飼い主或いは管理者)が彼等の利害と必要性から動物の検査材料採取収納保管移送者であったならばその検査材料の採取収納集積力は従来の動物の取り扱いと医療技術を知っている獣医師やそれに携わる者達のみの集積力を最低数倍から数十倍以上を上回ることができで、その人と生物の共通感染症に関する多くの情報量は人間社会と動物社会の公衆衛生的・疫学的に多大に役立つ情報となり得る。
【0031】
この人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キットはペットや家畜の飼育者(飼い主或いは管理者)が愛情交流のあるその動物の検査材料を簡単に採取収納保管できる器具キットであるが、これは獣医師等の専門家が行っても良いしまたこの検査キットの検査情報以上の積極的検査情報得るために獣医師がその動物の採血及び切除等を行ってその動物を診断治療することもできるし、獣医師達専門家がそれらの情報を各県や国のデータ集積センターZに集中することもできる。
【0032】
ペットや家畜の飼育者(飼い主或いは管理者)はその動物の便・尿清掃・口腔洗・毛並み清掃等の日常的な世話をしている。その愛情ある動物の世話の中でのその検査材料(唾液図18図19・便図5乃至図14・尿図16図17・体外寄生虫図20乃至図24等)の採取の実施例について説明する。
【0033】
この人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キットを用いての動物の検査材料便採取法を、図5乃至図14について説明する。
図5で動物この図ではペットの犬 Fが排泄した便5(図5図6)の表層部分を取っ手蓋7aの付いた便採取器具7(図6)で擦過したり、または、便5の深層部分に便採取器具7(図6)を差し込んだりして目的の便の箇所の検査材料を採取する。
この時、図6(A)の如くに便採取器具7の先端部は、便の付着性を良くするために凹凸やスクリュウ状にしても良いし、図6(B)の如くに匙状の先端7bにしても良い。また、便5の一部分を、ピンセット6で挟持することもある(図6(A))。
【0034】
さらに、便鏡検用スライドグラスまたはフィルム8(図7)の所定の便塗抹収納部9に便採取器具7で採取された便5aを塗抹する。この時便採取器具取っ手蓋7aを手で持って塗抹進行方向に回転Yさせ、矢印X方向に移動させながら塗抹すると、綺麗に便5bが塗抹される。
【0035】
更にまた、図8に示す如く、便鏡検用スライドグラスまたはフィルム8に便を塗抹した残りの便が付着している便採取器具7を、集卵法検査の検査材料として、便乾燥防止容器10の湿潤室11に挿入収納し(図8(A)(C))、装着部10aに便採取器具取っ手蓋7aを装着して密閉する(図8(B)(D))。
【0036】
更にまた、図11(A)に示す如くにカバー透明フィルム12をカバー透明フィルムシート(台紙)12aから剥がして図11(B)、(C)、(D)に示すように、動物が排泄した便5から採取されて便鏡検用スライドグラスまたはフィルム8の塗抹収納部9に塗抹された便5bの表面側に貼り伸ばして封入してスライド標本8a作製する。このカバー透明フィルム12は、塗抹収納部9に塗抹収納された鏡検検査材料の乾燥変性及び漏出防止と光学顕微鏡での即時観察を可能にする。
【0037】
更にまた、図12図13に示す如くに図11で便を塗抹封入されたスライド標本8aを、所定のスライド標本乾燥防止湿潤移送容器13内に内側に突設されたスライド挿入レール13aに沿って収納する。このスライド標本乾燥防止湿潤移送容器13内部には湿潤布が蓋側13dや底部側13bにあり容器内部の湿潤度を保つ構造に成っている。
図14はこのスライド標本乾燥防止湿潤移送容器13の外形を示す。
図14(A)は容器13の本体の蓋側近くに突設された蓋掛け止め突起13fと蓋側の蓋部固持掛け止め部13eとでスライド標本乾燥防止湿潤移送容器13本体と蓋13cを固持密着させている。それに対して図14(B)はスライド標本乾燥防止湿潤移送容器13の本体がスライド標本乾燥防止湿潤移送容器蓋13cの内側に密着嵌合した挿入様式に成っている。図15は塗抹された便5bのスライド標本8aを顕微鏡 Gで 鏡検した寄生虫卵14の観察例である。
【0038】
更にまた、図16で動物この図ではペットの犬 H がトイレシート15上に排泄した尿16を、取っ手蓋17aが付いた尿吸い取り用スポンジ17で吸い取り採取して、図17で該尿16aを吸引した取っ手蓋17a付き尿吸い取り用スポンジ17を所定の尿採取乾燥防止用容器17bの湿潤室11内に挿入収納保管され、装着部17sに蓋17aを螺着して密封した状態で移送される。
【0039】
更にまた、図18で動物この図では唾液を採取されている猫 I の口腔内に取っ手蓋18a付き唾液採取用滅菌綿球或いはスポンジ18を差し入れて口腔内の唾液を吸い取り採取して、図19で該唾液を吸引した取っ手蓋18a付き唾液採取用滅菌綿球或いはスポンジ18を所定の唾液乾燥防止用容器18bの湿潤室11内に挿入収納保管し、装着部18sに取っ手蓋18aを螺着して密封された状態で移送される。
