代謝障害の治療に有用な立体配座的に制限されたカルボン酸誘導体
本発明は、例えば対象の代謝障害の治療に有用な化合物を提供する。かかる化合物は、一般式Iまたは一般式IIIを有し、その変数の定義は、本明細書に提示されている。本発明はまた、該化合物を含む組成物、および該化合物を医薬品の調製において使用し、例えばII型糖尿病等の代謝障害を治療するために使用する方法を提供する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iまたは式IIIの化合物、
【化1】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、立体異性体もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、立体異性体もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物
[式中、
Gは、NまたはCR11aから選択され、
Jは、NまたはCR11bから選択され、
Kは、NまたはCR11cから選択され、
G、JおよびKの0個または1個は、Nであり、
Aは、(C1−C12)アルキル、(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C12)アルキル、−O−(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C4)アルキル−アリール、またはNもしくはOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環から選択され、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を含み、
Xは、OまたはSであり、
W、YおよびZは、NまたはCR13から選択され、W、YおよびZの0個または1個はNであり、さらに、R2がFである場合、ZはNではなく、
R1は、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
R1aは、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、
R2は、H、F、CF3または(C1−C6)アルコキシから選択され、
R3は、H、−OH、−O(C1−C2)アルキルまたは−S(C1−C2)アルキルであり、
R7およびR8は、独立に、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、
R9、R10、R14およびR15は、各場合独立に、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、ならびにqが0である場合、R9およびR10は存在せず、
R11a、R11bおよびR11cのそれぞれは、独立に、H、F、Cl、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシから選択され、ならびにGがNである場合、R11aは存在せず、JがNである場合、R11bは存在せず、またはKがNである場合、R11cは存在せず、
R12a、R12bおよびR12cのそれぞれは、独立に、H、F、Cl、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシから選択され、
R13は、H、F、(C1−C4)アルキルおよび−O−(C1−C4)アルキルから選択され、
qは、0または1であり、ならびに
pは、1、2、3または4である。]。
【請求項2】
GがCR11aであり、JがCR11bであり、ならびにKがCR11cである、請求項1の化合物。
【請求項3】
R3が、−OH、−O(C1−C2)アルキルまたは−S(C1−C2)アルキルから選択される、請求項1または請求項2の化合物。
【請求項4】
R1が、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択される、請求項1から3のいずれか一項の化合物。
【請求項5】
R1およびR1aが、独立に、HおよびCH3から選択される、請求項4の化合物。
【請求項6】
R14およびR15が、各場合、HおよびCH3から選択される、請求項1から5のいずれか一項の化合物。
【請求項7】
R2が、F、CF3または(C1−C6)アルコキシから選択される、請求項1から6のいずれか一項の化合物。
【請求項8】
R11a、R11b、R11c、R12a、R12bおよびR12cのそれぞれがHである、請求項1から7のいずれか一項の化合物。
【請求項9】
qが0である、請求項1から8のいずれか一項の化合物。
【請求項10】
W、YおよびZが、全てC−Hである、請求項1から9のいずれか一項の化合物。
【請求項11】
XがOである、請求項1から10のいずれか一項の化合物。
【請求項12】
Aが、(C3−C10)アルキルまたは(C4−C10)アルケニルから選択される、請求項1から11のいずれか一項の化合物。
【請求項13】
Aが、式A’の基である、請求項1から11のいずれか一項の化合物
【化2】
[式中、波線は結合点を示し、ならびに
R4、R5およびR6は、独立に、H、Fまたは(C1−C4)アルキルから選択され、R4、R5およびR6の少なくとも2つは、H以外であり、またはR4、R5およびR6の2つまたは3つは、一緒になって、置換されてもよい飽和のまたは部分的に不飽和の3−8員の単環式または二環式環を形成する。]。
【請求項14】
R2が、HまたはFである、請求項1から13のいずれか一項の化合物。
【請求項15】
R2がFである、請求項14の化合物。
【請求項16】
R2がブトキシである、請求項1から13のいずれか一項の化合物。
【請求項17】
R3がメトキシである、請求項1から16のいずれか一項の化合物。
【請求項18】
R7およびR8が、両方共Hである、請求項1から17のいずれか一項の化合物。
【請求項19】
R1およびR1aが、両方共Hである、請求項1から18のいずれか一項の化合物。
【請求項20】
R1およびR1aの一方がHであり、ならびにR1およびR1aの他方がCH3である、請求項1から18のいずれか一項の化合物。
【請求項21】
R1およびR1aが、両方共CH3である、請求項1から18のいずれか一項の化合物。
【請求項22】
GがCR11aであり、JがCR11bであり、KがCR11cであり、R11a、R11b、R11c、R12a、R12bおよびR12cが、全てHであり、WがC−Hであり、YがC−Hであり、ZがC−Hであり、R2がFであり、R3がメトキシであり、R7がHであり、R8がHであり、XがOであり、qが0であり、ならびにpが1、2または3である、請求項1の化合物。
【請求項23】
Aが、分岐鎖(C4−C8)アルキル基である、請求項22の化合物。
【請求項24】
Aがt−ブチル基である、請求項23の化合物。
【請求項25】
Aが、置換されてもよい(C5−C7)シクロアルキル基または置換されてもよい(C5−C7)シクロアルケニル基である、請求項22の化合物。
【請求項26】
(C5−C7)シクロアルキル基または(C5−C7)シクロアルケニル基が、1、2、3または4個のメチル基で置換されている、請求項25の化合物。
【請求項27】
Aが、式
【化3】
の基である、請求項26の化合物
[式中、mは、1、2または3であり、点線は、単結合または二重結合を示す。]。
【請求項28】
Aが、式
【化4】
の基である、請求項27の化合物
[式中、mは、1、2または3である。]。
【請求項29】
Aが−OCF3である、請求項22の化合物。
【請求項30】
Aが、−O−(C3−C10)アルキルまたは−O−(C3−C10)アルケニルである、請求項22の化合物。
【請求項31】
Aが、1個または2個のメチル基で置換されてもよい−O−(C3−C8)シクロアルキルである、請求項30の化合物。
【請求項32】
式Iの化合物である、請求項1から31のいずれか一項の化合物。
【請求項33】
式Iの化合物が、式IIA、IIBまたはIICの化合物
【化5】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項32の化合物。
【請求項34】
式IIA、IIBまたはIICの化合物が、式IIA’、IIB’またはIIC’の化合物
【化6】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項33の化合物。
【請求項35】
式IIA、IIBまたはIICの化合物が、式IIA’’、IIB’’またはIIC’’の化合物
【化7】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項33の化合物。
【請求項36】
式Iの化合物である、請求項1から31のいずれか一項の化合物。
【請求項37】
実施例化合物として記載のものの1つから選択され、または薬学的に許容されるその塩もしくはエステルである、請求項1の化合物。
【請求項38】
塩である、請求項1から37のいずれか一項の化合物。
【請求項39】
C1−C6アルキルエステルである、請求項1から37のいずれか一項の化合物。
【請求項40】
エステルが、メチルまたはエチルエステルである、請求項39の化合物。
【請求項41】
薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤および請求項1から40のいずれか一項の化合物を含む医薬組成物。
