説明

体熱産生亢進剤

【課題】 [1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン誘導体またはその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する体熱産生亢進剤を提供すること。
【解決手段】 式(I)
【化12】


(式中、Qは水素原子または3,4−ジメトキシベンジルを表し、R1は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、R2は水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル等を表し、R3は-(CH2)mNR4R5または-C(=O)NR6R7を表す)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン誘導体またはその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する体熱産生亢進剤を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば肥満症等の治療に有用な体熱産生亢進剤に関する。
【背景技術】
【0002】
肥満症の治療剤としては、例えばマジンドール等の中枢性食欲抑制剤が一般に使用されている。しかし、中枢性食欲抑制剤は依存性等の中枢性副作用や、悪心、嘔吐等の消化器系副作用等を有しており、そのために高度に肥満した患者のみに適用が限定されている。一方、抗肥満剤としてβ3アドレナリン受容体アゴニストの使用が提案されているが、相
当数の肥満者においてβ3アドレナリン受容体遺伝子の変異が存在することが報告されて
おり、β3アドレナリン受容体アゴニストの抗肥満効果は限定されると考えられている[
ランセット(Lancet)、第346巻、1433頁(1995年);バイオケミカル・アンド・バイオ
フィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochem.Biophys.Res.Commun.)、第215巻、555頁(1995年)]。
【0003】
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン骨格を構造中に含む化合物は、アデノシンA2受容体拮抗作用、抗パーキンソン病作用、抗うつ作用、抗喘息作用、骨吸収抑制作用、中枢興奮作用、神経変性抑制作用、血糖降下作用等を有することが知られており(特許文献1、特許文献2、特許文献3)、血糖降下作用を有する[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン誘導体として下記の化合物が報告されている(特許文献4)。
【0004】
【化6】

【0005】
(式中、-U-は-O-、-S-または-NH-を表し、Vはヘテロアリール、ヒドロキシで置換されていてもよい低級アルキル、または低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ等で置換されていてもよいフェニルもしくはアラルキルを表し、Z1は水素原子、ハロゲンまたは低級アルキルを表し、Z2はフリル等のヘテロアリールを表す)
【特許文献1】国際公開第98/42711号パンフレット
【特許文献2】国際公開第00/17201号パンフレット
【特許文献3】国際公開第03/91241号パンフレット
【特許文献4】国際公開第99/35147号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン誘導体またはその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する体熱産生亢進剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の(1)〜(13)に関する。
【0008】
(1) 式(I)
【0009】
【化7】

【0010】
[式中、Qは水素原子または3,4−ジメトキシベンジルを表し、
R1は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、R2は水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
R3は-(CH2)mNR4R5(式中、mは0〜4の整数を表し、R4およびR5は同一または異なって、水素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の低級アルカノイルを表すか、またはR4とR5が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)または-C(=O)NR6R7(式中、R6およびR7は同一または異なって、水素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の低級アルカノイルを表すか、またはR6とR7が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)を表す]で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン誘導体またはその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する体熱産生亢進剤。
【0011】
(2) R3が-(CH2)maNR4AR5A(式中、maは0または1を表し、R4Aは低級アルキルを表し、R5Aは置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキルまたは置換もしくは非置換のアラルキルを表すか、またはR4AとR5Aが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)である上記(1)記載の体熱産生亢進剤。
【0012】
(3) R3が式(A)
【0013】
【化8】

【0014】
(式中、naは0〜3の整数を表し、
R8は水素原子、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはオキソを表し、
R9は水素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換のアラルキルを表す)である上記(1)記載の体熱産生亢進剤。
【0015】
(4) naが1であり、R8が水素原子である上記(3)記載の体熱産生亢進剤。
【0016】
(5) R9が置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキルまたは置換もしくは非置換のアラルキルである上記(3)または(4)記載の体熱産生亢進剤。
【0017】
(6) R9がヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシアルキルまたは置換もしくは非置換のアラルキルである上記(3)または(4)記載の体熱産生亢進剤。
【0018】
(7) R3が式(B)
【0019】
【化9】

【0020】
{式中、nbは0〜3の整数を表し、
Xは-CR11R12-[式中、R11およびR12は同一または異なって、水素原子、ヒドロキシ、ホルミル、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、低級アルコキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アラルキル、アロイルオキシ、ハロゲン、-NR13BR14B(式中、R13BおよびR14Bは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、低級アルカノイルまたはアロイルを表すか、またはR13BとR14Bが隣接する窒素原子と一緒になって複素環基を形成する)、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基または低級アルカノイルを表すか、またはR11とR12が隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の炭素環またはカルボニルを形成する]、-S-または-O-を表し、
R10は水素原子、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはオキソを表すか、または隣
接する炭素原子上にあるR10と、R11およびR12とがそれぞれが隣接する2個の炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の炭素環を形成する}である上記(1)記載の体熱産生亢進剤。
【0021】
(8) R10が水素原子であり、nbが1であり、Xが-CR11R12-(式中、R11およびR12はそれぞれ前記と同義である)である上記(7)記載の体熱産生亢進剤。
【0022】
(9) R3が式(C)
【0023】
【化10】

【0024】
[式中、環Cは環員数5〜10の少なくとも1個の窒素原子を含む複素環を表し、
R15およびR16は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、オキソ、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシアルキル、低級アルコキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アラルキル、アロイルオキシ、ハロゲンまたは-NR13CR14C(式中、R13CおよびR14Cはそれぞれ前記R13BおよびR14Bと同義である)を表す]である上記(1)記載の体熱産生亢進剤。
【0025】
(10) 環Cがピペリジン、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、ピラゾール、
モルホリン、チオモルホリン、イミダゾリジンまたはピロリジンである上記(9)記載の体熱産生亢進剤。
【0026】
(11) R3が式(D)
【0027】
【化11】