【0040】
更にまた、図20で動物この図では体外寄生虫を採取中の猫 J の毛並みの中の蚤やダニを専用の体外寄生虫採取容器21の吸引器具装着部側を掃除機(吸引器)19のチューブ19aにアダプター22を介して接続して、前記動物の毛並み乃至外皮の軽く当てて吸引濾過選別捕獲する。その時、その動物の体外寄生虫が採取容器21の吸引開口部21dから吸引採取されている状態の時に吸引開口部21d側の蓋21bを閉じて掃除機(吸引器)19を止めてから該体外寄生虫採取容器吸引器具装着部側の蓋21cを閉じて、体外寄生虫を吸引捕獲密閉して移送する。図21(A)は掃除機(吸引器)19とそのチューブ19aに接続するアダプター22や体外寄生虫採取容器21を示すが、図21(B)では、アダプター22が省略されている。
【0041】
更にまた、図22(A)は該体外寄生虫採取容器21の吸引開口部21d側の蓋21bと該体外寄生虫採取容器21の吸引器具装着部側の蓋21cを閉じた該体外寄生虫採取容器21の斜面図であり、同図(B)は同図(A)の両蓋を外したところの斜面図であり、図22(C )はその吸引開口部21d側の開口面積が、吸引器具装着部側の開口面積より広い形状の該体外寄生虫採取容器21の斜面図である。
【0042】
更にまた、図23はより多くの掃除機(吸引器)19のチューブ19aに前記体外寄生虫採取容器21を装着する為のアダプター22の斜面図であり、図24は該体外寄生虫採取容器21と該アダプター22と該掃除機(吸引器)19のチューブ19aとの関係を示した斜面図である。
【0043】
更にまた、図25はこの人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キットの検査所検査依頼・検査材料採取収納保管移送キット宛名記載カード23である。その反対側の面(裏面)は人と生物共通感染症検査依頼書24(図26)になっている。
【0044】
更にまた、図27に示す如くに、目的の動物の便塗抹スライド標本8aを収納保管された乾燥防止湿潤移送容器13Aと、便採取器具17に付着した便をその湿潤室に収納した便乾燥防止容器10Aと、尿検体をスポンジに含む乾燥防止用容器17Aと、唾液を吸収した滅菌綿球を収納した乾燥防止用容器18Aと、体外寄生虫を採取した吸引採取容器21Aが検査材料採取収納保管移送容器キットのキット収納容器底部25に収納整理してヒンジ部hを中心に開いたキット収納容器蓋部25aと人と生物共通感染症検査依頼書24である。
【0045】
更にまた、図28は図27とは異なるヒンジ部のないキット収納容器底部25とキット収納容器蓋部25aとは分離しているキット収納容器と図27の人と生物共通感染症検査依頼書24の裏面である検査所検査依頼・検査材料採取収納保管移送キット宛名記載カード23である。
【0046】
更にまた、図29は、図27や図28の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キットのキット収納容器25Aを、所定の人と生物の共通感染症の専門検査所の宛名23と依頼者名の記載欄24や検査材料採取法の注意点や説明書等の記載された移送宛名ケース(厚紙性の化粧箱)26に梱包されている。
【0047】
更にまた、図30のキット収納容器25Aは梱包されていないが、所定の人と生物の共通感染症の専門検査所の宛名23と依頼者名の記載欄24や検査材料採取法の注意点や説明書等の記載表紙がキット収納容器25Aの外側表面に糊付けされている。
【0048】
更にまた、図31と図32は同じキット収納容器25Aを表と裏から見た図であるが、図31は動物の検査材料採取が完了して各移送容器を整理収納したキット収納容器25Aに人と生物共通感染症検査依頼書厚紙カード24(裏は所定の人と生物の共通感染症の専門検査所の宛名と依頼者名の記載欄や検査材料採取法の注意点や説明書等の厚紙カード23)を記載して蓋として閉じているところの図である。
【0049】
更にまた、図32は図31のキット収納容器25Aを反対側からみた図である。故に図31の人と生物共通感染症検査依頼書厚紙カード24はキット収納容器25Aの内側に隠れて見えずに検査所検査依頼・検査材料採取収納保管移送キット宛名記載カード(所定の人と生物の共通感染症の専門検査所の宛名と依頼者名の記載欄や検査材料採取法の注意点や説明書等の厚紙カード23)が見えていてキット収納容器25Aの蓋部25aを兼ねている。
図33は図31と図32の側面図である。宛名と依頼書カードを兼ねた厚紙はキット収納容器底部25と一体に成形されている厚紙挿入挟持部25bに差し込む形式でキット収納容器底部25の蓋部25aの役目も兼ねて宛名注意説明書きカード23と検査依頼書カード24とキット収納容器25Aの蓋部25a の3役を兼ねている。
【0050】
この発明の実施例は、上記に限定されるものではなく、例えば、次のようにしても良い。
