説明

低粘度、高分子量の直鎖ランダムブロックシリコーンポリアルキレンオキシドコポリマー

本発明は、ポリシロキサンおよびポリアルキレンオキシドの単位を含有し、ビス−アミノ官能性基によって結合される新規の非加水分解性の直鎖ランダムブロックコポリマーを記述する。これらのコポリマーは、繊維エンハンサーとしてならびにヘアケアおよびスキンケア製品のためのコンディション剤としての適応に成功している。
なし

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリシロキサンおよびポリアルキレンオキシドの単位を含有し、ビス−アミノ官能性基によって結合される新規の非加水分解性の直鎖ランダムブロックコポリマーを記述する。これらのコポリマーは、繊維エンハンサーとしてならびにヘアケアおよびスキンケア製品のためのコンディション剤としての適応に成功している。
【背景技術】
【0002】
非加水分解性のアミノシリコーンポリアルキレンオキシドブロックコポリマーは当分野で既知である。例えば、Gruiseらへの米国特許第4,101,272号は、繊維物質を処理してその性質を向上させるためのプロセスを開示する。プロセスは、エポキシ置換ポリオルガノシロキサンと、それぞれが脂肪族炭素原子へと結合した二つもしくはそれ以上の一級および/もしくは二級アミン基を持っていえその場(in situ)で反応することが可能である一つもしくはそれ以上の有機化合物からなるポリアミンとからなる組成物によって繊維物質を処理するステップを含む。
Schillingらへの米国特許第4,242,466号は、1分子当たり2つのCH=C(R)CH−末端を持つポリエーテルを含み、ここでRが一価の炭化水素である有機エーテルであって、ヒドロシリル化反応条件において白金触媒の存在下でオルガノヒドロシロキサンと反応して非加水分解性直鎖ブロックコポリマーを形成するものを開示する。
【0003】
米国特許第5,807,956号および第5,981,681号は、ポリシロキサンとアミノポリアルキレンオキシドとの交互単位を含有する(AB)型の非加水分解性ブロックコポリマーを開示し、そしてその調製方法を記載する。それらのコポリマーの、基体の触感を向上させる堅牢で親水性の繊維柔軟剤としての使用がまたそこに記載される。
【0004】
Herzigらへの米国特許6,835,419号は、非架橋、すなわちジエチレングリコールモノブチルエーテル中に可溶性であり、そして大容量の有機溶媒を使用することなく、単純なプロセスによって調製できる、アンモニオ含有オルガノシリコーン化合物を記載する。ポリアミンはオルガノシリコーン化合物と反応してトルエン可溶性のアミノ官能性中間体を形成し、それは続いてプロトン化して非架橋の溶媒可溶性のアンモニウム基を形成する。
【0005】
Czechらへの米国特許第6,475,568号は、三級アミノ基によって結合されるポリシロキサンおよびポリアルキレンオキシドの単位を含有するブロック非(AB)直鎖コポリマー、それらのコポリマーの調製方法、ならびにそれらのヘアケアおよびスキンケア製品ならびに繊維柔軟剤中のコンディション活性分としての使用を開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高分子量の非加水分解性の直鎖ランダムブロックアミノシリコーンポリアルキレンオキシドコポリマーが、処理された線維および繊維基体の触感を向上できることは、当産業において既知である。しかしながら、このタイプの高分子量コポリマーの存在は、繊維エンハンサーならびにヘアケアおよびスキンケアのためのコンディション剤としてのこれらコポリマーの取り扱いおよび配合において問題となるその上昇する粘度のせいで実用的でない。
【0007】
本発明者は、ここに記載されるように、向上した物理性質を持つ高分子量の、取り扱いが容易な、低粘度のアミノシリコーンポリアルキレンオキシドコポリマーを発見した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、式(1):
[A][B] (1)
の非加水分解性、ランダムブロックポリシロキサンポリアルキレンオキシド組成物を提供し、
ここでそれぞれのAは独立して構造:
−CR−CR(OH)R−(SiRO)−SiR−RCR(OH)CR−L−
のポリシロキサン単位であり、ここでそれぞれのRは独立して、水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して、水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、もしRが化学結合なら、Rが1から20個の炭素原子の二価の炭化水素で、任意選択で酸素原子を含有し、化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRは独立して、水素、ならびに1から10個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、アリールもしくはアラルキル基からなる群より選択され、それぞれのRは、1から20個の炭素原子を含有し、任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのLは独立して、−N(RNR)−および
【化1】


からなる群より選択される二価の架橋基であり、ここでそれぞれのRは1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRは独立して1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRは2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR−基を含有し、そしてxは1から500の整数であり、
それぞれのBは独立して構造:
−CR−CR(OH)R−O(C2aO)CR(OH)CR−L−
のポリアルキレンオキシド単位であり、
ここで、それぞれのRは水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より独立して選択され、それぞれのRは独立して水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して、水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、もし、Rが化学結合なら、Rは1から20個の炭素原子の二価の炭化水素であり、任意選択で酸素を含有し、そして化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRは1から20個の炭素原子を含有し、任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのLは独立して、−N(RNR)−および
【化2】


からなる群より選択される二価の架橋基であり、ここでそれぞれのRは、1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRは独立して1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRは2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR−基を含有し、そしてxは1から500の整数であり;
それぞれのEは独立して、
【化3】


【化4】


およびH−L−からなる群より選択される一価の末端基であり、
それぞれのEは独立して、水素、
【化5】


【化6】


からなる群より選択される一価の末端基であり、それぞれのmおよびnは独立して1から500の整数であり、そしてaは2から4であり、bは2から100、そして好ましくは3から50である。
【0009】
本発明はさらに、式(I):
[A][B] (1)
の非加水分解性ランダムブロックポリシロキサンポリアルキレンオキシド組成物の製造方法を提供し、
ここでそれぞれのAは独立して構造:
−CR−CR(OH)R−(SiRO)−SiR−RCR(OH)CR−L−
のポリシロキサン単位であり、
ここでそれぞれのRは独立して、水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して、水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して、水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より独立して選択され、もしRが化学結合なら、Rが1から20個の炭素原子の二価の炭化水素で、任意選択で酸素原子を含有し、化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRは独立して、水素、1から10個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、アリールもしくはアラルキル基からなる群より選択され、それぞれのRは1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのLは独立して、−(RNR)−および
【化7】


