説明

仮想買い物機能を有する飲料調製マシン

本発明は仮想買い物機能を有する飲料調製マシン(1)に関する。飲料調製マシンはタッチスクリーン(10)と制御部(21)とを備える。タッチスクリーン(10)は飲料調製マシン(1)に関連する商品(81)を提供するショップの内部の画像(80)をタッチスクリーン(10)上に表示し、容器(82)の画像をタッチスクリーン(10)上に表示し、及び、タッチ操作に関する情報を制御部(21)に送信するように構成されている。表示された内部は、商品(81)を提供している実際のショップの内部、特に商品(81)の標準的な展示を有する実際のチェーン店のショップの内部に対応する。制御部(21)は、タッチスクリーン(10)上の商品(81)上及びタッチスクリーン(10)上の容器(82)上のタッチ操作の検出に基づいて購入用商品(81)の選択を受け付けるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の属する技術分野は、仮想買い物機能を有する飲料調製マシンと、メモリ装置上に格納され、実行に際して仮想買い物機能を提供するプログラムと、仮想買い物機能を有する飲料調製マシンと通信するサーバを動作させる方法とに関する。
【0002】
本明細書において、「飲料」は茶、コーヒー、熱い又は冷たいチョコレート飲料、ミルク、スープ、ベビーフードなどの任意の液状食品を含むことが意図されている。「カプセル」は、封入容器内に予め小分けにされた任意の飲料原料を含むことが意図されている。ここで、封入容器は、例えばプラスチック製容器、アルミニウム製容器、再利用可能容器及び/又は生分解可能容器、特に密閉容器など、任意の材料からなり、飲料原料を含有する軟らかいポッド若しくは硬いカートリッジを含む任意の形状かつ構造からなる。
【背景技術】
【0003】
ある種の飲料調製マシンでは、抽出され又は溶解される原料を収容するカプセルが用いられる。他の飲料調製マシンの場合、原料は、飲料調製マシン内において蓄えられ、自動的に投入され、あるいは、飲料を調製する際に加えられる。
【0004】
大部分のコーヒーマシンや他の飲料調製マシンは、液体用、通常は水用のポンプを含む注入手段を備えており、そのポンプは、冷水源から、もしくは、実際には、加熱抵抗器、サーモブロック又は同様のものなどの加熱手段によって加熱される水の供給源から液体を圧送する。通常、そのような注入手段は、飲料調製マシンの制御部、典型的には制御器を伴うプリント回路基板を含む制御部によって制御される。
【0005】
そのようなマシンに動作命令を与えたり、マシンからフィードバックを得たりするために、ユーザがマシンと情報をやりとりできるように、例えば以下の参考文献、すなわち、オーストリア国特許第AT410377号明細書、スイス国特許第682798号明細書、独国特許第4429353号明細書、独国特許第20200419号明細書、独国特許出願公開第202006019039号明細書、独国特許出願公開2007008590号明細書、欧州特許第1302138号明細書、欧州特許第1448084号明細書、欧州特許第1676509号明細書、欧州特許出願公開08155851.2号明細書、仏国特許第2624844号明細書、英国特許第2397510号明細書、米国特許第4,377,049号明細書、米国特許第4,458,735号明細書、米国特許第4,554,419号明細書、米国特許第4,767,632号明細書、米国特許第4,954697号明細書、米国特許第5,312,020号明細書、米国特許第5,335,705号明細書、米国特許第5,372,061号明細書、米国特許号明細書5,375,508号明細書、米国特許第5,731,981号明細書、米国特許第5,645,230号明細書、米国特許第5,836,236号明細書、米国特許第5,959,869号明細書、米国特許第6,182,555号明細書、米国特許第6,354,341号明細書、米国特許第6,759,072号明細書、米国特許第2007/0157820号明細書、国際公開第97/25634号、国際公開第99/50172号、国際公開第2004/030435号、国際公開第2004/030438号、国際公開第2006/063645号、国際公開第2006/090183号、国際公開第2007/003062号、国際公開第2007/003990号、国際公開第2008/104751号、国際公開第2008/138710号、国際公開第2008/138820号及び国際公開第2009/016490号で述べられているように、当分野において様々なシステムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在の飲料調製マシンは、単なる飲料の調製をも超えて増加しつつある様々な機能を提供する。その結果として、飲料調製マシンに関連する様々な製品及び/又は付属品が大量に提供される。既知の飲料調製マシンは、マシン関連製品の購入や注文はユーザにとって時間のかかるものであり、労力を要するものであるという欠点を持つ。ユーザは、マシン関連製品の必要性に気がつくと、対応するショップを個人的に訪れなければならない、あるいは他の任意の装置を通してインターネットショップにアクセスしなければならない。
【0007】
更に、インターネットショップは、それらの特定環境の注文ワークフローにユーザの動作を適合させることをユーザに要求するように概念的及び視覚的に構成されている。
【0008】
その結果として、ユーザの経験を向上させるニーズ、特にユーザにとってよりなじみ深く、よりシームレスかつ、より時間効率の良い仕方で飲料調製マシン関連製品を購入及び注文するための解決法を提供するニーズがまだある。
【0009】
従って、本発明の目的は先行技術を改善することにある。
【0010】
本発明の好適な目的は、快適かつユーザフレンドリな仮想買い物機能を有する飲料調製マシンを提供することにある。より具体的には、本発明の目的は、マシンに関連する商品を購入する際にユーザの労力を軽減するメニュー構造を提供することにある。更に、本発明の目的は、商品の購入を簡単かつ直感的にさせることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の態様によれば、本発明は、仮想買い物機能を有する飲料調製マシンであって、タッチスクリーンと制御部とを備え、タッチスクリーンが、飲料調製マシンに関連する商品を提供するショップの内部の画像をタッチスクリーン上に表示し、容器の画像をタッチスクリーン上に表示し、タッチ操作に関する情報を制御部に送信するように構成されており、制御部が、タッチスクリーン上の商品のグラフィック表示上及びタッチスクリーン上の容器のグラフィック表示上のタッチ操作の検出に基づいて購入用の商品の選択を受け付けるように構成されている飲料調製マシンに関する。
【0012】
特に、ショップの内部の画像及び容器の画像を表示することによって、注文ワークフローの人間工学的な効率及び容易さが大幅に増す。より具体的には、マシンに関連する商品を提供しているショップの典型的な内部を表示することによって、及び容器を買い物袋の形状で表示することによって、仮想買い物環境が生成されてもよい。一般的に言えば、ユーザによって認識されるであろう仮想環境であって、ユーザが容易かつ効率的に相互作用することができる仮想環境を飲料調製マシン上に再現することが可能である。ユーザが実際のショップに行ってマシンに関連する商品を買う場合、あるいはユーザが飲料調製マシンを用いて同種の商品を買う場合にユーザによって経験される相違点は低減される。更に、ユーザは、飲料調製マシンのタッチスクリーンを用いて、ユーザが現実のショップでしたであろう物理的相互作用を再現することができる。例えば、ディスプレイ上に表示された商品にタッチし、更に容器にタッチする場合、ユーザは、対応する商品をユーザの買い物袋に追加することによって、ユーザが購入するつもりである商品のリストに追加する。それによって、ユーザは、仮想環境又はショップの他の任意の部分に表示された棚から商品を直接取り出して、その商品をユーザの容器若しくは買い物袋の中に入れる印象を持つ。更に、この高レベルの相互作用が飲料調製マシン上でユーザに直接提示される。ユーザは、既に適切に設定されているコンピュータなどの別の付加的な外部装置にアクセスして適切に使用することとをもはや要求されない。従って、注文処理の容易性及びシームレス性が増す。
【0013】
