説明

住宅履歴情報管理システム及び住宅履歴情報管理方法

【課題】住宅の履歴情報を、常に最新の情報に効率よく登録可能な住宅履歴情報管理システムを提供する。
【解決手段】登録処理用サーバ21は、ユーザ1の端末11から、電子化・書類保管依頼する紙媒体書類51の書類タイプ識別、住宅の物件番号を受信して依頼番号を発行し、紙媒体書類51をデジタル化センター2が電子化した画像ファイルを、書類詳細識別からなる名称を付して記憶手段に登録し、書類詳細識別、依頼番号、書類タイプ識別、物件番号を書類詳細テーブルに登録する。ウェブサーバ31は、居住者・ユーザ1から、物件番号又は依頼番号と書類タイプ識別を付して要求されると、書類詳細テーブルの書類詳細識別を取得し、この書類詳細識別を名称とする画像ファイルを画面表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は住宅履歴情報管理システム及び住宅履歴情報管理方法に係り、特に、住宅の新築、改修時等において、設計図書や施工内容等の履歴情報を電子データ及び紙媒体の原本の状態で蓄積すると同時に、これらの履歴情報を、施主を含めた関係者からネットワークを通じて閲覧可能にする住宅履歴情報管理システム及び住宅履歴情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、少子高齢化により新築住宅着工数が減少傾向にある一方、空き家が一貫して増加傾向にあり住宅余剰の時代が到来しており、国全体として、量から質へ住宅政策を変化させる必要性が生じている。「量から質へ」の住宅政策への転換として、ストック重視の住宅政策への転換、住宅の長寿命化に向けた政策提言や法整備がなされている。
住宅の長寿命化には、適切な点検、補修等の維持管理やリフォーム工事を継続的に行うことが必要であり、そのためには住宅に関する履歴情報が蓄積され、また活用されることが不可欠である。そこで、円滑な住宅流通や計画的な維持管理、災害や事故の際の迅速な対応等を可能とするため、住宅の新築、改修、修繕、点検時等において、設計図書や施工内容等の情報が確実に蓄積され、いつでも活用できる仕組みの整備とその普及が政府により推進されている(「住宅履歴の整備検討について」(平成19〜21年度)(国土交通省))。
【0003】
そこで、コンピュータを用いた住宅履歴の管理システムが、種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の住宅履歴の管理システムは、管理対象住宅の履歴情報と、管理対象住宅の居住者に関する居住者情報とを、予め定められたフォーマットで記憶しており、またこれらの情報の更新入力を受け付け、これらの情報を必要に応じて出力する。住宅据置型装置のHDD及びサーバ装置の管理データベース内に管理対象住宅の履歴情報が記憶され、住宅据置型装置に接続されるUSBメモリー及びサーバ装置の管理データベース内に管理対象住宅の居住者情報が記憶されているため、サーバ装置にアクセスできないような場合にも管理対象住宅の履歴情報、居住者情報を入手することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4404156号公報(段落0015、0021、0031)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1記載の従来の住宅履歴の管理システムによれば、管理対象住宅の居住者、住宅履歴の管理システムの管理者、管理対象住宅の点検保守修繕をおこなう業者により、住宅の履歴情報の登録内容の変更、削除、追加が可能である(段落0031、0032、0034)。
この構成では、居住者や点検保守修繕業者がシステムに慣れていない場合、忙しい場合、住宅履歴の蓄積の重要性を十分理解していない場合などには、登録内容のアップデートが遅れる可能性があり、常に最新の情報にアップデートされた住宅履歴情報を、効率的に構築することが難しい。その結果、住宅履歴情報を活用したいときに住宅履歴情報が最新のものになっていないことも起こり得る。
また、居住者や点検保守修繕業者によって住宅履歴情報が誤って変更、削除、追加される可能性があり、蓄積された住宅履歴情報の正確性を担保することが難しい。
更に、システムに慣れていない居住者や点検保守修繕業者にとっては、アップデート処理自体に時間がかかって、居住者の自由時間や点検保守修繕業者の業務時間を侵食し、住宅履歴情報の登録業務自体が負担になる可能性がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ネットワークを通じて住宅履歴情報を閲覧可能な住宅履歴情報管理システム及び住宅履歴情報管理方法において、数多くの住宅に関して日々多量に発生する住宅の履歴情報を、常に最新の情報に効率よく登録可能な住宅履歴情報管理システム及び住宅履歴情報管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、請求項1に係る住宅履歴情報管理システムによれば、顧客の住宅の物件の設計、建築、点検、保守、修繕を含むサービスを提供するユーザからデジタル化センターが受領した紙媒体書類のうち、所定の前記紙媒体書類を電子化した画像ファイルを、ネットワークを介して前記住宅の居住者及び前記ユーザから閲覧可能にすると共に、所定の前記紙媒体書類を倉庫保管する住宅履歴情報管理システムであって、前記画像ファイルに関する情報を格納する書類詳細テーブルを有するデータベースを備えたウェブサーバコンピュータと、前記画像ファイルを格納する記憶手段を備えたファイルサーバコンピュータと、前記データベースおよび前記記憶手段への登録処理を司る登録処理用サーバコンピュータと、を備え、前記登録処理用サーバコンピュータは、前記ユーザの端末コンピュータから、依頼番号発行要求を、電子化・書類保管の依頼をする前記紙媒体書類の種類を示す書類タイプ識別及び前記住宅に固有な物件番号と共に受信して、前記依頼に固有な依頼番号を発行する手段と、前記ユーザから受領した前記紙媒体書類を前記デジタル化センターが電子化した前記画像ファイルを、対応する前記依頼番号及び前記書類タイプ識別と共に、前記デジタル化センターの端末装置から受信する画像ファイル受信手段と、前記画像ファイルを、該画像ファイルに固有な書類詳細識別からなる名称を付して前記記憶手段に登録する手段と、前記書類詳細識別、前記依頼番号、前記書類タイプ識別及び前記物件番号を、前記書類詳細テーブルに登録する手段と、を備え、前記ウェブサーバコンピュータは、前記ネットワークを介して他の端末装置から、前記住宅の居住者又は前記ユーザにより、前記物件番号又は前記依頼番号と前記書類タイプ識別とを付して要求された場合に、前記書類詳細テーブルを参照して前記書類詳細識別を取得し、該書類詳細識別を名称とする前記画像ファイルを、前記他の端末装置に画面表示可能に送信する手段と、を備えること、により解決される。
【0008】
前記課題は、請求項7に係る住宅履歴情報管理方法によれば、顧客の住宅の物件の設計、建築、点検、保守、修繕を含むサービスを提供するユーザからデジタル化センターが受領した紙媒体書類のうち、所定の前記紙媒体書類を電子化した画像ファイルを、ネットワークを介して前記住宅の居住者及び前記ユーザから閲覧可能にすると共に、所定の前記紙媒体書類を倉庫保管する住宅履歴情報管理方法であって、前記画像ファイルに関する情報を格納する書類詳細テーブルを有するウェブサーバコンピュータのデータベースおよびファイルサーバコンピュータの記憶手段への登録処理を司る登録処理用サーバコンピュータは、前記ユーザの端末コンピュータから、依頼番号発行要求を、電子化・書類保管の依頼をする前記紙媒体書類の種類を示す書類タイプ識別及び前記住宅に固有な物件番号と共に受信して、前記依頼に固有な依頼番号を発行する手順と、前記ユーザから受領した前記紙媒体書類を前記デジタル化センターが電子化した前記画像ファイルを、対応する前記依頼番号及び前記書類タイプ識別と共に、前記デジタル化センターの端末装置から受信する画像ファイル受信手順と、前記画像ファイルを、該画像ファイルに固有な書類詳細識別からなる名称を付して前記記憶手段に登録する手順と、前記書類詳細識別、前記依頼番号、前記書類タイプ識別及び前記物件番号を、前記書類詳細テーブルに登録する手順と、を行い、前記ウェブサーバコンピュータは、前記ネットワークを介して他の端末装置から、前記住宅の居住者又は前記ユーザにより、前記物件番号又は前記依頼番号と前記書類タイプ識別とを付して要求された場合に、前記書類詳細テーブルを参照して前記書類詳細識別を取得し、該書類詳細識別を名称とする前記画像ファイルを、前記他の端末装置に画面表示可能に送信する手順を行うこと、により解決される。
【0009】
このように、ユーザ側で発生した紙媒体書類について、電子化、画像ファイルの登録、データベースへの登録等の住宅履歴の蓄積の作業をデジタル化センターの端末装置から行い、ユーザ側では依頼番号の取得と、紙媒体書類のデジタル化センターへの発送のみ行えばよいため、住宅履歴の蓄積の作業を、デジタル化センターの専業の担当者により実行でき、住宅履歴の蓄積を効率よく行うことができる。
また、住宅履歴の蓄積作業を、ユーザからデジタル化センターへの依頼に付けられた依頼番号で管理するため、建築中に設計図が何度も修正される場合のように、同じ住宅の物件の同じ書類タイプの紙媒体書類が複数回発生した場合でも、依頼番号で異なる版を区別でき、特別な処理をしなくても、書類の修正前後の版を蓄積することができる。依頼番号で異なる版を区別できるため、建築時に何度も修正されがちであるが、増改築時に最終のもののみが必要となる設計図についても、最終のものを容易に特定できる。
【0010】
前記画像ファイルを、該画像ファイルに固有な書類詳細識別からなる名称を付して前記記憶手段に登録する手段を備えるため、画像ファイルの名称がシステムで自動で作成され、デジタル化センターの端末コンピュータ側では、物件や書類の内容に依存しないアトランダムな名称を付けることができる。また、記憶手段への画像ファイルの登録時にも、担当者が画像ファイルの名称を手動で付ける必要がないため、画像ファイルの登録作業を簡素化できる。
【0011】
また、前記依頼に係る前記紙媒体書類は、保管のみ行う第一の群、梱包して保管する第二の群、電子化のみ行う第三の群、電子化して保管する第四の群のうち少なくとも一つの群を含み、前記登録処理用サーバコンピュータは、前記デジタル化センターの端末装置から、前記依頼番号及び前記群に含まれる前記紙媒体書類の前記書類タイプ識別と共に、前記群を格納する袋への袋番号発行要求を受信する手段と、前記袋番号発行要求に対して前記袋番号を発行し、該袋番号と、該袋番号に含まれる前記書類の書類番号とを、前記データベースの袋テーブルに登録する手段と、前記袋番号及び対応する前記依頼番号及び前記書類タイプ識別を表示する袋処理ラベルであって、対応する前記袋に貼付されるもののデータを、前記デジタル化センターの端末装置に、印刷のために送信する手段と、を備え、前記ウェブサーバコンピュータは、前記袋処理ラベルに記載された前記袋番号と、対応する前記袋の保管場所を示す保管場所情報を、前記倉庫の端末装置から受信し、前記袋テーブルの該当する前記袋番号のレコードに登録するように構成してもよい。
【0012】
このように、前記袋番号発行要求に対して前記袋番号を発行し、該袋番号と、該袋番号に含まれる前記書類の書類番号とを、前記データベースの袋テーブルに登録する手段を備え、前記ウェブサーバコンピュータは、前記袋処理ラベルに記載された前記袋番号と、対応する前記袋の保管場所を示す保管場所情報を、前記倉庫の端末装置から受信し、前記袋テーブルの該当する前記袋番号のレコードに登録するため、倉庫での保管中にも、袋番号で管理でき、倉庫で書類の種類ごとに分けて並べる作業が不要になる。書類の発生順にほぼ機械的に倉庫に入庫でき、倉庫の入庫作業を簡素化できる。
また、倉庫保管中も袋番号で管理されるため、ユーザから出庫依頼があった時も、袋番号をキーとして袋テーブルを検索することにより倉庫での保管場所を発見できる。倉庫では、袋に貼付された袋番号を用いてデータベースに照会することにより、確かに必要な書類であるかどうかを簡単に確認できる。
また、保管のみ行う第一の群、梱包して保管する第二の群、電子化のみ行う第三の群、電子化して保管する第四の群のうち少なくとも一つの群を含む書類について、袋処理ラベルのデータをデジタル化センターの端末装置に送信するため、デジタル化センターでは、袋処理ラベルを対応する袋に貼付することで、以降の、袋ごとに異なる処理を並列して実行可能となる。それ以降、群単位での処理が可能となり、必要な処理の終わったものから、処理の群単位で順次倉庫に入庫できるため、入庫を依頼ごとに行う必要がなく、同じ依頼に含まれる他の処理の完了待ちのために処理の終わった書類をデジタル化センターで待たせておく必要がなく、ストックタイムの短縮化、デジタル化センターでの書類保管場所の節約ができる。
【0013】
さらに、前記第四の群の前記紙媒体書類には、竣工図が含まれるようにしてもよい。
このように構成しているので、ネットワークを介して、住宅の居住者及びユーザから、竣工図を電子的に閲覧可能となる。
【0014】
