説明

仕分装置

【課題】物品を手作業により個別に仕分ける場合であっても、確実に物品を仕分けることが可能な仕分装置を提供すること。
【解決手段】複数の物品100を、手作業により複数の納品先に仕分ける仕分作業に用いる仕分装置1は、複数の収納室11、収納室11に対して往復動可能に設けられたスライドベース12、及び、スライドベース12に載置される物品100を収納する収納箱13を具備する仕分棚6と、物品100の情報を読み取る読取手段47と、物品100の情報及び仕分の情報が記憶され、収納箱13にそれぞれ物品100の納品先を、記憶された物品100の仕分の情報に基づいて割り振る記憶手段45と、読取手段47で読み取った物品100の納品先が割り振られた収納箱13が載置されたスライドベース12を移動させる移動手段と、を備える構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を手作業にて仕分ける仕分作業に用いる仕分装置に関する。
【背景技術】
【0002】
物品の仕分作業において、多種多量の物品を、複数の納品先別に仕分ける方法として、主として仕分装置を用いて複数の納品先毎に物品の仕分作業を行う方法や、作業者による手作業で複数の納品先毎に物品の仕分を行う方法が知られている。
【0003】
例えば、前者の仕分装置として、コンベア及びシュート部により、物品を仕分ける仕分装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このような仕分装置は、コンベアで物品を搬送しながら、このコンベアからシュート部に物品を流して仕分ける構成である。しかし、このような仕分装置は、物品をコンベアやシュート部により物品を仕分けるため、物品に衝撃が加わる。
【0004】
このため、衝撃に弱い物品、例えばガラス製品や化粧品等の物品の仕分けには用いることができない。そこで、衝撃に弱い物品は、手作業により仕分けを行うことで対応される。しかし、完全に手作業で仕分けを行うと、仕分に係る時間が増大し、作業効率が悪い、という問題がある。そこで、仕分作業を補助する仕分装置として、仕分ける物品を順次供給し、当該供給された物品を手作業により仕分ける方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−347926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した仕分装置では、以下の問題があった。即ち、仕分装置により仕分ける物品が供給されても、これら物品を複数の納品先別に仕分ける作業は手作業であるため、納品数や納品先を間違えて仕分ける虞がある。
【0007】
このような人為的なミスを防止するために、物品を所定の数ごとに分けてまとめて仕分けることも考えられる。しかし、小口の仕分け数とした場合には、一つの納品先に対し、納品する物品数の平均が1.5といったように、まとめて仕分けることができない場合がある。このような場合には、物品を個別に仕分ける必要がある。
【0008】
また、納品先が多数の場合には、仕分した物品を当該納品先とは別の納品先の収納箱に仕分けてしまうことも考えられる。
【0009】
そこで、本発明は、物品を手作業により個別に仕分ける場合であっても、確実に物品を仕分けることが可能な仕分装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の仕分装置は、次のように構成されている。
【0011】
本発明の一態様として、複数の物品を、手作業により複数の納品先に仕分ける仕分作業に用いる仕分装置であって、複数の収納室、前記収納室に対して往復動可能に設けられたスライドベース、及び、前記スライドベースに載置される前記物品を収納する収納箱を具備する仕分棚と、前記物品の情報を読み取る読取手段と、前記物品の情報及び前記物品の仕分の情報が記憶された記憶手段と、前記物品の前記納品先を、前記記憶手段に記憶された前記物品の仕分の情報に基づいて前記収納箱にそれぞれ振り分ける割振手段と、前記読取手段で読み取った前記物品の前記納品先が割り振られた前記収納箱が載置された前記スライドベースを移動させる移動手段と、を備え、前記移動手段により移動した前記スライドベースに載置された前記収納箱に、前記読取手段で読み取った前記物品を収納することを特徴とする仕分装置が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、確実に物品を仕分けることが可能、且つ、物品の仕分けの作業性を向上することが可能な仕分装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係る仕分装置の構成を模式的に示す説明図。
【図2】同仕分装置の構成を模式的に示す説明図。
【図3】同仕分装置の構成及び配置を模式的に示す説明図。
【図4】同仕分装置に用いられる仕分棚の要部構成を示す斜視図。
【図5】同仕分棚の要部構成を示す斜視図。
【図6】同仕分棚の要部構成を一部断面で示す平面図。
【図7】同仕分装置に用いられる制御装置の構成を模式的に示す説明図。
【図8】同制御装置の表示部の表示の一例を示す説明図。
【図9】同表示部の表示の一例を示す説明図。
【図10】同仕分装置を用いた仕分作業の一例を示す流れ図。