更なる態様によれば、本発明は、仮想買い物機能を有するそのような飲料調製マシンと通信ネットワーク経由で通信するサーバを動作させる方法であって、飲料調製マシンに入力された少なくとも1つの商品に対する購入要求を飲料調製マシンから受信するステップを含む方法に関する。
【0014】
更に本発明は、メモリ装置上に格納され、飲料調製マシンの制御部によって実行可能であり、特に先行するいずれかの請求項に係る仮想買い物機能を提供するプログラムに関しており、当該プログラムが実行に際して、飲料調製マシンに関連する商品を提供するショップの内部の画像を飲料調製マシンのタッチスクリーン上に表示するステップと、タッチスクリーン上のタッチ操作によって購入用商品の選択を受け付けるステップとを実行するように構成されており、飲料調製マシンに関連する商品を提供するショップの内部が、その商品を提供している実際のショップの内部、特にその商品の標準的な展示(presentation)を有する実際のチェーン店のショップの内部に対応する。仮想買い物機能を提供するこのプログラムは、電気的なデータ処理のプログラムコード命令を含み、プロセッサ又はコントローラのような処理部によって実行されることが意図される。その結果、本発明は、情報サポータ(support)上のプログラムであって、仮想買い物機能を提供するプログラムにも関する。これらのプログラムは、任意のプログラミング言語を使用してもよく、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、又はソースコードとオブジェクトコードの間の中間コード形式、そのように部分的にコンパイルされたコード形式、あるいは任意適当な他の形式であってもよい。
【0015】
本発明は、飲料マシンによって読み取り可能な情報サポータに関するものでもあり、その情報サポータ上には、上述したようなプログラムの命令が格納される。情報サポータは、そのプログラムを格納することが可能な任意適当なデバイスであってもよい。例えば、そのデバイスは、CD−ROM、USBキー、フラッシュメモリ又はマイクロ電子回路のROMを含む格納手段、あるいはフロッピ又はハードドライブのような磁気格納手段を含んでもよい。更に、情報サポータは電気的信号若しくは光学的信号などの伝送可能なサポータであってもよく、その伝送可能なサポータは、電気的配線若しくは光学的配線によって、無線周波数手段によって、又は任意適当な結合手段によって伝送されることができる。プログラムは、インターネットに接続されるネットワークから特にダウンロードされてもよい。情報サポータは、そのプログラムが組み込まれる集積回路であってもよく、集積回路は、このプログラムを実行するように又はこのプログラムを実行するのに使用されるように適合される。
【0016】
本発明の更なる特徴、利点及び目的は、本発明の実例にすぎない実施形態の以下の詳細な説明と添付の図面によって明らかになるであろう。
【0017】
ここで、概略図を参照しながら本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1a】本発明に係る飲料調製マシンの一斜視図を示す。
【図1b】本発明に係る飲料調製マシンの一斜視図を示す。
【図2a】本発明に係る飲料調製マシンの一斜視図を示す。
【図2b】本発明に係る飲料調製マシンの一斜視図を示す。
【図3】ネットワークに接続されており本発明に係る飲料調製マシンの機能的アーキテクチャを図式的に示すブロック図を示す。
【図4】本発明に係る飲料調製マシンを含むネットワークの機能的アーキテクチャを図式的に示すブロック図を示す。
【図5】本発明に係る仮想買い物環境の一実施形態である。
【図6】本発明に係る仮想買い物環境の別の実施形態である。
【図7】注文を送信する表示の一例である。
【図8】本発明に係る方法の処理ステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係る飲料調製マシンは、コーヒー、茶又はスープのマシン、特に供給される飲料若しくは液状食品の原料、例えば挽かれたコーヒーなどを収容するカプセルに熱水、冷水又は他の液体を通すことによって飲料若しくは液状食品を供給するマシンとすることができる。
【0020】
例えば、飲料調製マシンは、使用のためにカプセルを収容し使用後にカプセルを排出するように構成される飲料調製部、液体貯蔵部、液体循環回路、加熱器、及びポンプのうちの1つ又は複数を含む原料処理装置と、飲料調製部から排出されるカプセルを座部に導く開口部を有する筺体と、容器であって、その座部に排出されるカプセルをその容器に満杯になるまで収集するための収納空間を形成する空洞部を有する容器とを備える。この容器は、カプセルを収集するために座部に挿入することが可能であり、収集済みのカプセルを出して空にするために座部から取り外されることが可能である。そのような原料処理装置の例は、国際公開第2009/074550号及び国際公開第2009/130099号に開示されており、これらの開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0021】
飲料調製マシンは、国際出願第EP09/058540号に記載されているようなインターフェースを含んでもよく及び/又は欧州特許出願公開09169800.1号明細書に記載されているようなカプセル再注文用のネットワーク内にあってもよい。
【0022】
飲料調製マシンは、ユーザに情報を提供する及び/又はユーザによる入力を受け付けるユーザインターフェーススクリーンを備えてもよい。ユーザインターフェーススクリーンは、タッチセンサ式スクリーンとすることができ及び/又はタッチセンサ式の入力部分を含むことができる。飲料調製マシンは、タッチパッド、1つ若しくは複数のボタン及び/又はスイッチあるいは当分野で周知の同様のデバイスなどのユーザ入力デバイスを有してもよい。ユーザインターフェーススクリーンはタッチペンに反応するものであり得る。
【0023】
タッチペンは、例えばユーザインターフェーススクリーン上に表示される既定のオプションを選択するのに使用されてもよいし、あるいは飲料調製マシンによって格納されて後に再アクセス可能であり得るメモ及びメッセージをユーザインターフェーススクリーン上に書くのに使用されてもよい。従って、ユーザインターフェーススクリーンはポスト・イット(登録商標)の代わりとして使用されてもよい。ここで、ユーザインターフェーススクリーン上に書く際に様々な色を選択することが可能であり得る。
【0024】
本発明によれば、液状食品調製マシン若しくは飲料調製マシンは、ユーザインターフェーススクリーン上に表示可能な遠隔データにアクセスするためのネットワーク及び/又はユーザインターフェーススクリーン経由で取得されるローカルデータを転送するためのネットワーク、特に、ユーザによって要求され得る液状食品若しくは飲料に関連する視覚情報及び/又は音声情報を提供するためのネットワーク、並びに/あるいはユーザインターフェーススクリーンを使用することによって液状食品、飲料原料又はこのマシンに関連するサービスなどの商品を特に遠隔サプライヤから注文するためのネットワークなどの遠隔ネットワークに接続するインターフェースを有する。
【0025】
従って、ユーザは、無くなった若しくは少量レベルの液状食品又は飲料原料を飲料調製マシンを通して直接注文する技術的可能性を与えられ得る。あるいは、ユーザは、特定品目、特にユーザが要求した又は調製若しくは遠隔サプライヤからの注文を飲料調製マシンに要求するつもりである液状食品か飲料に関する最新情報を、飲料調製マシンを通して直接要求する技術的可能性を与えられ得る。
【0026】
更に、ユーザインターフェーススクリーンは、ユーザの措置を要求する飲料調製マシンのパラメータに関する情報をユーザに表示する機能、ローカルに格納され及び/又は遠隔で送られるグラフィック若しくはテキスト要素を表示する機能、メモ帳機能、並びに例えば適当な写真を表示する又は色付きの形状を移動することによって視覚的な雰囲気を作る例えばスクリーンセーバ型の生成器の機能のうちから選択される少なくとも1つの機能を実行するように構成されることができる。
【0027】
視覚効果によって飲料調製マシンの周囲の雰囲気に著しく影響を与えるために、ユーザインターフェーススクリーンは、ユーザが視認可能なマシン部分の多くを占める必要がある。インターフェーススクリーンが小型であり及び/又はマシンのうちユーザが視認可能な部分が欠けていると、最適な雰囲気の効果をもたらさないであろう。
