説明

会議要旨生成装置、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】会議の内容の関連性を明確にでき、会議の特定の内容を容易に抽出できる会議要旨を生成可能な装置を提供する。
【解決手段】会議要旨生成装置(1)は、書き込み面の使用の開始情報を時間情報と共に検知すると、ノードを生成して表示部(5)に時系列に並べるマーク生成部(21)と、会議の内容の関連性を示す円弧をノード間に記入する関連性記述部(22)と、会議の内容に関連する関連情報をノードの近傍に表示する展開部(23)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、会議のコンテンツ(内容)を保存するための方法、システムおよび装置に関し、特に、会議のコンテンツを要約するための方法、システムおよび装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
オンラインのコラボレーション・ツールやソフトウェアの出現および増加に伴い、会議の参加者は、局所地域での参加および遠隔地での参加のどちらであっても、会議のコンテンツの編集と管理を行うことがある。加えて、会議のコンテンツは、複数のコンテンツ・ソースおよび/あるいはストリームにより構成されていることがある。
【0003】
会議のコンテンツを保存する従来の実例は、その後の検討(レビュー)と利用のために成されており、会議の記録によっては、会議のコンテンツの全てのソースに完全には最適とならないことがある。さらに、そのような記録が全ての会議のコンテンツにアクセスできたとしても、その記録のナビゲートは(所望コンテンツを抽出するのが)困難であり、検討に多大な時間がかかることがある。
【0004】
よって、会議のコンテンツをコンパクトにそして有益に表示するための、方法、システム、および装置が望まれている。
【0005】
ここで特許文献1には、次の技術が開示されている。ホワイトボードをビデオカメラで撮像するとともに、ホワイトボードに描画されたオブジェクトの位置、長さ、太さ、色等のストローク情報と付加情報(描画オブジェクトの作成者情報、描画オブジェクトの重要度情報等)とに、会議記録要約システムが有している時間情報を関連付けし、ビデオカメラの動画・音声データに上記時間情報を関連付けして格納する。そして、要約作成指令が出されると、要約を作成するための作成意図情報に基づいて、要約作成の対象となるオブジェクトグループを特定し、特定したオブジェクトグループに属するオブジェクトを特定する。特定されたオブジェクトに対応する描画オブジェクトに対する操作が行われた時間情報を取得し、描画・操作時間情報が示す最も早い時間と最も遅い時間とを表す描画・操作時間帯情報を生成する。そして、生成された描画・操作時間帯情報に基づいて、この時間帯に近接する動画・音声データを抽出し、要約を作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−135390号公報(2011年7月7日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示の技術では、ある作成意図に基づいて要約(会議要旨)をまとめることは可能であるが、下記の問題点がある。会議は複数の内容(コンテンツ)より構成される場合もあり、会議全体の経過や構成を把握することができない。また、複数の内容の相互の関連性が不明であり、会議の複数の内容が、例えばホワイトボードや書面と言ったように、それぞれ別の表示面を用いてまとめられている場合、抽出対象(特定)の内容(コンテンツ)を抽出するのが困難である。あるいは、別の表示面を用いてまとめられている場合、抽出対象の内容を抽出するのに時間を要する。つまり、会議の特定の内容を抽出するのに時間を要する。
【0008】
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされ、本発明の目的は、会議の内容(コンテンツ)の関連性を明確にでき、会議の特定の内容を容易に抽出できる会議要旨を生成可能な会議要旨生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る会議要旨生成装置は、上記課題を解決するために、会議の内容が記録される複数の書き込み面を用いた会議の要旨を生成する会議要旨生成装置であって、上記書き込み面毎に、上記書き込み面を撮影する撮影手段が撮影した撮影画像に基づいて、上記書き込み面の使用の開始を示す開始情報を時間情報と共に検知すると、上記書き込み面を区別する識別情報と共に所定マークを生成し、表示面上に当該所定マークが生成された順に時系列に並べて表示するマーク生成部と、上記複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性を示す関連性情報を取得し、当該関連性情報に基づく関連性記号を上記表示面上の上記所定マーク間に表示する関連性記述部と、上記会議の内容に関連した関連情報を取得し、ユーザ指示に応じて上記関連情報を上記表示面上で上記所定マークの近傍に表示する展開部と、を備えている。
【0010】
本発明の第1の態様によれば、会議要旨は、コンパクトなグラフに基づく表示にすることができる。
【0011】
本発明の第2の態様によれば、コンテンツ・ソースに関連付けられた要旨一覧(サマリービュー)は、コンテンツ・ソースに関連付けられたコンテンツの階層一覧を含んでいてもよい。ここで、階層一覧の各レベルは、コンテンツ詳細のレベルに関連付けられていてもよい。
【0012】
本発明の第3の態様によれば、コンテンツ・ソースに関連付けられた要旨一覧は、「ワゴン・ホイール」形状の表示を含んでいてもよい。ここで、要旨一覧は、時間的な進行に応じた時計回りの空間配置で、コンテンツ・ソースに対応するノードの周りに組織化されたコンテンツ・ソースに関連付けられた複数のサムネイル・スナップショット(スナップ写真)を含んでいてもよい。
【0013】
本発明の第4の態様によれば、コンテンツ・ソースに関連付けられた要旨一覧は、コンテンツ・ソースに関連付けられた静的スナップショットを含んでいてもよい。ここで、静的スナップショットにおけるコンテンツは、主な要因に応じてクラスタ化さてもよい。
【0014】
本発明の第5の態様によれば、コンテンツ・ソースに関連付けられた要旨一覧は、コンテンツ・ソースに関連付けられた静的スナップショットを含んでいてもよい。ここで、静的スナップショットにおけるコンテンツは、意味付けられた(特定の意味が付与された)関係に応じてクラスタ化されてもよい。
【0015】
本発明の第6の態様によれば、コンテンツ・ソースに関連付けられた要約一覧は、コンテンツ・ソースに関連付けられた静的スナップショットを含んでいてもよい。ここで、静的スナップショットにおけるコンテンツは、統語関係に応じてクラスタ化されてもよい。
【0016】
本発明の第7の態様によれば、コンテンツ・ソースに関連付けられた要旨一覧は、コンテンツ・ソースに関連付けられた静的スナップショットを含んでいてもよい。ここで、静的スナップショットは、時間的な進行順序を示すインジケータが重畳表示(オーバーレイ)されていてもよい。
【0017】
本発明の第8の態様によれば、コンテンツ・ソースに関連付けられた要旨一覧(サマリー・ビュー)は、コンテンツ・ソースに関連付けられた複数のスナップショットを含んでいてもよい。ここで、複数のスナップショット中の各スナップショットは、第1のコンテンツ・ソースに関連付けられた複数の主要なイベントの1つに関連している。
【0018】
本発明の第9の態様によれば、会議は、会議のタイムラインとの関連において、動的コンテンツ・ソースに従って要約することができる。
【0019】
本発明の第10の態様によれば、コンテンツ・ソースに対応する会議の要旨におけるノードは、そのコンテンツ・ソースの詳細な要旨を提供するために、拡張されてもよい。
【0020】
本発明の、前述および他の目的、特徴、および利点は、添付の図面と共に本発明の以下の詳細な説明を考慮することによって、より容易に理解されるであろう。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一態様に係る会議要旨生成装置の上記構成によると、まず、複数の書き込み面(例えば、ホワイトボード、文書、PCの表示画面、タブレット端末の表示画面等)毎に、撮影手段が撮影した上記書き込み面の撮影画像に基づいて、書き込み面の使用の開始を示す開始情報を時間情報と共に検知し、書き込み面を区別する識別情報と共に所定マークを生成し、表示面上に当該所定マークが生成された順に時系列に並べて表示する。そして、表示面上の所定マーク間に、複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性を示す関連性情報に基づいた関連性記号が表示される。さらに、会議の内容に関する関連情報を取得し、ユーザ指示に応じて会議内容に関連する関連情報を、表示面上で所定マークの近傍に表示する。これら表示面上に表示されたもの自体が会議要旨である。
【0022】
よって、表示面上、すなわち会議要旨では、会議の内容が記録される書き込み面に対応した所定マークが書き込み面の識別情報と共に時系列に並んでおり、所定マーク間には、書き込み面に記録された会議の内容間の関連性を示す関連性情報に基づく関連性記号が記入されている。そのため、表示面上、すなわち会議要旨の、所定マークと関連性記号との表示により、複数の書き込み面に記録された会議の内容の関連性を、ユーザに視覚的に容易に把握させることができる。
【0023】
さらに、ユーザ指示により、会議の内容に関連した関連情報が所定マークの近傍に表示される。そのため、ユーザは、書き込み面に記録された会議の内容を詳細に確認したい場合には、指示を与えることで表示面の所定マークの近傍に会議の内容に関連した関連情報を表示させ、これを視認することで、容易に確認を行える。
