説明

休憩時間報知装置

【課題】設定された休憩時刻になる前に休憩が済んだ場合、その設定された休憩時刻になっても休憩時刻であることを報知しない休憩時間報知装置を提供する。
【解決手段】休憩時刻を算出する。現在の時刻が、算出した休憩時刻を過ぎた場合は、スピーカ16から休憩を指示する音声を出力させる。そして、車両周辺で休憩できる場所を検索し、その休憩場所まで経路案内を行う。現在の時刻が、算出した休憩時刻を経過していない場合に、エンジンが停止したとき、算出した休憩時刻をリセットし、算出しなおす。また、エンジンが停止していなくても、シート位置検出装置22から出力されるシート位置の検出結果により、シート位置が変更されたと判断されたとき、算出された休憩時刻をリセットする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者に休憩を指示する休憩時間報知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
あらかじめ指示された休憩時刻になると、休憩時刻であることを音声によって報知するナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−281798号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような従来のナビゲーション装置では、設定された休憩時刻になる前に休憩が済んだ場合も、その設定された休憩時刻になると休憩時刻であることを報知してしまうという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1の発明は、エンジンで走行する車両用の休憩時間報知装置において、休憩時刻を設定する休憩時刻設定手段と、現在の時刻が、休憩時刻設定手段により設定された休憩時刻を過ぎるとき、休憩時刻である旨を報知する休憩時刻報知手段と、エンジンが運転中か停止中かにかかわらず、運転者の休憩または交代を検出する運転者休憩検出手段と、運転者休憩検出手段により運転者の休憩または交代が検出された場合、休憩時刻設定手段により設定された休憩時刻を取り消す休憩時刻取消手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の休憩時間報知装置において、車両に設けられたシートのシート位置を検出するシート位置検出手段を備え、運転者休憩検出手段は、シート位置検出手段により検出されたシート位置の変動によって、運転者の交代を検出することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載の休憩時間報知装置において、複数の運転者に対応したシート位置を記憶するシート位置記憶手段を備え、運転者休憩検出手段は、シート位置検出手段により検出されたシート位置を、シート位置記憶手段により記憶されたシート位置と照合することによって、運転者の交代を検出することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1に記載の休憩時間報知装置において、車両に設けられたシートベルトの着用を検出するシートベルト着用検出手段と、車両のドアの開閉を検出するドア開閉検出手段とを備え、運転者休憩検出手段は、シートベルト着用検出手段により検出された運転席のシートベルトおよび助手席のシートベルトの着用と、ドア開閉検出手段により検出された運転席側のドアおよび助手席側のドアの開放とを検出することにより、運転者の休憩もしくは交代を検出することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1に記載の休憩時間報知装置において、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、現在地検出手段により検出した現在地を地図データと照合し、車両がサービスエリアまたはパーキングエリアに進入したことを検出する進入検出手段とを備え、運転者休憩検出手段は、進入検出手段により車両がサービスエリアまたはパーキングエリアに進入したことを検出することによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1に記載の休憩時間報知装置において、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、現在地検出手段により検出した現在地を地図データと照合し、車両が休憩のできる場所にあることを検出する休憩場所検出手段と、車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、運転者休憩検出手段は、休憩場所停車検出手段と車両停車検出手段とにより、車両が休憩のできる場所に所定時間以上停車していること検出することによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項1に記載の休憩時間報知装置において、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、設定された目的地までの推奨経路を探索する推奨経路探索手段と、車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、運転者休憩検出手段は、現在地検出手段と車両停車検出手段とにより、車両が目的地に所定時間以上停車していること検出することによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする。
(8)請求項8の発明は、請求項1に記載の休憩時間報知装置において、運転者を識別する運転者IDを検出する運転者ID検出手段と、車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、運転者休憩検出手段は、運転者ID検出手段と車両停車検出手段とにより、車両が停車中に運転者IDを所定時間以上検出できないことによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする。
