説明

体液成分測定用穿刺装置および充電方法

【課題】使用者が1回分穿刺の場合に対して使用可能な充電状態を早期にかつ確実に知り得ることができ、1回分穿刺による体液成分測定を迅速に行うことができる体液成分測定用穿刺装置および充電方法を提供する。
【解決手段】体液成分測定のために、皮膚にレーザー穿刺部RS1からのレーザー光を照射してその照射光で皮膚を1回分穿刺し体液を得るのに最低限必要かつ十分なランプ駆動用コンデンサQC2の電圧に対して、その昇圧回路SA2を通じた充電をより早く完了させると同時に、その充電完了を通知部TT2により正確に使用者へ知らせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば人体等の体液成分測定のために皮膚に光を照射することによってその照射光で皮膚を穿刺し体液を得る体液成分測定用穿刺装置および充電方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば病院や診療所などの医療現場において、医療器具として体液成分測定装置により例えば人体等の体液(血液など)の成分測定を行う場合、その測定の際に皮膚を穿刺し体液を得るための体液成分測定用穿刺装置が使用されている。
【0003】
以上のような従来の体液成分測定用穿刺装置について、図面を用いて以下に説明する。
図1は従来の体液成分測定用穿刺装置の構成を示すブロック図である。従来の体液成分測定用穿刺装置は、図1に示すように、体液成分測定装置(図示せず)による体液成分測定のために、レーザー発光用ランプLP1からのレーザー発光によって、例えば人の指先YB1から体液(例えば、血液)を穿刺するレーザー穿刺部RS1を有している。この体液成分測定用穿刺装置におけるレーザー穿刺部RS1は、基本的に、レーザー発光用ランプLP1と、ロッドLD1と、レンズLZ1と、レーザービームBM1とで構成されている。
【0004】
図1において、体液成分測定用穿刺装置における通常の充電方法では、まず商用電源(例えば、AC100ボルト)等のAC電源(第1の電源供給部)AD1からACアダプタ(第1の電源供給部)AA1を通じて充電回路JD1により二次電池(第2の電源供給部)ND1を充電し、その充電が完了すると、制御回路SK1が昇圧回路SA1を動作させ、二次電池ND1から昇圧回路SA1を通じてランプ駆動用コンデンサQC1へ充電することにより蓄電する。この蓄電が十分に行われるとコンデンサ充電検出部(コンデンサ電圧検出手段)JK1によりランプ駆動用コンデンサQC1への蓄電状態が検知され、この蓄電容量が1回穿刺分に十分足りるようになると、レーザー穿刺部RS1からのレーザー発光によって、例えば人の指先YB1から体液(例えば、血液)の穿刺ができる仕組みになっている。
【0005】
そして、第2の電池残量検出部(電池残量検出手段)DZ21では、装置システムが最低限機能するために必要な電力が二次電池ND1に確保されているかを検出しているのみである。また、ある程度使用して二次電池ND1の容量が1回穿刺分未満になると、この二次電池ND1の容量が第1の電池残量検出部(電池残量検出手段)DZ11により検知され制御回路SK1の制御により穿刺することができなくなる。この後、再度穿刺する場合は、AC電源AD1からACアダプタAA1を通じて充電しなければならないが、1回だけ穿刺することができればよい場合でも、使用者は1回分穿刺使用可能になる充電時間が判断できないので、体液成分測定装置により迅速に体液成分測定をすることができない。
【0006】
また、一般に出来るだけ早く穿刺が行えるように通常よりも充電電流を増やすことで二次電池の急速充電を行うことが可能だが、充電電流が多くなると発熱によって二次電池の寿命が短くなる問題があるため、このような使用は避けるべきである。
【0007】
ここで、病院や診療所ではなく一般の家庭内で体液成分測定をする場合は、上記のような1回穿刺による使用形態が一般的であり、家庭内使用の利便性を追求すると、迅速な充電ができることと、1回だけ穿刺できる充電完了を使用者に通知する機能が必要となる。
【0008】
また、特許文献1において、シェーバーや電動工具等の充電における1回使用表示機能が記載されているが、1回使用可能な表示がされているにも関わらず、実際には1回の使用に足りない充電量しか無いという状態を回避する技術であり、本発明の目的を解決するものではない。
【特許文献1】特開昭61−102137号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら前述のような従来の体液成分測定用穿刺装置において、コンデンサ充電方式によるレーザー発光で穿刺して体液を採取するための充電方法では、ランプ駆動用コンデンサQC1への蓄電が十分に行われるとコンデンサ充電検出部JK1により蓄電状態が検知され、レーザー発光によって穿刺ができる仕組みになっている。
【0010】
そして、二次電池ND1が穿刺操作に使用できない充電残量においても、第2の電池残量検出部DZ21では装置システムが最低限機能するために必要な電力が二次電池ND1に確保されているかを検出しているのみであり、使用可能かどうかの判断はしていない。十分な充電状態から使用を繰り返して二次電池ND1の容量が1回穿刺分未満になると、レーザー発光による穿刺が全くできなくなる仕組みとなっている。
【0011】
