説明

位置情報提供システム

【課題】グループのメンバが待ち合わせを簡易に行えるように支援する。
【解決手段】位置案内サーバ101は、予め登録されたグループのメンバが携帯する移動電話端末装置2からの要求に応答して、グループの各メンバの携帯する移動電話端末装置2から各メンバの現在位置を取得し、地図上で各メンバの現在位置を表した位置確認画像421を作成し、要求発行元の移動電話端末装置2に送信する。要求発行元の移動電話端末装置2から、案内画像501上で選択を受け付けた地点の、待ち合わせ位置としての設定の要求を受け取ると、位置案内サーバ101は待ち合わせ位置を設定し、各メンバの現在位置から待ち合わせ位置までのルートを探索し、探索したルートを各メンバの現在位置と待ち合わせ位置と共に地図上に表した案内画像501を作成し、グループの各メンバに電子メールbで配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動電話端末装置を携帯した複数人からなるグループのメンバに、当該グループの各メンバの現在位置の位置情報を提供する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動電話端末装置を携帯した複数人からなるグループのメンバに、当該グループの各メンバの現在位置の位置情報を提供する技術としては、グループの各メンバが携帯する、現在位置を測定する機能を備えた移動電話端末装置と、各移動電話端末装置が公衆通信網を介してアクセス可能な位置情報サーバとよりシステムを構成し、位置情報サーバにおいて、グループのメンバの移動電話端末装置からの位置問い合わせに応えて、グループの他の各メンバが携帯する移動電話端末装置から当該他の各メンバの現在位置を収集し、収集した当該各メンバの現在位置を表した地図を、位置問い合わせを行ったメンバが携帯する移動電話端末装置に提供する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2003-153320号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
さて、グループのメンバが、他のメンバと、各メンバの現在位置から最も簡便に集合できる地点で待ち合わせを行いたいと考える場合がある。
しかしながら、前記特許文献1記載の技術によれば、グループのメンバは、他のメンバの位置を把握することはできるが、その後の、各メンバの現在位置に応じた待ち合わせ地点や待ち合わせ時刻の選定や、待ち合わせ地点や待ち合わせ時刻の連絡や、待ち合わせ地点までのルートの選定と言った煩雑な作業についてはグループのメンバが各々行わなければならない。
【0004】
そこで、本発明は、グループのメンバが、待ち合わせを、より簡易に行えるように支援することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題達成のために、本発明は、現在位置を算定する現在位置算定機能を備えた移動電話端末装置が通信網を介して接続可能な位置案内サーバを、グループを構成する各メンバが携帯する移動電話端末装置の識別を示すグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段と、地図を表す地図データを記憶する地図データ記憶手段と、前記グループのメンバが携帯する移動電話端末装置から発行された位置確認要求に応えて、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置から、当該移動電話端末装置の現在位置を当該移動電話端末装置を携帯するメンバの現在位置として収集し、収集した各メンバの現在位置を前記地図データが表す地図上に表した位置確認画像を作成し、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置に送信する位置確認画像提供手段と、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置から発行された待合位置設定要求に応えて、待ち合わせ位置を設定し、設定した待ち合わせ位置と、前記収集した各メンバの現在位置とを前記地図データが表す地図上に表した案内画像を生成し、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に配信する案内画像提供手段とを含めて構成したものである。
【0006】
このような位置案内サーバによれば、グループのメンバは、携帯する移動電話端末装置を用いて、グループの他のメンバの現在位置を把握することができるのみならず、さらに、位置案内サーバを利用して、他のメンバの現在位置に応じて設定した待ち合わせ位置を設定したり、設定した待ち合わせ位置を地図上で案内する案内画像を、グループの各メンバに配信することができるようになる。
【0007】
ここで、このような位置案内サーバは、前記案内画像提供手段において、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置から発行された待合位置設定要求に応えて、待ち合わせ位置を設定すると共に、前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに基づいて、前記収集した各メンバの現在位置の各々について、当該メンバの現在位置から設定した待ち合わせ位置までのルートを探索し、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に、探索した当該メンバの現在位置から前記設定した待ち合わせ位置までのルートと、前記設定した待ち合わせ位置と、収集した各メンバの現在位置とを少なくとも前記地図データが表す地図上に表した案内画像を配信するように構成することが好ましい。
【0008】
また、この場合には、前記案内画像提供手段において、常にまたは選択的に、前記収集した各メンバの現在位置のうちの相互に近接する現在位置については、待ち合わせ位置に至る途中の地点で相互に合流して前記待ち合わせ位置に至るルートを探索するようにしてもよい。
これらのようにすることにより、グループの各メンバは、位置案内サーバから配信された案内画像に表される自分自身であるメンバの現在位置とルートとを参照して、簡易に待ち合わせ位置に到達することができるようになる。
【0009】
ここで、これらのようにルートを探索する場合には、前記案内画像提供手段において、前記探索したルートに基づいて、各メンバの待ち合わせ位置への到達時刻を推定し、推定した最も遅い到達時刻に応じて定まる時刻を待ち合わせ時刻として算定し、算定した待ち合わせ時刻を、前記案内画像と共に、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に配信することも好ましい。
このようにすることにより、メンバの待ち合わせ時刻の選定作業の負荷を軽減すると共に、遅刻者なくすみやかに待ち合わせを行えることができる待ち合わせ時刻を適切に設定して、グループの各メンバに通知することができる。
さて、以上の各位置案内サーバは、前記案内画像提供手段において、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置から発行された待合位置設定要求に応えて、予め待ち合わせに適した地点として選定しておいた複数の目印地点のうちの、収集した各メンバの現在位置が散在する範囲の中央の位置に近い位置にある目印地点の位置を、前記待ち合わせ位置として設定するように構成してもよい。
【0010】
このように待ち合わせ位置とする地点の選定を自動的に行うことにより、メンバの待ち合わせ位置の設定作業の負荷を軽減することができる。
また、以上の各位置案内サーバに、複数の地点について当該地点を撮影した写真を記憶する地点写真記憶手段を加え、前記案内画像提供手段において、前記待ち合わせ位置として設定した地点を撮影した写真が前記地点写真記憶手段に記憶されている場合には、当該待ち合わせ位置として設定した地点を撮影した写真を、前記案内画像と共に、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に配信するようにすることも好ましい。
【0011】
このようにすることにより、グループの各メンバは、位置案内サーバから配信された写真を参照して、簡易に待ち合わせ位置である地点を見つけ出すことができるようになる。
