説明

体組成測定装置

【課題】精確な体組成の演算結果を得るための構成を備え、かつ利便性が高い体組成測定装置を提供する。
【解決手段】体組成測定装置1は、ベルト30に固定される生体インピーダンスを測定する電極ブロック60A〜60Fと、腹囲を測定する測定帯50を備えるメジャーユニット40とを有する。測定帯50は、両端部がそれぞれベルト30の第1端部31および第2端部32に固定される。また、測定帯50はベルト30の長さに対して余裕を持っている。この余裕は、第2端部32において、メジャーユニット40の筐体41内部に巻き取られている。そして、この巻き取られた余裕が測定帯50はベルト30の伸びに応じてメジャーユニット40から引き出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮性を有するベルトと、体組成に関する情報を測定する複数の電極ブロックとを備え、複数の電極ブロックはベルトに固定される体組成測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の体組成測定装置は、生体インピーダンスを測定する複数の電極と、腹部に巻き付けられるベルトと、演算処理を行う演算部とを有する。複数の電極は、ベルトに固定されている。ベルトは、伸縮性が高い材料により形成されている。
【0003】
演算部は、腹部にベルトが巻き付けられた状態において、複数の電極により生体インピーダンスが測定されたとき、この測定結果をもとに体組成を演算する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−369806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、生体インピーダンスは体組成における筋肉および脂肪等の比率、および体組成全体の量の影響を受ける。このため、体組成全体の量の代替指標として腹囲を用いて補正することにより精確な体組成の演算結果を得ることができる。しかし、特許文献1の体組成測定装置は、腹囲を測定する機能を有していない。このため、精確に体組成の演算結果を得るために、体組成測定装置とは別に腹囲を測定するための機器を用意することが求められる。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、精確な体組成の演算結果を得るための構成を備え、かつ利便性が高い体組成測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
・本発明の体組成測定装置は、伸縮性を有するベルトと、体組成に関する情報を測定する複数の電極ブロックとを備え、前記複数の電極ブロックは前記ベルトに固定される体組成測定装置において、腹囲を測定する測定帯を有すること、前記測定帯は、前記ベルトに固定される第1固定部および第2固定部を有すること、前記測定帯における前記第1固定部と前記第2固定部との間の測定部は、前記ベルトの長さに対して余裕を持ち、かつ前記ベルトの伸びに応じて前記ベルトに対して移動すること、ならびに、前記測定部は、前記ベルトの伸びに応じて前記余裕が少なくなることを特徴としている。
【0008】
・この体組成測定装置は、身体に対する前記ベルトの位置を決めるための目印部を有することが好ましい。
・この体組成測定装置は、前記ベルトは、互いに分離および連結が可能な第1端部および第2端部を有することが好ましい。
【0009】
・この体組成測定装置は、前記複数の電極ブロックのうちの少なくとも1つは、前記ベルトおよび前記測定帯の測定部をガイドするガイド部を有することが好ましい。
・この体組成測定装置は、前記複数の電極ブロックは、体組成に関する情報として体組成情報Aを測定すること、体組成情報Bを測定する測定ブロックを備えること、ならびに、前記測定ブロックは前記ベルトに取り付けられていることが好ましい。
【0010】
・この体組成測定装置は、前記複数の電極ブロックが測定する前記体組成情報Aとして内臓脂肪を含む体脂肪を測定すること、ならびに、前記測定ブロックが測定する体組成情報Bとして皮下脂肪を測定することが好ましい。
【0011】
・この体組成測定装置は、前記複数の電極ブロックおよび前記測定ブロックのそれぞれにおける測定面と前記ベルトとの距離をブロック長さとして、前記複数の電極ブロックおよび前記測定ブロックの前記ブロック長さの差は所定寸法差以下であることが好ましい。
【0012】
・この体組成測定装置は、前記電極ブロックのそれぞれにおける測定面と前記ベルトとの距離をブロック長さとして、前記複数の電極ブロックの前記ブロック長さの差は、所定寸法差以下であることが好ましい。
【0013】
・この体組成測定装置は、前記ベルトは、前記測定帯に対して生体側に位置することが好ましい。
・この体組成測定装置は、前記測定帯の測定部と前記ベルトとを束ねる保持部を有することが好ましい。
【0014】
・この体組成測定装置は、前記測定帯の幅は、前記ベルトの幅よりも小さいことが好ましい。
・この体組成測定装置は、前記ベルトは、無線通信部を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、精確な体組成の演算結果を得るための構成を備え、かつ利便性が高い体組成測定装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態の体組成測定装置について、その斜視構造を示す斜視図。
【図2】同実施形態の体組成測定装置について、その電気的な構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態の計測部について、(a)は正面構造を示す正面図、(b)は背面構造を示す背面図、(c)は平面構造を示す平面図。