【請求項42】
治療有効量の請求項1から40のいずれか一項の化合物を、治療を必要としている対象に投与するステップを含む、疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される、方法。
【請求項43】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項42の方法。
【請求項44】
治療有効量の請求項1から40のいずれか一項の化合物を、治療を必要としている対象に投与するステップを含む、疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、GPR40の調節に応答する疾患または状態である、方法。
【請求項45】
疾患または状態が、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される、請求項44の方法。
【請求項46】
化合物が、経口、非経口または局所投与される、請求項42から45のいずれか一項の方法。
【請求項47】
化合物が、第2の治療剤と併用投与される、請求項42から45のいずれか一項の方法。
【請求項48】
第2の治療剤が、メトホルミンであり、チアゾリジンジオンであり、またはDPP−IV阻害剤である、請求項47の方法。
【請求項49】
細胞を、請求項1から40のいずれか一項の化合物と接触させるステップを含む、細胞のGPR40機能を活性化する方法。
【請求項50】
GPR40を、請求項1から40のいずれか一項の化合物と接触させるステップを含む、GPR40機能を調節する方法。
【請求項51】
請求項1から40のいずれか一項の化合物を対象に投与するステップを含む、対象における循環インスリン濃度を調節する方法。
【請求項52】
循環インスリン濃度が対象において、化合物を対象に投与した後に増大する、請求項51の方法。
【請求項53】
循環インスリン濃度が対象において、化合物を対象に投与した後に低下する、請求項51の方法。
【請求項54】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される疾患または状態を治療するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項55】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項54の使用。
【請求項56】
GPR40を活性化するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項57】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される疾患または状態を治療するための医薬品の調製における、請求項1から40のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項58】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項57の使用。
【請求項59】
GPR40を活性化するための医薬品の調製における、請求項1から40のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項60】
GPR40によって媒介される疾患または状態の治療において同時に、別個に、または連続して使用するための組合せの調製物としての、請求項1から40のいずれか一項の化合物および第2の治療剤を含む治療組成物。
【請求項61】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項60の治療組成物。
【請求項62】
第2の治療剤が、メトホルミン、チアゾリジンジオンまたはDPP−IV阻害剤から選択される、請求項60または請求項61の治療組成物。
【請求項63】
請求項1から40のいずれか一項の化合物および第2の治療剤が、単一組成物として提供される、請求項60から62のいずれか一項の治療組成物。
【請求項64】
請求項1から40のいずれか一項の化合物および第2の治療剤が、キットの一部として別個に提供される、請求項60から62のいずれか一項の治療組成物。
【請求項65】
医薬品として使用するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【請求項66】
GPR40の活性化に使用するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【請求項67】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌または浮腫から選択される疾患または状態を治療する方法において使用するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【請求項68】
GPR40受容体に結合している次式の化合物を置き換えない、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【化8】
【請求項69】
次式
【化9】
の化合物が結合する部位とは異なるGPR40受容体上の部位に結合する、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【請求項70】
式IVまたは式VIの化合物
【化10】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、立体異性体もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、立体異性体もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物
[式中、
Gは、NまたはCR11aから選択され、
Jは、NまたはCR11bから選択され、
Kは、NまたはCR11cから選択され、
G、JおよびKの0個または1個は、Nであり、
Aは、−(C1−C12)アルキル、−(C2−C12)アルケニル、−(C1−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C1−C12)アルキル−OH、−(C1−C12)アルキル−O−(C2−C4)アルケニル、−(C2−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C2−C12)アルケニル−OH、−(C2−C12)アルケニル−O−(C2−C4)アルケニル、−O−(C1−C12)アルキル、−O−(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C4)アルキル−アリール、−S−(C1−C12)アルキル、−S−(C2−C12)アルケニル、−S(O)−(C1−C12)アルキル、−S(O)−(C2−C12)アルケニル、−S(O)2−(C1−C12)アルキル、−S(O)2−(C2−C12)アルケニル、1または2環員がN、OまたはSから選択されるヘテロ原子である4から7環員を含む複素環(前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を有し、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)、−(C1−C4)アルキル−ヘテロシクリル(前記−(C1−C4)アルキル−ヘテロシクリルのヘテロシクリルは、1または2環員がN、OまたはSから選択されるヘテロ原子である4から7環員を含み、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を有し、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)、または−O−ヘテロシクリル(前記−O−ヘテロシクリルのヘテロシクリルは、1または2環員がN、OまたはSから選択されるヘテロ原子である4から7環員を含み、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を有し、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)から選択され、さらに、−(C1−C12)アルキル、−(C2−C12)アルケニル、−(C1−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C1−Cl2)アルキル−O−H、−(C1−C12)アルキル−O−(C2−C4)アルケニル、−(C2−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C2−C12)アルケニル−OH、−(C2−C12)アルケニル−O−(C2−C4)アルケニル、−O−(C1−C12)アルキル、−O−(C2−C12)アルケニルおよび−O−(C1−C4)アルキル−アリールのアルキル基およびアルケニル基は、非置換であり、または−F、−Cl、−OH、(=O)、−NH2、NH(C1−C4)アルキル、−N((C1−C4)アルキル)2、アリール、非置換−(C1−C2)アルキルもしくは非置換−O−(C1−C2)アルキルから選択される1個から4個の置換基で置換されており、
Xは、OまたはSであり、
W、YおよびZは、NまたはCR13から選択され、W、YおよびZの0個または1個はNであり、さらに、R2がFである場合、ZはNではなく、
