説明

代替部位検査で取得された読取値のためのマーカ

流体試料中の被分析物の濃度を測定する測定器が、メモリデバイスと、電気回路と、代替部位検査と標準部位検査とを識別する検出デバイスとを含む。メモリデバイスは、情報を格納するようになされる。電気回路は、検査センサ上に配置された流体試料の被分析物濃度を測定するようになされる。電気回路は、メモリデバイスと電子的に通信している。電気回路は、測定された被分析物濃度を格納のためにメモリデバイスへと伝達する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、流体試料検査に関し、より詳細には、代替検査部位の流体試料から得られる検査結果と標準検査部位の流体試料から得られる検査結果とを識別するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
体液中の被分析物の定量は、特定の生理学的異常の診断および維持管理において非常に重要である。例えば、特定の個人では、乳酸塩、コレステロール、およびビリルビンを監視すべきである。具体的には、自身の食餌中のブドウ糖摂取量を調節するために自身の体液中のブドウ糖レベルを頻繁に調べなければならない糖尿病患者には、体液中のブドウ糖を測定することが重要である。
【0003】
血糖濃度レベルが不規則な人たちは、医療上、自身の血糖濃度レベルを定期的に自己監視することを求められる。血糖濃度レベルを監視する目的は、血糖濃度レベルを測定することと、次いで、そのレベルが高すぎるのか低すぎるのかに応じて、そのレベルを正常範囲内に戻すための調整処置を実施することとである。調整処置を実施しないと、深刻な結果をまねく虞がある。血糖レベルが低下しすぎると、これは低血糖として知られる状態であるが、人は、神経が高ぶり、ふらつき、混乱状態になることがある。その人の判断力は、低下することがあり、最終的には気を失うこともある。また、血糖レベルが高くなりすぎると、これは高血糖として知られる状態であるが、やはり人は、重い病気になる虞がある。低血糖状態も、高血糖状態も、生命を脅かしかねない緊急事態である。
【0004】
被検者の血糖レベルを監視する一方法は、携帯型のハンドヘルド血糖検査デバイスによるものである。検査デバイスによって血糖レベルを調べるために、穿刺デバイスを使用して指先から1滴の血液が得られる。典型的な穿刺デバイスは、指の皮膚を刺すための針ランセットを含む。この監視手順は、1日に数回繰り返されることが多い。この手順が痛みを伴うことがあるので、腕、脚、手の平など、指先以外の代替部位から血液を得るための器具が開発されてきた。代替部位から血液試料を得ることは、痛みが少ないが、代替部位検査(AST:Alternative Site Testing)は、これまでに対処されていない固有の検査上の問題を引き起こす。
【0005】
通常、被検者は、ハンドヘルド血液検査デバイスを使用して血液試料中のブドウ糖濃度を測定する。次いで、被検者は、測定された濃度を日時などの他の情報とともに日誌に書き込む。次いで、この日誌が医師または他の医療従事者に提供され、その医師または他の医療従事者が、提供されたデータを分析して、その被検者に適した処置方針を決定する。ゆえに、日誌内のデータに不備がある場合、診断および処置方針も、一般に不備があるものとなる。
【0006】
ASTを用いると、間違ったブドウ糖濃度が得られる可能性が増大する。例えば、ブドウ糖濃度の適正な測定を保証するには、食事、インスリン注射、または運動の後の約2時間は、ASTを使用すべきではない。被検者は、一般に自身の医療従事者によってこれらの事前注意について知らされているが、被検者がこれらの事前注意を無視するまたは忘れることが知られている。ゆえに、被検者が血液検査デバイスを適正に利用し、自身の日誌にデータを正確に記録するとしても、データには依然として不備がある可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、代替部位の検査結果と標準部位の検査結果とを識別するシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、流体試料中の被分析物の濃度を測定する測定器が開示される。該測定器は、情報を格納するようになされたメモリデバイスと、検査センサ上に配置された流体試料の被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを含む。電気回路は、メモリデバイスと電子的に通信し、測定された被分析物濃度を格納のためにメモリデバイスへと伝達する。該測定器は、代替部位検査と標準部位検査とを識別する手段をさらに含む。
【0009】
本発明の他の実施形態によれば、流体試料中の被分析物の濃度を測定する測定器が開示される。該測定器は、情報を格納するようになされたメモリデバイスと、検査センサ上に配置された流体試料の被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを含む。電気回路は、メモリデバイスと電子的に通信し、測定された被分析物濃度を格納のためにメモリデバイスへと伝達する。測定器は、該測定器がいつ代替部位検査に使用されるかを検出するようになされた検出デバイスをさらに含む。検出デバイスは、メモリデバイスおよび電気回路と電子的に通信している。測定された被分析物濃度は、流体試料が代替検査部位から得られたかどうかを示すマーカとともにメモリデバイスに格納される。
【0010】
本発明の他の実施形態によれば、流体試料中の被分析物の濃度を測定する一体型測定器が開示される。一体型測定器は、以上に開示した測定器に組み込まれた穿刺機構を含む。穿刺機構は、流体試料の収集を支援するようになされる。穿刺機構は、エンドキャップと、その中に少なくとも部分的に配置された、着脱自在に取付け可能なランスとを含む。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、流体試料中の被分析物濃度を測定する方法が開示される。該方法は、流体試料が検査センサに適用された後で該流体試料中の被分析物濃度を測定するようになされた測定器を提供する行為を含む。測定器は、情報を格納するようになされたメモリデバイスを有する。該方法は、着脱自在に取付け可能な少なくとも1つのエンドキャップを含む穿刺機構を提供する行為をさらに含む。該方法は、さらに、少なくとも1つのエンドキャップを穿刺機構に取り付ける行為と、穿刺機構に着脱自在に取り付けられたランスで被検者の皮膚を穿刺することによって流体試料を収集する行為とを含む。該方法は、さらに、穿刺機構によって代替検査部位が穿刺されているかどうかを検出する行為と、収集された流体試料を検査センサに適用する行為とを含む。該方法は、さらに、適用された流体試料中の被分析物濃度を測定する行為と、測定された被分析物濃度をメモリデバイスに格納する行為と、測定された被分析物濃度に代替検査部位から収集されたものとしてマーク付けする行為とを含む。マーカは、測定された被分析物濃度にリンクされている。
【0012】
本発明の他の実施形態によれば、流体試料中の被分析物濃度を測定する方法が開示される。該方法は、(i)情報を格納するようになされたメモリデバイスと、(ii)検査センサ上に配置された流体試料の被分析物濃度を測定するようになされた電気回路と、(iii)代替部位検査と標準部位検査とを識別する手段とを有する測定器を提供する行為を含む。測定器の電気回路は、メモリデバイスと電子的に通信し、測定された被分析物濃度を格納のためにメモリデバイスへと伝達する。該方法は、測定された被分析物濃度にマーカでマーク付けする行為をさらに含む。マーカは、測定された被分析物濃度にリンクされている。マーカは、測定された被分析物濃度を、代替検査部位または標準検査部位から収集された流体試料由来のものとして識別する。
【0013】
以上の本発明の概要は、本発明のあらゆる実施形態またはあらゆる態様を表すことを意図したものではない。本発明の他の特徴および利益は、以下に示す詳細な説明および諸図から明らかである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、代替部位検査(AST:Alternative−Site Test)によって得られる被分析物濃度と、標準部位検査(SST:Standard−Site Test)によって得られる被分析物濃度とを識別する、システムおよび方法を対象とする。次いで、被分析物濃度には、AST結果とSST結果とを識別するために少なくとも1つのマーカでマーク付けすることができる。本発明を使用してマーク付けすることのできる被分析物濃度には、例えば、ブドウ糖、脂質プロファイル(例えば、コレステロール、トリグリセリド、LDL、およびHDL)、微量アルブミン、ヘモグロビンA1C、フルクトース、乳酸塩、ビリルビン、またはプロトロンビンが含まれる。ただし、本発明は、これら特定の被分析物だけに制限されず、他の被分析物濃度にもマーク付けできることが企図される。被分析物は、例えば、全血試料、血清試料、血漿試料、ISF(間質液)や尿のような他の体液、または他の非体液試料中のものとすることができる。