【図11】同仕分装置を用いた仕分作業の一例を示す流れ図。
【図12】同仕分装置を用いた仕分作業の一例を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態に係る仕分装置1を、図1乃至図12を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る仕分装置1の構成を模式的に示す説明図、図2は仕分装置1の構成を模式的に示す説明図、図3は仕分装置1の構成及び配置を模式的に示す説明図、図4は仕分装置1に用いられる仕分棚6の要部構成を示す斜視図、図5は仕分棚6の要部構成を示す斜視図、図6は仕分棚6の要部構成を一部断面で示す平面図、図7は仕分装置1に用いられる制御装置4の構成を模式的に示す説明図、図8は制御装置4の表示部45の表示の一例を示す説明図、図9は表示部45の表示の一例を示す説明図、図10は仕分装置1を用いた仕分作業の一例を示す流れ図、図11は仕分装置1を用いた仕分作業の一例を示す流れ図、図12は仕分装置1を用いた仕分作業の一例を示す流れ図である。
【0015】
仕分装置1は、各ベンダーから納品された多種多数の物品100を、荷主から依頼があった複数の納品先(納品を行う店舗)毎に手作業により仕分けを行う仕分作業の補助を行う装置である。このような仕分装置1は、1つのステーションとして、仕分作業を行う作業場に一つ配置される。仕分装置1は、仕分業務に応じて、単数から複数設けられる。
【0016】
なお、物品100は、各種製品、例えば、菓子、化粧品、雑貨等の比較的小さな物品である。なお、前述以外の他製品であってもよい。これら物品100は、複数種類が複数仕分される。また、物品100は、物品100を識別するバーコード101を備えている。
【0017】
図1乃至図3に示すように、仕分装置1は、仕分ユニット3と、制御装置4と、を備えている。また、仕分装置1は、例えば、ローカルネットワーク201を介して、サーバ装置202に接続される。なお、サーバ装置202は、ネットワーク204を介して、荷主及び各ベンダーのサーバ装置205に接続され、荷主との出荷指示データ及び出荷実績データの送受信、及び、各ベンダーからの物品100の情報及び物品100の納品情報等が送受信可能に形成されている。
【0018】
仕分ユニット3は、仕分棚6と、物品100の仮置箱7と、を備えている。
【0019】
仕分棚6は、フレーム10と、フレーム10内に設けられた複数の収納室11と、収納室11にそれぞれ設けられた複数のスライドベース12と、各スライドベース12に適宜載置される物品100の収納箱13と、を備えている。仕分棚6は、単数又は複数設けられる。なお、本実施の形態では、仕分棚6は、4つ用いた構成で以下説明を行う。
【0020】
フレーム10は、一方の面が開口する箱状に形成される。フレーム10は、この箱状を形成する外囲フレーム10aと、外囲フレーム10a内に設けられた仕切板10bを有する。
【0021】
フレーム10は、例えば、この仕切板10bにより、その内部が複数、本実施の形態では6つの収納室11に区切られる。即ち、収納室11は、フレーム10により形成された空間であり、その正面が開口する。また、フレーム10は、例えば、その底面にキャスター10cを備えている。
【0022】
収納室11は、その内部に配置されたスライドベース12上に載置された収納箱13と、フレーム10との隙間が、収納箱13内に収納する物品100の最低外幅よりも小に形成されていることが望ましい。即ち、収納室11は、その内部に収納した収納箱13内に、物品100が誤って収納されることを防止可能な内形状に形成されている。
【0023】
収納室11は、その一方の面のみが開口するとともに、他の面は、閉塞されている。但し、閉塞する面は、例えば、板材等により閉塞することで、適宜開口可能であってもよい。
【0024】
スライドベース12は、収納室11に対して往復動、換言するとスライド移動可能に形成されている。また、スライドベース12は、収納室11内に押入れた際に収納室11内に固定可能形成されている。
【0025】
具体的には、スライドベース12は、図4乃至図6に示すように、ベース部21と、取手部22と、レール23と、付勢部材24と、固定装置25と、位置検知センサ26と、を備えている。
【0026】
ベース部21は、その上面に、収納箱13を載置可能に形成される。ベース部21は、スライド移動により収納室11内に収納可能、且つ、収納室11から突出可能に形成されている。
【0027】
ベース部21は、その上面であって、先端側に、ローラ28を備えている。このローラ28は、ベース部21の上面からその外周面の一部が突出するとともに、ベース部21のスライド方向に回転可能に形成されている。ローラ28は、その回転により、収納箱13のベース部21への載置及びベース部21からの取出しにおける移動の補助を行う。
【0028】
取手部22は、スライドベース12の押入れ及び引出しを行う際に、把持する所謂取っ手である。レール23は、ベース部21の往復動を案内可能に形成されている。
【0029】