R1は、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
R1aは、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、
R2は、H、F、CF3または(C1−C6)アルコキシから選択され、
R3は、H、−OH、−O(C1−C2)アルキルまたは−S(C1−C2)アルキルであり、
R7およびR8は、独立に、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、
R9、R10、R14、R15およびR16は、各場合独立に、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、ならびにqが0である場合、R9およびR10は存在せず、
R11a、R11bおよびR11cのそれぞれは、独立に、H、F、Cl、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシから選択され、ならびにGがNである場合、R11aは存在せず、JがNである場合、R11bは存在せず、またはKがNである場合、R11cは存在せず、
R12a、R12bおよびR12cのそれぞれは、独立に、H、F、Cl、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシから選択され、
R13は、H、F、(C1−C4)アルキルおよび−O−(C1−C4)アルキルから選択され、
qは、0または1であり、ならびに
pは、1、2、3または4である。]。
【請求項71】
GがCR11aであり、JがCR11bであり、ならびにKがCR11cである、請求項70の化合物。
【請求項72】
R3が、−OH、−O(C1−C2)アルキルまたは−S(C1−C2)アルキルから選択される、請求項70または請求項71の化合物。
【請求項73】
R1が、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択される、請求項70から72のいずれか一項の化合物。
【請求項74】
R1およびR1aが、独立に、HおよびCH3から選択される、請求項73の化合物。
【請求項75】
R14およびR15が、各場合、HおよびCH3から選択される、請求項70から74のいずれか一項の化合物。
【請求項76】
R2が、F、CF3または(C1−C6)アルコキシから選択される、請求項70から75のいずれか一項の化合物。
【請求項77】
R11a、R11b、R11c、R12a、R12bおよびR12cのそれぞれがHである、請求項70から76のいずれか一項の化合物。
【請求項78】
qが0である、請求項70から77のいずれか一項の化合物。
【請求項79】
W、YおよびZが、全てC−Hである、請求項70から78のいずれか一項の化合物。
【請求項80】
XがOである、請求項70から79のいずれか一項の化合物。
【請求項81】
Aが、(C3−C10)アルキルまたは(C4−C10)アルケニルから選択される、請求項70から80のいずれか一項の化合物。
【請求項82】
Aが、式A’の基である、請求項70から80のいずれか一項の化合物
【化11】
[式中、波線は結合点を示し、ならびに
R4、R5およびR6は、独立に、H、Fまたは(C1−C4)アルキルから選択され、R4、R5およびR6の少なくとも2つは、H以外であり、またはR4、R5およびR6の2つまたは3つは、一緒になって、置換されてもよい飽和のまたは部分的に不飽和の3−8員の単環式または二環式環を形成する]。
【請求項83】
R2が、HまたはFである、請求項70から82のいずれか一項の化合物。
【請求項84】
R2がFである、請求項83の化合物。
【請求項85】
R2がブトキシである、請求項70から82のいずれか一項の化合物。
【請求項86】
R3がメトキシである、請求項70から85のいずれか一項の化合物。
【請求項87】
R7およびR8が、両方共Hである、請求項70から86のいずれか一項の化合物。
【請求項88】
R1およびR1aが、両方共Hである、請求項70から87のいずれか一項の化合物。
【請求項89】
R1およびR1aの一方がHであり、ならびにR1およびR1aの他方がCH3である、請求項70から87のいずれか一項の化合物。
【請求項90】
R1およびR1aが、両方共CH3である、請求項70から87のいずれか一項の化合物。
【請求項91】
R16がHである、請求項70から90のいずれか一項の化合物。
【請求項92】
R16が(C1−C4)アルキルである、請求項70から90のいずれか一項の化合物。
【請求項93】
R16がメチルである、請求項92の化合物。
【請求項94】
GがCR11aであり、JがCR11bであり、KがCR11cであり、R11a、R11b、R11c、R12a、R12bおよびR12cが、全てHであり、WがC−Hであり、YがC−Hであり、ZがC−Hであり、R2がFであり、R3がメトキシであり、R7がHであり、R8がHであり、XがOであり、qが0であり、ならびにpが1、2または3である、請求項70の化合物。
【請求項95】
Aが、分岐鎖(C4−C8)アルキル基である、請求項94の化合物。
【請求項96】
Aがt−ブチル基である、請求項95の化合物。
【請求項97】
Aが、置換されてもよい(C5−C7)シクロアルキル基または置換されてもよい(C5−C7)シクロアルケニル基である、請求項96の化合物。
【請求項98】
(C5−C7)シクロアルキル基または(C5−C7)シクロアルケニル基が、1、2、3または4個のメチル基で置換されている、請求項97の化合物。
【請求項99】
Aが、式
【化12】
の基である、請求項98の化合物
[式中、mは、1、2または3であり、ならびに点線は、単結合または二重結合を示す]。
【請求項100】
Aが、式
【化13】
の基である、請求項99の化合物
[式中、mは、1、2または3である]。
【請求項101】
Aが−OCF3である、請求項94の化合物。
【請求項102】
Aが、−O−(C3−C10)アルキルまたは−O−(C3−C10)アルケニルである、請求項94の化合物。
【請求項103】
Aが、1個または2個のメチル基で置換されてもよい−O−(C3−C8)シクロアルキルである、請求項102の化合物。
【請求項104】
式IVの化合物である、請求項70から103のいずれか一項の化合物。
【請求項105】
式IVの化合物が、式VA、VBまたはVCの化合物
【化14】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項104の化合物。
【請求項106】
式VA、VBまたはVCの化合物が、式VA’、VB’またはVC’の化合物
【化15】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項105の化合物。
【請求項107】
式VA、VBまたはVCの化合物が、式VA’’、VB’’またはVC’’の化合物
【化16】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項105の化合物。
【請求項108】
Aが、(C1−C12)アルキル、(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C12)アルキル、−O−(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C4)アルキル−アリール、またはNもしくはOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環から選択され、前記複素環が、環員の間に0個または1個の二重結合を含む、請求項70の化合物。
【請求項109】
Aが、−(C4−C12)アルキル、−(C4−C12)アルケニル、−(C3−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルキル−OH、−(C3−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルケニル−OH、−O−(C4−C12)アルキル、−O−(C4−C12)アルケニル、NまたはOから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環(前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を含み、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)、−(C1−C4)アルキル−ヘテロシクリル(前記−(C1−C4)アルキル−ヘテロシクリルのヘテロシクリルは、NまたはOから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環であり、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を含み、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)、または−O−ヘテロシクリル(前記−O−ヘテロシクリルのヘテロシクリルは、NまたはOから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環であり、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を含み、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)から選択され、さらに、−(C4−C12)アルキル、−(C4−C12)アルケニル、−(C3−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルキル−O−H、−(C3−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルケニル−OH、−O−(C4−C12)アルキルまたは−O−(C4−C12)アルケニルのアルキル基およびアルケニル基が、非置換であり、または−F、−Cl、−OH、(=O)、−NH2、NH(C1−C4)アルキル、−N((C1−C4)アルキル)2、アリールもしくは非置換−O−(C1−C2)アルキルから選択される1個から3個の置換基で置換されている、請求項70の化合物。