【0015】
ここで諸図面にうつり、初めに図1を見ると、本発明と併せて使用できる一体型測定器10が示されている。一体型測定器10は、ハウジング12と、穿刺機構14と、検査機構16と、ディスプレイ18と、ボタンセット20とを含む。穿刺機構14の外部部分22が、ハウジング12の検査端24上に配置されている。穿刺機構14は、ハウジング12内に部分的に封入されており、ハウジング12とは反対側の穿刺機構14の外部部分22に、穿刺エンドキャップ26が着脱自在に取り付けられている。スライダ28が、ハウジング12の外面上に配置され、穿刺機構14を発射準備するように穿刺機構14に動作可能に連結される。
【0016】
穿刺機構14は、着脱自在に取り付けられたランス30(例えば、ランセット)によって被検者の皮膚を穿刺するために使用される。穿刺エンドキャップ26は、中央開孔部を有し、その中に配置されたランス30に被検者が不注意に接触しないように保護する。ランス30は、被検者から流体試料を得るようになされる。使用時には、スライダ28が用いられて、穿刺機構14を発射準備する、すなわち、ランス30をさらにハウジング12内へと動かす。発射ボタン32がハウジング12の外面に設けられており、この発射ボタン32は、押し下げられると、発射準備された穿刺デバイス14を発射する。エンドキャップ26の面34は、被検者の皮膚に触れることができる。次いで、穿刺デバイス14を発射して(発射ボタン32を押し下げることによって)、ランス30をエンドキャップ26から拡張させ、被検者の皮膚に貫入させることができる。ユーザによる必要なコンポーネント操作のレベルを低減する、横に並んだ好都合な穿刺および検査となるように、穿刺機構14は、検査機構16に隣接している。図1に示したように、検査機構16は、ASTを容易にするために測定器10上に傾斜して位置合わせされる。ただし、一体型測定器10の諸コンポーネントの場所および相互作用は、多様なものにすることができ、様々な構成についてのより詳細な説明は、本発明を理解するには必要ではない。
【0017】
検査機構16は、ハウジング12の検査端24に形成された検査センサ開口部36を含む。検査センサ開口部36は、その中に検査センサ38を着座させるようになされる。検査センサ38は、その上に配置された、流体試料中の関心のある被分析物と反応するようになされた少なくとも1つの試薬を含む。検査センサ38は、被検者によって検査センサ開口部36内に着座させることもでき、または一体型測定器10内部から分与して検査センサ開口部36内に着座させることもできる。着座させられた後には、検査センサ38は、流体試料中の被分析物濃度の電気化学的測定を実施するようになされた、一体型測定器10内の電気回路(図示せず)に接続される。流体試料の分析が実施された後に、被検者が検査センサ38を一体型測定器10から取り外せるようにするために、取出し機構40が設けられる。
【0018】
ディスプレイ18は、測定された濃度を表示し、被検者に他の情報を提供するために使用される。後述するように、ディスプレイは、また、ASTまたはSSTが実施されている、もしくは実施されたことをユーザに示すために使用することもできる。被検者は、ボタンセット20を用いて一体型測定器10と対話することができる。
【0019】
前述のように、一体型測定器10は、電気回路(図示せず)を含む。電気回路は、一体型測定器10を操作するために使用される様々な電子機器および電気コンポーネントを含む。電気回路は、ディスプレイ18ならびに検査機構16に接続される。さらに、電気回路は、メモリデバイス(図示せず)に通信可能に結合される。メモリデバイスは、測定された被分析物濃度、流体試料が代替検査部位から収集されたかどうか、日時情報など、情報を格納するようになされる。メモリデバイスは、通常、例えば、EPROM(消去再書込み可能読取専用メモリ)や、EEPROM(電気的消去書込み可能読取専用メモリ)など、不揮発性メモリである。一体型測定器10内の電気回路およびディスプレイ18に電力を供給するために、バッテリ(図示せず)が使用される。
【0020】
電気回路には、一体型測定器10が外部デバイス(例えば、コンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末、リモートサーバ、ネットワーク接続されたデバイスなど)と通信できるようになされた通信インターフェース42を含めることができる。通信インターフェース42は、外部デバイスが少なくともメモリデバイスに格納された被分析物濃度にアクセスできるようにする。通信インターフェース42は、例えば、標準シリアルポート、赤外線エミッタ/検出器ポート、電話ジャック、無線周波数送受信機ポート、モデムなど、一体型測定器10が外部デバイスと通信できるようになる任意の数のデバイスとすることができる。電気回路には、また、プログラムを実行するROMチップを含めることができる。
【0021】
一体型測定器10の穿刺機構14は、複数の穿刺エンドキャップ26を用いるようになされる。例えば、被検者は、自身の指先から試料を収集したいときにはSSTエンドキャップを取り付けることができる。あるいは、ASTが望ましいときには、ASTエンドキャップを穿刺機構14に取り付けることができる。通常、ASTエンドキャップは、皮膚穿刺後に収集された血液の体積を測定するために被検者が該エンドキャップを通して見ることができるように、透明である。ASTエンドキャップには、また、より多くの皮膚をその中に挿入でき、それによって皮膚のより深い穿刺が可能となるように、より広い開口部を設けることもできる。
【0022】
穿刺機構14は、ASTエンドキャップ(または他の実施形態ではSSTエンドキャップ)がいつ取り付けられたかを検出するために、1つもしくは複数のタイプのセンサがそれに組み込まれていることのある、検出デバイス(図示せず)を含む。例えば、一実施形態によれば、穿刺機構14の検出デバイスは、ASTエンドキャップ上の電気接点を検出するために少なくとも1つのセンサを含む。この実施形態では、ASTエンドキャップは、その上に少なくとも1つの電気接点を含む。これで、その接点をセンサによって検出して、ASTエンドキャップが使用されていると判定することができる。SSTエンドキャップ(標準的な指先穿刺を可能にするようになされる)は、異なる構成で配置された接点を含んでもよく、または接点を含まなくてもよい。別法として、ASTが実施されていると判定するために、センサによって検出できる少なくとも1つの接点をASTランス上に配置することもできる。
【0023】
他の実施形態では、測定器は、少なくとも2つの穿刺機構を含む。第1の穿刺機構は、被検者が指先を穿刺できるように設計され、第2の穿刺機構は、被検者が代替検査部位を穿刺できるように設計される。この実施形態では、一方または両方の穿刺機構が、エンドキャップ26もしくはランス30がいつ穿刺機構に取り付けられるかを検出するようになされた圧力センサを含むことができる。ゆえに、エンドキャップ26もしくはランス30が代替検査部位穿刺機構に取り付けられる場合、検出デバイスは、ASTが実施されていると判定する。
【0024】
他の実施形態では、穿刺機構14の検出デバイスは、1つもしくは複数の光学式センサを含む。この実施形態では、ASTエンドキャップとSSTエンドキャップとを異なる材料で作製することができる。例えば、ASTエンドキャップをSSTエンドキャップよりも光学的に透明な材料で作製することができ、その結果、SSTエンドキャップが取り付けられると、光学式センサがエンドキャップの存在を検出し、検出デバイスが、ASTが実施されていないと判定する。別法として、光学式センサを使用して、ASTランスまたはSSTランスが穿刺機構14に着脱自在に取り付けられたことを検出することもできる。
【0025】