【0028】
更に、液状食品調製マシン若しくは飲料調製マシンは、音響入力装置及び/又は音響出力装置を含んでもよい。その音響装置は、ユーザインターフェーススクリーンと協働するように構成されることができ、特にユーザインターフェーススクリーンと機能的に協働するように構成される音響装置、例えばユーザインターフェーススクリーン上のユーザ入力に反応して旋律的な音響フィードバックを提供する及び/又は音声信号に反応して調和的な視覚フィードバックがユーザインターフェーススクリーン上に生成されるようにユーザインターフェーススクリーンと協働する音響装置などである。その音響装置は、ユーザの口頭命令を受信することができるように及び/又は音声分析によって特定のユーザプロファイルをリンクすることができるように音声認識装置を含んでもよい。
【0029】
例えば、ユーザインターフェーススクリーンは、調製マシンが液状食品若しくは飲料を調製している間に映画、ニュース、天気予報、株式取引情報又は同様の任意のものを表示するように構成されてもよく、これにより、ユーザは、そのような行動に移るために液状食品若しくは飲料が調製されるまで待つ必要はなく、その機能が単なるデータの入力及び/又は出力を著しく越えている快適なインターフェーススクリーンを用いて、それらを最初から行うことができる。
【0030】
そのような液状食品調製マシン若しくは飲料調製マシンは、特に放送進行中のラジオ又はテレビ番組の間に液状食品若しくは飲料を調製するのに便利である。従って、ユーザは普通のテレビ又はラジオ上でそのような番組の進行を追い続ける間に液体食品若しくは飲料を自身で得て、更に飲料調製マシン上でその番組の進行を追い続けてもよい。従って、ユーザは、番組の終了又は広告による休憩を待とうとしないであろう。飲料調製マシンは、IR又は無線遠隔制御装置などの遠隔制御装置、特にラジオ又はテレビと互換性のある遠隔制御装置に反応することが可能な受信機を含んでもよく、これにより、ユーザは液状食品若しくは飲料調製マシンを遠隔から、特にユーザが自身のテレビの前又はラジオの近くに座っている間に始動することができる。当然、液状食品調製マシン若しくは飲料調製マシンは、ユーザが液状食品若しくは飲料を調製している間にユーザが自身のお気に入りの番組の進行を追い続けることができるようにDVD又は他のメディアソースに接続されてもよい。
【0031】
調製マシンは、ユーザインターフェーススクリーンによって大部分が占められている矩形表面とその表面部分より大きい脚部分とを有する本体によって実質的に形成されることができ、これにより本体が脚部分から表面部分まで先細りになっている。本体は、液状食品若しくは飲料で満たされる容器用の支持部材を有するドリップトレイ、カプセル収集器及び貯水器などの液体供給貯蔵部のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0032】
更に、調製マシンは、満たされる容器を収容する部分の上方に配置される液状食品出口又は飲料出口を有してもよく、その出口はユーザインターフェーススクリーンによって隠されていることが好ましい。例えば、その出口はユーザインターフェーススクリーンの後ろに垂直に配置される。実際、その出口の全領域又は実質的な部分はユーザインターフェーススクリーンの後ろに垂直に配置されることができる。
【0033】
従って、ユーザの注意を自然に惹き続ける調製マシン上のユーザインターフェーススクリーン構成を提供することに加えて、調製マシンの出口と、随意的にその出口の下に配置される容器は、ユーザインターフェーススクリーンに関するもの以外で調製マシンの部分及び/又は操作によってユーザの注意をそらすことを避けるようにユーザの視界から隠されてもよい。
【0034】
既に述べたように、本発明はデータ交換ネットワークに接続可能なマシンに関するものであり、そのマシンは特にカプセル内に予め小分けにされた飲料原料から飲料を調製するように構成される。
【0035】
このため、マシンは有線又は無線接続でそのマシンをデータ交換ネットワークに接続する通信モジュールを備える。通信モジュールが接続可能なデータ交換ネットワークは、インターネット、イントラネット、GSM(登録商標)ネットワーク、UMTSネットワーク、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)ネットワーク、赤外線(IR)ネットワーク、あるいは飲料調製マシンの通信モジュールと通信するために1つ又は複数の遠隔コンピュータ、サーバ及び端末が接続される同様のネットワークであってもよい。本明細書では、「ネットワーク」という用語は、本発明に係るマシンと少なくとも1つの他の装置とを備えるシステムであって、そのマシン及びその装置が一方向又は双方向通信用の通信リンク経由で互いに接続されるシステムを示すことが意図される。2つ以上の装置に対して接続が設けられる場合、マシンは様々な種類の通信ネットワーク経由で様々な装置に接続されることもできる。
【0036】
原料処理装置を制御せずに、あるいは原料処理装置の制御に関与せずに、通信モジュールは、飲料調製マシンのある特定の状況を監視するように及び特にそのような状況をネットワーク上の遠隔サーバに通信するように飲料調製マシン内で構成されることができる。
【0037】
飲料調製マシンは、飲料調製マシン内の全ての処理を制御する制御部を更に備える。一実施形態では、制御部は、通信モジュールとデータ通信するように構成されており、そのデータは飲料調製処理、原料処理装置、制御部及び/又は飲料調製設定のうちの少なくとも1つに関する。その場合、この情報は、遠隔サーバに通信され(又は通信されなく)てもよく、一般的な目的、特別な商業上の目的、サービスの目的、修理の目的、又はカウンセリングの目的のために処理されてもよい。
【0038】
さらにより安全な実施形態では、制御部は、通信モジュールと通信することを阻止される。この場合、通信は上述のように一方向でさえもなく存在しない。従って、制御部は、情報要求のための信号でさえも通信モジュールから一切受信しないように構成される。この実施形態では、データ通信経路は、制御部と通信モジュールの間に必要とされない。
【0039】
典型的には、原料処理装置は、この原料処理装置の状況及び/又は飲料調製処理の状況に関するパラメータを測定する1つ又は複数のセンサを備えている。例えば、そのようなセンサは、温度センサ、圧力センサ、流量計、電力センサ、過熱センサ、湯垢センサ、水位センサ、原料認識センサなどのうちの少なくとも1つを含むことができる。通常、そのようなセンサは、制御部に接続される。
【0040】
一実施形態では、通信モジュールは、それらのセンサのうちの少なくとも1つから情報を受信するように構成されることができる。通信モジュールは、センサに直接的に接続されることができ、通常、制御部と平行に接続され、あるいは制御部を通してセンサに間接的に接続されることができ、典型的には制御部による処理の後にセンサに関する情報を通信することができる。
【0041】
通常、制御部は飲料調製ユーザインターフェースに接続されている。ユーザは、このユーザインターフェースを用いて制御部を通して原料処理装置を動作させる。
【0042】
典型的には、通信モジュールは通信ユーザインターフェースに接続されている。ユーザは、このユーザインターフェースを用いて、ネットワークから情報を取り出したり、このユーザインターフェースから情報を取り出したりする。
【0043】
そのようなユーザインターフェースは、当分野で知られているように、スクリーンやタッチスクリーン、ボタン、スイッチ等を含むことができる。
【0044】
制御部は飲料調製ユーザインターフェースに接続され、通信モジュールは通信ユーザインターフェースに接続されていることが好ましい。飲料調製ユーザインターフェース及び通信ユーザインターフェースは並置されている。特に、飲料調製ユーザインターフェースは、通信ユーザインターフェースと同一面にあることができる。飲料調製ユーザインターフェース及び通信ユーザインターフェースは単一のユーザインターフェース画面(Canvas)に配置されることができる。従って、ユーザインターフェースをこのように配置すると、ユーザが制御部及び通信モジュールに対してあらゆるアクセスをすることが可能な単一インターフェースのようなものを実現することができる。
