説明

仮名入力装置

【課題】覚えやすく、使いやすく、さらにはタイプ数を低減させてタイプ速度を高速化することができる仮名入力装置を提供する。
【解決手段】文字割り当てキー10は、格子状に配置され、左端部1列の左領域10Lと、左から2列目から右側に向かって5列の中央領域10Cと、右端部1列の右領域10Rとで構成され、中央領域10Cには、遠方一段目に「あ」行、遠方二段目に「か」行、遠方三段目に「さ」行、遠方四段目に「た」行、遠方五段目に「な」行、遠方六段目に「は」行、遠方七段目に「ま」行、遠方八段目に「ら」行、右領域10Rには、遠方から手前に向かって「わ,を,ん,、,。,や,ゆ,よ」の仮名、読点及び句点がそれぞれ割り当てられ、左領域10Lには、「(,),−,・,「,」」の記号がそれぞれ割り当てられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ、ワードプロセッサ、携帯電話、電子辞書、家電機器等の電子
機器に使用される仮名入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、JIS規格の仮名入力装置のキー配列がほとんどのコンピュータ、ワードプロセ
ッサで採用されているが、その配列が覚えにくく、所謂「かな入力」をする場合、初心者
、高齢者には使い勝手が悪いという問題がある。また、アルファベットを使って仮名を入
力する、所謂「ローマ字入力」をする場合も、その配列が覚えにくく、且つ打鍵数が多く
なるという問題がある。
【0003】
かかる問題を解決するためのものとして、特許文献1では50音入力装置用キーボード
が提案されている。この50音入力装置用キーボードでは、文字盤内のキー文字が仮名を
五十音順に文字盤の中央から左右へ内側から外側に向けて展開すると共に、右手領域一段
から順次右手領域四段へ、さらに左手領域一段から順次左手領域四段へと配置されている
。より具体的には、図16に示すように、右手領域一段目の2列目から外側に向けて「あ
,い,う,え,お」と配列し、右手領域二段目の2列目から外側に向けて「か,き,く,
け,こ」と配列し、右手領域三段面の2列目から外側に向けて「さ,し,す,せ,そ」と
配列し、右手領域四段目の2列目から外側に向けて「た,ち,つ,て,と」と配列し、さ
らに、左手領域一段目の1列目から外側に向けて「な,に,ぬ,ね,の」と配列し、左手
領域二段目の1列目から外側に向けて「は,ひ,ふ,へ,ほ」と配列し、左手領域三段目
の1列目から外側に向けて、この場合に限って、キーの平仮名上段位置に「ま,み,む,
め,も」と配列し、キーの平仮名下段位置に「や,ゆ,よ,わ,を」と配列し、左手領域
四段目の1列目から外側に向けて「ら,り,る,れ,ろ」と配列している。
【0004】
また、高使用頻度の単語シラブルを形成する2文字仮名または3文字仮名を、それらの
最初の仮名文字のキーおよびその近傍位置のキーの仮名モード上段位置に配置している。
具体的には、右手領域一段目の1列目上段に「きゃ」、7列目上段に「じゃ」、7列目下
段に「じゅ」と配列し、右手領域二段目の1列目上段に「きゅ」、2列目上段に「きょ」
、3列目上段に「きょう」、4列目上段に「ぎょう」、5列目上段に「きゅう」、6列目
上段に「ぎゅう」、7列目下段に「じょ」と配列し、右手領域三段目の1列目上段に「し
ゃ」、2列目上段に「しゅ」、3列目上段に「しょう」、4列目上段に「じょう」、5列
目上段に「しゅう」、6列目上段に「じゅう」、7列目下段に「ちょう」と配列し、右手
領域四段目の1列目上段に「しょ」、2列目上段に「ちゃ」、6列目上段に「ちゅう」と
配列し、さらに、左手領域一段目の2列目上段に「にゅう」、4列目上段に「にょう」、
5列目上段に「のう」と配列し、左手領域二段目の2列目上段に「ひょう」、5列目上段
に「ほう」と配列し、左手領域四段目の4列目上段に「りょう」、5列目上段に「りょく
」と配列している。
【0005】
以上のような配列にすることにより、覚えやすい配列とし、少ないキータッチによって
タイプ速度の向上を図るようにしている。
【0006】
【特許文献1】特許第3099210号公報(特許請求の範囲)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示する配列では、覚えやすさ、使いやすさ、タイプ数の
合理化・低減化という点では不十分であり、改善するべき点がある。特に五十音の配列に
関して、人間工学的に適しているとはいえず、また、拗音に関しては、限られた単語シラ
ブルしか対応することができないという問題がある。
【0008】
本発明はかかる問題に鑑みなされたもので、覚えやすく、使いやすく、さらにはタイプ
数を一層、合理化・低減化させてタイプ速度を高速化することができる仮名入力装置を提
供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、電子機器に使用され、複数のキーからなり、該
キーを選択することにより、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を出力可能とな
り、該信号に対応する文字が電子機器に表示可能となった入力装置において、
そのキー配列は、右側領域、中央領域及び左側領域を有し、各領域は手前から遠方に向
かって複数の段で構成されており、
右側領域の手前一段目のキーに、中央側から右側に向かって「あ,い,う,え,お」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
右側領域の手前二段目のキーに、中央側から右側に向かって「か,き,く,け,こ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
右側領域の手前三段目のキーに、中央側から右側に向かって「さ,し,す,せ,そ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
右側領域の手前四段目のキーに、中央側から右側に向かって「た,ち,つ,て,と」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
左側領域の手前一段目のキーに、中央側から左側に向かって「な,に,ぬ,ね,の」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
左側領域の手前二段目のキーに、中央側から左側に向かって「は,ひ,ふ,へ,ほ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
左側領域の手前三段目のキーに、中央側から左側に向かって「ま,み,む,め,も」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
左側領域の手前四段目のキーに、中央側から左側に向かって「ら,り,る,れ,ろ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
中央領域のキーに、「や,ゆ,よ,わ,を,ん」の仮名がそれぞれ割り当てられる、こ
とを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記左側領域と前記中央領域の
境界線は、手前から遠方に向かうに従って左側へと傾斜し、前記右側領域と前記中央領域
の境界線は、手前から遠方に向かうに従って右側へと傾斜することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のものにおいて、さらに、濁音キーが設
けられており、濁音キーを選択したときに、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーに、「が,ぎ,ぐ,げ,ご」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ざ,じ,ず,ぜ,ぞ」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「だ,ぢ,づ,で,ど」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ば,び,ぶ,べ,ぼ」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに隣接するキーに、「ぱ,ぴ,ぷ,ぺ,ぽ」の
仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、電子機器に使用され、複数のキーからなり、該キーを選択する
ことにより、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を出力可能となり、該信号に対
応する文字が電子機器に表示可能となった入力装置において、
前記複数のキーは、複数の文字割り当てキーとファンクションキーとからなり、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の各仮名が基本的に割り当てられており、
前記ファンクションキーが選択されたときに、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーに、「きゅう,きょう,きゃ,きゅ,きょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「しゅう,しょう,しゃ,しゅ,しょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ちゅう,ちょう,ちゃ,ちゅ,ちょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「な」行の各仮名に割り当てられたキーに、「にゅう,にょう,にゃ,にゅ,にょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ひゅう,ひょう,ひゃ,ひゅ,ひょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ま」行の各仮名に割り当てられたキーに、「みゅう,みょう,みゃ,みゅ,みょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ら」行の各仮名に割り当てられたキーに、「りゅう,りょう,りゃ,りゅ,りょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のものにおいて、さらに、濁音キーが設けられて
おり、濁音キーとファンクションキーとが同時に選択されたときに、各キーにファンクシ
ョンキーが選択されたときに割り当てられていた第1番目の仮名が濁音となる仮名である
場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮名が割り当てられ、「は」
行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣接するキーに「ぴゅう,ぴょう,ぴゃ,ぴ
ゅ,ぴょ」の仮名がそれぞれ割り当てられることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、電子機器に使用され、複数のキーからなり、該キーを選択する
ことにより、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を出力可能となり、該信号に対
応する文字が電子機器に表示可能となった入力装置において、
前記複数のキーは、複数の文字割り当てキーとファンクションキーとからなり、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の各仮名が基本的に割り当てられており、
前記ファンクションキーが選択されたときに、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「きゃく、きょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「しゃく,しょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「ちゃく,ちょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「な」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「にゃく,にょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「ひゃく,ひょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「ま」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「みゃく,みょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「ら」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「りゃく,りょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項6記載のものにおいて、前記ファンクションキーが選択
されたときに、「あ」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに「しゃん」,「しゅ
く」,「しゅつ」,「しゅん」,「しょん」のいずれかの仮名が割り当てられる、ことを
特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載のものにおいて、さらに、濁音キーが設
けられており、濁音キーとファンクションキーとが同時に選択されたときに、各キーにフ
ァンクションキーが選択されたときに割り当てられていた第1番目の仮名が濁音となる仮
名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮名が割り当てられ