【0024】
ここで、表示面上で表示するとは、ディスプレイ装置で表示することに加え、用紙やシート等に表示する、すなわち用紙やシート等に印刷することを含む。
【0025】
このように、本発明の一態様に係る会議要旨生成装置を用いることで、会議の内容(コンテンツ)の関連性を明確にでき、会議の特定の内容を容易に抽出できる会議要旨を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】複数の会議場および遠隔地で参加するモバイル出席者と通信にて繋がる会議サーバとを含む本発明の実施形態を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る会議要旨の例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る会議要旨における「ワゴン・ホイール」形状のコンテンツ・ソース・ノードの拡大図の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態係る会議要旨におけるコンテンツ・ソース・ノードの拡大図に対する階層形式の一例を示す図である。
【図5A】本発明の実施形態に係る2つの時間例に対応する、会議要旨の2つの例を示す図である。
【図5B】本発明の実施形態に係るさらに2つの時間例に対応する、会議要旨の2つの例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る会議要旨の一例を示す図である。
【図7】コンテンツ・ソースの静的要旨の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る主な要因でクラスタ化された静的要旨の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る意味付けられた関係に応じてクラスタ化された静的要旨の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る時間的な進行順序を示すインジケータと共に表示される静的要旨の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る要点に基づく会議のコンテンツ・ソースの要旨の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る会議要旨生成装置の主要構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。全般に渡って同じ部材には同じ番号を付す。上記で列挙した図は、明細書の細部の一部である。
【0028】
ここで一般的に記載及び図示される本発明の構成要素が、アレンジでき、及び幅広く種々な異なる構造に設計できるということは、容易に理解できる。つまり、以下に記述する実施形態は、本発明の具体的な一例に過ぎず、本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。
【0029】
本発明の実施形態の要素は、ハードウェア、ファームウェア、及び/または、コンピューティング・システムをプログラムするために使用される内部に格納された命令を有するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む非一時的なコンピュータ・プログラム製品にて具現化することができる。ここで開示される例示的な実施形態は、これらの種類のうち1つのみを記述しているが、当業者であれば、本発明から逸脱しない範囲において、これらの種類のうち全ての構成要素を達成できることは、理解できる。
【0030】
図の中のチャート及びダイアグラムは、処理の特定の順序を示しているが、処理の順序が図に示されたものとは異なってもよい。例えば、工程ブロックの実行の順序が、開示された順序から、変更されてもよい。また、さらなる例として、図における連続した2以上の工程ブロックが、同時にあるいは一部が同時に実行されてもよい。また、コンピュータシステム、ハードウェア及び/またはファームウェアをプログラムするのに使用される内部に格納された命令を有するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む非一時的なコンピュータ・プログラム製品が、ここに開示された様々な論理的機能を遂行するために当業者によって作成されることは、当業者であれば理解できる。
【0031】
オンラインのコラボレーション・ツールやソフトウェアの出現および増加に伴い、会議の参加者は、局所地域での参加および遠隔地での参加のどちらであっても、会議のコンテンツの編集と管理を行うことがある。加えて、会議のコンテンツは、複数のコンテンツ・ソースおよび/あるいはストリームにより構成されていることがある。
【0032】
会議のコンテンツを保存する従来の実例は、その後の検討(レビュー)と利用のために成されており、会議の記録によっては、会議のコンテンツの全てのソースに完全には最適とならないことがある。さらに、そのような記録が全ての会議のコンテンツにアクセスできたとしても、その記録のナビゲートは(所望コンテンツを抽出するのが)困難であり、検討に多大な時間がかかることがある。
【0033】
よって、会議のコンテンツを、コンパクトに、そして有益に表示するための、方法、システム、および装置が、望まれている。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態は、図1に関連付けて理解することができる。図1は、例示的な会議システム100を示している。1または複数(図では3つ)の場所102,104,106にいる参加者、会議出席者、および会議参加者とも呼ばれる出席者は、会議とも呼ばれる協議会(コラボレーション・セッション)に参加する。会議サーバ108は、場所102、104,106との間の通信を容易にすることができ、会議関連コンテンツ用の収容場所を備えていてもよい。会議場(図では2つ)102、104は、1または複数の出席者を一括して収集していてもよい。会議場は、例えば、パーソナル・コンピュータ、組み込みプロセッサを備えた会議用機器、または、処理装置のような装置を備えていてもよく、これら装置上で、会議サーバ108上で実行されるクライアント・アプリケーションに関連付けられた会議アプリケーション・プログラムが実行されてもよい。会議場102,104は、さらに、例えば、表示装置、テレビジョン、ホワイトボード、物理的な書き込み面、プロジェクター、音響システム、および他の通信装置といった1あるいは複数のコラボレーション助長装置を備えていてもよい。例えば、カメラ、マイク、録音システム、および、会議にて生成された1または複数のコンテンツの様式を取得する他の情報取得装置といった情報取得装置が、特定の会議場102,104にて局所的に生成されたコンテンツを、このコンテンツが生成された特定の会議場から離れた他の会議場と共有できるようにしてもよい。さらに、モバイル参加者(図では1つ)106は、ウェブ・クライアントを介して会議に参加してもよい。会議場102,104は、会議サーバ108と通信接続する(110,112)。モバイル参加者106は、会議サーバ108と通信接続する(114)。例示的な通信リンクは、シリアル・ポートを介したシリアル・コミュニケーション・リンク、USBリンク、イーサネット(登録商標)リンク、インターネットリンク、携帯電話サービスのリンク、および他の有線および無線通信のリンク等である。
【0035】
会議・アプリケーション・プログラムにより、会議参加者は会議に参加できるようなる。参加者は、会議の内容を共有、生成、変更、および管理することができる。例示的な会議のコンテンツは、ドキュメント、画像、オーディオストリーム、ビデオストリームやその他の会議のコンテンツ等である。異なる場所での参加者は、例えば、ホワイトボード、黒板、ポスターサイズのタブレット、および他の書き込み面といった書き込み面を視認することができ、書き込み面の電子コピーを動的編集することができる。書き込み面は、編集する参加者と同じ場所にあっても、編集する参加者と離れた場所にあってもよい。会議・アプリケーション・プログラムは、会議のタイムライン上で、インデックス、または他のマーカーを生成してもよい。例示的なマーカーは、スクリーンショットおよび他の取得されたコンテンツ等である。参加者は、会議の履歴をブラウザで閲覧し、会議において以前に発生した事例にランダムにアクセスすることができる。マーカーは、共有会議のコンテンツの有意性の評価に基づいて自動的に選択されてもよい。マーカーは、会議参加者によって手動で選択されてもよい。視覚的な有意基準に基づいてマーカーを自動的に選択するための例示的な方法は、2010年1月29日に出願され、リチャード・ジョン・キャンベル、マイケル・ジェームズ・ハイルマン、およびジョン・E・ドーランにより発明された、「共同の書き込み面の画像を共有するための方法およびシステム」と題する米国特許出願番号12/697、076号に開示されおり、当該米国特許出願番号12/697、076号は、ここに記載することで、文献の内容そのものが本明細書で援用されるものとする。
【0036】
本発明のいくつかの実施形態では、会議は、コンパクトに、グラフに基づく表示に要約することができる。
【0037】
図12は、本発明の実施形態の会議要旨生成装置1の主要構成を示すブロック図である。図12に示すように、会議要旨生成装置1の制御部2、撮影部3、記憶部4、表示部5を備えている。
【0038】
制御部2は、記憶部4に記憶されているプログラムやデータなどに基づき、会議要旨生成装置1における各ブロックを統括して制御するブロックである。
【0039】
