説明

位置別アクセスポイントの品質情報を介してネットワークを選択するための無線端末システム、無線通信システム、サービス提供方法、及び接続方法

【課題】位置別アクセスポイントの品質情報を介してネットワークを選択するための無線端末システム、無線通信システム、サービス提供方法、及び接続方法を開示する。
【解決手段】アクセスポイントを含む無線通信システムは、無線端末機に含まれる端末生成品質ログ情報に基づいて無線端末機でアクセスポイントが選択される場合、無線端末機の接続要求を受信するリクエスト受信部と、接続要求に応じて無線端末機に対するサービスを提供するサービス提供部とを含む。ここで、端末生成品質ログ情報は、無線端末機と接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を介して無線端末機で生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置別アクセスポイントの品質情報を介してネットワークを選択するための無線端末システム、無線通信システム、サービス提供方法、及び接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線LAN(Wireless LAN)は、有線ケーブルの代わりに電波(RF)や、光(または、赤外線)等を用いるネットワーク構築方式であり、ケーブルを接続せずに無線で近距離通信網のLAN環境を実現するものである。このような無線LANは、根本的に近距離通信網のLANが有する特性をもつという点で一般的な携帯電話を介した無線インターネットとは大別されると言える。すなわちノートブックやPDAに無線LANカードだけ装着すれば、特定地域の中で通信ケーブルに接続しなくとも自由自在にインターネットに接続できるようにする技術である。
【0003】
加入者は、アクセスポイント(Access Point)と呼ばれる無線接続装置を設置した地点から一定半径内外の地域で無線LANカードを装着したノートブック、PC、PDAなどの無線端末機を用いて無線でインターネットを用いることができる。即ち、それぞれの無線端末機は、まずアクセスポイントに接続してネットワークに参加することによって、サービスの提供を受けることができるようになる。
【0004】
本発明では、接続可能な複数のアクセスポイントのうち接続しようとするアクセスポイントを効率的に選択できるシステム及び方法を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
無線端末機で接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集してアクセスポイント別の品質ログ情報を生成及び保持し、保持されたアクセスポイント別の品質情報を用いてアクセスポイントを選択することによって、より良いサービス品質を提供するアクセスポイントを選択できるシステム及び方法を提供する。
【0006】
無線端末機がアクセスポイントに接続する時の位置情報をさらに用いることによって、位置別の品質情報を介して現在の位置で最上のサービス品質を提供するアクセスポイントを選択できるシステム及び方法を提供する。
【0007】
現在の無線端末機で検索されるアクセスポイントの信号強度情報、またはアクセスポイントから受信するアクセスポイントの品質ログ情報をさらに用いてアクセスポイントを選択することによって、より良いサービス品質を提供するアクセスポイントを選択できるシステム及び方法を提供する。
【0008】
無線端末機で保持するアクセスポイントに対する品質情報を直接他の無線端末機に送信して共有したり、アクセスポイントを介して他の無線端末機に送信して共有できるシステム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態によると、アクセスポイントを含む無線通信システムにおいて、無線端末機に含まれる端末生成品質ログ情報に基づいて無線端末機でアクセスポイントが選択される場合、無線端末機の接続要求を受信するリクエスト受信部と、接続要求に応じて無線端末機に対するサービスを提供するサービス提供部とを含み、端末生成品質ログ情報は、無線端末機と接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を介して無線端末機で生成されることを特徴とする無線通信システムを提供する。
【0010】
また、端末生成品質ログ情報は、接続履歴のあるアクセスポイントに無線端末機が接続した位置に関する情報、接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含んでもよい。
【0011】
また、品質情報は、接続履歴のあるアクセスポイントと無線端末機との間の無線リンクの品質が定量化された少なくとも1つの値を含んでもよい。ここで、少なくとも1つの値は、前記接続履歴のあるアクセスポイントとの平均データ送信速度、最大データ送信速度、最小データ送信速度、及び信号強度のうち少なくとも1つに対する値を含んでもよい。
【0012】
また、位置に係る品質情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つが無線端末機で選択されてもよい。ここで、前記位置と無線端末機の現在の位置とが一致しない場合、無線端末機で位置の差異に対する加重値を品質情報に付与してもよい。
【0013】
また、識別子に関する情報は、接続履歴のあるアクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)、及びMACアドレス(MAC address)のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0014】
また、端末生成品質ログ情報は、接続履歴のあるアクセスポイントに最も最近接続した時間に関する情報をさらに含んでもよい。
【0015】
また、無線端末機で検索されるアクセスポイントの信号強度情報、及び検索されるアクセスポイントの品質ログ情報のうち少なくとも1つをさらに用いて接続履歴のあるアクセスポイントのうちの1つを無線端末機で選択してもよい。
【0016】
また、無線通信システムは、無線端末機から端末生成品質ログ情報を受信する情報受信部と、受信した端末生成品質ログ情報を接続する少なくとも1つの他の無線端末機に送信して共有する情報送信部とをさらに含んでもよい。
【0017】
また、無線端末機によって生成及び管理される端末生成品質ログ情報が無線端末機によって少なくとも1つの他の無線端末機に送信されて共有されてもよい。
【0018】