、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣接するキーに、「ぴゃく,ぴょく
」の仮名がそれぞれ割り当てられることを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の発明は、電子機器に使用され、複数のキーからなり、該キーを選択する
ことにより、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を該電子機器に入力可能となり
、該電子機器に入力された信号に該当する文字が電子機器に表示可能となった入力装置に
おいて、
前記複数のキーは、複数の文字割り当てキーと複数のファンクションキーとからなり、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の各仮名が基本的に割り当てられており、
前記ファンクションキーの中の第1ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○ん」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第2ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○い」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第3ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○う」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第4ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○き」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第5ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○く」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第6ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○つ」の仮名が割り当てられる、ことを特徴
とする。
【0018】
請求項10記載の発明は、請求項9記載のものにおいて、さらに、濁音キーが設けられ
ており、濁音キーが選択されたときに、前記「○X」(X:ん,い,う,き,く,つのい
ずれかとする)に割り当てられていた各キーは、仮名○が濁音となる仮名である場合に、
「○゛X」の仮名が割り当てられ、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣
接するキーに、「ぱX,ぴX,ぷX,ぺX,ぽX」の仮名がそれぞれ割り当てられる、こ
とを特徴とする。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項10記載のものにおいて、さらに、第2濁音キー及び
半濁音キーが設けられており、前記「○゛X」のキーが選択された後、第2濁音キーが選
択されたときに、電子機器に「○゛X゛」が表示され、前記「○゛X」のキーが選択され
た後、半濁音キーが選択されたときに、電子機器に「○゛X゜」が表示される、ことを特
徴とする。
【0020】
請求項12記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の前記右側領域と前
記中央領域との境界付近に位置するいずれかのキー、及び前記左側領域と前記中央領域と
の境界付近に位置するいずれかのキーに、接触することで識別可能な識別手段が設けられ
ることを特徴とする。
【0021】
請求項13記載の発明は、電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該
キーを選択することにより、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を該電子機器に
入力可能となり、該電子機器に入力された信号に該当する文字が電子機器に表示可能とな
った入力装置において、
さらにファンクションキーを有し、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の各仮名が基本的に割り当てられており、
前記ファンクションキーが選択されたときに、
「あ」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「ウィ,ウェ,ウォ」の片仮名
がそれぞれ割り当てられ、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「クァ,クィ,クェ,クォ」の
片仮名がそれぞれ割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「スィ,ティ,トォ」の片仮名
がそれぞれ割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ツァ,ツィ,テュ,ツェ,ツォ」の片仮
名がそれぞれ割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ファ,フィ,フュ,フェ,フォ」の片仮
名がそれぞれ割り当てられる、
ことを特徴とする。
【0022】
請求項14記載の発明は、請求項13記載のものにおいて、さらに、濁音キーが設けら
れており、濁音キーとファンクションキーとが選択されたときに、各キーにファンクショ
ンキーが選択されたときに割り当てられていた第1番目の仮名が濁音となる仮名である場
合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮名が割り当てられ、「あ」が
割り当てられたキーに「ヴァ」の片仮名が割り当てられることを特徴とする。
【0023】
請求項15記載の発明は、電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該
キーを選択することにより、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を該電子機器に
入力可能となり、該電子機器に入力された信号に該当する文字が電子機器に表示可能とな
った入力装置において、
さらにファンクションキーを有し、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行、「わ、を、ん」の各仮名が基本的に割り
当てられており、
前記ファンクションキーが選択されたときに、各文字割り当てキーには使用者によって
登録された所望の情報が割り当てられることを特徴とする。
【0024】
請求項16記載の発明は、電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該
キーを選択することにより、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を該電子機器に
入力可能となり、該電子機器に入力された信号に該当する文字が電子機器に表示可能とな
った入力装置において、
さらに複数のファンクションキーを有し、
前記文字割り当てキーは、電子機器に複数段を持つ格子状に配置されており、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行、「わ、を、ん」の各仮名が基本的に割り
当てられることを特徴とする。
【0025】
請求項17記載の発明は、請求項16記載のものにおいて、前記文字割り当てキーは、
遠方一段目のキーに、左側から右側に向かって「あ,い,う,え,お」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
遠方二段目のキーに、左側から右側に向かって「か,き,く,け,こ」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方三段目のキーに、左側から右側に向かって「さ,し,す,せ,そ」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方四段目のキーに、左側から右側に向かって「た,ち,つ,て,と」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方五段目のキーに、左側から右側に向かって「な,に,ぬ,ね,の」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方六段目のキーに、左側から右側に向かって「は,ひ,ふ,へ,ほ」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方七段目のキーに、左側から右側に向かって「ま,み,む,め,も」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方八段目のキーに、左側から右側に向かって「ら,り,る,れ,ろ」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
前記仮名が割り当てられていない端部領域に、「わ,を,ん」、「や,ゆ,よ」の仮名
がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0026】
請求項18記載の発明は、請求項17記載のものにおいて、前記複数のファンクション
キーの中の濁音キーが選択されたときに、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーに、「が,ぎ,ぐ,げ,ご」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ざ,じ,ず,ぜ,ぞ」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「だ,ぢ,づ,で,ど」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ば,び,ぶ,べ,ぼ」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに隣接するキーに、「ぱ,ぴ,ぷ,ぺ,ぽ」の
仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0027】
請求項19記載の発明は、請求項16ないし18のいずれか1項に記載のものにおいて
、前記複数のファンクションキーの中の第1のファンクションキーが選択されたときに、
「か」行の仮名が割り当てられた段に、「きゃ,きゅ,きょ,きゃく,きょく,きゅう
,きょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「さ」行の仮名が割り当てられた段に、「しゃ,しゅ,しょ,しゃく,しょく,しゅう
,しょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「た」行の仮名が割り当てられた段に、「ちゃ,ちゅ,ちょ,ちゃく,ちょく,ちゅう
,ちょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「な」行の仮名が割り当てられた段に、「にゃ,にゅ,にょ,にゃく,にょく,にゅう
,にょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ
「は」行の仮名が割り当てられた段に、「ひゃ,ひゅ,ひょ,ひゃく,ひょく,ひゅう
,ひょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ま」行の仮名が割り当てられた段に、「みゃ,みゅ,みょ,みゃく,みょく,みゅう
,みょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ら」行の仮名が割り当てられた段に、「りゃ,りゅ,りょ,りゃく,りょく,りゅう
,りょう」の仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0028】
請求項20記載の発明は、請求項19記載のものにおいて、前記濁音キーと前記第1の
ファンクションキーとが同時に選択されたときに、各キーにファンクションキーが選択さ
れたときに割り当てられていた第1番目の仮名が濁音となる仮名である場合に、そのキー
に第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮名が割り当てられ、「は」行の各仮名の割り
当てられた段に隣接する段のキーの左側から右側に向かって、「ぴゃ,ぴゅ,ぴょ,ぴゃ
く,ぴょく,ぴゅう,ぴょう」の仮名がそれぞれ割り当てられることを特徴とする。
【0029】
請求項21記載の発明は、請求項16ないし20のいずれか1項に記載のものにおいて
、前記複数のファンクションキーの中の第2のファンクションキーが選択されたときに、
各キーは、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○い」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第3のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○う」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第4のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○き」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第5のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○く」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第6のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○つ」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第7のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○ん」の仮名が割り当てられる、ことを特