また、前記画像ファイル受信手段は、更に、前記画像ファイルを前記物件及び前記書類タイプの中で何番目に表示させるかを指定する表示順情報を受信し、前記書類詳細テーブルに登録する手段は、更に、前記表示順情報を、前記書類詳細テーブルに登録し、記画面表示可能に送信する手段は、前記画像ファイルを、前記表示順情報で指定された順序で表示可能に送信するように構成してもよい。
このように構成しているため、例えば、竣工図が何度か修正され、画像ファイルが複数存在する場合であっても、竣工図の最終版の表示順を早い順序に設定することにより、最終版の竣工図を優先して閲覧させることが可能となる。
【0015】
また、前記ファイルサーバコンピュータ、前記ウェブサーバコンピュータ及び前記登録処理用サーバコンピュータのうち少なくとも二つは、同一のサーバコンピュータとして構成されるように構成してもよい。
【0016】
また、前記データベースは更に、前記依頼番号と、前記依頼の状態とを含む前記依頼に関する情報を格納する依頼テーブルを備え、前記依頼の状態は、依頼中、書類到着、登録中、登録終了、電子化中、電子化検収依頼、保管処理中、書類発送、依頼完了、請求済を含み、前記ウェブサーバコンピュータは、前記ネットワークを介して前記他の端末装置から、前記住宅の居住者又は前記ユーザにより要求された場合に、依頼の状態を前記他の端末に画面表示可能に送信する手段を備えるように構成してもよい。
このように構成しているため、住宅の居住者及びユーザは、前記依頼の進捗状況を容易に知ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザ側で発生した紙媒体書類について、電子化、画像ファイルの登録、データベースへの登録等の住宅履歴の蓄積の作業をデジタル化センターの端末装置から行い、ユーザ側では依頼番号の取得と、紙媒体書類のデジタル化センターへの発送のみ行えばよいため、住宅履歴の蓄積の作業を、デジタル化センターの専業の担当者により実行でき、住宅履歴の蓄積を効率よく行うことができる。
また、住宅履歴の蓄積作業を、ユーザからデジタル化センターへの依頼に付けられた依頼番号で管理するため、建築中に設計図が何度も修正される場合のように、同じ住宅の物件の同じ書類タイプの紙媒体書類が複数回発生した場合でも、依頼番号で異なる版を区別でき、特別な処理をしなくても、書類の修正前後の版を蓄積することができる。依頼番号で異なる版を区別できるため、建築時に何度も修正されがちであるが、増改築時に最終のもののみが必要となる設計図についても、最終のものを容易に特定できる。
【0018】
前記画像ファイルを、該画像ファイルに固有な書類詳細識別からなる名称を付して前記記憶手段に登録する手段を備えるため、画像ファイルの名称がシステムで自動で作成され、デジタル化センターの端末コンピュータ側では、物件や書類の内容に依存しないアトランダムな名称を付けることができる。また、記憶手段への画像ファイルの登録時にも、担当者が画像ファイルの名称を手動で付ける必要がないため、画像ファイルの登録作業を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る住宅履歴情報管理システムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る端末コンピュータのハード構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る住宅履歴情報を示す表である。
【図4】本発明の実施形態に係る袋の説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る住宅履歴情報管理システムで行われる業務の処理を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係る新規保管/製本依頼画面を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る新規登録画面を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る書類選択画面を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係る依頼書を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る書類受付シールを示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る住宅履歴情報管理システムで行われる業務の処理を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係る書類一覧画面を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係る袋を探す画面を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係る袋確認画面を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係る袋処理ラベルを示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態に係る電子データアップ画面を示す説明図である。
【図17】本発明の実施形態に係るデータアッププログラムのフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態に係る図面形式変換画面を示す説明図である。
【図19】本発明の実施形態に係る画像登録プログラムのフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態に係る画像ファイルのサムネイル画像ファイルへの変換の説明図である。
【図21】本発明の実施形態に係る依頼を探す画面を示す説明図である。
【図22】本発明の実施形態に係る依頼詳細画面を示す説明図である。
【図23】本発明の実施形態に係る電子データ閲覧画面を示す説明図である。
【図24】本発明の実施形態に係る物件情報画面を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
本実施形態の住宅履歴情報管理システムSは、顧客の住宅の設計、建築、点検、保守、修繕を含むサービスを提供するユーザ1から、これらのサービスに関する紙媒体書類51の電子化・保管の依頼を受けて、デジタル化センター2が、紙媒体書類51の電子化と、電子化した書類の画像ファイル53の保管の手配と、を行うシステムである。
本実施形態において、住宅履歴情報とは、住宅の設計、施工、維持管理、権利及び資産に管理する情報をいい、具体的には、図3〜図5に列挙される書類の情報をいう。
【0021】
図1は、本実施形態の住宅履歴情報管理システムSの全体構成図である。本実施形態の住宅履歴情報管理システムSは、ユーザ1と、ユーザ1から依頼を受けて紙媒体書類51の電子化・保管手配を行うデジタル化センター2、デジタル化センター2から書類の画像ファイル53を受信して記憶手段に蓄積し、紙媒体書類51に関する情報をデータベースに蓄積するデータセンター3と、紙媒体書類51を保管する倉庫4と、の間で構築され、ユーザ1に設けられた端末コンピュータ11と、デジタル化センター2に設けられた登録処理用サーバコンピュータとしてのセンター内サーバコンピュータ21、端末コンピュータ22、バーコードリーダ23と、データセンター3に設けられたウェブサーバコンピュータ31、ファイルサーバコンピュータ32と、を主要構成要素とする。
【0022】
本実施形態のユーザ1は、顧客の住宅の設計、建築、点検、保守、修繕を含むサービスを提供する設計者、施工者、保守点検・修繕業者等であって、例えば、戸建住宅、マンション、アパート等の集合住宅等を建築する住宅メーカーの営業部門、設計部門、工事部門、品質保証管理部門、カスタマーサービス部門である。なお、ユーザ1は、設計事務所等であってもよい。
本実施形態の住宅は、個人が居住する一戸建て住宅のほか、集合住宅、マンション、アパート、団体構成員用の寮等のいずれであってもよい。また、住宅以外の企業や団体等所有のビル、工場、店舗等のその他の建物や、これらの建物のうち所定の個人又は法人が使用する一部分であってもよい。
ユーザ1には、ユーザ1の担当者が使用する端末コンピュータ11が設けられており、不図示のインターネットを介して、データセンター3のウェブサーバコンピュータ31に接続可能である。
【0023】
端末コンピュータ11のハード構成を図2に示す。
端末コンピュータ11は、データの演算・制御処理装置としてのCPU101、記憶装置であるRAM102、ROM103、HDD104及び記憶媒体装置105を備えている。
CPU101は、ROM103又はHDD104に記憶されているプログラムにしたがって各種の処理を実行するようになされている。
RAM102には、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
【0024】
入力装置であるキーボード107とマウス108は、CPU101に所定の指令を入力するとき適宜操作される。表示装置109、プリンタ110には、所定の書式で表示される情報、画像等が出力表示される。
【0025】
記憶媒体装置105は、外付けハードディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、メモリスティックなどにより構成され、インターネット111を介して送信されてきたデータを適宜記憶し、またこれを読み出すことができるようになされている。
【0026】
通信装置106は、インターネット111に対してデータを送信し、またインターネット111を介して供給されたデータを受信するようになされている。
【0027】
デジタル化センター2は、ユーザ1から依頼を受けて、スキャナを用いた紙媒体書類51の電子化、電子化された画像ファイル53のファイルサーバコンピュータ32の記憶手段への登録、画像ファイル53を変換したサムネイル画像ファイル54のウェブサーバコンピュータ31の記憶手段への登録、紙媒体書類51に関する情報のウェブサーバコンピュータ31のデータベースへの登録、紙媒体書類51を倉庫4で保管するための倉庫4への入庫手続を行う。
本実施形態のデジタル化センター2は、ユーザ1と同じ住宅メーカーの一部門として構成されている。但し、デジタル化センター2は、ユーザ1と同じ組織の一部門として構成されてもよいし、ユーザ1とは異なる別個の組織として構成されていてもよい。また、デジタル化センター2が、ユーザ1と同じ組織内に設けられて、ユーザ1からの書類の電子化・保管の手配を行うと同時に、その組織外から受けた書類の電子化・保管の手配を行ってもよい。
【0028】
デジタル化センター2には、センター内サーバコンピュータ21、端末コンピュータ22、バーコードリーダ23が設けられている。
センター内サーバコンピュータ21は、ユーザ1から送付された紙媒体書類51に関する情報をウェブサーバコンピュータ31のデータベースに登録する処理と、紙媒体書類51を電子化した画像ファイル53を記憶手段に登録する処理を司るサーバコンピュータである。センター内サーバコンピュータ21のハード構成は、端末コンピュータ11と同様であるので説明を省略する。
【0029】
センター内サーバコンピュータ21の不図示のHDDには、端末コンピュータ22からアップロードされた書類の画像ファイル53の実データを保存する画像保存フォルダ7130、サムネイル画像ファイル54への変換のために、画像保存フォルダ7130の画像ファイル53の実データがコピーされた変換用画像フォルダ7310、変換済みのサムネイル画像ファイル54が格納され、ウェブサーバコンピュータ31の公開フォルダ7330へコピーされる生成フォルダ7320が格納されている。
【0030】
センター内サーバコンピュータ21の不図示のHDDには、端末コンピュータ22の不図示の記憶媒体装置に保存された書類の画像ファイル53をセンター内サーバコンピュータ21の画像保存フォルダ7130へ転送し、ウェブサーバコンピュータ31のデータベースへ画像ファイル53に関する情報を登録する図17のデータアッププログラムが格納されている。
また、データアッププログラムでアップロードした画像ファイル53の実データをファイルサーバコンピュータ32へコピーし、サムネイル画像ファイル54をウェブサーバコンピュータ31へ登録する図19の画像登録プログラムも格納されている。
更に、画像ファイル53をサムネイル画像ファイル54に変換してウェブサーバコンピュータ31の公開フォルダ7330にコピーする画像変換プログラムも格納されている。
【0031】
端末コンピュータ22は、デジタル化センター2の担当者が使用する端末コンピュータであって、不図示の記憶媒体装置には、紙媒体書類51をスキャナで読み取ってできた画像ファイル53が格納される。
バーコードリーダ23は、バーコードを読み取ると同時にネットワークを通じて他のコンピュータと通信可能な公知のバーコードリーダからなる。なお、依頼番号等の識別情報を読み取り可能な装置であればよく、バーコードリーダに限定されるものでない。また、バーコードリーダ23を用いる代わりに、端末装置から依頼番号等の識別情報を手入力してもよい。
【0032】