記憶部4は、制御部2が実行する各種プログラム、各種プログラムを実行する際に使用および作成される各種データ、並びに、会議要旨生成装置1が取得した各種データなどを記憶するブロックである。記憶部4は、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM(登録商標)、HDDなどの不揮発性記憶装置と、作業領域を構成するRAMなどの揮発性記憶装置より成る。
【0040】
表示部(表示面)5は、ディスプレイ装置等から成り、各種情報を表示するブロックである。また、表示部5には、会議要旨生成装置1が生成する会議要旨が表示される。
【0041】
撮影部3は、ビデオカメラ等から成り、ホワイトボード、文書、PCの表示画面、タブレット端末の表示画面等の会議で用いられる書き込み面を撮影して撮影画像(スナップショット)を生成するブロックである。
【0042】
さらに会議要旨生成装置1の制御部2は、ノード生成部(マーク生成部)21、関連性記述部22、展開部23、時刻情報提示部24を備えている。
【0043】
ノード生成部21は、書き込み面毎に、撮影部3が撮影した書き込み面の撮影画像に基づいて、書き込み面の使用の開始を示す開始情報を時間情報と共に検知すると、書き込み面を区別する識別情報と共にノードを生成し、表示部5にノードが生成された順に時系列に並べて表示する。なお、後述のように、ノードではなく、バー(棒)等を生成して、時系列に並べて表示してもよい。上記識別情報とは、例えば、ホワイトボード1や文書1といったように、書き込み面を区別できる情報である。
【0044】
関連性記述部22は、複数の書き込み面に記録された会議の内容(コンテンツ)間の関連性を示す関連性情報を取得し、関連性情報に基づく関連性記号(後述では円弧)を表示部5のノード間に表示する。関連性情報は、後述のように会議参加者(ユーザ)が入力部(図示せず)から入力してもよいし、会議要旨生成装置1が自動的に取得できるように構成されていてもよい。
【0045】
関連性情報が、例えば円弧の場合、複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性が強いほど、円弧を太くしてもよい。また、双方向に関連性がある場合、円弧の両端に矢印を記入してもよい。
【0046】
展開部23は、会議の内容に関連した関連情報を取得し、ユーザ指示に応じて関連情報を表示部5でノードの近傍に表示する。展開部23は、関連情報をノードの近傍に表示させるための記号(後述では「+」記号)をノードに付加して表示してもよい。この「+」記号をクリック、キー入力、あるいは、画面タッチすると、撮影部3が書き込み面の変化に応じて撮影した書き込み面の撮影画像を、生成したノードを中心にサムネイル表示、あるいは、階層的に表示するよう、会議要旨生成装置1が構成されていてもよい。また、関連情報を表示(展開)すると、上記「+」記号を「−」記号に変えて表示するよう構成されていてもよい。
【0047】
なお、上記関連情報とは、例えば、後述のように、会議の内容に関連付けられたメタデータ、テキスト材料、視覚的なデータ、音声材料の再生を開始するアプリケーションへのリンク先を指定する情報、あるいは会議の内容に基づく他の包括的な情報等である。これらに限定はされない。
【0048】
よって、会議要旨生成装置1にて生成された、表示部5に表示された会議要旨では、会議の内容が記録される書き込み面に対応したノードが書き込み面の識別情報と共に時系列に並んでおり、マーク間には、書き込み面に記録された会議の内容間の関連性を示す関連性情報に基づく関連性記号が記入されている。そのため、ユーザは、ノードと関連性記号とを確認することで、複数の書き込み面に記録された会議の内容の関連性を容易に把握できる。
【0049】
さらに、ユーザ指示により、会議の内容に関連した関連情報がノードの近傍に表示される。そのため、ユーザは、書き込み面に記録された会議の内容を詳細に確認したい場合には、指示を与えることで表示部5のノードの近傍に会議の内容に関連した関連情報を表示させ、これを視認することで、容易に確認を行える。
【0050】
ここで、上記のように会議要旨生成装置1にて生成する会議要旨は、表示部5に表示することだけでなく、用紙やシート等に表示する、すなわち用紙やシート等に印刷するようになっていてもよい。また、生成した会議要旨を記憶部4に記憶させておいてもよい。
【0051】
このように、会議要旨生成装置1を用いることで、会議の内容(コンテンツ)の関連性を明確にでき、会議の特定の内容を容易に抽出できる会議要旨を生成することができる。
【0052】
また、時刻情報提示部24は、時間の進行順序を示す時刻インジケータ(時間情報)をノードに対応付けて表示部5に表示する。
【0053】
これら表示部5に表示されたもの自体が会議要旨である。会議要旨生成装置1にて生成される会議要旨について以下に詳細に説明する。
【0054】
図2は、本発明の例示的な実施形態に基づく例示的な会議要旨200を示している。また、コンテンツ・ソースあるいはミーティング・コンテンツ・ソースと呼ばれる共有ミーティング・コンテンツ・ソースは、図2で4つ示す会議要旨200内のノード(所定マーク)202,204,206,208によって表される。図2に示す例では、ノードは円として描かれているが、これは、例示を目的としており、限定されるものとして解釈されるべきではない。
【0055】
本発明の例示的な実施形態によれば、ノード202,204,206,208のサイズは、ノードに関連付けられた会議(共有会議)のコンテンツ・ソースにおいて、会議中に費やされる時間の量に関係していてもよい。本発明のいくつかの実施形態では、ノード202,204,206,208のサイズは、ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースにおいて、会議中に費やされる時間の量に比例してもよい。図2に示す例示的な会議要旨200において、ノード202は、ノード204と比較して比較的大きなサイズを示している。これは、会議中に費やされた時間が、ノード204に関連付けられた会議のコンテンツ・ソースにおけるよりも、ノード202に関連付けられた会議のコンテンツ・ソースにおいて、多いということである。
【0056】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、図2では3つ表示している2つのノード間の円弧(関連性記号)210、212、214は、2つのノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソース間の遷移を示している。例えば、第1ノードから第2ノードへの円弧は、第1ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースと第2ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースとの間の遷移を示している。遷移は、例えば、会議に対する、第2ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースの追加、第2ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースに対するコンテンツの追加、第2ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースに向かう記録装置の焦点合わせ、および他のアクション、を引用してもよい。他のアクションは、会議において、第1ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースから、第2ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースに向かう遷移であってもよい。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、円弧210、212、214の太さは、遷移の回数に関係していてもよい。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、円弧210、212、214の太さは、遷移の回数に比例していてもよい。図2に示す会議要旨200では、比較的細い円弧212と比較して相対的に太い円弧210は、ノード202と関連付けられた会議のコンテンツ・ソースとノード204に関連付けられた会議のコンテンツ・ソースとの間の遷移の回数が、ノード206と関連付けられた会議のコンテンツ・ソースとノード204に関連付けられた会議のコンテンツ・ソースとの間の遷移の回数よりも多いことを示している。
【0057】
本発明のいくつかの例示的な実施形態によれば、ノードの位置にて、ノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースが最初に導入されおよび/または会議中にアクセスされた時間的な順序が、示されるようになっていてもよい。会議要旨は、時間的な順序に関連する会議要旨における時間的な方向を示す(時間的な進行順序の)時系列インジケータを備えていてもよい。例えば、図2に示される例示的な会議要旨200では、時系列インジケータ216は、会議要旨200の左側にある例えばノード202,204といったノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースの導入および/またはアクセスが、会議要旨200のより右側にある、例えば、ノード206、208といったノードに関連付けられた会議のコンテンツ・ソースの導入および/またはアクセスよりも、時間的に先に発生することを示している。
【0058】
