説明

体に密着する衣料

【課題】 体型補正効果を高め生産性を高める効果があるガードルを提供する。
【解決手段】 伸び方向に平行で一定巾のストライプ柄を設け柄交互に伸縮率の強弱を設けたストライプパワーネットを作成し用い、伸び方向を人体垂直方向に対し45度の角度になるように作成したことを特徴とするガードル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、身体に密着する衣料のひとつであるガードルにおいて、伸び方向に平行で一定巾のストライプ柄を設け柄交互に伸縮率の強弱を設けたストライプパワーネットを作成し用い、伸び方向を人体垂直方向に対し45度の角度になるように作成したことを特徴とするガードルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ガードルは伸縮に優れたパワーネットなどの生地を用いていたが、パワーネットは生地全体の編み立てや伸縮率が均一であり、伸び方向に平行で一定巾のストライプ柄を設け柄交互に伸縮率の強弱を設けたストライプパワーネットは無かった。またガードルの作成方法としては、パワーネットの伸び方向を人体垂直方向に対して水平になるように作るのが一般的であった。また編地にスパイラル状のテーピング組織を複数コース編成したニット製肌着があるがスパイラル状のテーピング組織は網地の伸び方向に対して斜めに構成しているため基本的な伸び方向は水平方向であり網地の伸び方向とテーピング組織は伸び方向が一致しなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような欠点があった。
ガードルは、パワーネット全体の編み立てや伸縮率が均一なためと、パワーネットの伸び方向を人体垂直方向に対して水平にして作成するために、着用すると着用個所全体を均一に締め付けるため締め付け感にメリハリがなく、ヒップなど体の気になる部位に対して体型補正効果を感じにくかった。そのため各メーカーはその欠点を補うために別布を裏打ちなどして体型補正効果を高めようとしたが手間がかかった。
本発明は以上の欠点を解決し、着用感にメリハリがあり着心地良く体の部位の体型補正効果を高め、同時にあらかじめ伸縮率に強弱をつけた生地を使用することで別布を裏打ちする手間を省き生産性を高める効果があるガードルを提供しようとするものである。
【課題を解決する手段】
【0004】
伸び方向(1)に平行で一定巾のストライプ柄(2)を設け柄交互に伸縮率の強柄(3)と伸縮率の弱柄(4)を設けたストライプパワーネット(5)を作成し用い、伸び方向(1)を人体垂直方向(6)に対し45度の角度(7)になるようにガードル(8)を作成する。
【発明の効果】
【0005】
本発明を使用することにより、着用者はストライプ柄交互の伸縮率強弱によるメリハリを感じ、人体垂直方向に対して伸縮45度方向による締め付けを感じるので、身体を補正している満足感を得ることができる。また、同時にあらかじめストライプ柄交互の伸縮率強弱を設けたストライプパワーネットを使用することで別布を裏打ちする手間を省き生産性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0007】
伸び方向(1)に平行で一定巾のストライプ柄(2)を設け柄交互に伸縮率の強柄(3)と伸縮率の弱柄(4)を設けたストライプパワーネット(5)を作成し用い、伸び方向(1)を人体垂直方向(6)に対し45度の角度(7)になるように型紙(9)を配置しストライプパワーネット(5)を裁断しガードル(8)を作成する。
本発明は以上の構成よりなっている。
なおこの構成は、上述のガードルのほかにボディスーツ、スパッツ、ブラジャー、ショーツ、水着、レオタード、スポーツ用タイツなど身体に密着する衣料であれば全てに応用できる。
また、45度の角度(7)はガードルを着用して左身頃の部分において見た目で右上がり左上がりを問わない。
また、45度の角度(7)は人体垂直方向に対してであるが人体水平方向と表現しても同じことである。
また、45度の角度(7)は、前中心(10)及び後中心を境に左右対称であるが同じ向きにしてもよい。
また、45度の角度(7)は人体垂直方向に対して基本角度ではあるが型紙の都合上部位によっては45度の角度(7)にならない場合もある。
また、45度の角度(7)は人体垂直方向に対しての基本角度ではあるがプラスマイナス20度の角度位でも似たような効果が得られる。
また、型紙(9)は部位ごとに分割した型紙であってもよい。
また、45度の角度(7)の右上がり左上がりや部位ごとに分割した型紙を用いていろいろな組み合わせが可能であることは言うまでもない。
また、ストライプパワーネットはサテンネットや天竺やトリコットなどの生地でもよく伸縮率に優れていれば生地の種類を問わない。
また、ストライプパワーネットは型紙の全パーツに使用することが望ましいが部分的に別生地を使用しても構わない。
また、ストライプパワーネットは裏地として使用しても同じ効果を得ることができる。
また、ストライプ柄(2)の巾は1cmから5cm位が望ましいが限定するものではない。
また、ストライプ柄(2)は平行柄が好ましいが限定するものではなく、例えば揚柳柄や格子柄やなど別柄を用いても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0008】
本発明のガードルは女性の体型補正向上に貢献するとともに、上述のガードルのほかにボディスーツ、スパッツ、ブラジャー、ショーツ、水着、レオタード、スポーツ用タイツなど身体に密着する衣料であれば全てに応用できる構成なので産業上広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明を示した正面図である。
【図2】本発明のストライプパワーネットの使用状態を示した正面図である。
【図3】図2に示した型紙を用いた裁断正面図である。
【符号の説明】
【0010】
1 伸び方向
2 ストライプ柄
3 伸縮率の強柄
4 伸縮率の弱柄
5 ストライプパワーネット
6 人体垂直方向
7 45度の角度
8 ガードル
9 型紙
10 前中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸び方向に平行で一定巾のストライプ柄を設け柄交互に伸縮率の強弱を設けたストライプパワーネットを作成し用い、伸び方向を人体垂直方向に対し45度の角度になるように作成したことを特徴とするガードル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−127179(P2009−127179A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−329308(P2007−329308)
【出願日】平成19年11月24日(2007.11.24)
【出願人】(591062238)
【Fターム(参考)】