付勢部材24は、ベース部21が収納室11から突出する方向(ベース部21の引出し方向)へ、所定の力で付勢可能に形成されている。具体的には、付勢部材24は、付勢方向を案内する棒体29と、棒体29に設けられたばね等の弾性部材30と、を備えている。図6に示すように、付勢部材24は、ベース部21が収納室11内に収納された状態で弾性部材30が圧縮されることで、ベース部21に弾性部材30の弾性力を付勢する。
【0030】
図6に示すように、固定装置25は、モータ31と、モータ31の回転軸31aに設けられた係止部32と、ベース部21に設けられたフック33と、を備えている。モータ31は、制御装置4に信号線S等を介して電気的に接続され、制御装置4からの指示に基づいて駆動し、回転軸31aを回動可能に形成されている。
【0031】
係止部32は、フック33を係止可能、且つ、モータ31の駆動による回転軸31aの回転により、フック33の係止を解除可能に形成されている。即ち、固定装置25は、フック33を係止部32に係止することで、ベース部21を固定可能に形成されている。
【0032】
これら、レール23、付勢部材24及び固定装置25は、固定装置25によるベース部21の固定解除後、弾性部材30による付勢によりベース部21をレール23に沿って移動させる移動手段である。
【0033】
位置検知センサ26は、ベース部21が収納室11内に収納且つ固定された状態を検出可能に形成された検知手段である。例えば、位置検知センサ26は、ベース部21の端面、フック33又は係止部32の位置を検出可能に設けられ、ベース部21の固定を検知可能に形成されている。また、位置検知センサ26は、信号線Sを介して制御装置4に電気的に接続され、ベース部21の固定を検知した情報を、制御装置4に送信可能に形成されている。
【0034】
収納箱13は、ベース部21に載置される。収納箱13は、納品先へ納品可能な箱体である。具体的には、収納箱13は、折り畳み可能であって、繰り返し使用される所謂オリコンと呼ばれる樹脂で形成された折り畳み梱包(又は、折り畳みコンテナ)と、段ボール箱と、が納品先によって適宜選択して用いられる。
【0035】
仮置箱7は、仕分前の物品100を仮置き可能に形成されている。例えば、仮置箱7は、上面が開口し、物品100を収納するパレット等である。
【0036】
制御装置4は、パーソナルコンピュータ等が用いられる。制御装置4は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部41を搭載している。また、制御装置4は、内部記憶装置であり制御プログラム記憶用のROM(Read Only Memory)42と、データ記憶用のRAM(Random Access Memory)43と、多数のデータベースやマスタが格納されたHDD(Hard Disk Drive)等の記憶部44と、各情報を出力するディスプレイ等で形成された表示部45と、外部情報や指示を入力するキーボード、テンキー及びマウス等で形成された入力部46と、物品100のバーコード101を読み取り可能なスキャナ47と、情報を紙葉類に印刷可能なプリンタ48と、音声などを報知するスピーカ等の報知手段49と、を備えている。また、制御装置4は、制御部41に接続され、ローカルネットワーク201、ネットワーク204及び仕分棚6と接続可能な通信インターフェイス(I/F)50を備えている。これら構成品42〜50は、アドレスバスやPCIバス等のバスラインBにより制御部41にそれぞれ接続されている。
【0037】
記憶部44は、物品100の情報及び物品100の仕分の情報が記憶された記憶手段である。具体的には、記憶部44は、物品100の仕分に係る仕分データベース(DB)51と、物品100の仕分(納品)を行う納品先毎に、各収納室11を割り付ける割付マスタ52と、物品100を納品する納品先の情報である店舗マスタ53等が設けられている。
【0038】
仕分DB51は、複数の納品先の情報、物品100の仕分量、各納品先に納品する物品100の情報、仕分した物品100を各納品先に運搬する運搬会社の情報、仕分棚6の配置の情報、収納室11の配置の情報等を記憶している。なお、この仕分DB51に記憶される各種情報は、荷主及びベンダーから受け取った仕分作業に関する出荷指示データ及び物品100の情報が含まれる。
【0039】
割付マスタ52は、複数の納品先をグループとして、複数のグループに割り付けるとともに、納品先毎の物品100の納品数等に基づいて、各グループの納品先の順位を割り付けた情報である。
【0040】
具体的には、例えば納品先が72店舗あり、且つ、収納室11を6つ有する仕分棚6を4つ用いた仕分装置1によれば、1〜24店舗のグループ「い」、25〜48店舗のグループ「ろ」、49〜72店舗のグループ「は」に分けられる。さらに、グループ「い」〜「は」それぞれの店舗毎に、納品する物品100の数が多い順に順位をつける。
【0041】
店舗マスタ53は、納品先へ納品する際の運送会社の情報、及び、納品先毎の使用する収納箱13や梱包等の情報である。
【0042】
また、記憶部44は、作業者毎の仕分棚6及び収納室11の高さや位置等に基づいて収納室11の優先順を設定する優先順マスタや、仕分棚6及び収納室11及び納品先にバッチ処理を行うための区分を行うデータ区分マスタ等をさらに有している。
【0043】
表示部45は、各種情報を表示可能に形成されている。各種情報とは、例えば、スキャナ47で読み取った物品100の情報、物品100を収納する仕分棚6の情報、物品100を収納する収納箱13が収納された収納室11が配置された方向、作業指示、仕分を行う物品100の残総数等である。
