説明

住宅電力制御システム及び住宅電力制御装置

【課題】家電機器を遠隔操作する際のセキュリティを向上することを目的とする。
【解決手段】HEMSが所定期間毎にパスワードを生成し、ユーザのパスワードの発行要求が行われた場合に、所定期間毎に発生されたパスワードを表示することでパスワードを発行する。ユーザは、表示されたパスワードを確認して、携帯端末装置を操作して家電機器を遠隔操作する際に、パスワード、予め定めたID、及び操作コマンドを入力し、入力された情報をサーバに送信する。そして、サーバでは、携帯端末装置から送信される情報をIDに対応するHEMSへ送信する。これによって、HEMSでは、サーバから送信されるパスワードと、発行されている最新のパスワードとを照合して一致する場合に、操作コマンドで指示された制御に対応する動作を行うように家電機器を制御する。操作コマンドとしては、家電機器の動作内容の他に、優先的に供給する電力等を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅電力制御システム及び住宅電力制御装置にかかり、特に、セキュリティ機能を備えた住宅電力制御システム及び住宅電力制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サーバネットワークシステムを利用して家電機器を制御する技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の技術では、サーバネットワークシステムを利用して、総合コールセンタ(サーバ)が家電機器の状態を取得し、取得した状態から家電機器の診断を行い、トラブルが発生している家電機器を判定して、判定された家電機器のアクセス情報をメーカコールセンタのPCにネットワークを介して送信することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−128728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、サーバが予め登録されたIPアドレスを用いて家電機器の状態を取得するようにしているが、IPアドレスが予め登録された1つのものであると共に、アクセス制限などについては考慮されていないので、セキュリティを考慮すると改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、家電機器を遠隔操作する際のセキュリティを向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、家電機器を遠隔操作するためのパスワードであって所定期間毎に更新されるパスワードを表示する表示手段と、家電機器を遠隔操作する際に入力された入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を受信する受信手段と、前記入力パスワードと、前記パスワードとを照合して一致する場合に、前記操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器を制御すると共に、前記電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、表示手段では、家電機器を遠隔操作するためのパスワードであって所定期間毎に更新されるパスワードが表示される。すなわち、表示手段に表示されたパスワードを用いて家電機器を遠隔操作することが可能となる。
【0009】
受信手段では、家電機器を遠隔操作する際に入力された入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報が受信される。
【0010】
そして、制御手段では、受信手段によって受信した入力パスワードと、所定期間毎に更新されたパスワードとを照合して一致する場合に、操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器が制御されると共に、受信手段によって受信した電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御される。
【0011】
すなわち、パスワードが所定期間毎に更新されて表示手段に表示されるので、同じパスワードを常に使い続けるよりもセキュリティを向上することができる。さらに、家電機器を遠隔操作する際の使用する電力を電力情報で指定することもできるので、利便的な遠隔操作が可能となる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明のように、入力パスワード、操作情報、及び電力情報を入力するための外部入力手段を更に備えて、受信手段が外部入力手段の入力結果を受信するようにしてもよい。例えば、外部入力手段としては、モバイルコンピュータや携帯電話等の携帯端末装置を適用することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明のように、前記入力パスワード、前記操作情報、前記電力情報、及び遠隔操作対象の家電機器を制御する前記制御装置を識別するための識別情報を入力するための外部入力装置より送信された前記識別情報に基づいて、遠隔操作対象の家電機器を制御する前記制御装置を特定し、特定した前記制御装置の前記受信手段へ前記外部入力手段によって入力された、前記入力パスワード、前記操作情報、及び前記電力情報を転送する転送サーバを更に備えるようにしてもよい。
【0014】
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、住宅の電力供給を制御する制御装置は、表示手段、受信手段、及び制御装置を備えている。
【0015】
表示手段では、家電機器を遠隔操作するためのパスワードを所定期間毎に更新して表示される。すなわち、表示手段に表示されたパスワードを用いて家電機器を遠隔操作することが可能となる。
【0016】
受信手段では、家電機器を遠隔操作する際に入力される入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報が外部の転送サーバから受信される。