からなる群より独立して選択される二価の架橋基であり、ここで、それぞれのRは1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRは独立して、1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRは2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR基を含有し、xは1から500の整数であり、
それぞれのBは独立して構造:
−CR−CR(OH)R−O(C2aO)CR(OH)CR−L−
のポリアルキレンオキシド単位であり、それぞれのRは独立して、水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して、水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、もしRが化学結合なら、Rが1から20個の炭素原子の二価の炭化水素で、任意選択で酸素原子を含有し、化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRは1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのLは独立して、−N(RNR)−および
【化8】


からなる群より選択される二価の架橋基であり、
ここでRは1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRは独立して、1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRは2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR−基を含有し、xは1から500の整数であり、
それぞれのEは独立して、
【化9】


【化10】


およびH−L−からなる群より選択される一価の末端基であり、
それぞれのEは独立して、水素、
【化11】


【化12】


からなる群より選択される一価の末端基であり、
それぞれのmおよびnは独立して1から500の整数であり、そしてaは2から4の整数であり、bは2から100、そして好ましくは3から50の整数であり、ここで方法は、
i)ポリシロキサンAおよび
ii)ポリアルキレンオキシドB
を、少なくとも一つのEの一価の末端基および少なくとも一つのEの一価の末端基と反応させることを含有する。
【0010】
今般開示される、一端において末端がポリマー鎖中のモノマー間の三級アミン結合を形成し、もう一端がペンダントアミノ官能性基として存在する、ビス−アミノ官能性基によって結合される非加水分解性ランダムブロックポリシロキサンポリアルキレンオキシドコポリマーは、低粘度で扱うことが可能な粘度を持つ高分子量コポリマーを提供する。今般クレームされるコポリマーは、エマルションを配合するとき、容易に取り扱え、そして配合することができる。これらの高分子量コポリマーは繊維基体の触感を向上させ、ヘアケアおよびスキンケア製品のコンディション活性分を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1はジエチルアミノプロピルアミン(すなわち本発明の実施例7〜10)およびモノエタノールアミン(すなわち比較例3〜6)を用いて調製されたコポリマーの粘度対過剰アミンパーセント(%)のグラフ表示である。
【0012】
【図2】図2はジエチルアミノプロピルアミン(すなわち本発明の実施例7〜10)およびモノエタノールアミン(すなわち比較例3〜6)を用いて調製されたコポリマーの粘度対分子量のグラフ表示である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
単数形である「a」、「an」および「the」は、文脈が明確に他を示さない限り、複数形の対象も含む。同一の特徴を参照するすべての範囲の終点は、独立して組み合わせ可能であり、参照される終点を含む。すべての引用派参照によりここに組み入れられる。
【0014】
数に関連して用いられる修飾語「約」は述べられる値を含み、文脈によって指定される意味を持つ(例えば、特定の量の測定と関連する許容範囲を含む)。
【0015】
「任意選択の」もしくは「任意選択により」は、つづいて記述される事象もしくは状況が起こり得るかもしくは起こり得ないこと、または、あとに特定される物質が存在し得るかもしくは存在し得ないことを意味し、そして、該記述は、事象もしくは状況が起こるかまたは物質が存在する場合、または事象もしくは状況が起こらないかまたは物質が存在しない場合を含む。
【0016】
ここに記載されるおよび/もしくはクレームされるそれぞれの包括的な化学構造式において、二つもしくはそれ以上の置換基(「基」、「官能性基」、「ラジカル」および「部分」のような用語を包含する)じは、それぞれ複数の特定される要素のいずれかの一つとしてそれぞれ定義され、構造式はすべてのそのような置換基(亜種)を定義する要素のすべての可能性のある組み合わせを含むとみなされ、そして、あたかもそれぞれが提示されるかのごとくそれぞれの組み合わせ(亜種)が開示されるとみなされる。
【0017】
本発明は、三級アミノ基によって結合されるポリジメチルシロキサンおよびポリアルキレンオキシドの単位を含有する非加水分解性の直鎖ランダムブロックコポリマーを開示する。独創的に、コポリマーの架橋単位は、二つの三級アミノ基、または三級および二級アミノ基を含有し、ここで三級アミンはポリマーの骨格鎖内にありモノマー単位を一緒に架橋し、そして他の二級もしくは三級アミン(すなわち、アミノ官能性基)は結果として残留ペンダント基として存在する。
【0018】
さらに、本発明は、等モル量のエポキシ末端ブロックシリコーンとエポキシ末端ブロックポリアルキレンオキシドを、例えばイソプロパノールのような溶媒中でリンカーとして作用するアミン混合物へと添加することによる、ランダムブロックコポリマーの調整方法を提供する。コポリマーの重合化は、エポキシ末端シリコーンとポリエーテル部分の両方とのアミン開環反応によって促進される。この事は、構成要素のオリゴマーのモノマーが三級アミン基によって一緒に結合され、ランダムブロックコポリマーを効果的にもたらす。
【0019】
鎖長およびその結果として分子量を決定付ける重合化の度合いは、アミン架橋基対エポキシ末端モノマーのモル比に直接的に関係する。アミンのモル過剰は重合化の度合いを調整するのに典型的に用いられる。発明者は、このモル比の変化は、ビス−アミノ官能性架橋基がコポリマーの調製に用いられるとき、コポリマー組成物の粘度に有意に影響を与えないことを発見した。例えば、ジエチルアミノプロピルアミン(DEAPA)での28および9パーセントのモル過剰アミンは、それぞれ3,000cPsおよび7,000cPsを持つ産物を得る。明確な対照として、23および8パーセントモル過剰でのモノエタノールアミンの使用は、それぞれ25,000〜30,000cPsおよび100,000〜150,000cPsのコポリマーを得る。記載されるように、コポリマーの粘度は用いられるアミンの量によって有意に影響を受ける。このように高分子量のコポリマーは、粘度の影響がほとんどなく達成できる。減少した粘度は、ヒドロキシアミノ官能性架橋基(例えばエタノールアミン)が用いられて、ペンダント基との水素結合が存在しないときに得られる。このように処理された繊維の柔軟性および滑らかさの関連した向上を伴う、取り扱いおよび配合が比較的容易になることを可能にする。
【0020】
本発明のブロックコポリマーはその構造中に、ポリシロキサン単位−CR−CR(OH)R−(SiRO)−SiR−RCR(OH)CR−L−、すなわち構成要素[A]を持ち、ここで、mは1から500の整数であり、それぞれのRは独立して、水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して、水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、もしRが化学結合なら、Rが1から20個の炭素原子の二価の炭化水素で、任意選択で酸素原子を含有し、化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRは独立して、水素、ならびに1から10個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、アリールもしくはアラルキル基からなる群より選択され、それぞれのRは、1から20個の炭素原子を含有し、任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、そしてxは1から500の整数であり、そして他の実施態様において、xは10から200の整数である。
【0021】
さらに、本発明のブロックコポリマーはその構造中に、ポリアルキレンオキシド単位、−CR−CR(OH)R−O(C2aO)CR(OH)CR−L−、すなわち構成要素[B]nを持ち、ここでnは1から500の整数であり、それぞれのRは水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より独立して選択され、それぞれのRは独立して水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRは独立して、水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、もし、Rが化学結合なら、Rは1から20個の炭素原子の二価の炭化水素であり、任意選択で酸素を含有し、そして化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRは1から20個の炭素原子を含有し、任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、そしてaは2から4の整数であり、そしてbは2から100の整数であり、そして好ましくは、bは3から50の整数である。
【0022】
さらに本発明のブロックコポリマーはその構造中に、−N(RNR)−および
【化13】