【0045】
制御部及び通信モジュールが、デジタル的に及び/又は物理的に、全体的に又は部分的に、飲料調製マシン内で分離されるのに対して、対応するユーザインターフェースは、明らかに単一のインターフェースとして構成されることができる。従って、ユーザは、単一型又は集中型のインターフェース構成に対面して、自身の注意が飲料調製マシンのあらゆるところに散漫しなくて済む。
【0046】
典型的には、飲料調製マシンは、原料処理装置、制御部、及び通信モジュールを収容するための筺体を含む。通常、この筺体はユーザインターフェースも有する。
【0047】
例えば、通信モジュールは、特定サービスを実行する必要性、飲料調製マシンを修理する必要性、及び飲料調製マシンで処理される特定原料に関する情報のうちの少なくとも1つに関する情報をネットワークから受信し、例えばディスプレイ及び/又はスピーカなどのユーザ通信手段を通して通信するように構成される。飲料調製マシンの動作及び/又は構成要素を監視するように通信モジュールが構成されると、対応する情報は、評価のために及びユーザへの提案を生成するために、例えば通信モジュールを通して、ネットワークの遠隔サーバに通信されることができる。例えば、適切なセンサシステムを用いて、通信モジュールは、原料の消費量を監視してもよく、かつ、原料の在庫が少なくなったときに適時に再注文することを提案してもよく、あるいは、飲料調製マシンに表示するために、処理される原料又は飲料に関する一般的な情報を送信してもよい。原料、例えば配合された原料カプセルなどを再注文することを単に提案する代わりに、このシステムは、原料の在庫が少なくなったときに自動的に再注文するように構成されてもよい。
【0048】
通信モジュールは、例えば湯垢除去処理を行うための又は一般的な保守作業のためのサービス期間を遠隔監視するように構成されることができる。通信モジュールは、診断目的のために、及び/又は、例えば様々な原料の実際に用いられる割合などの、ユーザの好みに関する市場調査を行うために、原料処理装置及び制御部の様々なパラメータを通信することができる。従って、遠隔サーバは、ある特定の原料により供給される飲料の好適な量などを監視することができる。
【0049】
より一般的には、通信モジュールは、ユーザによるこの種のマシンの取扱い、例えばオンラインユーザマニュアル及び/又は飲料レシピの提供などと、飲料調製マシン、付属品、1つ又は複数の処理される原料、あるいは関連する製品に関する広告と、飲料を処理するための1つ又は複数の原料に関する一般的な情報と、そのような飲料若しくは飲料の調製若しくは飲料の消費に関する雰囲気を作るための視覚効果(visualization)及び/又は音楽と、ニュース及び/又は天気予報となどに関する情報をネットワークから受信し、例えばディスプレイ及び/又はスピーカなどのユーザ通信手段を通して通信するよう構成することができる。例えば、適切なユーザインターフェースを伴う通信モジュールは、ネットワークを通して原料を遠隔注文できるように構成されることができる。
【0050】
飲料調製マシンは、カプセルの消費を自動的に監視し、その自動的な監視が顧客所在地の消耗原料カプセルが不足に達していることを示すたびにサプライヤのサーバにカプセル注文を送るように構成されることができ、このカプセルサプライヤのサーバは、このカプセル注文を受けて顧客に供給するカプセルの新しい在庫の出荷を準備するための対応する命令を生成するように構成される。
【0051】
飲料調製マシンは、カプセルの消費を自動的に監視して上記命令を生成するように構成される、サプライヤのサーバにカプセルの消費を自動的に通信するように構成されることができる。
【0052】
飲料調製マシンのカプセル抽出部は、様々な飲料を調製するための様々な種類の原料カプセルを収容するように構成されることができる。例えば、このカプセル抽出部は、家庭内又は家庭外の飲料調製マシン規格のアラビカ種のカプセル、ロブスタ種のカプセル、カネフォラ種のカプセル等、及びそれらの混合物のカプセル、例えばカプセルタイプのものであるネスプレッソ(NESPRESSO:登録商標)カプセルなどから選択される様々な種類のコーヒーカプセルを収容するよう構成される。
【0053】
一実施形態では、飲料調製マシンはカプセル自動認識装置を有する。
【0054】
例えば、カプセル認識システムは、国際公開第02/28241号に記載されている種類のものである。同文献は、センサを通してマシンにより自動的に読み取り可能なマシン解釈可能な特徴を伴うカプセルを用いるコーヒーマシンを開示する。カプセルに設けられるマシン解釈可能な特徴は、色彩、形状、グリフ、テキスト文字列、バーコード、電子透かし、記号、切込み、溝又は穴のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0055】
例えば、カプセル抽出部は、様々な飲料を調製するための様々な種類の原料カプセルを収容するように構成され、カプセル自動認識装置は、使用されている原料カプセルの種類を識別するように構成される。
【0056】
実際には、様々な種類のカプセルが同じ抽出部において使用される可能性が高い場合、実行される抽出処理数を数えるだけでは残りのカプセルの在庫を導き出すのに不十分である。様々なカプセルの種類に従った分化型管理システムを提供するためにカプセルの種類がマシンによって識別されるべきである。
【0057】
以下では、図1a、図1b、図2a及び図2bを参照して本発明に係る飲料調製マシン1とその飲料調製マシンの基本的な機能を説明する。図1aは飲料調製マシン1の上面斜視図であり、図1bは底面斜視図であり、図2aは飲料調製マシン1の第1側面の側面図であり、図2bは飲料調製マシン1の第2側面の側面図である。
【0058】
以下では、飲料調製マシン1がコーヒー調製マシンとして説明されるが、本発明は、コーヒー調製マシンに限定されるものではなく、前述したような他のあらゆる種類の飲料調製マシンを含むことに留意されたい。
【0059】
飲料調製マシン1は、コーヒーなどの飲料を注出するために1つ又は複数の飲料原料を処理する装置40を有する。飲料原料を処理する装置40は、当分野で周知のように、ポンプ、加熱器及びコーヒー淹出部を伴う液体循環回路に接続される液体貯蔵部42、好ましくは水貯蔵部を含む。コーヒー淹出部は、飲料調製マシン1の筺体3に枢動可能に取り付けられたハンドル4に接続されることができる。ハンドル4は、挽かれたコーヒーを含むカプセルを導入、抽出及び除去することができるように構成される。抽出後、ハンドル4の再作動後にカプセルは使用済みカプセル収集部に排出される。
【0060】
それに加えて、飲料調製マシン1は予備カップを収容するのに使用され得る上部36を有する。上部36はそのような予備カップを予熱する加熱装置を含んでもよい。そのカップ加熱装置は、抵抗型、特に当分野で周知のような蒸気循環型のカップ加熱装置であってもよく、あるいは他の任意適当な加熱システムであってもよい。また、予備カプセル用の容器が、未使用カプセルを格納するために飲料調製マシン1の上部36上に配置されてもよい。
【0061】
更に、例えば図2bに示されているように、飲料調製マシン1は出口45を有しており、調製された飲料は出口45から出口45の下に配置された容器又はカップ6に注出される。ドリップトレイ装置34は出口45の下に設けられ、例えば欧州特許第1731065号明細書に開示された種類のものである。カップ6を出口45の下に配置する場合、ドリップトレイは、その表面14に位置合わせ装置を含んでもよく、及び/又は注出用の空洞の範囲を定める壁35は、出口45を基準として配置され、カップを位置合わせするための基準として機能することができる。すなわち、これによりカップ6は、壁35に単に押し付けられて出口45の下に適切に配置され得る。また、使用済みカプセル収集部(図中には示されない)が、抽出された使用済みカプセルを収集するために飲料調製マシン1の中央部分に設けられる。
【0062】
飲料調製マシンはスクリーン又はディスプレイ10を更に備える。好適には、ディスプレイ10はタッチセンサ式スクリーンであり、指で触れることよって及び/又はタッチペン15を用いて操作されてもよい。好適には、タッチペン15は、使用されていないときにディスプレイ10内の対応する凹部16又は飲料調製マシン1の他の任意部分に配置され得る。