本発明のいくつかの例示的な実施形態によれば、会議要旨の各ノードは、ノードに関連付けられたコンテンツ・ソースの種類を示す関連テキスト標識(識別情報)を備えていてもよい。図2に示す例示的な会議要旨200について、ノード202付近に配置されたテキスト標識である「ホワイトボード1」218は、ホワイトボードであり、ノード204の付近に配置されたテキスト標識である「文書1」220は、文書であり、ノード206の付近に配置されたテキスト標識である「ホワイトボード2」222は、ホワイトボードであり、ノード208の付近に配置されたテキスト標識である「文書2」224は、ノード208に関連づけられたコンテンツ・ソースが文書であることを示している。補足テキスト標識は、会議中にアクセス/導入された最初と最後のコンテンツ・ソースを示してもよい。例えば、図2に示される例示的な会議要旨200について、ノード202付近に配置されたテキスト標識である「開始ノード」228は、ノード202に関連付けられたコンテンツ・ソースが、会議中に導入/アクセスされた最初のコンテンツ・ソースであること示し、ノード208の付近に配置されたテキスト標識である「終了ノード」230は、ノード208に関連づけられたコンテンツ・ソースが、会議中に導入/アクセスされた最後のコンテンツ・ソースであること示している。テキスト標識は、時系列インジケータを標識するために使用されてもよい。例えば、図2では、時系列インジケータ216付近に配置されたテキスト標識である「会議タイムライン」226により、会議の時間的な進行と関連する方向がわかる。
【0059】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、例えば、ノードの色、塗りつぶしのパターン、輪郭の色、およびその他の視覚特性といったノードの視覚的属性が、コンテンツ・ソースの属性を示すようになっていてもよい。例えば、コンテンツ・ソースの第1のタイプは第1の視覚的属性に関連付けられていてもよい。図2に示される例示的な会議要旨200では、コンテンツ・ソースがホワイトボードとなっているノード202、206は、グレー色で塗りつぶされていてもよい。さらに、例えば、コンテンツ・ソースが生成されるアプリケーションの第1のタイプは、第1の視覚的特性に関連付けられていてもよい。図2に示す例示的な会議要旨200では、例えばMicrosoft Wordで生成された文書のコンテンツ・ソースに関連付けられたノード204は、斜線のハッチパターンで塗りつぶされ、例えばMicrosoft Excel(登録商標)で生成された文書のコンテンツ・ソースに関連付けられたノード208は、クロスのハッチパターンで塗りつぶされてもよい。
【0060】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、会議要旨ノードは、対応するコンテンツ・ソースに関連するコンテンツの展開表示が利用可能であることを示す展開インジケータを備えていてもよい。例えば、図2に示すノード202、204、206、208について、ノードの中央の「+」記号232、234、236、238は、対応するコンテンツ・ソースに関連付けられたコンテンツを展開表示できることを意味する記号である。展開表示は、展開インジケータの活性アクションに応じて行われてもよい。例示的な展開インジケータの活性アクションは、展開インジケータ付近でのマウスクリック、展開インジケータ付近でのカーソル配置と併せたキー・ストロークの組み合わせ、展開インジケータ付近でのタッチ・スクリーン活性、および要旨表示に関連して展開表示を取得するために一般に使用されるその他のアクション等である。
【0061】
本発明のいくつかの例示的な実施形態によれば、コンテンツ・ソースに関連付けられた展開表示コンテンツ・ソースは、コンテンツ・ソースに関連付けられたメタデータ、コンテンツ・ソースに関連付けられたテキスト材料、コンテンツ・ソースに関連付けられた視覚的な材料、コンテンツ・ソースに関連付けられた音声材料の再生を開始するアプリケーションへのリンク、およびコンテンツ・ソースに関連付けられた他の包括的な情報、を含んでいてもよい。
【0062】
展開表示の形式および種類は、展開表示に対応したコンテンツ・ソースのプロパティに基づいている。本発明のいくつかの実施形態では、例えば、ホワイトボードあるいは他の書き込み面といった書き込み面は、コンパクトに一連のスナップショット(スナップ写真)によって表示されてもよい。スナップショットは、一連のスナップショットにおいて、非周期的な間隔で取得されてもよいし、例えば、多くの量の変化がある書き込み面の表面コンテンツ上で、有意な量の変化が検出された際に、所定の基準に従って自動的に取得されてもよいし、または出席者によって明示的に誘発されてもよい。本発明のいくつかの実施形態では、会議のコーディネータは、スナップショットの取得の方法とパラメータとを設定してもよい。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態では、展開表示は、時間の進行に対応した時計回りの空間的な配置において、ノードの周りに編集された複数のサムネイルのスナップショットを含んでもよい。この特定のプレゼンテーション・モードは、ホイール(輪)の視覚的な示唆によって、「ワゴン・ホイール」形状の表示として参照されてもよい。ここで、ノードは、「ホイール」の中心にあり、各スナップショットは、「ホイール」の中心から広がった「スポーク」の端に表示される。
【0064】
本発明の別の実施形態では、展開表示は、拡大のより詳細な表示を描いたそれぞれの進歩的なレベルで、階層形式にて提示(表示)されてもよい。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態では、展開インジケータは、現在展開表示モードであることを示すインジケータを伴う展開表示に置き換わってもよい。
【0066】
図3は、コンテンツ・ソース・ノード302に対応した「ワゴン・ホイール」形状の展開表示300を示している。ノード302の真ん中の「−」記号304は、展開表示モードになっていることを示す「+」記号に置き換えられる。 3つのスナップショット306,308,310は、ノード302の周りに表示されてもよく、3つのスナップショット306、308、310の時間的な進行方向が、ノード302の最上位から時計回りの方向312であってもよい。
【0067】
図4は、コンテンツ・ソース・ノード402に対応する展開表示400の階層的な形式を示している。「−」記号404は、「+」記号と置き換わり、「−」記号404は、要旨の第1レベルの詳細な表示406をノード402上に配置できるように、ノードの先端に配置される。加えて、より詳細な表示408,410は、ベースの表示406から階層形式に置き換えることができる。
【0068】
本発明の実施形態に係る会議要旨は、関連付けられた会議の進行についてユーザに即座に視覚的なフィードバックを提供し、会議中に費やされた時間の大部分を占めるのはどのコンテンツ・ソースであるかわかる重要な情報を伝達するように表示されてもよい。図2に示す例示的な会議要旨200では、「ホワイトボード1」、「ホワイトボード2」および「文書1」が会議(共有イベント)において頻繁に使用され、および「文書2」が会議の終了に用いられた書き込み面(プロダクト)であることを示している。
【0069】
本発明のいくつかの実施形態では、会議要旨は、会議アプリケーション・プログラムによって、会議の進行に連れて動的に生成されてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、会議要旨は、会議中いつでも参加者がアクセスすることができるようになっていてもよい。図5Aおよび図5Bは、図2に示された例示的な会議要旨に関連する4つの事例(インスタンス)を示し、動的に生成およびアップデートされるものである。会議の開始において生成された第1の会議要旨500は、ホワイトボード1と標識されたホワイトボードに関連付けられたノード502を含む。時系列インジケータ504は、会議が開始されたことを示す。
【0070】
さらに会議に沿うと、その後の会議要旨510において見られるように、第2のコンテンツ・ソースである「文書1」が導入されている。その後の会議要旨510は、第1のコンテンツ・ソースに応じた第1ノード512、および新たに導入されたコンテンツ・ソースである「文書1」に対応した新たなノード512の、2つのノード512、514を有している。
【0071】
第1ノード512から新しいノード514へ向かう円弧516は、第1のコンテンツ・ソースの使用と、新たに導入されたコンテンツ・ソースの使用との間に遷移が発生したことを示している。
【0072】
時間の進行順序を示す時系列インジケータ518は、会議のタイムラインを示す。
【0073】
第1のコンテンツ・ソースに応じたノードのサイズは、第1の会議要旨500とそれに続いた会議要旨510との間で、会議の総時間のより多くが、他の会議の材料、すなわち新たに導入されたコンテンツ・ソースである「文書1」に費やされたことで、減る。
【0074】
会議の終わりに向かって、「ホワイトボード2」と標識された第2のホワイトボードは、アクティブになり、第2のホワイトボードの活性化に続いてあるいは対応して、時間の進行順序に従って生成された視覚的な要旨520に追加される。視覚的な要旨520は、3つのノードを含んでおり、それは、第1のコンテンツ・ソースである「ホワイトボード1」に対応する第1ノード522、第2のコンテンツ・ソースである「文書1」に対応する第2ノード524、および第3のコンテンツ・ソースであり新たに導入された「ホワイトボード2」に対応する第3ノード526の3つのノード、である。
【0075】
「ホワイトボード1」と「文書1」との間で頻繁に発生する遷移は、第1ノード522と第2ノード524との間の双方向の円弧528にて表される。この現在の双方向の円弧528は、上記会議要旨510における円弧516と比較してかなり太いことがわかる。
【0076】