【図4】同実施形態の電極ブロックについて、その斜視構造を示す分解斜視図。
【図5】同実施形態の電極ブロックについて、(a)は斜視構造を示す斜視図、(b)は5−5線に沿う断面構造を示す断面図。
【図6】同実施形態の計測部について、腹部に巻きつけるときの動作を示す動作図。
【図7】同実施形態の計測部について、腹部に巻きつけるときの動作を示す動作図。
【図8】同実施形態の計測部について、腹部に巻きつけられた状態を示す平面図。
【図9】同実施形態の変形例の電極ブロックについて、断面構造を示す断面図。
【図10】同実施形態の変形例の電極ブロックについて、断面構造を示す断面図。
【図11】同実施形態の変形例の留め具について、断面構造を示す断面図。
【図12】同実施形態の変形例の体組成測定装置について、その電気的な構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1を参照して、体組成測定装置1の構成について説明する。なお、図1においては、計測部20のベルト30の第1端部31および第2端部32が接続された状態を示している。
【0018】
体組成測定装置1は、本体10および計測部20を備える。
本体10は、体脂肪の測定に必要な情報の入力に用いられる操作部12と、各種情報をユーザーに提示する表示部13と、各種演算を行う制御部11とを備えている。また、このほかに、本体10と計測部20とを接続するケーブル14を備えている。また、本体10は、内部に電源としての電池(図示略)を内蔵している。
【0019】
計測部20は、ユーザーに巻きつけるための伸縮性を有するベルト30と、2つの留め具21と、背骨目印部22と、連結棒23(図3参照)と、腹囲を測定するメジャーユニット40と、生体インピーダンスを測定する6つの電極ブロック60(60A〜60F)と、皮下脂肪を測定する皮下脂肪測定ブロック70を備えている。なお、皮下脂肪測定ブロック70は「測定ブロック」に相当する。また、背骨目印部22は「目印部」に相当する。
【0020】
ベルト30は、互いに分離および接続することのできる第1端部31および第2端部32を備えている。第1端部31は、連結棒23(図3参照)に固定されている。なお、ベルト30は、最も縮んだ状態でベルト30の長さ(以下、「ベルト長TB」)がユーザーの腹囲よりも小さいことが好ましい。このため、例えば、最も縮んだ状態でベルト長TBが50cmであり、かつベルト長TBが150cmまで伸びることのできる素材を用いる。この素材としては、例えばゴム入りの布が挙げられる。また、ベルト30の幅は、小さいと捩れが生じやすくなり、また大きいと電極61の接触位置にずれが生じやすくなるため、算出値の誤差が大きくなる。このため、適切な幅にすることが好ましい。例えば、1〜5cmが挙げられる。
【0021】
図2を参照して、体組成測定装置1の電気的構成について説明する。
本体10の制御部11は、メジャーユニット40の目盛センサー44と、電極ブロック60A〜60Fの電極61と、皮下脂肪測定ブロックの受光部73との間で信号を送信および受信する。
【0022】
制御部11は、ユーザーによる操作部12の操作による操作部12からの信号に応じて、以下の(制御A)〜(制御C)を行う。
(制御A)操作部12の電源ボタンが操作されたとき、目盛センサー44により測定帯50の目盛51(図3(a)参照)を読み取る。
(制御B)操作部12の測定ボタンが操作されたとき、電極61のうち、電流電極として機能する1対の電極61に電流の供給を開始する。そして、電極61のうち、電圧電極として機能する1対の電極61により電圧値を測定する。
(制御C)操作部12の測定ボタンが操作されたとき、発光部72から近赤外光を照射する。そして、受光部73により生体を通過した近赤外光の光量を測定する。
【0023】
制御部11は、(制御A)の情報に基づいて腹囲を算出する。また、(制御B)の電圧値に基づいて内臓脂肪および皮下脂肪を含む体脂肪の体積を算出する。また、(制御C)の光量に基づいて皮下脂肪の厚さおよび皮下脂肪の体積を算出する。そして、腹囲、体脂肪の体積、皮下脂肪の体積、および操作部12を介して入力された各種の情報に基づいて内臓脂肪の体積を演算し、演算した結果を表示部13に表示する。なお、操作部12により入力される各種の情報としては、ユーザーの身長、体重、年齢、および性別等が挙げられる。なお、(制御B)により測定される電圧値は「体組成情報A」に相当する。また、(制御C)により測定される光量は「体組成情報B」に相当する。
【0024】
図3を参照して、計測部20の構成について説明する。
留め具21、背骨目印部22、およびメジャーユニット40および各ブロック60A〜60F,70は、ベルト30の第1端部31から第2端部32にかけて、電極ブロック60F、電極ブロック60D、電極ブロック60B、留め具21、背骨目印部22、留め具21、電極ブロック60A、電極ブロック60C、皮下脂肪測定ブロック70、電極ブロック60E、およびメジャーユニット40の順に配置されている。
【0025】
以下に、ベルト30に対する留め具21、背骨目印部22、およびメジャーユニット40および各ブロック60A〜60F,70の位置について説明する。
背骨目印部22は、ベルト30の中央部33に固定されている。2つの留め具21の一方は、ベルト30の第1端部31および中央部33との間において、中央部33寄りに固定されている。他方は、ベルト30の第2端部32および中央部33との間において、中央部33寄りに固定されている。皮下脂肪測定ブロック70は、ベルト30の第1端部31および中央部33との間において、第1端部31寄りに固定されている。メジャーユニット40は、第2端部32に固定されている。電極ブロック60B,60D,60Fは、中央部33および第1端部31の間において、第1端部31寄りに固定されている。電極ブロック60A,60C,60Eは、中央部33および第2端部32の間において、第2端部32寄りに固定されている。