【0044】
入力部46は、キーボード46a、テンキー46b及びマウス46cを備えている。キーボード46a及びテンキー46bは、物品100のバーコード101やスリップコード等を手動で入力可能に形成されている。マウス46cは、図8及び図9に示す表示部45に表示された任意に選択する選択部45aを、当該表示部45に表示されたポインター45bを移動させ、選択することで、外部情報(外部指示)を入力可能に形成されている。
【0045】
スキャナ47は、所謂固定スキャナであり、物品100に付与されたバーコード101を光学的に走査して読み取る光学式マーク認識(OMR:Optical Mark Recognition)機能を有した読取手段である。スキャナ47は、バーコード101を光学的に走査して読み取るためのレーザ光を発生させるとともに、この発生させたレーザ光をバーコード101に走査させることで、バーコード101に記載された情報を読み取り可能に形成されている。
【0046】
プリンタ48は、入力部46からの外部情報の入力に基づいて、例えば、図2に示すように、粘着層を有する紙葉類(所謂、シール)48aに情報を印刷可能に形成されている。例えば、プリンタ48は、記憶部44に記憶された店舗マスタ53に基づいて、該当する収納箱13に粘着させる納品先の情報が記載された出荷ラベル48bを発行可能に形成されている。
【0047】
報知手段49は、所謂スピーカであり、スキャナ47により読み取った物品100の収納箱13への収納の完了を、音声により報知可能に形成されている。具体的には、スキャナ47で読み取った物品100を当該収納箱13に収納し、その後、スライドベース12を押入れしたことを位置検知センサ26が検知することで、当該音声、例えば、「OKです。」といった、収納作業が終了した旨を報知する。
【0048】
なお、制御部41は、主要な機能として、少なくとも以下の機能(1)〜(5)を有している。
(1)収納箱13にそれぞれ物品100の納品先を、記憶部44に記憶された物品100の仕分の情報に基づいて割り振る機能。
【0049】
(2)スキャナ47が読み取ったバーコード101から、物品100の情報を、記憶部44から読み出し、当該情報を表示部45に表示させる機能。
【0050】
(3)当該読み出した物品100を収納する収納室11のモータ31を駆動させて、スライドベース12を移動させる機能。
【0051】
(4)表示部45に移動させたスライドベース12の位置を表示する機能。
【0052】
(5)当該物品100を当該収納箱13に収納後、収納室11にスライドベース12を押入れし、固定装置25によりスライドベース12が固定された状態を検知し、当該状態を報知する機能。
【0053】
このような制御装置4は、制御部41及び記憶部44により、収納箱13にそれぞれ物品100の納品先を振り分ける割振手段である。また、制御装置4は、各情報を表示部45に表示させるとともに、移動手段を制御、即ち、任意のモータ31を駆動し、スライドベース12を移動させ、当該移動させたスライドベース12の位置を作業者に報知することが可能に形成されている。また、制御部4は、スライドベース12の固定、即ち、仕分作業の終了を報知することが可能に形成されている。
【0054】
このような仕分装置1は、作業者の作業性、及び、納品先数等により、適宜仕分棚6が配置される。図2及び図3に示すように、仕分装置1は、制御装置4及び仮置箱7を中心として、左右にそれぞれ2つの仕分棚が配置されるとともに、制御装置4及び仮置箱7の前を作業者の立ち位置とし、各仕分棚6の収納室11の開口が、当該立ち位置に向かうように配置される。
【0055】
仕分装置1は、所謂割付マスタ52、優先順マスタ及びデータ区分マスタにより、作業者の身長等の体格、作業性等によって、仕分棚6の収納室11の優先順位を決定し、収納室11の優先順位に併せて、納品先の順位が割付される。
【0056】
即ち、仕分装置1は、作業者が最も作業しやすい収納室11の優先順位を第1位として設定され、この設定された収納室11に、最も納品する物品100が多い納品先が割付される。このように、仕分装置1は、作業性上の収納室11の優先順位を、複数の収納室11全てに割付し、当該順位に、納品先の順位の割付を行う。これにより、仕分装置1は、作業者がより作業性のよい収納室11の収納箱13に物品100を収納しやすいように配置される。
【0057】
次に、このように構成された仕分装置1を用いた仕分作業について、図10乃至図12の流れ図を用いて説明する。
先ず、サーバ装置202は、出荷指示データ及び物品100の情報等のデータを荷主及びベンダーのサーバ装置205から、ネットワーク204を介して受信する(ステップST1)。次に、この受信したデータ、物品100の情報及び使用する仕分装置1の情報、例えば仕分装置1の数や仕分棚6の構成等を仕分DB51に記憶させ、物品100の仕分データを作成する(ステップST2)。
【0058】
ここで、物品100の仕分データとは、仕分装置1の台数、各仕分装置1の収納室11数、及び、納品先の店舗数に応じて各収納室11への割付のためのグループ化等のデータである。例えば、複数の仕分装置1を用いる場合には、収納室11の総数から、納品先の店舗数を振り分ける。
