説明

付着防止体及びその形成方法

本発明は付着防止体及びその形成方法に関し、特に構造体、前記構造体表面の全部又は一部に塗布される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層及び前記塗布された樹脂バインダー層の上面に結合され、外部に突設する複数のビードからなるビード層を含む付着防止体及び被着面に樹脂バインダーを塗布し、塗布された樹脂バインダーが硬化される前に樹脂バインダー上部にビードを噴射し、硬化させてビード突起を形成する付着防止体形成方法に関する。本発明によって形成された付着防止体は、被着面にステッカー、ポスター、埃など接着物が付着されることを防止でき、一旦付着したとしても接着物を容易に除去できる。また、施工が容易であり、コーティングされた被着面の耐喉性、耐汚染性、耐スクラッチ性、耐化学性、耐衝撃性などの物性を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は付着防止体及びその形成方法に関し、より詳しくは、電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックスなどの路上施設物やその支柱又はガードレール、車線規制棒、内外装フレームや建築物、構造物の壁体、電灯や灯器具のような被着面にステッカー、ポスター、埃など接着物が付着されることを防止することができ、一旦付着したとしても接着物や埃を容易に除去することができ、その他埃などが多くつく環境にある構造体の表面に埃が付着されることを最小限に止め、その除去を容易にし、施工が容易であり、コーティングされた被着面の耐喉性、耐汚染性、耐スクラッチ性、耐化学性、耐衝撃性などの物性を向上させることができる付着防止体及びその形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、路上にはガードレール、車線規制棒、内外装フレーム、電信柱、街灯、信号灯、交通案内表示板など多数の各種路上施設物が設置されており、このような施設物は、パイプやコンクリート支柱を構成しており、前記施設物の支柱は通行者の安全性を考慮して平らな面で構成されている。
【0003】
前記路上施設物の支柱や建築物又は構造物の壁体には、各種ステッカー、ポスターのような不法広告物が、接着剤、のりなどで接着されており、支柱や建築物又は構造物の外観を損傷させ、前記のように接着される広告物や接着物によって街美観が損なわれる現象が発生している。そのため、広告物や接着物の除去に莫大な予算と人力が投入されているのが実情である。
【0004】
しかし、路上施設物の支柱は、その表面が平らな面や円周面で形成されており、建築物又は構造物の壁体は平面であるため、ステッカーやポスターのような紙類からなる広告物や接着物の付着が容易である。したがって、それを監視し、防止することが非常に難しく、一旦接着された後には、ステッカーやポスターのような広告物や接着物が平面上で強固に接着され、清潔に除去できないため、街の美観と施設の汚染及びき損が深刻な問題となっている。
【0005】
これによって広告物や接着物の付着防止のために多様な方法が試みられているが、広告物や接着物を禁止するという単純な警告用文句、例えば、「広告お断り」、「貼付不可」等の文句以外に効果的な防止手段が提示されていないのが実情である。
また、車線規制棒、内外装フレーム、壁体、灯器具のフレーム又は灯器具や構造物の壁、広告板、特に透明な広告板用フレームなど多様な構造物も長時間の外部露出によって多量の埃や汚染物がそれに吸着されたり、多様な方法で汚染が行われている。したがって、このような汚染物や埃の付着を最小限に止め、付着した埃や汚染物の除去を容易にすることができる方法の開発が強く望まれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の技術の問題点を解決するために、本発明は、ガードレール、電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックスなどの路上施設物及びその支柱や建築物、構造物の壁体、内外装フレームのような被着面にステッカー、ポスター、埃など接着物が付着されることを防止できるだけでなく、一旦付着されたとしても接着物を容易に除去することができる付着防止体及びその形成方法を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、車線規制棒、灯器具、反射板、電灯、広告板などに埃や汚染物が付着されることを防止できるだけでなく、一旦付着されたとしても埃や汚染物を容易に除去することができる付着防止体及びその形成方法を提供することである。
【0008】
本発明のまた他の目的は、施工が容易であり、コーティングされた被着面の耐喉性、耐汚染性、耐スクラッチ性、耐化学性、耐衝撃性などの物性を向上させることができ、さらに洗練されたデザインを与えることができる付着防止体及びその形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は、
構造体;
前記構造体表面の全部又は一部に塗布される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層;及び
前記塗布された樹脂バインダー層の上面に結合され外部に突設される複数のビードからなるビード層を含むことを特徴とする付着防止体を提供する。