データセンター3は、各種データを蓄積するサーバを備え、ウェブサーバコンピュータ31、ファイルサーバコンピュータ32が設置されている。データセンター3は、ユーザ1、デジタル化センター2と同じ組織等内に設けられ、組織内の情報のみを蓄積して保管してもよいし、他の組織等の情報蓄積、保管を請け負って行ってもよいし、組織内の情報を保管するほか、組織外の情報保管の双方を行ってもよい。
【0033】
ウェブサーバコンピュータ31の不図示のHDDには、本実施形態で蓄積された住宅履歴情報を検索・閲覧可能にするデータベースが格納されている。
このデータベースには、マスタテーブルとして、ユーザ1の社員の情報を登録する社員マスタ、本実施形態の住宅履歴情報管理システムSで取扱われる紙媒体書類51の種類の情報を登録する書類タイプマスタが格納されている。
社員マスタは、項目として、社員ID、社員番号、社員名のほか、メールアドレス、電話番号、所属部署名・コード等の連絡先の項目を含む。
書類タイプマスタは、項目として、2桁の整数からなる書類タイプ番号、書類タイプ名称、全体の書類タイプの中で、何番目に表示するかを示す表示順、電子化の要否を示す電子化フラグを含む。書類タイプマスタに登録される紙媒体書類51としては、図3に示す例が挙げられるが、これに限定されるものでなく、住宅の点検、保守、修繕、リフォーム、増改築等に関する書類であってもよい。また、書類タイプマスタには、必要に応じて、紙媒体書類51の種類を逐次追加可能である。
【0034】
データベースにはまた、ユーザ1が顧客に提供する住宅の物件に関する情報を登録する物件テーブル、個々の依頼に関する情報を登録する依頼テーブル、個々の紙媒体書類51に関する情報を登録する書類テーブル、個々の電子化された画像ファイル53に関する情報を登録する書類詳細テーブル、個々の袋に関する情報を登録する袋テーブル及び袋詳細テーブルが格納されている。
物件テーブルは、項目として、物件を一意に特定する物件番号、物件に係る受注を一意に特定する受注番号、ユーザ1における担当事業所の事業所コード、事業所名、工事名、施主名を含む。
【0035】
依頼テーブルは、項目として、依頼をシステム内で一意に特定する依頼番号、物件番号、依頼の状態を示す状態、ユーザ1の依頼者を特定する依頼者番号、依頼日、書類受付日、登録開始日(書類検収日)、電子化検収依頼日、登録完了日(電子化検収日)、書類発送日(保管)、依頼完了日を含む。状態は、依頼中、書類到着、登録中、登録終了、電子化中、電子化検収依頼、保管処理中、書類発送、依頼完了、請求済を含む。
書類テーブルは、項目として、紙媒体書類51を一意に特定する書類番号、物件番号、依頼番号、書類タイプ番号、枚数、電子化フラグ(電子化無、電子化有、電子化完了)、最終更新日を含む。
【0036】
書類詳細テーブルは、項目として、紙媒体書類51を電子化した画像ファイル53の名称となる書類詳細番号、物件番号、依頼番号、書類番号、書類タイプ番号、書類詳細連番、同じ物件かつ同じ書類タイプ番号の書類中での表示順、書類サイズ、製本フラグ、登録日、最終更新日を含む。
袋テーブルは、項目として、袋を一意に特定する袋番号、袋名称、袋の保管場所を示す位置、状態、物流倉庫への出庫フラグ、物流倉庫ロケーション情報、事業所への出庫フラグを含む。
袋詳細テーブルは、項目として、袋詳細番号、袋番号、書類番号を含む。
【0037】
ウェブサーバコンピュータ31の不図示のHDDには更に、書類の画像ファイル53から変換されたサムネイル画像ファイル54を格納する公開フォルダ7330が格納されている。
【0038】
ファイルサーバコンピュータ32は、住宅の施主、居住者やユーザ1からネットワークを介して紙媒体書類51を電子化した画像ファイル53を閲覧可能にするため、画像ファイル53の実データを蓄積する。
ファイルサーバコンピュータ32の不図示のHDDには、紙媒体書類51を電子化した画像ファイル53の実データを格納する不図示の実データ保存フォルダが格納されている。この実データ保存フォルダは、住宅の施主、居住者やユーザ1から、インターネットを介して要求された場合に、画像ファイル53を画面表示するために用いられる。
【0039】
倉庫4は、ユーザ1が作成し、デジタル化センター2を介して送られた紙媒体書類51を保管する。倉庫4は、ユーザ1、デジタル化センター2の一方又は双方と同じ組織に属していてもよいし、ユーザ1、デジタル化センター2の組織外の外部倉庫であってもよい。また、倉庫4は一か所に限らず、複数であってもよい。
倉庫4には、不図示の端末コンピュータが設置され、袋番号と保管場所等の情報をインターネットを通じてウェブサーバコンピュータ31に送信して、袋テーブルにこれらの情報を登録可能に構成されている。
【0040】
図1に基づき、本実施形態の住宅履歴情報管理システムの業務処理の流れを説明する。
ユーザ1は、不図示の顧客からの依頼を受けて住宅の設計、建築、点検、保守、修繕を含むサービスを行い、その過程で図3〜図5に示す各紙媒体書類51を作成する(処理1)。
図3は、本実施形態の住宅履歴情報管理システムSで電子化及び倉庫保管される紙媒体書類51のリストの一例である。
紙媒体書類51は、住宅の建築、定期点検、増改築において発生する。図3の紙媒体書類51は、完成した住宅の引渡し後、一か月定期点検の前に、ユーザ1からデジタル化センター2に発送される番号01〜19、31〜39の竣工図書である。
本実施形態では、紙媒体書類51を図3に列挙しているが、紙媒体書類51はこれらに限定されるものではなく、住宅の点検、保守、修繕、リフォーム、増改築等に関する書類であってもよい。
これらのうち閲覧頻度の高い紙媒体書類51については、電子化し、インターネット経由でユーザ1及び顧客である施主から閲覧可能としている。
【0041】
紙媒体書類51を発送する時期になると、ユーザ1は、図3で指定された紙媒体書類51を予め指定された図4の袋5110に格納して、依頼書52を付して梱包し、デジタル化センター2に郵送する(処理2)。
例えば、番号04の構造計算書・換気量計算書を含む9の紙媒体書類51を紙袋からなる設計管理袋5111に、番号06の確認済証を含む13の紙媒体書類51をクリアファイルからなる設計用邸別ファイル5112に、番号18の工事監理者の監理記録書・指摘書を含む2の紙媒体書類51を紙ファイルからなる工事監理記録5113に、番号01の竣工図を含む2の紙媒体書類51を図面ファイルからなる図面ケース5114に格納する。ここで、竣工図とは、構造物の完成状態を表す図面であり、完成図と同義である。
依頼書52は、端末コンピュータ11からインターネット経由でウェブサーバコンピュータ31にアクセスし、表示された図6〜図8の画面で依頼登録することにより作成される。
【0042】
デジタル化センター2は、ユーザ1から紙媒体書類51を受け取ると、紙媒体書類51が、指定通り、依頼登録通りに送られているかをチェックし、受領した紙媒体書類51の整頓・仕分けと、必要な紙媒体書類51の電子化作業を行う(処理3)。
また、紙媒体書類51に関する情報を、センター内サーバコンピュータ21を経由してウェブサーバコンピュータ31のデータベースに登録する(処理4)。
更に、端末コンピュータ22から、紙媒体書類51のうち、電子化することが予め定められたものを電子化した画像ファイル53を、センター内サーバコンピュータ21を経由して、ファイルサーバコンピュータ32の不図示の実データ保存フォルダに登録すると同時に、画像ファイル53から変換したサムネイル画像ファイル54のデータを、ウェブサーバコンピュータ31の公開フォルダ7330に登録する(処理5)。
【0043】
更に、デジタル化センター2は、電子化後廃棄することが予め定められた紙媒体書類51を廃棄し、その他の紙媒体書類51の原本を、倉庫4へ入庫のため発送する(処理5)。送られた紙媒体書類51の原本は、倉庫4で保管される(処理6)。
処理1〜6により、ウェブサーバコンピュータ31にアクセスして、依頼の進捗管理、情報の管理・閲覧が可能となる。また、倉庫4で保管された紙媒体書類51の原本は、ユーザ1が必要なときに、端末コンピュータ11からウェブサーバコンピュータ31にアクセスして出庫依頼をすることにより、引き出しが可能である。
【0044】
次に、本実施形態の住宅履歴情報管理システムSで行われる業務の処理について、一次発送511の場合を例として、図5に基づき詳細に説明する。
ユーザ1は、不図示の顧客からの住宅建築を受注すると、営業部門によるプランの作成、設計部門による設計図作成、工事部門による工事、顧客、営業部門、設計部門、工事部門による竣工立会を行った後、完成した住宅の引渡しを行う。
ユーザ1は、データベースの物件テーブルに、受注した物件の登録を行う。ユーザ1の担当者が、端末コンピュータ11から、物件管理システムの不図示の初期画面を立ち上げ、社員番号とパスワードを入力してログインボタンを押すと、不図示の物件登録画面が表示される。この画面で、物件を担当する事業所名、営業所名、工事名、施主名、商品名等が入力されて不図示の登録ボタンが押されると、ウェブサーバコンピュータ31は、受注番号および建物番号を自動で採番し、これらの情報をデータベースの物件テーブルに登録する。この物件の登録は、物件受注の契約を締結した際など、一次発送511の前に行われる。
【0045】
ユーザ1は、住宅建築の受注から住宅の引渡しまでの間に、図3に示す各紙媒体書類51を作成する。
住宅の引渡しが終わった後、ユーザ1は、これらの紙媒体書類51について、デジタル化センター2に書類保管/電子化を依頼する準備を行う。
【0046】
この準備では、まず端末コンピュータ11から新規依頼登録及び依頼書52作成を行う。
ユーザ1の担当者が、端末コンピュータ11の画面上で、不図示の初期画面を立ち上げ、社員番号とパスワードを入力してログインボタンを押すと、端末コンピュータ11は、ウェブサーバコンピュータ31に社員番号とパスワードを送信し、間違いがなければ、ウェブサーバコンピュータ31は、端末コンピュータ11に、図6の新規保管/製本依頼画面6100を表示する。
新規保管/製本依頼画面6100は、他のページに移動するためのタブ欄6001と、新規に書類保管又は製本を依頼する物件を検索するための物件検索欄6110と、物件検索欄6110で入力されたキーワードでデータベースの物件テーブルを検索して抽出された物件を表示する物件表示欄6130と、を含む。
【0047】
タブ欄6001には、保管/製本依頼タブ6002、登録状況確認タブ6003、物件を探すタブ6004、依頼を探すタブ6005、書類を探すタブ6006、出庫依頼タブ6007、ご利用案内タブ6008、お問い合わせタブ6009が表示される。
物件検索欄6110には、物件の受注番号入力欄6111、物件の建物番号入力欄6112、物件の工事名入力欄6113、物件の商品名入力欄6114、物件を担当するユーザ1の事業所名入力欄6115、物件を担当するユーザ1の営業所名入力欄6116、物件の施主名入力欄6117、売上計上日入力欄6118、棟数ゼロの物件を表示するか否かを選択する選択ボタン6119、検索を開始する検索ボタン6120、入力した条件を消去するクリアボタン6121が表示される。
物件表示欄6130は、検索ボタン6120がクリックされて検索を行うまでは、空欄になっている。
【0048】
物件検索欄6110に、新規保管依頼を行う物件の情報が入力され、検索ボタン6120がクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、この条件でデータベースの物件テーブルを検索し、抽出された物件を物件表示欄6130にリストアップする。
物件表示欄6130には、抽出された物件について、新規依頼を行う図7の新規登録画面6200を表示させる新規依頼ボタン6131、受注番号を選択可能に表示する受注番号ボタン6132、建物番号表示欄6133、建物を担当する事業所名表示欄6134、建物を担当する営業所名表示欄6135、建物を担当する管理店名表示欄6136、工事名表示欄6137、施主表示欄6138、売上計上日表示欄6139、建物の商品名表示欄6140、建物の過去の依頼数表示欄6141が表示される。
【0049】
新規依頼ボタン6131がクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、新規依頼ボタン6131がクリックされた行の物件について、図7の新規登録画面6200を表示する。
新規登録画面6200は、紙媒体書類51の新規保管依頼を登録するための画面であり、図6の新規保管/製本依頼画面6100で選択された物件に関する情報を表示する物件表示欄6201、依頼内容を選択する依頼内容選択欄6210、依頼者の情報を表示する依頼者表示欄6202、新規登録画面6200の入力内容確認画面(不図示)を表示させる確認画面表示ボタン6203が表示される。
依頼内容選択欄6210には、製本作成依頼ボタン6211、紙媒体書類51の倉庫保管及び電子化を依頼する保管/電子化依頼ボタン6212、備考/メール設定ボタン6213が表示される。
【0050】
物件表示欄6201及び依頼者表示欄6202の内容がユーザ1によって確認され、保管/電子化依頼ボタン6212がクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、データベースの書類タイプマスタを参照し、図8の書類選択画面6300を、保管/電子化依頼ボタン6212の下に表示する。
