体細胞超変異系
本出願は、体細胞超変異(SHM)系及び合成遺伝子に関する。合成遺伝子は、コンピューターベースのアプローチを使用して体細胞超変異に対するポリヌクレオチドの感受性を増加又は減小させることによって設計することができる。目的の遺伝子はベクター中に挿入され、体細胞超変異を誘導するために活性化誘導シチジンデアミナーゼに曝露される。改変された遺伝子によってコードされるタンパク質又はその部分は、体細胞超変異のためにSHM系に導入することができ、また、所望の表現型又は機能を示すタンパク質又はその部分を、in vitro又はin vivoの診断用途又は治療用途のために単離することができる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンパク質またはその部分をコードするSHM感受性遺伝子であって、未改変のタンパク質またはその部分をコードする未改変ポリヌクレオチド配列中の1つ以上の第1のSHMモチーフが、SHMの確率がより高い1つ以上の第2のSHMモチーフによって置換されており、該合成遺伝子は、未改変ポリヌクレオチド配列よりもホットスポットモチーフの密度が高い、および/またはホットスポットの密度が低いものである、遺伝子。
【請求項2】
タンパク質またはその部分をコードするSHM耐性の合成遺伝子であって、未改変のタンパク質またはその部分をコードする未改変ポリヌクレオチド配列中の1つ以上の第1のSHMモチーフが、SHMの確率がより低い1つ以上の第2のSHMモチーフによって置換されており、該合成遺伝子は、未改変ポリヌクレオチド配列よりもコールドスポットの密度が高い、および/またはコールドスポットの密度が低いものである、遺伝子。
【請求項3】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較してホットおよび/またはコールドスポットの密度を調節する、1つ以上のサイレントな核酸変異を含む、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項4】
ホットおよび/またはコールドスポットの密度を調節するように改変されており、該未改変タンパク質と比較して1つ以上の保存的または半保存的アミノ酸変異をコードする、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項5】
該未改変タンパク質と比較して約50%以上、約70%以上または約90%以上のアミノ酸配列同一性を有するタンパク質をコードする、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項6】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較して好ましくないコドンの含量が減少している、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項7】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較して好ましいSHMホットスポットモチーフの含量が増加している、請求項1記載の合成遺伝子。
【請求項8】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較して標準的なホットスポットおよびコールドスポットの密度が改変されている、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項9】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較してAID介在性の変異誘発率が変化している、請求項1〜8のいずれか1項に記載の合成遺伝子。
【請求項10】
抗体もしくはその抗原結合フラグメント、選択マーカー、レポータータンパク質、神経伝達物質、ホルモン、サイトカイン、ケモカイン、酵素、受容体、構造タンパク質、毒素、補因子または転写因子をコードする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の合成遺伝子。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の少なくとも1つの合成遺伝子を含む発現ベクター。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の合成遺伝子を含む真核細胞。
【請求項13】
所望の性質を有する遺伝子産物の調製方法であって、
a)該遺伝子産物をコードする請求項1記載の合成遺伝子を調製し、
b)AID活性を発現するか、あるいは誘導因子の添加によりAID活性を発現するように誘導され得る細胞集団において、該合成遺伝子を発現させ、
c)所望の性質を有する改変された遺伝子産物を発現する、該細胞集団内の単一または複数の細胞を選択すること
を含む、方法。
【請求項14】
任意で、該細胞集団においてAID活性の発現を活性化または誘導することをさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
(c)において同定された単一または複数の細胞から、1つ以上のクローン細胞集団を樹立することをさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1つの該合成遺伝子が、抗体もしくはその抗原結合フラグメント、神経伝達物質、ホルモン、サイトカイン、ケモカイン、酵素、受容体、構造タンパク質、毒素、補因子または転写因子をコードする、請求項13記載の方法。
【請求項17】
該細胞集団が請求項2記載の合成遺伝子にコードされる遺伝子産物をさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項18】
所望の性質を有する遺伝子産物の調製方法であって、
a)少なくとも1つの請求項2記載の遺伝子を含み、かつAID活性を発現するか、あるいは誘導因子の添加によりAID活性を発現するように誘導され得る細胞集団において、該遺伝子産物を発現させ、
b)所望の性質を有する改変された遺伝子産物を発現する、該細胞集団内の単一または複数の細胞を選択すること
を含む、方法。
【請求項19】
任意で、該細胞集団においてAID活性の発現を活性化または誘導することをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
(b)において同定された単一または複数の細胞から、1つ以上のクローン細胞集団を樹立することをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つの該合成遺伝子が、SHMに関与する酵素、合成選択マーカー遺伝子、または合成レポーター遺伝子をコードする、請求項13記載の方法。
【請求項22】
該遺伝子産物が請求項2記載の合成遺伝子にコードされている、請求項18記載の方法。
【請求項23】
該細胞集団が請求項1記載の合成遺伝子にコードされる遺伝子産物をさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項1】
タンパク質またはその部分をコードするSHM感受性遺伝子であって、未改変のタンパク質またはその部分をコードする未改変ポリヌクレオチド配列中の1つ以上の第1のSHMモチーフが、SHMの確率がより高い1つ以上の第2のSHMモチーフによって置換されており、該合成遺伝子は、未改変ポリヌクレオチド配列よりもホットスポットモチーフの密度が高い、および/またはホットスポットの密度が低いものである、遺伝子。
【請求項2】
タンパク質またはその部分をコードするSHM耐性の合成遺伝子であって、未改変のタンパク質またはその部分をコードする未改変ポリヌクレオチド配列中の1つ以上の第1のSHMモチーフが、SHMの確率がより低い1つ以上の第2のSHMモチーフによって置換されており、該合成遺伝子は、未改変ポリヌクレオチド配列よりもコールドスポットの密度が高い、および/またはコールドスポットの密度が低いものである、遺伝子。