また、以上の各位置案内サーバは、前記位置確認画像提供手段において、収集した各メンバの現在位置が散在する範囲の大きさが所定の大きさ以下となる場合には、収集した各メンバの現在位置を、前記地図データが表す、前記収集した各メンバの現在位置が散在する範囲を含む、当該収集した各メンバの現在位置が散在する範囲の大きさに応じて定まる大きさの範囲の地図上に表した位置確認画像を作成し、収集した各メンバの現在位置が散在する範囲の大きさが所定の大きさを超える場合には、収集した各メンバの現在位置のうちから、抽出した現在位置が散在する範囲の大きさが所定の大きさ以下となるとなるように現在位置を抽出し、抽出した現在位置を、前記地図データが表す、前記抽出した現在位置が散在する範囲を含む、当該抽出した現在位置が散在する範囲の大きさに応じて定まる大きさの範囲の地図上に表した位置確認画像を作成するようにしてもよい。
【0012】
このようにすることにより、たとえば、グループのメンバのうちの一人だけが他のメンバの近くにいないような場合に、その一人のメンバの現在位置を排除した形態で位置確認画像が作成されるので、このような場合に、地図の縮尺が過剰に小さくなってしまい、相互に近くにいるメンバの現在位置を正確に把握できなくなってしまうことを避けることができる。
なお、以上の位置案内サーバにおいて、前記案内画像提供手段は、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に、当該移動電話端末装置宛の電子メールによって、前記案内画像を配信するものであってもよい。
【0013】
また、以上の各位置案内サーバと、当該位置案内サーバに前記通信網を介して接続する複数の移動電話端末装置とを備えて位置情報提供システムを構成することができ、この場合には、前記移動電話端末装置に、前記位置案内サーバから受信した前記位置確認画像を表示し、表示した位置確認画像上で、待ち合わせ地点とする位置を受け付け、受け付けた位置を指定した前記待合位置設定要求を前記位置案内サーバに発行する待合位置設定要求手段を設け、前記位置案内サーバの案内画像提供手段において、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置から発行された、位置を指定した待合位置設定要求に応えて、当該の待合位置設定要求で指定された位置を、前記待ち合わせ位置として設定するようにしても良い。
【0014】
また、この場合には、前記移動電話端末装置の待合位置設定要求手段において、ユーザの操作に応じて、表示した位置確認画像上に表されているいずれかのメンバの現在位置を、前記待ち合わせ地点とする位置として受け付けるようにしてもよい。また、前記位置案内サーバの位置確認画像提供手段において、収集した各メンバの現在位置と共に、予め待ち合わせに適した地点として選定しておいた複数の目印地点のうちの収集した各メンバの現在位置周辺に位置する目印地点を前記地図データが表す地図上に表した位置確認画像を作成するようにし、前記移動電話端末装置の待合位置設定要求手段において、ユーザの操作に応じて、表示した位置確認画像上に表されているいずれかの目印地点の位置を、前記待ち合わせ地点とする位置として受け付けるようにしてもよい。
【0015】
これらの位置情報提供システムによれば、待ち合わせ位置を設定するメンバは、グループの各メンバの現在位置を位置確認画像上で把握しつつ、当該位置確認画像上で、待ち合わせの地点とすることが適切であると思われる地点の位置を、簡易に待ち合わせ地点として設定することができるようになる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、グループのメンバが、待ち合わせを簡易に行えるように支援することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1に、本実施形態に係る位置情報提供システムの構成を示す。
図示するように位置情報提供システムは、位置案内サービスシステム1と、各ユーザが携帯する一般的に携帯電話と呼称される移動電話端末装置2と、移動電話網を含む公衆通信網3と、各移動電話端末装置2のデータ通信用の通信アドレス(たとえば、IPアドレス)の付与や管理を行う、公衆通信網3上に設置された、たとえばSIPサーバなどである通信アドレスサーバ4とを含んで構成される。
【0018】
また、図示するように、移動電話端末装置2は、公衆通信網3との間の無線通信を行う無線通信部201、衛星測位によって現在位置を測定するGPS受信機202、入力装置203、表示装置204、音声処理部205、スピーカ206、マイクロフォン207、位置案内クライアント208、メーラ209、アドレス帳データベース210、以上各部を制御する制御部211とを備えている。
【0019】
ここで、アドレス帳データベース210は、図2aに示すように、ユーザが登録した通信先毎に設けられたアドレスレコードを有し、各アドレスレコードには、通信先の名前と電話番号と電子メールのメールアドレスが登録される。
さて、図1に戻り、このような移動電話端末装置2を用いて、ユーザは、公衆通信網3を介した電話通信、電子メールの作成及び公衆通信網3を介した送受信、公衆通信網3を介した位置案内サービスシステム1の位置案内サービスの利用を行うことができる。
ここで、移動電話端末装置2における、公衆通信網3を介した電話通信は、次のように行われる。すなわち、入力装置203を用いたユーザの電話発呼操作や、公衆通信網3からの電話着呼時のユーザの入力装置203に対するオフフック操作に応じて、制御部211は、無線通信部201を介して、所定の呼接続手順を公衆通信網3との間で実行し、通信相手との間の呼を確立する。そして、通信相手との間の呼を確立したならば、制御部211は、各部を制御し、公衆通信網3を介して通信相手から無線通信部201で受信した音声データを、音声処理部205でアナログ音声に復号しスピーカ206に出力すると共に、マイクロフォン207から入力した音声を、音声処理部205で音声データに符号化し、無線通信部201から公衆通信網3を介して通信相手に送信する。ここで、ユーザは、電話通信の発呼先の電話番号として、アドレス帳データベース210のアドレスレコードに登録された電話番号を指定することもできる。
【0020】
また、移動電話端末装置2における、公衆通信網3を介した電子メールの受信は、メーラ209が、制御部211、無線通信部201を介して、公衆通信網3上の所定の電子メールサーバにアクセスし、自身宛の電子メールをダウンロードし、表示装置204に表示することにより行われる。また、電子メールの作成及び公衆通信網3を介した送信は、メーラ209が表示装置204に表示した電子メール編集画面上で、入力装置203を介したユーザからの、電子メールの宛先、タイトル、本文等の入力、編集を受け付けると共に、入力装置203を介したユーザからのメール送信指示に従って、制御部211、無線通信部201を介して、公衆通信網3上の所定の電子メールサーバにアクセスし、編集された電子メールを送信することにより行われる。ここで、ユーザは、作成する電子メールの送信先のメールアドレスとして、アドレス帳データベース210のアドレスレコードに登録されたメールアドレスを指定することもできる。
【0021】
次に、位置案内サービスシステム1は、位置案内サーバ101、メール送信部102、グループテーブル103、ルート探索部104、待合地点算定部105、案内画像生成部106、地図を表す地図データを格納した地図データベース107、目印地点データベース108とを備えている。ただし、このような位置案内サービスシステム1は、実際には、単一または複数のコンピュータを用いたコンピュータシステムを用いて構成するようにして良く、この場合には以上の位置案内サービスシステム1の各部またはその一部は、コンピュータシステムが予め用意されたコンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータシステム上に形成されるものであってよい。
【0022】
ここで、目印地点データベース108は、予め選定した待ち合わせをする地点として適した地点である目印地点の情報が、複数の目印地点分登録されたデータベースであり、図2bに示すように、目印地点毎に設けられた目印地点レコードを有する。そして、各目印地点レコードには、目印地点の名称を表す地点名称と、目印地点のデパート/駅/観光施設/モニュメントなどの種別を表す地点種別と、目印地点の位置を表す地点座標と、目印地点を撮影した写真である地点写真とが格納される。
