説明

位置情報から移動手段を求める方法およびシステム

【課題】携帯電話等のユーザが携帯する端末におけるGPS等の位置情報を用いて、ユーザの移動手段を求めることにより、移動手段に連動した情報を発信する方法を提供すること。
【解決手段】携帯通信端末10は、Webサーバ30に対して、取得した位置データと共に、時刻データ、および携帯通信端末10を識別する識別データを送信する。続いて、Webサーバ30は、受信した位置データ、時刻データ、識別データをデータベースサーバ40に送信し、データベースサーバ40は複数の携帯通信端末10における位置データを、識別データおよび時刻データに関連付けて記憶していく。このようにして記憶した位置データ等の情報は、ユーザからの要求によりWebサーバ30が適時抽出し、差分を求めることにより、対応する識別データが示す携帯通信端末10の移動速度、更には所定の規則に基づいて移動手段を求める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末の位置情報からユーザの移動手段を求める方法、システム、およびサーバ等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話や車載ナビゲーション装置等において、位置情報を利用し、地図情報と組み合わせることで、現在地や経路、その他付加情報等を表示するサービスが提供されている。ここで位置情報は、例えばGPS(Global Positioning System)や、携帯電話の基地局の情報が用いられる。特にGPSにおいては、緯度、経度、および時刻等を取得することができる。
【0003】
このような位置情報を用いた技術としては、例えば特許文献1によれば、グループ登録したメンバに対し、位置確認したい場合には、その旨の情報を送信し、位置情報の測定をさせることで、地図上にそのユーザの現在地を示すことができる。また、特許文献2には、位置情報を複数回取得し、過去の位置情報と現在の位置情報の差分から移動ベクトルを計算し、将来の位置と進行方向を推定するナビゲーション装置が開示されている。
【特許文献1】特開2003−233752号公報
【特許文献2】特開2005−291785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の特許文献1のシステムにおいては、移動しているユーザの進行方向や速度を知ることはできず、また、特許文献2の装置は、将来の位置を推定する車載の装置であって、得られる情報は道路やその関連情報に限られている。
【0005】
このように、得られる情報については、移動手段を考慮しないか、あるいは自動車等に限定したものであって、自動車、電車、自転車、徒歩等、様々な移動手段をとるユーザにとって、必ずしも適切な情報が提供されているとは限らない。ここで、移動手段を特定することができれば、位置情報と組み合わせることにより、効果的な付加情報を提供できる可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は、携帯電話等のユーザが携帯する端末におけるGPS等の位置情報を用いて、ユーザの移動手段を求めることにより、移動手段に連動した情報を発信する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
具体的には、以下のようなものを提供する。
【0008】
(1) 携帯通信端末にて取得した位置情報をサーバに処理させる方法であって、
前記携帯通信端末から、前記携帯通信端末の現在の位置データ、現在の時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をするステップと、
前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶するステップと、
前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動速度ベクトルの算出をするステップと、
前記算出をした移動速度ベクトルの大きさから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求めるステップと、
を含む方法。
【0009】
(1)の発明によれば、当該方法を実行するサーバは、携帯通信端末から、前記携帯通信端末の現在の位置データ、現在の時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をし、前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶し、前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動速度ベクトルの算出をし、前記算出をした移動速度ベクトルの大きさから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求める。
【0010】
このことにより、位置情報を取得できる携帯通信端末(携帯電話等)のユーザは、自らの位置情報をサーバに記憶することができる。そして、当該方法を実行するサーバは、適宜その位置情報に基づいて移動ベクトル(速さ、および方向)、更には移動手段を求めることができるので、要求に応じて、移動手段に関連した情報を提供することができる。その結果、位置情報のみの場合に比べて、より詳しい情報、更にはより適切な情報を提供できる可能性がある。
【0011】
(2) 前記移動速度ベクトルの大きさに対応する前記移動手段データを予め記憶するステップを更に含み、
前記所定の規則は、前記算出をした移動速度ベクトルに基づいて、対応する前記記憶した移動手段データを抽出することを特徴とする(1)に記載の方法。
【0012】
(2)の発明によれば、当該方法を実行するサーバは、前記移動速度ベクトルの大きさに対応する前記移動手段データを予め記憶する。そして、前記算出をした移動速度ベクトルに基づいて、対応する前記記憶した移動手段データを抽出する。
【0013】
このことにより、当該方法を実行するサーバは、予め記憶したデータから、携帯通信端末の移動手段を求めることができる。また、記憶するデータを適宜追加、修正することによって、ユーザは、利用状況に合わせたカスタマイズが可能となる。
【0014】
(3) 前記位置データ、時刻データ、および識別データは、所定の時間周期で受信することを特徴とする(1)または(2)に記載の方法。
【0015】
(3)の発明によれば、当該方法を実行するサーバは、位置情報を所定の時間周期で受信するので、精度のばらつきなく速度ベクトルを算出できる可能性がある。更には、一定期間内における位置情報を漏れなく取得できるため、移動経路をより詳細に求めることができる可能性もある。
【0016】
(4) 前記位置データ、時刻データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに応じた付加情報データを、予め記憶した付加情報データベースから抽出し、前記携帯通信端末に送信するステップを更に含む(1)から(3)のいずれかに記載の方法。
【0017】
(4)の発明によれば、当該方法を実行するサーバは、前記位置データ、時刻データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに応じた付加情報データを、予め記憶した付加情報データベースから抽出し、前記携帯通信端末に送信する。
【0018】
このことにより、位置情報を送信したユーザは、位置、時刻、移動速度、移動手段に応じた付加情報(コンテンツ)を取得することができる。その結果、時刻や移動手段に応じてコンテンツの内容が変わるので、位置情報のみから決定するコンテンツに比べて、より利用価値の高いものとなる可能性がある。
【0019】
(5) 前記携帯通信端末とは別の通信端末に対する、前記携帯通信端末に係る情報の閲覧可否を示すデータを記憶するステップと、
前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを、前記通信端末から受信するステップと、