【0026】
電極ブロック60Aの電極61および電極ブロック60Bの電極61は、電流電極として機能し、電流電極対を構成する。
電極ブロック60C〜60Fの電極61は、電圧電極として機能する。また、電極ブロック60Cの電極61および電極ブロック60Dの電極61は1つの電圧電極対を構成する。また、電極ブロック60Eの電極61および電極ブロック60Fの電極61は1つの電圧電極対を構成する。
【0027】
メジャーユニット40の構造について説明する。
メジャーユニット40は、筐体41と、その一部が筐体41の内部に収納されるベルト30よりも幅の小さい測定帯50とを備えている。
【0028】
筐体41は、連結棒23を差し込む連結穴42と、筐体41の表面に印字される臍目印部43と、測定帯50の目盛51を読み取る目盛センサー44と、測定帯50をぜんまいばね(図示略)の力により筐体41内に巻き取るための巻取ボタン45とを備えている。
【0029】
測定帯50は、その表面において所定間隔毎に目盛51を備えている。測定帯50の一方の端部は連結棒23を介して第1端部31に固定されている。また、他方の端部31は筐体41を介して第2端部32に固定されている。なお、測定帯50の第1端部31に固定されている部分は「第1固定部」に相当する。また、測定帯50の第2端部32に固定されている部分は「第2固定部」に相当する。
【0030】
測定帯50の第2端部32の付近は筐体41の内部に巻き取られている。ベルト30が伸びたとき、測定帯50の巻き取られている部分は、ベルト30の伸びに応じて筐体41から引き出される。これにより、巻き取られている部分が少なくなる。なお、ベルト30が伸びた状態から縮んだとき、巻取ボタン45を押すことにより測定帯50の引き出された部分が筐体41の内部に巻き取られる。測定帯50の全体の長さは、ベルト30が最大に伸びたときのベルト長TBに対応している。なお、測定帯50の巻き取られている部分は、「余裕」に相当する。また、測定帯50の全体は、「測定部」に相当する。
【0031】
留め具21の構造について説明する。
留め具21は、輪状の構造を備えている。留め具21は、輪の内部にベルト30および測定帯50を通し、ベルト30および測定帯50を束ねている。なお、留め具21はベルト30に対しては固定されているが、測定帯50に対しては固定されていない。
【0032】
背骨目印部22の構造について説明する。
背骨目印部22は、留め具21よりも幅の広い輪状の構造を備えている。背骨目印部22は、輪の内部にベルト30および測定帯50を通し、ベルト30および測定帯50を束ねている。なお、背骨目印部22はベルト30に対しては固定されているが、測定帯50に対しては固定されていない。
【0033】
図4を参照して、電極ブロック60の構造について説明する。なお、以下では計測部20において、電極ブロック60の電極61が設けられる側を「内側」とし、測定帯50が設けられる側を「外側」とする。なお、内側および外側に沿う方向を「奥行方向」とする。また、内側は「生体側」に相当する。
【0034】
電極ブロック60は、電極61と、電極を保持する電極保持部62と、電極保持部62の外側と固定されるガイド部65と、ベルト30を固定するためのゴム67と、各部材を接続するためのねじ68とを備えている。電極保持部62は、電極61の外周を保持する外周保持板63と、電極61を外側から保持する背面保持板64とを備えている。
【0035】
電極61は、幅方向における中央が最も内側に突出した湾曲形状をしている。なお、電極材としては、SUSおよび樹脂材表面を金属めっき処理したものが用いられている。
電極61は、ねじ68により背面保持板64に固定される。背面保持板64は、外周保持板63に嵌め込まれる。外周保持板63は、ベルト30および測定帯50を挟んでガイド部65にねじ68により固定される。なお、電極保持部62およびガイド部65のベルト30および測定帯50と接触する角の部分は、円弧状に形成されている。
【0036】
図3を参照して、皮下脂肪測定ブロック70の構造について説明する。
皮下脂肪測定ブロック70は、近赤外光を照射する2つの発光部72と、近赤外光を受光する1つの受光部73とを備える筐体71と、電極ブロック60A〜60Fと共通のガイド部65(図4参照)およびゴム67(図4参照)とを備えている。2つの発光部72および受光部73は、発光部72、発光部72、および受光部73の順で高さ方向に並べられている。なお、発光部72および受光部73の距離は、ユーザーの腹部において皮下脂肪測定ブロック70が配置される位置の一般的な皮下脂肪厚の約半分〜2倍の間にすることが好ましい。
【0037】
図5を参照して、ベルト30および測定帯50との関係について説明する。
図5(a)に示されるように、ベルト30および測定帯50は、電極保持部62およびガイド部65の間に形成される開口部66に配置される。
【0038】
ベルト30は、ガイド部65およびベルト30の間に配置されるゴム67と、電極保持部62とにより固定される。また、測定帯50は、ベルト30およびガイド部65の間において、ベルト30の幅方向に自由に移動することができる。一方、高さ方向および奥行方向においては開口部66の範囲においてのみ移動することができる。
【0039】