本発明の他の実施形態では、穿刺機構14の検出デバイスは、ランス30が作り出す穿孔(puncture)の深度を測定するようになされた深度センサ(図示せず)を含む。この実施形態では、深度センサは、ランス30がエンドキャップ26の面34から拡張する距離を測定する。穿孔深度は、通常、被検者上の代替検査部位が穿刺されているかどうかを示す。ランス30が所定の閾値よりもさらに大きく拡張していることを深度センサが検出するときには、検出デバイスは、ASTが実施されていることを示すために電子回路および/またはメモリデバイスに通信を送る。穿刺機構14は、また、被検者の個々の必要に適合するように、閾値をその被検者向けにカスタマイズできるようにすることもできる。
【0026】
また、図2を参照すると、本発明の一実施形態による、代替検査部位から収集された流体試料から測定される被分析物濃度にマーク付けする方法が示されている。初めに、ステップ50で、エンドキャップ26が穿刺機構14に着脱自在に取り付けられる。エンドキャップ26は、ASTエンドキャップ、SSTエンドキャップ、または他のタイプのエンドキャップとすることができる。判断ボックス52では、取り付けられたエンドキャップがASTエンドキャップであるかどうかに関して判定がなされる。この判定は、穿刺機構に含まれる検出デバイスによって行われる。判断ボックス52でASTエンドキャップが取り付けられたと判定される場合、ステップ54で、測定器の電気回路および/またはメモリデバイスへとAST通知が送信される。次いで、被検者は、ステップ56で、穿刺機構を用いて自身の皮膚を穿刺する。あるいは、ステップ52でASTエンドキャップが取り付けられていないと判断された場合、もしくは全く判定がなされなかった場合、被検者は、ステップ58で自身の皮膚を穿刺する。被検者がステップ58で自身の皮膚を穿刺した後には、判断ボックス60で、検出デバイスによって、ランス30が所定の(またはカスタマイズされた)閾値よりもさらに大きく拡張したかどうかが判定される。検出デバイスが、所定の閾値を越えてランス30が拡張したと判定する場合(被検者によって代替検査部位が穿刺されたことを示す)、ステップ62で、測定器の電気回路および/またはメモリデバイスへとAST通知が送信される。
【0027】
ステップ56またはステップ58で被検者が自身の皮膚を穿刺した後、ステップ64で、収集された流体試料が検査センサに適用される。次いで、測定器は、ステップ66で、検査センサに適用された流体試料の被分析物濃度を測定する。ステップ66で測定された被分析物濃度は、ステップ68で、メモリデバイスに格納される。さらに、ステップ54またはステップ62で検出デバイスによってAST通知が送信されていた場合、ステップ68でメモリデバイスに格納された被分析物濃度は、ステップ70で、被分析物濃度にリンクされたASTマーカでマーク付けされる。
【0028】
マーカは、当該技術分野で公知のいずれかの手段によって、格納された被分析物濃度にリンクさせる、または結び付けることができる。被分析物濃度がASTマーカでマーク付けされているときには、そのASTマーカは、測定器のディスプレイ上で被検者に明らかにされるとだけ言っておく。追加的に、または代替的に、メモリデバイスに含まれる情報が通信インターフェース42を介して外部デバイスへとダウンロードされる、または他の何らかの形で通信される場合、ASTマーカは、関係付けられた被分析物濃度とともに現れることになる。
【0029】
ここで図3を見ると、本発明の他の実施形態による測定器110と独立した穿刺機構114とが示されている。測定器110および穿刺機構114は、図1に関して前述した一体型測定器10とほとんど同一の方法で動作する。測定器110および穿刺機構114は、図2に関して前述したように、AST流体試料から測定された被分析物濃度とSST流体試料から測定された被分析物濃度とを識別する方法を実行するのを支援するようになされる。
【0030】
ここに示した測定器110は、光学式読取りヘッド116と、ディスプレイ118と、ボタンセット120と、通信インターフェース142と、検出デバイス(図示せず)とを含む。光学式読取りヘッド116は、流体試料の被分析物濃度を光学的に測定するようになされる。ただし、以上の議論から容易に明らかなように、被分析物濃度が測定される方式は、本発明のASTまたはSSTマーキングには重要ではない。ゆえに、流体試料中の被分析物の濃度を測定するためにいずれの個数の方法(例えば、光学的、電気化学的、粘度測定的、熱的方法など)を使用する測定器または一体型測定器も、本発明に組み込むことができる。
【0031】
穿刺機構114は、着脱自在に取付け可能なランス130がその中に部分的に配置されたエンドキャップ126を含む。エンドキャップ126は、アクチュエータ134とは反対側で穿刺機構114のハウジング132に取り付けられる。アクチュエータ134は、ランス130をエンドキャップ126の面134から拡張させて、被検者の皮膚に刺さらせるようになされる。ランス130がエンドキャップ126の面134から拡張できる深度を調節するために、調節機構136が設けられる。
【0032】
穿刺機構114は、また、被検者の代替検査部位が刺されることになるか、それとも標準検査部位が刺されることになるかを判定するようになされた、外部検出デバイス(図示せず)を含む。外部検出デバイスは、穿刺機構114内に配置され、測定器110から独立している。外部検出デバイスは、穿刺機構114上に配置された通信インターフェース140に結合される。通信インターフェース140は、赤外線エミッタ/検出器ポート、無線周波数送受信機ポート、標準シリアルポート、電話ジャックなど、様々なタイプのうちの1つもしくは複数のものとすることができる。通信インターフェース140は、測定器110の検出デバイス(図示せず)と通信するようになされる。
【0033】
測定器110の検出デバイスは、穿刺機構114の外部検出デバイスのための通信を受け取り、その通信を測定器110の電気回路およびメモリデバイスの一方または両方へと伝達するようになされる。ゆえに、代替検査部位が穿刺されていると外部検出デバイスが判定するときには、通信インターフェース140は、この情報を測定器110へと提供し、次いで該測定器110が、被分析物濃度を、測定された後で、代替検査部位または標準検査部位から収集されたものとしてマーク付けすることができる。
【0034】
穿刺機構14の外部検出デバイスは、図1に示した一体型測定器10の検出デバイスに関して前述したタイプのものとすることができる。追加的に、または代替的に、検出デバイスを、ASTが実施されているか、それともSSTが実施されているかを判定するために調節機構136を監視するように適合させることもできる。例えば、調節機構136は、被検者がASTを実施するために使用できるAST位置を含むことができる。通常、AST位置は、ランス130がエンドキャップ126の面134からさらに大きく拡張して、被検者の皮膚にさらに貫入できるように設計される。調節機構136を用いることによって、単一のエンドキャップ126を使用してASTとSSTとの両方を実施することができる。これらの実施形態では、エンドキャップ126は、穿刺機構114のハウジング132に着脱自在に取付け可能なものとすることもでき、または該ハウジング132に永久的に固定することもできる。
【0035】
図3に示したように、ディスプレイ118は、表示された被分析物濃度がASTからであることを示すマーカ部分144を含むことができる。前述のマーキング方法に加えて、またはその代替方法として、被検者が被分析物濃度にASTからのものとして手作業でマーク付けできるように、ボタンセット120を適合させることもできる。他の実施形態では、図4に示したように、さらなるボタンがボタンセットに追加され、このボタンは、単に、ユーザが被分析物濃度に代替検査部位からのものとして手作業でマーク付けできるように設けられる。
【0036】
図4は、ボタンセット220内にASTボタン220dを含む測定器210を示す。ASTボタン220dは、被検者がASTとSSTとを識別できるようになされる。この実施形態では、測定器210のためのデフォルト検査モードは、SSTとして設定される。ゆえに、測定器210が起動される(例えば、オンにされる)ときには、測定器210は、流体試料が標準検査部位から収集されると予想する。しかし、被検者がASTを実施するつもりである場合、被検者は、ASTボタン220dを押し下げて、この分析される流体試料が代替検査部位からのものであることを計測器に伝える。ASTボタン220dを2度目に押し下げると、測定器210を切り替えてデフォルトのSSTモードへと戻すことになる。
【0037】
測定器210は、図3の測定器110と設計が類似しており、一部の実施形態では検出デバイス(図示せず)を含む。他の実施形態では、ASTボタン220dは、ASTとSSTとを識別する唯一の手段である。他の実施形態では、ASTボタン220dがSSTボタンで置き換えられ、デフォルト検査モードがASTに設定される。