また、本発明の一実施形態によると、アクセスポイントに接続してサービスを提供される無線端末システムにおいて、接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集して端末生成品質ログ情報を生成及び保持する品質情報保持部と、アクセスポイントに接続しようとする場合、端末生成品質ログ情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択するアクセスポイント選択部と、選択されたアクセスポイントに接続要求を送信するリクエスト送信部とを含む無線端末システムを提供する。
【0019】
また、本発明の一実施形態によると、アクセスポイントを含む無線通信システムから無線端末機にサービスを提供する方法において、無線端末機に含まれる端末生成品質ログ情報に基づいて無線端末機でアクセスポイントが選択される場合、無線端末機の接続要求を受信し、接続要求に応じて無線端末機に対するサービスを提供することを含み、端末生成品質ログ情報は、無線端末機と接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を介して無線端末機で生成されることを特徴とする、サービス提供方法を提供する。
【0020】
また、本発明の一実施形態によると、無線端末システムでアクセスポイントに接続する方法において、接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集して端末生成品質ログ情報を生成及び保持し、アクセスポイントに接続しようとする場合、端末生成品質ログ情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択し、選択されたアクセスポイントに接続要求を送信することを含む接続方法を提供する。
【発明の効果】
【0021】
無線端末機で接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集してアクセスポイント別の品質ログ情報を生成及び保持し、保持されたアクセスポイント別の品質情報を用いてアクセスポイントを選択することによって、より良いサービス品質を提供するアクセスポイントを選択することができる。
【0022】
無線端末機がアクセスポイントに接続する時の位置情報をさらに用いることによって、位置別の品質情報を介して現在の位置で最上のサービス品質を提供するアクセスポイントを選択することができる。
【0023】
現在の無線端末機で検索されるアクセスポイントの信号強度情報、またはアクセスポイントから受信するアクセスポイントの品質ログ情報をさらに用いてアクセスポイントを選択することによって、より良いサービス品質を提供するアクセスポイントを選択することができる。
【0024】
無線端末機で保持するアクセスポイントに対する品質情報を直接他の無線端末機に送信して共有したり、アクセスポイントを介して他の無線端末機に送信して共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態における、無線端末機と複数のアクセスポイントを示す図である。
【図2】本発明の一実施形態における、無線端末システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における、無線通信システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態における、無線端末システムが行う接続方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態における、無線通信システムが行うサービス提供方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態における、無線端末機と複数のアクセスポイントを示す図である。図1は、複数のアクセスポイント(Access Point、AP)である第1AP(110)、第2AP(120)、及び第3AP(130)と、第1AP(110)のネットワーク領域140、第2AP(120)のネットワーク領域150、第3AP(130)のネットワーク領域160、そして第1無線端末機170、及び第2無線端末機180を示している。
【0028】
ここで、複数のアクセスポイントは、互いに異なるネットワークに含まれてもよく、2つ以上のアクセスポイントが1つのネットワークに含まれてもよい。このようなアクセスポイントを含むネットワークは、ゲートウェイや認証サーバのような別途の構成を含んでもよいが、ネットワークの構成のために必要な構成要素は、既に良く知られているため、詳しい説明は省略する。
【0029】
ここで、図1に示す第1無線端末機170は、第1ネットワーク領域140と第2ネットワーク領域150とに属しており、第2無線端末機180は、第1ネットワーク領域140と第3ネットワーク領域160とに属している。
【0030】
即ち、第1無線端末機170は、第1AP(110)と第2AP(120)とのうちの1つのアクセスポイントに接続可能であり、第2無線端末機180は、第1AP(110)と第3AP(130)とのうちの1つのアクセスポイントに接続可能である。
【0031】
したがって、第1無線端末機170及び第2無線端末機180は、各々どのアクセスポイントに接続するのかを選択する必要がある。
【0032】
この場合、本発明の実施形態では、無線端末機が、接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集し、アクセスポイントそれぞれの品質ログ情報の端末生成品質ログ情報を生成及び保持し、このような端末生成品質ログ情報を用いてリンクの品質がより優れたアクセスポイントを選択して接続を要求してもよい。例えば、再び図1を参照すれば、第1無線端末機170は、アクセスポイントに接続する度に接続したアクセスポイントの品質ログ情報を収集して端末生成品質ログ情報を予め生成及び保持してもよい。ここで、図1のように第1無線端末機170が第1AP(110)又は第2AP(120)に接続しようとする場合、保持された端末生成品質ログ情報を用いて第1AP(110)と第2AP(120)とのうちの1つのアクセスポイントを選択して接続してもよい。
【0033】
また、本発明の実施形態では、無線端末機がアクセスポイントに接続した位置をさらに用いて端末生成品質ログ情報を生成することによって、無線端末機の現在の位置ごとに接続可能なアクセスポイントのうちで無線リンクの品質が最も良いアクセスポイントを選択するようにしてもよい。それだけでなく、端末生成品質ログ情報は、アクセスポイントの識別子に関する情報や最近の接続時間に関する情報なども含んでもよい。下の表1は、端末生成品質ログ情報を表に示した一例である。
【0034】
【表1】

【0035】
ここで、「AP情報」は、上述したアクセスポイントの識別子に関する情報であり、無線端末機は接続履歴のあるアクセスポイントのSSID、及びMACアドレスのうち少なくとも1つを介してアクセスポイントを識別してもよい。