第2ノード524から第3ノード526に向かう円弧530は、第2のコンテンツ・ソースである「文書1」の使用と3のコンテンツ・ソースである「ホワイトボード2」の使用と間に遷移が発生したことを示している。
【0077】
時系列インジケータ532は、会議のタイムラインを示していている。
【0078】
ノードのサイズおよび円弧の太さは、一旦会議が休止してから確定されてもよい。例示的な確定された会議要旨540を、図5に示す。既に生成された会議要旨520が生成された時点に続いて、第4のコンテンツ・ソース548が導入された。確定された会議要旨540は、第1のコンテンツ・ソースである「ホワイトボード1」に対応する第1ノード542、第2のコンテンツ・ソースである「文書1」に対応する第2ノード544、第3のコンテンツ・ソースである「ホワイトボード2」に対応する第3ノード546、新たに導入されたコンテンツ・ソースである「文書2」に対応する第4ノード548、の4つのノードを含んでいる。
【0079】
「ホワイトボード1」と「文書1」との間で頻繁に発生する遷移は、第1ノード542と第2ノード544との間の、上記会議要旨520における円弧528と比較してかなり太い双方向の円弧550にて表される。
【0080】
上記の会議要旨520における対応する円弧530に比べて太い、第2ノード544と第3ノード546との間の現在の双方向の円弧552は、第3のコンテンツ・ソースである「ホワイトボード2」から第2のコンテンツ・ソースである「文書1」への遷移が発生したことを示している。
【0081】
第4のノード548に、第2ノード544から第4ノード548に向けられた単指向性の円弧554は、第2のコンテンツ・ソースである「文書1」の使用と第4のコンテンツ・ソースである「文書2」の使用との間に遷移が発生したことを示す。
【0082】
時系列インジケータ556は、会議のタイムラインを示している。
【0083】
テキストラベル558,560は、会議の最初のコンテンツ・ソースと最終のコンテンツ・ソースとにそれぞれ関連付けられた、最初のノードと最後のノードとを示すように、追加されている。
【0084】
各ノード上の「+」記号によって示されることで、要旨が生成されている間に、各ノードを展開し、個々のノードの要旨を表示することが、可能となっている。いくつかの実施形態では、要旨は、ユーザがビデオクリップとして表示できるように、Adobe Flashのような再生をサポートしている形式で保存されてもよい。
【0085】
本発明の別の実施形態では、第1ノードと第2ノードとの間の円弧が、遷移順序以外の関係を表してもよい。いくつかの実施形態では、2つのノードの間に形成されたリンクは、第1ノードに関連付けられた第1のコンテンツ・ソースと第2ノードに関連付けられた第2のコンテンツ・ソースとの間の意味付けられた関係を表してもよい。例えば、ホワイトボードを使用した長時間の議論は、会議の最終産物である仕様書への入力を発生させることがある。このケースでは、2つのコンテンツ・ソースである、ホワイトボードと仕様書との間の意味付けられた関係は、円弧によって表わされる。ここで、円弧の太さは、意味的な結合の強さによって決定することができる。いくつかの実施形態では、円弧は、関係の原動力を明確に伝えるために向きが指定されてもよい。ホワイトボードおよび仕様書の例では、ホワイトボードのコンテンツが仕様書の起源を提供するので、円弧は、ホワイトボードのコンテンツ・ソースに応じたノードから仕様書に応じたノードへ向かう。
【0086】
本発明のいくつかの実施形態では、意味付けられた相関関係は、会議中に参加者によって明示的に指定されてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、会議のアプリケーション・プログラムは、意味付けられた相関関係を指定するためのオプションを提供してもよい。本発明の別の実施形態では、意味付けられた相関関係は、各ソースからのテキストのキーワードの抽出と分析とを通じて、会議のアプリケーション・プログラムによって、自動的に決定してもよい。
【0087】
図6を用いて説明される本発明のいくつかの実施形態では、代替の会議要旨のフォーマットが生成され、2つのコンテンツ・ソースが同時にアクティブになる事例(インスタンス)を視覚的に示すことができる会議要旨画像600を提供する。各コンテンツ・ソースは、時間的な進行順序を示す時系列インジケータ612に関連付けられ、会議において関連付けられたコンテンツ・ソースがアクティブになっている期間を示す表示バー602、604、606、608、610を有している。コンテンツ・ソースに与えられたバー602、604、606、608、610の長さの合計は、有向グラフ表示におけるノードのサイズと同様に、会議でそのソースに与えられた時間の合計を示してもよいし、ソースの相対的な重要性の尺度を提供してもよい。例えば、表示バー602と表示バー604との合計の長さは、会議においてコンテンツ・ソースである「ホワイトボード1」を使用した時間の総量を反映している。表示バー602、604、606、608、610は、時系列インジケータ612と相対的に、および、コンテンツ・ソースに関連付けられたテキスト識別子614、616、618、620と相対的に、並べられてもよい。時系列インジケータ612は、時系列インジケータ612を標識するテキスト識別子622、および、例えば、会議の開始と終了とである時間的なイベントを標識する複数のテキスト識別子624,626を有していてもよい。複数のコンテンツ・ソースがアクティブである時間インスタンスは、特定の時間インスタンスにおける表示バーを通ったライン630の視覚化によって容易に決定することができる。
【0088】
本発明のいくつかの実施形態では、図7から図10に示す関係で理解されるように、会議のコンテンツ・ソースの要旨は、強化されたソース・ナビゲーション情報と連動して表示されてもよい。これらの実施形態のいくつかにおいて、コンテンツ・ソースの静的要旨の表示は、時空間カップリングを使用して動的にレンダリングされてもよい。代替的な実施形態では、コンテンツ・ソースの静的要旨の表示は、時空間クラスタリングを使用して動的にレンダリングされてもよい。例示的な強化されたソース・ナビゲーション情報は、意味付けられた関係のクラスタリング、時間的な進行順序の表示、クラスタリングに基づく貢献、およびユーザの経験を向上させる他のソース・ナビゲーション情報等である。
【0089】
図7は、コンテンツ・ソースの静的要旨700を示す。
【0090】
本発明の例示的な実施形態によれば、静的要旨700に示されているコンテンツは、図8に示す静的要旨800に示すように、主要な要因によってクラスタ化されてもよい。マーキングされた領域は、会議の参加者に関連付けることができ、関連する会議の参加者は、生成されたコンテンツについてその責任を負う寄稿者(記入者、貢献者)となり得る。図8に示す例示的な静的要旨800では、5つの領域が3人の参加者に関連付けられている。第1の領域802は、第1の参加者(または寄稿者)に関連付けられている。第2および第3の領域804は、第2の参加者(または寄稿者)に関連付けられ、第4および第5の領域806は、参加者(または寄稿者)と関連付けられる。いくつかの実施形態では、領域を区分するインジケータ(指標)としては、例えば、図8に示す一点線は、寄稿者に基づいてコード化された色にて色付けされていてもよい。本発明のいくつかの実施形態では、寄稿者に基づくクラスタ化は、会議の参加者によって明示的に生成されてもよい。本発明の別の実施形態では、寄稿者に基づくクラスタ化は、管理されていないクラスタ化の技法を使用する会議のアプリケーション・プログラムによって自動的に成されてもよい。
【0091】
本発明の例示的な実施形態によれば、静的要旨700に示されているコンテンツは、図9に示す静的要旨900に示すように、意味付けられた関係に基づいてクラスタ化してもよい。マーキングされた領域は、コンテンツの意味付けられた関係に基づいて形成されてもよい。コンテンツ・ソースの最初のエントリ(記入)は、2つのエントリが意味的に関連している2番目のエントリと共にグループ化されてもよい。図9に示す提示的な静的要旨900では、3つの意味的に類似した領域902、904、906が示されている。いくつかの実施形態では、図9に示すように、領域は、境界区画を用いて区分することができる。代替的な実施形態では、第2の領域は第2の透明性と塗りつぶしの色で表示されてもよいし、代替的な実施形態では、第1の領域は、第1の透明度と塗りつぶしの色とで表示されてもよい。また、本発明のいくつかの実施形態では、意味付けられた関係に基づくクラスタ化は、会議の参加者によって明示的に生成されてもよい。本発明の別の実施形態では、意味付けられた関係に基づくクラスタ化は、意味付けの検出と共に、管理されていないクラスタ化技法を使用する会議アプリケーション・プログラムによって自動的に成されてもよい。
【0092】
別の実施形態では、マーキングされた領域は、コンテンツの統語的(構文的)関係に応じて形成されてもよい。コンテンツ・ソースの最初の記入(エントリ)は、2つのエントリが構文的に関連している2番目のエントリと共にグループ化されてもよい。例示的な統語的関係は色の類似性、空間的な近接性、および機能に基づく他のクラスタ基準を含んでもよい。本発明のいくつかの実施形態では、統語的関係に基づくクラスタリングは、会議の参加者によって明示的に生成されてもよい。本発明の別の実施形態では、統語的関係に基づくクラスタリングは、構文検出と組み合わせた立証されていないクラスタリング技法を使用した会議のアプリケーション・プログラムによって自動的に生成されてもよい。
【0093】
本発明の例示的な実施形態によれば、静的要旨700に示されているコンテンツは、図10に示すように、時間的な進行を示すインジケータと一緒に表示されてもよい。図10は、要旨に示されたコンテンツの時間的な進行を示す指示矢印1002、1004、1006、1008、1010、1012、1014、1016が重畳表示された静的要旨を示している。