からなる群より選択される二価の架橋基を持ち、ここでそれぞれのRは1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRは独立して1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRは2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR−基を含有する。
【0023】
本発明の一実施態様によると、二価の架橋基−L−はN,N−ジエチルアミノプロピルアミノ基である。本発明の他の実施態様によると、二価の架橋基−L−は3−モルホリノプロピルアミノ基である。
【0024】
本発明の一実施態様によると、コポリマーは、例えばエポキシ末端化シロキサン断片、エポキシ末端化ポリエーテル断片もしくは架橋基(すなわち−LH)のような3つの構造のうちの1つで末端化(すなわち構成要素EおよびE)されている。末端基の例示的な構造は:
【化14】


【化15】


およびH−L−であり、ここで、L、R、R、R、R、R、RおよびRはここで上に定義される。
【0025】
本発明の他の実施態様によると、R,R、R、RおよびRを含有する部分は、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、フェニル、ビフェニル、ナフチル、トリル、キシリル、アントラシル(anthracyl)、メトキシフェニル、それらの異性体などのような1から約20個の炭素原子を含有する。
【0026】
本発明の一実施態様によると、Rは1から4つ個の炭素原子を持つアルキル基であり、Rはプロピルオキシメチルもしくはメトキシ基であり、Rはプロピル基であり、そしてRはエチル基である。
【0027】
コポリマーは、ブロックが1つの単位より多くからなるため(AB)n型ではなく、それゆえ、ブロックの名目長は変化する。さらに、1つより多くの単位を含有するブロックはアミノ基によって分断される。粘度は単位の数と直接的に比例するので、一分子当たりの単位の数は高粘度の物質を扱う能力によって限定されるが、実際にはそれぞれの単位の少なくとも二つともが存在し、1000単位までである。上述のように、コポリマーの末端基はH−L(アミノ−)基であることが好ましい。
【0028】
コポリマーの分子量は、エポキシ成分対アミノ成分のモル比を変化させ、ポリシロキサンブロック中のオキシアルキレン単位の数とシロキシ基の数とを変化させることによって調整できる。
【0029】
開環エポキシドは、脂肪族、脂環式であってよく、そして芳香族環を含んでも良い。それらはまた、ヒドロキシ基を含有し、エーテル結合を含んでいても良い。一実施態様によると、開環エポキシドは以下のものより選択され:−−CHCH(OH)(CH)vCH(OH)CH−−、−−CH[CHOH](CH)vCH[CHOH]−−、−−CHCH(OH)(CH)vCH[CHOH]−−、−−(CH)v−−OCHCH(OH)CH−−、−−(CHvOCHCH(CH[OH])−−、ここでvは2から6である。代替的に、開環エポキシドは、以下のエポキシシクロヘキシルアルキレン基:ω−(3,4−エポキシシクロヘキシル)アルキレン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチレン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−β−メチルエチレン、およびβ−(3,4−エポキシ−4−メチルシクロヘキシル)−β−メチルエチレンから誘導されても良い。
【0030】
(C2aO)もしくは(OC2a)によって表わされるポリオキシアルキレンブロックは、ランダムもしくはブロックされた様式において、aは2と等しいエチレンオキシド、aが3と等しいプロピレンオキシド、aが4と等しいブチレンオキシドによって構成されていてもよい。それらのオキシドの間の非は特に重要ではないが、生じるコポリマーの所望の可溶性パラメータの要求によって調整できる。
【0031】
製造方法。
【0032】
本発明の化合物は、上述の式と同じポリシロキサンおよびポリアルキレンと、一級アミンまたは一級および二級アミンの組み合わせ(二級アミンが鎖停止剤として作用する)とを反応させることによって調製される。これらの種は当業者に既知の方法によって製造されるかもしくは市販のものである。
【0033】
例えば、一般式H(SiO(RSi(RHのα、ω−水素ポリシロキサンは、第一のステップにおいて、ヘキサクロロ白金酸のようなヒドロシリル化触媒の存在下で、高温において、アリルグリシジルエーテルのような末端オレフィン結合を持つ不飽和のエポキシドと反応して、エポキシ末端ポリシロキサンを生成する。そのような手順は、米国特許第3,761,444号および英国特許第1,212,779号に示されるように当分野に公知である。以下は末端のオレフィン基を持つエポキシドの好適なものの例である。
【化16】