徴とする。
【0030】
請求項22記載の発明は、請求項21記載のものにおいて、前記濁音キーが同時に選択
されたときに、前記「○X」(X:い,う,き,く,つ,んのいずれかとする)に割り当
てられていた各キーは、仮名○が濁音となる仮名である場合に、「○゛X」の仮名が割り
当てられ、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣接するキーに、「ぱX,
ぴX,ぷX,ぺX,ぽX」の仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0031】
請求項23記載の発明は、請求項16ないし22のいずれか1項に記載のものにおいて
、前記複数のファンクションキーの中の第8のファンクションキーが選択されたときに、
「あ」行の仮名が割り当てられた段に、「ウィ,ウェ,ウォ」の片仮名がそれぞれ割り
当てられ、
「か」行の仮名が割り当てられた段に、「クァ,クィ,クェ,クォ」の片仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
「さ」行の仮名が割り当てられた段に、「スィ,ティ,トォ」の片仮名がそれぞれ割り
当てられ、
「た」行の仮名が割り当てられた段に、「ツァ,ツィ,テュ,ツェ,ツォ」の片仮名が
それぞれ割り当てられ、
「な」行の仮名が割り当てられた段に、「ニェ」の片仮名が割り当てられ、
「は」行の仮名が割り当てられた段に、「ファ,フィ,フュ,フェ,フォ」の片仮名が
それぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0032】
請求項24記載の発明は、請求項23記載のものにおいて、前記濁音キーと前記第8の
ファンクションキーとが同時に選択されたときに、
「あ」行の仮名が割り当てられた段に、「ヴ,ヴァ,ヴィ,ヴェ,ヴォ,ヴュ」の片仮
名がそれぞれ割り当てられ、
「か」行の仮名が割り当てられた段に、「グァ,グィ,グェ,グォ,ヴォ」の片仮名
がそれぞれ割り当てられ、
「さ」行の仮名が割り当てられた段に、「ズィ,ジュ」の片仮名がそれぞれ割り当てら
れ、
「た」行の仮名が割り当てられた段に、「ディ,デュ」の片仮名がそれぞれ割り当てら
れることを特徴とする。
【0033】
請求項25記載の発明は、請求項16ないし24のいずれか1項に記載のものにおいて
、前記複数のファンクションキーの中の第9のファンクションキーが選択されたときに、
遠方一段目のキーの左側から右側に向かって、「A,B,C,D,E,F,G」のアル
ファベットがそれぞれ割り当てられ、
遠方二段目のキーの左側から右側に向かって、「H,I,J,K,L,M,N」のアル
ファベットがそれぞれ割り当てられ、
遠方三段目のキーの左側から右側に向かって、「O,P,Q,R,S,T,U」のアル
ファベットがそれぞれ割り当てられ、
遠方四段目のキーの左側から右側に向かって、「V,W,X,Y,Z」のアルファベッ
トがそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする。
【0034】
請求項26記載の発明は、請求項25記載のものにおいて、前記第9のファンクション
キーと同時に前記複数のファンクションキーの中の第10のファンクションキーが選択さ
れたときに、各キーに割り当てられていたアルファベットの小文字がそれぞれ割り当てら
れることを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
右利きの人が多いことを考慮して人間工学的に考えると、手前段及び右側の方に使用頻
度の高い文字を配列した方が適切である。使用頻度は、母音である「あ」行が高く、また
、「あ」行から「ら」行の中では前半の文字の方が高い傾向にあるので、請求項1記載の
本発明によれば、この使用頻度の傾向に合致したキー配列となっており、覚えやすく、使
いやすいものとすることができる。
【0036】
請求項2記載の発明によれば、右側領域と左側領域の離間距離は、手前から遠方に向か
って広がるように、即ち、右側領域と中央領域の境界線と、中央領域と左側領域の境界線
が「逆ハ字」構造となるように設定されおり、手のつけ根を中心として回転移動させたと
きの移動軌跡と一致させることができるので、より使いやすいものとすることができる。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、濁音・半濁音の仮名の入力を簡単に行うことができる。
【0038】
請求項4記載の発明によれば、入力に手間がかかり、間違いやすい一方で頻度の高い仮
名列「しょう」、「しゅう」、「ちょう」、「きゅう」、「きょう」等を一つのキーに割
り当てることで、キー選択数を低減し、入力の容易化・高速化を図ることができる。基本
的に割り当てられた仮名との関係に規則性があるので覚えやすく、使いやすいものとする
ことができる
【0039】
請求項5記載の発明によれば、濁音・半濁音の仮名の入力を簡単に行うことができる。
【0040】
請求項6記載の発明によれば、入力に手間がかかり、間違いやすい一方で頻度の高い仮
名列「きゃく」、「きょく」、「しゃく」、「しょく」等を一つのキーに割り当てること
で、キー選択数を低減し、入力の容易化・高速化を図ることができる。基本的に割り当て
られた仮名との関係に規則性があるので覚えやすく、使いやすいものとすることができる

【0041】
請求項7記載の発明によれば、入力に手間がかかり、間違いやすい一方で頻度の高い仮
名列「しゃん」,「しゅく」,「しゅつ」,「しゅん」,「しょん」を一つのキーに割り
当てることで、キー選択数を低減し、入力の容易化・高速化を図ることができる。
【0042】
請求項8記載の発明によれば、濁音・半濁音の仮名の入力を簡単に行うことができる。
【0043】
請求項9記載の発明によれば、日本語の音読みの語尾は、「ん,い,う,き,く,つ」
となることが大半であるので、それらが語尾となった組み合わせの仮名が一つのキーに割
り当てられることで、キー選択数を合理化・低減化し、入力の容易化・高速化を図ること
ができる。その組み合わせに割り当てられたキーの語頭の仮名は、そのキーに基本的に割
り当てられた仮名と同じであり規則性があるので、覚えやすく、使いやすいものとするこ
とができる。
【0044】
請求項10及び11記載の発明によれば、濁音・半濁音の仮名の入力を簡単に行うこと
ができる。
【0045】
請求項12記載の発明によれば、右側領域と中央領域との境界及び左側領域と中央領域
との境界を識別手段で識別することができるので、入力装置を見ずに入力をすることがで
きるようになる。
【0046】
請求項13記載の発明によれば、ファンクションキーを選択することにより、使用頻度
の高く入力し難い片仮名列を一つのキーに割り当てることができる。
【0047】
請求項14記載の発明によれば、濁音キーとファンクションキーとを選択することによ
り、濁音のついた片仮名列を一つのキーに割り当てることができる。
【0048】
請求項15記載の発明によれば、各文字割り当てキーに使用者が所望の情報を割り当て
ることができるため、簡単に情報を管理することができる。
【0049】
請求項16記載の発明によれば、格子状に各文字を配置することにより、文字を探す手
間が省け、容易に文字入力を行うことができる。
【0050】
請求項17記載の発明によれば、文字割り当てキーの配列が遠方から手前に向かってほ
ぼ50音順に並ぶため、文字を容易に探すことができ、入力の容易化・高速化を図ること
ができる。
【0051】
請求項18記載の発明によれば、濁音の仮名の入力を簡単に行うことができる。
【0052】
請求項19記載の発明によれば、「きゃく」、「きょく」などの入力に手間がかかり、
間違いやすい一方で頻度の高い仮名列を一つのキーに割り当てることで、キー選択数を低
減し、入力の容易化・高速化を図ることができる。
【0053】
請求項20記載の発明によれば、第1のファンクションキーを選択したことによって割
り当てられた仮名列を半濁音のついた仮名列に容易に変更することができる。
【0054】
請求項21記載の発明によれば、日本語の音読みの語尾の大半を占める「ん,い,う,
き,く,つ」が語尾となった組み合わせの仮名を一つのキーに割り当てることで、キー選
択数を合理化・低減化し、入力の容易化・高速化を図ることができる。
【0055】
請求項22記載の発明によれば、濁音・半濁音の仮名列を文字割り当てキーに容易に割
り当てることができる。
【0056】
請求項23記載の発明によれば、使用頻度の高い片仮名列を一つのキーに割り当てるこ
とができるため、入力の容易化・高速化を図ることができる。
【0057】
請求項24記載の発明によれば、濁音を有する片仮名列に容易に変換することができる

【0058】
請求項25記載の発明によれば、一つのファンクションキーを選択するだけで、文字割
り当てキーに大文字のアルファベットの文字を容易に割り当てることができる。
【0059】
請求項26記載の発明によれば、アルファベットの文字を大文字から小文字に容易に変
更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
1.第1の実施の形態
図15は、本発明の第1の実施形態による仮名入力装置1を含む電子機器2のブロック
図である。電子機器2としては、コンピュータ、ワードプロセッサ、携帯電話、電子辞書
、家電機器等の任意の機器とすることができ、仮名入力装置1は、複数の打鍵可能なキー
が配列されたキーボードやまたは複数の接触可能なキーが配列されたタッチパネルからな
る入力手段4を備えている。以下、キーの打鍵または接触を「選択」と称し、一回または
継続的な打鍵または接触のどちらでもよいものとする。
【0061】
仮名入力装置1は入力キー処理手段5を備えており、該入力キー処理手段5は、前記キ
ーが選択されることにより、そのキーに割り当てられた文字に対応する信号を電子機器2
に備えられる日本語入力システム6に出力する。仮名入力装置1からは、仮名及び英数記
号の文字に対応する信号が出力される。日本語入力システム6に入力された信号に対応す
る文字は、表示手段9に表示されると共に、図示しない「変換」キーの入力によって、仮
名漢字変換手段7が漢字候補データベース8からの候補漢字に変換して、表示手段9にそ
の候補漢字を表示する。日本語入力システム6は汎用のシステムとすることができる。
【0062】
この本発明の仮名入力装置1の入力手段4のキーは、図1に示すように、大別して、文
字が割り当てられる文字割り当てキー10と、それ以外の機能を持つファンクションキー
12とに分類することができる。図示の例は、現行主流となっているQWERTYキーボ
ードを基本としているが、これに限るものではない。
【0063】
文字割り当てキー10は、大別して、右側領域10Rと、中央領域10Cと、左側領域
10Lとに分けることができ、各領域はそれぞれ手前から遠方に向かって複数段(10R
−1、10R−2、・・・10C−1、10C−2、・・・、10L−1、10L−2、
・・・)からなっている。さらに、中央領域10Cと左側領域10Lとの間の境界線は、
手前から遠方に向かって中央側から左側へと広がり、また、右側領域10Rと中央領域1
0Cとの間の境界線は、手前から遠方に向かってジグザグとなってはいるが全体としては
手前から遠方に向かって中央側から右側へと広がっており、結果として、右側領域10R
と左側領域10Lの離間距離は、手前から遠ざかるに従って広がるように、即ち、2つの
境界線は「逆ハ字」構造となるように設定されている。
【0064】
右側領域10Rと中央領域10Cとの境界に位置するキーと、左側領域10Lと中央領
域10Cとの境界に位置するキーには、突起のような接触することで識別可能な識別手段
13が設けられるとよく、これによって、直接目視しなくても、境界を認識することがで
きてブラインドタッチを行うことができる。
【0065】
そして、ファンクションキー12を選択することにより、文字割り当てキー10に割り
当てられるキーが変更される複数の面からなる多層構造となっており、且つ、複数の面間
において、右側領域10R、中央領域10C、左側領域10Lの配列に関連を持たせるこ
とによって、多層構造においても、同じ規則性に基づいて入力を行うことができて、覚え
やすく、使いやすいものとすることができる。以下、各面について順次説明する。
【0066】
・ 基本面(仮名第1面)
図2は、基本面の文字割り当てキーの配列を表している。この基本面は、初期値とする
ことが望ましい。
【0067】
文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、右側領域の手前一段
目10R−1のキーに、中央側から右側に向かって、「あ」行の「あ,い,う,え,お」
が割り当てられ、右側領域の手前二段目10R−2のキーに、中央側から右側に向かって
、「か」行の「か,き,く,け,こ」が割り当てられ、右側領域の手前三段目10R−3
のキーに、中央側から右側に向かって、「さ」行の「さ,し,す,せ,そ」が割り当てら
れ、右側領域の手前四段目10R−4のキーに、中央側から右側に向かって、「た」行の
「た,ち,つ,て,と」が割り当てられ、左側領域の手前一段目10L−1のキーに、中
央側から左側に向かって、「な」行の「な,に,ぬ,ね,の」が割り当てられ、左側領域
の手前二段目10L−2のキーに、中央側から左側に向かって、「は」行の「は,ひ,ふ
,へ,ほ」が割り当てられ、左側領域の手前三段目10L−3のキーに、中央側から左側
に向かって、「ま」行の「ま,み,む,め,も」が割り当てられ、左側領域の手前四段目
