説明

仲介サービス方法

【課題】商品の発送を管理しながら、販売者(出品者)及び購入者(落札者)の手間を簡素化して、確実且つ安全に商品と代金との交換を実行することができる仲介サービス方法を提供することを目的とする。
【解決手段】販売者端末(30)から商品の配達伝票番号を受信し、宅配業者端末(50)へ配達伝票番号を送信して配達伝票番号に対応した商品の配達状況情報を受信し、宅配業者端末から受信した配達状況情報に基づいて商品の配達が完了したか否かの判断を行い、商品の配達が完了したと判断した場合には金融機関端末(60)に対して販売者への商品代金の入金指示を行う、ことを特徴とする仲介システム(20)における仲介サービス方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仲介サービス方法に関し、特にエクスクロー仲介サービス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オークション等においては、販売者(出品者)や購入者(落札者)の特定及び信用判断が困難であるため、商品の受け渡しや代金の支払いに関するトラブルが発生する場合がある。そこで、そのようなトラブルを解消する仲介サービスの一つとして、エクスクローと呼ばれるサービスがある。エクスクローサービスでは、仲介者が、購入者から代金を預かり、販売者から購入者に商品が渡った場合に、代金を販売者に引渡す。購入者にとっては、代金を支払ったにも係らず商品が届かなかったりするという問題が解消し、販売者からは代金を取り損ねるという問題が解消するというメリットがある。
【0003】
このようなエクスクローサービスをインターネット上におけるオークションに適用したエクスクロー決済方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
特許文献1に記載されるエクスクロー決済方法では、落札者及び出品者がエクスクロー決済システムにおいて仮想口座を開設し、オークションにおいて落札者及び出品者で支払い金額が確認されると、落札者の仮想口座から出品者の仮想口座に資金の移動の予約がなされ、所定時間以内に落札者による検品に問題が生じない場合に、落札者の仮想口座から出品者の仮想口座に資金の移動の予約が実行され、出品者は仮想口座に入金した資金を現金化することができる。
【0005】
しかしながら、上記の決済方法では、落札者及び出品者がエクスクロー決済システムにおいて仮想口座を開設する必要があったり、仮想口座の資金を現金化するためには更なる手続きが必要であったりするという手間がかかった。また、決済システムにおける手続きを行うために、落札者及び出品者に、余分な手数料が必要となるという不具合もあった。さらに、出品者による商品の配送を管理することができないという問題もあった。
【0006】
【特許文献1】特開2002−74219号(第4頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記の不具合を解消することを可能とした仲介サービス方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、商品の配送を管理しながら、販売者(出品者)及び購入者(落札者)の手間を簡素化して、確実且つ安全に商品と代金との交換を実行することができる仲介サービス方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る仲介サービス方法では、購入者端末に取引IDを送信し、決済機関端末より取引IDを含む入金情報を受信し、入金情報に基づいて、商品に対応する入金がなされた否かの判断を行い、商品に対応する入金がなされたと判断した場合には販売者端末に対して配送IDを送信し、配送拠点端末から前記配送IDを含む配送開始情報を受信し、配送開始情報に基づいて商品の配送が開始された否かの判断を行い、商品の配送が開始されたと判断した場合には決済機関端末に対して販売者への商品代金の入金指示を行う、ことを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る仲介サービス方法では、仲介システムが、販売者端末から商品の配送伝票番号を受信し、宅配業者端末へ配送伝票番号を送信して配送伝票番号に対応した商品の配送状況情報を受信し、宅配業者端末から受信した配送状況情報に基づいて商品の配送が完了したか否かの判断を行い、商品の配送が完了したと判断した場合には決済機関端末に対して販売者への商品代金の入金指示を行う、ことを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る仲介サービス方法では、購入者端末から商品の返品に係る配送伝票番号を受信し、宅配業者端末へ前記配送伝票番号を送信して配送伝票番号に対応した商品の配送状況情報を受信し、宅配業者端末から受信した配送状況情報に基づいて商品の返品が完了したか否かの判断を行い、商品の返品が完了したと判断した場合には決済機関端末に対して購入者への商品代金の返金指示を行う、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、配送拠点端末からの配送情報に基づいて、商品の配送が開始されたと判断された場合に、代金を販売者へ入金をするので、迅速且つ確実に、商品と代金の交換を完了することができる。