【0034】
エポキシ末端化ポリシロキサンおよびエポキシ末端化ポリアルキレンオキシドはそののち、第一級アミノ基と、または第一級および第二級アミノ基の組み合わせと反応する。好適なエポキシ末端化ポリアルキレンオキシドは、例えば、Dow Chemical Co.から入手可能なDER732およびDER736によって表わされる。もしアミンの沸点が溶媒の沸点よりも低い時、反応は加圧容器中で実施される。典型的に、エポキシ末端化ポリシロキサンおよびエポキシ末端化ポリアルキレンオキシドは、反応溶媒中のアミン溶液へと添加される。
【0035】
実際上の目的のために、反応はアミン含有種の約1から約30パーセント、好ましくは約1から約20パーセントの超過において実施される。それによって末端基の大部分がアミンになると予想される、コポリマーの調整中に用いられる過剰のアミンを用いるのにも関わらず、ポリシロキサン上のエポキシ末端基が溶媒、水、もしくはアルコールと副反応を起こし、対応するジオールもしくはエーテルアルコールを生成する可能性がある。
【0036】
本発明のコポリマーの四級アミン類似体は、コポリマー中のアミノ基の四級化反応によって達成される。使用できる共通の四級化剤は、アルキル、アリール、アリールアルキルハリド、スルファートもしくはハロ置換エステルを含むがそれらに限定されない。生じる四級アンモニウム塩は、当初のコポリマーと比べて向上した沈着能もしくは静電気制御を提供する。四級化構造を製造する代替的な方法は、エポキシ末端化ポリシロキサンおよびエポキシ末端化ポリアルキレンオキシドと、例えばN,N,N’−トリメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルジエチレントリアミン、N,1−ジメチル−4−ピペリジンアミンなどのような二級アミンとを、化学量論的な量の、塩酸、硫酸もしくは酢酸のようなBronsted酸の存在下で反応させることである。反応は、還流において、アルコールもしくはアルコールと水の混合物のような好適な溶媒中で実施される。
【0037】
コポリマーの使用。
【0038】
本発明のコポリマーは、主として特に髪、線維および繊維のような基体の柔軟剤として胃とされる。本発明のコポリマーは原液で使用できるが、それらは典型的には、取り扱いの容易さのために、好適な液体媒体中へと希釈、分散もしくはエマルション化されて基体へと塗布される。本発明の一実施態様によると、本発明のコポリマーは水性溶液、希釈液もしくはエマルションから基体へと塗布される。それらはイソプロパノールのような非水性溶媒、もしくはコポリマーがその中で混和性となるような液体中の溶液として塗布される。さらに他の実施態様において、コポリマーは水性のマイクロエマルションとして基体へと塗布される。
【0039】
本発明のコポリマーの水性エマルションは、コポリマーと、非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤および希釈剤を含むがそれらには限定されない乳化剤の一つもしくはそれ以上とを混合することによって調製できる。好適なコポリマーの水性分散液は、例えばコポリマーの水性溶液と、イソプロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールおよびジプロピレングリコールメチルエーテルのような水混和性溶媒とを直接に混合して調製できる。
【0040】
調製された溶液、分散液もしくはエマルションは、基体へとスプレー塗装、浸し塗り、キスロール塗装(kiss roll)、パッドバス(pad bath)塗装、または線維、髪もしくは繊維の処理において典型的に用いられる他の方法によって塗布できる。本発明のコポリマーによって処理できる基体の例は、髪、綿、絹、亜麻、セルロース、紙(ティッシュペーパーを含む)および羊毛のような天然線維、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタンのような合成線維、カーボン線維のような無機線維を含む。本発明のコポリマーによって処理できる繊維の基体は、上述の線維性物質の混合物から作製される繊維を含む。
【0041】
概して、本発明のコポリマーの溶液、分散液、エマルションは、髪、線維もしくは繊維の基体へと、乾燥した基体の5重量%まで、好ましくは0.2から2.5重量%までのコポリマーが基体上に残るように塗布できる。任意選択で、髪もしくは繊維基体を処理するのに汎用される他の添加剤が本発明のコポリマーと共に利用でき、追加の界面活性剤、沈着ポリマー、四級コンディショニング剤、硬化剤、硬化樹脂、保存剤、染料、着色剤、光学的光沢剤およびformulariesを含むがそれらに限定されない。さらに、本発明のコポリマーを含む組成物は、クレンザー、ボディーソープ、石鹸、ローション、クリーム、シェービングクリーム、ヘアスプレー、コンディショナー、シャンプー、デオドラント、保湿剤および日焼け止めクリームを含むがそれらには限定されないパーソナルケア配合物において使用できる。
【0042】
本発明のコポリマーは、一つもしくはそれ以上のアニオン性界面活性剤、一つもしくはそれ以上の両性の界面活性剤、一つもしくはそれ以上の非イオン性界面活性剤、および/もしくは一つもしくはそれ以上の沈着ポリマー、または増粘剤と共に、これらもしくは他の製品中へと配合できる。好適なアニオン性界面活性剤は、スルホン酸化および硫酸化アルキル、アリールアルキルおよびアルキルアリールアニオン性化合物、アルキルスクシナート、アルキルスルホスクシナート、およびN−アルカノイルサルコシナートを含む。好ましいものは、アルキルアリールスルホナートのナトリウム、マグネシウム、アンモニウム、ならびにモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、およびトリエタノールアミン塩である。アルキル基は好ましくは8から22個の炭素原子を含有する。1から10個のエチレンオキシドおよび/もしくはプロピレンオキシド単位を好ましく含有するサルファートエーテルが考慮できる。
【0043】
本発明のコポリマーが配合できるアニオン性界面活性剤の例は、ナトリウムラウリルサルファート、ナトリウムラウリルエーテルサルファート、アンモニウムラウリルサルファート、トリエタノールアミンラウリルサルファート、ナトリウムC14−16オレフィンスルホナート、アンモニウムパレス−25サルファート、ナトリウムミリスチルエーテルサルファート、アンモニウムラウリルエーテルサルファート、二ナトリウム、モノオレアミド−スルホサクシナート、アンモニウムラウリルスルホサクシナート、ナトリウムドデシルベンゼンスルホナート、トリエタノールアミンドデシルベンゼンスルホナートおよびナトリウムN−ラウロイルサルコシナートを含むがそれらには限定されない。