(9)請求項9の発明は、請求項1に記載の休憩時間報知装置において、車両の車高を検出する車高検出手段と、車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、運転者休憩検出手段は、車高検出手段と車両停車検出手段とにより、車両が停車中に、車高の変動を検出することによって、運転者の休憩または交代を検出することを特徴とする。
(10)請求項10の発明は、請求項1に記載の休憩時間報知装置において、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、現在地検出手段により検出した車両の現在地を、地図データに基づいてマップマッチングを行うマップマッチング手段と、車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、運転者休憩検出手段は、マップマッチング手段によりマップマッチングを行わずに、車両停車検出手段により車両が所定時間停車していることを検出することによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする。
(11)請求項11の発明は、請求項6乃至10のいずれか1項に記載の休憩時間報知装置において、車両停車検出手段は、車速、パーキングブレーキの動作、およびシフトレバーのレバー位置のうちの少なくともひとつに基づいて、車両の停車を検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、設定された休憩時刻になる前に休憩が済んだ場合、その設定された休憩時刻になっても休憩時刻であることを報知しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
−第1の実施形態−
図1〜3を参照して、本発明によるナビゲーション装置の第1の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置1Aの全体構成を示す図である。ナビゲーション装置1Aは、車両に搭載されて、いわゆるナビゲーションあるいは経路案内などを行う装置である。以下の説明では、ナビゲーション装置1Aを搭載する車両を、単に車両と呼ぶ。ナビゲーション装置1Aは、車両位置周辺の道路地図を表示する機能、出発地から目的地までの推奨経路を演算する機能、演算された推奨経路に基づいて経路誘導を行う機能など、車両の走行に関する情報を提示する機能を兼ね備えている。
【0008】
図1において、11は車両の現在地を検出する現在地検出装置であり、たとえば車両の進行方位の変化量を検出するジャイロセンサ11a、GPS(Global Positioning System)測位情報を取得するGPSチューナ11b、車速を検出する車速センサ11cなどから成る。
【0009】
100は制御装置であり、CPU101およびその周辺回路から成る。CPU101およびその周辺回路は互いにバスで接続されている。周辺回路は、メモリ102、パラレルI/O103、A/D変換器104、シリアルI/O105、カウンタ106、グラフィックコントローラ107、画像メモリ108、地図記憶装置109、音声出力回路110、時計回路111、インターフェース(I/F)112,113などから成る。14は車室内の乗員が視認可能な位置に配設されて、地図や各種情報を表示する表示モニタである。
【0010】
15は乗員が車両の目的地等の入力など、各種操作入力を行うためのスイッチ群である。スイッチ群15は、表示モニタ14の画面上に設けられたタッチパネルスイッチや、カーソルの移動や画面のスクロールを指示するジョイスティックなどを含む。スイッチ群15は、リモコンスイッチとして構成してもよく、表示画面周辺に設けられたスイッチであってもよい。16は、音声出力回路110から出力される音声信号を音声として出力するスピーカである。
【0011】
制御装置100のメモリ102は、制御プログラムを格納するROM、作業エリアのRAM、および、各種設定値などを記憶する不揮発メモリを含むメモリである。CPU101は、メモリ102にアクセスして制御プログラムを実行し、各種の制御を行う。パラレルI/O103は、スイッチ群15を構成する個別のスイッチ等が接続されるパラレルI/Oポートである。A/D変換器104は、ジャイロセンサ11aのアナログ信号をA/D変換する変換器である。シリアルI/O105は、GPSチューナ11bからのシリアル信号を受信するシリアルI/Oポートである。カウンタ106は、たとえば車軸の回転に伴って車速センサ11cから出力されるパルス信号をカウントするカウンタである。
【0012】
グラフィックコントローラ107は、CPU101から出力される表示データを、画像データとして画像メモリ(ビデオRAM)であるメモリ108に格納し、メモリ108に格納された画像データを表示モニタ14に表示するための制御を行う。CPU101から出力される表示データは、各種の文字データや道路地図などの各種の図形データなどから成る。制御装置100は、表示モニタ14の表示制御装置として機能する。
【0013】
地図記憶装置109は、ナビゲーション処理に使用する道路地図データやPOI情報(Point of Interest 観光地や各種施設の情報)など各種の情報を格納する地図記憶装置
であり、ハードディスク装置が用いられている。また、POI情報には、休憩できる場所の情報が含まれている。なお、地図記憶装置109は、ハードディスク装置以外にも、道路地図データが格納されたCD−ROMやDVD、その他の記録媒体、および、その読み出し装置であってもよい。
【0014】
道路地図データは、地図に関する情報であり、地図表示用データ、経路探索用データ、誘導データ(交差点名称・道路名称・方面名称・方向ガイド・施設情報など)などから成る。地図表示用データは道路や道路地図の背景を表示するためのデータである。経路探索用データは、道路形状とは直接関係しない分岐情報などから成るデータであり、主に推奨経路を演算(経路探索)する際に用いられる。誘導データは、交差点の名称などから成るデータであり、演算された推奨経路に基づき運転者等に推奨経路を案内する際に用いられる。なお、誘導データに基づいて、経路案内を音声で行うための音声データ(以下、経路案内音声データ)が作成される。