書類選択画面6300は、書類選択欄6310と設計管理袋選択欄6320を備えている。
書類選択欄6310には、設計管理袋5111に格納する以外の紙媒体書類51の書類タイプ番号、名称のリストが、選択ボタン6311と共に表示されている。また、システム上で、予め電子化することが定められている紙媒体書類51の名称の横には、「電子化」の文字が表示されている。
設計管理袋選択欄6320には、設計管理袋5111を含めるか否かを選択する選択ボタン6321が表示されている。
【0051】
書類選択画面6300で、選択ボタン6311、6321がクリックされることにより、発送する紙媒体書類51が選択され、この状態で、図7の確認画面表示ボタン6203がクリックされると、不図示の入力内容確認画面を表示する。この画面には、新規登録画面6200の入力内容が表示されるので、内容が確認されて不図示の「依頼する」ボタンがクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、依頼テーブルに含まれる最終の依頼番号に1を足した新しい依頼番号を取得し、この新しい依頼番号について、物件番号,依頼者IDを、依頼テーブルに登録する。そして、依頼登録が完了した旨の不図示の依頼登録完了画面を表示する。
その後、不図示の依頼登録完了画面上で、印刷ボタンがクリックされると、物件番号で物件テーブルを検索して、受注番号、工事名、施主名、事業所名、営業所名を取得する。図7の新規登録画面6200、図8の書類選択画面6300で入力された内容と共に、依頼書52のデータを端末コンピュータ11に送信し、端末コンピュータ11は、図9の依頼書52を印刷する。以上で、新規依頼登録及び依頼書52の作成を終了する。
【0052】
次いで、ユーザ1は、紙媒体書類51を図4で示す各袋5110に格納し、依頼書52を図面ケース5114に添付し、すべての袋5110を段ボール箱等に梱包してデジタル化センター2に発送する。
ユーザ1が発送した紙媒体書類51が、デジタル化センター2に到着すると、デジタル化センター2の担当者は、梱包していた箱から袋5110を取出す(処理11)。
【0053】
次いで、到着処理(処理12)を行う。到着処理とは、ユーザ1から紙媒体書類51の梱包物と依頼書52が到着したことを登録する処理である。この処理により、依頼テーブルの状態が「依頼中」から「書類到着」に進められ、紙媒体書類51を発送したユーザ1が、システム上で、書類が到着したことを確認可能となる。
【0054】
到着処理は、バーコードリーダ23を用いて行われる。
バーコードリーダ23のログイン画面で、担当者のID、パスワードが入力されてエンターボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、バーコードリーダ23から、ID、パスワードを受信して、社員マスタを参照し、マスタ中に合致するものがあれば、不図示の受付管理メニュー画面をバーコードリーダ23に表示する。この受付管理メニュー画面には、実施したい処理を選択するための到着処理ボタン、受付処理ボタン、袋処理ボタン、倉庫受付ボタンが表示される。
【0055】
この受付管理メニューで、到着処理ボタンがクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、不図示の依頼番号入力画面をバーコードリーダ23に表示する。図9の依頼書52に表示された依頼番号バーコード6411がバーコードリーダ23で読取られ、不図示のリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、バーコードリーダ23から依頼番号を受信して、ウェブサーバコンピュータ31のデータベースの依頼テーブルを参照し、その依頼番号の物件の工事名を取得して、バーコードリーダ23に表示する。
【0056】
バーコードリーダ23の不図示のリターンボタンが押されると、依頼番号、物件の工事名に間違いないことを担当者が確認し、到着処理をしようとしているものとして、依頼テーブルの状態を「2(書類到着)」にし、バーコードリーダ23に、「到着処理が完了しました。」とのメッセージを表示する。以上で、到着処理を完了する。
【0057】
次いで、各紙媒体書類51の内容の確認を行う(処理13)。
この処理では、まず、デジタル化センター2の担当者は、図9の依頼書52の書類リスト6430に、項目01竣工図、項目02確認申請図が含まれているか確認する。含まれている場合、これらの図面の施主名、工事名が、依頼書52と一致しているか確認する。
次いで、依頼書52の書類リスト6430に、項目06〜17の写し書類が含まれているか確認する。含まれている場合、これらの書類を項目順に並び替え、クリアファイルからなる設計用邸別ファイル5112に入れる。
次いで、依頼書52の書類リスト6430に、項目18、19の管理用図面が含まれているか確認する。含まれている場合、茶封筒からなる工事監理記録5113に入れ、封をする。
次いで、依頼書52の書類リスト6430に、設計管理袋5111が含まれているか確認する。
依頼書52の書類リスト6430に記載された紙媒体書類51をすべて確認し、問題がなければ、依頼書52に当日日付の受付印を押印する。
なお、紙媒体書類51の抜けや間違いがあれば、ユーザ1への確認等を行い、すべての紙媒体書類51が揃うまで、処理14に進まない。
【0058】
次いで、受付処理を行う(処理14)。受付処理とは、ユーザ1から届いた梱包物中の紙媒体書類51に不備がなかったことが確認され、紙媒体書類51の保管/電子化作業に移ることを登録する処理である。この処理により、依頼テーブルの状態が「書類到着」から「登録中」に進められ、紙媒体書類51を発送したユーザ1が、システム上で、書類に不備がなかったことを確認可能となる。また、その後のデジタル化センター2内での事務処理の効率化を図るため、図10の書類受付シール6500が発行される。
【0059】
受付処理は、バーコードリーダ23を用いて行われる。
バーコードリーダ23、センター内サーバコンピュータ21は、到着処理の際と同様の方法で担当者のID、パスワードのチェックを行った後、不図示の受付管理メニュー画面をバーコードリーダ23に表示する。この受付管理メニュー画面には、実施したい処理を選択するための到着処理ボタン、受付処理ボタン、袋処理ボタン、倉庫受付ボタンが表示される。
【0060】
この受付管理メニューで、受付処理ボタンがクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、不図示の依頼番号入力画面をバーコードリーダ23に表示する。依頼書52に表示された依頼番号バーコード6411がバーコードリーダ23で読取られ、不図示のリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、バーコードリーダ23から依頼番号を受信して、ウェブサーバコンピュータ31のデータベースの依頼テーブルを参照し、その依頼番号の物件の工事名を取得し、「受付処理しますか?」とのメッセージと共に、バーコードリーダ23に表示する。
【0061】
バーコードリーダ23の不図示のリターンボタンが押されると、依頼番号、物件の工事名に間違いないことを担当者が確認し、受付処理をしようとしているものとして、依頼テーブルの状態を「4(登録中)」にし、バーコードリーダ23に、「受付処理が完了しました。バーコードを印刷しますか?」とのメッセージを表示する。
バーコードリーダ23の不図示のリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、依頼番号をキーとして、依頼テーブル、物件テーブル、書類テーブルを検索し、依頼テーブルからその依頼番号の依頼者名を、工事名、物件テーブルから事業所名、営業所名を、書類テーブルからその依頼番号が付されたすべての書類タイプ番号を取得し、書類タイプ番号から袋5110の数を算出し、図10の書類受付シール6500をバーコードリーダ23に表示し、更に不図示の印刷ボタンがクリックされると、バーコードリーダ23が、書類受付シール6500を印刷する。
【0062】
図10の書類受付シール6500は、送付された紙媒体書類51の袋511に貼付するよう、袋5110の数、即ち最大4枚印刷される。書類受付シールには、竣工図の製本依頼がある場合に、製本依頼があることを示す「本」の文字、全部でx枚印刷され、そのうちのy枚目であることを示すy/xの数字、依頼番号を示すバーコード、依頼支店名、依頼営業所名、工事名、送付されたすべての紙媒体書類51の書類タイプ番号、依頼者名、依頼番号が記載されている。
1つの依頼につき、袋5110は最大4つ発生し得る。紙媒体書類51は、梱包して保管するもの(工事監理記録5113)、保管のみするもの(設計管理袋5111)、電子化のみするもの(設計用邸別ファイル5112)、電子化して保管するもの(図面ケース5114)のように、その後の処理が袋ごとに異なるため、処理毎に書類受付シール6500を各袋5110に貼付することとしたものである。書類受付シール6500は、デジタル化センター2内での電子化作業を効率的かつ正確に行うために利用される。
以上で、受付処理を完了する。
【0063】
次いで、図11に進み、袋処理を行う(処理15)。袋処理とは、紙媒体書類51を格納する各袋5110に、システムにおいて固有の袋番号を取得することをいう。デジタル化センター2から倉庫4への入庫、搬送、倉庫4での保管の間、紙媒体書類51は袋番号で管理される。袋処理により、システム上の袋番号の内容物と及び実世界における袋5110の内容物が一致することとなり、紙媒体書類51を格納する袋5110の一元的な保管管理が可能となる。
【0064】
袋処理は、バーコードリーダ23を用いて行われる。
バーコードリーダ23、センター内サーバコンピュータ21は、到着処理の際と同様の方法で担当者のID、パスワードのチェックを行った後、不図示の受付管理メニュー画面をバーコードリーダ23に表示する。この受付管理メニュー画面には、実施したい処理を選択するための到着処理ボタン、受付処理ボタン、袋処理ボタン、倉庫受付ボタンが表示される。
【0065】
この受付管理メニューで、袋処理ボタンがクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、不図示の依頼番号入力画面をバーコードリーダ23に表示する。依頼書52に表示された依頼番号バーコード6411がバーコードリーダ23で読取られ、不図示のリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、バーコードリーダ23から依頼番号を受信して、ウェブサーバコンピュータ31のデータベースの依頼テーブル、書類テーブル、袋詳細テーブルを参照する。
まず、依頼番号をキーとして、依頼テーブルから、物件番号を取得する。次いで、依頼テーブルから取得した物件番号をキーとして、物件テーブルから、工事名を取得する。更に、依頼番号をキーとして書類テーブルから書類番号と書類タイプ番号を取得する。書類番号をキーとして袋詳細テーブルを参照し、書類番号に袋番号が付されているか確認する。
次いで、取得した情報に基づき、図12の書類一覧画面6600をバーコードリーダ23に表示する。
【0066】
図12の書類一覧画面6600には、バーコードリーダ23で読取った依頼番号の依頼に含まれる紙媒体書類51の一覧であって、それぞれ、書類番号6601、依頼番号6602、紙媒体書類51の書類タイプ名及び番号6603、袋処理を開始するための仮袋ボタン6604が表示されている。
いずれかの仮袋ボタン6604が選択されリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、バーコードリーダ23に、図12下側の選択書類画面6700を表示する。
選択書類画面6700には、処理中の依頼の工事名6701と、書類一覧画面6600で仮袋ボタン6604が選択された紙媒体書類51の依頼番号6702、書類番号6703、書類タイプ番号6704と、図13の袋を探す画面6800を表示させるための袋を探すボタン6705が表示される。
【0067】
同じ袋5110に格納するすべての紙媒体書類51を選択し、選択書類画面6700に表示させたのち、担当者によって袋を探すボタン6705が選択されリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、袋テーブルを参照し、袋番号、内容物、状態、保管場所、登録日を取得し、図13の袋を探す画面6800を表示する。
袋を探す画面6800は、袋一覧画面6810と、図12と同様の選択書類画面6700を表示する。袋一覧画面6810は、袋処理がされたすべての袋と、袋処理がされていない空の袋の一覧を表示し、袋番号6811、内容物6812、状態6813、保管場所6814と、袋処理を行うための袋に入れるボタン6815が含まれる。
【0068】
いずれかの袋番号の袋に入れるボタン6815が選択されリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、選択書類画面6700で表示された書類タイプ番号6704が、設計管理袋5111、設計用邸別ファイル5112、工事監理記録5113、図面ケース5114のいずれか一つのみに該当し、混在していないか確認する。設計管理袋5111、設計用邸別ファイル5112、工事監理記録5113、図面ケース5114の二以上にわたっている場合、同じ袋5110に入れることはできないものとして、不図示のエラーメッセージを表示する。