この後、再度穿刺する場合は、AC電源AD1からACアダプタAA1を通じて充電しなければならないが、病院や診療所ではなく一般の家庭内で体液成分を測定する場合のように、使用条件として1回分だけ穿刺することができればよい場合でも、使用者は1回分穿刺が使用可能になる充電時間が判断できないので、1回分穿刺による体液成分測定を迅速に行うことができないという問題点を有していた。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、家庭用の医療用補助器具として、例えば体液成分測定装置による体液成分測定のために、皮膚を穿刺し体液を得る際に、使用者が1回分穿刺の場合に対して使用可能な充電状態を早期にかつ確実に知り得ることができ、1回分穿刺による体液成分測定を迅速に行うことができる体液成分測定用穿刺装置および充電方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の体液成分測定用穿刺装置は、体液成分測定のために皮膚に光を照射することによってその照射光で皮膚を穿刺し体液を得る体液成分測定用穿刺装置であって、装置の外部から電源を供給する第1の電源供給部と、前記第1の電源供給部の接続先を切り替える切り替え手段と、前記切り替え手段によって回路が繋がる第1の方路上の昇圧手段と、前記切り替え手段によって回路が繋がる第2の方路上の充電手段と、前記充電手段によって充電される二次電池で構成される装置駆動用の第2の電源供給部と、前記第2の電源供給部の容量が1回穿刺分を満たす所定の電圧閾値よりも高いことを検出する電池残量検出手段と、前記照射光の発生電力を供給するために前記切り替え手段の接続状態によって前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの電荷を前記昇圧手段を通じて蓄電するコンデンサと、前記コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出手段と、使用者に対して穿刺操作を補助するために装置の動作状態を通知する通知手段と、前記電池残量検出手段および前記コンデンサ電圧検出手段からの各検出情報に基づいて、前記切り替え手段、前記昇圧手段および前記通知手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電池残量検出手段からの検出情報を基に前記第2の電源供給部の容量が前記所定の電圧閾値よりも低い状態であると判断した場合には、前記切り替え手段によって前記第1の電源供給部と前記昇圧手段を接続し、前記第1の電源供給部の電力によって前記コンデンサへの充電を行い、かつ前記コンデンサ電圧検出手段からの検出情報に従って、前記コンデンサへの充電を停止するとともに、前記通知手段により前記穿刺するための前記コンデンサへの充電が完了したことを前記使用者に通知するよう構成したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項2に記載の体液成分測定用穿刺装置は、体液成分測定のために皮膚に光を照射することによってその照射光で皮膚を穿刺し体液を得る体液成分測定用穿刺装置であって、装置の外部から電源を供給する第1の電源供給部と、前記第1の電源供給部に接続された充電手段と、前記充電手段によって充電される二次電池で構成される装置駆動用の第2の電源供給部と、前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部に接続された第1の昇圧手段と、前記第1の電源供給部および前記第2の電源供給部のうち前記第1の昇圧手段が接続されない側に接続された第2の昇圧手段と、前記第2の電源供給部の容量が1回穿刺分を満たす所定の電圧閾値よりも高いことと、前記第2の電源供給部の容量が最低限システムが機能するために十分であることを検出する電池残量検出手段と、前記照射光の発生電力を供給するために前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの電荷を前記第1の昇圧手段もしくは前記第2の昇圧手段を通じて蓄電するコンデンサと、前記コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出手段と、使用者に対して穿刺操作を補助するために装置の動作状態を通知する通知手段と、前記電池残量検出手段および前記コンデンサ電圧検出手段からの各検出情報に基づいて、前記第1の昇圧手段、前記第2の昇圧手段および前記通知手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電池残量検出手段からの検出情報を基に行った、前記第2の電源供給部の容量が前記所定の電圧閾値よりも低い状態であるかの判断、および前記第2の電源供給部の容量が前記システムの機能のために十分な状態であるかの判断に応じて、前記第1の昇圧手段もしくは前記第2の昇圧手段を選択し、それらの選択した側を通じて前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部の電力によって前記コンデンサへの充電を行い、かつ前記コンデンサ電圧検出手段からの検出情報に従って、前記コンデンサへの充電を停止するとともに、前記通知手段により前記穿刺するための前記コンデンサへの充電が完了したことを前記使用者に通知するよう構成したことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項3に記載の充電方法は、請求項1に記載の体液成分測定用穿刺装置において、前記コンデンサへの充電状態を使用者に通知する充電方法であって、前記体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにするステップと、前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、1回穿刺分に不十分であれば前記切り替え手段を前記第1の方路へ回路を繋げ前記第1の電源供給部から前記昇圧手