説明

代謝症候群の治療に使用される医薬を製造するための置換シクロプロパン酸誘導体の使用

本発明は、代謝症候群の治療に使用される医薬を製造するための置換シクロプロパン酸誘導体及びその生理学的に許容し得る塩の使用に関する。本発明によれば、式(I)の化合物[式中、置換基は記載されたとおりに定義される]及びその生理学的に許容し得る塩は、代謝症候群の治療薬を製造するために使用される。
【化1】


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、代謝症候群の治療薬を製造するための置換シクロプロパン酸誘導体及びその生理学的に許容し得る塩の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
WO2002/066469は、ドーパミン受容体リガンドとしての置換シクロプロパン酸誘導体を記載している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、代謝症候群の治療に使用することができ、そして特に治療的に有用な脂質低下作用を示す化合物を提供することを目的とした。好ましくは、これらの化合物が糖尿病性異常脂質血症の治療に好適であることをさらなる目的とした。好ましくは、血漿中の遊離脂肪酸(FFA)、グリセロール及びトリグリセリドを減少させることをさらなる目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本発明は式I:
【化1】

の化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用に関するものであり、式中、
R1は、H、(C1-C20)-アルキル、(C2-C20)-アルケニル、(C2-C20)-アルキニル、アリール、ヘテロシクリル[ここで該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール及びヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)-アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)-アルキル、CON[(C1-C6)-アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリルにより1回又はそれ以上置換されてもよい];
【0005】
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール基又は複素環式基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
【0006】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい]であり、
【0007】
R2は、(C1-C20)-アルキル、(C2-C20)-アルケニル、(C2-C20)-アルキニル、アリール、(C3-C7)-シクロアルキル、ヘテロシクリル[ここでアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル及びヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリルにより1回又はそれ以上置換されてもよい];
【0008】
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール基又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
【0009】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい]であり、
【0010】
R3、R4、R5、R6は互いに独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、(C1-C6)-アルキル、O-(C1-C6)-アルキルである。
【0011】
好ましくは、式Iにおいて、
R1は、H、(C1-C20)-アルキルであり;
R2は、(C1-C20)-アルキル、(C2-C20)-アルケニル、(C2-C20)-アルキニル、アリール、(C3-C7)-シクロアルキル、ヘテロシクリル[ここでアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル及びヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリルにより1回又はそれ以上置換されてもよい];
【0012】
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール基又は複素環式基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
【0013】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい]であり、
【0014】
R3、R4、R5、R6は、互いに独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、(C1-C6)-アルキル、O-(C1-C6)-アルキルである、
化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用である。
【0015】
特に好ましくは、式Iにおいて、
R1は、Hであり;
R2は、(C1-C20)-アルキル、(C2-C20)-アルケニル、(C2-C20)-アルキニル、(C3-C7)-シクロアルキル[ここでアルキル、アルケニル、アルキニル及びシクロアルキル基はF、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、(C3-C7)-シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリールにより1回又はそれ以上置換されてもよい];
【0016】
NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-COO-アリール、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル N(アリール)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリールであり;
【0017】
R3、R4、R5、R6は、互いに独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、(C1-C6)-アルキル、O-(C1-C6)-アルキルである、
化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用である。
【0018】
特に、好ましくは、式Iにおいて、
R1は、Hであり;
R2は、(C1-C10)-アルキル、(C2-C10)-アルケニル、(C2-C10)-アルキニル[ここでアルキル、アルケニル及びアルキニル基はF、Cl、Br、CF3、NO2、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、(C3-C7)-シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリールにより1回又はそれ以上置換されてもよい]であり;
R3、R4、R5、R6は、互いに独立してH、F、(C1-C4)-アルキルである、
化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用である。
【0019】
本発明は、ラセミ体、ラセミ混合物及び純粋なエナンチオマーの形態の式Iの化合物の使用、並びにそれらのジアステレオマー及びそれらの混合物に関する。
基又は置換基が式Iの化合物中に1個より多く存在する場合、これらは全て互いに独立して定義された意味を有することができ、そして同一であっても異なっていてもよい。
【0020】
アルキル基は、1個又はそれ以上の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素鎖、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、ネオペンチル、tert-ブチル、ヘキシルを意味する。
