説明

代謝障害を処置するのに有用な抗炎症剤および抗酸化剤のコンジュゲート

本発明は、コンジュゲートである化合物による、代謝障害を処置する方法に関する。本発明のコンジュゲートは、サリチル酸、トリフルサル、ジフルニサル(diflusinal)、サルサラート、IMD 0354、イブプロフェン、ジクロフェナク、リコフェロン(licofelone)またはHTB、ならびに、1種以上の抗酸化剤からなる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物またはヒト患者において、1型糖尿病、2型糖尿病、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)、高血糖症、高遊離脂肪酸、高トリグリセリド、インスリン抵抗性およびβ細胞保護を含む代謝障害を処置する方法であって、処置を必要とする哺乳動物またはヒト患者に、式(I):
【化1】

[式中、
は、水素、(C−C)アルキルカルボニルまたはAであり;
、R、RおよびRは、独立して、水素、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルコキシスルホニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルオキシ、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルキルチオ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、メルカプト、ニトロ、フェニル、−NZまたは(NZ)カルボニルであり、ここで、該フェニルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルコキシスルホニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルオキシ、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルキルチオ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、メルカプト、ニトロ、フェニル、−NZまたは(NZ)カルボニルである1個、2個、3個、4個または5個の基で置換されており;
、Z、ZおよびZは、独立して、水素、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキルカルボニルであり;
は、ヒドロキシ、−NZ
【化2】

であり(ただし、Rがヒドロキシであるとき、RはAである。);
およびZは、独立して、水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、フェニル、フェニル(CH)−またはフェニル(CH)−であり、ここで、該フェニルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルコキシスルホニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルオキシ、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルキルチオ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、メルカプト、ニトロ、フェニル、−NZまたは(NZ)カルボニルである1個、2個、3個、4個または5個の基で置換されており;
およびZは、独立して、水素、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキルカルボニルであり;
は、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルチオ、ヒドロキシ、−NZ10または−O−フェニルであり、ここで、該フェニルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはヒドロキシ(C−C)アルキルである1個、2個、3個、4個または5個の基で置換されており;
は、水素または(C−C)アルキルであり;
は、水素、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキルカルボニルであり;
10は、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルチオ、ヒドロキシまたは−NZ10であり;
およびZ10は、独立して、水素、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキルカルボニルであり;
およびXは、独立して、OまたはSであり;
Lは、(C−C)アルキレンであり;
Aは、
【化3】

であり;
1aは、水素、(C−C)アルキルカルボニルまたはBであり;
2a、R3a、R4aおよびR5aは、独立して、水素、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルコキシスルホニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルオキシ、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルキルチオ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、メルカプト、ニトロ、フェニル、−NZ1a2aまたは(NZ1a2a)カルボニルであり、ここで、該フェニルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルコキシスルホニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルオキシ、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルキルチオ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、メルカプト、ニトロ、フェニル、−NZ3a4aまたは(NZ3a4a)カルボニルである1個、2個、3個、4個または5個の基で置換されており;
1a、Z2a、Z3aおよびZ4aは、独立して、水素、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキルカルボニルであり;
Bは、
【化4】

であり;
1bは、水素、(C−C)アルキルカルボニルまたはCであり;
2b、R3b、R4bおよびR5bは、独立して、水素、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルコキシスルホニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルオキシ、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルキルチオ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、メルカプト、ニトロ、フェニル、−NZ1b2bまたは(NZ1b2b)カルボニルであり、ここで、該フェニルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルコキシスルホニル、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルキルカルボニルオキシ、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルキルチオ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、メルカプト、ニトロ、フェニル、−NZ3b4bまたは(NZ3b4b)カルボニルである1個、2個、3個、4個または5個の基で置換されており;
1b、Z2b、Z3bおよびZ4bは、独立して、水素、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルキルカルボニルであり;
Cは、
【化5】