選択書類画面6700で表示された書類タイプ番号6704が、設計管理袋5111、設計用邸別ファイル5112、工事監理記録5113、図面ケース5114のいずれか一つのみに該当する場合、これらのいずれであるかを判断して、バーコードリーダ23に、図14の袋確認画面6900を表示する。
【0069】
袋確認画面6900は、画面を表示したときの状態を表示する状態表示欄6901、状態を進めるための状態進行ボタン6902、選択された袋番号6911と、その袋番号6911の袋5110に格納するように選択された書類の一覧を示す書類一覧6910を表示する。また、一つの依頼に含まれるその他の袋5110についても袋処理が完了している場合、一つの依頼に含まれるすべての紙媒体書類51について袋処理が完了するものとして、袋処理ラベル7000を印刷するためのラベル印刷ボタン6903が更に表示される。
書類一覧6910には、選択された袋番号6911、その袋5110に対して選択された紙媒体書類51の書類タイプ名及び番号6912、依頼番号6913、工事名称6914、選択された紙媒体書類51を選択された袋5110から出し、紙媒体書類51と袋5110との対応関係を解除するための袋から出すボタン6915が表示される。
状態進行ボタン6902は、設計管理袋5111、工事監理記録5113である場合、「保管処理中にする」と表示され、設計用邸別ファイル5112、図面ケース5114である場合、「電子化中にする」と表示される。
状態進行ボタン6902が選択され不図示のリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、設計管理袋5111、工事監理記録5113である場合、依頼テーブルの状態を保管処理中にし、設計用邸別ファイル5112、図面ケース5114である場合、電子化中にする。
【0070】
ラベル印刷ボタン6903が選択され不図示のリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、図15の袋処理ラベル7000のデータを作成する。
まず、センター内サーバコンピュータ21は、依頼番号をキーとして書類テーブルを検索し、その依頼に紐付されたすべての書類番号を取得する。次いで、取得した書類番号をキーとして袋テーブルを検索し、それらの書類番号に紐付された袋番号を取得する。このとき取得した袋番号は、最少で一つ、最大で四つである。次いで、各書類番号を各袋番号に割り振ると同時に、各書類番号を、書類テーブルの情報を用いて、書類タイプ番号に変換する。各袋番号を、各袋5110を視覚的に識別するための袋識別マークに変換する。また、依頼テーブルから、工事名、営業所名を取得する。これらのデータを用いて図15の袋処理ラベル7000のデータを作成してバーコードリーダ23に送信し、バーコードリーダ23は、図15の袋処理ラベル7000を印刷する。
袋処理ラベル7000は、袋5110ごとに作成されたバーコードラベルであり、各袋5110に貼付されて倉庫4への入庫時、倉庫4での保管時の管理に用いられる。
【0071】
袋処理ラベル7000は、設計管理袋用ラベル7010、設計用邸別ファイル用ラベル7020、工事監理記録用ラベル7030、図面ケース用ラベル7040の最大四つのラベルが同時に印刷されたものである。一つの依頼に含まれる紙媒体書類51が少ない場合には、その依頼に含まれる袋5110のもののみが印刷される。
各袋処理ラベル7000には、そのラベルがどの袋5110のものであるかを視覚的に識別させるための袋識別マーク7011〜7014が、袋処理ラベル7000ごとに異なるものとして表示される。また、すべての袋処理ラベル7000に、袋番号を示すバーコード7002、袋番号7003、工事名7004、その袋5110に含まれる紙媒体書類51の書類タイプ番号7005、営業所名7006、依頼番号7007が表示される。
以上で、袋処理を終了する。
【0072】
処理15の袋処理が終了すると、各袋5110は、デジタル化センター2内で、それぞれ異なる処理に回される。
工事監理記録5113は、内容確認の後デジタル化センター2で茶封筒からなる紙ファイルに梱包された後(処理16)、倉庫4への入庫のために配送用の箱に梱包されると同時に(処理20)、倉庫入庫の履歴を取るための倉庫処理が行われ(処理21)、倉庫4へ入庫される。
設計管理袋5111はそのまま倉庫4への入庫のために配送用の箱に梱包されると同時に(処理20)、倉庫入庫の履歴を取るための倉庫処理が行われ(処理21)、倉庫4へ入庫される。設計管理袋5111は、顧客とユーザ1との打合せ記録等、種々雑多な書類を集めてひとまとめにしたものである。住宅の建築等のサービスに関して、第三者であるデジタル化センター2では書類の仕分けが難しいため、ユーザ1から受領した荷姿のまま開封せずに入庫することを原則としたものである。
なお、工事監理記録5113は、梱包されることなくそのままの形態でユーザ1からデジタル化センター1に送付されるため、そのままの形態では倉庫4で保管できないことから、処理16にて紙ファイルに梱包されるものである。また、工事監理記録5113以外の紙媒体書類51についても、倉庫4での保管に耐えうるよう、デジタル化センター1において適宜梱包等がされるものである。例えば、デジタル化センター1で開梱できない設計監理袋5111については、そのまま袋をかぶせたり、テープなどで補修を行ったりする。
【0073】
設計用邸別ファイル5112は、スキャナによる電子化処理が行われ(処理17)、センター内サーバコンピュータ21、ウェブサーバコンピュータ31、ファイルサーバコンピュータ32への電子化データのアップロードがされた後(処理18)、原本の紙媒体書類51が溶解破棄される(処理19)。
図面ケース5114は、スキャナによる電子化処理が行われ(処理17)、センター内サーバコンピュータ21、ウェブサーバコンピュータ31、ファイルサーバコンピュータ32への書類の画像ファイル53のデータのアップロードがされた後(処理18)、倉庫4への入庫のために配送用の箱に梱包されると同時に(処理20)、倉庫入庫の履歴を取るための倉庫処理が行われ(処理21)、倉庫4へ入庫される。
【0074】
図面ケース5114に含まれる竣工図は、通常A2サイズであって、通常A4サイズである設計用邸別ファイル5111に含まれる紙媒体書類51とは異なるスキャナを用いて電子化処理が行われる。従って、設計用邸別ファイル5111と図面ケース5114とに異なる袋処理ラベル7000を貼付し、デジタル化センター2内で並行して別個独立した処理に回すことができるため、他方の処理が完了することを待つ必要がなく、処理時間の短縮、処理待ちスペースの削減を図ることが可能となる。
【0075】
処理17〜18について、詳細に説明する。
処理17のスキャナによる電子化処理では、デジタル化センター2の担当者が、端末コンピュータ22とスキャナ24を用いて紙媒体書類51を電子化する。電子化された画像ファイル53には、紙媒体書類51、物件、依頼等の内容や番号に依存しない名称が付される。例えば、スキャナ24で読取った順に順次繰り上げる作成順の番号等を付す。画像ファイル53のデータは、tiff形式の画像データとして、端末コンピュータ22の不図示の記憶媒体装置に保存される。
【0076】
デジタル化センター2の担当者は、処理17で電子化処理が終了すると、処理18のアップロード処理を行う。
アップロード処理は、センター内サーバコンピュータ21へ画像ファイル53をアップロードするデータアップ処理と、アップロードした画像ファイル53の実データをファイルサーバコンピュータ32へコピーし、サムネイル画像ファイル54をウェブサーバコンピュータ31へ登録する画像登録処理との二つの処理を含む。
データアップ処理では、端末コンピュータ22の不図示の記憶媒体装置に保存された画像ファイル53をセンター内サーバコンピュータ21の画像保存フォルダ7130へ転送し、ウェブサーバコンピュータ31のデータベースへ画像ファイル53に関する情報を登録する。
データアップ処理は、いくつかの設計用邸別ファイル5112及び図面ケース5114を電子化した後、まとめて行ってもよいが、画面上では、依頼毎にアップロードするようになっている。
データアップ処理は、センター内サーバコンピュータ21の不図示のCPUにより制御される。
端末コンピュータ22で、データアッププログラムのアイコンがダブルクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、端末コンピュータ22に不図示のログイン画面を表示する。担当者により、ID、パスワードが入力されると、センター内サーバコンピュータ21は、ID、パスワードを受信して、社員マスタを参照し、マスタ中に合致するものがあれば、図16の電子データアップ画面7100を端末コンピュータ22に表示する。
【0077】
電子データアップ画面7100は、端末コンピュータ22の不図示の記憶媒体装置に保存された画像ファイル53のセンター内サーバコンピュータ21の画像保存フォルダ7130への転送と、ウェブサーバコンピュータ31のデータベースへの情報の登録を行う画面である。
電子データアップ画面7100には、状態表示欄7001、依頼番号入力欄7102、受注番号表示欄7103、依頼番号入力欄7102で指定された依頼番号から依頼を検索するための検索ボタン7104、施主名表示欄7105、画像ファイル53のアップロードを実行するための更新ボタン7106、依頼番号入力欄7102で指定された依頼番号に紐づく物件の画像ファイル53をすべて削除するための全削除ボタン7107、既に登録されている画像ファイル53を新しいものに入替るための画像入替チェックボックス7108、書類タイプ名及び番号を表示する書類タイプ選択欄7109、選択された図の枚数と全体の図の枚数を表示する図枚数表示欄7110、図リストをクリアするためのリストクリアボタン7111、登録済み及びアップロード処理中の画像ファイル53をリストアップする図リスト7112が表示される。
図リスト7112には、画像ファイル53のファイル名を示すファイル名表示欄7113、登録済みの画像ファイル53について、ファイルを削除するための削除ボタン7114、アップロード処理中の画像ファイル53をクリアするための図クリアボタン7115、画像入替チェックボックス7108がチェックされている場合にのみ表示される欄であって、図リスト7112の表示順を入替るための表示順選択欄7116、画像ファイル53を画面上でドラッグするためのドラッグ欄7118が含まれる。
【0078】
電子データアップ画面7100は、初期画面において、各欄7101〜7103、7105、7109が空欄で表示される。担当者によって依頼番号入力欄7102に依頼番号が入力され、検索ボタン7104がクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、依頼番号をキーとしてデータベースの依頼テーブル、物件テーブル、書類テーブルを検索して、状態表示欄7101、受注番号表示欄7103、施主名表示欄7105に該当する情報を表示する。また、書類タイプ選択欄7109に、その依頼に含まれる紙媒体書類51の書類タイプ名及び番号を、選択可能に表示する。
【0079】
図16のように、端末コンピュータ22の画面上では、端末コンピュータ22の不図示の記憶媒体装置中の画像ファイル53を格納するフォルダ7120を別途表示させる。このフォルダ7120内の画像ファイル53を選択して、ドラッグ欄7118にドラッグさせることにより、ファイル名表示欄7113に入力可能になっている。
【0080】
更新ボタン7106がクリックされると、図17のデータアッププログラムのフローチャートの処理がスタートする。このプログラムの処理は、センター内サーバコンピュータ21の不図示のCPUにより制御される。
ステップS1で、入力にエラーがあるか判断する。このステップでは、依頼番号入力欄7102、書類タイプ選択欄7109に入力されていること、依頼番号入力欄7102に数字が入力されていること、画像入替チェックボックス7108にチェックがされている場合は、一以上の表示順選択欄7116で表示順が選択されていること、図リスト7112内で同じ番号が二以上選択されていないことをチェックする。
入力にエラーがある場合(ステップS1:YES)、ステップS2でエラーメッセージを出して、処理を終了する。
【0081】
入力にエラーがない場合(ステップS1:NO)、ステップS3で、画像入替チェックボックス7108にチェックがないか判断する。
画像入替チェックボックス7108にチェックがある場合(ステップS3:NO)、指定された依頼番号、書類タイプ番号の画像ファイル53について、登録済みの画像ファイル53を新たなものに入替えることが指示されているとして、ステップS4で、表示順に紐づく書類詳細テーブルのデータの削除フラグを削除に更新する。