【0017】
そして、制御手段では、受信手段によって受信した入力パスワードと、所定期間毎に更新されたパスワードとを照合して一致する場合に、操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器が制御されると共に、電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御される。
【0018】
一方、転送サーバでは、入力パスワード、操作情報、電力情報、及び遠隔操作対象の家電機器を制御する制御装置を識別するための識別情報を入力するための外部入力装置より送信された識別情報に基づいて、遠隔操作対象の家電機器を制御する制御装置を特定し、特定した制御装置の受信手段へ外部入力手段によって入力された、入力パスワード、操作情報、及び電力情報が転送される。
【0019】
すなわち、外部入力装置によって家電機器を遠隔操作する指示を行う際に、転送サーバが対象の制御装置を特定して、遠隔操作する際に必要な情報を制御装置に転送することにより、パスワードの照合が制御装置で行われて、遠隔操作を行うことが可能となる。
【0020】
また、制御装置側で所定時間毎にパスワードが更新されて表示されるので、同じパスワードを常に使い続けるよりもセキュリティを向上することができる。さらに、家電機器を遠隔操作する際の使用する電力を電力情報で指定することもできるので、利便的な遠隔操作が可能となる。
【0021】
請求項4に記載の発明は、外部から送信された、家電機器を遠隔操作するためのパスワードを表示する表示手段と、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を外部から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器を制御すると共に、前記電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御する制御手段と、を有する、住宅の電力供給を制御する制御装置と、前記パスワードを所定期間毎に更新して前記表示手段へ送信する送信手段と、家電機器を遠隔操作する際に入力する入力パスワード、前記操作情報、前記電力情報、及び遠隔操作対象の家電機器を制御する前記制御装置を識別するための識別情報を入力するための外部入力装置の入力結果を受信する外部受信手段と、前記外部受信手段によって受信した前記入力パスワードと、所定期間毎に更新された前記パスワードとを照合して一致する場合に、前記外部受信手段によって受信した前記識別情報に基づいて、特定した前記制御装置へ前記外部受信手段によって受信した前記操作情報及び前記電力情報を転送する転送手段と、を有するサーバと、を備えることを特徴としている。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、住宅の電力供給を制御する制御装置は、表示手段、受信手段、及び制御装置を備えている。
【0023】
表示手段では、外部のサーバから送信された、家電機器を遠隔操作するためのパスワードが表示される。
【0024】
受信手段では、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報が外部のサーバから受信される。
【0025】
そして、制御手段では、受信手段によって受信した操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器を制御すると共に、電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御される。
【0026】
一方、サーバは、送信手段、外部受信手段、及び転送手段を備えており、送信手段では、家電機器を遠隔操作するためのパスワードを所定期間毎に更新して前記表示手段へ送信される。これによって制御装置の表示手段では、所定期間毎に更新されたパスワードが表示されることになる。
【0027】
外部受信手段では、家電機器を遠隔操作する際に入力する入力パスワード、操作情報、電力情報、及び遠隔操作対象の家電機器を制御する前記制御装置を識別するための識別情報を入力するための外部入力装置の入力結果が受信される。
【0028】
そして、転送手段では、外部受信手段によって受信した入力パスワードと、所定期間毎に更新されたパスワードとを照合して一致する場合に、外部受信手段によって受信した識別情報に基づいて、特定した前記制御装置へ外部受信手段によって受信した操作情報及び電力情報が転送される。
【0029】
すなわち、外部入力装置から入力パスワード、操作情報、電力情報、及び識別情報をサーバへ送信することにより、サーバで遠隔操作対象の家電機器を制御する制御装置が特定されると共に、パスワードの照合が行われ、パスワードが一致する場合に、操作情報及び電力情報が制御装置へ転送されることにより、遠隔操作対象の家電機器が制御装置によって制御されて、家電機器の遠隔操作が可能となる。
【0030】
また、サーバ側で所定時間毎にパスワードが更新されるので、同じパスワードを常に使い続けるよりもセキュリティを向上することができる。さらに、家電機器を遠隔操作する際の使用する電力を電力情報で指定することもできるので、利便的な遠隔操作が可能となる。
【0031】
請求項5に記載の発明は、家電機器を遠隔操作するためのパスワードを所定期間毎に更新して表示する表示手段と、家電機器を遠隔操作する際に入力される入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を入力するための外部入力手段の入力結果を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記入力パスワードと、前記パスワードとを照合して一致する場合に、前記操作情報に基づく動作が行われるように遠隔対象の家電機器を制御すると共に、前記電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0032】