【0013】
本発明によれば、宅配業者からの配送状況情報に基づいて、商品が配送されたと判断された場合に、初めて代金を販売者へ入金するので、購入者が代金だけ支払って商品を入手することができないという不具合を解消することができる。
【0014】
本発明によれば、宅配業者からの配送状況情報に基づいて、商品が返品されたと判断された場合に、初めて代金を購入者へ返金するので、購入者が商品を気に入らない場合に、販売者が商品の返品を受けることができないという不具合を解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下図面を参照して、本発明に係る仲介サービス方法について説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る仲介サービスを実行するためのシステム1の概略を示す図である。
【0017】
システム1では、仲介サービスを実行するための仲介システム20、販売者(出品者)端末30、購入者(落札者)端末40、商品の配送を行う宅配業者端末50、決済機関端末60及び配送拠点端末70が、インターネット10に接続され、相互にデータの送受信を行える状況下に置かれている。
【0018】
仲介システム20は、ルータ21、CPU、ROM、RAM、HD等の記憶部、キーボード及びマウス等の操作部、表示部、送受信部等を有するサーバ22、販売者及び購入者等の顧客情報を記憶する顧客情報DB23、取引内容を記憶する取引情報DB24等を有している。サーバ22は、予めROM等に記憶されたプログラムに従って、後述する仲介サービスに係るフローを、販売者端末30、購入者端末40、宅配業者端末50、決済機関端末60及び配送拠点端末70と協同しながら実行する。
【0019】
販売者端末30は、CPU、ROM、RAM、HD等の記憶部、キーボード及びマウス等の操作部、表示部、送受信部等を有し、インターネット10の所定のWEBサイト(不図示)上のオークションに参加し、また仲介システム20へのエクスクローサービスの依頼等を行えるように構成されている。
【0020】
販売者端末40は、CPU、ROM、RAM、HD等の記憶部、キーボード及びマウス等の操作部、表示部、送受信部等を有し、インターネット10の所定のWEBサイト(不図示)上のオークションに参加し、また仲介システム20へのエクスクローサービスの依頼等を行えるように構成されている。
【0021】
宅配業者端末50は、CPU、ROM、RAM、HD等の記憶部、キーボード及びマウス等の操作部、表示部、送受信部等を有し、インターネット10を介して受信した商品の配送情報の問い合わせに対応することができるように、予めプログラムされている。商品の配送情報の問い合わせの対応とは、宅配業者が依頼を受けた商品の配送伝票番号を受信した場合に、通知された配送伝票番号に対応する商品の配送状況情報(商品が存在する集配所の位置や配送先への配送の完了の有無)を受信先へ送信するサービスを言う。したがって、仲介システム20が、所定の商品の配送伝票番号を宅配業者端末50に送信することによって、所定の商品の配送が完了したか否かを確認することが可能となる。
【0022】
決済機関端末60は、商品を購入した購入者から、商品を販売した販売者に対して商品及び送料その他の付帯費用代金を支払う際に、代金の回収・回収代行業務を提供する、銀行等の決済企業又は決済企業以外の決済仲介企業に配置されたコンピュータ等の端末である。また、決済機関端末60は、CPU、ROM、RAM、HD等の記憶部、キーボード及びマウス等の操作部、表示部、送受信部等を有し、所定口座への入金情報を通知したり、所定口座から他の口座への送金指示等を受け付けたりすることができるように予めプログラムされている。したがって、仲介業者等が所有する口座に入金があった場合には、仲介システム20は、その入金に関する入金情報(入金先、入金金額、入金日時等)を決済機関端末60から受信することができる。また、仲介システム20は、仲介業者等が所有する口座から、購入者及び/又は販売者の所有する他の口座へ、指示金額の送金を行うように、決済機関端末60へ指示情報を送信することができる。
【0023】
配送拠点端末70は、宅配業者の配送受付拠点として機能するコンビニエンスストア等に配置され、仲介システム20とネットワークでつながった端末であって、CPU、ROM、RAM、HD等の記憶部、キーボード及びマウス等の操作部、表示部、送受信部等を有し、バーコード読み取り部71、プリンタ72とも接続されている。
【0024】