このステップでは、指定された依頼番号、書類タイプ番号と、表示順選択欄7116で指定された表示順をキーとして処理詳細テーブルを検索し、抽出されたデータの削除フラグを9(削除)に更新する。これにより、表示順選択欄7116で指定された表示順で元々登録されていた画像ファイル53が削除され、新たな画像ファイル53への入替の準備が整う。
【0082】
次いで、ステップS5で、ファイルサーバコンピュータ32の不図示の実データ保存フォルダにアクセスし、指定された表示順に紐づく画像ファイル53のファイル名の先頭に「−」を付与する。これにより、実データ保存フォルダには、指定された表示順に紐づく画像ファイル53を削除せずに残しながら、指定された依頼番号、書類タイプ番号、表示順に紐付くことを解除して、新たな画像ファイル53へ紐付けする準備を整えることができる。
【0083】
次いで、ステップS6で、書類詳細テーブルの登録を行う。ステップS4、S5で、書類詳細テーブル及び画像保存フォルダ7130について、指定された表示順に紐づいていた画像ファイル53と、表示順との関連を解除したため、このステップでは、図リスト7112に新たに追加された画像ファイル53を、新規登録の場合と同様に書類詳細テーブルに登録すればよい。
このステップでは、まず、図リスト7112に追加された画像ファイル53の一件目を読込み、書類詳細テーブルの書類詳細番号を新規採番する。新たに追加された画像ファイル53の新規登録であるためである。
表示順が付された画像ファイル53については、指定された表示順に対応した書類詳細番号を取得する。表示順が付されていない画像ファイル53については、登録済みの書類詳細番号+1の番号を採番する。
【0084】
その後、指定された依頼番号、書類タイプ番号をキーとして物件テーブルから物件番号を、書類テーブルから書類番号を取得し、書類タイプ選択欄7109で選択された書類タイプを取得し、書類詳細テーブル中の新規採番した書類詳細番号のレコードに登録する。書類詳細連番に、書類詳細連番の最大値+1を登録する。
【0085】
画像入替チェックボックス7108がチェックされているため、図リスト7112で指定された表示順を登録する。
操作をしている担当者のログインユーザIDを登録者に、システム日付を登録日に登録する。この処理を、新規に追加されたすべての画像ファイル53について順次行う。
【0086】
次いで、ステップS9で、図リスト7112で指定された画像ファイル53を読込み、書類詳細番号にリネームして、センター内サーバコンピュータ21の画像保存フォルダ7130へのアップロードを行う。画像保存フォルダ7130には、図16に示すように、物件1000件ごとに作成される物件群別フォルダ7131と、その中に、物件ごとの画像ファイル53を保存する物件番号別フォルダ7132が格納されている。
物件番号別フォルダ7132の名称は、保存する画像ファイル53の物件番号からなり、物件群別フォルダ7131の名称は、格納する物件番号別フォルダ7132の名称である数字の下3桁を削除した整数+1からなる。例えば、図16のように、中に格納される物件番号別フォルダ7132の名称が、12000〜12999である場合、下3桁を削除した整数である12に1を足した13が、物件群別フォルダ7131の名称となる。
【0087】
ステップS9では、まず、画像保存フォルダ7130に、指定された依頼番号に紐付く物件群別フォルダ7131、物件番号別フォルダ7132がない場合には、作成する。
次いで、画像ファイル53のファイル名を、ステップS6又はステップS8で採番された書類詳細番号.tiffにリネームして、指定された依頼番号に紐付く物件番号別フォルダ7132にコピーする。
【0088】
画像入替チェックボックス7108にチェックがない場合(ステップS3:YES)、指定された依頼番号、書類タイプ番号の画像ファイル53について、新規登録又は追加が行われようとしているものとして、ステップS7で、画像ファイル53ごとに書類テーブルの枚数を更新する。
このステップでは、図リスト7112に含まれる画像ファイル53の数を、書類テーブル中の指定された依頼番号、書類タイプ番号のレコードの枚数に登録し、最終更新者に、操作をしている担当者のログインユーザIDを、最終更新日に、システム日付を登録する。
【0089】
次いで、ステップS8で、画像ファイル53毎に書類詳細テーブルの登録を行う。
このステップでは、まず、図リスト7112の画像ファイル53の一件目を読込み、書類詳細テーブルの書類詳細番号を新規採番する。画像入替チェックボックス7108にチェックがなく、画像ファイル53の新規登録又は追加であるためである。書類詳細番号は、登録済みの書類詳細番号+1の番号を採番する。
その後、指定された依頼番号、書類タイプ番号をキーとして物件テーブルから物件番号を、書類テーブルから書類番号を取得し、書類タイプ選択欄7109で選択された書類タイプを取得し、書類詳細テーブル中の新規採番した書類詳細番号のデータに登録する。書類詳細連番に、書類詳細連番の最大値+1を登録する。
【0090】
このステップでは、画像入替チェックボックス7108がチェックされていないため、書類詳細テーブルを物件番号、書類タイプ番号で検索し、物件番号、書類タイプ番号が同じデータの中から表示順の最大値を抽出して、この最大値+1を、表示順に登録する。
操作をしている担当者のログインユーザIDを登録者に、システム日付を登録日に登録する。この処理を、すべての画像ファイル53について順次行う。
【0091】
次いで、ステップS9で、図リスト7112で指定された画像ファイル53を読込み、書類詳細番号にリネームして、センター内サーバコンピュータ21の画像保存フォルダ7130へのアップロードを行う。
次いで、ステップS10で、書類詳細テーブルの表示順を、物件、書類タイプ別に1から振り直し、その後、図17の処理を終了する。
【0092】
図17の処理で、センター内サーバコンピュータ21へ画像ファイル53をアップロードするデータアップ処理を完了すると、アップロードした画像ファイル53の実データをファイルサーバコンピュータ32へコピーし、サムネイル画像ファイル54をウェブサーバコンピュータ31へ登録する画像登録処理を行う。
画像登録処理は、センター内サーバコンピュータ21の不図示のCPUにより制御される。
【0093】
端末コンピュータ22で、画像登録プログラムのアイコンがダブルクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、端末コンピュータ22に不図示のログイン画面を表示する。担当者により、ID、パスワードが入力されると、センター内サーバコンピュータ21は、ID、パスワードを受信して、社員マスタを参照し、マスタ中に合致するものがあれば、図18の図面形式変換画面7200を端末コンピュータ22に表示する。
【0094】
図面形式変換画面7200は、センター内サーバコンピュータ21の画像保存フォルダ7130に保存された画像ファイル53の実データをファイルサーバコンピュータ32へコピーし、サムネイル画像ファイル54をウェブサーバコンピュータ31へ登録する画面である。
図面形式変換画面7200には、状態表示欄7201、依頼番号入力欄7202、受注番号表示欄7203、依頼番号入力欄7202で指定された依頼番号から依頼を検索するための検索ボタン7204、実データのファイルサーバコンピュータ32へのコピー及びサムネイル画像ファイル54のウェブサーバコンピュータ31への登録を実行するための変換ボタン7205、ユーザ1の担当者へ検収依頼メールを自動送信するためのメール送信チェックボックス7206、依頼番号入力欄7202で指定された依頼番号に係る依頼を表示する依頼表示欄7210、依頼表示欄7210で選択された依頼を表示する選択リスト7220、図面形式変換画面7200を閉じるための終了ボタン7207が表示される。
【0095】
依頼表示欄7210は、その依頼の物件番号別フォルダ7132をオープンするための参照ボタン7211、依頼番号表示欄7212、受注番号表示欄7213、施主名表示欄7214、選択された図面枚数と全体の図面枚数を表示する選択図枚数/全体図枚数表示欄7215、依頼表示欄7210の依頼を選択リスト7220に追加するための追加ボタン7216を含む。
選択リスト7220は、依頼を削除する削除ボタン7221、選択された依頼の依頼番号を表示する選択依頼番号欄7222を含む。
【0096】
図面形式変換画面7200は、初期表示において、各表示欄が空欄で表示される。依頼番号入力欄7202に依頼番号が入力され、検索ボタン7204がクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、依頼番号をキーとしてデータベースの依頼テーブル、物件テーブル、書類テーブルを検索して、状態表示欄7201、受注番号表示欄7203、7213、施主名表示欄7214、選択図枚数/全体図枚数表示欄7215に、該当する情報を表示する。
【0097】
この段階で、選択リスト7220は空欄になっている。追加ボタン7216がクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、追加ボタン7216がクリックされた依頼番号を、選択リスト7220に追加する。また、選択リスト7220で削除ボタン7221がクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、クリックされた依頼番号を、選択リスト7220から削除する。
変換ボタン7205がクリックされると、図19の画像登録プログラムのフローチャートの処理がスタートする。このプログラムの処理は、センター内サーバコンピュータ21の不図示のCPUにより制御される。
ステップS31で、選択リスト7220に依頼番号が存在しないか判断する。依頼番号が存在しない場合(ステップS31:YES)、ステップS32でエラーメッセージを出して、処理を終了する。
【0098】
選択リスト7220に依頼番号が存在する場合(ステップS31:NO)、ステップS33で、選択リスト7220の依頼番号を一件読込む。
次いで、ステップS34で、指定された依頼の物件番号別フォルダ7132の画像一式を、センター内サーバコンピュータ21の変換用画像フォルダ7310にコピーする。変換用画像フォルダ7310は、センター内サーバコンピュータ21の画像変換プログラムが画像ファイル53をサムネイル画像ファイル54に変換してウェブサーバコンピュータ31の公開フォルダ7330にコピーする際に、元の画像ファイル53を取得するフォルダである。
このステップでは、指定された依頼番号に紐付く物件番号を依頼テーブルから取得し、この物件番号をキーとして、センター内サーバコンピュータ21の物件番号別フォルダ7132を取得する。
物件番号別フォルダ7132を、変換用画像フォルダ7310にコピーする。
このとき、物件番号別フォルダ7132内の画像ファイル53のファイル名であった書類詳細番号.tiffをキーとして書類詳細テーブル、物件テーブルを参照し、ファイル名を受注番号+書類タイプ番号+書類詳細連番.tiffにリネームする。このリネームしたファイルを、受注番号の頭3桁のフォルダ内の受注番号のフォルダ内に格納する。つまり、変換用画像フォルダ\受注番号の頭3桁\受注番号\受注番号+書類タイプ番号+書類詳細連番.tiffとなる。
【0099】
次いで、ステップS35で、指定されたフォルダの画像一式をファイルサーバコンピュータ32の不図示の実データ保存フォルダにコピーする。
このステップでは、指定された依頼番号に紐付く物件番号を依頼テーブルから取得し、この物件番号をキーとして、センター内サーバコンピュータ21の物件番号別フォルダ7132を取得する。
次いで、物件番号に紐付く受注番号を物件テーブルから取得する。物件番号別フォルダ7132を、ファイルサーバコンピュータ32の実データ保存フォルダ内の受注番号上3桁フォルダ内の受注番号フォルダに上書きしてコピーする。
このとき、物件番号別フォルダ7132に含まれていた画像ファイル53のファイル名であった書類詳細番号.tiffをキーとして書類詳細テーブルを参照し、ファイル名を受注番号+書類タイプ番号+書類詳細連番.tiffにリネームする。
【0100】
次いで、ステップS36で、選択依頼番号欄7222の依頼番号をキーとして依頼テーブルを参照し、依頼テーブルの状態を登録終了に更新してコミットする。 次いで、ステップS37で、メール送信チェックボックス7206にチェックがされ、かつ依頼テーブルに送信先のメールアドレスが存在するか判断する。
【0101】
メール送信チェックボックス7206にチェックがされ、かつ依頼テーブルに送信先のメールアドレスが存在する場合(ステップS37:YES)、紙媒体書類51を電子化した画像ファイル53を、ユーザ1がシステム上で閲覧可能な状態になったとして、ステップS38で、不図示のテンプレートファイルの内容で、画像ファイル53の検収を依頼する不図示の検収依頼メールを送信し、依頼テーブルを更新してコミットする。
依頼テーブルの更新では、状態を電子化検収依頼に進め、電子化検収依頼日にシステム日付を、最終更新日にシステム日付を登録する。
【0102】
次いで、ステップS39で、書類テーブルを更新してコミットする。
この処理では、電子化フラグを電子化完了に進め、最終更新日にシステム日付を登録する。