なお、図3の皮下脂肪測定ブロック70においても、ベルト30は、ガイド部65および筐体71により固定される。また、測定帯50は、ベルト30およびガイド部65の間において、ベルト30の幅方向に自由に移動することができる。一方、高さ方向および奥行き方向においては筐体71とガイド部65の間に形成される空間(図示略)の範囲においてのみ移動することができる。
【0040】
図3(c)を参照して、ベルト30と、メジャーユニット40および各ブロック60A〜60F,70の奥行方向における位置関係について説明する。
ベルト30およびメジャーユニット40の内側の面の距離DAと、ベルト30および電極ブロック60A〜60Fの電極61の最も内側に突出した部分の距離DAと、ベルト30および皮下脂肪測定ブロック70の筐体71の内側の面との距離DAは略等しい。なお、これら距離は「ブロック長さ」に相当する。また、これら距離の差は「寸法差」に相当する。また、電極ブロック60A〜60Fの電極61の最も内側に突出した部分、および皮下脂肪測定ブロック70の筐体71の内側の面は「測定面」に相当する。
【0041】
図6および図7を参照して、内臓脂肪の測定手順について説明する。なお、図7においては、図1に示すケーブル14および本体10を省略して示している。
ユーザーは、以下の(手順1)〜(手順8)により体組成の測定を行う。
(手順1)図1の操作部12の電源ボタンを押す。
(手順2)ベルト30を手に持つ。
(手順3)背骨目印部22を背骨120に当てる(図7(a)参照)。
(手順4)ベルト30を伸ばし、腹部100に巻きつける(図7(b)参照)。
(手順5)連結棒23を連結穴42に差し込む(図6参照)。
(手順6)メジャーユニット40の臍目印部(図1参照)を臍110に合わせる。
(手順7)図1の操作部12の測定ボタンを押す。
【0042】
上記(手順5)を行った状態において、測定帯50の筐体41に巻き取られている部分はベルト30の伸びに応じて引き出されるため、筐体41の外の測定帯50の長さ(以下、「測定帯長TP」)は、ベルト長TBと等しい。また、ベルト長TBは腹囲に応じた長さとなっている。そして、図2の制御部11は、目盛センサー44の検出信号に基づいて腹囲を算出する。
【0043】
図8を参照して、各ブロックと身体の位置関係について説明する。なお、図8(b)は、図8(a)よりも大きい腹囲のユーザーに巻きつけられたときの計測部20を示している。
【0044】
計測部20の留め具21、背骨目印部22、メジャーユニット40、電極ブロック60A〜60F、皮下脂肪測定ブロック70は、ベルト30に固定されているため、図8(a)のユーザーの腹部100および図8(b)のユーザーの腹部100に巻きつけられたとき、以下の位置に配置される。
・留め具21の一方は、背骨120および右脇腹130の中間に位置する。
・留め具21の他方は、背骨120および左脇腹140の中間に位置する。
・背骨目印部22は、背骨120と対応する位置に位置する。
・メジャーユニット40は、臍110と対応する位置に位置する。
・電極ブロック60Aは、右脇腹130付近かつ右脇腹よりも前方に位置する。
・電極ブロック60Bは、左脇腹140付近かつ左脇腹よりも前方に位置する。
・電極ブロック60Cは、臍110および右脇腹130の中間に位置する。
・電極ブロック60Dは、臍110および左脇腹140の中間に位置する。
・電極ブロック60Eは、臍110付近かつ臍110よりも右方に位置する。
・電極ブロック60Fは、臍110付近かつ臍110よりも左方に位置する。
・皮下脂肪測定ブロック70は、臍110および右脇腹130の間に位置する。
【0045】
(実施形態の効果)
本実施形態の体組成測定装置1は、以下の効果を奏する。
(1)体組成測定装置1は、ベルト30の伸びに応じてベルト30に対して移動する測定帯50を有する。測定帯50は、ベルト30の伸びに応じて余裕が少なくなる。この構成によれば、測定帯50は、ユーザーの腹部100にベルト30が巻き付けられたとき、ベルト30の伸びに応じてメジャーユニット40から引き出される。このため、測定帯50の目盛51からユーザーの腹囲を測定することができる。生体インピーダンスは筋肉および脂肪等の体組成の比率と体組成全体の量の影響を受ける。このため、体組成全体の量の代替指標として測定した腹囲を用いて補正することにより精確な体組成の演算結果を得ることができる。
【0046】
(2)ユーザーの腹囲は、飲食、呼吸、および姿勢等にともない変化する。また、腹囲の変動にともない測定対象とする部分の内臓脂肪の面積および形状等も大きく変動する。このため、生体インピーダンスおよび腹囲により精確な体組成の演算結果を得るためには、2つの生体情報を測定するときの時間のずれが小さいことが好ましい。
【0047】
体組成測定装置1のベルト30は、複数の電極61および測定帯50を有するため、同時または同時に近いタイミングで生体インピーダンスおよび腹囲を測定することができる。このため、体組成の演算精度が向上する。
【0048】
また、呼吸および姿勢等が変化するとき、体組成毎に測定対象とする部分の面積変化量が異なる。このため、生体インピーダンスおよび腹囲を複数回測定することにより、生体インピーダンスの変化量および腹囲の変化量に基づいてより精度よく体組成を推定することもできる。
【0049】
(3)メジャーユニット40は、測定帯長TPを測定し、その結果を制御部11に送信する。この構成によれば、測定帯50の目盛51を読み取る作業および測定帯長TPを操作部に入力する作業をユーザーが行う必要がない。このため、利便性が向上する。
【0050】