【0023】
次に、グループテーブル103は、位置案内サービスシステム1を利用する各グループの情報が登録される。すなわち、図2cに示すように、グループテーブル103は、グループ毎に設けられたグループレコードを有する。そして、各グループレコードには、グループの識別子となるグループIDと、グループのパスワードとなるグループパスワードと、待ち合わせ位置と、待ち合わせ時刻と、メンバ情報を登録することができる。ここで、メンバ情報は、グループのメンバ毎に設けられたメンバレコードの集合であり、各メンバレコードには、メンバの名前と電話番号と電子メールのメールアドレスと現在位置と使用アバターIDとルートを格納することができる。
【0024】
以下、このような位置情報提供システムの動作を示す。
まず、位置案内サービスシステム1を利用するグループのメンバである移動電話端末装置2のユーザは、位置案内サービスシステム1の位置案内サービスの利用に先立って、グループを位置案内サービスシステム1に登録する。このグループの登録は、次のように行う。
【0025】
まず、グループを登録するユーザは、携帯する移動電話端末装置2の位置案内クライアント208のメニュー画面を呼び出す。この呼び出しに応えて、位置案内クライアント208は、図4aに示すような、グループ作成401と位置案内402との二つのメニュー項目を持つ、メニュー画面を制御部211を介して表示装置204に表示する。
【0026】
このようなメニュー画面上でユーザはグループ作成401を選択し、位置案内クライアント208は、ユーザがグループ作成401を選択したならば、所定のグループメンバ受付画面を表示し、ユーザから、アドレス帳データベース210に登録された通信先の内から、グループのメンバとする1または複数の通信先の指定を受け付ける。そして、ユーザからグループ登録を指示されたならば、指定された各通信先と自分自身である移動電話端末装置2のユーザとをグループメンバとする。そして、制御部211、無線通信部201、公衆通信網3を介して、位置案内サーバ101にアクセスし、各グループメンバの名前と電話番号とメールアドレスとを指定したグループ登録要求を位置案内サーバ101に発行する。
【0027】
グループ登録要求を受け取った位置案内サーバ101は、グループテーブル103に新たなグループレコードを作成し、グループ毎に一意となるように生成したグループIDと、ランダムに生成したグループパスワードを、作成したグループレコードに登録する。また、作成したグループレコードのメンバ情報中に、グループ登録要求で指定された各グループメンバに対応するメンバレコードをそれぞれ作成し、作成したメンバレコードに対応するグループメンバの名前と電話番号とメールアドレスとを登録する。そして、各メンバレコードのメールアドレスを宛先とする、新たなグループが作成された旨を通知する電子メールであるグループ作成通知メールをメール送信部102を用いて送信する。ここで、このグループ作成通知メールには、各メンバレコードに登録した名前の一覧と、グループレコードに登録したグループIDとグループパスワードとを含めるようにする。さて、このグループ作成通知メールは、各グループメンバの移動電話端末装置2のメーラ209によって受信され、各グループメンバに提示されることになる。そして、グループ作成通知メールを受け取った各グループメンバは、グループ作成通知メールがグループメンバの名前の一覧を表すグループに参加することを承認する場合には、グループ作成通知メールで通知されたグループIDとグループパスワードを参加グループ情報として位置案内クライアント208に登録する。
【0028】
次に、位置案内サービスシステム1の位置案内サービスを、グループテーブル103にグループレコードが登録されたグループのメンバが利用する際の動作を説明する。
いま、あるグループのあるメンバが、当該グループについての位置案内サービスシステム1の位置案内サービスを利用したいと思った場合、当該メンバが携帯する移動電話端末装置2の位置案内クライアント208のメニュー画面を呼び出す。この呼び出しに応えて、位置案内クライアント208は、図4aに示したメニュー画面を表示する。
【0029】
メンバはメニュー画面上で位置案内402を選択し、位置案内402の選択を受け付けた位置案内クライアント208は、図4bに示すようなログイン画面を表示する。ここで、メンバは、先にグループ作成通知メールで通知されている、位置案内サービスを利用しようとするグループのグループIDとグループパスワードを、ログイン画面に設けられた入力ボックス411、412に入力し、ログイン画面のログインボタン413を操作する。
【0030】
ログインボタン413が操作されたならば、位置案内クライアント208は、位置案内サーバ101にアクセスし、入力されたグループIDとグループパスワードを指定したサービス利用開始要求を位置案内サーバ101に発行する。
位置案内サーバ101は、サービス利用開始要求を受け取ったならば、サービス利用開始要求で指定されたグループIDとグループパスワードが登録されたグループレコードをグループテーブル103中から探索し、探索に失敗した場合には、サービス拒否を、サービス利用開始要求を発行した位置案内クライアント208に応答する。一方、探索に成功した場合には、サービス利用開始要求を発行した位置案内クライアント208との間にセッションを設定し、設定したセッションを対象セッションとし、探索したグループレコードのグループを対象グループとする位置案内処理を開始する。ただし、探索したグループレコードのグループを対象グループとする位置案内処理が既に実行中である場合には、位置案内処理は開始せず、サービス利用開始要求が対象とするグループにつき他のグループメンバに位置案内サービスを提供中であるのでサービスを利用できない旨、サービス利用開始要求を発行した位置案内クライアント208に応答する。
【0031】
図3に、このように位置案内サーバ101が処理を開始する位置案内処理の手順を示す。
図示するように、位置案内処理では、まず、対象グループの各グループメンバの現在位置を取得し、取得した現在位置に、対象グループのグループレコードの各グループメンバのメンバレコードの現在位置を更新する(ステップ302)。
ここで、この対象グループの各グループメンバの現在位置の取得は次のように行う。
すなわち、位置案内処理は、対象グループの各グループメンバの移動電話端末装置2の位置案内クライアント208に対して、対象グループのグループIDとグループパスワードを含めた現在位置要求を発行する。ここで、各移動電話端末装置2の通信アドレスは、対象グループのグループレコードのメンバレコードに登録されている電話番号の移動電話端末装置2の通信アドレスを通信アドレスサーバ4に問い合わせることにより取得する。ここで、通信アドレスサーバ4は、通信アドレスを当該通信アドレスを付与した移動電話端末装置2の電話番号と対応づけて管理しており、位置案内処理から問い合わせを受けた各電話番号の移動電話端末装置2の通信アドレスを位置案内処理に応答する。また、通信アドレスサーバ4は、問い合わせを受けた電話番号の移動電話端末装置2に通信アドレスが付与されていない場合には、この電話番号の移動電話端末装置2との間で所定の手順を実行して当該移動電話端末装置2に通信アドレスを付与した上で、付与した通信アドレスを当該通信アドレスを付与した移動電話端末装置2の電話番号と対応づけて管理すると共に、問い合わせを受けた各電話番号の移動電話端末装置2に付与した通信アドレスを位置案内処理に応答する。
【0032】
一方、現在位置要求を受け取った対象グループの各グループメンバの移動電話端末装置2の位置案内クライアント208は、現在位置要求に含まれるグループIDとグループパスワードが参加グループ情報として登録されていれば制御部211を介してGPS受信機202から現在位置を取得し、予めユーザによって選定されたアバターを指定するアバターIDと共に、位置案内処理に応答する。
【0033】
そして、位置案内処理は、対象グループの各グループメンバの移動電話端末装置2の位置案内クライアント208から応答された現在位置とアバターIDを、対象グループのグループレコードの各グループメンバのメンバレコードに登録する。