【請求項3】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較してホットおよび/またはコールドスポットの密度を調節する、1つ以上のサイレントな核酸変異を含む、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項4】
ホットおよび/またはコールドスポットの密度を調節するように改変されており、該未改変タンパク質と比較して1つ以上の保存的または半保存的アミノ酸変異をコードする、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項5】
該未改変タンパク質と比較して約50%以上、約70%以上または約90%以上のアミノ酸配列同一性を有するタンパク質をコードする、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項6】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較して好ましくないコドンの含量が減少している、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項7】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較して好ましいSHMホットスポットモチーフの含量が増加している、請求項1記載の合成遺伝子。
【請求項8】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較して標準的なホットスポットおよびコールドスポットの密度が改変されている、請求項1または2記載の合成遺伝子。
【請求項9】
該未改変ポリヌクレオチド配列と比較してAID介在性の変異誘発率が変化している、請求項1〜8のいずれか1項に記載の合成遺伝子。
【請求項10】
抗体もしくはその抗原結合フラグメント、選択マーカー、レポータータンパク質、神経伝達物質、ホルモン、サイトカイン、ケモカイン、酵素、受容体、構造タンパク質、毒素、補因子または転写因子をコードする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の合成遺伝子。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の少なくとも1つの合成遺伝子を含む発現ベクター。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の合成遺伝子を含む真核細胞。
【請求項13】
所望の性質を有する遺伝子産物の調製方法であって、
a)該遺伝子産物をコードする請求項1記載の合成遺伝子を調製し、
b)AID活性を発現するか、あるいは誘導因子の添加によりAID活性を発現するように誘導され得る細胞集団において、該合成遺伝子を発現させ、
c)所望の性質を有する改変された遺伝子産物を発現する、該細胞集団内の単一または複数の細胞を選択すること
を含む、方法。
【請求項14】
任意で、該細胞集団においてAID活性の発現を活性化または誘導することをさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
(c)において同定された単一または複数の細胞から、1つ以上のクローン細胞集団を樹立することをさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1つの該合成遺伝子が、抗体もしくはその抗原結合フラグメント、神経伝達物質、ホルモン、サイトカイン、ケモカイン、酵素、受容体、構造タンパク質、毒素、補因子または転写因子をコードする、請求項13記載の方法。
【請求項17】
該細胞集団が請求項2記載の合成遺伝子にコードされる遺伝子産物をさらに含む、請求項13記載の方法。
【請求項18】
所望の性質を有する遺伝子産物の調製方法であって、
a)少なくとも1つの請求項2記載の遺伝子を含み、かつAID活性を発現するか、あるいは誘導因子の添加によりAID活性を発現するように誘導され得る細胞集団において、該遺伝子産物を発現させ、
b)所望の性質を有する改変された遺伝子産物を発現する、該細胞集団内の単一または複数の細胞を選択すること
を含む、方法。
【請求項19】
任意で、該細胞集団においてAID活性の発現を活性化または誘導することをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
(b)において同定された単一または複数の細胞から、1つ以上のクローン細胞集団を樹立することをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つの該合成遺伝子が、SHMに関与する酵素、合成選択マーカー遺伝子、または合成レポーター遺伝子をコードする、請求項13記載の方法。
【請求項22】
該遺伝子産物が請求項2記載の合成遺伝子にコードされている、請求項18記載の方法。
【請求項23】
該細胞集団が請求項1記載の合成遺伝子にコードされる遺伝子産物をさらに含む、請求項18記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11−1】
【図11−2】
【図12−1】
【図12−2】
【図13−1】
【図13−2】
【図14】
【図15】
【図16−1】
【図16−2】
【図17−1】
【図17−2】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21−1】
【図21−2】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27−1】
【図27−2】
【図28−1】
【図28−2】
【図29−1】
【図29−2】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11−1】
【図11−2】
【図12−1】
【図12−2】
【図13−1】
【図13−2】
【図14】
【図15】
【図16−1】
【図16−2】
【図17−1】
【図17−2】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21−1】
【図21−2】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27−1】
【図27−2】
【図28−1】
【図28−2】
【図29−1】
【図29−2】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【公表番号】特表2010−520748(P2010−520748A)
【公表日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550936(P2009−550936)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【国際出願番号】PCT/US2008/002397
【国際公開番号】WO2008/103475
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.PYREX
【出願人】(509234858)アナプティスバイオ インコーポレイティッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【国際出願番号】PCT/US2008/002397
【国際公開番号】WO2008/103475
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.PYREX
【出願人】(509234858)アナプティスバイオ インコーポレイティッド (3)
【Fターム(参考)】
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