説明

人型バルーンおよびバルーンセット

【課題】人形用下着類などの衣類を展示するのに適した人型バルーンを提案すること。
【解決手段】人型バルーン2に空気を吹き込み膨張させ、膨張させた人型バルーン2に人形用のブラジャー4およびショーツ5を着せ、この状態で展示する。あるいは、人型バルーン2を収納用バルーン3の収納部31に入れ、収納用バルーン3に空気を吹き込み膨張させ、ブラジャー4およびショーツ5を着せた人型バルーン2を、膨張した収納用バルーン3によって周りから押し付けて、その収納部31内に保持した状態を形成する。この状態が形成された収納用バルーン3を展示場所に立てる。人形用衣類は人型バルーンに着せてあるので、全体を見ることができ、また、着用した立体的な状態で見ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人型バルーンに、ブラジャー、ショーツなどの人形用衣類、装飾用衣類、展示用衣類を着せ、この状態で、これらのバルーン用衣類の展示、販売などを行うバルーンセットに関する。
【背景技術】
【0002】
着せ替え人形などの人形の衣類、例えば、ブラジャー、ショーツなどの下着類は、一般に、箱詰めで販売されている。このため、全体の形状、実際に人形に着用させた状態が分からないという不便さがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、人形の下着類などを展示するために、市販の小物入れ用のバルーンを用いることが考えられる。小物入れ用のバルーンは、空気を吹き込むと膨張可能な二重構造の透明な可撓性シートを二つ折りにし、これらの間に、小物収納部が形成された構造となっている。また、空気を吹き込むための空気吹き込み部は、バルーン外部に露出した部分と、バルーン内部に所定長さだけ挿入されている部分を備えた二枚重ねの可撓性シート片の間にストロー差込通路が形成された構造となっている。
【0004】
この構造のバルーンの小物収納部に、人形の下着類、例えば、ブラジャーおよびショーツを入れ、空気吹き込み部にストローを差し込んで手動式のポンプなどを用いて空気を吹き込むと、二重構造の可撓性シートが膨張し、小物収納部に入れたブラジャーおよびショーツが両側から押し付けられた状態になる。
【0005】
しかしながら、バルーンを用いて人形の下着類などを販売、展示する場合には、空気圧によって下着類が押しつぶされた状態になり、着用状態の立体的な形状を知ることができない。
【0006】
一方、人形用衣類に限らず、その他の衣類を展示販売する場合にも、同様な不便さがある。また、衣類を室内装飾用として用いる場合にも同様である。
【0007】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、バルーンを用いて、人形用衣類、装飾用衣類、展示用衣類などの衣類を適切な状態で展示することのできる人型バルーンおよびバルーンセットを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、衣類、装飾品、装身具を展示するために用いる展示具として、空気を吹き込んで膨張させると人形の胴部形状を呈する人型バルーンを利用するようにしている。この人型バルーンの空気吹き込み口には、吹き込まれた空気が外部に漏れないように逆止弁機能が備わっている。人型バルーンに付けて展示することにより、衣類、装飾品、装身具などの展示品の全体を見せることができる。また、衣類の場合には着用した立体的な状態で展示することができる。
【0009】
ここで、本発明の人型バルーンは、
人形の胴部の輪郭形状に対応する輪郭形状の二枚の可撓性シートを重ねて、それらの外周縁を気密状態に接合してバルーン本体が形成されており、
当該バルーン本体は、空気を吹き込んで膨張させると人形の胴部形状を呈するものであり、
当該バルーン本体には、積層接着した二枚の可撓性シート片の間に所定長さのストロー差込通路が形成されている空気吹き込み部が取り付けられており、
この空気吹き込み部は、その一端がバルーン本体から外部に露出し、残りの部分がバルーン本体の内部に挿入されており、
外部に露出している空気吹き込み部のストロー差込通路の端が空気吹き込み口とされ、
内部に挿入されている空気吹き込み部のストロー差込通路が、吹き込まれた空気によって押しつぶされることにより逆止弁機能を発揮する部分となっていることを特徴としている。
【0010】