【0059】
一例を挙げると、72店舗への仕分の際に、収納室11を24室有する仕分装置1を3台用いる場合には、適宜1〜72を付して、それぞれ1〜24店舗、25〜48店舗、49〜72店舗の各グループ「い」「ろ」「は」と設定する。
【0060】
また、各グループ「い」「ろ」「は」の各店舗の物品100の総量に極端なバラつきがないように振り分けたり、物品100の種類が近似するものを組み合わせて振り分けたりしてもよい。
【0061】
次に、割付パターンを割付マスタ52に追加する(ステップST3)。なお、割付パターンとは、先ず、納品先毎に、物品100の総量等から各グループ「い」「ろ」「は」毎の納品先の順番を決定する。また、各仕分装置1において、いずれのグループを行うかの選択をする。
【0062】
次に、店舗マスタ53から、運送及び梱包パターンを追加する(ステップST4)。即ち、店舗マスタ53に記憶されている納品先に対する運送会社、運送方法、及び、収納箱13の種類や梱包パターンをそれぞれ選択するとともに、記憶されていない納品先については、新たに追加する。
【0063】
次に、納品先毎に物品100を出荷する数量を計算する(ステップST5)。例えば、これは、複数種類の物品100のそれぞれの総量から、納品先毎にそれぞれ振り分けられる物品100の数量を求める。この数量は、記憶部44内に記憶され、物品100を収納するごとに、総量から物品100の数を減算し、残数が0となることで、物品100の仕分が完了した事とする。
【0064】
次に、仕分棚6及び収納室11の優先順の設定を行う(ステップST6)。この収納室11の優先順の設定とは、仕分棚6の配置、作業者の身長、利き腕等により、適宜設定するものである。
【0065】
例えると、右利きで中背の作業者の場合であって、図3に示すように、制御装置4の左右にそれぞれ2つの仕分棚6を配置した場合においては、図2及び図3中、制御装置4の右隣の仕分棚6の上中下段のうち中段であって、制御装置4側の収納室11が最も作業性がよい。続いて、同収納室11の右隣の収納室が2番目に作業性が良く、次に、制御装置4の左隣の仕分棚6の中段であって制御装置4側の収納室が3番目に作業性が良い。このように、適宜、収納室11の優先順を設定する。
【0066】
なお、このような優先順位は、予め、記憶部44の優先順マスタに、作業者別に記憶されていても良く、また、複数種類の優先順のパターンが記憶されており、当該パターンから適宜選択してもよく、また、ゲスト作業者等のような場合には、適宜設定してもよい。
【0067】
次に、仕分データに関するバッチの区分を、データ区分マスタを用いて行う(ステップST7)。即ち、各納品先と収納室11との優先順に基づいて、各収納室11に納品先の振り分けを行うと共に、各納品先別の出荷数量や運送・梱包パターンを振り分ける。
【0068】
次に、制御部41は、表示部45に、上記情報、及び、作業者への仕分作業の指示等の表示を行う(ステップST8)。なお、当該表示部45の表示は、例えば、作業者又は管理者がステップST1〜ST7の各操作終了を、入力部46を介して制御部41へ指示し、制御部41がこの指示に基づいて、表示部45の情報の表示を行う。なお、当該表示部45の表示は、例えば、図8に示すような表示となり、この表示により、作業者による仕分作業の開始の合図となる。
【0069】
次に、作業者が、表示部45の表示に従って、仮置箱7内の物品100を各収納室11の収納箱13内へ収納する仕分作業を行う(ステップST9)。
【0070】
この仕分作業終了後、制御部41は、仕分終了後、仕分実績のデータを出す(ステップST10)。仕分実績のデータとは、例えば、各納品先、納品先への物品100の種類、及び、仕分した物品100の数等である。
【0071】
最後に、仕分実績のデータから、荷主及び各納品先へ提出する出荷実績のデータを出し、当該データを荷主にネットワーク204を介して送信する(ステップST11)。
これらの工程により、仕分装置1を用いて仕分作業が行われることとなる。
【0072】
次に、上述のステップST9に示す、作業者による物品100の仕分について、図11に示す流れ図を用いて以下説明する。
【0073】
先ず、上述したステップST1〜ステップST7までの工程により、一の仕分装置1により仕分の設定が成されたら、作業者は、上述したステップST8に示す表示部45の表示に従って、仕分作業を開始する。具体的には、図8に示すように、表示部45には、作業指示として表示範囲45cに「バーコードを読み取って下さい。」との指示が表示される。
【0074】
作業者は、当該指示が表示部45に表示されていることを確認し、仮置箱7内に仮置きされている複数の物品100のいずれかを取り、当該物品100のバーコード101をスキャナ47に翳し、スキャナ47によりバーコード101を読み取らせる(ステップST31)。なお、バーコード101が傷等により読み取れない場合等には、キーボード48aやテンキー48b等の入力部46により、バーコード101の数字、又は、物品100のスリップコードを入力してもよい。即ち、人為的に物品100の情報を読み取り、入力部46により入力する読取手段であってもよい。
【0075】