【0010】
また、本発明は、
構造体;
前記構造体表面の全部又は一部に塗布されるバインダーからなるバインダー層;
前記バインダー層に付着される不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムからなる付着層;
前記付着層の表面又は前記付着層を含む構造体表面に塗布される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層;及び
前記塗布された樹脂バインダー層の上面に結合され外部に突設される複数のビードからなるビード層を含むことを特徴とする付着防止体を提供する。
【0011】
その他、本発明は、被着面に樹脂バインダーを塗布し、塗布された樹脂バインダーが硬化する以前に樹脂バインダー上部にビードを噴射し硬化させてビード突起を形成させることを特徴とする付着防止体形成方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の付着防止体及びその形成方法によれば、コーティングされたガードレール、電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックスなどの路上施設物及びその支柱や建築物、構造物の壁体、内外装フレームのような被着面の表面にビードによって形成された突起が不規則なへこみを形成し、これによって被着面と接着物間の接触面を減少させる。したがって、ステッカー、ポスター、埃など接着物の付着を防止することができ、一旦付着されたとしても接触面を最少化して接着物を容易に除去することができる。さらに、ビード突起によって形成されたへこみに埃などの汚染が発生する場合に雨水や雪などの水による洗浄で容易に汚染物が除去されることができ、耐汚染性においても優れた効果がある。
【0013】
また、車線規制棒、灯器具、反射板、電灯、広告板などのように埃などに容易に汚染される構造体の場合に埃や汚染物の付着を防止でき、一旦付着されたとしても埃や汚染物を容易に除去することができる。
さらに、本発明の付着防止体は容易に施工でき、被着面の耐喉性、耐汚染性、耐スクラッチ性、耐化学性、耐衝撃性などの物性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を図面を参考して詳細に説明する。
本発明の付着防止体は、構造体1、前記構造体表面(外面、内面など)の全部又は一部に塗布される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層2、及び前記塗布された樹脂バインダー層の上面に結合され外部に突設される複数のビードからなるビード層3を含んで構成される。これに関する具体的な例は図1に示した通りである。
【0015】
このような構成は、前記構造体の表面に樹脂バインダーを塗布し、塗布された樹脂バインダーが硬化される前に樹脂バインダー上部にビードを噴射し、硬化させてビード突起が形成されるビード層を形成するようにして構成することができる。
【0016】
本発明の構造体は、埃や、ステッカー、広告物又は汚染物などが付着されてこれを除去しなければならない全ての表面がこれに該当し、これに関する具体的な例としては電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックス、建築物、ガードレール、車線規制棒、内外装フレーム、灯器具、灯器具反射面、電灯、透光性構造体、広告板、路上施設物の支柱又は壁面を挙げることができる。前記路上施設物の支柱は電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックスなどの支柱を挙げることができ、前記コントロールボックスとしては信号灯、街灯、電源供給装置などの制御ボックスがこれに該当する。
【0017】
また、車線規制棒の場合、埃や汚染物の汚染によって再帰反射効果が低下するという問題点があるので、その付着を防止し、風雨によって埃が容易に除去され得るようにする。本発明の車線規制棒構造体は、公知の多様な形態の車線規制棒の構造体に使用される全ての構造体を含むものであって、これに関する具体的な例としては図2に示したような一般的な棒状を含む多様な形態を挙げることができる。その材質としてはポリウレタン、その他の樹脂、金属製、コンクリート、PVC、FRP材などを挙げることができ、このような全ての種類の車線規制棒構造体を含む。
【0018】
また、内外装フレームの場合、公知の多様な形態の内外装フレームに使用される全てのフレームを含むものであって、図3〜図4に示したような内外装フレームがこれに適用される。これに関する具体的な例としては、建築物、電子製品、機械類などの内外装フレームとして建物、装置、機械の外部に結合したものであって内外装シャーシ、内外装仕上げ部材、電子機器外部フレーム、機械機器外部フレームを挙げることができる。更に具体的には、建築物のPVC/アルミニウム/鋼鉄シャーシ、コンピュータモニター外部フレーム、自動車外部モールディングなど多様な例を含むことができる。
【0019】
灯器具の場合、灯器具、特にその中の反射面には埃が頻繁にくっついて照度を落とすので、これを予防するために本発明の付着防止体で構成することが好ましい。このような効果は灯自体に対しても適用することができる。その他に路上広告板及びバス停留場などの透明部を有する構造物である透光性構造体、その他の広告板なども埃付着を防止し、その除去を容易にするために付着防止体で構成するのが好ましい。