膨張させた状態の人型バルーンに着用させることのできる大きさの人形の衣類、装飾用衣類、展示用衣類などのバルーン用衣類を用意しておけば、人型バルーンにこれらのバルーン用衣類を着せた状態でこれらの衣類を展示、販売できる。また、室内装飾品、置物として、室内などを飾ることもできる。
【0011】
このようにすれば、衣類の全体を見せることができ、また、着用した立体的な状態で衣類を見せることができるので、視覚効果、展示効果が高まる。例えば、人型バルーンを透明な素材、パステルカラーの素材などから形成しておけば一層効果的である。
【0012】
次に、本発明のバルーンセットは、
上記の人型バルーンとバルーン用衣類の組み合わせと、
収納用バルーンとを有し、
収納用バルーンは、膨張させた人型バルーンを収納するためのものであり、
収納用バルーンは、人型バルーンを収納するための収納部と、空気を吹き込むための空気吹き込み口とを備え、この空気吹き込み口には、吹き込まれた空気が外部に漏れないように逆止弁機能が備わっており、
当該収納用バルーンは透明な素材から形成されており、
空気を吹き込み膨張させた人型バルーンを収納用バルーンの収納部に入れ、当該収納用バルーンに空気を吹き込み膨張させると、人型バルーンが周りから膨張した収納用バルーンによって押し付けられて、収納部内に保持された状態が形成されることを特徴としている。
【0013】
ここで、収納用バルーンは、空気を吹き込み膨張させると自立可能な立体形状になることが望ましい。
【0014】
また、収納用バルーンとしては、長方形輪郭の二枚の可撓性シートを重ね合わせて、それらの外周縁を気密状態に接合し、これら二重の可撓性シートを、その長辺方向の中心位置において短辺方向に延びる折り曲げ線に沿って二つに折り畳み、折り畳まれた左右の長辺縁を相互に接合することにより、双方の短辺縁の側が開口している収納部が形成されており、一方の短辺縁に、積層接着した二枚の可撓性シートの間に所定長さのストロー差込通路が形成されている空気吹き込み部が取り付けられているものを用いることができる。
【0015】
この場合にも、空気吹き込み部として、その一端が収納用バルーンから外部に露出し、残りの部分が収納用バルーンの内部に挿入されており、外部に露出している空気吹き込み部のストロー差込通路の端が、空気吹き込み口であり、内部に挿入されている空気吹き込み部のストロー差込通路が、吹き込まれた空気によって押しつぶされることにより逆止弁機能を発揮する部分となっているものを用いることができる。
【0016】
次に、本発明は上記のバルーンセットを用いた衣類の展示方法であって、
人型バルーンに空気を吹き込み膨張させ、
膨張させた人型バルーンにバルーン用衣類を着せ、
バルーン用衣類を着せた人型バルーンを収納用バルーンの収納部に入れ、
この状態で、収納用バルーンに空気を吹き込み膨張させ、
バルーン用衣類を着せた人型バルーンを、膨張した収納用バルーンによって周りから押し付けて、その収納部内に保持した状態とし、
この状態が形成された収納バルーンを展示場所に置き、人型バルーンに着せたバルーン用衣類を展示することを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、膨らませた人型バルーンに、販売用、展示用、装飾用の衣類を着せるようにしている。人型バルーンに着用させることにより、衣類の全体を見せることができ、また、衣類を着用した立体的な状態で見せることができる。よって、衣類の視覚効果、展示効果、装飾効果を高めることができる。
【0018】
また、本発明では、衣類を着せた人型バルーンを、収納バルーンに入れて当該収納用バルーンを膨らませ、この状態で展示している。衣類は人型バルーンに着せてあるので、単にバルーン内に入れて展示する場合とは異なり、収納用バルーンを膨らませて周りから空気圧で押し付けても、平面状に押しつぶされることなく、立体的な着用状態に保持される。また、人型バルーンに着せた状態で展示するので、箱詰めで展示する場合に比べて、実際に着せた状態で展示できるという利点がある。
【0019】
また、膨らませた状態において自立可能な収納用バルーンを用いれば、そのまま、展示場所に立てておくことができるので、便利である。
【0020】
さらに、購入客は、展示状態のままで衣類を購入し、これを持ち帰り、そのまま自宅などにおいて、室内装飾品として置いておくこともできる。
【0021】