スキャナ47は、バーコード101から読み取った物品100の情報を制御部41へ送信する。制御部41は、当該物品100の情報を、記憶部44に記憶されている各情報から読み出し、当該物品100の各情報を、制御部41は表示部45に表示させる(ステップST32)。
【0076】
具体的には、図9に示すように、制御部41は、表示部45の各表示範囲45cに、物品100を収納する仕分棚6及び収納室11の情報、納品先の情報、収納箱13の情報、作業者への指示内容、及び、収納室11が位置する方向を、表示させる。
【0077】
なお、物品100を収納する仕分棚6の収納室11は、図9中、表示範囲45c−1に表示されるように、左側に仕分棚6の設定された番号及び右側に収納室11の番号が表示される。納品先の情報は、割り付けられた店舗番号である。
【0078】
収納箱13の情報は、例えば、図9中、表示範囲45c−2に表示されるように、オリコン及び段ボールのどちらを使用するかが記載される。作業者への指示内容は、例えば、図9中、表示範囲45c−3「投入可」等の収納箱13に物品100を収納して良い旨の指示が成される。
【0079】
なお、バーコード101で読み取った物品100の情報が、記憶部44に記憶されている仕分DB51に記憶されていない場合には、表示範囲45c−3にエラーである旨が表示される。
【0080】
また、図9の表示範囲45c−4に示すように、表示部45の左右端のいずれか一方の色が変化する。なお、この左右端の一方の色の変化は、制御装置4を中心に、物品100を収納する収納室11が配置された側を示しており、作業者は、その方向を向くことで、収納箱13を視認することが可能となる。このため、45c−1に表示される、収納室11の詳細な番号から、収納室11を探す必要がない。
【0081】
制御部41は、表示部45への各情報の表示と同時に、当該物品100を収納する収納室11のスライドベース12を引き出し方向へ移動させる(ステップST33)。具体的には、制御部41は、物品100を収納する収納室11に設けられたモータ31を駆動させる。
【0082】
モータ31は、回転軸31aを回転させ、フック33の係止を解除する。ベース部21は、付勢部材24により付勢されているため、レール23に沿って移動し、結果、スライドベース12が引き出し方向へ移動することとなる。
【0083】
作業者は、ステップST32で表示部45の表示範囲45c−4で色が変更した方向を向き、移動したスライドベース12を視認し、ベース部21上に収納箱13が載置されているか否かを確認する(ステップST34)。
【0084】
ベース部21上に収納箱13が載置されていない場合(ステップST34のYES)には、作業者は、表示部45の表示範囲45c−2に表示されている収納箱13の情報に基づいて、スライドベース12上に収納箱13を載置する(ステップST35)。
【0085】
次に、作業者は、載置した収納箱13内に物品100を収納する(ステップST36)。次に、作業者は、スライドベース12を、収納室11内に押入れる(ステップST37)。これにより、フック33が係止部32に係止され、位置検知センサ26が、スライドベース12の収納を検出する。この位置検知センサ26で検知した情報に基づき、制御部41は、報知手段49により、音声により当該物品100の仕分作業が終了したことを報知する。
【0086】
当該物品100の仕分が終了したことを確認後、作業者は、表示部45及び仮置箱7を確認し、物品100の仕分が終了か否かを確認する(ステップST38)。物品100を全て仕分けたら(ステップST38のYES)仕分が終了となる。なお、物品100を全て仕分けた後、表示部45は、表示部45の表示範囲45c−5に表示された物品100の仕分の総残数の表示が0となる。
【0087】
物品100の仕分が終了していない場合(ステップST38のNO)には、再び、表示部45の画面が図9の表示から図8の表示へと切り替わる。
【0088】
尚、ステップST34において、物品100を収納する収納室11のスライドベース12に収納箱13が載置されている場合(ステップST34のNO)には、作業者は、収納箱13の中身を視認し、収納箱13内に物品100を収納可能か否か判断する(ステップST39)。
【0089】
収納箱13内に物品100が収納可能な場合(ステップST39のYES)には、作業者は、物品100を収納箱13内に収納する(ステップST40)。次に、ステップST37として、作業者は、スライドベース12を収納室11内に押し入れる。以下、同様の流れとなる。
【0090】
収納箱13内に物品100が収納できない場合(ステップST39のNO)には、作業者は、入力部46により、出荷ラベル48bを発行する(ステップST41)。具体的には、作業者は、マウス46cを操作し、表示部45の選択部45aに表示されている「出荷ラベル発行」と記載された領域を選択する。制御部41は、この外部からの指示に基づいて、当該物品100が割り当てられた納品先に対応する運送会社及び納品先の情報が記載された出荷ラベル48bをプリンタ48により発行する。
【0091】
作業者は、この発行された出荷ラベルを収納箱13に貼り付ける(ステップST42)。次に、作業者は、収納箱13を交換する(ステップST43)。即ち、作業者は、出荷ラベル48bを貼り付けた収納箱13を、スライドベース12から取り出し、表示部45に表示されている新たな収納箱13をスライドベース12上面に載置させる。