【0063】
更に、ディスプレイ10は、例えばディスプレイ10にアクセスすることなく飲料調製マシン1を素早く操作するために、一対のボタン12と関連付けられる。その上、好適な実施形態では、ディスプレイ10は、ディスプレイ10上に表示可能なページ及びメニューをナビゲートするためのタッチセンサ面を含む。
【0064】
ディスプレイ10は、例えば上述したように飲料調製マシンがユーザネットワークに接続可能な場合にネットワーク情報を含む様々な情報及び/又は視覚効果を表示するように構成されてもよい。更に、飲料調製マシン1は、上述したようにスピーカ及び/又はマイクロホンを伴う音響生成装置を含んでもよいし、実際のマルチメディアインタラクティブ装置であってもよい。それによって、飲料調製マシン1は、その雰囲気をもたらすために使用されることができる。
【0065】
更に、ディスプレイ10及び/又は筺体3は、特に、そのような雰囲気を作り出すために様々な色の光を発する一連の穴部31をディスプレイ10及び/又は筺体3の横側部、後側部並びに/あるいは上側部上に、特にディスプレイ10内に有することができる。このために様々なLEDが穴部31内に設けられることができる。
【0066】
先行技術の飲料調製マシンとは異なり、ドリップトレイ34、カプセル用容器及び貯蔵部42をディスプレイ10から離してディスプレイ10の下に移動させて及び/又は飲料調製マシン1の脚部分2におおむね平行に移動させて飲料調製マシン1から取り外すことが可能である。同じことが、ディスプレイ10の向こう側で飲料調製マシン1の背部に好適に設けられる貯蔵部42にあてはまる。その結果として、使用中と使用後に飲料調製マシン1が保守されるとき、例えばドリップトレイ34が空になるとき、ディスプレイは、スクリーン10に対して液状食品又は飲料などの液体を吐出する恐れのある飲料調製マシン1の部分に露出されない。
【0067】
更に、飲料調製マシン1は、コーヒーなどの調製される液状食品又は飲料の原料を含有するカプセルを供給するカプセル入口機構32を有する。カプセル入口機構32は、飲料調製マシンの横側部に設けられることができ又はディスプレイ10内に設けられることができる。好適には、カプセル入口機構32は、カプセル形状又は調製される飲料に関連する他の任意の物体の形状を有し、ディスプレイ10に設けられた凹部である。
【0068】
飲料調製マシンのディスプレイ10は完全に平らな表面を有しておらず、脚部分2に近い一側部は凹部を形成する。従って、ドリップトレイ34のカップサポータ14とともにディスプレイ10の窪んでいる壁35は、出口45から注出される飲料で満たされる位置にカップ6を置くことができる空胴部16を形成する。飲料調製マシン1の液状食品若しくは飲料の外観をあまり強調しないようにするために、空胴部16内のディスプレイ10の壁35は、ディスプレイ10上に表示されるあらゆる物体及び/又は画像が空胴部の壁35上に拡がるように通常のディスプレイと同様に使用されることができる。
【0069】
上部36又は飲料調製マシンの他の任意部分には、タッチセンサ22を設けることができ、ユーザは、対応するタッチ操作をタッチセンサ22上で行うことによって飲料調製マシンを制御する及び/又はメニュー機能をナビゲートすることが可能になる。ディスプレイ10が単なる表示装置でありタッチスクリーンではない場合、タッチセンサ22は、ユーザに対して飲料調製マシンの制御をより容易及び直感的にさせるであろう。ディスプレイ10がタッチスクリーンである場合には、ユーザはタッチ操作を行うためにディスプレイ10を使用するかタッチセンサ22を使用するかについて選択することができる。しかしながら、タッチスクリーンを使用する代わりにタッチセンサ22を使用することがディスプレイ10のダメージ又は汚染若しくは汚れを避けるのに有利であろう。
【0070】
飲料調製マシン1はカードリーダ/ライタ23を更に備える。カードリーダ/ライタ23は、カードに対する読み取り及び/又は書き込み操作を実行するためにカードが挿入され得るスロットとすることができるし、カードリーダ/ライタ23は、例えば無線自動識別RFIDカードなどのカードと無線通信可能な無線インターフェースとすることができるし、あるいはこれらの組み合わせとすることができる。
【0071】
カップの充填を調節可能にするために、例えば米国特許第4,458,735号明細書、国際公開第97/25634号及び国際公開第99/50172号に開示される種類の充填レベル制御を伴う自動充填システムが飲料調製マシンに組み込まれてもよい。
【0072】
図3は、ネットワーク511に接続される本発明に係る飲料調製マシンの機能的なブロック図を示す。
【0073】
飲料調製マシン1は、双方向データ通信経路221経由でユーザインターフェース201に接続される制御部21を含む。制御部21は、原料処理装置40に接続され、飲料原料の処理を制御する。典型的には、制御部21は、加熱器及びポンプの電力供給を制御し、例えば、温度センサ、圧力センサ及び流量計などのセンサを通して測定された飲料調製処理パラメータに基づいて電力供給を調節する。さらに、原料処理装置40の構成要素の制御は、当分野で知られているようなカプセル認識システム、例えば電磁的認識システム、機械的認識システム、色認識システム又はバーコード認識システムなどを介して自動認識された原料カプセルの種類に合わせて調節されてもよい。
【0074】
従って、原料処理装置40は、原料処理装置40の状況及び飲料調製処理の状況に関する情報を制御部21に伝達するための一連のセンサを含む。制御部21と飲料調製部40の間の通信は、双方向通信経路421を通して実現される。
【0075】
更に、飲料調製マシン1は、外部ネットワーク511、例えばインターネット又はイントラネットなどと双方向通信するための通信モジュール11を有する。通信モジュール11は、双方向データ通信経路111を通して、好適には上述したディスプレイ10の形式、好適にはタッチスクリーン及び場合により1つ又は複数のボタン12の形式のユーザインターフェース110に接続される。タッチスクリーンの場合にはディスプレイ10は、指で触れることによって、あるいはタッチペン15を用いて操作されることができる。
【0076】
制御部21、通信モジュール11及び原料処理装置40の全ては、飲料調製マシン1の筺体内に収容される。
【0077】
本発明によれば、通信モジュール11は、飲料原料の処理を制御することを持続的に阻止される。換言すると、飲料マシン1の通信モジュール11は、制御部21を通して原料処理装置40に直接的又は間接的に作用することができない、あるいは、飲料調製処理、又は原料処理装置40によって実行される他の処理に影響を及ぼすことができない。
【0078】
制御部21は、飲料調製に関する制御データを通信モジュール11から受け取ることを阻止される。
【0079】
図3のアーキテクチャでは、制御部21は、一方向データ通信経路211を通して通信モジュール11にデータ通信するように構成される。適切な通信を確保するために必要な情報や信号のための要求、例えばデータ送信制御信号などが無い状態では、制御部21は、通信モジュール11からいずれのデータも受信しないことになる。逆に、制御部21から通信モジュール11に転送されるデータは、飲料調製処理、原料処理装置40、制御部21内に格納される飲料調製設定、及び/又は、例えばネットワーク511に遠隔接続されるステーション50であらゆる故障を確認するための制御部21の状況のうちの少なくとも1つに関連することができる。
【0080】
また、通信モジュール11は、飲料調製モジュール40内のセンサに直接接続されることも可能である。同様に、飲料調製モジュール40と通信モジュール11の間の通信は、バス411を通る一方向のものである。しかしながら、制御部21を通して飲料調製モジュール40に関するデータを通信モジュール11に伝えることができる場合、この通信経路は、不要となる可能性がある。通信経路411は、通信経路211が無い場合、例えば、制御部21がネットワーク511に対して強化された保護の恩恵を受けるべき場合に、特に役に立つ。
【0081】