【請求項110】
Aが、−(C4−C12)アルキル、−(C4−Cl2)アルケニル、−(C3−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルキル−OH、−(C3−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルケニル−OH、−O−(C4−C12)アルキルまたは−O−(C4−C12)アルケニルから選択され、−(C4−C12)アルキル、−(C4−C12)アルケニル、−(C3−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルキル−O−H、−(C3−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルケニル−OH、−O−(C4−C12)アルキルまたは−O−(C4−C12)アルケニルのアルキル基およびアルケニル基が、非置換であり、または−F、−Cl、−OH、(=O)、−NH2、NH(C1−C4)アルキルまたは−N((C1−C4)アルキル)2、または非置換−O−(C1−C2)アルキルから選択される1個から3個の置換基で置換されている、請求項70の化合物。
【請求項111】
Aが、−(C4−C8)アルキル−O−(C1−C2)アルキル、−(C4−C8)アルキル−OH、−(C4−C8)アルケニル−O−(C1−C2)アルキルまたは−(C4−C8)アルケニル−OHであり、−(C4−C8)アルキル−O−(C1−C2)アルキル、−(C4−C8)アルキル−OH、−(C4−C8)アルケニル−O−(C1−C2)アルキルまたは−(C4−C8)アルケニル−OHのアルキル基およびアルケニル基のそれぞれが、非置換であり、または−OHもしくは非置換−O−(C1−C2)アルキルから選択される1個の置換基で置換されている、請求項70の化合物。
【請求項112】
Aが、
【化17】
から選択される、請求項70の化合物。
【請求項113】
Aが、
【化18】
である、請求項70の化合物。
【請求項114】
式IVの化合物である、請求項70から113のいずれか一項の化合物。
【請求項115】
実施例化合物として記載のものの1つから選択され、または薬学的に許容されるその塩もしくはエステルである、請求項70の化合物。
【請求項116】
塩である、請求項70から115のいずれか一項の化合物。
【請求項117】
C1−C6アルキルエステルである、請求項70から115のいずれか一項の化合物。
【請求項118】
エステルが、メチルまたはエチルエステルである、請求項117に記載の化合物。
【請求項119】
薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤および請求項70から118のいずれか一項の化合物を含む医薬組成物。
【請求項120】
治療有効量の請求項70から118のいずれか一項の化合物を、治療を必要としている対象に投与するステップを含む、疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される、方法。
【請求項121】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項120の方法。
【請求項122】
治療有効量の請求項70から118のいずれか一項の化合物を、治療を必要としている対象に投与するステップを含む、疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、GPR40の調節に応答する疾患または状態である、方法。
【請求項123】
疾患または状態が、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される、請求項122の方法。
【請求項124】
化合物が、経口、非経口または局所投与される、請求項122または123の方法。
【請求項125】
化合物が、第2の治療剤と併用投与される、請求項122から124のいずれか一項の方法。
【請求項126】
第2の治療剤が、メトホルミンであり、チアゾリジンジオンであり、またはDPP−IV阻害剤である、請求項125の方法。
【請求項127】
細胞を、請求項70から118のいずれか一項の化合物と接触させるステップを含む、細胞のGPR40機能を活性化する方法。
【請求項128】
GPR40を、請求項70から118のいずれか一項の化合物と接触させるステップを含む、GPR40機能を調節する方法。
【請求項129】
請求項70から118のいずれか一項の化合物を対象に投与するステップを含む、対象における循環インスリン濃度を調節する方法。
【請求項130】
循環インスリン濃度が対象において、化合物を対象に投与した後に増大する、請求項129の方法。
【請求項131】
循環インスリン濃度が対象において、化合物を対象に投与した後に低下する、請求項129の方法。
【請求項132】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される疾患または状態を治療するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項133】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項132の使用。
【請求項134】
GPR40を活性化するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項135】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される疾患または状態を治療するための医薬品の調製における、請求項70から118のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項136】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項135の使用。
【請求項137】
GPR40を活性化するための医薬品の調製における、請求項70から118のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項138】
GPR40によって媒介される疾患または状態の治療において同時に、別個に、または連続して使用するための組合せの調製物としての、請求項70から118のいずれか一項の化合物および第2の治療剤を含む治療組成物。
【請求項139】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項138の治療組成物。
【請求項140】
第2の治療剤が、メトホルミン、チアゾリジンジオンまたはDPP−IV阻害剤から選択される、請求項137または請求項138の治療組成物。
【請求項141】
請求項70から118のいずれか一項の化合物および前記第2の治療剤が、単一組成物として提供される、請求項138から140のいずれか一項の治療組成物。
【請求項142】
請求項70から118のいずれか一項の化合物および前記第2の治療剤が、キットの一部として別個に提供される、請求項138から140のいずれか一項の治療組成物。
【請求項143】
医薬品として使用するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【請求項144】
GPR40の活性化に使用するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【請求項145】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌または浮腫から選択される疾患または状態を治療する方法において使用するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【請求項146】
GPR40受容体に結合している次式の化合物を置き換えない、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【化19】
【請求項147】
次式
【化20】
の化合物が結合する部位とは異なるGPR40受容体上の部位に結合する、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【請求項1】
式Iまたは式IIIの化合物、
【化1】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、立体異性体もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、立体異性体もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物