さて、このようにして、対象グループの各グループメンバの現在位置を取得し、対象グループのグループレコードに登録したならば(ステップ302)、対象グループのグループレコードについての位置確認画像の生成を案内画像生成部106に要求する(ステップ304)。位置確認画像の生成を要求された案内画像生成部106は、対象グループのグループレコードの各メンバレコードに登録された各グループメンバの現在位置と、対象グループのグループレコードに登録されている待ち合わせ位置と、対象グループのグループレコードの各グループメンバのメンバレコードに登録されているルートとを、地図データベース107に格納された地図データが表す地図上に表した位置確認画像を生成する。そして、位置案内処理は、位置確認画像が生成されたならば、生成された位置確認画像と、グループのグループレコードに登録されている待ち合わせ時刻とを含めたメニューページを作成し、対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信し、位置案内クライアント208に移動電話端末装置2の表示装置204に表示させる(ステップ304)。
【0034】
ここで、図4cに、このようにして移動電話端末装置2に表示されるメニューページを示す。
図示するように、メニューページには、位置確認画像421と、待ち合わせ時刻422の表示と、メンバ位置ボタン423と、中間地点ボタン424と、目印表示ボタン425と、終了ボタン426が表示される。
ただし、図4cは、対象グループレコードに待ち合わせ位置や待ち合わせ時刻や各メンバレコードのルートが設定されていない場合のメニュー画面を示しており、図示するように、対象グループレコードに待ち合わせ時刻が設定されていない場合には、メニュー画面に待ち合わせ時刻は表示されない。
【0035】
次に、図4c1は、メニューページの位置確認画像421を拡大して表したものである。ただし、ここでは、対象グループレコードに待ち合わせ位置や各メンバレコードのルートが設定されていないため、待ち合わせ位置やルートは位置確認画像421の中に表されていない。
【0036】
さて、図示するように位置確認画像421では、対象グループの各グループメンバの現在位置が、各グループメンバのメンバレコードのアバターIDが指定するアバター画像、すなわち、各グループメンバが選定したアバター画像を用いたアイコンを、各グループメンバの現在位置に対応する地図上の位置に配置することにより表される。また、各アイコンには、そのアイコンが現在位置を表すグループメンバの名前や電話番号やメールアドレスや現在位置が非表示情報として付随している。図示した例では、対象グループの3人のグループメンバの現在位置が、その現在位置にいるグループメンバによって選定されたアバター画像を用いたアイコン427、428、429を用いて地図上に表されている。なお、各アバター画像及び各アバター画像とアバターIDとの対応は、位置案内サーバ101及び各位置案内クライアント208とに共通のものを予め登録しておく。
【0037】
また、位置確認画像421に用いる地図の範囲と縮尺は、できるだけ大きな縮尺で、各グループメンバの現在位置の全てが位置確認画像421中に含まれるように選定する。
さて、図3に戻り、メニューページを対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信した(ステップ306)位置案内処理は、目印地点表示要求の受信と(ステップ308)、メンバ位置設定要求の受信と(ステップ310)、中間地点設定要求の受信(ステップ312)と、終了要求の受信(ステップ314)とを監視する。
【0038】
ここで、目印地点表示要求は、対象セッションを行っている位置案内クライアント208が、メニューページ上で目印表示ボタン425の操作を受け付けたときに、位置案内処理に送信する。また、中間地点設定要求は、対象セッションを行っている位置案内クライアント208が、メニューページ上で中間地点ボタン424の操作を受け付けたときに、位置案内処理に送信する。また、終了要求は、対象セッションを行っている位置案内クライアント208が、メニューページ上で終了ボタン426の操作を受け付けたときに、位置案内処理に送信する。
【0039】
また、メンバ位置設定要求は、対象セッションを行っている位置案内クライアント208が、次のように位置案内処理に送信する。すなわち、図4eに示すように、対象セッションを行っている位置案内クライアント208は、メニューページの位置確認画像421上で、いずれかのグループメンバの現在位置を表すアイコン428の選択を受け付けた状態で、メンバ位置ボタン423の操作を受け付けると、選択されたアイコンに付随する非表示情報が表す現在位置を待ち合わせ座標として指定したメンバ位置設定要求を位置案内処理に送信する。
【0040】
図3に戻り、目印地点表示要求の受信が発生したならば(ステップ308)目印地点データベース108から、グループの各グループメンバが散在している範囲内の地点座標を持つ目印地点レコードを抽出する(ステップ316)。ここで、グループの各グループメンバが散在している範囲は、たとえば、対象グループのグループメンバの現在位置が全て含まれる最小半径の円や最小面積の四角形の範囲として求めたり、対象グループの任意のグループメンバの現在位置を頂点とする、グループメンバの現在位置が全て含まれる多角形の範囲として求める。
【0041】
そして、抽出した各目印地点レコードの地点座標が表す各目印地点の位置を目印地点レコードに登録されている地点名称と共に、先に生成した位置確認画像421上で表した参照画像431を案内画像生成部106に生成させ、生成された参照画像431を含めた地点選択受付ページを作成し、対象セッションを行っている位置確認クライアントに送信し、移動電話端末装置2の表示装置204に表示させる(ステップ318)。
【0042】
ここで、図4dに、このようにして移動電話端末装置2に表示される地点選択受付ページを示す。
図示するように、地点選択受付ページには、参照画像431と、戻るボタン432と、待合位置設定ボタン433が表示される。
また、図4d1は、地点選択受付ページの参照画像431を拡大して示したものであり、図示するように参照画像431中には、抽出された各目印地点の位置が、目印地点の目印地点レコードに登録された地点名称と共に表示される。また、各地点名称は地点名称を表す選択操作受け付け可能な表示オブジェクトによって表示されており、各地点名称には、対応する目印地点の地点名称や地点座標が非表示情報として付随している。なお、図4d1に示した例では、参照画像431は、アイコン427、428、429によってグループメンバの現在位置を地図上に表した図4c1に示す位置確認画像421上に、5つの目印地点の位置を地点名称434、435、436、437、438と共に表したものとなっている。
【0043】
さて、図3に戻り、地点選択受付ページを対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信した(ステップ318)、位置案内処理は、戻る要求の受信(ステップ320)と、目印地点設定要求の受信(ステップ322)を監視する。
ここで、戻る要求は、対象セッションを行っている位置案内クライアント208が、地点選択受付ページ上で戻るボタン432の操作を受け付けたときに、位置案内処理に送信する。また、目印地点設定要求は、対象セッションを行っている位置案内クライアント208が、次のように位置案内処理に送信する。すなわち、図4fに示すように、対象セッションを行っている位置案内クライアント208は、地点選択受付ページの参照画像431上で、いずれかの地点名称435の選択を受け付けた状態で、待合位置設定ボタン433の操作を受け付けたときに、選択された地点名称435に付随する非表示情報が表す地点座標を待ち合わせ座標として指定した目印地点設定要求を位置案内処理に送信する。
【0044】
そして、戻る要求が発したならば(ステップ320)、ステップ304からの処理に戻り、目印地点設定要求を受信したならば(ステップ322)、対象グループのグループレコードの待ち合わせ位置を、目印地点設定要求で指定された待ち合わせ座標に更新し(ステップ342)、ステップ328に進む。
【0045】
次に、メニューページを対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信した(ステップ306)後に、メンバ位置設定要求の受信が発生した場合には(ステップ310)、対象グループのグループレコードの待ち合わせ位置を、メンバ位置設定要求で指定された待ち合わせ座標に更新し(ステップ324)、ステップ328に進む。