前記閲覧可否を示すデータが閲覧可を示す場合に、前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを受信したことに応じて、前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記移動目的地までの移動経路および予想到着時刻を求めるステップと、
前記移動経路および予想到着時刻を示す表示をするための経路表示データを生成するステップと、
前記経路表示データを前記通信端末に送信するステップと、
を更に含む(1)から(4)のいずれかに記載の方法。
【0020】
(5)の発明によれば、当該方法を実行するサーバは、前記携帯通信端末とは別の通信端末に対する、前記携帯通信端末に係る情報の閲覧可否を示すデータを記憶し、前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを、前記通信端末から受信し、前記閲覧可否を示すデータが閲覧可を示す場合に、前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを受信したことに応じて、前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記移動目的地までの移動経路および予想到着時刻を求め、前記移動経路および予想到着時刻を示す表示をするための経路表示データを生成し、前記経路表示データを前記通信端末に送信する。
【0021】
このことにより、通信端末のユーザは、許可された別のユーザについての位置や移動手段を知ることができる。更に、目的地を設定することで、目的地までの移動経路が求められ、予想到着時刻を知ることができる。その結果、電話等により曖昧な情報を聞き出すよりも確かな情報を取得できる可能性がある。
【0022】
(6) 前記通信端末から、現在の時刻と前記予想到着時刻の間における指定時刻を示すデータを受信したことに応じて、前記移動経路に基づいて、前記指定時刻における前記携帯通信端末の位置を示す推定位置データを生成するステップと、
前記推定位置データを前記通信端末に送信するステップと、
を更に含む(5)に記載の方法。
【0023】
(6)の発明によれば、当該方法を実行するサーバは、前記通信端末から、現在の時刻と前記予想到着時刻の間における指定時刻を示すデータを受信したことに応じて、前記移動経路に基づいて、前記指定時刻における前記携帯通信端末の位置を示す推定位置データを生成し、前記推定位置データを前記通信端末に送信する。
【0024】
このことにより、通信端末のユーザは、位置情報を取得した別のユーザについて、指定した時刻における推定された移動地点を知ることができる。その結果、例えば待ち合わせ等における相手の状況を詳しく知ることができ、イライラ感を低減できる可能性がある。
【0025】
(7) 複数の通信端末が同じグループに属することを示すデータを記憶するステップと、
前記グループに属する通信端末からの要求を受信したことに応じて、前記グループに属する一または複数の前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいた表示をするための表示データを生成するステップと、
前記表示データを前記通信端末に送信するステップと、
を更に含む(1)から(4)のいずれかに記載の方法。
【0026】
(7)の発明によれば、当該方法を実行するサーバは、複数の通信端末が同じグループに属することを示すデータを記憶し、前記グループに属する通信端末からの要求を受信したことに応じて、前記グループに属する一または複数の前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいた表示をするための表示データを生成し、前記表示データを前記通信端末に送信する。
【0027】
このことにより、グループ(コミュニティ)に属するユーザ(仲間)の移動状況を適時知ることができるため、例えば、近くにいるユーザに連絡を取って待ち合わせる等、コミュニケーションのきっかけとなる可能性がある。
【0028】
(8) 前記グループに属する複数の携帯通信端末それぞれの、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記複数の携帯通信端末の間の距離が所定の距離以内に近づくか否かを判別するステップと、
前記所定の距離以内に近づくと判別された携帯通信端末それぞれに関連して予め記憶したデータを、当該近づく相手側の携帯通信端末に送信するステップと、
を更に含む(7)に記載の方法。
【0029】
(8)の発明によれば、当該方法を実行するサーバは、前記グループに属する複数の携帯通信端末それぞれの、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記複数の携帯通信端末の間の距離が所定の距離以内に近づくか否かを判別し、前記所定の距離以内に近づくと判別された携帯通信端末それぞれに関連して予め記憶したデータを、当該近づく相手側の携帯通信端末に送信する。
【0030】
このことにより、グループに属するユーザが近づくと、自動的に近づいた旨を相手に通知することができ、例えば、友人が同じ所に向かっていることを知ったり、近くにいる者で集まったりするきっかけともなり得る。
【0031】
(9) 前記識別データは、前記携帯通信端末を携帯するユーザを特定するものであって、当該ユーザが操作する複数の携帯通信端末に対応する識別データはそれぞれ同じものであることを特徴とする(1)から(8)のいずれかに記載の方法。
【0032】
(9)の発明によれば、携帯通信端末ではなく、それを操作するユーザを識別するので、例えばユーザが携帯電話を買い換える等した場合でも、同一ユーザとして認識される。その結果、一度ユーザ登録しておけば、端末の変更によるデータ変更等の手続きが必要なくなる。
【0033】
(10) 携帯通信端末にて取得した位置情報を処理するサーバであって、
前記携帯通信端末から、前記携帯通信端末の現在の位置データ、現在の時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をする手段と、
前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶する手段と、
前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動速度ベクトルの算出をする手段と、
前記算出をした移動速度ベクトルの大きさから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求める手段と、
を備えるサーバ。
【0034】
(10)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【0035】
(11) 前記移動速度ベクトルの大きさに対応する前記移動手段データを予め記憶する手段を更に備え、
前記所定の規則は、前記算出をした移動速度ベクトルに基づいて、対応する前記記憶した移動手段データを抽出することを特徴とする(10)に記載のサーバ。
【0036】
(11)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(2)と同様の効果が期待できる。
【0037】
(12) 前記位置データ、時刻データ、および識別データは、所定の時間周期で受信することを特徴とする(10)または(11)に記載のサーバ。
【0038】
(12)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(3)と同様の効果が期待できる。
【0039】
(13) 前記位置データ、時刻データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに応じた付加情報データを、予め記憶した付加情報データベースから抽出し、前記携帯通信端末に送信する手段を更に備える(10)から(12)のいずれかに記載のサーバ。
【0040】
