説明

人体に害を及ぼす巨大魚の撃退器

【目的】 作業中、又は遊泳中に人に危害を加える巨大魚から身体を守るために、これを駆遂する器具を提供する。
【構成】 巨大魚が疑似魚にかみついた時、その衝撃圧力により疑似魚に仕掛けた火薬が爆発する。

【考案の詳細な説明】
(0001)
(産業上の利用分野)
この考案は、火薬を利用した巨大魚撃退に関するものである。
(0002)
(従来の技術)
肉や魚を餌にした、釣針漁法であった。
(0003)
(考案が解決しようとする課題)
これは、次の様な欠点があった。
(イ) 巨大魚をつるため、釣針に餌をつけて待っていても、仲々喰いつかない待時間が長い。
(ロ) 食用小魚を釣つている時は、突然巨大魚があらわれても、この巨大魚を釣る用意がない。
(ハ) 巨大魚の中には、釣船や水泳中の人間を襲撃してくる習性がある、誠に危険である。
(ニ) 仮に襲撃されても、自分自信を守る手段が何もない。
本考案は、これらの欠点を除くために、考えられたものである。
(0004)
(課題を解決するための手段)(図1)
(イ) 基本台(1)の左右に外枠(2)を設ける、この外枠(2)と中枠(5)を接続するために、中枠上部支え(4)を接続します。
(ロ) 次に中枠(5)の中心最下部に撃心棒(10)が入る穴をあけて置きます、この撃心棒(10)には左右の衝撃リード横棒(9)と接続し、左右の各支点(19)によるテコ運動を応用している。
(ハ) 又この左右の衝撃リード横棒(9)には、左右衝撃リード縦棒(8)と左右衝撃リード板(7)が接しています。
(ニ) 中枠(5)の中には、心管(15)のついた発射弾(14)が入る様になっている。
(ホ) 発射弾(14)が中枠(5)に挿入されると、キヤツプ(16)でおおい、キヤツプ止金具(17)で締められる。
(ヘ) 更に安全の点から、撃心棒(10)には安全ピン(11)安全ピン止金具(12)が接続してある。
(ト) 他方、本考案には別途に自動前進装置を組み込んで、水面上を除々に進む様になっている(図3)
(チ) それは基本台(1)に電池箱(A1)電池スイツチ(A2)が接続されており、電池スイツチ(A2)とモータ(A3)ギア(A4)が、接続してある。
(リ) この動力をギア(A5)羽根軸(A6)水車型羽根(A7)と接続している。
(ヌ) 外装として、疑似魚(B1)を、内部装置にかぶせる。(図4)
(ル) 外装をかぶせる時、内部に発泡スチロール(B2)の浮袋、及び重り(B3)を接続して、内外の調和をはかっている。
本考案は、以上の様な構成よりなる、人体に害を及ぼす巨大魚の撃退器である (0005)
(作用)
(イ) 巨大魚がこの疑似魚にかみついた時、その衝撃圧力を衝撃リード板(7)が受けて、それを衝撃リード縦棒(8)衝撃リード(9)とリレーし、支点(19)のテコ作用による撃心棒(10)を持ち上げて、心管(15)を打撃する。
(ロ) 心管(15)は、内部火薬に点火し、発射弾(14)が突出する。
(ハ) 発射弾(14)の突出は、巨大魚の口中傷害をなし撃退する。
(0006)
(実施例)
本案の実施例について説明する。
(イ) 巨大魚が物体にかみついた時の圧力をリード板・リード棒を通し、心管を発火させ発射弾を発射し、巨大魚の口中傷害を負わせる。
(ロ) 更に発射装置として導火線を用いて火薬を爆発させてもよい。
(0007)
(考案の名称)
(イ) 本考案は、推進装置を装備しているので、恰も生きる動物に見えて、巨大魚を誘発でき、待時間も少なく、早い効果が期待できる。
(ロ) 本装置の疑似装置の外観を、魚の外鳥や其の他の物に作り変えられるので巨大魚誘引に便利。
(ハ) 又釣漁中の船に体当りしてくる巨大魚がある時、保管してある疑似魚(本考案)を即与えて、巨大魚を攻撃できる。
(ニ) この装置利用で、発射弾を爆発させ巨大魚に傷害を与え、人体にかかる災害を防ぎ、人命救助できる。
(ホ) 更に、海水浴場に巨大魚の出現が心配されている今日、ネツトの対策と併せて、外洋に本考案装置が、人命の安全確保につながる。
【図面の簡単な説明】
(図1)本考案の請求項1の場合の断面図。
(図2)本考案の請求項2の場合の断面図。
(図3)本考案の内部前進装置の斜視図。
(図4)本考案の外装疑似魚の断面図。
(図5)本考案の外装疑似魚の立体図。
(符号の説明)
1 基本台 11 安全ピン
2 外枠 12 安全ピン止金具
3 外枠止金具 13 発射弾アゴ
4 中枠上部支え 14 発射弾
5 中枠 15 心管
6 中枠下部支え 16 キヤツプ
7 衝撃リード板 17 キヤツプ止金具
8 衝撃リード縦棒 18 衝撃リード横棒ガード
9 衝撃リード横棒 19 支点
10 撃心棒

【実用新案登録請求の範囲】
(請求項1) 外部から加わる圧力を、衝撃リード板(7)で受けて、心管(15)を打撃する行程は、撃心棒(10)の方向と逆方向になつている装置。(図1)
(請求項2) 外部から加わる圧力を、衝撃リード板(7)で受けて、心管(15)を打撃する行程は、撃心棒(10)の方向と同じ方向になつている装置。(図2R>2)
(請求項3) 本装置の疑似魚(B1)は、内部装置に関係なく、自由に外装を鳥又は其の他の物に変えられる。(図4)
(請求項4) 本考案は、発射弾(14)の爆発力を利用して巨大魚に傷害を与え、撃退又は駆遂する。(図1R>1)
(請求項5) 本案は、水面上を除々に前進する事が出来る様に、ギア(A4)(A5)が組み込んである。(図3)

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】実開平6−9486
【公開日】平成6年(1994)2月8日
【考案の名称】人体に害を及ぼす巨大魚の撃退器
【国際特許分類】
【出願番号】実願平4−62751
【出願日】平成4年(1992)7月8日
【出願人】(592070225)