説明

伸縮門扉

【課題】 伸縮門扉の開閉動作中に強風にさらされた場合においても、風圧により扉体ユニットが単独で伸縮しないようにする。
【解決手段】 伸縮扉体40は3台の扉体ユニット60を連結して構成されている。扉体ユニット60はパンタグラフ機構70と縦格子80とで構成されている。パンタグラフ機構70は斜架材71とシャフト72とで構成されており、縦格子80の中段及び最上段に連結されたシャフト72は、縦格子80に昇降自在に連結された昇降シャフト72bとなっている。隣合う扉体ユニット60の昇降シャフト72bは連動リンク部材90で連結され、パンタグラフ機構70が連動するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の扉体ユニットを連結して構成した伸縮門扉に関し、さらに詳しくは、複数の扉体ユニットを連動して開閉できるようにした伸縮門扉に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、パンタグラフ機構を利用した伸縮門扉は、吊り元支柱と移動柱との間にパンタグラフ機構により伸縮自在な伸縮扉体を設けて構成されており、このような伸縮門扉を広い間口に設ける際は、運送をし易くするために、伸縮扉体を複数の扉体ユニットで構成している(特許文献1、特許文献2参照。)。例えば、間口が10mの場合、3000〜4000mmの扉体ユニットを3台連結して構成している。
【0003】
以上のような従来の伸縮門扉の例を図12を参照して説明する。図12は従来の伸縮門扉の正面図である。すなわち、従来の伸縮門扉は、吊り元支柱101と移動柱102との間に伸縮扉体103が伸縮自在に設けられており、この伸縮扉体103は3台の扉体ユニット104で構成されている。この扉体ユニット104は、パンタグラフ機構105と、パンタグラフ機構105の側方位置に設けた縦格子106とで構成され、パンタグラフ機構105は、斜架材107と、斜架材107を回動自在に連結するシャフト(図示せず)とで構成されている。そして、隣合う扉体ユニット104間を連結するには、縦格子106を連結ブラケット(図示せず)を介して連結することにより行っている。また、108は駆動車輪、109は車輪、110はガイドレール、111は戸当り支柱である。
【0004】
【特許文献1】特許第3105455号特許公報
【特許文献2】特許第2873544号特許公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した長尺の伸縮門扉においては、複数の扉体ユニット104が設けられ、全体として極めて大きい重量となっているので、複数の扉体ユニット104を円滑に伸縮させることが出来るように、車輪109にベアリング等を設けて転がり抵抗の低減化を図っている。特に、移動柱102に駆動ユニットを設けた電動伸縮門扉においては、駆動ユニットで駆動される駆動車輪108とガイドレール110との摩擦力により、後続する複数の扉体ユニット104を伸縮させるものであるので、駆動車輪108がスリップを起こすことなく扉体ユニット104を確実に伸縮させることが出来るように、転がり抵抗の低減化が図られている。
【0006】
しかしながら、扉体ユニット104に設けた車輪109の転がり抵抗を軽減すると、扉体ユニット104が風に煽られた際、扉体ユニット104が単独で伸縮することがあり、操作者に危険感を与えたり、扉体ユニット104間の伸縮による衝撃により故障の原因となる恐れがあった。さらに、電動伸縮門扉の場合は、扉体ユニット104の衝突により移動柱102に設けた駆動ユニットに衝撃があると、その衝撃によりモータに過電流等が発生し、その結果、安全装置の作動によって駆動ユニットの停止を招くものであった。
【0007】
次に、以上のような扉体ユニットの動作を図面を参照して具体的に説明する。図13は扉体ユニットの正常な伸長状態を示す図、図14は扉体ユニットの異常な伸長状態を示す図である。
【0008】
伸縮門扉を閉じる際、扉体ユニット104が正常に伸長する場合は、図13に示すように、移動柱102の駆動ユニットにより戸当り支柱111方向へ伸長させると、まず、第1の扉体ユニット104aが伸長し、第1の扉体ユニット104aが伸長しきった後、第1の扉体ユニット104aに引かれて第2の扉体ユニット104bが伸長する。以後、同様に、第3の扉体ユニット104cも伸長する。