段を通じて前記コンデンサを充電し、1回穿刺分に十分であれば前記切り替え手段を前記第2の方路へ回路を繋げ前記第2の電源供給部から前記昇圧手段を通じて前記コンデンサを充電するステップと、前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧を検知し、1回穿刺分に不十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を続け、1回穿刺分に十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を停止するステップと、前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧が1回穿刺分に十分であることを検知すると、前記通知手段により前記コンデンサへの充電完了を通知するステップとを有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項4に記載の充電方法は、請求項2に記載の体液成分測定用穿刺装置において、前記コンデンサへの充電状態を使用者に通知する充電方法であって、前記体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにするステップと、前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、1回穿刺分に十分であるかどうかによって前記コンデンサへの充電経路を決めるステップと、前記充電経路を決めるステップで前記1回穿刺分に不十分と検知し前記第2の電源供給部から前記第1の昇圧手段を通じて前記コンデンサへの充電を開始した場合、前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、最低限システムが機能するために不十分であれば、前記第2の電源供給部から前記第1の昇圧手段を通じた前記コンデンサへの充電を停止して、前記第1の電源供給部から前記第2の昇圧手段を通じた前記コンデンサへの充電を開始し、最低限システムが機能するために十分であれば、前記第2の電源供給部から前記第1の昇圧手段を通じた前記コンデンサへの充電を続けるステップと、前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧を検知し、1回穿刺分に不十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を続け、1回穿刺分に十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を停止するステップと、前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧が1回穿刺分に十分であることを検知すると、前記通知手段により前記コンデンサの充電完了を通知するステップとを有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項5に記載の充電方法は、請求項2に記載の体液成分測定用穿刺装置において、前記コンデンサへの充電状態を使用者に通知する充電方法であって、前記体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにするステップと、前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、1回穿刺分に十分であるかどうかによって前記コンデンサへの充電経路を決めるステップと、前記充電経路を決めるステップで前記1回穿刺分に不十分と検知した場合、前記第2の電源供給部から第1の昇圧手段を通じて前記コンデンサを充電し、この充電と並行して前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、最低限システムが機能するために十分であれば前記第1の電源供給部から前記第2の昇圧手段を通じて前記コンデンサを充電し、不十分であれば前記第1の電源供給部から前記第2の昇圧手段を通じた前記コンデンサへの充電を停止するステップと、前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧を検知し、1回穿刺分に不十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を続け、1回穿刺分に十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を停止するステップと、前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧が1回穿刺分に十分であることを検知すると、前記通知手段により前記コンデンサの充電完了を通知するステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、例えば人体等の体液成分測定のために、皮膚に光を照射してその照射光で皮膚を1回分穿刺し体液を得るのに最低限必要かつ十分な電圧に対して、二次電池の寿命を縮めることなくその充電をより早く完了させることができると同時に、その充電完了を正確に使用者へ知らせることができる。
【0019】
そのため、家庭用の医療用補助器具として、例えば体液成分測定装置による体液成分測定のために、皮膚を穿刺し体液を得る際に、使用者が1回分穿刺の場合に対して使用可能な充電状態を早期にかつ確実に知り得ることができ、1回分穿刺による体液成分測定を迅速に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を示す体液成分測定用穿刺装置および充電方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の体液成分測定用穿刺装置および充電方法を説明する。