[式中、
Gは、NまたはCR11aから選択され、
Jは、NまたはCR11bから選択され、
Kは、NまたはCR11cから選択され、
G、JおよびKの0個または1個は、Nであり、
Aは、(C1−C12)アルキル、(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C12)アルキル、−O−(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C4)アルキル−アリール、またはNもしくはOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環から選択され、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を含み、
Xは、OまたはSであり、
W、YおよびZは、NまたはCR13から選択され、W、YおよびZの0個または1個はNであり、さらに、R2がFである場合、ZはNではなく、
R1は、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
R1aは、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、
R2は、H、F、CF3または(C1−C6)アルコキシから選択され、
R3は、H、−OH、−O(C1−C2)アルキルまたは−S(C1−C2)アルキルであり、
R7およびR8は、独立に、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、
R9、R10、R14およびR15は、各場合独立に、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、ならびにqが0である場合、R9およびR10は存在せず、
R11a、R11bおよびR11cのそれぞれは、独立に、H、F、Cl、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシから選択され、ならびにGがNである場合、R11aは存在せず、JがNである場合、R11bは存在せず、またはKがNである場合、R11cは存在せず、
R12a、R12bおよびR12cのそれぞれは、独立に、H、F、Cl、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシから選択され、
R13は、H、F、(C1−C4)アルキルおよび−O−(C1−C4)アルキルから選択され、
qは、0または1であり、ならびに
pは、1、2、3または4である。]。
【請求項2】
GがCR11aであり、JがCR11bであり、ならびにKがCR11cである、請求項1の化合物。
【請求項3】
R3が、−OH、−O(C1−C2)アルキルまたは−S(C1−C2)アルキルから選択される、請求項1または請求項2の化合物。
【請求項4】
R1が、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択される、請求項1から3のいずれか一項の化合物。
【請求項5】
R1およびR1aが、独立に、HおよびCH3から選択される、請求項4の化合物。
【請求項6】
R14およびR15が、各場合、HおよびCH3から選択される、請求項1から5のいずれか一項の化合物。
【請求項7】
R2が、F、CF3または(C1−C6)アルコキシから選択される、請求項1から6のいずれか一項の化合物。
【請求項8】
R11a、R11b、R11c、R12a、R12bおよびR12cのそれぞれがHである、請求項1から7のいずれか一項の化合物。
【請求項9】
qが0である、請求項1から8のいずれか一項の化合物。
【請求項10】
W、YおよびZが、全てC−Hである、請求項1から9のいずれか一項の化合物。
【請求項11】
XがOである、請求項1から10のいずれか一項の化合物。
【請求項12】
Aが、(C3−C10)アルキルまたは(C4−C10)アルケニルから選択される、請求項1から11のいずれか一項の化合物。
【請求項13】
Aが、式A’の基である、請求項1から11のいずれか一項の化合物
【化2】
[式中、波線は結合点を示し、ならびに
R4、R5およびR6は、独立に、H、Fまたは(C1−C4)アルキルから選択され、R4、R5およびR6の少なくとも2つは、H以外であり、またはR4、R5およびR6の2つまたは3つは、一緒になって、置換されてもよい飽和のまたは部分的に不飽和の3−8員の単環式または二環式環を形成する。]。
【請求項14】
R2が、HまたはFである、請求項1から13のいずれか一項の化合物。
【請求項15】
R2がFである、請求項14の化合物。
【請求項16】
R2がブトキシである、請求項1から13のいずれか一項の化合物。
【請求項17】
R3がメトキシである、請求項1から16のいずれか一項の化合物。
【請求項18】
R7およびR8が、両方共Hである、請求項1から17のいずれか一項の化合物。
【請求項19】
R1およびR1aが、両方共Hである、請求項1から18のいずれか一項の化合物。
【請求項20】
R1およびR1aの一方がHであり、ならびにR1およびR1aの他方がCH3である、請求項1から18のいずれか一項の化合物。
【請求項21】
R1およびR1aが、両方共CH3である、請求項1から18のいずれか一項の化合物。
【請求項22】
GがCR11aであり、JがCR11bであり、KがCR11cであり、R11a、R11b、R11c、R12a、R12bおよびR12cが、全てHであり、WがC−Hであり、YがC−Hであり、ZがC−Hであり、R2がFであり、R3がメトキシであり、R7がHであり、R8がHであり、XがOであり、qが0であり、ならびにpが1、2または3である、請求項1の化合物。
【請求項23】
Aが、分岐鎖(C4−C8)アルキル基である、請求項22の化合物。
【請求項24】
Aがt−ブチル基である、請求項23の化合物。
【請求項25】
Aが、置換されてもよい(C5−C7)シクロアルキル基または置換されてもよい(C5−C7)シクロアルケニル基である、請求項22の化合物。
【請求項26】
(C5−C7)シクロアルキル基または(C5−C7)シクロアルケニル基が、1、2、3または4個のメチル基で置換されている、請求項25の化合物。
【請求項27】
Aが、式
【化3】
の基である、請求項26の化合物
[式中、mは、1、2または3であり、点線は、単結合または二重結合を示す。]。
【請求項28】
Aが、式
【化4】
の基である、請求項27の化合物
[式中、mは、1、2または3である。]。
【請求項29】
Aが−OCF3である、請求項22の化合物。
【請求項30】
Aが、−O−(C3−C10)アルキルまたは−O−(C3−C10)アルケニルである、請求項22の化合物。
【請求項31】
Aが、1個または2個のメチル基で置換されてもよい−O−(C3−C8)シクロアルキルである、請求項30の化合物。
【請求項32】
式Iの化合物である、請求項1から31のいずれか一項の化合物。
【請求項33】
式Iの化合物が、式IIA、IIBまたはIICの化合物
【化5】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項32の化合物。
【請求項34】
式IIA、IIBまたはIICの化合物が、式IIA’、IIB’またはIIC’の化合物
【化6】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項33の化合物。
【請求項35】
式IIA、IIBまたはIICの化合物が、式IIA’’、IIB’’またはIIC’’の化合物
【化7】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項33の化合物。
【請求項36】
式Iの化合物である、請求項1から31のいずれか一項の化合物。
【請求項37】
実施例化合物として記載のものの1つから選択され、または薬学的に許容されるその塩もしくはエステルである、請求項1の化合物。
【請求項38】
塩である、請求項1から37のいずれか一項の化合物。
【請求項39】
C1−C6アルキルエステルである、請求項1から37のいずれか一項の化合物。
【請求項40】
エステルが、メチルまたはエチルエステルである、請求項39の化合物。
【請求項41】
薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤および請求項1から40のいずれか一項の化合物を含む医薬組成物。
【請求項42】
治療有効量の請求項1から40のいずれか一項の化合物を、治療を必要としている対象に投与するステップを含む、疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される、方法。
【請求項43】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項42の方法。
【請求項44】
治療有効量の請求項1から40のいずれか一項の化合物を、治療を必要としている対象に投与するステップを含む、疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、GPR40の調節に応答する疾患または状態である、方法。
【請求項45】