【0028】
[式中、R17およびR18は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、シアノ、スルファモイル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシアルキル、低級アルコキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アラルキル、アロイルオキシ、ハロゲンまたは-NR13DR14D(式中、R13DおよびR14Dは、それぞれ前記R13BおよびR14Bと同義である)を表す]である上記(1)記載の体熱産生亢進剤。
【0029】
(12) R3が-C(=O)NR6R7(式中、R6およびR7はそれぞれ前記と同義である)であ
る上記(1)記載の体熱産生亢進剤。
【0030】
(13) R3が-C(=O)NR6ER7E(式中、R6EおよびR7Eは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキルまたは置換もしくは非置換のアラルキルを表すか、またはR6EとR7Eが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)である上記(1)記載の体熱産生亢進剤。
【発明の効果】
【0031】
本発明により、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン誘導体またはその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する体熱産生亢進剤が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
式(I)、(A)、(B)、(C)および(D)における各基の定義において、
(1)低級アルキルならびに低級アルコキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニ
ル、低級アルコキシアルキルおよび低級アルカノイルオキシのアルキル部分としては、例えば直鎖または分岐状の炭素数1〜8のアルキルがあげられ、具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル等があげられる。
(2)低級アルケニルとしては、例えば直鎖または分岐状の炭素数2〜6のアルケニルがあげ
られ、具体的にはビニル、アリル、メタクリル、クロチル、3-ブテニル、2-ペンテニル、4-ペンテニル、2-ヘキセニル、5-ヘキセニル等があげられる。
(3)低級アルキニルとしては、例えば直鎖または分岐状の炭素数2〜6のアルキニルがあげ
られ、具体的にはエチニル、プロパルギル、2-ブチニル、3-ブチニル、2-ペンチニル、4-ペンチニル、2-ヘキシニル、5-ヘキシニル、4-メチル-2-ペンチニル等があげられる。
【0033】
(4)シクロアルキルとしては、例えば炭素数3〜8のシクロアルキルがあげられ、具体的に
はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等があげられる。
(5)アリールならびにアロイルおよびアロイルオキシのアリール部分としては、例えば炭
素数6〜14のアリールがあげられ、具体的にはフェニル、ナフチル、インデニル、アント
リル等があげられる。
(6)アラルキルおよびアラルキルオキシのアラルキル部分としては、例えば炭素数7〜15のアラルキルがあげられ、具体的にはベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、ベンズヒドリル等があげられる。
【0034】
(7)芳香族複素環アルキル、脂環式複素環アルキル、ヒドロキシ低級アルキルおよび低級
アルコキシアルキルのアルキレン部分は前記低級アルキルから水素原子を1つ除いたもの
と同義である。
(8)ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を意味する。
(9)芳香族複素環基および芳香族複素環アルキルの芳香族複素環基部分としては、例えば
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5〜8員の単
環性芳香族複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性芳香族複素環基等があげられ
、具体的にはピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、フリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、プリニル、ジベンゾフラニル等があげられる。
【0035】
(10)脂環式複素環基および脂環式複素環アルキルの脂環式複素環基部分としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5〜10員の単環性脂環式複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性脂環式複素環基等があげられ
、具体的にはピラニル、チオピラニル、ピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、ピ
ペリジノ、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリジニル、チアゾリジニル、モルホリノ、モルホリニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ホモピペリジノ、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、オキソピリダジニル、オキソオキサゾリジニル、オキサジアゾリニル、オキシラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロベンゾフラニル、オキソピペラジニル、2-オキソピロリジニル、ジオキソラニル、ベンゾジオキソラニル、ベンゾジオキシニル、ベンゾジオキセピニル、ベンゾピラニル、ジヒドロベンゾピラニル、ペルヒドロジアゼピニル、ペルヒドロジアゾシニル、ペルヒドロジアゾニニル、オクタヒドロキノリル、ジヒドロインドリル、ペルヒドロジアゼピニル、ペルヒドロジアゾシニル、ペルヒドロジアゾニニル等があげられる。
(11)複素環基としては、上記で例示した芳香族複素環基、脂環式複素環基等があげられる。
【0036】
(12)隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基としては、例えば少なくとも1
個の窒素原子を含む5〜10員の単環性複素環基(該単環性複素環基は、他の窒素原子、酸
素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で少なくとも1個の窒素原子を含む縮環性複素環基(該縮環性複素環基は、他の窒素原子、
酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)等があげられ、具体的には、ピロリジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジノ、ホモピペリジノ、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピラゾリジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、オクタヒドロキノリル、デカヒドロキノリル、デカヒドロイソキノリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル、プリニル、ジヒドロインドリル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、テトラヒドロピリジル、ペルヒドロアゼピニル、ペルヒドロアゾシニル、ペルヒドロアゾニニル、ペルヒドロジアゼピニル、ペルヒドロジアゾシニル、ペルヒドロジアゾニニル、ペルヒドロチアゼピニル、ペルヒドロチアゾシニル、ペルヒドロオキサゼピニル、ペルヒドロオキサゾシニル、オクタヒドロキノリニル、ジヒドロインドリニル、式(CA)
【0037】
【化12】