【0021】
図2は本実施の形態1の体液成分測定用穿刺装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、この体液成分測定用穿刺装置は、体液成分測定装置(図示せず)による体液成分測定のために、レーザー発光用ランプLP1からのレーザー発光によって、例えば人の指先YB1から体液(例えば、血液)を穿刺するレーザー穿刺部RS1を有している。なお、この体液成分測定用穿刺装置におけるレーザー発光用ランプLP1、ロッドLD1、レンズLZ1、レーザービームBM1からなるレーザー穿刺部RS1については、図1に示す従来技術におけるレーザー穿刺部RS1と同一の構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0022】
図2において、AD2は電源供給源である商用交流電源(例えば、AC100ボルト)等のAC電源(第1の電源供給部)、AA2はAC電源AD2の交流(AC)電圧を本装置に適した直流(DC)電圧に変換するACアダプタ(第1の電源供給部)、ST2はACアダプタAA2からの電源の供給先を切り替える切り替え手段としてのスイッチ、SA2はスイッチST2によって回路が繋がる第1の方路上の昇圧回路、JD2はスイッチST2によって回路が繋がる第2の方路上の充電回路、ND2は充電回路JD2によって充電される二次電池(第2の電源供給部)、DZ12は二次電池ND2の容量が1回穿刺分に不足していることを検出する第1の電池残量検出部(電池残量検出手段)、DZ22は二次電池ND2の容量が最低限システムが機能するために十分であることを検出する第2の電池残量検出部(電池残量検出手段)、QC2はレーザー発光用ランプLP1に接続されレーザー光の発光電力を発生するためにAC電源AD2あるいは二次電池ND2からの電荷を昇圧回路SA2を通じて蓄電するランプ駆動用コンデンサ、JK2はランプ駆動用コンデンサQC2の蓄電容量が穿刺するために足りていることを検知するコンデンサ充電検出部(コンデンサ電圧検出手段)、TT2は使用者に対して穿刺操作を補助するために装置の動作状態を通知する例えばLEDなどによる表示機能を有する通知部、SK2は第1の電池残量検出部DZ12と第2の電池残量検出部DZ22とコンデンサ充電検出部JK2からの各検出情報に基づいて、スイッチST2、昇圧回路SA2および通知部TT2の動作を制御する制御回路、DG2は制御回路SK2に対してその駆動のために一定のDC電圧を供給する電源である。
【0023】
上記のように構成された体液成分測定用穿刺装置において、その充電方法を以下に説明する。
図4は本実施の形態1の体液成分測定用穿刺装置における充電方法を示すフロー図である。図4に示すように、まず、体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにし(ステップS400)、第2の電池残量検出部DZ22により二次電池ND2の残量を検知し(ステップS401)、最低限システムが機能するために十分になるまで、スイッチST2を第2の方路(SW2側)へ回路を繋げることによりAC電源AD2からACアダプタAA2を通じて充電回路JD2により二次電池ND2を充電する(ステップS409)。
【0024】
次に、第1の電池残量検出部DZ12により二次電池ND2の残量を検知し(ステップS402)、1回穿刺分に不十分であればスイッチST2を第1の方路(SW1側)へ回路を繋げ(ステップS410)AC電源AD2からACアダプタAA2を通じて昇圧回路SA2によりランプ駆動用コンデンサQC2を充電し(ステップS404)、1回穿刺分に十分であればスイッチST2を第2の方路(SW2側)へ回路を繋げ(ステップS403)二次電池ND2から昇圧回路SA2を通じてランプ駆動用コンデンサQC2を充電する(ステップS404)。
【0025】
次に、コンデンサ充電検出部JK2によりランプ駆動用コンデンサQC2の蓄電容量を検知し(ステップS405)、1回穿刺分に不十分であれば上記のAC電源AD2あるいは二次電池ND2からの充電を続け(ステップS404)、1回穿刺分に十分であればスイッチST2を開放することにより上記のAC電源AD2あるいは二次電池NDからの充電を停止する(ステップS406)。
【0026】
そして、コンデンサ充電検出部JK2によりランプ駆動用コンデンサQC2の蓄電容量が1回穿刺分に十分であることを検知すると、通知部TT2により使用者に対してランプ駆動用コンデンサQC2の充電完了をLED表示等により通知し(ステップS407)、ランプ駆動用コンデンサQC2への充電動作を終了する(ステップS408)。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置および充電方法を説明する。
【0027】
図3は本実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置の構成を示すブロック図であり、図3(a)と図3(b)とでは、第1の昇圧回路および第2の昇圧回路の配置が異なっている。図3に示すように、この体液成分測定用穿刺装置は、体液成分測定装置(図示せず)による体液成分測定のために、レーザー発光用ランプLP1からのレーザー発光によって、例えば人の指先YB1から体液(例えば、血液)を穿刺するレーザー穿刺部RS1を有している。なお、この体液成分測定用穿刺装置におけるレーザー発光用ランプLP1、ロッドLD1、レンズLZ1、レーザービームBM1からなるレーザー穿刺部RS1については、図1に示す従来技術におけるレーザー穿刺部RS1と同一の構成であるので、ここでの説明は省略する。
