説明

低温での柔軟性を改善した衝撃吸収材用硬化性組成物および衝撃吸収材

【課題】優れた耐熱性、耐油性、制振性を維持しつつ、低温特性にも優れた衝撃吸収材用硬化性組成物およびその組成物を硬化させて得られる衝撃吸収材用を提供することを目的とする。
【解決手段】架橋性官能基を少なくとも1個より多く有し、かつ、前記架橋性官能基の少なくとも1個を末端に有するビニル系重合体(I)、および、架橋性官能基を平均して1個以下有するビニル系重合体(II)を含有し、前記ビニル系重合体(II)の含有量が、ビニル系重合体(I)およびビニル系重合体(II)の合計100重量部において50〜95重量部である硬化性組成物であって、ビニル系重合体(I)および/またはビニル系重合体(II)が炭素数8以上の長鎖アルキル基を有するビニル単量体、ソフトセグメントを有するビニル単量体から選ばれる単量体単位を主として含む単量体を重合して得られることを特徴とする硬化性組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
架橋性官能基を少なくとも1個より多く有し、かつ、前記架橋性官能基の少なくとも1個を末端に有するビニル系重合体(I)、および、架橋性官能基を平均して1個以下有するビニル系重合体(II)を含有し、前記ビニル系重合体(II)の含有量が、ビニル系重合体(I)およびビニル系重合体(II)の合計100重量部において50〜95重量部である硬化性組成物であって、ビニル系重合体(I)および/またはビニル系重合体(II)が炭素数8以上の長鎖アルキル基を有するビニル単量体、ソフトセグメントを有するビニル単量体から選ばれる単量体単位を主として含む単量体を重合して得られることを特徴とする硬化性組成物。
【請求項2】
炭素数8以上の長鎖アルキル基を有するビニル単量体、ソフトセグメントを有するビニル単量体が、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、オキシアルキレン鎖含有(メタ)アクリル酸エステル、カプロラクトン鎖含有(メタ)アクリル酸エステルから少なくとも1種選ばれることを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記ビニル系重合体(I)および(II)の架橋性官能基が、架橋性シリル基、アルケニル基、水酸基、アミノ基、および、重合性の炭素−炭素二重結合を有する基からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜2いずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記ビニル系重合体(I)および(II)の架橋性官能基が重合性の炭素−炭素二重結合を有する基であることを特徴とする請求項1〜2いずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
ビニル系重合体(I)および(II)が主として(メタ)アクリル系単量体を重合して得られることを特徴する請求項1〜4いずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
(メタ)アクリル系単量体が(メタ)アクリル酸エステルであることを特徴する請求項5記載の硬化性組成物。
【請求項7】
ビニル系重合体(I)および(II)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)の値が1.8未満である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
ビニル系重合体(I)および(II)がリビングラジカル重合によって得られることを特徴とする請求項1〜7いずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項9】
前記リビングラジカル重合が原子移動ラジカル重合である、請求項8に記載の硬化性組成物。
【請求項10】
前記原子移動ラジカル重合が、触媒として銅の錯体を用いる、請求項9記載の硬化性組成物。
【請求項11】
前記ビニル系重合体(I)および(II)の主鎖が、連鎖移動剤を用いたビニル系モノマーの重合により製造されたものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項12】
前記ビニル系重合体(I)および(II)の数平均分子量が3000以上である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項13】
前記硬化性組成物が、開始剤(III)を含有することを特徴とする請求項4〜12のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項14】
前記開始剤(III)が光ラジカル開始剤および/または熱ラジカル開始剤である、請求項13に記載の硬化性組成物。
【請求項15】
請求の範囲1〜14のいずれかに記載の衝撃吸収材用硬化性組成物。
【請求項16】
請求項15に記載の衝撃吸収材用硬化性組成物を硬化させて得られる衝撃吸収材。
【請求項17】
架橋性官能基を少なくとも1個より多く有し、かつ、前記架橋性官能基の少なくとも1個を末端に有し、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸イソデシル、オキシアルキレン鎖含有(メタ)アクリル酸エステル、カプロラクトン鎖含有(メタ)アクリル酸エステルから少なくとも1種選ばれる単量体単位を主として含有する単量体を重合して得られることを特徴とするビニル系重合体。
【請求項18】
架橋性官能基を平均して1個以下有し、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、オキシアルキレン鎖含有(メタ)アクリル酸エステル、カプロラクトン鎖含有(メタ)アクリル酸エステルから少なくとも1種選ばれる単量体単位を主として含有する単量体を重合して得られることを特徴とするビニル系重合体。
【請求項19】
架橋性官能基が重合性の炭素−炭素二重結合を有する基であることを特徴とする請求項17〜18いずれか一項に記載のビニル系重合体。
【請求項20】
ビニル系重合体が主として(メタ)アクリル系単量体を重合して得られることを特徴する請求項17〜19いずれか一項に記載のビニル系重合体。
【請求項21】
ビニル系重合体がリビングラジカル重合によって得られるものである請求項17〜20いずれか一項に記載のビニル系重合体。
【請求項22】
前記リビングラジカル重合が原子移動ラジカル重合である、請求項21に記載のビニル系重合体。

【公開番号】特開2011−132476(P2011−132476A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295470(P2009−295470)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000000941)株式会社カネカ (3,932)
【Fターム(参考)】