【0036】
即ち、無線端末機は、表1に示した位置に関する情報、アクセスポイントの識別子に関する情報、最近の接続時間に関する情報、及び品質情報のうち少なくとも1つを含む端末生成品質ログ情報を生成してもよい。ここで、品質情報は、接続履歴のあるアクセスポイントと無線端末機との間の無線リンクの品質が定量化された少なくとも1つの値を含んでもよい。
【0037】
図2は、本発明の一実施形態における、無線端末システムの内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る無線端末システム200は、図1で説明した第1無線端末機170及び第2無線端末機180のように無線ネットワークに接続しようとする端末機に対応してもよい。ここで、無線端末システム200は、図2に示すように、品質情報保持部210、アクセスポイント選択部220、及びリクエスト送信部230を含んでもよい。
【0038】
品質情報保持部210は、接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集して端末生成品質ログ情報を生成及び保持する。即ち、無線端末システム200は、アクセスポイントに接続する度に接続したアクセスポイントの品質ログ情報を収集してもよく、品質情報保持部210は、収集された品質ログ情報を用いて端末生成品質ログ情報を生成して格納し、追加的に品質ログ情報が受信される場合、格納された端末生成品質ログ情報を更新して保持してもよい。
【0039】
ここで、品質情報保持部210は、収集された品質ログ情報、及び無線端末システム200の位置情報に基づいて接続履歴のあるアクセスポイントに接続した位置に関する情報、接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含む端末生成品質ログ情報を生成してもよい。即ち、アクセスポイントと無線端末システム200との間の無線リンクの品質は、アクセスポイントに対する無線端末システム200の相対的位置によって変わってもよい。したがって、無線端末システム200は、品質情報保持部210を介して無線端末システム200の位置ごとに接続可能なアクセスポイントに関する情報を端末生成品質ログ情報として生成して保持してもよい。上述した無線端末システム200の位置情報は、一例として、GPS(Global Positioning System)を用いた緯度/経度情報を含んでもよい。
【0040】
上述した品質情報は、接続履歴のあるアクセスポイントとの無線リンクの品質が定量化された少なくとも1つの値を含んでもよい。一例として、少なくとも1つの値は、接続履歴のあるアクセスポイントとの平均データ送信速度、最大データ送信速度、最小データ送信速度、及び信号強度のうち少なくとも1つに対する値を含んでもよい。このような値を用いて無線リンクの品質を定量化する方法は、既に周知の方法のうちの1つの方法を用いてもよい。例えば、無線端末システム200とアクセスポイントとの間の受信信号の強度に関する情報のRSSI(Received Signal Strength Indicator)を無線リンクの品質を定量化するために用いてもよい。無線LANなどのネットワークにおいて無線リンクの品質を測定する方法は、既に良く知られているため、詳しい説明は省略する。
【0041】
また、識別子に関する情報は、一例として、接続履歴のあるアクセスポイントのSSID、及びMACアドレスのうち少なくとも1つを含んでもよい。即ち、複数のアクセスポイントを識別可能なすべての情報のうちの1つを識別子に関する情報として用いてもよい。
【0042】
アクセスポイント選択部220は、アクセスポイントに接続しようとする場合、端末生成品質ログ情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択する。上述したように、端末生成品質ログ情報は、アクセスポイント別の品質情報を含んでもよく、位置ごとのアクセスポイントの品質情報を含んでもよい。したがって、アクセスポイント選択部220は、一例として、品質情報に係る値が最も高いアクセスポイントを選択してもよく、または位置に係る品質情報に基づいて接続履歴のあるアクセスポイントのうちの1つを選択してもよい。即ち、現在の位置に対応する位置で接続可能なアクセスポイントのうちで品質情報の値が最も大きいアクセスポイントがアクセスポイント選択部220によって選択されてもよい。ここで、アクセスポイント選択部220は、前記位置と現在の位置とが一致しない場合、位置の差異に対する加重値を品質情報に付与してもよい。
【0043】
端末生成品質ログ情報が最近の接続時間に関する情報をさらに含み、最も大きい値の品質情報を有するアクセスポイントが2つ以上である場合、アクセスポイント選択部220は、2つ以上のアクセスポイントのうち最も最近接続したアクセスポイントを最近の接続時間に関する情報を介して確認して選択してもよい。即ち、最近の接続時間に関する情報は、無線端末システム200が接続履歴のあるアクセスポイントに最も最近接続した時間に関する情報を含んでもよい。
【0044】
また、アクセスポイント選択部220は、端末生成品質ログ情報だけでなく、現在の検索されるアクセスポイントの信号強度情報、及び検索されるアクセスポイントの品質ログ情報のうち少なくとも1つをさらに用いて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択してもよい。例えば、無線端末システム200と接続履歴がないアクセスポイントに関する情報は、端末生成品質ログ情報に含まれていないために、新しい地域やアクセスポイントが追加された地域では新しいアクセスポイントに対する信号強度情報または品質ログ情報を用いてアクセスポイントの選択に反映してもよい。また、過去に測定された信号強度情報と現在測定される信号強度情報とが異なることもあるため、アクセスポイント選択部220は、現在の検索されるアクセスポイントの信号強度情報や品質ログ情報をさらに用いてアクセスポイントを選択してもよい。ここで、アクセスポイントの品質ログ情報は、無線端末システムが収集及び生成、管理する無線リンクの品質情報を意味してもよい。
【0045】
リクエスト送信部230は、選択されたアクセスポイントに接続要求を送信する。ここで、選択されたアクセスポイントは、接続要求に基づいて無線端末システム200に無線インターネットなどのサービスを提供してもよい。
【0046】
このように、無線端末システム200は、接続履歴のあるアクセスポイントに対する端末生成品質ログ情報を生成及び保持し、接続するためのアクセスポイントの選択に用いることによって、より良いサービス品質を提供するアクセスポイントを選択してもよく、無線端末システム200がアクセスポイントに接続する時の位置情報をさらに用いることによって、位置ごとの品質情報を介して現在の位置で最上のサービス品質を提供するアクセスポイントを選択してもよい。