【0028】
図3(a)において、AD3は電源供給源である商用交流電源(例えば、AC100ボルト)等のAC電源(第1の電源供給部)、AA3はAC電源AD3の交流(AC)電圧を本装置に適した直流(DC)電圧に変換するACアダプタ(第1の電源供給部)、JD3はACアダプタAA3を通じてAC電源AD3に接続された充電回路、ND3は充電回路JD3によって充電される二次電池(第2の電源供給部)、SA13は二次電池ND3に接続された第1の昇圧回路、SA23はACアダプタAA3を通じてAC電源AD3に接続された第2の昇圧回路、DZ13は二次電池ND3の容量が1回穿刺分に不足していることを検出する第1の電池残量検出部(電池残量検出手段)、DZ23は二次電池ND3の容量が最低限システムが機能するために十分であることを検出する第2の電池残量検出部(電池残量検出手段)、QC3はレーザー発光用ランプLP1に接続されレーザー光の発光電力を発生するためにAC電源AD3あるいは二次電池ND3からの電荷を第1の昇圧回路SA13あるいは第2の昇圧回路SA23を通じて蓄電するランプ駆動用コンデンサ、JK3はランプ駆動用コンデンサQC3の蓄電容量が穿刺するために足りていることを検知するコンデンサ充電検出部(コンデンサ電圧検出手段)、TT3は使用者に対して穿刺操作を補助するために装置の動作状態を通知する例えばLEDなどによる表示機能を有する通知部、SK3は第1の電池残量検出部DZ13と第2の電池残量検出部DZ23とコンデンサ充電検出部JK3からの各検出情報に基づいて、第1の昇圧回路SA13、第2の昇圧回路SA23および通知部TT3の動作を制御する制御回路、DG3は制御回路SK3に対してその駆動のために一定のDC電圧を供給する電源である。
【0029】
また、図3(b)においては、図3(a)に対して、第1の昇圧回路SA13および第2の昇圧回路SA23の配置が入れ替わっているだけで、その他の構成については、同一であるので図3(b)の構成説明は省略する。
【0030】
上記のように構成された体液成分測定用穿刺装置における充電方法について、シーケンシャル制御の場合を以下に説明する。
図5は本実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置(図3(a))における充電方法でシーケンシャル制御の場合を示すフロー図である。図5に示すように、まず、体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにし(ステップS500)、第2の電池残量検出部DZ23により二次電池ND3の残量を検知し(ステップS501)、最低限システムが機能するために十分になるまで、AC電源AD3からACアダプタAA3を通じて充電回路JD3により二次電池ND3を充電する(ステップS508)。
【0031】
次に、第1の電池残量検出部DZ13により二次電池ND3の残量を検知し(ステップS502)、1回穿刺分に十分であるかどうかによってランプ駆動用コンデンサQC3への充電経路を決め、その結果、二次電池ND3の残量が1回穿刺分に十分と検知して二次電池ND3から第1の昇圧回路SA13を通じてランプ駆動用コンデンサQC3への充電を開始した場合は(ステップS503)、コンデンサ充電検出部JK3によりランプ駆動用コンデンサQC3の蓄電容量を検知し(ステップS504)、1回穿刺分に不十分であれば上記の二次電池ND3からの第1の昇圧回路SA13を通じた充電を続け(ステップS503)、1回穿刺分に十分となれば上記の二次電池ND3からの第1の昇圧回路SA13を通じた充電を停止する(ステップS505)。
【0032】
一方、二次電池ND3の残量が1回穿刺分に不十分と検知して二次電池ND3から第1の昇圧回路SA13を通じてランプ駆動用コンデンサQC3への充電を開始した場合は(ステップS509)、第2の電池残量検出部DZ23により二次電池ND3の残量を検知し(ステップS510)、最低限システムが機能するために不十分であれば、二次電池ND3から第1の昇圧回路SA13を通じたランプ駆動用コンデンサQC3への充電を停止して(ステップS511)、AC電源AD3からACアダプタAA3を通じた第2の昇圧回路SA23によるランプ駆動用コンデンサQC3への充電を開始し(ステップS512)、最低限システムが機能するために十分であれば(ステップS510)、二次電池ND3から第1の昇圧回路SA13を通じたランプ駆動用コンデンサQC3への充電を続ける(ステップS509)。
【0033】
次に、コンデンサ充電検出部JK3によりランプ駆動用コンデンサQC3の蓄電容量を検知し(ステップS513)、1回穿刺分に不十分であれば上記のAC電源AD3からACアダプタAA3を通じた第2の昇圧回路SA23による充電を続け(ステップS512)、1回穿刺分に十分となれば上記のAC電源AD3からACアダプタAA3を通じた第2の昇圧回路SA23による充電を停止する(ステップS514)。
【0034】
そして、通知部TT3により使用者に対してランプ駆動用コンデンサQC3の充電完了をLED表示等により通知し(ステップS506)、ランプ駆動用コンデンサQC3への充電動作を終了する(ステップS507)。
【0035】
上記のように構成された体液成分測定用穿刺装置における充電方法について、ダブル制御(1)の場合を以下に説明する。