10L−4のキーに、中央側から左側に向かって、「ら」行の「ら,り,る,れ,ろ」が
割り当てられ、中央領域10Cのキーに、「や,ゆ,よ,わ,を,ん」が割り当てられる

【0068】
中央領域10Cについては、詳細には、中央領域の手前四段目10C−4に右側から左
側に向かって、「や」行の「や,ゆ,よ」が割り当てられ、中央領域の手前三段目10C
−3に左側から右側に向かって、「わ」行の「わ,を」が割り当てられ、中央領域の手前
二段目10C−2に句読点「、,。」が割り当てられ、中央領域の手前一段目10C−1
に「ん」が割り当てられる。
【0069】
以上の割り当ての基本的な考え方は、右利きの人が多いことを考慮して人間工学的に考
えると、手前段及び右側の方に使用頻度の高い文字を配列した方が良く、且つ最も頻度の
高い文字は、母音の「あ」行であり、「あ」行から「ら」行の中では前半の文字の方が頻
度が高いということに基づく。また、前述のように右側領域10Rと左側領域10Lとが
「逆ハ字」構造となっているために、手のつけ根を中心として回転移動させたときの移動
軌跡と一致させることができて、より使用勝手が良いものとなる。
【0070】
そして、「あ」から「ん」までの46字は、この基本面で一様に展開されるために、覚
えやすいものとなっている。
【0071】
また、濁音、半濁音についてはファンクションキー12の一つであるPF11、PF1
2にそれぞれ割り当てられている。各仮名を入力後、PF11,PF12を押すことによ
って、濁音、半濁音が追加される。
【0072】
(2)基本+シフト面(仮名第2面)
(1)の基本面に対してファンクションキー12の一つであるシフトキー12Aを選択
すると、図3に示す文字割り当てキーの配列となる。
【0073】
この面における文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、右側
領域の手前一段目10R−1の基本面で「あ」行が割り当てられていたキーに、中央側か
ら右側に向かって「ぁ,ぃ,ぅ,ぇ,ぉ」が割り当てられ、右側領域の手前二段目10R
−2の基本面で「か」行が割り当てられていたキーに、中央側から右側に向かって「きゅ
う,きょう,きゃ,きゅ,きょ」が割り当てられ、右側領域の手前三段目10R−3の基
本面で「さ」行が割り当てられていたキーに、中央側から右側に向かって「しゅう,しょ
う,しゃ,しゅ,しょ」が割り当てられ、右側領域の手前四段目10R−4の基本面で「
た」行が割り当てられていたキーに、中央側から右側に向かって「ちゅう,ちょう,ちゃ
,ちゅ,ちょ」が割り当てられ、左側領域の手前一段目10L−1の基本面で「な」行が
割り当てられていたキーに、中央側から左側に向かって「にゅう,にょう,にゃ,にゅ,
にょ」が割り当てられ、左側領域の手前二段目10L−2の基本面で「は」行が割り当て
られていたキーに、中央側から左側に向かって「ひゅう,ひょう,ひゃ,ひゅ,ひょ」が
割り当てられ、左側領域の手前三段目10L−3の基本面で「ま」行が割り当てられてい
たキーに、中央側から左側に向かって「みゅう,みょう,みゃ,みゅ,みょ」が割り当て
られ、左側領域の手前四段目10L−4の基本面で「ら」行が割り当てられていたキーに
、中央側から左側に向かって「りゅう,りょう,りゃ,りゅ,りょ」が割り当てられ、中
央領域10Cのキーに、「ゃ,ゅ,ょ,っ」が割り当てられる。
【0074】
さらに中央領域10Cについては、詳細には、中央領域の手前四段目10C−4に右側
から左側に向かって「ゃ,ゅ,ょ」が割り当てられ、中央領域の手前三段目10C−3に
左側から右側に向かって長音と中点である「ー,・」が割り当てられる。
【0075】
従来のJIS規格のキーボードでは、シフトの位置に「ぁ,ぃ,ぅ,ぇ,ぉ,ゃ,ゅ,
ょ,っ」と、句読点、「」、記号が割り当てられているだけであるが、この実施形態では
、「ぁ,ぃ,ぅ,ぇ,ぉ,ゃ,ゅ,ょ,っ」の他に、最も入力に手間がかかり、間違いや
すい一方で頻度の高い仮名列「しょう」、「しゅう」、「ちょう」、「きゅう」、「きょ
う」等を割り当てている。
【0076】
例えば、基本面の「さしすせそ」をシフトすると「しゅう,しょう,しゃ,しゅ,しょ
」になる。「あいうえお」と「やゆよ」以外の各行は、同様の変換「○ゅう,○ょう,○
ゃ,○ゅ,○ょ」が成り立つ仮名がそれぞれ「い」段に存在するので、同様の規則に従い
、対応する行に「○ゅう,○ょう,○ゃ,○ゅ,○ょ」を割り当てる。
【0077】
促音「っ」は、「つ」のシフトが「ちゃ」に割り当てられてしまうので、「ん」のシフ
トとする。また、長音「ー」と中点「・」はそれぞれ「わ」と「を」のシフトとする。
【0078】
この仮名第2面の仮名列を用いる単語の例としては、「社長(しゃちょう)」、「吸収
(きゅうしゅう)」、「九州(きゅうしゅう)」等多数ある。「きゃ」、「きゅ」及び左
側領域に割り当てられる「○ゅう」、「○ゃ」、「○ゅ」、「○ょ」は、比較的使用頻度
が低いが、擬音などの用途がある。
【0079】
(3)「○ょく」面(仮名第3面)
(1)の基本面に対してファンクションキー12の一つである「かな3」キー12Bを
選択すると、図4に示す文字割り当てキーの配列となる。
【0080】
この面における文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、右側
領域の手前一段目10R−1の基本面で「あ」行の割り当てられていたキーに、中央側か
ら右側に向かって「しゃん,しゅく,しゅつ,しゅん,しょん」が割り当てられ、右側領
域の手前二段目10R−2の基本面で「か」行の割り当てられていたキーに、中央側から
4番目から右側に向かって「きゃく,きょく」が割り当てられ、右側領域の手前三段目1
0R−3の基本面で「さ」行の割り当てられていたキーに、中央側から4番目から右側に
向かって「しゃく,しょく」が割り当てられ、右側領域の手前四段目10R−4の基本面
で「た」行の割り当てられていたキーに、中央側から4番目から右側に向かって「ちゃく
,ちょく」が割り当てられ、左側領域の手前一段目10L−1の基本面で「な」行の割り
当てられていたキーに、中央側から4番目から左側に向かって「にゃく,にょく」が割り
当てられ、左側領域の手前二段目10L−2の基本面で「は」行の割り当てられていたキ
ーに、中央側から4番目から左側に向かって「ひゃく,ひょく」が割り当てられ、左側領
域の手前三段目10L−3の基本面で「ま」行の割り当てられていたキーに、中央側から
4番目から左側に向かって「みゃく,みょく」が割り当てられ、左側領域の手前四段目1
0L−4の基本面で「ら」行の割り当てられていたキーに、中央側から4番目から左側に
向かって「りゃく,りょく」が割り当てられている。
【0081】
仮名第2面で割り当てた「○ょう」については、変形として「○ゃく」、「○ょく」が
存在するので、仮名第3面に「○ょう」よりも外側の対応する段の中央側から3番目から
「○ゃく」、「○ょく」を割り当てる。これによって、仮名第2面に割り当てられた仮名
列と仮名第3面で割り当てられた仮名列とを混乱して打ち間違えるおそれを低減させるこ
とができる。
【0082】
さらに、「し」に関しては、使用頻度の高い、「しゅく」、「しゅつ」、「しゅん」、
の仮名列が存在する。例えば、「祝、宿、出、術、瞬、旬、純」などの漢字を入力するの
に使われる。そこで、これらは、基本面の「い、う、え」に対応させるとよい。また、「
しゃん」としては「マージャン」、「しゃんしゃん」といった使われ方があるので、基本
面の「あ」に対応させ、「しょん」としては「マンション」、「ジョン」といった外来語
によく使われるので、基本面の「お」に対応させる。真ん中の「や、ゆ、よ」に対応させ
て「あ」行の仮名を順番に割り当てることで規則性を持たせて覚えやすいものとすること
ができる。
【0083】
(4)「ん」面
(1)の基本面に対してファンクションキー12の一つである「ん面」キー12Cを選
択すると、図5に示す文字割り当てキーの配列となる。
【0084】
文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、基本面にて割り当て
られた仮名「○」に対して、「○ん」を同じキーに割り当てる。
【0085】
この「○ん」は使用頻度が高く、「千、万、円、件、点、巻、本」等の数詞、単位があ
り、この「ん」面の中で対応する漢字がないのは「ぬん」、「るん」のみである。さらに
は「○ん○ん」の仮名列の例としては、「簡単(かんたん)」、「新鮮(しんせん)」、
「感染(かんせん)」、「幹線(かんせん)」、「安心(あんしん)」等がある。これら
の単語はこの「ん」面の2つのキーの選択で入力が完了するので、入力の合理化、低減化
及び高速化を図ることができる。
【0086】
(5)「い」面
(1)の基本面に対してファンクションキー12の一つである「い面」キー12Dを選
択すると、図6に示す文字割り当てキーの配列となる。
【0087】
文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、基本面にて割り当て
られた仮名「○」に対して、「○い」を同じキーに割り当てる。
【0088】
「○い○い」の仮名列の例としては、「経営(けいえい)」、「明細(めいさい)」、
「訂正(ていせい)」、「平成(へいせい)」、「形成(けいせい)」等がある。これら
の単語はこの「い」面の2つのキーの選択で入力が完了するので、入力の合理化、低減化
及び高速化を図ることができる。
【0089】
(6)「う」面
(1)の基本面に対してファンクションキー12の一つである「う面」キー12Eを選
択すると、図7に示す文字割り当てキーの配列となる。
【0090】
文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、基本面にて割り当て
られた仮名「○」に対して、「○う」を同じキーに割り当てる。但し、例外的に基本的に
割り当てられた仮名「せ」に対しては、使用頻度の観点から「ぜろ」とする。このような
例外は適宜設定可能である。
【0091】
「○う○う」の仮名列の例としては、「高校(こうこう)」、「走行(そうこう)」、
「通行(つうこう)」、「空港(くうこう)」、「有用(ゆうよう)」等がある。これら
の単語はこの「う」面の2つのキーの選択で入力が完了するので、入力の合理化、低減化
及び高速化を図ることができる。
【0092】
(7)「き」面
(1)の基本面に対してファンクションキー12の一つである「き面」キー12Fを選
択すると、図8に示す文字割り当てキーの配列となる。但し、例外的に基本的に割り当て
られた仮名「け」に対しては、使用頻度の観点から「げき」とする。このような例外は適
宜設定可能である。
【0093】
文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、基本面にて割り当て
られた仮名「○」に対して、「○き」を同じキーに割り当てる。
【0094】
(8)「く」面
(1)の基本面に対してファンクションキー12の一つである「く面」キー12Gを選
択すると、図9に示す文字割り当てキーの配列となる。
【0095】
文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、基本面にて割り当て
られた仮名「○」に対して、「○く」を同じキーに割り当てる。
【0096】
この「○く」の場合、次の仮名列との組み合わせによっては、「く」が促音「っ」にな
る場合がある。例えば、「国会」、「黒海」、「各国」、「陸橋」、「即興」、「即刻」
、「白骨」、「約款」、「速乾」、「活発」等多数がある。よって、「○く□×」の入力
に対して、日本語入力システム6の仮名漢字変換手段7は、「○く□×」と「○っ□×」
の2通りの漢字候補を求めるようにするとよい。
【0097】
「○く○く」の仮名列の例としては、「目測(もくそく)」、「確約(かくやく)」、
「憶測(おくそく)」、「督促(とくそく)」、「北陸(ほくりく)」等がある。これら
の単語はこの「く」面の2つのキーの選択で入力が完了するので、入力の合理化、低減化
及び高速化を図ることができる。
【0098】
(9)「つ」面
(1)の基本面に対してファンクションキー12の一つである「つ面」キー12Hを選
択すると、図10に示す文字割り当てキーの配列となる。
【0099】
文字割り当てキー10に割り当てられる文字である仮名としては、基本面にて割り当て
られた仮名「○」に対して、「○つ」を同じキーに割り当てる。但し、例外的に基本的に
割り当てられた仮名「ほ」に対しては、使用頻度の観点から「ぼつ」とする。このような
例外は適宜設定可能である。
【0100】
「く」面と同様に、「○つ」の場合、次の仮名列との組み合わせによっては、「つ」が
促音「っ」になる場合がある。例えば、「結婚(けっこん)」、「突風(とっぷう)」、
「達成(たっせい)」、「徹底(てってい)」、「発表(はっぴょう)」、「鉄橋(てっ
きょう)」、「立教(りっきょう)」、「列強(れっきょう)」、「圧巻(あっかん)」
、「鉄管(てっかん)」、「結晶(けっしょう)」等多数がある。よって、「○つ□×」
の入力に対して、日本語入力システム6の仮名漢字変換手段7は、「○つ□×」と「○っ
□×」の2通りの漢字候補を求めるようにするとよい。
【0101】
以上の(4)〜(9)で挙げた「○ん」、「○い」、「○う」、「○き」、「○く」、
「○つ」で日本語の音読みは大半がカバーできる。例えば、これらの組み合わせの単語の
例として、「○ん○う」、「○う○ん」の仮名列の単語例としては、「進行(しんこう)
」、「銀行(ぎんこう)」、「健康(けんこう)」、「後半(こうはん)」、「鋼板(ご
うはん)」、「通販(つうはん)」等、多数あり、「○い○う」、「○う○い」の仮名列
の単語例としては、「傾向(けいこう)」、「最高(さいこう)」、「内装(ないそう)
」、「配送(はいそう)」、「総計(そうけい)」、「交代(こうたい)」、「統計(と
うけい)」等、多数ある。これらの組み合わせは、2つの面を切り換えてそれぞれ1つの