【0092】
作業者は、この収納箱13に物品100を収納し(ステップST44)、再びステップST37として、スライドベース12を収納室11内に押し入れる。以下、全ての物品100の仕分が終了(ステップST38のYES)となるまで、同様の仕分作業を繰り返す。
【0093】
このように、仕分装置1を用いて、物品100の仕分終了後、各収納室11内にある収納箱13を運送するために、梱包を行う。次に、図12の流れ図を用いて、仕分終了後の収納箱13の梱包について説明する。
【0094】
先ず、作業者は、例えば、表示部45に表示される「作業終了」等の選択部(不図示)を入力部46により操作し、仕分作業が終了した旨を制御部41に指示する(ステップST41)。制御部41は、この指示に基づき、記憶部44に記憶されている仕分データから、一の収納室11のスライドベース12を移動させる(ステップST42)。
【0095】
次に、制御部41は、当該収納室11の納品先に係る運送会社及び納品先の情報を記憶部44の店舗マスタ53等から呼び出し、当該情報を記載した出荷ラベル48bを、プリンタ48により発行する(ステップST43)。作業者は、この発行された出荷ラベル48bを、当該収納室11のスライドベース12に載置されている収納箱13に貼り付ける(ステップST44)。
【0096】
次に、作業者は、スライドベース12から収納箱13を取り出し(ステップST45)、収納箱13を密閉させる。次に作業者は、当該スライドベース12を収納室11に押し入れて収納する(ステップST46)。位置検知センサ26がスライドベース12の収納を検知すると、この検知した信号により、制御部41は、全収納箱13を取り出したか否かを判断する(ステップST47)。収納箱13を全て取り出していない場合(ステップST47)には、ステップST42へと戻り、制御部41は、次の収納箱13が収納された収納室11のスライドベース12をスライド移動させる。以下、ステップST43以降の流れを繰り返し、全収納箱13を取り出したら(ステップST47)、収納箱13の梱包が終了する。
【0097】
このように構成された仕分装置1によれば、物品100のバーコード101を読み取ることで、当該物品100を納品する納品先の収納箱13が設けられたスライドベース12が突出するため、確実に物品100を納品先の収納箱13へ収納することが可能となる。
【0098】
また、物品100を収納箱13に収納後、スライドベース12を収納室11に押し入れることで、当該物品100の仕分が完了する。即ち、突出したスライドベース12を収納室11に収納後、次の物品100のバーコード101を走査する(読み取る)ことが可能となるため、物品100を収納し忘れた状態で、次の物品100の仕分を進めることや、次の物品100を誤って他の収納箱13に収納することを防止できる。
【0099】
また、バーコード101を読み取った物品100から、当該物品100を収納する収納室11のスライドベース12がスライド移動し、且つ、表示部45の両端部の当該収納室11が配置された側の色が変化する。即ち、表示部45の両端の一方の色が変わることで、収納する収納室11の方向を報知可能に形成されている。
【0100】
このため、作業者は、当該方向を視認し、スライド移動しているスライドベース12に載置された収納箱13に物品100を収納すればよい。このため、納品先の確認、収納箱13の確認をすることがなく、確認作業の低減及び仕分作業の簡易化とすることが可能となる。
【0101】
また、物品100の仕分終了を、報知手段49の音声により報知することで、表示部45等の仕分完了の確認が不要となり、作業性を向上し、確認作業の低減とすることが可能となる。
【0102】
さらに、当該スライドベース12以外のスライドベース12は、収納室11に収納されているため、誤った収納箱13への収納(仕分ミス)を防止し、仕分作業の信頼性を向上させることが可能となる。また、収納室11は、フレーム10と収納箱13との隙間が物品100の外形幅よりも小さくすることで、更なる仕分ミスの防止が可能となる。
【0103】
また、仕分装置1は、納品する物品100の数、納品先の店舗数、仕分棚6の数、収納室11の数、仕分棚6及び収納室11の配置、及び、作業者の体型並びに利き腕等により、適宜仕分装置1、仕分棚6及び収納室11の配置、レイアウト及び設定を変更可能であるため、汎用性が高い。また、同理由により、物品100、納品先及び作業者に適した配置とすることで作業性を向上させることが可能となる。なお、仕分棚6にキャスター10cを設けることで、配置も容易となる。
【0104】
また、仕分装置1を用いた物品100の仕分作業は、作業者一人で物品100の取り出し、収納、出荷ラベル48b発行及び貼付け、及び、梱包が可能であり、作業者一人による完結作業が可能となる。このため、各作業者に応じた仕分作業の負荷の設定、即ち、納品先の店舗数の増減や物品100の総仕分数を作業者に応じて設定することも可能となる。これにより、作業者の能力に応じて適宜仕分装置1を設定可能となり、作業精度の向上、及び、仕分作業の管理が容易となる。
【0105】