請求項5に記載の発明によれば、表示手段では、家電機器を遠隔操作するためのパスワードが所定期間毎(例えば、発行要求が行われる毎や所定時間毎)に更新されて表示される。
【0033】
受信手段では、家電機器を遠隔操作する際に入力される入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を入力するための外部入力手段の入力結果が受信される。
【0034】
すなわち、表示手段によって所定期間毎にパスワードが更新されて表示されるので、表示手段に表示されたパスワードを用いて家電機器を遠隔操作することが可能となる。
【0035】
そして、遠隔操作を行う際には、確認したパスワードを外部入力手段により入力することで家電機器の遠隔操作を指示し、パスワードの照合を制御手段が行うことにより、遠隔操作が可能となる。
【0036】
従って、所定期間毎にパスワードが更新されて表示手段に表示されるので、同じパスワードを常に使い続けるよりもセキュリティを向上することができる。さらに、家電機器を遠隔操作する際の使用する電力を電力情報で指定することもできるので、利便的な遠隔操作が可能となる。
【0037】
請求項6に記載の発明は、家電機器を遠隔操作するためのパスワードを所定期間毎に更新する更新手段と、家電機器を遠隔操作する際に入力する入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を入力するための外部入力手段の入力結果を受信する外部受信手段と、前記外部受信手段によって受信した前記入力パスワードと、前記更新手段によって更新された前記パスワードとを照合して一致する場合に、前記操作情報及び前記電力情報を外部へ転送する転送手段と、を備えたサーバから、前記更新手段によって更新された前記パスワードを取得して表示する表示手段と、
前記転送手段によって転送された前記操作情報及び前記電力情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって前記操作情報及び前記電力情報を受信した場合に、前記操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器を制御すると共に、前記電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、サーバは、更新手段、外部受信手段、及び転送手段を備えており、更新手段では家電機器を遠隔操作するためのパスワードが所定期間毎に更新され、外部入力手段によって入力された入力パスワード、操作情報、及び電力情報が外部受信手段によって受信され、転送手段では、入力パスワードとパスワードとを照合して一致する場合に、操作情報及び電力情報が遠隔操作対象の家電機器を制御する制御手段に転送される。
【0039】
表示手段では、上記サーバから更新手段によって更新されたパスワードを取得して表示される。すなわち、サーバによって更新されたパスワードが表示手段に表示されるので、当該パスワードを利用して家電機器の遠隔操作が可能となる。
【0040】
また、受信手段では、転送手段によって転送された操作情報及び電力情報が受信され、制御手段では、受信手段によって操作情報及び電力情報を受信した場合に、操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器が制御されると共に、電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御される。
【0041】
すなわち、サーバ側で所定期間毎にパスワードを更新すると共に、パスワードの照合をサーバ側で行うことによっても家電機器の遠隔操作が可能となる。
【0042】
従って、サーバにおいて所定期間毎にパスワードを更新し、更新したパスワードを表示手段に表示し、サーバでパスワードを照合するようにしても、同じパスワードを常に使い続けるよりもセキュリティを向上することができる。さらに、家電機器を遠隔操作する際の使用する電力を電力情報で指定することもできるので、利便的な遠隔操作が可能となる。
【発明の効果】
【0043】
以上説明したように本発明によれば、所定期間毎にパスワードを更新して表示する構成を有するので、家電機器を遠隔操作する際のセキュリティを向上することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる住宅電力制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】HEMSを備えた住宅側の概略構成を示す図である。
【図3】HEMSの詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係わる住宅電力制御システムで行われるパスワードを用いたセキュリティ制御を説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係わる住宅電力制御システムにおけるHEMSで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態に係わる住宅電力制御システムにおけるサーバで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係わる住宅電力制御システムで行われるパスワードを用いたセキュリティ制御を説明するための図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係わる住宅電力制御システムにおけるHEMSで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態に係わる住宅電力制御システムにおけるサーバで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係わる住宅電力制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【0046】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係わる住宅電力制御システム10は、住宅に設けられたHEMS(Home Energy Management System)12、サーバ14、及びモバイルコンピュータや携帯電話等の携帯端末装置16がインターネット等のネットワーク18に接続されて構成されている。