【0046】
一方、メニューページを対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信した(ステップ306)後に、中間地点設定要求の受信が発生した場合には(ステップ312)、待合地点算定部105に対象グループのグループレコードについての中間地点を算定させ、対象グループのグループレコードの待ちあわせ位置を、算定された中間地点に更新し(ステップ326)、ステップ328に進む。ここで、待合地点算定部105は、対象グループのグループレコードの各メンバレコードの現在位置の散在する範囲の中心に最も近い地点座標が登録されている目印地点レコードを探索し、探索した目印地点レコードの地点座標を中間地点として算定する。ここで、グループの各グループメンバが散在している範囲は、たとえば、対象グループのグループメンバの現在位置が全て含まれる最小半径の円や最小面積の四角形の範囲などとすることができる。ただし、中間地点の算定のアルゴリズムとしては、対象グループのグループレコードの各メンバレコードの現在位置によって表される位置に各々位置する各グループメンバが待ち合わせを行う地点として合理的な地点を中間地点として算定することができるものであれば、これ以外のアルゴリズムを用いるようにしてもよい。すなわち、たとえば、対象グループのグループメンバの現在位置からの距離や道のり距離の総和が最小となる地点に最も近い目印地点の地点座標を、中間地点として算定するなどしても良い。
【0047】
さて、以上のようにして対象グループのグループレコードの待ち合わせ位置を更新したならば(ステップ342、324、326)、ステップ328において、対象グループのグループレコードの各メンバレコードについて、メンバレコードの現在位置からグループレコードの待ち合わせ位置までの、地図データベース107に格納された地図データに基づく最適ルート探索を、ルート探索部104に行わせ、探索されたルートで、当該ルールの探索が行われたメンバレコードのルートを更新する。また、ルート探索部104に、対象グループのグループレコードの各メンバレコードについて、メンバレコードの現在位置を出発点として探索したルートに沿った待ち合わせ位置への移動を現在開始した場合における、待ち合わせ位置への到着時刻を推定する処理を実行させる。そして、推定された各到着時刻のうち最も遅い到着時刻に、対象グループのグループレコードの待ち合わせ時刻を更新する。
【0048】
そして、案内画像生成部106に、対象グループのグループレコードの各メンバレコードに登録された各グループメンバの現在位置と、対象グループのグループレコードに登録されている待ち合わせ位置と、対象グループのグループレコードの各グループメンバのメンバレコードに登録されているルートを、地図データベース107に格納された地図データが表す地図上に表した案内画像を生成させる(ステップ330)。そして、生成された案内画像と、グループのグループレコードに登録されている待ち合わせ時刻とを含めた確認ページを作成し、対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信し、位置案内クライアント208に移動電話端末装置2の表示装置204に表示させる(ステップ332)。ここで、ステップ342やステップ326で目印地点レコードの地点座標に対象グループのグループレコードの待ち合わせ位置を更新した場合には、確認ページに、地点座標を待ち合わせ位置とした目印地点レコードに登録されている地点写真も含めるようにする。
【0049】
ここで、図5aに、このようにして移動電話端末装置2に表示される確認ページを示す。
図示するように、確認ページには、案内画像501と、待ち合わせ時刻502の表示と、メッセージ入力ボックス503と、確認ボタン504と、やり直すボタン505が表示される。また、目印地点が待ち合わせ位置となっている場合には、当該目印地点を撮影した写真526も確認ページに表示される。
【0050】
また、図5a1は、案内画像501を拡大して示したものであり、案内画像501は、地図上で、対象グループの各グループメンバの現在位置を、各グループメンバのメンバレコードのアバターIDが指定するアバター画像506、507、508で表すと共に、当該地図上で、待ち合わせ位置509と、各グループメンバの現在位置からの待ち合わせ位置までのルート510、511、512とを表したものとなる。
【0051】
さて、図3に戻り、確認ページを対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信した(ステップ332)、位置案内処理は、やり直し要求の受信(ステップ334)と、確認要求の受信(ステップ336)を監視する。
ここで、やり直し要求は、対象セッションを行っている位置案内クライアント208が、確認ページ上で、やり直すボタン505の操作を受け付けたときに、位置案内処理に送信する。また、確認要求は、対象セッションを行っている位置案内クライアント208が、確認ページ上で確認ボタン504の操作を受け付けたときに、位置案内処理にメッセージ入力ボックス503に入力された文字列と共に送信する。
【0052】
さて、図3に戻り、やり直し要求の受信が発生した場合には(ステップ334)、対象グループのグループレコードの、待ち合わせ位置、待ち合わせ時刻、各メンバレコードのルートを、前回ステップ304で位置確認画像421を生成した時点の値に復帰しステップ302からの処理に戻る。なお、この復帰のために、ステップ304では、当該時点における、対象グループのグループレコードの、待ち合わせ位置、待ち合わせ時刻、各メンバレコードのルートの値を、別途保存しておくようにする。
【0053】
一方、確認要求の受信が発生した場合には(ステップ336)、案内画像生成部106に、個別案内画像を生成させる。案内画像生成部106は、対象グループのグループレコードの各メンバレコード毎に、前述した案内画像501中の当該メンバレコードに登録されているルートの表示を強調した画像を個別案内画像として生成する(ステップ338)。
【0054】
そして、対象グループのグループレコードの各メンバレコード毎に、当該メンバレコードに登録されているメールアドレスを宛先とする、待ち合わせの通知であることを示すタイトルと、対象セッションを行っている位置案内クライアント208のユーザであるグループメンバからの連絡である旨のメッセージと、確認要求と共に受信した文字列と、待ち合わせ時刻と、当該メンバレコードについて作成した個別案内画像とを含めた電子メールを待ち合わせ案内メールとして作成し、メール送信部102を介して送信する(ステップ340)。そして、位置案内処理を終了し、対象セッションを解放する。なお、確認ページに目印地点を撮影した写真を含めた場合には、待ち合わせ案内メールにも、この写真を含めるようにする。
【0055】
ここで、この待ち合わせ案内メールは、各グループメンバの移動電話端末装置2のメーラ209によってそれぞれ受信され、各グループメンバに提示されることになる。
図5bは、このようにして各グループメンバに送信される待ち合わせ案内メールの内容を示すものであり、図示するように、この待ち合わせ案内メールは、「待ち合わせ地点連絡」との待ち合わせの通知であることを示すタイトル521と、本文とよりなり、本文には、「××さんから待ち合わせの連絡があります。」との対象セッションを行っている位置案内クライアント208のユーザであるグループメンバからの連絡である旨のメッセージ522と、「マルタに集合!」との確認ページでメッセージ入力ボックス503に入力された文字列523と、待ち合わせ時刻524と、待ち合わせ案内メールの受信者であるグループメンバのメンバレコードについて作成した個別案内画像525と、待ち合わせ位置である目印地点を撮影した写真526とが含まれる。ここで、図示した待ち合わせ案内メールの受信者は、図5a1のアバター画像507に対応するグループメンバであり、このグループメンバに送信される待ち合わせ案内メールに含められる個別案内画像525は、図5bに示すように、アバター画像507で示される受信者であるグループメンバの現在位置から待ち合わせ位置509までのルート511が、他のルート510、512よりも強調表示されたものとなる。
【0056】