【0038】
(式中、環Cは環員数5〜10の少なくとも1個の窒素原子を含む複素環を表し、該環員数5〜10の少なくとも1個の窒素原子を含む複素環は後記と同義である)で表される複素環基等
があげられる。
(13)それぞれが隣接する2個の炭素原子と一緒になって形成される炭素環および隣接する
炭素原子と一緒になって形成される炭素環としては、例えば炭素数3〜8のシクロアルカン、炭素数4〜8のシクロアルケン等があげられ、具体的にはシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン等があげられる。
(14)環員数5〜10の少なくとも1個の窒素原子を含む複素環としては、例えば少なくとも1
個の窒素原子を含む5〜10員の単環性複素環(該単環性複素環は、他の窒素原子、酸素原
子または硫黄原子を含んでいてもよい)、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で少なくとも1個の窒素原子を含む縮環性複素環(該縮環性複素環は、他の窒素原子、酸素原子
または硫黄原子を含んでいてもよい)等があげられ、具体的にはピリジン、ピラジン、ピ
リミジン、ピリダジン、オキソピリダジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、ナフチリジン、シンノリン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアジン、トリアゾール、テトラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、オキソオキサジアゾール、インドール、イソインドール、インダゾール、2-オキソベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、プリン、ピロリジン、2,5−ジオキソピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾリジン、チアゾリジン、モルホリン、チオモルホリン、ホモピペリジン、ホモピペラジン、テトラヒドロピリジン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキソオキサゾリジン、オキサジアゾリン、オキシラン、オキソピペラジン、2-オキソピロリジン、ペルヒドロジアゼピン、ペルヒドロジアゾシン、ペルヒドロジアゾニン、オクタヒドロキノリン、ジヒドロインドリン等があげられる。
【0039】
(15)置換低級アルキル、置換低級アルケニル、置換低級アルキニル、置換低級アルコキシカルボニルおよび置換低級アルカノイルにおける置換基(A)としては、同一または異なっ
て、例えば置換基数1〜3のシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、ハロゲン、シクロアルキル、低級アルカノイル、置換低級アルカノイル、低級アルコキシ、置換低級アルコキシ、アリールオキシ、置換アリールオキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルキルスルホニル、−NR19R20(式中、R19およびR20は同一または異
なって水素原子、低級アルキル、置換低級アルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、複素環基または置換複素環基を表す)等があげられる。
【0040】
置換基(A)の例示であげた置換低級アルコキシおよび置換低級アルカノイルにおける置
換基(a)としては、同一または異なって、例えば置換基数1〜3のシアノ、ニトロ、ヒドロ
キシ、カルボキシ、アミノ、ハロゲン、シクロアルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイル、アリール、複素環基、低級アルカノイルオキシ、アリールオキシ、低級アルコキシカルボニル、モノ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ等があげられる。
【0041】
置換基(A)の例示であげた置換アリール、置換アラルキル、置換複素環基および置換ア
リールオキシにおける置換基(b)としては、後記置換基(B)の例示であげる置換基等があげられる。
【0042】
置換基(A)および置換基(a)の例示であげた低級アルキル、低級アルカノイル、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルキルスルホニル、モノ低級アルキルアミノおよびジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分、アリールおよびアリールオキシのアリール部分、ハロゲン、シクロアルキル、アラルキルならびに複素環基は、それぞれ前記低級アルキル、アリール、ハロゲン、シクロアルキル、アラルキルおよび複素環基と同義であり、ジ低級アルキルアミノの2つの低級アルキル部分は同一でも異なっていてもよい。
(16)置換シクロアルキル、置換アリール、置換アラルキル、置換アロイル、置換芳香族複素環基、置換脂環式複素環基、置換芳香族複素環アルキル、置換脂環式複素環アルキルおよび置換複素環基における置換基(B)としては、同一または異なって、例えば置換基数1〜3のシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、ハロゲン、低級アルキル、ヒド
ロキシ低級アルキル、シクロアルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイル、アリール、複素環基、アリールオキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニル、モノ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ等があげられる。
【0043】
置換基(B)の例示であげた低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイル、低級ア
ルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニル、モノ低級アルキルアミノおよびジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分、アリールおよびアリールオキシのアリール部分、ヒドロキシ低級アルキル、ハロゲン、シクロアルキルならびに複素環基は、それぞれ前記低級
アルキル、アリール、ヒドロキシ低級アルキル、ハロゲン、シクロアルキルおよび複素環基と同義であり、ジ低級アルキルアミノの2つの低級アルキル部分は同一でも異なってい
てもよい。
(17)隣接する炭素原子と一緒になって形成される炭素環およびそれぞれが隣接する2個の
炭素原子と一緒になって形成される炭素環における置換基(C)としては、同一または異な
って、例えば置換基数1〜3のシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイル、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニル、モノ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ等があげられる。
【0044】
置換基(C)の例示であげた低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイル、低級ア
ルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニル、モノ低級アルキルアミノおよびジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分ならびにハロゲンは、それぞれ前記低級アルキルおよびハロゲンと同義であり、ジ低級アルキルアミノの2つの低級アルキル部分は同一でも異な
っていてもよい。
(18)隣接する窒素原子と一緒になって形成される置換複素環基における置換基(D)として
は、同一または異なって、例えば置換基数1〜3のシアノ、ニトロ、ホルミル、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、オキソ、スルファモイル、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイル、置換もしくは非置換のアラルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、アラルキルオキシ、アロイルオキシ、-NR13R14(式中、R13およびR14は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、低級アルカノイルまたはアロイルを表すか、またはR13とR14が隣接する窒素原子と一緒になって複素環基を形成する)等があげられ、同じ炭素原子上の2つの置換基が隣接する炭素原子と一緒になって置
換もしくは非置換の炭素環を形成してもよい。
【0045】
置換基(D)の例示であげた置換低級アルキル、置換低級アルケニル、置換低級アルキニ
ル、置換低級アルコキシカルボニルおよび置換低級アルカノイルにおける置換基としては、前記置換基(A)の例示であげた置換基等があげられ、置換シクロアルキル、置換アリール、置換芳香族複素環基、置換脂環式複素環基、置換芳香族複素環アルキル、置換脂環式複素環アルキル、置換アロイルおよび置換アラルキルにおける置換基としては、前記置換基(B)の例示であげた置換基等があげられ、隣接する炭素原子と一緒になって形成される置換炭素環における置換基としては、前記置換基(C)の例示であげた置換基等があげられる。
【0046】
置換基(D)の例示であげた低級アルキル、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイ
ル、低級アルコキシおよび低級アルカノイルオキシの低級アルキル部分、アラルキルおよびアラルキルオキシのアラルキル部分、アリール、アロイルおよびアロイルオキシのアリール部分、低級アルケニル、低級アルキニル、シクロアルキル、芳香族複素環基、脂環式複素環基、芳香族複素環アルキル、脂環式複素環アルキル、隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基ならび隣接する炭素原子と一緒になって形成される炭素環は、それぞれ前記低級アルキル、アラルキル、アリール、低級アルケニル、低級アルキニル、シクロアルキル、芳香族複素環基、脂環式複素環基、芳香族複素環アルキル、脂環式複素環アルキル、隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基および隣接する炭素原子と一緒になって形成される炭素環と同義である。
【0047】
以下、式(I)で表される化合物を化合物(I)という。他の式番号で表される化合物についても同様である。
【0048】
化合物(I)の薬理学上許容される塩としては、例えば薬理学上許容される酸付加塩、金
属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等があげられる。
【0049】
化合物(I)の薬理学上許容される酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩
等の無機酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩等の有機酸塩があげられ、薬理学上許容される金属塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等があげられ、薬理学上許容されるアンモニウム塩としては、例えばアンモニウム、テトラメチルアンモニウム等の塩があげられ、薬理学上許容される有機アミン付加塩としては、例えばモルホリン、ピペリジン等の付加塩があげられ、薬理学上許容されるアミノ酸付加塩としては、例えばリジン、グリシン、フェニルアラニン等の付加塩があげられる。
【0050】
化合物(I)は、それぞれ例えば国際公開第98/42711号パンフレット、国際公開第00/17201号パンフレット、国際公開第03/91241号パンフレット等に開示された方法でまたはそれ
らに準じて製造することができる。各製造法における目的化合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に付して単離精製することができる。
【0051】
化合物(I)の塩を取得したいとき、化合物(I)が塩の形で得られる場合には、そのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られる場合には、化合物(I)を適当な溶媒に溶解また
は懸濁し、酸または塩基を加えて塩を形成させればよい。
【0052】
また、化合物(I)およびその薬理学上許容される塩は、水または各種溶媒との付加物の
形で存在することもあるが、これら付加物も本発明の体熱産生亢進剤に用いることができる。
【0053】
化合物(I)の中には光学異性体等の立体異性体が存在し得るものもあるが、全ての可能
な立体異性体およびそれらの混合物も本発明の体熱産生亢進剤に用いることができる。
【0054】
化合物(I)の具体例を第1表に示す。
【0055】
【表1】

【0056】
【表2】

【0057】
【表3】

【0058】
【表4】

【0059】
次に、代表的な化合物の薬理作用について試験例により具体的に説明する。
試験例1:意識下無拘束マウスの体温上昇に対する化合物(I)の効果
6週齡の雄性ICRマウス (日本チャールズ・リバー) に、ペントバルビタールナトリウム塩 (Sodium pentobarbital;ネンブタール(R)注,大日本製薬) を45 mg/kg で腹腔内投与することにより麻酔を施した後、開腹した。マウスの腹腔内に植込み型送信器 (TA10TA-F20,Data Sciences International,St.Paul,MN,USA) を留置し、傷口を縫合した。意
識下無拘束状態で慢性実験テレメトリー自動計測システム (Dataquest(R) Physiotel,Data Sciences International) を用いて、手術後3週間以上経過したマウスの体温を測定した。すなわち、マウスを透明ケージに入れ、埋め込まれた送信器より発信される信号をケージ下に設置した受信ボード (RPC-1, Data Sciences International) により受信し、5
分毎に5秒間の体温データをデータ取得/分析システム (Dataquest(R) LabPRO, Data Sciences International) を用いて計測した。体温の日内変動が発現し、測定値が安定した
ことを確認した後、0.5 w/v% メチルセルロース水溶液に懸濁させた試験化合物を10 mg/kg (容量:10 mL/kg) で経口投与し、上記テレメトリー自動計測システムにて体温の変化
を観察した (試験化合物投与群)。なお、試験は1群4匹用いて行い、試験化合物の投与か
ら1〜4時間後までの平均体温(℃)を算出した。また、溶媒対照群として別途同じマウスに0.5 w/v% メチルセルロース水溶液のみを上記と同様に経口投与した。その結果を第2表
に示す。
【0060】
【表5】