【0094】
本発明のいくつかの実施形態は、強調されたソース・ナビゲーション情報の組み合わせを含んでもよい。例えば、図10に示す指示矢印は、寄稿者に基づきコード化された色で色付けされていてもよい。
【0095】
本発明のいくつかの実施形態では、図11の関係で理解され、要点に基づく会議のコンテンツ・ソースの要旨1100は、コンテンツ・ソースの複数のスナップショット(スナップ写真、撮影画像)1112、1114、1116、1120、1122、1124、1126を含んでいてもよい。スナップショット1112、1114、1116、1120、1122、1124、1126は、要点に基づく会議のコンテンツ・ソースの要旨1100の第1の領域1102に配置される。付加的な領域1104、1106、1108、1110は、コンテンツ・ソースに関連する予め定義されたイベントに関連付けられていてもよい。イベントとしては、例えば、コンテンツ・ソースに新規ページを生成、コンテンツに意味付られたマーキングの追加が挙げられ、あるいは、例えば、ハイライトあるいは他の意味付られたマーキング、コンテンツからのマーキングの消去、音声記録における新たなしゃべり手の出現、およびコンテンツ・ソースに関して定義される他のイベントが挙げられる。
【0096】
図11に示す例示的な要点に基づく会議のコンテンツの要旨1100では、イベントは、書き込み面に関連付けられている。第1のイベント領域1104は、コンテンツの増大(追加)に基づき、第2のイベント領域1106は、コンテンツの消去に基づき、第3のイベント領域1108は、コンテンツへの意味付けられたマークキング(コンテンツに特定の意味が付与されたマークキングを行うこと)に関連付けられ、そして、第4のイベント領域は、コンテンツ・ソースの新規ページの生成に関連付けられている。各スナップショット1112、1114、1116、1118、1120、1122、1124、1126は、イベント領域に張り付けることができる。例えば、第1のスナップショット1112は、コンテンツ・ソースの新規ページの生成に対応しており、スナップショット1112と新規ページの生成のイベントに対応するイベント領域1110との間の線分1128によって、新規ページの生成のイベントに関連付けられている。第2のスナップショット1114は、コンテンツ1142の追加に対応しており、スナップショット1114とコンテンツの追加イベントに対応するイベント領域1104との間の線分1130によってコンテンツの追加イベントに関連付けられている。第3のスナップショット1116は、コンテンツ1144の消去に対応しており、スナップショット1114とコンテンツの消去イベントに対応するイベント領域1106との間の線分1132によってコンテンツの消去イベントに関連付けられている。第4のスナップショット1118は、コンテンツ1146の追加に対応しており、スナップショット1118とコンテンツの追加イベントに対応するイベント領域1104との間の線分1134によって、コンテンツの追加イベントに関連付けられている。第5のスナップショット1120は、コンテンツへの意味付けられたマーキング1148に対応しており、スナップショット1120とコンテンツへの意味付けられたマーキングに対応するイベント領域1108との間の線分1136によって、コンテンツへの意味付けられたマーキングのイベントに関連付けられている。第6のスナップショット1122は、新規ページの生成に対応しており、スナップショット1122と新規ページの生成イベントに対応するイベント領域1110との間の線分1138によって新規ページの生成イベントに関連付けられている。第7のスナップショット1124は、コンテンツ1150の追加に対応しており、スナップショット1124とコンテンツの追加イベントに対応するイベント領域1104との間の線分1140によって、コンテンツの追加イベントに関連付けられている。第8のスナップショット1126は、新規ページの生成に対応しており、スナップショット1126と新規ページの生成イベントに対応するイベント領域1110との間の線分1144によって新規ページの生成イベントに関連付けられている。
【0097】
本発明のいくつかの実施形態では、イベント固有のマーカーは、イベント領域の線分を終了してもよい。図11に示される例では、ダイヤモンドと点であるラインの末端1129、1139、1143は、新しいページのイベント領域1110内に固定された線分を終了するものである。黒塗りの点であるラインの末端1131、1135、1141は、増幅イベントの領域1104内に固定された線分を終了するものである。白塗りの四角である末端1133は、消去イベントの領域1106内に固定された線分を終了するものであり。矢印付の白塗りの点であるラインの末端1137は、意味付けられたマーキング・イベントの領域1108内に固定された線分を終了するものである。
【0098】
時間的な進行順序を示す時系列インジケータ1152は、例えば、図11に示される要点に基づく会議のコンテンツの要旨1100のような要点に基づく会議のコンテンツ・ソースの要旨に示されてもよい。
【0099】
本発明のいくつかの実施形態では、ノードの展開表示は、会議の要旨において、要点に基づく会議のコンテンツ・ソースの要旨を含んでもよい。
【0100】
本発明の代替的な実施形態では、ノードの展開表示は、会議の要旨において、主要な要因によってクラスタ化された静的要旨を含んでもよい。
【0101】
本発明の代替的な実施形態では、ノードの展開表示は、会議の要旨において、意味付けられた関係に基づいてクラスタ化された静的要旨を含んでもよい。
【0102】
本発明の代替的な実施形態では、ノードの展開表示は、会議の要旨において、時間的な進行順序を示すインジケータと一緒に表示される静的要旨を含んでもよい。
【0103】
ユーザ・インターフェースがコンピューティング・システムの表示装置上に提供されることは、当業者には理解でき、よく知られたことである。ここで、コンピューティング・システムは、例えば、マウス、キーボード、タッチ・スクリーン、ジョイスティック、および他の入力装置である、少なくとも1つの入力装置と、中央演算装置(CPU)とを含んでもよい。ユーザ・インターフェースは、コンピューティング・システムのメモリに格納された、機械あるいはコンピュータで読み取り可能なコードにて提供されてもよい。
【0104】
(ソフトウェアによる実現例)
最後に、会議要旨生成装置1の各ブロック、特に制御部2は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0105】
後者の場合、会議要旨生成装置1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである会議要旨生成装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、会議要旨生成装置1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0106】
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0107】
また、会議要旨生成装置1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0108】
上記の明細書で採用した用語および表現は、説明のための用語として使用したものであり、限定されるものではなく、さらに、上記に示されて記述された等価の特徴あるいはその一部を除くような用語および表現の使用を意図するものでもない。本発明の範囲は、後述の請求項によってのみ定義され、制限されていることが認識される。
【0109】
(まとめ)
本発明の一様態に係る会議要旨生成装置は、会議の内容が記録される複数の書き込み面を用いた会議の要旨を生成する会議要旨生成装置であって、上記書き込み面毎に、上記書き込み面を撮影する撮影手段が撮影した撮影画像に基づいて、上記書き込み面の使用の開始を示す開始情報を時間情報と共に検知すると、上記書き込み面を区別する識別情報と共に所定マークを生成し、表示面上に当該所定マークが生成された順に時系列に並べて表示するマーク生成部と、上記複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性を示す関連性情報を取得し、当該関連性情報に基づく関連性記号を上記表示面上の上記所定マーク間に表示する関連性記述部と、上記会議の内容に関連した関連情報を取得し、ユーザ指示に応じて上記関連情報を上記表示面上で上記所定マークの近傍に表示する展開部と、を備えている。
【0110】
上記構成によると、まず、複数の書き込み面(例えば、ホワイトボード、文書、PCの表示画面、タブレット端末の表示画面等)毎に、撮影手段が撮影した上記書き込み面の撮影画像に基づいて、書き込み面の使用の開始を示す開始情報を時間情報と共に検知し、書き込み面を区別する識別情報と共に所定マークを生成し、表示面上に当該所定マークが生成された順に時系列に並べて表示する。そして、表示面上の所定マーク間に、複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性を示す関連性情報に基づいた関連性記号が表示される。さらに、会議の内容に関する関連情報を取得し、ユーザ指示に応じて会議内容に関連する関連情報を、表示面上で所定マークの近傍に表示する。これら表示面上に表示されたもの自体が会議要旨である。
【0111】
よって、表示面上、すなわち会議要旨では、会議の内容が記録される書き込み面に対応した所定マークが書き込み面の識別情報と共に時系列に並んでおり、マーク間には、書き込み面に記録された会議の内容間の関連性を示す関連性情報に基づく関連性記号が記入されている。そのため、表示面上、すなわち会議要旨の、所定マークと関連性記号との表示により、複数の書き込み面に記録された会議の内容の関連性を、ユーザに視覚的に容易に把握させることができる。