【0020】
本発明の構造体表面に使用される樹脂バインダーはバインダーとして作用する成分として、主に通常外装用に使用される樹脂を用いることができる。特にアクリル系樹脂、セラミック系樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、メタリック塗料及び水溶性バインダーからなる群より選択される1種以上の樹脂を使用するのがよい。つまり、一般にはアクリル系樹脂、セラミック系樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂又はその混合体を使用し、灯器具などに適用する場合にはこれにメタリック塗料を共に使用することが可能である。これにより反射効果を増大させることができ、使用上の便宜のために水溶性樹脂バインダーを適用するのが好ましい。
【0021】
前記アクリル系樹脂はメタクリル酸又はアクリル酸誘導体を主成分とする溶剤型のアクリルウレタン、水性アクリルヒドロゾル、エマルジョン無溶剤型アクリルシラン、又は紫外線硬化型アクリルなどを使用することができる。
前記ウレタン系樹脂は当業界で使用する通常のウレタン系樹脂を使用することができる。一例として、ヒドロキシル部分及びアミノ部分で発見された活性水素原子を含有する有機化合物及び有機ポリイソシアネートから製造した一般に公知された熱硬化性樹脂がある。
前記セラミック系樹脂はケイ酸エステル、その加水分解生成物、水分散型シリカゾル、又はアルコール分散型シリカゾルなどを使用することができる。
【0022】
このような樹脂バインダーはその含有量が過度に低いか高い場合にはビードとの結着性と路上施設物の支柱、建築物や構造物の壁体のような被着面に塗布時塗布効率を低下させ、強度、物性、機能性など全般的な機能が良くなくなるという問題点がある。
また、前記樹脂バインダーはその粘度が1,000〜200,000cPsの範囲であるものを用いることができ、前記粘度は塗布の方法(筆塗り、スプレー、含浸など)によって多様な範囲の粘度を適用することができる。特に、筆塗りの場合は、塗布の容易性のためにその粘度が100,000〜200,000cPsの範囲であるのが好ましく、より好ましくは150,000cPs付近である。また、前記樹脂バインダー層の塗布方法としては公知の多様な方法を適用することができ、これに関する具体的な例としてはブラッシュ、スプレー、浸漬などの方法を適用することができる。
【0023】
このような樹脂バインダーは前記構造体表面に塗布し、前記樹脂バインダーが硬化される前に樹脂バインダーの上部にビードを噴射して付着させて硬化する。
また、前記樹脂バインダーの硬化方法としては公知の多様な硬化方法を適用することができ、特に樹脂バインダー(塗料)のタイプによって自然乾燥、焼付乾燥、冷却固化、触媒硬化、紫外線硬化及び電子線硬化からなる群より選択した1種以上の方法を適用することができる。これはそれぞれの適用分野及び施工方法の適正性に応じて選択される樹脂バインダーのタイプによって多様な構成で適用することができる。
【0024】
本発明で使用される前記ビードは、球形、楕円形、又はこれに準ずる全ての形状のビードを使用することができ、球形のビードが樹脂バインダーの上部にビード突起を形成し、被着面と接着物間の接触面を減少させる作用を果たすため、好ましくは球形の形態である。樹脂バインダー上部に形成されたビード突起の間の凹凸に空気又は水が入る場合、空気又は水がビード上部に拡散しながら空気膜又は水膜が形成されて物体の表面張力を低下させ、これによって接着物の粘着や付着を防止する作用を果たす。
【0025】
前記ビードは樹脂バインダー上部に噴射及び硬化された後、樹脂バインダーによって固定されると同時に樹脂バインダー上部から突き出されて突起を形成することができる程度の形状と粒子大きさのものを使用することができる。
前記ビードの形態には多様な公知の透明、半透明、又は不透明の無色又は有色のビードを使用することができ、好ましくは透明ビードであるのが外部美観及び再帰反射効果の特性上よく、その材質としてはセラミックビード、金属ビード、樹脂ビード又はこれらの混合物などの公知の多様なビードを使用することができる。好ましくはガラスビード、PMMAビード、ジルコニアビード又はこれらの混合物である。これによって強度及び付着防止特性を高めることができる。また、更に好ましくはビード層の強度及び変色、脱色防止、樹脂バインダーとの静電気的特性などを考慮する時、ガラスビードであるのがよい。
【0026】
特に、前記ガラスビードはガラス、破ガラス、ガラス繊維、又はガラスカレットなどを粉砕して得るガラス粉末を処理して得られるものであって、ガラス組成はA、C、E、耐アルカリ性ガラス粉末組成など樹脂バインダーと相溶性があるものであれば特に限定されない。
前記ガラスビードは球形、楕円形、又はこれに準ずる全ての形状のガラスビードを使用することができ、多様な大きさが分布したものから一定の大きさだけを選別したものまで全て使用することができる。
【0027】
前記ビードの粒径は本発明の構造体表面の材質、用途などによって適切に選定して使用することができ、好ましくは0.1□〜3□である。一般的な用途の場合は0.2□〜3□であるのが好ましく、更に好ましくは0.3〜1.5□である。また、これらは数□の小さい粒度と数□の大きい粒度のビードの組み合わせによって多様な形態及び物性を示すようにすることができる。しかし、前記ビードの粒径が3□を超える場合には被着面と接着物の接触面が増加され、分散性が低くなることがあるという問題点がある。