通信モジュール11は、例えば湯垢除去などの特定のサービスを実行する要求、上述の飲料調製マシンを修理する要求、及び、上述の飲料調製マシンで処理される特定原料に関する情報のうちの少なくとも1つに関する情報を前述のネットワークから受信し、ユーザ通信インターフェース、例えばディスプレイ10及び/又はスピーカなどを通して通信するように構成される。そのような情報を通信モジュール11に送信するために、対応する情報は、通信モジュール11によって制御部21及び/又は原料処理装置40からまず集められ、適切な警告に際して伝達前に、その情報、あるいは、通信モジュール11に対するネットワーク511経由の他の情報を処理する及び解析する遠隔サーバ50に送信される。
【0082】
別の実施形態では、制御部21は、通信モジュール11と通信することを一方向でさえも一切阻止される。制御部21と通信モジュール11の間には、データ通信経路は存在しない。
【0083】
安全性は、通信モジュール11が制御部21にも飲料調製モジュール40にも接続されないときに最高レベルに到達する。保護の質は、通信モジュール11が一方向の経路を通じて飲料調製モジュール40のセンサを読み取り可能であるときに少し劣ることになる。安全性は、通信モジュールが制御部21から情報を得ることができるときにより低くなる。ネットワーク511を通して原料処理装置40及び制御部21の機能を乱すことに対する耐性(immunity)を確保するために、通信モジュール11が制御部21又は飲料調製部40のパラメータを変える可能性、特に物理的な可能性は、回避されるべきである。
【0084】
図1a及び図1bに示されているように、飲料調製ユーザインターフェース201は、通信ユーザインターフェース101と同一面にあり、ディスプレイ10、ボタン12、LED若しくは同様のものを含む穴部31、スピーカ、マイクロホン又は同様のものの組み合わせとして組み込まれる。
【0085】
また、飲料調製マシン1用のマスタースイッチも設けられる(図中には示されない)。マスタースイッチは、同じ電源、典型的には主電源によって全て電力が供給される通信モジュール11、制御部21、及び原料処理装置40を含む飲料調製マシンの様々な構成要素に対する電源を接続したり切断したりするように構成される。
【0086】
一般的には、通信モジュール11は、そのような飲料調製マシン1のユーザによる取扱いと、そのような飲料調製マシン1若しくは関連するマシン、付属品、及び/あるいは飲料処理のための1つ又は複数の原料に関する広告と、飲料処理のための1つ又は複数の原料に関する一般的な情報と、前述の飲料若しくは飲料の調製若しくは飲料の消費に関する雰囲気を作るための視覚効果及び/又は音楽と、ニュース及び/又は天気予報とに関する情報をネットワーク511から受信し、例えばディスプレイ10及び/又はスピーカなどのユーザ通信インターフェースを通して通信するように構成されることができる。
【0087】
図4は、ネットワーク機能を有する本発明に係るマシン1を含むネットワークを示している。通信ネットワーク501にはサーバ50も接続され、サーバは例えばカプセルサプライヤと関連付けられることができる。サーバ50は、ユーザ、カプセル、マシン、カプセル消費又は同様の事項に関するデータを含むデータベース51に更に接続されることができる。
【0088】
ユーザ装置70は通信ネットワーク501に接続されることが更にできる。そのようなユーザ装置70は、例えばノートパソコン、PC、携帯電話、PDA、又はネットワーク通信機能を有する任意の他のユーザ装置とすることができる。
【0089】
ユーザは、ユーザ装置70によって例えばデータ、プログラム又は情報を飲料調製マシン1に送信することができる。例えばユーザは新しい若しくは更新されたソフトウェア又はデータを飲料調製マシン1にロードすることができる。また、ユーザは飲料調製マシンの設定を遠隔で変更することもできる。制御モジュール21と通信モジュール11の間で通信する可能性の程度に応じて、ユーザは飲料調製処理を遠隔で開始する、停止する又は変更することもできる。ユーザは、ユーザの個人的なユーザ設定を変更するために、カプセル注文を送信するために、サポート要求又は情報要求を送るために、あるいは同様のことをするために、ユーザ装置70を通してサーバ50にログインすることもできる。
【0090】
図4ではネットワーク501が飲料調製マシン1、サーバ50及びユーザ装置70を接続する単一のネットワークとして図示されているが、様々な装置が1つ又は複数の別々のネットワークを経由して通信することも可能である。あらゆる種類のネットワークが、例えばブルートゥース(登録商標)、赤外線、GSM(登録商標)、UMTS、インターネット又は他の任意の種類の有線若しくは無線通信ネットワークを経由する、公衆又は私的ネットワークを含んでいることが可能である。特に、遠隔測定装置などの中間装置が、送信される対応データを変換するために飲料調製マシン1とネットワーク501の間に設けられることができる。複数の装置、すなわち飲料調製マシン1、サーバ50及びユーザ装置70のうちの2つのそれぞれの間における通信は、一方向又は双方向とすることができる。
【0091】
本発明によれば、飲料調製マシンに関連する商品に対する仮想買い物機能が提供される。本発明における飲料調製マシン1は、仮想買い物環境の主要な要素であるスクリーン10を備える。
【0092】
本発明によれば、飲料調製マシン1は、ユーザが別の装置を使用することなく飲料調製マシン1自体を直接操作することによって、飲料調製マシン1に関連する商品を購入及び注文することを可能にする仮想買い物機能を提供するように構成されている。それによって、飲料調製マシン1の使用中に、例えば新しいカプセル、予備部品、湯垢除去用具一式、飲料の調製に関連する付属品などの任意のマシン関連製品の必要性に気づくと、ユーザはそのような商品を購入するために飲料調製マシン1を直ちに使用することができる。このことは購入をより迅速かつ簡単にする。
【0093】
更に、本発明に係る飲料調製マシン1のネットワーク性能によって、飲料調製マシン1がネットワーク経由でマシン関連商品のベンダの外部サーバ50と通信することが可能になり、それにより、製品を注文するために飲料調製マシン1自体を使用するという概念を可能にする。従って、飲料調製マシン1は、購入用に選択された商品のリスト、購入確認、ユーザアカウントに関連するデータの送信及び同様の事項など、注文を遂行するのに必要な情報の全てをサーバ50に送信したり、サーバ50から受信したりすることができる。
【0094】
本発明によれば、ユーザに買い物をより直感的にさせるために、買い物環境はできるだけ現実的に作られている。このために、飲料調製マシンに関連する商品を提供しているショップの内部の画像がタッチスクリーン10上に表示される。
【0095】
好適には、これらの商品を提供するこの仮想的なショップの内部は、そのような商品を提供している実際の(現存の)ショップの内部、特にそのような商品の標準的な展示を有するチェーン店のショップの内部に対応する。例えば、ショップの内部は、ネスプレッソ専門店の典型的な展示、特にコーヒーカプセルに関するネスプレッソ専門店の内部であってもよい。従って、飲料調製マシン1に関連する商品が購入され得る実際のショップの内部を知っているユーザは、飲料調製マシン1上に表示された仮想買い物環境と実際のショップとの間を直ちに関係付けることが可能になる。このことは、買い物過程における直感性を向上させる。
【0096】
更に、買い物袋などの容器もタッチスクリーン10上に表示される。現実には、ショップにいる際に、ユーザは商品を棚から取り出し、その商品を自身の買い物袋に入れるだろう。この感覚をもたらすために、本発明は、タッチスクリーン10上の商品のグラフィック表示及びタッチスクリーン10上の容器のグラフィック表示に対するタッチ操作を遂行することによって購入用商品を選択する可能性を与える。従って、ユーザは、商品を選択し、その商品を容器に入れる感覚をタッチスクリーン10上の対応するタッチ操作によって得る。以下の記載では、ディスプレイ上における商品又は同様のものに関するタッチ操作に言及する場合、ディスプレイにおける商品又は他の任意の対象物に対応するグラフィック表示上のタッチ操作に言及することが常に意図される。
【0097】
仮想買い物環境の非限定的な実施形態を図5に示す。この実施形態は、飲料調製マシン1のタッチスクリーン10上に表示され得る画像の例である。
【0098】