【0044】
本発明のコポリマーを配合できる両性の界面活性剤の例は、ココアンホカルボキシグリシナート、ココアンホカルボキシプロピオナート、ココベタイン、N−ココアミドプロピルジメチルグリシン、およびN−ラウリル−N’−カルボキシメチル−N’−(20ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、ならびに、CTFA Dictionaryにおいてパーソナルケア製品に有用として開示されているベタインおよびサルタイン化合物を含む。
【0045】
本発明のコポリマーを配合できる非イオン性界面活性剤の例は、脂肪部分が好ましくは10から21個の炭素原子を含有する脂肪酸モノアルカノールアミド、脂肪酸ジアルカノールアミド、ならびにN−アルキルアミンオキシドのようなアミンオキシドを含むがそれらに限定されない。
【0046】
典型的なシャンプー配合物は、約3から30重量パーセントのアニオン性および/もしくは両性の界面活性剤成分、0.1から10重量パーセントの非イオン性界面活性剤成分、0.1から20重量パーセントの一つもしくはそれ以上の本発明のコポリマー、水を含有し、好ましくは0.1から5重量パーセントのオーダーでの効果的な量の増粘剤もまた含有し、増粘剤の例は、ナトリウムアルギナート、アラビアゴム、ポリオキシエチレン、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーゴム、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロキシプロピルセルロースのようなセルロース誘導体、ヒドロキシエチルアミロースのようなデンプン誘導体、ローカストビーンガムならびに多糖を含む。
【0047】
本発明の利点および重要な特徴は以下の実施例からより明確になるであろう。
【実施例】
【0048】
本発明のコポリマーの調製。
【0049】
実施例1のコポリマーは以下のように調製された:第一にシランの液体(M’D50M’)が以下のように調製された:物理的スターラーおよび窒素注入口を備える2リットルの三口フラスコに34.96gのテトラメチルジシロキサンおよび965.06gの環状テトラマー、オクタメチルシクロテトラシロキサンが充填された。フラスコは窒素を流入され、そして15gの濃硫酸が添加された。フラスコの内容物は窒素下で常温でおおよそ24時間攪拌された。反応混合物はそののち、湿った重炭酸ナトリウムによって中和され、ろ過されて、48cPs粘度で水素含量11.7ccH/gの透明な無色の液体としてシラン液体を得た。
【0050】
第二に、エポキシ末端化シリコーン(M50)の調製は以下の様であった:物理的スターラー、窒素注入口を備える濃縮器、サーモメーターおよび添加漏斗を備える1000mlの四口フラスコへ、500gのシラン液体(M’D50M’)が充填され、そして31.2gのアリルグリシジルエーテル、AGE(5%モル過剰、Sigma−Aldrichより市販)が添加漏斗に配置された。フラスコの内容物は攪拌しながら80℃にまで加熱され、3ppmのPtによって触媒され、そしてAGEは90℃未満の温度においてゆっくりと添加された。添加が完了した後、85〜90℃における攪拌が1時間続いた。1時間後のサンプルはSiHの残留が無いことを示した。反応混合物は室温へと冷まされ、重炭酸ナトリウムによって中和され、100〜120℃において真空スパージ(sparge)された。生じるエポキシ液体は、65cPsの粘度、25℃における1.4070の屈折率、過塩素酸による反応性滴定によって測定される1.9%のエポキシド含量を持っていた。
【0051】
最終的に、実施例1のコポリマーの調製は以下のようであった:物理的スターラー、窒素注入口を備える濃縮器、熱電対、添加漏斗を備える500mlの四口丸底フラスコへと、14.35gのN,N−ジエチルアミノプロピルアミド、DEAPA(0.1102モルNH、エポキシの全モルに対して8%モル過剰)、100gのエポキシ末端化シリコーン、MD50M〔ここでMはグリシジルオキシプロピル基によって修飾されている〕(全充填量の1/2、0.1020モル、0.51meq/gエポキシ)、82gのイソプロパノール(IPA)および100ppmのビタミンEが充填された。フラスコの内容物は攪拌しながら80℃で2時間加熱され、その後、16.4g(全充填量の1/2、0.1020モル、3.18meq/gエポキシ)のエポキシ末端化ポリアルキレンオキシド(DER732Dow Chemicalより市販)がフラスコに添加された。2時間の加熱の後、残りの100gのM50がフラスコへ添加され、反応混合物は80℃で更に2時間加熱され、そのあとに、残りの16.4gのDER732の最後の添加が続いた。反応混合物はすべてのエポキシ基が反応するまで窒素雰囲気下で80℃で維持された。これは典型的には約6から10時間を要した。反応は、産物のエポキシの滴定とアミンの滴定から同一の数が得られたときに、完了したとみなされた。そののち、フラスコの内容物は、1000mlの丸底ナスフラスコへと移され、ロータリーエバポレーター中に配置され、そして油浴中にて130℃で加熱された。溶媒は減圧下(〜267パスカル(〜2torr))において2時間蒸発させられ、IPA含量が1%未満、7,400cPsの粘度および全アミン含量が0.90meq/gの透明で麦わら色の液体を得た。粘度はBrookfield粘度計でスピンドル#4、25℃で測定された。
【0052】
実施例2のコポリマーは実施例1のコポリマーの四級アンモニウム塩として以下のように調製された:実施例1のアミン基の四級化は、コポリマーをメチルクロロアセタート(>99%、Sigma−Aldrichから市販)と反応させることによって達成された。25.07gのメチルクロロアセタート(0.224モル、実施例1のコポリマーのアミン含量の全モルに対して2%モル過剰)が反応混合物へと添加された。反応は環流化で追加の1時間続けられ、全てのアミン基が四級化され、そして粘度の上昇が観察されるのが確かめられた。過剰のメチルクロロアセタートはロータリーエバポレーターによって除去され、粘性の淡黄色の液体が得られた。
【0053】
二級(非共有結合)分子内相互作用は、しばしばポリマーのレオロジー特性に影響をもたらすのに重要な役割を果たす。代表的なコポリマーが以下のアミン架橋基:(1)モノエタノールアミン(MEA)、(2)ジエチルアミノプロピルアミン(DEAPA)および(3)3−モルホリノプロピルアミン(MPA)を用いて調製されたときにこの効果が観察された。実施例7〜14および比較例3〜6が、23%、18%、13%および8%過剰アミンを用いて、実施例1において使用されたのと同じ方法によって調製された。産物の粘度は25℃において測定され、以下の表1に報告された。
【0054】
【表1】