(4)ベルトは、背骨120に対応させる背骨目印部22と、臍110の位置に対応させる臍目印部43とを有する。この構成によれば、ユーザーは、ベルト30を腹部100に巻き付けるとき、背骨目印部22および臍目印部43を目印にすることができる。これにより、ベルト30を巻き付ける毎に複数の電極61と身体との位置関係が異なることが抑制されるため、複数の電極61の位置ずれに起因した体組成の測定結果のばらつきが小さくなる。
【0051】
(5)ベルト30は、互いに分離および連結が可能な第1端部31および第2端部32を有する。この構成によれば、ベルト30が連続した1つの環状の部材として形成されたものと比較して、腹部100への取り付けおよび腹部100からの取り外しを容易に行うことができる。
【0052】
(6)各電極ブロック60A〜60Fは、ベルト30および測定帯50をガイドするガイド部65を有する。この構成によれば、測定帯50がベルト30から離れることが抑制される。このため、腹囲を精確に測定することができる。
【0053】
(7)体脂肪は、内臓脂肪および皮下脂肪を含む。このため、内臓脂肪を精確に測定するためには、皮下脂肪を加味する必要がある。一方、体組成測定装置1は、皮下脂肪厚を測定する皮下脂肪測定ブロック70を有する。この構成によれば、内臓脂肪の演算過程において皮下脂肪を反映することができる。このため、内臓脂肪の演算精度が向上する。
【0054】
(8)電極ブロック60A〜60Fおよび測定ブロック70の寸法差が大きいとき、距離DAが小さいブロックの測定面が生体に対して適切に接触しないおそれがある。また、各ブロックが生体を押す力に大きな差が生じることによりユーザーが違和感を覚えるおそれがある。一方、体組成測定装置1の電極ブロック60A〜Fおよび皮下脂肪測定ブロック70の測定面は仮想線X上配置される。すなわち、電極ブロック60A〜Fおよび皮下脂肪測定ブロック70の距離DAは略等しい。この構成によれば、各ブロック60,70の測定面が生体に対して適切に接触する。また、各ブロック60A〜60F,70が生体を押す力の差が小さくなるため、ユーザーが違和感を覚えるおそれが小さくなる。
【0055】
(9)ベルト30は、測定帯50に対して内側に位置する。この構成によれば、ユーザーがベルト30を腹部100に巻き付けたとき、ベルト30が測定帯50により生体に押し付けられるため、ベルト30が生体から離間することが抑制される。
【0056】
(10)計測部20は、測定帯50の測定部とベルト30とを束ねる留め具21を有する。この構成によれば、測定帯50の測定部がベルト30から離間することが抑制される。また、ベルト30および測定帯50が捩れることが抑制される。このため、腹囲を精確に測定することができる。
【0057】
(11)測定帯50の幅は、ベルト30の幅よりも小さい。この構成によれば、測定帯50の幅がベルト30の幅よりも大きい構成、すなわちベルト30の外面が測定帯50により覆われている構成とは異なり、ベルト30を腹部100に巻き付けるときにユーザーがベルト30の位置を容易に視認することができる。このため、利便性が向上する。
【0058】
(12)体組成測定装置1は、計測部20とケーブル14で接続する計測部20とは別体の本体10を有する。この構成によれば、ベルト30が本体10の重みで腹部100から下方にずれることが抑制される。
【0059】
(13)ケーブル14の曲がり量が大きいとき、および曲がり量が変化するとき、レジスタンスおよびリアクタンス成分への影響に起因して、インピーダンスが変化する。体組成測定装置1は、ケーブル14をベルト30の下方に配置した状態で腹部100に巻きつける。この構成によれば、ケーブル14をベルト30の上方に配置した状態で腹部100に巻きつける場合と比較して、ケーブル14の曲がりが生じ難い。このため、ケーブル14の曲がり量に起因するインピーダンスの変化を小さくすることができる。また、ケーブル14の重さによりケーブル14自身にかかる負荷を低減できる。
【0060】
また、計測部20は、全ての電極ブロック60A〜60Fの下方にケーブル14を配置しているため、電極ブロック60A〜60Fの間における曲がり量に起因するインピーダンスの相違を小さくすることができる。
【0061】
(14)電極61は、幅方向において中央が最も内側に向かって突出した湾曲形状を有する。この構成によれば、電極61平面形状を有する場合と比較して、腹部100に接触しやすいため、内臓脂肪の測定精度が向上する。
【0062】
(15)計測部20は、ベルト30の全体に沿う測定帯50を有する。この構成によれば、ベルト30の一部のみに沿う測定帯50を有する場合と比較して、腹囲の測定精度が向上する。
【0063】
(16)電極保持部62およびガイド部65は、ベルト30および測定帯50と接触する部分の角を円弧状にしている。この構成によれば、ベルト30および測定帯50が電極保持部62およびガイド部65に対して移動するときの負荷が低減できる。
【0064】
(17)ベルト30の第1端部31および第2端部32は、ベルト30を腹部100に巻きつけたときに臍110と対応する位置に配置される。この構成によれば、連結棒23および連結穴42がユーザーの前方に配置されるため、第1端部31および第2端部32の連結を行いやすい。
【0065】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての上記実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
【0066】
・上記実施形態(図1)の計測部20は、6つの電極ブロック60A〜60Fを有する。一方、変形例の計測部20は、2〜5つ、または7つ以上の電極ブロック60A〜60Fを有する。なお、2つの電極ブロックを有する場合、各電極ブロックに電流電極の機能と電圧電極の機能を持たせることもできる。