【0009】
これに対し、扉体ユニット104が風に煽られて異常伸長する場合は、図13に示す場合と同様に、第1の扉体ユニット104aが伸長し、第1扉体ユニット104aが伸長しきった後、第1の扉体ユニット104aに引かれて第2の扉体ユニット104bが伸長するが、この第2の扉体ユニット104bの伸長途中において風に煽られたとする。すると、例えば、図14に示すように、風圧により第3の扉体ユニット104cが伸長するとともに、第2の扉体ユニット104bが収縮し、収縮による衝撃が第1の扉体ユニット104aに伝達されることとなり、その衝撃は第1の扉体ユニット104aを介して移動柱102にも達することとなる。したがって、伸縮門扉の近傍にいる操作者が危険感を感じ、また、扉体ユニット104間の衝撃により故障の原因ともなる。さらに、移動柱102に設けられた駆動ユニットのモータに過電流が発生し、その結果、安全装置の作動により駆動ユニットが停止するものである。
【0010】
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、伸縮門扉の開閉動作中に、台風、突風等により強風にさらされた場合においても、風圧により扉体ユニットが単独で伸縮しないようにした伸縮門扉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討し、隣合う扉体ユニットのパンタグラフ機構を構成する斜架材の端部間を連結することにより、隣合う扉体ユニットのパンタグラフ機構が連動して略同様な動作をすることに着目し、本発明を完成させたものである。
【0012】
請求項1に係る伸縮門扉は、吊り元支柱と、移動柱と、該吊り元支柱と移動柱との間に伸縮自在に設けられた伸縮扉体とを有し、該伸縮扉体が複数の扉体ユニットで構成されるとともに、該扉体ユニットが、斜めに設けられた複数の斜架材と該斜架材間を連結するシャフトとからなるパンタグラフ機構と、該パンタグラフ機構のシャフトを連結した縦格子とからなり、該シャフトは縦格子に固定状態で連結された固定シャフトと昇降自在な状態で連結された昇降シャフトとで構成されている伸縮門扉であって、該隣合う扉体ユニットの斜架材において、端部が縦格子に沿って昇降する斜架材の内の少なくとも一つの斜架材の端部間を連動部材で連結したことを特徴として構成されている。
【0013】
請求項2に係る伸縮門扉は、請求項1に係る伸縮門扉において、端部が縦格子に沿って昇降する斜架材の内の少なくとも一つの斜架材が連結された昇降シャフト間を、連動部材で連結することにより、昇降シャフトを介して斜架材の端部間を連結したことを特徴として構成されている。
【0014】
請求項3に係る伸縮門扉は、請求項1又は2に係る伸縮門扉において、連動部材が連動リンク部材であることを特徴として構成されている。
【0015】
請求項4に係る伸縮門扉は、請求項1、2又は3に係る伸縮門扉において、移動柱に駆動ユニットを設けたことを特徴として構成されている。
【0016】
請求項5に係る伸縮門扉は、請求項3又は4に係る伸縮門扉において、連動リンク部材が、2枚の連結片と、該連結片を固着する固着部材とを有し、昇降シャフトの上下方向から連結片で挟み込むことにより昇降シャフトを連結することを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る伸縮門扉においては、隣合う扉体ユニットの斜架材において、端部が縦格子に沿って昇降する斜架材の内の少なくとも一つの斜架材の端部間を連動部材で連結しているので、伸縮扉体を伸縮動作させる際、移動柱の走行により、まず移動柱に隣接する第1の扉体ユニットが引かれ(閉鎖時)又は押される(開放時)。したがって、第1の扉体ユニットのパンタグラフ機構は伸長(閉鎖時)又は収縮する(開放時)こととなり、パンタグラフ機構を構成する斜架材の端部は下降又は上昇するものである。この時、第1の扉体ユニットの吊り元支柱側の側端部に設けた縦格子に沿って端部が昇降する斜架材の端部は、隣接する第2の扉体ユニットの戸当り支柱側の側端部に設けた縦格子に沿って端部が昇降する斜架材の端部と連動部材により連結されているので、第1の扉体ユニットの斜架材の端部の下降又は上昇に連動して、第2の扉体ユニットの斜架材の端部も下降又は上昇することとなる。したがって、第2の扉体ユニットのパンタグラフ機構も、第1の扉体ユニットのパンタグラフ機構と連動して略同時に、伸長(閉鎖時)又は収縮する(開放時)ものであり、その結果、第2の扉体ユニットは、第1の扉体ユニットと連動して略同時に略同一長さ伸縮する。さらに、第3の扉体ユニットも第2の扉体ユニットに連動して略同時に略同一長さ伸縮するので、全体として、第1、第2、第3の全ての扉体ユニットが略同時に、略同一長さ伸縮するものである。