【0038】
ここで図5を見ると、本発明の一実施形態による測定器310が示されている。測定器310は、エンドキャップを着座させるようにそれぞれなされた複数のエンドキャップドッキングステーション350、354を含む。一実施形態では、ASTエンドキャップを着座させるASTエンドキャップドッキングステーション350は、SSTエンドキャップドッキングステーション354よりもわずかに大きい。図5に示したように、ASTエンドキャップとSSTエンドキャップとが同一(または類似)のサイズである他の実施形態では、エンドキャップドッキングステーション350、354を図5に示したようにテキストによって視覚的に識別することができる。本発明の他の実施形態では、エンドキャップの一部分、すなわち、それらのエンドキャップドッキングステーション350、354内に着座される部分は、ASTエンドキャップとSSTエンドキャップとを識別するために独特の形状に成形される。これらの実施形態では、エンドキャップドッキングステーション350、354は、ASTエンドキャップだけをASTエンドキャップドッキングステーション350内に着座させ、かつSSTエンドキャップだけをSSTエンドキャップドッキングステーション354内に着座させることができるような形状に成形される。エンドキャップドッキングステーション350、354は、色、テクスチャ、場所などによる、他の方法で識別可能にすることができる。
【0039】
測定器310は、エンドキャップドッキングステーション350、354の1つからエンドキャップがいつ除去されるかを検出する少なくとも1つの検出デバイス(図示せず)を含む。例えば、被検者がASTエンドキャップドッキングステーション350からASTエンドキャップを除去する場合、検出デバイスは、ASTエンドキャップの除去を検出し、その除去を測定器310の電気回路へと伝達する。これで、測定器310は、ASTが実施されていると判定し、測定された被分析物濃度をASTマーカとリンクさせることができる。別法として、検出デバイスは、SSTエンドキャップドッキングステーション354からのSSTエンドキャップの除去を検出することもできる。この実施形態では、測定器310は、SSTが実施されていると判定する。検出デバイスは、図1に示した測定器10に関して前述した様々な検出デバイスのいずれかとすることができる。一部の実施形態では、測定器310は、SSTエンドキャップとASTエンドキャップとの両方がエンドキャップドッキングステーション350、354から除去された場合には検査を禁止するように構成される。
【0040】
本発明の他の実施形態では、単一のエンドキャップドッキングステーションが測定器310に形成される。これらの実施形態では、検出デバイスは、エンドキャップがいつエンドキャップドッキングステーションから除去されたかを判定し、その除去を電子回路へと伝達する。次いで、測定器310は、エンドキャップドッキングステーションがASTエンドキャップを着座させるようになされるか、それともSSTエンドキャップを着座させるようになされるかに基づいて、ASTが実施されているか、それともSSTが実施されているかを判定する。次いで、測定器310は、測定された被分析物濃度に適切なマーカでマーク付けし(必要に応じて)、そのマーカをメモリデバイスに格納された測定済みの被分析物濃度にリンクさせる。
【0041】
ASTからの結果とSSTからの結果とを識別するために、測定された被分析物濃度にマーカがリンクされることが、以上の議論から容易に明らかなはずである。本発明の一部の実施形態では、ASTマーカが使用され、代替検査部位の流体試料から測定された被分析物濃度にそのASTマーカがリンクされる。他の実施形態では、SSTマーカが使用され、標準検査部位の流体試料から測定された被分析物濃度にそのSSTマーカがリンクされる。他の実施形態では、流体試料がどこから収集されたかに応じて、測定された被分析物濃度それぞれに、ASTマーカまたはSSTマーカのいずれかがリンクされる。当業者には明らかなように、マーキングシステムは、AST被分析物濃度とSST被分析物濃度とを識別するのに十分な、前述のシステムまたはそれらの自明の変形形態のいずれのものとすることもできる。
【0042】
以上の測定器の電気回路には、また、測定が実施される時間および/または日付を追跡するために、カレンダデバイスも含めることができる。カレンダデバイスは、例えば、日時情報をメモリデバイスへと電子的に伝達するようになされた実時間時計とすることができる。日時情報は、測定された被分析物濃度にリンクさせる(「タイムスタンプする」)ことができる。日時情報を使用して、AST検査が適切ではない疑わしい被分析物濃度に、フラグを付けることができる。
【0043】
例えば、食後2時間以内は被分析物濃度が変動するので、この間のASTの実施は、勧められない。被検者が午前11:00〜午後12:30の間に流体試料検査を実施するときには食事前の検査を実施していると見なすように、測定器をプログラムすることができる。次いで被検者が第1の検査後の2時間以内に第2の検査を実施し、かつ第2の検査がASTであると判定される場合、測定器は、測定された被分析物濃度に疑わしいものとしてフラグを付ける。データにフラグを付けることに加えて、測定器は、この時点ではASTが勧められないことを被検者に警告するアラームを鳴らすことができる。時間情報を用い、その後で疑わしさ判定にフラグを付けることによって、測定器は、被検者がASTのガイドラインに従うことを思い出すのに役立つ。さらに、医療従事者が後でフラグを見て被検者にASTガイドラインを思い出させることができ、またそれに応じて被検者を再教育することができる。
【実施例】
【0044】
代替実施形態A
流体試料中の被分析物の濃度を測定する測定器であって、
情報を格納するようになされたメモリデバイスと、
検査センサ上に配置された前記流体試料の前記被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを含み、前記電気回路が、前記メモリデバイスと電子的に通信し、前記電気回路が、測定された被分析物濃度を格納のために前記メモリデバイスへと伝達し、前記測定器がさらに、
代替部位検査と標準部位検査とを識別する手段を含む測定器。
代替実施形態B
前記流体試料が代替検査部位から得られるとき、前記測定された被分析物濃度がASTマーカでマーク付けされる、代替実施形態Aの測定器。
代替実施形態C
前記流体試料が標準検査部位から得られるとき、前記測定された被分析物濃度がマーカでマーク付けされる、代替実施形態Aの測定器。
代替実施形態D
代替部位検査と標準部位検査とを被検者が識別できるようになされたボタンセットをさらに含む、代替実施形態Aの測定器。
代替実施形態E
前記ボタンセットが、代替部位検査と標準部位検査とを前記被検者が識別できるようになされた個々のボタンを含む、代替実施形態Dの測定器。
代替実施形態F
前記電気回路および前記メモリデバイスの少なくとも一方と通信する通信インターフェースをさらに含み、前記通信インターフェースが、前記電気回路および前記メモリデバイスの少なくとも一方によって提供される情報を外部デバイスへと伝達するようになされる、代替実施形態Aの測定器。
代替実施形態G
伝達される情報が、測定された少なくとも1つの被分析物濃度を含む、代替実施形態Fの測定器。
代替実施形態H
前記測定された少なくとも1つの被分析物濃度が代替検査部位から得られたとき、前記伝達される情報が、前記測定された少なくとも1つの被分析物濃度にリンクされたASTマーカを含む、代替実施形態Gの測定器。
代替実施形態I
前記伝達される情報が、前記測定された少なくとも1つの被分析物濃度それぞれにリンクされた日時スタンプを含む、代替実施形態Gの測定器。
代替実施形態J
検出デバイスが代替部位検査と標準部位検査とを識別する、代替実施形態Aの測定器。
代替実施形態K
前記測定器に形成された少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションをさらに含み、前記エンドキャップドッキングステーションが、少なくとも1つのエンドキャップを保管のためにその中に着座させるようになされる、代替実施形態Jの測定器。
代替実施形態L
前記検出デバイスが、前記少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションからASTエンドキャップがいつ除去されたかを検出する、代替実施形態Kの測定器。
代替実施形態M