【0047】
HEMS12は、住宅に設けられた家電機器20等への電力供給を制御すると共に、家電機器20の動作開始等の制御を行う。本実施の形態では、ネットワーク18に接続された携帯端末装置16から家電機器20の遠隔制御が可能とされている。例えば、エアコン等の家電機器20の動作開始の指示を携帯端末装置16から行うことにより、HEMS12がエアコンの動作開始を制御するなどの制御が可能とされている。
【0048】
サーバ14は、本実施の形態では、携帯端末装置16からの遠隔操作指示(操作コマンド)等を中継して、対応する住宅のHEMS12等へ送信する機能を備えている。
【0049】
図2は、HEMS12を備えた住宅側の概略構成を示す図である。
【0050】
HEMS12が設けられた各住宅22は、図2に示すように、太陽光発電装置28や蓄電池30を備えており、太陽光発電装置28による発電電力、蓄電池30の蓄電電力(発電電力や系統電力26により充電)、及び系統電力26を含む電力供給源から分電盤24を介して住宅22内へ電力を供給するようになっている。これらの電力源からの電力供給制御がHEMS12によって行われるようになっている。
【0051】
また、分電盤24には、ハイブリッド自動車や電気自動車等の自動車34に搭載された車両用蓄電池36を充電するための充電スタンド32が接続されており、上述した太陽光発電装置28による発電電力、蓄電池30の蓄電電力、及び系統電力26を車両用蓄電池36に供給して充電することが可能とされている。また、車両用蓄電池36の電力を充電スタンド32及び分電盤24を介して住宅22内へ供給することも可能とされている。
【0052】
続いて、HEMS12の詳細な構成について説明する。図3は、HEMS12の詳細な構成を示すブロック図である。
【0053】
HEMS12は、コンピュータを含んで構成されており、図3に示すように、CPU40、ROM42、RAM44、及び入出力ポート46を備えて、これらがアドレスバス、データバス、及び制御バス等のバス48を介して互いに接続されている。
【0054】
入出力ポート46には、各種入出力機器として、表示部50、操作部52、及び記憶部54が接続されている。なお、表示部50及び操作部52は一体で構成され、操作部52は、表示部50に設けられたタッチパネルを適用するようにしてもよい。
【0055】
記憶部54には、住宅22内の電力供給に関する制御などを行うための各種プログラムや、プログラムを実行するための各種情報等が記憶され、記憶部54に記憶されたプログラムをRAM44等に展開してCPU40が実行することにより、各種制御が行われる。
【0056】
さらに、入出力ポート46には、分電盤24、家電機器20、及び充電スタンド32が接続されており、それぞれがHEMS12によって制御される。
【0057】
また、入出力ポート46は、上述したネットワーク18に接続されており、ネットワーク18に接続されたセンターサーバ14や携帯端末装置16との情報の授受が可能とされている。
【0058】
なお、携帯端末装置16やサーバ14についても、HEMS12と同様に、CPU、ROM、RAM、入出力ポート、表示部、操作部、及び記憶部等を備えた一般的なコンピュータの構成を有しており、基本的な概略構成は同様であるため詳細な説明は省略する。
【0059】
ところで、本発明の実施の形態に係わる住宅電力制御システム10では、住宅22内の家電機器20を携帯端末装置16から遠隔操作可能とされているが、遠隔操作を行うにあったってパスワードを用いたセキュリティ制御を行うようになっている。このときパスワードは、セキュリティを向上するために、所定期間毎に発行するようになっており、本実施の形態では、HEMS12がパスワードを発行する場合(第1実施形態)と、サーバ14がパスワードを発行する場合(第2実施形態)とがある。以下では、それぞれの場合について詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、家電機器20を遠隔操作する際のパスワード発行をHEMS12で行う場合について説明する。
【0060】
具体的には、図4に示すように、HEMS12が所定期間毎にパスワードを生成し、ユーザがHEMS12の操作部等を操作することによってパスワードの発行要求が行われた場合に、所定期間毎に発生されたパスワードを表示部50に表示することによってパスワードを発行する。
【0061】
ユーザは、表示部50に表示されたパスワードを確認して、外出先等から携帯端末装置16を操作して家電機器20を遠隔操作する際に、パスワード、予め定めたID(HEMS12を識別するための識別情報等)、及び操作コマンド(操作対象の家電機器20及び当該操作の操作内容を少なくとも含む操作情報)を携帯端末装置16に入力することにより、携帯端末装置16から入力された情報をサーバ14に送信する。
【0062】
そして、サーバ14では、HEMSを特定するためのIDと、当該IDに対応するアドレス情報(IPアドレス等)を予め記憶しておくことにより、携帯端末装置16から送信される情報(ID、パスワード、及び操作コマンド)を対応するHEMS12へ転送する。
【0063】
これによって、HEMS12では、サーバ14から送信されるパスワードと、発行されている最新のパスワードとを照合して一致する場合に、操作コマンドで指示された制御に対応する動作を行うように家電機器20を制御する。例えば、HA端子制御等を利用して家電機器20を制御する。これによってセキュリティを向上した遠隔制御を行うことができる。
【0064】