さらには、人型バルーンおよび収納用バルーンから空気を抜き、扁平状態に戻すと、場所をとらず収納できるので便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したバルーンセットの実施の形態を説明する。なお、以下の説明においては、人形用下着の展示用に人型バルーンを用いているが、本発明は人形用下着に限定されるものではなく、その他の展示用衣類、装飾用衣類などを用いる場合にも同様に適用可能なことは勿論である。また、衣類に限らず、各種の装飾品、ネックレスなどの装身具などを展示するために用いることも可能である。
【0023】
図1(a)は、本発明を適用したバルーンセットを用いて人形の下着類を展示した状態を示す斜視図であり、図1(b)は、そのb−b線で切断した部分を示す縦断面図である。バルーンセット1は、人型バルーン2と、収納用バルーン3と、人型バルーン2に着せた展示販売用の人形のブラジャー4およびショーツ5との組み合わせから構成されている。
【0024】
人型バルーン2は、空気を吹き込んで膨張させると人形の胴部形状を呈するものであり、収納用バルーン3は膨張させた人型バルーン2を収納するためのものである。人型バルーン2の空気吹き込み口21には、吹き込まれた空気が外部に漏れないように逆止弁機能が備わっている。収納用バルーン3は、人型バルーン2を収納するための収納部31と、空気を吹き込むための空気吹き込み口32とを備え、この空気吹き込み口32にも、吹き込まれた空気が外部に漏れないように逆止弁機能が備わっている。
【0025】
空気を吹き込み膨張させた人型バルーン2を、膨張させる前の収納用バルーン3の収納部31に入れ、当該収納用バルーン3に空気を吹き込み膨張させると、人型バルーン2が周りから膨張した収納用バルーン3によって空気圧により押し付けられて、収納部31内に保持された状態が形成される。
【0026】
人型バルーン2の素材としては、透明な素材、あるいは、黒、ピンクなどに着色された素材を用いることができる。収納用バルーン3の素材としては透明な素材を用いることができる。
【0027】
図2(a)〜(d)は、膨張させる前の人型バルーンを示す平面図および断面図、並びに、膨張後の人型バルーンを示す斜視図および断面図である。人型バルーン2は、人形の胴部の輪郭形状に対応する輪郭形状の二枚の可撓性シート22、23を重ねて、それらの外周縁24を気密状態に接合したものである。これら可撓性シート22、23の外周縁24のうち、当該人型バルーン2における人形の首に対応する上端縁部分24aには、空気吹き込み部25が取り付けられている。
【0028】
この空気吹き込み部25は、細長い長方形の二枚の可撓性シート片26、27が積層接着され、これらの間に、一定幅のストロー差込通路28が形成された構成となっている。この空気吹き込み部25の先端部25aは人型バルーン2の上端縁部分24aから外部に露出し、残りの部分25bは人型バルーン2の内部2aに挿入されている。外部に露出している空気吹き込み部25のストロー差込通路28の端が空気吹き込み口21である。また、内部に挿入されている空気吹き込み部25のストロー差込通路の部分25bは、内部2aに吹き込まれた空気の圧力によって押しつぶされることにより逆止弁機能を発揮する部分となっている。
【0029】
図3(a)〜(d)は、膨張させる前の収納用バルーンを示す平面図および断面図、並びに、膨張後の収納用バルーンの斜視図および断面図である。収納用バルーン3は、細長い長方形の二枚の可撓性シート33、34を重ね合わせて、それらの外周縁35を気密状態に接合し、これら二重の可撓性シート33、34を、その長辺方向の中心位置において短辺方向に延びる折り曲げ線に沿って二つに折り畳み、折り畳まれた左右の長辺縁部分36a、36bを相互に接合した構成となっている。二つに折り畳まれた二重の可撓性シート33、34の間には、それらの短辺縁36c、36dが開口している収納部31が形成されている。
【0030】
また、一方の短辺縁36cの隅には空気吹き込み部37が取り付けられている。この空気吹き込み部37は、細長い長方形の二枚の可撓性シート片38a、38bが積層接着され、これらの間に、一定幅のストロー差込通路38cが形成された構成となっている。この空気吹き込み部37の先端部37aは収納用バルーン3の短辺縁36cから外部に露出し、残りの部分37bは収納用バルーン3の内部3aに挿入されている。外部に露出している空気吹き込み部37のストロー差込通路38cの端が空気吹き込み口32である。また、内部に挿入されている空気吹き込み部37のストロー差込通路の部分37bは、内部3aに吹き込まれた空気の圧力によって押しつぶされることにより逆止弁機能を発揮する部分となっている。