【0047】
また、無線端末システム200は、自身が生成した端末生成品質ログ情報を他の無線端末システム200と共有してもよい。一実施形態において、無線端末システム200は、選択されたアクセスポイントに端末生成品質ログ情報を送信する情報送信部(図示せず)をさらに含んでもよい。この場合、送信された端末生成品質ログ情報は、選択されたアクセスポイントから少なくとも1つの他の無線端末システムに送信して共有されてもよい。ここで、選択されたアクセスポイントは、端末生成品質ログ情報をブロードキャスティングしてもよく、他のネットワークと通信して他の無線端末システムに送信してもよい。他の実施形態において、無線端末システム200は、端末生成品質ログ情報を少なくとも1つの他の無線端末システムに送信する情報送信部(図示せず)をさらに含んでもよい。ここで、上述した端末生成品質ログ情報は、ブルートゥースやワイファイなどの近距離無線通信を用いて送信されて共有されてもよく、SNS(Social Networking Service)を用いて特定無線端末システムに送信されて共有されてもよい。ここで、端末生成品質ログ情報が共有されて1つの無線端末システムに複数の端末生成品質ログ情報が含まれる場合、それぞれの端末生成品質ログ情報にソース(source)を記録して複数の端末生成品質ログ情報を区別してもよい。例えば、それぞれの端末生成品質ログ情報に該当端末生成品質ログ情報を生成した無線端末システムの識別子が記録されてもよい。
【0048】
図3は、本発明の一実施形態において、無線通信システムの内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る無線通信システム300は、少なくともアクセスポイントを含むシステムであってもよい。ここで、無線通信システム300は、リクエスト受信部310及びサービス提供部320を基本的に含み、図2で説明した端末生成品質ログ情報の無線端末機間の共有のために情報受信部330及び情報送信部340を必要に応じてさらに含んでもよい。
【0049】
リクエスト受信部310は、無線端末機に含まれる端末生成品質ログ情報に基づいて無線端末機でアクセスポイントが選択される場合、無線端末機の接続要求を受信する。ここで、無線端末機は、図2で説明した無線端末システム200に対応してもよい。即ち、図2で説明したように、端末生成品質ログ情報は、無線端末機と接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を介して無線端末機で生成される。
【0050】
ここで、端末生成品質ログ情報は、接続履歴のあるアクセスポイントに無線端末機が接続した位置に関する情報、接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含んでもよい。例えば、無線端末機は、アクセスポイントに接続する度に該当アクセスポイントを識別するための識別子に関する情報、該当アクセスポイントに接続する時の無線端末機の位置に関する情報、そして該当アクセスポイントの品質情報を端末生成品質ログ情報として生成してもよい。または既に端末生成品質ログ情報が存在する場合、端末生成品質ログ情報を更新してもよい。
【0051】
ここで、品質情報は、接続履歴のあるアクセスポイントと無線端末機との間の無線リンクの品質が定量化された少なくとも1つの値を用いて算出されてもよい。例えば、少なくとも1つの値は、前記接続履歴のあるアクセスポイントとの平均データ送信速度、最大データ送信速度、最小データ送信速度、及び信号強度のうち少なくとも1つに対する値を含んでもよい。例えば、無線端末システム200とアクセスポイントとの間の受信信号の強度に関する情報のRSSI(Received Signal Strength Indicator)を無線リンクの品質を定量化するために用いてもよい。上述したように、無線リンクの品質を測定することは既に良く知られているため、詳しい説明は省略する。
【0052】
また、図3の無線通信システム300が含むアクセスポイントは、無線端末機が接続可能なアクセスポイントのうちの1つを決定することによって選択されてもよい。ここで、無線端末機は、位置に係る品質情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択してもよい。ここで、無線端末機は、位置ごとに品質情報に係る値が最も高いアクセスポイントを無線リンクの品質が最も良いアクセスポイントとして選択してもよい。ここで、無線端末機は、端末生成品質ログ情報に含まれる位置と無線端末機の現在の位置とが一致しない場合、位置の差異に対する加重値を品質情報に付与してもよい。
【0053】
上述した識別子に関する情報は、接続履歴のあるアクセスポイントのSSID及びMACアドレスのうち少なくとも1つを含んでもよい。例えば、SSIDとMACアドレスとを全て用いる場合には、アクセスポイントのユニーク性をより高めることができる。
【0054】
また、端末生成品質ログ情報は、接続履歴のあるアクセスポイントに最も最近接続した時間に関する情報をさらに含んでもよい。即ち、無線端末機が格納するアクセスポイントに関する情報は、時間によって変わり得るため、最も最近格納された情報がより正確であると判断してもよい。したがって、無線端末機は、上述した最近接続した時間に関する情報をアクセスポイントの選択にさらに用いてもよい。
【0055】
また、上述したように、無線端末機が格納するアクセスポイントに関する情報である端末生成品質ログ情報は、時間によって現在の情報と差異が現れることがある。したがって、無線端末機は、アクセスポイントの選択において、現在の無線端末機で検索されるアクセスポイントの信号強度情報、及び検索されるアクセスポイントの品質ログ情報のうち少なくとも1つをさらに用いてもよい。ここで、アクセスポイントの品質ログ情報は、無線端末システムが収集及び生成、管理する無線リンクの品質情報を意味してもよい。
【0056】
サービス提供部320は、接続要求に応じて無線端末機に対するサービスを提供する。即ち、無線端末機が端末生成品質ログ情報を用いてアクセスポイントを選択し、無線通信システム300が含むアクセスポイントが選択され、無線端末機から接続要求が受信されて認証される場合、サービス提供部320は、受信した接続要求に応じて無線インターネットなどのサービスを無線端末機に提供してもよい。
【0057】
