説明

伸張性の生地を組み込んだ衣料

【課題】比較的薄くかつ軽量で、水に浸されたときの変形が少なく、張力を受けたとき(すなわち、伸張されたとき)の耐久性が比較的高く永久変形する傾向が比較的少ないウォーターショーツおよび衣料品を提供する。
【解決手段】ウォーターショーツなどに用いる衣料品10であって、第1の生地および第2の生地を含んでいる。第1の生地は、衣料の外面および反対側の内面の大部分を形成しており、引張破壊の前に少なくとも30パーセント伸張する。第2の生地は、衣料のウエストバンド部分22の周りに配置されており、引張破壊の前に10パーセント未満伸張する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はウォーターショーツに関するものである。
【背景技術】
【0002】
水泳、ダイビング、サーフィン、水上スキーおよびスキューバダイビングを含む水中活動中に、さまざまな種類のスイムウェア(水着)が着用されている。
スイムウェアの一つの種類の例として、レーシングスーツ(競泳用水着)が、水泳競技またはダイビング競技を行うときに、一般に着用されている。レーシングスーツは一般に、抵抗を低減するためのぴったりとした構成を提供する伸張性の編み(ニット)生地(例えば、スパンデックスを組み込んだ、引張破壊の前に10パーセントを超えて伸張する編み生地)で形成されている。レーシングスーツの中には個人の骨盤領域しか覆わないものもあるが、他のレーシングスーツは胴の大部分を覆い、個人の腕および脚に及ぶ場合もある。
【0003】
スイムウェアの第2の種類の例として、ウォーターショーツ(海水パンツ)が、サーフィンまたは遊泳を行う際に、一般に着用されている。レーシングスーツの伸張性の編み生地と異なり、ウォーターショーツは一般に非伸張性の織り生地(例えば、引張破壊の前の伸張が10パーセント未満である織り生地)で形成され、ゆったりとした構成とされている。ウォーターショーツは、個人の腰の周りでは比較的ぴったりとしているが、個人の骨盤領域および脚領域では一般にゆったりとしている。
【0004】
伸張性の編み生地と非伸張性の織り生地とは、水に浸けられたときまたは他の仕方で水を含んだときに、異なる反応をする。より詳しくは、伸張性の編み生地は、流体の流れにさらされたとき、または水に浸されて追加の荷重を受けたときに、伸張または他の仕方で変形する場合がある。しかし、レーシングスーツにぴったりとした構成を与えるために事前伸張した場合(すなわち、レーシングスーツを着用した場合)、伸張性の編み生地の張力は一般に、水に浸された結果として生じる変形を克服するのに十分である。
【0005】
伸張性の編み生地と異なり、非伸張性の織り生地は寸法が安定している。ウォーターショーツのゆったりとした構成に鑑みて、非伸張性の織り生地は一般に、ウォーターショーツが流体の流れにさらされたとき、または水に浸されて追加の荷重を受けたときに生じる変形を低減するために使用される。すなわち、ウォーターショーツに使用された非伸張性の織り生地は、水にさらされたときに、寸法が安定したままである。
【0006】
生地を製造するための2つの一般的な技術に、編みおよび織りがある。
編みには、編み生地を形成するために、組み合ったループの複数の列を形成することが含まれる。伸張性の生地の多くは、編みによって製造されている。これは、編み生地の中の、糸と糸との間の比較的大きな空間により、伸張性が高まるためである。この理由で、レーシングスーツに使用される伸張性の生地は、しばしば編み生地とされている。編み生地の中の、糸と糸との間の比較的大きな空間はまた、比較的多量の水を含む傾向があるため、水に浸された結果として生じる変形を増加させる。
【0007】
織りには、織り生地を形成するために、互いに直角に横断する糸を交差させることが含まれる。非伸張性の生地の多くは、織りによって製造されている。これは、織り生地の中の、縦方向に延びた糸および糸と糸との間の比較的小さな空間により、編み生地よりも伸張性が低くなるためである。この理由で、ウォーターショーツに使用される非伸張性の生地は、しばしば織り生地とされている。織り生地の中の、糸と糸との間の比較的小さな空間はまた、比較的少量の水を含む傾向があるため、水に浸された結果として生じる変形を(編み生地に比べて)低減させる。
【0008】