【0061】
上記試験結果によれば、化合物(I)の投与により体温上昇が観察された。
【0062】
以上の結果より、化合物(I)またはその薬理学上許容される塩は、体熱産生亢進作用を
有することが分かった。一方、体熱産生亢進作用を有する化合物はエネルギー代謝や脂質代謝を促進させることが報告されており[ジャーナル・オブ・ニュートリション(J. Nutr.), 第116巻, p.1272-1278(1986年)、ジャーナル・オブ・ニュートリショナル・バイオケミストリー(J. Nutr. Biochem), 第6巻, p.250-255(1995年)、プロシーディング・オブ・ザ・ソサエティ・フォー・エクスペリメンタル・バイオロジー・アンド・メディシン(Proc. Soc. Exp. Biol. Med.), 第183巻, p.250-256(1986年)等]、ヒトを含む哺乳動物の肥満の予防または治療、肥満に合併する疾患(例えば糖尿病、高血圧症、抗脂質症、動脈硬化、虚血性心疾患等の成人病等)、冷え性等の予防および/または治療にも有効であると考えられている。これらのことから、化合物(I)またはその薬理学上許容される塩は、肥満の予防または治療、肥満に合併する疾患(例えば糖尿病、高血圧症、抗脂質症、動脈硬化、虚血性心疾患等の成人病等)、冷え性等の予防および/または治療に有用な体熱産生亢進剤であると考えられる。
【0063】
化合物(I)またはその薬理学上許容される塩は、そのまま単独で投与することも可能で
あるが、通常各種の医薬製剤として提供するのが望ましい。また、それら医薬製剤は、動物および人に使用されるものである。
【0064】
本発明に係わる医薬製剤は、活性成分として化合物(I)またはその薬理学上許容される
塩を単独で、または任意の他の治療のための有効成分との混合物として含有することができる。また、それら医薬製剤は、活性成分を薬理学上許容される一種もしくはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。
【0065】
投与経路としては、治療に際し最も効果的なものを使用するのが望ましく、経口または、例えば静脈内等の非経口をあげることができる。
【0066】
投与形態としては、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、注射剤等がある。
【0067】
これら医薬製剤に使用する製剤用担体としては、例えば白糖、ゼラチン、ラクトース、マンニトール、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶性セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、タルク、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、繊維素グルコール酸カルシウム、尿素、シリコーン樹脂、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン酸エステル、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油、エタノール等があげられる。また、これら医薬製剤は、さらに例えば各種の賦形剤、潤沢剤、結合剤、崩壊剤、等張化剤、乳化剤等を含有していてもよい。
【0068】
化合物(I)およびその薬理学上許容される塩を上記の目的で用いるには、通常、全身的
または局所的に、経口または非経口の形で投与される。投与量および投与回数は投与形態、患者の年齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度等により異なるが、通常経口の場合、成人一人当り0.01mg〜1g、好ましくは0.05〜50mgを一日一回ないし数回投与する。静脈内投与等の非経口投与の場合、成人一人当り0.001〜100mg、好ましくは0.01〜10mgを一日一回ないし数回投与する。これら投与量および投与回数に関しては、前述の種々の条件により変動する。
【0069】
以下に、本発明の体熱産生亢進剤に用いられる具体的な化合物の物性を示す。
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(4−メチルベンジル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物1)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.34(s, 3H), 2.52(t, J=5.0Hz, 4H), 3.52(s, 2H), 3.54(t, J=5.0Hz, 4H), 5.58(s, 2H), 6.00(s, 1H), 6.54(dd, J=1.8, 3.5Hz, 1H), 7.13(dd, J=0.8, 3.5Hz, 1H), 7.22(d, J=8.9Hz, 2H), 7.29(d, J=8.9Hz, 2H), 7.57(dd, J=0.8, 1.8Hz, 1H).
MS(m/z):389(M+)
融点:210.1-212.0℃
IR(KBr, cm-1):3319, 1606, 1552, 1444, 1223
元素分析:C21H23N7O・0.1H2Oとして
実測値(%):C64.50, H6.18, N24.80
計算値(%):C64.47, H5.98, N25.06
【0070】
5−アミノ−7−[4−(4−フルオロベンジル)ピペラジニル]−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物2)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.51-2.53(m, 4H), 3.51-3.53(m, 4H), 3.55(s, 2H), 5.59(s, 2H), 6.01(s, 1H), 6.55(dd, J=1.7, 3.4Hz, 1H), 7.02(dd, J=8.7, 8.7Hz, 2H), 7.15(dd, J=0.8, 3.4Hz, 1H), 7.31(dd, J=8.7, 8.7Hz, 2H), 7.58(dd, J=0.8, 1.7Hz, 1H).
MS(m/z):393(M+)
融点:233.9-237.0℃
IR(KBr, cm-1):3116, 1614, 1558, 1510, 1234
元素分析:C20H20FN7O・0.3CHCl3として
実測値(%):C56.75, H5.00, N22.59
計算値(%):C56.94, H4.92, N22.45
【0071】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(2−ヒドロキシベンジル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物3)
1H-NMR(270MHz, DMSO-d6, δppm):2.66-2.68(m, 4H), 3.61-3.63(m, 4H), 3.76(s, 2H),
5.64(s, 2H), 6.04(s, 1H), 6.56(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 6.84(d, J=7.8Hz, 1H), 7.00(d, J=7.8Hz, 1H), 7.16(d, J=3.3Hz, 1H), 7.21(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 7.59(d, J=1.7Hz, 1H), 10.56(s, 1H).
MS(m/z):391(M+)
融点:238.2-239.9℃
IR(KBr, cm-1):3421, 3415, 1668, 1621, 1599, 1225
元素分析:C20H21N7O2として
実測値(%):C61.45, H5.50, N25.11
計算値(%):C61.37, H5.41, N25.05
【0072】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(3−ヒドロキシベンジル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物4)
1H-NMR(270MHz, DMSO-d6, δppm):2.42-2.44(m, 4H), 3.43(s, 2H), 3.50-3.52(m, 4H),
6.00(s, 1H), 6.56(d, J=3.3Hz, 1H), 6.65(d, J=7.9Hz, 1H), 6.73(d, J=7.9Hz, 1H), 6.75(s, 1H), 7.05(d, J=3.3Hz, 1H), 7.08(dd, J=7.9, 7.9Hz, 1H), 7.60(s, 2H), 7.86(s, 1H), 9.30(s, 1H).
MS(m/z):391(M+)
融点:203.5-205.0℃
IR(KBr, cm-1):3401, 1659, 1605, 1444, 1228
元素分析:C20H21N7O2として
実測値(%):C60.68, H5.46, N24.17
計算値(%):C60.73, H5.45, N24.30
【0073】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(4−ヒドロキシベンジル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物5)
1H-NMR(270MHz, DMSO-d6, δppm):2.39-2.41(m, 4H), 3.37-3.39(m, 4H), 3.49(s, 2H),
5.99(s, 1H), 6.67(dd, J=1.8, 3.3Hz, 1H), 6.71(d, J=7.9Hz, 2H), 7.05(d, J=3.3Hz,
1H), 7.10(d, J=7.9Hz, 2H), 7.59(s, 2H), 7.85(d, J=1.8Hz, 1H), 9.28(s, 1H).
MS(m/z):391(M+)
融点:164.2-167.0℃
IR(KBr, cm-1):3136, 2801, 1657, 1605, 1238
元素分析:C20H21N7O2・2.0H2Oとして
実測値(%):C56.19, H5.71, N22.87
計算値(%):C56.20, H5.89, N22.94
【0074】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(2−メトキシベンジル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物6)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.57(t, J=5.0Hz, 4H), 3.55(t, J=5.0Hz, 4H), 3.60(s, 2H), 3.81(s, 3H), 5.56(s, 2H), 5.99(s, 1H), 6.53(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 6.86(d, J=7.3Hz, 1H), 6.93(dd, J=7.3, 7.3Hz, 2H), 7.13(d, J=3.3Hz, 1H), 7.35(d, J=7.3Hz, 1H), 7.56(d, J=1.7Hz, 1H).
MS(m/z):405(M+)
融点:199.1-200.2℃
IR(KBr, cm-1):3186, 2835, 1657, 1603, 1248, 1001
元素分析:C21H23N7O2として
実測値(%):C62.13, H5.83, N24.38
計算値(%):C62.21, H5.72, N24.18