【0028】
壁面に仕上材として使用される場合又はや透光性構造体には前記ビードの大きさは経済性及び美麗なデザイン面で0.02□〜3□であるのが好ましく、内外装フレームの場合は0.01□〜0.1□であるのが洗練されたデザイン及び結合力確保のために好ましく、灯器具、その反射面又は灯自体に適用する場合は照度向上及び洗練されたデザインのために1□〜1□であるのが好ましい。
【0029】
前記のようなビードは要求される汚染物の付着防止性、被着面の材質によって適切な量を調節して使用することができ、特に樹脂バインダー固形分100重量部に対して10〜150重量部で含まれるのが好ましく、さらに好ましくは50〜150重量部で含まれるのが好ましく、より一層好ましくは70〜90重量部で含まれる。その含有量が10重量部未満である場合にはその量が非常に微少であって汚染物による汚染性の防止効果が微小であるという問題点がある。150重量部を超える場合には樹脂バインダーに比べて相対的にその含有量が多く、硬化後にビードが脱落することがあるという問題点がある。また、汚染度改善にさらに重点を置く場合にはその含有量を50重量部以上に構成するのがよい。
【0030】
前記のように樹脂バインダーが硬化される前に樹脂バインダー上部に噴射されたビードが硬化し、図1に示したように被着面(構造体)1に塗布された樹脂バインダー2によって固定されて樹脂バインダー2の上部から突出したビード突起3を形成する。
また、構造体表面にコーティング面形成時、前記樹脂バインダーにガラス粉末を追加的に混合して被着面に塗布することができる。
【0031】
前記ガラス粉末は熱膨張係数が樹脂バインダー同程度であり、熱収縮、膨張による隙が生じず、これによってビードと樹脂バインダー間の結合力を向上させて、ビードが脱落したり離脱しないようにして構造体の表面に汚染物や接着物の付着をさらに効果的に防止することができる。また、前記ガラス粉末は界面分離を抑制し、外部から作用する衝撃を吸収し、伝達して、損傷が顕著に低下されるコーティング面組織を形成する。
【0032】
前記ガラス粉末は多様な粒子形状と粒子大きさのものを用いることができ、ガラス粉末の粒子はガラス、破ガラス、ガラス繊維又はガラスカレットなどを粉砕して得るものであって、ガラス組成はA、C、E、耐アルカリ性ガラス粉末組成など樹脂バインダーとの相溶性があるものであれば特に限定されず、特にE−ガラス組成のガラス粉末が各種素材に対する付着性面でさらに好ましい。
【0033】
前記ガラス粉末の粒径は特に限定されるのではないが、特に10□〜1□であるのが好ましく、さらに好ましくは50□〜1□である。内外装フレームや灯器具の場合は美麗さを強調する側面があり、使用されるビードの大きさもさらに微細なビードを使用するので0.01□〜1□のガラス粉末を使用するのが好ましい。前記ガラス粉末の粒径が小さすぎる場合にはビードと樹脂バインダー間の結合力向上効果が微小であるという問題点があり、大きすぎる場合には樹脂バインダーと均一に混合されず、コーティング層の強度が低下したり収縮及び膨張性が増加することがあるという問題点がある。
【0034】
前記ガラス粉末は前記樹脂バインダー固形分100重量部に対して20〜50重量部で含まれるのが好ましい。その含有量が20重量部未満である場合にはビードと樹脂バインダーの間の結合力付与効果が不足するという問題点があり、50重量部を超える場合には相対的に樹脂バインダーの含有量が減少して被着面に対するコーティング層の接着性が低下することがあるという問題点がある。
【0035】
また、前記コーティング面形成時に前記樹脂バインダーは必要に応じてガラス繊維を追加的に含むことができる。前記ガラス繊維は硬化された付着防止体の引張力及び耐クラック性を増加させる作用を果たす。
【0036】
前記ガラス繊維はE組成の長ガラス繊維又は耐アルカリ性組成の繊維を用いることができ、具体的に繊維径が10〜20□であるガラス繊維又は炭素繊維を均一なストランド長さに切断した切断繊維(chopped fiber)又は平均繊維長さに粉砕して製造した粉砕繊維(milled fiber)を用いることができる。特に、切断繊維は2〜12mm程度の繊維長さに裁断されたものが好ましく、粉砕繊維は平均繊維長さが100〜300であるのが好ましい。特に、粉砕繊維がコーティング面の引張力補強及び分散性面を考慮するとき好ましく、切断繊維と粉砕繊維を混合して使用することもできる。
【0037】
前記ガラス繊維は樹脂バインダー固形分100重量部に対して1〜100重量部で含まれるのが好ましい。前記ガラス繊維の含有量が前記範囲内である場合には硬化されたコーティング面の亀裂、収縮及び膨張が発生しない。
【0038】
また、前記樹脂バインダーには必要に応じて通常の充填材、伝導性フィラー、顔料、反応触媒、増粘剤、流動性調節剤、湿潤剤、紫外線安定剤、光反射粉末体又は沈降防止剤などの添加剤を追加的に含むことができる。特に、前記伝導性フィラーは導電性粉末などを含むものであって、樹脂層に含まれてこれに伝導性を付加して静電気発生を抑制し、耐汚染性をさらに増大する。前記光反射粉末体は灯器具などの反射面に適用する場合に照度向上及び美麗なデザインを提供できる。
【0039】