キーを選択することで入力が完成するので、入力の合理化、低減化及び高速化を図ること
ができる。
【0102】
2文字の仮名列としては、以上の他に「○ち」があり、よって、「ち面」をさらに多層
構造の一つの面とすることも可能である。但し、「○ち」を使用する単語は、「価値(か
ち)」、「位置(いち)」、「拉致(らち)」、「措置(そち)」、「基地(きち)」、
「土地(とち)」、「既知(きち)」といったように2文字の単語が多く、選択文字数の
合理化効果は比較的少ないので、「ち面」は省略することも可能である。この実施形態で
は、「つ」面の中央領域10Cに「いち」、「しち」、「はち」、「ひち」を割り当てて
いる。これによって、数称については、「零(ぜろ)」、「一(いち)」、・・・「十(
じゅう)」、「百(ひゃく)」、「千(せん)」、「万(まん)」、「億(おく)」、「
兆(ちょう)」が全て合理化される。
【0103】
また、「つ」面の中央領域10Cにおいて、基本面の「。」に対応し、且つ「かつ」に
隣接するキーに「にち」を割り当てている。
【0104】
(10)英数面
以上は仮名の入力であったが、英数に関しても合理的な配列とすることが可能である。
図11及び図12は、英数キー12Iが選択されたときの、英数面の文字割り当てキーの
配列を表している。この例では、手前一段目から左側領域10Lと、中央領域10Cと、
右側領域10Rの第1番目とに亘り、順に「ABC・・・」を配置している。また、右側
領域10Rの残りの部分は、テンキーを割り当てている。こうして、別途のテンキーを省
略することができる。
【0105】
また、「英大」、「英小」のファンクションキー12J、12Kを設けて、図11、図
12の面にそれぞれ切り換えるようにすることも可能である。
【0106】
(11)濁音、半濁音
図2の基本面において、濁音となる仮名は、右側領域10Rでは「か」行、「さ」行、
「た」行の3行であるのに対して、左側領域10Lでは「は」行のひとつのみである。ま
た、半濁音となる仮名は、左側領域10Lの「は」行のみである。
【0107】
そこで、図13に示すように、濁音ボタン12Lを文字割り当てキー10よりも手前で
、好ましくは右側に配置することも可能である。濁音ボタン12Lを選択することによっ
て、図13のように文字の割り当てを行うことも可能である。
【0108】
図13においては、基本面の「か」行、「さ」行、「た」行、「は」行に対応してそれ
ぞれその濁音である「が」行、「ざ」行、「だ」行、「ば」行を割り当て、基本面の「は
」行に隣接する濁音・半濁音のない基本面の「ま」行に対応して半濁音の「ぱ」行を割り
当てている。尚、濁音・半濁音のない「な」行に対応して「ファ」、「フィ」、「フェ」
、「フォ」を割り当てることもできる。また、「な」行に「ぱ」行を、「ま」行に「ファ
」、「フィ」、「フェ」、「フォ」を割り当ててもよい。
【0109】
これによって、親指で濁音ボタン12Lを選択しながら該当キーを選択することによっ
て、指の移動量を減らしてより入力の高速化を図ることができる。
【0110】
以上の濁音ボタン12Lは、他の面においても使用できるようにするとよい。例えば、
図3の仮名第2面において、濁音ボタン12Lを選択することによって、図14に示すよ
うに、各キーにファンクションキーを選択されたときに割り当てられていた第1番目の仮
名が濁音となる仮名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮
名が割り当てられ、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣接する「ま」行
の各仮名に基本的に割り当てられたキーに、第1番目の仮名が「ぴゅう,ぴょう,ぴゃ,
ぴゅ,ぴょ」に置き換えられた仮名が割り当てられるとよい。
【0111】
例えば、図4の仮名第3面において、濁音ボタン12Lを選択することによって、各キ
ーにファンクションキーを選択されたときに割り当てられていた仮名列の第1番目の仮名
が濁音となる仮名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮名
列が割り当てられ、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣接するキーに、
第1番目の仮名が「ぴゃく,ぴょく」に置き換えられた仮名列が割り当てられるとよい。
【0112】
また、「○ん」、「○い」、「○う」、「○き」、「○く」、「○つ」面において、濁
音ボタン12Lを選択することによって、「○X」(X:ん,い,う,き,く,つのいず
れかとする)に割り当てられていた各キーは、仮名○が濁音となる仮名である場合に、「
○゛X」の仮名が割り当てられる、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣
接するキーに、「ぱX,ぴX,ぷX,ぺX,ぽX」の仮名が割り当てられるとよい。
【0113】
また、語頭及び語尾も濁音・半濁音とする場合には、語頭が濁音・半濁音となる仮名を
入力後(例えば、「○゛X」を入力後)、PF11,PF12を押すことによって、語尾
を濁音、半濁音に置き換える(例えば、「○゛X゛」)ものとするとよい。
【0114】
(12)その他
以上の面の他に、ユーザによってキーの割り当てを任意に設定できる面を設けるとよい
。この場合、ファンクションキーと文字割り当てキーとの組み合わせによる文字の割り当
ては、日本語入力システム6に対して任意に登録可能とするとよく、日本語入力システム
6において、登録されたテーブルが格納される。
【実施例】
【0115】
濁音・半濁音をPF11,PF12等を選択して後付けする形態を第1実施例、濁音・
半濁音を濁音ボタン12Lの選択で割り当てる形態を第2実施例として、JIS規格のか
な入力と、ローマ字入力とのタッチ数の比較を行った結果を下表に示す。
【0116】
【表1】

【0117】
実施例1、2共に従来の汎用の入力方式である「かな入力」、「ローマ字入力」と比較
して格段に入力タッチ数が少ないことが分かる。さらに、実施例2の入力タッチ数は、漢
字数とほぼ同一となっている。例外としては、注1の場合のように、熟語に訓読みが含ま
れる場合には、実施例によるタッチ数は漢字数よりも増加する傾向となる。一方、注2の
場合には、漢字の「下位」を1タッチで入力することができるため、漢字数よりも少ない
結果となる。漢字は通常、音読みで入力する割合が多いので、本実施例では、キー選択数
の合理化・低減化に有効であることが分かる。
【0118】
2.第2の実施の形態
図17に仮名入力装置1の第2の実施の形態を示す。第2の実施の形態の仮名入力装置
1は、文字割り当てキー10が第1の実施の形態のものと同じであるが、ファンクション
キー12の一部が異なっている。以下、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
【0119】
ファンクションキー12には、「ギ音面」キー12R、前実施の形態の「かな3」キー
12Bと同じ「○ょく面」キー12Q、「前濁」キー12N、「゛」キー12O、「゜」
キー12P、「設定1,設定2」キー12Mがそれぞれ設けられている。「前濁」キー1
2Nは、第1の実施の形態の濁音ボタン12Lと同じ作用を有しており、「゛」キー12
Oは、語尾の文字を濁音に置き換え(例えば、「○X゛」)、「゜」キー12Pは語尾の
文字を半濁音に置き換える(例えば、「○X゜」)。
【0120】
(1)「ギ音面」
図18に示すように、図17の基本面に対して「ギ音面」キー12Rを選択すると、「
あ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ウィ,ウェ,ウォ」の片仮名がそれぞれ割り
当てられ、「か」行の各仮名に割り当てられたキーに、「クァ,クィ,クェ,クォ」の片
仮名がそれぞれ割り当てられ、「さ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「スィ,ティ
,トォ」の片仮名がそれぞれ割り当てられ、「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、
「ツァ,ツィ,テュ,ツェ,ツォ」の片仮名がそれぞれ割り当てられ、「な」の仮名に割
り当てられていたキーに、「ニェ」の片仮名が割り当てられ、「は」行の各仮名に割り当
てられたキーに、「ファ,フィ,フュ,フェ,フォ」の片仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ま」行の各仮名に割り当てられたキーに、「フョ」の片仮名が割り当てられ、「や」の
仮名に割り当てられたキーに、「チェ」の片仮名が割り当てられ、「を」の仮名に割り当
てられたキーに、「シェ」の片仮名が割り当てられ、「、」が割り当てられたキーに、「
ヒェ」の片仮名が割り当てられ、「。」が割り当てられたキーに、「キェ」の片仮名が割
り当てられ、「ん」が割り当てられたキーに、「イェ」の片仮名が割り当てられる。
【0121】
(2)「ギ音面」+「前濁」
図17の基本面に対して「ギ音面」キー12Rと「前濁」キー12Nとを選択すると、
「ギ音面」キー12Rが選択されたときに各キーに割り当てられていた第1番目の仮名が
濁音となる仮名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮名が
割り当てられる。また、「あ」が割り当てられたキーに「ヴァ」の片仮名が、「わ、を、
ん」の各仮名に基本的に割り当てられたキーに、「ヴュ,ヴョ,ジュ」の片仮名が、「、
」が割り当てられたキーに「デュ」の片仮名がそれぞれ割り当てられる。
【0122】
図19に第2の実施の形態による仮名入力装置を含む電子機器2のブロック図を示す。
これは、第1の実施の形態の日本語入力システム6に割り当て情報データベース22が加
わった構成であり、これ以外の構成は第1の実施の形態と同じであるため、第1の実施の
形態と同様の部分に関しては説明を省略する。割り当て情報データベース22には、後述
する「設定1,2」キー12Mを選択したときに、入力される情報が記憶される。
【0123】
(3)「設定1」、「設定2」
図17の基本面に対してファンクションキー12の一つである「設定1」キー12Mを
選択すると、図19に示す設定手段14が起動し、表示手段9に登録画面が表示される。
次に、情報を登録させたい文字割り当てキー10を1つ選択し、その後、任意の情報を入
力する。最後に、登録画面に表示されている「登録」を選択することにより、登録手段1
4が、前記選択した文字割り当てキー10に情報を割り当てて割り当て情報データベース
22に記録する。前記作業を繰り返すことにより、登録手段14が各キーにそれぞれ情報
を割り当てて割り当て情報データベース22に記録することができる。「設定2」キー1
2Mを選択した場合も、「設定1」キー12Mと同様の方法で各ファンクションキー12
にそれぞれ情報を割り当てて割り当て情報データベース22に記録することができる。情
報としては、プロ野球チームの成績や、相撲の番付表など、使用者が記録させておきたい
任意の情報とすることができる。
【0124】
各文字割り当てキー10に登録させた情報を見るときは、「設定1」又は「設定2」キ
ー12Mを選択し、所望の文字割り当てキー10を選択するだけで、登録させた情報が表
示手段9に表示される。
【0125】
3.第3の実施の形態
図20に、仮名入力装置1の第3の実施の形態を示す。第3の実施の形態は、入力手段
4の形態が第1及び第2の実施の形態とは異なるが、ファンクションキー12の機能は第
1及び第2の実施の形態と同様であるため、異なる部分のみ下記に説明する。
【0126】
図20は、電子機器の正面に表示される基本面の文字割り当てキー10の配列を示して
おり、この基本面は、初期値とすることが望ましい。文字割り当てキー10は、タッチパ
ネル上で縦が8コマ、横が7コマの格子状に配置され、左端部1列の左領域10Lと、左
から2列目から右側に向かって5列の中央領域10Cと、右端部1列の右領域10Rとで
構成される。
【0127】
中央領域10Cには、遠方一段目のキーに、左から右に向かって「あ,い,う,え,お
」の仮名がそれぞれ割り当てられ、遠方二段目のキーに、左から右に向かって「か,き,
く,け,こ」の仮名がそれぞれ割り当てられ、遠方三段目のキーに、左から右に向かって
「さ,し,す,せ,そ」の仮名がそれぞれ割り当てられ、遠方四段目のキーに、左から右
に向かって「た,ち,つ,て,と」の仮名がそれぞれ割り当てられ、遠方五段目のキーに
、左から右に向かって「な,に,ぬ,ね,の」の仮名がそれぞれ割り当てられ、遠方六段
目のキーに、左から右に向かって「は,ひ,ふ,へ,ほ」の仮名がそれぞれ割り当てられ
、遠方七段目のキーに、左から右に向かって「ま,み,む,め,も」の仮名がそれぞれ割
り当てられ、遠方八段目のキーに、左から右に向かって「ら,り,る,れ,ろ」の仮名が
それぞれ割り当てられる。
【0128】
右領域10Rには、遠方から手前に向かって「わ,を,ん,、,。,や,ゆ,よ」の仮
名、読点及び句点がそれぞれ割り当てられ、左領域10Lには、「(,),−,・,「,
」」の記号がそれぞれ割り当てられる。人間工学的に中央に50音の主な文字が配置され
、その文字配列の両側部に残りの文字や記号、句読点が配置されているほうが使用し易い
からである。
【0129】
本実施の形態の本文字割り当てキー10を適用する電子機器として携帯電話やモバイル
パソコンなどを用いることができる。
入力手段は、図20に示す複数の文字割り当てキー10と複数のファンクションキー1
2とからなり、ファンクションキー12は、これら全てを文字割り当てキー10と同じ面
に設けてもよく、または、図20、図21A及び図21Bに示すように、文字割り当てキ
ー10の上部及び電子機器2の両側面12b及び12cに分けて配設してもよい。電子機
器2は携帯電話のように片手で保持することが可能な大きさとしたり、モバイルパソコン
のように両手で保持する大きさとしたりすることもできる。従って、片手で電子機器を保