【0015】
時計回路111は、現在の時刻および日付に関する情報を出力する。I/F112は、後述するエンジンECU(Electronic Control Unit)21を接続するためのインターフェースである。I/F113は、後述するシート位置検出装置22を接続するためのインターフェースである。
【0016】
エンジンECU21は、エンジン制御を行う制御装置である。また、ナビゲーション装置1Aに対して、エンジンの動作/停止の情報を出力する。シート位置検出装置22は、車両に設けられたドライバシートの前後方向の位置、上下方向の位置、リクライニングの位置、ヘッドレストの位置などのシート位置を検出する。そして、これらの検出結果の情報をナビゲーション装置1Aに出力する。
【0017】
このように構成されるナビゲーション装置1Aは、現在地検出装置11により取得した情報および地図記憶装置109に格納されている道路地図データに基づき各種のナビゲーションを行う。たとえば、制御装置100のCPU101は、車両の現在位置近辺の道路地図および車両の現在位置を表示モニタ14に表示し、経路探索によって得られた経路(推奨経路)に沿ってドライバを案内するように各部を制御する。これにより、ナビゲーション装置1Aは、ドライバに対して推奨経路に沿って走行できるように、表示モニタ14の表示およびスピーカ16から出力される音声により経路案内を行う。
【0018】
次に、図2および図3を参照して、本発明の実施形態における休憩時刻報知処理について説明する。ここで、休憩時刻とは、運転の休憩をとる必要がある時刻であり、出発時の時刻、または休憩が終わった時刻に所定の時間を加算して算出される。たとえば、1時間おきに休憩をとらなければならない場合、出発時刻に1時間を加算した時刻が休憩時刻になる。
【0019】
図2は、時刻が休憩時刻になったときに表示される表示モニタ19の表示画面を説明するための図である。表示画面には、自車位置周辺の地図30に重ねて、車両の現在地に自車位置マーク31が表示される。休憩時間になると、スピーカ16から、「休憩時間になりました。休憩してください。」という、休憩を指示する音声32が出力される。そして、休憩時刻になった後、地図記憶装置109に記憶されているPOI情報に基づいて、車両周辺で休憩できる場所が探索される。そして、その探索された休憩場所までの推奨経路が探索される。
【0020】
推奨経路が探索されると、図2(b)に示すように探索された推奨経路33が表示モニタ14に表示される。そして、スピーカ16から、「休憩場所まで誘導します。次のT字路右折してください。」という音声34が出力され、休憩場所までの経路案内が行われる。
【0021】
次に、本発明の第1の実施形態における休憩時刻報知制御処理について図3のフローチャートを参照して説明する。図3の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。
【0022】
ステップS301では、休憩時刻を算出する。休憩時刻の算出は、現在の時刻を時計回路111により計測し、その時刻に所定の時間を加算することにより行う。上述したように、図3の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムであるので、休憩時刻は、出発時刻または休憩が終わった時刻に所定時間を加算した時刻になる。ステップS302では、時計回路111により現在の時刻を計測する。ステップS303では、現在の時刻が休憩時刻を過ぎたか否かを判定する。現在の時刻が休憩時刻を過ぎている場合はステップS303が肯定判定され、ステップS307へ進む。現在の時刻が休憩時刻を過ぎていない場合はステップS303が否定判定され、ステップS304へ進む。
【0023】
ステップS304では、エンジンECU21から出力される信号に基づいて、エンジンが停止したか否かを判定する。この実施の形態では、エンジンの停止を検出することによって、運転者の休憩を検出する。エンジンが停止した場合はステップS304が肯定判定され、ステップS306へ進む。エンジンが停止していない場合はステップS304が否定判定され、ステップS305へ進む。
【0024】
ステップS305では、シート位置検出装置22から出力されるシート位置の検出結果の情報に基づいて、シート位置が変更されたか否かを判定する。この実施の形態では、シート位置の変更を検出することによって、運転者が他の運転者に代わったことを検出する。運転者が交代すれば、今まで運転していた運転者は、車両が走行していても休憩することができる。したがって、ステップS301で算出された休憩時刻に休憩をとる必要はない。シート位置が変更された場合はステップS305が肯定判定され、ステップS306へ進む。シート位置が変更されていない場合はステップS305が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0025】
ステップS306では、ステップS301で算出された休憩時刻を取り消す。これにより、現在の時刻が、ステップS301で算出された休憩時刻になっても休憩を指示する音声32をスピーカ16から出力させたり、休憩場所までの経路案内を行ったりしない。ステップS301へリターンする。
【0026】
ステップS301へリターンすると、休憩時刻が再び算出される。エンジンが停止している場合、休憩時刻は取り消され続けるので、結局、エンジンの動作が開始した時刻に所定時間を加算した時刻が休憩時刻として算出される。エンジンを止めることなく運転者が交代した場合は、運転者が交代した時間に所定時間を加算した時刻が休憩時刻として算出される。
【0027】
ステップS307では、スピーカ16から休憩を指示する音声を出力させる。ステップS308では、地図記憶装置109に記憶されているPOI情報に基づいて、車両周辺で休憩できる場所を探索し、その休憩場所までの推奨経路を探索する。ステップS309では、探索した休憩場所までの推奨経路にしたがって車両が走行できるように、経路案内を行う。