編み生地および織り生地はまた、伸張性であっても非伸張性であっても、耐久性および永久変形の点で異なっている。織り生地に比べて、編み生地は、耐摩耗性が低い場合があり、より簡単に引っかかる場合がある。そのため、類似の材料で形成する場合、織り生地の全体の耐久性が編み生地よりも大きい場合がある。加えて、編み生地は、張力を受けたときに(すなわち伸張されたときに)、織り生地よりも、より簡単に永久変形する場合がある。より詳しくは、編み生地中でループを形成する糸は、互いに滑って編み生地を永久的に伸張した状態にする場合があるが、織り生地は、張力を受けたときに、永久的に伸張する可能性がより少ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第6,199,215号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記背景技術で説明したように、従来のウォーターショーツは、非伸張性の織り生地で主に形成されている。すなわち、従来のウォーターショーツの骨盤区域(ウエストバンドを含む)および脚区域は、非伸張性の織り生地で形成されている。ゆえに、従来のウォーターショーツの各区域は、実質的に非伸張性の材料で主に形成されている。
本発明は、比較的薄くかつ軽量で、水に浸されたときの変形が少なく、張力を受けたとき(すなわち、伸張されたとき)の耐久性が比較的高く永久変形する傾向が比較的少ないウォーターショーツを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以下に開示する本発明のウォーターショーツの特徴は、第1の織り生地および第2の織り生地に関する。第1の織り生地は、ウォーターショーツの外面および反対側の内面の大部分を形成しており、引張破壊の前に少なくとも30パーセント伸張する。第2の織り生地は、例えば、ウォーターショーツのウエストバンド部分の周りに配置されており、引張破壊の前に前記第1の織り生地よりも小さく伸張する。また前記第1の織り生地及び前記第2の織り生地は前記ウエストバンド内で互いに固定されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態として、ウォーターショーツに用いる衣料品を着用した個人の正面図である。
【図2】衣料品の正面図である。
【図3】衣料品の後面図である。
【図4】衣料品の第1の側面図である。
【図5】衣料品の第2の側面図である。
【図6A】図2に示す衣料品の断面図である。
【図6B】図2に示す衣料品の断面図である。
【図7A】図6Bに対応する断面図であって、衣料品のさらなる構成を示す。
【図7B】図6Bに対応する断面図であって、衣料品のさらなる構成を示す。
【図8】本衣料品に組み込まれてもよい織り生地の一部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の新規な特徴を有する局面の利点および特徴は、添付の特許請求の範囲の中で特に指摘されている。しかし、新規な利点および特徴のより良い理解が得られるよう、本発明に関連するさまざまな実施形態および概念を説明および例示する以下の説明事項および添付図面が参照される場合がある。
上記の「課題を解決するための手段」および以下の「発明を実施するための形態」は、添付図面とともに読めば、より良く理解されるであろう。
【0014】
以下の説明および添付図面は、ウォーターショーツの構成を有する衣料10を開示している。衣料10の構造および衣料10に組み込まれた材料は、さまざまな水中活動(例えば、水泳、ダイビング、サーフィン、水上スキーおよびスキューバダイビング)に使用するのに適しているが、衣料10はまた、陸上での活動を行うときに着用してもよい。したがって、衣料10は、さまざまな水中および非水中活動に適していてもよい。
【0015】
図1を参照して、衣料10は、胴110、骨盤(腰)120、1対の上側脚130および1対の下側脚140を有する個人100により着用された状態で示されている。個人100なしの衣料10のさまざまな図を、図2〜図5に示す。
衣料10の骨盤区域20は実質的に、個人100の骨盤120の周りを延びて覆っており、衣料10の1対の脚区域30は実質的に、個人100の上側脚130の周りを延びて覆っている。区域20および30は、衣料10の正確な区域を区分することを意図していない。むしろ、区域20および30は、以下の説明で参照の枠組みを設ける、衣料10の一般的な区域を示すことを意図している。骨盤区域20は、胴110が外へと延びる、衣料10の上側開口部21を区画している。同様に、脚区域30はそれぞれ、下側脚140が外へと延びる、1対の下側開口部31を区画している。
【0016】
骨盤区域20は、上側開口部21に隣接して衣料10の周りを延びるウエストバンド22を含んでいる。ひも23が、ウエストバンド22の前側区域にあるさまざまな開口を通って延びており、開口と開口との間を渡っている。ひも23およびウエストバンド22の一部を含む、骨盤区域20のファスナー隠し部分は、さまざまな構成を有していてもよいが、ファスナー隠し部分は、Biggerstaffに付与された上記特許文献1に開示された構成を有するものとして示されている。