配送拠点端末70は、販売者が配送する商品を持参してきた場合に、販売者から受け取った配送ID(後述する)に基づいて、インターネット10を介して仲介システム20にアクセスし、配送情報(販売者の住所、氏名、購入者の住所、氏名)を受信して、配送伝票をプリンタ72から出力する。配送伝票を販売者に示して確認を取り、代金を受け取った後、配送伝票に予め印字されている配送受付IDをバーコードリーダ71で読取り、配送受付ID等のデータをインターネット10を介して仲介システム20及び宅配業者端末50に送信する。
【0025】
配送受付IDを受信した仲介システム20では、それによって、実際に商品の配送が開始されたことを確認することができる。また、配送受付ID等を受信した仲介システム20では、それによって、配送商品に関する情報を得ることができる。
【0026】
図2は、システム1における仲介システム20における処理フローの一例を示す図である。
【0027】
図2に示すフローは、仲介システム20のサーバ22が、予め記憶されているプログラムにしたがって実行する。
【0028】
最初に、インターネット10上のWEBサイトにおけるオークション等において、販売者と購入者との間で、商品と商品の代金等が決定され、仲介システム20のエクスクローサービスの提供を受けたい旨の情報が仲介システム20のサーバ22で受信されたものとする(S1)。
【0029】
次に、サーバ22は、購入者のユーザ登録(S2)及び販売者のユーザ登録(S3)を行い、購入者及び販売者毎に、所定の情報(氏名、住所、メールアドレス、決済機関名、口座番号、ID番号、パスワード等)を顧客情報DB23へ記憶する。
【0030】
次に、サーバ22は、販売者と購入者との間で決定された商品と商品の代金等に関する情報を取引情報DB24へ記憶する(S4)。
【0031】
次に、サーバ22は、ユニークな取引IDを採番し、S23で取引情報DB24へ記録された販売者と購入者との間で決定された商品と商品の代金等に関する情報と取引IDとを紐付け、購入者端末40へ取引IDを送信する(S5)。なお、サーバ22は、購入者端末40へは、取引IDの送信とともに、所定の金額(商品の購入代金、又は更には取引手数料、送料等を含む)の入金指示を合わせて行う。
【0032】
次に、サーバ22は、決済機関端末60に所定時間間隔で問い合わせを行い、購入者による所定の入金が、決済機関の所定口座に対して行われたか否かの確認を行う(S6)。サーバ22は、取引情報DB24の内容と、決済機関端末60から受信する取引ID及び入金金額データとを突合し、所定の入金があったか否かを確認する。なお、サーバ22は、購入者への入金指示後、所定時間(又は所定日)以内に、所定の入金が確認できない場合には、購入者端末40に対してメールを送信して、入金の催促を行ったり、サービスの提供自体をキャンセルしたり、するようにしても良い。
【0033】
サーバ22は、所定の金額の入金を確認できた場合には、ユニークな配送IDを採番し、S23で取引情報DB24へ記録された販売者と購入者との間で決定された商品と商品の代金等に関する情報及び取引IDと、配送IDとを紐付ける。次に、サーバ22は、販売者端末30へ入金が行われた旨及び配送IDの通知をメールで行い、商品の配送を指示する(S7)。
【0034】
販売者は、配送指示と配送IDを受信したら、近くの配送拠点(例えば、仲介システム20と予めネットワークで接続されているコンビニエンスストア)へ商品を持参し、まずは、配送IDを配送拠点の店員に示す。店員は、配送拠点端末70から仲介システム20へアクセスし、配送IDを送信することとなる。
【0035】
また、サーバ22は、配送拠点端末70から配送IDが送信されてきた場合には、配送IDをキーとして取引情報DB24を検索し、販売者の住所、氏名、購入者の住所、氏名等の宅配業者の配送伝票を作成するために必要な配送情報を配送拠点端末に送信する。配送拠点端末70では、受信した配送情報を利用して、配送伝票を作成し、プリンタ72から出力する。店員は配送伝票を商品を持参した販売者に提示し、内容を確認の上、代金を受け取って、配送処理を行う。配送処理が完了されると、配送拠点端末70から、仲介システム20へ、配送ID及び配送受付IDを含む配送開始情報が送信される。
【0036】
次に、サーバ22では、配送拠点端末70から配送ID及び配送受付IDを含む配送開始情報が受信がなされたか否かの確認を行う(S8)。サーバ22では、配送IDをキーとして取引情報DB24を検索し、受信した配送ID及び配送受付IDに対応する取引を特定する。なお、サーバ22は、販売者端末30への入金及び配送IDの通知(S7)を行ってから、所定時間(所定日)以内に、配送ID及び配送受付IDを含む配送開始情報の受信ができない場合には、販売者端末30に対してメールを送信して、商品配送の催促を行ったり、サービスの提供自体をキャンセルしたり、するようにしても良い。サービスの提供自体をキャンセルする場合には、購入者から送金を受けた金額は、そのまま(又は手数料を差し引いて)、購入者が指定する口座へ返金することとなる。