持し、その保持している手の指で前記各キー10及び12を操作するようにすることもで
き、または、電子機器を両手で保持したり、卓上に置いたりして両手の指で前記各キー1
0及び12を操作するようにすることもできる。
【0130】
図21Aに電子機器の左側面2bの一例を示す。
電子機器の左側面2bは、ファンクションキーとして左端に、上下方向にそれぞれ所定
間隔をあけて上から下に向かって「い面」キー12D、「き面」キー12F、「ギ音面」
キー12M、「シフト面」キー12A、「ん面」キー12Cが1列に配設され、中央に、
上下方向にそれぞれ所定間隔をあけて上から下に向かって「う面」キー12E、「く面」
キー12G、「記号」キー12N、「つ面」キー12Hが前記左端の各キーの間の空間に
位置するようにそれぞれ配設される。右端には「濁音」キー12Lが、前記「い面」キー
12Dと重なる位置から「ん面」キー12Cと重なる位置まで上下方向に伸びて配設され
、「い面」キー12Dよりも上方に「設定1」及び「設定2」キー12Mがそれぞれ横方
向に並んで配設される。
この構成により、「濁音」キー12Lとこれの左側に配設される他のファンクションキ
ーとを電子機器2を保持している使用者の手の指1本で同時に選択することが可能である

【0131】
前記「設定1」及び「設定2」キー12Mは第2の実施の形態と同様の作用を有し、「
記号」キー12Nは、基本面の文字割り当てキー10で表示されていない記号を表示する

【0132】
図21Bに電子機器2の右側面2cを示す。
電子機器2の右側面2cの下部に、ファンクションキーとして「A面」キー12Iと「
あ面」キー12Oが上下方向に配設されており、「A面」キー12Iは、第1の実施の形
態の英数キー12Iと同じ作用を有する。また、「あ面」キー12Oは、これを選択する
と、文字割り当てキー10に図20に示す基本面が割り当てられる。
【0133】
電子機器2の左側面2bに配設される各キーは、図35に示すように、タブ式とするこ
とができる。また、左側面2bと同様に、右側面2cに配設される各キーもタブ式とする
ことができる。
【0134】
(1)基本面+濁音
図20に示す基本面に対して「濁音」キー12Lを選択すると、図22に示すように、
「あ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」の仮名がそれぞれ割
り当てられ、「か」行の各仮名に割り当てられたキーに、「が,ぎ,ぐ,げ,ご」の仮名
がそれぞれ割り当てられ、「さ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ざ,じ,ず,ぜ
,ぞ」の仮名がそれぞれ割り当てられ、「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「だ
,ぢ,づ,で,ど」の仮名がそれぞれ割り当てられ、「は」行の各仮名に割り当てられた
キーに、「ば,び,ぶ,べ,ぼ」の仮名がそれぞれ割り当てられ、「は」行の各仮名に割
り当てられたキーに隣接する「ま」行の各仮名に、「ぱ,ぴ,ぷ,ぺ,ぽ」の仮名がそれ
ぞれ割り当てられ、「わ」に「っ」の仮名が割り当てられ、「や」行の各仮名にそれぞれ
の文字の小文字が割り当てられる。
【0135】
(2)シフト
「シフト」キー12Aを選択すると、図23に示すように、「あ」行の仮名が割り当て
られた遠方一段目のキーの左端部から右に向かって、「しゃん,しゅん,しょん,しゅく
,しゅつ」の仮名がそれぞれ割り当てられ、「か」行の仮名が割り当てられた遠方二段目
のキーの左端部から右に向かって、「きゃ,きゅ,きょ,きゃく,きょく,きゅう,きょ
う」の仮名がそれぞれ割り当てられ、「さ」行の仮名が割り当てられた遠方三段目のキー
の左端部から右に向かって、「しゃ,しゅ,しょ,しゃく,しょく,しゅう,しょう」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、「た」行の仮名が割り当てられた遠方四段目のキーの左端
部から右に向かって、「ちゃ,ちゅ,ちょ,ちゃく,ちょく,ちゅう,ちょう」の仮名が
それぞれ割り当てられ、「な」行の仮名が割り当てられた遠方五段目のキーの左端部から
右に向かって、「にゃ,にゅ,にょ,にゃく,にょく,にゅう,にょう」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、「は」行の仮名が割り当てられた遠方六段目のキーの左端部から右に向
かって、「ひゃ,ひゅ,ひょ,ひゃく,ひょく,ひゅう,ひょう」の仮名がそれぞれ割り
当てられ、「ま」行の仮名が割り当てられた遠方七段目のキーの左端部から右に向かって
、「みゃ,みゅ,みょ,みゃく,みょく,みゅう,みょう」の仮名がそれぞれ割り当てら
れ、「ら」行の仮名が割り当てられた最も手前の段の左端部から右に向かって、「りゃ,
りゅ,りょ,りゃく,りょく,りゅう,りょう」の仮名がそれぞれ割り当てられる。
【0136】
(3)シフト+濁音
「シフト」キー12Aと「濁音」キー12Lとを選択すると、図24に示すように、図
23に示す「シフト」キー12Aが選択されたときに割り当てられていた第1番目の仮名
が濁音となる仮名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮名
が割り当てられ、遠方七段目のキーの左端部から右に向かって、「ぴゃ,ぴゅ,ぴょ,ぴ
ゃく,ぴょく,ぴゅう,ぴょう」の仮名がそれぞれ割り当てられる。
【0137】
(4)い面、き面、う面、く面、つ面、ん面
「ん面」キー12C、「い面」キー12D、「う面」キー12E、「き面」キー12F
、「く面」キー12G及び「つ面」キー12Hは、第1の実施の形態の「ん面」キー12
C、「い面」キー12D、「う面」キー12E、「き面」キー12F、「く面」キー12
G及び「つ面」キー12Hとそれぞれ同様の作用を有する。
すなわち、「い面」キー12D、「う面」キー12E、「き面」キー12F、「く面」
キー12G、「つ面」キー12H及び「ん面」キー12Cは、これらを選択すると、基本
面に基本的に割り当てられた仮名○に対して、図25に示すように「○い」の仮名が、図
26に示すように「○う」の仮名が、図27に示すように「○き」の仮名が、図28に示
すように「○く」の仮名が、図29に示すように「○つ」の仮名が、図30に示すように
「○ん」の仮名がそれぞれ割り当てられる。
【0138】
(5)い面、き面、う面、く面、つ面、ん面+濁音
「い面」キー12D、「き面」キー12F、「う面」キー12E、「く面」キー12G
、「つ面」キー12H及び「ん面」キー12Cのうちのどれかと同時に「濁音」キー12
Lが選択されたときも、第1の実施の形態と同様に前記「○X」(X:い,う,き,く,
つ、んのいずれかとする)に割り当てられていた各キーは、仮名○が濁音となる仮名であ
る場合に、「○゛X」の仮名が割り当てられ、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられ
たキーに隣接するキーに、「ぱX,ぴX,ぷX,ぺX,ぽX」の仮名がそれぞれ割り当て
られる。
【0139】
(6)ギ音面
「ギ音面」キー12Mを選択すると、図31に示すように、「あ」行の仮名が割り当て
られた遠方一段目のキーの左から右に向かって、「ウィ,ウェ,ウォ,イェ」の片仮名が
それぞれ割り当てられ、「か」行の仮名が割り当てられた遠方二段目のキーの左から右に
向かって、「クァ,クィ,クェ,クォ,キェ」の片仮名がそれぞれ割り当てられ、「さ」
行の仮名が割り当てられた遠方三段目のキーの左から右に向かって、「スィ,ティ,トォ
,シェ」の片仮名がそれぞれ割り当てられ、「た」行の仮名が割り当てられた遠方四段目
のキーの左から右に向かって、「ツァ,ツィ,テュ,ツェ,ツォ,チェ」の片仮名がそれ
ぞれ割り当てられ、「な」行の仮名が割り当てられた遠方五段目のキーの右端部に、「ニ
ェ」の片仮名が割り当てられ、「は」行の仮名が割り当てられた遠方六段目のキーの左か
ら右に向かって、「ファ,フィ,フュ,フェ,フォ,ヒェ」の片仮名がそれぞれ割り当て
られ、「ま」行の仮名が割り当てられた遠方七段目のキーの中央に、「フョ」の片仮名が
割り当てられる。
【0140】
(7)ギ音面+濁音
「ギ音面」キー12Mと同時に「濁音」キー12Lを選択すると、図32に示すように
、「あ」行の仮名が割り当てられた遠方一段目のキーの左から右に向かって、「ヴ,ヴァ
,ヴィ,ヴェ,ヴォ,ヴュ」の片仮名がそれぞれ割り当てられ、「か」行の仮名が割り当
てられた遠方二段目のキーの左から右に向かって、「グァ,グィ,グェ,グォ,ヴォ」の
片仮名がそれぞれ割り当てられ、「さ」行の仮名が割り当てられた遠方三段目のキーの左
から右に向かって、「ズィ,ジュ」の片仮名がそれぞれ割り当てられ、「た」行の仮名が
割り当てられた遠方四段目のキーの左から右に向かって、「ディ,デュ」の片仮名がそれ
ぞれ割り当てられる。
【0141】
(8)A面
電子機器2の右側面2cの「A面」キー12Iが選択されると、図33に示すように、
遠方一段目のキーの左端部から右に向かって、「A,B,C,D,E,F,G」のアルフ
ァベットの大文字がそれぞれ割り当てられ、遠方二段目のキーの左端部から右に向かって
、「H,I,J,K,L,M,N」のアルファベットの大文字がそれぞれ割り当てられ、
遠方三段目のキーの左端部から右に向かって、「O,P,Q,R,S,T,U」のアルフ
ァベットの大文字がそれぞれ割り当てられ、遠方四段目のキーの左端部から右に向かって
、「V,W,X,Y,Z」のアルファベットの大文字がそれぞれ割り当てられる。
【0142】
(9)A面+濁音
「A面」キー12Iと同時に「シフト」キー12Aが選択されると、図34に示すよう
に、「A面」キー12Iが選択されたときに各キーに割り当てられていたアルファベット
の小文字がそれぞれ割り当てられる。
【0143】
「A面」キー12Iが2回連続して選択されると、数字画面が表示される。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、基本面(仮名第1面)を表す。
【図3】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、シフトキーを選択した基本+シフト面(仮名第2面)を表す。
【図4】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、仮名第3面を表す。
【図5】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、「ん」面を表す。
【図6】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、「い」面を表す。
【図7】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、「う」面を表す。
【図8】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、「き」面を表す。
【図9】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、「く」面を表す。
【図10】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、「つ」面を表す。
【図11】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、英数面(大文字)を表す。
【図12】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、英数面(小文字)を表す。
【図13】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、基本面から濁音ボタンを選択したときのキー配列を表す。
【図14】本発明の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、仮名第2面から濁音ボタンを選択したときのキー配列を表す。
【図15】本発明の入力装置と電子機器との関係を表すブロック図である。
【図16】従来の仮名入力装置のキー配列を示す平面図である。
【図17】本発明の第2の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、基本面を表す。
【図18】本発明の第2の実施形態による仮名入力装置のキー配列を示す平面図であり、「ギ音面」を表す。
【図19】本発明の第2の実施形態による入力装置と電子機器との関係を表すブロック図である。
【図20】本発明の第3の実施形態の文字割り当てキーを示す平面図である。
【図21A】本発明の第3の実施形態による電子機器の一例の左側面のキー配列を示す平面図である。
【図21B】本発明の第3の実施形態による電子機器の一例の右側面のキー配列を示す平面図である。
【図22】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「濁音」キーを選択したときの基本+濁音を表す。
【図23】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「シフト」キーを選択したときの文字列を表す。
【図24】本発明の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「シフト」キー+「濁音」キーを選択したときの文字列を表す。
【図25】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「い面」キーを選択したときの文字列を表す。
【図26】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「う面」キーを選択したときの文字列を表す。
【図27】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「き面」キーを選択したときの文字列を表す。