【0055】
それぞれの場合において、使用されるアミンの量が、8%から23%過剰アミンへと増加すると、それに応じてより低い粘度のコポリマーを得る。しかしながら、この効果は、DEAPAが用いられるとき、本発明の場合には、より重要度が低い。
【0056】
図1は、それぞれDEAPAおよびMEAを用いて調製された実施例7〜10および比較例3〜6のコポリマーの粘度対パーセント(%)過剰アミンのグラフ表示である。
【0057】
本発明の重要な特徴および利点は、粘度の影響がほとんどなく高分子量のコポリマーが達成出来ることである。高分子量の高粘度コポリマーの取り扱いおよび配合にまつわる問題を、これは回避する。実施例7〜10および比較例3〜6のコポリマーの粘度と、それらそれぞれのモル%過剰アミンおよび分子量との関係は図1および図2に提示される。
【0058】
図2は、それぞれDEAPAおよびMEAを用いて調製された実施例7〜10および比較例3〜6のコポリマーの粘度対分子量のグラフ表示である。
【0059】
以下の実施例は、本発明の選択されたコポリマーを用いて水中のマイクロエマルションとして調整され、そして繊維の手ざわり(すなわち柔軟性および滑らかさ)の試験実施のために用いられた。
【0060】
実施例15は、TDA−10界面活性剤(Ethox Chemical LLC)を11%、Tergitol 15−S−15を2.8%、Buthylcarbitolを9%、Emulsogenを5%、水を5.7%、および実施例1のコポリマー(8%モル過剰アミンで調製)を66.5%を含有するエマルション濃縮物より調製されたマイクロエマルションである。
【0061】
実施例16は、TDA−10界面活性剤(Ethox Chemical LLC)を11%、Tergitol 15−S−15(Dow Chemical Co.)を2.8%、Buthylcarbitol(Dow Chemical Co.)を9%、Emulsogen(Clarient)を5%、水を5.7%、および実施例1のコポリマーに用いられたのと同じ手順を用いたが、化学量論的な量のアミン(0%モル過剰アミンで調製)によって調製されたコポリマーを66.5%を含有するエマルション濃縮物より調製されたマイクロエマルションである。
【0062】
実施例17は、TDA−6界面活性剤(Ethox Chemical LLC)を10.5%、TDA−12界面活性剤(Ethox Chemical LLC)を1.8%、氷酢酸(Fisher Chemicals)を0.4%、酢酸ナトリウム(Fisher Chemicals)を0.3%、脱イオン水を67%、および実施例2である実施例1の四級化アミン類似体(ポリマー中のアミン基の100%がメチルクロロアセタートによって四級化されている)を20%含有するエマルション濃縮物より調製されたマイクロエマルションである。
【0063】
比較例7(Magnasoft JSS(登録商標)、Momentive Performance Materials、 Tarrytown、NYからの市販の繊維エンハンサー)は、TDA−10界面活性剤(Ethox Chemical LLC)を11%、Tergitol 15−S−15を2.8%、Buthylcarbitolを9%、Emulsogenを5%、水を4.7%、20%(w/w)の水酸化ナトリウム水性溶液(Fisher Scientific)を1%、Silsoft(登録商標)A−553を66.5%を含有するエマルション濃縮物より調製されたマイクロエマルションである(Silsoft(登録商標)は、M50とDER732を23%モル過剰アミンを用いて反応して調製されたランダム(AB)アミノポリシロキサン−ポリアルキレンオキシドコポリマーである)。
【0064】
結果は表4に示される。比較例7および実施例15〜17は表2に示され、パッドバスから100%コットンのニットへと塗布された。
【0065】
【表2】