メール送信チェックボックス7206にチェックがされていないか、依頼テーブルに送信先のメールアドレスが存在しない場合(ステップS37:NO)、ステップS39で、書類テーブルを更新してコミットする。
【0103】
次いで、ステップS40で、選択リスト7220に、まだ読込んでいない依頼番号が存在するか判断する。
選択リスト7220にまだ読込んでいない依頼番号が存在する場合(ステップS40:YES)、ステップS41で、次の一件を読込んだ後、ステップS34で、指定されたフォルダの画像一式を、変換用画像フォルダ7310にコピーする。
【0104】
選択リスト7220にまだ読込んでいない依頼番号が存在しない場合(ステップS40:NO)、選択リスト7220のすべての依頼について処理が終了したものとして、ステップS42で、処理が完了した旨のダイアログを画面上に表示し、図面形式変換画面7200を初期表示に戻し、処理を終了する。
【0105】
次に、センター内サーバコンピュータ21の画像変換プログラムの処理について説明する。この処理では、図19のステップS34でセンター内サーバコンピュータ21の変換用画像フォルダ7310に格納された画像ファイル53を、センター内サーバコンピュータ21の画像変換プログラムが、サムネイル画像ファイル54に変換して生成フォルダ7320に格納し、その後ウェブサーバコンピュータ31の公開フォルダ7330に登録する。画像変換プログラムの処理は、センター内サーバコンピュータ21の不図示のCPUにより制御され、定期的に、例えば、1日に一回、処理が行われる。
まず、生成フォルダ7320中の変換済みファイルを公開フォルダ7330にコピーする。
生成フォルダ7320は、図20に示すように、階層1〜4を備えており、階層1は、生成フォルダ7320、階層2は物件群別フォルダ7321、階層3は物件番号別フォルダ7322、階層4はサムネイル画像ファイル54として構成されている。
次いで、コピーしたフォルダに対応する変換用画像フォルダ7310のサムネイル画像ファイル54を、退避フォルダ7340に移動する。以上の処理を、すべてのフォルダについて行う。
【0106】
コピーしたフォルダに対応する変換用画像フォルダ7310の画像ファイル53がなくなると、前回処理した最終の書類詳細番号より大きい書類詳細番号が名称として付された画像ファイル53を変換用画像フォルダ7310から取得し、サムネイル画像ファイル54に変換して、生成フォルダ7320に格納する。
変換用画像フォルダ7310は、図20に示すように、階層1〜4を備えており、階層1は、変換用画像フォルダ7310、階層2は、受注番号の頭3桁フォルダ7311、階層3は受注番号別フォルダ7312、階層4は、画像ファイル53として構成されている。
その後、変換用画像フォルダ7310から生成フォルダ7320への画像ファイル53の変換及び登録、生成フォルダ7320から公開フォルダ7330へのサムネイル画像ファイル54のコピーを繰り返すことにより、ウェブサーバコンピュータ31の公開フォルダ7330に、サムネイル画像ファイル54を登録する。
【0107】
以上のように、ウェブサーバコンピュータ31の公開フォルダ7330に、サムネイル画像ファイル54が登録されると、データベースを用いて検索したときに、図23の画像一覧表示欄7610のように、画面にサムネイル画像ファイル54を表示可能となる。
【0108】
次に、処理21の倉庫処理について説明する。
デジタル化センター2で電子化、梱包等の処理がされた各袋5110は、処理20で倉庫4への入庫のために配送用の箱に梱包される際、処理21で、バーコードリーダ23により読取を行う倉庫処理が行われる。
倉庫処理は、バーコードリーダ23を用いて行われる。
バーコードリーダ23、センター内サーバコンピュータ21は、到着処理の際と同様の方法で担当者のID、パスワードのチェックを行った後、不図示の受付管理メニュー画面をバーコードリーダ23に表示する。この受付管理メニュー画面には、実施したい処理を選択するための到着処理ボタン、受付処理ボタン、袋処理ボタン、倉庫受付ボタンが表示される。
【0109】
この受付管理メニューで、倉庫処理ボタンがクリックされると、センター内サーバコンピュータ21は、不図示の袋番号入力画面をバーコードリーダ23に表示する。一つの箱に格納されたすべての袋5110についてバーコードリーダ23でバーコード7002が読取られ、不図示のリターンボタンが押されると、センター内サーバコンピュータ21は、バーコードリーダ23から袋番号を受信して、袋テーブルの該当する袋番号のレコードについて、状態を保管処理中に進め、物流倉庫への出庫フラグを出庫待ちにする。
以上で、処理21の倉庫処理を終了する。
【0110】
次いで、ユーザ1の端末コンピュータ11から、ユーザ1の担当者が登録した依頼の進捗状況を確認する流れについて説明する。
図6の新規保管/製本依頼画面6100のタブ欄6001で、依頼を探すタブ6005がクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、端末コンピュータ11に、図21の依頼を探す画面7400を表示する。
依頼を探す画面7400は、他のページに移動するためのタブ欄6001と、依頼を検索するための依頼検索欄7410と、依頼検索欄7410で入力されたキーワードでデータベースの依頼テーブルを検索して抽出された依頼を表示する依頼表示欄7430と、を含む。
【0111】
タブ欄6001は、図6と同様であるため、説明を省略する。
依頼検索欄7410には、物件の受注番号入力欄7411、物件の工事名入力欄7412、依頼番号入力欄7413、依頼区分入力欄7414、依頼の状態入力欄7415、物件を担当するユーザ1の営業所名入力欄7416、依頼日入力欄7417、自分の依頼だけを表示する選択ボタン7418、検索を開始する検索ボタン7419、入力した条件を消去するクリアボタン7420が表示される。
依頼表示欄7430は、検索ボタン7419がクリックされて検索を行うまでは、空欄になっている。
【0112】
依頼検索欄7410に、依頼の検索条件が入力され、検索ボタン7419がクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、この条件でデータベースの依頼テーブル、物件テーブルを検索し、抽出された依頼を依頼表示欄7430にリストアップする。
依頼表示欄7430には、抽出された依頼について、図22の依頼詳細画面7500を表示させる依頼番号ボタン7431、依頼区分を表示する依頼区分表示欄7432、状態表示欄7433、受注番号表示欄7434、工事名表示欄7435、依頼日表示欄7436、依頼完了日表示欄7437、不図示の依頼進捗掲示板を表示させる掲示板ボタン7438が表示される。
【0113】
依頼番号ボタン7431がクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、依頼番号ボタン7431に表示されている依頼番号をキーとして、依頼テーブル、書類テーブルを検索し、図22の依頼詳細画面7500を表示させる。
依頼詳細画面7500は、依頼の詳細を表示する画面であって、他のページに移動するためのタブ欄6001と、依頼詳細表示欄7510が表示される。タブ欄6001は、図6と同様であるため、説明を省略する。
依頼詳細表示欄7510には、依頼状態表示欄7511、図9の入庫依頼書を表示させる入庫依頼書表示ボタン7512、依頼の状態を表示する不図示の依頼進捗掲示板を表示させる掲示板ボタン7513、紙媒体書類51の状態等を表示する送付書類詳細表示欄7520、製本の状態等製本に関する情報を表示する製本詳細表示欄7540、備考欄7550、確認メール送信者の情報を表示する確認メール送信者表示欄7560、依頼者の情報を表示する依頼者表示欄7570を含む。
【0114】
送付書類詳細表示欄7520には、依頼に含まれる紙媒体書類51がリストアップされている。各書類について、書類タイプ番号7521、書類タイプ名7522、電子化の有無7523、状態7524、頁数7525、倉庫4への入庫の有無7526が表示されている。
電子化済の画像ファイルが存在する書類の書類タイプ名7522は、図23の電子データ閲覧画面7600を表示させる選択ボタンとして構成されている。
【0115】
送付書類詳細表示欄7520のいずれかの書類タイプ名7522がクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、その書類タイプ名に対応する書類タイプ番号と、依頼番号とをキーとして書類詳細テーブルを検索し、抽出されたすべてのレコードの書類詳細番号、物件番号、書類詳細連番、表示順、書類サイズ、製本フラグ、登録日を取得する。また、取得した物件番号をキーとして物件テーブルを検索し、抽出されたすべてのレコードの受注番号を取得する。
次いで、ウェブサーバコンピュータ31の公開フォルダ7330にアクセスし、取得した物件番号を名称とする物件番号別フォルダ7322中の書類詳細番号を名称とするすべてのサムネイル画像ファイル54を取得する。
また、書類詳細テーブルから抽出されたすべてのレコードのうち、表示順が1になっているレコードから取得した受注番号+書類タイプ番号+書類詳細連番を名称とする画像ファイル53を、ファイルサーバコンピュータ32の不図示の実データ保存フォルダから取得する。
【0116】
取得したこれらのデータ及びファイルを用いて、図23の電子データ閲覧画面7600を表示する。
図23の電子データ閲覧画面7600は、指定した住宅の物件及び書類タイプの画像ファイル53を、住宅の施主、居住者及びユーザ1から、インターネットを介して画面閲覧可能に表示する画面である。
電子データ閲覧画面7600は、住宅の受注番号表示欄7601、工事名表示欄7602、施主名表示欄7603、書類タイプ選択欄7604、紙媒体書類51を電子化した画像ファイル53の実データを表示する実データ表示欄7605、実データ表示欄7605に表示された実データの表示順を示す実データ表示順欄7606、前後の表示順の画像ファイル53の実データに表示を切り替えるための頁切替ボタン7607、前の画面に戻るための戻るボタン7608、閲覧可能な画像の一覧を表示する画像一覧表示欄7610を含む。
【0117】
実データ表示欄7605は、ファイルサーバコンピュータ32の不図示の実データ保存フォルダに格納された実データを表示する欄であって、電子データ閲覧画面7600を表示させたときには、表示順が1のものが表示される。
画像一覧表示欄7610は、指定された物件の書類タイプのすべてのサムネイル画像ファイル54を表示する欄であり、サムネイル画像ファイル表示欄7611、表示順欄7612、元の紙媒体書類51の寸法表示欄7613、画像ファイル53の登録年月日表示欄7614が含まれる。
【0118】
図23の電子データ閲覧画面7600は、住宅の物件ごとの情報を表示する図24の物件情報画面7700を経て表示させることもできる。
図24の物件情報画面7700は、物件の受注番号、建物番号、工事名、事業所名、営業所名、アフター管理店名、施主名、売上計上日、商品名、棟数、世帯数、備考欄を含む物件情報表示欄7710と、指定された物件の保管書類の情報を表示させるための保管書類選択ボタン7721〜7727と、指定された物件の依頼の情報を表示する依頼情報表示欄7730と、を含む。
保管書類選択ボタン(竣工図)7721がクリックされると、ウェブサーバコンピュータ31は、図23の電子データ閲覧画面7600を表示する。設計管理袋5111及び工事監理記録5113は、書類の電子化が行われないため、これらの書類に対応する保管書類選択ボタン7723、7724、7727がクリックされた場合、対応する書類に関する情報を表示するが、電子データの表示は行わない。
【符号の説明】
【0119】
S 住宅履歴情報管理システム
1 ユーザ
2 デジタル化センター
3 データセンター
4 倉庫
11、22 端末コンピュータ
21 センター内サーバコンピュータ
23 バーコードリーダ
24 スキャナ
31 ウェブサーバコンピュータ
32 ファイルサーバコンピュータ
51 紙媒体書類
52 依頼書
53 画像ファイル
54 サムネイル画像ファイル
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 HDD
105 記憶媒体装置
106 通信装置
107 キーボード
108 マウス
109 表示装置
110 プリンタ
111 インターネット
511 一次発送
512 二次発送
513 年度ごと発送
5110 袋
5111 設計管理袋
5112 設計用邸別ファイル
5113 工事監理記録
5114 図面ケース
6001 タブ欄
6002 保管/製本依頼タブ
6003 登録状況確認タブ
6004 物件を探すタブ
6005 依頼を探すタブ
6006 書類を探すタブ
6007 出庫依頼タブ
6008 ご利用案内タブ
6009 お問い合わせタブ
6110 物件検索欄
6100 新規保管/製本依頼画面
6111 物件の受注番号入力欄
6112 物件の建物番号入力欄
6113 物件の工事名入力欄
6114 物件の商品名入力欄
6115 事業所名入力欄
6116、7416 営業所名入力欄
6117 物件の施主名入力欄
6118 売上計上日入力欄
6119、6311,6321、7418 選択ボタン
6120、7104、7204、7419 検索ボタン