【0021】
アルキル基は適切な基、例えば:F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、アリール、ヘテロシクリル、O-(C1-C6)-アルキル、O-COO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリル、PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N[((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール]、SO2-N[((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル]、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル))2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により3回まで置換されてもよい];
【0022】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい];
により1回又はそれ以上置換されてもよい。
【0023】
アルケニル基は、2個又はそれ以上の炭素原子及び1又はそれ以上の二重結合を有する直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素鎖、例えばビニル、アリル、ペンテニルを意味する。
【0024】
アルケニル基は適切な基、例えば:F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルキニル、アリール、ヘテロシクリル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリル;
【0025】
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール基又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
【0026】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい];
により1回又はそれ以上置換されてもよい。
【0027】
アルキニル基は、2個又はそれ以上の炭素原子及び1又はそれ以上の三重結合を有する直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素鎖、例えばエチニル、プロピニル、ヘキシニルを意味する。
【0028】
アルキニル基は適切な基、例えば:F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C1-C10)-アルキル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリル;
【0029】
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール基又は複素環式基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
【0030】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい];
により1回又はそれ以上置換されてもよい。
【0031】
アリール基は、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、アルファ-又はベータ-テトラロン-、インダニル又はインダン-1-オニル基を意味する。
【0032】
アリール基は適切な基、例えば:F、Cl、Br、I、CF3、NO2、SF5、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキルO-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリル;
【0033】
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール基又は複素環式基はF、Cl、Br、OH、CF3、NO2、SF5、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
【0034】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい];
により1回又はそれ以上置換されてもよい。
【0035】
シクロアルキル基は、1又はそれ以上の環を含み、そして飽和型又は部分的に不飽和型(1個又は2個の二重結合を有する)の炭素原子のみからなる環系、例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル又はアダマンチルを意味する。
【0036】
シクロアルキル基は適切な基、例えば:F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリル;
【0037】
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール基又は複素環式基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
【0038】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい];
により1回又はそれ以上置換されてもよい。
【0039】
複素環、ヘテロシクリル又は複素環式基は、炭素とは別にヘテロ原子、例えば窒素、酸素又は硫黄を含む環及び環系を意味する。この定義はまた、複素環又は複素環式基がベンゼン核に縮合した環系も包含する。
【0040】
好適なヘテロシクリル又は「複素環式基」は、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、カルバゾリル、4aH-カルバゾリル、カルボリニル、キナゾリニル、キノリニル、4H-キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H-1,5,2-ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3-b]-テトラヒドロフラン、フリル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H-インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H-インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル(ベンゾイミダゾリル)、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピロアゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H-ピロリル、ピロリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H-1,2,5-チアジアジニル(thiadazinyl)、チアゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,2,5-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、チエニル、トリアゾリル、テトラゾリル、アジリジニル、アゼチジニル(azetininyl)、アゼパニル、アゾカニル及びキサンテニルである。
【0041】
ピリジルは2-、3-及び4-ピリジルを意味する。チエニルは2-及び3-チエニルを意味する。フリルは2-及び3-フリルを意味する。
これらの化合物の対応するN-オキシド、すなわち例えば1-オキシ-2-、3-又は4-ピリジルも包含される。
1回又はそれ以上ベンゾ縮合したこれらの複素環の誘導体もまた包含される。
【0042】
複素環又は複素環式基は適切な基、例えば:F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリル;
【0043】