疾患または状態が、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される、請求項44の方法。
【請求項46】
化合物が、経口、非経口または局所投与される、請求項42から45のいずれか一項の方法。
【請求項47】
化合物が、第2の治療剤と併用投与される、請求項42から45のいずれか一項の方法。
【請求項48】
第2の治療剤が、メトホルミンであり、チアゾリジンジオンであり、またはDPP−IV阻害剤である、請求項47の方法。
【請求項49】
細胞を、請求項1から40のいずれか一項の化合物と接触させるステップを含む、細胞のGPR40機能を活性化する方法。
【請求項50】
GPR40を、請求項1から40のいずれか一項の化合物と接触させるステップを含む、GPR40機能を調節する方法。
【請求項51】
請求項1から40のいずれか一項の化合物を対象に投与するステップを含む、対象における循環インスリン濃度を調節する方法。
【請求項52】
循環インスリン濃度が対象において、化合物を対象に投与した後に増大する、請求項51の方法。
【請求項53】
循環インスリン濃度が対象において、化合物を対象に投与した後に低下する、請求項51の方法。
【請求項54】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される疾患または状態を治療するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項55】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項54の使用。
【請求項56】
GPR40を活性化するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項57】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される疾患または状態を治療するための医薬品の調製における、請求項1から40のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項58】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項57の使用。
【請求項59】
GPR40を活性化するための医薬品の調製における、請求項1から40のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項60】
GPR40によって媒介される疾患または状態の治療において同時に、別個に、または連続して使用するための組合せの調製物としての、請求項1から40のいずれか一項の化合物および第2の治療剤を含む治療組成物。
【請求項61】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項60の治療組成物。
【請求項62】
第2の治療剤が、メトホルミン、チアゾリジンジオンまたはDPP−IV阻害剤から選択される、請求項60または請求項61の治療組成物。
【請求項63】
請求項1から40のいずれか一項の化合物および第2の治療剤が、単一組成物として提供される、請求項60から62のいずれか一項の治療組成物。
【請求項64】
請求項1から40のいずれか一項の化合物および第2の治療剤が、キットの一部として別個に提供される、請求項60から62のいずれか一項の治療組成物。
【請求項65】
医薬品として使用するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【請求項66】
GPR40の活性化に使用するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【請求項67】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌または浮腫から選択される疾患または状態を治療する方法において使用するための、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【請求項68】
GPR40受容体に結合している次式の化合物を置き換えない、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【化8】
【請求項69】
次式
【化9】
の化合物が結合する部位とは異なるGPR40受容体上の部位に結合する、請求項1から40のいずれか一項の化合物。
【請求項70】
式IVまたは式VIの化合物
【化10】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、立体異性体もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、立体異性体もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物
[式中、
Gは、NまたはCR11aから選択され、
Jは、NまたはCR11bから選択され、
Kは、NまたはCR11cから選択され、
G、JおよびKの0個または1個は、Nであり、
Aは、−(C1−C12)アルキル、−(C2−C12)アルケニル、−(C1−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C1−C12)アルキル−OH、−(C1−C12)アルキル−O−(C2−C4)アルケニル、−(C2−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C2−C12)アルケニル−OH、−(C2−C12)アルケニル−O−(C2−C4)アルケニル、−O−(C1−C12)アルキル、−O−(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C4)アルキル−アリール、−S−(C1−C12)アルキル、−S−(C2−C12)アルケニル、−S(O)−(C1−C12)アルキル、−S(O)−(C2−C12)アルケニル、−S(O)2−(C1−C12)アルキル、−S(O)2−(C2−C12)アルケニル、1または2環員がN、OまたはSから選択されるヘテロ原子である4から7環員を含む複素環(前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を有し、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)、−(C1−C4)アルキル−ヘテロシクリル(前記−(C1−C4)アルキル−ヘテロシクリルのヘテロシクリルは、1または2環員がN、OまたはSから選択されるヘテロ原子である4から7環員を含み、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を有し、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)、または−O−ヘテロシクリル(前記−O−ヘテロシクリルのヘテロシクリルは、1または2環員がN、OまたはSから選択されるヘテロ原子である4から7環員を含み、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を有し、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)から選択され、さらに、−(C1−C12)アルキル、−(C2−C12)アルケニル、−(C1−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C1−Cl2)アルキル−O−H、−(C1−C12)アルキル−O−(C2−C4)アルケニル、−(C2−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C2−C12)アルケニル−OH、−(C2−C12)アルケニル−O−(C2−C4)アルケニル、−O−(C1−C12)アルキル、−O−(C2−C12)アルケニルおよび−O−(C1−C4)アルキル−アリールのアルキル基およびアルケニル基は、非置換であり、または−F、−Cl、−OH、(=O)、−NH2、NH(C1−C4)アルキル、−N((C1−C4)アルキル)2、アリール、非置換−(C1−C2)アルキルもしくは非置換−O−(C1−C2)アルキルから選択される1個から4個の置換基で置換されており、
Xは、OまたはSであり、
W、YおよびZは、NまたはCR13から選択され、W、YおよびZの0個または1個はNであり、さらに、R2がFである場合、ZはNではなく、
R1は、H、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、−(C1−C4)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
R1aは、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、
R2は、H、F、CF3または(C1−C6)アルコキシから選択され、
R3は、H、−OH、−O(C1−C2)アルキルまたは−S(C1−C2)アルキルであり、
R7およびR8は、独立に、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、
R9、R10、R14、R15およびR16は、各場合独立に、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択され、ならびにqが0である場合、R9およびR10は存在せず、