さらに、本発明の付着防止体の他の構成としては、構造体、前記構造体表面の全部又は一部に塗布されるバインダーからなるバインダー層、前記バインダー層に付着される不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムからなる付着層、前記付着層の表面又は前記付着層を含む構造体表面に塗布される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層及び前記塗布された樹脂バインダー層の上面に結合され、外部に突設される複数のビードからなるビード層を含む形態に構成することもできる。前記バインダーは公知の多様な接着剤がこれに該当されることができ、前記不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムはフィルム形態で構造体に付着できるものであれば前記技術に限定されるのではなく、公知の多様な材質(壁紙などを含む)を用いることができる。特に、車線規制棒の場合は車線規制棒に使用される反射紙もこれに含まれることができる。その他の構成は前述のものと同一な形態に適用が可能なのでこれに関する詳細な説明は省略する。
【0040】
以上の大きく区分するとき、2種類形態に大別される付着防止体において前記構造体の表面に形成される層の全体厚さは形成しようとする被着面の材質や性能などを考慮してその厚さを調節することができ、特に被着面に対して5□〜3.0□であるのが適切な強度維持及び付着防止層形成に好ましい。
【0041】
また、本発明は前記構造体と結合する前状態の付着防止体を提供し、これは樹脂フィルム、発泡体フィルム、織布又は不織布からなる付着層、前記付着層の全部又は一部に塗布又は含浸される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層及び前記塗布又は含浸された樹脂バインダー層の上面に結合され外部に突設される複数のビードからなるビード層を含んで構成することができる。これを必要な壁面などに必要な時期に付着して壁面に付着防止力を付与することができる。
【0042】
さらに、本発明は被着面に樹脂バインダーを塗布し、塗布された樹脂バインダーが硬化される前に樹脂バインダー上部にビードを噴射し、硬化させてビード突起を形成させる付着防止体形成方法を提供する。
【0043】
その他に不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルム上に樹脂バインダーを塗布し塗布された樹脂バインダーが硬化される前にビードを噴射し、硬化させてビード突起が形成された不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムを被着面に付着させる付着防止体形成方法を提供する。被着面に不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムをバインダーで付着し、前記不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムの表面又はこれを含む構造体表面に樹脂バインダーを塗布し、塗布された樹脂バインダーが硬化される前にビードを噴射し、硬化させてビード突起を形成させる付着防止体形成方法を提供する。
【0044】
前記付着防止体形成方法に適用される樹脂バインダー、ビード、ガラス粉末、ガラス繊維、添加剤などは、前記付着防止体で記述したもの同一な形態に適用が可能である。
また、付着防止体形成方法において前記樹脂バインダーの硬化方法としては前述のように自然乾燥、焼付け乾燥、冷却固化、触媒硬化、紫外線硬化及び電子線硬化からなる群より選択される1種以上の方法を適用することができ、前記塗布される樹脂バインダーの粘度は、前述のように1,000〜200,000cPs範囲であるのが好ましい。
【0045】
前記のような形式で製作される本発明の付着防止体形成方法は、広告物や接着物が付着される電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックスなどの路上施設物の支柱や建築物、構造物の壁体のような多様な被着面と前述した以外の応用分野に通常の方法で実施して適用が可能である。
【0046】
具体的な実施例として、本発明の付着防止体形成は、第一に、路上施設物の支柱、建築物や構造物の壁体などを含む前記構造体のような被着面に樹脂バインダーと必要に応じてガラス粉末、ガラス繊維、又は添加剤を混合した混合物を直接塗布し、前記塗布された樹脂バインダーを含有する混合物が硬化される前にビードを噴射して樹脂バインダー上部にビードを付着、硬化させる方法があり、第二に、不織布、織布などを含むフィルム上に樹脂バインダーと必要に応じてガラス粉末、ガラス繊維、又は添加剤を混合した混合物を直接コーティングし、前記塗布された樹脂バインダーを含有する混合物が硬化される前にビードを噴射し、樹脂バインダー上部にビードを付着、硬化させた後、前記成分がコーティングされた不織布を路上施設物の支柱、建築物や構造物の壁体を含む前述の構造体の被着面にステッカー式やシートタイプで付着させる方法がある。前記のような付着防止体の形成は既に設置された路上施設物の支柱、建築物や構造物の壁体を含む構造体の被着面に形成することもでき、路上施設物、建築物、構造物などを製造しながらその表面に直接形成することもできる。
【0047】