図34はこの発明の発明者の一人が既に意匠登録を済ませている固定移送容器(意匠登録第1070585号)であるが、図35に示すように、この容器の蓋部分に改良を加えて差し込み状の検査材料採取器具装着部13kを形成している。スライド標本乾燥防止湿潤移送容器13の円筒状本体の下端部には、湿潤布13bを収納するコニカル底部13gが設けられ、その上端部には、蓋13cのねじ部13jと螺合するねじ部(装着部)13hが設けられている。前記本体内には、その長手方向に伸びる複数のスライド挿入レール13aが設けられ、このレール13aによりスライド標本8は挟持されている。前記蓋13cの内面外周側には、シール部13jが設けられ、その中央部には装着部13kが設けられている。この容器13では、各採取器具の便採取器具7の根元7cを突球状にすれば、便採取器具取っ手蓋7aができ上がる。
図35は図12乃至図14のスライド標本乾燥防止湿潤移送容器の役目を兼ね、又、図36は図6乃至図8の便採取器具と便乾燥防止容器を兼ねることが出来る。
【0051】
更にまた、図37は装着部13kに図16・図17の尿吸い取り用スポンジ17の根元の尿吸い取り用スポンジ装着部17cを、突球状にして蓋部13cの装着部13kに固定すれば取っ手蓋17aができ上がり、尿採取乾燥防止用容器17bを兼ねることができる。
【0052】
更にまた、図38は13kに図18・図19の唾液採取用滅菌綿球18の根元の唾液採取用滅菌綿球またはスポンジ装着部18cを突球状にして蓋部13cに固定すれば、取っ手蓋18aができ上がり、唾液採取乾燥防止用容器18bを兼ねることができる。
【0053】
図39、図41、図43は検査材料採取乾燥防止用容器の形状を考慮して環境に良い素材(再生紙)と機能性を考えた『人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット』の他の実施例である。図40は図39のI−Iの断面図であり、図42は図41のII−IIの断面図であり、図44は図43のIII−IIIの断面図である。これらの図において、前記図と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
【0054】
これは体外寄生虫吸引採取容器21A以外は、本件発明者の一人の固定移送容器の蓋部の一部分を改良すると、形状や使い良さは異なるが、検査材料の採取者が検体に触れること無く、キット以外の器具を用いることなく、簡単に、衛生的に、検査材料を採取でき、その検査材料を保管移送容器に容易に収納できて衛生的に目的の所定の検査所に移送することができて似たような機能性のある複数の検査材料の採取収納保管移送容器を作製することができる。これは製品の製造コストを一段と下げることである。
図39、図40は、スライド標本乾燥防止容器13A、便乾燥防止容器10A、尿乾燥防止容器17A、唾液乾燥防止容器18Aが、互いに異なる形状をしている。
図41、図42は、便乾燥防止容器10A、尿乾燥防止容器17A、唾液乾燥防止容器18Aは同一形状の容器であるが、これらの容器とスライド標本乾燥防止容器13Aとは、異なる形状をしている。
図43、図44は、スライド標本乾燥防止容器13A、便乾燥防止容器10A、尿乾燥防止容器17A、唾液乾燥防止容器18Aは、互いに同一形状をしている。
【0055】
図9は便鏡検用スライドグラスまたはフィルムのいろいろである。
図9(A)は検査材料である便を採取して塗抹収納する一個の底面が、スライド表面から一方方向に順次傾斜してスライドの厚さ以内の凹み部分の形状の塗抹収納部9で、その彫り込み角度を鈍角9aに成形したスライドグラスまたはプラスチックボードやフィルムの上面に成形した鏡検観察用スライド器具の平面図と断面図9Aである。
図9(B)は検査材料である便を採取して塗抹収納する一個の底面が、スライド表面から一方方向に順次傾斜してスライドの厚さ以内の凹み部分の形状の塗抹収納部9でその彫り込み角度を直角9bに成形したスライドグラスまたはプラスチックボードやフィルムの上面に成形した鏡検観察用スライド器具の平面図と断面図9Aである。
図9(C)は検査材料である便を採取して塗抹収納する複数の底面が、スライド表面から一方方向に順次傾斜してスライドの厚さ以内の凹み部分の形状の塗抹収納部9で、その彫り込み角度を直角9bに成形したスライドグラスまたはプラスチックボードやフィルムの上面に成形した鏡検観察用スライド器具の平面図と断面図9Aである。
図9(D)は検査材料である便を採取して塗抹収納する一個以上の周囲の彫り込み角度を直角9bに形成した凹部の形状の塗抹収納部9を、スライドグラスまたはプラスチックボードやフィルムの上面に成形した鏡検観察用スライド器具の断面図9Aである。
【0056】