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N(C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N(C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であり、そしてアリール基又は複素環式基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
【0044】
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル)、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であり、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、SF5、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい]
により1回又はそれ以上置換されてもよい。
【0045】
医薬として許容し得る塩は、水への溶解性が元の化合物又は基本化合物よりも大きいため、医薬用途に特に適している。これらの塩は医薬として許容し得るアニオン又はカチオンを有していなければならない。式Iの化合物の医薬として許容し得る好適な酸付加塩は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸、スルホン酸及び硫酸のような無機酸の塩、並びに例えば酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p-トルエンスルホン酸、酒石酸及びトリフルオロ酢酸、そしてまたL-アスコルビン酸、サリチル酸、1,2-ベンゾイソチアゾール-3(2H)-オン及び6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4(3H)-オン 2,2-ジオキシドのような有機酸の塩である。塩素の塩は医薬用途で特に好ましく使用される。医薬として許容し得る好適な塩基性塩は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えばナトリウム及びカリウムの塩)及びアルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム及びカルシウムの塩)である。
【0046】
医薬として許容し得ないアニオンとの塩は、医薬として許容し得る塩の製造又は精製のための有用な中間体として、及び/又は非治療的用途、例えばインビトロ用途で使用するために、同様に本発明の範囲に包含される。
【0047】
式Iの化合物はまた、種々の多形態、例えば非晶性及び結晶性の多形態として存在することができる。式Iの化合物の全ての多形態は本発明の範囲に包含され、そして本発明の更なる態様を構成する。
【0048】
以下の「式Iの化合物」についてのあらゆる記載は、上述の式Iの化合物、並びに本明細書で記載されるようなその塩及び溶媒和物を指す。
式Iの化合物はまた、別の活性成分と組み合わせて投与することもできる。
【0049】
所望の生物学的効果を得るために必要な式Iの化合物の量は、多くの因子、例えば選択される特定の化合物、意図される使用、投与様式及び患者の臨床状態に応じて決まる。日用量は、一般的に、1日あたり体重1キログラムあたり0.3mg〜100mg(典型的には3mg〜50mg)の範囲であり、例えば3〜10mg/kg/日である。静脈内投与のための用量は、例えば0.3mg〜1.0mg/kgの範囲であり、これは1キログラムあたり1分あたり10ng〜100ngの輸液として好適に投与することができる。これらの目的に好適な輸液は、1ミリリットルあたり例えば0.1ng〜10mg、典型的には1ng〜10mgを含有していてよい。単回用量は、活性成分を例えば1mg〜10g含有していてよい。したがって、注射用アンプルは例えば1mg〜100mgを含有していてよく、そして経口投与することができる単回用量製剤、例えばカプセル剤又は錠剤は、例えば1.0〜1000mg、典型的には10〜600mgを含有していてよい。医薬として許容し得る塩の場合、上述の重量データは、塩から誘導されるベンゾチアゼピンイオンの重量を指す。上述の身体状態の予防又は治療のために、式Iの化合物を化合物それ自体として使用してもよいが、許容し得る担体との医薬組成物の形態であることが好ましい。担体は、当然ながら、組成物の他の成分と適合し得るものであって、そして患者の健康にとって有害ではないという意味で許容し得るものでなければならない。担体は、固体であっても液体であっても、又は両方であってもよく、そして好ましくは単回用量としての化合物と共に例えば錠剤として処方され、これは0.05質量%〜95質量%の活性成分を含有してよい。他の式Iの化合物を含め、他の医薬活性物質も同様に存在してよい。本発明の医薬組成物は、既知の製薬方法の1つにより製造することができ、これは本質的に成分を医薬として許容し得る担体及び/又は賦形剤と混合することからなる。
【0050】
本発明の医薬組成物は、経口、直腸、局所、口腔内(例えば舌下)及び非経口(例えば皮下、筋内、皮内又は静脈内)の投与に好適なものであるが、最も好適な投与様式は、それぞれの個々の場合に治療する身体状態の性質及び重篤度、並びにその都度使用される式Iの化合物の性質に依存する。コーティング製剤及びコーティング徐放製剤もまた、本発明の範囲に包含される。好ましくは、耐酸性及び耐胃液性製剤である。胃液に耐性である好適なコーティングは、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、及びメタクリル酸とメタクリル酸メチルとのアニオン性ポリマーを含む。
【0051】
経口投与に適切な医薬化合物は個別の単位の形態のものであってよく、例えばそれぞれが所定量の式Iの化合物を粉末若しくは顆粒として、水性若しくは非水性液中の溶液若しくは懸濁液として;又は水中油若しくは油中水乳液として含有するカプセル剤、カシェ剤、サッカブル錠剤又は錠剤である。これらの組成物は、既述したように、活性成分及び担体(これは1又はそれ以上の追加の成分からなっていてもよい)を接触させる工程を含むいずれかの適切な製薬方法により製造することができる。一般的に、組成物は、活性成分を液体担体及び/又は微粉化された固体担体と均一にそして均質に混合し、その後必要に応じて生成物を成形することによって製造される。したがって、例えば錠剤は、化合物の粉末又は顆粒を、適切ならば1又はそれ以上の追加の成分と共に圧縮又は成形することにより製造することができる。圧縮錠剤は、例えば粉末又は顆粒のような流動形態の化合物を、適切ならば結合剤、滑剤(glidant)、不活性希釈剤及び/又は1若しくはそれ以上の界面活性/分散剤と共に適切な機械で錠剤化することにより製造することができる。成形された錠剤は、粉末形態でありそして不活性液体希釈剤で加湿した化合物を、適切な機械で成形することにより製造することができる。
【0052】
口腔内(舌下)投与に適切な医薬組成物は、フレーバー、通常はスクロース及びアラビアガム又はトラガカントガムと共に式Iの化合物を含有するサッカブル錠剤、並びに不活性基材、例えばゼラチン及びグリセロール又はスクロース及びアラビアガム中に該化合物を含む香錠を含む。
【0053】
非経口投与に適切な医薬組成物は、好ましくは式Iの化合物の無菌水性製剤を含み、該製剤は好ましくは対象とされる受容者の血液と等張である。これらの製剤は、好ましくは静脈内に投与されるが、皮下、筋内又は皮内注射により投与されてもよい。これらの製剤は、好ましくは化合物を水と混合し、そして得られた溶液を滅菌し、そして血液と等張にすることによって製造することができる。本発明の注射用組成物は、一般に0.1〜5質量%
の活性化合物を含有する。
【0054】
直腸投与に適切な医薬組成物は、好ましくは単回用量坐剤の形態である。これらは式Iの化合物を1又はそれ以上の慣用の固体担体、例えばカカオ脂と混合し、そして得られた混合物を成形することによって製造することができる。
【0055】
皮膚への局所使用に適切な医薬組成物は、好ましくは軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、ペースト剤、スプレー剤、エアロゾル剤又は油剤の形態である。使用できる担体は、ペトロラタム、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール及びこれらの物質の2又はそれ以上の組み合わせである。活性成分は、一般に組成物の0.1〜15質量%、例えば0.5〜2質量%の濃度で存在する。