【0075】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(3−メトキシベンジル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物7)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.54-2.56(m, 4H), 3.54(s, 2H), 3.55-3.57(m, 4H), 3.82(s, 3H), 5.60(s, 2H), 6.01(s, 1H), 6.55(dd, J=1.8, 3.6Hz, 1H), 6.83(d, J=8.6Hz, 1H), 6.93(dd, J=8.6, 8.6Hz, 1H), 6.94(s, 1H), 7.15(d, J=3.6Hz, 1H), 7.28(d, J=8.6Hz, 1H), 7.59(d, J=1.8Hz, 1H).
MS(m/z):405(M+)
融点:182.0-185.6℃
IR(KBr, cm-1):3151, 2833, 1655, 1441, 1417, 1263, 1009
元素分析:C21H23N7O2・0.1CH3CO2CH2CH3として
実測値(%):C61.77, H5.74, N23.79
計算値(%):C62.05, H5.79, N23.67
【0076】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(4−メトキシベンジル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物8)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.52(t, J=5.0Hz, 4H), 3.54(t, J=5.0Hz, 4H), 3.60(s, 2H), 3.82(s, 3H), 5.59(s, 2H), 6.01(s, 1H), 6.56(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 6.88(d, J=8.9Hz, 2H), 7.15(d, J=3.3Hz, 1H), 7.25(d, J=8.9Hz, 2H), 7.58(d, J=1.7Hz, 1H).
MS(m/z):405(M+)
融点:164.9-167.0℃
IR(KBr, cm-1):3850, 3122, 1254, 1223, 1036, 980, 746
元素分析:C21H23N7O2・0.2CH3CO2CH2CH3として
実測値(%):C61.84, H5.88, N23.04
計算値(%):C61.88, H5.86, N23.17
【0077】
5−アミノ−7−[4−(2−シアノベンジル)ピペラジニル]−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物9)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.62(t, J=5.0Hz, 4H), 3.58(t, J=5.0Hz, 4H), 3.76(s, 2H), 5.62(s, 2H), 6.02(s, 1H), 6.56(dd, J=2.0, 3.3Hz, 1H), 7.16(d, J=3.3Hz, 1H), 7.40(d, J=7.6Hz, 1H), 7.58(d, J=7.6Hz, 2H), 7.59(d, J=2.0Hz, 1H), 7.68(d, J=7.6Hz, 1H).
MS(m/z):400(M+)
融点:182.9-185.8℃
IR(KBr, cm-1):3115, 2829, 2222, 1603, 1230
元素分析:C21H20N8Oとして
実測値(%):C62.91, H4.98, N27.73
計算値(%):C62.99, H5.03, N27.98
【0078】
5−アミノ−7−[4−(4−シアノベンジル)ピペラジニル]−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物10)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.54(t, J=5.1Hz, 4H), 3.57(t, J=5.1Hz, 4H), 3.61(s, 2H), 5.60(s, 2H), 6.02(s, 1H), 6.56(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 7.16(d, J=3.3Hz, 1H), 7.49(d, J=7.9Hz, 2H), 7.59(d, J=1.7Hz, 1H), 7.64(d, J=7.9Hz, 2H).
MS(m/z):400(M+)
融点:277.0℃(分解)
IR(KBr, cm-1):3421, 2224, 1662, 1616, 1552, 1446, 1225
元素分析:C21H20N8O2・0.2H2Oとして
実測値(%):C62.49, H4.96, N27.80
計算値(%):C62.43, H5.09, N27.73
【0079】
3−{4−[5−アミノ−2−(2−フリル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル]ピペラジニルメチル}安息香酸メチル(化合物11)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.54(t, J=5.0Hz, 4H), 3.56(t, J=5.0Hz, 4H), 3.60(s, 2H), 3.93(s, 3H), 5.61(s, 2H), 6.01(s, 1H), 6.55(dd, J=1.8, 3.3Hz, 1H), 7.15(dd, J=0.9, 3.3Hz, 1H), 7.42(dd, J=7.6, 7.6Hz, 1H), 7.57(d, J=7.6Hz, 1H), 7.58(dd,
J=0.9, 1.8Hz, 1H), 7.96(d, J=7.6Hz, 1H), 8.01(s, 1H).
MS(m/z):434(M+)
融点:166.2-168.1℃
IR(KBr, cm-1):3290, 1655, 1647, 1606, 1443, 1234
元素分析:C22H24N7O3として
実測値(%):C60.75, H5.41, N22.44
計算値(%):C60.82, H5.57, N22.57
【0080】
4−{4−[5−アミノ−2−(2−フリル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル]ピペラジニルメチル}安息香酸メチル(化合物12)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.54(t, J=5.1Hz, 4H), 3.56(t, J=5.1Hz, 4H), 3.60(s, 2H), 3.92(s, 3H), 5.60(s, 2H), 6.01(s, 1H), 6.55(dd, J=1.8, 3.3Hz, 1H), 7.15(dd, J=0.8, 3.3Hz, 1H), 7.43(d, J=8.3Hz, 2H), 7.58(dd, J=0.8, 1.8Hz, 1H), 8.01(d, J=8.3Hz, 2H).
MS(m/z):433(M+)
融点:202.5-207.0℃
IR(KBr, cm-1):1718, 1672, 1604, 1439, 1282
元素分析:C21H23N7O3として
実測値(%):C60.94, H5.38, N22.46
計算値(%):C60.96, H5.35, N22.62
【0081】
4−{4−[5−アミノ−2−(2−フリル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−7−イル]ピペラジニルメチル}安息香酸(化合物13)
1H-NMR(270MHz, DMSO-d6, δppm):3.11(s, 2H), 3.33-3.35(m, 4H), 4.40-4.42(m, 4H),
6.19(s, 1H), 6.69(d, J=3.3Hz, 1H), 7.14(d, J=3.3Hz, 1H), 7.74(d, J=7.6Hz, 2H), 7.85(s, 2H), 7.90(s, 1H), 8.01(d, J=7.6Hz, 2H), 11.32(s, 1H).
MS(m/z):419(M+)
融点:271.7℃(分解)
IR(KBr, cm-1):3421, 1701, 1684, 1508, 1234
元素分析:C21H21N7O3・4.2H2Oとして
実測値(%):C50.87, H5.74, N20.00
計算値(%):C50.94, H5.99, N19.80
【0082】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(4−ヒドロキシメチルベンジル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物14)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.56(t, J=4.6Hz, 4H), 3.53(s, 2H), 3.58(t, J=4.6Hz, 4H), 4.71(d, J=5.6Hz, 2H), 5.60(s, 2H), 6.02(s, 1H), 6.56(dd, J=1.8, 3.3Hz, 1H), 7.17(d, J=3.3Hz, 1H), 7.28(d, J=6.9Hz, 2H), 7.37(d, J=6.9Hz, 2H), 7.59(d, J=1.8Hz, 1H).
MS(m/z):405(M+)
融点:216.5-217.8℃
IR(KBr, cm-1):3425, 3105, 1655, 1558, 1443, 1228
元素分析:C21H23N7O2として
実測値(%):C62.14, H5.73, N24.61
計算値(%):C62.21, H5.72, N24.18
【0083】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−(N−メチルフェネチルアミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物15)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.90(t, J=7.6Hz, 2H), 2.95(s, 3H), 3.76(t, J=7.6Hz, 2H), 5.57(s, 2H), 5.90(s, 1H), 6.56(dd, J=1.9, 3.4Hz, 1H), 7.16(dd, J=1.0, 3.4Hz, 1H), 7.20-7.30(m, 5H), 7.59(dd, J=1.0, 1.9Hz, 1H).
MS(m/z):334(M+)
融点:164.5-165.9℃
IR(KBr, cm-1):3307, 1655, 1597, 1518, 1414, 1284
元素分析:C18H18N6O・0.1(CH3CH2)2Oとして
実測値(%):C64.72, H5.55, N24.40
計算値(%):C64.66, H5.60, N24.59
【0084】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[2−(2−メトキシフェニル)−N−メチルエチルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物16)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.83(t, J=7.5Hz, 2H), 2.94(s, 3H), 3.71(t, J=7.5Hz, 2H), 3.79(s, 3H), 5.61(s, 2H), 5.89(s, 1H), 6.55(dd, J=1.7, 3.2Hz, 1H), 6.83(d, J=8.6Hz, 2H), 7.11(d, J=8.6Hz, 2H), 7.15(dd, J=1.0, 3.2Hz, 1H), 7.59(dd, J=1.0, 1.7Hz, 1H).