【0018】
以上のように、複数の扉体ユニットのパンタグラフ機構が連動して動作するようになっているので、強風に煽られたとしても、一つの扉体ユニットが単独で伸縮することが無く、また扉体ユニットが伸縮する場合は、複数の扉体ユニット全体が伸縮するので、極めて安定した状態であり、扉体ユニット間に衝撃が発生することが無い。
【0019】
なお、以上における伸縮門扉の動作は、3台の扉体ユニットで伸縮扉体を構成した例について説明したものであるが、2台又は4台以上の扉体ユニットで伸縮扉体を構成した場合も略同様である。
【0020】
請求項2に係る伸縮門扉においては、端部が縦格子に沿って昇降する斜架材の内の少なくとも一つの斜架材が連結された昇降シャフト間を、連動部材で連結している。この連結される隣合う扉体ユニットの昇降シャフトは常に近接した平行状態で昇降するので、連動の時間ラグ及び伸縮の大きさの差を可能な限り小さくすることが出来る。
【0021】
請求項3に係る伸縮門扉においては、連動部材が連動リンク部材であるので、斜架材の端部間又は昇降シャフト間を確実に連結して、隣合う扉体ユニットの連動を確実かつ円滑に行うことが出来る。
【0022】
請求項4に係る伸縮門扉においては、移動柱に駆動ユニットを設けており、また、上記請求項1に係る伸縮門扉において説明した作用・効果を有するので、移動柱が衝撃を受けることが無く、駆動ユニットにより伸縮扉体を確実に伸縮させることができる。
【0023】
請求項5に係る伸縮門扉においては、連動リンク部材が、2枚の連結片と、該連結片を固着する固着部材とを有し、昇降シャフトの上下方向から連結片で挟み込むことにより昇降シャフトを連結するので、複数の扉体ユニットを設置した後、隣接する扉体ユニットの昇降シャフト間を簡単に連結することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の伸縮門扉においては、隣合う扉体ユニットの斜架材において、端部が縦格子に沿って昇降する斜架材の内の少なくとも一つの斜架材の端部間を連動部材で連結することにより、扉体ユニット間を連動できるようにしたものである。連動部材による斜架材の端部間の連結は、端部に連動部材を直接連結しても、端部が連結されている昇降シャフト間を連動部材で連結することにより間接的に連結したものであってもよい。
【0025】
ところで、斜架材の端部は、縦格子の上下方向に数段に亘って配置されるが、その端部の内、ある一つの段の端部が固定シャフトにより縦格子に固定状態で連結されており、その他の段の端部が昇降シャフトにより縦格子に昇降自在な状態で連結されている。そして、この固定シャフトにより端部を固定状態に連結する段は任意の段に設定することができる。したがって、昇降シャフトにより端部を昇降自在な状態で連結する段は種々の態様を取ることができるが、全ての段の端部を連結する必要は無く、少なくとも一段の端部を連結すればよい。例えば、斜架材の端部が3段に配置される場合、下段の端部を固定状態で連結した時は、中断及び上段の端部の両方又はどちらか一方を連結部材で連結すればよく、さらに、同一の段に斜架材が2本以上ある場合は、両方又はどちらか一方を連結部材で連結すればよい。
【0026】
斜架材の端部を連結する連動部材は、斜架材の動きを伝達できる構成であればリンク部材、紐状部材等種々の構成が採用できる。例えば、昇降シャフトを介して間接的に連結する場合は、扉体ユニットを設置後、昇降シャフト間を連結できるように、2分割して構成し、連結時に一体化できるようにすることが好ましい。例えば、2枚の連結片と、該連結片を固着する固着部材とを有し、昇降シャフトの上下方向から連結片で挟み込むことにより昇降シャフトを連結する。
【0027】
本発明による伸縮門扉の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0028】