さて、図3に戻り、メニューページを対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信した(ステップ306)後に、終了要求の受信が発生した場合には(ステップ314)、そのまま位置案内処理を終了し対象セッションを解放する。
以上、位置案内サーバ101が行う位置案内処理について説明した。
なお、図5a1に示した案内画像501は、図4fに示すように地点選択受付ページの参照画像431上で選択された地点名称435に対応する目印地点の地点座標にステップ342で待ち合わせ位置を更新した場合についてのものであり、図4eのようにメニューページの位置確認画像421上で選択されたアイコン428に対応するグループメンバの現在位置にステップ324で待ち合わせ位置を更新した場合には、図6aに示すように、案内画像501に表される待ち合わせ位置509は、選択されたアイコン428に対応するグループメンバの現在位置となり、待ち合わせ位置509を現在位置とするグループメンバ以外の各グループメンバの現在位置から待ち合わせ位置509までのルート510、512が案内画像501上に表されることになる。また、この案内画像501より対象グループのグループメンバ毎に作成される個別案内画像525についても同様となる。
【0057】
一方、メニューページ上で中間地点ボタン424が設定されたことに応答して、ステップ326で、図4d1に示す参照画像431の地点名称436に対応する目印地点を中間地点として選定し、中間地点に待ち合わせ位置を更新した場合には、図6bに示すように、案内画像501に表される待ち合わせ位置509は中間位置として算定された目印地点の位置となり、この待ち合わせ位置509までの各グループメンバの現在位置からのルート510、511、512が案内画像501上に表されることになる。また、この案内画像501より対象グループのグループメンバ毎に作成される個別案内画像525についても同様となる。
【0058】
また、以上のようにして待ち合わせ位置や待ち合わせ時刻や各メンバレコードのルートが設定されたグループレコードのグループを対象グループとする位置案内処理が開始された場合、ステップ304で生成されるメニューページは、図6cに示すように待ち合わせ時刻422の表示を含むものとなる。また。すなわち、図6c1に拡大して示したようにメニューページに含まれる位置確認画像421には、当該時点の対象グループの各グループメンバの現在位置を表すアイコン427、428、429に加え、待ち合わせ位置601や、対象グループのグループレコードの各メンバレコードに設定されたルート602、603、604が地図上に表されたものとなる。
【0059】
なお、図6c、c1は、図5a1の案内画像501の510、511、512で示されるルートが設定されたメンバレコードや、図5a1の案内画像501の509で示す待ち合わせ位置が登録されているグループレコードのグループを対象グループとして位置案内処理が開始された場合に表示されるメニューページを表している。
【0060】
ところで、以上の位置案内処理では、対象グループのグループメンバの全員を待ち合わせの対象とする待ち合わせ位置やルートの設定を行うようにしたが、これは、位置案内処理において、対象セッションを行っている位置案内クライアント208のユーザであるグループメンバから、待ち合わせの対象とするグループメンバの選択を受け付け、選択を受け付けたグループメンバのみを対象とした待ち合わせ位置やルートの設定を行うようにしてもよい。
【0061】
すなわち、位置案内処理のステップ306で作成、送信するメニューページに図7aに示すように、全員ボタン701と、メンバ選定ボタン702を設け、対象セッションを行っている位置案内クライアント208のユーザであるグループメンバが全員ボタン701を操作した場合には、以上のように対象グループのグループメンバの全員を待ち合わせの対象とする待ち合わせ位置やルートの設定を行うようにする。一方、対象セッションを行っている位置案内クライアント208のユーザであるグループメンバから、メニューページの位置確認画像421上での任意数のアイコンの選択と、メンバ選定ボタン702の操作を受け付けた場合には、選択されているアイコンに対応するグループメンバのみを待ち合わせの対象とする待ち合わせ位置やルートの設定を行うようにする。一部のグループメンバのみを待ち合わせの対象とする待ち合わせ位置やルートの設定は、対象グループのグループレコードの、待ち合わせの対象とするグループメンバのメンバレコード以外のメンバレコードを処理の対象から除外して、ステップ308以降の処理を行うことにより実現することができる。
【0062】
ここで、図7bは、図7aに示すようにメニューページにおいて位置確認画像のアイコン427、428、429のうち、アイコン428、429に対応するグループメンバのみが待ち合わせ対象のグループメンバとして選択された場合に生成される案内画像501の例を表している。図示するように、この場合には、設定された待ち合わせ位置509までのルートとして、アイコン428及びアバター画像507に対応するグループメンバの現在位置から待ち合わせ位置509までのルートと、アイコン429及びアバター画像508に対応するグループメンバの現在位置から待ち合わせ位置509までのルート512のみが設定されることになる。
【0063】
次に、以上の位置案内処理では、位置案内処理のステップ306で作成、送信するメニューページに含める位置確認画像421に用いる地図の範囲と縮尺は、できるだけ大きな縮尺で、各グループメンバの現在位置の全てが位置確認画像421中に含まれるように選定したが、この縮尺は、予め設定した最大縮尺を超えて大きくしないようにしてもよい。また、この場合に、最大縮尺に位置確認画像421に用いる地図の縮尺を設定しても、各グループメンバの現在位置の全てが位置確認画像421中に含まれるように、位置確認画像421に用いる地図の範囲を設定することができなくなるときには、位置確認画像421に用いる地図の範囲を、当該範囲内にできるだけ多くのグループメンバの現在位置が含まれるように設定し、位置確認画像421には、設定した範囲内の現在位置を有するグループメンバの現在位置のみを表すようにしてもよい。
【0064】
また、この場合には、メニューページに、図7cに示すように、エリア外メンバ表示エリア711を設け、エリア外メンバ表示エリア711に、位置確認画像421に現在位置を表すことができなかったグループメンバのメンバレコードのアバターIDが指定するアバター画像を用いたアイコン712を、当該アイコンに対応するグループメンバの現在位置が属する市町村などの行政界の名称と共に表示するようにしてもよい。
【0065】
次に、以上の位置案内処理では、案内画像501や個別案内画像525に表示するルートとして、待ち合わせの対象とする各グループメンバの現在位置から待ち合わせ位置までのルートを探索するようにしたが、これは案内画像501や個別案内画像525に表示するルートとして、待ち合わせの対象とする各グループメンバのうちの、対象セッションを行っている位置案内クライアント208のユーザであるグループメンバから指定された一部のグループメンバ、または、相互に近くにいる一部のグループメンバが、待ち合わせ位置に向かう途中地点で合流した後に、待ち合わせ地点に向かうルートを探索するようにしてもよい。また、このようなルートを探索した場合には、案内画像501や個別案内画像525に、一部のグループメンバが合流する途中地点も表示するようにする。
【0066】
図7dは、待ち合わせの対象とする各グループメンバのうちの一部のグループメンバが、待ち合わせ位置に向かう途中地点で合流した後に、待ち合わせ地点に向かうルートを探索した場合の、案内画像501の例を示している。
図示するように、この例では、案内画像501上でグループメンバの現在位置を表すアバター画像506、507、508のうち、アバター画像507、508に対応する2人のグループメンバのルートとして、案内画像501中の途中地点721で合流した上で待ち合わせ位置509に向かうルート511、512が設定されている。
【0067】