【0056】
経皮投与も可能である。経皮用途に適切な医薬組成物は、患者の表皮に長期間密着するのに好適な単一膏薬の形態であってよい。このような膏薬は、好適には、粘着剤中に溶解及び/又は分散されているか又はポリマー中に分散されている、適切ならば緩衝化された水溶液中の活性成分を含有する。好適な活性成分濃度は約1%〜35%、好ましくは約3%〜15%である。特に、活性成分は、例えばPharmaceutical Research、2(6): 318 (1986)に記載されるエレクトロトランスポート又はイオントフォレーゼにより放出され得る。
【0057】
組み合わせ製品に好適な更なる活性成分は、Rote Liste 2004、第12章に挙げられる全ての抗糖尿病薬である。これらは、特に効果を相乗的に高めるために、本発明の式Iの化合物と組み合わせることができる。活性成分組み合わせの投与は、活性成分を患者に別々に投与することによるか、又は複数の活性成分が1つの医薬製剤中に存在する組み合わせ製品の形態で行うことができる。以下に挙げる活性成分のほとんどは、USP Dictionary of USAN and International Drug Names、US Pharmacopeia、Rockville 2001に開示されている。
【0058】
抗糖尿病薬としては、インスリン及びインスリン誘導体、例えばLantus(R) (www.lantus.com参照)又はHMR 1964、即効性インスリン(US6,221,633参照)、GLP-1誘導体、例えばNovo Nordisk A/S のWO98/08871に開示されたもの、及び経口で有効な血糖降下活性成分が
挙げられる。
【0059】
経口で有効な血糖降下活性成分としては、好ましくは、スルホニルウレア、ビグアニジン、メグリチニド、オキサジアゾリジンジオン、チアゾリジンジオン、グルコシダーゼ阻害剤、グルカゴンアンタゴニスト、GLP-1アゴニスト、カリウムチャネル開口剤、例えばNovo Nordisk A/SのWO97/26265及びWO99/03861に開示されたもの、インスリン抵抗性改善薬、糖新生及び/又はグリコーゲン分解の刺激に関与する肝酵素の阻害剤、グルコース取り込みのモジュレーター、脂質代謝を改変する化合物、例えば抗高脂血症活性成分及び抗脂血性活性成分、食物取り込みを減少させる化合物、PPAR及びPXRアゴニスト及びβ細胞のATP-依存性カリウムチャネルに作用する活性成分が挙げられる。
【0060】
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はHMGCoAレダクターゼ阻害剤、例えばシンバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、アトロバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチンと組み合わせて投与される。
【0061】
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はコレステロール吸収阻害剤、例えばエゼチミブ、チクェシド、パマクェシド、又はPCT/EP 2004/00269、PCT/EP2003/05815、PCT/EP 2003/05814、PCT/EP2003/05816、EP0114531、US6,498,156に記載される化合物と組み合わせて投与される。
【0062】
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はPPARガンマアゴニスト、例えばロシグリタゾン、ピオグリタゾン、JTT-501、GI 262570と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はPPARαアゴニスト、例えばGW9578、GW7647と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はPPARα/γ混合アゴニスト、例えばGW1536、AVE8042、AVE8134、AVE0847又はPCT/US 2000/11833、PCT/US 2000/11490、WO 03/020269に記載されたものと組み合わせて投与される。
【0063】
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はフィブレート、例えばフェノフィブレート、クロフィブレート、ベザフィブレートと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はMTP阻害剤、例えばインプリタピド、BMS-201038、R-103757と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物は胆汁酸吸収阻害剤(例えばUS 6,245,744又はUS 6,221,897参照)、例えばHMR 1741と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はCETP阻害剤、例えばJTT-705と組み合わせて投与される。
【0064】
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物は胆汁酸ポリマー吸着剤、例えばコレスチラミン、コレセベラムと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はLDL受容体インデューサ(US 6,342,512参照)、例えばHMR1171、HMR1586と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はACAT阻害剤、例えばアバシミブと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物は抗酸化物質、例えばOPC-14117と組み合わせて投与される。
【0065】
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はリポタンパク質リパーゼ阻害剤、例えばNO-1886と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はATP-シトレートリアーゼ阻害剤、例えばSB-204990と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はスクアレンシンテターゼ阻害剤、例えばBMS-188494と組み合わせて投与される。
【0066】
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はリポタンパク質(a)アンタゴニスト、例えばCI-1027又はニコチン酸と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はリパーゼ阻害剤、例えばオルリスタットと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施態様において、式Iの化合物はインスリンと組み合わせて投与される。
【0067】
1つの実施態様において、式Iの化合物はスルホニルウレア、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド又はグリメピリドと組み合わせて投与される。
1つの実施態様において、式Iの化合物はビグアニド、例えばメトホルミンと組み合わせて投与される。
別の実施態様において、式Iの化合物はメグリチニド、例えばレパグリニドと組み合わせて投与される。
【0068】
1つの実施態様において、式Iの化合物はチアゾリジンジオン、例えばトログリタゾン、シグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン又はDr. Reddy's Research FoundationのWO97/41097に開示された化合物、特に5-[[4-[(3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-2-キナゾリニルメトキシ]フェニル]メチル]-2,4-チアゾリジンジオンと組み合わせて投与される。
【0069】
1つの実施態様において、式Iの化合物はα-グルコシダーゼ阻害剤、例えばミグリトール又はアカルボースと組み合わせて投与される。