【0028】
以上の第1の実施形態によるナビゲーション装置1Aは次のような作用効果を奏する。
(1)エンジンが停止されたことにより、運転者が休憩したものと判断し、設定された休憩時刻を取り消すようにした。また、車両に設けられたドライバシートのシート位置が変更されたことにより、運転者が交代したものと判断し、設定された休憩時間を取り消すようにした。これにより、設定された休憩時刻になる前に休憩が済んだり運転者が交代したりしたにもかかわらず、その設定された休憩時刻に、休憩時刻である旨が報知されるのを防止することができる。
【0029】
(2)ドライバシートのシート位置の変更により設定された休憩時間を取り消すようにしたので、エンジンを停止せずに運転者が交代した場合でも、設定された休憩時刻に、休憩時刻である旨が報知されるのを防止することができる。
【0030】
(3)設定された休憩時刻が取り消されると、その取り消された時刻に基づいて、次回の休憩時刻を設定できるようにした。これにより、休憩時刻が取り消された後、運転者は休憩時刻を設定しなおす必要がないので、便利である。
【0031】
以上の第1の実施形態のナビゲーション装置1Aを次のように変形することができる。
−他の実施の形態1−
車両によっては、複数の運転者のドライバシートのシート位置を記憶させることができるものがある(ドライビング・ポジション・メモリ)。このような車両の場合、シート位置検出装置22によって検出されたシート位置が、異なる運転者のシート位置になった場合、休憩時刻を取り消すようにしてもよい。運転していた運転者がシート位置を調整した場合に、運転者の交代と検出されるのを防止することができ、より確実に運転者の交代を検出することができる。
【0032】
次に、本発明の他の実施の形態1における休憩時刻報知制御処理について図4のフローチャートを参照して説明する。図4の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。図4の処理について、図3の処理と同じステップには同じ符号を付し、図3の処理と異なる部分を主に説明する。
【0033】
ステップS304が否定判定された場合、ステップS401へ進む。ステップS401では、シート位置検出装置22から出力されるシート位置の検出結果の情報に基づいて、シート位置が、異なる運転者のシート位置に変更されたか否かを判定する。シート位置が、異なる運転者のシート位置に変更された場合はステップS401が肯定判定され、ステップS306へ進む。シート位置が、異なる運転者のシート位置に変更されていない場合はステップS401が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0034】
−第2の実施形態−
図5および図6を参照して、本発明によるナビゲーション装置の第2の実施の形態を説明する。第2の実施形態のナビゲーション1Bでは、運転席および助手席に設けられたシートベルトが着用されておらず、運転席ドアおよび助手席ドアが開いていることを検出した場合に、休憩時間をリセットする。図5は、第2の実施形態のナビゲーション装置1Bの全体構成を示す図である。第2の実施形態のナビゲーション装置1Bの構成について、第1の実施形態のナビゲーション1Aと異なる部分を主に説明する。
【0035】
制御装置100の周辺回路は、メモリ102、パラレルI/O103、A/D変換器104、シリアルI/O105、カウンタ106、グラフィックコントローラ107、画像メモリ108、地図記憶装置109、音声出力回路110、時計回路111、インターフェース(I/F)112,113,114などから成る。
【0036】
I/F113は、後述するシートベルト検出装置23を接続するためのインターフェースである。I/F114は、後述するドア開閉検出装置24を接続するためのインターフェースである。
【0037】
シートベルト検出装置23は、運転席および助手席に設けられたシートベルトの着用/非着用を検出し、検出結果の情報をナビゲーション装置1Bに出力する。ドア開閉検出装置24は、運転席ドアおよび助手席ドアの開閉を検出し、その検出結果の情報をナビゲーション装置1Bに出力する。
【0038】
次に、本発明の第2の実施形態における休憩時刻報知制御処理について図6のフローチャートを参照して説明する。図6の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。図6の処理について、図3の処理と同じステップには同じ符号を付し、図3の処理と異なる部分を主に説明する。
【0039】
ステップS304が否定判定された場合、ステップS601へ進む。ステップS601では、シートベルト検出装置23から出力されるシートベルト着用/非着用の検出結果の情報に基づいて、運転席および助手席のシートベルトが外されたか否かを判定する。運転席および助手席のシートベルトが外された場合はステップS601が肯定判定され、ステップS602へ進む。運転席、または助手席のシートベルトが外されていない場合はステップS601が否定判定され、ステップS302に戻る。ステップS602では、ドア開閉検出装置24から出力される運転席ドアおよび助手席ドアの開閉の検出結果の情報に基づいて、運転席側および助手席側のドアが開いたか否かを判定する。運転席側および助手席側のドアが開いた場合はステップS602が肯定判定され、ステップS306へ進む。運転席側のドア、または助手席側のドアが開いていない場合はステップS602が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0040】
以上の第2の実施形態によるナビゲーション装置1Bは、第1の実施の形態の作用効果が加わって、次の作用効果を奏する。
運転席および助手席のシートベルトが外され、運転席側および助手席側のドアが開くと、運転者が休憩もしくは交代したものと判断し、設定されている休憩時刻をリセットするようにした。これにより、運転者の休憩もしくは交代を確実に検出することができる。