R11a、R11bおよびR11cのそれぞれは、独立に、H、F、Cl、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシから選択され、ならびにGがNである場合、R11aは存在せず、JがNである場合、R11bは存在せず、またはKがNである場合、R11cは存在せず、
R12a、R12bおよびR12cのそれぞれは、独立に、H、F、Cl、(C1−C4)アルキルまたは(C1−C4)アルコキシから選択され、
R13は、H、F、(C1−C4)アルキルおよび−O−(C1−C4)アルキルから選択され、
qは、0または1であり、ならびに
pは、1、2、3または4である。]。
【請求項71】
GがCR11aであり、JがCR11bであり、ならびにKがCR11cである、請求項70の化合物。
【請求項72】
R3が、−OH、−O(C1−C2)アルキルまたは−S(C1−C2)アルキルから選択される、請求項70または請求項71の化合物。
【請求項73】
R1が、Hおよび(C1−C4)アルキルから選択される、請求項70から72のいずれか一項の化合物。
【請求項74】
R1およびR1aが、独立に、HおよびCH3から選択される、請求項73の化合物。
【請求項75】
R14およびR15が、各場合、HおよびCH3から選択される、請求項70から74のいずれか一項の化合物。
【請求項76】
R2が、F、CF3または(C1−C6)アルコキシから選択される、請求項70から75のいずれか一項の化合物。
【請求項77】
R11a、R11b、R11c、R12a、R12bおよびR12cのそれぞれがHである、請求項70から76のいずれか一項の化合物。
【請求項78】
qが0である、請求項70から77のいずれか一項の化合物。
【請求項79】
W、YおよびZが、全てC−Hである、請求項70から78のいずれか一項の化合物。
【請求項80】
XがOである、請求項70から79のいずれか一項の化合物。
【請求項81】
Aが、(C3−C10)アルキルまたは(C4−C10)アルケニルから選択される、請求項70から80のいずれか一項の化合物。
【請求項82】
Aが、式A’の基である、請求項70から80のいずれか一項の化合物
【化11】
[式中、波線は結合点を示し、ならびに
R4、R5およびR6は、独立に、H、Fまたは(C1−C4)アルキルから選択され、R4、R5およびR6の少なくとも2つは、H以外であり、またはR4、R5およびR6の2つまたは3つは、一緒になって、置換されてもよい飽和のまたは部分的に不飽和の3−8員の単環式または二環式環を形成する]。
【請求項83】
R2が、HまたはFである、請求項70から82のいずれか一項の化合物。
【請求項84】
R2がFである、請求項83の化合物。
【請求項85】
R2がブトキシである、請求項70から82のいずれか一項の化合物。
【請求項86】
R3がメトキシである、請求項70から85のいずれか一項の化合物。
【請求項87】
R7およびR8が、両方共Hである、請求項70から86のいずれか一項の化合物。
【請求項88】
R1およびR1aが、両方共Hである、請求項70から87のいずれか一項の化合物。
【請求項89】
R1およびR1aの一方がHであり、ならびにR1およびR1aの他方がCH3である、請求項70から87のいずれか一項の化合物。
【請求項90】
R1およびR1aが、両方共CH3である、請求項70から87のいずれか一項の化合物。
【請求項91】
R16がHである、請求項70から90のいずれか一項の化合物。
【請求項92】
R16が(C1−C4)アルキルである、請求項70から90のいずれか一項の化合物。
【請求項93】
R16がメチルである、請求項92の化合物。
【請求項94】
GがCR11aであり、JがCR11bであり、KがCR11cであり、R11a、R11b、R11c、R12a、R12bおよびR12cが、全てHであり、WがC−Hであり、YがC−Hであり、ZがC−Hであり、R2がFであり、R3がメトキシであり、R7がHであり、R8がHであり、XがOであり、qが0であり、ならびにpが1、2または3である、請求項70の化合物。
【請求項95】
Aが、分岐鎖(C4−C8)アルキル基である、請求項94の化合物。
【請求項96】
Aがt−ブチル基である、請求項95の化合物。
【請求項97】
Aが、置換されてもよい(C5−C7)シクロアルキル基または置換されてもよい(C5−C7)シクロアルケニル基である、請求項96の化合物。
【請求項98】
(C5−C7)シクロアルキル基または(C5−C7)シクロアルケニル基が、1、2、3または4個のメチル基で置換されている、請求項97の化合物。
【請求項99】
Aが、式
【化12】
の基である、請求項98の化合物
[式中、mは、1、2または3であり、ならびに点線は、単結合または二重結合を示す]。
【請求項100】
Aが、式
【化13】
の基である、請求項99の化合物
[式中、mは、1、2または3である]。
【請求項101】
Aが−OCF3である、請求項94の化合物。
【請求項102】
Aが、−O−(C3−C10)アルキルまたは−O−(C3−C10)アルケニルである、請求項94の化合物。
【請求項103】
Aが、1個または2個のメチル基で置換されてもよい−O−(C3−C8)シクロアルキルである、請求項102の化合物。
【請求項104】
式IVの化合物である、請求項70から103のいずれか一項の化合物。
【請求項105】
式IVの化合物が、式VA、VBまたはVCの化合物
【化14】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項104の化合物。
【請求項106】
式VA、VBまたはVCの化合物が、式VA’、VB’またはVC’の化合物
【化15】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項105の化合物。
【請求項107】
式VA、VBまたはVCの化合物が、式VA’’、VB’’またはVC’’の化合物
【化16】
または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、または互変異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくはC1−C6アルキルエステル、またはこれらの混合物である、請求項105の化合物。
【請求項108】
Aが、(C1−C12)アルキル、(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C12)アルキル、−O−(C2−C12)アルケニル、−O−(C1−C4)アルキル−アリール、またはNもしくはOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環から選択され、前記複素環が、環員の間に0個または1個の二重結合を含む、請求項70の化合物。
【請求項109】
Aが、−(C4−C12)アルキル、−(C4−C12)アルケニル、−(C3−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルキル−OH、−(C3−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルケニル−OH、−O−(C4−C12)アルキル、−O−(C4−C12)アルケニル、NまたはOから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環(前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を含み、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)、−(C1−C4)アルキル−ヘテロシクリル(前記−(C1−C4)アルキル−ヘテロシクリルのヘテロシクリルは、NまたはOから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環であり、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を含み、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)、または−O−ヘテロシクリル(前記−O−ヘテロシクリルのヘテロシクリルは、NまたはOから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む4から7員の複素環であり、前記複素環は、環員の間に0個または1個の二重結合を含み、ならびに非置換であり、もしくは1個から4個の(C1−C2)アルキル基で置換されている。)から選択され、さらに、−(C4−C12)アルキル、−(C4−C12)アルケニル、−(C3−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルキル−O−H、−(C3−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルケニル−OH、−O−(C4−C12)アルキルまたは−O−(C4−C12)アルケニルのアルキル基およびアルケニル基が、非置換であり、または−F、−Cl、−OH、(=O)、−NH2、NH(C1−C4)アルキル、−N((C1−C4)アルキル)2、アリールもしくは非置換−O−(C1−C2)アルキルから選択される1個から3個の置換基で置換されている、請求項70の化合物。