前記樹脂バインダーと必要に応じてガラス粉末、ガラス繊維、又は添加剤を混合した混合物は塗布される被着面の材質、要求条件、面積などに応じて当業界で使用する通常のコーティング方法を選択的に使用して被着面や不織布に塗布することができる。特に前記成分が重力外方向に塗布される場合、飛散される恐れがある場合にはローラやブラッシュを利用して飛散を防止するのが好ましく、前記成分が飛散の恐れがない場合にはスプレーコーティングを利用するのが好ましい。第三に、構造体に反射紙を含む不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムなどの付着層をバインダーによって付着する。その後、前記付着層と付着層と接する構造体表面又は構造体全体表面に樹脂バインダーと必要に応じてガラス粉末、ガラス繊維又は添加剤を混合した混合物を直接塗布し、前記塗布された樹脂バインダーを含有する混合物が硬化される以前にビードを噴射して樹脂バインダー上部にビードを付着、硬化させる方法がある。このような第三の方法の場合、構造体はその構成が構造体、前記構造体の表面に塗布されるバインダーからなるバインダー層、前記バインダー層に付着される不織布、織布又は樹脂フィルムからなる付着層、前記付着層を含む構造体の外面(構造体外面の一部又は全部)に塗布される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層及び前記塗布された樹脂バインダー層の上面に結合され、外部に突設される複数のビードからなるビード層を含む構成を有することができる。
【0048】
また、このようなコーティング面は構造体の表面全体又は一部分に対して形成することができ、一部に対して形成する場合には帯形態に構成して車線規制棒などに適用することもできる。
また、このようなコーティング面の形成は既に設置された構造体の表面に形成することもでき、新規の構造体を製造しながらその表面に直接形成することもできる。
【0049】
このような本発明の付着防止体形成方法によれば、コーティングされた電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックスなどの路上施設の支柱や建築物、構造物の壁体などを含む前述の構造体被着面の表面にビードによって形成された突起が不規則な形態にへこみを形成して、これによって被着面と接着物間の接触面を減少させて付着を防止することができる。一旦付着したとしても接触面を最少化して容易に除去することができる。またビード突起によって形成された凹凸に埃などの汚染が発生する場合、雨水や雪などの水による洗浄で容易に汚染物が除去されることができ、耐汚染性においても優れる。また、本発明の付着防止体は容易に施工でき、被着面の耐喉性、耐汚染性、耐スクラッチ性、耐化学性、耐衝撃性などの物性を向上させることができる。
【実施例】
【0050】
以下、本発明の理解のために好ましい実施例を提示するが、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範囲が下記の実施例に限定されるのではない。
実施例1
ウレタン樹脂1kgを25cm×15cmの鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートの上にそれぞれ1mmの厚さに塗布し、前記ウレタン樹脂が硬化される前に平均粒度が0.1mmであるガラスビード800gを噴射し、硬化してウレタン樹脂表面にガラスビード突起が付着された付着防止体を形成した。特に樹脂フレームにこれを適用することは図3〜図4に示した通りである。
【0051】
前記のように付着防止体が形成された鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートの一面にそれぞれ接着剤が形成されているテープを付着した結果、それぞれの鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートにテープがつかなかった。また、前記付着防止体が形成された鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートを黒鉛で汚染させた後に水で洗浄した結果、汚染部位が容易に除去されることを確認することができた。
これから本発明によって形成された付着防止体は付着防止能に優れ、耐汚染性も優れていることを確認した。
【0052】
実施例2
平均粒度が50□であるガラスビードを使用したことを除いては前記実施例1と同様の方法で付着防止体を形成した。
また、前記のように付着防止体が形成された鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートを利用して前記実施例1と同様の方法でテープの接着の可否を実験した。その結果、それぞれの鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートにテープがよくつかず、強い圧力を与えて付着させた場合にも容易に取れることを確認することができた。
【0053】
実施例3
ウレタン樹脂1kgに平均粒度が200メッシュであり比重が2.54であるガラス粉末1kgを均一に混合して、鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートにそれぞれ塗布した後、前記実施例1と同様の方法で付着防止体を形成し、テープの接着の可否を実験した。その結果、前記実施例1と同程度の付着防止効果を示した。