【0037】
サーバ22は、配送拠点端末70から配送ID及び配送受付IDを含む配送開始情報の受信が確認できた場合には、販売者による商品の配送が開始されたものと考え、特定された取引について、販売者の指定する口座への代金の送金指示を決済機関端末60へ送信し、さらに、送金処理が完了した旨のメールを販売者端末30へ送信して(S9)、一連の作業を終了する。
【0038】
このように、本発明に係る仲介サービスでは、配送拠点端末70からの配送開始情報に基づいて、商品配送が開始されたことを確認し、その後販売者への入金処理を行うので、より確実且つ迅速に、商品と代金の交換を行うことが可能となる。
【0039】
図3は、本発明に係る仲介サービスを実行するための他のシステム2の概略を示す図である。
【0040】
システム2では、仲介サービスを実行するための仲介システム20、販売者(出品者)端末30、購入者(落札者)端末40及び商品を配送を行う宅配業者端末50が、インターネット10に接続され、相互にデータの送受信を行える状況下に置かれている。また、仲介システム20は、データの送受信が行えるように、決済機関端末60と接続されている。なお、決済機関端末60はインターネット10と接続されていても良い。システム2において、図1に示すシステム1と同様の構成には同じ番号を付して説明を省略する。
【0041】
図4は、システム2における仲介システム20における処理フローの一例を示す図である。
【0042】
図4に示すフローは、仲介システム20のサーバ22が、予め記憶されているプログラムにしたがって実行する。
【0043】
最初に、インターネット10上のWEBサイトにおけるオークション等において、販売者と購入者との間で、商品と商品の代金等が決定され、仲介システム20のエクスクローサービスの提供を受けたい旨の情報が仲介システム20のサーバ22で受信されたものとする(S11)。
【0044】
次に、サーバ22は、購入者のユーザ登録(S12)及び販売者のユーザ登録(S13)を行い、購入者及び販売者毎に、所定の情報(氏名、住所、メールアドレス、決済機関名、口座番号、ID番号、パスワード等)を顧客情報DB23へ記憶する。
【0045】
次に、サーバ22は、販売者と購入者との間で決定された商品と商品の代金等に関する情報を取引情報DB24へ記録する(S14)。
【0046】
次に、サーバ22は、決済機関端末60に所定時間間隔で問い合わせを行い、購入者による所定の入金が、仲介業者の所定口座に対して行われたか否かの確認を行う(S15)。なお、サーバ22は、サービスの開始依頼を受けてから(S11)、所定時間(又は所定日)以内に、所定の入金が確認できない場合には、購入者端末40に対してメールを送信して、入金の催促を行ったり、サービスの提供自体をキャンセルしたり、するようにしても良い。
【0047】
サーバ22は、取引情報DB24に記憶された代金と同額(又はさらに所定の手数料を追加した金額)の入金を確認できた場合には、販売者端末30へ入金が行われた旨の通知をメールで行い、所定の宅配業者を利用しての商品の配送及び配送伝票番号の送信を指示する(S16)。
【0048】
次に、サーバ22は、販売者端末30からの配送伝票番号の受信がなされたか否かの確認を行う(S17)。なお、サーバ22は、販売者端末30への入金の通知(S16)を行ってから、所定時間(所定日)以内に、配送伝票番号の受信ができない場合には、販売者端末30に対してメールを送信して、配送伝票番号の送信の催促を行ったり、サービスの提供自体をキャンセルしたり、するようにしても良い。サービスの提供自体をキャンセルする場合には、購入者から送金を受けた金額は、そのまま(又は手数料を差し引いて)、購入者が指定する口座へ返金することとなる。
【0049】
サーバ22は、販売者端末30からの配送伝票番号の受信が確認できた場合には、宅配業者端末50へ配送伝票番号を送信して、配送伝票番号に対応する商品の配送状況情報を所定時間間隔で取得する(S18)。サーバ22は、配送状況情報によって、商品の購入者への配送が完了したか否かの確認を行い(S19)、商品の配送が完了したことが確認された場合には、購入者端末40へ商品内容に問題が無いか否かの確認メールを送信する(S20)。
【0050】
サーバ22は、購入者端末40から、配送された商品に問題が無い旨のメールを受信した場合、又は所定時間(又は所定日)以内に配送された商品に問題が有る旨のメールを受信しなかった場合には、配送された商品に問題が無かったと判断して(S21)、販売者の指定する口座への代金の送金指示を決済機関端末60へ送信し、さらに、送金処理が完了した旨のメールを販売者端末30へ送信して(S22)、一連の作業を終了する。
【0051】