情報受信部330は無線端末機から端末生成品質ログ情報を受信し、情報送信部340は受信した端末生成品質ログ情報を接続する少なくとも1つの他の無線端末機に送信して共有する。即ち、端末生成品質ログ情報は、上述したように位置ごとの無線リンクの品質に関する情報を含んでもよいため、このような端末生成品質ログ情報は他の無線端末機でも有用に用いられることができる。したがって、無線通信システム300は、必要に応じて情報受信部330と情報送信部340とを含み、無線通信システム300が含むアクセスポイントに接続された無線端末機間でそれぞれの端末生成品質ログ情報を共有するようにしてもよい。
【0058】
ここで、無線端末機は、端末生成品質ログ情報を少なくとも1つの他の無線端末機に直接送信して端末生成品質ログ情報を共有してもよい。例えば、無線端末機は、ブルートゥースやワイファイなどの近距離無線通信を用いて端末生成品質ログ情報を他の無線端末機に送信してもよく、SNSのような他のネットワーク通信を用いて端末生成品質ログ情報を他の無線端末機に送信してもよい。ここで、端末生成品質ログ情報が共有されて1つの無線端末機に複数の端末生成品質ログ情報が含まれる場合、それぞれの端末生成品質ログ情報にソースを記録して複数の端末生成品質ログ情報を区別してもよい。例えば、それぞれの端末生成品質ログ情報に該当端末生成品質ログ情報を生成した無線端末機の識別子が記録されてもよい。
【0059】
図4は、本発明の一実施形態における、無線端末システムが行う接続方法を示すフローチャートである。本実施形態に係る接続方法は、図2で説明した無線端末システム200によって行われてもよい。図4では、無線端末システム200によってそれぞれのステップが行われる過程を説明することによって、接続方法を説明する。
【0060】
ステップS410において、無線端末システム200は接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集して端末生成品質ログ情報を生成及び保持する。即ち、無線端末システム200は、アクセスポイントに接続する度に接続したアクセスポイントの品質ログ情報を収集してもよく、収集された品質ログ情報を用いて端末生成品質ログ情報を生成して格納し、追加的に品質ログ情報が受信される場合、格納された端末生成品質ログ情報を更新して保持してもよい。
【0061】
ここで、無線端末システム200は、収集された品質ログ情報及び無線端末システム200の位置情報に基づいて接続履歴のあるアクセスポイントに接続した位置に関する情報、接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含む端末生成品質ログ情報を生成してもよい。即ち、アクセスポイントと無線端末システム200との間の無線リンクの品質は、アクセスポイントに対する無線端末システム200の相対的位置によって変わってもよい。したがって、無線端末システム200は、ステップS410において無線端末システム200の位置ごとに接続可能なアクセスポイントに関する情報を端末生成品質ログ情報として生成して保持してもよい。上述した無線端末システム200の位置情報は、一例として、GPSを用いた緯度/経度情報を含んでもよい。
【0062】
上述した品質情報は、接続履歴のあるアクセスポイントとの無線リンクの品質が定量化された少なくとも1つの値を含んでもよい。一例として、少なくとも1つの値は、接続履歴のあるアクセスポイントとの平均データ送信速度、最大データ送信速度、最小データ送信速度、及び信号強度のうち少なくとも1つに対する値を含んでもよい。このような値を用いて無線リンクの品質を定量化する方法は、既に周知の方法のうちの1つの方法を用いてもよい。例えば、無線端末システム200とアクセスポイントとの間の受信信号の強度に関する情報のRSSIを無線リンクの品質を定量化するために用いてもよい。無線LANなどのネットワークにおいて、無線リンクの品質を測定する方法は既に良く知られているため、詳しい説明は省略する。
【0063】
また、識別子に関する情報は、一例として、接続履歴のあるアクセスポイントのSSID及びMACアドレスのうち少なくとも1つを含んでもよい。即ち、複数のアクセスポイントを識別可能なすべての情報のうちの1つを識別子に関する情報として用いてもよい。
【0064】
ステップS420において、無線端末システム200は、アクセスポイントに接続しようとする場合、端末生成品質ログ情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択する。上述したように、端末生成品質ログ情報は、アクセスポイント別の品質情報を含んでもよく、位置別アクセスポイントの品質情報を含んでもよい。したがって、無線端末システム200は、一例として、品質情報に係る値が最も高いアクセスポイントを選択してもよく、または位置に係る品質情報に基づいて接続履歴のあるアクセスポイントのうちの1つを選択してもよい。即ち、現在の位置に対応する位置で接続可能なアクセスポイントのうちで品質情報の値が最も大きいアクセスポイントが無線端末システム200によって選択されてもよい。ここで、無線端末システム200は、前記位置と現在の位置とが一致しない場合、位置の差異に対する加重値を品質情報に付与してもよい。
【0065】
端末生成品質ログ情報が最近の接続時間に関する情報をさらに含み、最も大きい値の品質情報を有するアクセスポイントが2つ以上である場合、無線端末システム200は、2つ以上のアクセスポイントのうち最も最近接続したアクセスポイントを最近の接続時間に関する情報を介して確認して選択してもよい。即ち、最近の接続時間に関する情報は、無線端末システム200が接続履歴のあるアクセスポイントに最も最近接続した時間に関する情報を含んでもよい。
【0066】
また、無線端末システム200は、端末生成品質ログ情報だけでなく、現在の検索されるアクセスポイントの信号強度情報、及び検索されるアクセスポイントの品質ログ情報のうち少なくとも1つをさらに用いて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択してもよい。例えば、無線端末システム200と接続履歴がないアクセスポイントに関する情報は、端末生成品質ログ情報に含まれていないために、新しい地域やアクセスポイントが追加された地域では新しいアクセスポイントに対する信号強度情報または品質ログ情報を用いてアクセスポイントの選択に反映してもよい。また、過去に測定された信号強度情報と現在測定される信号強度情報とが異なることもあるため、無線端末システム200は、現在の検索されるアクセスポイントの信号強度情報や品質ログ情報をさらに用いてアクセスポイントを選択してもよい。ここで、アクセスポイントの品質ログ情報は、無線端末システムが収集及び生成、管理する無線リンクの品質情報を意味してもよい。
【0067】
ステップS430において、無線端末システム200は、選択されたアクセスポイントに接続要求を送信する。ここで、選択されたアクセスポイントは、接続要求に基づいて無線端末システム200に無線インターネットなどのサービスを提供してもよい。