【0041】
−第3の実施形態−
図7および図8を参照して、本発明によるナビゲーション装置の第3の実施の形態を説明する。第3の実施形態のナビゲーション1Cでは、車両がサービスエリア(以下、SA)またはパーキングエリア(以下、PA)へ進入したことを検出した場合、休憩時間をリセットする。図7は、本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置1Cの全体構成を示す図である。本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置1Cの構成について、第1の実施形態のナビゲーション1Aと異なる部分を主に説明する。
【0042】
制御装置100の周辺回路は、メモリ102、パラレルI/O103、A/D変換器104、シリアルI/O105、カウンタ106、グラフィックコントローラ107、画像メモリ108、地図記憶装置109、音声出力回路110、時計回路111などから成る。
【0043】
次に、本発明の第3の実施形態における休憩時刻報知制御処理について図8のフローチャートを参照して説明する。図8の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。図8の処理について、図3の処理と異なる部分を主に説明する。
【0044】
ステップS304が否定判定された場合、ステップS801へ進む。ステップS801では、現在地検出装置11により車両の現在地を検出する。ステップS802では、地図記憶装置109に記憶されているPOI情報に基づいて、車両がSAまたはPAに進入したか否かを判定する。車両がSAまたはPAに進入した場合はステップS802が肯定判定され、ステップS306へ進む。車両がSAおよびPAに進入していない場合はステップS802が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0045】
以上の第3の実施形態によるナビゲーション装置1Bは、第1の実施の形態の作用効果が加わって、次の作用効果を奏する。
車両がPAまたはSAに進入したことにより、運転者が休憩したものと判断した。これにより、運転者の休憩を確実に検出することができる。
【0046】
以上の第3の実施形態のナビゲーション装置1Cを次のように変形することができる。
−他の実施の形態2−
車両が、所定時間以上、停車しており、その停車しているところが休憩のできる場所である場合、運転者が休憩しているものとして、設定された休憩時間をリセットするようにしてもよい。これにより、上述した実施形態と同様に不要な休憩時刻の報知が防止できる。また、運転者の休憩をより確実に検出することができる。
【0047】
次に、本発明の他の実施の形態2における休憩時刻報知制御処理について図9のフローチャートを参照して説明する。図9の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。図9の処理について、図3の処理と同じステップには同じ符号を付し、図3の処理と異なる部分を主に説明する。
【0048】
ステップS304が否定判定された場合、ステップS901へ進む。ステップS901では、車速センサ11cにより車速を検出する。ステップS902では、車速センサ11cが検出した車速に基づいて、車両が所定時間以上、停車しているか否かを判定する。車両が所定時間以上、停車している場合はステップS902が肯定判定され、ステップS903へ進む。車両が停車していない、または停車してから所定時間を経過していない場合はステップS902が否定判定され、ステップS302に戻る。ステップS903では、現在地検出装置11により車両の現在地を検出する。ステップS904では、地図記憶装置109に記憶されているPOI情報に基づいて、車両の位置が休憩できる場所であるか否かを判定する。車両の位置が休憩できる場所である場合はステップS904が肯定判定され、ステップS306へ進む。車両の位置が休憩できる場所でない場合はステップS904が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0049】
−他の実施の形態3−
目的地に至る推奨経路や経由地を経由して目的地に至る推奨経路を探索した場合、車両が目的地、または経由地に到着し、所定時間以上、停車した場合、運転者が休憩しているものとして、設定された休憩時間をリセットするようにしてもよい。これにより、上述した実施形態と同様に不要な休憩時刻の報知が防止できる。また、運転者の休憩をより確実に検出することができる。
【0050】
次に、本発明の他の実施の形態3における休憩時刻報知制御処理について図10のフローチャートを参照して説明する。図10の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。図10の処理について、図3の処理と同じステップには同じ符号を付し、図3の処理と異なる部分を主に説明する。
【0051】
ステップS304が否定判定された場合、ステップS1001へ進む。ステップS1001では、現在地検出装置11により車両の現在地を検出する。ステップS1002では、車両が目的地、または経由地に到着しているか否かを判定する。車両が目的地、または経由地に到着している場合はステップS1002が肯定判定され、ステップS1003へ進む。車両が目的地および経由地に到着していない場所はステップS1002が否定判定され、ステップS302に戻る。ステップS1003では、車速センサ11cにより車速を検出する。ステップS1004では、車速センサ11cが検出した車速に基づいて、車両が所定時間以上、停車しているか否かを判定する。車両が所定時間以上、停車している場合はステップS1004が肯定判定され、ステップS306へ進む。車両が停車していない、または停車してから所定時間を経過していない場合はステップS1004が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0052】
−他の実施の形態4−