また、操作コマンドとしては、家電機器の動作開始などの操作コマンドの他に、優先的に供給する電力を表す電力情報を含めることが可能とされ、HEMSでは、操作コマンドに含まれる電力情報が指定する電力を優先的に供給するように制御するようになっている。すなわち、太陽光発電装置28からの電力を優先するのか、蓄電池30の蓄電電力の供給を優先するか、或いは他の電力(系統電力26や車両用蓄電池36など)の供給を優先するのか等についても遠隔制御が可能とされている。なお、操作コマンドとして使用可能な電力を自動的に選択する指示を電力情報として含むようにしてもよいし、予め定めた優先順位で電力を供給する指示を操作コマンドに含むようにしてもよい。
【0065】
次に、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる住宅電力制御システム10で行われる具体的な処理について説明する。なお、以下では、携帯端末装置16の処理は、操作コマンドの入力及び送信、並びにパスワード不整合時の通知が行われる程度であるため、詳細な説明は省略する。
【0066】
まず、HEMS12で行われる処理について説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係わる住宅電力制御システム10におけるHEMS12で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0067】
ステップ100では、パスワード発行要求操作が行われたか否かが判定される。該判定は、パスワード発行を要求する操作が操作部52によって行われたか否かをCPU40が判定し、該判定が肯定された場合にはステップ102へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。
【0068】
ステップ102では、パスワードが生成されてステップ104へ移行する。すなわち、遠隔操作を行うためのパスワードが更新される。なお、当該処理では、パスワードは所定期間としては操作部52によってパスワードの発行要求が行われる毎に発行するものとして説明するが、これに限るものではなく、例えば、所定期間として予め定めた時間経過毎にパスワードを生成するようにしてもよい。
【0069】
ステップ104では、生成されたパスワードが表示部50に表示されてステップ106へ移行する。これによってユーザは家電機器20を遠隔操作する際の最新のパスワードを表示部50を確認することで確認することができる。なお、パスワードを所定時間毎に発行する場合にはパスワードを表示部50に表示する際に、パスワードの有効時間等を予め定めておき同時に表示するようにしてもよい。
【0070】
ステップ106では、所定時間経過したか否か判定され、所定時間経過するまで待機してステップ108へ移行する。
【0071】
ステップ108では、HEMS12を操作するための予め定めたメイン画面が表示されてステップ110へ移行する。すなわち、発行されたパスワードの表示をメインに行われる画面が所定時間表示された後にメイン画面へ移行する。なお、このとき、最新のパスワードをメイン画面の所定の位置に表示するようにしてもよい。これによって他の住人が新たにパスワード発行要求を行って直ぐにパスワードが更新されてしまうことを防止するようにしてもよい。また、本実施形態では、所定時間経過後にメイン画面へ移行するものとするが、メイン画面へ移行指示が行われた場合にメイン画面へ移行するようにしてもよい。
【0072】
ステップ110では、パスワード及び操作コマンドを受信したか否かがCPU40によって判定される。すなわち、携帯端末装置16によって遠隔操作が指示され、当該遠隔操作に伴うパスワード及び操作コマンドをサーバ14から受信したか否かが判定され、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合にはステップ112へ移行する。
【0073】
ステップ112では、パスワードが一致するか否かがCPU40によって判定され、該判定が肯定された場合にはステップ114へ移行し、否定された場合にはステップ116へ移行する。
【0074】
ステップ114では、操作コマンドに対応する制御が実行されてステップ118へ移行する。すなわち、携帯端末装置16からサーバ14経由で送信された操作コマンドに対応する処理が行われるように家電機器20がHEMS12によって制御され、遠隔操作が行われる。また、操作コマンドに優先的に供給する電力を指示する電力情報が含まれている場合には、操作コマンドで指示された電力を家電機器20へ供給するように電力供給が制御される。より具体的には、操作コマンドで指示された電力が家電機器へ供給されるように分電盤24が制御される。なお、電力情報を含まない場合には、予め定めた優先順位で電力を供給するようにしてもよいし、使用可能な電力を供給するようにしてもよいし、値段の安い電力を供給するようにしてもよい。
【0075】
一方ステップ116では、パスワードが不整合である旨がサーバ14に返信されてステップ118へ移行する。
【0076】
ステップ118では、システムのオフ指示が行われたか否かが判定される。該判定は、例えば、HEMS12の電源オフ等の指示が操作部52によって行われたか否か等を判定し、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合には一連の処理を終了する。
【0077】
次に、サーバ14で行われる処理について説明する。図6は、本発明の第1実施形態に係わる住宅電力制御システム10におけるサーバ14で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0078】
ステップ200では、携帯端末装置16からID、パスワード、及び操作コマンドを受信したか否か判定される。すなわち、ユーザが携帯端末装置16を操作して、上述のステップ104で表示されたパスワードを使用して、家電機器20の遠隔操作を行う指示を行ったか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ202へ移行し、否定された場合にはステップ208へ移行する。
【0079】