また、物品100を仮置箱7から手作業で仕分けするため、物品100の形状、大きさ及び壊れやすさ等に影響されることなく、確実に物品100を仕分けすることが可能となる。
【0106】
さらに、物品100の仕分終了後、制御装置4により、出荷ラベル48bを貼り付ける収納箱13が載置されたスライドベース12を突出させるとともに、当該収納箱13の出荷ラベル48bを発行し、当該出荷ラベル48bを貼り付ける。また、出荷ラベル48bを貼付け後、収納箱13を取り出し、スライドベース12を収納させることで、制御装置4が次の収納箱13の対応するスライドベース12の突出及び出荷ラベル48bを発行する。これにより、各収納箱13に対応する出荷ラベル48bを確実に貼り付けることが可能となり、出荷ラベル48bの貼付けミスを防止することが可能となる。
【0107】
上述したように、本実施形態に係る仕分装置1によれば、スキャナ47でバーコード101を読み取ることで、物品100の納品先に応じた収納箱13が収納室11から突出し、この収納箱13に物品100を収納すれば良く、手作業による仕分けであっても、確実に仕分作業を行うことが可能となる。また、物品の仕分けの作業性を向上することが可能となる。
【0108】
なお、本発明は前述した各実施の形態に限定されるものではない。上述した例では、制御装置4は、パーソナルコンピュータを用いるとしたが、これに限定されない。例えば、入力部46としてタッチパネルをその表示部45に有する端末であってもよく、他の装置であってもよい。
【0109】
また、上述した例では、仕分装置1は、ローカルネットワーク201及びネットワーク204を介して、サーバ装置202,205から物品100の仕分のためのデータを受信するとしたがこれに限定されない。例えば、FD、CD−ROM及びUSBメモリ等の記憶媒体を介して受信してもよい。また、仕分装置1の制御装置4に、直接仕分データを入力してもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0110】
1…仕分装置、3…仕分ユニット、4…制御装置、6…仕分棚、7…仮置箱、10…フレーム、10a…外囲フレーム、10b…仕切板、10c…キャスター、11…収納室、12…スライドベース、13…収納箱、21…ベース部、22…取手部、23…レール、24…付勢部材、25…固定装置、26…位置検知センサ、28…ローラ、29…棒体、30…弾性部材、31…モータ、31a…回転軸、32…係止部、33…フック、41…制御部、42…ROM、43…RAM、44…記憶部、45…表示部、45a…選択部、45b…ポインター、45c…表示範囲、46…入力部、46a…キーボード、46b…テンキー、46c…マウス、47…スキャナ、48…プリンタ、48a…紙葉類、48b…出荷ラベル、49…報知手段、50…通信インターフェイス、51…仕分データベース、52…割付マスタ、53…店舗マスタ、100…物品、101…バーコード、201…ローカルネットワーク、202…サーバ装置、204…ネットワーク、205…サーバ装置B…バスライン、S…信号線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を、手作業により複数の納品先に仕分ける仕分作業に用いる仕分装置であって、
複数の収納室、前記収納室に対して往復動可能に設けられたスライドベース、及び、前記スライドベースに載置される前記物品を収納する収納箱を具備する仕分棚と、
前記物品の情報を読み取る読取手段と、
前記物品の情報及び前記物品の仕分の情報が記憶された記憶手段と、
前記物品の前記納品先を、前記記憶手段に記憶された前記物品の仕分の情報に基づいて前記収納箱にそれぞれ振り分ける割振手段と、
前記読取手段で読み取った前記物品の前記納品先が割り振られた前記収納箱が載置された前記スライドベースを移動させる移動手段と、
を備え、
前記移動手段により移動した前記スライドベースに載置された前記収納箱に、前記読取手段で読み取った前記物品を収納することを特徴とする仕分装置。
【請求項2】
前記スライドベースを前記収納室に収納したことを検知する検知手段と、
前記検知手段により検知した前記スライドベースの収納を報知する報知手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の仕分装置。
【請求項3】
前記読取手段は、前記検知手段により前記スライドベースの収納を検知後に、他の前記物品の情報が読み取り可能となることを特徴とする請求項2に記載の仕分装置。
【請求項4】
前記移動手段により移動した前記スライドベースの位置を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の仕分装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−131590(P2012−131590A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283565(P2010−283565)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(592184706)東芝ロジスティクス株式会社 (15)
【出願人】(392024909)ホクショー株式会社 (16)
【Fターム(参考)】