マップマッチングを行わずに、所定時間以上、停車した場合、運転者が休憩しているものとして、設定された休憩時間をリセットするようにしてもよい。これにより、上述した実施形態と同様に不要な休憩時刻の報知が防止できる。また、マップマッチングを行わないところは、ショッピングセンタの駐車場など、車両の現在地の近くにマップマッチングの対象となるリンクがない場合である。これにより、POI情報に含まれていない、休憩できる場所で休憩した場合でも、マップマッチングを行わずに、所定時間以上、停車した場合に運転者が休憩していると判断するので、運転者の休憩を確実に検出することができる。
【0053】
次に、本発明の他の実施の形態4における休憩時刻報知制御処理について図11のフローチャートを参照して説明する。図11の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。図11の処理について、図3の処理と同じステップには同じ符号を付し、図3の処理と異なる部分を主に説明する。
【0054】
ステップS304が否定判定された場合、ステップS1101へ進む。ステップS1101では、マップマッチングを行う。ステップS1102では、車両がマップマッチングを行えたか否かを判定する。車両がマップマッチングを行えた場合はステップS1102が肯定判定され、ステップS302に戻る。車両がマップマッチングを行えなかった場合はステップS1102が否定判定され、ステップS1103へ進む。ステップS1103では、車速センサ11cにより車速を検出する。ステップS1104では、車速センサ11cが検出した車速に基づいて、車両が所定時間以上、停車しているか否かを判定する。車両が所定時間以上、停車している場合はステップS1104が肯定判定され、ステップS306へ進む。車両が停車していない、または停車してから所定時間を経過していない場合はステップS1104が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0055】
−第4の実施形態−
図12および図13を参照して、本発明によるナビゲーション装置の第4の実施の形態を説明する。第4の実施形態のナビゲーション1Dでは、停車中に、インテリジェントキー(無線電波を送信し、ドアロック作動などを行う車両のキー)のキーIDが所定時間以上検出されない場合に、休憩時間をリセットする。図12は、本発明の第4の実施形態のナビゲーション装置1Dの全体構成を示す図である。本発明の第4の実施形態のナビゲーション装置1Dの構成について、第1の実施形態のナビゲーション1Aと異なる部分を主に説明する。
【0056】
制御装置100の周辺回路は、メモリ102、パラレルI/O103、A/D変換器104、シリアルI/O105、カウンタ106、グラフィックコントローラ107、画像メモリ108、地図記憶装置109、音声出力回路110、時計回路111、インターフェース(I/F)112,113などから成る。I/F113は、後述するインテリジェントキーユニット25を接続するためのインターフェースである。
【0057】
インテリジェントキーユニット25は、インテリジェントキー25bから送信される無線電波を、アンテナ25aを介して受信し、インテリジェントキー25bのキーIDを、あらかじめ車両に登録されているキーIDと照合する。照合が完了すると、インテリジェントキーユニット25は、インテリジェントキー25bから指示のあった動作(ドアのロックやアンロックなど)を行うようにドアロック/アンロックの制御を行う不図示の制御回路に指示する。また、インテリジェントキーユニット25は、キーIDの検出結果をナビゲーション装置1Dに出力する。
【0058】
次に、本発明の第4の実施形態における休憩時刻報知制御処理について図13のフローチャートを参照して説明する。図13の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。図13の処理について、図3の処理と異なる部分を主に説明する。
【0059】
ステップS304が否定判定された場合、ステップS1301へ進む。ステップS1301では、車速センサ11cにより車速を検出する。ステップS1302では、車速センサ11cが検出した車速に基づいて、車両が停車しているか否かを判定する。車両が停車している場合はステップS1302が肯定判定され、ステップS1303へ進む。車両が停車していない場合はステップS1302が否定判定され、ステップS302に戻る。ステップS1303では、インテリジェントキーユニット25によりキーIDを検出する。ステップS1304では、所定時間以上、キーIDを検出できなかったか否かを判定する。所定時間以上、キーIDを検出できなかった場合はステップS1304が肯定判定され、ステップS306へ進む。キーIDを検出できた場合、またはキーIDを検出できなくなってから所定時間経過していない場合はステップS1304が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0060】
以上の第4の実施形態によるナビゲーション装置1Dは、第1の実施の形態の作用効果が加わって、次の作用効果を奏する。
車両が停車中に所定時間以上キーIDを検出できない場合、車内および車両周辺に運転者が所定時間以上いないことになる。したがって、車両が停車中に所定時間以上キーIDを検出できないことによって、運転者が休憩していることを判断でき、運転者の休憩をより確実に検出することができる。
【0061】
以上の第4の実施形態のナビゲーション装置1Dを次のように変形することができる。
−他の実施の形態5−
運転者を識別できるID(運転者ID)であれば、インテリジェントキー25bのキーIDに限定されない。運転者IDが所定時間以上検出できなければ、運転者が、所定時間以上車内にいないことを検出できるからである。
【0062】
−第5の実施形態−
図14および図15を参照して、本発明によるナビゲーション装置の第5の実施の形態を説明する。第5の実施形態のナビゲーション1Eでは、停車中、車両の車高が変化した場合に、休憩時間をリセットする。図14は、本発明の第5の実施形態のナビゲーション装置1Eの全体構成を示す図である。本発明の第5の実施形態のナビゲーション装置1Eの構成について、第1の実施形態のナビゲーション1Aと異なる部分を主に説明する。