【図28】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「く面」キーを選択したときの文字列を表す。
【図29】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「つ面」キーを選択したときの文字列を表す。
【図30】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「ん面」キーを選択したときの文字列を表す。
【図31】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「ギ音面」キーを選択したときの文字列を表す。
【図32】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「ギ音面」キー+「濁音」キーを選択したときの文字列を表す。
【図33】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「A面」キーを選択したときの文字列を表す。
【図34】本発明の第3の実施形態による文字割り当てキーのキー配列を示す平面図であり、「A面」キー+「濁音」キーを選択したときの文字列を表す。
【図35】本発明の第3の実施形態による電子機器の左側面に配設される各キーの一形態を示す図である。
【符号の説明】
【0145】
1 仮名入力装置
2 電子機器
10 文字割り当てキー
10R 右側領域
10L 左側領域
10C 中央領域
12 ファンクションキー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に使用され、複数のキーからなり、該キーを選択することにより、該キーに割
り当てられた文字に対応する信号を出力可能となり、該信号に対応する文字が電子機器に
表示可能となった入力装置において、
そのキー配列は、右側領域、中央領域及び左側領域を有し、各領域は手前から遠方に向
かって複数の段で構成されており、
右側領域の手前一段目のキーに、中央側から右側に向かって「あ,い,う,え,お」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
右側領域の手前二段目のキーに、中央側から右側に向かって「か,き,く,け,こ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
右側領域の手前三段目のキーに、中央側から右側に向かって「さ,し,す,せ,そ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
右側領域の手前四段目のキーに、中央側から右側に向かって「た,ち,つ,て,と」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
左側領域の手前一段目のキーに、中央側から左側に向かって「な,に,ぬ,ね,の」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
左側領域の手前二段目のキーに、中央側から左側に向かって「は,ひ,ふ,へ,ほ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
左側領域の手前三段目のキーに、中央側から左側に向かって「ま,み,む,め,も」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
左側領域の手前四段目のキーに、中央側から左側に向かって「ら,り,る,れ,ろ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
中央領域のキーに、「や,ゆ,よ,わ,を,ん」の仮名がそれぞれ割り当てられる、こ
とを特徴とする仮名入力装置。
【請求項2】
前記左側領域と前記中央領域の境界線は、手前から遠方に向かうに従って左側へと傾斜
し、前記右側領域と前記中央領域の境界線は、手前から遠方に向かうに従って右側へと傾
斜することを特徴とする請求項1記載の仮名入力装置。
【請求項3】
さらに、濁音キーが設けられており、濁音キーを選択したときに、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーに、「が,ぎ,ぐ,げ,ご」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ざ,じ,ず,ぜ,ぞ」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「だ,ぢ,づ,で,ど」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ば,び,ぶ,べ,ぼ」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに隣接するキーに、「ぱ,ぴ,ぷ,ぺ,ぽ」の
仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする請求項1または2記載の仮名入力装置

【請求項4】
電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該キーを選択することにより
、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を出力可能となり、該信号に対応する文字
が電子機器に表示可能となった入力装置において、
さらにファンクションキーを有し、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の各仮名が基本的に割り当てられており、
前記ファンクションキーが選択されたときに、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーに、「きゅう,きょう,きゃ,きゅ,きょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「しゅう,しょう,しゃ,しゅ,しょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ちゅう,ちょう,ちゃ,ちゅ,ちょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「な」行の各仮名に割り当てられたキーに、「にゅう,にょう,にゃ,にゅ,にょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ひゅう,ひょう,ひゃ,ひゅ,ひょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ま」行の各仮名に割り当てられたキーに、「みゅう,みょう,みゃ,みゅ,みょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ら」行の各仮名に割り当てられたキーに、「りゅう,りょう,りゃ,りゅ,りょ」の
仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする仮名入力装置。
【請求項5】
さらに、濁音キーが設けられており、濁音キーとファンクションキーとが同時に選択さ
れたときに、各キーにファンクションキーが選択されたときに割り当てられていた第1番
目の仮名が濁音となる仮名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えら
れた仮名が割り当てられ、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣接するキ
ーに「ぴゅう,ぴょう,ぴゃ,ぴゅ,ぴょ」の仮名がそれぞれ割り当てられることを特徴
とする請求項4記載の仮名入力装置。
【請求項6】
電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該キーを選択することにより
、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を出力可能となり、該信号に対応する文字
が電子機器に表示可能となった入力装置において、
さらにファンクションキーを有し、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の各仮名が基本的に割り当てられており、
前記ファンクションキーが選択されたときに、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「きゃく、きょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「しゃく,しょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「ちゃく,ちょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「な」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「にゃく,にょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「ひゃく,ひょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「ま」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「みゃく,みょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられ、
「ら」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「りゃく,りょく」の仮名がそ
れぞれ割り当てられる、ことを特徴とする仮名入力装置。
【請求項7】
前記ファンクションキーが選択されたときに、「あ」行の各仮名に割り当てられたキー
のいずれかに「しゃん」,「しゅく」,「しゅつ」,「しゅん」,「しょん」のいずれか
の仮名が割り当てられる、ことを特徴とする請求項6記載の仮名入力装置。
【請求項8】
さらに、濁音キーが設けられており、濁音キーとファンクションキーとが同時に選択さ
れたときに、各キーにファンクションキーが選択されたときに割り当てられていた第1番
目の仮名が濁音となる仮名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えら
れた仮名が割り当てられ、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキーに隣接するキ
ーに、「ぴゃく,ぴょく」の仮名がそれぞれ割り当てられることを特徴とする請求項6ま
たは7記載の仮名入力装置。
【請求項9】
電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該キーを選択することにより
、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を該電子機器に入力可能となり、該電子機
器に入力された信号に該当する文字が電子機器に表示可能となった入力装置において、
さらに複数のファンクションキーを有し、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の各仮名が基本的に割り当てられており、
前記ファンクションキーの中の第1ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○ん」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第2ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○い」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第3ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○う」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第4ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○き」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第5ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○く」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第6ファンクションキーが選択されたときに、各キーは
、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○つ」の仮名が割り当てられる、ことを特徴
とする仮名入力装置。
【請求項10】
さらに、濁音キーが設けられており、濁音キーが選択されたときに、前記「○X」(X
:ん,い,う,き,く,つのいずれかとする)に割り当てられていた各キーは、仮名○が
濁音となる仮名である場合に、「○゛X」の仮名が割り当てられ、「は」行の各仮名に基
本的に割り当てられたキーに隣接するキーに、「ぱX,ぴX,ぷX,ぺX,ぽX」の仮名
がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする請求項9記載の仮名入力装置。
【請求項11】
さらに、第2濁音キー及び半濁音キーが設けられており、前記「○゛X」のキーが選択
された後、第2濁音キーが選択されたときに、電子機器に「○゛X゛」が表示され、前記
「○゛X」のキーが選択された後、半濁音キーが選択されたときに、電子機器に「○゛X
゜」が表示される、ことを特徴とする請求項10記載の仮名入力装置。
【請求項12】
前記右側領域と前記中央領域との境界付近に位置するいずれかのキー、及び前記左側領
域と前記中央領域との境界付近に位置するいずれかのキーに、接触することで識別可能な