【0112】
さらに、ユーザ指示により、会議の内容に関連した関連情報が所定マークの近傍に表示される。そのため、ユーザは、書き込み面に記録された会議の内容を詳細に確認したい場合には、指示を与えることで表示面の所定マークの近傍に会議の内容に関連した関連情報を表示させ、これを視認することで、容易に確認を行える。
【0113】
ここで、表示面上で表示するとは、ディスプレイ装置で表示することに加え、用紙やシート等に表示する、すなわち用紙やシート等に印刷することを含む。
【0114】
このように、本発明の一態様に係る会議要旨生成装置を用いることで、会議の内容(コンテンツ)の関連性を明確にでき、会議の特定の内容を容易に抽出できる会議要旨を生成することができる。
【0115】
また、本発明の一様態に係る会議要旨生成装置では、上記マーク生成部は、上記書き込み面毎に上記会議中での使用時間を取得し、当該使用時間に基づいて上記所定マークのサイズを変化させ、上記関連性記述部は、上記複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性の程度を取得し、当該関連性の程度に基づいて上記関連性記号の形状を変化させてもよい。
【0116】
上記構成によると、書き込み面毎に会議中での使用時間を取得し、当該使用時間に基づいて所定マークのサイズを変化させる。よって、ユーザは所定マークのサイズを確認することで、そのマークに対応する書き込み面の会議中での使用時間が把握でき、所定マーク同士のサイズの違いから、それぞれに対応する書き込み面の会議中での使用時間を比較することができる。また、上記構成によると、複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性の程度を取得し、当該関連性の程度に基づいて上記関連性記号の形状を変化させる。よって、関連性記号の形状により、複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性の程度をユーザに視覚的に把握させることができる。
【0117】
また、本発明の一様態に係る会議要旨生成装置では、上記マーク生成部は、上記会議の終了を検知すると、上記会議において最初に使用された書き込み面に対応する所定マーク近傍に会議開始を示す開始情報を、上記会議において最後に使用された書き込み面に対応する所定マーク近傍に会議終了を示す終了情報を、表示してもよい。
【0118】
上記構成によると、会議の終了を検知すると、会議において最初に使用された上記書き込み面に対応する上記所定マーク近傍に会議開始を示す開始情報を、会議において最後に使用された上記書き込み面に対応する上記所定マーク近傍に会議終了を示す終了情報を表示する。よって、開始情報と終了情報との表示により、どの所定マークが会議の最初に用いられた書き込み面に対応するものなのか、どの所定マークが会議の最後に用いられた書き込み面に対応するものなのかを、ユーザに視覚的に把握させることができる。
【0119】
また、本発明の一様態に係る会議要旨生成装置では、上記展開部は、上記関連情報として、上記撮影手段が書き込み面の変化に応じて撮影した上記書き込み面の撮影画像を、上記表示面上で階層的に表示してもよい。
【0120】
上記構成によると、書き込み面の撮影画像を、表示面上で階層的に表示する。よって、ユーザが確認したい書き込み面の撮影画像まで階層的に表示させてユーザに視覚的に把握させることができる。また、ユーザにとって不要な撮影画像まで表示せずに済む。
【0121】
また、本発明の一様態に係る会議要旨生成装置では、上記展開部は、上記関連情報として、上記撮影手段が書き込み面の変化に応じて撮影した上記書き込み面の撮影画像を、上記表示面上で上記所定マークの周囲に表示してもよい。
【0122】
上記構成によると、書き込み面の撮影画像を、表示面上で所定マークの周囲に表示する。よって、書き込み面に対応する所定マークの周囲にその書き込み面の撮影画像が配置されることで、ユーザが視覚的に把握しやすい会議要旨を生成することができる。ここで撮影画像はサムネイルであってもよい。
【0123】
また、本発明の一様態に係る会議要旨生成装置は、上記時間情報を上記所定マークに対応付けて上記表示面上に表示する時刻情報提示部をさらに備えてもよい。
【0124】
上記構成によると、時間情報を所定マークに対応付けて表示する。よって、時間情報と所定マークとの表示により、ユーザに所定マークに対応する書き込み面の使用の時間的な順序を視覚的に把握させることができる。
【0125】
また、本発明の一様態に係る会議要旨生成装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記会議要旨生成装置における上記各部として動作させることにより上記会議要旨生成装置をコンピュータにて実現させるプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0126】
これらの構成によれば、上記プログラムを、コンピュータに読み取り実行させることによって、上記会議要旨生成装置と同一の作用効果を実現することができる。
【0127】
また、本発明の一様態は以下のように表現してもよい。
【0128】
本発明の一様態に係る方法は、会議要旨を生成するための方法であって、当該方法は、第1の時間の事例に関連して、第1コンテンツ・ソースに関連付けて、第1の時間の事例の第1ノードを生成するステップを含み、上記第1の時間の事例の第1ノードを、上記第1コンテンツ・ソースが上記会議の間で費やされる第1の時間の量に関連した第1のサイズにて生成する、と表現してもよい。
【0129】
さらに、上記方法では、第1の時間の事項の第1ノードは、第1の展開インジケータを備えていてもよい。
【0130】
さらに、上記方法では、第1の展開インジケータに関連する第1の展開インジケータ活性アクションを受信し、かつ、第1の時間の事例の第1ノードについての第1の展開表示を生成してもよい。
【0131】
さらに、上記方法では、上記第1の展開表示は、第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットを含み、上記第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットは、詳細なレベルに応じて階層形状に配置されてもよい。
【0132】
さらに、上記方法では、第1の展開表示は、第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットを含み、上記第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットは、時系列で配置され、上記第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットにおける各スナップショットは、上記第1コンテンツ・ソースに関連する複数の階層イベントの1つに関連していてもよい。
【0133】
さらに、上記方法では、第1の展開表示は、第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットを含み、上記第1のスナップショットには、第1の会議参加者に関連付けられた、上記スナップショットの第1の領域を区別する第1の領域インジケータが重畳表示されてもよい。
【0134】
さらに、上記方法では、第1の展開表示は、第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットを含み、上記第1のスナップショットには、第1の意味付けられた関係に関連付けられた、上記スナップショットの第1の領域を区別する第1の領域インジケータが重畳表示されてもよい。
【0135】
さらに、上記方法では、第1の展開表示は、第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットを含み、上記第1のスナップショットには、第1の統語的関係に関連付けられた、上記スナップショットの第1の領域を区別する第1の領域インジケータが重畳表示されてもよい。
【0136】
さらに、上記方法では、第1の展開表示は、第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットを含み、上記第1のスナップショットには、時間的な進行順序を示すインジケータが重畳表示されてもよい。
【0137】
さらに、上記方法では、第1の展開表示は、第1の複数の第1コンテンツ・ソースのスナップショットを含み、上記第1のスナップショットは、上記第1の時間の事例の第1ノードに関連付けられた第1の時間の事例の第1の展開表示のノードに関して、時計回りの時間的順序で配置され、時間的に第1の時間の事例に関連付けられた第1の第1コンテンツ・ソースのスナップショットは、上記第1の時間の事例の第1の展開表示の上に直接配置されてもよい。
【0138】
上記方法では、上記第1の時間の事例のノードの上記第1の展開表示は、要点に基づく会議のコンテンツ・ソースの要旨、主要な要因によりクラスタ化された静的な要旨、意味付けられた関係に応じてクラスタ化された静的な要旨、統語的関係に応じてクラスタ化された静的な要旨含むグループ、時間的な進行順序を示すインジケータと共に表示された静的な要旨、「ワゴン・ホイール」形状の表示、および、階層的な形状の展開表示、から選択されてもよい。
【0139】
上記方法では、さらに、上記第2の時間の事例に関連付けられて、第2の時間の事例の第1ノードが生成されるステップを含み、上記第2の時間の事例の第1のノードは、会議の間に第1のコンテンツ・ソースに費やされる時間の大きさに関連した第2のサイズに関連付けられていてもよい。