図6は本実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置(図3(a))における充電方法でダブル制御(1)の場合を示すフロー図である。図6に示すように、まず、体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにし(ステップS700)、第2の電池残量検出部DZ23により二次電池ND3の残量を検知し(ステップS701)、最低限システムが機能するために十分になるまで、AC電源AD3からACアダプタAA3を通じて充電回路JD3により二次電池ND3を充電する(ステップS708)。
【0036】
次に、第1の電池残量検出部DZ13により二次電池ND3の残量を検知し(ステップS702)、1回穿刺分に十分であるかどうかによってランプ駆動用コンデンサQC3への充電経路を決め、その結果、二次電池ND3の残量が1回穿刺分に十分と検知したがAC電源AD3からACアダプタAA3を通じて第2の昇圧回路SA23によりランプ駆動用コンデンサQC3への充電を開始した場合は(ステップS703)、コンデンサ充電検出部JK3によりランプ駆動用コンデンサQC3の蓄電容量を検知し(ステップS704)、1回穿刺分に不十分であれば上記のAC電源AD3からの第2の昇圧回路SA23を通じた充電を続け(ステップS703)、1回穿刺分に十分となれば上記のAC電源AD3からの第2の昇圧回路SA23を通じた充電を停止する(ステップS705)。
【0037】
一方、二次電池ND3の残量が1回穿刺分に不十分と検知した場合は、二次電池ND3から第1の昇圧回路SA13を通じてランプ駆動用コンデンサQC3を充電し(ステップS709)、この充電と並行して第2の電池残量検出部DZ23により二次電池ND3の残量を検知し(ステップS710)、最低限システムが機能するために十分であればAC電源AD3から第2の昇圧回路SA23を通じてランプ駆動用コンデンサQC3を充電し(ステップS711)、不十分であればAC電源AD3から第2の昇圧回路SA23を通じたランプ駆動用コンデンサQC3への充電を停止する(ステップS712)。
【0038】
次に、コンデンサ充電検出部JK3によりランプ駆動用コンデンサQC3の蓄電容量を検知し(ステップS713)、1回穿刺分に不十分であれば上記のAC電源AD3および二次電池ND3からの充電を続け(ステップS709、711)、1回穿刺分に十分となれば上記のAC電源AD3および二次電池ND3からの充電を停止する(ステップS714、715)。
【0039】
そして、通知部TT3により使用者に対してランプ駆動用コンデンサQC3の充電完了をLED表示等により通知し(ステップS706)、ランプ駆動用コンデンサQC3への充電動作を終了する(ステップS707)。
【0040】
上記のように構成された体液成分測定用穿刺装置における充電方法について、ダブル制御(2)の場合を以下に説明する。
図7は本実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置(図3(b))における充電方法でダブル制御(2)の場合を示すフロー図である。この場合の充電方法は、図7に示すように、図3(a)と図3(b)に示す構成間で第1の昇圧回路SA13および第2の昇圧回路SA23の配置を入れ替えているのに従って、図6に示すフロー図における第1の昇圧回路SA13および第2の昇圧回路SA23の動作(ステップS603、605、609、611、612、614、615)を入れ替えたものであり、その他の動作は同じ流れになっており、基本的には、図6に示す動作と同じものである。
【0041】
以上のように、本実施の形態によれば、例えば人体等の体液成分測定のために、レーザー発光によって皮膚を1回分穿刺し体液を得るのに最低限必要かつ十分な電圧に対して、その充電をより早く完了させることができると同時に、その充電完了を正確に使用者へ知らせることができる。
【0042】
それにより、家庭用の医療用補助器具として、例えば体液成分測定装置による体液成分測定のために、皮膚を穿刺し体液を得る際に、使用者が1回分穿刺の場合に対して使用可能な充電状態を早期にかつ確実に知り得ることができ、1回分穿刺による体液成分測定を迅速に行うことができる。
【0043】
なお、上記の各実施の形態では、人体等の体液成分測定のために皮膚を穿刺し体液を得る体液成分測定用穿刺装置として、昇圧蓄電によりコンデンサに高電圧を発生させる充電装置が組み込まれている場合を説明したが、この高電圧発生用充電装置は、例えばカメラ撮影用のストロボ装置等のように、閃光発光用など短時間に高電圧エネルギーの必要な機器にも使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の体液成分測定用穿刺装置および充電方法は、家庭用の医療用補助器具として、例えば体液成分測定装置による体液成分測定のために、皮膚を穿刺し体液を得る際に、使用者が1回分穿刺の場合に対して使用可能な充電状態を早期にかつ確実に知り得ることができ、1回分穿刺による体液成分測定を迅速に行うことができるもので、例えば体液成分測定装置と組み合わせて併用する穿刺装置に有用であり、また、この穿刺装置に組み込まれている充電装置は、例えばカメラ撮影用のストロボ装置等のように、閃光発光用など短時間に高電圧エネルギーの必要な機器への利用にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】従来の体液成分測定用穿刺装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1の体液成分測定用穿刺装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1の体液成分測定用穿刺装置における充電方法を示すフロー図
【図5】本発明の実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置における充電方法でシーケンシャル制御の場合を示すフロー図