図10は、図9とは異なる便塗抹収納部9の径が1から2mm程度の大きさの小凹部9cが交互に成形したスライドグラス又はプラスチックボードやフィルムである。図10(A)では一個の便塗抹収納部を成形している。図10(B)では複数個の便塗抹収納部を成形している。図10(A)、(B)の各々の下図(図10(C)(D))は、その断面図である。
【0057】
この発明は上述のとおり、医学的または獣医学的専門知識や技術は専門家以外の素人にとっては恰も非常に難しく困難なもので、資格が無ければ一切その行為を実施してはならないと思っている人が多々いるが、資格が無くても出来て非常時には知っておくべき人命救助に関わる行為や本人の事や家族の事の場合には知っておくべきで実行しなくては成らないまたはすべき行為があるが、自分で飼育している動物の世話や手入れはその飼い主或いは管理者が直接に実行すべき行為である。この中にはその動物との意識の交流のない他人には如何なる獣医学のベテランでもその動物の飼い主や管理者には及ばない行為もある。即ち、動物の世話の一環作業に含まれる行為の延長線上で採取可能な検査材料採取はその動物の飼い主或いは管理者が一番安全に採取することができる。
【0058】
またこのペット或いは家畜の感染症に一番近くに居るのはそのペット或いは家畜の飼い主或いは管理者の家族である。彼等にとってのペット或いは家畜は家族の一員の様な愛或いは癒しの対象であるか家計の中心或いはその助けの大事な対象である。故に、そのペット或いは家畜の発病や健康状態は飼い主或いは管理者にとっては重大問題になることも多くまたその動物の人と生物の共通感染症(人畜共通感染症・人獣共通感染症・動物由来感染症・Zoonosisを含む)の感染は自分たちの健康と命の問題でもあり、時には彼等家畜管理者の家計または経営に直接に被害を受ける問題にもなる。その為に彼等は定期的に或いはその動物の健康状態によっては動物を獣医師に診せる為に獣医師の往診を頼むか動物を連れて行って診せて診断検査を受けている。即ち、ペット或いは家畜の飼い主或いは管理者は自分たちの愛或いは癒しの対象であり家計経営の財産でもあるペット或いは家畜を日常的に世話飼育をしていて定期的に獣医師に診せる事は苦痛ではなく自然の生活リズムの中での行為であり、その一環での動物の世話の中でその動物の健康チェックの為の検査材料の採取とその収納保管移送容器に入れて所定の検査所に移送することも苦痛のことではないのである。即ち、もしもその動物の健康チェックの為の素人でも採取できる簡単で衛生的な検査材料採取収納保管移送器具キットが存在してペットショップやペットフードショップやコンビニストアーやドラッグストアーや獣医病院等で販売されていたら、その動物の飼い主或いは管理者はそれらキットを積極的に購入して自分達の事のように簡単にその動物の検査材料を採取して検査依頼を所定の検査所に委託するのである。ましてやその検査キットが人と生物の共通感染症の検査項目をも主な目的にしている場合には一層のことである。
【0059】
また、人類による自然環境の破壊でその汚染や破壊数は森林・河川・海・地下水・空気・酸性雨・環境攪乱物質・塩害・砂漠化・放射能汚染・オゾンホール・温暖化・種の拡散と生態系の破壊等々と数えたら枚挙に遑が無い。これらは全部地球生命体の一種である人間が引き起こしたものであり、その利益は殆ど人類の一部の人間にしか享受されておらずに、ましてや人間以外の多くの種である地球生命体にとっては損害しか無くその報復の為か種々の異変が人間社会の中側まで起きつつあり、恰も全地球生命体の生命種を超えた種の存続を賭けた戦いでもあるかの様にも思える様相を呈しつつある昨今である。
この発明は、他の生命種の生活圏をも侵し続けての人間同士の戦争や経済社会の拡大に対する他生命種からの必然的防衛手段の一行動部隊として寄生生物や細菌微生物の宿主の拡大と乗換とでも言える『人と生物の共通感染症』に対する人間側に立っての一つの防衛手段としての『人と生物の共通感染症の感染寄生虫と細菌微生物情報収集データ集積システム』についてである。
【0060】
その『人と生物の共通感染症』に対する人間側に立っての一つの防衛手段としてのきめ細かい詳細な情報収集の為には、各共通感染症の治療方針や特効薬の開発も必要であるが、公衆衛生学的・疫学的情報である人間社会への拡散・接近情報の方が優先すると思われる。そこで、この『人と生物の共通感染症の感染寄生虫と細菌微生物情報収集データ集積システム』の提案特徴の根源はその情報収集(人と生物の共通感染症に対する検査材料の採取収納保管して移送キットを発送する)発信元が如何なる国家や宗教宗派や民族であろうとその人間社会の最小単位である家庭・家族であることである。この人間社会の最小単位である家庭・家族が『人と生物の共通感染症の感染寄生虫と細菌微生物情報収集データ集積システム』の情報収集・情報発信源に成れば如何なる生物学や獣医学や医学の専門家が集中して情報収集発信しても、その情報の収集発信数は何十から何千倍以上もの膨大な結果が期待できる。その為のこの『人と生物の共通感染症』の検査材料の採取・収納・保管・移送法を彼等のペットや家畜に愛情の交流があれば素人でも簡単に作業できるシステムキット化したのである。