(13)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(4)と同様の効果が期待できる。
【0041】
(14) 前記携帯通信端末とは別の通信端末に対する、前記携帯通信端末に係る情報の閲覧可否を示すデータを記憶する手段と、
前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを、前記通信端末から受信する手段と、
前記閲覧可否を示すデータが閲覧可を示す場合に、前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを受信したことに応じて、前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記移動目的地までの移動経路および予想到着時刻を求める手段と、
前記移動経路および予想到着時刻を示す表示をするための経路表示データを生成する手段と、
前記経路表示データを前記通信端末に送信する手段と、
を更に備える(10)から(13)のいずれかに記載のサーバ。
【0042】
(14)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(5)と同様の効果が期待できる。
【0043】
(15) 前記通信端末から、現在の時刻と前記予想到着時刻の間における指定時刻を示すデータを受信したことに応じて、前記移動経路に基づいて、前記指定時刻における前記携帯通信端末の位置を示す推定位置データを生成する手段と、
前記推定位置データを前記通信端末に送信する手段と、
を更に備える(14)に記載のサーバ。
【0044】
(15)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(6)と同様の効果が期待できる。
【0045】
(16) 複数の通信端末が同じグループに属することを示すデータを記憶する手段と、
前記グループに属する通信端末からの要求を受信したことに応じて、前記グループに属する一または複数の前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいた表示をするための表示データを生成する手段と、
前記表示データを前記通信端末に送信する手段と、
を更に備える(10)から(13)のいずれかに記載のサーバ。
【0046】
(16)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(7)と同様の効果が期待できる。
【0047】
(17) 前記グループに属する複数の携帯通信端末それぞれの、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記複数の携帯通信端末の間の距離が所定の距離以内に近づくか否かを判別する手段と、
前記所定の距離以内に近づくと判別された携帯通信端末それぞれに関連して予め記憶したデータを、当該近づく相手側の携帯通信端末に送信する手段と、
を更に備える(16)に記載のサーバ。
【0048】
(17)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(8)と同様の効果が期待できる。
【0049】
(18) 前記識別データは、前記携帯通信端末を携帯するユーザを特定するものであって、当該ユーザが操作する複数の携帯通信端末に対応する識別データはそれぞれ同じものであることを特徴とする(10)から(17)のいずれかに記載のサーバ。
【0050】
(18)の発明によれば、当該サーバを運用することにより、(9)と同様の効果が期待できる。
【0051】
(19) 携帯通信端末にて取得した位置情報をサーバで処理するシステムであって、
前記携帯通信端末が、自らの現在の位置データおよび現在の時刻データを取得する手段と、
前記位置データ、時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの送信をする手段と、を備え、
サーバが、前記携帯通信端末から、前記位置データ、時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をする手段と、
前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶する手段と、
前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動速度ベクトルの算出をする手段と、
前記算出をした移動速度ベクトルの大きさから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求める手段と、
前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいた表示をするための表示データを生成する手段と、を備えるシステム。
【0052】
(19)の発明によれば、当該システムを運用することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【0053】
(20) (15)に記載のサーバとデータを送受信する通信端末であって、
所定の時間間隔で設定した複数時刻から、前記指定時刻の選択を受け付ける手段と、
前記選択をされた指定時刻を示すデータを前記サーバに送信する手段と、
前記推定位置データを受信したことに応じて、表示画面中の前記推定位置データに係る部分を書き換える手段と、
を備える通信端末。
【0054】
(20)の発明によれば、当該通信端末は、所定の時間間隔で設定した複数時刻から、前記指定時刻の選択を受け付け、前記選択をされた指定時刻を示すデータを前記サーバに送信し、前記推定位置データを受信したことに応じて、表示画面中の前記推定位置データに係る部分を書き換える。
【0055】
このことにより、通信端末のユーザは、望みの時刻を選択することで容易に指定時刻における推定位置データを見ることができる。また、例えばスクロールによって指定時刻を連続的に変化させる入力を受け付けることで、動きのある分かりやすい表示にできる可能性がある。更には、通信端末は、表示画面全体の読み込みはせず、受信した推定位置データに基づいて、変化する部分のみの表示を書き換えるため、表示切り替えに伴うユーザのストレスを低減できる可能性がある。
【0056】
(21) (16)に記載のサーバとデータを送受信する前記グループに属する携帯通信端末であって、
前記グループに属する複数の別の携帯通信端末に関する、位置、移動速度ベクトル、移動手段を示す表示をするための要求データを、前記サーバに送信する手段と、
前記サーバから、前記要求データに応じた前記表示データを受信して表示をする手段と、
前記表示をした別の携帯通信端末のうち、一または複数の選択を受け付ける手段と、
前記選択をされた別の携帯通信端末に対して、メッセージデータを送信する手段と、
を備える携帯通信端末。
【0057】
(21)の発明によれば、当該携帯通信端末は、前記グループに属する複数の別の携帯通信端末に関する、位置、移動速度ベクトル、移動手段を示す表示をするための要求データを、前記サーバに送信し、前記サーバから、前記要求データに応じた前記表示データを受信して表示をし、前記表示をした別の携帯通信端末のうち、一または複数の選択を受け付け、前記選択をされた別の携帯通信端末に対して、メッセージデータを送信する。
【0058】
このことにより、携帯通信端末のユーザは、グループに属するユーザ(仲間)の移動状況(位置や移動手段)を把握した上で、選択という簡単な操作によって適時メッセージを送信することができる。その結果、例えば、近くを通るユーザに連絡を取って待ち合わせる等、気軽にコミュニケーションができ、交流を深められる可能性がある。
【0059】
(22) 携帯通信端末にて取得した位置情報を処理させるプログラムであって、サーバに、
前記携帯通信端末から、前記携帯通信端末の現在の位置データ、現在の時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をするステップと、