識別手段が設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の仮名入
力装置。
【請求項13】
電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該キーを選択することにより
、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を該電子機器に入力可能となり、該電子機
器に入力された信号に該当する文字が電子機器に表示可能となった入力装置において、
さらにファンクションキーを有し、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の各仮名が基本的に割り当てられており、
前記ファンクションキーが選択されたときに、
「あ」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「ウィ,ウェ,ウォ」の片仮名
がそれぞれ割り当てられ、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「クァ,クィ,クェ,クォ」の
片仮名がそれぞれ割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーのいずれかに、「スィ,ティ,トォ」の片仮名
がそれぞれ割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ツァ,ツィ,テュ,ツェ,ツォ」の片仮
名がそれぞれ割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ファ,フィ,フュ,フェ,フォ」の片仮
名がそれぞれ割り当てられる、
ことを特徴とする仮名入力装置。
【請求項14】
さらに、濁音キーが設けられており、濁音キーとファンクションキーとが選択されたと
きに、各キーにファンクションキーが選択されたときに割り当てられていた第1番目の仮
名が濁音となる仮名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮
名が割り当てられ、「あ」が割り当てられたキーに「ヴァ」の片仮名が割り当てられるこ
とを特徴とする請求項13記載の仮名入力装置。
【請求項15】
電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該キーを選択することにより
、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を該電子機器に入力可能となり、該電子機
器に入力された信号に該当する文字が電子機器に表示可能となった入力装置において、
さらにファンクションキーを有し、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行、「わ、を、ん」の各仮名が基本的に割り
当てられており、
前記ファンクションキーが選択されたときに、各文字割り当てキーには使用者によって
登録された所望の情報が割り当てられることを特徴とする仮名入力装置。
【請求項16】
電子機器に使用され、複数の文字割り当てキーからなり、該キーを選択することにより
、該キーに割り当てられた文字に対応する信号を該電子機器に入力可能となり、該電子機
器に入力された信号に該当する文字が電子機器に表示可能となった入力装置において、
さらに複数のファンクションキーを有し、
前記文字割り当てキーは、電子機器に複数段を持つ格子状に配置されており、
文字割り当てキーには、少なくとも「あ」行、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」
行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行、「わ、を、ん」の各仮名が基本的に割り
当てられることを特徴とする仮名入力装置。
【請求項17】
前記文字割り当てキーは、遠方一段目のキーに、左側から右側に向かって「あ,い,う
,え,お」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
遠方二段目のキーに、左側から右側に向かって「か,き,く,け,こ」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方三段目のキーに、左側から右側に向かって「さ,し,す,せ,そ」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方四段目のキーに、左側から右側に向かって「た,ち,つ,て,と」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方五段目のキーに、左側から右側に向かって「な,に,ぬ,ね,の」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方六段目のキーに、左側から右側に向かって「は,ひ,ふ,へ,ほ」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方七段目のキーに、左側から右側に向かって「ま,み,む,め,も」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
遠方八段目のキーに、左側から右側に向かって「ら,り,る,れ,ろ」の仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
前記仮名が割り当てられない端部領域に、「わ,を,ん」、「や,ゆ,よ」の仮名がそ
れぞれ割り当てられる、ことを特徴とする請求項16記載の仮名入力装置。
【請求項18】
前記複数のファンクションキーの中の濁音キーが選択されたときに、
「か」行の各仮名に割り当てられたキーに、「が,ぎ,ぐ,げ,ご」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「さ」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ざ,じ,ず,ぜ,ぞ」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「た」行の各仮名に割り当てられたキーに、「だ,ぢ,づ,で,ど」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに、「ば,び,ぶ,べ,ぼ」の仮名がそれぞれ
割り当てられ、
「は」行の各仮名に割り当てられたキーに隣接するキーに、「ぱ,ぴ,ぷ,ぺ,ぽ」の
仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする請求項17記載の仮名入力装置。
【請求項19】
前記複数のファンクションキーの中の第1のファンクションキーが選択されたときに、
「か」行の仮名が割り当てられた段に、「きゃ,きゅ,きょ,きゃく,きょく,きゅう
,きょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「さ」行の仮名が割り当てられた段に、「しゃ,しゅ,しょ,しゃく,しょく,しゅう
,しょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「た」行の仮名が割り当てられた段に、「ちゃ,ちゅ,ちょ,ちゃく,ちょく,ちゅう
,ちょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「な」行の仮名が割り当てられた段に、「にゃ,にゅ,にょ,にゃく,にょく,にゅう
,にょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ
「は」行の仮名が割り当てられた段に、「ひゃ,ひゅ,ひょ,ひゃく,ひょく,ひゅう
,ひょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ま」行の仮名が割り当てられた段に、「みゃ,みゅ,みょ,みゃく,みょく,みゅう
,みょう」の仮名がそれぞれ割り当てられ、
「ら」行の仮名が割り当てられた段に、「りゃ,りゅ,りょ,りゃく,りょく,りゅう
,りょう」の仮名がそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする請求項16ないし18の
いずれか1項に記載の仮名入力装置。
【請求項20】
前記濁音キーと前記第1のファンクションキーとが同時に選択されたときに、各キーに
ファンクションキーが選択されたときに割り当てられていた第1番目の仮名が濁音となる
仮名である場合に、そのキーに第1番目の仮名が濁音に置き換えられた仮名が割り当てら
れ、「は」行の各仮名の割り当てられた段に隣接する段のキーの左側から右側に向かって
、「ぴゃ,ぴゅ,ぴょ,ぴゃく,ぴょく,ぴゅう,ぴょう」の仮名がそれぞれ割り当てら
れることを特徴とする請求項19記載の仮名入力装置。
【請求項21】
前記複数のファンクションキーの中の第2のファンクションキーが選択されたときに、
各キーは、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○い」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第3のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○う」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第4のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○き」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第5のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○く」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第6のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○つ」の仮名が割り当てられ、
前記ファンクションキーの中の第7のファンクションキーが選択されたときに、各キー
は、基本的に割り当てられた仮名○に対して「○ん」の仮名が割り当てられる、ことを特
徴とする請求項16ないし20のいずれか1項に記載の仮名入力装置。
【請求項22】
前記濁音キーが同時に選択されたときに、前記「○X」(X:い,う,き,く,つ,ん
のいずれかとする)に割り当てられていた各キーは、仮名○が濁音となる仮名である場合
に、「○゛X」の仮名が割り当てられ、「は」行の各仮名に基本的に割り当てられたキー
に隣接するキーに、「ぱX,ぴX,ぷX,ぺX,ぽX」の仮名がそれぞれ割り当てられる
、ことを特徴とする請求項21記載の仮名入力装置。
【請求項23】
前記複数のファンクションキーの中の第8のファンクションキーが選択されたときに、
「あ」行の仮名が割り当てられた段に、「ウィ,ウェ,ウォ」の片仮名がそれぞれ割り
当てられ、
「か」行の仮名が割り当てられた段に、「クァ,クィ,クェ,クォ」の片仮名がそれぞ
れ割り当てられ、
「さ」行の仮名が割り当てられた段に、「スィ,ティ,トォ」の片仮名がそれぞれ割り
当てられ、
「た」行の仮名が割り当てられた段に、「ツァ,ツィ,テュ,ツェ,ツォ」の片仮名が
それぞれ割り当てられ、
「な」行の仮名が割り当てられた段に、「ニェ」の片仮名が割り当てられ、
「は」行の仮名が割り当てられた段に、「ファ,フィ,フュ,フェ,フォ」の片仮名が
それぞれ割り当てられる、ことを特徴とする請求項16ないし22のいずれか1項に記載
の仮名入力装置。
【請求項24】
前記濁音キーと前記第8のファンクションキーとが同時に選択されたときに、
「あ」行の仮名が割り当てられた段に、「ヴ,ヴァ,ヴィ,ヴェ,ヴォ,ヴュ」の片仮
名がそれぞれ割り当てられ、
「か」行の仮名が割り当てられた段に、「グァ,グィ,グェ,グォ,ヴォ」の片仮名
がそれぞれ割り当てられ、
「さ」行の仮名が割り当てられた段に、「ズィ,ジュ」の片仮名がそれぞれ割り当てら
れ、
「た」行の仮名が割り当てられた段に、「ディ,デュ」の片仮名がそれぞれ割り当てら
れることを特徴とする請求項23記載の仮名入力装置。
【請求項25】
前記複数のファンクションキーの中の第9のファンクションキーが選択されたときに、
遠方一段目のキーの左側から右側に向かって、「A,B,C,D,E,F,G」のアル
ファベットがそれぞれ割り当てられ、
遠方二段目のキーの左側から右側に向かって、「H,I,J,K,L,M,N」のアル
ファベットがそれぞれ割り当てられ、
遠方三段目のキーの左側から右側に向かって、「O,P,Q,R,S,T,U」のアル
ファベットがそれぞれ割り当てられ、
遠方四段目のキーの左側から右側に向かって、「V,W,X,Y,Z」のアルファベッ
トがそれぞれ割り当てられる、ことを特徴とする請求項16ないし24のいずれか1項に
記載の仮名入力装置。
【請求項26】
前記第9のファンクションキーと同時に前記複数のファンクションキーの中の第10の
ファンクションキーが選択されたときに、各キーに割り当てられていたアルファベットの
小文字がそれぞれ割り当てられることを特徴とする請求項25記載の仮名入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2012−9082(P2012−9082A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224231(P2011−224231)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【分割の表示】特願2008−124508(P2008−124508)の分割
【原出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【出願人】(507155052)
【Fターム(参考)】