【0061】
即ち、家庭で飼っている大事なペットや家畜に愛情持って接して世話をしている飼い主や管理者にとっては彼等の動物は愛情の対象であり動物にとっても自分自身に危害を与えずに守ってくれる安心できるお互いに気持ちの交流のある存在である。故にその動物の飼い主や管理者がその動物から検査材料を採取することは、動物に苦痛を与えたり技術的に困難な採取法で無い限り、他の何人よりもスムーズに安全確実に遂行できる作業である。故に『人と生物の共通感染症(人畜共通感染症・人獣共通感染症・動物由来感染症・Zoonosisを含む)検査材料採取収納保管移送器具キット』はそのキットの中の器具を用いるだけで、簡単安全に確実で衛生的に目的の動物から検査材料を採取収納保管でき且つ安全スムーズに所定の専門の検査所にその検査材料を収納保管した『移送容器』を移送できるのである。
【0062】
『移送容器』に収納管理されて『人と生物の共通感染症に関わる検査材料』を移送されてきた所定の専門検査所(施設)では的確に検査項目毎に検査分析をして、その『人と生物の共通感染症に関わる検査材料の移送容器』の販売ルート即ちこの飼い主或いは管理者の『移送容器』でもある『人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット』の購入ルートに因って検査結果報告書が返却されるルートが獣医師ルートか直接に飼い主或いは管理者に報告するかの二ルートあるが、その『人と生物の共通感染症に関する検査結果』は自動的に公衆学的・疫学的データとして所定の専門分析施設にデータの集積が実施される。
【0063】
この集積されたデータは定期的に世界地図上に(日本国としては日本地図上に)その人と生物の共通感染症の発生症例と発生件数データとして色分け形状分けしたグラフ化して表現・発表できる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】この発明の人と生物の共通感染症検査材料輸送器具キットを用いての社会の最小単位である家庭からの情報を多く含んだ地球レベルの人と生物の共通感染症の発生症例と件数の分布図である。
【図2】図1の日本国の分布地図である。
【図3】人と生物の共通感染症の検査報告書の一例である。
【図4】図3の人と生物の共通感染症の発生症例と件数のデータ集積インターネットシステムである。
【図5】ペットでもある犬の排便図である。
【図6】図6(A)は図5の便の検査材料を採取している図である。図6(B)は採取器具の先端部分が匙状である。
【図7】図6で採取した検査材料を所定のスライドグラス又はフィルムの便塗抹収納部に塗抹している図である。
【図8】図7でスライドの所定の便塗抹収納部に便を塗抹した残りの検査材料である便が付着したの便採取器具を所定の便乾燥防止容器に収納している図である。図8(A)は便乾燥防止容器に収納中の図である。図8(B)は収納後の図である。図8(C)は図8(A)とは別の収納容器に収納中の図である。図8(D)は図8(C)の収納後の図である。
【図9】図7のスライドグラス又はフィルムの図である。図9(A)は便塗抹収納部が一個でその深い部分に鈍角の切り込みがあり、底面は斜めに切 り込み部分に向けて深くなっている図である。図9(B)は便塗抹収納部が一個でその深い部分に直角の切り込みがあり、底面は斜めに切り込み部分に向けて深くなっている図である。図9(C)は便塗抹収納部が複数個でその深い部分に直角の切り込みがあり、底面は斜めに切り込み部分に向けて深くなっている図である。図9(D)は便塗抹収納部が一個から複数個でその周辺は直角の切り込みがあり、底面は傾斜をしておらずにスライド表面に対して平行になっている図である。
【図10】図9とは異なる便塗抹収納部の径が1から2mm程度の大きさの凹部が交互に成形したスライドグラス又はフィルムである。図10(A)は一個の便塗抹収納部を成形している。同(B)は複数個の便塗抹収納部を成形している。同(A)、(B)の各々の下図(同(C)(D)はその断面図である。
【図11】図11(A)はカバー透明フィルムをカバー透明フィルムシート(台紙)から剥がしている図である。同(B)はカバー透明フィルムをスライド標本の便塗抹収納部側表面に貼り封入している図である。同(C)はカバー透明フィルムをスライド標本の便塗抹収納部側表面に貼り封入した図である。同(D)はカバー透明フィルムで封入完了したスライド標本の平面図である。
【図12】図11(D)をスライド標本乾燥防止湿潤移送容器に収納している平断面図である。
【図13】図12のスライド標本の収納された乾燥防止湿潤移送容器とその蓋の平断面図と容器部分の断面図である。
【図14】図14(A)は図13の外平面図である。同(B)は他の形状の外平面図である。
【図15】図11(D)の顕微鏡観察図の一例図である。
【図16】犬の検査材料尿を尿吸い取り用スポンジで採取している一例図である。