前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶するステップと、
前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動方向データおよび移動速度データの算出をするステップと、
前記算出をした移動速度データから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求めるステップと、
を実行させるプログラム。
【0060】
(22)の発明によれば、当該プログラムを当該サーバ上で実行することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0061】
本発明によれば、携帯電話等のユーザが携帯する端末におけるGPS等の位置情報を用いて、ユーザの移動手段を求めることにより、移動手段に連動した情報を発信する方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0062】
本発明に係る好適な実施形態の一例について、図面に基づいて以下に説明する。
【0063】
[システムの概要]
図1は、本発明の好適な実施形態の一例に係る方法を実現するコンピュータシステムの構成を示す図である。
【0064】
携帯通信端末10は、複数のGPS衛星2より位置検出のための電波を受信する。この図では、GPS衛星2は1個のみ示しているが、よく知られているように位置を特定するためには最低3個、通常は4個以上のGPS衛星2からの電波を受信する必要がある。GPS衛星2から送られてくる電波には様々な軌道情報や原子時計による非常に精度の高い時刻データが含まれる。
【0065】
これらの情報から現在位置の緯度、経度等の扱いやすい位置データを得るには、携帯通信端末10にGPS衛星2の軌道情報や最寄りの基地局3から得られる付加情報を保持させ、複雑な測位演算を行わせる必要がある。そのため、通常は公衆通信網4を介して接続された位置情報取得サーバ20がこれらの測位演算を行い、得られた結果を位置データ(緯度、経度、可能であれば高度等)として携帯通信端末10に送信する方法が用いられる。
【0066】
携帯通信端末10は、このようにして得られた緯度、経度等の自らの位置データをサービス提供者のWebサーバ30に送信する。位置情報データベースサーバ40は、時刻データと共に位置データを記憶する手段(位置情報DB40a等)を保持し、Webサーバ30から受信した位置データ等を記憶する。
【0067】
Webサーバ30は、ホームページやポータルサイトでサービスや広告を提供する画面を生成する手段(WebページDB30a等)を保持し、Webサーバ30とネットワーク5上で接続されたコンテンツサーバ50に位置データ等に基づいたコンテンツ(またはそのリンク)を要求する。この要求を受けたコンテンツサーバ50は、このサーバ内部に格納したデータベース(コンテンツDB50a等)、または外部のサーバを検索し、携帯通信端末10、あるいは公衆通信網4や基地局3を介して接続された通信端末15に送信するためのコンテンツデータを抽出する。
【0068】
なお、上記の構成では、複数のサーバを配置するシステムとしたが、構成はこれには限られず、機能ごとに自由に統合あるいは分割することができる。以下の実施形態は図1に示したサーバ構成に基づいて説明するが、サーバ構成の違いにより適宜読み替えることができる。
【0069】
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係る上記システムにおける処理の流れの概略を示した図である。
【0070】
ユーザが所持する携帯通信端末10は、自らの位置データを取得するために位置情報取得サーバ20に位置データ要求を定期的に送信する。もちろん、ユーザの操作により明示的に位置データ要求を送信することも可能である。なお、携帯通信端末10に測位演算機能を装備させれば、位置情報取得サーバ20と交信せずとも位置データを直接取得することも可能である。
【0071】
位置情報取得サーバ20は、携帯通信端末10からの位置データ要求を受信すると、その位置データ要求に含まれたGPS受信情報を用いて測位演算を行い、位置データ(経度、緯度、可能であれば高度)を計算する。また、複数の基地局やアンテナの電界強度を利用して位置データを算出する等、他の技術を用いて同様の結果を得ることもできる。この得られた位置データを携帯通信端末10に送信する。
【0072】
次に、携帯通信端末10は、自らの位置データを取得するとサービス提供者のWebサーバ30に対して、取得した位置データと共に、時刻データ、および携帯通信端末10を識別する識別データを送信する。ここで、時刻データは位置情報取得サーバ20から取得してもよいし、携帯通信端末10が計時してもよい。また、携帯通信端末10は、時刻データをGPS衛星から取得することもできる。
【0073】
続いて、Webサーバ30は、受信した位置データ、時刻データ、識別データを位置情報データベースサーバ40に送信し、位置情報データベースサーバ40は複数の携帯通信端末10における位置データを、識別データおよび時刻データに関連付けて記憶していく。
【0074】
このようにして記憶した位置データ等の情報は、ユーザからの要求によりWebサーバ30が適時抽出し、対応する識別データが示す携帯通信端末10の移動を示す速度ベクトル、更には移動手段を求める(処理の詳細は後述する)。
【0075】
ここで、Webサーバ30は、求めた位置データや移動手段に関係するコンテンツの要求をコンテンツサーバ50に送信する。コンテンツサーバ50は、位置や移動手段に適したコンテンツ(付加情報)の検索結果をWebサーバ30に返信する。
【0076】
そして、Webサーバ30は、取得した各種コンテンツのデータを整形し、携帯通信端末10に表示する画面データを生成し、送信する。ここで、送信先は携帯通信端末10には限られず、別の通信端末15からの要求に応じて、あるいは自動的に携帯通信端末10に係る情報を通信端末15に送信してもよい。
【0077】
以上、図2、図3にて説明したように、本実施形態においては、位置情報データベースサーバ40にて携帯通信端末10に関する位置データを記憶していくが、構成はこれには限られない。例えば、携帯通信端末10にて少なくとも直近に取得した位置データを保持する構成としてもよく、適時、Webサーバ30に、携帯通信端末10が記憶した位置データを送信することにより、上述の処理は実現できる。
【0078】
[コンピュータの構成]
図3は、本発明の好適な実施形態の一例に係るコンピュータシステムを構成する各コンピュータ(携帯通信端末10、PCなどの通信端末15、位置情報取得サーバ20、Webサーバ30、位置情報データベースサーバ40、またはコンテンツサーバ50)の構成を示すブロック図である。
【0079】
制御部110、記憶部120、入力部130、表示部140、通信制御部150は、バス160を介して接続されている。
【0080】
制御部110は、情報の演算、処理を行う情報演算処理装置(CPU)であり、当該コンピュータ全体の制御を行う。制御部110は、記憶部120に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述のハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0081】
記憶部120は、制御部110と組み合わせてプログラムの実行に使用するローカルメモリ、大容量のバルクメモリ、および当該バルクメモリの検索を効率的に行うために使用するキャッシュメモリを含んでよい。記憶部120を実現するコンピュータ可読媒体としては、電気的、磁気的、光学的、電磁的に実現するものを含んでよい。より具体的には、半導体記憶装置、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リードオンリー・メモリ(ROM)、CD−ROMとCD−R/WとDVDとを含む光ディスクが含まれる。
【0082】