【0063】
制御装置100の周辺回路は、メモリ102、パラレルI/O103、A/D変換器104、シリアルI/O105、カウンタ106、グラフィックコントローラ107、画像メモリ108、地図記憶装置109、音声出力回路110、時計回路111、インターフェース(I/F)112,113などから成る。I/F113は、後述するオートレベライザコントロールユニット(以下、オートレベライザC/U)26を接続するためのインターフェースである。
【0064】
オートレベライザC/U26は、車両におけるリアの車高変化に応じてヘッドランプを適正な光軸高さに制御する制御装置である。このため、オートレベライザC/U26には、車両のサスペンションアームに取付けられた車高センサから車高の情報が出力される。ナビゲーション装置1Eは、オートレベライザC/U26と接続することによって、車両の車高に関する情報を取得することができる。
【0065】
次に、本発明の第5の実施形態における休憩時刻報知制御処理について図15のフローチャートを参照して説明する。図15の処理は、エンジンのイグニッションスイッチがオンされるとスタートするプログラムで実行される。このプログラムはメモリ102に格納されている。図15の処理について、図3の処理と同じステップには同じ符号を付し、図3の処理と異なる部分を主に説明する。
【0066】
ステップS304が否定判定された場合、ステップS1501へ進む。ステップS1501では、車速センサ11cにより車速を検出する。ステップS1502では、車速センサ11cが検出した車速に基づいて、車両が停車しているか否かを判定する。車両が停車している場合はステップS1502が肯定判定され、ステップS1503へ進む。車両が停車していない場合はステップS1502が否定判定され、ステップS302に戻る。ステップS1503では、オートレベライザC/U26から車両の車高の情報を取得する。ステップS1504では、車両の車高が変化したか否かを判定する。車両の車高が変化した場合はステップS1504が肯定判定され、ステップS306へ進む。車両の車高が変化しない場合はステップS1504が否定判定され、ステップS302に戻る。
【0067】
以上の第5の実施形態によるナビゲーション装置1Dは、第1の実施の形態の作用効果が加わって、次の作用効果を奏する。
車両が停車中に車両の車高が変化した場合、運転者は降車したことになる。したがって、車両が停車中に車両の車高が変化したことを検出することによって、運転者が休憩していること、または運転者が交代したことを判断でき、運転者の休憩または交代をより確実に検出することができる。
【0068】
以上の実施の形態では、車両が停車していることを車速センサ11cにより検出したが、パーキングブレーキ、またはシフトレバーのレバー位置から検出するようにしてもよい。パーキングレバーの場合、パーキングレバーが動作していれば、車両は停車しているものと判断する。パーキングレバーが動作していなければ、車両は停車していないものと判断する。シフトレバーの位置の場合、シフトレバーの位置が「P」の位置(パーキングの位置)のとき、車両は停車しているものと判断する。シフトレバーの位置が「P」の位置以外のとき、車両は停車していないものと判断する。また、車速、パーキングブレーキの動作およびシフトレバーのレバー位置のうちの2つ以上に基づいて、車両の停車を検出するようにしてもよい。
【0069】
休憩時刻を報知する休憩時間報知装置をナビゲーション装置に搭載した場合について説明したが、本発明はナビゲーション装置以外の各種車載器に搭載するものにも適用される。
【0070】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における休憩時刻報知処理を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施の形態1における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態2における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施の形態3における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施の形態4における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施形態における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第5の実施形態における休憩時刻報知制御処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
1A〜1E ナビゲーション装置
11 現在地検出装置
14 表示モニタ
16 スピーカ
21 エンジンECU
22 シート位置検出装置
23 シートベルト検出装置
24 ドア開閉検出装置
25 インテリジェントキーユニット
26 オートレベライザC/U


【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンで走行する車両用の休憩時間報知装置において、
休憩時刻を設定する休憩時刻設定手段と、
現在の時刻が、前記休憩時刻設定手段により設定された休憩時刻を過ぎるとき、休憩時刻である旨を報知する休憩時刻報知手段と、
前記エンジンが運転中か停止中かにかかわらず、運転者の休憩または交代を検出する運転者休憩検出手段と、
前記運転者休憩検出手段により運転者の休憩または交代が検出された場合、前記休憩時刻設定手段により設定された休憩時刻を取り消す休憩時刻取消手段とを備えることを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の休憩時間報知装置において、