【図6】同実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置における充電方法でダブル制御(1)の場合を示すフロー図
【図7】同実施の形態2の体液成分測定用穿刺装置における充電方法でダブル制御(2)の場合を示すフロー図
【符号の説明】
【0046】
AD1、AD2、AD3 AC電源(第1の電源供給部)
AA1、AA2、AA3 ACアダプタ(第1の電源供給部)
JD1、JD2、JD3 充電回路
ND1、ND2、ND3 二次電池(第2の電源供給部)
DG1、DG2、DG3 電源
SA1、SA2、 昇圧回路
SA13 第1の昇圧回路
SA23 第2の昇圧回路
RS1 レーザー穿刺部
LP1 ランプ
LD1 ロッド
LZ1 レンズ
BM1 レーザービーム
YB1 指先
QC1、QC2、QC3 ランプ駆動用コンデンサ
JK1、JK2、JK3 コンデンサ充電検出部(コンデンサ電圧検出手段)
SK1、SK2、SK3 制御回路
TT1、TT2、TT3 通知部
DZ21、DZ22、DZ23 第2の電池残量検出部(電池残量検出手段)
DZ11、DZ12、DZ13 第1の電池残量検出部(電池残量検出手段)
ST2 スイッチ(SW)(切り替え手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体液成分測定のために皮膚に光を照射することによってその照射光で皮膚を穿刺し体液を得る体液成分測定用穿刺装置であって、
装置の外部から電源を供給する第1の電源供給部と、
前記第1の電源供給部の接続先を切り替える切り替え手段と、
前記切り替え手段によって回路が繋がる第1の方路上の昇圧手段と、
前記切り替え手段によって回路が繋がる第2の方路上の充電手段と、
前記充電手段によって充電される二次電池で構成される装置駆動用の第2の電源供給部と、
前記第2の電源供給部の容量が1回穿刺分を満たす所定の電圧閾値よりも高いことを検出する電池残量検出手段と、
前記照射光の発生電力を供給するために前記切り替え手段の接続状態によって前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの電荷を前記昇圧手段を通じて蓄電するコンデンサと、
前記コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出手段と、
使用者に対して穿刺操作を補助するために装置の動作状態を通知する通知手段と、
前記電池残量検出手段および前記コンデンサ電圧検出手段からの各検出情報に基づいて、前記切り替え手段、前記昇圧手段および前記通知手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記電池残量検出手段からの検出情報を基に前記第2の電源供給部の容量が前記所定の電圧閾値よりも低い状態であると判断した場合には、
前記切り替え手段によって前記第1の電源供給部と前記昇圧手段を接続し、
前記第1の電源供給部の電力によって前記コンデンサへの充電を行い、
かつ前記コンデンサ電圧検出手段からの検出情報に従って、
前記コンデンサへの充電を停止するとともに、
前記通知手段により前記穿刺するための前記コンデンサへの充電が完了したことを前記使用者に通知するよう構成した
ことを特徴とする体液成分測定用穿刺装置。
【請求項2】
体液成分測定のために皮膚に光を照射することによってその照射光で皮膚を穿刺し体液を得る体液成分測定用穿刺装置であって、
装置の外部から電源を供給する第1の電源供給部と、
前記第1の電源供給部に接続された充電手段と、
前記充電手段によって充電される二次電池で構成される装置駆動用の第2の電源供給部と、
前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部に接続された第1の昇圧手段と、
前記第1の電源供給部および前記第2の電源供給部のうち前記第1の昇圧手段が接続されない側に接続された第2の昇圧手段と、
前記第2の電源供給部の容量が1回穿刺分を満たす所定の電圧閾値よりも高いことと、前記第2の電源供給部の容量が最低限システムが機能するために十分であることを検出する電池残量検出手段と、
前記照射光の発生電力を供給するために前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの電荷を前記第1の昇圧手段もしくは前記第2の昇圧手段を通じて蓄電するコンデンサと、
前記コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出手段と、
使用者に対して穿刺操作を補助するために装置の動作状態を通知する通知手段と、
前記電池残量検出手段および前記コンデンサ電圧検出手段からの各検出情報に基づいて、前記第1の昇圧手段、前記第2の昇圧手段および前記通知手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記電池残量検出手段からの検出情報を基に行った、
前記第2の電源供給部の容量が前記所定の電圧閾値よりも低い状態であるかの判断、
および前記第2の電源供給部の容量が前記システムの機能のために十分な状態であるかの判断に応じて、
前記第1の昇圧手段もしくは前記第2の昇圧手段を選択し、
それらの選択した側を通じて前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部の電力によって前記コンデンサへの充電を行い、
かつ前記コンデンサ電圧検出手段からの検出情報に従って、
前記コンデンサへの充電を停止するとともに、