1つの実施態様において、式Iの化合物はアデノシンA1アゴニスト、例えばEP 0912520又はPCT/EP06749に記載されたものと組み合わせて投与される。
1つの実施態様において、式Iの化合物はβ細胞のATP-依存性カリウムチャネルに作用する活性成分、例えばトルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、グリメピリド又はレパグリニドと組み合わせて投与される。
【0070】
1つの実施態様において、式Iの化合物は上述の1より多くの化合物と組み合わせて、例えばスルホニルウレアとメトホルミン、スルホニルウレアとアカルボース、レパグリニドとメトホルミン、インスリンとスルホニルウレア、インスリンとメトホルミン、インスリンとトログリタゾン、インスリンとロバスタチン等と組み合わせて投与される。
【0071】
更なる実施態様において、式Iの化合物は、CARTモジュレーター(「Cocaine-amphetamine-regulated transcript influences energy metabolism, anxiety and gastric emptying in mice」 Asakawa, A,ら、M.: Hormone and Metabolic Research (2001), 33(9), 554-558参照)、NPYアンタゴニスト、例えばナフタレン-1-スルホン酸 {4-[(4-アミノキナゾリン-2-イルアミノ)メチル]シクロヘキシルメチル}アミド ヒドロクロリド(CGP 71683A))、MC4アゴニスト(例えば1-アミノ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-カルボン酸 [2-(3a-ベンジル-2-メチル-3-オキソ-2,3,3a,4,6,7-ヘキサヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-イル)-1-(4-クロロフェニル)-2-オキソエチル]-アミド;(WO 01/91752))、オレキシンアンタゴニスト(例えば1-(2-メチルベンゾオキサゾール-6-イル)-3-[1,5]ナフチリジン-4-イルウレア ヒドロクロリド(SB-334867-A))、H3アゴニスト(3-シクロヘキシル-1-(4,4-ジメチル-1,4,6,7-テトラヒドロイミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)プロパン-1-オンシュウ酸塩(WO 00/63208));TNFアゴニスト、CRFアンタゴニスト(例えば[2-メチル-9-(2,4,6-トリメチルフェニル)-9H-1,3,9-トリアザフルオレン-4-イル]ジプロピルアミン(WO 00/66585))、CRF BPアンタゴニスト(例えばウロコルチン)、ウロコルチンアゴニスト、β3アゴニスト(例えば1-(4-クロロ-3-メタンスルホニルメチルフェニル)-2-[2-(2,3-ジメチル-1H-インドール-6-イルオキシ)エチルアミノ]エタノールヒドロクロリド(WO 01/83451))、CB1(カンナビノイド受容体1)受容体アンタゴニスト(例えばリモナバント又はWO 02/28346に記載される活性成分)、MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)アゴニスト、CCK-Aアゴニスト(例えば{2-[4-(4-クロロ-2,5-ジメトキシフェニル)-5-(2-シクロヘキシルエチル)チアゾール-2-イルカルバモイル]-5,7-ジメチルインドール-1-イル}酢酸 トリフルオロ酢酸塩(WO 99/15525))、セロトニン再取り込み阻害剤(例えばデクスフェンフルラミン)、セロトニン及びノルアドレナリン作動性混合化合物(例えばWO 00/71549)、5HTアゴニスト、例えば1-(3-エチルベンゾフラン-7-イル)ピペラジン シュウ酸塩(WO 01/09111)、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン(例えばヒト成長ホルモン)、成長ホルモン放出化合物(6-ベンジルオキシ-1-(2-ジイソプロピルアミノエチルカルバモイル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸 tert-ブチルエステル(WO 01/85695))、TRHアゴニスト(例えばEP0462884参照)、脱共役タンパク質2又は3モジュレーター、レプチンアゴニスト(例えばLee, Daniel W.; Leinung, Matthew C.; Rozhavskaya-Arena, Marina; Grasso, Patricia. Leptin agonists as a potential approach to the treatment of obesity. Drugs of the Future (2001), 26(9), 873-881)、DAアゴニスト(ブロモクリプチン、Doprexin)、リパーゼ/アミラーゼ阻害剤(例えばWO 00/40569)、PPARモジュレーター(例えばWO 00/78312)、RXRモジュレーター又はTR-βアゴニストと組み合わせて投与される。
【0072】
本発明の1つの実施態様において、他の活性成分はレプチンである;例えば「Perspectives in the therapeutic use of leptin」, Salvador, Javier; Gomez-Ambrosi, Javier; Fruhbeck, Gema, Expert Opinion on Pharmacotherapy (2001), 2(10), 1615-1622参照。
【0073】
1つの実施態様において、他の活性成分はデクスアンフェタミン又はアンフェタミンである。
1つの実施態様において、他の活性成分はフェンフルラミン又はデクスフェンフルラミンである。
別の実施態様において、他の活性成分はシブトラミンである。
1つの実施態様において、他の活性成分はオルリスタットである。
1つの実施態様において、他の活性成分はマジンドール又はフェンテルミンである。
更なる実施態様において、他の活性成分はリモナバントである。
【0074】
1つの実施態様において、式Iの化合物は、充填剤、好ましくは不溶性充填剤(例えばイナゴマメ/Caromax(R) Zunft H J;ら, Carob pulp preparation for treatment of hyp
ercholesterolemia, ADVANCES IN THERAPY (2001 9月-10月), 18(5), 230-6を参照)と組み合わせて投与される。Caromaxは、Nutrinova, Nutrition Specialties & Food Ingredients GmbH, Industriepark Hoechst, 65926 Frankfurt/Main)製のイナゴマメ含有製品である。Caromax(R)との組み合わせは、1つの製剤であってもよく、又は式Iの化合物及びCaromax(R)の別々の投与によっても可能である。これに関連して、Caromax(R)は、食品形態で、例えばベーカリー製品又はムーズリ・バーで投与することもできる。
当然のことながら、本発明の化合物の、1又はそれ以上の上述の化合物及び場合により1又はそれ以上の更なる薬理学的活性物質とのあらゆる適切な組み合わせが、本発明によって与えられる保護の範囲に含まれるものとみなされる。
【0075】
【化2】

【0076】
以下に詳述する実施例は、本発明を説明するが、これを制限するものではない。
【0077】
【表1】

【0078】
【表2】

【0079】
【表3】

【0080】
【表4】

【0081】
式Iの化合物は、代謝症候群の治療(Datamonitor 11/2002、第2章、19-32頁参照)、前糖尿病治療及び2型糖尿病の予防に好適である。式Iの化合物は特に、糖尿病性異常脂質血症の治療に好適である。糖尿病性異常脂質血症は、血漿トリグリセリドの上昇、HDLコレステロールの減少及びしばしばLDLレベルの上昇が認められる。動脈硬化を惹起する可能性の高い小型高密度LDLコレステロール粒子の発現が増加するため、糖尿病性異常脂質血症は重大な心血管系危険因子である。
【0082】
これらの化合物はさらに、以下の治療及び/又は予防に好適である:
1.