ステップ202では、IDに対応するHEMS12にパスワード及び操作コマンドがネットワーク18を介して転送されてステップ204へ移行する。これによってHEMS12の処理における上述ステップ110の判定が肯定される。
【0080】
ステップ204では、パスワード不整合を受信したか否かが判定される。すなわち、上述のステップ116でパスワードが不整合である旨が送信されたか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ206へ移行し、否定された場合にはステップ208へ移行する。
【0081】
ステップ206では、パスワードが不整合である旨が携帯端末装置16へ転送されてステップ208へ移行する。
【0082】
ステップ208では、他の処理が要求されたか否か判定される。すなわち、携帯端末装置16やHEMS12からの要求以外の処理が指示されたか否か等が判定され、該判定が否定された場合にはステップ200に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合には一連の処理を終了して要求された処理が開始される。
【0083】
このように処理を行うことにより、上述したように、家電機器20を遠隔操作するためのパスワードをHEMS12で発行して、当該パスワードを利用した家電機器20の遠隔操作が可能となる。また、パスワードを所定期間毎(例えば、発行要求毎や、予め定めた時間毎)に発行して更新することにより、セキュリティを向上することができる。
【0084】
また、本実施形態では、家電機器20を遠隔操作する際の電力についても操作コマンドに含めて指示することが可能であるため、利便的な遠隔操作を提供することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、HEMS12が家電機器20を遠隔操作する際のパスワード発行を行う場合について説明したが、第2実施形態では、サーバ14がパスワードを発行する場合について説明する。
【0085】
具体的には、図7に示すように、サーバ14が所定期間毎にパスワードを生成してHEMS12にネットワーク18を介して発行する。これによってHEMS12は、発行されたパスワードを表示部50に表示することによりユーザへパスワードを発行する。
【0086】
ユーザは、表示部50に表示されたパスワードを確認して、外出先等から携帯端末装置16を操作して家電機器20を遠隔操作する際に、パスワード、予め定めたID(HEMS12を識別するための識別情報等)、及び操作コマンド(操作対象の家電機器20及び当該操作の操作内容を少なくとも含む操作情報)を携帯端末装置16に入力することにより、携帯端末装置16から入力された情報をサーバ14に送信する。
【0087】
そして、サーバ14では、発行した最新のパスワードと、携帯端末装置16から送信されるパスワードとを照合して、パスワードが一致する場合に、HEMSを特定するためのIDと、当該IDに対応するアドレス情報(IPアドレス等)を予め記憶しておくことで、携帯端末装置16から送信される情報(操作コマンド)を対応するHEMS12へ送信する。
【0088】
これによって、HEMS12では、サーバ14から送信される操作コマンドで指示された制御に対応する動作を行うように家電機器20を制御する。例えば、HA端子制御等を利用して家電機器20を制御する。これによってセキュリティを向上した遠隔制御を行うことができる。
【0089】
また、操作コマンドとしては、家電機器の動作開始などの操作コマンドの他に、優先的に供給する電力を表す電力情報を含めることが可能とされ、HEMSでは、操作コマンドに含まれる電力情報が指定する電力を優先的に供給するように制御するようになっている。すなわち、太陽光発電装置28からの電力を優先するのか、蓄電池30の蓄電電力の供給を優先するか、或いは他の電力(系統電力26や車両用蓄電池36など)の供給を優先するのか等についても遠隔制御が可能とされている。なお、操作コマンドとして使用可能な電力を自動的に選択する指示を電力情報として含むようにしてもよいし、予め定めた優先順位で電力を供給する指示を操作コマンドに含むようにしてもよい。
【0090】
続いて、本発明の第2実施形態に係わる住宅電力制御システムで行われる具体的な処理について説明する。なお、以下においても、携帯端末装置16の処理は、操作コマンドの入力及び送信、並びにパスワード不整合時の通知が行われる程度であるため、詳細な説明は省略する。
【0091】
まず、HEMS12で行われる処理について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係わる住宅電力制御システム10におけるHEMS12で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0092】
ステップ300では、パスワードを受信したか否かがCPU40によって判定される。該判定は、後述するサーバ14の処理によって所定期間毎に生成されたパスワードを受信したか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ302へ移行し、否定された場合にはステップ310へ移行する。
【0093】
ステップ302では、パスワードを表示する指示が操作部52によって行われたか否かがCPU40によって判定され、該判定が肯定された場合にはステップ304へ移行する。
【0094】
ステップ304では、サーバ14から受信したパスワードが表示部50に表示されてステップ306へ移行する。これによってユーザが家電機器20を遠隔操作する際の最新のパスワードを確認することができる。
【0095】
ステップ306では、所定時間経過したか否か判定され、該判定が肯定されるまで待機してステップ308へ移行する。
【0096】