前記通知手段により前記穿刺するための前記コンデンサへの充電が完了したことを前記使用者に通知するよう構成した
ことを特徴とする体液成分測定用穿刺装置。
【請求項3】
請求項1に記載の体液成分測定用穿刺装置において、前記コンデンサへの充電状態を使用者に通知する充電方法であって、
前記体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにするステップと、
前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、
1回穿刺分に不十分であれば前記切り替え手段を前記第1の方路へ回路を繋げ前記第1の電源供給部から前記昇圧手段を通じて前記コンデンサを充電し、
1回穿刺分に十分であれば前記切り替え手段を前記第2の方路へ回路を繋げ前記第2の電源供給部から前記昇圧手段を通じて前記コンデンサを充電するステップと、
前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧を検知し、
1回穿刺分に不十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を続け、
1回穿刺分に十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を停止するステップと、
前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧が1回穿刺分に十分であることを検知すると、前記通知手段により前記コンデンサへの充電完了を通知するステップとを有する
ことを特徴とする充電方法。
【請求項4】
請求項2に記載の体液成分測定用穿刺装置において、前記コンデンサへの充電状態を使用者に通知する充電方法であって、
前記体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにするステップと、
前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、1回穿刺分に十分であるかどうかによって前記コンデンサへの充電経路を決めるステップと、
前記充電経路を決めるステップで前記1回穿刺分に不十分と検知し前記第2の電源供給部から前記第1の昇圧手段を通じて前記コンデンサへの充電を開始した場合、
前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、
最低限システムが機能するために不十分であれば、前記第2の電源供給部から前記第1の昇圧手段を通じた前記コンデンサへの充電を停止して、前記第1の電源供給部から前記第2の昇圧手段を通じた前記コンデンサへの充電を開始し、
最低限システムが機能するために十分であれば、前記第2の電源供給部から前記第1の昇圧手段を通じた前記コンデンサへの充電を続けるステップと、
前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧を検知し、
1回穿刺分に不十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を続け、
1回穿刺分に十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を停止するステップと、
前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧が1回穿刺分に十分であることを検知すると、前記通知手段により前記コンデンサの充電完了を通知するステップとを有する
ことを特徴とする充電方法。
【請求項5】
請求項2に記載の体液成分測定用穿刺装置において、前記コンデンサへの充電状態を使用者に通知する充電方法であって、
前記体液成分測定用穿刺装置を測定動作モードにするステップと、
前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、1回穿刺分に十分であるかどうかによって前記コンデンサへの充電経路を決めるステップと、
前記充電経路を決めるステップで前記1回穿刺分に不十分と検知した場合、前記第2の電源供給部から第1の昇圧手段を通じて前記コンデンサを充電し、
この充電と並行して前記電池残量検出手段により前記第2の電源供給部の容量残量を検知し、
最低限システムが機能するために十分であれば前記第1の電源供給部から前記第2の昇圧手段を通じて前記コンデンサを充電し、
不十分であれば前記第1の電源供給部から前記第2の昇圧手段を通じた前記コンデンサへの充電を停止するステップと、
前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧を検知し、
1回穿刺分に不十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を続け、
1回穿刺分に十分であれば前記第1の電源供給部もしくは前記第2の電源供給部からの前記充電を停止するステップと、
前記コンデンサ電圧検出手段により前記コンデンサの電圧が1回穿刺分に十分であることを検知すると、前記通知手段により前記コンデンサの充電完了を通知するステップとを有する
ことを特徴とする充電方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−17265(P2010−17265A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−178534(P2008−178534)
【出願日】平成20年7月9日(2008.7.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】