前記少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションから前記ASTエンドキャップが除去されたことを前記検出デバイスが検出するとき、前記測定された被分析物濃度がASTマーカでマーク付けされる、代替実施形態Lの測定器。
代替実施形態N
前記検出デバイスが、前記少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションからSSTエンドキャップがいつ除去されたかを検出する、代替実施形態Kの測定器。
代替実施形態O
前記少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションから前記SSTエンドキャップが除去されたことを前記検出デバイスが検出するとき、前記測定された被分析物濃度がマーカでマーク付けされる、代替実施形態Nの測定器。
代替実施形態P
流体試料中の被分析物の濃度を測定する測定器であって、
情報を格納するようになされたメモリデバイスと、
検査センサ上に配置された前記流体試料の前記被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを含み、前記電気回路が、前記メモリデバイスと電子的に通信し、前記電気回路が、測定された被分析物濃度を格納のために前記メモリデバイスへと伝達し、前記測定器がさらに、
前記測定器がいつ代替部位検査に使用されるかを検出するようになされた検出デバイスを含み、前記検出デバイスが、前記メモリデバイスおよび前記電気回路と電子的に通信し、
前記測定された被分析物濃度が、前記流体試料が代替検査部位から得られたかどうかを示すマーカとともに前記メモリデバイスに格納される測定器。
代替実施形態Q
前記電気回路が、前記被分析物の濃度を光学的に測定する読取りヘッドを含む、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態R
前記電気回路が、前記被分析物の濃度を電気化学的に測定する、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態S
前記代替部位検査が検出されたとき、前記検出デバイスが前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数へと通信する、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態T
標準部位検査が検出されたとき、前記検出デバイスが前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数へと通信する、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態U
前記測定器が、穿刺機構とともに使用されるようになされ、前記検出デバイスが、前記穿刺機構にASTエンドキャップがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出する、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態V
前記測定器が、穿刺機構とともに使用されるようになされ、前記検出デバイスが、代替検査部位が穿刺されるかどうかを判定するために、前記穿刺機構からランスが拡張する距離を検出する、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態W
前記測定器の前記検出デバイスが外部検出デバイスと通信し、前記外部検出デバイスが穿刺機構内に配置されており、前記外部検出デバイスが、代替検査部位から流体試料を得るために前記穿刺機構が使用されるときに前記測定器の前記検出デバイスへと通信するようになされる、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態X
前記測定器の前記検出デバイスが赤外線検出器であり、前記外部検出デバイスが赤外線エミッタを含む、代替実施形態Wの測定器。
代替実施形態Y
前記測定器の前記検出デバイスが無線周波数受信機であり、前記外部検出デバイスが無線周波数送信機を含む、代替実施形態Wの測定器。
代替実施形態Z
前記電気回路が、日時情報を前記メモリデバイスへと電子的に伝達するようになされた実時間時計を含み、前記日時情報が、前記測定された被分析物濃度とともに前記メモリデバイスに格納される、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態AA
前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数によって提供される情報を表示するようになされたディスプレイをさらに含む、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態AB
前記電気回路が、前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数によって提供される情報を外部デバイスへと伝達するようになされた通信インターフェースを含む、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態AC
前記測定器が、穿刺機構とともに使用されるようになされ、前記検出デバイスが、前記穿刺機構にASTランスがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出する、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態AD
前記測定器が、穿刺機構とともに使用されるようになされ、前記検出デバイスが、前記穿刺機構にSSTランスがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出する、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態AE
前記測定器が、ランスに着脱自在に付着するようになされた穿刺機構とともに使用されるようになされ、前記穿刺機構が、前記ランスの穿孔深度を調節する調節機構を含み、前記検出デバイスが、AST穿孔深度がいつ選択されたかを検出する、代替実施形態Pの測定器。
代替実施形態AF
流体試料中の被分析物の濃度を測定する一体型測定器であって、
前記流体試料の収集を支援するようになされた穿刺機構を含み、前記穿刺機構が、エンドキャップと、その中に少なくとも部分的に配置された、着脱自在に取付け可能なランスとを含み、前記一体型測定器がさらに、
情報を格納するようになされたメモリデバイスと、
検査センサ上に配置された前記流体試料の前記被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを含み、前記電気回路が、前記メモリデバイスと電子的に通信し、前記電気回路が、測定された被分析物濃度を格納のために前記メモリデバイスへと伝達し、前記一体型測定器がさらに、
代替検査部位からの前記流体試料の収集を支援するために前記穿刺デバイスがいつ使用されるかを検出するようになされた検出デバイスを含み、前記検出デバイスが、前記メモリデバイスおよび前記電気回路と電子的に通信し、
前記測定された被分析物濃度が、前記流体試料が前記代替検査部位から得られたことを示すマーカとともに前記メモリデバイスに格納される一体型測定器。
代替実施形態AG
前記エンドキャップが前記穿刺機構に着脱自在に取付け可能である、代替実施形態AFの一体型測定器。
代替実施形態AH
前記検出デバイスが、前記穿刺機構にASTエンドキャップがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出する、代替実施形態AGの一体型測定器。
代替実施形態AI
前記検出デバイスが、前記穿刺機構にSSTエンドキャップがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出する、代替実施形態AGの一体型測定器。
代替実施形態AJ
標準部位検査が検出されたとき、前記検出デバイスが前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数へと通信する、代替実施形態AIの一体型測定器。
代替実施形態AK
代替検査部位が穿刺されるかどうかを判定するために、前記検出デバイスが、前記穿刺機構から前記ランスが拡張する距離を検出する、代替実施形態AFの一体型測定器。
代替実施形態AL