また、前記実施例1及び実施例3で形成した付着防止体に外部圧力を加えてガラスビードの脱落の可否を観察した結果、ガラス粉末を使用していない実施例1と比較して、ガラス粉末を使用した実施例3の付着防止体がさらに優れたガラスビード結合力を示すことを確認することができた。
【0054】
実施例4
ウレタン樹脂1kgに平均繊維厚さ13.5□、平均繊維長さ300□の粉砕ガラス繊維100gを均一に混合して、鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートにそれぞれ塗布した後、前記実施例1と同様の方法で付着防止体を形成し、テープの接着の可否を実験した。その結果、前記実施例1と同程度の付着防止効果を示した。
【0055】
実施例5
平均粒度が200メッシュであり比重が2.54であるガラス粉末1kg及び平均繊維厚さ13.5□、平均繊維長さ300□の粉砕ガラス繊維100gを均一に混合して、鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートにそれぞれ塗布した後、前記実施例1と同様の方法で付着防止体を形成し、テープの接着の可否を実験した。その結果、前記実施例1と同程度の付着防止効果を示した。
【0056】
実施例6
ウレタン樹脂1kgを25□15□の不織布表面にコーティングし、前記ウレタン樹脂が硬化される前に平均粒度が1mmであるガラスビード800gを噴射し、硬化して、ウレタン樹脂表面にガラスビード突起が付着された付着防止体を形成した。前記のように付着防止体が形成された不織布を鋼鉄、アルミニウム、樹脂フレーム、透明樹脂板、ガラスとコンクリートに付着して、前記実施例1と同様な方法でテープの接着の可否を実験した。その結果、前記実施例1と同程度の付着防止効果を示した。
【0057】
実施例7
ガラスビードの代わりにPMMAビードを使用したことを除いては前記実施例1〜実施例6と同様の方法で付着防止体を形成し、テープの接着の可否を実験した。その結果、前記実施例1と同程度の付着防止効果を示した。
【0058】
実施例8
ガラスビードの代わりにジルコニアビードを使用したことを除いては前記実施例1〜実施例6と同様の方法で付着防止体を形成し、テープの接着の可否を実験した。その結果、前記実施例1と同程度の付着防止効果を示した。
【産業上の利用可能性】
【0059】
このような本発明の付着防止体及びその形成方法によれば、コーティングされたガードレール、電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックスなどの路上施設物及びその支柱や建築物、構造物の壁体、内外装フレームのような被着面の表面にビードによって形成された突起が不規則な形態にへこみを形成し、これによって被着面と接着物間の接触面を減少させてステッカー、ポスター、埃など接着物の付着を防止することができる。一旦付着されたとしても接触面を最少化して接着物を容易に除去することができる。さらに、ビード突起によって形成された屈曲に埃などの汚染が生じる場合、雨水や雪などの水による洗浄で容易に汚染物を除去することができ、耐汚染性においても優れる。
【0060】
また、車線規制棒、灯器具、反射板、電灯、広告板などのように埃などに容易に汚染される構造体の場合に埃や汚染物の付着を防止できるだけでなく、一旦付着したとしても埃や汚染物を容易に除去することができる。
さらに、本発明の付着防止体は容易に施工でき、被着面の耐喉性、耐汚染性、耐スクラッチ性、耐化学性、耐衝撃性などの物性を向上させることができる。
【0061】
以上で説明した本発明は前述の発明の詳細な説明及び添付した図面によって限定されるのではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で該当技術分野の当業者が多様に修正及び変更させたものも本発明の範囲内に含まれるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明によって形成された付着防止体の断面を示す断面図である。
【図2】既存の車線規制棒を示す写真である。
【図3】本発明の付着防止体の一実施例であって、外装フレームの製作過程を示す写真である。
【図4】前記図3の過程を通して製造された本発明の一実施例の外装フレームを示す写真である。
【符号の説明】
【0063】
1 被着面(構造体)
2 樹脂バインダー層
3 ビード層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造体;
前記構造体表面の全部又は一部に塗布される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層;及び
前記塗布された樹脂バインダー層の上面に結合され外部に突設される複数のビードからなるビード層を含む付着防止体。
【請求項2】
構造体;
前記構造体表面の全部又は一部に塗布されるバインダーからなるバインダー層;
前記バインダー層に付着される不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムからなる付着層;
前記付着層の表面又は前記付着層を含む構造体表面に塗布される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層;及び