入力部130は、ユーザによる入力の受付を行うものであり、キーボード、ポインティング・デバイス等を含んでよい。入力部130は、直接または介在I/Oコントローラを介して当該コンピュータと接続することができる。
【0083】
表示部140は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、当該コンピュータによる演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。表示部140は、直接または介在I/Oコントローラを介して当該コンピュータと接続することができる。
【0084】
通信制御部150は、当該コンピュータを専用ネットワークまたは公共ネットワークを介して別の演算処理システムまたは記憶装置と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信制御部150は、モデム、ケーブルモデムおよびイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0085】
なお、携帯通信端末10については、上記構成ではあるが、通信制御部150は無線通信にてネットワークに接続するか、あるいは携帯通信端末10からの電波を受信する基地局を介して間接的にネットワークに接続する。また、通信端末15についても同様であってよい。
【0086】
[移動手段推定処理]
図4は、本発明の好適な実施形態の一例に係る移動手段推定処理のフローを示す図である。
【0087】
ステップS105では、Webサーバ30は、携帯通信端末10から位置データ、時刻データ、および端末の識別データを受信する。ここで、識別データは、携帯通信端末10を識別するものでもよいし、携帯通信端末10のユーザを識別するものでもよい。ユーザを識別するデータの場合には、例えば携帯通信端末10を買い換える等で変更しても、同一の識別データにより、ユーザを特定することができる。
【0088】
ステップS110では、Webサーバ30が受信した位置データ等を、位置情報データベースサーバ40が記憶する。具体的には例えば、図5に示す位置情報テーブル60を用い、ユーザの識別データ、時刻データ、位置データ(緯度、経度、および可能であれば高度)を記憶する。このことにより、あるユーザのある時刻における位置を、3次元データとして記憶することができる。
【0089】
ステップS115では、Webサーバ30は、前述のステップにより記憶した位置データ等により、移動手段の推定を行うか否かを判別する。具体的には、携帯通信端末10あるいは別の通信端末から情報取得の要求を受信すれば、ステップS120に処理を進め、当該要求がない場合には、処理を終了する。
【0090】
ステップS120では、Webサーバ30は、移動手段を求めるために有効な過去の位置データがあるか否かを判別し、ステップS125で、当該過去の位置データ等を位置情報テーブル60から読み込む。具体的には、同一ユーザで時刻が直近の位置データを読み込むが、後述のステップにて求める速度ベクトルおよび移動手段の信頼性を高めるため、例えば所定時間前までのデータに限る等により選別し、それ以前のデータしか存在しない場合には、ステップS125以降は行わずに処理を終了する。
【0091】
ステップS130では、Webサーバ30は、ステップS105にて受信した位置データおよび時刻データと、ステップS125にて読み込んだ位置データおよび時刻データとを用い、両者の差分を求めることにより、図6に示すような速度ベクトル(移動方向と速さ)を算出する。
【0092】
ここで、図6では緯度と経度の変位を求めているが、高度の変位も求めることとしてよい。その場合には、例えば同一地点での昇降を判別すること等が可能となる。更には、高度の違いにより、例えば同じ鉄道でも、地上の電車、地下鉄、モノレール等の区別ができ、ステップS140における移動手段の推定が精度の高いものとなる。
【0093】
ステップS135では、Webサーバ30は、ステップS105にて受信した位置データの周辺に関する地図データ等を読み込む。この地図データ等は、WebページDB30aやコンテンツDB50a等に記憶し、ユーザが利用し得る様々な交通手段についての情報を含んでいることが望ましい。
【0094】
ステップS140では、Webサーバ30は、ステップS130にて求めた速度ベクトルと、ステップS135にて読み込んだ地図データとに基づいて、携帯通信端末10を携帯するユーザの移動手段の推定を行う。具体的には例えば、図7に示す移動手段テーブル70を用いる。
【0095】
移動手段テーブル70には、特定可能な移動手段について、それぞれの最低速度および最高速度を記憶する。このことにより、速度ベクトルの大きさに応じて、対応する移動手段を決定することができる。
【0096】
また、このようにテーブルを用いて移動手段推定の規則に関するデータを記憶しておくことで、適宜追加・変更が可能となり、例えばユーザごとに移動手段テーブル70を持つ(あるいはユーザ識別フィールドを追加する)ことによって、ユーザごとの移動手段推定の規則をカスタマイズすることができる。例えば、自転車を持っていない場合には自転車のレコードは不要であるし、ジョギングをする人であればその旨のレコードを追加する等のカスタマイズをしておけば、より信頼性の高い移動手段の推定が可能となる。
【0097】
ここで、例えば時速80kmであれば、移動手段は電車か自動車のいずれかとなるが、高度やステップS140にて読み込んだ地図データを参照することにより、それらについても区別できる可能性がある。例えば電車の路線上を移動していれば移動手段は電車であると推定できるし、同じ緯度経度であっても高度が違えば、高速道路を自動車で移動している等と推定できる。
【0098】
更に、ステップS140にて読み込む地図データと共に、例えば電車やバス等の運行ダイヤ、時刻表等のデータを読み込んでもよい。このことにより、時刻データと対比することで、精度良く移動手段を求められる可能性がある。
【0099】
[コンテンツ送信処理]
図8は、本発明の好適な実施形態の一例に係るコンテンツ送信処理のフローを示す図である。本処理においては、移動手段推定処理(図4)において求めた移動手段等の情報に基づいて、ユーザに適した付加情報を提供する。
【0100】
ステップS205では、Webサーバ30は、携帯通信端末10から、コンテンツ要求を受信する。Webサーバ30は、このコンテンツ要求に応じて、後続のステップにより、ユーザの移動状況(位置、移動手段等)に適したコンテンツを提供する。
【0101】
ステップS210では、Webサーバ30は、前述の移動手段推定処理(図4)を行い、携帯通信端末10の移動手段を求める。このステップを通じて、Webサーバ30は、携帯通信端末10の位置データ、時刻データ、速度ベクトルも取得している。
【0102】
ステップS215では、コンテンツサーバ50は、Webサーバ30から付加情報の要求を受信したことに応じて、コンテンツサーバ50あるいは別のサーバに蓄積した情報から、ステップS210で取得した位置データ、時刻データ、速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、適切なコンテンツデータを検索する。具体的には例えば、図9に模式的に示したように、移動方向にある飲食店、駅、空港等に関する情報を、移動手段に基づいて検索する。
【0103】
このように、徒歩なら飲食店のクーポン、車なら交通情報、路線検索や航空情報等といった、移動手段に適した情報が取得できる。また、時刻データを用いることにより、例えば飲食店の営業時間や交通機関の時刻表等、タイムリーな情報を取得することができる。
【0104】
ステップS220では、Webサーバ30は、ステップS215にて検索したコンテンツデータを受信すると、ユーザに提示するための表示データを生成し、ステップS225にて、携帯通信端末10に当該表示データを送信する。
【0105】
[位置予測処理]
図10は、本発明の好適な実施形態の一例に係る位置予測処理のフローを示す図である。本処理においては、携帯通信端末10の未来時刻での位置を予測して表示する。