【0068】
このように、無線端末システム200は、接続履歴のあるアクセスポイントに対する端末生成品質ログ情報を生成及び保持し、接続するためのアクセスポイントの選択に用いることによって、より良いサービス品質を提供するアクセスポイントを選択してもよく、無線端末システム200がアクセスポイントに接続する時の位置情報をさらに用いることによって、位置ごとの品質情報を介して現在の位置で最上のサービス品質を提供するアクセスポイントを選択してもよい。
【0069】
また、無線端末システム200は、自身が生成した端末生成品質ログ情報を他の無線端末システム200と共有してもよい。一実施形態において、無線端末システム200は、選択されたアクセスポイントに端末生成品質ログ情報を送信するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。この場合、送信された端末生成品質ログ情報は、選択されたアクセスポイントから少なくとも1つの他の無線端末システムに送信して共有されてもよい。ここで、選択されたアクセスポイントは、端末生成品質ログ情報をブロードキャスティングしてもよく、他のネットワークと通信して他の無線端末システムに送信してもよい。他の実施形態において、無線端末システム200は、端末生成品質ログ情報を少なくとも1つの他の無線端末システムに送信するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。ここで、上述した端末生成品質ログ情報は、ブルートゥースやワイファイなどの近距離無線通信を用いて送信されて共有されてもよく、SNSを用いて特定無線端末システムに送信されて共有されてもよい。ここで、端末生成品質ログ情報が共有されて1つの無線端末システムに複数の端末生成品質ログ情報が含まれる場合、それぞれの端末生成品質ログ情報にソースを記録して複数の端末生成品質ログ情報を区別してもよい。例えば、それぞれの端末生成品質ログ情報に該当端末生成品質ログ情報を生成した無線端末システムの識別子が記録されてもよい。
【0070】
図5は、本発明の一実施形態における、無線通信システムが行うサービス提供方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るサービス提供方法は、図3で説明した無線通信システム300によって行われてもよい。図5では、無線通信システム300によってそれぞれのステップが行われる過程を説明することによって、サービス提供方法を説明する。
【0071】
ステップS510において、無線通信システム300は、無線端末機に含まれる端末生成品質ログ情報に基づいて無線端末機でアクセスポイントが選択される場合、無線端末機の接続要求を受信する。ここで、無線端末機は、図2で説明した無線端末システム200に対応してもよい。即ち、図2で説明したように、端末生成品質ログ情報は、無線端末機と接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を介して無線端末機で生成される。
【0072】
ここで、端末生成品質ログ情報は、接続履歴のあるアクセスポイントに無線端末機が接続した位置に関する情報、接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含んでもよい。例えば、無線端末機は、アクセスポイントに接続する度に該当アクセスポイントを識別するための識別子に関する情報、該当アクセスポイントに接続する時の無線端末機の位置に関する情報、そして該当アクセスポイントの品質情報を端末生成品質ログ情報として生成してもよい。または、既に端末生成品質ログ情報が存在する場合、端末生成品質ログ情報を更新してもよい。
【0073】
ここで、品質情報は、接続履歴のあるアクセスポイントと無線端末機との間の無線リンクの品質が定量化された少なくとも1つの値を用いて算出されてもよい。例えば、少なくとも1つの値は、前記接続履歴のあるアクセスポイントとの平均データ送信速度、最大データ送信速度、最小データ送信速度、及び信号強度のうち少なくとも1つに対する値を含んでもよい。上述したように、無線リンクの品質を測定することは、既に良く知られているため、詳しい説明は省略する。
【0074】
また、図3の無線通信システム300が含むアクセスポイントは、無線端末機が接続可能なアクセスポイントのうちの1つを決定することによって選択されてもよい。ここで、無線端末機は、位置に係る品質情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択してもよい。例えば、無線端末機は、位置ごとに品質情報に係る値が最も高いアクセスポイントを無線リンクの品質が最も良いアクセスポイントとして選択してもよい。ここで、無線端末機は、端末生成品質ログ情報に含まれる位置と無線端末機の現在の位置とが一致しない場合、位置の差異に対する加重値を品質情報に付与してもよい。
【0075】
上述した識別子に関する情報は、接続履歴のあるアクセスポイントのSSID及びMACアドレスのうち少なくとも1つを含んでもよい。例えば、SSIDとMACアドレスを全て用いる場合には、アクセスポイントのユニーク性をより高めることができる。
【0076】
また、端末生成品質ログ情報は、接続履歴のあるアクセスポイントに最も最近接続した時間に関する情報をさらに含んでもよい。即ち、無線端末機が格納するアクセスポイントに関する情報は、時間によって変わり得るため、最も最近格納された情報がより正確であると判断してもよい。したがって、無線端末機は、上述した最近接続した時間に関する情報をアクセスポイントの選択にさらに用いてもよい。
【0077】
また、上述したように、無線端末機が格納するアクセスポイントに関する情報である端末生成品質ログ情報は、時間によって現在の情報と差異が現れることがある。したがって、無線端末機は、アクセスポイントの選択において、現在の無線端末機で検索されるアクセスポイントの信号強度情報、及び検索されるアクセスポイントの品質ログ情報のうち少なくとも1つをさらに用いてもよい。ここで、アクセスポイントの品質ログ情報は、無線端末システムが収集及び生成、管理する無線リンクの品質情報を意味してもよい。
【0078】
ステップS520において、無線通信システム300は、接続要求に応じて無線端末機に対するサービスを提供する。即ち、無線端末機が端末生成品質ログ情報を用いてアクセスポイントを選択し、無線通信システム300が含むアクセスポイントが選択され、無線端末機から接続要求が受信されて認証される場合、サービス提供部320は、受信した接続要求に応じて無線インターネットなどのサービスを無線端末機に提供してもよい。
【0079】