【図17】図16の尿吸い取り用スポンジで吸い取られた検査材料尿を尿採取乾燥防止用容器収納している図である。
【図18】猫の検査材料唾液を唾液採取用滅菌綿球或いはスポンジで吸い取り採取している図である。
【図19】検査材料である唾液を吸引採取した唾液採取用滅菌綿球或いはスポンジを唾液乾燥防止用容器に収納している図である。
【図20】猫の体外寄生虫を採取している図である。
【図21】掃除機のチューブに体外寄生虫採取容器を装着している図である。
【図22】図21の体外寄生虫採取容器の構造及び形状を説明している図である。同(A)は開口部を蓋で閉じられた状態の体外寄生虫採取容器の斜面図、同(B)は開口部の蓋を開けた状態の体外寄生虫採取容器の斜面図、同(C)は広い体外寄生虫吸引開口部から狭い掃除機チューブ装着部両側の蓋を外した斜面図である。
【図23】図22の体外寄生虫採取容器を掃除機チューブに装着するためのアダプターの斜面図である。
【図24】図24(A)は体外寄生虫採取容器を図23のアダプターに装着した状態を示す斜視図、図24(B)は前記アダプターに掃除機チューブを連結した状態を示す斜視図である。
【図25】検査所検査依頼・検査材料採取収納保管移送キット宛名記載カードの平面図である。
【図26】人と生物共通感染症検査依頼書の平面図である。
【図27】検査材料採取収納保管移送容器キットのキット収納底部と蓋部と人と生物共通感染症検査依頼書の図である。
【図28】他の形状の検査材料採取収納保管移送容器キットのキット収納底部と蓋部と人と移送キット宛名記載カードの図である。
【図29】他の形状の検査材料採取収納保管移送容器キットのキット収納底部と蓋部とそれを再度収納する厚紙箱状容器の縦断面図である。
【図30】図29の形状で検査材料採取収納保管移送容器キットのキット収納底部と蓋部の外側に移送キット宛名記載カードが貼られている様式の側面図である。
【図31】他の形状様式の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送容器キットのキット収納底部の蓋部を兼ねた厚紙(内側の検査依頼書カード)の図である。
【図32】図31の形状様式の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送容器キットを裏返した図で、キット収納底部の蓋部を兼ねた厚紙(外側の検査所宛名記載カード)の図である。
【図33】図31と図32の側面図である。
【図34】この発明者の一人が既に意匠出願登録している移送容器の側面図である。
【図35】図34の蓋部を改良した容器を使用したスライド標本乾燥防止湿潤移送容器の正面図である。
【図36】図35の蓋部に便採取器具を取り付けた形状の便採取器具と便乾燥防止容器である。
【図37】図36の蓋部に尿吸い取り用スポンジを取り付けた形状の尿採取乾燥防止用容器である。
【図38】図37の蓋部に唾液採取用滅菌綿球またはスポンジを取り付けた形状の唾液乾燥防止用容器である。
【図39】スライド標本乾燥防止容器13A、便乾燥防止容器10A、尿乾燥防止容器17A、唾液乾燥防止容器18Aが、互いに異なる形状をしている、人畜共通感染症採取収納保管移送器具キットを示す平面図である。
【図40】図39のI−I線断面図である。
【図41】便乾燥防止容器10A、尿乾燥防止容器17A、唾液乾燥防止容器18Aは同一形状の容器であるが、これらの容器とスライド標本乾燥防止容器13Aとは、異なる形状をしている、人畜共通感染症採取収納保管移送器具キットを示す平面図である。
【図42】図41のII−II線断面図である。
【図43】スライド標本乾燥防止容器13A、便乾燥防止容器10A、尿乾燥防止容器17A、唾液乾燥防止容器18Aは、互いに同一形状をしている、人畜共通感染症採取収納保管移送器具キットを示す平面図である。
【図44】図43のIII−III線断面図である。
【符号の説明】
【0065】
1 人と生物の共通感染症発生症例と件数マーク
2 人と生物の共通感染症検査項目と結果
3 生物生体健康検査項目と結果
4 獣医病院または獣医大学紹介欄
5 便
5a 採取された便
5b 塗抹された便
6 ピンセット
7 便採取器具
7a 便採取器具取っ手蓋
7b 匙状先端部
8 便鏡検用スライドグラスまたはフィルム
8a 便塗抹スライド標本
9 便塗抹収納部
9a 収納部の鈍角な切り込み
9b 収納部の直角な切り込み
10 便乾燥防止容器
10A 便採取器具に付着した便をその湿潤室に収納した便乾燥防止容器
11 湿潤室
12 カバーフィルム
12a カバーフィルムシート(台紙)
13 スライド標本乾燥防止湿潤移送容器
13a スライド挿入レール
13b 容器部湿潤布
13c スライド標本乾燥防止湿潤移送容器蓋
13d 蓋部湿潤布
13e 蓋部固持掛け止め部
13f 蓋掛け止め突起
13g コニカル底部
13h 本体ねじ部
13i 蓋側ねじ部
13j 蓋側シール部
13k 採取器具装着部