図1は伸縮門扉の正面図、図2は伸縮門扉の平面図、図3は図1中矢視Aで示す部分の拡大図、図4は図3中B−B線断面図、図5は図4中C−C線断面図、図6は伸縮門扉に用いる連動リンク部材のリンク片の平面図、図7は図3中D−D線断面図、図8は図7中E−E線矢視方向から見た部分正面図、図9は図3中F−F線断面図、図10は図9中G−G線矢視方向から見た部分正面図である。
【0029】
図1及び図2において、10は吊り元支柱、20は戸当り支柱で、これら吊り元支柱10と戸当り支柱20は、ゲート等の間口の間隔に応じて配置されている。吊り元支柱10と戸当り支柱20との間の地面には、2本のガイドレール30が平行に敷設されている。吊り元支柱10には、伸縮自在な伸縮扉体40が取り付けられており、この伸縮扉体40の開放端には移動柱50が設けられ、この移動柱50には、駆動ユニットが内蔵されるとともに、駆動ユニットにより駆動される駆動車輪51が設けられている。
【0030】
伸縮扉体40は、3台の扉体ユニット60を連結して構成されている。扉体ユニット60は、パンタグラフ機構70と、パンタグラフ機構70を伸縮自在に固定する多数の縦格子80とで構成され、パンタグラフ機構70は、図3に示すように、斜めに配置された多数の斜架材71と、これらの斜架材71を回動自在に連結するシャフト72とで構成されている。そして、シャフト72を縦格子80に連結することにより、パンタグラフ機構70と縦格子80を連結している。縦格子80の最下段に連結されたシャフト72は、縦格子80に固定状態で連結された固定シャフト72aとなっており、縦格子80の中段及び最上段に連結されたシャフト72は、縦格子80に昇降自在に連結された昇降シャフト72bとなっている。また、縦格子80には、所定間隔で車輪81が設けられている。
【0031】
隣合う扉体ユニット60における縦格子80の昇降シャフト72bが連結されている個所は、図4及び図5に示すように、縦格子80の内面にガイドレール82が形成されるとともに、昇降シャフト72bの両端部に係合ローラー73が形成され、この係合ローラー73がガイドレール82に係合しつつ昇降自在となっている。さらに、隣合う扉体ユニット60の昇降シャフト72bは連動部材である連動リンク部材90で連結されており、隣合う扉体ユニット60の昇降シャフト72bが連動して略同様に昇降するようになっている。
【0032】
連動リンク部材90は、図6に示すようなリンク片91を2枚用いて構成されている。このリンク片91は略長円状に形成されており、一方の側端に開口した長孔92が形成されるとともに、略中央に螺子孔93が形成され、さらに、長孔92の反開口側は半円状に形成されている。そして、このようなリンク片91を、上下方向から昇降シャフト72bを挟むように係合させるとともに、螺子孔93を一致させ、螺子94により両リンク片91を固着している。
【0033】
隣合う扉体ユニット60における縦格子80の固定シャフト72aが連結されている個所は、図7及び図8に示すように、固定シャフト72aの両端が、螺子82により縦格子80に固着されている。また、隣合う扉体ユニット60の隣接する縦格子80は、図9及び図10に示すように、縦格子80の内面において、両縦格子80に渡って連結ブラケット83を配置するとともに、この連結ブラケット83の両側端においてそれぞれの縦格子80に螺子84により固着している。
【0034】
次に、以上のような伸縮門扉の伸長動作について図11を参照して説明する。図11は伸縮門扉の伸長状態を示す正面図である。
【0035】
まず、伸縮扉体40を収縮させた状態(伸縮門扉開放状態)から、駆動ユニットを作動させて駆動車輪51を駆動させると、移動柱50は戸当り支柱20方向へ走行して行くので、移動柱50と連結されている第1の扉体ユニット60aは戸当り支柱20方向へ引かれることとなる。したがって、第1の扉体ユニット60aのパンタグラフ機構70aは伸長し、昇降シャフト72bは縦格子80のガイドレール81に案内されて下降して行く。この時、第1の扉体ユニット50aの昇降シャフト72bは、隣接する第2の扉体ユニット60bの昇降シャフト72bと連動リンク部材90で連結されているので、第1の扉体ユニット60aの昇降シャフト72bの下降に伴い、連動リンク部材90を介して、第2の扉体ユニット60bの昇降シャフト72bは押し下げられる。