【0017】
個人100が衣料10を着用したとき、ひも23は、ウエストバンド22の円周を調節するために、従来の仕方で使用されてもよい。すなわち、ひも23は、衣料10を個人100に固定するために、ぴんと張られて括られてもよく、ひも23は、個人100から衣料10を取り除けることを援助するために、一緒にして緩めてもよい。ひも23は、ウエストバンド22の開口を通って延びていることが示されているが、ひも23は、かわりにウエストバンド22の円周の周りを延びていてもよい。すなわち、ひも23は、個人100の骨盤120の周り全体に延びるように、ウエストバンド22に形成されたチャネル(通路)を通って延びていてもよい。また、ひも23をなくして、例えばジッパー、スナップ(留め金)、ボタン、またはマジックテープ(登録商標)(フックアンドループファスナー)を使用してもよい。
【0018】
ウエストバンド22を除いて、衣料10の大部分は、ゆったりとした構成を有している。すなわち、衣料10は一般に、着用されたときに、個人100にぴったりと接触するのではなく、個人100から間隔を置く、または個人100と緩く接触するように構成されている。上記背景技術で説明したように、多くのウォーターショーツは、非伸張性の織り生地で主に形成されている。それと異なり、衣料10は、伸張性の織り生地11で主に形成されていてもよい。すなわち、衣料10に使用された織り生地の比較的大きな部分は、伸張性の織り生地とされている。
【0019】
伸張性の織り生地11は、衣料10の大部分において、衣料10の外面13および反対側の内面14を形成している。図6Aを参照して、衣料10の一部の断面を示す。この断面が示すように、伸張性の織り生地11は、外面13および内面14の両方を形成している。脚区域30の一方の断面を示しているが、伸張性の織り生地11はまた、骨盤区域20の大部分において、外面13および内面14の両方を形成している。衣料10のいくつかの構成では、衣料10のさまざまなアップリケ、切り替え、当て布、飾り、垂れ、つまみ、または、他の美的もしくは機能的特徴が、面13および14のいずれかの一部を形成していてもよい。しかし、外面13および内面14の大部分は、伸張性の織り生地11で形成されている。
【0020】
伸張性の織り生地11が外面13および内面14の両方を形成していなくてもよい1つの区域は、ウエストバンド22である。図6Bは、ウエストバンド22の一部の断面を示す。この断面が示すように、伸張性の織り生地11は外面13を形成しているが、非伸張性の織り生地12が内面14を形成している。すなわち、ウエストバンド22は、伸張性の織り生地11が、外面13を区画する外層を形成し、非伸張性の織り生地12が、内面14を区画する内層を形成している、層構造を有している。伸張性の織り生地11は伸張性の構成を有しているが、非伸張性の織り生地12は実質的に非伸張性の構成を有している。
【0021】
上述したように、衣料10の大部分は、衣料10を個人100に固定するために締められるウエストバンド22を除いて、ゆったりとした構成を有している。ウエストバンド22の一部を非伸張性の織り生地12で形成することにより、引っ張りひも23が、ウエストバンド22を効果的に引っ張って、衣料を個人100に固定するのを支援してもよい。非伸張性の織り生地12は、実質的にウエストバンド22全体の周りを延びているが、非伸張性の織り生地12は、衣料10のいくつかの構成では、ウエストバンド22の一部のみの周りを延びていてもよい。すなわち、非伸張性の織り生地12は、ウエストバンド22の側部および後部に限定されていてもよく、または、非伸張性の織り生地12は、例えば側方区域に存在しなくてもよい。
【0022】
図6Bに示す織り生地11および12の位置は、ウエストバンド22用の適切な構成の例を示している。図7Aに示す別の構成では、非伸張性の織り生地12は、伸張性の織り生地11内に配置されている。すなわち、伸張性の織り生地11は、非伸張性の織り生地12をウエストバンド22の内部に配置するために、非伸張性の織り生地12を包み込んでいる。ウエストバンド22の構成の別の例として、非伸張性の織り生地12は、衣料10の外部に配置されて、図7Bに示すように外面13の一部を形成していてもよい。
【0023】