また、以上の位置案内処理では、対象セッションを行っている位置案内クライアント208のユーザであるグループメンバの、目印地点の待ち合わせ位置としての設定は、地点選択受付ページに表示した参照画像431上で受け付けるようにしたが、この目印地点の待ち合わせ位置としての設定は、目印地点のリスト上で受け付けるようにしてもよい。すなわち、たとえば、位置案内処理において、グループの各グループメンバが散在している範囲内の地点座標を持つ目印地点レコードの地点名称や地点種別のリストを作成して位置案内クライアント208に送信し、位置案内クライアント208において当該リストを表示すると共に表示したリスト上で目印地点の選択を受け付けて、選択された目印地点を位置案内処理に通知し、位置案内処理において通知された目印地点を待ち合わせ位置として設定するようにしてもよい。
【0068】
また、以上の実施形態は、位置案内処理とセッションを行っている位置案内クライアント208のユーザが、メニューページの地点確認画像421上で任意の地点を待ち合わせ地点として選定できるようにしてもよい。すなわち、たとえば、位置案内処理とセッションを行っている位置案内クライアント208において、位置クライアント208のユーザであるグループメンバから位置確認画像421に含まれる地図上の任意の地点の指定を受け付け、指定された地点の地点座標を待ち合わせ座標として指定した指定地点設定要求を位置案内処理に発行し、位置案内処理において、メニューページを対象セッションを行っている位置案内クライアント208に送信した(ステップ306)後に、指定地点設定要求の受信が発生した場合には、対象グループのグループレコードの待ちあわせ位置を、メンバ位置設定要求で指定された待ち合わせ座標に更新して、ステップ328以降の処理を行うようにしてよい。
【0069】
また、以上の実施形態において位置案内クライアント208は、ユーザによって、メニューページの位置確認画像421のアイコンがユーザによって選択された上で、ユーザの所定の操作が行われたときに、当該アイコンに付随している非表示情報が表す電話番号への電話通信の発呼を制御部211に行わせたり、当該アイコンに付随している非表示情報が表すメールアドレスを宛先アドレスとして自動入力した電子メール編集画面をメーラ209に表示装置204に表示させる処理なども行うようにしてもよい。
【0070】
また、以上の実施形態は、上記案内メールを受信したグループメンバが、待ち合わせ位置に行けなくなった場合や、待ち合わせ位置に行けるかどうか分からなくなった場合に、その旨を、位置案内サービスシステム1を利用して、他のグループメンバに連絡できるように構成してもよい。
すなわち、この場合には、まず、図2cに示した、グループテーブル103の各グループレコードの各メンバレコードには、当該メンバレコードに対応するグループメンバの状態を登録できるように構成する。
【0071】
そして、以下の動作によって、当該連絡を実現する。
まず、他のグループメンバに待ち合わせ位置に行けなくなったことや、待ち合わせ位置に行けるかどうか分からなくなったことを連絡したいグループメンバは、自己の移動電話端末装置2の位置案内クライアント208を用いて、位置案内サーバ101に、グループIDとグループパスワードと自己の状態と指定した状態登録要求を発行する。ここで、状態登録要求では、自己の状態として、待ち合わせ位置に行けなくなった場合には「到達不能」を、待ち合わせ位置に行けるかどうか分からなくなった場合には「到達不明」を指定する。
【0072】
さて、このような状態登録要求を受け取った位置案内サーバ101は、状態登録要求で指定されているグループIDとグループパスワードの組み合わせが登録されたグループレコードが存在するかどうかを調べ、存在する場合には、当該グループIDによって示されるグループを対象グループに設定し、対象グループのグループレコードの、状態登録要求の発行元である位置案内クライアント208のユーザであるグループメンバのメンバレコードの状態に、状態登録要求で指定された「到達不能」または「到達不明」を登録する。
【0073】
そして、次に、位置案内サーバ101は、対象グループの各グループメンバの現在位置を上述のように取得し、対象グループのグループレコードに登録したならば、対象グループについての状態表示画像の生成を案内画像生成部106に要求する。状態表示画像の生成を要求された案内画像生成部106は、対象グループのグループレコードの各メンバレコードに登録された各グループメンバの現在位置と、対象グループのグループレコードに登録されている待ち合わせ位置と、対象グループのグループレコードの各グループメンバのメンバレコードに登録されているルートとを、地図データベース107に格納された地図データが表す地図上に表した状態表示画像を生成する。
【0074】
ここで、案内画像生成部106は、この状態表示画像において、対象グループの各グループメンバの現在位置を、当該グループメンバのメンバレコードのアバターIDが指定するアバター画像を当該メンバレコードに登録されている状態に応じて色変換することにより生成した画像を用いたアイコンを、各グループメンバの現在位置に対応する地図上の位置に配置することにより表す。すなわち、メンバレコードに状態として「到達不能」が登録されているグループメンバについてはアバター画像を白黒二値の画像に変換した画像をアイコンとして用いて現在位置を表示し、メンバレコードに状態として「到達不明」が登録されているグループメンバについてはアバター画像をグレイスケールの画像に変換した画像をアイコンとして用いて現在位置を表示するようにする。
【0075】
さて、このようにして状態表示画像を生成したならば、位置案内サーバ101は、生成した状態表示画像を含めた、待ち合わせに関する連絡であることを示すタイトルを付与したメールを対象グループの各グループメンバに、メール送信部102を介して送信する。または、位置案内サーバ101は、対象グループの各グループメンバの移動電話端末装置2の位置案内クライアント208にアクセスして、各位置案内クライアント208に生成した状態表示画像を送信し、各位置案内クライアント208に、当該状態表示画像を、待ち合わせに関する連絡が到着した旨を表すメッセージと共に、移動電話端末装置2の表示装置204に表示させる。
【0076】
さて、このようなメールに含まれる状態表示画像や位置案内クライアント208が表示する状態表示画像より、各グループメンバは、待ち合わせ位置に来られなくなったグループメンバや待ち合わせ位置に来られるかどうか分からないグループメンバが発生したときに、そのことを、そのグループメンバの位置と共に知ることができるようになる。
【0077】
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように本実施形態によれば、グループのメンバは、携帯する移動電話端末装置2を用いて、位置案内サーバ101から送信される位置確認画像421より、グループの他のメンバの現在位置を把握することができるのみならず、他のメンバの現在位置に応じて待ち合わせ位置を設定したり、設定した待ち合わせ位置や待ち合わせ位置までのルートを地図上で案内する案内画像501をグループの各メンバに配信することができるようになる。また、待ち合わせ地点として、各グループメンバの中間地点や、特定のグループメンバの現在位置や、予め目印地点として選定された待ち合わせに適した地点を、簡易に設定することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施形態に係る位置情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る位置情報提供システムで用いるデータベースとテーブルの内容を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る位置案内サーバが行う位置案内処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る位置案内クライアントの表示画面を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る位置案内クライアントの表示画面と、移動電話端末装置に送信される電子メールの内容を示す図である。
【図6】発明の実施形態に係る位置案内クライアントの表示画面を示す図である。
【図7】発明の実施形態に係る位置情報提供システムの他の処理例を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