前記電気回路が、日時情報を前記メモリデバイスへと電子的に伝達するようになされた実時間時計を含み、前記日時情報が、前記測定された被分析物濃度とともに前記メモリデバイスに格納される、代替実施形態AFの一体型測定器。
代替実施形態AM
前記電気回路が、前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数によって提供される情報を外部デバイスへと伝達するようになされた通信インターフェースを含む、代替実施形態AFの一体型測定器。
代替実施形態AN
前記代替部位検査が検出されたとき、前記検出デバイスが前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数へと通信する、代替実施形態AFの一体型測定器。
代替プロセスAO
流体試料中の被分析物濃度を測定する方法であって、
前記流体試料が検査センサに適用された後で前記流体試料中の前記被分析物濃度を測定するようになされた測定器を提供する行為を含み、前記測定器が、情報を格納するようになされたメモリデバイスを有しており、前記方法がさらに、
着脱自在に取付け可能な少なくとも1つのエンドキャップを含む穿刺機構を提供する行為と、
前記少なくとも1つのエンドキャップを前記穿刺機構に取り付ける行為と、
前記穿刺機構に着脱自在に取り付けられたランスで被検者の皮膚を穿刺することによって前記流体試料を収集する行為と、
前記穿刺機構によって代替検査部位が穿刺されているかどうかを検出する行為と、
収集された流体試料を前記検査センサに適用する行為と、
適用された流体試料中の前記被分析物濃度を測定する行為と、
測定された被分析物濃度を前記メモリデバイスに格納する行為と、
前記測定された被分析物濃度に、前記代替検査部位から収集されたものとしてマーク付けする行為とを含み、前記マーカが前記測定された被分析物濃度にリンクされている方法。
代替プロセスAP
格納された測定済みの被分析物濃度を、前記測定器に設けられた通信インターフェースによって別個のデバイスにダウンロードする行為をさらに含む、代替プロセスAOの方法。
代替プロセスAQ
前記代替検査部位の穿刺を検出する前記行為が、前記穿刺機構にASTエンドキャップが着脱自在に取り付けられたかどうかを検出することによって実施される、代替プロセスAOの方法。
代替プロセスAR
前記ASTエンドキャップを検出する前記行為が、前記ASTキャップに設けられた少なくとも1つの電気接点を検出することによって実施される、代替プロセスAQの方法。
代替プロセスAS
前記ASTエンドキャップを検出する前記行為が、前記穿刺機構上の代替部位用の着座部に前記ASTエンドキャップがいつ適用されるかを検出することによって実施される、代替プロセスAQの方法。
代替プロセスAT
前記代替検査部位の穿刺を検出する前記行為が、前記被検者の皮膚の穿刺深度を検出することによって実施される、代替プロセスAOの方法。
代替プロセスAU
前記穿刺機構が前記測定器から独立している、代替プロセスAOの方法。
代替プロセスAV
前記穿刺が前記代替検査部位で実施されていることを、前記穿刺機構の外部検出デバイスによって前記測定器へと伝達する行為をさらに含む、代替プロセスAUの方法。
代替プロセスAW
前記穿刺が標準部位で実施されていることを、前記穿刺機構の外部検出デバイスによって前記測定器へと伝達する行為をさらに含む、代替プロセスAUの方法。
代替プロセスAX
前記適用された流体試料中の前記被分析物濃度の測定が光学的に実施される、代替プロセスAOの方法。
代替プロセスAY
前記適用された流体試料中の前記被分析物濃度の測定が電気化学的に実施される、代替プロセスAOの方法。
代替プロセスAZ
日時情報を前記メモリデバイスへと電子的に伝達するようになされた実時間時計を提供する行為と、
前記日時情報を前記メモリデバイスに格納する行為とをさらに含み、前記日時情報が前記測定された被分析物濃度にリンクされている、代替プロセスAOの方法。
代替プロセスBA
流体試料中の被分析物濃度を測定する方法であって、
測定器を提供する行為を含み、前記測定器が、
(i)情報を格納するようになされたメモリデバイスと、
(ii)検査センサ上に配置された前記流体試料の前記被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを有しており、前記電気回路が、前記メモリデバイスと電子的に通信し、前記電気回路が、測定された被分析物濃度を格納のために前記メモリデバイスへと伝達し、前記測定器がさらに、
(iii)代替部位検査と標準部位検査とを識別する手段を有しており、前記方法がさらに、
前記測定された被分析物濃度にマーカでマーク付けする行為を含み、前記マーカが前記測定された被分析物濃度にリンクされており、前記マーカが、前記測定された被分析物濃度を代替検査部位または標準検査部位から収集された流体試料由来のものとして識別する方法。
代替プロセスBB
前記流体試料が前記代替検査部位から収集されるとき、前記マーカが前記測定された被分析物濃度にリンクされる、代替プロセスBAの方法。
代替プロセスBC
前記マーカがASTマーカである、代替プロセスBBの方法。
代替プロセスBD
前記測定された被分析物濃度がその前の検査から所定の期間内に測定されるとき、前記濃度にフラグを付ける行為をさらに含む、代替プロセスBCの方法。
代替プロセスBE
前記流体試料が前記標準検査部位から収集されるとき、前記マーカが前記測定された被分析物濃度にリンクされる、代替プロセスBAの方法。
代替プロセスBF
前記測定器の前記メモリデバイスに格納された、前記測定された被分析物濃度の少なくとも1つを、前記測定器の前記電気回路および前記メモリデバイスの少なくとも一方と通信する通信インターフェースによって外部デバイスへと伝達する行為をさらに含む、代替プロセスBAの方法。
代替プロセスBG
前記測定された被分析物濃度の少なくとも1つが、それにリンクされたマーカとともに伝達される、代替プロセスBFの方法。
代替プロセスBH
前記測定された被分析物濃度の少なくとも1つが、それにリンクされた日時スタンプとともに伝達される、代替プロセスBFの方法。
【0045】
本発明には様々な変形形態および代替形態が可能であるが、本発明の特定の実施形態および方法が一例として諸図面に示されており、本明細書で詳細に記載される。ただし、本発明をここに開示した特定の形態または方法だけに制限しようとするものではなく、冒頭の特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨および範囲内にあるすべての変形形態、同等物、および代替形態を対象とすることを意図していることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態による、一体型測定器の上面図である。
【図2】本発明の一実施形態による、被分析物濃度に代替検査部位から収集されたものとしてマーク付けする方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施形態による、測定器および穿刺機構の上面図である。
【図4】本発明の他の実施形態による、ASTボタンを有する測定器の上面図である。
【図5】本発明の一実施形態による、複数のエンドキャップドッキングステーションを有する測定器の上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体試料中の被分析物の濃度を測定する測定器であって、
情報を格納するようになされたメモリデバイスと、
検査センサ上に配置された前記流体試料の前記被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを含み、前記電気回路が、前記メモリデバイスと電子的に通信するようになされており、前記電気回路が、測定された被分析物濃度を、格納のために前記メモリデバイスへと伝達するようになされており、前記測定器がさらに、
代替部位検査と標準部位検査とを識別する手段を含む測定器。
【請求項2】
前記流体試料が代替検査部位から得られるとき、前記測定された被分析物濃度がASTマーカでマーク付けされるようになされている、請求項1に記載の測定器。
【請求項3】
前記流体試料が標準検査部位から得られるとき、前記測定された被分析物濃度がマーカでマーク付けされる、請求項1に記載の測定器。
【請求項4】
代替部位検査と標準部位検査とを被検者が識別できるようになされたボタンセットをさらに含む、請求項1に記載の測定器。
【請求項5】
前記ボタンセットが、代替部位検査と標準部位検査とを前記被検者が識別できるようになされた個々のボタンを含む、請求項4に記載の測定器。
【請求項6】