-脂肪酸代謝障害及びグルコース利用障害、
-インスリン抵抗性が関与する障害、
-高血糖症、
-インスリン抵抗性の改善、
-耐糖能の改善、
-膵臓のβ細胞の保護、
-マクロ及びミクロ血管障害の予防、
-異常脂質血症及びその続発症、例えばアテローム性動脈硬化症、冠状動脈性心疾患、脳血管障害等、
-肥満症(過剰体重)、例えば腹部肥満
-血栓症、凝固能亢進状態及び前血栓症状態(prothrombotic stage)(動脈及び静脈)、
-高血圧、
-心不全、例えば、心筋梗塞後の心不全、高血圧性心疾患又は心筋症(ただしこれらに限定されない)、
【0083】
2. さらに、例えば炎症反応又は細胞分化が関与する障害又は身体状態:
-アテローム性動脈硬化、例えば冠状動脈硬化症、例えば狭心症又は心筋梗塞、発作(stroke)、
-血管再狭窄又は再閉塞(ただしこれらに限定されない)、
-慢性炎症性腸疾患、例えばクローン病及び潰瘍性大腸炎、
-膵炎、
-他の炎症状態、
-網膜症、
-脂肪細胞腫瘍、
-脂肪細胞癌、例えば脂肪肉腫、
-充実性腫瘍及び新生物、例えば胃腸管の癌、肝臓癌、胆道癌及び膵臓癌、内分泌腫瘍、肺癌、腎臓癌及び尿路癌、生殖管の癌、前立腺癌等(ただしこれらに限定されない)、
-急性及び慢性の骨髄増殖性障害及びリンパ腫、
-血管形成、
-神経変性障害、
-アルツハイマー病、
-多発性硬化症、
-パーキンソン病、
-紅斑落屑性皮膚疾患、例えば乾癬、
-尋常性座瘡
-その他の皮膚障害及びPPARにより変化する皮膚状態、
-湿疹及び神経皮膚炎、
-皮膚炎、例えば脂漏性皮膚炎又は光線皮膚炎、
-角膜炎及び角化症、例えば脂漏性角化症、老人性角化症、光線角化症、光誘起角化症又は毛包性角化症、
-ケロイド及びケロイド予防、
-いぼ、例えばコンジローム又は尖圭コンジローム、
-ヒト乳頭種ウイルス(HPV)感染症、例えば性器のいぼ、ウイルス性いぼ、例えば伝染性軟属腫、白板症、
-丘疹性皮膚炎、例えば扁平苔癬、
-皮膚癌、例えば基底細胞癌、メラノーマ又は皮膚のT-細胞リンパ腫、
-限局性良性表皮性腫瘍、例えば角皮症、表皮母斑、
-凍瘡、
-高血圧、
-X症候群、
-多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
-喘息、
-変形性関節症、
-紅斑性狼瘡(LE)又は炎症性リウマチ障害、例えば関節リウマチ、
-血管炎、
-消耗(悪液質)、
-痛風、
-虚血/再潅流症候群、
-急性呼吸促迫症候群(ARDS)。
【実施例】
【0084】
式Iの化合物は、例えば以下の調合で製剤化することができる:
実施例A
カプセルあたり活性成分100mgを含有するソフトゼラチンカプセル剤:
カプセルあたり
活性成分 100mg
ヤシ油から分画したトリグリセリド混合物 400mg
カプセル含有量 500mg
【0085】
実施例B
5mlあたり活性成分60mgを含有する乳剤:
乳剤100mlあたり
活性成分 1.2g
中性油 適量
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.6g
ステアリン酸ポリオキシエチレン 適量
純グリセロール 0.2〜2.0g
矯味矯臭剤 適量
水(脱イオン水又は蒸留水) 添加して100mlにする
【0086】
実施例C
坐剤あたり活性成分40mgを含有する直腸用薬剤形態:
坐剤あたり
活性成分 40mg
坐剤基材 添加して2gにする
【0087】
実施例D
錠剤あたり活性成分40mgを含有する錠剤:
錠剤あたり
ラクトース 600mg
コーンスターチ 300mg
可溶性デンプン 20mg
ステアリン酸マグネシウム 40mg
計 1000mg
【0088】
実施例E
コーティング錠剤あたり活性成分50mgを含有するコーティング錠剤:
コーティング錠剤あたり
活性成分 50mg
コーンスターチ 100mg
ラクトース 60mg
第二リン酸カルシウム 30mg
可溶性デンプン 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
コロイド状シリカ 5mg
計 260mg
【0089】
実施例F
以下の処方はハードゼラチンカプセル剤の製造に好適である:
a) 活性成分 100mg
コーンスターチ 300mg
400mg
b) 活性成分 140mg
ラクトース 180mg
コーンスターチ 180mg
500mg
【0090】
実施例G
滴剤は、以下の処方を用いて製造することができる(1ml=20滴中に活性成分100mg):
活性成分 10g
安息香酸メチル 0.07g
安息香酸エチル 0.03g
エタノール、96% 5ml
脱塩水 添加して100mlにする。
【0091】
式Iの化合物の活性は以下のようにして試験した:
生物学的試験モデル:
絶食期(例えば約16時間)後に物質を投与し(例えば経口、静脈内、腹膜内、皮下注射)、そして内生的リポリーシスの追加の刺激(例えばイソプレナリン2mg/kgの腹膜内ボーラス注射により)を加えて又は加えずに、全動物(マウス、ラット、ハムスター又はイヌ)について効果を試験した。リポリーシスについての試験物質の効果は、経口投与の例えば15、30、60、120分後等に血液サンプルを採取し(例えば眼窩後方(retroorbital)血液サンプリングにより)、臨床化学の標準的方法(例えばL.Thomas: Labor und Diagnose, 第2版, Medizinische Verlagsgesellschaft, Marburg/L. 1984;ISBN 3-921320-10-9))により分析することにより、遊離した遊離脂肪酸(FFA)、グリセロール及びトリグリセリドに基づいて調べた。阻害剤によるリポリーシスの阻害は、同様に処理した対照動物のリポリーシスの速度と比較することにより分析した。
【0092】
実施例5は、0.3〜30mg/kg 経口の用量で投与し、これによりリポリーシスは明らかに減少し、このことは遊離脂肪酸(FFA)、グリセロール及びトリグリセリドの減少から示すことができた。
【0093】
【表5】

【0094】
式Iの化合物の活性はまた、以下のアッセイにおいても試験した:
組み換え細胞を用いたインビトロ機能アッセイ
FLIPR技術(「Fluorescence Imaging Plate Reader」、Molecular Devices Corp.)により機能試験アッセイを実施した。この目的で、GPCR HM74A (ナイアシン受容体)及びハイブリッドG-タンパク質Gα6qi4myr (例えばDE特許出願 10033353参照)の両方を発現する組み換えHEK293細胞中の細胞内Ca2+濃度のアゴニスト誘導性変化を調べた。
【0095】
試験のために、細胞を96-ウェルマイクロタイタープレート(60,000細胞/ウェル)中に播種し、そして一晩成長させた。培地を除去し、そして細胞を蛍光色素Fluo-4を含有するバッファー中でインキュベートした。色素を負荷後、細胞を洗浄し、試験物質を添加し、そして細胞内Ca2+濃度の変化をFLIPR装置で測定した。結果を対照(0%:試験物質の添加なし;100%:1μM 基準アゴニストとしてナイアシンを添加)に対する百分率変化として示し、用量/活性プロットに適合させ、そしてEC50値を決定した。