13A 便塗抹スライド標本を収納した乾燥防止湿潤移送容器
14 寄生虫卵例
15 トイレシート
16 尿
16a スポンジに吸い取られた尿
17 尿吸い取り用スポンジ
17a 尿吸い取り用スポンジ取っ手
17b 尿採取乾燥防止用容器
17A 尿検体をスポンジに含む乾燥防止用容器
18 唾液採取用滅菌綿球またはスポンジ
18a 綿球用取っ手蓋
18b 唾液採取乾燥防止用容器
18A 唾液を吸収した滅菌綿球を収納した乾燥防止用容器
19 掃除機
19a 掃除機チューブ
20 人の手
21 体外寄生虫吸引採取容器
21a フィルター
21b 体外寄生虫採取容器吸引開口部側蓋
21c 体外寄生虫採取容器吸引器具装着部側蓋
21d 体外寄生虫採取容器吸引開口部
21A 体外寄生虫を採取した吸引採取容器
22 アダプター
22a 体外寄生虫採取容器装着口
22b 吸引器具装着部
23 検査所検査依頼・検査材料採取収納保管移送キット宛名記載カード
24 人と生物共通感染症検査依頼書
25 検査材料採取収納保管移送容器キットのキット収納底部






25a 蓋部
25b 厚紙挿入挟持部
25A キット収納容器
26 移送宛名ケース
26a 移送宛名ケース蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に、動物を飼っている飼育者が用いる、動物用の検査材料採取収納保管移送器具キットであって;
前記動物の検査材料を採取する採取手段と、前記採取した検査材料の乾燥変性を防止する収納保管手段と、前記収納保管手段を専門の検査所に移送する移送手段と、を備え、
獣医師と同等の専門知識や資格の無い前記飼育者でも取り扱えるとともに、該飼育者がその検査材料に直接触れることなく、衛生的で、簡単に、採取収納保管ができることを特徴とする人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項2】
目的の動物の検査材料である便を採取して塗抹収納する一個以上の凹部または底面が、スライド表面から一方方向に順次傾斜してスライドの厚さ以内の凹み部分の形状の塗抹収納部を、スライドグラスまたはプラスチックボードやフィルムの上面に成形した鏡検観察用スライド器具、を備えていることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項3】
上記鏡検観察用スライド器具を用いてスライド標本を作製するにおいてその鏡検観察用スライド器具の上面に成形された一個以上の凹部または底面が、スライド表面から一方方向に順次傾斜してスライドの厚さ以内の凹み部分の形状の塗抹収納部に塗抹収納された鏡検検査材料の乾燥変性及び漏出防止と光学顕微鏡での即時観察を可能にするための透明フィルムに接着性を持たした接着カバーフィルムを、該鏡検観察用スライド器具の該上面全域或いは一部分に貼り合わせてスライド標本を作製できる接着カバーフィルム、を備えていることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項4】
上記鏡検観察用スライド器具を接着カバーフィルムでシール密閉したスライド標本を移送する際、該スライド標本の該接着カバーフィルムでシール密閉された検査材料である便の乾燥と漏出を確実に防止するため、容器内部にスライド挿入レールを備えて容器内部の湿度を保つための湿潤布を容器内部に設けたスライド標本乾燥防止湿潤移送容器、を備えていることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項5】
人と生物の共通感染症検査データ集積システムの緻密なデータ収集力を確実に高め採取器具の成形コストの経費を下げるために、その検査材料である便と尿と唾液の密閉採取収納保管移送を実施する検査材料の採取方法を容易で衛生的で確実に実施しできる検査材料採取器具の湿度を保つための湿潤布を内部に備えた容器の成形形状を、該容器の取っ手蓋部に嵌合固定させる検査採取器具以外の部分を、同一な単純な構造にした検査材料採取器具容器、を備えていることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項6】
上記の検査材料採取器具容器の便以外の液状検体である尿と唾液の検査材料採取器具をスポンジや綿球の毛細現象の自然吸収力を利用したことを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キットの検査材料採取器具容器。
【請求項7】
検査材料採取器具として筒状または円錐台形状の容器の中程内部に吸引されてきた細かい毛髪毛根や体外寄生虫を濾過捕獲するフィルター構造を備え、該筒状または円錐台形状の容器の吸引器装着部を既製の電気掃除機のチューブ先端装着部分に装着連結し、体外寄生虫吸引開口部を前記動物の毛並み或いは外皮に軽く当てて使用する吸引開口部側と吸引器装着部側を密閉することができる蓋を設けている毛髪毛根及び体外寄生虫吸引採取容器、を備えていることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項8】