【0067】
・上記実施形態(図1)の計測部20は、電極ブロック60B,60D,60Fを、中央部33および第1端部31の間において、第1端部31に固定する。一方、変形例の計測部20は、電極ブロック60B,60D,60Fを、中央部33および第1端部31の間において、中央部33寄りに固定する。
【0068】
・上記実施形態(図1)の計測部20は、電極ブロック60A,60C,60Eを、中央部33および第2端部32の間において、中央部33に固定する。一方、変形例の計測部20は、電極ブロック60A,60C,60Eを、中央部33および第2端部32の間において、中央部33に固定する。
【0069】
・上記実施形態(図1)の計測部20は、ベルト30上において電極ブロック60A、60C,60Eと、電極ブロック60B,60D,60Fとが左右対称に配置される。一方、変形例の計測部20は、電極ブロック60A、60C,60Eと、電極ブロック60B,60D,60Fとが左右非対象に配置される。
【0070】
・上記実施形態(図1)の皮下脂肪測定ブロック70は、電極ブロック60Cおよび電極ブロック60Eの間に固定される。一方、変形例の皮下脂肪測定ブロック70は、電極ブロック60Aおよび電極ブロック60Cの間に固定される。
【0071】
・上記実施形態(図1)の計測部20は、2つの留め具21を有する。一方、変形例の計測部20は、1または3つ以上の留め具21を有する。なお、ベルト30上における留め具21の配置は適宜変更することができる。
【0072】
・上記実施形態(図2)のメジャーユニット40は、測定帯50の目盛51を読み取る目盛センサー44を有する。一方、変形例のメジャーユニット40は、以下の(A)および(B)の少なくとも一方の構成を有する。
(A)変形例のメジャーユニット40は、測定帯50の巻き取り部分の回転角度を読み取るロータリーエンコーダーを有する。
(B)変形例のメジャーユニット40は、ぜんまいばねの復元力を読み取る力センサーを有する。
【0073】
・上記実施形態(図2)のメジャーユニット40は、目盛センサー44および目盛センサー44が読み取るための目盛51を有する。一方、変形例のメジャーユニット40は、目盛センサー44を省略し、かつユーザーが読み取るための数字が刻まれた測定帯50の目盛を有する。この場合、ユーザーが読み取った数字を操作部12により入力する。
【0074】
・上記実施形態(図1)のメジャーユニット40は、幅広の測定帯50を有する。一方、変形例のメジャーユニット40は、紐状の測定帯を有する。
・上記実施形態(図3)のメジャーユニット40は、筐体41の内部に測定帯50の余裕を巻き取る構造を有する。一方、変形例のメジャーユニット40は、筐体41の内部に測定帯50を折り畳む空間を有する。この場合、ユーザーは測定開始前に測定帯50の余裕を筐体41の内部に収納する。
【0075】
・上記実施形態(図3)のメジャーユニット40は、第2端部32に固定される。一方、変形例のメジャーユニット40は、ベルト30の中央部33に固定される。この場合、測定帯50は、中央部33から第1端部31までに沿って配置される。また、メジャーユニット40は、背骨目印部として機能する。
【0076】
・上記実施形態(図3)の測定帯50は、両端部をベルト30の第1端部31および第2端部32に固定される。一方、変形例の測定帯50は、端部よりも中央寄りの部分Aおよび部分Bにおいてベルト30に固定される。なお、この場合、部分Aは「第1固定部」に相当し、部分Bは「第2固定部」に相当する。また、部分Aから部分Bまでは「測定部」に相当する。
【0077】
・上記実施形態(図1)の計測部20は、背骨目印部22および臍目印部43を有する。一方、変形例の計測部20は、背骨目印部22および臍目印部43の少なくとも一方を省略する。背骨目印部22および臍目印部43の両方が省略された場合、メジャーユニット40の筐体41の中央を臍110に合わせる。
【0078】
・上記実施形態(図1)の計測部20は、輪状の背骨目印部22を有する。一方、変形例の計測部20は、ベルト30の表面に印刷される背骨目印部を有する。
・上記実施形態(図5)の電極ブロック60は、ベルト30および測定帯50が互いに接触する開口部66を有する。一方、図9に示される変形例の電極ブロック60は、ベルト30および測定帯50の間に仕切板69を備える開口部66を有する。仕切板69は、測定帯50が接触する外側の面の摩擦係数がベルト30の表面よりも小さい。この構成によれば、測定帯50がベルト30に対して移動しやすくなる。
【0079】
・上記変形例(図9)の計測部20は、ベルト30よりも外側に配置される測定帯50を有する。一方、図10に示される変形例の計測部20は、ベルト30よりも内側に配置される測定帯50を有する。この構成によれば、測定帯50がベルト30よりも外側に配置される場合と比較して、測定帯50が腹部100に近いことにより腹囲の測定精度が向上する。また、測定帯50がベルト30により内側に押し付けられるため、測定帯50が腹部100から離れることが抑制される。なお、この場合、ガイド部65はベルト30を配置するための開口部を有し、背面保持板64は、測定帯50を配置するための開口部を有する。
【0080】
・上記実施形態(図3)の計測部20は、ベルト30よりも外側に配置される測定帯50を有する。一方、変形例の計測部20は、袋状のベルト30の袋の内部に配置される測定帯50を有する。この構成によれば、測定帯50がベルト30から離れることが抑制される。
【0081】
・上記実施形態(図3)のメジャーユニット40は、巻取ボタン45を有する。一方、変形例のメジャーユニット40は、巻取ボタン45を省略する。