【0031】
次に、人形用下着類の販売用のバルーンセット1を用いた人形用衣類の展示方法を説明する。まず、図2(a)、(b)に示す扁平状態の人型バルーン2に空気を吹き込み、図2(c)、(d)に示すように、人形の胴部形状を呈するように膨張させる。空気の吹き込みは、図2(a)、(b)に想像線で示すように、ストロー6を空気吹き込み部25のストロー差込通路28に差し込み、手動ポンプなどを用いて行う。人型バルーン2が膨らんだ後にストロー7を引き抜くと、図2(d)に示すように、内圧によってストロー差込通路28が押しつぶされて空気が外部に漏れることが無い。
【0032】
この後は、図4(a)の斜視図に示すように、膨らませた人型バルーンに人形用のブラジャー4およびショーツ5を着せる。
【0033】
しかる後に、図4(b)に示すように、人型バルーン2を、膨らませる前の扁平な収納用バルーン3の収納部31に入れる。この状態で、収納用バルーン3に空気を吹き込み膨張させる。この場合にも、図4(c)に示すように、収納用バルーン3の空気吹き込み部37のストロー差込通路38cにストロー6を差し込み、手動ポンプなどを用いて収納用バルーン3に空気を吹き込む。十分な量の空気を吹き込んだ後はストローを抜き取る。
【0034】
収納用バルーン3が膨らむと、図1(a)および(b)に示すように、収納部31に入れた人型バルーン2が周りから当該収納用バルーン3によって押し付けられ、収納部31内に人型バルーン2が保持された状態が形成される。
【0035】
収納用バルーン3を膨らませると、その開口側を下にして自立させることができる。したがって、図5に示すように、この状態で展示場所に立てることにより人型バルーンに着せた人形用衣類を展示できる。
【0036】
ここで、収納用バルーン3を用いることなく、人形用下着類を着せた人型バルーン2を直接、展示するようにしてもよい。すなわち、図3(a)に示す状態のままで展示することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】(a)および(b)は、人形用下着類を展示するためのバルーンセットを用いて下着類を展示している状態を示す斜視図および断面図である。
【図2】(a)〜(d)は、図1の人型バルーンを膨らませる前の平面図および断面図、並びに、膨らせた後の斜視図および断面図である。
【図3】(a)〜(d)は、図2の収納用バルーンを膨らませる前の平面図および断面図、並びに、膨らませた後の斜視図および断面図である。
【図4】図1のバルーンセットを用いた展示方法の手順を示す説明図である。
【図5】バルーンを用いた展示形態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 バルーンセット
2 人型バルーン
3 収納用バルーン
4 ブラジャー
5 ショーツ
6 ストロー
21 空気吹き込み口
22、23 可撓性シート
24 外周縁
24a 上端縁部分
25 空気吹き込み部
25a 先端部
25b 部分
26、27 可撓性シート
28 ストロー差込通路
31 収納部
32 空気吹き込み口
33、34 可撓性シート
35 外周縁
36a、36b 長辺縁部分
36c、36d 短辺縁
37 空気吹き込み口
37a 先端部
37b 部分
38a、38b 可撓性シート
38c ストロー差込通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類、装飾品、装身具を展示するために用いる展示具であって、
空気を吹き込んで膨張させると人形の胴部形状を呈する人型バルーンからなり、
当該人型バルーンの空気吹き込み口には、吹き込まれた空気が外部に漏れないように逆止弁機能が備わっていることを特徴とする衣類等の展示具。
【請求項2】
請求項1に記載の人型バルーンであって、
人形の胴部の輪郭形状に対応する輪郭形状の二枚の可撓性シートを重ねて、それらの外周縁を気密状態に接合してバルーン本体が形成されており、
当該バルーン本体は、空気を吹き込んで膨張させると人形の胴部形状を呈するものであり、
当該バルーン本体には、積層接着した二枚の可撓性シート片の間に所定長さのストロー差込通路が形成されている空気吹き込み部が取り付けられており、