ステップ308では、HEMS12を操作するための予め定めたメイン画面が表示されてステップ310へ移行する。すなわち、発行されたパスワードの表示をメインに行われる画面が所定時間表示された後にメイン画面へ移行する。なお、このとき、最新のパスワードをメイン画面の所定の位置に表示するようにしてもよい。これによって他の住人がパスワード表示要求を行わなくても最新のパスワードを確認することが可能となる。また、本実施形態では、所定時間経過後にメイン画面へ移行するものとするが、メイン画面へ移行指示が行われた場合にメイン画面へ移行するようにしてもよい。
【0097】
ステップ310では、操作コマンドをサーバ14から受信したか否かがCPU40によって判定され、該判定が否定された場合にはステップ300に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合にはステップ312へ移行する。すなわち、本実施形態では、後述するサーバ14の処理によってパスワードの照合が行われてパスワードが一致する場合にはサーバ14から操作コマンドが送信されるので、当該送信コマンドを受信する。
【0098】
ステップ312では、操作コマンドに対応する制御が実行されてステップ314へ移行する。すなわち、携帯端末装置16からサーバ14経由で送信された操作コマンドに対応する処理が行われるように家電機器20がHEMS12によって制御され、遠隔操作が行われる。また、操作コマンドに優先的に供給する電力を指示する電力情報が含まれている場合には、操作コマンドで指示された電力を家電機器20へ供給するように電力供給が制御される。より具体的には、操作コマンドで指示された電力が家電機器へ供給されるように分電盤24が制御される。なお、電力情報を含まない場合には、予め定めた優先順位で電力を供給するようにしてもよいし、使用可能な電力を供給するようにしてもよいし、値段の安い電力を供給するようにしてもよい。
【0099】
ステップ314では、システムのオフ指示が行われたか否かが判定される。該判定は、例えば、HEMS12の電源オフ等の指示が操作部52によって行われたか否か等を判定し、該判定が否定された場合にはステップ300に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合には一連の処理を終了する。
【0100】
次に、サーバ14で行われる処理について説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係わる住宅電力制御システム10におけるサーバ14で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0101】
ステップ400では、前回のパスワード生成後、所定時間経過したか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ402へ移行し、否定された場合にはステップ406へ移行する。
【0102】
ステップ402では、パスワードが生成されてステップ404へ移行する。すなわち、サーバ14において遠隔操作を行うためのパスワードが更新される。
【0103】
ステップ404では、生成されたパスワードがHEMS12へ送信されてステップ406へ移行する。すなわち、所定期間毎にパスワードがサーバ14で生成されてHEMS12に発行される。これによってHEMS12における上述ステップ300の判定が肯定されてHEMS12の表示部50に最新のパスワードを表示することができる。
【0104】
ステップ406では、携帯端末装置16からID、パスワード、及び操作コマンドを受信したか否か判定される。すなわち、ユーザが携帯端末装置16を操作して、上述のステップ304で表示されたパスワードを使用して、家電機器20の遠隔操作を行う指示を行ったか否かが判定され、該判定が肯定された場合にはステップ408へ移行し、否定された場合にはステップ400に戻って上述の処理が繰り返される。
【0105】
ステップ408では、携帯端末装置16から送信されてきたパスワードが、サーバ14が発行した最新のパスワードと一致するか否かが判定され、該判定が肯定された場合にはステップ410へ移行し、否定された場合にはステップ412へ移行する。
【0106】
ステップ410では、IDに対応するHEMS12へ操作コマンドが転送されてステップ414へ移行する。これによってHEMS12における上述のステップ310の判定が肯定されて操作コマンドに応じた処理がHEMS12によって実行される。
【0107】
一方、ステップ412では、パスワードが不整合である旨が携帯端末装置16に返信されてステップ414へ移行する。
【0108】
ステップ414では、他の処理が要求されたか否か判定される。すなわち、携帯端末装置16やHEMS12からの要求以外の処理が指示されたか否か等が判定され、該判定が否定された場合にはステップ400に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合には一連の処理を終了して要求された処理が開始される。
【0109】
このように処理を行うことにより、上述したように、家電機器20を遠隔操作するためのパスワードをサーバ14側で発行して、当該パスワードを利用した家電機器20の遠隔操作が可能となる。また、パスワードを所定期間毎に発行して更新することにより、セキュリティを向上することができる。
【0110】
また、本実施形態においても、第1実施形態同様に、家電機器20を遠隔操作する際の電力についても操作コマンドに含めて指示することが可能であるため、利便的な遠隔操作を提供することができる。
【0111】
なお、上記の実施の形態では、住宅22に設けられた電力の種類として、系統電力26からの電力、太陽光発電装置28の発電電力、蓄電池30の蓄電電力、及び車両用蓄電池36の蓄電電力を一例として説明したが、これに限るものではなく、燃料電池などの他の発電電力などを更に備えるようにしてもよいし、適宜組み合わせてもよい。
【0112】
また、上記の実施の形態で使用するパスワードとしては、文字や数値などのパスワードを適用するようにしてもよいし、QRコードなどを適用するようにしてもよい。QRコードを適用する場合には、携帯端末装置16にカメラ機能を備えておけば、HEMS12の表示部50にパスワードとしてQRコードを表示することで、携帯端末装置16で撮影することで遠隔操作時のパスワードを容易に取得することが可能となる。
