説明

人流計測防犯装置

【目的】小売店等において、自動で来客数を計測し、必要なデータを集計、表示し、無断侵入者に対しては、侵入者の人数を検出しながら、音声と警報音とで威嚇を行なう人流計測防犯装置を提供する。
【構成】本体制御機2とセンサ3とスピーカー5と電源部6とからなり自動で人数を計測する機能と、無断侵入者等に音声と警報音による威嚇を行なう防犯機能とを備えた人流計測防犯装置。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動で人数を計測する機能と、無断侵入者を威嚇する防犯機能とを備えた人流計測防犯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、店舗等において来客人数を自動で計測するような装置が多種あるが、どれも、日中つまり店舗等が開店している間のみにおいて人数をカウントすることができるようになっているが、閉店時、特に大型店舗内におけるインショツプ店においては、閉店時の売場コーナーへの不法侵入者の取り締まりがしにくく、また、侵入に対する防止ができない等の欠点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案が解決しようとする課題は上記従来技術では成し得なかった、効率的な24時間体制の自動人数計測が行なえ、それと共に夜間等の無断侵入者に対して音声と警報音による効果的な威嚇が可能な防犯機能を備え、夜間侵入者の人数を限定することで単独犯か複数犯かの区別も可能である人流計測防犯装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、自動で人数を計測する機能と、無断侵入者に対して音声と警報音で威嚇する防犯機能とを備えた人流計測防犯装置1であって、店舗等の出入口に左右別れて取り付けられるセンサ4、4aと、それに連動する音声出力用のスピーカー5と本体制御機2及び、電源部6とから構成され、センサ4、4a間を通過する人数を自動で計測し、本体制御機2の液晶表示部3に計測人数を表示し、本体制御機2の設定モードを切り替えると、無断で侵入しようとする者に対して音声と警報音で威嚇する防犯機能として利用できる手段を講じたものである。
【0005】
【作用】
本考案は上記手段を講じたので、これを使用するときはセンサ4、4aを店舗等の出入口に設置し、センサ4、4a間における人の通過を検知し、センサ4、4aに接続された本体制御機2において、入店時の通過人数を計測し、液晶表示部3に時間毎の人数を表示するものである。
また、夜間や休日等においては、本体制御機2の設定モードを切り替えることで、通常の人数計測機能だけでなく、無断侵入者をセンサ4、4aが検知し、スピーカー5から音声と警報音を発することで威嚇するという防犯機能を伴う。
【0006】
【実施例】
以下、図面において本発明の説明を行う。
【0007】
実施例1 図1は、本考案で採用される人流計測防犯装置1の実施例1を示すシステム構成図であり、図2は本体制御機2上の液晶表示部3の正面図である。図1において、本考案の人流計測防犯装置1は、赤外線によるセンサ4、4aと本体制御機2とスピーカー5及び電源部6とからなり、センサ4、4a及びスピーカー5は店舗等の出入口、左右に別れて設置され、センサ4、4a間を通過する人の人数を計測する。また、図2において、計測された数値は本体制御機2の液晶表示部3に表示され、時間毎にデータが保存される。本体制御機1は、1台で2箇所の出入り口における人数計測及び防犯機能が可能であるため、必要に応じてセンサとスピーカーを増設することができる。液晶表示部3においては、計測時の日時31と、1時間毎の計測人数10およびその日の総計11等が表示されるものである。
また、夜間や休日等の閉店時においては、本体制御機2に設けられている切替モードスイッチ7内の夜ボタン8を押すと、防犯装置として利用でき、無断で侵入しようとする者に対して、センサ4、4aが検知し、スピーカー5から音声と警報音を発することで威嚇し、それと同時に無断侵入者の人数を計測する。
【0008】
使用例 図3はセンサ4、4a及びスピーカー5を従来設置されている防犯カメラ20等に設置した場合の使用例を示すシステム構成図であり、必要に応じて、センサ4、4aとスピーカー5とを従来設置されている防犯カメラ20に設置し、本体制御機2と接続して利用できるものである。
【0009】
【考案の効果】
以上本考案における人流計測防犯装置1においては、小売店等での来客数を自動で計測し、販売戦略に必要なデータを集計表示することが可能な機能と、夜間等は防犯装置としての機能という2つの機能を同時に兼ね備えたので、24時間体制で効率的に機能が活用できるという効果があげられ、侵入者の人数を計測することで、複数による犯行であるか単独によるものか等の判断が可能であるという効果があげられる。
また、防犯機能には、「警戒体制に入りました」という音声と共に、警報音を鳴らすので、侵入者に対して効果的な威嚇が行なえる。
また、従来設置されている防犯カメラ20やパネル式の万引防止装置等に連動させることが可能であり、万引に対する抑止効果を高めたり、証拠写真撮影を行なう等の機能と共に、安価に人流計測機能を付加することができ、販売者のマーケーティングにおける必要データとして利用できるという効果があげられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1を示すシステム構成図である。
【図2】本考案の実施例1を示す液晶表示部の正面図である。
【図3】本考案の実施例2を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1・・・人流計測防犯装置
2・・・本体制御機
3・・・液晶表示部
4・・・センサ
4a・・・センサ
5・・・スピーカー
6・・・電源部
7・・・切替モードスイッチ
8・・・夜ボタン
9・・・1時間毎の計測人数
10・・・その日の総計
20・・・防犯カメラ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】本体制御機とセンサとスピーカーと電源部とからなり自動で人数を計測する機能と、無断侵入者等に対して行なう防犯機能とを備えたことを特徴とする人流計測防犯装置。
【請求項2】前記防犯機能においては、センサにより、侵入者の人数を検出しながら、音声と警報音による威嚇を行なうことを特徴とする請求項第1項記載の人流計測防犯装置。
【請求項3】前記センサと、従来設置されている防犯カメラおよび万引防止機等の防犯関連機器とを連動させることが可能であることを特徴とする請求項第1項及び第2項記載の人流計測防犯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】第3018318号
【登録日】平成7年(1995)9月6日
【発行日】平成7年(1995)11月21日
【考案の名称】人流計測防犯装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平7−6256
【出願日】平成7年(1995)5月18日
【出願人】(591224744)シグマ株式会社 (22)