前記塗布された樹脂バインダー層の上面に結合され外部に突設される複数のビードからなるビード層を含む付着防止体。
【請求項3】
樹脂フィルム、発泡体フィルム、織布又は不織布からなる付着層;
前記付着層の全部又は一部に塗布又は含浸される樹脂バインダーからなる樹脂バインダー層;及び
前記塗布又は含浸された樹脂バインダー層の上面に結合され外部に突設される複数のビードからなるビード層を含む付着防止体。
【請求項4】
前記構造体は、路上施設物、電信柱、信号灯、街灯、交通案内表示板、コントロールボックス、建築物、ガードレール、車線規制棒、内外装フレーム、灯器具、灯器具反射面、電灯、透光性構造体、広告板の支柱又は壁面である請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項5】
前記樹脂バインダーが、アクリル系樹脂、セラミック系樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、メタリック塗料及び水溶性樹脂バインダーからなる群より選択される請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項6】
前記ビードは、セラミックビード、金属ビード、樹脂ビード又はこれらの混合物である請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項7】
前記ビードは、ガラスビード、PMMAビード、ジルコニアビード又はこれらの混合物である請求項6に記載の付着防止体。
【請求項8】
前記ビードの平均粒径が1□〜3□である請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項9】
前記ビードが樹脂バインダー固形分100重量部に対して10〜150重量部で含まれる請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項10】
前記樹脂バインダーが、粒径0.01□〜1□であるガラス粉末を樹脂バインダー固形分100重量部に対して20〜50重量部さらに含む請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項11】
前記樹脂バインダーが、繊維径10〜20□であるガラス繊維又は炭素繊維を均一なストランド長さに切断した切断繊維又は平均繊維の長さを100〜300□に粉砕した粉砕繊維を樹脂バインダー固形分100重量部に対して1〜100重量部さらに含む請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項12】
前記樹脂バインダーが、充填材、伝導性フィラー、顔料、反応触媒、増粘剤、流動性調節剤、湿潤剤、紫外線安定剤、沈降防止剤及び光反射体粉末からなる群より選択された1種以上の添加剤をさらに含む請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項13】
前記構造体の表面に形成される層の全体厚さが5□〜3.0□である請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の付着防止体。
【請求項14】
被着面に樹脂バインダーを塗布し、塗布された樹脂バインダーが硬化する前に樹脂バインダー上部にビードを噴射し、硬化させてビード突起を形成することを含む付着防止体形成方法。
【請求項15】
不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルム上に樹脂バインダーを塗布し、塗布された樹脂バインダーが硬化する前にビードを噴射し、硬化させてビード突起が形成された不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムを被着面に付着させることを含む付着防止体形成方法。
【請求項16】
被着面に不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムをバインダーとして付着させ、前記不織布、織布、発泡体フィルム又は樹脂フィルムの表面又はこれを含む構造体表面に樹脂バインダーを塗布し、塗布された樹脂バインダーが硬化する前にビードを噴射し、硬化させてビード突起を形成する付着防止体形成方法。
【請求項17】
前記樹脂バインダーの硬化方法は、自然乾燥、焼付け乾燥、冷却固化、触媒硬化、紫外線硬化及び電子線硬化からなる群より選択される1種以上の方法を適用する請求項14〜請求項16のうちのいずれか一項に記載の付着防止体形成方法。
【請求項18】
前記塗布される樹脂バインダーの粘度が1,000〜200,000cPs範囲である請求項14〜請求項16のうちのいずれか一項に記載の付着防止体形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−502513(P2008−502513A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−516400(P2007−516400)
【出願日】平成17年6月17日(2005.6.17)
【国際出願番号】PCT/KR2005/001882
【国際公開番号】WO2005/123379
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(505076979)
【Fターム(参考)】