【0113】
また、上記の実施の形態では、携帯端末装置16から家電機器20を遠隔操作する場合を例に説明したが、これに限るものではなく、他の装置から遠隔操作を行うようにしてもよいし、HEMS12の操作部52を操作して家電機器20を遠隔操作するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0114】
10 住宅電力制御システム
12 HEMS
14 サーバ
16 携帯端末装置
18 ネットワーク
20 家電機器
26 系統電力
28 太陽光発電装置
30 蓄電池
36 車両用蓄電池
50 表示部
52 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電機器を遠隔操作するためのパスワードであって所定期間毎に更新されるパスワードを表示する表示手段と、
家電機器を遠隔操作する際に入力された入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を受信する受信手段と、
前記入力パスワードと、前記パスワードとを照合して一致する場合に、前記操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器を制御すると共に、前記電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御する制御手段と、
を備えた住宅電力制御システム。
【請求項2】
前記入力パスワード、前記操作情報、及び前記電力情報を入力するための外部入力手段を更に備え、前記受信手段が前記外部入力手段の入力結果を受信する請求項1に記載の住宅電力制御システム。
【請求項3】
前記入力パスワード、前記操作情報、前記電力情報、及び遠隔操作対象の家電機器を制御する前記制御装置を識別するための識別情報を入力するための外部入力装置より送信された前記識別情報に基づいて、遠隔操作対象の家電機器を制御する前記制御装置を特定し、特定した前記制御装置の前記受信手段へ前記外部入力手段によって入力された、前記入力パスワード、前記操作情報、及び前記電力情報を転送する転送サーバを更に備えた請求項1に記載の住宅電力制御システム。
【請求項4】
外部から送信された、家電機器を遠隔操作するためのパスワードを表示する表示手段と、
遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を外部から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器を制御すると共に、前記電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御する制御手段と、
を有する、住宅の電力供給を制御する制御装置と、

前記パスワードを所定期間毎に更新して前記表示手段へ送信する送信手段と、
家電機器を遠隔操作する際に入力する入力パスワード、前記操作情報、前記電力情報、及び遠隔操作対象の家電機器を制御する前記制御装置を識別するための識別情報を入力するための外部入力装置の入力結果を受信する外部受信手段と、
前記外部受信手段によって受信した前記入力パスワードと、所定期間毎に更新された前記パスワードとを照合して一致する場合に、前記外部受信手段によって受信した前記識別情報に基づいて、特定した前記制御装置へ前記外部受信手段によって受信した前記操作情報及び前記電力情報を転送する転送手段と、
を有するサーバと、
を備えた住宅電力制御システム。
【請求項5】
家電機器を遠隔操作するためのパスワードを所定期間毎に更新して表示する表示手段と、
家電機器を遠隔操作する際に入力される入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を入力するための外部入力手段の入力結果を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記入力パスワードと、前記パスワードとを照合して一致する場合に、前記操作情報に基づく動作が行われるように遠隔対象の家電機器を制御すると共に、前記電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御する制御手段と、
を備えた住宅電力制御装置。
【請求項6】
家電機器を遠隔操作するためのパスワードを所定期間毎に更新する更新手段と、家電機器を遠隔操作する際に入力する入力パスワード、遠隔操作対象の家電機器及び該家電機器の操作内容を表す操作情報、並びに複数種類の電力の中から前記家電機器を動作させる際に優先的に供給する電力を表す電力情報を入力するための外部入力手段の入力結果を受信する外部受信手段と、前記外部受信手段によって受信した前記入力パスワードと、前記更新手段によって更新された前記パスワードとを照合して一致する場合に、前記操作情報及び前記電力情報を外部へ転送する転送手段と、を備えたサーバから、前記更新手段によって更新された前記パスワードを取得して表示する表示手段と、
前記転送手段によって転送された前記操作情報及び前記電力情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって前記操作情報及び前記電力情報を受信した場合に、前記操作情報に基づく動作が行われるように遠隔操作対象の家電機器を制御すると共に、前記電力情報に基づく電力を当該家電機器へ優先的に供給するように制御する制御手段と、
を備えた住宅電力制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−26979(P2013−26979A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−162336(P2011−162336)
【出願日】平成23年7月25日(2011.7.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】