なお、購入者端末40から、所定時間(又は所定日)以内に配送された商品に問題が有る旨のメールを受信した場合には、配送された商品に問題が有ったと判断して(S21)、購入者端末40へ、配送された商品を指定の宅配業者を利用して販売者へ返品することと、返送のための配送伝票番号の送信を指示する(S23)。さらに、サーバ22は、販売者端末30へ、商品の返品が行われる旨のメールを送信する。
【0052】
次に、サーバ22は、購入者端末40からの配送伝票番号の受信がなされたか否かの確認を行う(S24)。なお、サーバ22は、購入者端末40への返品依頼(S23)を行ってから、所定時間(所定日)以内に、配送伝票番号の受信ができない場合には、購入者端末40に対してメールを送信して、配送伝票番号の送信の催促を行ったり、サービスの提供自体をキャンセルしたり、するようにしても良い。
【0053】
サーバ22は、購入者端末40から配送伝票番号の受信が確認できた場合には、宅配業者端末50へ配送伝票番号を送信して、配送伝票番号に対応する商品の配送状況情報を所定時間間隔で取得する(S25)。サーバ22は、配送状況情報によって、商品の販売者への返品が完了したか否かの確認を行い(S26)、商品の返品が完了したことが確認された場合には、購入者の指定する口座への所定の金額(入金金額又は入金金額から所定の手数料を差し引いた金額)の返金指示を決済機関端末60へ送信し、さらに、返金処理が完了した旨のメールを販売者端末40へ送信して(S27)、一連の作業を終了する。
【0054】
このように、本発明に係る仲介サービスでは、宅配業者からの配送状況情報を取得しながら、処理を進めるので、商品が確実に相手先に配送又は返品されたことを確認してから、代金の支払いや返金の支払いの処理を実行でき、より確実且つ安全に、商品と代金の交換を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係る仲介サービスを実行するためのシステムの概略を示す図である。
【図2】図1に示すシステムにおける仲介システムの処理フローの一例を示す図である。
【図3】本発明に係る仲介サービスを実行するための他のシステムの概略を示す図である。
【図4】図3に示すシステムにおける仲介システムの処理フローの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
10 インターネット
20 仲介システム
30 販売者端末
40 購入者端末
50 宅配業者端末
60 決済機関端末
70 配送拠点端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売者端末、配送拠点端末及び決済機関端末と接続された仲介システムにおける仲介サービス方法であって、前記仲介システムは、
前記購入者端末に取引IDを送信し、
前記決済機関端末より前記取引IDを含む入金情報を受信し、
前記入金情報に基づいて、商品に対応する入金がなされた否かの判断を行い、
商品に対応する入金がなされたと判断した場合には、前記販売者端末に対して配送IDを送信し、
前記配送拠点端末から前記配送IDを含む配送開始情報を受信し、
前記配送開始情報に基づいて、商品の配送が開始された否かの判断を行い、
商品の配送が開始されたと判断した場合には、前記決済機関端末に対して、販売者への商品代金の入金指示を行う、
ことを特徴とする仲介サービス方法。
【請求項2】
販売者端末、購入者端末、宅配業者端末及び決済機関端末と接続された仲介システムにおける仲介サービス方法であって、前記仲介システムは、
前記販売者端末から商品の配送伝票番号を受信し、
前記宅配業者端末へ前記配送伝票番号を送信して、前記配送伝票番号に対応した商品の配送状況情報を受信し、
前記宅配業者端末から受信した前記配送状況情報に基づいて、商品の配送が完了したか否かの判断を行い、
商品の配送が完了したと判断した場合には、前記決済機関端末に対して、販売者への商品代金の入金指示を行う、
ことを特徴とする仲介サービス方法。
【請求項3】
販売者端末、購入者端末、宅配業者端末及び決済機関端末と接続された仲介システムにおける仲介サービス方法であって、前記仲介システムは、
前記購入者端末から商品の返品に係る配送伝票番号を受信し、
前記宅配業者端末へ前記配送伝票番号を送信して、前記配送伝票番号に対応した商品の配送状況情報を受信し、
前記宅配業者端末から受信した前記配送状況情報に基づいて、商品の返品が完了したか否かの判断を行い、
商品の返品が完了したと判断した場合には、前記決済機関端末に対して、購入者への商品代金の返金指示を行う、
ことを特徴とする仲介サービス方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−102842(P2008−102842A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−286430(P2006−286430)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(000000147)伊藤忠商事株式会社 (43)