6121、7420 クリアボタン
6130、6201 物件表示欄
6131 新規依頼ボタン
6132 受注番号ボタン
6133 建物番号表示欄
6134 事業所名表示欄
6135 営業所名表示欄
6136 管理店名表示欄
6137 工事名表示欄
6138 施主表示欄
6139 売上計上日表示欄
6140 建物の商品名表示欄
6141 依頼数表示欄
6200 新規登録画面
6202 依頼者表示欄
6203 確認画面表示ボタン
6210 依頼内容選択欄
6211 製本作成依頼ボタン
6212 保管/電子化依頼ボタン
6213 備考/メール設定ボタン
6300 書類選択画面
6310 書類選択欄
6320 設計管理袋選択欄
6411 依頼番号バーコード
6430 書類リスト
6500 書類受付シール
6600 書類一覧画面
6601、6703 書類番号
6602、6702、6913、7007 依頼番号
6603 書類タイプ名及び番号
6604 仮袋ボタン
6700 選択書類画面
6701、7004 工事名
6704 書類タイプ番号
6705 袋を探すボタン
6800 袋を探す画面
6810 袋一覧画面
6811 袋番号
6812 内容物
6813 状態
6814 保管場所
6815 袋に入れるボタン
6900 袋確認画面
6901 状態表示欄
6902 状態進行ボタン
6903 ラベル印刷ボタン
6910 書類一覧
6911 袋番号
6912 書類タイプ名及び番号
6914 工事名称
6915 袋から出すボタン
7000 袋処理ラベル
7002 バーコード
7003 袋番号
7005 書類タイプ番号
7006 営業所名
7010 設計管理袋用ラベル
7011〜7014 袋識別マーク
7020 設計用邸別ファイル用ラベル
7030 工事監理記録用ラベル
7040 図面ケース用ラベル
7100 電子データアップ画面
7101 状態表示欄
7102、7202、7413 依頼番号入力欄
7103 受注番号表示欄
7105 施主名表示欄
7106 更新ボタン
7107 全削除ボタン
7108 画像入替チェックボックス
7109 書類タイプ選択欄
7110 図枚数表示欄
7111 リストクリアボタン
7112 図リスト
7113 ファイル名表示欄
7114、7221 削除ボタン
7115 図クリアボタン
7116 表示順選択欄
7118 ドラッグ欄
7120 フォルダ
7130 画像保存フォルダ
7131、7321 物件群別フォルダ
7132、7322 物件番号別フォルダ
7200 図面形式変換画面
7201 状態表示欄
7203 受注番号表示欄
7205 変換ボタン
7206 メール送信チェックボックス
7207 終了ボタン
7210 依頼表示欄
7211 参照ボタン
7212 依頼番号表示欄
7213 受注番号表示欄
7214 施主名表示欄
7215 選択図枚数/全体図枚数表示欄
7216 追加ボタン
7220 選択リスト
7222 選択依頼番号欄
7310 変換用画像フォルダ
7311 受注番号の頭3桁フォルダ
7312 受注番号別フォルダ
7320 生成フォルダ
7330 公開フォルダ
7340 退避フォルダ
7400 依頼を探す画面
7410 依頼検索欄
7411 物件の受注番号入力欄
7412 物件の工事名入力欄
7414 依頼区分入力欄
7415 依頼の状態入力欄
7417 依頼日入力欄
7430 依頼表示欄
7431 依頼番号ボタン
7432 依頼区分表示欄
7433 状態表示欄
7434 受注番号表示欄
7435 工事名表示欄
7436 依頼日表示欄
7437 依頼完了日表示欄
7438、7513 掲示板ボタン
7500 依頼詳細画面
7510 依頼詳細表示欄
7511 依頼状態表示欄
7512 入庫依頼書表示ボタン
7520 送付書類詳細表示欄
7521 書類タイプ番号
7522 書類タイプ名
7523 電子化の有無
7524 状態
7525 頁数
7526 入庫の有無
7540 製本詳細表示欄
7550 備考欄
7560 確認メール送信者表示欄
7570 依頼者表示欄
7600 電子データ閲覧画面
7601 受注番号表示欄
7602 工事名表示欄
7603 施主名表示欄
7604 書類タイプ選択欄
7605 実データ表示欄
7606 実データ表示順欄
7607 頁切替ボタン
7608 戻るボタン
7610 画像一覧表示欄
7611 サムネイル画像ファイル表示欄
7612 表示順欄
7613 寸法表示欄
7614 登録年月日表示欄
7700 物件情報画面
7710 物件情報表示欄
7721〜7727 保管書類選択ボタン
7730 依頼情報表示欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の住宅の物件の設計、建築、点検、保守、修繕を含むサービスを提供するユーザからデジタル化センターが受領した紙媒体書類のうち、所定の前記紙媒体書類を電子化した画像ファイルを、ネットワークを介して前記住宅の居住者及び前記ユーザから閲覧可能にすると共に、所定の前記紙媒体書類を倉庫保管する住宅履歴情報管理システムであって、
前記画像ファイルに関する情報を格納する書類詳細テーブルを有するデータベースを備えたウェブサーバコンピュータと、前記画像ファイルを格納する記憶手段を備えたファイルサーバコンピュータと、前記データベースおよび前記記憶手段への登録処理を司る登録処理用サーバコンピュータと、を備え、
前記登録処理用サーバコンピュータは、
前記ユーザの端末コンピュータから、依頼番号発行要求を、電子化・書類保管の依頼をする前記紙媒体書類の種類を示す書類タイプ識別及び前記住宅に固有な物件番号と共に受信して、前記依頼に固有な依頼番号を発行する手段と、
前記ユーザから受領した前記紙媒体書類を前記デジタル化センターが電子化した前記画像ファイルを、対応する前記依頼番号及び前記書類タイプ識別と共に、前記デジタル化センターの端末装置から受信する画像ファイル受信手段と、
前記画像ファイルを、該画像ファイルに固有な書類詳細識別からなる名称を付して前記記憶手段に登録する手段と、
前記書類詳細識別、前記依頼番号、前記書類タイプ識別及び前記物件番号を、前記書類詳細テーブルに登録する手段と、を備え、
前記ウェブサーバコンピュータは、前記ネットワークを介して他の端末装置から、前記住宅の居住者又は前記ユーザにより、前記物件番号又は前記依頼番号と前記書類タイプ識別とを付して要求された場合に、前記書類詳細テーブルを参照して前記書類詳細識別を取得し、該書類詳細識別を名称とする前記画像ファイルを、前記他の端末装置に画面表示可能に送信する手段と、を備えることを特徴とする住宅履歴情報管理システム。
【請求項2】
前記依頼に係る前記紙媒体書類は、保管のみ行う第一の群、梱包して保管する第二の群、電子化のみ行う第三の群、電子化して保管する第四の群のうち少なくとも一つの群を含み、
前記登録処理用サーバコンピュータは、
前記デジタル化センターの端末装置から、前記依頼番号及び前記群に含まれる前記紙媒体書類の前記書類タイプ識別と共に、前記群を格納する袋への袋番号発行要求を受信する手段と、
前記袋番号発行要求に対して前記袋番号を発行し、該袋番号と、該袋番号に含まれる前記書類の書類番号とを、前記データベースの袋テーブルに登録する手段と、
前記袋番号及び対応する前記依頼番号及び前記書類タイプ識別を表示する袋処理ラベルであって、対応する前記袋に貼付されるもののデータを、前記デジタル化センターの端末装置に、印刷のために送信する手段と、を備え、
前記ウェブサーバコンピュータは、前記袋処理ラベルに記載された前記袋番号と、対応する前記袋の保管場所を示す保管場所情報を、前記倉庫の端末装置から受信し、前記袋テーブルの該当する前記袋番号のレコードに登録することを特徴とする請求項1記載の住宅履歴情報管理システム。
【請求項3】
前記第四の群の前記紙媒体書類には、竣工図が含まれることを特徴とする請求項2記載の住宅履歴情報管理システム。
【請求項4】
前記画像ファイル受信手段は、更に、前記画像ファイルを前記物件及び前記書類タイプの中で何番目に表示させるかを指定する表示順情報を受信し、
前記書類詳細テーブルに登録する手段は、更に、前記表示順情報を、前記書類詳細テーブルに登録し、
前記画面表示可能に送信する手段は、前記画像ファイルを、前記表示順情報で指定された順序で表示可能に送信することを特徴とする請求項1記載の住宅履歴情報管理システム。
【請求項5】
前記ファイルサーバコンピュータ、前記ウェブサーバコンピュータ及び前記登録処理用サーバコンピュータのうち少なくとも二つは、同一のサーバコンピュータとして構成されることを特徴とする請求項1記載の住宅履歴情報管理システム。
【請求項6】
前記データベースは更に、前記依頼番号と、前記依頼の状態とを含む前記依頼に関する情報を格納する依頼テーブルを備え、
前記依頼の状態は、依頼中、書類到着、登録中、登録終了、電子化中、電子化検収依頼、保管処理中、書類発送、依頼完了、請求済を含み、
前記ウェブサーバコンピュータは、前記ネットワークを介して前記他の端末装置から、前記住宅の居住者又は前記ユーザにより要求された場合に、前記依頼の状態を前記他の端末に画面表示可能に送信する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の住宅履歴情報管理システム。
【請求項7】
顧客の住宅の物件の設計、建築、点検、保守、修繕を含むサービスを提供するユーザからデジタル化センターが受領した紙媒体書類のうち、所定の前記紙媒体書類を電子化した画像ファイルを、ネットワークを介して前記住宅の居住者及び前記ユーザから閲覧可能にすると共に、所定の前記紙媒体書類を倉庫保管する住宅履歴情報管理方法であって、
前記画像ファイルに関する情報を格納する書類詳細テーブルを有するウェブサーバコンピュータのデータベースおよびファイルサーバコンピュータの記憶手段への登録処理を司る登録処理用サーバコンピュータは、
前記ユーザの端末コンピュータから、依頼番号発行要求を、電子化・書類保管の依頼をする前記紙媒体書類の種類を示す書類タイプ識別及び前記住宅に固有な物件番号と共に受信して、前記依頼に固有な依頼番号を発行する手順と、
前記ユーザから受領した前記紙媒体書類を前記デジタル化センターが電子化した前記画像ファイルを、対応する前記依頼番号及び前記書類タイプ識別と共に、前記デジタル化センターの端末装置から受信する画像ファイル受信手順と、
前記画像ファイルを、該画像ファイルに固有な書類詳細識別からなる名称を付して前記記憶手段に登録する手順と、
前記書類詳細識別、前記依頼番号、前記書類タイプ識別及び前記物件番号を、前記書類詳細テーブルに登録する手順と、を行い、
前記ウェブサーバコンピュータは、前記ネットワークを介して他の端末装置から、前記住宅の居住者又は前記ユーザにより、前記物件番号又は前記依頼番号と前記書類タイプ識別とを付して要求された場合に、前記書類詳細テーブルを参照して前記書類詳細識別を取得し、該書類詳細識別を名称とする前記画像ファイルを、前記他の端末装置に画面表示可能に送信する手順を行うことを特徴とする住宅履歴情報管理方法。
【請求項8】
前記登録処理用サーバコンピュータは、前記書類詳細テーブルに登録する手順の後で、
前記デジタル化センターの端末装置から、前記依頼番号及び保管のみ行う第一の群、梱包して保管する第二の群、電子化のみ行う第三の群、電子化して保管する第四の群のうち少なくとも一つの群に含まれる前記紙媒体書類の前記書類タイプ識別と共に、前記群を格納する袋への袋番号発行要求を受信する手順と、
前記袋番号発行要求に対して前記袋番号を発行し、該袋番号と、該袋番号に含まれる前記書類の書類番号とを、前記データベースの袋テーブルに登録する手順と、
前記袋番号及び対応する前記依頼番号及び前記書類タイプ識別を表示する袋処理ラベルであって、対応する前記袋に貼付されるもののデータを、前記デジタル化センターの端末装置に、印刷のために送信する手順と、を行い、
前記ウェブサーバコンピュータは、前記袋処理ラベルに記載された前記袋番号と、対応する前記袋の保管場所を示す保管場所情報を、前記倉庫の端末装置から受信し、前記袋テーブルの該当する前記袋番号のレコードに登録することを特徴とする請求項7記載の住宅履歴情報管理方法。
【請求項9】
前記画像ファイル受信手順では、更に、前記画像ファイルを前記物件及び前記書類タイプの中で何番目に表示させるかを指定する表示順情報を受信し、
前記書類詳細テーブルに登録する手順出は、更に、前記表示順情報を、前記書類詳細テーブルに登録し、
前記画面表示可能に送信する手段順出は、前記画像ファイルを、前記表示順情報で指定された順序で表示可能に送信することを特徴とする請求項7記載の住宅履歴情報管理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図24】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−41336(P2013−41336A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176210(P2011−176210)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【出願人】(511197017)株式会社メディアテック (1)