MS(m/z):364(M+)
融点:131.0-135.2℃
IR(KBr, cm-1):3116, 1686, 1624, 1510, 1421, 1242
元素分析:C19H20N6O2・1.0HCl・1.3H2O・0.1CH3CO2CH2CH3として
実測値(%):C53.84, H5.71, N19.35
計算値(%):C53.80, H5.68, N19.40
【0085】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[2−(3−メトキシフェニル)−N−メチルエチルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物17)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.86(t, J=7.6Hz, 2H), 2.95(s, 3H), 3.76(t, J=7.6Hz, 2H), 3.80(s, 3H), 5.58(s, 2H), 5.90(s, 1H), 6.56(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 6.75(s, 1H), 6.79(dd, J=7.6, 7.6Hz, 1H), 6.81(d, J=7.6Hz, 1H), 7.15(d, J=3.3Hz, 1H), 7.23(d, J=7.6Hz, 1H), 7.58(d, J=1.7Hz, 1H).
MS(m/z):364(M+)
融点:199.2-202.0℃
IR(KBr, cm-1):3379, 3089, 1686, 1417, 1259, 1174
元素分析:C19H20FN6O2・1.0HCl・0.3H2Oとして
実測値(%):C56.28, H5.46, N20.41
計算値(%):C56.17, H5.36, N20.69
【0086】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[2−(4−メトキシフェニル)−N−メチルエチルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物18)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.91(t, J=7.6Hz, 2H), 2.98(s, 3H), 3.71(t, J=7.6Hz, 2H), 3.88(s, 3H), 5.54(s, 2H), 5.96(s, 1H), 6.56(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 6.88(dd, J=7.6, 7.6Hz, 2H), 7.15(dd, J=0.8, 3.3Hz, 1H), 7.21(dd, J=7.6, 7.6Hz, 2H), 7.59(dd, J=0.8, 1.7Hz, 1H).
MS(m/z):364(M+)
融点:185.2-187.1℃
IR(KBr, cm-1):3327, 1664, 1610, 1560, 1400, 1244
元素分析:C19H20N6O2として
実測値(%):C62.70, H5.61, N23.15
計算値(%):C62.62, H5.53, N23.06
【0087】
5−アミノ−7−[2−(2−フルオロフェニル)−N−メチルエチルアミノ]−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物19)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.93(t, J=7.3Hz, 2H), 2.95(s, 3H), 3.76(t, J=7.3Hz, 2H), 5.15(brs, 2H), 5.88(s, 1H), 6.55(s, 1H), 7.03-7.05(m, 2H), 7.14-7.16(m, 3H), 7.57(s, 1H).
MS(m/z):352(M+)
融点:173.3-178.9℃
IR(KBr, cm-1):3118, 1680, 1566, 1419, 1227, 1176
元素分析:C18H17FN6O・1.0HClとして
実測値(%):C55.85, H4.77, N21.61
計算値(%):C55.60, H4.67, N21.61
【0088】
5−アミノ−7−[2−(3−フルオロフェニル)−N−メチルエチルアミノ]−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物20)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.89(t, J=7.4Hz, 2H), 2.94(s, 3H), 3.77(t, J=7.4Hz, 2H), 5.61(s, 2H), 5.88(s, 1H), 6.55(dd, J=1.9, 3.4Hz, 1H), 6.91-6.99(m, 3H), 7.16(dd, J=1.0, 3.4Hz, 1H), 7.24-7.29(m, 1H), 7.58(dd, J=1.0, 1.9Hz, 1H).
MS(m/z):352(M+)
融点:144.6-145.3℃
IR(KBr, cm-1):3311, 1653, 1516, 1414, 1284
元素分析:C18H17FN6Oとして
実測値(%):C61.23, H4.98, N24.09
計算値(%):C61.36, H4.86, N23.85
【0089】
5−アミノ−7−[2−(4−フルオロフェニル)−N−メチルエチルアミノ]−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物21)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.88(t, J=7.5Hz, 2H), 2.94(s, 3H), 3.74(t, J=7.5Hz, 2H), 5.58(s, 2H), 5.90(s, 1H), 6.57(dd, J=1.8, 3.5Hz, 1H), 6.99(dd, J=8.7, 8.7Hz, 2H), 7.16(d, J=3.5Hz, 1H), 7.17(dd, J=8.7, 8.7Hz, 2H), 7.59(d, J=1.8Hz, 1H).MS(m/z):352(M+)
融点:154.2-157.0℃
IR(KBr, cm-1):3188, 1669, 1606, 1508, 1416, 1221
元素分析:C18H17FN6Oとして
実測値(%):C61.27, H4.84, N23.97
計算値(%):C61.36, H4.86, N23.85
【0090】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[N−メチル−2−(4−メチルフェニル)エチルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物22)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.33(s, 3H), 2.86(t, J=7.7Hz, 2H), 2.96(s, 3H), 3.73(t, J=7.7Hz, 2H), 5.62(s, 2H), 5.91(s, 1H), 6.56(dd, J=1.8, 3.4Hz, 1H), 7.10-7.14(m, 4H), 7.17(d, J=3.4Hz, 1H), 7.59(d, J=1.8Hz, 1H).
MS(m/z):348(M+)
融点:118.0-119.2℃
IR(KBr, cm-1):3373, 3155, 2901, 1599, 1182
元素分析:C19H20N6Oとして
実測値(%):C65.15, H5.83, N24.11
計算値(%):C65.50, H5.79, N24.12
【0091】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[2−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルエチルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物23)
1H-NMR(270MHz, DMSO-d6, δppm):2.71(t, J=8.2Hz, 2H), 2.93(s, 3H), 3.72(t, J=8.2Hz, 2H), 5.76(s, 1H), 6.67(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 6.68(d, J=8.3Hz, 2H), 7.05(d, J=3.3Hz, 1H), 7.09(d, J=8.3Hz, 2H), 7.56(s, 2H), 7.86(d, J=1.7Hz, 1H), 9.17(s, 1H).
MS(m/z):350(M+)
IR(KBr, cm-1):3441, 3248, 1606, 1514, 1246
元素分析:C18H18N6O2・0.1H2Oとして
実測値(%):C61.31, H5.35, N24.07
計算値(%):C61.39, H5.21, N23.86
【0092】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[N−メチル−2−(2−ピリジル)エチルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物24)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.98(s, 3H), 3.07(t, J=7.3Hz, 2H), 3.93(t, J=7.3Hz, 2H), 5.66(s, 2H), 5.88(s, 1H), 6.54(dd, J=1.8, 3.4Hz, 1H), 7.12(dd, J=4.6, 4.6Hz, 2H), 7.14(d, J=3.4Hz, 1H), 7.54(dd, J=4.6, 4.6Hz, 1H), 7.57(d, J=1.8Hz, 1H),
8.56(d, J=4.6Hz, 1H).
MS(m/z):335(M+)
融点:176.9-179.6℃
IR(KBr, cm-1):3440, 2830, 1684, 1560, 1231
元素分析:C17H17N7O・2.0HCl・1.7H2O・0.1CH3CH2OHとして
実測値(%):C46.68, H4.97, N21.93
計算値(%):C46.58, H5.23, N22.11
【0093】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[N−メチル−2−(2−チエニル)エチルアミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物25)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.99(s, 3H), 3.12(t, J=7.4Hz, 2H), 3.81(t, J=7.4Hz, 2H), 5.60(s, 2H), 5.90(s, 1H), 6.56(dd, J=1.8, 3.4Hz, 1H), 6.83(d, J=3.4Hz, 1H), 6.93(dd, J=4.3, 4.3Hz, 1H), 7.16(d, J=4.3Hz, 2H), 7.58(d, J=1.8Hz, 1H).
MS(m/z):340(M+)
融点:167.8-170.7℃
IR(KBr, cm-1):3380, 1610, 1560, 1520, 1416, 1184
元素分析:C16H16N6OSとして
実測値(%):C56.28, H4.77, N24.92
計算値(%):C56.45, H4.74, N24.69