【0066】
処理組成物中のコポリマーの濃度は、繊維の効果的なアドオンレベルが0.5%(載せた物を100%湿潤として)であるようにされた。硬化条件は130℃で5分であった。KAWABATA評価系(KES)が処理された繊維の柔軟性および滑らかさを測定するのに用いられ、結果は表3に要約される。
【0067】
【表3】

【0068】
[(B+2HB)/2]および(Ave.MIU)、すなわち「柔軟性」および「滑らかさ」はそれぞれ、値が低いほど性能がより優れている。
【0069】
表3に示されるデータは、本発明の実施例16および17が比較例7(すなわちMagnasoft JSS(登録商標)/Silsoft(登録商標)A−553)よりも優れている柔軟性および滑らかさを繊維にもたらすことを実証した。
【0070】
本発明のコポリマーのヘアコンディショニング性能は、並べた比較により試験された。ヒトの髪がSME(登録商標)253(Momentive Performance Materialsより市販されるペンダントアミノシリコーン液体)、Silsoft(登録商標)A−553、ならびに実施例1および実施例2のシリコーンコポリマー(0%モル過剰アミンおよび8%モル過剰アミンの両方によって調製された)によって処理された。コポリマーはコンディショナーベースへと添加する前にマイクロ乳化された。コーミング荷重測定が、コンディショニング配合物による処理の後の髪の性能を評価するために実施された。コーミング荷重試験プロトコールはプラトー荷重の減少%を測定する。プラトー荷重は、髪の一房を細かい歯の櫛によってとかす時に最初に必要とされる力である。表4はコンディショナーベースの組成物を示す。
【0071】
【表4】

【0072】
一房の髪の調製:
ヨーロッパ人の黒いバージンヘアと二回漂白したブロンドの髪とは、Hair International Inc.より購入された。洗浄前にそれぞれの髪の一房は0.5%水性水酸化ナトリウム溶液へと2分間浸され、そして続いて水道水で2分間リンスされた。それぞれの髪の一房はそのあと、1mlの10%SLES溶液によって洗浄され、そして標準的な洗浄プロトコールを用いてリンスされた。洗浄の後、濡れた髪の一房は細かい歯の櫛によってとかされ、ブロードライヤーボンネット中で乾燥され、コーミング荷重測定の前に50%の相対湿度で環境チャンバ中で終夜保管された。これらの清浄な髪の一房がベースラインのコーミング荷重を測定するのに用いられた。ベースラインの測定の後、髪の一房は再びSLES(ラウリルエチル硫酸ナトリウム)溶液によって洗浄され、下のようにコンディショナーによって処理された(1ml/一房)。リンス、乾燥およびコーミングののち、処理された髪の一房は、コーミング荷重測定が実施されるまで50%の相対湿度で環境チャンバ中に一晩保管された。
【0073】
乾燥コーミング荷重測定:
コーミング荷重測定は、50%相対湿度で平衡するよう制御された湿度チャンバに囲まれたDiastronコーミング荷重装置において実施された。自動化櫛の速度は500mm/分であった。コーミング荷重測定はバージンヘアと痛んだ髪で実施された。測定はそれぞれの髪の一房で10回繰り返され、それぞれの処理は二回再現された。毛かは下の表5および表6にまとめられる。
【0074】
【表5】

【0075】
【表6】

【0076】
本発明のコポリマー活性分を含有するコンディショニング配合物によって処理された髪は、汎用のアミノシリコーンSME(登録商標)253によって処理される髪と比べたプラトー荷重における顕著な減少を通じて観察されるように、髪のとかしやすさにおいて向上を示した。ランダムブロック(AB)コポリマーSilsoft(登録商標)A553と比べた本発明のコポリマーのコンディショニング性能における注目すべき改善はバージンヘアの場合に観察された。
【0077】
本発明は好ましい実施態様に言及して記載されたたが、当業者なら本発明の範囲より外れることなくさまざまな変更をなし得、そしてその要素を等価物によって置換し得るであろう。本発明を本発明を実施するためのベストモードとして開示されている特定の実施態様へと限定することは意図されておらず、本発明は添付される請求項の範囲に包含されるすべての実施態様を含むことが意図される。ここで参照されるすべての引用は参照によりここに組み入れられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
[A][B] (1)
の非加水分解性、ランダムブロックポリシロキサンポリアルキレンオキシド組成物であって、
ここでそれぞれのAが独立して構造:
−CR−CR(OH)R−(SiRO)−SiR−RCR(OH)CR−L−
のポリシロキサン単位であり、ここでそれぞれのRが独立して、水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRが独立して、水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRが独立して水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、もしRが化学結合なら、Rが1から20個の炭素原子の二価の炭化水素で、任意選択で酸素原子を含有し、化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRが独立して、水素、ならびに1から10個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、アリールもしくはアラルキル基からなる群より選択され、それぞれのRが、1から20個の炭素原子を含有し、任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのLが独立して、−N(RNR)−および
【化17】


からなる群より選択される二価の架橋基であり、ここでそれぞれのRが1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRが独立して1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRが2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR−基を含有し、そしてxが1から500の整数であり、
それぞれのBが独立して構造:
−CR−CR(OH)R−O(C2aO)CR(OH)CR−L−
のポリアルキレンオキシド単位であり、
ここで、それぞれのRが水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より独立して選択され、それぞれのRが独立して水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRが独立して、水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、もし、Rが化学結合なら、Rが1から20個の炭素原子の二価の炭化水素であり、任意選択で酸素を含有し、そして化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRが1から20個の炭素原子を含有し、任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのLが独立して、−N(RNR)−および
【化18】


からなる群より選択される二価の架橋基であり、ここでそれぞれのRが、1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRが独立して1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRが2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR−基を含有し、そしてxが1から500の整数であり;
それぞれのEが独立して、
【化19】


