説明

介護用防水シーツ止め具

【課題】防水シーツのズレによってシーツ・敷布団が汚染し、被介護者に不快感を与え、不衛生でもあり、また修正・交換をする介助者の負担にもつながっていた。防水シーツの止め具を提供する。
【解決手段】樹脂平板握り部1の先端に内軸2・中軸3・外軸4を設け、滑り止め5を施した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水シーツ使用者が布団に寝ている時に敷布団の表面に装着した介護用防水シーツがズレることを防ぐための止め具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より施設・在宅被介護者は、臥床就寝中に失禁等によりシーツ・敷布団を汚染することが多いため、布団の表面に介護用防水シーツを装着するのが常である。
しかし着床中に被介護者が動くことによって防水シーツがめくれたり,ズレたりして防水シーツが敷布団から外れてしまい防水の役目を果たさないため結局、シーツ・敷布団を汚染してしまうことが多かった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
防水シーツが敷布団から外れることは、敷布団に寝た状態の被介護者に、シーツ・敷布団を汚すことで不快感を感じさせ、不衛生でもあった。また、その都度シーツや敷布団を交換したり洗濯しなければならないため、介助者にとっても大きな負担を強いることになっていた。防水シーツが敷布団からめくれたりズレたりすることを防ぐための防水シーツ止め具というものはなかった。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
樹脂製の平板状からなる握り部の上側に3本の突出軸を握り部と一体化して設け、突出軸は内軸・中軸・外軸とし、各軸の表面には滑り止めを施している。内軸・中軸・外軸の間には隙間を設けている。以上の構成よりなる介護用防水シーツ止め具。
【発明の効果】
【0005】
防水シーツのズレがなく、シーツ・敷布団への汚染が防げ、被介護者の使用感もよくなり、介助者の負担の軽減となった。
本発明は、医療用ケアシーツ、幼児用おねしょシーツ、一枚物のシーツにも使用することができる。また、ベットのマットレスへ直接防水シーツを装着する場合にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 本発明の使用状態を示す斜視図
【図3】 本発明の使用状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)樹脂製の平板状からなる握り部(1)の上側に、3本の平板状からなる突出軸を握り部(1)と一体化して設ける。
(ロ)突出軸は、一端より内軸(2)・中軸(3)・外軸(4)とし、内軸(2)と中軸(3)と外軸(4)表面には、凹凸状の滑り止めを施している。
(ハ)内軸(2)と中軸(3)と外軸(4)の間には隙間(7)を設けており各隙間(7)の根元は、半円状の小穴を設けて、亀裂を防いでいる。
(ニ)内軸(2)と中軸(3)と外軸(4)の先端は、湾曲状にしている。
(ホ)握り部(1)の根元に中穴(8)を設ける。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、防水シーツ(9)の端部に内軸(2)・外軸(4)が上、中軸(3)が下になるよう小穴(6)まで挿し込む。握り部(1)を2回転させ、内軸(2)・中軸(3)・外軸(4)を防水シーツ(9)で包んだ状態にし、敷布団(10)の下に滑り込ませる。四隅に滑り止め具を装着したことで防水シーツは固定される。
【符号の説明】
【0008】
1 握り部 2 内軸 3 中軸 4 外軸 5 凹凸状の滑り止め 6 半円状の小穴 7 隙間 8 中穴 9 防水シーツ 10 敷布団

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製の平板状からなる握り部の上側に3本の突出軸を握り部と、一体化して設け、突出軸は一端から内軸・中軸・外軸とし、内軸・中軸・外軸の表面には滑り止めを施し、内軸・中軸・外軸の間には隙間を設けた敷布団の介護用防水シーツ止め具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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