である。]
のコンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を、治療有効量投与することを含む方法。
【請求項2】
が、水素またはアセチルであり;
、R、RおよびRが、独立して、水素、トリフルオロメチルまたは2,4−ジフルオロフェニルである、
請求項1に記載された方法。
【請求項3】
が、水素またはアセチルであり;
、R、RおよびRが、独立して、水素、トリフルオロメチルまたは2,4−ジフルオロフェニルであり;
が、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシであり;
が、水素であり;
が、(C−C)アルキルカルボニルであり;
が、Sであり;
Lが、CHである、
請求項1に記載された方法。
【請求項4】
が、水素またはアセチルであり;
、R、RおよびRが、独立して、水素、トリフルオロメチルまたは2,4−ジフルオロフェニルであり;
が、エトキシ、メトキシまたはヒドロキシであり;
が、水素であり;
が、アセチルであり;
が、Sであり;
Lが、CHである、
請求項1に記載された方法。
【請求項5】
が、水素またはアセチルであり;
、R、RおよびRが、独立して、水素、トリフルオロメチルまたは2,4−ジフルオロフェニルであり;
が、(L)−N−アセチルシステインである、
請求項1に記載された方法。
【請求項6】
式(I)のコンジュゲートが、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17または18の化合物である、請求項1に記載された方法。
【請求項7】
式(I)のコンジュゲートが実施例1の化合物である、請求項1に記載された方法。
【請求項8】
式(I)のコンジュゲートが実施例4の化合物である、請求項1に記載された方法。
【請求項9】
式(I)のコンジュゲートが実施例7の化合物である、請求項1に記載された方法。
【請求項10】
式(I)のコンジュゲートが実施例10の化合物である、請求項1に記載された方法。
【請求項11】
式(I)のコンジュゲートが実施例13の化合物である、請求項1に記載された方法。
【請求項12】
式(I)のコンジュゲートが実施例16の化合物である、請求項1に記載された方法。
【請求項13】
哺乳動物またはヒト患者において、1型糖尿病、2型糖尿病、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)、高血糖症、高遊離脂肪酸、高トリグリセリド、インスリン抵抗性およびβ細胞保護を含む代謝障害を処置する方法であって、処置を必要とする哺乳動物またはヒト患者に、式(I)のコンジュゲートおよび少なくとも1種の薬学的に許容される担体を治療有効量投与することを含む方法。
【請求項14】
式(I)のコンジュゲートが、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17または18の化合物である、請求項13に記載された方法。
【請求項15】
式(I)のコンジュゲートが実施例1の化合物である、請求項13に記載された方法。
【請求項16】
式(I)のコンジュゲートが実施例4の化合物である、請求項13に記載された方法。
【請求項17】
式(I)のコンジュゲートが実施例7の化合物である、請求項13に記載された方法。
【請求項18】
式(I)のコンジュゲートが実施例10の化合物である、請求項13に記載された方法。
【請求項19】
式(I)のコンジュゲートが実施例13の化合物である、請求項13に記載された方法。
【請求項20】
式(I)のコンジュゲートが実施例16の化合物である、請求項13に記載された方法。
【請求項21】
式(XIII):
【化6】

[式中、
は、ORまたはNRであり;
は、Hまたは2,4−ジフルオロフェニルであり;
は、
【化7】

であり;
およびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されているか;あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはアゼパンを形成し;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されており;
およびZは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルである。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項22】
式(XIV):
【化8】

[式中、
は、ORまたはNRであり;
は、Hまたは2,4−ジフルオロフェニルであり;
は、Hまたは(C−C)アルキルであり;
およびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されているか;あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはアゼパンを形成し;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されており;
およびZは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルである。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項23】
式(XV):
【化9】

[式中、
は、ORまたはNRであり;
は、Hまたは2,4−ジフルオロフェニルであり;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されており;
およびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されているか;あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはアゼパンを形成し;
およびZは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルである。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項24】
式(XVI):
【化10】

の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項25】
式(XVII):
【化11】

[式中、
は、ORまたはNRであり;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されており;
およびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されているか;あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはアゼパンを形成し;
およびZは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルである。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項26】
式(XVIII):
【化12】

[式中、
は、ORまたはNRであり;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されており;
は、
【化13】

であり;
およびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されているか;あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはアゼパンを形成し;
およびZは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルである。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項27】
式(XX):
【化14】

[式中、
は、OR、NR、または
【化15】

であり;
は、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されており;
およびZは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルであり;
は、HまたはC(O)Rであり;
およびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されているか;あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはアゼパンを形成し;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されており;
およびZは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルであり;
は、ORまたはNRである。
ただし、本化合物は、
N−アセチル−S−[(2',4'−ジフルオロ−4−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−3−イル)カルボニル]−L−システインメチルエステル;
N−アセチル−S−[(2',4'−ジフルオロ−4−ヒドロキシ[1,1'−ビフェニル]−3−イル)カルボニル]−L−システインエチルエステル;
N−アセチル−S−[(2',4'−ジフルオロ−4−アセチルオキシ[1,1'−ビフェニル]−3−イル)カルボニル]−L−システインメチルエステル;および
N−アセチル−S−[(2',4'−ジフルオロ−4−アセチルオキシ[1,1'−ビフェニル]−3−イル)カルボニル]−L−システインエチルエステルではない。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項28】
式(XXI):
【化16】

[式中、
Xは、存在しないか、あるいは、ハロゲン、HSO、HPO、CHCOまたはCFCOであり;
は、ORまたはNRであり;
は、Hまたは2,4−ジフルオロフェニルであり;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されており;
およびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたは(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルであり、ここで、該(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキルは、所望により独立して(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、NZまたはフェニルである1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており、ここで、該フェニルは、所望により1個、2個、3個、4個または5個のハロゲンで置換されているか;あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはアゼパンを形成し;
およびZは、独立して、Hまたは(C−C)アルキルである。]
の化合物。
【請求項29】
哺乳動物またはヒト患者において、1型糖尿病、2型糖尿病、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)、高血糖症、高遊離脂肪酸、高トリグリセリド、インスリン抵抗性およびβ細胞保護を含む代謝障害を処置するための、請求項21〜28の何れか1項に記載された化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27A)】
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【図27B)】
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【公表番号】特表2012−520342(P2012−520342A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500227(P2012−500227)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/053418
【国際公開番号】WO2010/106082
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(507005001)ジェンメディカ・セラピューティックス・ソシエダッド・リミターダ (6)
【氏名又は名称原語表記】GENMEDICA THERAPEUTICS SL
【Fターム(参考)】