この空気吹き込み部は、その一端がバルーン本体から外部に露出し、残りの部分がバルーン本体の内部に挿入されており、
外部に露出している空気吹き込み部のストロー差込通路の端が空気吹き込み口とされ、
内部に挿入されている空気吹き込み部のストロー差込通路が、吹き込まれた空気によって押しつぶされることにより逆止弁機能を発揮する部分となっていることを特徴とする人型バルーン。
【請求項3】
請求項2に記載の人型バルーンと、
膨張させた状態の前記人型バルーンに着用させることのできる大きさの人形用衣類、装飾用衣類、展示用衣類などのバルーン用衣類とからなる人型バルーンとバルーン用衣類の組み合わせ。
【請求項4】
請求項3に記載の人型バルーンとバルーン用衣類の組み合わせと、
収納用バルーンとを有し、
収納用バルーンは、膨張させた人型バルーンを収納するためのものであり、人型バルーンを収納するための収納部と、空気を吹き込むための空気吹き込み口とを備え、この空気吹き込み口には、吹き込まれた空気が外部に漏れないように逆止弁機能が備わっており、
当該収納用バルーンは透明な素材から形成されており、
空気を吹き込み膨張させた人型バルーンを収納用バルーンの収納部に入れ、当該収納用バルーンに空気を吹き込み膨張させると、人型バルーンが周りから膨張した収納用バルーンによって押し付けられて、収納部内に保持された状態が形成されることを特徴とするバルーンセット。
【請求項5】
請求項4に記載のバルーンセットにおいて、
収納用バルーンに空気を吹き込み膨張させると、自立可能な立体形状になることを特徴とするバルーンセット。
【請求項6】
請求項4または5に記載のバルーンセットにおいて、
収納用バルーンは、長方形輪郭の二枚の可撓性シートを重ね合わせて、それらの外周縁を気密状態に接合し、これら二枚重ねの可撓性シートを、その長辺方向の中心位置において短辺方向に延びる折り曲げ線に沿って二つに折り畳み、折り畳まれた左右の長辺縁部分を相互に接合した構成のものであり、
収納部は、折り畳まれた二枚重ねの可撓性シートの間に形成され、それらの短辺縁の側が開口しており、
一方の短辺縁には、積層接着した二枚の可撓性シート片の間に所定長さのストロー差込通路が形成されている空気吹き込み部が取り付けられており、
この空気吹き込み部は、その一端が収納用バルーンから外部に露出し、残りの部分が収納用バルーンの内部に挿入されており、
外部に露出している空気吹き込み部のストロー差込通路の端が、空気吹き込み口であり、
内部に挿入されている空気吹き込み部のストロー差込通路が、吹き込まれた空気によって押しつぶされることにより逆止弁機能を発揮する部分となっていることを特徴とするバルーンセット。
【請求項7】
請求項4ないし6のうちのいずれかの項に記載のバルーンセットにおいて、
人型バルーンは空気が吹き込まれて膨らんでおり、
膨らんでいる人型バルーンにバルーン用衣類が着せられており、
バルーン用衣類を着せた人型バルーンを収納用バルーンの収納部に入れた状態で、収納用バルーンは、空気が吹き込まれて膨らんでおり、
バルーン用衣類を着せた人型バルーンが、膨張した収納用バルーンによって周りから押し付けられて、収納部内に保持されていることを特徴とするバルーンセット。
【請求項8】
請求項7に記載のバルーンセットを用いた衣類の展示方法であって、
人型バルーンに空気を吹き込み膨張させ、
膨張させた人型バルーンにバルーン用衣類を着せ、
バルーン用衣類を着せた人型バルーンを収納用バルーンの収納部に入れ、
この状態で、収納用バルーンに空気を吹き込み膨張させ、
バルーン用衣類を着せた人型バルーンを、膨張した収納用バルーンによって周りから押し付けて、その収納部内に保持した状態とし、
この状態が形成された収納バルーンを展示場所に置き、人型バルーンに着せたバルーン用衣類を展示することを特徴とする衣類の展示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−17986(P2009−17986A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181758(P2007−181758)
【出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【出願人】(300064283)株式会社プルミエ (2)
【Fターム(参考)】