【請求項110】
Aが、−(C4−C12)アルキル、−(C4−Cl2)アルケニル、−(C3−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルキル−OH、−(C3−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルケニル−OH、−O−(C4−C12)アルキルまたは−O−(C4−C12)アルケニルから選択され、−(C4−C12)アルキル、−(C4−C12)アルケニル、−(C3−C12)アルキル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルキル−O−H、−(C3−C12)アルケニル−O−(C1−C4)アルキル、−(C3−C12)アルケニル−OH、−O−(C4−C12)アルキルまたは−O−(C4−C12)アルケニルのアルキル基およびアルケニル基が、非置換であり、または−F、−Cl、−OH、(=O)、−NH2、NH(C1−C4)アルキルまたは−N((C1−C4)アルキル)2、または非置換−O−(C1−C2)アルキルから選択される1個から3個の置換基で置換されている、請求項70の化合物。
【請求項111】
Aが、−(C4−C8)アルキル−O−(C1−C2)アルキル、−(C4−C8)アルキル−OH、−(C4−C8)アルケニル−O−(C1−C2)アルキルまたは−(C4−C8)アルケニル−OHであり、−(C4−C8)アルキル−O−(C1−C2)アルキル、−(C4−C8)アルキル−OH、−(C4−C8)アルケニル−O−(C1−C2)アルキルまたは−(C4−C8)アルケニル−OHのアルキル基およびアルケニル基のそれぞれが、非置換であり、または−OHもしくは非置換−O−(C1−C2)アルキルから選択される1個の置換基で置換されている、請求項70の化合物。
【請求項112】
Aが、
【化17】
から選択される、請求項70の化合物。
【請求項113】
Aが、
【化18】
である、請求項70の化合物。
【請求項114】
式IVの化合物である、請求項70から113のいずれか一項の化合物。
【請求項115】
実施例化合物として記載のものの1つから選択され、または薬学的に許容されるその塩もしくはエステルである、請求項70の化合物。
【請求項116】
塩である、請求項70から115のいずれか一項の化合物。
【請求項117】
C1−C6アルキルエステルである、請求項70から115のいずれか一項の化合物。
【請求項118】
エステルが、メチルまたはエチルエステルである、請求項117に記載の化合物。
【請求項119】
薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤および請求項70から118のいずれか一項の化合物を含む医薬組成物。
【請求項120】
治療有効量の請求項70から118のいずれか一項の化合物を、治療を必要としている対象に投与するステップを含む、疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される、方法。
【請求項121】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項120の方法。
【請求項122】
治療有効量の請求項70から118のいずれか一項の化合物を、治療を必要としている対象に投与するステップを含む、疾患または状態を治療する方法であって、疾患または状態が、GPR40の調節に応答する疾患または状態である、方法。
【請求項123】
疾患または状態が、II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される、請求項122の方法。
【請求項124】
化合物が、経口、非経口または局所投与される、請求項122または123の方法。
【請求項125】
化合物が、第2の治療剤と併用投与される、請求項122から124のいずれか一項の方法。
【請求項126】
第2の治療剤が、メトホルミンであり、チアゾリジンジオンであり、またはDPP−IV阻害剤である、請求項125の方法。
【請求項127】
細胞を、請求項70から118のいずれか一項の化合物と接触させるステップを含む、細胞のGPR40機能を活性化する方法。
【請求項128】
GPR40を、請求項70から118のいずれか一項の化合物と接触させるステップを含む、GPR40機能を調節する方法。
【請求項129】
請求項70から118のいずれか一項の化合物を対象に投与するステップを含む、対象における循環インスリン濃度を調節する方法。
【請求項130】
循環インスリン濃度が対象において、化合物を対象に投与した後に増大する、請求項129の方法。
【請求項131】
循環インスリン濃度が対象において、化合物を対象に投与した後に低下する、請求項129の方法。
【請求項132】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される疾患または状態を治療するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項133】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項132の使用。
【請求項134】
GPR40を活性化するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項135】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌および浮腫からなる群から選択される疾患または状態を治療するための医薬品の調製における、請求項70から118のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項136】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項135の使用。
【請求項137】
GPR40を活性化するための医薬品の調製における、請求項70から118のいずれか一項の化合物の使用。
【請求項138】
GPR40によって媒介される疾患または状態の治療において同時に、別個に、または連続して使用するための組合せの調製物としての、請求項70から118のいずれか一項の化合物および第2の治療剤を含む治療組成物。
【請求項139】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項138の治療組成物。
【請求項140】
第2の治療剤が、メトホルミン、チアゾリジンジオンまたはDPP−IV阻害剤から選択される、請求項137または請求項138の治療組成物。
【請求項141】
請求項70から118のいずれか一項の化合物および前記第2の治療剤が、単一組成物として提供される、請求項138から140のいずれか一項の治療組成物。
【請求項142】
請求項70から118のいずれか一項の化合物および前記第2の治療剤が、キットの一部として別個に提供される、請求項138から140のいずれか一項の治療組成物。
【請求項143】
医薬品として使用するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【請求項144】
GPR40の活性化に使用するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【請求項145】
II型糖尿病、肥満、高血糖、耐糖能障害、インスリン抵抗性、高インスリン血症、高コレステロール血症、高血圧、高リポタンパク血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、代謝症候群、症候群X、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、ケトアシドーシス、血栓疾患、腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、性機能障害、皮膚症、消化不良、低血糖症、癌または浮腫から選択される疾患または状態を治療する方法において使用するための、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【請求項146】
GPR40受容体に結合している次式の化合物を置き換えない、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【化19】
【請求項147】
次式
【化20】
の化合物が結合する部位とは異なるGPR40受容体上の部位に結合する、請求項70から118のいずれか一項の化合物。
【図1】
【公表番号】特表2011−515341(P2011−515341A)
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−549669(P2010−549669)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/001435
【国際公開番号】WO2009/111056
【国際公開日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/001435
【国際公開番号】WO2009/111056
【国際公開日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]