無線通信システム300において、ステップS530では無線端末機から端末生成品質ログ情報を受信し、ステップS540では受信した端末生成品質ログ情報を接続する少なくとも1つの他の無線端末機に送信して共有する。即ち、端末生成品質ログ情報は、上述したように、位置別無線リンクの品質に関する情報を含んでもよいため、このような端末生成品質ログ情報は、他の無線端末機でも有用に用いられることができる。したがって、無線通信システム300は、必要に応じてステップS530及び540を行って、無線通信システム300が含むアクセスポイントに接続された無線端末機間でそれぞれの端末生成品質ログ情報を共有するようにしてもよい。
【0080】
ここで、無線端末機は、端末生成品質ログ情報を少なくとも1つの他の無線端末機に直接送信して端末生成品質ログ情報を共有してもよい。例えば、無線端末機は、ブルートゥースやワイファイなどの近距離無線通信を用いて端末生成品質ログ情報を他の無線端末機に送信してもよく、SNSのような他のネットワーク通信を用いて端末生成品質ログ情報を他の無線端末機に送信してもよい。ここで、端末生成品質ログ情報が共有されて1つの無線端末機に複数の端末生成品質ログ情報が含まれる場合、それぞれの端末生成品質ログ情報にソースを記録して複数の端末生成品質ログ情報を区別してもよい。例えば、それぞれの端末生成品質ログ情報に該当端末生成品質ログ情報を生成した無線端末機の識別子が記録されてもよい。
【0081】
このように、本発明の実施形態によれば、無線端末機で接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集してアクセスポイント別の品質ログ情報を生成及び保持し、保持されたアクセスポイント別の品質情報を用いてアクセスポイントを選択することによって、より良いサービス品質を提供するアクセスポイントを選択してもよく、無線端末機がアクセスポイントに接続する時の位置情報をさらに用いることによって、位置別の品質情報を介して現在の位置で最上のサービス品質を提供するアクセスポイントを選択してもよい。
【0082】
また、現在の無線端末機で検索されるアクセスポイントの信号強度情報、またはアクセスポイントから受信するアクセスポイントの品質ログ情報をさらに用いてアクセスポイントを選択することによって、より良いサービス品質を提供するアクセスポイントを選択してもよい。
【0083】
さらに、無線端末機で保持するアクセスポイントに対する品質情報を直接他の無線端末機に送信して共有してもよく、アクセスポイントを介して他の無線端末機に送信して共有してもよい。
【0084】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって行うことができるプログラム命令形態で実現され、コンピュータ読み出し可能媒体に記録してもよい。前記記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせたものを含んでもよい。前記記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。また、上述したファイルシステムは、コンピュータ読み出し可能媒体に記録されてもよい。
【0085】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0086】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0087】
200:無線端末システム
210:品質情報保持部
220:アクセスポイント選択部
230:リクエスト送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスポイントを含む無線通信システムにおいて、
無線端末機に含まれる端末生成品質ログ情報に基づいて前記無線端末機で前記アクセスポイントが選択される場合、前記無線端末機の接続要求を受信するリクエスト受信部と、
前記接続要求に応じて前記無線端末機に対するサービスを提供するサービス提供部と、
を含み、
前記端末生成品質ログ情報は、前記無線端末機と接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を介して前記無線端末機で生成される無線通信システム。
【請求項2】
前記端末生成品質ログ情報は、前記接続履歴のあるアクセスポイントに前記無線端末機が接続した位置に関する情報、前記接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び前記接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記品質情報は、前記接続履歴のあるアクセスポイントと前記無線端末機との間の無線リンクの品質が定量化された少なくとも1つの値を用いて算出されることを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの値は、前記接続履歴のあるアクセスポイントとの平均データ送信速度、最大データ送信速度、最小データ送信速度、及び信号強度のうち少なくとも1つに対する値を含むことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
【請求項5】
前記位置に係る前記品質情報に基づいて前記無線端末機で接続可能なアクセスポイントのうちの1つが前記無線端末機によって選択されることを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
【請求項6】
前記位置と前記無線端末機の現在の位置とが一致しない場合、前記無線端末機で位置の差異に対する加重値が前記品質情報に付与されることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
【請求項7】
前記識別子に関する情報は、前記接続履歴のあるアクセスポイントのSSID、及びMACアドレスのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
【請求項8】
前記端末生成品質ログ情報は、前記接続履歴のあるアクセスポイントに最も最近接続した時間に関する情報をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
【請求項9】
前記無線端末機で検索されるアクセスポイントの信号強度情報及び前記検索されるアクセスポイントの品質ログ情報のうち少なくとも1つをさらに用いて前記接続履歴のあるアクセスポイントのうちの1つが前記無線端末機で選択されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項10】
前記無線端末機から前記端末生成品質ログ情報を受信する情報受信部と、
前記受信した端末生成品質ログ情報を接続する少なくとも1つの他の無線端末機に送信して共有する情報送信部と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項11】