【0106】
ステップS305では、Webサーバ30は、通信端末15から、位置予測をしたい携帯通信端末10あるいはそのユーザを識別するデータと共に、目的地を示すデータを受信する。
【0107】
なお、以降のステップを実行できるのは、携帯通信端末10のユーザにより許可された場合に限ることとしてよい。その場合、例えば、携帯通信端末10から許可することを示すデータを受信してもよいし、予めユーザ間における許可の有無を記憶しておくこととしてもよい。
【0108】
ステップS310では、Webサーバ30は、前述の移動手段推定処理(図4)を行い、携帯通信端末10の移動手段を求める。このステップを通じて、Webサーバ30は、携帯通信端末10の位置データ、時刻データ、速度ベクトルも取得している。
【0109】
ステップS315では、Webサーバ30は、携帯通信端末10の移動経路の推定を行う。具体的には、ステップS310にて取得したデータに基づいて、携帯通信端末10が現在の位置からステップS305にて取得した目的地に至るまでの経路を求める。例えば、現在の移動手段が電車であるならば、目的地の最寄り駅までは電車を乗り継ぎ、そこから先は徒歩、あるいは距離があるならバスを利用する等、所定の規則を予め記憶しておくとよい。
【0110】
ステップS320では、Webサーバ30は、携帯通信端末10の目的地への到着時刻を予測する。具体的には例えば、ステップS315にて求めた移動経路・移動手段に沿って、予め定めた標準の速さで移動するものと仮定して所要時間を算出する。
【0111】
このようにして、目的地までの移動経路および予想到着時刻を求めるが、ステップS310あるいはS315にて地図に関連する、例えば電車やバスの時刻表などのデータを取得していれば、待ち時間等も考慮した、より信頼性の高い情報とすることができる。
【0112】
ステップS325では、Webサーバ30は、現在地、移動経路、予想到着時刻等をユーザに提示するための表示データを通信端末15に送信する。具体的には例えば、通信端末15では、図11に示した画面例のような表示を行う。この例では、地図上に携帯通信端末10のユーザとその現在地を示す表示、目的地を示す表示、および予測した到着時刻を示す表示を行っている。
【0113】
ここで、現在地を示す表示は、移動手段に応じた画像(アイコン)としてよい。例えば、自動車で移動していれば自動車の画像、徒歩であれば人間の画像を表示する。このことにより、ユーザは容易に移動手段を確認することできる。
【0114】
ステップS330では、Webサーバ30は、通信端末15から、携帯通信端末10の位置を予測する指定時刻を受信する。具体的には例えば、図11に示した例では、通信端末15における画面下部のスクロールバーをユーザが動かすことにより、現在時刻から予想到着時刻までの間で、ユーザが見たい時刻を設定する。また、例えば、所定数の時刻に連動した複数のリンクを埋め込んだ表示としてもよい(図示せず)。
【0115】
ステップS335では、Webサーバ30は、ステップS330にて受信した指定時刻における携帯通信端末10の位置を推定する。具体的には例えば、携帯通信端末10はステップS315にて求めた移動経路に従い、予想到着時刻を求める際に用いた標準の速さで移動することとし、地図上で指定時刻における位置を特定する。
【0116】
ステップS340では、特定した指定時刻における位置を示す推定表示データを通信端末15に送信する。なお、推定表示データは、通信端末15における画面表示を全て書き換えるものである必要はなく、少なくとも変更点のみを含んでいればよい。その場合には、通信端末15は、推定表示データを受信したことに応じて、変更箇所の表示を書き換えることによって、画面全体の読み込みをすることなく表示を変化させる。このことにより、画面読み込みに伴う通信端末15のユーザのイライラ感を低減できる可能性がある。
【0117】
ステップS345では、Webサーバ30は、位置予測処理を終了するか否かを判別する。具体的には例えば、通信端末15において本処理を終了する旨の入力を受け付け、終了を示すデータをWebサーバ30が受信したことに応じて処理を終了する。終了しない場合には、ステップS330に処理を戻し、別の指定時刻における位置予測を可能とする。
【0118】
[グループ間通信]
ここまで説明した実施形態では、位置情報を提供する携帯通信端末10は一つであったが、予め登録したグループに属する複数の携帯通信端末10に関する位置情報を利用する形態としてもよい。その場合には、例えば図12に示すグループメンバ・テーブル80により、複数のユーザが属するグループを記憶する。このことにより、Webサーバ30が適宜、グループメンバ・テーブル80を参照することで、同一のグループに属する複数ユーザに関する情報を取得することができる。
【0119】
図13は、本発明の好適な実施形態の一例に係るグループメンバの位置情報表示およびメッセージ送信処理のフローを示す図である。本処理においては、携帯通信端末10aからの要求に応じて、携帯通信端末10a、10b、10cの位置データ等を処理する。
【0120】
ステップS405では、Webサーバ30は、携帯通信端末10aから、位置情報等に関する表示要求を示すデータを受信する。
【0121】
ステップS410では、Webサーバ30は、前述の移動手段推定処理(図4)を行い、携帯通信端末10a、10b、10cの現在位置、速度ベクトル、移動手段を求める。
【0122】
ステップS415では、Webサーバ30は、ステップS410にて求めたデータに関して、携帯通信端末10aに表示するための表示データを生成して送信する。これにより、携帯通信端末10aは、例えば図14に示すような画面を表示する。この例では、Aさんの要求により、Bさん、Cさんを含めた現在位置、速度ベクトル、移動手段を表示している。なお、ここでも図11にて述べたように、それぞれの移動手段に応じた画像を表示し、移動手段を容易に確認できるようにするのが好ましい。
【0123】
ステップS420では、携帯通信端末10aは、メッセージ送信先の選択入力を受け付ける。これにより、携帯通信端末10aのユーザは、ステップS415にて表示されたグループに属する他のユーザの中から、連絡を取りたい相手を選択することができる。
【0124】
ステップS425では、携帯通信端末10aは、ユーザからメッセージの入力を受け付け、ステップS430では、ステップS420にて選択した相手の携帯通信端末10bあるいは10cに対して、メッセージデータを送信する。
【0125】
このことにより、携帯通信端末10aのユーザは、例えば同じ場所に向かっている仲間、あるいは近くを通ると思われる仲間等に対して、表示データから選択することによってメッセージを送信することができる。
【0126】
[自動メッセージ送信]
図15は、本発明の好適な実施形態の一例に係る自動メッセージ送信処理のフローを示す図である。
【0127】
ステップS505では、Webサーバ30は、所定のグループに属するユーザの識別データを読み込む。具体的には例えば、グループメンバ・テーブル80において、同一のグループに対応するユーザを抽出する。
【0128】
ステップS510では、Webサーバ30は、前述の移動手段推定処理(図4)を行い、ステップS505にて読み込んだユーザが携帯する携帯通信端末10の現在位置、速度ベクトル、移動手段を求める。
【0129】
ステップS515では、Webサーバ30は、求めた現在位置、速度ベクトル、移動手段に基づいて、ユーザ間の距離を算出し、ステップS520では、所定の距離に接近するユーザが存在するか否かを判別する。このとき、現在の位置だけでなく、速度ベクトル、移動手段を利用することにより、将来において接近する可能性を判別することもできる。そして、所定の距離に接近するユーザが存在する場合にはステップS525に処理を移し、存在しない場合には処理を終了する。
【0130】
ステップS525では、Webサーバ30は、ステップS520にて接近すると判別したユーザに関して、予め記憶したメッセージを取得し、ステップS530において、接近する相手であるユーザの携帯通信端末10に対して、当該取得したメッセージデータを送信する。