【表6】

【0096】
実施例1、4、5、6、8及び21の化合物はFluka(R)、Aldrich(R)又はAcros(R)のような化学メーカーから購入した。実施例2及び3の化合物はWO 2002/066469に開示されている。
【0097】
(1RS)-ペントキシカルボニル-(2RS)-ヒドロキシカルボニルシクロプロパン(実施例13)の合成:
【化3】

ジメチル トランス-シクロプロパン-1,2-ジカルボキシレート250mg (1.58mmol)を1-ペンタノール5ml中に溶解し、そして5M NaOH水溶液0.36mlを加えた。反応混合物を25℃で5日間撹拌した。次いで、水50mlを加え、そして反応混合物を各回酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機相を捨て、そして水相を2M塩酸でpH = 2に調整し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合一した有機相をMgSO4上で乾燥させ、そしてロータリーエバポレーターで濃縮した。
1RS-ペントキシカルボニル-2RS-ヒドロキシカルボニルシクロプロパン220mg(1.10mmol)を無色油状物として得た。
実施例7、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19及び20は、適切なジメチルエステル又はジエチルエステルからこの一般的方法と同様に合成した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
代謝症候群の治療薬を製造するための式I:
【化1】

の化合物、及びその生理学的に許容し得る塩の使用。
式中、
R1は、H、(C1-C20)-アルキル、(C2-C20)-アルケニル、(C2-C20)-アルキニル、アリール、ヘテロシクリル[ここで該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール及びヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)-アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)-アルキル、CON[(C1-C6)-アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリルにより1回又はそれ以上置換されてもよい];
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であってよく、そしてアリール基又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であってよく、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい]であり、
R2は、(C1-C20)-アルキル、(C2-C20)-アルケニル、(C2-C20)-アルキニル、アリール、(C3-C7)-シクロアルキル、ヘテロシクリル[ここでアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル及びヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリルにより1回又はそれ以上置換されてもよい];
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であってよく、そしてアリール基又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であってよく、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい]であり、
R3、R4、R5、R6は、互いに独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、(C1-C6)-アルキル、O-(C1-C6)-アルキルである。
【請求項2】
R1は、H、(C1-C20)-アルキルであり;
R2は、(C1-C20)-アルキル、(C2-C20)-アルケニル、(C2-C20)-アルキニル、アリール、(C3-C7)-シクロアルキル、ヘテロシクリル[ここでアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル及びヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリール、O-CO-(C1-C6)-ヘテロシクリルにより1回又はそれ以上置換されてもよい];
PO3H2、P(O)(Oアルキル)2、(C1-C6)-アルキレン-P(O)(Oアルキル)2、O-P(O)(OH)2、O-P(O)(Oアルキル)2、SO3H、SO2-NH2、SO2NH(C1-C6)-アルキル、SO2N[(C1-C6)-アルキル]2、S-(C1-C6)-アルキル、S-(CH2)n-アリール、S-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO-(C1-C6)-アルキル、SO-(CH2)n-アリール、SO-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-(C1-C6)-アルキル、SO2-(CH2)n-アリール、SO2-(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-NH(CH2)n-アリール、SO2-NH(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-アリール、SO2-N((C1-C6)-アルキル)(CH2)n-ヘテロシクリル、SO2-N((CH2)n-アリール)2、SO2-N((CH2)n-(ヘテロシクリル)2[ここでnは0〜6であってよく、そしてアリール基又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、OH、CF3、SF5、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2により2回まで置換されてもよい];