仮想買い物環境の場合、飲料調製マシン1に関連する商品81を提供するショップの内部の画像80が示される。また、容器82も好適には買い物袋の形状で表示される。タッチスクリーン10は、ユーザによるタッチ操作を検出し、そのタッチ操作の情報を飲料調製マシン1の制御部21に送信するように構成されている。タッチスクリーン10上の商品81及び容器82に対するタッチ操作が検出された場合には、選択された商品のリストに商品を格納する格納部に商品それぞれの情報が送信される。
【0099】
換言すれば、ディスプレイ上に表示された商品81にタッチし、更に容器82にタッチする場合、ユーザは、対応する商品81を自身の買い物袋に追加することによって、ユーザが購入しようとしている商品のリストに追加する。それによって、ユーザは、棚又はショップの他の任意の部分から商品を直接取り出し、その商品を自身の容器又は買い物袋に入れるような印象を持つ。
【0100】
そのようなタッチ操作を実行するいくつかの可能性が提供され得る。第1の可能性は、第1のタッチ操作が商品81に対して行われて、それに続く第2のタッチ操作が容器82に対して行われる場合に、購入用商品の選択が受け付けられることである。
【0101】
第2の可能性は、商品81から開始し容器82まで向かうスライドタッチ操作によって購入用商品を選択することである。従って、ユーザは商品81から容器82までドラッグ操作を行う。このことは、商品を取ってその商品をユーザの買い物袋に入れるという印象をユーザに対して一層強調する。
【0102】
もちろん、商品を識別して、ユーザがその商品を容器82に入れる意図を識別することを可能にする他の任意の種類のタッチ操作が可能である。
【0103】
「飲料調製マシンに関連する商品」という用語が、飲料調製マシン及び/又は飲料の調製のための付属品として機能する付加的な対象物並びに/あるいは装置である製品と、飲料調製マシン自体の使用及び/又は保守のために必要とされる製品とを含むことが意図されることに留意されたい。
【0104】
飲料調製マシン1に関連する商品を販売しているショップにいる印象を強調するためにいくつかの付加的な機能が提供される。このことを、図5を参照しながら以下に説明する。
【0105】
ショップの内部80を表示する場合、いくつかの商品がその中に格納された棚を表示することによって現実のショップに対する印象を与えることができる。好適には、商品のグループがあり、それによって、グループそれぞれが同じ種類の商品を含む。図5には、矩形断面を有する仕切り部を含み、それによって、1つの異なる種類の商品が仕切り部それぞれに格納された棚83を示す。
【0106】
好適な実施形態では、飲料調製マシン1がカプセルベースのマシンであって、コーヒーなどの温かい飲料を調製するマシンであり、仮想買い物環境が、特に、少なくとも2つのカプセルを含む複数の箱(box)を示す。好適には、様々な種類のカプセルを含む複数の箱が様々な色で及び/又は様々な位置に表示される。例えば図5に示すように、1種類のカプセルを含む複数の箱が棚の1つの仕切り部内に提供される。
【0107】
ユーザはタッチスクリーン10上の商品81を単にタッチすることによって追加情報を要求することができ、表示された商品81の特性についてユーザに知らせる追加情報領域84が表示される。図5における例のように、コーヒーを調製するためのカプセルを含む複数の箱の1つにユーザがタッチ操作を行う場合、情報ウィンドウ84は、コーヒーの種類の名前、例えば「ロサバヤ」や、随意的に追加情報、例えばコーヒーの濃さなどを表示することになる。それに代えて又はそれに加えて、タッチスクリーン10上の商品81にタッチする場合、商品81を拡大表示することができ、随意的に、対応するタッチ操作によって拡大表示が回転され様々な面から見ることもできる。情報ウィンドウ84及び/又は商品81の拡大図を、既定の時間後に自動的に消すことができるし、あるいは、ユーザが同じ商品81及び/又は別の種類の商品81に再びタッチした後に単に消すことができる。
【0108】
現実の買い物環境にいるという印象をより強調するために、ユーザの視点、ユーザの視野角及び/又はズーム割合をユーザは変更することができる。このために、対応する複数のアイコン又はシンボル86、87、88をタッチスクリーン10上に表示することもできる。図5に示す実施形態では、位置ボタン86、視野角ボタン87及びズーム割合ボタン88が提供されている。
【0109】
位置ボタン86は、ショップ内のユーザの仮想位置を変更するために役立つ。従って、位置ボタン86を操作することによって、ユーザはショップ内の棚又は商品に沿って歩いている印象を持つ。現実的な印象を保つために、位置ボタン86は2方向のみを含んでもよく、すなわち左右方向を含んで上下方向を含まなくてもよい。しかしながら、棚に沿って登り降りする印象をユーザに与える上下方向を付加的に提供することも可能である。
【0110】
視野角ボタン87は、ユーザの位置を変更することなく、商品に対するユーザの視野角を変更するために役立つ。このことは、同じ位置に立っているときにショップ内で頭又は体の向きを変えることに対応するであろう。
【0111】
ズームボタン88は、ズーム割合、すなわち表示された商品81の近くに動くこと、あるいはその商品81から遠ざかることを変更可能である。
【0112】
図6を参照して他の実施形態を説明する。図6には、仮想ショップの内部を示す。既に説明したように、好適には棚83又は同様のものに格納された商品81が提供され得る。また、位置、視野角及び/又はズーム割合を変更するボタン86、88も提供され得る。
【0113】
更に、現実の買い物環境の印象をより強調するために、レジ台89が示され得る及び/又はショップアシスタント90も示され得る。
【0114】
従って、ユーザがレジ台89にタッチすると、選択された購入用商品のリストを確認する処理及び注文に関する処理が作動する。
【0115】
ユーザがショップアシスタント90にタッチすると、例えばユーザがどの商品を購入するかを決定し、ユーザに新商品について通知し、及び/又は現実のショップ内におけるショップアシスタントの他の任意の役割を提供するためにユーザに役立つ自動ヘルプメニューがポップアップ表示されてもよい。
【0116】
図7は、レジ台89を選択した後、あるいは買い物の終了と、購入を継続する要望と、最終注文とを他の任意の仕方で示した後に表示されるメニュー例を示す。このメニューでは、選択された商品81が商品それぞれの名前91及び個数92を伴って表示される。商品それぞれに対する総額95は同じ種類の商品すべての費用を示し、合計総額96は現在の購入品の総費用を示す。
【0117】
注文を送信したいかどうかをユーザに尋ねるテキストメッセージ93が、注文を送信したいか否かを決定することを可能にするボタン94とともに更に表示される。
【0118】
本発明によれば、飲料調製マシン自体のネットワーク機能により、飲料調製マシン1はネットワーク511経由でベンダの外部サーバ50と通信することができる。ここで、いつ通信をセットアップするか及びどの情報を送信するかについて、いくつかの可能性がある。
【0119】
様々な商品を含むショップ内部の画像80はいずれも飲料調製マシンの格納部に格納されることができ、これにより、ショップの画像80を表示するために飲料調製マシン1と外部サーバ50との間の通信がセットアップされる必要がない。あるいは、飲料調製マシン1がサーバ50との通信をセットアップすることができ、これにより、サーバ50によって提供されたショップのサイトにユーザが飲料調製マシン1経由でアクセスすることができる。
【0120】
制御部21が購入用商品81の選択を検出する場合には、対応する商品81の選択が飲料調製マシン1の内部格納部に格納され得るか、あるいはベンダのサーバ50内の格納部に直接送信され得る。商品が内部格納部に格納される場合には、外部サーバ50との通信を持続させる必要はない。
【0121】
しかしながら、購入要求を送信するために、遅くともユーザが自身の購入要求確認を要望することを示す時点で、飲料調製マシン1とサーバ50との間の通信がセットアップされ、随意的に、データベース51に格納されたユーザのアカウントがサーバ側でチェックされ、ベンダによって発行された購入確認が表示される。
【0122】
更に、サーバ50が、本発明に係る飲料調製マシン1によって受信された購入要求を管理するように構成されている。このことは、通信ネットワーク511、501、502を経由した購入要求の受信、データベース51内におけるユーザ又は顧客データの検索、飲料調製マシンへの購入要求の送信、購入済商品の発送指示の発行、及び購入済商品の支払い準備を含んでもよい。