前記電気回路および前記メモリデバイスの少なくとも一方と通信する通信インターフェースをさらに含み、前記通信インターフェースが、前記電気回路および前記メモリデバイスの少なくとも一方によって提供される情報を外部デバイスへと伝達するようになされている、請求項1に記載の測定器。
【請求項7】
伝達される情報が、測定された少なくとも1つの被分析物濃度を含む、請求項6に記載の測定器。
【請求項8】
前記測定された少なくとも1つの被分析物濃度が代替検査部位から得られたとき、前記伝達される情報が、前記測定された少なくとも1つの被分析物濃度にリンクされたASTマーカを含む、請求項7に記載の測定器。
【請求項9】
前記伝達される情報が、前記測定された少なくとも1つの被分析物濃度それぞれにリンクされた日時スタンプを含む、請求項7に記載の測定器。
【請求項10】
検出デバイスが代替部位検査と標準部位検査とを識別する、請求項1に記載の測定器。
【請求項11】
前記測定器に形成された少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションをさらに含み、前記エンドキャップドッキングステーションが、少なくとも1つのエンドキャップを保管のためにその中に着座させるようになされている、請求項10に記載の測定器。
【請求項12】
前記検出デバイスが、前記少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションからASTエンドキャップがいつ除去されたかを検出するようになされている、請求項11に記載の測定器。
【請求項13】
前記少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションから前記ASTエンドキャップが除去されたことを前記検出デバイスが検出するとき、前記測定された被分析物濃度がASTマーカでマーク付けされるようになされている、請求項12に記載の測定器。
【請求項14】
前記検出デバイスが、前記少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションからSSTエンドキャップがいつ除去されたかを検出するようになされている、請求項11に記載の測定器。
【請求項15】
前記少なくとも1つのエンドキャップドッキングステーションから前記SSTエンドキャップが除去されたことを前記検出デバイスが検出するとき、前記測定された被分析物濃度がマーカでマーク付けされるようになされている、請求項14に記載の測定器。
【請求項16】
流体試料中の被分析物の濃度を測定する測定器であって、
情報を格納するようになされたメモリデバイスと、
検査センサ上に配置された前記流体試料の前記被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを含み、前記電気回路が、前記メモリデバイスと電子的に通信するようになされており、前記電気回路が、測定された被分析物濃度を格納のために前記メモリデバイスへと伝達するようになされており、前記測定器がさらに、
前記測定器がいつ代替部位検査に使用されるかを検出するようになされた検出デバイスを含み、前記検出デバイスが、前記メモリデバイスおよび前記電気回路と電子的に通信するようになされており、
前記測定された被分析物濃度が、前記流体試料が代替検査部位から得られたかどうかを示すマーカとともに前記メモリデバイスに格納されるようになされている、測定器。
【請求項17】
前記電気回路が、前記被分析物の濃度を光学的に測定する読取りヘッドを含む、請求項16に記載の測定器。
【請求項18】
前記電気回路が、前記被分析物の濃度を電気化学的に測定するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項19】
前記代替部位検査が検出されたとき、前記検出デバイスが前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数へと通信するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項20】
標準部位検査が検出されたとき、前記検出デバイスが前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数へと通信するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項21】
前記測定器が、穿刺機構とともに使用されるようになされ、前記検出デバイスが、前記穿刺機構にASTエンドキャップがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項22】
前記測定器が、穿刺機構とともに使用されるようになされ、前記検出デバイスが、代替検査部位が穿刺されるかどうかを判定するために、前記穿刺機構からランスが拡張する距離を検出するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項23】
前記測定器の前記検出デバイスが外部検出デバイスと通信し、前記外部検出デバイスが穿刺機構内に配置されており、前記外部検出デバイスが、代替検査部位から流体試料を得るために前記穿刺機構が使用されるときに前記測定器の前記検出デバイスへと通信するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項24】
前記測定器の前記検出デバイスが赤外線検出器であり、前記外部検出デバイスが赤外線エミッタを含む、請求項23に記載の測定器。
【請求項25】
前記測定器の前記検出デバイスが無線周波数受信機であり、前記外部検出デバイスが無線周波数送信機を含む、請求項23に記載の測定器。
【請求項26】
前記電気回路が、日時情報を前記メモリデバイスへと電子的に伝達するようになされた実時間時計を含み、前記日時情報が、前記測定された被分析物濃度とともに前記メモリデバイスに格納されるようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項27】
前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数によって提供される情報を表示するようになされたディスプレイをさらに含む、請求項16に記載の測定器。
【請求項28】
前記電気回路が、前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数によって提供される情報を外部デバイスへと伝達するようになされた通信インターフェースを含む、請求項16に記載の測定器。
【請求項29】
前記測定器が、穿刺機構とともに使用されるようになされ、前記検出デバイスが、前記穿刺機構にASTランスがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項30】
前記測定器が、穿刺機構とともに使用されるようになされており、前記検出デバイスが、前記穿刺機構にSSTランスがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項31】
前記測定器が、ランスに着脱自在に付着するようになされた穿刺機構とともに使用されるようになされており、前記穿刺機構が、前記ランスの穿孔深度を調節する調節機構を含み、前記検出デバイスが、AST穿孔深度がいつ選択されたかを検出するようになされている、請求項16に記載の測定器。
【請求項32】
流体試料中の被分析物の濃度を測定する一体型測定器であって、
前記流体試料の収集を支援するようになされた穿刺機構を含み、前記穿刺機構が、エンドキャップと、その中に少なくとも部分的に配置された、着脱自在に取付け可能なランスとを含み、前記一体型測定器がさらに、
情報を格納するようになされたメモリデバイスと、
検査センサ上に配置された前記流体試料の前記被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを含み、前記電気回路が、前記メモリデバイスと電子的に通信するようになされており、前記電気回路が、測定された被分析物濃度を格納のために前記メモリデバイスへと伝達するようになされており、前記一体型測定器がさらに、
代替検査部位からの前記流体試料の収集を支援するために前記穿刺デバイスがいつ使用されるかを検出するようになされた検出デバイスを含み、前記検出デバイスが、前記メモリデバイスおよび前記電気回路と電子的に通信するようになされており、
前記測定された被分析物濃度が、前記流体試料が前記代替検査部位から得られたことを示すマーカとともに前記メモリデバイスに格納されるようになされている、一体型測定器。