伸張性の織り生地11内の糸は、少なくとも一部が例えばポリアミド、ポリエステル、ナイロン、スパンデックス、ウール、シルクまたは綿材料のいずれかで形成されていてもよい。より詳しくは、糸は、いくつかの構成では、80パーセントがポリアミドかつ20パーセントがスパンデックスとされていてもよい。例えばポリアミドとスパンデックスとの組み合わせで形成される場合、伸張性の織り生地11は、引張破壊の前に少なくとも30パーセントの伸張を示す場合があるが、引張破壊の前に少なくとも50パーセントまたは少なくとも80パーセントの伸張を示す場合もある。衣料10のいくつかの構成では、伸張性の織り生地11の伸張は、120パーセント以上であってもよい。伸張性の織り生地11の伸張特性の利点は、快適さに関連している。より詳しくは、伸張性の織り生地11は、水中活動または陸上活動中の個人100の動きに従って伸張し、拘束を少なくして活動中の動きをより自由にする。
【0024】
いくつかの編み生地と比較して、伸張性の織り生地11は、比較的密集した構造を有していてもよい。すなわち、隣接する糸の間の空間が、伸張性の織り生地11中で比較的小さくてもよい。この構成の利点は、伸張性の織り生地11が比較的薄くかつ軽量であってもよいことである。別の利点は、伸張性の織り生地11中の糸の間の比較的小さな空間が、比較的少量の水を含む傾向があり、水に浸された結果としての変形が少ないことである。先行技術のウォーターショーツは、水に浸されたときの過剰な重量および変形を制限するために、非伸張性の織り生地で形成されていたが、本衣料10は、伸張性の織り生地11で形成されながらも、これらの課題を克服することができる。すなわち、伸張性の生地であっても、伸張性の織り生地11は、ウォーターショーツの構成を有する衣料10に適している。くわえて、伸張性の織り生地11を使用するさらなる利点は、張力を受けたとき(すなわち、伸張されたとき)の耐久性が比較的高いことおよび永久変形する傾向が比較的少ないことに関連している。
【0025】
非伸張性の織り生地12中の糸は、少なくとも一部が例えばポリアミド、ポリエステル、ナイロン、スパンデックス、ウール、シルクまたは綿材料のいずれかで形成されていてもよい。糸用に選択された材料に依存して、非伸張性の織り生地12は、引張破壊の前に10パーセント未満伸張してもよいが、引張破壊の前に5パーセント未満または3パーセント未満伸張してもよい。したがって、非伸張性の織り生地12の構造、材料および特性は、大きく変化してもよい。
【0026】
上記背景技術で説明したように、従来のウォーターショーツは、非伸張性の織り生地で主に形成されている。すなわち、従来のウォーターショーツの骨盤区域(ウエストバンドを含む)および脚区域は、非伸張性の織り生地で形成されている。ゆえに、従来のウォーターショーツの各区域は、実質的に非伸張性の材料で主に形成されている。それと異なり、衣料10は、異なる区域で異なる伸張特性を有する織り生地を使用している。より詳しくは、ウエストバンド22の部分は非伸張性の織り生地12で形成されているが、骨盤区域20および脚区域30という他の部分は伸張性の織り生地11で形成されている。したがって、衣料10を形成している織り生地の伸張特性は、衣料10の異なる区域で変化する。
【0027】
伸張性の織り生地11および非伸張性の織り生地12それぞれの複数の異なる要素が、つながれて衣料10を形成していてもよい。すなわち、衣料10は、伸張性の織り生地11および非伸張性の織り生地12のさまざまな要素をつなぐために例えば縫製または接着されたさまざまな縫い目15を有していてもよい。
図6Aおよび図6Bの両方に示されているように、伸張性の織り生地11および非伸張性の織り生地12のさまざまな要素の縁部は、内側に折り返され追加の縫い目15で固定されて、擦り切れを制限し、かつ衣料10に完成された外観を与えてもよい。くわえて、伸張性の織り生地11および非伸張性の織り生地12のいずれかのさらなる要素を、衣料10内にポケット16を形成するため、または、衣料10のファスナー隠し区域を調節可能にするために使用してもよい。
【0028】
先行技術のウォーターショーツの多くは、各インチにつき9針の伏せ縫い針目を形成するために、サイズ604のポリエステル糸を使用した従来の構成方法により製造されていた。しかし、衣料10では、各インチにつき7〜8針の3重カバーステッチ縫い目を形成するために、サイズ502のナイロン糸を使用してもよい。したがって、衣料10用の構成方法(すなわち、糸のサイズおよび針目構成)は、先行技術のウォーターショーツの多くで使用されていた従来の構成方法から変更されていてもよい。
【0029】