【0140】
上記方法では、上記第2の時間の事例に関連付けられて、上記第2の時間の事例の第1ノードと第2の時間の事例の第2ノードとの間に、第2の時間の事例の第1円弧を生成するステップを含み、上記第2の時間の事例の第2のノードは、上記会議中に上記第2のコンテンツ・ソースが費やす第3の時間の大きさに関連する第3のサイズにて生成されてもよい。
【0141】
上記方法では、さらに、上記第2の時間の事例に関連付けられて、上記第2の時間の事例の第1ノードと第2の時間の事例の第2ノードとの間に、第2の時間の事例の第1円弧を生成するステップを含み、上記第2の時間の事例の第1円弧は、上記第1のコンテンツ・ソースと第2のコンテンツ・ソースとの間の第1の遷移の回数に関連する第2の太さで生成されてもよい。
【0142】
上記方法では、上記第2の時間の事例の第1円弧は、方向を示す円弧であってもよい。
【0143】
上記方法では、上記第1の時間の事例の第1のノードは、上記第1のコンテンツ・ソースに関連付けられた第1のコンテンツ・ソースのプロパティに関連付けられた第1の視覚的プロパティと共に生成されてもよい。
【0144】
上記方法では、上記第1のコンテンツ・ソースのプロパティは、ソース・タイプの構成および生成アプリケーションのグループから選択される1つであってもよい。
【0145】
上記方法では、上記第1の視覚的プロパティは、塗りつぶしの色、塗りつぶしのタイプ、塗りつぶしのパターン、塗りつぶしの透明度、アウトラインの色、アウトラインのスタイル、およびノードの形状のグループから選択される1つであってもよい。
【0146】
上記方法は、さらに、時間的な進行順序を示すインジケータを備えていてもよい。
【0147】
本発明の一様態に係る方法は、コンテンツ・ソースに関連付けられた要約表示を生成するための方法であって、当該方法は、第1の時間の事例に関して、第1の複数の第1のコンテンツ・ソースのスナップショットを生成するステップを含み、上記第1の複数の第1のコンテンツ・ソースのスナップショットは、詳細なレベルに基づき階層的な形状で配置される、と表現してもよい。
【0148】
本発明の一様態に係る方法は、コンテンツ・ソースに関連付けられた要約表示を生成するための方法であって、当該方法は、第1の時間の事例に関して、第1の複数の第1のコンテンツ・ソースのスナップショットを生成するステップを含み、上記第1の複数の第1のコンテンツ・ソースのスナップショットは、時系列で配置され、記第1の複数の第1のコンテンツ・ソースのスナップショットにおける各スナップショットは、上記第1のコンテンツ・ソースに関連付けられた複数の意味付けられたコンテンツの1つに関連付けられている、と表現してもよい。
【0149】
本発明の一様態に係る方法は、コンテンツ・ソースに関連付けられた要約表示を生成するための方法であって、当該方法は、第1の時間の事例に関して、第1のコンテンツ・ソースの第1のスナップショットを生成するステップを含み、上記第1のスナップショットは、第1の会議の出席者と関連付けられて、上記第1のスナップショットの第1の領域を区別する第1の領域インジケータが重畳表示される、と表現してもよい。
【0150】
本発明の一様態に係る方法は、コンテンツ・ソースに関連付けられた要約表示を生成するための方法であって、当該方法は、第1の時間の事例に関して、第1のコンテンツ・ソースの第1のスナップショットを生成するステップを含み、上記第1のスナップショットは、第1の意味付けられた関係に関連付けられて、上記第1のスナップショットの第1の領域を区別する第1の領域インジケータが重畳表示される、と表現してもよい。
【0151】
本発明の一様態に係る方法は、コンテンツ・ソースに関連付けられた要約表示を生成するための方法であって、当該方法は、第1の時間の事例に関して、第1のコンテンツ・ソースの第1のスナップショットを生成するステップを含み、上記第1のスナップショットは、上記第1の統語的関係に基づき、上記第1のスナップショットの第1の領域を区別する第1の領域インジケータが重畳表示される、と表現してもよい。
【0152】
本発明の一様態に係る方法は、コンテンツ・ソースに関連付けられた要約表示を生成するための方法であって、上記方法は、第1の時間の事例に関して、第1のコンテンツ・ソースの第1のスナップショットを生成するステップを含み、上記スナップショットは、時間的な進行順序を示すインジケータが重畳表示されている、と表現してもよい。
【0153】
本発明の一様態に係る方法は、コンテンツ・ソースに関連付けられた要約表示を生成するための方法であって、当該方法は、第1の時間の事例に関して、第1の複数の第1のコンテンツ・ソースのスナップショットを生成するステップを含み、第1の複数の第1のコンテンツ・ソースのスナップショットは、第1の時間の事例の第1ノードに関連付けられた第1の時間の事例の第1の展開表示のノードに関して、時計回りの時間的な順序で配置され、時間的に第1の時間の事例に関連付けられた第1のコンテンツ・ソースのスナップショットは、上記第1の時間の事例の展開表示のノードの上に直接配置される、と表現してもよい。
【0154】
また、本発明の一様態に係る方法は、会議要旨を生成するための方法であって、当該方法は、第1のコンテンツ・ソースに対して、第1の線分を生成するステップを含み、上記第1の線分は、時間的なインジケータに関連して、上記第1のコンテンツ・ソースが会議においてアクティブになっている間の第1の期間を示す第1の空間的セグメントと共に、空間的に配置される、と表現してもよい。
【0155】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0156】
本発明は、会議のコンテンツを要約するための装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0157】
1 会議要旨生成装置
2 制御部
3 撮影部(撮影手段)
5 表示部(表示面)
21 ノード生成部(マーク生成部)
22 関連性記述部
23 展開部
24 時刻情報提示部
200 会議要旨
202、204、206、208 ノード(所定マーク)
210、212、214 円弧(関連性記号)
216 時系列インジケータ(経過時間情報)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議の内容が記録される複数の書き込み面を用いた会議の要旨を生成する会議要旨生成装置であって、
上記書き込み面毎に、上記書き込み面を撮影する撮影手段が撮影した撮影画像に基づいて、上記書き込み面の使用の開始を示す開始情報を時間情報と共に検知すると、上記書き込み面を区別する識別情報と共に所定マークを生成し、表示面上に当該所定マークが生成された順に時系列に並べて表示するマーク生成部と、
上記複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性を示す関連性情報を取得し、当該関連性情報に基づく関連性記号を上記表示面上の上記所定マーク間に表示する関連性記述部と、
上記会議の内容に関連した関連情報を取得し、ユーザ指示に応じて上記関連情報を上記表示面上で上記所定マークの近傍に表示する展開部と、
を備えていることを特徴とする会議要旨生成装置。
【請求項2】
上記マーク生成部は、上記書き込み面毎に上記会議中での使用時間を取得し、当該使用時間に基づいて上記所定マークのサイズを変化させ、
上記関連性記述部は、上記複数の書き込み面に記録された会議の内容間の関連性の程度を取得し、当該関連性の程度に基づいて上記関連性記号の形状を変化させることを特徴とする請求項1に記載の会議要旨生成装置。
【請求項3】
上記マーク生成部は、上記会議の終了を検知すると、上記会議において最初に使用された上記書き込み面に対応する上記所定マーク近傍に会議開始を示す開始情報を、上記会議において最後に使用された上記書き込み面に対応する上記所定マーク近傍に会議終了を示す終了情報を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の会議要旨生成装置。
【請求項4】
上記展開部は、上記関連情報として、上記撮影手段が書き込み面の変化に応じて撮影した上記書き込み面の撮影画像を、上記表示面上で階層的に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の会議要旨生成装置。
【請求項5】
上記展開部は、上記関連情報として、上記撮影手段が書き込み面の変化に応じて撮影した書き込み面の撮影画像を、上記表示面上で上記所定マークの周囲に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の会議要旨生成装置。
【請求項6】
上記時間情報を上記所定マークに対応付けて上記表示面上に表示する時刻情報提示部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の会議要旨生成装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の会議要旨生成装置を動作させるための会議要旨生成プログラムであって、コンピュータを上記各部として機能させるための会議要旨生成プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の会議要旨生成プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−97808(P2013−97808A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−242119(P2012−242119)
【出願日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】