【請求項33】
前記エンドキャップが前記穿刺機構に着脱自在に取付け可能である、請求項32に記載の一体型測定器。
【請求項34】
前記検出デバイスが、前記穿刺機構にASTエンドキャップがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出するようになされている、請求項33に記載の一体型測定器。
【請求項35】
前記検出デバイスが、前記穿刺機構にSSTエンドキャップがいつ着脱自在に取り付けられたかを検出するようになされている、請求項33に記載の一体型測定器。
【請求項36】
標準部位検査が検出されたとき、前記検出デバイスが前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数へと通信するようになされている、請求項35に記載の一体型測定器。
【請求項37】
代替検査部位が穿刺されるかどうかを判定するために、前記検出デバイスが、前記穿刺機構から前記ランスが拡張する距離を検出するようになされている、請求項32に記載の一体型測定器。
【請求項38】
前記電気回路が、日時情報を前記メモリデバイスへと電子的に伝達するようになされた実時間時計を含み、前記日時情報が、前記測定された被分析物濃度とともに前記メモリデバイスに格納されるようになされている、請求項32に記載の一体型測定器。
【請求項39】
前記電気回路が、前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数によって提供される情報を外部デバイスへと伝達するようになされた通信インターフェースを含む、請求項32に記載の一体型測定器。
【請求項40】
前記代替部位検査が検出されたとき、前記検出デバイスが前記電気回路および前記メモリデバイスの1つもしくは複数へと通信するようになされている、請求項32に記載の一体型測定器。
【請求項41】
流体試料中の被分析物濃度を測定する方法であって、
前記流体試料が検査センサに適用された後で前記流体試料中の前記被分析物濃度を測定するようになされた測定器を提供する行為を含み、前記測定器が、情報を格納するようになされたメモリデバイスを有しており、前記方法がさらに、
着脱自在に取付け可能な少なくとも1つのエンドキャップを含む穿刺機構を提供する行為と、
前記少なくとも1つのエンドキャップを前記穿刺機構に取り付ける行為と、
前記穿刺機構に着脱自在に取り付けられたランスで被検者の皮膚を穿刺することによって前記流体試料を収集する行為と、
前記穿刺機構によって代替検査部位が穿刺されているかどうかを検出する行為と、
収集された流体試料を前記検査センサに適用する行為と、
適用された流体試料中の前記被分析物濃度を測定する行為と、
測定された被分析物濃度を前記メモリデバイスに格納する行為と、
前記測定された被分析物濃度に、前記代替検査部位から収集されたものとしてマーク付けする行為とを含み、前記マーカが前記測定された被分析物濃度にリンクされている方法。
【請求項42】
格納された測定済みの被分析物濃度を、前記測定器に設けられた通信インターフェースによって別個のデバイスにダウンロードする行為をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記代替検査部位の穿刺を検出する前記行為が、前記穿刺機構にASTエンドキャップが着脱自在に取り付けられたかどうかを検出することによって実施される、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記ASTエンドキャップを検出する前記行為が、前記ASTキャップに設けられた少なくとも1つの電気接点を検出することによって実施される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記ASTエンドキャップを検出する前記行為が、前記穿刺機構上の代替部位用の着座部に前記ASTエンドキャップがいつ適用されるかを検出することによって実施される、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記代替検査部位の穿刺を検出する前記行為が、前記被検者の皮膚の穿刺深度を検出することによって実施される、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記穿刺機構が前記測定器から独立している、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記穿刺が前記代替検査部位で実施されていることを、前記穿刺機構の外部検出デバイスによって前記測定器へと伝達する行為をさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記穿刺が標準部位で実施されていることを、前記穿刺機構の外部検出デバイスによって前記測定器へと伝達する行為をさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記適用された流体試料中の前記被分析物濃度の測定が光学的に実施される、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記適用された流体試料中の前記被分析物濃度の測定が電気化学的に実施される、請求項41に記載の方法。
【請求項52】
日時情報を前記メモリデバイスへと電子的に伝達するようになされた実時間時計を提供する行為と、
前記日時情報を前記メモリデバイスに格納する行為とをさらに含み、前記日時情報が前記測定された被分析物濃度にリンクされている、請求項41に記載の方法。
【請求項53】
流体試料中の被分析物濃度を測定する方法であって、
測定器を提供する行為を含み、前記測定器が、
(i)情報を格納するようになされたメモリデバイスと、
(ii)検査センサ上に配置された前記流体試料の前記被分析物濃度を測定するようになされた電気回路とを有しており、前記電気回路が、前記メモリデバイスと電子的に通信し、前記電気回路が、測定された被分析物濃度を格納のために前記メモリデバイスへと伝達し、前記測定器がさらに、
(iii)代替部位検査と標準部位検査とを識別する手段を有しており、前記方法がさらに、
前記測定された被分析物濃度にマーカでマーク付けする行為を含み、前記マーカが前記測定された被分析物濃度にリンクされており、前記マーカが、前記測定された被分析物濃度を代替検査部位または標準検査部位から収集された流体試料由来のものとして識別する方法。
【請求項54】
前記流体試料が前記代替検査部位から収集されるとき、前記マーカが前記測定された被分析物濃度にリンクされる、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記マーカがASTマーカである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記測定された被分析物濃度がその前の検査から所定の期間内に測定されるとき、前記濃度にフラグを付ける行為をさらに含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記流体試料が前記標準検査部位から収集されるとき、前記マーカが前記測定された被分析物濃度にリンクされる、請求項53に記載の方法。
【請求項58】
前記測定器の前記メモリデバイスに格納された、前記測定された被分析物濃度の少なくとも1つを、前記測定器の前記電気回路および前記メモリデバイスの少なくとも一方と通信する通信インターフェースによって外部デバイスへと伝達する行為をさらに含む、請求項53に記載の方法。
【請求項59】
前記測定された被分析物濃度の少なくとも1つが、それにリンクされたマーカとともに伝達される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記測定された被分析物濃度の少なくとも1つが、それにリンクされた日時スタンプとともに伝達される、請求項58に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−522784(P2008−522784A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546795(P2007−546795)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/044802
【国際公開番号】WO2006/065702
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】