【0094】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−(N−メチルアニリノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物26)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):3.46(s, 3H), 5.66(s, 2H), 5.88(s, 1H), 6.54(dd, J=1.8, 3.6Hz, 1H), 7.13(d, J=3.6Hz, 1H), 7.28-7.30(m, 3H), 7.39-7.42(m, 2H), 7.58(d, J=1.8Hz, 1H).
MS(m/z):306(M+)
融点:223.3-224.5℃
IR(KBr, cm-1):3325, 1614, 1558, 1493, 1398, 1250
元素分析:C16H14N6O・0.2H2Oとして
実測値(%):C62.07, H4.64, N27.26
計算値(%):C62.01, H4.68, N27.12
【0095】
5−アミノ−7−(3−クロロ−N−メチルアニリノ)−2−(2−フリル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物27)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):3.45(s, 3H), 5.69(s, 2H), 5.98(s, 1H), 6.56(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 7.16(d, J=3.3Hz, 1H), 7.21-7.38(m, 4H), 7.59(d, J=1.7Hz, 1H).
MS(m/z):340(M+)
融点:207.8-210.2℃
IR(KBr, cm-1):3169, 1655, 1585, 1400, 1315, 1211
元素分析:C16H13ClN6O・0.2H2Oとして
実測値(%):C55.64, H3.79, N24.72
計算値(%):C55.80, H3.92, N24.40
【0096】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−(N−メチル−2−モルホリノエチルアミノ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物28)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.48-2.62(m, 6H), 3.05(s, 1H), 3.64-3.75(m, 6H), 5.73(brs, 2H), 5.88(s, 1H), 6.55(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 7.14(dd, J=0.7, 3.3Hz, 1H), 7.58(dd, J=0.7, 1.7Hz, 1H).
MS(m/z);343(M+)
元素分析:C16H21N7O2として
実測値(%):C55.92, H6.15, N28.52
計算値(%):C55.97, H6.16, N28.55
【0097】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物29)
1H-NMR(270MHz, DMSO-d6, δppm):2.40-2.47(m, 6H), 3.44-3.57(m, 6H), 4.44(t, J=5.3Hz, 1H), 6.00(s, 1H), 6.67(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 7.06(dd, J=0.7, 3.3Hz, 1H), 7.60(brs, 2H), 7.86(dd, J=0.7, 1.7Hz, 1H).
MS(m/z);329(M+)
融点:213℃
IR(KBr, cm-1):3401, 1645, 1608, 1560, 1436, 1245
元素分析:C15H19N7O2として
実測値(%):C54.70, H6.00, N29.49
計算値(%):C54.70, H5.81, N29.77
【0098】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物30)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.58-2.65(m, 6H), 3.38(s, 3H), 3.53-3.60(m, 6H), 5.63(brs, 2H), 6.02(s, 1H), 6.55(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 7.15(dd, J=0.7, 3.3Hz, 1H), 7.58(dd, J=0.7, 1.7Hz, 1H).
MS(m/z);343(M+)
融点:171-174℃
IR(KBr, cm-1):1670, 1606, 1560, 1446, 1232
元素分析;C16H21N7O2として
実測値(%):C55.95, H6.27, N28.49
計算値(%):C55.96, H6.16, N28.55
【0099】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−[4−(5−ヒドロキシ−5−メチルヘキシル)ピペラジニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物31)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):1.22(s, 6H), 1.26-1.56(m, 6H), 2.39(t, J=7.6Hz, 2H), 2.51(t, J=5.0Hz, 4H), 3.55(t, J=5.0Hz, 4H), 5.90(brs, 2H), 6.01(s, 1H), 6.55(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 7.16(dd, J=0.7, 3.3Hz, 1H), 7.58(dd, J=0.7, 1.7Hz, 1H).
MS(m/z):399(M+)
IR(KBr, cm-1):3417, 3389, 3278, 3167, 2958, 2847, 2359, 1662, 1614, 1564, 1513, 1444, 1417, 1378, 1336, 1234, 773
融点:148℃
元素分析:C20H29N7O2・1.2H2Oとして
実測値(%):C57.07, H7.55, N23.21
計算値(%):C57.04, H7.51, N23.28
【0100】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−(7R,8aS−7−メトキシオクタヒドロピロ
ロ[1,2−a]ピラジン−2−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物32)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):1.64-1.76(m, 1H), 1.92(dd, J=5.9, 13.2Hz, 1H), 2.20(dd, J=5.3, 9.2Hz, 1H), 2.96-3.27(m, 2H), 3.30(s, 3H), 3.52(dd, J=6.6, 9.2Hz, 1H), 4.03(dd, J=5.9, 12.5Hz, 1H), 4.15(d, J=12.5Hz, 1H), 4.37(d, J=11.2Hz, 1H), 5.74(brs, 2H), 6.03(s, 1H), 6.55(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 7.16(dd, J=0.7, 3.3Hz, 1H), 7.58(dd, J=0.7, 1.7Hz, 1H).
MS(m/z):355(M+)
IR(KBr, cm-1):3160, 2940, 2827, 1658, 1644, 1560, 1458, 1381, 1388, 1242, 1198, 1111
融点:179℃
元素分析:C17H21N7O2として
実測値(%):C57.11, H6.07, N27.32
計算値(%):C57.45, H5.96, N27.59
【0101】
5−アミノ−2−(2−フリル)−7−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物33)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):2.97(dd, J=5.6, 6.3Hz, 2H), 3.84(dd, J=5.6, 6.3Hz,
2H), 4.70(s, 2H), 5.65(brs, 2H), 6.05(s, 1H), 6.55(dd, J=1.7, 3.3Hz, 1H), 7.15(dd, J=0.7, 3.3Hz, 1H), 7.18-7.32(m, 4H), 7.58(dd, J=0.7, 1.7Hz, 1H),
MS(m/z):332(M+)
IR(KBr, cm-1):3139, 1670, 1645, 1626, 1601, 1570, 1466, 1419, 1385, 1285, 1240
融点:218-220℃
元素分析:C18H16N6Oとして
実測値(%):C65.33, H4.91, N25.81
計算値(%):C65.05, H4.85, N25.29
【0102】
5−アミノ−7−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2−(3−フルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物34)
1H-NMR(270MHz, CDCl3, δppm):1.63-1.68(m, 2H), 1.87-1.96(m, 2H), 3.21-3.30(m, 2H), 4.20-4.26(m, 2H), 5.43(s, 1H), 6.14(s, 1H), 7.30-7.37(m, 3H), 7.48-7.62(m, 5H), 7.85(d, J=8.6Hz, 1H), 7.98(d, J=7.9Hz, 1H).
MS(m/z):439, 441(M+)
IR(KBr, cm-1):3469, 3315, 3188, 1649, 1610, 1547, 1485, 1433, 1248, 1213
融点:239-240℃
元素分析:C22H20ClFN6Oとして
実測値(%):C60.19, H4.60, N18.93
計算値(%):C60.21, H4.59, N19.15
以下に、本発明の態様を実施例で説明する。
【実施例1】
【0103】
錠剤
常法により、次の組成からなる錠剤を調製する。
処方 化合物1 20.0 mg
ラクトース 143.4 mg
馬鈴薯デンプン 30.0 mg
ヒドロキシプロピルセルロース 6.0 mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6 mg
計 200 mg
【実施例2】
【0104】
カプセル剤
常法により、次の組成からなるカプセル剤を調製する。
処方 化合物14 20.0 mg
アビセル 99.5 mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5 mg
計 120.0 mg
【実施例3】
【0105】
注射剤
常法により、次の組成からなる注射剤を調製する。
処方 化合物31 2.0 mg
精製ダイズ油 200.0 mg
精製卵黄レシチン 24.0 mg
注射用グリセリン 50.0 mg
注射用蒸留水 1.72 mL
計 2.00 mL