【0131】
図16は、自動メッセージ送信処理の一例を示した概念図である。この例では、同一グループに属するAさん、Bさん、Cさんのうち、BさんとCさんが接近すると判断し、BさんからのメッセージがCさん宛てに送信されている。
【0132】
このようにして、同一のグループに属するユーザが近くにいる、あるいは近づく場合に、自動的にその旨が通知されることになり、グループメンバに対してコミュニケーションのきっかけを与えることとなる。
【0133】
これまで説明したように、本発明によれば、携帯通信端末10の位置情報を利用してユーザの移動手段を求め、要求に応じて提示することができる。更には、当該移動手段に基づいて、従来にはない情報(コンテンツや未来予測等)・サービス(メッセージ送信等)を提供することが可能になる。
【0134】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係る方法を実現するコンピュータシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係るシステムにおける処理の流れの概略を示した図である。
【図3】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンピュータシステムを構成する各コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係る移動手段推定処理のフローを示す図である。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係る位置情報テーブルを示す図である。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係る速度ベクトルを示す図である。
【図7】本発明の好適な実施形態の一例に係る移動手段テーブルを示す図である。
【図8】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンテンツ送信処理のフローを示す図である。
【図9】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンテンツデータを模式的に示す図である。
【図10】本発明の好適な実施形態の一例に係る位置予測処理のフローを示す図である。
【図11】本発明の好適な実施形態の一例に係る位置予測処理の画面例を示す図である。
【図12】本発明の好適な実施形態の一例に係るグループメンバ・テーブルを示す図である。
【図13】本発明の好適な実施形態の一例に係るグループメンバの位置情報表示およびメッセージ送信処理のフローを示す図である。
【図14】本発明の好適な実施形態の一例に係るグループメンバの位置情報表示の画面例を示す図である。
【図15】本発明の好適な実施形態の一例に係る自動メッセージ送信処理のフローを示す図である。
【図16】本発明の好適な実施形態の一例に係る自動メッセージ送信処理の一例を示した概念図である。
【符号の説明】
【0136】
2 GPS衛星
3 基地局
4 公衆通信網
5 ネットワーク
10、10a、10b、10c 携帯通信端末
15 通信端末
20 位置情報取得サーバ
30 Webサーバ
30a WebページDB
40 位置情報データベースサーバ
40a 位置情報DB
50 コンテンツサーバ
50a コンテンツDB
60 位置情報テーブル
70 移動手段テーブル
80 グループメンバ・テーブル
110 制御部
120 記憶部
130 入力部
140 表示部
150 通信制御部
160 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信端末にて取得した位置情報をサーバに処理させる方法であって、
前記携帯通信端末から、前記携帯通信端末の現在の位置データ、現在の時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をするステップと、
前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶するステップと、
前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動速度ベクトルの算出をするステップと、
前記算出をした移動速度ベクトルの大きさから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求めるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記移動速度ベクトルの大きさに対応する前記移動手段データを予め記憶するステップを更に含み、
前記所定の規則は、前記算出をした移動速度ベクトルに基づいて、対応する前記記憶した移動手段データを抽出することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置データ、時刻データ、および識別データは、所定の時間周期で受信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記位置データ、時刻データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに応じた付加情報データを、予め記憶した付加情報データベースから抽出し、前記携帯通信端末に送信するステップを更に含む請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記携帯通信端末とは別の通信端末に対する、前記携帯通信端末に係る情報の閲覧可否を示すデータを記憶するステップと、
前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを、前記通信端末から受信するステップと、
前記閲覧可否を示すデータが閲覧可を示す場合に、前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを受信したことに応じて、前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記移動目的地までの移動経路および予想到着時刻を求めるステップと、
前記移動経路および予想到着時刻を示す表示をするための経路表示データを生成するステップと、
前記経路表示データを前記通信端末に送信するステップと、
を更に含む請求項1から請求項4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記通信端末から、現在の時刻と前記予想到着時刻の間における指定時刻を示すデータを受信したことに応じて、前記移動経路に基づいて、前記指定時刻における前記携帯通信端末の位置を示す推定位置データを生成するステップと、
前記推定位置データを前記通信端末に送信するステップと、
を更に含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
複数の通信端末が同じグループに属することを示すデータを記憶するステップと、
前記グループに属する通信端末からの要求を受信したことに応じて、前記グループに属する一または複数の前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいた表示をするための表示データを生成するステップと、
前記表示データを前記通信端末に送信するステップと、
を更に含む請求項1から請求項4のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記グループに属する複数の携帯通信端末それぞれの、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記複数の携帯通信端末の間の距離が所定の距離以内に近づくか否かを判別するステップと、
前記所定の距離以内に近づくと判別された携帯通信端末それぞれに関連して予め記憶したデータを、当該近づく相手側の携帯通信端末に送信するステップと、