・上記実施形態(図3)の計測部20は、測定ブロックとして皮下脂肪測定ブロック70を有する。一方、変形例の計測部20は、皮下脂肪測定ブロック70に代えてまたは加えて、以下の(A)および(B)の少なくとも1つの測定ブロックを有する。
【0082】
(A)変形例の計測部20は、水分測定ブロックを有する。この構成によれば、生体インピーダンスの測定に影響を及ぼす水分量を測定することにより、内臓脂肪の演算精度を向上できる。なお、水分測定ブロックは、電極間隔を数mmとし、交流電流により皮膚表面のコンダクタンスを測定する。また、この場合、コンダクタンスは「体組成情報B」に相当する。
【0083】
(B)変形例の計測部20は、温度測定ブロックを有する。この構成によれば、生体インピーダンスの測定に影響を及ぼす電極温度または体表温度を測定することにより、内臓脂肪の演算精度を向上できる。なお、温度測定ブロックを電極ブロック60と共通のものにすることもできる。また、この場合、電極温度および体表温度は「体組成情報B」に相当する。
【0084】
・上記実施形態(図2)の計測部20は、近赤外光により皮下脂肪厚を測定する皮下脂肪測定ブロック70を有する。一方、変形例の計測部20は、以下の(A)および(B)の少なくとも一方により皮下脂肪を測定する皮下脂肪測定ブロック70を有する。
(A)変形例の計測部20は、インピーダンスによる皮下脂肪を測定する皮下脂肪測定ブロック70を有する。この場合、電圧電極対を構成する電極間の距離は、皮下脂肪測定ブロック70が配置される位置の一般的な皮下脂肪厚の約半分〜2倍の間にする。
(B)変形例の計測部20は、超音波による皮下脂肪を測定する皮下脂肪測定ブロック70を有する。
【0085】
・上記実施形態(図2)の計測部20は、内臓脂肪の演算精度を向上させるための皮下脂肪測定ブロック70を有する。一方、変形例の計測部20は、内臓脂肪の演算精度を向上させるために皮下脂肪測定ブロック70に代えてまたは加えて、以下の(A)および(B)の少なくとも1つのセンサーを有する。
(A)変形例の計測部20は、第1端部31および第2端部32が正しく接続されているかを検出するためのセンサーを有する。
(B)変形例の計測部20は、ベルト30が臍110を通過する断面に水平に配置されているか否かを検出する高さセンサーおよび水平センサーを有する。
【0086】
・上記実施形態(図2)の計測部20は、内臓脂肪の演算精度を向上させるための皮下脂肪測定ブロック70を有する。一方、変形例の計測部20は、内臓脂肪の演算精度を向上させるための温度調整部を有する。この場合、電極61の温度および体表温度が一定となった状態で生体インピーダンスの測定を行う。
【0087】
・上記実施形態(図5)の計測部20は、輪状の留め具21を有する。一方、変形例(図11)の計測部20は、電極ブロック60の電極保持部62およびガイド部65により構成される留め具80を有する。この場合、留め具80の電極保持部62に電極61を固定することにより、留め具80を電極ブロック60として用いることもできる。
【0088】
・上記実施形態(図1)の体組成測定装置1は、本体10と計測部20を有線で接続するケーブル14を有する。一方、変形例(図12)の体組成測定装置1は、本体10および計測部20のそれぞれに互いに無線で通信する無線通信部90を有する。メジャーユニット40、電極ブロック60A〜60F、および皮下脂肪測定ブロック70は計測部20の無線通信部90とケーブル14で接続される。この構成によれば、本体10と計測部20を有線で接続するケーブル14を省略することができるため、ケーブル14がユーザーの邪魔にならない。なお、メジャーユニット40、電極ブロック60A〜60F、および皮下脂肪測定ブロック70のそれぞれに無線通信部90を有し、本体10の無線通信部90と無線で通信する構成を採用することもできる。
【0089】
・上記実施形態(図6)のベルト30は、第1端部31および第2端部32を連結するための連結棒23およびメジャーユニット40の連結穴42を有する。一方、変形例のベルト30は、第1端部31および第2端部32を連結するための以下の(A)〜(C)のいずれかの構成を有する。
(A)変形例のベルト30は、第1端部31において内側に突出する突起、およびメジャーユニット40の外側に形成される穴を有する。
(B)変形例のベルト30は、メジャーユニット40の内側に第2端部32を固定することができるベルトバックルを有する。
(C)変形例のベルト30は、第1端部31に固定される磁石、および第2端部32に固定される磁石を有する。
【0090】
・上記実施形態(図3)のベルト30は、第1端部31および第2端部32を有する。一方、変形例のベルト30は、端部を有しない。この場合、ユーザーはベルト30を広げて爪先、または頭からベルト30を潜ることによりベルト30を装着する。
【0091】
・上記実施形態(図4)の電極ブロック60は、電極保持部62とベルト30を固定するためのゴム67を有する。一方、変形例の電極ブロック60はゴム67を省略する。この場合、電極保持部62とベルト30を接着剤により固定する。
【0092】
・上記実施形態(図4)の電極ブロック60は、電極保持部62を有する。一方、変形例の電極ブロック60は、電極保持部62を省略する。この場合、電極61は、ベルト30の内側の面に直接接続する。また、この場合、ベルト30の表面において電極61を配置する部分を導電性のゴムとして形成し、この導電性のゴムを電極61として用いることもできる。
【0093】
・上記実施形態(図3)の計測部20は、ゴムが織り込まれた布により構成されるベルト30を有する。一方、変形例の計測部20は、以下の(A)および(B)の少なくとも一方により構成されるベルト30を有する。