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】


[式中、Qは水素原子または3,4−ジメトキシベンジルを表し、
R1は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、R2は水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
R3は-(CH2)mNR4R5(式中、mは0〜4の整数を表し、R4およびR5は同一または異なって、水
素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の低級アルカノイルを表すか、またはR4とR5が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)または-C(=O)NR6R7
(式中、R6およびR7は同一または異なって、水素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換のアラルキル、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換の低級アルカノイルを表すか、またはR6とR7が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)を表す]で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン誘導体またはその薬理学上許容される塩を有効成分として含有する体熱産生亢進剤。
【請求項2】
R3が-(CH2)maNR4AR5A(式中、maは0または1を表し、R4Aは低級アルキルを表し、R5Aは置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキルまたは置換もしくは非置換のアラルキルを表すか、またはR4AとR5Aが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)である請求項1記載の体熱産生亢進剤。
【請求項3】
R3が式(A)
【化2】


(式中、naは0〜3の整数を表し、
R8は水素原子、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはオキソを表し、
R9は水素原子、ホルミル、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換の低級アルカノイル、置換もしくは非置換のアロイルまたは置換もしくは非置換のアラルキルを表す)である請求項1記載の体熱産生亢進剤。
【請求項4】
naが1であり、R8が水素原子である請求項3記載の体熱産生亢進剤。
【請求項5】
R9が置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキルまたは置換もしくは非置換のアラルキルである請求項3または4記載の体熱産生亢進剤。
【請求項6】
R9がヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシアルキルまたは置換もしくは非置換のアラルキルである請求項3または4記載の体熱産生亢進剤。
【請求項7】
R3が式(B)
【化3】


{式中、nbは0〜3の整数を表し、
Xは-CR11R12-[式中、R11およびR12は同一または異なって、水素原子、ヒドロキシ、ホルミル、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、低級アルコキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アラルキル、アロイルオキシ、ハロゲン、-NR13BR14B(式中、R13BおよびR14Bは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、低級アルカノイルまたはアロイルを表すか、またはR13BとR14Bが隣接する窒素原子と一緒になって複素環基を形成する)、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基または低級アルカノイルを表すか、またはR11とR12が隣接する炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の炭素環またはカルボニルを形成する]、-S-または-O-を表し、
R10は水素原子、低級アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたはオキソを表すか、または隣
接する炭素原子上にあるR10と、R11およびR1とがそれぞれが隣接する2個の炭素原子と一緒になって置換もしくは非置換の炭素環を形成する}である請求項1記載の体熱産生亢進剤。
【請求項8】
R10が水素原子であり、nbが1であり、Xが-CR11R12-(式中、R11およびR12はそれぞれ前記と同義である)である請求項7記載の体熱産生亢進剤。
【請求項9】
R3が式(C)
【化4】


[式中、環Cは環員数5〜10の少なくとも1個の窒素原子を含む複素環を表し、
R15およびR16は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、オキソ、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシアルキル、低級アルコキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アラルキル、アロイルオキシ、ハロゲンまたは-NR13CR14C(式中、R13CおよびR14Cはそれぞれ前記R13BおよびR14Bと同義である)を表す]である請求項1記載の体熱産生亢進剤。
【請求項10】
環Cがピペリジン、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、ピラゾール、モルホリン、チオモルホリン、イミダゾリジンまたはピロリジンである請求項9記載の体熱産生亢進剤。
【請求項11】
R3が式(D)
【化5】


[式中、R17およびR18は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、シアノ、スルファモイル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシアルキル、低級アルコキシ、アラルキルオキシ、低級アルカノイルオキシ、アラルキル、アロイルオキシ、ハロゲンまたは-NR13DR14D(式中、R13DおよびR14Dは、それぞれ前記R13BおよびR14Bと同義である)を表す]である請求項1記載の体熱産生亢進剤。
【請求項12】
R3が-C(=O)NR6R7(式中、R6およびR7はそれぞれ前記と同義である)である請求項1記
載の体熱産生亢進剤。
【請求項13】
R3が-C(=O)NR6ER7E(式中、R6EおよびR7Eは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の芳香族複素環アルキル、置換もしくは非置換の脂環式複素環アルキルまたは置換もしくは非置換のアラルキルを表すか、またはR6EとR7Eが隣接する窒素原子と一緒になって置換
もしくは非置換の複素環基を形成する)である請求項1記載の体熱産生亢進剤。

【公開番号】特開2006−16324(P2006−16324A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194221(P2004−194221)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000001029)協和醗酵工業株式会社 (276)
【Fターム(参考)】