図1〜図6Bに示す衣料10の構成は、ウォーターショーツ用の適切な構造の例である。別の構成では、脚区域30の部分または骨盤区域20の他の部分が、部分的に非伸張性の織り生地12で形成されていてもよい。たとえば、非伸張性の織り生地12の細片が、衣料10の側方区域に沿って延びて、これらの区域の伸張を制限していてもよい。別の例として、非伸張性の織り生地12は、下側開口部31に隣接して配置されて、これらの区域の伸張を制限していてもよい。さらに別の構成では、脚区域の長さを、脚130および140の異なる区域を覆うために、増加または減少させてもよい。したがって、衣料10は、図に示す特定の構成から離れた多様な構造の変化を取り込んでいてもよい。
【0030】
本発明は、多様な実施形態を参照して、上記明細書および添付図面に開示されている。しかし、本開示の目的は、本発明に関するさまざまな特徴および概念の例を提供することであり、本発明の請求の範囲を限定することではない。添付の特許請求の範囲に規定するように、本発明の請求の範囲を逸脱することなく、多くの変更および修正を上記実施形態に加えることができることを、当業者は理解するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の骨盤を覆うための骨盤領域と、前記着用者の脚の少なくとも一部を覆うための1対の脚領域とを備え、
前記骨盤領域は、前記着用者の腰の周りに延びるウエストバンドを区画し、
前記ウエストバンドは当該衣料の外面の一部を区画する第1の層を有し、前記第1の層は引張破壊の前に少なくとも30パーセント伸張する第1の織り生地で形成され、
前記ウエストバンドは当該衣料の内面の一部を区画する第2の層を有し、前記第2の層は引張破壊の前に前記第1の織り生地よりも小さく伸張する第2の織り生地で形成されたものであり、
前記脚領域は、当該脚領域での当該衣料の前記外面および前記内面の大部分が前記第1の織り生地で形成され、前記第1の織り生地及び前記第2の織り生地は前記ウエストバンド内で互いに固定されているウォーターショーツ。
【請求項2】
前記第1の織り生地の少なくとも一部が、ポリアミド材料およびスパンデックス材料で形成されている、請求項1に記載のウォーターショーツ。
【請求項3】
前記第1の織り生地が、80パーセントのポリアミドおよび20パーセントのスパンデックスである、請求項2に記載のウォーターショーツ。
【請求項4】
前記第1の織り生地が、引張破壊の前に少なくとも50パーセント伸張する、請求項1に記載のウォーターショーツ。
【請求項5】
前記第1の織り生地が、引張破壊の前に少なくとも80パーセント伸張する、請求項1に記載のウォーターショーツ。
【請求項6】
前記骨盤領域は、ウエストバンドの前側であってウエストバンドに沿って延びる領域において複数の開口を区画し、ひもが前記開口に通されている、請求項1に記載のウォーターショーツ。
【請求項7】
着用者の骨盤を覆うための骨盤領域と、前記着用者の脚の少なくとも一部を覆うための1対の脚領域とを備え、
前記骨盤領域は、第1の織り生地および第2の織り生地を含み、前記第1の織り生地は当該骨盤領域で当該衣料の外面および反対側の内面の大部分を形成し、前記第1の織り生地は引張破壊の前に少なくとも80パーセント伸張し、当該骨盤領域は前記着用者の腰の周りに延びるウエストバンドを区画し、前記ウエストバンドの少なくとも一部は前記第2の織り生地で形成され、前記第2の織り生地は引張破壊の前に前記第1の織り生地よりも少なく伸張するものであり、
前記脚領域は、当該脚領域で当該衣料の前記外面および前記内面の大部分が前記第1の織り生地で形成され、前記第1の織り生地及び前記第2の織り生地は前記ウエストバンド内で互いに固定されている、ウォーターショーツ。
【請求項8】
前記第1の織り生地の少なくとも一部が、ポリアミド材料およびスパンデックス材料で形成されている、請求項7に記載のウォーターショーツ。
【請求項9】
前記第1の織り生地が、80パーセントのポリアミドおよび20パーセントのスパンデックスである、請求項8に記載のウォーターショーツ。
【請求項10】
前記骨盤領域は、ウエストバンドの前側であってウエストバンドに沿って延びる領域において複数の開口を区画し、ひもが前記開口に通されている、請求項7に記載のウォーターショーツ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−67939(P2013−67939A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−269559(P2012−269559)
【出願日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【分割の表示】特願2010−520110(P2010−520110)の分割
【原出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(510035059)ハーレイ インターナショナル,エルエルシー (2)