【0123】
本発明の方法に係るステップの概要を図8を参照して示す。
【0124】
処理はステップS0で開始する。ステップS1では、商品を提供するショップの内部が表示される。次のステップS2では容器、好適には買い物袋が表示され、そのステップS2はステップS1に先行することができるし、あるいはステップS1と同時であることができる。
【0125】
ステップS3では、商品及び買い物容器上のタッチ操作が受け付けられる。次のステップS4では、選択された購入用商品のリストを格納する格納部に商品それぞれの情報が送信される。
【0126】
次のステップS5では、レジ台機能の作動状態がチェックされる。レジ台機能が作動していない場合には、処理はステップS1を続ける、すなわち商品を表示し続ける。そうではなくてレジ台機能がステップS5において作動した場合には、ステップS6において、ユーザによって承認され又は放棄される選択済の購入用商品のリストを表示する購入メニューが表示されることになる。
【0127】
ステップS7では、飲料調製マシン1とサーバ50との間の通信がセットアップされたことが図式的に示される。しかしながら、前述したように、このステップは、仮想買い物環境に関する設定に応じた様々な時点における処理内で1回又は複数回提供されることもできる。
【0128】
処理はステップS8で終了する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想買い物機能を有する飲料調製マシン(1)であって、
タッチスクリーン(10)と制御部(21)とを備え、
前記タッチスクリーン(10)が、当該飲料調製マシン(1)に関連する商品(81)を提供するショップの内部の画像(80)を前記タッチスクリーン(10)上に表示し、容器(82)の画像を前記タッチスクリーン(10)上に表示し、及び、タッチ操作に関する情報を前記制御部(21)に送信するように構成されており、
前記制御部(21)が、前記タッチスクリーン上の前記商品(81)のグラフィック表示上及び前記タッチスクリーン(10)上の前記容器(82)のグラフィック表示上の前記タッチ操作の検出に基づいて購入用の前記商品(81)の選択を受け付けるように構成されている、飲料調製マシン。
【請求項2】
前記制御部(21)が、購入用に選択された前記商品(81)のリストを格納するメモリに、選択された前記商品(81)の情報を送信するように更に構成されている、請求項1に記載の飲料調製マシン。
【請求項3】
選択された前記商品(81)の情報を通信ネットワーク(511、501)を通して前記商品(81)のベンダのサーバ(50)に送信する通信モジュール(11)を更に備える、請求項1又は2に記載の飲料調製マシン。
【請求項4】
前記制御部(21)が、前記商品(81)のグラフィック表示から前記容器(82)のグラフィック表示へのスライドタッチ操作を前記タッチ操作として検出するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項5】
前記制御部(21)が、前記タッチスクリーン(10)上の前記商品(81)のグラフィック表示上の第1のタッチと、前記タッチスクリーン(10)上の前記容器(82)のグラフィック表示上の次の第2のタッチとを含む操作を前記タッチ操作として検出するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項6】
前記タッチスクリーン(10)が、同一種類の前記商品(81)のいくつかのグループを有する棚(83)を表示するように更に構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項7】
前記タッチスクリーン(10)が、各種類の前記商品(81)に関する情報(84)を前記タッチスクリーン(10)上の各種類の前記商品(81)上のタッチに基づいて表示するように更に構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項8】
前記タッチスクリーン(10)が、最後の注文でユーザによって購入された数量(85)を前記商品(81)の種類毎に表示するように更に構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項9】
少なくとも2つの前記商品(81)がカプセルを含む箱であり、前記カプセルが飲料を調製するための原料を含有しており、前記箱が、随意的に、前記タッチスクリーン(10)上に様々な色で及び/又は様々な位置で表示される様々な種類の前記カプセルを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項10】
前記タッチスクリーン(10)が、アイコン(86、87、88)上の対応するタッチ操作に基づいて前記ショップの内部に関して視野角、ズーム割合及び/又は視点を変更するためのアイコン(86、87、88)を表示するように更に構成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項11】
前記タッチスクリーン(10)が、ショップアシスタント(90)を前記タッチスクリーン(10)上に表示するように更に構成されており、前記制御部(21)が、前記ショップアシスタント(90)のグラフィック表示上のタッチ操作に基づいて前記ユーザにヘルプメニューを提供するように構成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項12】
通信ネットワーク(511、501)経由で遠隔サーバ(50)と通信する通信モジュール(11)を更に備え、
前記タッチスクリーンが、レジ台(89)を前記タッチスクリーン(10)上に表示するように更に構成されており、及び、
前記通信モジュール(11)が、前記レジ台(89)のグラフィック表示上のタッチ操作に基づいて、選択された前記商品に対する購入要求を前記商品(81)のベンダの前記遠隔サーバ(50)に送信するように構成されている、
請求項1〜11のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の仮想買い物機能を有する飲料調製マシン(1)と通信ネットワーク(511、501)経由で通信するサーバ(50)を動作させる方法であって、
前記飲料調製マシン(1)に入力された少なくとも1つの商品に対する購入要求を前記飲料調製マシン(1)から受信するステップを含む方法。
【請求項14】
前記飲料調製マシン(1)に購入確認を送信するステップと、
購入された前記商品の発送を前記飲料調製マシンの顧客のために準備するステップと
を更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
メモリ装置上に格納され、特に請求項1〜14のいずれか一項に記載の仮想買い物機能を提供する飲料調製マシン(1)の制御部(21)によって実行可能なプログラムであって、当該プログラムが実行に際して、
前記飲料調製マシン(1)に関連する商品(81)を提供するショップの内部の画像(80)を前記飲料調製マシン(1)のタッチスクリーン(10)上に表示するステップ(S1)と、
前記タッチスクリーン(10)上のタッチ操作によって購入用の前記商品(81)の選択を受け付けるステップ(S3)と
を行うように構成されており、
前記飲料調製マシン(1)に関連する前記商品(81)を提供する前記ショップの内部が、前記商品(81)を提供している実際のショップの内部、特に前記商品(81)の標準的な展示を有する実際のチェーン店のショップの内部に対応している、プログラム。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−512699(P2013−512699A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541428(P2012−541428)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【国際出願番号】PCT/EP2010/068364
【国際公開番号】WO2011/067191
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】