人と生物の共通感染症検査データ集積システムの緻密なデータ収集力を確実に高める為に、予め、『人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット』、として素人でも該検査材料を容易に衛生的で確実に採取収納保管できる密閉検体容器と検査依頼書が整理収納され、外周に移送宛名書き欄を持つ移送容器を用意して検査料・配送集配料込みの価格で販売して、該検査材料を採取収納保管した密閉検体容器を再度収納して容易に所定の専門検査所まで移送できる移送容器、を備えていることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項9】
人と生物の共通感染症検査データ集積システムの緻密なデータ収集力を確実に高める為に、『人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット』の該検査材料を容易に衛生的で確実に採取収納保管した密閉検体容器を、再度収納して容易に所定の専門検査所まで移送できる検査依頼書と移送宛名書き面が裏表に成って、その移送容器の蓋部分を兼ねている移送容器、を備えていることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項10】
人と生物の共通感染症検査データ集積システムの緻密なデータ収集力を確実に高める為に、『人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット』の該検査材料を容易に衛生的で確実に採取収納保管した密閉検体容器を再度収納して容易に所定の専門検査所まで移送できる検査依頼書と移送宛名書き面が裏表に成って、移送宛名書き面側はラベルシート状に成っていて、裏側の検査依頼書シート台紙から剥がすと、移送容器の蓋部分に貼り付けることができる移送容器、を備えていることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項11】
前記動物の検査材料が、便、尿、唾液、又は、体外寄生虫であることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項12】
前記採取手段が、便採取器具、尿吸い取り用スポンジ、唾液採取用滅菌綿球或いはスポンジ、又は、体外寄生虫吸引採取容器であることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項13】
前記収納保管手段が、便塗抹スライド標本と便採取乾燥防止容器、尿採取乾燥防止容器、唾液採取乾燥防止容器、又は、体外寄生虫吸引採取容器であることを特徴請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項14】
前記移送手段が、スライド標本乾燥防止湿潤移送容器、又は、キット収納容器であることを特徴とする請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キット。
【請求項15】
人と生物の共通感染症検査データ集積システムの緻密なデータ収集力を確実に高める為に、請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キットで検査依頼された検査報告書の中で、人と生物の共通感染症に関する報告結果で陽性報告がでた場合には、自動的にその陽性データは集積統計されて、その動物のより詳細な検査診察治療が必要な場合には、その動物の飼育者の近辺の獣医病院を紹介することを特徴とする人と生物の共通感染症検査データ集積システム。
【請求項16】
請求項1記載の人と生物の共通感染症検査材料採取収納保管移送器具キットを動物の飼育者が入手する行程と、
前記キットを用いて飼育者が、動物の検査材料を採取収納保管し、専門の検査所に移送する行程と、
前記専門の検査所で前記検査材料を検査し検査データを作成する行程と、
前記検査データに基づき前記飼育者に検査結果を報告すると共に、人と生物の共通感染症が陽性の場合には、該陽性データを集積統計センターに送出する行程と、
を備えていることを特徴とする人と生物の共通感染症データ集積システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公開番号】特開2007−240423(P2007−240423A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−65734(P2006−65734)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(595017665)
【出願人】(505437859)
【Fターム(参考)】