説明

仏壇ソフトウェアをテレビもしくはテレビ接続機器に内蔵して、テレビ画面に仏壇を表示することを特徴とする仏壇の代替方法。

【課題】普及率の高いテレビもしくはテレビ接続機器を用いることで、より多くの世帯が仏壇を容易に保有することができ、仏壇に手を合わせる習慣を確立すること。
【解決手段】仏壇ソフトウェアを普及率の高いテレビもしくはテレビ接続機器に内蔵することで、安価に、設置場所を気にすることなく容易に仏壇を保有することができる。宗派により仏壇の構成を設定することができ、複数の宗派の仏壇を切り替えて表示することができるため、夫婦両者の先祖を供養することができる。設定した時間に仏壇ソフトウェアが起動しリンの音や読経の音源が自動再生されることで、家族に対して仏壇に手を合わせることの意識付け、習慣付けをすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仏壇ソフトウェアをテレビもしくはテレビ接続機器に内蔵して、テレビ画面に仏壇を表示することを特徴とする仏壇の代替方法である。
【背景技術】
【0002】
元来、日本の家屋には仏間があり仏壇が設置され、ご本尊をまつり先祖を供養することで親族の心のよりどころとなっていた。一般に家とともに仏壇を継承することが多かったが、サラリーマン世帯は郷里に定住することが困難となり、また仏間、和室のない集合住宅が増加したこと等から、継承者の逝去後に家とともに仏壇を処分する世帯が増えている。特に核家族世帯や都市部での仏壇保有率は著しく低下している。
【0003】
また、仏壇は高価であるがゆえに、継承する者以外の兄弟姉妹が保有することは困難である。さらに、異なる二つの宗派の仏壇を継承することは、仏間がある家屋であっても困難である。この様な事情により、仏壇の前で手を合わせる習慣は減少しており、よりどころを失い、先祖を供養する機会をも失ってしまった状況は深刻な問題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−149848号公報
【特許文献2】特開2001−190395号公報
【特許文献3】特開2002−123628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の技術によれば、専用の記録媒体や再生装置、パソコンが必要である。専用の記録媒体や再生装置を接続するテレビの入力端子の数には制限があり、設置するスペースも必要である(特許文献1、2参照)。パソコンの普及率は高くなっているものの、テレビの普及率には劣っている(特許文献2参照)。またパソコンを起動しインターネットを用いて管理サイトに接続する必要があるが、一般にパソコンを常時起動している世帯は少なく、その都度パソコンを起動しなくてはならないという問題がある(特許文献3参照)。
そこで、本発明では、普及率の高いテレビを用いることで、より多くの世帯が仏壇を容易に保有することができ、仏壇に手を合わせる習慣が確立することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、第一発明は仏壇ソフトウェアをテレビもしくはテレビ接続機器に内蔵することにより、テレビ画面に仏壇を表示することを特徴とする仏壇の代替方法である。
また、第二発明は、テレビに表示する画面は、宗派により仏壇、仏具、読経音源の構成等を容易にかつ任意に設定することができ、複数の宗派の仏壇を設定し切り替えて表示することを特徴とする仏壇ソフトウェアを用いた仏壇の代替方法である。
本願のテレビ接続機器とは、HDDレコーダー、ゲーム機である。
本願のHDDレコーダーとは、ハードディスクビデオレコーダーである。
【発明の効果】
【0007】
この発明は普及率の高いテレビもしくはテレビ接続機器を用いることで、安価に、設置場所を気にすることなく、仏壇の継承者以外の家族でも容易に仏壇を保有することができ、仏壇に手を合わせる習慣が確立するという効果がある。また、複数の宗派の仏壇を切り替えて表示することができ、夫婦両者の先祖を供養することもできる。またテレビの予約機能等を用いて、設定した時間に仏壇ソフトウェアが起動しリンの音や読経の音源が自動再生されることで、家族が仏壇に手を合わせることを知り、習慣付けすることができる。
本願のテレビ接続機器とは、HDDレコーダー、ゲーム機である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施形態を示す正面図である。
【図2】テレビ接続機器を用いた実施形態を示すブロック図である。
【図3】インターネットに接続したテレビもしくはテレビ接続機器を用いた実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の実施形態を図1、図2および図3にもとづいて説明する。
【実施例】
【0010】
図1に示すように、テレビ1に表示される仏壇2の構成は、仏壇2、ご本尊4、掛軸5、位牌8、遺影3、吊燈籠6、瓔珞7、常花9を基本とし、仏具等は宗派により選択、追加することができる。テレビの前に経机等を置き、その上に三具足(香炉、花立、燭台)、リン、線香差、仏飯器等を置いて使用することで、単にテレビ1に向かい手を合わせるだけでなくご本尊4をまつり先祖を供養する意識を高めることができる。
【0011】
本発明を実施するためには、仏壇ソフトウェアを内蔵したテレビ1もしくはテレビ接続機器が必要である。仏壇ソフトウェアがテレビ1に内蔵されていない場合は、図2に示すように仏壇ソフトウェアを内蔵したテレビ接続機器を介して実施することができる。
本願のテレビ接続機器とは、HDDレコーダー10、ゲーム機11である。
本願のHDDレコーダー10とは、ハードディスクビデオレコーダーである。
【0012】
仏壇ソフトウェアがテレビ1、テレビ接続機器のすべてに内蔵されていない場合でも、図3に示すようにブロードバンドルーター12等を用いて仏壇ソフトウェアをインターネットを通してダウンロードし内蔵することができる。
【0013】
仏壇ソフトウェアが内蔵されたテレビ1もしくはテレビ接続機器のリモコン等を用いて設定、実施することができる。
【符号の説明】
【0014】
1 テレビ
2 仏壇
3 遺影
4 ご本尊
5 掛軸
6 吊燈籠
7 瓔珞
8 位牌
9 常花
10 HDDレコーダー
11 ゲーム機
12 ブロードバンドルーター
13 LANケーブル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
仏壇ソフトウェアをテレビもしくはテレビ接続機器に内蔵することにより、テレビ画面に仏壇を表示することを特徴とする仏壇の代替方法である。
【請求項2】
テレビに表示する画面は、宗派により仏壇、仏具、読経音源の構成等を容易にかつ任意に設定することができ、複数の宗派の仏壇を設定し切り替えて表示することを特徴とする請求項1記載の仏壇ソフトウェアを用いた仏壇の代替方法である。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−59369(P2013−59369A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−197978(P2011−197978)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(711010220)