【0036】
したがって、この第2の扉体ユニット60bの昇降シャフト72bの下降により、第2の扉体ユニット60bのパンタグラフ機構70bが連動して伸長することとなる。さらに、このパンタグラフ機構70bの伸長により、第1の扉体ユニット60aの場合と同様に、第3の扉体ユニット60cのパンタグラフ機構70cが連動して伸長することになる。すなわち、第1の扉体ユニット60aの伸長と同時に、第2の扉体ユニット60b及び第3の扉体ユニット60cも伸長し、図11に示すように、全ての扉体ユニット60a、60b、60cが略同一長さだけ伸長するものである。
【0037】
以上のように、本発明の伸縮門扉においては、全ての扉体ユニット60a、60b、60cが、常に連動して、略同時に、略同一長さだけ伸縮するものである。したがって、強風に煽られた場合であっても、扉体ユニット60a、60b、60cが単独で伸縮することがないので、部分的に特異な挙動を示すこと無く、極めて安定した状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明による伸縮門扉の一実施形態の正面図
【図2】本発明による伸縮門扉の一実施形態の平面図
【図3】図1中A部の拡大図
【図4】図3中B−B線断面図
【図5】図4中C−C線断面図
【図6】伸縮門扉に用いる連動リンク部材のリンク片の平面図
【図7】図3中D−D線断面図
【図8】図7中E−E線矢視方向から見た部分正面図
【図9】図3中F−F線断面図
【図10】図9中G−G線矢視方向から見た部分正面図
【図11】本発明による伸縮門扉の一実施形態の伸長状態を示す正面図
【図12】従来の伸縮門扉の正面図
【図13】従来の伸縮門扉の正常な伸長状態を示す正面図
【図14】従来の伸縮門扉の異常な伸長状態を示す正面図
【符号の説明】
【0039】
10 吊り元支柱
20 戸当り支柱
30 ガイドレール
40 伸縮扉体
50 移動柱
60 扉体ユニット
70 パンタグラフ機構
71 斜架材
72 シャフト
80 縦格子
90 連動部材(連動リンク部材)
91 リンク片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊り元支柱と、移動柱と、該吊り元支柱と移動柱との間に伸縮自在に設けられた伸縮扉体とを有し、該伸縮扉体が複数の扉体ユニットで構成されるとともに、該扉体ユニットが、斜めに設けられた複数の斜架材と該斜架材間を連結するシャフトとからなるパンタグラフ機構と、該パンタグラフ機構のシャフトを連結した縦格子とからなり、該シャフトは縦格子に固定状態で連結された固定シャフトと昇降自在な状態で連結された昇降シャフトとで構成されている伸縮門扉であって、該隣合う扉体ユニットの斜架材において、端部が縦格子に沿って昇降する斜架材の内の少なくとも一つの斜架材の端部間を連動部材で連結したことを特徴とする伸縮門扉。
【請求項2】
前記端部が縦格子に沿って昇降する斜架材の内の少なくとも一つの斜架材が連結された昇降シャフト間を、連動部材で連結することにより、昇降シャフトを介して斜架材の端部間を連結したことを特徴とする請求項1記載の伸縮門扉。
【請求項3】
前記連動部材が連動リンク部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の伸縮門扉。
【請求項4】
前記移動柱に駆動ユニットを設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の伸縮門扉。
【請求項5】
前記連動リンク部材が、2枚の連結片と、該連結片を固着する固着部材とを有し、昇降シャフトの上下方向から連結片で挟み込むことにより昇降シャフトを連結することを特徴とする請求項3又は4記載の伸縮門扉。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−41291(P2009−41291A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−208725(P2007−208725)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【出願人】(000180302)四国化成工業株式会社 (167)
【Fターム(参考)】