前記無線端末機によって生成及び管理される端末生成品質ログ情報が前記無線端末機によって少なくとも1つの他の無線端末機に送信して共有されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項12】
アクセスポイントに接続してサービスを提供される無線端末システムにおいて、
接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集して端末生成品質ログ情報を生成及び保持する品質情報保持部と、
アクセスポイントに接続しようとする場合、前記端末生成品質ログ情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択するアクセスポイント選択部と、
前記選択されたアクセスポイントに接続要求を送信するリクエスト送信部と、
を含む無線端末システム。
【請求項13】
前記品質情報保持部は、
前記収集された品質ログ情報及び前記無線端末システムの位置情報に基づいて前記接続履歴のあるアクセスポイントに接続した位置に関する情報、前記接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び前記接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含む前記端末生成品質ログ情報を生成することを特徴とする請求項12に記載の無線端末システム。
【請求項14】
前記品質情報は、前記接続履歴のあるアクセスポイントとの無線リンクの品質が定量化された少なくとも1つの値を含むことを特徴とする請求項13に記載の無線端末システム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの値は、前記接続履歴のあるアクセスポイントとの平均データ送信速度、最大データ送信速度、最小データ送信速度、及び信号強度のうち少なくとも1つに対する値を含むことを特徴とする請求項14に記載の無線端末システム。
【請求項16】
前記アクセスポイント選択部は、
前記位置に係る前記品質情報に基づいて前記接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択することを特徴とする請求項13に記載の無線端末システム。
【請求項17】
前記アクセスポイント選択部は、
前記位置と現在の位置とが一致しない場合、位置の差異に対する加重値を前記品質情報に付与することを特徴とする請求項16に記載の無線端末システム。
【請求項18】
前記識別子に関する情報は、前記接続履歴のあるアクセスポイントのSSID、及びMACアドレスのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13に記載の無線端末システム。
【請求項19】
前記端末生成品質ログ情報は、前記接続履歴のあるアクセスポイントに最も最近接続した時間に関する情報をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の無線端末システム。
【請求項20】
前記アクセスポイント選択部は、
現在の検索されるアクセスポイントの信号強度情報及び前記検索されるアクセスポイントの品質ログ情報のうち少なくとも1つをさらに用いて前記接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択することを特徴とする請求項12に記載の無線端末システム。
【請求項21】
前記選択されたアクセスポイントに前記端末生成品質ログ情報を送信する情報送信部をさらに含み、
前記送信された端末生成品質ログ情報は、前記選択されたアクセスポイントから少なくとも1つの他の無線端末システムに送信して共有されることを特徴とすることを特徴とする請求項12に記載の無線端末システム。
【請求項22】
前記端末生成品質ログ情報を少なくとも1つの他の無線端末システムに送信する情報送信部をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の無線端末システム。
【請求項23】
アクセスポイントを含む無線通信システムから無線端末機にサービスを提供する方法において、
無線端末機に含まれる端末生成品質ログ情報に基づいて前記無線端末機で前記アクセスポイントが選択される場合、前記無線端末機の接続要求を受信し、
前記接続要求に応じて前記無線端末機に対するサービスを提供すること、
を含み、
前記端末生成品質ログ情報は、前記無線端末機と接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を介して前記無線端末機で生成されることを特徴とするサービス提供方法。
【請求項24】
前記端末生成品質ログ情報は、前記接続履歴のあるアクセスポイントに前記無線端末機が接続した位置に関する情報、前記接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び前記接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含むことを特徴とする請求項23に記載のサービス提供方法。
【請求項25】
無線端末システムでアクセスポイントに接続する方法において、
接続履歴のあるアクセスポイントの品質ログ情報を収集して端末生成品質ログ情報を生成及び保持し、
アクセスポイントに接続しようとする場合、前記端末生成品質ログ情報に基づいて接続可能なアクセスポイントのうちの1つを選択し、
前記選択されたアクセスポイントに接続要求を送信すること、
を含む接続方法。
【請求項26】
前記端末生成品質ログ情報を生成及び保持することは、
前記収集された品質ログ情報及び前記無線端末システムの位置情報に基づいて前記接続履歴のあるアクセスポイントに接続した位置に関する情報、前記接続履歴のあるアクセスポイントの識別子に関する情報、及び前記接続履歴のあるアクセスポイントの品質情報を含む前記端末生成品質ログ情報を生成することを特徴とする請求項25に記載の接続方法。
【請求項27】
請求項23乃至請求項26のうちいずれか一項の方法を行うプログラムを記録したコンピュータ読み出し可能記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−199921(P2012−199921A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−59657(P2012−59657)
【出願日】平成24年3月16日(2012.3.16)
【出願人】(509288208)エヌエイチエヌ ビジネス プラットフォーム コーポレーション (93)
【Fターム(参考)】