(A)変形例の計測部20は、ばねにより構成されるベルト30を有する。
(B)変形例の計測部20は、全体が一体的に伸縮する菱形のラチス構造により構成されるベルト30を有する。
【0094】
・上記実施形態(図6)の体組成測定装置1は、計測部20を腹部100に巻きつけて体組成としての内臓脂肪の体積を測定する。一方、変形例の体組成測定装置1は、計測部20を腕または脚に巻きつけて、体組成としての皮下脂肪の体積を測定する。
【0095】
・本発明は、上記実施形態に例示される体組成測定装置1以外の他の体組成測定装置に適用することもできる。他の体組成測定装置としては、体組成測定装置が挙げられる。要するに、体組成測定装置であれば、いずれの体組成測定装置に対しても本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0096】
1…体組成測定装置、21,80…留め具(保持部)、22…背骨目印部(目印部)、30…ベルト、31…第1端部、32…第2端部、42…臍目印部(目印部)、50…測定帯、60,60A〜60F…電極ブロック(電極ブロック)、61…電極、65…ガイド部、70…皮下脂肪測定ブロック(測定ブロック)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性を有するベルトと、体組成に関する情報を測定する複数の電極ブロックとを備え、前記複数の電極ブロックは前記ベルトに固定される体組成測定装置において、
腹囲を測定する測定帯を有すること、
前記測定帯は、前記ベルトに固定される第1固定部および第2固定部を有すること、
前記測定帯における前記第1固定部と前記第2固定部との間の測定部は、前記ベルトの長さに対して余裕を持ち、かつ前記ベルトの伸びに応じて前記ベルトに対して移動すること、
ならびに、前記測定部は、前記ベルトの伸びに応じて前記余裕が少なくなること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の体組成測定装置において、
身体に対する前記ベルトの位置を決めるための目印部を有すること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の体組成測定装置において、
前記ベルトは、互いに分離および連結が可能な第1端部および第2端部を有すること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
前記複数の電極ブロックのうちの少なくとも1つは、前記ベルトおよび前記測定帯の測定部をガイドするガイド部を有すること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
前記複数の電極ブロックは、体組成に関する情報として体組成情報Aを測定すること、
体組成情報Bを測定する測定ブロックを備えること、
ならびに、前記測定ブロックは前記ベルトに取り付けられていること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項6】
請求項5に記載の体組成測定装置において、
前記複数の電極ブロックが測定する前記体組成情報Aとして内臓脂肪を含む体脂肪を測定すること、
ならびに、前記測定ブロックが測定する体組成情報Bとして皮下脂肪を測定すること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項7】
請求項5または6に記載の体組成測定装置において、
前記複数の電極ブロックおよび前記測定ブロックのそれぞれにおける測定面と前記ベルトとの距離をブロック長さとして、前記複数の電極ブロックおよび前記測定ブロックの前記ブロック長さの差は、所定寸法差以下であること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項8】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
前記電極ブロックのそれぞれにおける測定面と前記ベルトとの距離をブロック長さとして、前記複数の電極ブロックの前記ブロック長さの差は、所定寸法差以下であること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
前記ベルトは、前記測定帯に対して生体側に位置すること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
前記測定帯の測定部と前記ベルトとを束ねる保持部を有すること
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項11】
面談時に順番変更
請求項1〜10のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
前記測定帯の幅は、前記ベルトの幅よりも小さいこと
を特徴とする体組成測定装置。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
前記ベルトは、無線通信部を有すること
を特徴とする体組成測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−85610(P2013−85610A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227015(P2011−227015)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】