1…位置案内サービスシステム、2…移動電話端末装置、3…公衆通信網、4…通信アドレスサーバ、101…位置案内サーバ、102…メール送信部、103…グループテーブル、104…ルート探索部、105…待合地点算定部、106…案内画像生成部、107…地図データベース、108…目印地点データベース、201…無線通信部、202…GPS受信機、203…入力装置、204…表示装置、205…音声処理部、206…スピーカ、207…マイクロフォン、208…位置案内クライアント、209…メーラ、210…アドレス帳データベース、211…制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を算定する現在位置算定機能を備えた移動電話端末装置が通信網を介して接続可能な位置案内サーバであって、
グループを構成する各メンバが携帯する移動電話端末装置の識別を示すグループ情報を記憶するグループ情報記憶手段と、
地図を表す地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記グループのメンバが携帯する移動電話端末装置から発行された位置確認要求に応えて、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置から、当該移動電話端末装置の現在位置を当該移動電話端末装置を携帯するメンバの現在位置として収集し、収集した各メンバの現在位置を前記地図データが表す地図上に表した位置確認画像を作成し、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置に送信する位置確認画像提供手段と、
前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置から発行された待合位置設定要求に応えて、待ち合わせ位置を設定し、設定した待ち合わせ位置と、前記収集した各メンバの現在位置とを前記地図データが表す地図上に表した案内画像を生成し、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に配信する案内画像提供手段とを有することを特徴とする位置案内サーバ。
【請求項2】
請求項1記載の位置案内サーバであって、
前記案内画像提供手段は、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置から発行された待合位置設定要求に応えて、待ち合わせ位置を設定すると共に、前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに基づいて、前記収集した各メンバの現在位置の各々について、当該メンバの現在位置から設定した待ち合わせ位置までのルートを探索し、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に、探索した当該メンバの現在位置から前記設定した待ち合わせ位置までのルートと、前記設定した待ち合わせ位置と、収集した各メンバの現在位置とを少なくとも前記地図データが表す地図上に表した案内画像を配信することを特徴とする位置案内サーバ。
【請求項3】
請求項2記載の位置案内サーバであって、
前記案内画像提供手段は、前記収集した各メンバの現在位置のうちの相互に近接する現在位置については、待ち合わせ位置に至る途中の地点で相互に合流して前記待ち合わせ位置に至るルートを探索することを特徴とする位置案内サーバ。
【請求項4】
請求項2または3記載の位置案内サーバであって、
前記案内画像提供手段は、前記探索したルートに基づいて、各メンバの待ち合わせ位置への到達時刻を推定し、推定した最も遅い到達時刻に応じて定まる時刻を待ち合わせ時刻として算定し、算定した待ち合わせ時刻を、前記案内画像と共に、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に配信することを特徴とする位置案内サーバ。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載の位置案内サーバであって、
前記案内画像提供手段は、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置から発行された待合位置設定要求に応えて、予め待ち合わせに適した地点として選定しておいた複数の目印地点のうちの、収集した各メンバの現在位置が散在する範囲の中央の位置に近い位置にある目印地点の位置を、前記待ち合わせ位置として設定することを特徴とする位置案内サーバ。
【請求項6】
請求項1、2、3、4または5記載の位置案内サーバであって、
複数の地点について当該地点を撮影した写真を記憶する地点写真記憶手段を有し、
前記案内画像提供手段は、前記待ち合わせ位置として設定した地点を撮影した写真が前記地点写真記憶手段に記憶されている場合には、当該待ち合わせ位置として設定した地点を撮影した写真を、前記案内画像と共に、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に配信することを特徴とする位置案内サーバ。
【請求項7】
請求項1、2、3、4、5または6記載の位置案内サーバであって、
前記位置確認画像提供手段は、
収集した各メンバの現在位置が散在する範囲の大きさが所定の大きさ以下となる場合には、収集した各メンバの現在位置を、前記地図データが表す、前記収集した各メンバの現在位置が散在する範囲を含む、当該収集した各メンバの現在位置が散在する範囲の大きさに応じて定まる大きさの範囲の地図上に表した位置確認画像を作成し、
収集した各メンバの現在位置が散在する範囲の大きさが所定の大きさを超える場合には、収集した各メンバの現在位置のうちから、抽出した現在位置が散在する範囲の大きさが所定の大きさ以下となるとなるように現在位置を抽出し、抽出した現在位置を、前記地図データが表す、前記抽出した現在位置が散在する範囲を含む、当該抽出した現在位置が散在する範囲の大きさに応じて定まる大きさの範囲の地図上に表した位置確認画像を作成することを特徴とする位置案内サーバ。
【請求項8】
請求項1、2、3、4、5、6または7記載の位置案内サーバであって、
前記案内画像提供手段は、前記グループ情報が識別を示すグループの各メンバが携帯する各移動電話端末装置に、当該移動電話端末装置宛の電子メールによって、前記案内画像を配信することを特徴とする位置案内サーバ。
【請求項9】
請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の位置案内サーバと、当該位置案内サーバに前記通信網を介して接続する複数の移動電話端末装置とを備えた位置情報提供システムであって、
前記移動電話端末装置は、前記位置案内サーバから受信した前記位置確認画像を表示し、表示した位置確認画像上で、待ち合わせ地点とする位置を受け付け、受け付けた位置を指定した前記待合位置設定要求を前記位置案内サーバに発行する待合位置設定要求手段を有し、
前記位置案内サーバの案内画像提供手段は、前記位置確認要求の発行元の移動電話端末装置から発行された、位置を指定した待合位置設定要求に応えて、当該の待合位置設定要求で指定された位置を、前記待ち合わせ位置として設定することを特徴とする位置情報提供システム。
【請求項10】
請求項9記載の位置情報提供システムであって、
前記移動電話端末装置の待合位置設定要求手段は、ユーザの操作に応じて、表示した位置確認画像上に表されているいずれかのメンバの現在位置を、前記待ち合わせ地点とする位置として受け付けることを特徴とする位置情報提供システム。
【請求項11】
請求項9または10記載の位置情報提供システムであって、
前記位置案内サーバの位置確認画像提供手段は、収集した各メンバの現在位置と共に、予め待ち合わせに適した地点として選定しておいた複数の目印地点のうちの収集した各メンバの現在位置周辺に位置する目印地点を前記地図データが表す地図上に表した位置確認画像を作成し、
前記移動電話端末装置の待合位置設定要求手段は、ユーザの操作に応じて、表示した位置確認画像上に表されているいずれかの目印地点の位置を、前記待ち合わせ地点とする位置として受け付けることを特徴とする位置情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−85945(P2008−85945A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−266529(P2006−266529)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000125978)株式会社きもと (167)
【Fターム(参考)】