【化20】


およびH−L−からなる群より選択される一価の末端基であり、
それぞれのEが独立して、水素、
【化21】


【化22】


からなる群より選択される一価の末端基であり、それぞれのmおよびnが独立して1から500の整数であり、そしてaが2から4であり、bが2から100である、組成物。
【請求項2】
bが3から50の整数であり、そしてxが10から200の整数である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
が1から4個の炭素原子を持つアルキル基である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
が化学結合である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
が水素である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
が水素である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
がメチル基である、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
がプロピルオキシメチルもしくはメトキシ基である、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
がプロピル基である、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
がエチル基である、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
−L−がN,N−ジエチルアミノプロピルアミノ基および3−モルホリノプロピルアミノ基からなる群より選択される少なくとも一つである、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
構成要素EおよびEが独立して、−−CHCH(OH)(CHCH(OH)CH−−、−−CH[CHOH](CHCH[CHOH]−−、−−CHCH(OH)(CHCH[CHOH]−−、−−(CH−−OCHCH(OH)CH−−、−−(CH2vOCHCH(CH[OH])−−からなる群より選択され、ここでvが2から6の整数である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
構成要素EおよびEが独立して、ω−(3,4−エポキシシクロヘキシル)アルキレン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチレン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−β−メチルエチレン、およびβ−(3,4−エポキシ−4−メチルシクロヘキシル)−β−メチルエチレンからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
−C2aO−が、aが2と等しいエチレンオキシド、aが3と等しいプロピレンオキシド、およびaが4と等しいブチレンオキシドの少なくとも一つである、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
前記アミン基がプロトン化もしくは四級化されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
請求項1の組成物を含有するパーソナルケア組成物。
【請求項17】
請求項1の組成物を含有する繊維エンハンサー。
【請求項18】
式(I):
[A][B] (1)
の非加水分解性ランダムブロックポリシロキサンポリアルキレンオキシド組成物の製造方法であって、
ここでそれぞれのAが独立して構造:
−CR−CR(OH)R−(SiRO)−SiR−RCR(OH)CR−L−
のポリシロキサン単位であり、
ここでそれぞれのRが独立して、水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRが独立して、水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRが独立して、水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニル、およびアラルキルからなる群より独立して選択され、もしRが化学結合なら、Rが1から20個の炭素原子の二価の炭化水素で、任意選択で酸素原子を含有し、化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRが独立して、水素、1から10個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、アリールもしくはアラルキル基からなる群より選択され、それぞれのRが1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのLが独立して、−(RNR)−および
【化23】


からなる群より独立して選択される二価の架橋基であり、ここで、それぞれのRが1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRが独立して、1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRが2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR基を含有し、xが1から500の整数であり、
それぞれのBが独立して構造:
−CR−CR(OH)R−O(C2aO)CR(OH)CR−L−
のポリアルキレンオキシド単位であり、それぞれのRが独立して、水素、ならびに1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRが独立して、水素、炭素原子とRの他の炭素原子との間の環状構造を形成する化学結合、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有するアルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、それぞれのRが独立して水素、1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する、アルキル、アリール、アルケニルおよびアラルキルからなる群より選択され、もしRが化学結合なら、Rが1から20個の炭素原子の二価の炭化水素で、任意選択で酸素原子を含有し、化学結合Rを含有する環を形成するという条件であり、それぞれのRが1から20個の炭素原子を含有し、そして任意選択で酸素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのLが独立して、−N(RNR)−および
【化24】


からなる群より選択される二価の架橋基であり、
ここでRが1から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素ラジカルであり、それぞれのRが独立して、1から20個の炭素原子を含有する一価の炭化水素ラジカルであり、そしてRが2から20個の炭素原子を含有する二価の炭化水素であり、そして任意選択で酸素原子もしくは−NR−基を含有し、xが1から500の整数であり、
それぞれのEが独立して、
【化25】


【化26】


およびH−L−からなる群より選択される一価の末端基であり、
それぞれのEが独立して、水素、
【化27】


【化28】


からなる群より選択される一価の末端基であり、
それぞれのmおよびnが独立して1から500の整数であり、そしてaが2から4の整数であり、bが2から100の整数であり、ここで方法が、
i)ポリシロキサンAおよび
ii)ポリアルキレンオキシドB
を、少なくとも一つのEの一価の末端基および少なくとも一つのEの一価の末端基と反応させることを含有する、方法。
【請求項19】
bが3から50の整数であり、そしてxが10から200の整数である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
が1から4個の炭素原子を持つアルキル基である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
が化学結合である、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
が水素である、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
が水素である、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
がメチル基である、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
がプロピルオキシメチルもしくはメトキシ基である、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
がプロピル基である、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
がエチル基である、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
−L−がN,N−ジエチルアミノプロピルアミノ基および3−モルホリノプロピルアミノ基からなる群より選択される少なくとも一つである、請求項18に記載の方法。
【請求項29】
構成要素EおよびEが独立して、−−CHCH(OH)(CHCH(OH)CH−−、−−CH[CHOH](CHCH[CHOH]−−、−−CHCH(OH)(CHCH[CHOH]−−、−−(CH−−OCHCH(OH)CH−−、−−(CH2vOCHCH(CH[OH])−−からなる群より選択され、ここでvが2から6の整数である、請求項18に記載の方法。
【請求項30】
構成要素EおよびEが独立して、ω−(3,4−エポキシシクロヘキシル)アルキレン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチレン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−β−メチルエチレン、およびβ−(3,4−エポキシ−4−メチルシクロヘキシル)−β−メチルエチレンからなる群より選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項31】
−C2aO−が、aが2と等しいエチレンオキシド、aが3と等しいプロピレンオキシド、およびaが4と等しいブチレンオキシドの少なくとも一つである、請求項18に記載の方法。
【請求項32】
前記アミン基がプロトン化もしくは四級化されている、請求項18に記載の方法。
【請求項33】
請求項18に記載の方法によって調製される組成物を含有するパーソナルケア組成物。
【請求項34】
請求項18に記載の方法によって調製される組成物を含有する繊維エンハンサー。






【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−522906(P2011−522906A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−507431(P2011−507431)
【出願日】平成21年4月29日(2009.4.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/002598
【国際公開番号】WO2009/134364
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(508229301)モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド (120)
【Fターム(参考)】