C(NH)(NH2)、NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-CO-ヘテロシクリル、NH-COO-アリール、NH-COO-ヘテロシクリル、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-NH-アリール、NH-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)-ヘテロシクリル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(ヘテロシクリル)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-アリール、N(アリール)-COO-アリール、N(ヘテロシクリル)-COO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-NH-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(ヘテロシクリル)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、N(ヘテロシクリル)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリール、O-(CH2)n-ヘテロシクリル[ここでnは0〜6であってよく、ここでアリール又はヘテロシクリル基はF、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O-(C1-C6)-アルキル、(C1-C6)-アルキル、NH2、NH(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、SF5、SO2-CH3、COOH、COO-(C1-C6)-アルキル、CONH2により1〜3回置換されてもよい]であり、
R3、R4、R5、R6は、互いに独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、(C1-C6)-アルキル、O-(C1-C6)-アルキルである、
請求項1記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の、代謝症候群の治療薬を製造するための使用。
【請求項3】
R1は、Hであり;
R2は、(C1-C20)-アルキル、(C2-C20)-アルケニル、(C2-C20)-アルキニル、(C3-C7)-シクロアルキル[ここでアルキル、アルケニル、アルキニル及びシクロアルキル基はF、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、CONH2、CONH(C1-C6)アルキル、CON[(C1-C6)アルキル]2、(C3-C7)-シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリールにより1回又はそれ以上置換されてもよい];
NH2、NH-(C1-C6)-アルキル、N((C1-C6)-アルキル)2、NH(C1-C7)-アシル、NH-CO-(C1-C6)-アルキル、NH-COO-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-アリール、NH-COO-アリール、NH-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、NH-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-COO-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-(C1-C6)-アルキル、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-NH-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N[(C1-C6)-アルキル]-CO-N(アリール)2、N(アリール)-CO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-COO-(C1-C6)-アルキル、N(アリール)-CO-アリール、N(アリール)-CO-NH-(C1-C6)-アルキル N(アリール)-CO-NH-アリール、N(アリール)-CO-N((C1-C6)-アルキル)2、N(アリール)-CO-N[(C1-C6)-アルキル]-アリール、N(アリール)-CO-N(アリール)2、アリール、O-(CH2)n-アリールであり;
R3、R4、R5、R6は、互いに独立してH、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、(C1-C6)-アルキル、O-(C1-C6)-アルキルである、
請求項1記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の、代謝症候群の治療薬を製造するための使用。
【請求項4】
R1は、Hであり;
R2は、(C1-C10)-アルキル、(C2-C10)-アルケニル、(C2-C10)-アルキニル[ここでアルキル、アルケニル及びアルキニル基はF、Cl、Br、CF3、NO2、CN、COOH、COO(C1-C6)アルキル、(C3-C7)-シクロアルキル、(C1-C10)-アルキル、(C2-C6)-アルケニル、(C2-C6)-アルキニル、O-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アルキル、O-CO-(C1-C6)-アリールにより1回又はそれ以上置換されてもよい]であり;
R3、R4、R5、R6は、互いに独立してH、F、(C1-C4)-アルキルである、
請求項1記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の、代謝症候群の治療薬を製造するための使用。
【請求項5】
血漿脂質を減少させる医薬を製造するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用。
【請求項6】
血漿遊離脂肪酸(FFA)を減少させる医薬を製造するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用。
【請求項7】
血漿グリセロールを減少させる医薬を製造するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用。
【請求項8】
血漿トリグリセリドを減少させる医薬を製造するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用。
【請求項9】
2型糖尿病の予防薬を製造するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用。
【請求項10】
糖尿病性異常脂質血症の治療薬を製造するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩の使用。

【公表番号】特表2008−523122(P2008−523122A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545874(P2007−545874)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【国際出願番号】PCT/EP2005/012763
【国際公開番号】WO2006/063681
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(397056695)サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (456)
【Fターム(参考)】