を更に含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記識別データは、前記携帯通信端末を携帯するユーザを特定するものであって、当該ユーザが操作する複数の携帯通信端末に対応する識別データはそれぞれ同じものであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
携帯通信端末にて取得した位置情報を処理するサーバであって、
前記携帯通信端末から、前記携帯通信端末の現在の位置データ、現在の時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をする手段と、
前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶する手段と、
前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動速度ベクトルの算出をする手段と、
前記算出をした移動速度ベクトルの大きさから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求める手段と、
を備えるサーバ。
【請求項11】
前記移動速度ベクトルの大きさに対応する前記移動手段データを予め記憶する手段を更に備え、
前記所定の規則は、前記算出をした移動速度ベクトルに基づいて、対応する前記記憶した移動手段データを抽出することを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記位置データ、時刻データ、および識別データは、所定の時間周期で受信することを特徴とする請求項10または請求項11に記載のサーバ。
【請求項13】
前記位置データ、時刻データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに応じた付加情報データを、予め記憶した付加情報データベースから抽出し、前記携帯通信端末に送信する手段を更に備える請求項10から請求項12のいずれかに記載のサーバ。
【請求項14】
前記携帯通信端末とは別の通信端末に対する、前記携帯通信端末に係る情報の閲覧可否を示すデータを記憶する手段と、
前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを、前記通信端末から受信する手段と、
前記閲覧可否を示すデータが閲覧可を示す場合に、前記携帯通信端末の識別データおよび移動目的地を示すデータを受信したことに応じて、前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記移動目的地までの移動経路および予想到着時刻を求める手段と、
前記移動経路および予想到着時刻を示す表示をするための経路表示データを生成する手段と、
前記経路表示データを前記通信端末に送信する手段と、
を更に備える請求項10から請求項13のいずれかに記載のサーバ。
【請求項15】
前記通信端末から、現在の時刻と前記予想到着時刻の間における指定時刻を示すデータを受信したことに応じて、前記移動経路に基づいて、前記指定時刻における前記携帯通信端末の位置を示す推定位置データを生成する手段と、
前記推定位置データを前記通信端末に送信する手段と、
を更に備える請求項14に記載のサーバ。
【請求項16】
複数の通信端末が同じグループに属することを示すデータを記憶する手段と、
前記グループに属する通信端末からの要求を受信したことに応じて、前記グループに属する一または複数の前記携帯通信端末に関する、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいた表示をするための表示データを生成する手段と、
前記表示データを前記通信端末に送信する手段と、
を更に備える請求項10から請求項13のいずれかに記載のサーバ。
【請求項17】
前記グループに属する複数の携帯通信端末それぞれの、前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいて、前記複数の携帯通信端末の間の距離が所定の距離以内に近づくか否かを判別する手段と、
前記所定の距離以内に近づくと判別された携帯通信端末それぞれに関連して予め記憶したデータを、当該近づく相手側の携帯通信端末に送信する手段と、
を更に備える請求項16に記載のサーバ。
【請求項18】
前記識別データは、前記携帯通信端末を携帯するユーザを特定するものであって、当該ユーザが操作する複数の携帯通信端末に対応する識別データはそれぞれ同じものであることを特徴とする請求項10から請求項17のいずれかに記載のサーバ。
【請求項19】
携帯通信端末にて取得した位置情報をサーバで処理するシステムであって、
前記携帯通信端末が、自らの現在の位置データおよび現在の時刻データを取得する手段と、
前記位置データ、時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの送信をする手段と、を備え、
サーバが、前記携帯通信端末から、前記位置データ、時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をする手段と、
前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶する手段と、
前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動速度ベクトルの算出をする手段と、
前記算出をした移動速度ベクトルの大きさから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求める手段と、
前記位置データ、移動速度ベクトル、および移動手段データに基づいた表示をするための表示データを生成する手段と、を備えるシステム。
【請求項20】
請求項15に記載のサーバとデータを送受信する通信端末であって、
所定の時間間隔で設定した複数時刻から、前記指定時刻の選択を受け付ける手段と、
前記選択をされた指定時刻を示すデータを前記サーバに送信する手段と、
前記推定位置データを受信したことに応じて、表示画面中の前記推定位置データに係る部分を書き換える手段と、
を備える通信端末。
【請求項21】
請求項16に記載のサーバとデータを送受信する前記グループに属する携帯通信端末であって、
前記グループに属する複数の別の携帯通信端末に関する、位置、移動速度ベクトル、移動手段を示す表示をするための要求データを、前記サーバに送信する手段と、
前記サーバから、前記要求データに応じた前記表示データを受信して表示をする手段と、
前記表示をした別の携帯通信端末のうち、一または複数の選択を受け付ける手段と、
前記選択をされた別の携帯通信端末に対して、メッセージデータを送信する手段と、
を備える携帯通信端末。
【請求項22】
携帯通信端末にて取得した位置情報を処理させるプログラムであって、サーバに、
前記携帯通信端末から、前記携帯通信端末の現在の位置データ、現在の時刻データ、および前記携帯通信端末を識別する識別データの受信をするステップと、
前記受信をした位置データ、時刻データ、および識別データを互いに関連付けて記憶するステップと、
前記携帯通信端末を示す識別データに対応する、前記記憶した時刻データと当該時刻データより前の直近の時刻データとにそれぞれ関連付く位置データに基づいて、当該時刻データにおける前記携帯通信端末の移動方向データおよび移動速度データの算出をするステップと、
前記算出をした移動速度データから、所定の規則に基づいて前記携帯通信端末を携帯するユーザの移動手段データを求めるステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−304009(P2007−304009A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−134213(P2006−134213)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】