前記車両に設けられたシートのシート位置を検出するシート位置検出手段を備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記シート位置検出手段により検出されたシート位置の変動によって、運転者の交代を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項3】
請求項2に記載の休憩時間報知装置において、
複数の運転者に対応したシート位置を記憶するシート位置記憶手段を備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記シート位置検出手段により検出されたシート位置を、前記シート位置記憶手段により記憶されたシート位置と照合することによって、運転者の交代を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項4】
請求項1に記載の休憩時間報知装置において、
前記車両に設けられたシートベルトの着用を検出するシートベルト着用検出手段と、
前記車両のドアの開閉を検出するドア開閉検出手段とを備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記シートベルト着用検出手段により検出された運転席のシートベルトおよび助手席のシートベルトの着用と、前記ドア開閉検出手段により検出された運転席側のドアおよび助手席側のドアの開放とを検出することにより、運転者の休憩もしくは交代を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項5】
請求項1に記載の休憩時間報知装置において、
前記車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
前記現在地検出手段により検出した現在地を地図データと照合し、前記車両がサービスエリアまたはパーキングエリアに進入したことを検出する進入検出手段とを備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記進入検出手段により前記車両がサービスエリアまたはパーキングエリアに進入したことを検出することによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項6】
請求項1に記載の休憩時間報知装置において、
前記車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
前記現在地検出手段により検出した現在地を地図データと照合し、前記車両が休憩のできる場所にあることを検出する休憩場所検出手段と、
前記車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記休憩場所停車検出手段と前記車両停車検出手段とにより、前記車両が休憩のできる場所に所定時間以上停車していること検出することによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項7】
請求項1に記載の休憩時間報知装置において、
前記車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
設定された目的地までの推奨経路を探索する推奨経路探索手段と、
前記車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記現在地検出手段と前記車両停車検出手段とにより、前記車両が前記目的地に所定時間以上停車していること検出することによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項8】
請求項1に記載の休憩時間報知装置において、
運転者を識別する運転者IDを検出する運転者ID検出手段と、
前記車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記運転者ID検出手段と前記車両停車検出手段とにより、前記車両が停車中に前記運転者IDを所定時間以上検出できないことによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項9】
請求項1に記載の休憩時間報知装置において、
前記車両の車高を検出する車高検出手段と、
前記車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記車高検出手段と前記車両停車検出手段とにより、前記車両が停車中に、前記車高の変動を検出することによって、運転者の休憩または交代を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項10】
請求項1に記載の休憩時間報知装置において、
前記車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
前記現在地検出手段により検出した前記車両の現在地を、地図データに基づいてマップマッチングを行うマップマッチング手段と、
前記車両の停車を検出する車両停車検出手段とを備え、
前記運転者休憩検出手段は、前記マップマッチング手段によりマップマッチングを行わずに、前記車両停車検出手段により前記車両が所定時間停車していることを検出することによって、運転者の休憩を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。
【請求項11】
請求項6乃至10のいずれか1項に記載の休憩時間報知装置において、
前記車両停車検出手段は、車速、パーキングブレーキの動作、およびシフトレバーのレバー位置のうちの少なくともひとつに基づいて、前記車両の停車を検出することを特徴とする休憩時間報知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−85728(P2009−85728A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−254795(P2007−254795)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】